JP2015082495A - 蓄電装置用の仮封止栓 - Google Patents
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Abstract
【課題】注液孔に対し着脱可能であり、再使用することができる蓄電装置用の仮封止栓を提供すること。【解決手段】仮封止栓20は、第1の栓形成体21及び第2の栓形成体31と、各栓形成体21,31の外周面21d,31dが注液孔14cの内面に密接する方向へ全ての栓形成体21,31を付勢し、かつ各栓形成体21,31の内面21a,31aに密接してそれらの内側から注液孔14cをシールする内側シール部材41と、を有する。仮封止栓20は、蓋14の外壁面14b側で2つの栓形成体21,31を外側から取り囲み、注液孔14cをシールする外側シール部材51を有する。各栓形成体21,31は、それらの軸方向一端に設けられ、蓋14の内壁面14aでの注液孔14cの周縁に係止する係止部21b,31bと、軸方向他端に設けられ、外側シール部材51及び蓋14を係止部21b,31bとともに挟持するフランジ部21c,31cと、を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、ケースの壁部に電解液の注液孔を有する蓄電装置用の仮封止栓に関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。一般に、容量の大きな二次電池(蓄電装置)はケースを備え、そのケース内に電極組立体及び電解液が収容されている。二次電池の組立は、ケースの本体部材内に電極組立体を収容した後、ケースの蓋部材を本体部材に溶接し、本体部材を閉塞する。その後、蓋部材の注液孔から電解液をケース内に注入した後、注液孔を封止する。
注液孔の封止構造として、例えば特許文献1が挙げられる。図9に示すように、リチウムイオン電池80は、電池缶(図示せず)と電池蓋81で構成される電池容器を備える。電池容器の内部には電極群及び非水電解液が収容されている。電池蓋81は、非水電解液の注液口82を備えるとともに、注液口82を密閉する安全弁83を備える。安全弁83は、弁体85とスリーブ86とで構成されている。
注液口82を封止する前の弁体85は、筒状部材87と芯金88を有している。筒状部材87は鍔部87aを有する金属製の有底円筒状である。芯金88は、一側端部(先端部)に拡径された大径部88aを有し、その近傍に脆弱部88bを有する。
そして、安全弁83によって注液口82を封止するには、まず、注液口82から非水電解液を電池容器に注入した後、注液口82にスリーブ86と弁体85を挿入する。次に、筒状部材87の鍔部87aを治具(図示せず)により電池蓋81側に押圧する。この状態で芯金88の他側端部(露出した部分)をグリッパ(図示せず)で挟んで引き抜くと、芯金88より硬度の小さい筒状部材87は、芯金88の大径部88aが上方に移動するのに合わせて内径及び外径が拡径される。
このとき、スリーブ86の円筒部86aが圧縮されて筒状部材87と電池蓋81とが密着し、安全弁83が形成されるとともに、安全弁83によって注液口82が封止される。
ところで、非水電解液が電池容器に注入されると、非水電解液と電極群の活物質との反応によってガスが発生する場合がある。電池容器ではガスによって内圧が上昇し、電池容器が膨張してしまう虞があるため、電池容器からガスを抜く必要がある。しかし、特許文献1においては、安全弁83を注液口82から抜き取ることができず、ガス抜きのためには、安全弁83を破壊しなければならない。
本発明は、注液孔に対し着脱可能であり、再使用することができる蓄電装置用の仮封止栓を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置用の仮封止栓は、ケース内に電極組立体及び電解液が収容された蓄電装置の製造過程で用いられ、前記ケースの壁部に設けられた注液孔を封止する仮封止栓であって、前記注液孔に挿入され、軸方向一端が前記ケース内に配置されるとともに軸方向他端が前記ケース外に配置され、前記注液孔の開口縁に沿う方向へ複数配置された栓形成体と、前記栓形成体の外面が前記注液孔の内面に密接する方向へ全ての栓形成体を付勢する付勢部材と、前記栓形成体の内面に密接して複数の栓形成体の内側から前記注液孔をシールする内側シール部材と、前記壁部の外壁面側で前記複数の栓形成体を外側から取り囲み、前記注液孔をシールする外側シール部材と、を有し、前記栓形成体は、該栓形成体の軸方向一端に設けられ、前記壁部の内壁面での前記注液孔の周縁に係止する係止部と、前記栓形成体の軸方向他端に設けられ、前記外側シール部材及び前記壁部を前記係止部とともに挟持するフランジ部と、を有する。
これによれば、蓄電装置の製造過程で、注液孔からケース内に電解液が注入されると、まず、付勢部材の付勢力に抗して複数の栓形成体を互いの内面が近付くように移動させ、そのまま仮封止栓を係止部側から注液孔に挿入する。そして、ケース内に係止部が位置した状態で、栓形成体を近付けた状態を解除する。すると、複数の栓形成体が、付勢部材の原形状への復帰力によって注液孔の内面に向けて移動する。また、係止部が注液孔の周囲で蓋の内壁面に係止し、フランジ部と係止部との間に壁部と外側シール部材が挟持される。
仮封止栓は、付勢部材の付勢力によって各栓形成体の外面が、注液孔の周方向における内面の一部に密接するとともに、内側シール部材が各栓形成体の内面に密接し、注液孔が内側からシールされる。また、フランジ部と壁部との間で挟持された外側シール部材により、注液孔がシールされる。よって、仮封止栓によって、注液孔が封止されるとともに、壁部内壁面への係止部の係止により、仮封止栓の注液孔からの抜け出しが抑制され、仮封止栓が注液孔に取り付けられる。
そして、電解液が電極組立体の備える活物質と反応し、ガスが発生した場合には、仮封止栓により注液孔からガスがケース外へ漏れることが抑制される。その後、発生したガスをケース外へ放出させるために、注液孔から仮封止栓を抜き取る。
まず、付勢部材の付勢力に抗して複数の栓形成体を互いの内面が近付くように移動させる。すると、壁部の外壁面に対する係止部の係止を解除でき、さらに、係止部を注液孔の平面形状内に位置させることができる。このため、仮封止栓を挿入孔から抜き取ることが可能になり、仮封止栓による注液孔の仮封止を解除することができ、仮封止栓を破壊することなく注液孔から抜き取ることができる。したがって、仮封止栓は、注液孔に対し着脱可能であり、別の蓄電装置の製造過程での注液孔の仮封止に再使用することができる。
また、蓄電装置用の仮封止栓について、前記付勢部材は、前記内側シール部材を兼用しているのが好ましい。
これによれば、付勢部材と内側シール部材を別部材とする場合と比べると、仮封止栓を構成する部品の点数を減らすことができる。
これによれば、付勢部材と内側シール部材を別部材とする場合と比べると、仮封止栓を構成する部品の点数を減らすことができる。
また、蓄電装置用の仮封止栓について、前記栓形成体を一対備えるのが好ましい。これによれば、栓形成体の数を最小限とし、仮封止栓を構成する部品の点数を抑えることができる。
また、蓄電装置用の仮封止栓について、前記蓄電装置は二次電池であるのが好ましい。
本発明によれば、注液孔に対し着脱可能であり、再使用することができる。
以下、蓄電装置用の仮封止栓を二次電池用の仮封止栓に具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、二次電池10は、ケース11内に電極組立体12及び電解液18を備える。ケース11は、有底四角筒状の本体部材13と、本体部材13に電極組立体12を挿入するための開口部を塞ぐ矩形平板状の蓋14とからなる。本実施形態では、蓋14がケース11を構成する壁部に相当する。本体部材13と蓋14は、いずれも金属製(例えばステンレス製やアルミニウム製)である。二次電池10は角型電池であり、リチウムイオン電池である。
図1及び図2に示すように、二次電池10は、ケース11内に電極組立体12及び電解液18を備える。ケース11は、有底四角筒状の本体部材13と、本体部材13に電極組立体12を挿入するための開口部を塞ぐ矩形平板状の蓋14とからなる。本実施形態では、蓋14がケース11を構成する壁部に相当する。本体部材13と蓋14は、いずれも金属製(例えばステンレス製やアルミニウム製)である。二次電池10は角型電池であり、リチウムイオン電池である。
図1に示すように、電極組立体12には、正極端子15と負極端子16が電気的に接続されている。そして、正極端子15及び負極端子16には、ケース11から絶縁するためのリング状の絶縁部材17aがそれぞれ取り付けられている。また、正極端子15と負極端子16は、蓋14からケース11外に露出している。
電極組立体12は、正極電極、負極電極、及び正極電極と負極電極とを絶縁するセパレータを有する。正極電極は、正極金属箔(アルミニウム箔)の両面に正極活物質を備える。負極電極は、負極金属箔(銅箔)の両面に負極活物質を備える。そして、電極組立体12は、複数の正極電極と複数の負極電極が交互に積層されるとともに、両電極の間にセパレータが介在された積層構造である。
図2に示すように、蓋14において、ケース11の内側に臨む面を内壁面14aとし、ケース11の外側に臨む面を外壁面14bとする。蓋14は、外壁面14bと内壁面14aを連通させ、蓋14の厚み方向に貫通する注液孔14cを備える。注液孔14cは、二次電池10の製造過程において、注液孔14cから電解液18を注入した後は仮封止栓20で仮封止される。また、注液孔14cは、注液孔14cから仮封止栓20が抜き取られ、エージング工程で発生したガスをケース11外へ放出した後は、本封止栓(図示せず)で本封止される。仮封止栓20及び本封止栓のいずれにおいても、ケース11内からのガス及び電解液18の漏れが抑制されている。
次に、仮封止栓20について説明する。
図2及び図3に示すように、仮封止栓20は、第1の栓形成体21及び第2の栓形成体31と、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31の対向する内面21a,31aの間に介装される内側シール部材41と、第1の栓形成体21及び第2の栓形成体を外側から取り囲むOリング製の外側シール部材51と、を備える。本実施形態の仮封止栓20は、外側シール部材51を蓋14の外壁面14bとの間で挟持するためのワッシャ52も備える。
図2及び図3に示すように、仮封止栓20は、第1の栓形成体21及び第2の栓形成体31と、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31の対向する内面21a,31aの間に介装される内側シール部材41と、第1の栓形成体21及び第2の栓形成体を外側から取り囲むOリング製の外側シール部材51と、を備える。本実施形態の仮封止栓20は、外側シール部材51を蓋14の外壁面14bとの間で挟持するためのワッシャ52も備える。
第1の栓形成体21及び第2の栓形成体31は、注液孔14cに挿入され、軸方向一端がケース11内に配置されるとともに軸方向他端がケース11外に配置される。そして、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31は、注液孔14cの開口縁に沿う方向へ配置されている。
第1の栓形成体21は半円柱状であり、軸方向一端部に第1の係止部21bを有し、第2の栓形成体31も半円柱状であり、軸方向一端部に第2の係止部31bを有する。第1の係止部21b及び第2の係止部31bは、それぞれ各栓形成体21,31の軸方向に沿った平面視で三日月状であり、各栓形成体21,31の外面である外周面21d,31dから外方へ突出するように設けられている。各栓形成体21,31の軸方向に沿った断面では、第1の係止部21b及び第2の係止部31bは、軸方向一端から他端に向けて各栓形成体21,31の外周面21d,31dからの突出量が多くなるようにテーパしている。
第1の栓形成体21は、軸方向他端部に第1のフランジ部21cを有し、第2の栓形成体31は、軸方向他端部に第2のフランジ部31cを有する。第1のフランジ部21c及び第2のフランジ部31cは、各栓形成体21,31の軸方向に沿った平面視で略半円状であり、各栓形成体21,31の外周面21d,31dよりも外方へ突出するように設けられている。
各栓形成体21,31において、それらの軸方向に沿った各係止部21b,31bと各フランジ部21c,31cの対向面間の距離Kは、蓋14の厚みWよりも長い。また、距離Kは、蓋14の厚みWと、外側シール部材51の厚みR1と、各フランジ部21c,31cと蓋14との間に介装されるワッシャ52の厚みR2の和よりも短い。
図2及び図4に示すように、第1の栓形成体21は、その内面21aで、かつ軸方向一端寄りに、ガイド部24を備え、ガイド部24は、第1の栓形成体21の内面21aから軸方向に直交する方向へ矩形状に突出し、かつ軸方向に離間する一対のガイド壁24bを備える。一対のガイド壁24bは、一方から他方のガイド壁24bに向けて突出する凸部24aを備え、各凸部24aは、ガイド壁24bの先端から基端に向けてテーパしているとともに、ガイド壁24bの長手方向全体に亘って設けられている。一対の凸部24aの対向面同士の間には隙間が空いている。
第2の栓形成体31は、その内面31aで、かつ軸方向一端寄りに矩形状の突片34を備え、突片34は、第2の栓形成体31の内面31aから軸方向に直交する方向に突出している。突片34は、先端部両面よりも突出する掛止部34aを備え、掛止部34aは、突片34の先端から基端に向けて突出量が増加するようにテーパしているとともに、突片34の長手方向全体に亘って設けられている。そして、突片34の掛止部34aは、一対の凸部24aの間の隙間からガイド壁24bの間に挿入されている。
仮封止栓20では、掛止部34aが凸部24aに掛止することで、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31の分離が抑制されている。また、第1の栓形成体21の内面21aからガイド部24が突出する方向を、ガイド部24の突出方向とすると、この突出方向に沿った第1の栓形成体21内面21aから凸部24aまでの範囲で掛止部34aが移動可能であり、この範囲内で第1の栓形成体21と第2の栓形成体31は接離する方向へ移動可能になっている。
また、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31が接離する際、掛止部34aは、両ガイド壁24bの内面に摺接し、この摺接により、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31は、ガイド部24の突出方向(各栓形成体21,31の軸方向に直交する方向)に移動するようにガイドされる。
図2及び図3に示すように、第1の栓形成体21の内面21aと第2の栓形成体31の内面31aとの間には、内側シール部材41が介装されるとともに、内側シール部材41は、ガイド部24に支持されている。内側シール部材41はゴム製の直方体状である。内側シール部材41において、内側シール部材41の長手方向に直交し、かつ第1の栓形成体21と第2の栓形成体31とが対向する方向に沿う方向を内側シール部材41の短手方向とする。
内側シール部材41は、短手方向の両端に、平坦面状で、かつ長方形状の第1当接面41aを備え、一方の第1当接面41aは、第1の栓形成体21の内面21aに当接し、他方の第1当接面41aは、第2の栓形成体31の内面31aに当接している。内側シール部材41は、長手方向の両端に第2当接面41bを備え、各第2当接面41bは、注液孔14cの内周面に沿う円の一部と同じ円弧状である。
仮封止栓20において、掛止部34aが凸部24aに掛止するまで第1の栓形成体21と第2の栓形成体31を離間させた状態を仮封止栓20の拡径状態とする。拡径状態での、第1の栓形成体21の内面21aと第2の栓形成体31の内面31aとの最短距離は、内側シール部材41の短手方向への長さより短い。このため、仮封止栓20の拡径状態では、内側シール部材41は短手方向に圧縮されており、内側シール部材41の原形状への復帰力により、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31は内面21a,31aが互いに離れる方向へ付勢されている。
図6の破線に示すように、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31の外周面21d,31dの曲率は、注液孔14cの内周面の曲率と同じである。また、図2に示すように、仮封止栓20の拡径状態では、各係止部21b,31bが、各栓形成体21,31の外周面21d,31dよりも外方に突出し、注液孔14cよりも外側で蓋14の内壁面14aに係止可能になる。また、仮封止栓20の拡径状態では、各フランジ部21c,31cが、第1の栓形成体21及び第2の栓形成体31の外周面21d,31dよりも外方に突出し、注液孔14cよりも外側で蓋14の外壁面14bに係止可能になる。
一方、図5に示すように、仮封止栓20において、内側シール部材41を短手方向に圧縮させ、掛止部34aを各凸部24aから離させ、かつ第1の栓形成体21の内面21aに当接するまで第1の栓形成体21と第2の栓形成体31を接近させた状態を仮封止栓20の縮径状態とする。この縮径状態では、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31の外周面21d,31dを、注液孔14cの内周面よりも離れた位置に配置できる。また、仮封止栓20の縮径状態では、各係止部21b,31bが、注液孔14cの平面視で、注液孔14c内に位置する状態になる。
次に、仮封止栓20の使用方法を作用とともに記載する。
まず、ケース11の注液孔14cからケース11内へ電解液18を注入する。
次に、図5に示すように、蓋14の外壁面14bにおいて、注液孔14cの周囲に外側シール部材51を配設するとともに、外側シール部材51にワッシャ52を載せる。次に、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31を互いに近付け、内側シール部材41を短手方向に圧縮させるように弾性変形させ、仮封止栓20を縮径状態とする。そして、各係止部21b,31b側から仮封止栓20を、外側シール部材51及びワッシャ52に挿入しつつ、注液孔14cに挿入し、ワッシャ52に両フランジ部21c,31cを載せる。
まず、ケース11の注液孔14cからケース11内へ電解液18を注入する。
次に、図5に示すように、蓋14の外壁面14bにおいて、注液孔14cの周囲に外側シール部材51を配設するとともに、外側シール部材51にワッシャ52を載せる。次に、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31を互いに近付け、内側シール部材41を短手方向に圧縮させるように弾性変形させ、仮封止栓20を縮径状態とする。そして、各係止部21b,31b側から仮封止栓20を、外側シール部材51及びワッシャ52に挿入しつつ、注液孔14cに挿入し、ワッシャ52に両フランジ部21c,31cを載せる。
次に、仮封止栓20の縮径状態を解除すると、内側シール部材41の原形状への復帰力により、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31が互いの内面21a,31aが離間する方向へそれぞれ移動し、仮封止栓20が拡径状態となる。
すると、図2及び図6に示すように、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31の外周面21d,31dが、それぞれ注液孔14cの内面の周方向に沿った一部に密接するとともに、内側シール部材41の第2当接面41bが、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31の隙間から、注液孔14cの内面の周方向に沿った一部に密接する。その結果、注液孔14cの内面全周に、仮封止栓20が密接する。また、内側シール部材41の一対の第1当接面41aは、各栓形成体21,31の内面21a,31aに密接しており、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31の対向面間の隙間がシールされる。
加えて、係止部21b,31bが蓋14の外壁面14bに係止することで、係止部21b,31bとフランジ部21c,31cの間に、外側シール部材51、ワッシャ52、及び蓋14が挟持される。その結果、蓋14の外壁面14bとワッシャ52との間で外側シール部材51が押し潰され、外側シール部材51によって、注液孔14cが外側からシールされる。
よって、仮封止栓20によって注液孔14cが仮封止される。仮封止状態で、二次電池10のエージングが行われる。すると、電解液18と、電極組立体12における各活物質との反応によりガスが発生する。このとき、注液孔14cは仮封止栓20によって封止されているため、ガスが注液孔14cからケース11外へ漏れることが抑制される。
次に、図7に示すように、仮封止栓20において、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31を互いに近付け、内側シール部材41を短手方向に圧縮させるように弾性変形させ、仮封止栓20を縮径状態とする。そして、各係止部21b,31bが、注液孔14cの内側に位置した状態で、仮封止栓20を注液孔14cから抜き取る。すると、仮封止栓20による注液孔14cの封止が解除され、エージングで発生したガスが、注液孔14cからケース11外へ放出される。
ガスを放出させた後、図示しない本封止部材で注液孔14cを封止する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)仮封止栓20は、縮径状態とすることで両係止部21b,31bを注液孔14cからケース11内に挿入でき、拡径状態とすることで両係止部21b,31bを蓋14の内壁面14aに係止できる。すなわち、仮封止栓20を注液孔14cに取り付け、仮封止栓20により注液孔14cを封止できる。また、注液孔14cの封止状態にある仮封止栓20を縮径状態とすることで、両係止部21b,31bの係止を解除して、注液孔14cから抜き取ることができる。よって、仮封止栓20を、注液孔14cに対し着脱可能にすることができ、仮封止栓20を複数回に亘って再利用することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)仮封止栓20は、縮径状態とすることで両係止部21b,31bを注液孔14cからケース11内に挿入でき、拡径状態とすることで両係止部21b,31bを蓋14の内壁面14aに係止できる。すなわち、仮封止栓20を注液孔14cに取り付け、仮封止栓20により注液孔14cを封止できる。また、注液孔14cの封止状態にある仮封止栓20を縮径状態とすることで、両係止部21b,31bの係止を解除して、注液孔14cから抜き取ることができる。よって、仮封止栓20を、注液孔14cに対し着脱可能にすることができ、仮封止栓20を複数回に亘って再利用することができる。
(2)内側シール部材41は、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31を拡径方向に付勢する機能と、注液孔14cを内側からシールする機能を兼ねている。よって、仮封止栓20に、付勢機能を有する部材と、シール機能を有する部材を別々に設ける場合と比べると、仮封止栓20の部品点数を減らし、その構成を簡素化することができる。
(3)第1の栓形成体21は、凸部24aを有するガイド部24を備え、第2の栓形成体31は、掛止部34aを有する突片34を備える。そして、凸部24aに掛止部34aを掛止させて第1の栓形成体21と第2の栓形成体31を一体化することで、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31の分離を抑制できる。したがって、第1の栓形成体21と第2の栓形成体31を一体に組み付けた状態で扱うことができる。
(4)各フランジ部21c,31cと各係止部21b,31bの対向面間の距離Kを、蓋14の厚みWと、外側シール部材51の厚みR1と、ワッシャ52の厚みR2の和よりも短くした。このため、各係止部21b,31bと各フランジ部21c,31cで、蓋14、外側シール部材51及びワッシャ52を挟持すると、外側シール部材51を押し潰すことができ、外側シール部材51によって注液孔14cをシールできる。
(5)仮封止栓20は、栓形成体としての第1の栓形成体21と第2の栓形成体31の2つを備える。仮封止栓20が、栓形成体を3つ以上備える場合と比べると、仮封止栓20の部品点数を減らし、構成を簡素化することができる。
(6)第1の栓形成体21にガイド部24を設け、第2の栓形成体31に掛止部34aを有する突片34を設けた。したがって、内側シール部材41の付勢力によって第1の栓形成体21と第2の栓形成体31を移動させた際、各栓形成体21,31を、その外面が注液孔14cの内面に向かうように移動させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図8に示すように、第1の栓形成体21の内面21aに、付勢部材としてのばね60の一端を連結するとともに、ばね60の他端を第2の栓形成体31の内面31aに連結し、内側シール部材41とは別に付勢部材を設けてもよい。
○ 図8に示すように、第1の栓形成体21の内面21aに、付勢部材としてのばね60の一端を連結するとともに、ばね60の他端を第2の栓形成体31の内面31aに連結し、内側シール部材41とは別に付勢部材を設けてもよい。
○ 仮封止栓20は、栓形成体を3つ以上備えていてもよい。
○ 実施形態では、ケース11の壁部として蓋14に具体化したが、壁部は、本体部材13の側壁や底壁に具体化してもよい。
○ 実施形態では、ケース11の壁部として蓋14に具体化したが、壁部は、本体部材13の側壁や底壁に具体化してもよい。
○ 正極電極は、正極金属箔の両面に正極活物質を有するとしたが、正極金属箔の片面のみに正極活物質を有していてもよい。同様に、負極電極は、負極金属箔の両面に負極活物質を有するとしたが、負極金属箔の片面のみに負極活物質を有していてもよい。
○ 蓄電装置は、二次電池10でなく、電気二重層キャパシタ等の他の蓄電装置に適用してもよい。
○ 実施形態では、電極組立体12として積層タイプを記載したが、捲回タイプでもよい。
○ 実施形態では、電極組立体12として積層タイプを記載したが、捲回タイプでもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池であったが、これに限らず、他の二次電池であってもよい。要するに、正極活物質と負極活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)一方の栓形成体は、他方の栓形成体の内面に向けて突出する一対のガイド壁を備えるとともに、一対のガイド壁の対向する内面に凸部を有し、他方の形成体は、前記凸部に掛止する掛止部を備える。
(イ)一方の栓形成体は、他方の栓形成体の内面に向けて突出する一対のガイド壁を備えるとともに、一対のガイド壁の対向する内面に凸部を有し、他方の形成体は、前記凸部に掛止する掛止部を備える。
10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、12…電極組立体、14…壁部としての蓋、14a…内壁面、14b…外壁面、14c…注液孔、18…電解液、20…仮封止栓、21…第1の栓形成体、21a…内面、21b…第1の係止部、21c…第1のフランジ部、21d…外面としての外周面、31…第2の栓形成体、31a…内面、31b…第2の係止部、31c…第2のフランジ部、31d…外面としての外周面、41…付勢部材としての内側シール部材、51…外側シール部材。
Claims (4)
- ケース内に電極組立体及び電解液が収容された蓄電装置の製造過程で用いられ、前記ケースの壁部に設けられた注液孔を封止する仮封止栓であって、
前記注液孔に挿入され、軸方向一端が前記ケース内に配置されるとともに軸方向他端が前記ケース外に配置され、前記注液孔の開口縁に沿う方向へ複数配置された栓形成体と、
前記栓形成体の外面が前記注液孔の内面に密接する方向へ全ての栓形成体を付勢する付勢部材と、
前記栓形成体の内面に密接して複数の栓形成体の内側から前記注液孔をシールする内側シール部材と、
前記壁部の外壁面側で前記複数の栓形成体を外側から取り囲み、前記注液孔をシールする外側シール部材と、を有し、
前記栓形成体は、
該栓形成体の軸方向一端に設けられ、前記壁部の内壁面での前記注液孔の周縁に係止する係止部と、
前記栓形成体の軸方向他端に設けられ、前記外側シール部材及び前記壁部を前記係止部とともに挟持するフランジ部と、を有する蓄電装置用の仮封止栓。 - 前記付勢部材は、前記内側シール部材を兼用している請求項1に記載の蓄電装置用の仮封止栓。
- 前記栓形成体を一対備える請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置用の仮封止栓。
- 前記蓄電装置は二次電池である請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の蓄電装置用の仮封止栓。
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CN107658420A (zh) * | 2017-09-21 | 2018-02-02 | 苏州绿标新能源科技有限公司 | 一种用于锂离子二次电池的顶盖 |
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2013
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