JP2015084044A - 光拡散部材および採光システム - Google Patents

光拡散部材および採光システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015084044A
JP2015084044A JP2013222464A JP2013222464A JP2015084044A JP 2015084044 A JP2015084044 A JP 2015084044A JP 2013222464 A JP2013222464 A JP 2013222464A JP 2013222464 A JP2013222464 A JP 2013222464A JP 2015084044 A JP2015084044 A JP 2015084044A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light control
control member
layer
electron beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013222464A
Other languages
English (en)
Inventor
田 真 薄
Makoto Usuda
田 真 薄
田 知 則 西
Tomonori Nishida
田 知 則 西
沢 一 樹 滝
Kazuki Takizawa
沢 一 樹 滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2013222464A priority Critical patent/JP2015084044A/ja
Publication of JP2015084044A publication Critical patent/JP2015084044A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

【課題】入射された光を広い範囲に拡散させることが可能な光拡散部材および採光システムを提供する。【解決手段】光拡散部材3は、反射基材31と、反射基材の上に配置される電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層からなる硬化物層32とを備え、硬化物層の反射基材と反対側の面は粗面化されている。硬化物層は、複数の樹脂ビーズ34を含有しており、硬化物層の反射基材と反対側の面は、当該面方向に配置される複数の樹脂ビーズによる凹凸を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、光拡散部材および採光システムに関する。
屋内の照明の照明強度を弱めて二酸化炭素の排出量の削減と消費電力の低減を図る一環として、窓に入射された外光を屋内の天井方向に反射させて採光効率を向上させる光制御シートが提案されている。例えば、特許文献1には、透過部と遮光部を交互に並べた構造の光制御シートを例えば窓ガラスに貼り付けて、太陽光の入射角度の違いにより、夏季は屋内への太陽光の取り込みを減少させ、冬季は太陽光の取り込みを増加させるようにしている。
特開2010−259406号公報
光制御シートにて屋内に採り込んだ光は、天井面や壁面に入射される。天井面や壁面には、壁紙が設けられていることが多い。しかしながら、従来の壁紙は、全光線反射率が90%以下と低く、壁紙に入射された光を屋内に効率よく拡散反射させることができない。このため、せっかく光制御シートで外光を屋内に採り込んでも、従来は採り込んだ光を採光用に有効活用することができなかった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、その目的は、入射された光を広い範囲に拡散させることが可能な光拡散部材および採光システムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様では、
反射基材と、
前記反射基材の上に配置される電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層からなる硬化物層と、を備え、
前記硬化物層の前記反射基材と反対側の面は粗面化されている光拡散部材が提供される。
また、前記硬化物層の前記反射基材と反対側の面は、エンボス加工されていてもよい。
また、前記硬化物層は、複数の樹脂ビーズを含有していてもよく、前記硬化物層の前記反射基材と反対側の面は、当該面方向に配置される前記複数の樹脂ビーズによる凹凸を有していてもよい。
また、本発明の他の一態様では、入射光を所定の方向に反射させる第1の光制御部材と、
前記第1の光制御部材で反射された光を拡散させる第2の光制御部材と、を備え、
前記第2の光制御部材は、
反射基材と、
前記反射基材の上に配置される電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層からなる硬化物層と、を備え、
前記硬化物層の前記反射基材と反対側の面は粗面化されている採光システムが提供される。
前記第1の光制御部材に入射される入射光は、外光であってもよく、前記第2の光制御部材は、屋内の天井面または壁面に配置されてもよい。
また、前記第2の光制御部材は、前記第1の光制御部材で反射された光を拡散させるとともに、当該第2の光制御部材に入射された照明光を拡散させてもよい。
本発明によれば、入射された光を広い範囲に拡散させることができる。
一実施形態に係る光拡散部材を備えた採光システムの概略構成を示す図。 窓や採光具4に積層される光制御部材2の断面図。 ブラインド5のスラット21の斜視図。 スラット21の主断面図。 電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32の上面に凹凸が形成された光拡散部材3の断面図。 樹脂ビーズによる凹凸が形成された光拡散部材3の断面図。 実験1の実験結果を示す図。 実験2の実験結果を示す図
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る光拡散部材を備えた採光システム1の概略構成を示す図である。図1の採光システム1は、光制御部材(第1の光制御部材)2と光拡散部材(第2の光制御部材2)3とを備えている。
光制御部材2は、例えば窓や採光具4に積層して用いられるか、あるいは図1に示すように窓や採光具4とは別個に設けられるブラインド5に組み込まれる。
図2は窓や採光具4に積層される光制御部材2の断面図である。図2に示す光制御部材2は、基材層6の上に配置される光制御層7と、光制御層7の上に配置される接着層8と、基材層6の下に配置されるハードコート層9とを備えている。この光制御部材2は、接着層8を介して窓または採光具4に積層することが可能である。なお、光制御部材2は、一対の窓の間に支持されて積層されてもよく、このような場合には接着層8や基材層6は設けなくてもよい。また、光制御部材2は、窓または採光具4の内部に一体的に形成されてもよい。
図2の光制御層7は、その一方の面7aに沿って離隔して配置された複数の溝10が形成されたベース部11と、ベース部11の複数の溝10の内部に形成されてかつベース部11とは異なる光学特性を示す複数のルーバー部12とを備えている。ルーバー部12の屈折率をベース部11の屈折率よりも低くすることで、窓や採光具4から入射された太陽光をベース部11とルーバー部12との界面で全反射させ、屋内の天井や壁面方向に導く光偏向機能を付与することができる。また、ルーバー部12の紫外光、可視光、赤外光などの吸収率や反射率をベース部11よりも高くすることで、太陽光の入射角に応じた光遮蔽機能を付与することもできる。さらに、ルーバー部12の発光率をベース部11よりも高くすることで、指向性発光機能を付与することができる。
本実施形態では、光制御部材2で反射された外光を光拡散部材3に入射させるようにしている。したがって、望ましくは、光拡散部材3の配置場所に合わせて、光制御部材2の反射方向を調整するのが望ましい。光制御部材2の反射方向の調整は、例えばルーバー部12の材料や形状を調整することで可能となる。
なお、光制御層7は、ベース部11とルーバー部12の代わりに、入射光を所定方向に反射させるプリズム部を一方の面7aに沿って複数配置した構造でもよい。
図3はブラインド5を構成する一枚のスラット21の斜視図、図4はスラット21の主断面図である。スラット21は、基材層22と、基材層22上に支持される光制御層23と、光制御層23の上に配置される機能層(保護層)24とを備えている。基材層22、光制御層23および機能層24は、スラット21の長手方向に沿って延びている。
基材層22は、透明または半透明の樹脂製フィルムで形成され得る。光制御層23は、スラット21の短手方向に沿って離隔して配置された複数の溝25が形成されたベース部26と、これら溝25の内部に形成されベース部26とは異なる光学特性を示す複数のルーバー部27とを備えている。ベース部26と複数のルーバー部27のそれぞれは、スラット21の長手方向に延びている。
図4に示すように、ルーバー部27は、例えば異なる2つの傾斜面を有し、これら傾斜面に入射された光を屋内のそれぞれ異なる方向に反射させることができる。なお、ルーバー部27に異なる2つの傾斜面を設けることは必ずしも必須ではなく、一つの傾斜面のみを設けて、屋内の所定の方向に光を反射させるようにしてもよい。
図2に示すルーバー部27とベース部26と同様に、図4のルーバー部27とベース部26も、それぞれの材料を相違させることで、ルーバー部27に入射された光の反射特性を種々変更することができる。
本実施形態に係る光拡散部材3は、例えば、屋内の天井や天井に連なる壁面に配置される。天井面や壁面の全面に光拡散部材3を配置する必要はないが、屋内をできるだけ明るく照明したければ、光拡散部材3の接地面積を大きくするのが望ましい。
光拡散部材3は、光制御部材2で反射された外光を拡散させるだけでなく、光拡散部材3に入射される照明光も拡散させることができる。すなわち、光拡散部材3は、昼間は主に外光を拡散させ、夜間は照明光を拡散させる。これにより、昼間は採光効率を向上で、夜間は照明効率を向上できる。したがって、屋内照明の使用時間を短縮できるとともに、屋内照明の照明強度を弱めることができ、消費電力の低減と二酸化炭素の排出量の削減が図れる。
光拡散部材3は、図5に詳細な断面図を示すように、反射基材31と、反射基材31の上に配置される電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32とを有する。電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32の反射基材31と反対側の面は粗面化されている。
反射基材31は、反射性能に優れた材料で形成するのが望ましく、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂を成膜後に二軸方向に延伸させて分子を配向させて結晶化させた白色の二軸延伸ボイド構造のPETフィルムが用いられる。二軸方向に延伸させることで、強度と耐熱性を向上させることができる。
電子線硬化樹脂層32は、電子線硬化性樹脂に電子線を照射することにより形成される硬化物である。電子線硬化性樹脂は、例えば、重合性モノマー、重合性オリゴマー、またはプレポリマー等を適宜用いて形成される。重合性モノマーとしては、例えば多官能性アクリレートが用いられる。重合性オリゴマーとしては、例えばエポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系等が用いられる。
熱硬化樹脂層32は、熱硬化性樹脂に熱を与えて形成される硬化物である。熱硬化性樹脂は、例えば、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂などである。
本実施形態の電子線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂は、耐久性、耐候性、および耐擦性に優れていることを特徴とする。耐久性、耐候性、および耐擦性をより向上させるために、電子線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂に、各種の添加剤を含有させてもよい。例えば、耐候性をより向上させるために、紫外線吸収剤や光安定剤を添加してもよい。また、熱硬化性樹脂は、電子線硬化性樹脂に比べて一般に耐擦性に劣るため、熱硬化性樹脂を用いる場合は、熱硬化性樹脂に耐擦性向上のための添加物を含有させてもよい。
また、反射基材31の上に電子線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂を塗布する際に、反射基材31と電子線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂との間に不図示のプライマー層を配置してもよい。プライマー層は、反射基材31と電子線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂との接着力を高めるためのものであるが、耐候性をより向上させるために、プライマー層に光安定剤等を含有させてもよい。
本実施形態の電子線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂は、反射基材31上に塗布された後に電子線を照射、または熱を付与することで、硬化して電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32になる。電子線硬化樹脂層と熱硬化樹脂32は、硬化後でも、ある程度の軟性を備えているため、その上面に、凹凸の形成された金型等を接触させて加圧することで、図5に示すように、電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32の上面に凹凸33を形成することができる。凹凸の形成手法は、公知のエンボス加工を適用可能である。
このように、電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32の上面を粗面化することで、電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32の光拡散性能を向上させることができる。光拡散性能を向上させるには、電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32の上面が種々の方向にランダムに傾斜していることが望ましい。よって、予め金型の表面に種々の傾斜角度を持つ細かい凹凸を多数形成して、その凹凸を電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32に転写すればよい。
光拡散部材3に入射された光のうち一部は、電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32の上面で拡散される。その他の光は電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32を貫通して反射基材31にまで達するが、反射基材31は反射性能に優れた材料で形成されているため、反射基材31の表面で反射して電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32を再度通過して、その上面で拡散される。
このように、光拡散部材3は、反射基材31の上に、上面が粗面化された電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32を形成することで、入射された光を広範囲に拡散すなわち散乱させることができる。
上述した図5では、電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32の上面をエンボス加工により粗面化する例を示したが、粗面化する手法はエンボス加工に限定されるものではない。
例えば、図6に示すように、電子線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂中に樹脂ビーズ34を含有させたものを反射基材31の上面に塗布した後に、電子線を照射または熱を付与して硬化させて、電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32を形成することが考えられる。
樹脂ビーズ34としては、例えばウレタンビーズ、ナイロンビーズ、アクリルビーズ、シリコンビーズ、スチレンビーズ、ポリエステルビーズ、メラミンビーズなどを用いることができる。上述したように、本実施形態の電子線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂は、耐久性、耐候性および耐擦性に優れている必要があるため、その内部に充填される樹脂ビーズ34も、耐久性、耐候性および耐擦性に優れている材料が望ましい。
樹脂ビーズ34の直径が、反射基材31上に塗布される電子線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂の厚みよりも大きければ、硬化後の電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32の上面は樹脂ビーズ34の頭部が突き出して凹凸状になる。電子線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂中に多数の樹脂ビーズ34が含有されていれば、凹凸の形成される場所がランダム化されて、電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32の上面は粗面化される。
電子線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂に入射された光は、樹脂ビーズ34の頭部で反射されて拡散すなわち散乱されるため、樹脂ビーズ34は反射率の高い材料で形成されているのが望ましい。
このように、本実施形態では、光制御部材2で反射された外光を拡散させる光拡散部材3を設けるため、採光効率を向上できる。光拡散部材3は、反射基材31の上に配置される電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32を有し、電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32の上面は粗面化されているため、入射光を広範囲に拡散すなわち散乱させることができる。したがって、光拡散部材3は、光制御部材2で反射された外光を拡散させるだけでなく、電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層32に入射された照明光も拡散させることができ、採光効率だけでなく照明効率も向上できる。
本発明者は、図5に示した光拡散部材3(実施例1)と、図6に示した光拡散部材3(実施例2)とを作製して、光学特性、耐候性試験および耐擦性試験を行う実験(実験1)を行った。この実験1では、上面が平坦な反射基材31のみからなる光拡散部材3(比較例1)と、上面をエンボス加工した反射基材31のみからなる光拡散部材3(比較例2)と、反射基材31に樹脂ビーズ34を含有させた光拡散部材3(比較例3)と、反射基材31に電子線硬化樹脂層32を配置してその上面を平坦化した光拡散部材3(比較例4)との対比を行った。
実施例1,2における光拡散部材3は、反射基材31の上に、電子線硬化樹脂層32を配置したものである。実施例1,2と比較例1〜4で使用した反射基材31の材料はいずれも同じであり、二軸延伸ボイド構造のPETである。ただし、比較例2のPETの上面はエンボス加工されており、比較例3のPETには樹脂ビーズ34が含有されている。比較例4と実施例1、2との違いは、電子線硬化樹脂層32の上面を平坦化するか粗面化するかである。
図7は実験1の実験結果を示す図である。紫外-可視分光光度計(SHIMAZU UV−3100PC)にて反射スペクトルを測定した、実施例1,2と比較例1〜4の可視光領域380−780nmにおける全光線反射率の平均値はいずれも95%以上であった。また、高光沢グロスチェッカー(HORIBA IG−410)で測定した、20度の入射光に対する反射率を示す光沢度は比較例1,4が40以上で、他はいずれも4以下であった。このことから、比較例2,3と実施例1,2は、拡散性能に優れていることがわかった。
スーパーUVテスター(岩崎電気 SUV−W231)で60mW/cmの紫外線を照射した耐候性試験については、比較例1〜3のいずれもが同試験前後での反射スペクトルから算出したΔYIの変化が5以上であった。これに対して、実施例1,2のいずれも同試験後でもは5未満で変色は視認されなかった。
スチールウールを300g/cmの荷重で50回往復させた耐擦性試験については、比較例1〜3のいずれも、同試験後に目視にて傷が確認された。例えば、比較例3では、樹脂ビーズ34に剥がれが確認された。一方、実施例1,2のいずれにも傷は確認されなかった。
図7に示す実験1の結果により、全光線反射率が高くて、光沢度が低くて、耐候性試験による変色がなく、耐候性試験による反射率の低下がなく、かつ耐擦性試験による傷もないという条件をすべて具備するのは、実施例1,2の場合のみであることがわかる。
次に、本発明者は、図5に示した光拡散部材3を屋内の天井面に設置した場合と、通常の白色壁紙を天井面に設置した場合とで、外光を採光フィルムを用いて天井に跳ね上げた際の床面と壁面の照度を測定するとともに、反射光の色温度再現性を測定する実験(以下、実験2)を行った。実験2に使用した光拡散部材3は、白色の二軸延伸ボイド構造の反射基材31の上に電子線硬化樹脂層を配置したものである。
図8は実験2の測定結果を示す図である。図示のように、全光線反射率については、光拡散部材3は95%より高かったのに対して、白色壁紙は90%未満であった。天井に連なる壁面の照度については、天井面に光拡散部材3を設置した場合の方が、天井面に白色壁紙を設置した場合よりも23%高くなった。天井面からの反射光の色温度再現性は、輝度計(コニカミノルタ CL−200A)で測定した色温度の逆数を100万倍したミレッド値の差として求めたが、天井面に光拡散部材3を設置した場合は2未満で、天井面に白色壁紙を設置した場合は6より大きかった。なお、ミレッド値は、5以上で人間が色の違いを判別できることが知られている。
図8の測定結果より、図5に示した光拡散部材3を天井面に設置することで、白色壁紙を天井面に設置した場合と比べて、床面と壁面をより明るく照明できることがわかる。また、図5に示した光拡散部材3は、反射光の色温度の再現性に優れるため、屋内全体を均一な雰囲気に維持できる。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 採光システム、2 光制御部材、3 光拡散部材、4 窓または採光具、5 ブラインド、6 基材層、7 光制御層、8 接着層、9 ハードコート層、10 溝、11 ベース部、12 ルーバー部、21 スラット、22 基材層、23 光制御層、24 機能層、25 ベース部、26 ルーバー部、31 反射基材、32 電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層、33 凹凸、34 樹脂ビーズ

Claims (6)

  1. 反射基材と、
    前記反射基材の上に配置される電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層からなる硬化物層と、を備え、
    前記硬化物層の前記反射基材と反対側の面は粗面化されている光拡散部材。
  2. 前記硬化物層の前記反射基材と反対側の面は、エンボス加工されている請求項1に記載の光拡散部材。
  3. 前記硬化物層は、複数の樹脂ビーズを含有しており、
    前記硬化物層の前記反射基材と反対側の面は、当該面方向に配置される前記複数の樹脂ビーズによる凹凸を有する請求項1に記載の光拡散部材。
  4. 入射光を所定の方向に反射させる第1の光制御部材と、
    前記第1の光制御部材で反射された光を拡散させる第2の光制御部材と、を備え、
    前記第2の光制御部材は、
    反射基材と、
    前記反射基材の上に配置される電子線硬化樹脂層または熱硬化樹脂層からなる硬化物層と、を備え、
    前記硬化物層の前記反射基材と反対側の面は粗面化されている採光システム。
  5. 前記第1の光制御部材に入射される入射光は、外光であり、
    前記第2の光制御部材は、屋内の天井面または壁面に配置される請求項4に記載の採光システム。
  6. 前記第2の光制御部材は、前記第1の光制御部材で反射された光を拡散させるとともに、当該第2の光制御部材に入射された照明光を拡散させる請求項4または5に記載の採光システム。
JP2013222464A 2013-10-25 2013-10-25 光拡散部材および採光システム Pending JP2015084044A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013222464A JP2015084044A (ja) 2013-10-25 2013-10-25 光拡散部材および採光システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013222464A JP2015084044A (ja) 2013-10-25 2013-10-25 光拡散部材および採光システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015084044A true JP2015084044A (ja) 2015-04-30

Family

ID=53047663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013222464A Pending JP2015084044A (ja) 2013-10-25 2013-10-25 光拡散部材および採光システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015084044A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015099667A (ja) * 2013-11-18 2015-05-28 大日本印刷株式会社 採光システムおよび光制御部材

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5652801A (en) * 1979-10-03 1981-05-12 Toshiba Electric Equip Daylight utility illuminator
JPS58158801A (ja) * 1982-03-16 1983-09-21 株式会社大林組 採光構造
JPS5973801A (ja) * 1982-10-20 1984-04-26 日立照明株式会社 外光を利用した照明方法及び装置
JP2003092018A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Keiwa Inc 反射シート及びこれを用いたバックライトユニット
JP2006205629A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Toppan Printing Co Ltd 反射材
JP2009266794A (ja) * 2007-11-29 2009-11-12 Ishikawa Kogaku Zokei Kenkyusho:Kk 太陽光照明器
JP2011175227A (ja) * 2010-02-01 2011-09-08 Nippon Carbide Ind Co Inc 光拡散シート、光拡散シートを用いた照明装置、及び表示装置
JP2012255951A (ja) * 2011-06-10 2012-12-27 Dainippon Printing Co Ltd 採光シート
JP2013088576A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Saon Precision And Industrial Co Ltd 照明及び看板用拡散板を製造するための樹脂組成物
JP2013156554A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Dainippon Printing Co Ltd 採光パネル、採光パネルの製造方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5652801A (en) * 1979-10-03 1981-05-12 Toshiba Electric Equip Daylight utility illuminator
JPS58158801A (ja) * 1982-03-16 1983-09-21 株式会社大林組 採光構造
JPS5973801A (ja) * 1982-10-20 1984-04-26 日立照明株式会社 外光を利用した照明方法及び装置
JP2003092018A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Keiwa Inc 反射シート及びこれを用いたバックライトユニット
JP2006205629A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Toppan Printing Co Ltd 反射材
JP2009266794A (ja) * 2007-11-29 2009-11-12 Ishikawa Kogaku Zokei Kenkyusho:Kk 太陽光照明器
JP2011175227A (ja) * 2010-02-01 2011-09-08 Nippon Carbide Ind Co Inc 光拡散シート、光拡散シートを用いた照明装置、及び表示装置
JP2012255951A (ja) * 2011-06-10 2012-12-27 Dainippon Printing Co Ltd 採光シート
JP2013088576A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Saon Precision And Industrial Co Ltd 照明及び看板用拡散板を製造するための樹脂組成物
JP2013156554A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Dainippon Printing Co Ltd 採光パネル、採光パネルの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015099667A (ja) * 2013-11-18 2015-05-28 大日本印刷株式会社 採光システムおよび光制御部材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10048424B2 (en) Substrate with indicia configured for optical coupling
WO2015174401A1 (ja) 採光装置
JP5609406B2 (ja) 光学素子およびその製造方法ならびに照明装置、窓材および建具
KR102120726B1 (ko) 디플렉터가 통합된 조명 창유리
JP6346395B2 (ja) 採光シート
US8292487B2 (en) Light guide element for a lighting device
WO2016002869A1 (ja) 採光スラット及び採光装置
JP6579712B2 (ja) 採光装置
JP6667448B2 (ja) 採光装置
JP2015525429A5 (ja)
EP3379140A1 (en) Lighting device and lighting system
WO2018008656A1 (ja) 採光装置および成形用金型、採光フィルムの製造方法
JP5705691B2 (ja) 採光レンズシート
JP2008233824A (ja) 視野角制御シート及びこれを用いた液晶表示装置
JP2015084044A (ja) 光拡散部材および採光システム
JP6315309B2 (ja) 内装用建材および採光システム
JP6318647B2 (ja) 内装建材シート及び採光システム
JP6617522B2 (ja) 集光シート及び採光装置
US20200200344A1 (en) Daylighting member and daylighting device
JP5935846B2 (ja) 光学素子およびその製造方法ならびに照明装置、窓材および建具
JP2010140704A (ja) 導光板及び導光板の製造方法
WO2018012401A1 (ja) スラットおよびブラインド
JP2016089366A (ja) 建材用積層体および採光システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170629

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170825