JP2015096022A - 回転電機 - Google Patents

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Tsutomu Tanimoto
勉 谷本
満 佐久間
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満 佐久間
茂夫 桜井
Shigeo Sakurai
茂夫 桜井
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Abstract

【課題】回転電機の発生すべき周方向トルクの低下抑制と、回転電機に発生する径方向の電磁加振力低減と、の両立を図ることができる。【解決手段】永久磁石1bを設けたロータ1と、ロータ1の外周面とはエアギャップ3を介して配置されるステータ2と、を有し、ステータ2にステータコイル2cを巻き付けたステータティース2bを円周上に複数配置し、ステータティース2bは、ステータ2の内径側に突出したティース部2dと、ティース部2dの内周両側からステータ2の周方向に突出した鍔部2fと、を有するモータ/ジェネレータMGにおいて、ティース部2dのうちエアギャップ3付近に、少なくとも1つ設けた軸方向連通穴2eは、ティース部2dの側端10を延長した側端延長線ELと、ティース部2dの両側端10、10の中心点Oを径方向に結ぶティース中心線CLと、の間に配置し、かつ、側端延長線ELに対して鍔部2f側に配置しない。【選択図】図2

Description

本発明は、永久磁石を設けたロータと、ロータの外周面とはエアギャップを介して配置されるステータと、を有する回転電機に関する。
回転電機としては、周方向に配置した永久磁石を有する回転子(ロータ)と、永久磁石と対向し周方向に配置された複数の突極(ステータティース)を有する固定子(ステータ)と、を備えている。そして、従来、永久磁石と対向する突極の面に複数の補助溝を設け、この補助溝の周方向の幅が、巻線用スロットの開口部の幅と同じ幅に設定されると共に、複数の補助溝の周方向の間隔が、巻線用スロットの開口部に合わせて、等間隔に設定される。この補助溝の構成により、回転電機のコギングトルクやトルク脈動等の周方向のトルク振動(トルクリプル)を低減するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特許4718580号公報
しかしながら、従来の回転電機にあっては、巻線用スロットの開口部の幅と同等の補助溝を、突極の表面に、その開口部の幅に合わせて、等間隔に複数配置する構成になっているため、回転電機の発生すべき周方向トルクが低下する、という問題があった。
加えて、回転電機のコギングトルクやトルク脈動等の周方向のトルク振動(トルクリプル)を低減する構成となっているため、回転電機に発生する径方向の電磁加振力の低減に至らない、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、回転電機の発生すべき周方向トルクの低下抑制と、回転電機に発生する径方向の電磁加振力低減と、の両立を図ることができる回転電機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の回転電機は、永久磁石を設けたロータと、前記ロータの外周面とはエアギャップを介して配置されるステータと、を有し、前記ステータにコイルを巻き付けたステータティースを円周上に複数配置し、前記ステータティースは、前記ステータの内径側に突出したティース部と、前記ティース部の内周両側から前記ステータの周方向に突出した鍔部と、を有する。
この回転電機において、前記ティース部のうち前記エアギャップ付近に、磁気抵抗の高い高磁気抵抗層を少なくとも1つ設け、前記高磁気抵抗層は、前記ティース部の側端を延長した側端延長線と、前記ティース部の両側端の中心点を径方向に結ぶティース中心線と、の間に配置し、かつ、前記側端延長線に対して鍔部側に配置しない。
よって、エアギャップ付近に設けられた高磁気抵抗層を、側端延長線とティース中心線との間に配置し、かつ、側端延長線に対して鍔部側に配置しない回転電機が構成されている。
すなわち、回転電機において、ステータティースに高磁気抵抗層等を設けない場合の周方向トルクの磁束密度分布から、周方向トルクの発生が集中する部分が、ステータティースの鍔部であることが知見された。このため、本発明の回転電機にあっては、高磁気抵抗層を側端延長線に対して鍔部側に配置しない構成としている。これにより、周方向トルクの発生が集中する部分は高磁気抵抗層により阻害されないので、回転電機の発生すべき周方向トルクの低下を抑制することができる。
また、回転電機において、ステータティースに高磁気抵抗層等を設けない場合の径方向の電磁加振力分布から、この径方向の電磁加振力は分布に規則性があるものの、ティース部に一様に分布しているわけではないことが知見された。つまり、その径方向の電磁加振力は、特定箇所に発生することが知見された。このため、本発明の回転電機にあっては、エアギャップ付近に設けられた高磁気抵抗層を、側端延長線とティース中心線との間に配置する構成としている。これにより、径方向の電磁加振力が発生する特定箇所に高磁気抵抗層を配置しているので、回転電機に発生する径方向の電磁加振力を低減することができる。
この結果、回転電機の発生すべき周方向トルクの低下抑制と、回転電機に発生する径方向の電磁加振力低減と、の両立を図ることができる。
実施例1のモータ/ジェネレータを示す断面図である。 実施例1のステータティースを拡大して示す拡大図である。 実施例1の軸方向連通穴の径方向の長さR及び周方向の長さLを示す拡大図である。 周方向トルクの磁束密度分布図である。 力行時の径方向の電磁加振力分布図である。 回生時の径方向の電磁加振力分布図である。 実施例2のステータティースを拡大して示す拡大図である。 実施例3のステータティースを拡大して示す拡大図である。 実施例4のステータティースを拡大して示す拡大図である。 軸方向連通穴の変形例を示す図である。
以下、本発明の回転電機を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例4に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施例1のモータ/ジェネレータを示す断面図であって、以下、図1に基づき全体構成を説明する。
実施例1のモータ/ジェネレータMG(回転電機)は、ロータ1とステータ2とから構成され、回転電機の発生すべき周方向トルクの低下抑制と、回転電機に発生する径方向の電磁加振力低減と、の両立を図るものである。
ここで、回転電機に発生する径方向の電磁加振力は、回転子(ロータ)と固定子(ステータ)の相対移動時に、回転子の磁極から発生する界磁磁束の磁路が、固定子に設けられたスロットの開口部を回転子の磁極が横切る毎に周期的に変化し、ギャップでの磁束分布に変化が生じることにより発生する。径方向の電磁加振力の回転次数・空間次数・振幅は、回転子の有効磁極開角の極数と固定子に設けられたスロット数に依存する。
前記モータ/ジェネレータMGは、図1に示すように、ロータ1に永久磁石1bを埋設しステータ2にステータコイル2cが巻き付けられた同期型モータ/ジェネレータである。
例えば、モータ/ジェネレータMGは、モータコントローラ等からの制御指令に基づいて、インバータにより作り出された三相交流を印加することにより制御される。また、このモータ/ジェネレータMGが電気自動車等の車両の走行駆動源として適用された場合、モータ/ジェネレータMGは、バッテリからの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作することもできるし(力行)、ロータ1がエンジンや駆動輪から回転エネルギーを受ける場合には、ステータコイル2cの両端に起電力を生じさせる発電機として機能し、バッテリを充電することもできる(回生)。
前記ロータ1は、図1に示すように、円筒状のロータコア1aと、ロータコア1aに埋め込む永久磁石1bと、ロータコア1aに嵌合するロータシャフト1cと、を有している。
前記ロータコア1aは、電磁鋼板からなるプレートをロータ軸方向Axに複数積層して円筒状に形成されて、永久磁石1bが埋設されている。
前記永久磁石1bは、図1に示すように、2つ一組で、ロータコア1aの円周状に複数配置されている。一組の永久磁石1bのうちそれぞれの永久磁石1bは、ロータコア1aの径方向内側から径方向外側へ、別々の方向(2方向)に延びている。すなわち、ロータコア1aの径方向内側では、2つの永久磁石1bが近づき、ロータコア1aの径方向外側では、2つの永久磁石1bがロータコア1aの周方向に離れている。いわゆる、2つの永久磁石1bは、略V字形状を成すように配置されている。
前記ロータシャフト1cは、ロータコア1aに対して圧入等されることにより、ロータコア1aに嵌合される。
前記ステータ2は、図1に示すように、ロータ1の外周面1dとはエアギャップ3を介して配置されている。このステータ2は、電磁鋼板からなるプレートをロータ軸方向Axに複数積層して円筒状に形成されている。また、ステータ2に、ステータコイル2cを巻き付けたステータティース2bを円周上に複数配置している。
前記ステータティース2bは、図1及び図2に示すように、ステータ2の外周側を構成している円弧状のバックヨーク2aから、ステータ2の内径側に突出している。このステータティース2bは、ティース部2dと、鍔部2fと、を有している。
前記ティース部2dは、図1に示すように、ステータ2の内径側に突出している。このティース部2dには、電磁線であるステータコイル2cが、複数層に渡って巻き付けられている。また、図2及び図3に示すように、ティース部2dのうちエアギャップ3付近に、磁気抵抗の高い高磁気抵抗層である軸方向連通穴2eが設けられている。
前記軸方向連通穴2eは、図2及び図3に示すように、ティース部2dの側端10を延長した側端延長線EL(破線)と、ティース部2dの両側端10、10の中心点Oを径方向に結ぶティース中心線CLと、の間に配置し、かつ、その側端延長線ELに対して鍔部2f側に配置していない。この軸方向連通穴2eは、図2及び図3に示すように、エアギャップ3から距離を介してステータティース2bの内周側に開穴され、ロータ軸方向Axに連通している。軸方向連通穴2eの形状は、矩形形状に形成され、例えば、軸方向連通穴2eは、何も挿入されていない空気層である。
また、軸方向連通穴2eは、図1及び図2に示すように、少なくともロータの回転方向(図1の矢印A)の上流側U及び下流側Dの双方に1つずつ設けられ、これらの軸方向連通穴2eごとの外周側の側端11は、側端延長線ELと接する位置に配置されている。
続いて、軸方向連通穴2eの径方向の長さRと周方向の長さLとについて説明する。
軸方向連通穴2eの径方向の長さRは、ティース部2dの側端10と鍔部2fの外周端12とが交差する交差位置Cと、ステータティース2bの内周端13と、を結ぶ鍔部2fの径方向の長さTRよりも短く設定されている。
軸方向連通穴2eの周方向の長さLは、低減する径方向の電磁加振力の空間次数をNとし、ティース部2dの両側端10、10を結ぶティース幅をWとし、モータ/ジェネレータMGの相数をPとしたとき、下記の式(1)にて算出される値に設定されている。
L≒W/{(N/P)×2} …(1)
軸方向連通穴2eの周方向の長さLを、具体的な数値を用いて算出する。例えば、低減する径方向の電磁加振力の空間次数Nを、3つのステータティース2b、すなわち角度60°に6波長分(6周期分)の径方向の電磁加振力が発生する場合、空間次数Nは6次(この加振力によって発生する振動(電気角6次成分))とする。また、ティース幅Wを、1とし、モータの相数Pを、3相とする。
このとき、式(1)の軸方向連通穴2eの周方向の長さLを算出すると、L≒4分の1、となる。
前記鍔部2fは、図1及び図2に示すように、ティース部2dの内周両側からステータ2の周方向に突出している。
次に、作用を説明する。
まず、「比較例の課題」の説明を行い、続いて、実施例1の回転電機における作用を、「回転電機の特徴的作用」、「回転電機の発生すべき周方向トルクに対する作用」、「回転電機に発生する径方向の電磁加振力に対する作用」に分けて説明する。
[比較例の課題]
比較例は、回転電機において、周方向に配置した永久磁石を有するロータと、永久磁石と対向し周方向に配置された複数のステータティースを有するステータと、を備え、永久磁石と対向するステータティースの面に複数の補助溝を設け、この補助溝の周方向の幅が、巻線用スロットの開口部の幅と同等に設定されると共に、複数の補助溝の周方向の間隔が、巻線用スロットの開口部に合わせて、周方向に等間隔に設定される回転電機を比較例とする。この比較例の回転電機によれば、このような補助溝の構成により、回転電機のコギングトルクやトルク脈動等の周方向のトルク振動(トルクリプル)を低減するようにしている。
しかし、巻線用スロットの開口部の幅と同等の補助溝を、ステータティースの表面に、その開口部の幅に合わせて、等間隔に配置する構成になっているため、回転電機の発生すべき周方向トルクが低下する。
加えて、回転電機のコギングトルクやトルク脈動等の周方向のトルク振動(トルクリプル)を低減する補助溝の構成となっているため、回転電機に発生する径方向の電磁加振力の低減に至らない。
このように、回転電機の発生すべき周方向トルクが低下するばかりか、回転電機に発生する径方向の電磁加振力の低減に至らないという課題があった。
[回転電機の特徴的作用]
上記のように、実施例1では、エアギャップ3付近に設けられた軸方向連通穴2eを、側端延長線ELとティース中心線CLとの間に配置し、かつ、側端延長線ELに対して鍔部2f側に配置しない構成を採用した。
すなわち、モータ/ジェネレータMGにおいて、ステータティース2bに軸方向連通穴2e等を設けない場合の図4の周方向トルクの磁束密度分布から、周方向トルクの発生が集中する部分が、ステータティース2bの鍔部2fであることが知見された。このため、実施例1では、軸方向連通穴2eを側端延長線ELに対して鍔部2f側に配置しない構成とした。これにより、周方向トルクの発生が集中する部分は軸方向連通穴2eにより阻害されないので、モータ/ジェネレータMGの発生すべき周方向トルクの低下を抑制することができる。
また、モータ/ジェネレータMGにおいて、ステータティース2bに軸方向連通穴2e等を設けない場合の図5及び図6の径方向の電磁加振力分布から、この径方向の電磁加振力は分布に規則性があるものの、ティース部2dに一様に分布しているわけではないことが知見された。つまり、その径方向の電磁加振力は、特定箇所に発生することが知見された。このため、実施例1では、エアギャップ3付近に設けられた軸方向連通穴2eを、側端延長線ELとティース中心線CLとの間に配置する構成とした。これにより、径方向の電磁加振力が発生する特定箇所に軸方向連通穴2eを配置しているので、モータ/ジェネレータMGに発生する径方向の電磁加振力を低減することができる。
この結果、モータ/ジェネレータMGの発生すべき周方向トルクの低下抑制と、モータ/ジェネレータMGに発生する径方向の電磁加振力と、の両立を図ることができる。
また、実施例1では、高磁気抵抗層を、エアギャップ3から距離を介してステータティース2bの内周側に開穴した軸方向連通穴2eとしている。
この結果、ステータ2を樹脂モールドする際、エアギャップ3に対向するステータティース2bの内周面12aに、ステータ2の使用時にステータティース2bから脱落するような細い樹脂が形成されるのを、防止することができる。
[回転電機の発生すべき周方向トルクに対する作用]
以下、「回転電機の発生すべき周方向トルクに対する作用」について、図4に基づいて詳しく説明する。
図4は、本発明者が行った解析により知見した周方向トルクの磁束密度分布図であり、1つのステータティース2bを示している。また、図4は、モータ/ジェネレータMGにおいて、ステータティース2bに軸方向連通穴2e等の高磁気抵抗層を設けない場合の分布であり、ステータコイル2cの図示を省略している。なお、この分布図は、径方向の電磁加振力によって発生する振動を電気角6次成分とし、モータの相数を3相とした場合を示している。図4では、ドット密度が高い部分は磁束密度が高く、ドット密度が低い部分は磁束密度が低くなっている。すなわち、ドットの細かい部分に、周方向トルクの発生が集中している。
図4の分布から、周方向トルクの発生が集中する部分が、ステータティースの鍔部となっている。
このため、実施例1では、軸方向連通穴2eを側端延長線ELに対して鍔部2f側に配置しない構成としている。
この結果、周方向トルクの発生が集中する部分は高磁気抵抗層である軸方向連通穴2eにより阻害されないので、モータ/ジェネレータMGの発生すべき周方向トルクの低下を抑制することができる。
しかも、実施例1の軸方向連通穴2eの径方向の長さRが、鍔部2fの径方向の長さTRよりも短く設定されている。このため、軸方向連通穴2eは、鍔部2fに集中して発生する周方向トルクに寄与する鍔部2fを通過する磁束線(矢印B)の妨げにならない。
この結果、軸方向連通穴2eの径方向の長さRを設定しない場合よりも、モータ/ジェネレータMGの発生すべき周方向トルクの低下を抑制することができる。
なお、この磁束線Bは、交差位置Cと軸方向連通穴2eとの間を通過する磁束線の方が、軸方向連通穴2eとステータティース2bの内周端13との間を通過する磁束線よりも、周方向トルクに寄与している。このため、ステータティース1bの強度等を考慮しつつ、交差位置Cと軸方向連通穴2eとの間の幅を、軸方向連通穴2eとステータティース2bの内周端13との間の幅よりも広く設定してもよい。これにより、さらに周方向トルクの低下を抑制することができる。
[回転電機に発生する径方向の電磁加振力に対する作用]
以下、「回転電機に発生する径方向の電磁加振力に対する作用」について、図5及び図6に基づいて詳しく説明する。
図5は、本発明者が行った解析により知見した力行時の径方向の電磁加振力分布図であり、図6は、本発明者が行った解析により知見した回生時の径方向の電磁加振力分布図であり、いずれの図も、ステータ3の角度60°分を示している。
図5は、モータ/ジェネレータMGが、バッテリからの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作するとき(力行)の分布図である。図6は、ロータ1が外部から回転エネルギーを受ける場合、ステータコイル2cの両端に起電力を生じさせる発電機として機能し、バッテリを充電するとき(回生)の分布図である。
また、図5及び図6は、モータ/ジェネレータMGにおいて、ステータティース2bに軸方向連通穴2e等の高磁気抵抗層を設けない場合の分布であり、永久磁石2b及びステータコイル2cの図示を省略している。なお、これらの分布図は、径方向の電磁加振力によって発生する振動を電気角6次成分とし、モータの相数を3相とした場合を示している。図5及び図6では、径方向の電磁加振力の変位を波形で表していて、振幅が大きいほど径方向の電磁加振力が大きくなっている。
図5及び図6の波形の分布から、径方向の電磁加振力は分布に規則性があるものの、ティース部2dに一様に分布しているわけではないことが知見された。つまり、図5の力行時では、その径方向の電磁加振力は、特定箇所であるロータ1の回転方向Aの上流側Uに集中して発生することが知見された。図6の回生時では、その径方向の電磁加振力は、特定箇所であるロータ1の回転方向Aの下流側Dに集中して発生することが知見された。
このため、実施例1では、エアギャップ3付近に設けられた軸方向連通穴2eを、側端延長線ELとティース中心線CLとの間に配置し、かつ、その上流側U及び下流側Dの双方に少なくとも1つずつ設けると共に、これらの軸方向連通穴2eごとの外周側の側端11を、側端延長線ELと接する位置に配置する構成としている。
この結果、力行時及び回生時のそれぞれにおいて、径方向の電磁加振力が発生する特定箇所に軸方向連通穴2eを配置しているので、モータ/ジェネレータMGが電動機として動作するとき、及び、モータ/ジェネレータMGが発電機として動作するときのいずれのときも、モータ/ジェネレータMGに発生する径方向の電磁加振力を低減することができる。
しかも、実施例1の軸方向連通穴2eの周方向の長さLは、L≒W/{(N/P)×2}により設定されている。このため、この長さLは、上式により径方向の電磁加振力の空間分布の半波長分の幅に相当する。
この結果、軸方向連通穴2eの周方向の長さLを設定しない場合よりも、モータ/ジェネレータMGに発生する径方向の電磁加振力を効果的に低減することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の回転電機にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 永久磁石1bを設けたロータ1と、前記ロータ1の外周面とはエアギャップ3を介して配置されるステータ2と、を有し、前記ステータ2にコイル(ステータコイル2c)を巻き付けたステータティース2bを円周上に複数配置し、前記ステータティース2bは、前記ステータ2の内径側に突出したティース部2dと、前記ティース部2dの内周両側から前記ステータ2の周方向に突出した鍔部2fと、を有する回転電機(モータ/ジェネレータMG)において、前記ティース部2dのうち前記エアギャップ3付近に、磁気抵抗の高い高磁気抵抗層(軸方向連通穴2e)を少なくとも1つ設け、前記高磁気抵抗層(軸方向連通穴2e)は、前記ティース部2dの側端10を延長した側端延長線ELと、前記ティース部2dの両側端10、10の中心点Oを径方向に結ぶティース中心線CLと、の間に配置し、かつ、前記側端延長線ELに対して鍔部2f側に配置しない。
このため、モータ/ジェネレータMGの発生すべき周方向トルクの低下抑制と、モータ/ジェネレータMGに発生する径方向の電磁加振力と、の両立を図ることができる。
(2) 前記高磁気抵抗層(軸方向連通穴2e)の径方向の長さRを、前記ティース部2dの側端と前記鍔部2fの外周端12とが交差する交差位置Cと、前記ステータティース2bの内周端13と、を結ぶ前記鍔部2fの径方向の長さTRよりも短く設定した。
このため、(1)の効果に加え、軸方向連通穴2eの径方向の長さRを設定しない場合よりも、モータ/ジェネレータMGの発生すべき周方向トルクの低下を抑制することができる。
(3) 前記高磁気抵抗層(軸方向連通穴2e)の周方向の長さLを、低減する径方向の電磁加振力の空間次数をNとし、前記ティース部2dの両側端を結ぶティース幅をWとし、前記モータの相数をPとしたとき、L≒W/{(N/P)×2}に設定した。
このため、(1)〜(2)の効果に加え、軸方向連通穴2eの周方向の長さLを設定しない場合よりも、モータ/ジェネレータMGに発生する径方向の電磁加振力を効果的に低減することができる。
(4) 前記高磁気抵抗層(軸方向連通穴2e)を、少なくとも前記ロータ1の回転方向Aの上流側U及び下流側Dの双方に1つずつ設け、これらの高磁気抵抗層(軸方向連通穴2e)ごとの外周側の側端11を、前記側端延長線ELと接する位置に配置した。
このため、(1)〜(3)の効果に加え、モータ/ジェネレータMGが電動機として動作するとき、及び、モータ/ジェネレータMGが発電機として動作するときのいずれのときも、モータ/ジェネレータMGに発生する径方向の電磁加振力を低減することができる。
(5) 前記高磁気抵抗層(軸方向連通穴2e)は、前記エアギャップ3から距離を介して前記ステータティース2bの内周側に開穴した軸方向連通穴2eである。
このため、(1)〜(4)の効果に加え、ステータ2を樹脂モールドする際、エアギャップ3に対向するステータティース2bの内周面12aに、ステータ2の使用時にステータティース2bから脱落するような細い樹脂が形成されるのを、防止することができる。
実施例2は、軸方向連通穴2eの変形例である。
図7に基づき実施例2の要部構成を以下に説明する。
軸方向連通穴2eは、図7に示すように、少なくともロータの回転方向(矢印A)の上流側Uに1つ設けられ、この上流側軸方向連通穴2eUの外周側の側端11Uを、側端延長線ELと接する位置に配置されている。その他の軸方向連通穴2eの構成、軸方向連通穴2eの径方向の長さR、及び、軸方向連通穴2eの周方向の長さL等は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
また、実施例2では、回転電機であるモータ/ジェネレータMGが、電動機(モータ)であってもよい。なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、実施例2の回転電機における「上流側軸方向連通穴の作用」について説明する。
実施例1にて説明したように、図5の力行時では、その径方向の電磁加振力は、特定箇所であるロータ1の回転方向Aの上流側Uに集中して発生することが知見された。
このため、実施例2では、エアギャップ3付近に設けられた軸方向連通穴2eを、側端延長線ELとティース中心線CLとの間に配置し、かつ、その上流側Uに少なくとも1つ設けると共に、上流側軸方向連通穴2eUの外周側の側端11Uを、側端延長線ELと接する位置に配置する構成としている。
この結果、力行時において、径方向の電磁加振力が発生する特定箇所に上流側軸方向連通穴2eUを配置しているので、モータ/ジェネレータMGが力行中心の電動機として動作するとき、モータ/ジェネレータMGに発生する径方向の電磁加振力を低減することができる。
なお、実施例1及び実施例2の軸方向連通穴の作用が異なるのみで、他の作用は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2の回転電機にあっては、実施例1の(1)〜(3)及び(5)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(6) 前記高磁気抵抗層(軸方向連通穴2e)を、少なくとも前記ロータ1の回転方向Aの上流側Uに1つ設け、この上流側高磁気抵抗層(上流側軸方向連通穴2eU)の外周側の側端11Uを、前記側端延長線ELと接する位置に配置した。
このため、モータ/ジェネレータMGが力行中心の電動機として動作するとき、モータ/ジェネレータMGに発生する径方向の電磁加振力を低減することができる。
実施例3は、軸方向連通穴2eの変形例である。
図8に基づき実施例3の要部構成を以下に説明する。
軸方向連通穴2eは、図8に示すように、少なくともロータの回転方向(矢印A)の下流側Dに1つ設けられ、この下流側軸方向連通穴2eDの外周側の側端11Dを、側端延長線ELと接する位置に配置されている。その他の軸方向連通穴2eの構成、軸方向連通穴2eの径方向の長さR、及び、軸方向連通穴2eの周方向の長さL等は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
また、実施例2では、回転電機であるモータ/ジェネレータMGが、発電機(ジェネレータ)であってもよい。なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、実施例3の回転電機における「下流側軸方向連通穴の作用」について説明する。
実施例1にて説明したように、図6の回生時では、その径方向の電磁加振力は、特定箇所であるロータ1の回転方向Aの下流側Dに集中して発生することが知見された。
このため、実施例3では、エアギャップ3付近に設けられた軸方向連通穴2eを、側端延長線ELとティース中心線CLとの間に配置し、かつ、その下流側Dに少なくとも1つ設けると共に、下流側軸方向連通穴2eDの外周側の側端11Dを、側端延長線ELと接する位置に配置する構成としている。
この結果、回生時において、径方向の電磁加振力が発生する特定箇所に下流側軸方向連通穴2eDを配置しているので、モータ/ジェネレータMGが回生中心の発電機として動作するとき、モータ/ジェネレータMGに発生する径方向の電磁加振力を低減することができる。
なお、実施例1及び実施例3の軸方向連通穴の作用が異なるのみで、他の作用は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3の回転電機にあっては、実施例1の(1)〜(3)及び(5)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(7) 前記高磁気抵抗層(軸方向連通穴2e)を、少なくとも前記ロータ1の回転方向Aの下流側Dに1つ設け、この上流側高磁気抵抗層(下流側軸方向連通穴2eD)の外周側の側端11Dを、前記側端延長線ELと接する位置に配置した。
このため、モータ/ジェネレータMGが回生中心の発電機として動作するとき、モータ/ジェネレータMGに発生する径方向の電磁加振力を低減することができる。
実施例4は、高磁気抵抗層の変形例である。
図9に基づき実施例4の要部構成を以下に説明する。
図9に示すように、ティース部2dのうちエアギャップ3付近に、磁気抵抗の高い高磁気抵抗層である軸方向連通溝2gが設けられている。
前記軸方向連通溝2gは、図9に示すように、エアギャップ3に面するステータティース2bの内周面12aから外径方向に凹んで形成され、ロータ軸方向Axに連通している。軸方向連通溝2gの形状は、実線にて示したように平面の形状に形成されている。
また、軸方向連通溝2gは、図9に示すように、少なくともロータの回転方向(矢印A)の上流側U及び下流側Dの双方に1つずつ設けられ、これらの軸方向連通溝2gごとの外周側の側端14は、側端延長線ELと接する位置に配置されている。
その他の軸方向連通溝2gの構成、軸方向連通溝2gの径方向の長さR、及び、軸方向連通溝2gの周方向の長さL等は、実施例1の軸方向連通穴2eと同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、実施例4の回転電機における「軸方向連通溝の作用」について説明する。
実施例4では、高磁気抵抗層を、エアギャップ3に面するステータティース2bの内周面12aから外径方向に凹んで形成した軸方向連通溝2gとしている。
この結果、ステータ2の成型時、従来の電磁鋼板の打ち抜き型にて容易に軸方向連通溝2gを作成することができる。
なお、実施例1の軸方向連通穴及び実施例4の軸方向連通溝の作用が異なるのみで、他の作用は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例4の回転電機にあっては、実施例1の(1)〜(4)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(8) 前記高磁気抵抗層(軸方向連通溝2g)は、前記エアギャップ3に面する前記ステータティース2bの内周面12aから外径方向に凹んで形成した軸方向連通溝2gである。
このため、ステータ2の成型時、従来の電磁鋼板の打ち抜き型にて容易に軸方向連通溝2gを作成することができる。
以上、本発明の回転電機を実施例1〜実施例4に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜実施例4では、モータとして発電をも行うことができるモータ/ジェネレータMGとした。しかしながら、実施例1〜実施例4に示した構成に限られるものではない。例えば、電動機(モータ)と発電機(ジェネレータ)とを別々に搭載してもよい。
実施例1〜実施例4では、ロータコア1aに埋め込む永久磁石1bとした。しかしながら、実施例1〜実施例4に示した構成に限られるものではない。例えば、ロータコア1aの表面に永久磁石1bを張り付けた構成でもよい。
実施例1〜実施例4では、1つの永久磁石1bの形状を矩形形状とした。しかしながら、実施例1〜実施例4に示した永久磁石1bの形状に限られるものではない。すなわち、磁気回路の設計に合わせて変更してよく、例えば、円弧状、円形形状、楕円形状、ひし形形状又は台形形状等でもよい。ただし、ロータコア1aに永久磁石1bを埋め込む場合、永久磁石1bを挿入する磁石穴の形状も、永久磁石1bの形状に合わせて変更する。
実施例1〜実施例4では、2つ一組の略V字形状を成すように配置した。しかしながら、実施例1〜実施例4に示した配置に限られるものではない。すなわち、磁気回路の設計に合わせて変更してよく、例えば、実施例1〜実施例4の略V字形状を成す2つの永久磁石1bの間に、もう一つ永久磁石1bを設け、3つの永久磁石1bが略三角形状を成すように配置してもよい。実施例1〜実施例4の略V字形状を成す2つの永久磁石1bとせず、周方向に広がった矩形形状の1つの永久磁石1bを配置してもよい。ただし、いずれの場合も永久磁石1bを挿入する磁石穴も、永久磁石1bの配置に合わせて変更する。
実施例1〜3では、軸方向連通穴2eを、矩形形状とした。しかしながら、実施例1〜実施例3に示した軸方向連通穴2eの形状に限られるものではない。すなわち、磁気回路の設計に合わせて変更してよく、例えば、円弧状、円形形状、楕円形状、ひし形形状又は台形形状等でもよい。
実施例1〜3では、軸方向連通穴2eを、何も挿入されていない空気層とした。しかしながら、実施例1〜実施例3に示した構成に限られるものではない。例えば、合成樹脂などでもよい。
実施例1では、図4〜図6に至る前提条件として、回転電機に発生する径方向の電磁加振力によって発生する振動を電気角6次成分とし、モータの相数を3相とした場合等であった。しかしながら、この前提条件に限られるものではない。すなわち、様々な前提条件から本発明者が行った解析により知見した結果に基づき、高磁気抵抗層の構成を決定すればよい。
実施例1では、軸方向連通穴2eを少なくともロータ1の回転方向Aの上流側U及び下流側Dの双方に1つずつ設けた。しかしながら、実施例1に示した構成に限られるものではない。例えば、図10に示すように、ティース部1dのうちエアギャップ3付近に、軸方向連通穴20をさらに1つ設け、この高磁気抵抗層の周方向の中心位置を、ティース中心線CLに一致させて配置してもよい。なお、実施例4においても、同様に、軸方向連通溝2gを、さらに1つ形成してもよい。その他の軸方向連通穴20または軸方向連通溝2gの構成等は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
この結果、モータ/ジェネレータMGの構成の変化によるモータ/ジェネレータMGに発生する径方向の電磁加振力の変化に対して、対応することができる。
実施例4では、軸方向連通溝2gを少なくともロータ1の回転方向Aの上流側U及び下流側Dの双方に1つずつ設けた。しかしながら、実施例4に示した構成に限られるものではない。すなわち、実施例2または実施例3のように、ロータ1の回転方向Aの上流側Uまたは下流側Dに設けてもよい。これにより、実施例4の(8)の効果に加え、実施例2の(6)または実施例3の(7)の効果を奏することができる。
実施例4では、軸方向連通溝2gの形状を平面の形状に形成した。しかしながら、実施例4に示した軸方向連通溝2gの形状に限られるものではない。すなわち、磁気回路の設計に合わせて変更してよく、例えば、曲面及び平面を併せた形状等に形成してもよいし、曲面の形状に形成してもよい。
1 ロータ
1b 永久磁石
1d ロータの外周面
2 ステータ
2b ステータティース
2c ステータコイル(コイル、電磁線)
2d ティース部
2e 軸方向連通穴(高磁気抵抗層)
2eU 上流側軸方向連通穴(上流側高磁気抵抗層)
2eD 下流側軸方向連通穴(下流側高磁気抵抗層)
2f 鍔部
2g 軸方向連通溝(高磁気抵抗層)
3 エアギャップ
10 ティース部の側端
11 軸方向連通穴の外周側の側端
11U 上流側軸方向連通穴の外周側の側端
11D 下流側軸方向連通穴の外周側の側端
12 鍔部の外周端
13 ステータティースの内周端
13a ステータティースの内周面
MG モータ/ジェネレータ(回転電機)
EL 側端延長線
O ティース部の両側端の中心点
CL ティース中心線
C 交差位置
A ロータの回転方向
U ロータの回転方向の上流側
D ロータの回転方向の下流側

Claims (8)

  1. 永久磁石を設けたロータと、前記ロータの外周面とはエアギャップを介して配置されるステータと、を有し、
    前記ステータにコイルを巻き付けたステータティースを円周上に複数配置し、
    前記ステータティースは、前記ステータの内径側に突出したティース部と、前記ティース部の内周両側から前記ステータの周方向に突出した鍔部と、を有する回転電機において、
    前記ティース部のうち前記エアギャップ付近に、磁気抵抗の高い高磁気抵抗層を少なくとも1つ設け、
    前記高磁気抵抗層は、前記ティース部の側端を延長した側端延長線と、前記ティース部の両側端の中心点を径方向に結ぶティース中心線と、の間に配置し、かつ、前記側端延長線に対して鍔部側に配置しない
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載された回転電機において、
    前記高磁気抵抗層の径方向の長さRを、前記ティース部の側端と前記鍔部の外周端とが交差する交差位置と、前記ステータティースの内周端と、を結ぶ前記鍔部の径方向の長さTRよりも短く設定した
    ことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1または請求項2に記載された回転電機において、
    前記高磁気抵抗層の周方向の長さLを、低減する径方向の電磁加振力の空間次数をNとし、前記ティース部の両側端を結ぶティース幅をWとし、前記モータの相数をPとしたとき、L≒W/{(N/P)×2}に設定した
    ことを特徴とする回転電機。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか1項に記載された回転電機において、
    前記高磁気抵抗層を、少なくとも前記ロータの回転方向の上流側及び下流側の双方に1つずつ設け、
    これらの高磁気抵抗層ごとの外周側の側端を、前記側端延長線と接する位置に配置した
    ことを特徴とする回転電機。
  5. 請求項1から請求項3までの何れか1項に記載された回転電機において、
    前記高磁気抵抗層を、少なくとも前記ロータの回転方向の上流側に1つ設け、
    この上流側高磁気抵抗層の外周側の側端を、前記側端延長線と接する位置に配置した
    ことを特徴とする回転電機。
  6. 請求項1から請求項3までの何れか1項に記載された回転電機において、
    前記高磁気抵抗層を、少なくとも前記ロータの回転方向の下流側に1つ設け、
    この下流側高磁気抵抗層の外周側の側端を、前記側端延長線と接する位置に配置した
    ことを特徴とする回転電機。
  7. 請求項1から請求項6までの何れか1項に記載された回転電機において、
    前記高磁気抵抗層は、前記エアギャップから距離を介して前記ステータティースの内周側に開穴した軸方向連通穴である
    ことを特徴とする回転電機。
  8. 請求項1から請求項6までの何れか1項に記載された回転電機において、
    前記高磁気抵抗層は、前記エアギャップに面する前記ステータティースの内周面から外径方向に凹んで形成した軸方向連通溝である
    ことを特徴とする回転電機。
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