JP2015078109A - ZnO:Gaナノ粒子の合成方法及びZnO:Ga膜の製造方法 - Google Patents

ZnO:Gaナノ粒子の合成方法及びZnO:Ga膜の製造方法 Download PDF

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諒介 前川
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守 石切山
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Abstract

【課題】より微細な粒径を有するZnO:Gaナノ粒子を液相で合成することができる新規の方法及びこのようなZnO:Gaナノ粒子を用いた新規の膜製造方法を提供する。
【解決手段】亜鉛原料、ガリウム原料、並びにメタノール、エチレングリコール、及びそれらの組み合わせからなる群より選択される溶媒を含有する混合溶液に塩基を導入する塩基導入工程、得られた混合溶液を溶媒の沸点よりも高い温度で加熱することにより亜鉛とガリウムを含有する粒子を生成する加熱工程、並びに生成した粒子を乾燥させる乾燥工程を含むZnO:Gaナノ粒子の合成方法が提供される。0nm超100nm以下の平均粒径を有するZnO:Gaナノ粒子を溶媒に導入して混合溶液を調製する混合工程、混合溶液を基材上に塗布する塗布工程、並びに基材を酸化性雰囲気下、次いで還元性雰囲気下で熱処理する熱処理工程を含むZnO:Ga膜の製造方法がさらに提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ZnO:Gaナノ粒子の合成方法、より詳しくは液相法によるZnO:Gaナノ粒子の合成方法及びZnO:Ga膜の製造方法に関する。
従来、スパッタ等の真空成膜により、透明電極材料であるZnO系薄膜を製造する方法が知られている。
特許文献1では、Alを3〜7原子%、および、B、Ga、In、Ge、Si、SnおよびTiからなる群より選ばれた1種以上の第3元素を0.3〜3原子%含有し、実質的に亜鉛とアルミニウムと前記第3元素の複合酸化物からなることを特徴とするZnO系焼結体が記載されている。そして、特許文献1では、このようなZnO系焼結体をスパッタリングターゲットとして使用することで、DCスパッタリング中の異常放電の発生が長期にわたって少なく、特性のすぐれた透明導電性膜を効率よく安価に成膜できると記載されている。
しかしながら、スパッタ等の真空成膜による透明導電膜の製造はコストが高くかつ材料歩留まりが悪いという問題がある。
一方で、ZnO系ナノ粒子を液相において合成した場合には、当該ZnO系ナノ粒子を用いて、真空装置を使用せずに、従来の印刷法等により低コストかつ高い歩留まりで以ってZnO系薄膜を製造することが可能である。
非特許文献1では、硝酸亜鉛及び硝酸ガリウムをエタノール中に溶解し、次いでNaOH水溶液を滴下して白色沈殿物を得、次いで200℃の温度で水熱処理することによりGaドープZnOナノ粒子を合成することが記載されている。さらに、非特許文献1では、当該GaドープZnOナノ粒子を、分散剤として少量のポリエチレングリコール及び3,6,9−トリオキサデカン酸を用いて1−プロパノール中に分散させ、次いで得られたGaドープZnOナノ粒子含有ゾルを用いてスピンコーティングによりガラス基材上に透明導電膜を堆積させることが記載されている。また、非特許文献1では、このようにして得られた透明導電膜が6.4×10-2Ω・cmの抵抗率を有し、さらに可視光領域において90%程度の透過率を示すことが記載されている。
特開平11−236219号公報
A.AlKahlout,「A wet chemical preparation of transparent conducting thin films of Ga−doped ZnO nanoparticles」,J Sol−Gel Sci Technol(2013)67:331−338
非特許文献1に記載の方法では、エタノール及び水の混合系においてGaドープZnO粒子が合成されている。しかしながら、このような方法では、100nm超の比較的大きな粒径を有するGaドープZnO粒子が合成される場合がある。このような粒子を用いて透明導電膜を製造した場合には、最終的に得られる膜において十分に低い抵抗率を達成できない虞がある。さらに、非特許文献1に記載の透明導電膜の製造方法では、分散剤としてポリエチレングリコール及び3,6,9−トリオキサデカン酸が用いられている。このような有機成分は、膜堆積後の熱処理によっても完全には除去することができず、それゆえカーボンとして膜中の粒子界面等に残ってしまう場合がある。粒子界面にこのようなカーボンが存在すると界面抵抗の増大を招く虞がある。また、粒子界面にカーボンが存在することで、粒子同士の融着が妨げられ、その結果として高温で焼成したとしても、最終的に得られる膜において十分に低い抵抗率を達成することができない場合がある。さらには、カーボンは可視光を吸収する性質を有するため、膜中にこのようなカーボンが存在すると、最終的に得られる膜において十分に高い透過率を達成できない虞がある。
そこで、本発明は、ZnO系ナノ粒子、より詳しくはGaをドープしたZnO:Gaナノ粒子であって、特にはより微細な粒径を有するZnO:Gaナノ粒子を液相で合成することができる新規の方法を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、このようなZnO:Gaナノ粒子を用いた新規の膜製造方法であって、特には改善された抵抗率及び透過率を有する膜を製造することができる膜製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は下記のとおりである。
(1)Gaをドープしかつ0nm超100nm以下の平均粒径を有するZnO:Gaナノ粒子の合成方法であって、
亜鉛原料、ガリウム原料、及び溶媒を含有する混合溶液に塩基を導入する塩基導入工程、
得られた混合溶液を前記溶媒の沸点よりも高い温度で加熱することにより亜鉛とガリウムを含有する粒子を生成する加熱工程、並びに
生成した粒子を乾燥させる乾燥工程
を含み、前記溶媒が、メタノール、エチレングリコール、及びそれらの組み合わせからなる群より選択される、方法。
(2)前記加熱工程における温度が230℃以上である、上記(1)に記載の方法。
(3)前記塩基が、水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、及びそれらの組み合わせからなる群より選択される、上記(1)又は(2)に記載の方法。
(4)前記ZnO:Gaナノ粒子の平均粒径が0nm超80nm以下である、上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の方法。
(5)前記ZnO:Gaナノ粒子中のGaドープ量が0原子%超5原子%以下である、上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の方法。
(6)Gaをドープしかつ0nm超100nm以下の平均粒径を有するZnO:Gaナノ粒子を溶媒に導入して混合溶液を調製する混合工程、
前記混合溶液を基材上に塗布する塗布工程、並びに
前記基材を酸化性雰囲気下、次いで還元性雰囲気下で熱処理する熱処理工程
を含む、ZnO:Ga膜の製造方法。
(7)前記混合工程において前記混合溶液に超音波振動が付与される、上記(6)に記載の方法。
(8)前記ZnO:Gaナノ粒子の平均粒径が0nm超80nm以下である、上記(6)又は(7)に記載の方法。
(9)前記ZnO:Gaナノ粒子中のGaドープ量が0原子%超5原子%以下である、上記(6)〜(8)のいずれか1項に記載の方法。
(10)前記溶媒が、エチレングリコール、水、及びそれらの組み合わせからなる群より選択される、上記(6)〜(9)のいずれか1項に記載の方法。
(11)前記塗布工程が、バーコート法、スピンコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、オフセット印刷法、又はインクジェット印刷法によって実施される、上記(6)〜(10)のいずれか1項に記載の方法。
(12)前記熱処理工程が350℃以上の温度で実施される、上記(6)〜(11)のいずれか1項に記載の方法。
本発明のZnO:Gaナノ粒子の合成方法によれば、Gaが数原子%の量でドープされかつナノレベルのより微細なZnO:Gaナノ粒子、具体的には0nm超〜100nm以下、特には0nm超〜80nm以下の平均粒径を有するZnO:Gaナノ粒子を合成することができる。さらに、本発明のZnO:Ga膜の製造方法によれば、Gaをドープしかつ0nm超100nm以下、特には0nm超80nm以下の平均粒径を有するZnO:Gaナノ粒子を溶媒に導入し、次いで、得られた混合溶液に任意選択で超音波振動を付与しそして従来公知の方法により成膜することにより、有機成分である分散剤を使用することなしに、顕著に改善された抵抗率及び透過率、特には約1×10-2Ω・cm以下の抵抗率及び可視光領域において約90%超又は約95%以上の透過率を有するZnO:Ga膜を製造することができる。また、本発明の方法によれば、例えば、スパッタ等の真空成膜の場合とは異なり、真空装置を使用せずに、低コストかつ高い歩留まりで以ってZnO:Ga膜を製造することが可能である。
(a)は、例1で得られたZnO:Gaナノ粒子の写真を示し、(b)は当該ZnO:Gaナノ粒子の透過型電子顕微鏡(TEM)写真を示す。 例1で得られたZnO:Gaナノ粒子に関するX線回折パターンを示す図である。 例2A〜DのZnO:Ga膜に関する抵抗率(Ω・cm)を示す。 例2A〜DのZnO:Ga膜に関する透過率(%)を示す。
<ZnO:Gaナノ粒子の合成方法>
本発明のZnO:Gaナノ粒子の合成方法は、亜鉛原料、ガリウム原料、及び溶媒を含有する混合溶液に塩基を導入する塩基導入工程、得られた混合溶液を前記溶媒の沸点よりも高い温度で加熱することにより亜鉛とガリウムを含有する粒子を生成する加熱工程、並びに生成した粒子を乾燥させる乾燥工程を含み、前記溶媒が、メタノール、エチレングリコール、及びそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴としている。
本発明者らは、亜鉛原料及びガリウム原料を、メタノール、エチレングリコール、及びそれらの組み合わせからなる群より選択される溶媒に溶解した混合溶液に塩基を導入し、次いで、得られた混合溶液を当該溶媒の沸点よりも高い温度、好ましくは200℃以上の高温で加熱しそして乾燥等することにより、Gaが数原子%の量でドープされたZnO:Gaナノ粒子であって、より微細なZnO:Gaナノ粒子、具体的には0nm超〜100nm以下、特には0nm超〜80nm以下の平均粒径を有するZnO:Gaナノ粒子が合成できることを見出した。
[亜鉛原料]
本発明の方法によれば、亜鉛原料としては、特に限定されないが、例えば、塩化亜鉛(ZnCl2)、硝酸亜鉛(Zn(NO32)、硫酸亜鉛(ZnSO4)、酢酸亜鉛(Zn(CH3COO)2)、アセチルアセトン亜鉛(Zn(CH3COCHCOCH32)、それらの水和物、又はそれらの組み合わせを挙げることができる。
[ガリウム原料]
本発明の方法によれば、ガリウム原料としては、特に限定されないが、例えば、塩化ガリウム(GaCl3)、硝酸ガリウム(Ga(NO33)、硫酸ガリウム(Ga2(SO43)、酢酸ガリウム(Ga(CH3COO)3)、アセチルアセトンガリウム(Ga(CH3COCHCOCH33)、それらの水和物、又はそれらの組み合わせを挙げることができる。
[塩基導入工程における溶媒]
上記の塩基導入工程における溶媒としては、メタノール、エチレングリコール、又はそれらの組み合わせが使用される。これらの溶媒を使用することで、他の溶媒、例えばエタノール、水又はそれらの混合物を使用した場合と比較して、より均一で及び/又はより微細なZnO:Gaナノ粒子、すなわち粒度分布がより狭く及び/又は粒径のより小さなZnO:Gaナノ粒子を合成することができる。したがって、このようにして合成されたZnO:Gaナノ粒子を使用して印刷法等の従来公知の方法により成膜することにより、後で説明するように、顕著に改善された抵抗率及び透過率を有するZnO:Ga膜を製造することが可能となる。
上記の溶媒の中でも、エチレングリコールは約197℃の非常に高い沸点を有する有機溶媒である。したがって、エチレングリコールを上記の塩基導入工程における溶媒として使用することで、後で説明する加熱工程においてより高い温度での加熱を比較的容易に行うことができる。このような高温下での加熱により、ZnOにGaをドーピングするとともに、最終的に得られるZnO:Ga粒子の大きさをより確実にナノメートルサイズに制御することが可能となる。
[塩基]
本発明の方法によれば、塩基としては、特に限定されないが、例えば、水酸化ナトリウム(NaOH)、モノエタノールアミン(H2NCH2CH2OH)、又はそれらの組み合わせを挙げることができる。好ましくは、塩基としては、水酸化ナトリウム(NaOH)を使用することができ、当該塩基が、亜鉛原料、ガリウム原料、及び溶媒を含有する混合溶液に導入される。
[加熱工程]
本発明の方法の加熱工程では、亜鉛原料、ガリウム原料、溶媒、及び塩基を含有する混合溶液を、必要に応じて攪拌等を行いながら、当該溶媒の沸点よりも高い温度、例えば150℃以上、好ましくは200℃以上、より好ましくは230℃以上の温度でかつ一般的には350℃以下の温度で加熱し、それによって亜鉛とガリウムを含有する粒子が生成される。
[乾燥工程]
最後に、本発明の方法の乾燥工程において、上記の加熱工程で得られた亜鉛とガリウムを含有する粒子が、必要に応じてエタノールなどのアルコールやイオン交換水などの水によって洗浄された後、例えば減圧下又は常圧下において約40℃〜約150℃の温度で乾燥される。そうして、最終的にGaがドープされかつ0nm超100nm以下、特には0nm超90nm以下、0nm超80nm以下、0nm超70nm以下、0nm超60nm以下、又は0nm超50nm以下の平均粒径を有するZnO:Gaナノ粒子が合成される。
なお、本発明において「平均粒径」とは、特に断りのない限り、透過型電子顕微鏡(TEM)及び走査型電子顕微鏡(SEM)等の電子顕微鏡を用いて、無作為に選択した100個以上の粒子の定方向径(Feret径)を測定した場合のそれらの測定値の算術平均値を言うものである。
また、本発明の方法によれば、Gaドープ量が0原子%超10原子%以下、特には0原子%超5原子%以下のZnO:Gaナノ粒子を得ることができる。
なお、本発明において「Gaドープ量」とは、ZnO:Gaナノ粒子中に含まれる亜鉛原子とガリウム原子の合計原子数に対するガリウム原子数の割合を言うものである。特に断りのない限り、本発明における「Gaドープ量」は、ZnO:Gaナノ粒子を光学的な方法、例えばICP(誘導結合プラズマ)発光分析によって分析した場合の測定値を言うものである。しかしながら、本発明における「Gaドープ量」は、場合によりZnO:Gaナノ粒子を合成する際に導入される亜鉛原料及びガリウム原料の各量に基づいて算出することも可能である。
<ZnO:Ga膜の製造方法>
本発明では、ZnO:Gaナノ粒子を用いたZnO:Ga膜の製造方法がさらに提供される。当該製造方法は、Gaをドープしかつ0nm超100nm以下の平均粒径を有するZnO:Gaナノ粒子を溶媒に導入して混合溶液を調製する混合工程、前記混合溶液を基材上に塗布する塗布工程、並びに前記基材を酸化性雰囲気下、次いで還元性雰囲気下で熱処理する熱処理工程を含むことを特徴としている。
先に記載したとおり、液相で合成したZnO系粒子を使用することで従来の印刷法等により低コストかつ高い歩留まりで以ってZnO系薄膜を製造することが可能である。しかしながら、このようなZnO系粒子がナノレベルの微細な粒径を有していないと、最終的に得られる膜において十分に低い抵抗率を達成することができないか及び/又は十分に高い透過率を達成することができない場合がある。また、このような方法において一般に分散剤として用いられる有機成分がカーボンとして膜中の粒子界面等に残留していると、同様に最終的に得られる膜において十分に低い抵抗率を達成することができないか及び/又は十分に高い透過率を達成することができない場合がある。
本発明者らは、Gaをドープしかつ0nm超100nm以下、特には0nm超80nm以下の平均粒径を有するZnO:Gaナノ粒子を溶媒に導入し、次いで、得られた混合溶液を用いて従来公知の方法により成膜することにより、有機成分である分散剤を使用することなしに、顕著に改善された抵抗率及び透過率、特には約1×10-2Ω・cm以下の抵抗率及び可視光領域において約90%超又は約95%以上の透過率を有するZnO:Ga膜を製造することができることを見出した。
[混合工程]
本発明の方法によれば、混合工程において、上記のZnO:Gaナノ粒子が溶媒に導入されて混合溶液が調製される。特に限定されないが、例えば、ZnO:Gaナノ粒子は、溶媒中のZnO:Gaナノ粒子の含有量がZnO:Gaナノ粒子と溶媒の合計質量に対して1〜30wt%の範囲になるような量において溶媒に導入することができる。
[ZnO:Gaナノ粒子]
混合工程において溶媒に導入されるZnO:Gaナノ粒子は、Gaがドープされかつ0nm超100nm以下、好ましくは0nm超90nm以下、0nm超80nm以下、0nm超70nm以下、0nm超60nm以下、又は0nm超50nm以下の平均粒径を有する。また、当該ZnO:Gaナノ粒子中のGaドープ量は、0原子%超10原子%以下、特には0原子%超5原子%以下である。
これらの特徴を有するZnO:Gaナノ粒子は、特に限定されないが、例えば、先に記載した本発明のZnO:Gaナノ粒子の合成方法によって合成することが可能である。
[混合工程における溶媒]
上記の混合工程における溶媒としては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコール等のアルコールや、水、あるいはそれらの組み合わせを挙げることができる。好ましくは、溶媒としては、エチレングリコールを使用することができる。
[超音波処理]
本発明の方法によれば、上記の混合工程において、ZnO:Gaナノ粒子及び溶媒を含有する混合溶液に超音波振動を付与する超音波処理を施すことが好ましい。当該混合溶液に超音波振動を付与することで、ZnO:Gaナノ粒子を溶媒中に確実かつ均一に分散させることができる。
混合溶液に超音波振動を付与するために、当業者に公知の任意の装置を使用することができる。特に限定されないが、例えば、このような装置としては、超音波ホモジナイザーなどを挙げることができる。
ZnO:Gaナノ粒子及び溶媒を含有する混合溶液に超音波振動を付与する時間は、溶媒の種類や当該溶媒に導入されるZnO:Gaナノ粒子の量などの種々のパラメータ等を考慮して適宜設定すればよく、特に限定されないが、例えば、数分から数十分あるいは数時間、例えば5分〜3時間、10分〜2時間、又は10分から1時間の範囲内で適切に設定することができる。
[塗布工程]
本発明の方法によれば、上記の混合溶液が、塗布工程において基材上に塗布される。
基材上への混合溶液の塗布は、当業者に公知の任意の方法によって実施することができる。特に限定されないが、例えば、基材上への混合溶液の塗布は、バーコート法、スピンコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、オフセット印刷法、又はインクジェット印刷法によって実施することができる。このような方法において混合溶液を基材上に塗布することで、例えば、スパッタ等の真空成膜の場合とは異なり、真空装置を使用せずに、低コストかつ高い歩留まりで以ってZnO:Ga膜を製造することが可能となる。
[基材]
本発明の方法によれば、基材としては、透明な基材を使用することが好ましく、特にはガラス基材が使用される。
[熱処理工程]
本発明の方法によれば、塗布工程後の基材は、任意選択で、例えば、大気雰囲気中で数分間から数時間乾燥させた後、次の熱処理工程において酸化性雰囲気下、次いで還元性雰囲気下で熱処理される。
塗布工程後の基材を酸化性雰囲気下、例えば大気雰囲気下において所定の温度で熱処理することにより、溶媒、例えばエチレングリコール等の有機成分を分解除去してZnO:Gaナノ粒子が緻密に充填されたZnO:Ga膜を形成することができる。
上記の酸化性雰囲気下での熱処理に続いて、基材を還元性雰囲気下、例えば水素含有雰囲気下において所定の温度で熱処理することにより、ZnO:Ga中に酸素空孔を形成してキャリア濃度を増加させることができる。その結果として、最終的に得られるZnO:Ga膜の導電性を向上させることができ、すなわち最終的に得られるZnO:Ga膜においてより低い抵抗率を達成することができる。
上記の酸化性雰囲気下での熱処理は、例えば、約200℃超、特には約300℃以上、約350℃以上若しくは約400℃以上であり、かつ約800℃以下、特には約700℃以下、約600℃以下若しくは約500℃以下の温度で所定の時間、例えば約15分〜約5時間、特には約30分〜約3時間にわたって実施することができる。同様に、上記の還元性雰囲気下での熱処理は、例えば、約200℃超、特には約300℃以上、約350℃以上若しくは約400℃以上であり、かつ約800℃以下、特には約700℃以下、約600℃以下若しくは約500℃以下の温度で所定の時間、例えば約15分〜約5時間、特には約30分〜約3時間にわたって実施することができる。
本発明の方法によって得られたZnO:Ga膜は、任意の好適な用途において使用することが可能である。とりわけ、当該ZnO:Ga膜は、従来の方法によって得られたZnO:Ga膜と比較して低い抵抗率及び高い透過率を示す。したがって、本発明の方法によって得られたZnO:Ga膜を太陽電池等の電極材において使用した場合には、従来のZnO:Ga膜と比較して改善された性能を発揮することができる。
以下、実施例によって本発明をより詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
[例1]
[ZnO:Gaナノ粒子の合成]
本実施例では、本発明の方法によってZnO:Gaナノ粒子を合成し、合成されたZnO:Gaナノ粒子の特性について調べた。
まず、0.285Mの酢酸亜鉛二水和物(Zn(CH3COO)2・2H2O)と15mMの硝酸ガリウム(Ga(NO33・xH2O)をエチレングリコール25mLに溶解した。次いで、これに1.8Mの水酸化ナトリウム(NaOH)25mLを加え、約10分間にわたって攪拌した。次に、得られた混合溶液を約250℃の温度で約72時間加熱した。
次に、得られた粒子をエタノール及びイオン交換水で洗浄した後、約60℃の温度で乾燥させることによりZnO:Gaナノ粒子を合成した。
[ZnO:Gaナノ粒子の分析]
上で得られたZnO:Gaナノ粒子について、透過型電子顕微鏡(TEM)による測定を行った。その結果を図1に示す。
図1(a)は、例1で得られたZnO:Gaナノ粒子の写真を示し、図1(b)は当該ZnO:Gaナノ粒子の透過型電子顕微鏡(TEM)写真を示す。図1(b)のTEM写真を参照すると、約100nm以下、特には約80nm以下の平均粒径を有する非常に微細な粒子が合成されていることがわかる。なお、ICP(誘導結合プラズマ)発光分析によって分析したこれらの粒子のGaドープ量は2.4原子%であった。
次に、上記のZnO:Gaナノ粒子について、X線回折(XRD)による測定を行った。その結果を図2に示す。図2に示されるように、合成された粒子においてZnOに帰属される回折ピークの存在を確認した。
[例2A]
[ZnO:Ga膜(熱処理温度200℃)の製造]
本実施例では、本発明の方法によってZnO:Ga膜を製造し、製造されたZnO:Ga膜の特性について調べた。
まず、上で得られたZnO:Gaナノ粒子を、溶媒としてのエチレングリコールに、ZnO:Gaナノ粒子とエチレングリコールの合計質量に対して15wt%となるような量において導入した。次いで、得られた混合溶液に超音波ホモジナイザーを用いて約30分間にわたり超音波振動を付与してZnO:Gaナノ粒子をエチレングリコール中に分散させた。
次に、得られた混合溶液をバーコータを使用してガラス基材上に塗布した後、大気雰囲気中で乾燥させた。最後に、塗布後のガラス基材を大気雰囲気下200℃で1時間熱処理し、次いで水素雰囲気下200℃で1時間熱処理することにより、ガラス基材上にZnO:Ga膜(熱処理温度200℃)を製造した。
[例2B]
[ZnO:Ga膜(熱処理温度300℃)の製造]
大気雰囲気下及び水素雰囲気下における熱処理をそれぞれ300℃で実施したこと以外は、例2Aと同様にしてガラス基材上にZnO:Ga膜(熱処理温度300℃)を製造した。
[例2C]
[ZnO:Ga膜(熱処理温度400℃)の製造]
大気雰囲気下及び水素雰囲気下における熱処理をそれぞれ400℃で実施したこと以外は、例2Aと同様にしてガラス基材上にZnO:Ga膜(熱処理温度400℃)を製造した。
[例2D]
[ZnO:Ga膜(熱処理温度500℃)の製造]
大気雰囲気下及び水素雰囲気下における熱処理をそれぞれ500℃で実施したこと以外は、例2Aと同様にしてガラス基材上にZnO:Ga膜(熱処理温度500℃)を製造した。
[ZnO:Ga膜の評価]
例2A〜DのZnO:Ga膜についてそれらの抵抗率及び透過率を測定した。ZnO:Ga膜の抵抗率は、四探針法により抵抗率計(ロレスタGP)を用いて測定した。また、ZnO:Ga膜の透過率は、紫外可視分光光度計を用いて測定した。それらの結果を図3及び4に示す。
図3は、例2A〜DのZnO:Ga膜に関する抵抗率(Ω・cm)を示す。図3を参照すると、200℃で熱処理した例2AのZnO:Ga膜では、1×103Ω・cmを超える抵抗率を示したのに対し、それよりも高い温度で熱処理した例2B〜DのZnO:Ga膜では抵抗率が大きく減少していることがわかる。特に400℃で熱処理した例2CのZnO:Ga膜では約1×10-2Ω・cmの抵抗率を示し、500℃で熱処理することによりさらに抵抗率が低下した(例2DのZnO:Ga膜)。
図4は、例2A〜DのZnO:Ga膜に関する透過率(%)を示す。図4の結果から明らかなように、500℃で熱処理した例2DのZnO:Ga膜では、例2A〜CのZnO:Ga膜と比較して、1200nmを超える波長領域において幾分低い透過率を示したものの、約400nm〜約800nmの可視光領域では、すべてのZnO:Ga膜において約90%超、特には約95%以上の非常に高い透過率を達成することができた。

Claims (12)

  1. Gaをドープしかつ0nm超100nm以下の平均粒径を有するZnO:Gaナノ粒子の合成方法であって、
    亜鉛原料、ガリウム原料、及び溶媒を含有する混合溶液に塩基を導入する塩基導入工程、
    得られた混合溶液を前記溶媒の沸点よりも高い温度で加熱することにより亜鉛とガリウムを含有する粒子を生成する加熱工程、並びに
    生成した粒子を乾燥させる乾燥工程
    を含み、前記溶媒が、メタノール、エチレングリコール、及びそれらの組み合わせからなる群より選択される、方法。
  2. 前記加熱工程における温度が230℃以上である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記塩基が、水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、及びそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記ZnO:Gaナノ粒子の平均粒径が0nm超80nm以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記ZnO:Gaナノ粒子中のGaドープ量が0原子%超5原子%以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. Gaをドープしかつ0nm超100nm以下の平均粒径を有するZnO:Gaナノ粒子を溶媒に導入して混合溶液を調製する混合工程、
    前記混合溶液を基材上に塗布する塗布工程、並びに
    前記基材を酸化性雰囲気下、次いで還元性雰囲気下で熱処理する熱処理工程
    を含む、ZnO:Ga膜の製造方法。
  7. 前記混合工程において前記混合溶液に超音波振動が付与される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記ZnO:Gaナノ粒子の平均粒径が0nm超80nm以下である、請求項6又は7に記載の方法。
  9. 前記ZnO:Gaナノ粒子中のGaドープ量が0原子%超5原子%以下である、請求項6〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記溶媒が、エチレングリコール、水、及びそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項6〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記塗布工程が、バーコート法、スピンコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、オフセット印刷法、又はインクジェット印刷法によって実施される、請求項6〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記熱処理工程が350℃以上の温度で実施される、請求項6〜11のいずれか1項に記載の方法。
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