JP2015112594A - バラスト水の浄化方法 - Google Patents
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Abstract
Description
船舶、特に貨物船は積載貨物などの重量を含めて設計されているため、空荷だと船の重心が上がり、復元性が低下し、喫水が下がるため、横波や横風に対して転覆しやすくなる。また、外力に対する応力強度が低下し、喫水が下がることで船橋視界が妨げられ、自船周囲の死角域が拡大し小型船と衝突する危険性が高くなる心配があった。
1.バラスト水に存在する油分やバクテリヤ類は毛細現象により除去が可能であること。
2.バラスト水の主は海水であること。
1.バラスト水の浄化方法はバラスト水表面に親油撥水性ナノファイバーシートを敷き詰めることで、親油撥水性ナノファイバーシートに、バラスト水中の油分やバクテリヤ類を毛細現象により吸着除去するには最適であること。
2.親油撥水性ナノファイバーシートは、エマルジョン状態の油分を取り除くこと。
3.親油撥水性ナノファイバーシートは、微生物、バクテリヤ類なども除菌できる。
4.親油撥水性ナノファイバーシートは、目詰まりがないこと。
5.親油撥水性ナノファイバーシートは、圧力損失が少ないこと。
まず、親油撥水性ナノファイバーシートの特性としては、
1.ポリプロピレン,ポリエチレンなど親油撥水性ポリマーをナノファイバーシート化することで親油撥水性となる。
2.親油撥水性ナノファイバーシートは、端部同志を重ねて一体に延長しロール状に巻き 取ることができる。
3.非常に軽く、1kgで30m2の広さにすることができる。
つまり、1.5m幅×100mのシートで重さが5kg程度である・
4.ペットボトルなど廃材から作ることができるため安価である。
1.親油撥水性ナノファイバーシートが安価であること。
(1)ペットボトルをリサイクルしてナノファイバー化することでペットボトルのゴミの処理を兼ねて安価な方式になる。
(2)1kgの親油撥水性ナノファイバーシートで30m2の広さに使用することがで きる。
2.施工が簡単である。
(1)各親油撥水性ナノファイバーシートの端部を15〜30cm程度重ね合わせるだ けで一体に延長できること。
(2)親油撥水性ナノファイバーシートの毛管現象を利用して油分やバクテリヤ類の吸 着ができること。
(3)親油撥水性ナノファイバーシート水に毛管現象にて吸着した油分やバクテリヤ類 は飛散しなくなる。
(4)軽いこと。3m幅のナノファイバーシート100mで10kgである。
(5)重機を用いることなく、人力で操作可能であること。
3・複数の生物的、物理的手段を用いることなく、親油撥水性ナノファイバーシートを設置できること。
4.親油撥水性ナノファイバーシートを使用したバラスト水の浄化費用を算出すると、
材料代については、ペットボトルの廃材を利用する。現在、日本でリサイクルペットの価格が1kgあたり約40円である。また、ナノファイバーシートの作成には電気が必要であるが、太陽光を利用して対応するため無料となる。
バラストタンクの面積が1ha(100m×100m)と、1kgのペットボトルで約30平方メートルの領域が対応できるため、(10000/30)×40=333kgあれば対応可能である。費用は、333kg×40円=13,320円となる。
(1)エマルジョン状態の油を回収できること。
(2)微生物、バクテリヤなども除菌できること。
(3)目詰まりが少ないこと。
(4)圧損が少ないこと。
親油撥水性ナノファイバーシートは親油性でありながら撥水性であることから、バクテリア水を殆ど吸着せず、比重が水よりも軽いため、油分やバクテリヤ類を吸着後もバラスト水面に浮遊し続けるものである。
(2)バラスト水中の油分やバクテリア類の除去を行う場合、従来はそれぞれ油分除去手段、バクテリヤ類の除去手段が別々にとられているため、設備費用が相当がかかる上、設置場所も相当の広さを要した。これに対し本発明はバラスト水面に親油撥水性ナノファイバーシートを敷き詰めるだけといった1つの手段で油分やバクテリヤ類などの除去を可能にしたことである。
(3)上甲板上への取り付けに大幅な設計変更作業が必要とならず、簡易な設計変更で足るので、新造船舶および既造船舶への取り付けが非常に容易である。
(4)運転費用を節減することができるという利点がある。
(5)船舶に貯留されたバラスト水を排出するときには、バラスト水に含まれる微生物や細菌が基準値を満たすことができるようなバラスト水の浄化を実現することができる。
(6)石油タンカーについて考えると油分の流出のため、現在はバラスト水専用のタンクを用意している。これをポリプロピレン、ポリエチレンの親油撥水性ナノファイバーシートによって油水分離をすることによって、バラスト水タンクにも油が積めるようになり、更に従来のバラスト水タンクを持たないタンカーも使用可能となる。
現在の石油の輸送量を必要な量であると考えた場合、この手法を用いることで、
1.輸送コストが40%下がる。
2.バラスト水量が40%減る。
3.従来のバラストタンクを持たないタンカーが使用できる。
4.タンカーの製造コストが大幅に削減できる。
などの効果が期待できる。
(7)単純な構成で大量生産を可能にしたので、生産コストも低減できる上、消費電力やメンテナンスコストもかからずコストの面で多大な効果があること。
(8)単純な装置であるので、扱い易く、保守に手間がかからないといった効果があること。
まず、バラスト水5面上に敷き詰められた親油撥水性ナノファイバーシート3によって、バラスト水5中に混濁している油分やバクテリヤ類が吸着除去される。このとき、親油撥水性ナノファイバーシート3はナノファイバーよりなる緻密な高密度捕捉機能を備えた超微細孔が形成されたナノファイバー層から構成されていることと、撥水性であることからバラスト水面上に漂着した油とバクテリヤ類を海水と分離して大量に吸着除去される。
3・・・親油撥水性ナノファイバーシート
4、6,7・・・ガイドローラー
5・・・バラスト水 8・・・回収タンク
9・・・バラストタンク
Claims (4)
- 船舶のバラスト水面上に敷き詰められた親油撥水性ナノファイバーシートによって、バラスト水中に混濁している油分やバクテリヤ類を吸着除去するようにしたバラスト水の浄化方法。
- 親油撥水性ナノファイバーシートを巻取りロールで順次巻き取るように駆動させ、親油撥水性ナノファイバーシートがたるむことなく一定の張力を掛けた状態でバラスト水面上に敷き詰めるようにしたことを特徴とする請求項1のバラスト水の浄化方法。
- 巻取りロールで油分やバクテリヤ類を含んだバラスト水を圧縮して絞り取り、さらに再び親油撥水性ナノファイバーシートを圧縮して絞り取った状態から繰り出された際に性能上必要となる新規な親油撥水性ナノファイバーシートの厚みにまで再利用できるようにしたことを特徴とする請求項1のバラスト水の浄化方法。
- 親油撥水性ナノファイバーシートは電界紡糸法あるいは溶融電界紡糸法で繊維径が10nm〜1μmのナノファイバーからなる薄い層を積層して形成したことを特徴とする請求項1のバラスト水の浄化方法。
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