JP2015108677A - 光拡散シート、光拡散シートを用いた照明装置、及び内部照明式表示装置 - Google Patents

光拡散シート、光拡散シートを用いた照明装置、及び内部照明式表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光拡散性に優れ、光源の熱によるクラック等の外観不良の発生、及び黄変を抑制し、ホルムアルデヒドの放散量が少ない光拡散シート、照明装置、及び内部照明式表示装置を供給する。
【解決手段】透明樹脂3(塩化ビニル樹脂と、(メタ)アクリル樹脂)と、ベンゾグアナミン樹脂を含む光拡散粒子2と、を含有する光拡散シート1。
【選択図】図1

Description

本発明は、光拡散シート、光拡散シートを用いた照明装置、及び内部照明式表示装置に関する。
照明器具などの照明装置又は、内部照明看板などの内部照明式表示装置(以下適宜、表示装置と称す)は、LED(Light Emitting Diode)、蛍光灯及び白熱球などの光源、光拡散シート、及び必要に応じて各種情報を表示する情報表示部などから構成されている。
上記照明装置の具体例としては、照明カバーを用いた照明器具などが挙げられ、内部照明式表示装置の具体例としては、内部照明看板、電飾看板、内部照明標識、遊技機、及び自動販売機などが挙げられる。
これらの照明装置又は内部照明式表示装置に用いられる光拡散シートは、光透過性、光拡散性、及び光源隠蔽性などの性能に優れていることが要求される。
光拡散性を向上させた光拡散シートとして、片面又は両面に微細な凹凸を有する透明もしくは半透明のプラスチックフィルムの片面又は両面に、高光拡散性の微粒子を含む高光拡散塗料をコーティングして高光拡散層を設けてなる高光拡散フィルムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、構造の複雑さ及びコスト高の問題を解決し、かつ光拡散性に優れる光拡散シートとして、両面をエンボス加工により微細凹凸面に形成した透明プラスチックフィルムの表面に、平均粒子径が10μm以下の固体微粒子層を配設した構造を有する光拡散フィルムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、経時による光透過性能低下、及び外観不良の発生を抑制し、光拡散性を持続する光拡散シートとして、透明樹脂と、架橋メラミン樹脂を含む球状体である光拡散粒子と、安定剤とを含む光拡散シートが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平6-59108号公報 特開平6−258504号公報 特開2011-175227号公報
上記特許文献1及び2に記載された光拡散フィルムのように、プラスチックフィルムの片面又は両面に光拡散層を設ける構成は、光源から発生する熱により光拡散層が体積変化を起こし易く、それにより光拡散層にクラック等の外観不良が生じ、光拡散性が低下し易い。
上記特許文献3に記載された光拡散シートのように、透明樹脂に架橋メラミン樹脂を含む光拡散粒子を練り込み、一層構造とすることで、外観不良の発生を抑制することができる。しかしながら、光拡散シートに架橋メラミン樹脂を含む光拡散粒子を一定量以上練り込むと、架橋メラミン樹脂から放散されるホルムアルデヒドの透明樹脂への作用が無視できず、光拡散シートが黄変し易くなるおそれがある。
特に、近年、光源としてLEDが用いられることが多く、それに伴い照明装置又は内部照明式表示装置の薄型化が進み、光源と光拡散シートとの距離が近づくことで、光源の熱による黄変が顕著に現れる傾向にあり、また、LEDは点光源であるため、シートを局所的に加熱し、光源位置の黄変が顕著に現れる傾向があるため、熱による黄変を抑制した光拡散シートが求められている。
また、特許文献3に記載された光拡散シートは、光拡散シートが含みうる光拡散粒子の量が制限されることで、光拡散性の向上に改善の余地がある。
また、光拡散粒子としてメラミン樹脂を含むものを用いた光拡散シートは、シートから空気中へのホルムアルデヒド放散量が多い傾向にあり、特にホルムアルデヒド放散量が規制されている室内用照明装置などの用途において、ホルムアルデヒド放散量の低減が求められている。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、下記の目的を達成することを課題とする。すなわち、本発明は、光拡散性に優れ、光源の熱によるクラック等の外観不良の発生、及び黄変が抑制された光拡散シート、並びに該光拡散シートを用いた照明装置、及び内部照明式表示装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための具体的手段は以下の通りである。
<1> 塩化ビニル樹脂と、(メタ)アクリル樹脂と、ベンゾグアナミン樹脂を含む光拡散粒子と、を含有する光拡散シート。
<2> 前記(メタ)アクリル樹脂の含有量が、前記塩化ビニル樹脂100質量部に対して1質量部〜50質量部である<1>に記載の光拡散シート。
<3> 少なくとも一方のシート表面に凹凸が形成された<1>又は<2>に記載の光拡散シート。
<4> 厚みが20μm〜200μmである<1>〜<3>のいずれか1つに記載の光拡散シート。
<5> 少なくとも一方のシート表面に粘着剤層を有する<1>〜<4>のいずれか1つに記載の光拡散シート。
<6> さらに着色剤を含む<1>〜<5>のいずれか1つに記載の光拡散シート。
<7> 光源としてLEDを有する照明装置又は内部照明式表示装置に用いられる<1>〜<6>のいずれか1つに記載の光拡散シート。
<8> キャスト法により製膜された<1>〜<7>のいずれか1つに記載の光拡散シート。
<9> <1>〜<8>のいずれか1つに記載の光拡散シートを備えた照明装置。
<10> <1>〜<8>のいずれか1つに記載の光拡散シートと、光透過性着色フィルムと、を備えた内部照明式表示装置。
本発明によれば、光拡散性に優れ、光源の熱によるクラック等の外観不良の発生、及び黄変が抑制された光拡散シート、並びに光拡散シートを用いた照明装置、及び内部照明式表示装置を提供することができる。
本発明の光拡散シートの構成例を示す断面図である。 粘着剤層を有する本発明の光拡散シートの構成例を示す断面図である。
以下、本発明の光拡散シート、光拡散シートを用いた照明装置、及び内部照明式表示装置について詳細に説明する。
本明細書において(メタ)アクリル樹脂とは、アクリル樹脂及びメタクリル樹脂の少なくとも一方を意味し、(メタ)アクリルとはアクリル及びメタクリルの少なくとも一方を意味する。
また、本明細書において「黄変」とは、加熱等によりシートが変質し、茶褐色又は黄色に変色することを意味する。
また、本明細書において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
<光拡散シート>
本発明の光拡散シートは、少なくとも、塩化ビニル樹脂と、(メタ)アクリル樹脂と、ベンゾグアナミン樹脂を含む光拡散粒子と、を含有する。
光拡散シートは、必要に応じて、粘着剤層を有してもよい。
光拡散シートは、着色剤を含んでもよい。
なお、塩化ビニル樹脂及び(メタ)アクリル樹脂の混合物を総称して透明樹脂と称することがある。
本発明の作用機構は明確ではないが、本発明者らは、以下の如く推測している。
従来の光拡散シートは、シートが加熱されることで、光拡散粒子と光拡散粒子を保持する樹脂(特に塩化ビニル樹脂)との界面からクラック等の外観不良が発生しやすく、また、加熱によりシートが黄変し易いという課題があった。
クラック等の外観不良の発生は、光拡散粒子とその光拡散粒子を保持する樹脂との間において、加熱による体積変化の差が大きいことが原因であると考えられる。本発明の光拡散シートは、光拡散粒子を保持する樹脂として、塩化ビニル樹脂と(メタ)アクリル樹脂との混合物を用いることで、加熱時の樹脂の体積変化と、加熱時の光拡散粒子の体積変化との差を小さくすることができるため、加熱によるクラック等の外観低下の発生を抑制できるものと考えられる。
加熱による黄変は、例えば、光拡散粒子として架橋メラミン樹脂を含む光拡散シートの場合、架橋メラミン樹脂からホルムアルデヒドが放散し、光拡散シートにダメージを与えることが原因であると考えられる。そのため、光拡散粒子を多量に入れられず、光拡散性に改善の余地がある。
本発明の光拡散シートは、光拡散粒子としてグアナミン樹脂を含むものを用いることで、架橋メラミン樹脂を含むものに比べ、ホルムアルデヒドの放散量が減り、加熱により起きやすい黄変も抑制できるものと考えられる。 すなわち、本発明の光拡散シートが、塩化ビニル樹脂と、(メタ)アクリル樹脂と、グアナミン樹脂を含む光拡散粒子と、を含有することで、加熱によるクラック等の外観不良の発生、及び黄変を抑制できるものと考えられる。
本発明の光拡散シートは、図1に示すように透明樹脂3にベンゾグアナミン樹脂を含む光拡散粒子2を練り込んで1つの層とした光拡散シート1であってもよい。
本発明の光拡散シートを図1の1層構造とすることで、従来の構造(基材上に光拡散層を積層した構造)の光拡散シートで発生した層間剥離を抑制できる。また、光源に対してシートの表裏の区別がなく、照明装置等の作製時に光拡散シートの表裏の取り違いによる光拡散性の低下が起こらない。
本発明の光拡散シートは、光源点灯時に光源の形状、輪郭を隠蔽する。光源から発せられた光は、光拡散シートを透過し、観測者に十分な光を提供するが、光拡散シートを光が透過する際、光が良好に拡散されるため、光源の形状や輪郭を観測者は極めて視認しにくくなる。特に蛍光灯や冷陰極管に代表されるライン状の光源、またはLEDに代表される点状の光源に本発明の光拡散シートを用いた場合、光拡散シートは光源点灯時に光透過性が良好であり、かつ光源を隠蔽し、均一性の高い外観を示す。
本明細書における「光源を隠蔽する」とは、光源から発せられた光が、光拡散シートを透過し、観測者は光の提供を十分に受け、かつ、観測者が光拡散シートを通して光源を見る際に、光源の形状や輪郭を極めて視認しにくい状態であること示す。
本発明の光拡散シートは、少なくとも一方のシート表面に凹凸が形成されることが好ましく、両面に凹凸が形成されることがより好ましい。このような場合、光拡散シートの光拡散性は、光拡散粒子による光拡散性に加え、光拡散シートの表面の凹凸においても光拡散性を有するため、光拡散シートの光拡散性をより高くすることができる。
本明細書における凹凸は、表面の算術平均粗さが1μm以上かつ凹凸の平均間隔が300μm以下であることを意味する。
このような表面の凹凸は、(株)小坂研究所製表面粗さ測定器サーフコーダーSE−30D(CUTOFF 0.8μm、基準長さ0.8mm)を用いて測定できる。
本発明の光拡散シートは、全光線透過率が60%以上であることが好ましく、75%以上であることがより好ましい。光拡散シートの全光線透過率が60%以上ならば、本発明の光拡散シートを透過する光量を良好に保つことができ、照明装置とした場合に十分な光量が得られる。また、表示装置に用いた場合、表示装置の情報を提供することができる。
本発明の光拡散シートは平行光線透過率が2%以下であることが好ましく、0.5%以下であることがより好ましい。光拡散シートの平行光線透過率が2%以下ならば、光透過性を有しつつ、光拡散の均一性が高いため、光源を隠蔽し、照明装置の外観が優れ、情報伝達性能が向上する。
本発明の光拡散シートは、厚みが20μm〜200μmであることが好ましく、30μm〜60μmであることがより好ましい。光拡散シートの厚みが20μm以上であれば、光透過性を十分に有しかつ光源を隠蔽できる。また、光拡散シートの厚みが200μm以下であれば、光拡散シートを取り扱う際の作業性が向上する。
≪塩化ビニル樹脂≫
本発明の光拡散シートは、塩化ビニル樹脂の少なくとも1種を含有する。
光拡散シートが、塩化ビニル樹脂を含有することで、光透過性に優れ、また、製膜時の加工性にも優れる。
塩化ビニル樹脂は、成形用に通常用いられるものであれば適宜選択利用することができる。
本発明の光拡散シートにおける、塩化ビニル樹脂の含有量は、シート全質量中、40質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましい。
≪(メタ)アクリル樹脂≫
本発明における光拡散シートは、(メタ)アクリル樹脂の少なくとも1種を含有する。
光拡散シートが、塩化ビニル樹脂に加えて(メタ)アクリル樹脂を含有することで、光源から発する熱によるクラック等の外観不良の発生を抑制することができる。
本発明における光拡散シートに含まれる(メタ)アクリル樹脂は、特に制限されないが、耐熱性及びシートの強度の観点から、以下に示すものであることが好ましい。
ここでいう(メタ)アクリル樹脂とは、(メタ)アクリルモノマーの重合によって製造される樹脂を主成分とする樹脂であり、主成分とするとは、(メタ)アクリル樹脂を樹脂成分の50質量 % 以上含有する樹脂を意味する。
(メタ)アクリルモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸の炭素数1〜8のアルキルエステルが挙げられ、より具体的には、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル及びエチレングリコールジメタクリレートなどが挙げられる。
本発明の光拡散シートは、(メタ)アクリル樹脂としてこれらの(メタ)アクリルモノマーを重合させた樹脂を用いることができる。
上記(メタ)アクリルモノマーの中でも常温でのシート強度の点から、メタクリル酸メチル(MMA)、メタクリル酸エチル(EMA)、メタクリル酸ブチル(BMA)、アクリル酸メチル(MA)、アクリル酸エチル(EA)、アクリル酸ブチル(BA)を共重合させた樹脂が好ましく、価格、入手のしやすさを考慮するとMMAとBA(又はBMA)共重合体が好ましい。
本発明におけるMMAとBA(又はBMA)の割合は、常温でのフィルム強度の点から、MMA/BA(BMA)=95/5〜50/50( 質量比)が好ましく、80/20〜55/45がより好ましく、75/25〜60/40がさらに好ましい。
光拡散シートにおける(メタ)アクリル樹脂の含有量(2種以上含まれる場合は合計量)は、耐候性の観点から、塩化ビニル樹脂100質量部に対して、1質量部〜50質量部であることが好ましく、5質量部〜20質量部であることがより好ましい。
≪ベンゾグアナミン樹脂を含む光拡散粒子≫
本発明における光拡散シートは、ベンゾグアナミン樹脂を含む光拡散粒子の少なくとも1種を含有する。
光拡散シートが、ベンゾグアナミン樹脂を含む光拡散粒子を含有することで、シートに光拡散性を付与することができ、例えばメラミン樹脂を含む光拡散粒子を用いた場合に比べ、ホルムアルデヒド放散量を抑制することができる。
本発明における光拡散粒子は、本発明の光拡散シートに用いられる透明樹脂の屈折率(塩化ビニル樹脂:屈折率1.539、(メタ)アクリル樹脂:屈折率1.47〜1.51)との屈折率比が大きい方が乱反射しやすいため、シリコーンビーズ(屈折率1.42)やアクリルビーズ(PMMAで屈折率1.49)よりもベンゾグアナミン樹脂を含む光拡散粒子(屈折率1.65〜1.66)の方が好ましい。また、光拡散粒子は球状体であることが好ましく、光拡散シート製膜時、及び製膜後の取り扱いにおいて、光拡散粒子の形状変化が起きにくい。光拡散粒子は光拡散シート製膜後も、球形状を維持するため、光源から発せられた光は、光拡散シート透過時に均一に反射、散乱し、光拡散シートは十分な光拡散性が得られる。
本発明に用いる光拡散粒子の好ましい添加量の範囲は、透明樹脂(塩化ビニル樹脂及び(メタ)アクリル樹脂)の合計量100質量部に対し、1質量部〜50質量部であることが好ましく、5質量部〜50質量部であることがより好ましく、7質量部〜45質量部であることがより好ましい。光拡散粒子の添加量が、1質量部以上であれば光拡散性、及び光源隠蔽性が向上し、照明装置の外観が向上するため好ましい。光拡散粒子の添加量が、50質量部以下であれば、適正な範囲で光拡散シートが伸縮するため取り扱い性に優れ、かつ十分な光透過性が得られるため好ましい。
本発明のベンゾグアナミン樹脂を含む光拡散粒子は、従来の架橋メラミン樹脂を含む光拡散粒子に比べ、ホルムアルデヒド放散量が少なく、光拡散シートに多量に添加しても、透明樹脂や添加剤へのホルムアルデヒドに起因するダメージが少ない。
そのため、本発明によれば、光拡散シートの外観不良をより抑制することができる。また、本発明に用いる光拡散粒子の添加量は、従来の架橋メラミン樹脂を含む光拡散粒子の添加量に比べ、多くすることができる。これにより本発明の光拡散シートは、従来の光拡散シートに比べ、光拡散性をより向上させることができる。
本発明に用いる光拡散粒子の好ましい平均粒径は1μm〜6μmであることが好ましい。光拡散粒子の平均粒径が1μm以上ならば均一に光が拡散するため好ましい。光拡散粒子の平均粒径が6μmを以下ならば光拡散性や照明装置の加工時の光拡散シートのハンドリング性に優れるため好ましい。
なお、光拡散粒子の平均粒子径は、粒度分布測定装置(MT3000シリーズ、日機装(株)製)を用いてレーザー回折散乱法により測定することができる。
このような光拡散粒子は、例えば日本触媒(株)製 商品名エポスターL15、M05、MS、及びM30として入手可能である。
本明細書における球状体は、必ずしも真球状体に限らない。球状体は、多少の形状のゆがみがあってもよく、例えば光学顕微鏡を用いて目視で球状と確認できるものを意味する。
本発明に用いる光拡散粒子の透明樹脂(塩化ビニル樹脂と(メタ)アクリル樹脂の混合物)に対する屈折率比は、1.01〜1.13であることが好ましい。屈折率比が1.01以上であれば、光源からの光が十分に光拡散する。また屈折率比が1.13以下であれば、光源からの光が光拡散粒子と透明樹脂間で過剰に光拡散することなく光透過性の低下を抑制することができる。
≪安定剤≫
本発明の光拡散シートは、一種以上の安定剤を含むことが好ましい。安定剤を含むことにより、光源からの熱や光、及び水分、並びに酸素による経時の光拡散シートの光透過性の低下、及び外観不良の発生を抑制し、光拡散性を持続する。
本発明の光拡散シートに用いる安定剤は、熱安定剤、光安定剤、安定助剤、が挙げられるが、これらに限定されるものではない。安定助剤は、他の安定剤の安定化機能を増大させるために用いられる安定剤である。
−熱安定剤−
熱安定剤として、ジアルキル錫ジカルボキシレート、ジアルキル錫マレートエステル、及びジアルキル錫メルカプタイド等の錫系安定剤、並びに有機酸(オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エイコサン酸、ベへニン酸、及び安息香酸等)の金属(Li、Na、K、Cs、Cu、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Cd、Sn、及びPb等)塩、が挙げられる。
−光安定剤−
光安定剤として、2,3′−ジヒドロキシ−4,4′− ジメトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン及び2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系化合物、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)−5,6−ジクロルベンゾトリアゾ−ル)、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)、ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′−メチル−5′−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロル−ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−フェニルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロロベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−{2′−ヒドロキシ−3′−(3",4",5",6"−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5′−メチルフェニル}ベンゾトリアゾ−ル、及び2−{2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α′−ジメチルベンジル)フェニル}−2−ヒドロキシベンゾトリアゾ−ル等のベンゾトリアゾール系化合物、並びにエチル−2−シアノ−3,3− ジフェニルアクリレ−ト、及び2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレート化合物、が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の光拡散シートに用いる特に好ましい光安定剤は、シアノアクリレート化合物である。シアノアクリレート化合物を用いた場合、透明樹脂に対し使用時初期の黄変がなく、光透過性が優れる。
本発明の光拡散シートに用いる光安定剤は2種類以上を併用することができるが、その好ましい添加量は、透明樹脂100質量部に対して合計0.5質量部以上かつ1種類あたり6質量部以下である。製膜時に、光拡散粒子が樹脂中に均一に分散し、光拡散シートの光拡散性に影響しない限り特に制約はないが、光安定剤の添加量が十分でない場合、製膜時、経時による光安定剤のブリードアウト、及び分解により、光拡散シート中から光安定剤が失われるため、光安定剤の有する耐候性改善効果が得られない場合がある。光安定剤を0.5質量部以上添加することで、十分な光拡散シートの耐候性改善効果が得られ、黄変の抑制が達成できる。特に好ましくは3.0質量部以上である。
本発明の光拡散シートの製膜時に、当業者が通常想定する量以上、例えば0.5質量部以上、の光安定剤を加えても、十分な光透過性、及び光拡散性を保持し、かつ外観が優れている。1種類あたりの添加量が6質量部を超えると、光拡散シートから光安定剤がブリードやブルームすることがある。
−安定助剤−
安定助剤として、トリフェニルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、及び4,4′−イソプロピリデン−ジフェノール−アルキルホスファイト等のホスファイト化合物、並びに過塩素酸ナトリウム、及び過塩素酸バリウム等の過塩素酸金属塩、並びに2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラエチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ〕ウンデカン、及び1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ〕ウンデカン等のヒンダードアミン系化合物が挙げられる。
また、別の安定助剤として、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、及び水素添加ビスフェノールAジグリシジルエーテル等のエポキシ化合物、並びにベンゾイルアセトン、ジベンゾイルメタン、及びステアロイルベンゾイルメタン等のβジケトン化合物、並びにハイドロタルサイト類、及びゼオライト類等の無機系安定剤、を挙げることができる。
本発明の光拡散シートに用いる安定剤は、錫系安定剤、ホスファイト化合物、及び光安定剤を併用することが好ましい。光拡散シートの初期光透過性、耐熱黄変性、及び耐候黄変性を改善するため特に好ましい。
≪その他の添加成分≫
本発明の光拡散シートは、上記安定剤の他にも、フィラー、着色剤など必要に応じて、その他の添加成分を含有してもよい。
−フィラー−
本発明の光拡散シートは、各種フィラーを含むことができる。例えば軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、二酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、タルク、二酸化チタン、硫酸バリウム、及び二酸化ケイ素である。
二酸化ケイ素は粉砕法、粉砕溶融法、沈降法、気相法等各種製法で製造されたものが使用できる。光拡散シートに上記フィラーを含有させることで、光拡散性を更に高めることができる。
二酸化チタンは、ルチル結晶構造、アナターゼ結晶構造、及びそれらの各種表面処理されたものが使用できる。上記フィラーを含有させることで光拡散シートの光透過性を調整することができる。
−着色剤−
本発明の光拡散シ−トは、着色剤により着色することができる。着色剤は特に制限されるものではないが、例えば有機顔料、無機顔料、及び有機染料が挙げられる。これらの中でも、耐候性のある着色剤が好ましく、具体的には、THE SOCIETY OF DYERS AND COLOURISTS社出版による、COLOUR INDEX 3RD EDITION(Second Revision)(1982)及びSUPPLEMENT(1982)に掲載されている着色剤から選ぶことができる。
以下に示す着色剤名は同書規定のCOLOUR INDEX GENERIC NAMEによる。例えば、Y−1はC.I.PIGMENT YELLOW1を意味する。またYは黄色(YELLOW)、Oは橙色(ORANGE)、Rは赤色(RED)、Vは紫色(VIOLET)、Bは青色(BLUE)、Cは緑色(GREEN)、Brは茶色(BROWN)、Bkは黒色(BLACK)、Wは白色(WHITE)をそれぞれ表している。
上記着色剤は、黄色、橙色、赤色、紫色、青色、緑色、茶色、黒色及び白色等いずれの色調のものでも用いることができる。以下、それぞれの好ましい着色剤を具体的に例示する。
上記黄色系の好ましい着色剤としては、例えば、アゾ系、縮合多環系、金属錯塩系、無機系の顔料を挙げることができる。
アゾ系の好ましい顔料としては、例えば、不溶性モノアゾ顔料(Y−97、Y−116、Y−120、Y−151、Y−154)、ジスアゾ顔料(Y−81、Y−83、Y−155)、縮合アゾ顔料(Y−93、Y−94、Y−95、Y−128)を挙げることができ、また、縮合多環系の好ましい顔料としては、例えば、アントラキノン顔料(Y−24、Y−108、Y−147、Y−123、Y−99)、イソインドリノン顔料(Y−109、Y−110、Y−173)、イソインドリン顔料(Y−139)、キノフタロン顔料(Y−138)を挙げることができ、また、金属錯塩系の好ましい顔料としては、例えば、同アゾメチン顔料(Y−117、 Y−129)、ニッケルニトロソ顔料(Y−153)、ニッケルアゾ顔料(G−10)を挙げることができる。更に、無機系の好ましい顔料としては、例えば、酸化鉄イエロ−(Y−42)、チタン−アンチモン−ニッケル酸化物(Y−53)等を挙げることができる。
また、橙色系の好ましい顔料としては、例えば、アゾ系、縮合多環系顔料を挙げることができる。アゾ系の好ましい顔料としては、例えば、不溶性モノアゾ系顔料(O−36、O−5、O−38、O−60、O−62)、ジスアゾ系顔料(O−34)、縮合アゾ系顔料(O−31)を挙げることができ、また、縮合多環系の好ましい顔料としては、例えば、ペリレン系顔料(O−43)、アントラキノン系顔料(O−40、O−51)、イソインドリノン系顔料(O−42)、キナクリドン系顔料(O−48、O−49)を挙げることができる。
また、赤色系の好ましい顔料としては、例えば、アゾ系顔料、縮合多環系顔料、無機系顔料を挙げることができる。
アゾ系の好ましい顔料としては、例えば、不溶性モノアゾ系顔料(R−2、R−6、R−7、R−9、R−10、R−12、R−14、R−112、R−146、R−147、R−170、R−171、R−175、R−185、R−187、R−188、R−208)、アゾレ−キ系顔料(R−52:2、R−115、R−151、R−243)、縮合アゾ系顔料(R−144、R−166、R−214、R−220、R−221、R−242)、ジスアゾ系顔料(R−38、R−37)を挙げることができる。
また、縮合多環系の好ましい顔料としては、例えば、アントラキノン系顔料(R−168、R−177、R−216)、チオインジゴ系顔料(R−88)、ペリノン系顔料(R−194)、ペリレン系顔料(R−123、R−149、R−178、R−179、R−190、R−224)、キナクリドン系顔料(V−19、R−122、R−202、R−207、R−209、R−206)を挙げることができる。
更に、ジケトピロロピロ−ル系顔料(チバガイギ−製イルガジンDPPレッドBO)を挙げることができ、また、無機系の好ましい顔料としては、ベンガラ(赤色酸化鉄R−101)、亜鉛・鉄酸化物(R−225)等を挙げることができる。
また、紫色系の好ましい顔料としては、例えば、アゾ系顔料、縮合多環系顔料、無機系顔料を挙げることができる。
アゾ系の好ましい顔料としては、例えば、モノアゾ系顔料(V−50)等を挙げることができ、縮合多環系の好ましい顔料としては、例えば、ペリレン系顔料(V−29)、アントラキノン系顔料(V−31、V−33)、チオインジゴ系顔料(V−38、V−36)、キナクリドン系顔料(V−19)、ジオキサジン系顔料(V−23、V−37)を挙げることができ、また、無機系の好ましい顔料としては、例えば、リン酸コバルト系(V−14:1)、フェロライトバイオレット顔料(V−18)、コバルト・リチウム・バナジウムフォスフェ−ト顔料(V−47)等を挙げることができる。
また、青色系の好ましい顔料としては、例えば、フタロシアニン系顔料、縮合多環系顔料、無機系顔料を挙げることができる。
フタロシアニン系の好ましい顔料としては、例えば、α型銅フタロシアニン系顔料(B−15:1、B−15:2)、β型銅フタロシアニン系顔料(B−15:3、B−15:4)ε型フタロシアニン系顔料(B−15:6)、無金属フタロシアニン系顔料(B−16)を挙げることができ、また、縮合多環系の好ましい顔料としては、例えば、インダトロン系顔料(B−60、B−21、B−22、B−64)を挙げることができる。
また、無機系の好ましい顔料としては、例えば、紺色(B−27)、群青(B−29)、 コバルト−アルミニウム酸化物系顔料(B−28)、コバルト−クロム−アルミニウム酸化物系顔料(B−3)等を挙げることができる。
また、緑色系の好ましい顔料としては、例えば、フタロシアニン系顔料、縮合多環状系顔料、無機系顔料を挙げることができる。
フタロシアニン系の好ましい顔料としては、例えば、中塩素化銅フタロシアニン系顔料(G−37)、高塩臭化銅フタロシアニン系顔料(G−7)、高塩臭素化銅フタロシアニン系顔料(G−36)等を挙げることができ、縮合多環系の好ましい顔料としては、例えば、ビオラントロングリ−ン(G−47)を挙げることができ、無機系の好ましい顔料としては、例えば、酸化クロム系顔料(G−17)、コバルト−チタン−ニッケル−亜鉛酸化物系顔料(G−9)、コバルト−チタン系顔料(G−50)等を挙げることができる。
また、茶色系の好ましい顔料としては、アゾ系顔料、縮合多環系顔料、無機系顔料を挙げることができる。
アゾ系の好ましい顔料としては、例えば、モノアゾ系顔料(Br−25、Br−32)、金属錯塩アゾ系顔料(Br−5、Br−2)、縮合アゾ系顔料(Br−23)を挙げることができ、縮合多環系の好ましい顔料としては、例えば、アントラキノン系顔料(Br−28)、ペリレン系顔料(Br−26)を挙げることができる。
無機系の好ましい顔料としては、例えば、酸化鉄系顔料(Br−6)、鉄−クロム酸化物系顔料(BR−29)、亜鉛−鉄酸化物系顔料(Br−31)を挙げることができる。
また、黒色系の好ましい顔料としては、有機系顔料、無機系顔料があり、有機系の好ましい顔料としては、例えば、アニリンブラック(Bk−1)、ペリレンブラック(Bk−31)等を挙げることができ、
また、無機系の好ましい顔料としては、例えば、カ−ボンブラック(Bk−31)、カ−ボンブラック(Bk−7)、カ−ボンブラック(Bk−9)、鉄黒(Bk−11)、コバルト酸化物系顔料(Bk−13)等を挙げることができる。
また、白色系の好ましい顔料としては、無機系の顔料が好ましく、例えば、亜鉛華(W−4)、硫化亜鉛(W−7)、二酸化チタン(W−6)、炭酸カルシウム(W−18)、クレ−(W−19)、硫酸バリウム(W−21)、アルミナホワイト(W−24)、シリカ(W−27)、白雲母(W−20)、タンク(W−26)等を挙げることができる。
その他、例えば、パ−ル顔料として知られる二酸化チタン被覆雲母等を用いることができる。パ−ル顔料の粒径は2μm〜200μmのものが好ましく、更に好ましくは4μm〜150μm、特に好ましくは5μm〜100μmである。また、耐候性の点から被覆層の酸化チタンはルチル型であることが好ましい。
また、上記着色剤は、上記顔料の他、その光透過性、耐候性に影響のない範囲で、マイカ、アルミ粉を含有させることができる。
着色剤として、樹脂に顔料が分散された形で市販されているカラーベースを用いることが好ましい。ポリエステル可塑剤系カラーベース、(メタ)アクリル樹脂系カラーベース、酢酸ビニル樹脂系カラーベース、セルロース樹脂系カラーベース等が使用可能である。
<粘着剤層>
本発明における光拡散シートは、少なくとも一方のシート表面に粘着剤層が積層されることが好ましい。例えば、図2に示すように、透明樹脂3と、ベンゾグアナミン樹脂を含む光拡散粒子2と、を含有する光拡散シート1の少なくとも一方のシート表面11に粘着剤層4が積層された形態が挙げられる。
粘着剤層に用いられる粘着剤は、特に制限されないが、光透過性の観点から、(メタ)アクリル系、エポキシ系、ポリエステル系、ウレタン系、シリコーン系、フェノール系、酢酸ビニル系、及びゴム系の粘着剤であることが好ましい。
特に、光透過性、光安定性、及び熱安定性に優れる点で(メタ)アクリル系粘着剤が好ましい。
上記粘着剤層は、各種安定剤を含むことが好ましい。粘着剤層が各種安定剤、特に熱安定剤及び光安定剤を含む場合、特に制限されないが、本発明の光拡散シートの透明樹脂が含む安定剤を用いることができる。粘着剤層中の安定剤は、本発明の光拡散シートの透明樹脂に用いた安定剤と種類や量が同一でも、または異なってもよい。
また、粘着剤層は、上記着色剤を含んでもよい。
粘着剤層を積層した本発明の光拡散シートは、光透過性基材に貼り付けて使用することができる。
光透過性基材は、各種ガラス、及び各種樹脂が挙げられる。
各種ガラスは、例えばソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、鉛ガラス、アルミノケイ酸ガラス、ホウ酸塩ガラス、及びリン酸塩ガラスに代表される各種ガラスが挙げられる。
各種樹脂は、(メタ)アクリル樹脂、塩化ビニルに代表されるハロゲン含有樹脂、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、及びポリオレフィンなどの樹脂が挙げられる。
<製造方法>
本発明の光拡散シートは、押出し法、カレンダー法、及びキャスト法により製膜することができる。光拡散シートの厚みのムラを低減し、光拡散性及び光透過性を均一に制御しやすいことから、キャスト法が好ましい。
本発明の光拡散シートの製膜は、キャリアシート、シームレス金属ベルトを用いることができる。キャリアシートは、平滑な面をもつフィルム及び微小な凹凸をもつフィルムを用いることができる。
ここでいう凹凸とは、上記の光拡散シートに形成される凹凸と同義である。
本発明の光拡散シートの製膜に用いるキャリアシートは、表面に微小な凹凸が形成されているマットPETが好ましい。マットPETを使用することにより、マットPET表面の凹凸を光拡散シートの一方の表面に容易にかつ安価に転写可能である。
また、本発明の光拡散シートは、インクジェット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷やオフセット印刷などにより着色されてもよい。中でも光透過性が良い点と、電子画像を直接印刷できることからインクジェット印刷が好ましく、特に鮮明な画像が形成でき、画像密着性にも優れる溶剤型のインクジェット印刷が好ましい。
<照明装置>
本発明の照明装置は、少なくとも上記光拡散シートと光源とを組み合わせたものが好ましい。
具体的には、照明カバーを用いた照明器具、光柱や光壁等の照明看板の照明装置、電飾看板や内部照明標識等の照明装置、遊技機、及び自動販売機等の照明装置が挙げられる。
本発明の照明装置に用いることができる光源は、放電ランプ、LED、有機EL、無機EL、及びレーザーなどが挙げられる。放電ランプの種類は、白熱電球、ハロゲンランプ、蛍光灯、及び冷陰極管が挙げられる。これらの中でも照明装置の省エネルギー化及び薄型化、並びに本発明の効果の観点からLEDが好ましい。
すなわち、本発明における照明装置は、光源としてLEDと、本発明の光拡散シートと、を有することが好ましい。
<内部照明式表示装置>
本発明の内部照明式表示装置は、上記照明装置と情報表示部とを組合せたものが好ましい。具体的には、光柱や光壁等の照明看板、電飾看板、内部照明標識、遊技機、及び自動販売機などが挙げられる。 本発明における情報表示部とは、任意の意匠、文字で構成される各種情報を表示する部分であり、光拡散シートの一方の表面に設けることが可能である。
情報表示部は、着色フィルムの貼付け、または印刷によって設けることが可能である。情報表示部は、光を透過するもの、光を隠蔽するもの、の2種類がある。
情報表示部は、光を透過する光透過性着色フィルムであることが好ましい。
すなわち、本発明の内部照明式表示装置は、光源と、光拡散シートと、光透過性着色フィルムと、をこの順に有することが好ましい。
光透過性着色フィルムは、光拡散シート上に積層されることが好ましい。
内部照明式表示装置の光源は、省エネルギー化及び薄型化、並びに本発明の効果の観点からLEDが好ましい。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」及び「%」は質量基準である。
(実施例1)
以下の原料を、プライミクス(株)製T.K.ホモディスパーを用い、2000rpmで30分間撹拌して均一なオルガノゾルを得た。
−オルガノゾルの組成−
塩化ビニル樹脂:ヴイテック(株)社製ペースト塩化ビニル樹脂 P−540
(屈折率1.539) ・・・ 100質量部
(メタ)アクリル樹脂:日本カーバイド工業(株)製溶液型アクリル樹脂 MM075 A−1 (屈折率1.49) ・・・ 30質量部
(樹脂固形分ベースで15質量部)
光拡散粒子:日本触媒(株)製 エポスターMS(ベンゾグアナミン樹脂ビーズ、
屈折率1.66) ・・・ 18質量部
(透明樹脂固形分100質量部に対し、15.7質量部)
可塑剤:大日精化(株)製ポリエステル可塑剤ファインサイザー NS−5701
・・・ 31質量部
熱安定剤:勝田化工(株)製オクチル錫メルカプタイド TM−188J
・・・ 0.4質量部
安定助剤:アデカ(株)製 アデカスタブ1500
・・・ 0.4質量部
光安定剤:ビーエーエスエフジャパン(株)製 ユビナール3039
・・・ 4.5質量部
溶剤:エクソンモービル有限会社製 ソルベッソ100
・・・ 45質量部
−シートの作製−
得られたオルガノゾルを、テスター産業(株)製マイクロメーター付アプリケーターを用いて、表面に凹凸が付いたリンテック(株)製サンド処理PET LSM100Xフィルム上の凹凸面に塗布し、エスペック(株)製オーブンを用いて80℃の条件下で2分間溶剤を揮発させ、次いで東洋精機(株)製ギヤオーブンを用いて200℃の条件下で1分間キュアし、PETフィルムから剥離し、厚み50μmのシートを作製した。
(比較例1)
光拡散粒子をエポスターS12(日本触媒(株)製、架橋メラミン樹脂ビーズ、屈折率1.66)に変更した以外は、実施例1と同様にシートを作製した。
実施例1及び比較例1で得られたシートを以下の項目に従って評価した。
<耐熱性試験>
(試験片の作製)
耐熱性試験の試験片は、実施例1又は比較例1において作製した光拡散シートに、粘着剤層を付与し、この粘着剤層上に厚み1mmのアルミ板に貼り付けて作製した。
光拡散シートへの粘着剤層の付与方法は以下の通りである。
アクリル酸エステル系粘着剤PE−121(日本カ−バイド工業(株)製)100質量部に対し、架橋剤CK−101(日本カ−バイド工業(株)製)2.5質量部、及び酢酸エチル25質量部を混合して、粘着剤溶液を作製した。
上記粘着剤溶液を200μm間隙の塗料アプリケーターで剥離紙に塗工し、加熱乾燥させ剥離紙上に粘着剤層を形成した。
その後、光拡散シートと剥離紙上の粘着剤層を貼り合せ、光拡散シートに粘着剤層を付与した。
(評価)
得られた上記試験片を、東洋精機(株)製ギヤオーブンを用いて150℃の条件下で5時間加熱し、加熱後の試験片のクラック及び黄変について評価した。
−クラック−
上記条件にて耐熱性試験を行った後の試験片を、マイクロスコープ(VHX−1000、(株)KEYENCE製)により観察し、クラックの評価を行った。評価結果は、表1に示す。
なお、本評価におけるクラックは、試験片5cm×5cmの範囲におけるクラックの数を示す。
クラックは、数値が小さいほど光拡散シートの外観は良好であり、クラックが5以下であれば実用上許容範囲である。
−黄変−
上記条件の耐熱性試験に用いる試験片について、試験前後の色差ΔEを、測色計(CM−3500d、コニカミノルタ(株)製)により測定し、黄変の評価を行った。評価結果は、表1に示す。
なお、色差ΔEは数値が小さいほど黄変の抑制に優れ、当該分野において色差ΔEが0.1異なれば、目視においても黄変の度合いが確認できるほどの差である。
<ホルムアルデヒド放散量測定試験>
(試験片の作製)
ホルムアルデヒド放散量測定試験の試験片は、実施例1又は比較例1において作製した光拡散シートを15cm×20cmにカットし、試験片とした。
(評価)
ホルムアルデヒド放散量は、JIS A6921(2003)に基づき評価を行った。評価結果は、表1に示す。
なお、ホルムアルデヒド放散量は0.2mg/L以下を合格とする。
<光拡散性及び光源隠蔽性>
(評価)
エーピー・ジャパン(株)製の白色LED照明モジュール100V−NSPWを光源とし、200mm×300mmの光拡散シートを、光源から50mm離して設置し、目視で観察し、下記基準に従い評価を行った。評価結果は、表1に示す。
A:目視により光源形状を十分に隠蔽しかつ十分な光透過性を持つ
B:光源形状の隠蔽が不十分ながら十分な光透過性を持つ
C:光源形状を十分に隠蔽するが、光透過性に劣る
D:光源形状の隠蔽が不足し、かつ光透過性に劣る
なお、評価結果A及びBであれば実用上許容範囲である。
上記表1に示されるように、実施例1ではクラック及び黄変が抑制されており、また、ホルムアルデヒド放散量も少ないことがわかる。
1 ・・・ 光拡散シート
2 ・・・ 光拡散粒子
3 ・・・ 透明樹脂
4 ・・・ 粘着剤層
11 ・・・ シート表面
21 ・・・ 光源からの光

Claims (10)

  1. 塩化ビニル樹脂と、(メタ)アクリル樹脂と、ベンゾグアナミン樹脂を含む光拡散粒子と、を含有する光拡散シート。
  2. 前記(メタ)アクリル樹脂の含有量が、前記塩化ビニル樹脂100質量部に対して1質量部〜50質量部である請求項1に記載の光拡散シート。
  3. 少なくとも一方のシート表面に凹凸が形成された請求項1又は請求項2に記載の光拡散シート。
  4. 厚みが20μm〜200μmである請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の光拡散シート。
  5. 少なくとも一方のシート表面に粘着剤層を有する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の光拡散シート。
  6. さらに着色剤を含む請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の光拡散シート。
  7. 光源としてLEDを有する照明装置又は内部照明式表示装置に用いられる請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の光拡散シート。
  8. キャスト法により製膜された請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の光拡散シート。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の光拡散シートを備えた照明装置。
  10. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の光拡散シートと、光透過性着色フィルムと、を備えた内部照明式表示装置。
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