JP2015086987A - 衝撃吸収部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】変形ストロークに対して吸収される荷重を容易に増大できる衝撃吸収部材を提供する。
【解決手段】立壁11が横方向に環状に連続し立壁11の内側に中空部21が形成された衝撃吸収部材10であり、立壁11の頂部側には、荷重の受け部13が設けられ、立壁11には、有端薄肉の括れ25が複数設けられ、括れ25が並列に複数配置された括れ群27が横方向に複数設けられ、互いに隣接する一方の括れ群27の各括れ25と他方の括れ群27の各括れ25とが互いに異なる高さとなるように互い違いに配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、連続して立壁で囲まれた内側に中空部を形成した衝撃吸収部材に関する。
従来、環状、すなわち、円形又は角形に連続して立壁に囲まれた内側に中空部を形成した衝撃吸収部材が多数提案されている。
例えば下記特許文献1には、多角状の中空ボックス体から構成された自動車用内装部品が提案されている。この特許文献1では、頂面のコーナー部をカットすることで、変形時に側面壁が外側に撓み変形するようにしている。
下記特許文献2には、衝撃吸収本体を一面が開口する箱状に形成し、その内部に衝撃吸収リブを配置した車両用衝撃吸収体構造が提案されている。この特許文献2では、衝撃吸収本体の変形が開始後、変形が進行中に衝撃吸収リブがドアトリムに当接して座屈することで、衝撃吸収体の反力が上がり過ぎないようにして段階的に荷重を吸収している。
下記特許文献3には、自動車のドアパネル部材に取り付けられた取付板から、車内側と車外側とにリブ及び包囲壁がそれぞれ立設された衝撃吸収部材が提案されている。この特許文献3では、リブが先端部から根元部へ行くに従って、段階的に肉厚を変化させることで、衝撃吸収力が先端部から根元部へ行くに従って変化する構造が記載されている。
特開2009−12560号公報 特開2011−42314号公報 特開2011−21673号公報
しかしながら、特許文献1、2のような箱型の衝撃吸収体では、衝撃荷重が負荷された際、コーナー部やその付近に応力が過剰に集中した場合には、稜線に割れが生じることがあり、また立壁やリブが大きく変形して座屈した場合には、吸収される荷重が低下することがあった。そのため変形ストロークに対して吸収される荷重を安定して増大させることが望まれていた。
一方、特許文献3のように立壁やリブの肉厚を段階的に変化させた構造では、座屈を防止するために多数のリブが必要な上に、各肉厚部分が順次潰れて衝撃が吸収されたとしても、変形ストロークに対して吸収される荷重が肉厚に応じて段階的に増加するものであるため、変形ストロークに対して吸収される荷重は十分なものではなかった。
そこで、本発明では、変形ストロークに対して吸収される荷重を容易に増大できる衝撃吸収部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の衝撃吸収部材は、立壁が横方向に環状に連続し立壁の内側に中空部が形成された衝撃吸収部材であって、立壁の頂部側には、荷重の受け部が設けられ、立壁には、横方向に延びる有端薄肉の括れが複数設けられ、括れを並列に複数配置した括れ群が横方向に複数設けられ、互いに隣接する一方の括れ群の各括れと他方の括れ群の各括れとが互いに異なる高さとなるように互い違いに配置されているものである。
本発明の衝撃吸収部材によれば、立壁に横方向に延びる有端薄肉の括れが複数並列に設けられて括れ群が形成されているので、縦方向の荷重を受けた際、立壁を各括れの位置で屈曲させることができる。そのため括れの配置や数を調整することで、立壁を予め設定した屈曲位置で複数回屈曲させることができ、より大きな荷重を吸収することができる。
その際、括れ群が横方向に複数設けられ、互いに隣接する一方の括れ群の各括れと他方の括れ群の各括れとが互い違いに配置されているので、立壁の互いに横方向に隣接する領域における縦方向の同じ位置では、一方が屈曲し易く他方が屈曲し難くなる。
そのため、受け部に荷重が負荷されて環状に連続する立壁が変形すると、例えば互いに横方向に隣接する領域における縦方向の同じ位置で、一方が凹状に屈曲して他方が凸状に屈曲する。しかも一方を凹状に屈曲させて他方を凸状に屈曲させるので、変形時に横断面周長が増加せず、無理なく括れの位置で屈曲させることができる。
その結果、環状に連続した立壁を蛇腹状に交互に複数回繰り返して屈曲変形させることができ、より大きな荷重を吸収させることが可能であると共に、変形時に局部的に破断して急激に剛性が低下することも防止できる。よって、衝撃吸収部材の変形ストロークに対して吸収される荷重を容易に増大することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る衝撃吸収部材を示し、(a)は斜視図、(b)は縦壁の縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る衝撃吸収部材を模式的に示した部分斜視図であり、(a)は変形前を示し、(b)は変形後を示す。 本発明の第1実施形態に係る衝撃吸収部材における変形ストロークSと吸収される荷重Fとの相関を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る衝撃吸収部材を示し、(a)は斜視図、(b)は縦壁の一部を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る衝撃吸収部材を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る衝撃吸収部材の一部を断面で示す部分斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る衝撃吸収部材を示す斜視図である。 本発明の第6実施形態に係る衝撃吸収部材を示す平面図である。 本発明の第7実施形態に係る衝撃吸収部材を示す斜視図である。 本発明の変形例に係る衝撃吸収部材の部分断面図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて詳細に説明する。ここでは自動車の車体に使用される衝撃吸収部材の例を用いて説明する。
衝撃吸収部材は車体の各種の位置に用いることができ、例えば車体フレームとバンパーとの間にクラッシュボックスとして用いてもよく、ボディの前方、後方、側方、上方或いはドアのアウターパネルとインナーパネルとの間に配設したり、アウターパネル又はインナーパネルと補強部材との間に配設してもよい。さらに、ガーニッシュやトリム等の室内側部材と車体パネルや補強部材等の他の部材との間に配設することも可能である。
[第1実施形態]
衝撃吸収部材10は樹脂成形品からなる。図1(a)(b)に示すように、荷重入力方向Dを軸線Lに沿う縦方向に設定し、これに適した形状を有する。
この実施形態の衝撃吸収部材10は、軸線Lを中心にして環状に連続した立壁11と、立壁11の頂部側に設けられて衝撃荷重が入力される受け部13と、立壁11の底部側に設けられて車体に固定するための取付部15と、を備えている。この衝撃吸収部材10は、頂部を車体パネル17側に向けて配置され、取付部15が補強部材19に固定されている。
立壁11は、内側に中空部21を形成するように、横方向に環状に連続して設けられている。立壁11は、複数の部分立壁11aが稜線23を介して連続しており、外周輪郭が四角錐台形状を有している。
各部分立壁11aにおける外表面及び内表面は横断面が直線形状となっている。また各部分立壁11aは、軸線Lに対して傾斜するように配設されており、それぞれ軸線Lに対して同じ傾斜角度となっている。
この立壁11の外表面には、両側に端部を有するように薄肉に形成された有端薄肉の括れが複数設けられており、この括れ25が並列に複数配置されて成る括れ群27が、横方向に複数形成されている。ここでは全面に均等に、具体的には部分立壁11a毎に括れ群27が設けられている。括れ25は、予め設定された荷重入力方向Dに対して直交方向に延設されることが特に好適である。
各括れ25はそれぞれ横方向に延びており、図1(b)に示すように、成形型から離型可能な形状に形成されている。この括れ25は、軸線Lに沿って一方向きに立壁11の厚みが斬減するように設けられた傾斜面25aと、軸線Lと略直交する方向に傾斜面25aから設けられて立壁11の厚みが急増する段差面25bと、を有している。
この実施形態では、複数の括れ群27における複数の括れ25は、同じ形状に形成されて互いに平行に配設されている。各括れ25間のピッチはいずれも同等である。
互いに隣接する一方の括れ群27の各括れ25と他方の括れ群27の各括れ25とは、互いに異なる高さとなるように互い違いに配置されている。互い違いに配置するとは、互いに隣接する括れ群27の括れ25が1本づつ又は複数本づつ交互に配置されていてもよい。
ここでは複数の括れ25の端部が稜線23を介して互い違いに配置されており、互いに隣接する一方の括れ群27における括れ25間の略中央に他方の括れ群27の括れ25が配置されることで、半ピッチずれた状態となっている。
さらに、複数の括れ25の配置が異なる2種類の括れ群27が、周方向に交互に配置されているため、軸線Lを介して互いに対向する部分立壁11aに設けられた複数の括れ25が縦方向の同じ位置となっている。
受け部13は、外部から荷重が入力される部位であり、中空部21の頂部側を閉塞するように全ての部分立壁11aの頂部と一体に連続した頂部壁29により構成されている。頂部壁29の形状はどの位置に衝撃荷重が入力されても各部分立壁11aに荷重を伝達できる形状であればよく、曲面等でもよいが、ここでは略平板状に形成されている。
取付部15は、被固定部である補強部材19に固定される部位であり、立壁11の底部、具体的には各部分立壁11a毎に底部に設けられている。衝撃吸収部材10の固定方法は適宜選択可能であるが、この実施形態では、補強部材19に固定された樹脂製の突起31を取付部15の貫通孔に軸線L方向に貫通させて溶着することでカシメ固定されている。
次に、このような構造を有する衝撃吸収部材10の動作について説明する。
この衝撃吸収部材10は、通常時には、図2(a)に示すように、例えば車体パネル17の内側に視認されない状態で配置され、立体形状が維持されている。
そして衝突等で車体が衝撃を受けたときには、車体パネル17側から衝撃荷重が頂部壁29に入力される。荷重の入力方向は縦方向となり、理想的には予め設定された軸線Lに沿う荷重入力方向Dとなっている。
頂部壁29に荷重が入力されると、頂部壁29から立壁11全体に荷重が伝達される。底部の取付部15が固定されているため、底部側が拡開方向に変形せずに立壁11に縦方向の荷重が負荷される。すると横方向に設けられた多数の括れ25の位置で立壁11が屈曲変形する。ここでは、図2(b)に示すように、各部分立壁11aに互い違いに設けられた複数の括れ25により蛇腹状に折り畳まれるように変形し、荷重が熱エネルギーに変換されて吸収される。
荷重が吸収される際の変形ストロークSと各ストローク位置における吸収荷重Fとの関係を図3に示す。図中の破線Aは、変形ストロークSに対する理想的な吸収荷重Fの関係を示す。ここでは荷重が負荷された初期において、ストロークSの増加と共に吸収荷重Fが増加し、ストロークSが初期変形量以上となった後には、吸収荷重Fが一定となることが望ましい。
この実施形態の衝撃吸収部材10では、図3中の実線Bに示すように、ストロークSが初期変形量以上となった後には、複数の括れ25が順次屈曲するため、変形ストロークSに対して同程度の吸収荷重Fのピークが繰り返され、これにより破線Aの理想的な吸収荷重Fの変化に近似させることができる。なお、実線Bの積算量がストロークSで吸収できる荷重となる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
以上のような本実施形態の衝撃吸収部材10によれば、立壁11に横方向に延びる有端薄肉の括れ25が複数並列に設けられて括れ群27が形成されているので、縦方向の荷重を受けた際、立壁11を各括れ25の位置で屈曲させることができる。そのため括れ25の配置や数を調整することで、立壁11を予め設定した屈曲位置で複数回屈曲させることができ、より大きな荷重を吸収することができる。
括れ群27は横方向に複数設けられ、互いに隣接する一方の括れ群27の各括れ25と他方の括れ群27の各括れ25とは、互い違いに配置されている。そのため、立壁11の互いに横方向に隣接する領域における縦方向の同じ位置では、一方が屈曲し易く他方が屈曲し難くなる。
よって、受け部13に荷重が負荷されて環状に連続する立壁11が変形すると、互いに横方向に隣接する領域における縦方向の同じ位置で、一方が凹状に屈曲して他方が凸状に屈曲する。しかも一方を凹状に屈曲させて他方を凸状に屈曲させるので、変形時に横断面周長が増加せず、無理なく括れ25の位置で屈曲させることができる。
その結果、環状に連続した立壁11を蛇腹状に交互に複数回繰り返して屈曲変形させることができ、より大きな荷重を吸収させることが可能であると共に、変形時に局部的に破断して急激に剛性が低下することも防止でき、衝撃吸収部材10の変形ストロークに対して吸収される荷重を増大できる。
この衝撃吸収部材10によれば、受け部13が中空部21の頂部側を閉塞する頂部壁29からなるので、頂部壁29のどの位置に荷重が入力されても確実に立壁11全体に荷重を負荷することができ、立壁11全体を変形させて荷重を効率よく吸収することができる。
この衝撃吸収部材10では、立壁11は複数の部分立壁11aが稜線23を介して連続した多角形形状を有し、部分立壁11a毎に括れ群27を備えて複数の括れ25が稜線23を介して互い違いに配置されている。そのため、稜線23により衝撃吸収部材10の剛性を確保でき、衝撃吸収部材10の強度及び吸収できる荷重を確保しつつ、立壁11を薄肉に形成できる。
この衝撃吸収部材10によれば、外周輪郭の形状、最大厚み、最小厚み及び傾斜が互いに同等の複数の部分立壁11aが複数環状に連結しているので、複数の部分立壁11aの剛性が同等である。そのため縦方向の荷重が入力された際、均等に変形し易い。
この衝撃吸収部材10によれば、4個の部分立壁11aが四角形に連結され、軸線Lを介して互いに対向する部分立壁11aの同じ位置に同形状の複数の括れ25が設けられているので、互いに対向する部分立壁11aが同等の荷重で屈曲でき、荷重を受けた際、より均等に変形できる。
この衝撃吸収部材10では、複数の括れ群27における各括れ25間のピッチがいずれも同等であり、互いに隣接する一方の括れ群27における括れ25間の略中央に他方の括れ群27の括れ25が配置されている。そのため、互いに横方向に隣接する領域を均等に蛇腹状に屈曲変形させることができ、より均等に変形できて各立壁11の屈曲回数をより多く設定できる。
この衝撃吸収部材10は、複数の括れ25が、縦方向の一方向きに厚みが斬減する傾斜面25aと、傾斜面25aから厚みが急増する段差面25bと、を有する。従って、傾斜面25aと段差面25bとの間に最小厚みを狭い幅に形成できる。そのため屈曲位置を特定し易く、より多数の屈曲位置を設けることが可能である。
しかも、複数の括れ25がこのような傾斜面25a及び段差面25bにより構成されていれば、略錐台形状を有する樹脂成形品からなる立壁11を一方向きに型開きする成形型により容易に成形できる。
この衝撃吸収部材10は、複数の括れ25が予め設定された荷重入力方向Dに対して直交方向に設けられているので、荷重入力方向Dに荷重が入力された際、各括れ25が変形し易く、荷重の入力初期における反力を小さく抑えることができる。
またこの衝撃吸収部材10によれば、補強部材19に固定するための取付部15が底部に設けられている。従って、頂部に入力された荷重を立壁11の全体を変形させて吸収することができる。しかも中空部21の底部における開口部分が拡開するような変形を防止できるため、予め設定された荷重を吸収させ易い。
[第2実施形態]
第2実施形態の衝撃吸収部材10では、図4(a)(b)に示すように、括れ25及び括れ群27が環状に連続した立壁11の内表面に設けられている。また取付部15を補強部材19に固定する部位では、補強部材19に固着された弾性ピン33を取付部15の貫通孔に軸線L方向に貫通させて弾性により嵌合させることで固定している。
その他は、第1実施形態と同様である。
この衝撃吸収部材10であっても、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。しかもこの実施形態では、内表面に括れ群27が設けられているので、外表面を滑らかな形状に形成できるため取り扱いが容易で、また外表面を外部に露出させて設置することもできる。
さらに弾性ピン33を取付部15に弾性により嵌合することで固定できるため、装着作業が容易である。しかも、このような固定方法であっても、荷重が負荷された際には、取付部15を補強部材19に押し付け底部を拡開させる方向の力が作用するため、確実に固定状態を維持できる。
[第3実施形態]
第3実施形態の衝撃吸収部材10では、図5に示すように、予め設定された荷重入力方向Dを、軸線Lに対して一対の部分立壁11aの表面に沿う方向に傾斜させ、その荷重入力方向Dに対応するように、一対の部分立壁11aにおける複数の括れ25を傾斜させている。ここでは傾斜した荷重入力方向Dに対して直交する方向に複数の括れ25を設けている。その他は、第1実施形態と同様である。
この衝撃吸収部材10であっても、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
しかも第3実施形態では、一対の部分立壁11aにおける複数の括れ25を傾斜した横方向に設けているので、頂部壁29に衝撃荷重が斜めに入力されても、立壁11全体を均等に変形させて荷重を吸収させ易い。
[第4実施形態]
第4実施形態の衝撃吸収部材10では、図6に示すように、縦方向に立設された環状の複数の立壁が内外に多重に配置されている。ここでは外側立壁11bと内側立壁11cとが設けられ、外側立壁11bと内側立壁11cとの間に中空部21を閉塞する頂部壁29が設けられている。
内側立壁11cには頂部壁29が設けられていないが、代わりに中空部22を閉塞するように、底部壁35が外側立壁11と同じ高さで設けられている。
外側立壁11bに設けられた複数の括れ25は第1実施形態と同様である。一方、内側立壁11cには第2実施形態と同様に複数の括れ25が設けられている。外側立壁11bの複数の括れ25と内側立壁11cの複数の括れ25との配置関係は異なっていてもよいが、この実施形態では、等ピッチに形成されており、最も近接している外側立壁11bの部分立壁11aと内側立壁11cの部分立壁11aとには軸線L方向の略同じ位置にそれぞれ括れが設けられている。
このような衝撃吸収部材10であっても、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。しかも、外側立壁11bと内側立壁11cとが多重に設けられているので、吸収できる荷重を大きくすることができる。
[第5実施形態]
第5実施形態の衝撃吸収部材10では、図7に示すように、立壁11の頂部に設けた受け部13として、頂部壁29の代わりに、開口部を有する編み目状の頂部支持部37を設けており、その他は、第1実施形態と同様である。
この衝撃吸収部材10であっても、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。しかも、第5実施形態では、編み目状の頂部支持部37が設けられているので、頂部の柔軟性を向上でき、立壁11との境界部分に割れが生じ難くできる。
[第6実施形態]
第6実施形態の衝撃吸収部材10では、図8に示すように、縦方向に立設された八角形の角錐台形状を有する環状の立壁が内外に多重に配置されている。
ここでは平面視における形状が異なる他は第4実施形態と同等の構成を有しており、外側立壁11bと内側立壁11cとが設けられ、外側立壁11bと内側立壁11cとの間に中空部21を閉塞する頂部壁29が設けられ、内側立壁11cには、中空部22を閉塞するように底部壁35が外側立壁11と同じ高さで設けられている。
この衝撃吸収部材10であっても、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。しかも外側立壁11bと内側立壁11cとが多重に設けられているので、吸収できる荷重を大きくすることができる。
また外側立壁11bを5角形以上の多角形としているため、外側立壁11bの変形時に稜線23に応力が集中し難く割れを防止できる。同様に、内側立壁11cを5角形以上の多角形としているため、内側立壁11cの変形時に稜線23に応力が集中し難く割れを防止できる。
[第7実施形態]
第7実施形態の衝撃吸収部材10では、図9に示すように、外周輪郭が略柱状形状を有し、立壁11が略円筒形状を有している。
この衝撃吸収部材10では、立壁11が円筒形状のため、側周囲に稜線23が存在しない。そのため、括れ25が並列に複数配置された括れ群27は、稜線で仕切られることなく、横方向に所定間隔で複数設けられている。
また各括れ25は、傾斜面25aと段差面25bとにより形成されており、平面視が三日月状に形成されて、径方向の深さが中央部で深く両端側で浅く形成されている。
互いに隣接する一方の括れ群27の各括れ25と、他方の括れ群27の各括れ25とは、互いに異なる高さとなるように互い違いに配置されており、さらに、一方の括れ群27における各括れ25の一端部と、他方の括れ群27における各括れ25の他端部とが、縦方向に一部オーバーラップした状態で設けられている。
この衝撃吸収部材10であっても、第1実施形態と同じ構成による同様の作用効果を得ることが可能である。
また立壁11が円筒形状で側周面に稜線が存在しないため、立壁11の変形時に応力が集中して稜線部分で割れが生じることを防止できる。さらにこのような複数の括れ群27を設けることで、円筒形状であっても蛇腹状に複数屈曲させて効率良く荷重を吸収することができる。
上記各実施形態は、本発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば各実施形態における構成要素は適宜置換することが可能である。例えば第3〜第7実施形態の外側面の複数の括れ25に代えて、或いは外側面の複数の括れ25と共に、第2実施形態のような内側面の括れ25を形成するなど、種々の置換を行うことが可能である。なお本発明では横方向に延びる括れや括れ群は横筋や横筋群と称してもよい。
上記では、複数の括れ25を屈曲させ易いなどの理由で、側面視で直線状に設けたが、例えば側面視で曲線形状となるものであっても、立壁11が屈曲可能である限り適用可能である。
上記では、各括れ群27における複数の括れ25の両端が軸線Lに沿って配列した例について説明したが、各括れ群27における複数の括れ25の両端を軸線Lに沿わせないことも可能であり、ランダムに配置したり、斜めに配列させたり、は曲線に沿って配列させることも可能である。
上記では各括れ群27における括れ25間のピッチを同等にし、他の括れ群27における括れ25間のピッチも同等にしたが、括れ25間のピッチは要求される吸収荷重や屈曲数等に応じて適宜調整することが可能であり、各括れ25間のピッチをそれぞれ異ならせることも可能である。
上記の立壁11では、各括れ25の最小厚みや最大厚みを互いに同じにしたが、例えば図10のように、各括れ25における立壁11の最小厚みや最大厚みを変化させてもよい。ここでは立壁11が一方側、例えば底部側程厚肉に形成することで、各括れ25の厚みを底部側の最大厚み及び最小厚みを厚く形成している。
上記では、成形型を用いて樹脂により形成し易く、また屈曲位置を特定させ易いなどの理由で、各括れ25を傾斜面25aと段差面25bとにより形成した例について説明したが、各括れ25の形状は立壁11を筋状に薄肉に形成できれば特に制限されない。例えば断面略コ字状に形成した溝により括れ25を構成することも可能である。
さらに上記では、各括れ25の形状を互いに同形状に形成したが、それぞれが異なる形状や深さに形成されていてもよい。
上記では、立壁11を角錐台形状や円筒形状に形成したが、各部分立壁11aが軸線Lと略平行に配置された角筒形状とし、稜線23を介して複数の括れ25を互い違いに設けることも可能である。
さらに上記の角錐台形状や角筒形状については、横断面形状が略3角形であっても、5角形以上であってもよく、その数は限定されない。
上記では、衝撃吸収部材10を樹脂成形品により構成したが、例えばアルミニウム等の各種金属を用いて板金、溶接、機械加工、チクソモールディングなどにより製造することも可能であり、衝撃吸収部材10の材質は特に限定されない。
さらに上記各実施形態における衝撃吸収部材10は、立壁11、頂部壁29、底部壁35の材質、厚み、形状、複数の括れ25の数、配置、形状、深さなどは、要求される吸収荷重、装着位置、ストロークなど種々の条件に応じて、適宜設定することができる。
本発明の衝撃吸収部材10の用途は、自動車以外の車両や各種構造物にも適用可能であることは勿論である。
D 荷重入力方向
L 軸線
10 衝撃吸収部材
11 立壁
11a 部分立壁
11b 外側立壁
11c 内側立壁
13 受け部
15 取付部
17 車体パネル
19 補強部材
21,22 中空部
23 稜線
25 括れ
25a 傾斜面
25b 段差面
27 括れ群
29 頂部壁
31 突起
33 弾性ピン
35 底部壁
37 頂部支持部

Claims (7)

  1. 立壁が横方向に環状に連続し該立壁の内側に中空部が形成された衝撃吸収部材であって、
    前記立壁の頂部側には、荷重の受け部が設けられ、
    前記立壁には、横方向に延びる有端薄肉の括れが複数設けられ、
    前記括れを並列に複数配置した括れ群が、横方向に複数設けられ、
    互いに隣接する一方の括れ群の各括れと他方の括れ群の各括れとが互いに異なる高さとなるように互い違いに配置されている、衝撃吸収部材。
  2. 前記受け部は、前記中空部の頂部側を閉塞する頂部壁からなる、請求項1に記載の衝撃吸収部材。
  3. 前記立壁は複数の部分立壁が稜線を介して連続した多角形形状を有し、前記部分立壁毎に前記括れ群を備え、前記複数の括れが前記稜線を介して互い違いに配置されている、請求項1又は2に記載の衝撃吸収部材。
  4. 外周輪郭の形状、厚み及び傾斜が同等の前記部分立壁が、複数環状に連続している、請求項3に記載の衝撃吸収部材。
  5. 4個又は8個の前記部分立壁が四角形又は8角形に連結し、軸線を介して互いに対向する前記部分立壁の同じ位置に同形状の複数の前記括れが設けられている、請求項4に記載の衝撃吸収部材。
  6. 前記複数の括れ群における前記各括れ間のピッチがいずれも同等であり、互いに隣接する一方の前記括れ群における前記括れ間の略中央に他方の前記括れ群の前記括れが配置されている、請求項1〜5の何れかに記載の衝撃吸収部材。
  7. 前記立壁は略錐台形状を有する樹脂成形品であり、前記複数の括れが、縦方向の一方向きに厚みが斬減する傾斜面と、該傾斜面から厚みが急増する段差面と、を有する、請求項1〜6の何れかに記載の衝撃吸収部材。
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