JP2015122211A - 蓄電装置の製造方法、及び蓄電装置 - Google Patents

蓄電装置の製造方法、及び蓄電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ケース外へガスを放出することができる蓄電装置の製造方法及び蓄電装置を提供すること。【解決手段】二次電池10の製造方法は、注液口13dからケース11内に電解液を注入する工程と、注液口13dを封止部材で仮封止する工程と、封止部材を注液口13dから除去し、注液口13dからケース11内のガスを放出させる工程と、ガスを放出させた後、注液口13dを本封止する工程と、を含む。封止部材は、樹脂製の胴部45と、胴部45から延設されたフランジ46と、を備える。ガスを放出させる工程では、封止部材を切断し、胴部45を底部45a側からケース11内に落下させて注液口13dを開放する。【選択図】図7

Description

本発明は、ケースと、電極組立体及び電解液と、電解液の注液口と、を有する蓄電装置の製造方法及び該蓄電装置に関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。一般に、容量の大きな二次電池(蓄電装置)はケースを備え、ケースは開口を有するケース本体と、ケース本体の開口を閉塞する蓋体とを有する。ケース内には、電極組立体及び電解液が収容されている。二次電池の組立は、ケース本体内に電極組立体を収容した後、蓋体でケース本体の開口を閉塞する。その後、蓋体の注液口から電解液をケース内に注入した後、注液口を封止する。
注液口の封止構造として、例えば特許文献1が挙げられる。図8に示すように、リチウムイオン電池80は、電池缶(図示せず)と電池蓋81で構成される電池容器を備える。電池容器の内部には電極群及び非水電解液が収容されている。電池蓋81は、非水電解液の注液口82を備えるとともに、注液口82を密閉する安全弁83を備える。安全弁83は、弁体85とスリーブ86とで構成されている。
注液口82を封止する前の弁体85は、筒状部材87と芯金88を有している。筒状部材87は鍔部87aを有する金属製の有底円筒状である。芯金88は、一側端部(先端部)に拡径された大径部88aを有し、その近傍に脆弱部88bを有する。
そして、安全弁83によって注液口82を封止するには、まず、注液口82から非水電解液を電池容器に注入した後、注液口82にスリーブ86と弁体85を挿入する。次に、筒状部材87の鍔部87aを治具(図示せず)により電池蓋81側に押圧する。この状態で芯金88の他側端部(露出した部分)をグリッパ(図示せず)で挟んで引き抜くと、芯金88より硬度の小さい筒状部材87は、芯金88の大径部88aが上方に移動するのに合わせて内径及び外径が拡径される。
このとき、スリーブ86の円筒部86aが圧縮されて筒状部材87と電池蓋81とが密着し、安全弁83が形成されるとともに、安全弁83によって注液口82が封止される。その後、脆弱部88bを破断して、大径部88aを筒状部材87内に残したままその他の部分を分離する。
特開2010−15867号公報
ところで、非水電解液が電池容器に注入されると、非水電解液と電極群の活物質との反応によってガスが発生する場合がある。電池容器ではガスによって内圧が上昇し、電池容器が膨張してしまう虞があるため、電池容器からガスを抜く必要があるが、特許文献1においては、安全弁83を注液口82から抜き取ることができず、電池容器外へガスを放出できない。
本発明は、ケース外へガスを放出することができる蓄電装置の製造方法及び蓄電装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置の製造方法は、ケースと、前記ケース内に収容された電極組立体及び電解液と、前記ケースの壁部に設けられた前記電解液の注液口と、を有する蓄電装置の製造方法であって、前記注液口から前記ケース内に前記電解液を注入する工程と、前記注液口を封止部材で仮封止する工程と、前記封止部材を前記注液口から除去し、前記注液口から前記ケース内のガスを放出させる工程と、前記ガスを放出させた後、前記注液口を本封止する工程と、を含み、前記封止部材は、非導電性材料製の胴部と、前記胴部から延設されたフランジと、を備え、前記注液口を封止部材で仮封止する工程では、前記封止部材は、前記胴部の底部が前記ケース内に位置する状態で前記注液口に挿入されるとともに、前記フランジが前記壁部の外壁面に係止した状態で前記注液口が仮封止され、前記ガスを放出させる工程では、前記封止部材を切断し、前記胴部を前記底部側から前記ケース内に落下させて前記注液口を開放することを要旨とする。
これによれば、封止部材で注液口を仮封止した後、電解液が電極組立体の備える活物質と反応し、ガスが発生した場合には、封止部材により注液口からガスがケース外へ漏れることが抑制される。発生したガスをケース外へ放出させる際は、封止部材を切断して底部側に切断片を形成し、その切断片を注液口を通過できる形状にする。この切断片は、非導電性材料製の胴部が外郭を形成しているため、切断片がケース内に混入しても蓄電装置に影響を及ぼさない。よって、切断片をそのままケース内に落下させるだけで、注液口から封止部材を除去し、ガスをケース外へ放出することができる。例えば、切断片がケース内に落下しないように保持しながら切断したり、切断片を注液口から抜き取って、ガスを放出させる場合と比べると、ガス放出を簡単に行うことができる。
また、蓄電装置の製造方法について、前記注液口を封止部材で仮封止する工程は、前記胴部において前記底部側で、かつ前記ケース内に位置する部分を、前記注液口より大径となるまで内側から拡径させてかしめ部を形成して行うことが好ましい。
これによれば、ケース内に位置する胴部にかしめ部を形成することで、フランジとかしめ部とで壁部を挟持し、注液口を好適にシールすることができる。そして、かしめ部はケース内で拡径し、注液口に対し係止も嵌合もしていない。このため、封止部材を切断すると、そのまま胴部を自重でケース内に落下させることができ、ガス放出を簡単に行うことができる。
また、蓄電装置の製造方法について、前記注液口を本封止する工程では、前記注液口を仮封止した封止部材とは別の封止部材で前記注液口を本封止してもよい。
これによれば、仮封止する工程で用いる封止部材と、本封止する工程で用いる封止部材とを共通化することができる。よって、注液口を封止部材で封止するために用いる生産設備を共通化することができる。
上記問題点を解決するための蓄電装置は、ケースと、前記ケース内に収容された電極組立体及び電解液と、前記ケースの壁部に設けられた前記電解液の注液口と、を有し、前記注液口から前記ケース内に前記電解液が注入され、前記注液口を封止部材で仮封止した後、前記封止部材を前記注液口から除去し、前記注液口から前記ケース内のガスを放出させた後、前記注液口を本封止して形成された蓄電装置であって、前記封止部材は、非導電性材料製で、かつ有底筒状の胴部と、前記胴部から延設されたフランジと、を備え、前記注液口から前記封止部材を除去するために前記胴部を切断することによって生じた切断片を前記ケース内に有することを要旨とする。
これによれば、封止部材で注液口を仮封止した後、電解液が電極組立体の備える活物質と反応し、ガスが発生した場合には、封止部材により注液口からガスがケース外へ漏れることが抑制される。発生したガスをケース外へ放出させる際は、封止部材を切断して底部側に切断片を形成し、その切断片を注液口を通過できる形状にする。この切断片は、非導電性材料製の胴部が外郭を形成しているため、切断片がケース内に混入しても蓄電装置に影響を及ぼさない。
蓄電装置について、前記蓄電装置は二次電池である。
本発明によれば、ケース外へガスを放出することができる。
実施形態の二次電池を示す斜視図。 二次電池内を示す部分断面図。 封止部材及びマンドレルを示す斜視図。 注液口に封止部材を挿入した状態を示す断面図。 注液口を封止部材で仮封止した状態を示す断面図。 封止部材を拡大して示す断面図。 封止部材を切断して注液口を開放した状態を示す断面図。 背景技術を示す図。
以下、蓄電装置の製造方法、及び蓄電装置を二次電池その製造方法、及び二次電池に具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
図1に示すように、二次電池10はケース11を備え、このケース11には電極組立体14及び電解液(図示せず)が収容されている。ケース11は、有底四角筒状のケース本体12と、ケース本体12に電極組立体14を挿入するための開口部12aを塞ぐ矩形平板状の蓋体13とからなる。本実施形態では、蓋体13がケース11を構成する壁部に相当する。ケース本体12と蓋体13とは、いずれも金属製(例えばステンレス製やアルミニウム製)である。二次電池10は角型電池である。また、二次電池10は、リチウムイオン電池である。
電極組立体14は、電極としての複数の正極電極21と、電極としての複数の負極電極24とが、樹脂製のセパレータを介して交互に積層されて構成されている。正極電極21は、正極金属箔(アルミニウム箔)の両面に正極活物質を備える。負極電極24は、負極金属箔(銅箔)の両面に負極活物質を備える。そして、電極組立体14は、複数の正極電極21と複数の負極電極24が交互に積層されるとともに、両者の間にセパレータが介在された積層構造である。正極電極21は、その第1の辺21aの一部から突出する正極用の集電タブ31を有し、負極電極24は、その第1の辺24aの一部から突出する負極用の集電タブ32を有する。
正極電極21及び負極電極24は、正極用の集電タブ31が積層方向に沿って列状に配置され、且つ正極用の集電タブ31と重ならない位置にて負極用の集電タブ32が積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。そして、各正極用の集電タブ31は、電極組立体14における積層方向の一端から他端までの範囲内で集められた(束ねられた)状態で折り曲げられている。各正極用の集電タブ31が重なっている箇所を溶接することによって全ての正極用の集電タブ31が電気的に接続されるとともに、正極用の集電タブ31には、矩形板状の正極導電部材15aが接続されている。また、正極導電部材15aには正極端子15が接続されている。
全ての負極用の集電タブ32は、各負極用の集電タブ32が重なっている箇所を溶接することによって電気的に接続されるとともに、負極用の集電タブ32には矩形板状の負極導電部材16aが接続されている。この負極導電部材16aには負極端子16が接続されている。正極端子15及び負極端子16は、蓋体13の貫通孔13aを介してケース11外に突出するとともに、正極端子15及び負極端子16には、ケース11から絶縁するためのリング状の絶縁リング17がそれぞれ取り付けられている。
二次電池10は、蓋体13の内壁面13bと正極導電部材15a及び負極導電部材16aを絶縁し、かつケース本体12の内面と正極導電部材15a及び負極導電部材16aとを絶縁する導電部材カバー33を備える。導電部材カバー33は絶縁性を有する樹脂製であり、全体として断面コ字状の板材状となっている。
導電部材カバー33は、矩形状の本体部34を備え、本体部34は、その長手方向に沿って、正極導電部材15aの一部と負極導電部材16aの一部に架け渡される。また、導電部材カバー33は、本体部34の一対の長側縁それぞれに側壁部35を備える。各側壁部35は本体部34に直交し、かつケース11内の電極組立体14に向けて突出する矩形状である。各側壁部35は、ケース本体12の内面と、正極導電部材15a及び負極導電部材16aの長側縁及び各集電タブ31,32との間に配置されている。
図2に示すように、蓋体13において、ケース11の内側に臨む面を内壁面13bとし、ケース11の外側に臨む面を外壁面13cとする。蓋体13は注液口13dを備え、注液口13dは内壁面13bと外壁面13cを連通させ、蓋体13を厚み方向に貫通する。
次に、注液口13dを仮封止又は本封止する封止部材44について説明する。なお、仮封止とは、二次電池(蓄電装置)10の製造段階で注液口13dを封止部材44で封止して二次電池10を一時的に密閉する工程を意味し、仮封止の後で初期充電やエージング等が行われる。一方、本封止とは、前述の初期充電やエージング等が終了した二次電池10において、仮封止をしている封止部材44を注液口13dから外す等して二次電池10の密閉状態を解除して二次電池10内のガスを抜いた後に、注液口13dを封止部材44で再度封止する工程である。本封止をした二次電池10は、その後、自己放電や出荷検査等を経て製品として完成する。また、仮封止した状態又は本封止した状態で二次電池10を安定化させるためにコンディショニングを行う場合もある。
図3及び図4に示すように、封止部材44は、有底円筒状の胴部45と、この胴部45の開口縁に設けられた六角環状のフランジ46と、胴部45の内部に収容されるマンドレル40と、を備える。胴部45及びフランジ46は、非導電性材料としての樹脂製であり、胴部45とフランジ46は一体成形されている。胴部45は、軸方向において、フランジ46が設けられた端部とは反対側の端部に底部45aを有する。胴部45は、その内径が、マンドレル40の大径部41より大径の収容部45bを底部45a寄りに有している。さらに、胴部45は、その内径がフランジ46に向けてテーパし、かつ大径部41より小径の(縮径された)連通部45cを収容部45bに連接して有する。胴部45は、連通部45cよりも開口縁寄りに、内径が連通部45cよりも拡径した挿入部45fを備える。
マンドレル40は金属製であり、マンドレル40は、棒状の操作部42と、この操作部42より大径の大径部41と、操作部42と大径部41の境界に設けられ、操作部42より小径の脆弱部43とを備える。そして、マンドレル40は、大径部41が収容部45bに収容されるとともに、脆弱部43が連通部45cに収容されている。また、操作部42は胴部45の挿入部45fに収容されており、操作部42の先端は胴部45から突出している。なお、マンドレル40の硬度は、胴部45の硬度よりも大きい。
そして、二次電池10において、注液口13dは、封止部材44によって本封止され、ケース11内からのガス及び電解液の漏れが防止されている。
図2及び図6に示すように、注液口13dを本封止した封止部材44は、胴部45の底部45aがケース11内に位置するとともに、フランジ46がケース11外に位置する状態で、シール部材25を介して蓋体13に係止している。マンドレル40の大径部41は、胴部45に圧入されて胴部45を拡径させ、かしめ部48を形成している。よって、かしめ部48の外周面は、蓋体13の内壁面13bにおける注液口13dの周囲に密接し、注液口13dをシールしている。
そして、かしめ部48とフランジ46によって、封止部材44が蓋体13に締結されるとともに、フランジ46と、蓋体13との間には、環状のシール部材25が挟持されている。シール部材25は樹脂製であり、例えば、電解液に対する耐性、はじき性を考慮して、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)等が挙げられる。
シール部材25において、フランジ46に接触する面をフランジ側端面25aとし、蓋体13の外壁面13cに接触する面を蓋側端面25bとする。また、フランジ46において、シール部材25のフランジ側端面25aに接触する面を、接触面46aとする。シール部材25のフランジ側端面25aは、フランジ46の接触面46aに密接するとともに、蓋側端面25bは蓋体13の外壁面13cに密接している。よって、シール部材25により、ケース11の外側で注液口13dがシールされている。
図2に示すように、ケース11内には、封止部材44の切断片50が導電部材カバー33の本体部34上にある。切断片50は、封止部材44を、胴部45とフランジ46との境界を、胴部45の軸方向に直交する方向に沿って切断することで、胴部45の底部45a側の部分によって形成されたものである。切断片50は、かしめ部48を有する胴部45と、胴部45の収容部45bに収容された大径部41とを備える。また、切断片50は、その切断箇所で開口しているが、大径部41は胴部45の開口よりも底部45a寄りに位置し、胴部45から外部に突出していない。
次に、封止部材44を用いた二次電池10の製造方法について説明する。
まず、ケース11の注液口13dからケース11内へ電解液を注入する工程を行う。
その後、図4に示すように、蓋体13の外壁面13cにおいて、注液口13dの周囲にシール部材25を配置する。そして、シール部材25の内側に、封止部材44の胴部45を底部45a側から挿入するとともに、胴部45を注液口13dに挿入する。また、フランジ46の接触面46aをシール部材25のフランジ側端面25aに載せ、シール部材25を介してフランジ46を蓋体13に係止させる。
次に、胴部45のフランジ46を治具(図示せず)により蓋体13側に押圧した状態で、マンドレル40の操作部42のうち、胴部45からの突出部をグリッパ(図示せず)で挟んで胴部45から引っ張る。すると、大径部41が引き上げられるとともに、胴部45の連通部45cが大径部41によって内側から拡径される。
その結果、図5及び図6に示すように、連通部45cは塑性変形しながら拡径し、かしめ部48が形成されるとともに、かしめ部48の外周面が、注液口13dの周囲における内壁面13bに密接する。そして、胴部45における連通部45cの拡径が注液口13dの内周面によって規制される結果、大径部41のそれ以上の移動が規制される。大径部41の移動が規制された位置では、脆弱部43は注液口13d付近に位置しており、胴部45の開口縁よりも奥に位置している。そして、脆弱部43から操作部42が破断され、大径部41のみが胴部45内に残るとともに、操作部42は大径部41から分離される。
その結果、フランジ46とかしめ部48によって、封止部材44が蓋体13に締結されるとともに、かしめ部48及びシール部材25によって注液口13dがシールされ、注液口13dが仮封止される。すなわち、注液口13dを仮封止する工程が完了する。そして、仮封止状態で、二次電池10の初期充電やエージング等が行われる。すると、電解液と、電極組立体14における各活物質との反応によりガスが発生する。このとき、注液口13dは封止部材44によって仮封止されているため、ガスが注液口13dからケース11外へ漏れることが防止される。なお、仮封止状態では、ケース11の内圧が過度に上昇せず、封止部材44が内圧によって注液口13dから外れることは無く、封止部材44の締結強度は過度に必要ない。
次に、シール部材25のフランジ側端面25aと、フランジ46の接触面46aとの間に、図示しない切断工具の刃部を挿入し、切断工具によって、封止部材44をフランジ46と胴部45の境界付近から切断する。
すると、図7に示すように、切断箇所よりも底部45a側は、注液口13dから落下し、切断箇所部よりも胴部45側の全てがケース11内に落下する。その結果、切断片50が形成されるとともに、切断片50が導電部材カバー33の本体部34の上面に支持される。また、シール部材25及びフランジ46を蓋体13から除去し、封止部材44全体を注液口13dから除去する。その結果、注液口13dが開放され、初期充電やエージング等で発生したガスが、注液口13dからケース11外へ放出される。
ガスを放出させる工程の後、別の封止部材44を用意し、注液口13dを仮封止したときと同じ手順を行い、別の封止部材44で注液口13dを本封止する。その結果、図2に示すように、フランジ46とかしめ部48によって、封止部材44が蓋体13に締結されるとともに、かしめ部48及びシール部材25によって注液口13dがシールされ、注液口13dが本封止される。すなわち、注液口13dを本封止する工程が完了する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)封止部材44は、樹脂製の胴部45を備える。このため、封止部材44を切断して切断片50が形成されても、切断片50の外郭は胴部45で形成される。よって、切断片50がケース11内に落下しても、切断片50はケース11内の電極組立体14や電解液に影響を及ぼさない。よって、注液口13dを仮封止している封止部材44を切断し、切断片50をケース11内に落下させるだけで注液口13dから封止部材44を除去でき、ケース11外へガスを放出することができる。したがって、封止部材44を切断した後、切断片50がケース11内に落下しないように保持したり、切断片50を注液口13dから抜き取る必要もなく、ガス放出のために注液口13dを開放する作業を簡単に行うことができる。
(2)封止部材44の胴部45は樹脂製である。このため、封止部材44を切断する際、切断部からは金属異物が発生せず、金属異物がケース11内に混入することがない。したがって、封止部材44を切断しても二次電池10に影響が及ばない。
(3)封止部材44による注液口13dの仮封止は、胴部45にかしめ部48を形成し、かしめ部48とフランジ46で蓋体13を挟持することで行われる。このとき、胴部45は、注液口13d内で拡径せず、蓋体13の内壁面13bよりも電極組立体14側で拡径される。このため、胴部45を切断すれば切断片50は自重でケース11内に落下し、胴部45の切断と同時に注液口13dを開放することができる。
(4)封止部材44の胴部45を樹脂製とした。このため、封止部材44で注液口13dを仮封止したり、別の封止部材44で注液口13dを本封止した状態において、振動等により、胴部45と導電部材カバー33が接触しても胴部45からは金属異物が生じずに済み、万一、胴部45と電極組立体14が接触しても、電極組立体14が損傷を受けることを抑制することができる。
(5)注液口13dの仮封止と本封止は、同じ構成の封止部材44を用いた。このため、二次電池10の製造工程において、注液口13dを仮封止する工程と、注液口13dを本封止する工程とで使う封止部材44を共通化することができる。よって、注液口13dへ封止部材44を挿入し、かしめるための生産設備を共通化することができ、生産性が向上するとともに、生産設備への設備投資も抑えられる。
(6)封止部材44のフランジ46と、蓋体13の外壁面13cとの間にはシール部材25が挟持されている。このため、封止部材44による注液口13dの封止と、シール部材25とを併用することで、注液口13dを効果的に封止することができる。
(7)マンドレル40は、大径部41と操作部42の境界に脆弱部43を備える。そして、大径部41によって連通部45cを拡径してかしめ部48を形成し、大径部41の移動が規制されたとき、脆弱部43は、胴部45の開口縁より奥に位置している。このため、脆弱部43から操作部42と大径部41とが破断されても、大径部41を胴部45の開口縁より奥に位置させることができ、大径部41が切断片50の外面に突出することを抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 封止部材44における胴部45やフランジ46の形状は任意に変更してもよい。
○ 封止部材44は、胴部45だけが樹脂製であり、フランジ46は金属製であってもよい。
○ マンドレル40において、大径部41の硬度が胴部45の硬度より大きければ、大径部41と、それ以外(操作部42及び脆弱部43)とを別々の材料で製造してもよい。
○ マンドレル40は、胴部45より硬度の大きい樹脂製やセラミック製であってもよい。
○ 封止部材44を切断する際、フランジ46を切除して、注液口13dを通過できる切断片50を形成してもよい。
○ 実施形態では、かしめ部48の外周面が注液口13dの周囲における内壁面13bに密接して注液口13dをシールしたが、これに限らない。封止部材44の胴部45の外径を注液口13dの直径と同じ又は若干大きくし、胴部45を注液口13dに嵌合して注液口13dをシールしてもよい。この場合、マンドレル40は不要となる。
そして、切断片50を形成した後、切断片50をケース11内に向けて押し込んで切断片50をケース11内に落下させる。
○ フランジ46の接触面46aと、蓋体13の外壁面13cとが密接して注液口13dの周囲をシールできれば、シール部材25は無くてもよい。
○ シール部材25は、樹脂製以外にゴム製であってもよいし、Oリングであってもよい。
○ 実施形態では、ケース11の壁部として蓋体13に注液口13dを設けたが、壁部をケース本体12の側壁とし、ケース本体12の側壁に注液口及び封止部材44を設けてもよい。
○ 封止部材44において、フランジ46は六角環状でなく、円環状であってもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池であったが、これに限らず、他の二次電池であってもよい。要するに、正極活物質と負極活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
○ 蓄電装置を、電気二重層キャパシタ等に具体化してもよい。
10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、13…壁部としての蓋体、13c…外壁面、13d…注液口、14…電極組立体、44…封止部材、45…胴部、45a…底部、46…フランジ、48…かしめ部、50…切断片。

Claims (5)

  1. ケースと、
    前記ケース内に収容された電極組立体及び電解液と、
    前記ケースの壁部に設けられた前記電解液の注液口と、を有する蓄電装置の製造方法であって、
    前記注液口から前記ケース内に前記電解液を注入する工程と、
    前記注液口を封止部材で仮封止する工程と、
    前記封止部材を前記注液口から除去し、前記注液口から前記ケース内のガスを放出させる工程と、
    前記ガスを放出させた後、前記注液口を本封止する工程と、を含み、
    前記封止部材は、非導電性材料製の胴部と、
    前記胴部から延設されたフランジと、を備え、
    前記注液口を封止部材で仮封止する工程では、前記封止部材は、前記胴部の底部が前記ケース内に位置する状態で前記注液口に挿入されるとともに、前記フランジが前記壁部の外壁面に係止した状態で前記注液口が仮封止され、
    前記ガスを放出させる工程では、前記封止部材を切断し、前記胴部を前記底部側から前記ケース内に落下させて前記注液口を開放する蓄電装置の製造方法。
  2. 前記注液口を封止部材で仮封止する工程は、前記胴部において前記底部側で、かつ前記ケース内に位置する部分を、前記注液口より大径となるまで内側から拡径させてかしめ部を形成して行う請求項1に記載の蓄電装置の製造方法。
  3. 前記注液口を本封止する工程では、前記注液口を仮封止した封止部材とは別の封止部材で前記注液口を本封止する請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置の製造方法。
  4. ケースと、
    前記ケース内に収容された電極組立体及び電解液と、
    前記ケースの壁部に設けられた前記電解液の注液口と、を有し、
    前記注液口から前記ケース内に前記電解液が注入され、前記注液口を封止部材で仮封止した後、前記封止部材を前記注液口から除去し、前記注液口から前記ケース内のガスを放出させた後、前記注液口を本封止して形成された蓄電装置であって、
    前記封止部材は、非導電性材料製で、かつ有底筒状の胴部と、
    前記胴部から延設されたフランジと、を備え、
    前記注液口から前記封止部材を除去するために前記胴部を切断することによって生じた切断片を前記ケース内に有する蓄電装置。
  5. 前記蓄電装置は二次電池である請求項4に記載の蓄電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017135021A (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 株式会社豊田自動織機 蓄電装置の製造方法及び蓄電装置
CN111112396A (zh) * 2019-12-30 2020-05-08 广东利元亨智能装备股份有限公司 极耳折弯装置及控制方法

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