JP2015078051A - エレベーター装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来のトラクション式エレベーター装置の構造を抜本的に改良して有効に省電力化を図るエレベーター装置を提供する。
【解決手段】 エレベーター昇降路7の一端部に配設される一対又は複数対の第一巻上機3A・3Bを備え、更にケージ1に配設され同ケージ1と共に昇降動する第二巻上機4A・4Bを少なくとも上記第一巻上機と同数備え、該各第二巻上機が上記各第一巻上機を補完することにより省電力化を図る。
【選択図】 図1
【解決手段】 エレベーター昇降路7の一端部に配設される一対又は複数対の第一巻上機3A・3Bを備え、更にケージ1に配設され同ケージ1と共に昇降動する第二巻上機4A・4Bを少なくとも上記第一巻上機と同数備え、該各第二巻上機が上記各第一巻上機を補完することにより省電力化を図る。
【選択図】 図1
Description
本発明はエレベーター昇降路の一端部に巻上機を備え、該巻上機により巻き上げられるワイヤーにより、人を運ぶケージとカウンターウェイトとを釣り合い状態で連結するトラクション式エレベーター装置に関する。
従来のトラクション式エレベーター装置にあっては、基本的には、エレベーター昇降路の一端部(上端部又は下端部)に巻上機を固定配設し、該巻上機により巻き上げるワイヤーの両端にそれぞれカウンターウェイトとケージを連結し、該カウンターウェイトにより上記巻上機の負担を軽減する構成となっている。
又下記特許文献1乃至4に示すように、上記巻上機をエレベーター昇降路の一端部に複数台配置し、該複数台の巻上機によりケージを昇降動させて個々の巻上機のモータ容量を低減するエレベーター装置が種々開発されている。
上記した従来のトラクション式エレベーター装置にあっては、エレベーター昇降路の一端部に固定して配設する巻上機により巻上負荷及び巻上速度を担わなければならず、巻上機自体や巻上機の制御を改良しなければ有効に省電力を図れない構造となっている。
特にケージの昇降動速度を高速化する場合やケージを大型化する場合には、巻上機に使用するモータの出力を増大せねばならず、省電力化に逆行する状況となっている。
上記各特許文献のように、巻上機を複数台にしたとしても、結局は装置全体が負担する巻上負荷を各巻上機のモータが分担しているだけで、巻上速度による負担は変わらないため、装置全体の省電力は図れていない。
又上記従来のトラクション式エレベーター装置にあっては、単なる釣瓶の如くケージとカウンターウェイトとが釣り合っている状態であり、基本的にはケージとカウンターウェイトとは同一距離を同一速度で相対昇降動することとなる。
従ってエレベーター昇降路内にはケージが最下位から最上位まで昇降動するスペースと、これと同一の長さのカウンターウェイトが昇降動するスペースを確保せねばならず、ビル内におけるエレベーター昇降路のスリム化の観点から問題点を有している。
又ケージと同一速度でカウンターウェイトが相対昇降動するため、ケージの昇降動速度を上げれば上げるほど、その二倍の相対速度でケージとカウンターウェイトとが行き交うこととなり安全面に関する問題点をも有している。
本発明は従来のトラクション式エレベーター装置の構造を抜本的に改良して有効に省電力化を図り、更にはエレベーター昇降路内のスペースを徒に増大することなくカウンターウェイトの昇降動距離及び昇降動速度を制限することができるエレベーター装置を提供する。
要述すると、本発明に係るエレベーター装置はワイヤーによりケージとカウンターウェイトとを釣り合い状態をもって連結し当該ワイヤーを巻き上げる巻上機の負担を軽減するトラクション式エレベーター装置であって、エレベーター昇降路の一端部に配設される一対又は複数対の第一巻上機を備え、更に上記ケージに配設され同ケージと共に昇降動する第二巻上機を少なくとも上記第一巻上機と同数備え、該各第二巻上機が上記各第一巻上機を補完することにより省電力化を図る。即ちケージ昇降動時の巻上負荷のみならず巻上速度をも上記第一・第二巻上機に振り分けることができ、各巻上機のモータの使用電力を低減し省電力化を有効に達成する。又第二巻上機によりカウンターウェイトの昇降動距離及び昇降動速度を制限し、エレベーター昇降路内のスペースを有効活用しつつカウンターウェイトを安全に昇降動することができる。
好ましくは上記ワイヤーは上記第一・第二巻上機の双方により巻き上げられる第一ワイヤーと、上記第二巻上機のみにより巻き上げられる第二ワイヤーとから成る構造とし、上記第一・第二巻上機のそれぞれに掛かる負担をバランスよく軽減する。
又上記第一ワイヤーに連結するカウンターウェイトと上記第二ワイヤーに連結するカウンターウェイトとを別個独立のものとし、それぞれのカウンターウェイトを別々に昇降動、例えば上下に直列に昇降動させることができる。
他方上記第一ワイヤーに連結するカウンターウェイトと上記第二ワイヤーに連結するカウンターウェイトとを共通のものとし、単数のカウンターウェイトを上記第一ワイヤーと上記第二ワイヤーの協働により安全に昇降動させることができる。
本発明にあっては、エレベーター昇降路内に固定配設した第一巻上機をケージと共に昇降動する第二巻上機が補完し、ケージ昇降動時の巻上負荷及び巻上速度を適切に第一巻上機と第二巻上機に振り分けることができるため、各巻上機のモータ出力を抑えることができ、もって省電力化に貢献できる。
又ケージと共に昇降動しワイヤー上を自走する第二巻上機によりカウンターウェイトの昇降動距離及び昇降動速度を制限し、安全なるカウンターウェイトの昇降動とエレベーター昇降路内スペースの有効利用を図ることができる。
以下本発明に係るエレベーター装置の実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
図1は本発明に係るエレベーター装置の最も基本的な実施例を示している。
≪巻上機の配設構造≫
図1に示すように、本実施例に係るエレベーター装置は、エレベーター昇降路7の一端部(上端部)に対向して配設される一対の第一巻上機3A・3Bと、ケージ1の外部上端に対向して配設され同ケージ1と共に昇降動する一対の第二巻上機4A・4Bを備える構造を有している。尚第二巻上機4A・4Bの電源については特に限定しないが、エレベーター昇降路の上端部から垂下した電源ケーブルを介してビル内の電源を使用するか又はバッテリーを使用することができる。
図1に示すように、本実施例に係るエレベーター装置は、エレベーター昇降路7の一端部(上端部)に対向して配設される一対の第一巻上機3A・3Bと、ケージ1の外部上端に対向して配設され同ケージ1と共に昇降動する一対の第二巻上機4A・4Bを備える構造を有している。尚第二巻上機4A・4Bの電源については特に限定しないが、エレベーター昇降路の上端部から垂下した電源ケーブルを介してビル内の電源を使用するか又はバッテリーを使用することができる。
≪釣り合い構造≫
本実施例においては、ワイヤー5Aの一端にカウンターウェイト2Aの上端を連結し、同ワイヤー5Aの中途部を上記第一巻上機3Aのドラムに巻きつけると共に上記第二巻上機4Aのドラムに巻きつけ、同様にワイヤー5Bの一端にカウンターウェイト2Bの上端を連結し、同ワイヤー5Bの中途部を上記第一巻上機3Bのドラムに巻きつけると共に上記第二巻上機4Bのドラムに巻き付け、これらワイヤー5A・5Bにより二個のカウンターウェイト2A・2Bとケージ1とを釣り合い状態に支持する構造となっている。
本実施例においては、ワイヤー5Aの一端にカウンターウェイト2Aの上端を連結し、同ワイヤー5Aの中途部を上記第一巻上機3Aのドラムに巻きつけると共に上記第二巻上機4Aのドラムに巻きつけ、同様にワイヤー5Bの一端にカウンターウェイト2Bの上端を連結し、同ワイヤー5Bの中途部を上記第一巻上機3Bのドラムに巻きつけると共に上記第二巻上機4Bのドラムに巻き付け、これらワイヤー5A・5Bにより二個のカウンターウェイト2A・2Bとケージ1とを釣り合い状態に支持する構造となっている。
換言すると、本実施例に係るエレベーター装置にあっては、ワイヤー5Aとカウンターウェイト2Aの上端を直接連結すると共に同ワイヤー5Aとケージ1の上端とを第二巻上機4Aを介して連結し、同様にワイヤー5Bとカウンターウェイト2Bの上端を直接連結すると共に同ワイヤー5Bとケージ1の上端とを第二巻上機4Bを介して連結し、上記釣り合い構造を形成している。
≪ワイヤー5Aによるワイヤーライン≫
図1に示すように、本実施例においては、ワイヤー5Aは、その一端をカウンターウェイト2Aの上端に連結し、第一・第二巻上機3A・4Aのドラム及び滑車6Aを介して、その他端をカウンターウェイト2Aの下端に連結し、全体として環状のワイヤーラインを形成している。
図1に示すように、本実施例においては、ワイヤー5Aは、その一端をカウンターウェイト2Aの上端に連結し、第一・第二巻上機3A・4Aのドラム及び滑車6Aを介して、その他端をカウンターウェイト2Aの下端に連結し、全体として環状のワイヤーラインを形成している。
上記のように、ワイヤー5Aが環状のワイヤーラインを形成しているのは、該ワイヤー5Aの一端から第二巻上機4Aのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Aa(以下、メインワイヤー部分という。)のワイヤー重量に対して、同ワイヤー5Aの他端から第二巻上機4Aのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Ab(以下、コンベンワイヤー部分という。)のワイヤー重量によりバランスを保つためである。但し本発明にあっては、上記コンベンワイヤー部分5Abを省略し上記第二巻上機4Aにより上記ワイヤー5Aの他端を巻き取る形式にすることを排除しない。
≪ワイヤー5Bによるワイヤーライン≫
又同様に、図1において、ワイヤー5Bは、その一端をカウンターウェイト2Bの上端に連結し、第一・第二巻上機3B・4Bのドラム及び滑車6Bを介して、その他端をカウンターウェイト2Bの下端に連結し、全体として環状のワイヤーラインを形成しており、該ワイヤー5Bの一端から第二巻上機4Bのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Ba(メインワイヤー部分)のワイヤー重量に対して、同ワイヤー5Bの他端から第二巻上機4Bのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Bb(コンベンワイヤー部分)のワイヤー重量でバランスを保っている。この場合においても、上記コンベンワイヤー部分5Bbを省略し上記第二巻上機4Bにより上記ワイヤー5Bの他端を巻き取る形式にすることを排除しない。
又同様に、図1において、ワイヤー5Bは、その一端をカウンターウェイト2Bの上端に連結し、第一・第二巻上機3B・4Bのドラム及び滑車6Bを介して、その他端をカウンターウェイト2Bの下端に連結し、全体として環状のワイヤーラインを形成しており、該ワイヤー5Bの一端から第二巻上機4Bのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Ba(メインワイヤー部分)のワイヤー重量に対して、同ワイヤー5Bの他端から第二巻上機4Bのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Bb(コンベンワイヤー部分)のワイヤー重量でバランスを保っている。この場合においても、上記コンベンワイヤー部分5Bbを省略し上記第二巻上機4Bにより上記ワイヤー5Bの他端を巻き取る形式にすることを排除しない。
≪ケージ及びカウンターウェイトの昇降動≫
上記の構造の本実施例に係るエレベーター装置において、第二巻上機4Aは第一巻上機3Aがワイヤー5Aを巻き上げる際に該第一巻上機3Aを補完し同第一巻上機3Aと協働してワイヤー5Aを巻き上げる。同様に第二巻上機4Bは第一巻上機3Bがワイヤー5Bを巻き上げる際に該第一巻上機3Bを補完し同第一巻上機3Bと協働してワイヤー5Bを巻き上げる。
上記の構造の本実施例に係るエレベーター装置において、第二巻上機4Aは第一巻上機3Aがワイヤー5Aを巻き上げる際に該第一巻上機3Aを補完し同第一巻上機3Aと協働してワイヤー5Aを巻き上げる。同様に第二巻上機4Bは第一巻上機3Bがワイヤー5Bを巻き上げる際に該第一巻上機3Bを補完し同第一巻上機3Bと協働してワイヤー5Bを巻き上げる。
そのため、従来装置のように、エレベーター昇降路7に固定配設された巻上機のみでワイヤーを巻き上げていた場合に比して、本発明の第一巻上機3A・3B及び第二巻上機4A・4Bに用いる各モータの出力を低減することができる。
ここで、トラクション式エレベーター装置の作動原理について説明する。通常、トラクション式エレベーター装置にあっては、「カウンターウェイト重量」は「ケージ重量」と「定員時の乗員の総体重の半分」の和の重量に設定されており、この「カウンターウェイト重量」と「ケージ重量と乗員の総体重(乗員ゼロのときを含む)の和」の釣り合いバランスにより巻上機のモータ作動又はブレーキ解除を行う。
即ちケージが昇動する際においては、「ケージ重量と乗員の総体重の和」>「カウンターウェイト重量」のときに巻上機のモータが作動する。
逆に「ケージ重量と乗員の総体重の和」<「カウンターウェイト重量」のときには巻上機のブレーキを解除すればケージは昇動する。
そして、ケージが昇動する際における巻上機のモータの最大出力(以下、ケージ昇動時最大出力という。)は、ケージに定員の乗員が乗っているときの出力である。
逆に「ケージ重量と乗員の総体重の和」<「カウンターウェイト重量」のときには巻上機のブレーキを解除すればケージは昇動する。
そして、ケージが昇動する際における巻上機のモータの最大出力(以下、ケージ昇動時最大出力という。)は、ケージに定員の乗員が乗っているときの出力である。
又ケージが降動する際、即ちカウンターウェイトが昇動する際においては、「カウンターウェイト重量」>「ケージ重量と乗員の総体重の和」のときに巻上機のモータが作動する。
逆に「カウンターウェイト重量」<「ケージ重量と乗員の総体重の和」のときには巻上機のブレーキを解除すればケージは降動する。
そして、ケージが降動する際における巻上機のモータの最大出力(以下、ケージ降動時最大出力という。)は、ケージに乗員がゼロのときの出力である。
逆に「カウンターウェイト重量」<「ケージ重量と乗員の総体重の和」のときには巻上機のブレーキを解除すればケージは降動する。
そして、ケージが降動する際における巻上機のモータの最大出力(以下、ケージ降動時最大出力という。)は、ケージに乗員がゼロのときの出力である。
次いで本実施例におけるケージ1の昇動時及び降動時の第一巻上機3A・3B,第二巻上機4A・4Bのモータが作動する場合について説明する。
ケージ1が昇動する際には、第一巻上機3Aによりワイヤー5Aが図中F1方向に巻き上げられ、同時に該ワイヤー5Aにより第二巻上機4Aはケージ1と共に昇動する。該第二巻上機4Aは昇動しつつ上記ワイヤー5Aを第一巻上機3Aによる巻き上げと同方向に巻き上げて、同ワイヤー5A上を自走する。
逆にケージ1が降動する際には、第一巻上機3Aによりワイヤー5Aが図中F2方向に巻き上げられ、同時に該ワイヤー5Aにより第二巻上機4Aはケージ1と共に降動する。該第二巻上機4Aは降動しつつ上記ワイヤー5Aを第一巻上機3Aによる巻き上げと同方向に巻き上げて、同ワイヤー5A上を自走する。
よって、ケージ1は第一巻上機3Aにより巻き上げられるワイヤー5Aの長さL1に第二巻上機4Aにより巻き上げられる長さL2を足した長さを昇降動することとなり、他方、カウンターウェイト2Aは第一巻上機3Aにより巻き上げられるワイヤー5Aの長さL1と同じ長さを昇降動することとなる。そのため、「ケージ1の昇降動距離」>「カウンターウェイト2Aの昇降動距離」となり、第二巻上機4Aによりカウンターウェイト2Aの昇降動距離を制限することができる。
又ケージ1は第一巻上機3Aによりワイヤー5Aが巻き上げられる速度に第二巻上機4Aによりワイヤー5Aが巻き上げられる速度を足した速度で昇降動するのに対し、カウンターウェイト2Aは第一巻上機3Aによりワイヤー5Aが巻き上げられる速度にて昇降動することとなる。そのため、「ケージ1の昇降動速度」>「カウンターウェイト2Aの昇降動速度」となり、第二巻上機4Aによりカウンターウェイト2Aの昇降動速度を制限することができる。
上記のように、本発明にあっては、第二巻上機4Aが第一巻上機3Aを補完し、同第二巻上機4Aによりカウンターウェイト2Aの昇降動距離と昇降動速度を制限することができる。例えば第一巻上機3Aと第二巻上機4Aに同性能のモータを用いた場合、カウンターウェイト2Aの昇降動距離はケージ1の昇降動距離の半分となり、カウンターウェイト2Aの昇降動速度はケージ1の昇降動速度の半分となる。又第二巻上機4Aのモータにより上記制限する昇降動距離及び昇降動速度を自在に調整できる。
本実施例にあっては、既述のように、カウンターウェイト2A・2Bの昇降動距離及び昇降動速度を制限し該カウンターウェイト2A・2Bを安全に昇降動することができると共にエレベーター昇降路7内のスペースを有効活用できる。
又第一巻上機3Aと第二巻上機4Aの個々は割り振られた巻上負荷と巻上速度を発揮できる出力を備えたモータを使用すれば良く、従来に比して小容量のモータを使用できると共に後記するように使用電力を低減することができる。
尚第二巻上機4Bによるカウンターウェイト2Bの昇降動距離及び昇降動速度の制限については、上記説明した第二巻上機4Aによるカウンターウェイト2Aの昇降動距離及び昇降動速度の制限と同様であるので、上記説明を援用する。
≪従来装置と本実施例に係る装置に要する出力の比較≫
次に従来のエレベーター装置と本実施例に係るエレベーター装置に係る巻上機のモータ出力を比較し、本実施例に係るエレベーター装置による省電力化について説明する。
本発明者は次の条件で従来のエレベーター装置と本実施例に係るエレベーター装置に係る巻上機のモータ出力を比較し、省電力化できることを確認した。
(1)ケージ重量・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・150kg
(2)定員(10人)の乗員の総体重・・・・・・・・・10×65kg=650kg
(3)本実施例の第二巻上機重量
・・・・・・・・・・・・・・4kg(出力1kwのモータを使用)×2=8kg
(4)従来のカウンターウェイト重量
・・ケージ重量150kg+定員時の乗員総体重650kg×0.5=475kg
(4´)本実施例のカウンターウェイト重量
従来のカウンターウェイト重量に第二巻上機重量分を付加・・・・483kg
(5)ケージの昇降動速度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50m/分
(6)従来のエレベーター装置の巻上機による巻上速度・・・・・・・・・50m/分
(6´)本実施例のエレベーター装置の巻上機による巻上速度
(第一巻上機と第二巻上機を同能力として)・・・・・・・・・・・・25m/分
(7)1kwの毎分仕事量・・・・・・・・・・・・・・・・・6120kg・m/分
(8)エレベーター装置におけるエネルギー効率・・・・・・・・・・・・・・80%
(9)出力計算式
式1:出力=(「巻上負荷」×「巻上速度」)÷(「1kwの毎分仕事量」×「エネルギー効率」)
(1)ケージ重量・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・150kg
(2)定員(10人)の乗員の総体重・・・・・・・・・10×65kg=650kg
(3)本実施例の第二巻上機重量
・・・・・・・・・・・・・・4kg(出力1kwのモータを使用)×2=8kg
(4)従来のカウンターウェイト重量
・・ケージ重量150kg+定員時の乗員総体重650kg×0.5=475kg
(4´)本実施例のカウンターウェイト重量
従来のカウンターウェイト重量に第二巻上機重量分を付加・・・・483kg
(5)ケージの昇降動速度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50m/分
(6)従来のエレベーター装置の巻上機による巻上速度・・・・・・・・・50m/分
(6´)本実施例のエレベーター装置の巻上機による巻上速度
(第一巻上機と第二巻上機を同能力として)・・・・・・・・・・・・25m/分
(7)1kwの毎分仕事量・・・・・・・・・・・・・・・・・6120kg・m/分
(8)エレベーター装置におけるエネルギー効率・・・・・・・・・・・・・・80%
(9)出力計算式
式1:出力=(「巻上負荷」×「巻上速度」)÷(「1kwの毎分仕事量」×「エネルギー効率」)
≪従来エレベーター装置に要する出力≫
従来エレベーター装置におけるケージ昇動時最大出力を算出するにあたり、「巻上負荷」は次の式により算出できる。
式2:巻上負荷=上記(1)「ケージ重量」+上記(2)「定員時の乗員総体重」−上記(4)「カウンターウェイト重量」
よって「巻上負荷」は325kg(150kg+650kg−475kg)となる。あとは上記(6)の「巻上速度」、上記(7)の「1kwの毎分仕事量」及び上記(8)の「エネルギー効率」を上記式1に入力すれば、出力の計算式は次のとおりとなる。
式3:出力=(325kg×50m/分)÷(6120kg・m/分×0.8)
上記式3により従来のケージ昇動時最大出力は約3.32kwとなる。
従来エレベーター装置におけるケージ昇動時最大出力を算出するにあたり、「巻上負荷」は次の式により算出できる。
式2:巻上負荷=上記(1)「ケージ重量」+上記(2)「定員時の乗員総体重」−上記(4)「カウンターウェイト重量」
よって「巻上負荷」は325kg(150kg+650kg−475kg)となる。あとは上記(6)の「巻上速度」、上記(7)の「1kwの毎分仕事量」及び上記(8)の「エネルギー効率」を上記式1に入力すれば、出力の計算式は次のとおりとなる。
式3:出力=(325kg×50m/分)÷(6120kg・m/分×0.8)
上記式3により従来のケージ昇動時最大出力は約3.32kwとなる。
又従来エレベーター装置におけるケージ降動時最大出力を算出するにあたり、「巻上負荷」は次の式により算出できる。
式4:巻上負荷=上記(4)「カウンターウェイト重量」−上記(1)「ケージ重量」
よって巻上負荷は325kg(475kg−150kg)となる。あとは上記(6)の「巻上速度」、上記(7)の「1kwの毎分仕事量」及び上記(8)の「エネルギー効率」を上記式1に入力すれば出力を算出できるが、この場合、上記式3と同一の計算式となりケージ降動時最大出力は約3.32kwとなる。
式4:巻上負荷=上記(4)「カウンターウェイト重量」−上記(1)「ケージ重量」
よって巻上負荷は325kg(475kg−150kg)となる。あとは上記(6)の「巻上速度」、上記(7)の「1kwの毎分仕事量」及び上記(8)の「エネルギー効率」を上記式1に入力すれば出力を算出できるが、この場合、上記式3と同一の計算式となりケージ降動時最大出力は約3.32kwとなる。
従って従来のエレベーター装置に要する出力は最大で約3.32kwであり、エレベーター昇降路の一端部に配設した巻上機がこれを担う。そのため、巻上機1台のときには約3.32kwの出力を一台で担い、複数台の場合には各巻上機は約3.32kwを台数で割った分の出力を担うこととなる。
≪本実施例のエレベーター装置に要する出力≫
本実施例のエレベーター装置におけるケージ昇動時最大出力を算出するにあたり、「巻上負荷」は次の式により算出できる。
式5:巻上負荷=上記(1)「ケージ重量」+上記(2)「定員時の乗員総体重」+上記(3)「本実施例の第二巻上機重量」−上記(4´)「カウンターウェイト重量」
よって「巻上負荷」は325kg(150kg+650kg+8kg−483kg)となる。あとは上記(6´)の「巻上速度」、上記(7)の「1kwの毎分仕事量」及び上記(8)の「エネルギー効率」を上記式1に入力すれば、出力の計算式は次のとおりとなる。
式6:出力=(325kg×25m/分)÷(6120kg・m/分×0.8)
上記式6により本実施例におけるケージ昇動時最大出力は約1.66kwとなる。
本実施例のエレベーター装置におけるケージ昇動時最大出力を算出するにあたり、「巻上負荷」は次の式により算出できる。
式5:巻上負荷=上記(1)「ケージ重量」+上記(2)「定員時の乗員総体重」+上記(3)「本実施例の第二巻上機重量」−上記(4´)「カウンターウェイト重量」
よって「巻上負荷」は325kg(150kg+650kg+8kg−483kg)となる。あとは上記(6´)の「巻上速度」、上記(7)の「1kwの毎分仕事量」及び上記(8)の「エネルギー効率」を上記式1に入力すれば、出力の計算式は次のとおりとなる。
式6:出力=(325kg×25m/分)÷(6120kg・m/分×0.8)
上記式6により本実施例におけるケージ昇動時最大出力は約1.66kwとなる。
又本実施例のエレベーター装置におけるケージ降動時最大出力を算出するにあたり、「巻上負荷」は次の式により算出できる。
式7:巻上負荷=上記(4´)「カウンターウェイト重量」−上記(1)「ケージ重量」−上記(3)「本実施例の第二巻上機重量」
よって巻上負荷は325kg(483kg−150kg−8kg)となる。あとは上記(6´)の「巻上速度」、上記(7)の「1kwの毎分仕事量」及び上記(8)の「エネルギー効率」を上記式1に入力すれば、出力を算出できるが、この場合、上記式6と同一の計算式となりケージ降動時最大出力は約1.66kwとなる。
式7:巻上負荷=上記(4´)「カウンターウェイト重量」−上記(1)「ケージ重量」−上記(3)「本実施例の第二巻上機重量」
よって巻上負荷は325kg(483kg−150kg−8kg)となる。あとは上記(6´)の「巻上速度」、上記(7)の「1kwの毎分仕事量」及び上記(8)の「エネルギー効率」を上記式1に入力すれば、出力を算出できるが、この場合、上記式6と同一の計算式となりケージ降動時最大出力は約1.66kwとなる。
従って本実施例にあっては、従来のエレベーター装置における出力の半分の出力で済み、巻上機に使用するモータの省電力化に大いに貢献する。更には、この低出力を4台のモータ、即ち第一巻上機3A・3B及び第二巻上機4A・4Bの各モータに割り振ることができるので、各モータの出力は約0.42kw程度となる。
≪実施例1のまとめ≫
上記の通り、本実施例に係るエレベーター装置にあっては、エレベーター昇降路7の一端部に固定して配設する第一巻上機3A・3Bを第二巻上機4A・4Bが補完する。そのため、従来に比して小出力のモータを使用して第一・第二巻上機3A・3B・4A・4Bを構成できるのは勿論のこと、各モータの使用電力を低減することができる。
上記の通り、本実施例に係るエレベーター装置にあっては、エレベーター昇降路7の一端部に固定して配設する第一巻上機3A・3Bを第二巻上機4A・4Bが補完する。そのため、従来に比して小出力のモータを使用して第一・第二巻上機3A・3B・4A・4Bを構成できるのは勿論のこと、各モータの使用電力を低減することができる。
又第二巻上機4A・4Bによりカウンターウェイト2A・2Bの昇降動距離及び昇降動速度を制限でき、安全にカウンターウェイト2A・2Bとケージ1とを相対昇降動させることができる。
本実施例においては、エレベーター昇降路7に一対の第一巻上機3A・3Bを配設し、ケージ1に一対の第二巻上機4A・4Bを配設した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第一巻上機を複数対配設し各第一巻上機に対応する第二巻上機を配設する場合を排除しない。又第二巻上機をケージの上端に一対又は複数対、同下端に一対又は複数対配設することもできる。
又本実施例においては、エレベーター昇降路の上端部に第一巻上機を配設し、ケージの外部上端に第二巻上機を配設した例を示したが、これとは逆に、エレベーター昇降路の下端部に第一巻上機を配設し、ケージの外部下端に第二巻上機を配設して構成することも実施に応じ任意である。
図2は実施例2に係るエレベーター装置の構造を概示する説明図である。後記する第一巻上機3Aと滑車12A、第一巻上機3Bと滑車12B、滑車6Aと滑車15A、滑車6Bと滑車15B、滑車9Aと滑車13A、滑車9Bと滑車13B、滑車10Aと滑車14A、滑車10Bと滑車14Bとはそれぞれ同軸上に配設されるが、説明の便宜上、図2においては、位置をずらして示している。
本実施例の特徴は既述した実施例1の構成に加えて、第二巻上機4Aのみにより巻き上げられるワイヤー8Aを備える点にある。
≪巻上機の配設構造≫
本実施例の巻上機の配設構造は、前記した実施例1と同様であるので、当該実施例1にて記載した説明を援用する。
本実施例の巻上機の配設構造は、前記した実施例1と同様であるので、当該実施例1にて記載した説明を援用する。
≪釣り合い構造≫
本実施例においては、前記実施例1と同様にワイヤー5A(以下、第一ワイヤー5Aという。)とワイヤー5B(以下、第一ワイヤー5Bという。)によるカウンターウェイト2A・2Bとケージ1との釣り合い支持に加えて、次に述べるワイヤー8A・8B(以下、第二ワイヤー8A・8Bという。)によるカウンターウェイト2A・2Bとケージ1とを釣り合い支持する構造を有している。
本実施例においては、前記実施例1と同様にワイヤー5A(以下、第一ワイヤー5Aという。)とワイヤー5B(以下、第一ワイヤー5Bという。)によるカウンターウェイト2A・2Bとケージ1との釣り合い支持に加えて、次に述べるワイヤー8A・8B(以下、第二ワイヤー8A・8Bという。)によるカウンターウェイト2A・2Bとケージ1とを釣り合い支持する構造を有している。
即ち第二ワイヤー8Aの一端にカウンターウェイト2Aの上端を連結し、同ワイヤー8Aの中途部を第二巻上機4Aのドラムに巻き付け、同様に第二ワイヤー8Bの一端にカウンターウェイト2Bの上端を連結し、同ワイヤー8Bの中途部を第二巻上機4Bのドラムに巻き付け、これら第二ワイヤー8A・8Bによっても二個のカウンターウェイト2A・2Bとケージ1とを釣り合い状態に支持する。
つまり、第一ワイヤー5A及び第二ワイヤー8Aとカウンターウェイト2Aとを直接連結すると共にこれら第一・第二ワイヤー5A・8Aとケージ1とを第二巻上機4Aを介して連結し、同様に第一ワイヤー5B及び第二ワイヤー8Bとカウンターウェイト2Bとを直接連結すると共にこれら第一・第二ワイヤー5B・8Bとケージ1とを第二巻上機4Bを介して連結し上記釣り合い構造を形成している。よって、本実施例にあっては、第一巻上機3A・3Bと第二巻上機4A・4Bのそれぞれに掛かる負担をカウンターウェイト2A・2Bによりバランスよく軽減することができる。
尚図3に示すように、第二巻上機4Aの第一ワイヤー5Aを巻き付けるドラム16Aと第二ワイヤー8Aを巻き付けるドラム16Bは別ドラムであり、それぞれ同軸上に配され第二巻上機4Aのモータによる回転力を伝達する。又図3中の17は第一巻上機3Aの第一ワイヤー5Aを巻き付けるドラムであり、12Aは既述したように第二ワイヤー8Aを巻き付ける滑車であり、これらドラム17と滑車12Aは同軸上に配され、ドラム17にのみ第一巻上機3Aのモータによる回転力を伝達する。
又同様に、第二巻上機4Bの第一ワイヤー5Bを巻き付けるドラム18Aと第二ワイヤー8Bを巻き付けるドラム18Bは別ドラムであり、それぞれ同軸上に配され第二巻上機4Bのモータによる回転力を伝達する。又図3中の19は第一巻上機3Bの第一ワイヤー5Bを巻き付けるドラムであり、12Bは既述したように第二ワイヤー8Bを巻き付ける滑車であり、これらドラム19と滑車12Bは同軸上に配され、ドラム19にのみ第一巻上機3Aのモータによる回転力を伝達する。
≪第一ワイヤー5A・5Bによるワイヤーライン≫
図2に示すように、本実施例においては、第一ワイヤー5Aは、その一端をカウンターウェイト2Aの上端に連結し、滑車9A、第一・第二巻上機3A・4Aのドラムを介し更に滑車6A・10Aを介して、その他端を上記カウンターウェイト2Aの下端に連結し環状のワイヤーラインを形成する。即ち滑車9A・10Aを追加しているだけで、基本的には前記実施例1のワイヤー5Aによるワイヤーラインと同様である。
図2に示すように、本実施例においては、第一ワイヤー5Aは、その一端をカウンターウェイト2Aの上端に連結し、滑車9A、第一・第二巻上機3A・4Aのドラムを介し更に滑車6A・10Aを介して、その他端を上記カウンターウェイト2Aの下端に連結し環状のワイヤーラインを形成する。即ち滑車9A・10Aを追加しているだけで、基本的には前記実施例1のワイヤー5Aによるワイヤーラインと同様である。
又第一ワイヤー5Bは、その一端をカウンターウェイト2Bの上端に連結し、滑車9B、第一・第二巻上機3B・4Bのドラムを介し更に滑車6B・10Bを介して、その他端を上記カウンターウェイト2Bの下端に連結し環状のワイヤーラインを形成する。即ち滑車9B・10Bを追加しているだけで、基本的には前記実施例1のワイヤー5Bによるワイヤーラインと同様である。
又第一ワイヤー5Aのメインワイヤー部分5Aa及びコンベンワイヤー部分5Ab、第一ワイヤー5Bのメインワイヤー部分5Ba及びコンベンワイヤー部分5Bbについては、前記実施例1と同様であるので、前記実施例1における説明を援用する。又コンベンワイヤー部分5Ab・5Bbを省略できる点も前記実施例1と同様である。
≪第二ワイヤー8A・8Bによるワイヤーライン≫
図2に示すように、第二ワイヤー8Aは、その一端をカウンターウェイト2Aの上端に連結し、滑車13A・12A、第二巻上機4Aのドラムを介し更に滑車15A・14Aを介して、その他端を上記カウンターウェイト2Aの下端に連結し環状のワイヤーラインを形成する。尚第二ワイヤー8Aの一端から第二巻上機4Aのドラムに巻き付けられた箇所までの部分はメインワイヤー部分8Aa、同ワイヤー8Aの他端から第二巻上機4Aのドラムに巻き付けられた箇所までの部分はコンベンワイヤー部分8Abである。
図2に示すように、第二ワイヤー8Aは、その一端をカウンターウェイト2Aの上端に連結し、滑車13A・12A、第二巻上機4Aのドラムを介し更に滑車15A・14Aを介して、その他端を上記カウンターウェイト2Aの下端に連結し環状のワイヤーラインを形成する。尚第二ワイヤー8Aの一端から第二巻上機4Aのドラムに巻き付けられた箇所までの部分はメインワイヤー部分8Aa、同ワイヤー8Aの他端から第二巻上機4Aのドラムに巻き付けられた箇所までの部分はコンベンワイヤー部分8Abである。
又同様に、第二ワイヤー8Bは、その一端をカウンターウェイト2Bの上端に連結し、滑車13B・12B、第二巻上機4Bのドラムを介し更に滑車15B・14Bを介して、その他端を上記カウンターウェイト2Bの下端に連結し環状のワイヤーラインを形成する。尚第二ワイヤー8Bの一端から第二巻上機4Bのドラムに巻き付けられた箇所までの部分はメインワイヤー部分8Ba、同ワイヤー8Bの他端から第二巻上機4Bのドラムに巻き付けられた箇所までの部分はコンベンワイヤー部分8Bbである。
尚第二ワイヤー8A・8Bにおいてもコンベンワイヤー部分8Ab・8Bbを省略できることは勿論である。
≪ケージ及びカウンターウェイトの昇降動≫
本実施例におけるケージ1及びカウンターウェイト2A・2Bの昇降動について、第一巻上機3A・3Bと第二巻上機4A・4Bの協働による第一ワイヤー5A・5Bの巻上に関しては、前記実施例1と同様であるので、前記実施例1で説明した内容を援用する。
本実施例におけるケージ1及びカウンターウェイト2A・2Bの昇降動について、第一巻上機3A・3Bと第二巻上機4A・4Bの協働による第一ワイヤー5A・5Bの巻上に関しては、前記実施例1と同様であるので、前記実施例1で説明した内容を援用する。
又本実施例特有の第二ワイヤー8Aは、第二巻上機4Aのみによって巻き上げられて、ケージ1及びカウンターウェイト2Aの昇降動に貢献する。同様に第二ワイヤー8Bは、第二巻上機4Bのみによって巻き上げられて、ケージ1及びカウンターウェイト2Bの昇降動に貢献する。
本実施例にあっては、第一ワイヤー5A・5Bを介したカウンターウェイト2A・2Bの昇降動距離と、第二ワイヤー8A・8Bを介したカウンターウェイト2A・2Bの昇降動距離とを同一にせねばならない。即ち前記実施例1で示した通り、カウンターウェイト2A・2Bは、第一巻上機3A・3Bにより第一ワイヤー5A・5Bが巻き上げられる長さL1分だけ昇降動することとなるが、本実施例にあっては、第二巻上機4A・4Bにより第二ワイヤー8A・8Bが巻き上げられる長さL2を上記L1と同長とし、第一ワイヤー5A・5Bと第二ワイヤー8A・8Bとが協働して安全にカウンターウェイト2A・2Bを昇降動させる。
従って、本実施例においては、第一巻上機3A・3Bのモータと第二巻上機4A・4Bのモータとは同一性能にする。
又第二巻上機4A・4Bによるカウンターウェイト2A・2Bの昇降動距離及び昇降動速度の制限は前記実施例1と同様である。
≪本実施例のエレベーター装置に要する出力≫
本実施例のエレベーター装置に要する出力については、前記実施例1と同様であるので、前記実施例1で既述した内容を援用する。よって本実施例においても省電力化が有効に達成できることに変わりはない。
本実施例のエレベーター装置に要する出力については、前記実施例1と同様であるので、前記実施例1で既述した内容を援用する。よって本実施例においても省電力化が有効に達成できることに変わりはない。
≪実施例2のまとめ≫
上記の通り、本実施例に係るエレベーター装置にあっては、前記実施例1と同様の効果に加えて第一巻上機3A・3Bと第二巻上機4A・4Bのそれぞれに掛かる負担をカウンターウェイト2A・2Bに連結した第一ワイヤー5A・5B及び第二ワイヤー8A・8Bによってバランスよく軽減できる。
上記の通り、本実施例に係るエレベーター装置にあっては、前記実施例1と同様の効果に加えて第一巻上機3A・3Bと第二巻上機4A・4Bのそれぞれに掛かる負担をカウンターウェイト2A・2Bに連結した第一ワイヤー5A・5B及び第二ワイヤー8A・8Bによってバランスよく軽減できる。
又第一ワイヤー5Aと第二ワイヤー8Aとが協働して安全にカウンターウェイト2Aを昇降動させることができると共に、第一ワイヤー5Bと第二ワイヤー8Bとが協働して安全にカウンターウェイト2Bを昇降動させることができる。
又本実施例においても、前記実施例1と同様に、第一巻上機を複数対配設し各第一巻上機に対応する第二巻上機を配設する場合を排除しない。又第二巻上機をケージの上端に一対又は複数対、同下端に一対又は複数対配設することもできる。更にはエレベーター昇降路の下端部に第一巻上機を配設し、ケージの外部下端に第二巻上機を配設して構成することも実施に応じ任意である。
図4は実施例3に係るエレベーター装置の構造を概示する説明図である。前記実施例2と同様に、第一巻上機3Aと滑車12A、第一巻上機3Bと滑車12B、滑車6Aと滑車15A、滑車6Bと滑車15B、滑車9Aと滑車13A、滑車9Bと滑車13B、滑車10Aと滑車14A、滑車10Bと滑車14Bとはそれぞれ同軸上に配設されるが、説明の便宜上、図4においては、位置をずらして示している。
本実施例の構造は前記実施例2と略同様であるが、異なる点は第一ワイヤー5Aに連結するカウンターウェイト2Aと第二ワイヤー8Aに連結するカウンターウェイト20Aとを別個独立のものとし、第一ワイヤー5Bに連結するカウンターウェイト2Bと第二ワイヤー8Bに連結するカウンターウェイト20Bとを別個独立のものとした点にある。以下、詳述する。
≪巻上機の配設構造≫
本実施例の巻上機の配設構造は、前記した実施例1と同様であるので、当該実施例1にて記載した説明を援用する。
本実施例の巻上機の配設構造は、前記した実施例1と同様であるので、当該実施例1にて記載した説明を援用する。
≪釣り合い構造≫
本実施例においては、第一ワイヤー5Aの一端にカウンターウェイト2Aの上端を連結し、同ワイヤー5Aの中途部を第一巻上機3Aのドラムに巻きつけると共に第二巻上機4Aのドラムに巻きつけ、同様に第一ワイヤー5Bの一端にカウンターウェイト2Bの上端を連結し、同ワイヤー5Bの中途部を第一巻上機3Bのドラムに巻きつけると共に第二巻上機4Bのドラムに巻き付ける構造となっている。
本実施例においては、第一ワイヤー5Aの一端にカウンターウェイト2Aの上端を連結し、同ワイヤー5Aの中途部を第一巻上機3Aのドラムに巻きつけると共に第二巻上機4Aのドラムに巻きつけ、同様に第一ワイヤー5Bの一端にカウンターウェイト2Bの上端を連結し、同ワイヤー5Bの中途部を第一巻上機3Bのドラムに巻きつけると共に第二巻上機4Bのドラムに巻き付ける構造となっている。
加えて第二ワイヤー8Aの一端にカウンターウェイト20Aの上端を連結し、同ワイヤー8Aの中途部を第二巻上機4Aのドラムに巻きつけ、同様に第二ワイヤー8Bの一端にカウンターウェイト20Bの上端を連結し、同ワイヤー8Bの中途部を第二巻上機4Bのドラムに巻き付ける構造となっている。
よって、本実施例にあっては、上記第一ワイヤー5A・5B及び上記第二ワイヤー8A・8Bにより四個のカウンターウェイト2A・2B・20A・20Bとケージ1とを釣り合い状態に支持する構造となっている。
換言すると、本実施例に係るエレベーター装置にあっては、第一ワイヤー5A・5Bとカウンターウェイト2A・2Bの上端を直接連結すると共に同ワイヤー5A・5Bとケージ1の上端とを第二巻上機4Aを介して連結し、同様に第二ワイヤー8A・8Bとカウンターウェイト20A・20Bの上端を直接連結すると共に同ワイヤー8A・8Bとケージ1の上端とを第二巻上機4Bを介して連結し、上記釣り合い構造を形成している。
≪第一ワイヤー5A・5Bによるワイヤーライン≫
図4に示すように、本実施例においては、第一ワイヤー5Aは、その一端をカウンターウェイト2Aの上端に連結し、滑車9A、第一・第二巻上機3A・4Aのドラムを介し更に滑車6A・10Aを介して、その他端を上記カウンターウェイト2Aの下端に連結し環状のワイヤーラインを形成する。
図4に示すように、本実施例においては、第一ワイヤー5Aは、その一端をカウンターウェイト2Aの上端に連結し、滑車9A、第一・第二巻上機3A・4Aのドラムを介し更に滑車6A・10Aを介して、その他端を上記カウンターウェイト2Aの下端に連結し環状のワイヤーラインを形成する。
又第一ワイヤー5Bは、その一端をカウンターウェイト2Bの上端に連結し、滑車9B、第一・第二巻上機3B・4Bのドラムを介し更に滑車6B・10Bを介して、その他端を上記カウンターウェイト2Bの下端に連結し環状のワイヤーラインを形成する。
尚図4に示すように、上記カウンターウェイト2A・2Bはエレベーター昇降路7の上半分で昇降動できるように配設する。
又メインワイヤー部分5Aa・5Ba及びコンベンワイヤー部分5Ab・5Bbについては前記実施例1・2と同様であるので、ここでは説明を割愛する。
≪第二ワイヤー8A・8Bによるワイヤーライン≫
図4に示すように、第二ワイヤー8Aは、その一端をカウンターウェイト20Aの上端に連結し、滑車13A・12A、第二巻上機4Aのドラムを介し更に滑車15A・14Aを介して、その他端を上記カウンターウェイト20Aの下端に連結し環状のワイヤーラインを形成する。
図4に示すように、第二ワイヤー8Aは、その一端をカウンターウェイト20Aの上端に連結し、滑車13A・12A、第二巻上機4Aのドラムを介し更に滑車15A・14Aを介して、その他端を上記カウンターウェイト20Aの下端に連結し環状のワイヤーラインを形成する。
又同様に、第二ワイヤー8Bは、その一端をカウンターウェイト20Bの上端に連結し、滑車13B・12B、第二巻上機4Bのドラムを介し更に滑車15B・14Bを介して、その他端を上記カウンターウェイト20Bの下端に連結し環状のワイヤーラインを形成する。
尚図4に示すように、上記カウンターウェイト20A・20Bはエレベーター昇降路7の下半分で昇降動できるように配設する。よって、当該カウンターウェイト20A・20Bは上記したカウンターウェイト2A・2Bと共にエレベーター昇降路7内で上下に分かれて昇降動することとなり、昇降路7内のスペースを徒に増大することはない。
又メインワイヤー部分8Aa・8Ba及びコンベンワイヤー部分8Ab・5Bbについては前記実施例2と同様であるので、ここでは説明を割愛する。
≪ケージ及びカウンターウェイトの昇降動≫
本実施例においても、「ケージ重量と乗員の総体重の和」と「カウンターウェイト重量」(本実施例の場合、カウンターウェイト2A・2B・20A・20Bの総重量)とのバランスにより第一巻上機3A・3Bと第二巻上機4A・4Bのモータの作動又はブレーキ解除を行うことに関しては、前記実施例1・2と同様である。
本実施例においても、「ケージ重量と乗員の総体重の和」と「カウンターウェイト重量」(本実施例の場合、カウンターウェイト2A・2B・20A・20Bの総重量)とのバランスにより第一巻上機3A・3Bと第二巻上機4A・4Bのモータの作動又はブレーキ解除を行うことに関しては、前記実施例1・2と同様である。
又第二巻上機4A・4Bによるカウンターウェイト2A・2Bの昇降動距離及び昇降動速度の制限は前記実施例1・2と同様である。更に同第二巻上機4A・4Bによるカウンターウェイト20A・20Bの昇降動距離及び昇降動速度の制限もこれに倣う。
本実施例にあっては、既述したように、カウンターウェイト2A・2Bをエレベーター昇降路7の上半分で昇降動させ、カウンターウェイト20A・20Bをエレベーター昇降路7の下半分で昇降動させるため、各カウンターウェイトをケージ1の昇降動距離の半分の距離で昇降動させなければならない。
従って、本実施例にあっては、第一ワイヤー5A・5Bを介したカウンターウェイト2A・2Bの昇降動距離と、第二ワイヤー8A・8Bを介したカウンターウェイト20A・20Bの昇降動距離とを同一にすれば、これらの昇降動距離の和、即ちケージ1の昇降動距離は上記各カウンターウェイトの昇降動距離の二倍となる。
換言すると、カウンターウェイト2A・2Bは、第一巻上機3A・3Bにより第一ワイヤー5A・5Bが巻き上げられる長さL1分だけ昇降動し、カウンターウェイト20A・20Bは第二巻上機4A・4Bにより第二ワイヤー8A・8Bが巻き上げられる長さL2分だけ昇降動することとなるが、これらL1とL2を同長にすれば、これらL1とL2の和であるケージ1の昇降動距離はL1(L2)の二倍となる。
従って、本実施例においても、前記実施例2と同様に、第一巻上機3A・3Bのモータと第二巻上機4A・4Bのモータとは同一性能にする。
≪本実施例のエレベーター装置に要する出力≫
本実施例のエレベーター装置に要する出力については、前記実施例1と同様であるので、前記実施例1で既述した内容を援用する。よって本実施例においても当然に省電力化が有効に達成できる。
本実施例のエレベーター装置に要する出力については、前記実施例1と同様であるので、前記実施例1で既述した内容を援用する。よって本実施例においても当然に省電力化が有効に達成できる。
≪実施例3のまとめ≫
上記の通り、本実施例に係るエレベーター装置にあっては、前記実施例1と同様の効果及び前記実施例2の第二ワイヤー8A・8Bによる効果に加えて、カウンターウェイト2A・2Bとカウンターウェイト20A・20Bを別々に制御し昇降動させることができ、エレベーター昇降路7内のスペースを有効に活用できる。
上記の通り、本実施例に係るエレベーター装置にあっては、前記実施例1と同様の効果及び前記実施例2の第二ワイヤー8A・8Bによる効果に加えて、カウンターウェイト2A・2Bとカウンターウェイト20A・20Bを別々に制御し昇降動させることができ、エレベーター昇降路7内のスペースを有効に活用できる。
又第一ワイヤー5A・5Bと第二ワイヤー8A・8Bの個々のワイヤーに掛かる負担を軽減することができる。
又本実施例においても、前記実施例1・2と同様に、第一巻上機を複数対配設し各第一巻上機に対応する第二巻上機を配設する場合を排除しない。又第二巻上機をケージの上端に一対又は複数対、同下端に一対又は複数対配設することもできる。更にはエレベーター昇降路の下端部に第一巻上機を配設し、ケージの外部下端に第二巻上機を配設して構成することも実施に応じ任意である。
以上の通り、本発明に係るエレベーター装置によれば、従来のエレベーター装置よりも大幅に電力を節約でき、これを新設のエレベーター装置に採用するのは勿論のこと、世に数多ある既設のエレベーター装置の置換装置として利用すれば、省電力化ひいては省エネルギー化に貢献できる。
又装置全体の出力を低減し更には低減した出力を複数台(最低四台)の巻上機で分担するため、巻上機のモータとして新たに大出力のモータを開発することなく規格品のモータを使用でき、頗る経済的である。
又カウンターウェイトの昇降動距離を制御し、エレベーター昇降路内のスペースを有効活用することができ、ビル内におけるエレベーター昇降路の省スペース化にも貢献できる。
加えて、上記の如く、巻上機には小出力のモータを使用し巻上機自体の重量増加や大型化を招くことがないため、本発明に係るエレベーター装置を採用すれば、自由度の高いビル設計が可能となる。
1…ケージ、2A・2B…カウンターウェイト、3A・3B…第一巻上機、4A・4B…第二巻上機、5A・5B…ワイヤー(第一ワイヤー)、5Aa・5Ba…メインワイヤー部分、5Ab・5Bb…コンベンワイヤー部分、6A・6B…滑車、7…エレベーター昇降路、8A・8B…ワイヤー(第二ワイヤー)、8Aa・8Ba…メインワイヤー部分、8Ab・8Bb…コンベンワイヤー部分、9A・9B…滑車、10A・10B…滑車、12A・12B…滑車、13A・13B…滑車、14A・14B…滑車、15A・15B…滑車、16A・16B…ドラム、17…ドラム、18A・18B…ドラム、19…ドラム、20A・20B…カウンターウェイト、L1…第一巻上機によって巻き上げられる長さ、L2…第二巻上機によって巻き上げられる長さ。
要述すると、本発明に係るエレベーター装置はワイヤーによりケージとカウンターウェイトとを釣り合い状態をもって連結し当該ワイヤーを巻き上げる巻上機の負担を軽減するトラクション式エレベーター装置であって、エレベーター昇降路の一端部に配設される一対又は複数対の第一巻上機を備え、更に上記ケージに配設され同ケージと共に昇降動する第二巻上機を少なくとも上記第一巻上機と同数備え、上記ワイヤーは一端を上記カウンターウェイトの上端に連結し他端を同カウンターウェイトの下端に連結して全体として環状のワイヤーラインを形成する構成を有し、上記各第二巻上機が上記ワイヤー上を自走しつつ上記各第一巻上機を補完することにより省電力化を図る。即ちケージ昇降動時の巻上負荷のみならず巻上速度をも上記第一・第二巻上機に振り分けることができ、各巻上機のモータの使用電力を低減し省電力化を有効に達成する。又第二巻上機によりカウンターウェイトの昇降動距離及び昇降動速度を制限し、エレベーター昇降路内のスペースを有効活用しつつカウンターウェイトを安全に昇降動することができる。
上記のように、ワイヤー5Aが環状のワイヤーラインを形成しているのは、該ワイヤー5Aの一端から第二巻上機4Aのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Aa(以下、メインワイヤー部分という。)のワイヤー重量に対して、同ワイヤー5Aの他端から第二巻上機4Aのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Ab(以下、コンベンワイヤー部分という。)のワイヤー重量によりバランスを保つためである。
≪ワイヤー5Bによるワイヤーライン≫
又同様に、図1において、ワイヤー5Bは、その一端をカウンターウェイト2Bの上端に連結し、第一・第二巻上機3B・4Bのドラム及び滑車6Bを介して、その他端をカウンターウェイト2Bの下端に連結し、全体として環状のワイヤーラインを形成しており、該ワイヤー5Bの一端から第二巻上機4Bのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Ba(メインワイヤー部分)のワイヤー重量に対して、同ワイヤー5Bの他端から第二巻上機4Bのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Bb(コンベンワイヤー部分)のワイヤー重量でバランスを保っている。
又同様に、図1において、ワイヤー5Bは、その一端をカウンターウェイト2Bの上端に連結し、第一・第二巻上機3B・4Bのドラム及び滑車6Bを介して、その他端をカウンターウェイト2Bの下端に連結し、全体として環状のワイヤーラインを形成しており、該ワイヤー5Bの一端から第二巻上機4Bのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Ba(メインワイヤー部分)のワイヤー重量に対して、同ワイヤー5Bの他端から第二巻上機4Bのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Bb(コンベンワイヤー部分)のワイヤー重量でバランスを保っている。
要述すると、本発明に係るエレベーター装置はワイヤーによりケージとカウンターウェイトとを釣り合い状態をもって連結し当該ワイヤーを巻き上げる巻上機の負担を軽減するトラクション式エレベーター装置であって、エレベーター昇降路の一端部に配設される一対又は複数対の第一巻上機を備え、更に上記ケージの外部上端又は外部下端の少なくとも一方に配設され同ケージと共に昇降動する第二巻上機を少なくとも上記第一巻上機と同数備え、上記ワイヤーの一端を上記カウンターウェイトの上端に連結し、同ワイヤーの中途部を上記第一巻上機のドラムに巻きつけると共に上記第二巻上機のドラムに巻きつけ、同ワイヤーの他端を上記カウンターウェイトの下端に連結して全体として環状のワイヤーラインを形成する構成を有し、上記各第二巻上機が上記ワイヤー上を自走しつつ上記各第一巻上機を補完することにより省電力化を図る。即ちケージ昇降動時の巻上負荷のみならず巻上速度をも上記第一・第二巻上機に振り分けることができ、各巻上機のモータの使用電力を低減し省電力化を有効に達成する。又第二巻上機によりカウンターウェイトの昇降動距離及び昇降動速度を制限し、エレベーター昇降路内のスペースを有効活用しつつカウンターウェイトを安全に昇降動することができる。
上記のように、ワイヤー5Aが環状のワイヤーラインを形成しているのは、該ワイヤー5Aの一端から第二巻上機4Aのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Aa(以下、メインワイヤー部分という。)のワイヤー重量に対して、同ワイヤー5Aの他端から第二巻上機4Aのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Ab(以下、コンベンワイヤー部分という。)のワイヤー重量によりバランスを保つためである。
≪ワイヤー5Bによるワイヤーライン≫
又同様に、図1において、ワイヤー5Bは、その一端をカウンターウェイト2Bの上端に連結し、第一・第二巻上機3B・4Bのドラム及び滑車6Bを介して、その他端をカウンターウェイト2Bの下端に連結し、全体として環状のワイヤーラインを形成しており、該ワイヤー5Bの一端から第二巻上機4Bのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Ba(メインワイヤー部分)のワイヤー重量に対して、同ワイヤー5Bの他端から第二巻上機4Bのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Bb(コンベンワイヤー部分)のワイヤー重量でバランスを保っている。
又同様に、図1において、ワイヤー5Bは、その一端をカウンターウェイト2Bの上端に連結し、第一・第二巻上機3B・4Bのドラム及び滑車6Bを介して、その他端をカウンターウェイト2Bの下端に連結し、全体として環状のワイヤーラインを形成しており、該ワイヤー5Bの一端から第二巻上機4Bのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Ba(メインワイヤー部分)のワイヤー重量に対して、同ワイヤー5Bの他端から第二巻上機4Bのドラムに巻き付けられた箇所までの部分5Bb(コンベンワイヤー部分)のワイヤー重量でバランスを保っている。
Claims (4)
- ワイヤーによりケージとカウンターウェイトとを釣り合い状態をもって連結し当該ワイヤーを巻き上げる巻上機の負担を軽減するトラクション式エレベーター装置であって、エレベーター昇降路の一端部に配設される一対又は複数対の第一巻上機を備え、更に上記ケージに配設され同ケージと共に昇降動する第二巻上機を少なくとも上記第一巻上機と同数備え、該各第二巻上機が上記各第一巻上機を補完することにより省電力化を図ることを特徴とするエレベーター装置。
- 上記ワイヤーは上記第一・第二巻上機の双方により巻き上げられる第一ワイヤーと、上記第二巻上機のみにより巻き上げられる第二ワイヤーとから成ることを特徴とする請求項1記載のエレベーター装置。
- 上記第一ワイヤーに連結するカウンターウェイトと上記第二ワイヤーに連結するカウンターウェイトとが別個独立のものであることを特徴とする請求項2記載のエレベーター装置。
- 上記第一ワイヤーに連結するカウンターウェイトと上記第二ワイヤーに連結するカウンターウェイトとが共通であることを特徴とする請求項2記載のエレベーター装置。
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