JP2015082716A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】読み取られた画像の傾斜を補正する際に、副走査方向の傾斜が悪化することを低減すること。
【解決手段】読取対象の原稿(Gi)の画像を読み取った場合に、読み取った画像の原稿(Gi)の搬送方向に交差する方向に対する傾きの大きさである傾き量(L1)と、予め設定された傾きの補正量(θ4)とに基づいて演算された回転量(θ5)だけ、読み取った原稿の画像を回転させる画像の回転手段(C12)、を備えたことを特徴とする画像読取装置(U1)。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
原稿に記録された画像を読み取る際に、画像が傾斜して読み取られることを低減するための技術として、以下の特許文献1,2に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2010−21832号公報には、原稿読取装置(200)から原稿を搬送する際に、原稿(P)の先端をローラ対(R3)のニップ部に突き当てて撓ませて、ループ(B)を形成することで、原稿の先端の辺が、搬送方向に対して傾きのない状態で搬送して、原稿を読み取る技術が記載されている。
特許文献2としての特開2009−113875号公報には、搬送される原稿の先端をドキュメントエッジセンサー(15)で検知して、原稿の主走査方向の斜向量を演算する技術が記載されている。
特開2010−21832号公報(「0055」〜「0065」) 特開2009−113875号公報(「0018」〜「0019」、図5)
本発明は、読み取られた画像の傾斜を補正する際に、副走査方向の傾斜が悪化することを低減することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像読取装置は、
原稿が搬送される原稿の搬送路と、
前記原稿の搬送路に設定された読取位置において、前記原稿の画像を読み取る読取部材と、
原稿の搬送方向に交差する方向に対する原稿の搬送方向の先端の傾きの大きさである傾き量を検出する検出手段と、
前記原稿の搬送方向に交差する方向の傾き量と前記搬送方向の傾き量とに応じた補正量を設定する設定手段と、
前記検出手段で検出された傾き量と前記設定手段で設定された傾きの補正量とに基づいた回転量だけ、読み取った原稿の画像を回転させる画像の回転手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置において、
前記読取部材に対して原稿の搬送方向の上流側に配置された傾斜補正部材と、
前記補正量を設定する場合に、傾き補正用の原稿を搬送する際に、前記傾き補正用の原稿の搬送方向の前端を突き当てて撓ませることで、前記傾き補正用の原稿の搬送方向の前端の傾斜を補正すると共に、通常の原稿を読み込む場合に、前記傾斜補正部材による補正を行わないように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項3に記載の発明の画像読取装置は、
原稿が搬送される原稿の搬送路と、
前記原稿の搬送路に設定された読取位置において、前記原稿の画像を読み取る読取部材と、
原稿の搬送方向に交差する方向に対する原稿の搬送方向の先端の傾きの大きさである傾き量を検出する検出手段と、
前記読取位置に対して原稿の搬送方向の上流側に配置された傾斜補正部材であって、前記傾き補正用の原稿を搬送する際に、前記傾き補正用の原稿の搬送方向の前端を突き当てて撓ませることで、前記傾き補正用の原稿の搬送方向の前端の傾斜を補正する前記傾斜補正部材と、
原稿の搬送方向に対する原稿の搬送方向の端の傾き量に応じた補正量を設定する設定手段と、
前記検出手段が検出した傾き量と前記設定手段で設定された傾きの補正量とに基づいた回転量だけ、読み取った原稿の画像を回転させる画像の回転手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像読取装置において、
原稿の搬送方向に交差する方向に延びる第1の画像部と、原稿の搬送方向に沿って延びる第2の画像部と、が予め記録された傾き補正用の原稿を読み取った場合に読み取られた前記第2の画像部に基づいて、前記原稿の搬送方向に対する傾きの大きさである第2の傾き量を測定する傾き量の測定手段と、
前記傾き量と前記第2の傾き量とに基づいて、傾きの補正量を演算する補正量の演算手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像読取装置において、
前記原稿の搬送方向の前端の長さが、搬送方向の側端の長さよりも短い場合に、前記補正量による前記原稿の搬送方向に交差する方向に対する前記前端の回転角度が、前記原稿の搬送方向に対する前記側端の回転角度よりも大きくなるように、前記補正量を設定する前記設定手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像読取装置において、
前記設定手段で設定された補正量が、操作部からの入力に応じて調整可能であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像読取装置において、
前記原稿の搬送方向の前端の長さが搬送方向の側端の長さよりも短い縦長原稿の場合に、前記補正量による前記原稿の搬送方向に交差する方向に対する前記前端の回転角度が、前記原稿の搬送方向に対する前記側端の回転角度よりも大きくなるように、縦長用の補正量を設定すると共に、前記原稿の搬送方向の前端の長さが搬送方向の側端の長さよりも長い横長原稿の場合に、前記補正量による前記原稿の搬送方向に交差する方向に対する前記前端の回転角度が、前記原稿の搬送方向に対する前記側端の回転角度よりも大きくなるように、横長用の補正量を設定する前記設定手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像読取装置において、
前記読取位置において、前記原稿の一面目の画像を読み取る前記読取部材と、
前記読取位置よりも原稿の搬送方向の下流側に設定され、前記原稿の二面目の画像を読み取る第2の読取部材と、
読取対象の原稿の画像を読み取った場合に、読み取った一面目の画像の前記傾き量から前記傾きの補正量が減算された回転量だけ、一面目の原稿の画像を回転させると共に、一面目の回転量且つ逆回転方向に二面目の原稿の画像を回転させる前記画像の回転手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項9に記載の発明の画像形成装置は、
原稿の画像を読み取る請求項1ないし8のいずれかに記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置で読み取られた画像に基づいて、媒体に画像を記録する画像記録装置と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,3,9に記載の発明によれば、傾きの補正量を使用しない場合に比べて、読み取られた画像の傾斜を補正する際に、副走査方向の傾斜が悪化することを低減することができる。
請求項2,3に記載の発明によれば、傾斜補正部材を有しない場合に比べて、傾き補正用の原稿の傾斜を補正することができ、傾きの補正量の精度を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、傾き補正用の原稿を使用して、傾きの補正量を演算することができる。
請求項5に記載の発明によれば、前端の回転角度が側端の回転角度と同一または小さい場合に比べて、縦長の原稿の傾斜量を減らすことができる。
請求項6に記載の発明によれば、操作部から補正量を調整不能の場合に比べて、利用者の要望に応じた設定にすることができる。
請求項7に記載の発明によれば、搬送される原稿が縦長であるか横長であるかに合わせて、傾斜量を小さくすることができる。
請求項8に記載の発明によれば、両面原稿の両方の画像の傾きを補正できる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は本発明の実施例1の可視像形成装置の拡大説明図である。 図3は本発明の実施例1の画像読取装置の全体説明図である。 図4は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図5は実施例1の傾き量の説明図である。 図6は実施例1の回転の補正値を演算する際に使用される補正用の画像の説明図である。 図7は実施例1の回転補正値の演算処理のフローチャートの説明図である。 図8は実施例1のジョブ時の画像回転処理のフローチャートの説明図である。 図9は実施例1の作用説明図であり、図9Aはリードスキューがプラスかつサイドスキューがマイナスになる場合の説明図、図9Bは図9Aの画像をリードスキューが無くなるように回転して補正する従来技術の説明図、図9Cは図9Aの画像を実施例1の補正方法で回転して補正した場合の説明図、図9Dはリードスキューがプラスかつサイドスキューがプラスになる場合の説明図、図9Eは図9Dの画像をリードスキューが無くなるように回転して補正する従来技術の説明図、図9Fは図9Dの画像を実施例1の補正方法で回転して補正した場合の説明図、図9Gはリードスキューがマイナスかつサイドスキューがマイナスになる場合の説明図、図9Hは図9Gの画像をリードスキューが無くなるように回転して補正する従来技術の説明図、図9Iは図9Gの画像を実施例1の補正方法で回転して補正した場合の説明図、図9Jはリードスキューがマイナスかつサイドスキューがプラスになる場合の説明図、図9Kは図9Jの画像をリードスキューが無くなるように回転して補正する従来技術の説明図、図9Lは図9Jの画像を実施例1の補正方法で回転して補正した場合の説明図である。 図10は実験例の説明図であり、図10Aは一面目のリードスキューの実験結果の説明図、図10Bは一面目のサイドスキューの実験結果の説明図、図10Cは一面目の直角度の実験結果の説明図、図10Dは二面目のリードスキューの実験結果の説明図、図10Eは二面目のサイドスキューの実験結果の説明図、図10Fは二面目の直角度の実験結果の説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図2は本発明の実施例1の可視像形成装置の拡大説明図である。
図1において、画像形成装置の一例としての複写機Uは、操作部UI、画像読取装置の一例としてのスキャナ部U1、媒体供給装置の一例としてのフィーダ部U2、画像記録装置の一例としての作像部U3、および媒体処理装置U4を有している。
(操作部UIの説明)
操作部UIは、複写開始や複写枚数の設定などに用いられる入力ボタンUIaを有する。また、前記操作部UIは、前記入力ボタンUIaにより入力された内容や、複写機Uの状態が表示される表示部UIbを有する。
(スキャナ部U1の説明)
図3は本発明の実施例1の画像読取装置の全体説明図である。
図1、図3において、スキャナ部U1は、画像読取装置の本体部の一例として、上端に透明な原稿台PGを有するスキャナ本体U1bを有する。スキャナ本体U1bの上面には、原稿搬送装置U1aが、原稿台PGを開閉可能に支持されている。
前記原稿搬送装置U1aは、原稿積載部の一例として、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容される原稿給紙トレイU1a1を有する。原稿給紙トレイU1a1の左方には、原稿搬送部U1a2が設けられている。原稿搬送部U1a2は、原稿給紙トレイU1a1の原稿Giを前記原稿台PG上に搬送する。原稿給紙トレイU1a1の下方には、原稿排出部の一例としての原稿排紙トレイU1a3が配置されている。原稿排紙トレイU1a3には、原稿台PGを通過した原稿Giが原稿搬送部U1a2から排出される。
図3において、原稿台PGの左端部には、予め設定された第1の画像読取位置X1に対応して、第1の読取面の一例としての原稿の通過面PG1が配置されている。原稿の通過面PG1は、原稿搬送装置U1aにより搬送される原稿Giが通過する。原稿の通過面PG1の右方には、利用者が設置した原稿Giが支持される原稿の設置面PG2が配置されている。前記原稿の通過面PG1と、原稿の設置面PG2との間には、案内部の一例としての原稿ガイドPG3が支持されている。原稿ガイドPG3は、原稿の通過面PG1を通過した原稿Giを原稿搬送装置U1a内に案内する。
前記スキャナ本体U1bの内部には、露光光学系Aが支持されている。露光光学系Aは、光源の一例としてのランプLaを有する。ランプLaは、原稿の通過面PG1上を通過する原稿Gi、又は、原稿の設置面PG2上に設置された原稿Giに光を照射する。原稿Giからの反射光は、露光光学系Aの複数の光学部材を介して、第1の読取部材の一例としての固体撮像素子CCDで赤R、緑G、青Bの電気信号に変換されて、画像処理部GSに入力される。
前記画像処理部GSは、固体撮像素子CCDから入力される前記RGBの電気信号を黒K、イエローY、マゼンタM、シアンCの画像情報に変換して一時的に記憶し、前記画像情報を、予め設定された時期に、潜像形成用の画像情報として、作像部U3の潜像形成装置の駆動回路Dに出力する。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒Kのみの画像情報が潜像形成装置の駆動回路Dに入力される。
前記原稿台PG、露光光学系A、固体撮像素子CCD及び画像処理部GSにより、実施例1のスキャナ本体U1bが構成される。
(フィーダ部U2の説明)
図1において、フィーダ部U2は、媒体収容容器の一例としての複数の給紙トレイTR1,TR2,TR3,TR4を有している。また、前記フィーダ部U2は、前記各給紙トレイTR1〜TR4に収容された画像記録用の媒体の一例としての記録用紙Sを取り出して、作像部U3に搬送する媒体供給路SH1等を有している。
(作像部U3及び媒体処理装置U4の説明)
図1において、作像部U3は、前記フィーダ部U2から搬送された記録用紙Sにスキャナ部U1により読み取った原稿画像に基づいて画像記録を行う画像記録部U3aを有する。
図1、図2において、作像部U3の潜像形成装置の駆動回路Dは、スキャナ部U1から入力された画像情報に基づいて、それに応じた駆動信号を予め設定された時期に、各色Y〜Kの潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。各潜像形成装置ROSy〜ROSkの下方には、像保持体の一例としての感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkが配置されている。回転する感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面は、それぞれ、帯電器の一例としての帯電ロールCRy,CRm,CRc,CRkにより一様に帯電される。表面が帯電された感光体ドラムPy〜Pkの表面には、潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの出力する潜像書込光の一例としてのレーザビームLy,Lm,Lc,Lkにより静電潜像が形成される。感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkの表面の静電潜像は、現像装置Gy,Gm,Gc,GkによりイエローY、マゼンタM、シアンC、黒Kの可視像の一例としてのトナー像に現像される。
なお、現像装置Gy〜Gkにおいて、現像により消費された現像剤は、前記現像剤補給装置U3bに着脱可能に装着される現像剤収容容器の一例としてのトナーカートリッジKy,Km,Kc,Kkから補給される。実施例1では、前記現像剤としてトナーとキャリアを含む二成分現像剤を使用しており、トナーカートリッジKy,Km,Kc,Kkからは、現像装置Gy〜Gkのトナー濃度よりもトナーの割合の多い、いわゆる高濃度現像剤が補給される。したがって、実施例1の現像装置Gy〜Gkでは、少量のキャリアを含む高濃度現像剤を補給しつつ、劣化したキャリアを含む現像剤を現像装置Gy〜Gkから、少しずつ排出することで、キャリアの交換を行っている。なお、このようなキャリアを少しずつ交換する技術は、従来公知であり、例えば、特開2000−81787号公報、特開2003−84570号公報などに記載されているため詳細な説明は省略する。
前記現像装置Gy〜Gkにおいて、劣化したキャリアを含む現像剤は、前記現像装置Gy〜Gkの後端部に劣化現像剤排出部G1y〜G1kから排出されると共に、前記トナーカートリッジKy〜Kkから新たなキャリアを含む現像剤を補給することで、前記現像装置Gy〜Gk内の現像剤が少しずつ新しい現像剤と交換される。劣化剤排出部G1y〜G1kから排出された現像剤は後方に延びる劣化現像剤搬送路G2y〜G2kに流入し、前記劣化現像剤搬送路G2y〜G2k内に配置された劣化現像剤搬送部材G3y〜G3kにより後方に搬送されて、図示しない劣化現像剤回収部に回収される。
感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面上のトナー像は、一次転写器の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより、中間転写体の一例としての中間転写ベルトB上に1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで順次重ねて転写され、中間転写ベルトB上に多色可視像の一例としてのカラートナー像が形成される。中間転写ベルトB上に形成されたカラートナー像は、2次転写領域Q4に搬送される。
なお、K色の画像情報のみの場合はK色の感光体ドラムPkおよび現像装置Gkのみが使用され、K色のトナー像のみが形成される。
1次転写後の感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkは、像保持体の清掃器の一例としてのドラムクリーナCLy,CLm,CLc,CLkにより、表面に付着した残留現像剤や紙粉等の残留物が除去される。
実施例1では、感光体ドラムPk、帯電ロールCRk、ドラムクリーナCLkが、像保持体ユニットの一例としてのK色の感光体ユニットUKとして一体化されている。そして、他の色Y,M,Cについても同様に、感光体ドラムPy,Pm,Pc、帯電ロールCRy,CRm,CRc、ドラムクリーナCLy,CLm,CLcにより、感光体ユニットUY,UM,UCが構成されている。
また、K色の感光体ユニットUKと、現像剤保持体の一例としての現像ロールR0kを有する現像装置Gkとにより、K色の可視像形成装置UK+Gkが構成される。同様に、Y,M,C色の感光体ユニットUY,UM,UCと、現像ロールR0y,R0m,R0cを有する現像装置Gy,Gm,Gcとにより、それぞれ、Y,M,C色の可視像形成装置UY+Gy,UM+Gm,UC+Gcが構成される。
前記各色Y〜Kの潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの下方には、引出部材の一例としての可視像形成装置用のドロワU3cが配置されている。可視像形成装置用のドロワU3cは、左右一対の案内部材の一例としてのスライドレールR1,R1により、作像部U3の前方に引き出された引出位置と作像部U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。
前記可視像形成装置用のドロワU3cは、保持部の一例としてのドロワ本体U3c1を有する。ドロワ本体U3c1は、前記感光体ユニットUY,UM,UC,UKおよび現像装置Gy,Gm,Gc,Gkが着脱可能に装着されている。
前記可視像形成装置用のドロワU3cの下方には、引出部材の一例としての中間転写装置用のドロワU3dが配置されている。中間転写装置用のドロワU3dは、作像部U3の前方に引き出された引出位置と作像部U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。前記中間転写装置用のドロワU3dにより中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが、前記感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkの下面に接触する上昇位置と前記下面から下方に離れた下降位置との間で昇降可能に支持されている。
前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体の駆動部材の一例としての駆動ロールRd、張力付与部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfおよび対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kとを有する。なお、駆動ロールRd、テンションロールRt、ウォーキングロールRw、アイドラロールRf、バックアップロールT2aにより、中間転写部材支持部材の一例としてのベルト支持ロールRd+Rt+Rw+Rf+T2aが構成される。中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロールRd+Rt+Rw+Rf+T2aにより矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aの下方には、2次転写ユニットUtが配置されている。前記2次転写ユニットUtは、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bを有する。2次転写ロールT2bは、中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに離隔および圧接可能に配置されている。前記2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBと接触する領域により2次転写領域Q4が形成されている。また、前記バックアップロールT2aには、給電部材の一例としてのコンタクトロールT2cが接触している。前記コンタクトロールT2cには、制御部Cにより制御される電源回路Eから予め設定された時期にトナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。
前記バックアップロールT2a、2次転写ロールT2b及びコンタクトロールT2cにより、2次転写器T2が構成されている。
前記ベルトモジュールBMの下方には、媒体の搬送路SH2が配置されている。前記フィーダ部U2の供給路SH1から給紙された記録用紙Sは、媒体の搬送部材の一例としての搬送ロールRaにより、搬送時期の調節部材の一例としてのレジロールRrに搬送される。レジロールRrは、中間転写ベルトB上に形成されたトナー像が2次転写領域Q4に搬送される時期に合わせて、記録用紙Sを下流側に搬送する。レジロールRrにより送り出された記録用紙Sは、レジ側の用紙ガイドSGr、転写前の用紙ガイドSG1で案内されて、2次転写領域Q4に搬送される。
なお、実施例1のレジ側の用紙ガイドSGrは、レジロールRrとともに作像部U3に固定されている。
中間転写ベルトB上のトナー像は、2次転写領域Q4を通過する際に、2次転写器T2により前記記録用紙Sに転写される。なお、カラートナー像の場合は中間転写ベルトB表面に重ねて1次転写されたトナー像が一括して記録用紙Sに2次転写される。
前記1次転写ロールT1y〜T1k、前記2次転写器T2、中間転写ベルトBにより、実施例1の転写装置T1y〜T1k+T2+Bが構成されている。
2次転写後の中間転写ベルトBは、2次転写領域Q4の下流側に配置された中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBにより清掃される。ベルトクリーナCLBは、2次転写領域Q4において、転写されずに残った現像剤や紙粉などの残留物を、中間転写ベルトBから除去する。図2において、中間転写ベルトBから除去された残留物は、ベルトクリーナCLB内の下部に設けられた後方に延びるベルトクリーナ残留物搬送路CLB1に流入し、ベルトクリーナ残留物搬送路CLB1内に配置されたベルトクリーナ残留物搬送部材CLB2により、作像部U3の後側に搬送されて、図示しない劣化現像剤回収部に回収される。
トナー像が転写された記録用紙Sは、転写後の用紙ガイドSG2で案内されて、搬送部材の一例としての媒体搬送ベルトBHに送られる。媒体搬送ベルトBHは、記録用紙Sを定着装置Fに搬送する。
定着装置Fは、加熱部材の一例としての加熱ロールFhと加圧部材の一例としての加圧ロールFpとを有する。記録用紙Sは、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが接触する領域である定着領域Q5に搬送される。記録用紙Sのトナー像は、定着領域Q5を通過する際に、定着装置Fにより加熱および加圧されて、定着される。
前記可視像形成装置UY+Gy〜UK+Gk、転写装置T1y〜T1k+T2+B、定着装置Fにより、実施例1の画像記録部U3aが構成されている。
前記定着装置Fの下流側には、切替部材の一例としての切替ゲートGT1が設けられている。前記切替ゲートGT1は、定着領域Q5を通過した記録用紙Sを、媒体処理装置U4側の排出路SH3または反転路SH4のいずれかに、選択的に切り替える。排出路SH3に搬送された用紙Sは、媒体処理装置U4の用紙搬送路SH5に搬送される。用紙搬送路SH5には、反りの補正部材の一例としてのカール補正部材U4aが配置されている。カール補正部材U4aは、搬入された記録用紙Sの反り、いわゆるカールを補正する。カールが補正された記録用紙Sは、媒体の排出部材の一例としての排出ロールRhにより、媒体の排出部の一例としての排出トレイTH1に、用紙の画像定着面が上向きで排出される。
前記切替ゲートGT1により作像部U3の用紙反転路SH4側に搬送された記録用紙Sは、切替部材の一例としての第2のゲートGT2を通って作像部U3の反転路SH4に搬送される。
このとき、記録用紙Sの画像定着面を下向きに排出する場合には、第2のゲートGT2を記録用紙Sの搬送方向後端が通過した後に、記録用紙Sの搬送方向を逆転させる。ここで、実施例1の第2のゲートGT2は、薄膜状の弾性部材により構成されている。したがって、第2のゲートGT2は、反転路SH4に搬送されてきた記録用紙Sをそのまま一旦通過させ、通過した記録用紙Sが反転、いわゆるスイッチバックされてくると、搬送路SH3,SH5側に案内する。そして、スイッチバックされた記録用紙Sは、カール補正部材U4aを通過して、画像定着面が下を向いた状態で排出トレイTH1に排出される。
前記作像部U3の反転路SH4には循環路SH6が接続されており、その接続部には、切替部材の一例としての第3のゲートGT3が配置されている。また、反転路SH4の下流端は、媒体処理装置U4の反転路SH7に接続されている。
前記切替ゲートGT1を通って反転路SH4に搬送された記録用紙Sは、第3のゲートGT3により前記媒体処理装置U4の反転路SH7側に搬送される。実施例1の第3のゲートGT3は、第2のゲートGT2と同様に、薄膜状の弾性部材により構成されている。したがって、第3のゲートGT3は、反転路SH4を搬送されてきた記録用紙Sを、一旦通過させ、通過した記録用紙Sがスイッチバックされてくると、循環路SH6側に案内する。
前記循環路SH6に搬送された記録用紙Sは、給紙路SH1を通って転写領域Q4に再送され、二面目の印刷が行われる。
前記符号SH1〜SH7で示された要素により用紙搬送路SHが構成されている。また、前記符号SH,Ra,Rr,Rh,SGr,SG1,SG2,BH、GT1〜GT3で示された要素により、実施例1の用紙搬送装置SUが構成されている。
(原稿搬送装置U1aの説明)
図3において、原稿搬送装置U1aの原稿給紙トレイU1a1は、底部1と、底部1の左端から上方に延びる左壁2と、を有する。底部1には、昇降部材の一例としての昇降プレート3が、回転中心3aを中心として回転可能に支持されている。昇降プレート3の上面には、原稿の積載面3bが形成されている。
昇降プレート3の左端部の下面には、昇降用の駆動部材の一例としての昇降ロッド4が接触している。昇降ロッド4は、図示しない駆動源からの駆動が回転中心4aに伝達可能に構成されている。従って、昇降ロッド4が回転することで、昇降プレート3の左端が昇降する。
昇降プレート3の左端部の上方には、原稿の取り出し部材の一例としての、ナジャーロール11が配置されている。ナジャーロール11の左方には、原稿の捌き部材の一例としての原稿捌きロール12が配置されている。
原稿搬送部U1a2の内部には、原稿Giが搬送される原稿の搬送路GHが形成されている。原稿の搬送路GHは、原稿捌きロール12から第1の画像読取位置X1に向かって、弧状に湾曲する第1の原稿搬送路GH1と、第1の画像読取位置X1から原稿排紙トレイU1a3まで延びる第2の原稿搬送路GH2と、を有する。
第1の原稿搬送路GH1には、原稿捌きロール12に対して原稿の搬送方向の下流側に、原稿の搬送部材の一例としての原稿搬送ロール13が配置されている。原稿搬送ロール13の下流側には、傾斜補正部材の一例としてのプレレジロール14が配置されている。
なお、実施例1の第1の原稿搬送路GH1では、原稿搬送ロール13とプレレジロール14との間には、媒体の湾曲可能空間の一例として、他の部分よりも搬送路の間隔が広いループ空間16が形成されている。
プレレジロール14の下流側には、原稿の搬送時期の調整部材の一例としての原稿レジロール17が配置されている。原稿レジロール17の下流側には、第1の画像読取位置X1の上方に対応して、原稿押さえ部材の一例としてのパッド18が配置されている。
第2の原稿搬送路GH2には、パッド18の下流側に、原稿の搬送部材の一例としての原稿搬送ロール19が配置されている。原稿搬送ロール19の下流側には、予め設定された第2の読取位置X2に対応する位置に、第2の読取部材の一例としての画像読取センサ21が配置されている。なお、実施例1の画像読取センサ21は、CIS:Contact Image Sensorにより構成されている。
画像読取センサ21の下流側には、読取の補助部材の一例としての読取ロール22が配置されている。読取ロール22の下流側には、原稿Giを、原稿排紙トレイU1a3に排出する原稿排紙ローラ23が配置されている。
(原稿搬送装置U1aの機能)
前記構成を備えた原稿搬送装置U1aでは、原稿Giが読み取られる場合、図3に示すように、原稿Giの上面がナジャーロール11に接触するまで昇降プレート3が上昇する。そして、ナジャーロール11が回転して、原稿Giが送り出される。ナジャーロール11で送り出された原稿Giは、原稿捌きロール12で1枚ずつ分離されて捌かれる。捌かれた原稿Giは、原稿搬送ロール13でプレレジロール14に搬送される。ここで、原稿Giを湾曲させて、いわゆるループを形成する場合には、プレレジロール14の回転が停止した状態で原稿搬送ロール13で原稿が搬送される。したがって、ループ空間16で、原稿Giが湾曲して、プレレジロール14に突き当てられた原稿Giの先端が揃えられる。そして、原稿Giの先端が揃えられた後、プレレジロール14により原稿Giは下流側に搬送される。なお、ループを形成しない場合には、原稿搬送ロール13により送られた原稿Giは、プレレジロール14で下流側に搬送される。
プレレジロール14により搬送された原稿Giは、原稿レジロール17で、タイミングを合わせて、第1の画像読取位置X1に搬送される。第1の画像読取位置X1を通過する原稿Giは、露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDで画像が読み取られる。
第1の画像読取位置X1を通過した原稿Giは、原稿搬送ロール19で搬送され、第2の画像読取位置X2に送られる。原稿Giの両面が読み取られる場合、画像読取センサ21は、第2の画像読取位置X2を通過する原稿Giにおいて、固体撮像素子CCDで読み取られた面とは反対側の面を読み取る。なお、実施例1では、画像読取センサ21で画像が読み取られる際に、読取ロール22が原稿Giを押さえており、原稿Giと画像読取センサ21との間隔が安定しやすくなっている。第2の画像読取位置X2を通過した原稿Giは、原稿排紙ローラ23により、原稿排紙トレイU1a3に排出される。
(実施例1の制御部の説明)
図4は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図4において、作像部U3の制御部Cは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、制御部Cは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、制御部Cは、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施例1の制御部Cは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(作像部U3の制御部Cに接続された信号出力要素)
前記作像部U3の制御部Cは、操作部UIや固体撮像素子CCD、画像読取センサ21等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
操作部UIは、印刷枚数や矢印等の入力を行う入力ボタンUIaや、表示部UIb等を備えている。
固体撮像素子CCDは、第1の画像読取位置X1を通過する原稿Giの一面目の画像を読み取る。
画像読取センサ21は、第2の画像読取位置X2を通過する原稿Giの二面目の画像を読み取る。
(作像部U3の制御部Cに接続された被制御要素)
作像部U3の制御部Cは、主駆動源の駆動回路D1や、電源回路E、原稿の搬送部材の駆動回路D2、その他の図示しない制御要素に接続されている。制御部Cは、各回路D1、D2、E等へ、それらの制御信号を出力している。
D1:主駆動源の駆動回路
主駆動源の駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を介して感光体ドラムPy〜Pkや中間転写ベルトB等を回転駆動する。
D2:原稿の搬送部材の駆動回路
原稿の搬送部材の駆動回路D2は、駆動源の一例としての原稿の搬送部材の駆動モータM2や図示しないギア列や電磁クラッチ等を介して、ナジャーロール11や原稿捌きロール12等を回転させる。
E:電源回路
前記電源回路Eは、現像用の電源回路Ea、帯電用の電源回路Eb、転写用の電源回路Ec、定着用の電源回路Ed等を有している。
Ea:現像用の電源回路
現像用の電源回路Eaは、現像装置Gy〜Gkの現像ロールに現像電圧を印加する。
Eb:帯電用の電源回路
帯電用の電源回路Ebは、帯電ロールCRy〜CRkそれぞれに感光体ドラムPy〜Pk表面を帯電させるための帯電電圧を印加する。
Ec:転写用の電源回路
転写用の電源回路Ecは、1次転写ロールT1y〜T1kやコンタクトロールT2cに転写電圧を印加する。
Ed:定着用の電源回路
定着用の電源回路Edは、定着装置Fの加熱ロールFhにヒータ加熱用の電力を供給する。
(作像部U3の制御部Cの機能)
作像部U3の制御部Cは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、制御部Cは次の機能を有している。
C1:画像形成の制御手段
画像形成の制御手段C1は、スキャナ部U1の固体撮像素子CCDや画像読取センサ21から入力された画像情報に応じて、プリンタUの各部材の駆動や各電圧の印加時期等を制御して、画像形成動作であるジョブを実行する。
C2:駆動源の制御手段
駆動源の制御手段C2は、主駆動源の駆動回路D1を介してメインモータM1の駆動を制御し、感光体ドラムPy〜Pk等の駆動を制御する。
C3:電源回路の制御手段
電源回路の制御手段C3は、各電源回路Ea〜Edを制御して、各部材へ印加される電圧や、各部材へ供給される電力を制御する。
C4:原稿の搬送部材の制御手段
原稿の搬送部材の制御手段C4は、原稿の搬送部材の駆動回路D2を介して、ナジャーロール11等の駆動を制御する。実施例1の原稿の搬送部材の制御手段C4は、後述する回転補正値を演算する場合には、ループを作成するように各ロール11〜23を制御し、通常の原稿Giの読取を行う場合には、ループを作成しないように各ロール11〜23を制御する。すなわち、回転補正値の演算を行う場合は、ループ作成モードで動作し、通常の原稿読取時は、通常搬送モードで動作する。
C5:画像読取手段
画像読取手段C5は、第1の画像読取手段C5Aと、第2の画像読取手段C5Bとを有し、スキャナ部U1により原稿Giの画像を読み取る。
C5A:第1の画像読取手段
第1の画像読取手段C5Aは、固体撮像素子CCDからの入力に基づいて、第1の画像読取位置X1を通過する原稿Giの一面目の画像を読み取る。
C5B:第2の画像読取手段
第2の画像読取手段C5Bは、画像読取センサ21からの入力に基づいて、第2の画像読取位置X2を通過する原稿Giの二面目の画像を読み取る。
図5は実施例1の傾き量の説明図である。
C6:傾き量の検出手段
傾き量の検出手段C6は、リードスキュー量の検出手段C6Aと、サイドスキュー量の検出手段C6Bと、直角度の検出手段C6Cと、を有し、画像Giの傾いた量を測定する。実施例1では、傾き量の一例として、主走査方向の傾きであるリードスキュー量と、副走査方向の傾きであるサイドスキュー量と、読み取られた画像の主走査方向と副走査方向とのなす角度の直角からのズレである直角度と、を測定する。
C6A:リードスキュー量の検出手段
主走査方向の傾き量の検出手段の一例としてのリードスキュー量の検出手段C6Aは、各読取部材CCD,21での読取結果に基づいて、リードスキュー量L1を検出する。実施例1のリードスキュー量の検出手段C6Aは、原稿Giの前端31の傾斜量を検出する。なお、図5に示すように、リードスキュー量L1は、搬送方向に交差する方向である主走査方向の幅200[mm]に対して、主走査方向の一端に対する他端の副走査方向へのズレ量L1[mm]として検出する。よって、前端の傾斜角θ1は、tanθ1=L1/200で表される。
C6B:サイドスキュー量の検出手段
副走査方向の傾き量の検出手段の一例としてのサイドスキュー量の検出手段C6Bは、各読取部材CCD,21での読取結果に基づいて、サイドスキュー量L2を検出する。実施例1のサイドスキュー量の検出手段C6Bは、原稿Giの側端32の傾斜量を検出する。なお、サイドスキュー量L2は、搬送方向に沿った方向である副走査方向の幅400[mm]に対して、副走査方向の一端に対する他端の主走査方向へのズレ量L2[mm]として検出する。よって、側端の傾斜角θ2は、tanθ2=L2/400で表される。
C6C:直角度の検出手段
直角度の検出手段C6Cは、各読取部材CCD,21での読取結果に基づいて、直角度L3を検出する。実施例1の直角度の検出手段C6Cは、リードスキュー量L1とサイドスキュー量L2とに基づいて、直角度L3を検出する。なお、直角度L3は、前端31に対して直角な方向33の幅400[mm]に対して、一端に対する他端の主走査方向へのズレ量L3[mm]として検出する。具体的には、直角度のズレの角度θ3は、θ3=θ2−θ1であるため、以下の式(1)を満たす。
tanθ3=L3/400
=tan(θ2−θ1)
=(tanθ2−tanθ1)/{1+tanθ2・tanθ1}…式(1)
よって、式(1)から、以下の式(2)を使用して、直角度L3を演算、検出可能である。
L3=400×(tanθ2−tanθ1)/{1+tanθ2・tanθ1}
=(−2×L1+L2)/{1+(L1×L2)/80000}
≒(−2×L1+L2) …式(2)
図6は実施例1の回転の補正値を演算する際に使用される補正用の画像の説明図である。
C7:読取回数の計数手段
読取回数の計数手段C7は、回転の補正値を演算する場合に、補正用の画像を読み取った回数N1を計数する。図6において、実施例1では、操作部UIへの入力に基づいて、回転の補正値L4の演算が行われる場合に、第1の画像部の一例としての主走査方向に沿った線分41と、副走査方向に沿い且つ主走査方向の線分41に直交する第2の画像部の一例としての線分42と、が予め印刷された傾き補正用の原稿の一例としてのアライメントチャート43が使用される。そして、アライメントチャート43が使用される場合には、リードスキュー量L1は、記録用紙Sの前端ではなく、線分41に基づいて測定され、サイドスキュー量L2は、記録用紙Sの側端ではなく、線分42に基づいて測定される。
C8:読取回数の閾値の記憶手段
読取回数の閾値の記憶手段C8は、補正用の画像を読み取る回数の閾値Naを記憶する。実施例1では、読取回数の閾値Naは、Na=3[回]に設定されている。
C9:平均値の演算手段
平均値の演算手段C9は、アライメントチャート43から測定された閾値Na[回]分の直角度の値の平均値<L3>を演算する。
C10:負担率の記憶手段
負担率の記憶手段C10は、傾斜した画像の回転を行う際に、リードスキュー側に割り振られるズレの割合、いわば、全体のズレ量の中でリードスキュー側が負担、分担するズレ量である負担率α1を記憶する。実施例1の負担率の記憶手段C10は、予め設定された負担率として、α1=0.66(=66%)を記憶する。なお、実施例1では、負担率α1は、0≦α1≦1を満足する数値に設定可能であり、作業者が、操作部UIを操作して、入力、変更するように構成することも可能である。
C11:補正量の設定手段
補正量の設定手段C11は、リードスキュー量とサイドスキュー量とに基づいて、傾斜した画像を回転させる際の回転量の補正値である補正量L4を設定する。実施例1の補正量の設定手段C11は、リードスキュー量とサイドスキュー量から導出された直角度の平均値<L3>に基づいて演算した補正量θ4を設定する。なお、実施例1の補正量の設定手段C11は、補正量θ4として、一面目の補正量θ4aと、二面目の補正量θ4bとを演算する。なお、実施例1では、一面目の補正量θ4aと、二面目の補正量θ4bとは、正負が逆の数値、すなわち、θ4b=−θ4aに設定されている。また、実施例1の補正量の演算手段C11は、以下の式(3)に基づいて、一面目の補正量θ4aを導出し、設定する。
θ4a=arctan[<L3>/400]×α1 …式(3)
なお、式(3)からわかるように、補正量θ4aの単位は角度である。
C12:画像の回転手段
画像の回転手段C12は、原稿Giの画像を読み取った場合に、原稿Giの傾斜と補正量θ4とに基づいて、傾斜を補正する方向に画像を回転させる。すなわち、作像部U3では、傾斜が補正された後の画像が印刷される。実施例1の画像の回転手段C12は、原稿Giの画像を読み取った場合に測定されるリードスキュー量L1と、補正量θ4とに基づいて、原稿Giの画像を回転させる量の一例としての回転角θ5を演算して、回転角θ5分だけ、画像を回転させる。なお、実施例1では、回転角θ5は、原稿Giの一面目の回転角θ5aと、二面目の回転角θ5bとを有する。各回転角θ5a、θ5bは、以下の式(4−1)、(4−2)に基づいて導出される。
θ5a=arctan[L1/200]+θ4a …式(4−1)
θ5b=−arctan[L1/200]+θ4b=−arctan[L1/200]−θ4a= …式(4−2)
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1の複写機Uにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
(回転補正値演算処理のフローチャートの説明)
図7は実施例1の回転補正値の演算処理のフローチャートの説明図である。
図7のフローチャートの各ステップSTの処理は、複写機Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は複写機Uの他の各種処理と並行して実行される。
図7に示すフローチャートは複写機Uの電源投入により開始される。
図7のST1において、操作部UIからの入力により、補正値θ4の演算を開始する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進む。ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST3に進む。
(1)原稿の搬送部材11〜23によるアライメントチャート43の搬送をループ作成モードに設定する。
(2)読取回数N1を0に初期化する。
ST3において、操作部UIからの入力により、スタートキーの入力、すなわち、アライメントチャート43の読取開始の入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に進み、ノー(N)の場合はST3を繰り返す。
ST4において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST5に進む。
(1)固体撮像素子CCDによりアライメントチャート43の画像を読み取る。
(2)読取回数N1を1加算する。すなわち、N1=N1+1とする。
ST5において。読み取った画像から、リードスキュー量L1、サイドスキュー量L2および直角度L3を演算し、記憶する。そして、ST6に進む。
ST6において、読取回数N1が、読取回数の閾値Na以上であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST7に進み、ノー(N)の場合はST3に戻る。
ST7において、演算した直角度L3に基づいて、直角度L3の平均値<L3>を演算する。そして、ST8に進む。
ST8において、演算された直角度の平均値<L3>と、負担率α1とに基づいて、補正値θ4を演算して、記憶する。そして、ST1に戻る。
(ジョブ時の画像回転処理のフローチャートの説明)
図8は実施例1のジョブ時の画像回転処理のフローチャートの説明図である。
図8のフローチャートの各ステップSTの処理は、複写機Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は複写機Uの他の各種処理と並行して実行される。
図8に示すフローチャートは複写機Uの電源投入により開始される。
図8のST11において、操作部UIのコピースタートキーの入力により、画像形成動作であるジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に進む。ノー(N)の場合はST11を繰り返す。
ST12において、操作部UIへの入力に基づいて、原稿Giの両面を読み取る設定がされているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST13に進み、ノー(N)の場合はST18に進む。
ST13において、固体撮像素子CCDおよび画像読取センサ21からの出力に基づいて、原稿Giの両面の画像を読み取る。そして、ST14に進む。
ST14において、固体撮像素子CCDで読み取った一面目の画像に基づいて、一面目のリードスキュー量L1を演算する。そして、ST15に進む。
ST15において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST16に進む。
(1)一面目の回転量θ5を演算する。すなわち、式(4−1)に基づいて、一面目の回転角θ5aを演算する。
(2)二面目の回転量θ5を演算する。すなわち、式(4−2)に基づいて、二面目の回転角θ5bを演算する。
ST16において、演算された回転角θ5a、θ5bに基づいて、一面目の画像および二面目の画像をそれぞれ回転させる。なお、回転後の画像は、原稿Giの画像として、作像部U3に送信される。そして、ST17に進む。
ST17において、次の原稿Giが存在するか否か、すなわち、スキャナ部U1でのジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST11に戻り、ノー(N)の場合はST13に戻る。
ST18において、固体撮像素子CCDからの出力に基づいて、原稿Giの一面目、すなわち、片面の画像を読み取る。そして、ST19に進む。
ST19において、固体撮像素子CCDで読み取った一面目の画像に基づいて、リードスキュー量L1を演算する。そして、ST20に進む。
ST20において、画像の回転量θ5を演算する。すなわち、式(4−1)に基づいて、回転角θ5aを演算する。そして、ST21に進む。
ST21において、演算された回転角θ5aに基づいて、読み取った画像を回転させる。なお、回転後の画像は、原稿Giの画像として、作像部U3に送信される。そして、ST22に進む。
ST22において、次の原稿Giが存在するか否か、すなわち、スキャナ部U1でのジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST11に戻り、ノー(N)の場合はST18に戻る。
(補正値の演算処理および画像の回転処理の作用)
前記構成を備えた実施例1の複写機Uでは、複写機Uの工場出荷前等の検査時に、検査の作業者が操作部UIを操作して、補正値の演算を実行する入力がされた場合には、補正値θ4を導出する処理が実行される。補正値θ4を導出する処理が開始されると、主走査方向および副走査方向、直角度が予め設定されたアライメントチャート43の読取が行われる。このとき、アライメントチャート43は、ループ作成モードで搬送されるため、画像読取位置X1、X2では、前端は主走査方向に揃えられている。
このとき、固体撮像素子CCDの主走査方向の光軸のズレや製造誤差、取り付け誤差、歪み等が存在すると、一面目の読取時にリードスキューが発生する。また、プレレジローラ14や原稿レジローラ17等の偏心や製造誤差等が存在して、アライメントチャート43が斜めに送られたり、回転したりすると、リードスキューやサイドスキューが発生する。これらが合わさって、直角度も直角からずれる問題がある。そして、光軸のズレ等が原因のリードスキューやサイドスキューは、複写機Uの個体1つ1つで異なる。
図9は実施例1の作用説明図であり、図9Aはリードスキューがプラスかつサイドスキューがマイナスになる場合の説明図、図9Bは図9Aの画像をリードスキューが無くなるように回転して補正する従来技術の説明図、図9Cは図9Aの画像を実施例1の補正方法で回転して補正した場合の説明図、図9Dはリードスキューがプラスかつサイドスキューがプラスになる場合の説明図、図9Eは図9Dの画像をリードスキューが無くなるように回転して補正する従来技術の説明図、図9Fは図9Dの画像を実施例1の補正方法で回転して補正した場合の説明図、図9Gはリードスキューがマイナスかつサイドスキューがマイナスになる場合の説明図、図9Hは図9Gの画像をリードスキューが無くなるように回転して補正する従来技術の説明図、図9Iは図9Gの画像を実施例1の補正方法で回転して補正した場合の説明図、図9Jはリードスキューがマイナスかつサイドスキューがプラスになる場合の説明図、図9Kは図9Jの画像をリードスキューが無くなるように回転して補正する従来技術の説明図、図9Lは図9Jの画像を実施例1の補正方法で回転して補正した場合の説明図である。
図9Aに示すように、リードスキューおよびサイドスキュー、直角度が存在する場合において、従来の画像を回転させて補正する技術では、図9Bに示すように、リードスキューが無くなるように、すなわち、リードスキュー量がゼロになるように回転させる補正を行っていた。しかしながら、図9Bに示すように、補正前よりもサイドスキューが大きくなり、読み取られた画像や印刷される画像のサイドスキューが目立ちやすくなる問題がある。これに対して、実施例1では、補正量θ4を使用して、リードスキュー量L1がゼロになるまで回転させない補正を行っている。したがって、図9Cに示すように、リードスキューもサイドスキューもゼロにはならないが、図9Bに示す場合に比べて、サイドスキューが低減される。よって、印刷される画像のサイドスキューが目立ちにくくなる。
なお、図9に示すスキュー量の具体的な数値は、一例である。
図9D、図9Gにおいて、図9Aに示す場合に比べて直角度がよい場合では、図9E、図9Hに示す従来の補正方法に比べて、図9F、図9Iに示すようにリードスキューもサイドスキューも良化する。
また、図9Jにおいて、図9Kに示す従来の補正方法では、図9Bの場合と同様に、サイドスキューが大きくなりすぎるが、実施例1では、図9Lに示すように、サイドスキューが悪化しすぎることが低減される。
なお、直角度の値は、回転の前後では変化しない。
特に、実施例1では、両面読み取りが行われる。画像読取センサ21による二面目の画像の読取については、原稿レジローラ17等の偏心等が存在すると、一面目と表裏対称かつ同様のリードスキューやサイドスキューが発生する。さらに、画像読取センサ21の光軸のズレ等が存在すると、一面目のリードスキューとは異なる量のリードスキューが発生する。
ここで、従来の構成のように、一面目のリードスキューがゼロになるように補正すると、前述のように、一面目のサイドスキューが大きくなる。そして、二面目の回転を行う際に、一面目のサイドスキューと表裏対称に二面目のサイドスキューを合わせると、二面目のサイドスキュー量は、一面目と二面目のサイドスキュー量の相対的なズレに加えて、一面目のサイドスキュー量の大きなズレが加わって、二面目のサイドスキュー量は、全体として大きくなる問題がある。さらに、二面目のリードスキューは一面目のリードスキューと原因が異なっており、二面目のサイドスキューは、一面目の大きなサイドスキューに、一面目と二面目のサイドスキューの相対量が累積されて、さらに、二面目のリードスキューが累積されることとなる。したがって、従来の補正方法では、二面目のリードスキューのズレが非常に大きくなる恐れがある。
これに対して、実施例1では、一面目のリードスキューをゼロにするのではなく、サイドスキューも小さくなっている。したがって、二面目のリードスキューも、累積が小さくなり、二面目のリードスキューのズレを、従来の補正方法に比べて小さくすることが可能である。
図10は実験例の説明図であり、図10Aは一面目のリードスキューの実験結果の説明図、図10Bは一面目のサイドスキューの実験結果の説明図、図10Cは一面目の直角度の実験結果の説明図、図10Dは二面目のリードスキューの実験結果の説明図、図10Eは二面目のサイドスキューの実験結果の説明図、図10Fは二面目の直角度の実験結果の説明図である。
図10において、同一機種で6つの別々の個体に対して、従来技術の補正方法と、実施例1の補正方法とで画像を回転させた場合の、各スキュー量を両面に対して測定した。図10Aにおいて、従来技術では、リードスキューをゼロにする補正であり、一面目のリードスキューは、従来技術の方が良い結果が得られる。しかしながら、図10B、図10D、図10Eに示すように、同一の個体では、実施例1の方が、一面目のサイドスキュー、二面目のサイドスキュー、二面目のリードスキューがすべて良化している。したがって、従来の技術に比べて、実施例1の補正方法では、全体として、読み取られた画像や印刷される画像においてスキューが目立ちにくくなる。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H09)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例として複写機Uによる構成を例示したが、これに限定されず、複写機と、プリンタやFAX等との複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。
(H02)前記実施例において、原稿搬送装置U1aを備えた複写機Uによる構成を例示したが、複写機Uから、画像記録部U3aを有する作像部U3や、給紙装置U2、媒体処理装置U4が省略された構成にも適用可能である。すなわち、スキャナ部U1単体の構成、いわゆる、スキャナのみの構成も可能である。
(H03)前記実施例において、例示した具体的な数値は、設計や仕様の変更等に応じて、任意に変更可能である。例えば、負担率は、リードスキュー側がα1=0.66となる構成を例示したが、これに限定されない。一例として、リードスキュー側が全て負担する、すなわち、α1=1に設定することも可能である。この場合、ズレが全てリードスキュー側に設定されることとなるため、結果として、サイドスキューがゼロとなるように画像が回転、補正される。また、前述のように、操作UIからの入力で、作業者が、負担率α1を0〜1の範囲で設定、変更可能な構成とすることも可能である。また、作業者が、操作部UIからの入力で、補正量θ4を微調整、変更可能な構成とすることも可能である。したがって、利用者(画像形成装置の顧客)の要望に応じて、サービスエンジニア等が、補正量を微調整可能な構成とすることも可能である。
例えば、既に枠が書かれている用紙に、読み取った画像を印刷する場合には、枠に形成する画像をずらしたくないという利用者の要望があることがある。この場合には、リードスキューのズレを少なくすると、搬送方向の後端側でのズレが大きくなって枠からはみ出しやすくなるため、サイドスキューのズレが少なくなるように(リードスキューの負担率が大きくなるように)、設定することが好ましい。
また、例えば、読取画像の一部にバーコード等の特殊画像が存在する場合には、バーコード等が回転したり、位置がずれることを避けたいという利用者の要望があることもある。したがって、特殊画像が存在する場合には、画像の回転を行わず、通常の画像の場合に画像の回転を行う構成とすることも可能である。
(H04)前記実施例において、原稿の搬送路GHを通過する際に、原稿Giの両面を読み取り可能な構成を例示したが、これに限定されない。例えば、一面目をCCDで読み取った後に、原稿Giを原稿排紙トレイU1a3でスイッチバックさせて表裏反転し、二面目もCCDで読み取る構成とすることも可能である。なお、この場合、一面目も二面目も共通のCCDで読み取っており、補正量θ4や回転角θ5は共通の値を使用可能である。
(H05)前記実施例において、式(4−2)において、二面目の回転角θ5bを演算する際に、一面目のリードスキュー量L1を使用して計算する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、二面目のリードスキュー量を使用して、二面目の回転角θ5bを演算したほうが、二面目の回転角θ5dの演算結果がさらに、適切な値になり、好ましい。なお、二面目のリードスキュー量を測定する場合、測定する時期が一面目より遅くなるとともに、計算が煩雑になり、処理に時間がかかるため、補正量の演算処理速度の向上の妨げとなる場合は、実施例1のように一面目のリードスキュー量L1を使用したほうが好ましくなる。すなわち、要求される精度や速度等の仕様に応じて、選択、変更可能である。
(H06)前記実施例において、補正量θ4を演算する場合、アライメントシートを湾曲させて、前端を揃えて、アライメントシートが傾斜していないことを確保しつつ、通常の原稿読み取り時は、湾曲させずに、読み取り速度を向上させる構成を例示したが、これに限定されない。例えば、アライメントシートを使用する場合も、ループを形成しない構成としたり、通常の原稿読み取り時に、原稿Giにループを形成する構成とすることも可能である。
(H07)前記実施例において、主操作方向の線分41と副走査方向の線分42が予め準備されたアライメントシートを使用する構成が好ましいが、これに限定されない。例えば、線分41,42を、補正量の演算時にプリントアウトして使用したり、記録用紙Sの前端と側端を使用することも可能である。
(H08)前記実施例において、傾き量の一例としてのスキュー量を、画像読取装置で自動的に演算する構成を例示したがこれに限定されない。例えば、読取結果を操作部UIの表示器に表示したり、読取結果をプリントアウトする等して、作業者が目視で確認し、作業者が確認した結果を、スキュー量として入力する構成とすることも可能である。
(H09)前記実施例において、縦長の原稿、すなわち、短辺送り、SEF:Short Edge Feedの原稿に関する補正を例示したが、これに限定されない。例えば、横長の原稿についても適用可能である。このとき、例えば、縦長の原稿と、横長の原稿とで、回転量を変えることも可能である。すなわち、原稿が縦長であるか横長であるかを判別する手段を設け、縦長用の補正量と、横長用の補正量をそれぞれ記憶しておくことも可能である。また、縦長用と、横長用とで異なる負担率α1を記憶しておくことも可能である。このとき、実施例1のように、縦長の原稿の場合には、リードエッジ側の負担率α1(=0.66)を、サイドエッジ側の負担率(=0.34)よりも大きくし、横長の原稿の場合には、リードエッジ側の負担率α1を、サイドエッジ側の負担率よりも小さく設定することが好ましい。すなわち、短辺側の負担率を大きくして、長辺での傾き、ズレの全体量を小さくするように設定することが望ましい。また、横長の原稿の場合に縦長の原稿の設定を使用すると、リードスキューの傾きの全体量が大きくなる場合があるため、横長の原稿と縦長の原稿とで、異なる設定を使用することが好ましい。
14…傾斜補正部材、
21…第2の読取部材、
41…第1の画像部、
42…第2の画像部、
43…傾き補正用の原稿、
C6…傾き量の検出手段、
C11…補正量の設定手段、
C12…画像の回転手段、
CCD…読取部材、
Gi…原稿、
GH…原稿の搬送路、
L1…傾き量、
L2…第2の傾き量、
U…画像形成装置、
U1…画像読取装置、
U1a1…原稿の積載部、
U1a3…原稿の排出部、
U3…画像記録装置、
X1,X2…読取位置、
θ4…傾きの補正量、
θ5…回転量。

Claims (9)

  1. 原稿が搬送される原稿の搬送路と、
    前記原稿の搬送路に設定された読取位置において、前記原稿の画像を読み取る読取部材と、
    原稿の搬送方向に交差する方向に対する原稿の搬送方向の先端の傾きの大きさである傾き量を検出する検出手段と、
    前記原稿の搬送方向に交差する方向の傾き量と前記搬送方向の傾き量とに応じた補正量を設定する設定手段と、
    前記検出手段で検出された傾き量と前記設定手段で設定された傾きの補正量とに基づいた回転量だけ、読み取った原稿の画像を回転させる画像の回転手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記読取部材に対して原稿の搬送方向の上流側に配置された傾斜補正部材と、
    前記補正量を設定する場合に、傾き補正用の原稿を搬送する際に、前記傾き補正用の原稿の搬送方向の前端を突き当てて撓ませることで、前記傾き補正用の原稿の搬送方向の前端の傾斜を補正すると共に、通常の原稿を読み込む場合に、前記傾斜補正部材による補正を行わないように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 原稿が搬送される原稿の搬送路と、
    前記原稿の搬送路に設定された読取位置において、前記原稿の画像を読み取る読取部材と、
    原稿の搬送方向に交差する方向に対する原稿の搬送方向の先端の傾きの大きさである傾き量を検出する検出手段と、
    前記読取位置に対して原稿の搬送方向の上流側に配置された傾斜補正部材であって、前記傾き補正用の原稿を搬送する際に、前記傾き補正用の原稿の搬送方向の前端を突き当てて撓ませることで、前記傾き補正用の原稿の搬送方向の前端の傾斜を補正する前記傾斜補正部材と、
    原稿の搬送方向に対する原稿の搬送方向の端の傾き量に応じた補正量を設定する設定手段と、
    前記検出手段が検出した傾き量と前記設定手段で設定された傾きの補正量とに基づいた回転量だけ、読み取った原稿の画像を回転させる画像の回転手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  4. 原稿の搬送方向に交差する方向に延びる第1の画像部と、原稿の搬送方向に沿って延びる第2の画像部と、が予め記録された傾き補正用の原稿を読み取った場合に読み取られた前記第2の画像部に基づいて、前記原稿の搬送方向に対する傾きの大きさである第2の傾き量を測定する傾き量の測定手段と、
    前記傾き量と前記第2の傾き量とに基づいて、傾きの補正量を演算する補正量の演算手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 前記原稿の搬送方向の前端の長さが、搬送方向の側端の長さよりも短い場合に、前記補正量による前記原稿の搬送方向に交差する方向に対する前記前端の回転角度が、前記原稿の搬送方向に対する前記側端の回転角度よりも大きくなるように、前記補正量を設定する前記設定手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 前記設定手段で設定された補正量が、操作部からの入力に応じて調整可能であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. 前記原稿の搬送方向の前端の長さが搬送方向の側端の長さよりも短い縦長原稿の場合に、前記補正量による前記原稿の搬送方向に交差する方向に対する前記前端の回転角度が、前記原稿の搬送方向に対する前記側端の回転角度よりも大きくなるように、縦長用の補正量を設定すると共に、前記原稿の搬送方向の前端の長さが搬送方向の側端の長さよりも長い横長原稿の場合に、前記補正量による前記原稿の搬送方向に交差する方向に対する前記前端の回転角度が、前記原稿の搬送方向に対する前記側端の回転角度よりも大きくなるように、横長用の補正量を設定する前記設定手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 前記読取位置において、前記原稿の一面目の画像を読み取る前記読取部材と、
    前記読取位置よりも原稿の搬送方向の下流側に設定され、前記原稿の二面目の画像を読み取る第2の読取部材と、
    読取対象の原稿の画像を読み取った場合に、読み取った一面目の画像の前記傾き量から前記傾きの補正量が減算された回転量だけ、一面目の原稿の画像を回転させると共に、一面目の回転量且つ逆回転方向に二面目の原稿の画像を回転させる前記画像の回転手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の画像読取装置。
  9. 原稿の画像を読み取る請求項1ないし8のいずれかに記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置で読み取られた画像に基づいて、媒体に画像を記録する画像記録装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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