JP2015080739A - 殺菌水生成装置および歯科用殺菌水 - Google Patents

殺菌水生成装置および歯科用殺菌水 Download PDF

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川西  利明
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孝士 金子
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Abstract

【課題】塩素ガスの発生が抑制され、安全性の高い殺菌水生成装置および歯科用殺菌水を提供する。
【解決手段】殺菌水生成装置は、酸性溶液を添加せずに水道水と次亜塩素酸ナトリウムとを混合して殺菌水を生成する殺菌水生成装置であって、殺菌水を収容する第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に、次亜塩素酸ナトリウムを供給する次亜塩素酸ナトリウム供給手段と、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に水道水を供給する水道水供給手段と、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33で生成される殺菌水のpHが、水道水供給手段にて供給される水道水のpHと比較して0.1〜0.3高くなるように、次亜塩素酸ナトリウム供給手段による次亜塩素酸ナトリウムの供給量を制御する制御部50とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、殺菌水生成装置および歯科用殺菌水に関する。
特許文献1には、水道水や井戸水等の元水に次亜塩素酸ナトリウム水溶液と塩酸等の酸性水溶液を添加混合して次亜塩素酸殺菌水を製造する装置が開示されている。
特開2003−164883号公報
ところで、水道水と次亜塩素酸ナトリウムと塩酸等の酸性水溶液を混合した殺菌水では、酸性水溶液を混合しない場合と比較して殺菌力を向上させることができるものの、酸性水溶液の添加量や種類などによっては、pHが過度に低下し、塩素ガスが発生するおそれがある。塩素ガスは毒性が高く、殺菌水を生成する際に塩素ガスが発生した場合には、大変危険である。
本発明は、塩素ガスの発生が抑制され、安全性の高い殺菌水生成装置および歯科用殺菌水を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明が適用される殺菌水生成装置は、酸性溶液を添加せずに水道水と次亜塩素酸ナトリウムとを混合して殺菌水を生成する殺菌水生成装置であって、殺菌水を収容する収容部に、次亜塩素酸ナトリウムを供給する次亜塩素酸ナトリウム供給手段と、前記収容部に水道水を供給する水道水供給手段と、前記収容部で生成される殺菌水のpHが、前記水道水供給手段にて供給される水道水のpHと比較して0.1〜0.3高くなるように、前記次亜塩素酸ナトリウム供給手段による次亜塩素酸ナトリウムの供給量を制御する制御手段とを備える殺菌水生成装置である。
ここで、生成される殺菌水のpHが前記水道水のpHと比較して0.1〜0.3高くなる範囲で、次亜塩素酸ナトリウムの供給量の選択を受け付ける受付手段をさらに備え、前記制御手段は、前記受付手段にて受け付けた前記選択に基づいて、次亜塩素酸ナトリウムの供給量を制御することを特徴とすることができる。この場合、用途に応じた殺菌水を得ることが可能になる。
また、前記次亜塩素酸ナトリウム供給手段による次亜塩素酸ナトリウムの供給量を、段階的に表示する表示手段をさらに備え、前記受付手段は、前記表示手段に表示された次亜塩素酸ナトリウムの供給量の前記選択を受け付けることを特徴とすることができる。この場合、本構成を採用しない場合と比較して、段階的に表示される次亜塩素酸ナトリウムの供給量から、目的とする供給量を容易に選択することが可能になる。
さらに、前記次亜塩素酸ナトリウム供給手段は、所定量の次亜塩素酸ナトリウムを計量する計量部を備え、前記制御手段は、前記所定量の次亜塩素酸ナトリウムを前記収容部に供給する回数を変更することで、次亜塩素酸ナトリウムの供給量を制御することを特徴とすることができる。この場合、本構成を採用しない場合と比較して、次亜塩素酸ナトリウムの供給を、容易に行うことが可能になる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される歯科用殺菌水は、歯科用治療ユニットに供給されて歯科の治療に用いられる歯科用殺菌水であって、酸性溶液を添加せずに水道水と次亜塩素酸ナトリウムとを混合して生成され、pHが、前記水道水のpHと比較して0.1〜0.3高いことを特徴とする歯科用殺菌水である。
本発明によれば、塩素ガスの発生が抑制され、安全性の高い殺菌水生成装置および歯科用殺菌水を提供することができる。
本実施形態に係る歯科用診療装置の全体構成を示した斜視図である。 本実施形態に係る殺菌水生成装置の外観斜視図である。 本実施形態に係る殺菌水生成装置の外観斜視図である。 本実施形態に係る殺菌水生成装置の内部構造を示した図である。 殺菌水生成装置の機能ブロック図である。 次亜塩素酸ナトリウムと水とを混合した次亜塩素酸ナトリウム希釈水の性質を表した図である。 (a)〜(c)は、殺菌水を生成する場合に操作する操作パネルの表示の一例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る歯科用診療装置1の全体構成を示した斜視図である。
同図に示すように、本実施形態の歯科用診療装置1では、床面の上に、診療台2が設けられている。また、本実施形態の歯科用診療装置1では、診療台2の脇に、医師用のトレーテーブル3が設けられるとともに、医師用のインスツルメントホルダ4が設けられている。さらに、本実施形態では、診療台2を挟みトレーテーブル3の反対側に、アシスタント用のインスツルメントホルダ5が設けられている。また、本実施形態では、光源を備えたデンタルライト(不図示)とデンタルライトを支持するアーム(不図示)とを支持する支柱6が設けられている。
また、本実施形態では、診療台2の脇に、患者がうがいを行う際に用いるコップに対して水を供給する供給装置(スピットン装置)7が設けられている。この供給装置7には、ベースユニット7a、ベースユニット7aの上に設置され患者の口腔内から排出された廃液を受ける廃液受け部(ベースン)7b、廃液受け部7bの脇に設けられたコップに対して水を供給するコップ用給水部(不図示)、清掃用の水を廃液受け部7bに供給する清掃用給水部7cが設けられている。
さらに、本実施形態では、診療台2の脇に、供給装置7に隣接して、殺菌水生成装置8が設けられている。本実施形態では、供給装置7と殺菌水生成装置8とは、カバー部材9で覆われた殺菌水搬送管(不図示)等を介して接続されている。
殺菌水生成装置8は、殺菌水の生成に用いられる。殺菌水生成装置8にて生成された殺菌水は、殺菌水搬送管(不図示)を介して上述した供給装置7に送られ、供給装置7内の管路の洗浄や、患者に対する治療、患者がうがいを行う際等に使用される。
続いて、殺菌水生成装置8の構成について説明する。
図2および図3は、本実施形態に係る殺菌水生成装置8の外観斜視図である。また、図4は、本実施形態に係る殺菌水生成装置8の内部構造を示した図である。
本実施形態の殺菌水生成装置8は、殺菌水を生成する装置本体部100と、装置本体部100の下方に設けられ、装置本体部100の鉛直方向高さを上昇させるための台部500と、台部500の下方に取り付けられ、外部機器との接続に用いられる外部接続接栓600と、を備えている。図2〜図4に示すように、本実施形態において、殺菌水生成装置8の装置本体部100は、台部500上に設けられることで、本構成を採用しない場合と比較して、床面から離れるようになっている。
装置本体部100は、装置本体部100の外表面を覆う筐体101と、ユーザに対し予め情報を表示するとともにユーザからの操作を受け付ける操作パネル200と、殺菌水生成装置8のON/OFFを切り替えるための電源スイッチ103とを備えている。操作パネル200は、筐体101の上面に設けられている。また、電源スイッチ103は、筐体101の側面に設けられている。さらに、装置本体部100は、殺菌水の元となる原液を収容した原液カートリッジ20が収納される収納部102を備えている。収納部102は、装置本体部100の上方に設けられ、図3に示すように、装置本体部100の手前側に開くことで、原液カートリッジ20の収納・取り出しができるようになっている。本実施形態では、原液カートリッジ20内に、原液(薬液)として、次亜塩素酸ナトリウムが収容されている。なお、原液カートリッジ20に収容される次亜塩素酸ナトリウムの濃度(有効塩素濃度)は、例えば0.1%程度である。
また、図4に示すように、装置本体部100の内部には、外部接続接栓600を介して外部から供給された水道水を収容する水道水タンク13が設けられている。また、装置本体部100の内部には、原液カートリッジ20から供給された原液の計量を行う原液計量部23、生成された殺菌水を収容する収容部の一例としての第1殺菌水タンク30、第2殺菌水タンク33が設けられている。
図3に示すように、本実施形態の台部500には、予備の原液カートリッジ20を収納するための予備収納部510が設けられている。予備収納部510は、引き出し可能に設けられ、台部500から水平方向に引き出されることで、予備収納部510に収納された原液カートリッジ20が外部に露出するようになっている。
図4に示すように、本実施形態では、予備収納部510に予備の原液カートリッジ20を6本収納できるようになっている。
また、本実施形態の台部500には、底面に、殺菌水生成装置8を支持する支持脚521と、殺菌水生成装置8を床面に固定する固定部材522とが設けられている。
支持脚521は、台部500の底面における四隅にそれぞれ設けられる。それぞれの支持脚521は、例えばネジ状の形状を有しており、回転させることで殺菌水生成装置8の高さを微調整できるようになっている。
また、固定部材522は、4つの支持脚521のうち、対向する2つの支持脚521に設けられる。固定部材522は、例えば長方形の板状の部材から構成され、一方の端部が支持脚521に取り付けられるとともに、他方の端部がネジ等で床面に固定される。これにより、固定部材522は、支持脚521を介して殺菌水生成装置8を床面に固定する。
外部接続接栓600は、図4に示すように、台部500の下方に取り付けられる。
外部接続接栓600には、水道水を供給する水道水供給管(不図示)が接続される受水接栓10、圧縮エアを供給する圧縮エア供給管(不図示)が接続される圧縮エア用接栓40、殺菌水生成装置8の外部に設けられた殺菌水搬送管(不図示)が接続される供給用接栓47、水道水タンク13から溢れた水道水および原液計量部23から溢れた原液の廃棄に用いられるドレン用接栓49が設けられている。
外部接続接栓600の供給用接栓47には、第1殺菌水タンク30からの殺菌水が通る第1殺菌水供給路31および第2殺菌水タンク33からの殺菌水が通る第2殺菌水供給路35が、マニフォールド45(後述する図5参照)を介して接続される。
また、外部接続接栓600の受水接栓10には、水道水タンク13に水道水を供給するための送水路11が接続される。送水路11は、後述する電磁弁12を介して、水道水タンク13に接続されている。
さらに、外部接続接栓600の圧縮エア用接栓40には、第1殺菌水タンク30および第2殺菌水タンク33へ供給するための圧縮エアが通り、また圧縮エアの排出に用いられる圧縮エア供給/排気路43が接続される。
さらにまた、外部接続接栓600のドレン用接栓49には、原液計量部23から溢れた原液等を排水するための排水路27(後述する図5参照)が接続される。
また、本実施形態の殺菌水生成装置8には、外部接続接栓600、上述した不図示の水道水供給管、圧縮エア供給管および殺菌水搬送管等を覆うカバー部材9が取り付けられている。カバー部材9は、図2に示すように、外部接続接栓600(図4参照)を覆う接栓カバー部91と、外部接続接栓600に接続される水道水供給管、圧縮エア供給管および殺菌水搬送管等を覆う管カバー部92とを有している。
管カバー部92は、じゃばら状の形状を有しており、殺菌水生成装置8と、殺菌水生成装置8が接続される供給装置7との距離に応じて、伸縮可能になっている。
ところで、本実施形態の殺菌水生成装置8では、上述したように、台部500を設けるとともに装置本体部100を台部500上に設けることで、殺菌水生成装置8の鉛直方向の高さを高くしている。しかし、本実施形態の装置本体部100は、台部500を設けずに背丈が低い殺菌水生成装置としても利用できるように構成されている。
すなわち、本実施形態の装置本体部100には、下方部に、外部接続接栓600を取り付けることが可能な取り付け部105が形成されている。これにより、装置本体部100は、外部接続接栓600を装置本体部100の取り付け部105に付け替えることで、台部500を設けない背の低い殺菌水生成装置として用いることができる。
図5は、殺菌水生成装置8の機能ブロック図である。
上述したように、本実施形態の殺菌水生成装置8には、水道水を供給する供給管(不図示)が接続される受水接栓10が設けられている。また、殺菌水生成装置8には、受水接栓10を通った水道水が通る送水路11、送水路11上に設けられた電磁弁12、受水孔14を有し送水路11からの水道水を収容する水道水タンク13が設けられている。
また、装置本体部100(図4参照)には、水道水タンク13からの水道水が通る第1水道水供給路17a、第2水道水供給路17bが設けられている。さらに、第1水道水供給路17a上には第1電磁弁16aが設けられ、第2水道水供給路17b上には第2電磁弁16bが設けられている。また、本実施形態では、水道水タンク13における水道水の液面を検知する液面センサ18が設けられている。ここで、この液面センサ18では、上下方向において互いにずれた検知位置b及び検知位置cにて水道水の液面が検知される。なお、両端に位置する検知位置a及び検知位置dは、検知位置b及び検知位置cにて液面の検知が行われない場合に液面の検知を行うバックアップ用の検知位置である。
一方、装置本体部100の原液カートリッジ20側には、吸引を行い原液カートリッジ20から原液を取り出すポンプ22、ポンプ22により送られてきた原液の計量を行う原液計量部23、原液計量部23内の原液の液面を検知する液面センサ24が設けられている。なお、この液面センサ24でも、検知位置b及び検知位置cにて原液の液面の検知が行われる。また、検知位置b及び検知位置cにて液面の検知が行われない場合には、検知位置a及び検知位置dにて液面の検知が行われる。
本実施形態では、原液計量部23および液面センサ24により計量部が構成されている。
さらに、装置本体部100には、原液計量部23からの原液が通る第1原液供給路26a、第2原液供給路26bが設けられている。また、本実施形態では、第1原液供給路26a上に第1電磁弁25aが設けられ、第2原液供給路26b上に第2電磁弁25bが設けられている。また、本実施形態では、原液計量部23から溢れた原液を、後述するドレン用接栓49を介してドレン(不図示)に排出する排水路27が設けられている。
なお、本実施形態では、第1原液供給路26a、第2原液供給路26b、第1水道水供給路17a、第2水道水供給路17bの4つの供給路は、それぞれ独立して設けられており、殺菌水タンク(第1殺菌水タンク30、第2殺菌水タンク33)に対して水道水及び原液が達するまでの間に、水道水と原液とが混合しないようになっている。
また、装置本体部100には、第1殺菌水タンク30内の殺菌水の液面を検知する液面センサ32、第2殺菌水タンク33内の殺菌水の表面を検知する液面センサ34が設けられている。ここで、上記と同様、液面センサ32及び液面センサ34では、検知位置b及び検知位置cにて原液の液面の検知が行われる。また、検知位置b及び検知位置cにて液面の検知が行われない場合には、検知位置a及び検知位置dにて液面の検知が行われる。
また、本実施形態では、第1殺菌水タンク30からの殺菌水が通る第1殺菌水供給路31、第2殺菌水タンク33からの殺菌水が通る第2殺菌水供給路35が設けられている。また、第1殺菌水供給路31上には、第1電磁弁36a及び第1逆止弁37aが設けられ、第2殺菌水供給路35上には、第2電磁弁36b及び第2逆止弁37bが設けられている。
さらに、本実施形態では、上述したように、圧縮エアを供給する供給管(不図示)が接続される圧縮エア用接栓40が設けられている。また、圧縮エア用接栓40を通過した圧縮エアが通るとともに、圧縮エアの排出に用いられる圧縮エア供給/排気路43が、設けられている。さらに、圧縮エア供給/排気路43に接続され、圧縮エアの第1殺菌水タンク30への供給に用いられるとともに、第1殺菌水タンク30からの圧縮エアの排出に用いられる第1圧縮エア供給/排気路42aが設けられている。さらにまた、圧縮エア供給/排気路43に接続され、圧縮エアの第2殺菌水タンク33への供給に用いられるとともに、第2殺菌水タンク33からの圧縮エアの排出に用いられる第2圧縮エア供給/排気路42bが設けられている。
さらにまた、第1圧縮エア供給/排気路42a上には、第1三方電磁弁41aが設けられ、第2圧縮エア供給/排気路42b上には、第2三方電磁弁41bが設けられている。
また、本実施形態では、第1殺菌水供給路31および第2殺菌水供給路35を一つの殺菌水供給路にまとめるマニフォールド45、マニフォールド45を通過した殺菌水が通る殺菌水供給路46が設けられている。さらに、殺菌水供給路46の終端部に設けられ、殺菌水生成装置8の外部に設けられた殺菌水搬送管(不図示)が接続される供給用接栓47が設けられている。
さらに、本実施形態では、マニフォールド45を経由して流れてきた殺菌水、および、水道水タンク13から溢れた水道水および原液計量部23から溢れた原液の廃棄に用いられるドレン用接栓49が設けられている。さらに、ドレン用接栓49とマニフォールド45との間には、電磁弁48が設けられている。
また、本実施形態では、図2にて示した操作パネル200内に、回路基板51が設けられている。また、本実施形態では、プログラム制御されたCPUにより構成され、この回路基板51や装置本体部100内に設けられた電磁弁などの制御を行う制御手段の一例としての制御部50が設けられている。
ここで、原液の希釈に用いる希釈用の水道水は、受水接栓10、電磁弁12、送水路11を通り、水道水を計量する水道水タンク13に供給される。そして、本実施形態では、水道水タンク13のうちの、液面センサ18の検知位置bまで、水道水が供給される。
一方で、原液は、ポンプ22によって、原液カートリッジ20から原液計量部23に供給される。なお、原液計量部23では、液面センサ24の検知位置bまで原液が供給される。その後、制御部50によって第1電磁弁25a又は第2電磁弁25bが開放される。これにより、原液計量部23内の原液が、自重落下し、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に対し供給される。
ここで、本実施形態では、原液計量部23にて計量される1回計量分の原液は、1mLに設定されている。
なお、開放された第1電磁弁25a又は第2電磁弁25bは、原液の供給が終了した後に閉じられる。その後、原液計量部23では、原液計量部23への原液の供給が再び行われ、次の原液の供給に備えられる。また、本実施形態では、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33への原液の供給が、予め設定された回数繰り返される。例えば、うがい水のような殺菌水を生成する場合は、1回計量分の原液を第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33へ供給するが、殺菌効果を上げた殺菌水が生成される場合は、2回計量分や、3回計量分の原液が、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33へ供給される。本実施形態では、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33への原液の供給量は、上述した操作パネル200(図2等参照)を介してユーザにより変更・選択可能に構成される。操作パネル200を用いた第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33への原液の供給量を変更する操作については、後段にて詳細に説明する。
また、本実施形態では、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33への原液の供給後、水道水タンク13内の水道水(液面センサ18の検知位置bまで達している水道水)が、第1電磁弁16a又は第2電磁弁16bが開かれることによって、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に供給される。ここで、この供給は、水道水の自重が利用されることで行われる。本実施形態では、1回あたりに第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に供給される水道水の量は、およそ900mLである。
なお、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33への水道水の供給が行われる際には、第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bが開かれる。これにより、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33からの空気の排出がより円滑になされるようになる。
ここで、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33へ水道水が供給されると、この水道水の体積分の空気が、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から排出される。この場合に、第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bが開かれていると、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から円滑に空気が排出される。なお、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から排出された空気は、第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bの常時開口(ノーマルオープンポート)を通り、装置本体部100の内部に円滑に排出される。
なお、上記では、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33へ原液を供給した後に、水道水を供給する態様を一例に説明したが、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に対する、原液の供給及び水道水の供給は並行して行うようにしてもよい。また、例えば、水道水を供給した後に原液の供給を行うようにしてもよい。なお、本実施形態のように、原液の供給を先に行い、その後、水道水の供給を行う方が、原液と水道水とが並行して供給される場合や、水道水の方が原液よりも先に供給される場合に比べ、原液と水道水とがより効果的に混合するようになる。
また、本実施形態では、原液計量部23、第1電磁弁25aおよび第2電磁弁25bにより、次亜塩素酸ナトリウム供給手段が構成され、水道水タンク13、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bにより、水道水供給手段が構成されている。
次に、生成された殺菌水が外部へ供給される際の各部の動作を説明する。
殺菌水が外部へ供給される際には、まず、圧縮エアが、第1圧縮エア供給/排気路42a又は第2圧縮エア供給/排気路42bを介し、第1殺菌水タンク30内又は第2殺菌水タンク33内に供給される。そして、第1殺菌水タンク30内又は第2殺菌水タンク33内に圧縮エアが供給されると、第1殺菌水タンク30内又は第2殺菌水タンク33内は加圧状態となり、第1殺菌水タンク30内又は第2殺菌水タンク33内の殺菌水が、殺菌水生成装置8の外部に供給されるようになる。
詳細に説明すると、第1殺菌水タンク30内又は第2殺菌水タンク33内が加圧状態となると、殺菌水は、第1殺菌水供給路31又は第2殺菌水供給路35、および、マニフォールド45を経由して、供給用接栓47まで供給される。そして、この供給用接栓47を通じ、殺菌水生成装置8の外部へ供給される。
なお、上記では説明を省略したが、本実施形態では、第1殺菌水タンク30および第2殺菌水タンク33の何れか一方の殺菌水タンクから殺菌水の供給が行われるとともに、この一方の殺菌水タンクが空になると、他方の殺菌水タンクに切り替えられる。これにより、殺菌水の供給が滞らないようになる。なお、他方の殺菌水タンクに切り替えられた場合は、上記一方の殺菌水タンクにて、殺菌水の生成が開始される。そして、上記他方の殺菌水タンクが空となると、今度は、一方の殺菌水タンクへの切り替えが行われる。
なお、殺菌水タンクが空となったか否かは、液面センサ32および液面センサ34の各々に設けられた検知位置cにおける液面の検知に基づき判断される。また、殺菌水タンクの上記切り替えは、第1圧縮エア供給/排気路42a上に設けられた第1三方電磁弁41aの開放/閉鎖、第2圧縮エア供給/排気路42b上に設けられた第2三方電磁弁41bの開放/閉鎖、第1殺菌水供給路31上に設けられた第1電磁弁36aの開放/閉鎖、および、第2殺菌水供給路35上に設けられた第2電磁弁36bの開放/閉鎖により行われる。
また、本実施形態では、殺菌水の消費に伴い一方の殺菌水タンクから他方の殺菌水タンクへ切り替える際、外部に供給される殺菌水の脈動や流量低下を抑制するため、この切り替え時に、第1電磁弁36aおよび第2電磁弁36bを制御し、予め定められた時間(数msec)、二つの殺菌水タンクから同時に殺菌水が供給されるようにしている。付言すると、一方の殺菌水タンクと他方の殺菌水タンクとの間において、殺菌水の供給が行われている供給タイミングをオーバラップさせる制御を行っている。
続いて、本実施形態の殺菌水生成装置8にて生成する殺菌水について詳細に説明する。
本実施形態では、上述したように、原液である次亜塩素酸ナトリウムと水道水とを混合することで、殺菌水として次亜塩素酸ナトリウム希釈水を生成している。
図6は、次亜塩素酸ナトリウムと水とを混合した次亜塩素酸ナトリウム希釈水の性質を表した図である。
図6に示すように、次亜塩素酸ナトリウムと水とを混合した次亜塩素酸ナトリウム希釈水では、塩素は、塩素ガス(Cl2)、次亜塩素酸(HClO)または次亜塩素酸イオン(ClO-)の形で存在する。なお、次亜塩素酸ナトリウム希釈水において塩素が塩素ガスになった場合には、塩素ガスは、空中に飛散する。したがって、次亜塩素酸ナトリウム希釈水中には、塩素として、次亜塩素酸または次亜塩素酸イオンが存在することになる。
そして、図6に示すように、次亜塩素酸ナトリウム希釈水では、pHの変化に伴って、塩素ガス(Cl2)、次亜塩素酸(HClO)、次亜塩素酸イオン(ClO-)の存在比が異なるようになっている。具体的には、次亜塩素酸ナトリウム希釈水は、pHが9以上の場合には、希釈水中の塩素のほとんどが次亜塩素酸イオンの形で存在する。一方、次亜塩素酸ナトリウム希釈水のpHがおよそ4以下になると、塩素ガスが発生し次亜塩素酸ナトリウム希釈水から空中に飛散するようになる。
ここで、次亜塩素酸ナトリウム希釈水等の塩素系の殺菌水では、通常、次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンが殺菌効果を発揮する。そして、次亜塩素酸の殺菌力は、次亜塩素酸イオンの殺菌力と比較して80倍程度大きいことが知られている。
次亜塩素酸ナトリウムの原液は、アルカリ性であるため、水と混合する次亜塩素酸ナトリウムの混合量を増やした場合には、生成される次亜塩素酸ナトリウム希釈水のpHが上昇する。したがって、水に対する次亜塩素酸ナトリウムの混合量を増加させた場合には、次亜塩素酸ナトリウム希釈水の有効塩素濃度は増加するものの、pHが上昇することで殺菌力が高い次亜塩素酸の存在比が減少するため、次亜塩素酸ナトリウム希釈水の殺菌力が低下する場合がある。
従来、殺菌水の殺菌力を上げるために、例えば食塩水や塩酸等を電気分解して酸性〜中性域の殺菌水を生成したり、次亜塩素酸ナトリウム希釈水に対して塩酸等の酸を混合して殺菌水のpHを低下させたりする技術が存在する。
しかし、例えば食塩水や塩酸等を電気分解して殺菌水を生成する場合には、白金やチタン等からなる高価な電極を用いる必要があり、またこれらは消耗品であるため定期的に交換する必要があるため、殺菌水の生成に要するコストが高くなりやすい。
また、例えば次亜塩素酸ナトリウム希釈水に対して塩酸等の酸を添加してpHを調整する場合には、pHが過度に低くなって、上述したように塩素ガスが発生するおそれがある。
すなわち、装置の不具合等によって酸の添加量が多くなったり、また、水道水のpHが元々低かったりした場合には、次亜塩素酸ナトリウム希釈水のpHは低くなり、塩素ガスが発生する場合がある。特に、塩酸などの強酸を用いてpHの調整を行う場合には、酸の添加量が少量であってもpHが急激に低下しやすいため、塩素ガスが発生しやすく危険である。
さらに、例えば塩酸等を加えてpHを低く調整した殺菌水や、次亜塩素酸ナトリウムの混合量を過度に多くした殺菌水を、歯科用診療装置1の供給装置7等が有する管路内の洗浄に使用する場合には、歯科用ユニット内の管路が殺菌水によって腐食する場合がある。また、このような殺菌水を、患者の診療や患者のうがい等に使用する場合には、殺菌水に付いたにおいや色等により、患者等に違和感や不快感を与えたりするおそれがある。
ところで、次亜塩素酸ナトリウム希釈水からなる殺菌水では、上述したように、次亜塩素酸の存在比が高いほど殺菌力が高いことが知られる一方、殺菌水中に存在する次亜塩素酸の存在比が低い場合であっても、殺菌水中にある程度の次亜塩素酸が存在すれば、菌の繁殖を抑制できることが知られている。
また、次亜塩素酸ナトリウム希釈水からなる殺菌水において、次亜塩素酸の存在比が低い場合であっても、対象物に対して大量の殺菌水を定期的に供給するようにすれば、対象物において菌の繁殖を抑制でき、衛生環境を維持できることが知られている。
そこで、本実施形態の殺菌水生成装置8では、上述したように、塩酸等の酸を用いることなく、単に原液である次亜塩素酸ナトリウムと水道水とを混合することで、次亜塩素酸ナトリウム希釈水からなる殺菌水を生成している。
そして、本実施形態の殺菌水生成装置8では、生成する殺菌水の殺菌力が低下することを抑制し、且つ、生成する殺菌水の殺菌力を、例えば供給装置7の管路の洗浄、患者の診療やうがい等の用途に好ましい範囲とするために、生成される殺菌水のpHが、水道水のpHと比較して0.1〜0.3高くなるように、次亜塩素酸ナトリウムの混合量を設定している。
ここで、水道水のpHは、省令により5.8〜8.6の範囲に制限されており(水質基準に関する省令;平成15年5月30日厚生労働省令第101号)、一般的に水道水のpHは、7程度となっている。
したがって、本実施形態の殺菌水生成装置8により生成される殺菌水のpHは、9未満となる。上述したように、次亜塩素酸ナトリウム希釈水は、pHが9以上の場合、塩素がほとんど次亜塩素酸イオンとなり次亜塩素酸がほとんど存在しない状態となる一方、pHが9未満の場合には、一定の割合で次亜塩素酸が存在する。
これにより、本実施形態で生成される殺菌水は、一定の割合で次亜塩素酸が存在することで、一定の殺菌力を有することになり、殺菌力の低下が抑制される。
また、本実施形態の殺菌水生成装置8では、塩酸等の酸性溶液を添加することなく次亜塩素酸ナトリウムと水道水とを混合させて殺菌水を生成しているため、殺菌水のpHが水道水のpHよりも小さくなることはない。
これにより、本実施形態の殺菌水生成装置8では、例えば原液計量部23等で不具合が生じた場合であっても、殺菌水を生成する際に塩素ガスが発生するおそれがなく、ユーザ等に危険が及ぶことを抑制できる。
さらに、本実施形態の殺菌水生成装置8では、pHが水道水のpHとほとんど同等の、略中性の殺菌水を得ることができる。これにより、本実施形態の殺菌水生成装置8で生成された殺菌水を、供給装置7等の管路に供給して管路の洗浄・消毒に用いた場合であっても、管路に腐食や劣化等が発生することを抑制できる。
また、本実施形態の殺菌水生成装置8で生成される殺菌水は、味やにおい等が、水道水とほとんど変わらない。したがって、殺菌水を患者の診療やうがい等に用いた場合であっても、患者に違和感や不快感を与えるおそれが少ない。
ここで、電気分解により殺菌水を生成する方式の装置では、電気分解に用いられる電気分解用の電極等を必要とし、この電極の寿命は水道水等の水質によって左右される。一方、本実施形態の殺菌水生成装置8では、原液である次亜塩素酸ナトリウムと水道水とを単に混合することで殺菌水を生成できるため、電気分解用の電極等を用いる必要がなく、電気分解方式の装置と比較して、電極交換等に要するコストを低減することができる。
また、電気分解用の電極等が不要となることで、本実施形態の殺菌水生成装置8では、装置を簡素化・小型化することが可能になる。この結果、本実施形態の殺菌水生成装置8は、本構成を採用しない場合と比較して、狭い場所でも設置することが可能になり、取り付けの自由度が向上する。
なお、生成される殺菌水のpHが水道水のpHと比較して0.3よりも高くなるように、水道水に対する次亜塩素酸ナトリウムの混合量を設定した場合、殺菌水のpHが9以上になる場合があり、殺菌水の殺菌力が著しく低下する懸念がある。また、生成される殺菌水での有効塩素濃度が高くなり、殺菌水を供給装置7等の管路の洗浄に用いた場合に腐食が生じやすくなったり、殺菌水ににおいや味等が付いて、ユーザに違和感や不快感を与えたりするおそれがある。
一方、生成される殺菌水のpHと水道水のpHとの差が0.1未満となるように水道水に対する次亜塩素酸ナトリウムの混合量を設定した場合には、殺菌水のpHが高くなることを抑制できるものの、殺菌水での有効塩素濃度が著しく低くなるため、殺菌力が不足するおそれがある。特に次亜塩素酸ナトリウム希釈水からなる殺菌水は、長期間放置した場合、次亜塩素酸等の有効塩素が失活しやすいため、例えば殺菌水を供給装置7等の管路の消毒に用いて管路内に長期間放置した場合等に殺菌力が不足して、菌が繁殖するおそれがある。
続いて、本実施形態の殺菌水生成装置8において、水道水に混合する原液(次亜塩素酸ナトリウム)の供給量を変更する場合の操作について説明する。
上述したように、本実施形態の殺菌水生成装置8では、操作パネル200を介して第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33(ともに図4参照)への原液の供給量の変更を受け付け、殺菌水のpHが水道水のpHと比較して0.1〜0.3高くなる範囲で、殺菌水のpH、濃度を変更できるようになっている。
具体的には、本実施形態の殺菌水生成装置8では、操作パネル200を介して、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に対する原液の供給量を、原液計量部23での1回計量分に対応する第1供給量、原液計量部23での2回計量分に対応する第2供給量、および原液計量部23での3回計量分に対応する第3供給量の3つの中から選択し、変更できるようになっている。
まず操作パネル200の構成の一例について簡単に説明する。図7(a)〜(c)は、殺菌水を生成する場合に操作する操作パネル200の表示の一例を示した図である。
本実施形態の操作パネル200は、表示手段または受付手段の一例であって、図7(a)に示すように、情報表示部220、第1リセットボタン231、第2リセットボタン232、アラーム解除ボタン240を有している。
情報表示部220は、7セグメント表示器で構成され、例えば原液カートリッジ20内の原液の残量等に対応する数値が表示される。
第1リセットボタン231、第2リセットボタン232およびアラーム解除ボタン240は、殺菌水生成装置8のメンテナンス等を行う際にユーザにより押圧されるボタンである。第1リセットボタン231および第2リセットボタン232は、原液カートリッジ20の交換を行った際に、情報表示部220に表示される原液の残量表示をリセットするために、ユーザによって押圧される。また、アラーム解除ボタン240は、例えばユーザへの警告時やエラー発生時に不図示のスピーカーから出力されるアラーム音をユーザが停止する際に、ユーザによって押圧される。
水道水に混合する原液(次亜塩素酸ナトリウム)の供給量を変更する場合には、まず、ユーザは、操作パネル200の第1リセットボタン231を押圧する。これにより、操作パネル200においてモードが切り替えられ、情報表示部220に、殺菌水生成装置8において現在設定されている原液の供給量に対応する数値が点滅表示される。
殺菌水生成装置8において、原液の供給量として上述した第1供給量が設定されている場合には、図7(a)に示すように、操作パネル200の情報表示部220に、第1供給量に対応する数値「1」が点滅表示される。同様に、原液の供給量として第2供給量が設定されている場合には、図7(b)に示すように、情報表示部220に、第2供給量に対応する数値「2」が点滅表示され、第3供給量が設定されている場合には、図7(c)に示すように、情報表示部220に、第3供給量に対応する数値「3」が点滅表示される。
続いて、原液の供給量に対応する数値が点滅している状態で、ユーザにより第2リセットボタン232が押圧されると、情報表示部220に表示される数値が、段階的に変更される。
具体的には、図7(a)に示すように情報表示部220に第1供給量に対応する数値「1」が点滅表示されている状態で、第2リセットボタン232が押圧されると、図7(b)に示すように、情報表示部220に表示される数値が変更され第2供給量に対応する数値「2」が点滅表示される。また、図7(b)に示すように情報表示部220に数値「2」が点滅表示されている状態で、第2リセットボタン232が押圧されると、図7(c)に示すように、情報表示部220に第3供給量に対応する数値「3」が点滅表示される。さらに、図7(c)に示すように情報表示部220に数値「3」が点滅表示されている状態で、第2リセットボタン232が押圧されると、図7(a)に示すように、情報表示部220に再び数値「1」が点滅表示される。
そして、ユーザは、目的とする原液の供給量に対応する数値が情報表示部220に点滅表示されている状態で、第1リセットボタン231を押圧する。これにより、情報表示部220にて点滅表示されていた数値が点灯表示されるようになり、原液の供給量の選択・変更が受け付けられる。例えば、情報表示部220に数値「1」が点滅表示されている状態で第1リセットボタン231が押圧された場合には、情報表示部220に数値「1」が点灯表示され、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に対する原液の供給量が、原液計量部23での1回計量分に設定される。同様に、情報表示部220に数値「2」が点滅表示されている状態で第1リセットボタン231が押圧された場合には、原液の供給量が、原液計量部23での2回計量分に設定され、情報表示部220に数値「3」が点滅表示されている状態で第1リセットボタン231が押圧された場合には、原液の供給量が、原液計量部23での3回計量分に設定されるようになる。
このように、本実施形態の殺菌水生成装置8では、例えば殺菌水の用途や殺菌水の生成に使用する水道水のpH等に応じて、ユーザにより、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に対する原液(次亜塩素酸ナトリウム)の供給量を異ならせることができるようになっている。この結果、本実施形態の殺菌水生成装置8では、例えば殺菌水の用途や殺菌水の生成に使用する水道水のpH等に応じて、好ましいpH値や有効塩素濃度を有する殺菌水を得ることができる。
例えば、生成した殺菌水をうがいに用いる場合には、原液(次亜塩素酸ナトリウム)の供給量を少なく設定することで、殺菌水ににおいや色等が付くことをより抑制でき、ユーザに違和感や不快感を与えることをより抑制できる。
また、例えば、生成した殺菌水を歯科ユニットにおける管路の洗浄に用いる場合には、原液(次亜塩素酸ナトリウム)の供給量を多く設定することで、殺菌水からの塩素ガスの発生等を抑制しながら殺菌水の殺菌力を高めることができ、管路での菌の繁殖等の発生をより抑制することができる。
7…供給装置、8…殺菌水生成装置、20…原液カートリッジ、23…原液計量部、30…第1殺菌水タンク、31…第1殺菌水供給路、33…第2殺菌水タンク、35…第2殺菌水供給路、100…装置本体部、200…操作パネル、500…台部

Claims (5)

  1. 酸性溶液を添加せずに水道水と次亜塩素酸ナトリウムとを混合して殺菌水を生成する殺菌水生成装置であって、
    殺菌水を収容する収容部に、次亜塩素酸ナトリウムを供給する次亜塩素酸ナトリウム供給手段と、
    前記収容部に水道水を供給する水道水供給手段と、
    前記収容部で生成される殺菌水のpHが、前記水道水供給手段にて供給される水道水のpHと比較して0.1〜0.3高くなるように、前記次亜塩素酸ナトリウム供給手段による次亜塩素酸ナトリウムの供給量を制御する制御手段と
    を備える殺菌水生成装置。
  2. 生成される殺菌水のpHが前記水道水のpHと比較して0.1〜0.3高くなる範囲で、次亜塩素酸ナトリウムの供給量の選択を受け付ける受付手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記受付手段にて受け付けた前記選択に基づいて、次亜塩素酸ナトリウムの供給量を制御することを特徴とする請求項1記載の殺菌水生成装置。
  3. 前記次亜塩素酸ナトリウム供給手段による次亜塩素酸ナトリウムの供給量を、段階的に表示する表示手段をさらに備え、
    前記受付手段は、前記表示手段に表示された次亜塩素酸ナトリウムの供給量の前記選択を受け付けることを特徴とする請求項2記載の殺菌水生成装置。
  4. 前記次亜塩素酸ナトリウム供給手段は、所定量の次亜塩素酸ナトリウムを計量する計量部を備え、
    前記制御手段は、前記所定量の次亜塩素酸ナトリウムを前記収容部に供給する回数を変更することで、次亜塩素酸ナトリウムの供給量を制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の殺菌水生成装置。
  5. 歯科用治療ユニットに供給されて歯科の治療に用いられる歯科用殺菌水であって、
    酸性溶液を添加せずに水道水と次亜塩素酸ナトリウムとを混合して生成され、
    pHが、前記水道水のpHと比較して0.1〜0.3高いことを特徴とする歯科用殺菌水。
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