JP2015098566A - 樹脂組成物、樹脂組成物の製造方法、及び成形体 - Google Patents
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【解決手段】炭素六角網面で形成されたカーボンナノファイバー本体の一端に保持されるとともに、前記カーボンナノファイバー本体の軸線方向に沿った軸線を有すると共にカーボンナノファイバー本体の軸線方向においてカーボンナノファイバー本体の外側に向かう台面部と、カーボンナノファイバー本体の軸線方向に沿ってカーボンナノファイバー本体の内部に形成された中空部に向かう鋭角の錐台部とを有する形態を備える遷移金属を有するカーボンナノファイバーと、樹脂とを含有する樹脂組成物。
【選択図】 図1
Description
特許文献1に記載の発明によると、カーボンナノチューブを水に分散させる工程及び水と樹脂とを分離する工程が余分に必要であって、操作が煩雑である。また、特許文献1に記載の発明によると、懸濁液に含有される水の影響によって、樹脂自体の性能が劣化してしまうことがある。さらに、特許文献1には、カーボンナノチューブの具体的な構成、製造方法等が記載されておらず、一端に金属を含有するカーボンナノチューブを用いることが記載されていない。
特許文献2に記載の発明によると、適量の分散剤を添加するという工程が余分に必要であって操作が煩雑である他、用いる分散剤の種類によっては最終製品において臭いが発生することがある。また、特許文献2では、一端に金属を含有するカーボンナノチューブを用いることが記載されていない。
特許文献3の段落番号0054欄における実施例1には、「33gのカーボンナノチューブ1及び967gのLPDE樹脂(低密度ポリエチレン樹脂)を、スーパーミキサーを用いて攪拌羽回転速度300rpmで3分間、攪拌及び混合した」と開示されている。特許文献3において、カーボンナノチューブとLPDE樹脂との合計に対するカーボンナノチューブの質量の割合は約3.3質量%に過ぎず、樹脂組成物におけるカーボンナノチューブの含有量が十分ではない。また、特許文献3の0051欄に、「収集器13が一杯になると、収集器13を反応炉から分離し、冷却後製品を取り出し、化学処理で触媒を除去し、水洗及び乾燥し、カーボンナノチューブ600gを得た」と開示されていることから、特許文献3に記載された樹脂組成物は、カーボンナノチューブの合成工程で用いられた触媒由来の金属を含有しない。
(1)炭素六角網面で形成されたカーボンナノファイバー本体の一端に保持されるとともに、前記カーボンナノファイバー本体の軸線方向に沿った軸線を有すると共にカーボンナノファイバー本体の軸線方向においてカーボンナノファイバー本体の外側に向かう台面部と、カーボンナノファイバー本体の軸線方向に沿ってカーボンナノファイバー本体の内部に形成された中空部に向かう鋭角の錐台部とを有する形態を備える遷移金属を有するカーボンナノファイバーと、樹脂とを含有する樹脂組成物であり、
(2)遷移金属は、Ni、Co、及びFeよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素であることを特徴とする前記(1)に記載の樹脂組成物であり、
(3)カーボンナノファイバーの質量と樹脂の質量との合計に対する、カーボンナノファイバーの質量の割合が、70質量%以下であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の樹脂組成物であり、
(4)樹脂は、熱硬化性樹脂、汎用プラスチック、汎用エンジニアリングプラスチック、又はスーパーエンジニアリングプラスチックであることを特徴とする前記(1)から(3)までのいずれか1つに記載の樹脂組成物であり、
(5)カーボンナノファイバーの成長時にカーボンナノファイバーの成長点となる遷移金属を分散させる遷移金属含有スポンジ触媒の存在下に、炭素を含む原料ガスを450〜800℃に加熱することによってカーボンナノファイバーを得る工程と、
この工程によって得られたカーボンナノファイバーと樹脂とを混合する工程を含むことを特徴とする前記(1)に記載の樹脂組成物の製造方法であり、
(6)前記(5)に記載の遷移金属含有スポンジ触媒がNi、Co、及びFeよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素と、Alを含む化合物とからなることを特徴とする請求項5に記載の樹脂組成物の製造方法であり、
(7)カーボンナノファイバーの質量と樹脂の質量との合計に対する、カーボンナノファイバーの質量の割合が、70質量%以下であることを特徴とする前記(5)又は(6)に記載の樹脂組成物の製造方法であり、
(8)樹脂は、熱硬化性樹脂、汎用プラスチック、汎用エンジニアリングプラスチック、又はスーパーエンジニアリングプラスチックであることを特徴とする前記(5)から(7)までのいずれか1つに記載の樹脂組成物の製造方法であり、
(9)前記(1)から(4)までのいずれか1つに記載の樹脂組成物を成形してなる成形体である。
樹脂組成物は、その用途に応じてさまざまの形態で用いることができる。樹脂組成物の形態は特に制限されず、例えば、固体であってもよく、固体でなくてもよい。固体の樹脂組成物の形態は、例えば、粘土状であることが挙げられ、固体でない樹脂組成物の形態は、例えば、液状、スラリー状、及びインク状であることが挙げられる。
カーボンナノファイバー本体は、カーボンナノファイバー本体の中心軸線に対してグラフェンシート面の各度が0度であるチューブラー型、前記中心軸線に対してグラフェンシート面の各度が0度よりも大きく90度よりも小さいヘリンボーン型、前記中心軸線に対してグラフェンシート面の各度が90度であるプレートレット型であることができる。本発明のカーボンナノファイバーにおける好適なカーボンナノファイバー本体は、ヘリンボーン型である。ヘリンボーン型をしたカーボンナノファイバー本体を有するカーボンナノファイバーは、カップ状のグラフェンシートが積み重ねられ、かつ内部に形成された中空部が不連続に複数形成されて成る構造を有する。また、本発明においては、カップスタック型のカーボンナノファイバー本体を有するカーボンナノファイバーであってもよい。カップスタック型のカーボンナノファイバー本体は、前記カーボンナノファイバー本体の中心軸線に対してグラフェンシート面の角度が0度よりも大きく90度よりも小さくて、内部に連続した中空部が形成されている。
通常、NiはFeよりは弱いが強磁性体である。Niを微粒子化すると、そのNi微粒子は超常磁性になる。超常磁性は、磁化曲線内側に占められる面積が小さいことで確認できる。Ni微粒子の保磁力は通常100Oe程度と小さい。Ni以外の遷移金属微粒子についても、微粒子化によって、保磁力がNiと同様に小さい。
しかしながら、本発明に係るカーボンナノファイバーは、その先端に遷移金属、例えばNiを含む場合に、遷移金属微粒子の保磁力に比べてその保磁力は約10倍(1000Oe)となる。本発明に係るカーボンナノファイバーに含まれる遷移金属、例えばNiの微粒子の粒径が10〜500nmというナノオーダーであることから、遷移金属例えばNiの微粒子径がnmオーダーでも高い保磁力を有する。この遷移金属、例えばNiの微粒子の保磁力は磁気記録媒体としての使用可能な値である。本発明に係るカーボンナノファイバーの先端に含まれる遷移金属、例えばNi微粒子保磁力の大きさは、遷移金属例えばNi微粒子がカーボンナノファイバー本体で被覆されたことにより遷移金属例えばNi微粒子の表面が酸化されなかったこと、更にはTEM観察から発見されたように、カーボンナノファイバー本体の先端部に含まれる遷移金属例えばNi微粒子の特異的な構造を有することに起因して発現したと考えられる。
固体でない樹脂組成物では、樹脂組成物中に溶解及び分散されてなるカーボンナノファイバーの質量と、樹脂組成物中に溶解及び分散されてなる樹脂の質量とから、前記割合が計算される。固体の樹脂組成物では、樹脂組成物に包含される固体のカーボンナノファイバーの樹脂の質量と、樹脂組成物に包含される固体の樹脂の質量とから、前記割合が計算される。
例えば、固体でない樹脂組成物では、樹脂を含有する流体中において、カーボンナノファイバーが均一に分散される。また、固体の樹脂組成物では、固体の樹脂中においてフィラーとしてカーボンナノファイバーが均一に分散する。
樹脂組成物においてカーボンナノファイバーが均一に分散されてなることは、例えば、樹脂組成物を静置した後に、カーボンナノファイバーの凝集体が沈降し始める時間を計測することにより評価することができる。また、樹脂組成物においてカーボンナノファイバーが均一に分散されてなることは、ガラス基板の上に樹脂組成物を塗布し、顕微鏡等を用いて塗布面を観察した際に、黒色のカーボンナノファイバーの凝集体が観察される程度によっても評価することができる。
基材の材質及び形状は特に制限されないが、基材の材質としては、石英、シリコン、又はサファイア等が挙げられ、基材の形状としては、平面形状、又は円形若しくは楕円形の底面とその底面の淵から立ち上がる環状側面とを有する形状等が挙げられる。
(カーボンナノファイバーの製造)
遷移金属含有スポンジ触媒であるスポンジニッケル触媒(川研ファインケミカル製 NDT−90)0.5gを石英基板上にのせて電気炉内に設置し、650℃まで加熱し原料ガスであるメタンガスを流量500sccmで30分間、スポンジニッケル触媒と反応させることにより、石英基板の表面上に石英基板と同じ形状をしたシート状のカーボンファイバー集合体が形成された。このカーボンナノファイバー集合体の重量は4.5gであった。この重量は、カーボンナノファイバー本体と、カーボンナノファイバー本体の一端に存在するスポンジニッケル触媒に由来する遷移金属との総重量である。このカーボンナノファイバー集合体を乳鉢ですりつぶすことにより粉状のカーボンナノファイバーを得た。
図2に、得られたカーボンナノファイバーの先端部を観察した透過型電子顕微鏡(TEM)画像の結果を示した。観察されたカーボンナノファイバーは、カップスタック型のカーボンナノファイバーであり、六角炭素網面で筒状に形成されたカーボンナノファイバー本体と、カーボンナノファイバー本体の一端に遷移金属であるニッケル(Ni)とを有する構造であった。カーボンナノファイバーの直径は70〜100nm、Niの粒径は約50nmであった。更には、カーボンナノファイバーに内包されたNiは、カーボンナノファイバーの軸線に沿った軸線を有すると共にカーボンナノファイバー本体の軸線方向の外側に向かう台面部と、カーボンナノファイバー本体の軸線方向に沿ってカーボンナノファイバー本体の内部に形成された中空部に向かう鋭角の錐台部とを有する形態が観察された。
(樹脂としてPVDFを用いる例)
製造例1で得られたカーボンナノファイバーと溶媒であるNMPとをビーカーに入れ、20分間の超音波処理を行い、カーボンナノファイバー分散液を得た。次に、樹脂であるPVDF(shanghai 3F NewMaterials社製 FR905)をNMPに溶解させた溶液と、前記カーボンナノファイバー分散液とを混合し、PVDFとカーボンナノファイバーの混合液を得た。このとき、カーボンナノファイバー分散液を調製するのに用いられたNMPの質量とPVDFを溶解させるのに用いられたNMPの質量との合計は、使用するPVDFの質量の10倍量となるようにした。また、PVDFとカーボンナノファイバーとの混合割合が、表1で示される値となるようにした。
カーボンナノファイバーの濃度が比較的低い実施例1及び実施例2においては、得られたPVDFとカーボンナノファイバーとの混合液を、さらに250mLのPTFE製容器2本に入れ1cm球のジルコニアビーズを各40個ずつ入れ、ロッキングミル(セイワ技研 RM−05)で1時間の振盪を行った。その後得られた分散液を、自転公転式の撹拌・脱泡機(シンキー社製 あわとり練太郎)で撹拌(2000rpm、8分)及び脱泡(2200rpm、1.5〜5分)し、カーボンナノファイバーを含有する樹脂組成物を得た。
(比較例2)
カーボンナノファイバーをNi/MgO触媒から製造したものを使用すること以外は、実施例1及び実施例2と同様に、樹脂組成物を作製した。Ni/MgO触媒からカーボンナノファイバーを製造する方法は、非特許文献1に記載された方法を用いた。尚、前記Ni/MgO触媒は、合金から溶出金属を溶出させることにより得られる遷移金属含有スポンジ触媒ではなく、製造されたカーボンナノファイバーの先端部には、図2で示されるような形状の遷移金属が観察されなかった。
得られた樹脂組成物を、それぞれ試験管に入れ、試験管を90°倒した後、1秒以内に樹脂組成物の一部が試験管から流出する場合を液状、1秒以上経過してから樹脂組成物の一部が試験から流出する場合をインク状、樹脂組成物の全てが試験管内に留まって流出しない場合を粘土状とした。結果を、以下の表1に示す。尚、比較例2については、得られた樹脂組成物は液状であると評価されたものの、固液分離していた。
得られた樹脂組成物の分散性を、次のように評価した。
(1)分散直後に、樹脂組成物を目視にて観察した。沈降が観察されなかった例を表1の「分散性」の(1)欄において「○」で示し、沈降が観察された例を「×」で示す。
(2)樹脂組成物をガラス上に塗布し、塗布面を目視にて観察した。カーボンナノファイバーの凝集及び気泡が観察されなかった例を表1の「分散性」の(2)欄において「○」で示し、カーボンナノファイバーの凝集又は気泡が観察された例を「×」で示す。
(3)樹脂組成物を4週間静置し、沈降が観察されなかった例を表1の「分散性」の(3)欄において「○」で示し、沈降が観察された例を「×」で示す。
(樹脂としてABSを用いる例)
製造例1で得られたカーボンナノファイバーと、溶媒である酢酸エチルとをビーカーに入れ、20分間の超音波処理を行い、カーボンナノファイバー分散液を得た。このとき、酢酸エチルの質量が、カーボンナノファイバーの質量とABSの質量との合計の4倍となるようにした。また、ABS樹脂(ダイセルポリマー(株)、セビアンV 660SF)を酢酸エチルに溶解させた樹脂溶液を調製した。前記カーボンナノファイバー分散液と前記樹脂溶液とを混合し、得られた混合液を250mLのPTFE製容器2本に入れ、1cm球のジルコニアビーズを各40個ずつ入れ、ロッキングミル(セイワ技研 RM−05)で1時間の振盪を行った。振盪後に得られた分散液を、自転公転式の撹拌・脱泡機(シンキー社製 あわとり練太郎)で撹拌(2000rpm 5分)及び脱泡(2200rpm 5分)し、カーボンナノファイバーを含有する樹脂組成物を得た。尚、該樹脂組成物において、樹脂の混合割合が97質量%であるのに対して、カーボンナノファイバーの混合割合が3質量%となるようにした。
(エポキシ樹脂を用いる例)
樹脂として、主剤と硬化剤とを2:1の割合で混合して用いられる二液性のエポキシ樹脂(日新レジン社製 クリスタルレジン)を使用した。製造例1で製造した粉状のカーボンナノファイバーと、前記主剤とを共にビーカーに入れガラス棒で撹拌、混合した後、硬化剤を入れさらに撹拌した。得られた混合体を三本ロールミルで2回処理し、カーボンナノファイバーを含有する樹脂組成物を得た。尚、該樹脂組成物において、樹脂の混合割合が97質量%であるのに対して、カーボンナノファイバーの混合割合が3質量%となるようにした。
(シリコーン樹脂を用いる例)
樹脂として、主剤と硬化剤とが10:1の割合で混合して用いられる二液性のシリコーン樹脂であるポリジメチルシロキサン(東レ・ダウコーニング社 Sylgard184)を使用した。製造例1で製造した粉状のカーボンナノファイバーと、前記主剤とを共にビーカーに入れガラス棒で攪拌、混合した後、硬化剤を入れさらに攪拌した。得られた混合体を三本ロールミルで2回処理し、カーボンナノファイバーを含有する樹脂組成物を得た。尚、該樹脂組成物において、樹脂の混合割合が97質量%であるのに対して、カーボンナノファイバーの混合割合が3質量%となるようにした。
(樹脂としてPPを用いる例)
製造例1で製造した粉状のカーボンナノファイバーと樹脂であるPPとを混合し、加温した単軸押出成形機(サーモプラスティックス工業(株)製)に投入し、カーボンナノファイバーを含有する樹脂組成物を得た。このとき、カーボンナノファイバーの投入量が、PPの投入量に対して0.5〜1質量%となるようにした。尚、該樹脂組成物において、樹脂の混合割合が97質量%であるのに対して、カーボンナノファイバーの混合割合が3質量%となるようにした。
(抵抗値の評価)
実施例4で得られたインク状の樹脂組成物をPTFE製のバットに入れ、室温〜150℃にて乾燥を行い、シート状の成形体を作製し、抵抗値を測定した。シート状の成形体のシート抵抗値は1.8×102Ω/□であった。
(電磁波シールド効果の評価)
実施例10と同様にして得られたシート状の成形体の電磁波シールド効果の評価を行った。電磁波(電界)シールド性の評価には、KEC法を用いた。KEC法とは、電磁波シールド性の測定方法であり、上下に分割したシールドボックスに試験片を挟み込んで、スペクトルラムアナライザーにて電磁波の減衰度として電磁波シールド性を測定するものである。実施例10で得られたシート状の成形体の電磁波シールド効果は0.3〜30MHzの範囲で約30dB以上(最高1〜8MHzで50dB)であった。
2 カーボンナノファイバー本体
3 遷移金属
4 台面部
5 中空部
6 錐台部
Claims (9)
- 炭素六角網面で形成されたカーボンナノファイバー本体の一端に保持されるとともに、前記カーボンナノファイバー本体の軸線方向に沿った軸線を有すると共にカーボンナノファイバー本体の軸線方向においてカーボンナノファイバー本体の外側に向かう台面部と、カーボンナノファイバー本体の軸線方向に沿ってカーボンナノファイバー本体の内部に形成された中空部に向かう鋭角の錐台部とを有する形態を備える遷移金属を有するカーボンナノファイバーと、樹脂とを含有する樹脂組成物。
- 遷移金属は、Ni、Co、及びFeよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
- カーボンナノファイバーの質量と樹脂の質量との合計に対する、カーボンナノファイバーの質量の割合が、70質量%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
- 樹脂は、熱硬化性樹脂、汎用プラスチック、汎用エンジニアリングプラスチック、又はスーパーエンジニアリングプラスチックであることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- カーボンナノファイバーの成長時にカーボンナノファイバーの成長点となる遷移金属を分散させる遷移金属含有スポンジ触媒の存在下に、炭素を含む原料ガスを450〜800℃に加熱することによってカーボンナノファイバーを得る工程と、
この工程によって得られたカーボンナノファイバーと樹脂とを混合する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物の製造方法。 - 前記請求項5に記載の遷移金属含有スポンジ触媒がNi、Co、及びFeよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素と、Alを含む化合物とからなることを特徴とする請求項5に記載の樹脂組成物の製造方法。
- カーボンナノファイバーの質量と樹脂の質量との合計に対する、カーボンナノファイバーの質量の割合が、70質量%以下であることを特徴とする請求項5又は6に記載の樹脂組成物の製造方法。
- 樹脂は、熱硬化性樹脂、汎用プラスチック、汎用エンジニアリングプラスチック、又はスーパーエンジニアリングプラスチックであることを特徴とする請求項5から7までのいずれか1項に記載の樹脂組成物の製造方法。
- 請求項1から4までのいずれか1項に記載の樹脂組成物を成形してなる成形体。
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