JP2015075747A - 光変調器 - Google Patents

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Abstract

【課題】原理的な光損失が小さく、かつ構成がシンプルな3Dシンプレックス光変調器を提供する。
【解決手段】本発明の1の実施形態である光変調器は、入力光を強度比4:1で分岐する非対称光分岐手段であって、分岐後の光のうち光強度の強い分岐光を非対称光分岐手段の第1の出力ポートに出力し、光強度の弱い分岐光を非対称光分岐手段の第2の出力ポートに出力する、非対称光分岐手段と、非対称光分岐手段の第1の出力ポートに接続された4値位相変調手段と、非対称光分岐手段の第2の出力ポートに接続された2値位相変調手段と、4値位相変調手段の出力ポート及び2値位相変調手段の出力ポートに接続された直交偏波光結合手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、光通信システムに応用可能な光変調器に関する。
光ファイバ通信システムにおいて、受信感度を向上し、伝送距離を伸ばすことは重要な課題である。近年、デジタル信号処理(Digital Signal Processing、DSP)とコヒーレント伝送技術を組み合わせたデジタルコヒーレント技術の急速な発展により、光通信における変調フォーマットの選択肢が大きく広がったため、変調フォーマットの工夫により受信感度を向上させる試みが盛んに行われている。
受信感度の高い変調方式の一つとして、3Dシンプレックス変調が挙げられる。光伝送においては、直交する2偏波をX及びY偏波とすると、X偏波同相(XI)、X偏波直交(XQ)、Y偏波同相(YI)、Y偏波直交(YQ)の最大4軸を用いた変調が可能であるが、3Dシンプレックス変調はこのうち3軸を用い、これらの軸によって張られる3次元空間内で正四面体(3Dシンプレックス)の頂点の位置に信号点を配置する変調方式である。3Dシンプレックス変調は2bit/symbolの変調であり、同じ2bit/symbolの変調である偏波多重2値位相変調(Dual−Polarization Binary Phase−Shift Keying、DP−BPSK)に比べ理論上1.2dB良好な受信感度を示す(非特許文献1、2)。
3Dシンプレックス信号を生成する方法としては、図1に示す通り、偏波多重4値位相変調(Dual−Polarization Quadrature Phase−Shift Keying、DP−QPSK)変調器を特定の相関を持たせたデータ信号で駆動する方法が知られている(非特許文献2)。
図1は、従来の3Dシンプレックス変調器100の回路構成を示す図である。図1に記載の3Dシンプレックス100は、入力光Einが入力される入力ポート101と、入力光Einを分岐比1:1に分岐して出力する、対称光分岐手段となる光分岐器130と、光分岐器130の各出力ポートに接続された4値位相変調手段となるQPSK変調器191、192と、QPSK変調器192の出力ポートに接続された90度偏波回転手段となる偏波光回転器151と、QPSK変調器191の出力ポート及び偏波光回転器151の出力ポートに接続された偏波光結合手段となる偏波光結合器152と、偏波光結合器152の出力ポートに接続され、出力光Eoutを出力する出力ポート102とを備える。
QPSK変調器191は、光分岐器130からの一方の出力光を分岐比1:1に分岐して出力する、対称光分岐手段となる光分岐器131と、光分岐器131の各出力ポートに接続された2値位相変調手段となるBPSK変調器111、112と、BPSK変調器112の出力ポートに接続された、アーム間位相差をπ/2に設定する位相調整手段となる位相調整器121と、BPSK変調器111の出力ポート及び位相調整器121の出力ポートに接続され、偏波光結合器152に結合光を出力する対称光結合手段となる光結合器132とを備える。QPSK変調器192についても、光分岐器130からの他方の出力光を分岐比1:1に分岐して出力する光分岐手段となる光分岐器133と、光分岐器133の各出力ポートに接続された2値位相変調手段となるBPSK変調器113、114と、BPSK変調器114の出力ポートに接続されたアーム間位相差をπ/2に設定する位相調整手段である位相調整器122と、BPSK変調器113の出力ポート及び位相調整器122の出力ポートに接続され、偏波光結合器152に結合光を出力する対称光結合手段である光結合器134とを備える。
3Dシンプレックス100のBPSK変調器111〜113は、それぞれバイナリデータ信号d〜dによって駆動され、BPSK変調器114はオフ状態(光を通さない状態)となるよう設定される。ここで、dとdは独立な任意の送信データ信号であり、dは、
Figure 2015075747
Figure 2015075747
となるように生成する。
Figure 2015075747
以下、便宜上、BPSK変調器111〜114の動作偏波をX、Xと直交する偏波をYとし、入力ポート101に強度1のX偏波連続光を入力する場合を考える。出力ポート102からの出力光電界のX偏波、Y偏波成分をそれぞれE、Eとすると、
Figure 2015075747
Figure 2015075747
となる。ここで係数
Figure 2015075747
は光分岐器及び光結合器130〜134の電界透過関数に対応し、各偏波チャネルの光路において合計3段通過することから、式2及び3において3乗されている。また、b(n=1〜3)は、それぞれBPSK変調器111〜113の変調パラメータであり、シンボル点(時間軸上でのシンボルの中心タイミング)においては、d=0のときb=−1(位相π)、d=1のときb=+1(位相0)の値を取るものとする。従って、d、dの値とXI(Eの実部)、XQ(Eの虚部)、YI(Eの実部)、YQ(Eの虚部)各成分の値の対応は以下に示す表の通りとなる。
Figure 2015075747
XI、XQ、YIの3次元空間において、上記4信号点を結ぶと一辺の長さが1の正四面体が得られることがわかる。すなわち、3Dシンプレックス変調信号が得られていることがわかる。
M.Karlsson and E.Agrell, "Which is the most power-efficient modulation format in optical links?," Opt. Exp., vol.17, no.13, pp.108, 191, 0819, 2009. A.Dochhan, H.Griesser, and M. Eiselt, "First Experimental Demonstration of a 3-Dimensional Simplex Modulation Format Showing Improved OSNR Performance Compared to DP-BPSK," Proc. OFC/NFOEC2013, JTh2A.40, 2013. N.Kikuchi, "Intersymbol Interference (ISI) Suppression Technique for Optical Binary and Multilevel Signal Generation," J.Lightwave Technol., Vol.25, No.8, pp.2060-2068, 2007.
しかしながら、上記従来技術には、変調器構成に起因する原理的な光損失が大きくなってしまうという問題があった。ただし、ここで言う「変調器構成に起因する原理的な光損失」(以下、「原理損失」という。)とは、光導波路の導波損失やプロセスエラーによる損失等がゼロであるような理想条件下においても、光信号の合成過程で不可避的に生じる光損失を示す。従来技術において、入力光強度を1とした場合のシンボル点における出力光強度は、数式1において|E+Eに相当するが、いずれの場合においても常に|E+E=3/8となり、原理損失4.26dBが生じることがわかる。
また、従来技術においては、バイナリデータ信号dを生成するためのXORゲートを含む電子回路が必要となる上、2bit/symbolの変調のために、バイナリデータ信号d、d、dを送信する、3系統のバイナリデータ駆動系と4個のBPSK変調器を用いており、装置が必要以上に複雑であるという問題があった(一般に、Nbit/symbolの変調のために必要なバイナリデータ駆動系とBPSK変調器の数はそれぞれN個である)。各バイナリデータ駆動系には駆動信号を増幅するためのドライバアンプが必要となるため、消費電力低減の観点からもデータ駆動系は少ない方が良い。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、原理的な光損失が小さく、かつ構成がシンプルな3Dシンプレックス光変調器を提供することである。
このような課題を解決するために、本発明の1の実施形態である光変調器は、入力光を強度比4:1で分岐する非対称光分岐手段であって、分岐後の光のうち光強度の強い分岐光を前記非対称光分岐手段の第1の出力ポートに出力し、光強度の弱い分岐光を前記非対称光分岐手段の第2の出力ポートに出力する、非対称光分岐手段と、前記非対称光分岐手段の第1の出力ポートに接続された4値位相変調手段と、前記非対称光分岐手段の第2の出力ポートに接続された第1の2値位相変調手段と、前記4値位相変調手段の出力ポート及び前記第1の2値位相変調手段の出力ポートに接続された直交偏波光結合手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の光変調器の前記4値位相変調手段は、入力光を強度比1:1で分岐する対称光分岐手段と、前記対称光分岐手段のそれぞれの出力ポートに接続された第2の2値位相変調手段及び第3の2値位相変調手段と、前記第2の2値位相変調手段の出力ポート及び前記第3の2値位相変調手段の出力ポートに接続された光結合手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の光変調器は、前記対称光分岐手段と前記結合手段を結ぶ光路中の少なくとも1本に光位相調整手段を備えることを特徴とする。
本発明の他の実施形態である光変調器は、入力光を強度比2:3で分岐する第1の非対称分岐手段であって、分岐後の光のうち光強度の弱い分岐光を前記第1の非対称光分岐手段の第1の出力ポートに出力し、光強度の強い分岐光を前記第1の非対称光分岐手段の第2の出力ポートに出力する、第1の非対称光分岐手段と、前記第1の非対称光分岐手段の第2の出力ポートに接続された第1の2値位相変調手段と、前記第1の2値位相変調手段の出力ポートに接続され、前記第1の2値位相変調手段からの入力光を強度比2:1で分岐する第2の非対称分岐手段であって、分岐後の光のうち光強度の強い分岐光を前記第2の非対称光分岐手段の第1の出力ポートに出力し、光強度の弱い分岐光を前記第2の非対称光分岐手段の第2の出力ポートに出力する、第2の非対称光分岐手段と、前記第1の非対称光分岐手段の第1の出力ポートおよび前記第2の非対称光分岐手段の第1の出力ポートに接続された中間光結合手段と、前記中間光結合手段の出力ポートに接続された第2の2値位相変調手段と、前記第2の非対称光分岐手段の第2の出力ポート及び前記第2の2値位相変調手段の出力ポートに接続された直交偏波光結合手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の他の実施形態の光変調器は、前記第1の非対称光分岐手段と前記中間光結合手段を結ぶ光路中の少なくとも1本に光位相調整手段を備えることを特徴とする。
本発明を用いれば、原理的な光損失が小さく、かつ構成がシンプルな3Dシンプレックス光変調器を提供することができる。
従来の3Dシンプレックス変調器の回路構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る3Dシンプレックス変調器の回路構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る3Dシンプレックス変調器の回路構成を示す図である。
本発明は、変調器の回路構成に関するものであって、その効果は、変調器を形成する材料には依存しないため、以下に示す各実施形態においては、特に材料は指定しない。変調器を形成する材料としては、電気光学(Electro−Optic:EO)効果の一種であるポッケルス効果を有するLiNbO3(LN)やKTa1xNbやK1−yLiTa1−xNbなどの多元系酸化物結晶、電界吸収(Electro−Absorption:EA)効果や量子閉じ込めシュタルク効果(Quantum Confined Stark Effect:QCSE)による屈折率または吸収係数の変調が可能なGaAs系やInP系の化合物半導体、クロモフォアなどのEO効果を有するポリマなどを用いることができる。さらには、複雑な構成の変調器回路を低損失に作製するため、非特許文献1で示されているように、上記の材料を使用した基板と石英系平面光波回路(Planar Lightwave Circuit:PLC)基板との異種基板接合型構成を用いてもよい。さらには、偏波回転手段や偏波結合手段としてはバルク型の光学素子を用いてもよい。
以下、各実施形態において、2値位相変調手段となるBPSK変調器についてはマッハツェンダ干渉計(Mach−Zehnder Interferometer、MZI)を利用したMZI型回路を用いることが最も一般的である。非特許文献3で詳しく論じられている通り、アーム間位相差+π〜−πを与える電圧振幅により、MZI型回路をプッシュプル駆動すれば、駆動電気信号ノイズに起因する光出力の揺らぎを最小限に抑え、シンボル間干渉を抑制することができるというメリットがある。しかし、本発明の効果は、BPSK変調器の具体的構成には依存することはないので、例えば直線型の位相変調器等を用いても良い。
なお、特に断りのない場合、MZI型回路の両アームの光路長は、全て等長とする。実際には、プロセスエラーやDCドリフト等により両アームの光路長のズレが生じるが、このような光路長のズレは、一般的には位相シフタの調整により補償される。ここで、光路長の補償量は、MZIの材料や製造条件、また、変調器の使用環境等によって様々に異なるため、一意に定まるものではない。このため、以下の各実施形態における位相シフタの位相シフト量の値には、光路長の補償のための位相シフト分は含まないものとする。
また、以下、実施形態においては数式による説明を簡易化するため位相シフタは、MZI型回路の一方のアームのみに配置しているが、MZI型回路においてはアーム間の位相差が本質的なパラメータであるため、位相シフタを他方のアームに配置しても、また両方のアームに配置しても同じ効果が得られることは自明であり、本発明の効果は、位相シフタを配置するアーム(一方のアーム、他方のアーム、両方のアーム)の選択には依存しない。
また、本明細書では、モデル簡易化のため、光分岐器、結合器、BPSK変調器、偏波変調器、その他の回路要素(後述の偏波回転器、偏波結合器を含む)、およびそれらをつなぐ光導波路は、全て過剰損失ゼロの理想的な場合を仮定する。また、偏波変調器と偏波回転器を除く全ての回路要素は偏波回転を生じない理想的な場合を仮定する。ただし、実際には導波路の伝搬損失や光分岐及び結合に伴う過剰損失等が存在し、光路間の損失バランスが崩れる場合がある。その場合には、光分岐器の分岐比を以下に示す理想モデルの値からずらしたり、光路中に強度調整器(わざと光損失を生じさせる機構など)を設ける等の方法で損失アンバランスを補償することが望ましい。
[第1の実施形態]
図2は、本発明の第1の実施形態である3Dシンプレックス変調器200の回路構成を示す図である。図2に記載の3Dシンプレックス変調器200は、入力光Einが入力される入力ポート201と、入力光Einを2つの異なる強度の光(光強度比4:1)に分岐して出力する、非対称光分岐手段となる光分岐器230と、光分岐器230の一方の出力ポート(第1の出力ポート)に接続された4値位相変調手段となるQPSK変調器291と、光分岐器230の他方の出力ポート(第2の出力ポート)に接続された2値位相変調手段となるBPSK変調器213と、QPSK変調器291及びBPSK変調器213の各出力ポートに接続された直交偏波光結合手段となる偏波光結合回路281と、偏波光結合回路281の出力ポートに接続され、出力光Eoutを出力する出力ポート202とを備える。
QPSK変調器291は、光分岐器230からの一方の出力光を分岐比1:1に分岐する対称光分岐手段となる光分岐器231と、光分岐器231の各出力ポートに接続された2値位相変調手段となるBPSK変調器211、212と、BPSK変調器212の出力ポートに接続された、アーム間位相差をπ/2に設定する位相調整手段となる位相調整器221と、BPSK変調器211の出力ポート及び位相調整器221の出力ポートに接続され、偏波光結合回路281に結合光を出力する対称光結合手段となる光結合器232とを備え、光分岐器231と光結合器232により構成されるMZI型回路の一方のアームにBPSK変調器211が、他方のアームにBPSK変調器212及び位相調整器221が配置されている構成となる。
偏波光結合回路281は、BPSK変調器213から出力した偏波を90度回転させる偏波光変換手段となる偏波光回転器251と、光結合器232の出力ポートおよび偏波光回転器251の出力ポートに接続される偏波光結合器252とを備える。
入力ポート201から、光Einが入力され、光分岐器230に入力されるが、以下、便宜上、BPSK変調器211〜213の動作偏波をX、Xと直交する偏波をYとし、入力ポート201に強度1のX偏波連続光を入力する場合を考える。光分岐器230は、入力ポート201より入力された光Einを、光強度比4:1で分岐し、QPSK変調器291に接続される第1の出力ポートに強度の強い分岐光Ein1を出力し、BPSK変調器213に接続される第2の出力ポートに強度の弱い分岐光Ein2を出力する。光分岐器231は、分岐光Ein1を1:1に分岐した分岐光Ein3及びEin4を、それぞれBPSK変調器211と212とにそれぞれ出力する。分岐光Ein3は、BPSK変調器211においてバイナリデータ信号dにより変調され出力光Eout3として出力され、また分岐光Ein4は、BPSK変調器212においてバイナリデータ信号dにより変調される出力光Eout4として出力される。一方で、分岐光Ein2はBPSK変調器213においてバイナリデータ信号dにより変調され、出力光Eout2として出力される。バイナリデータ信号dとdは、従来例と同様に、独立な任意の送信データ信号であり、dはdとdのXOR演算により与えられる。
出力光Eout4は、位相調整器221により、出力光Eout3に対してπ/2だけ位相変化を与えられるように調整され、光結合器232において出力光Eout3と結合され、出力光Eout1として光結合器232から出力される。また、出力光Eout2は、偏波光回転器251により90度回転され(X偏波からY偏波に回転され)、偏波光結合器252において、出力光Eout1と直交偏波合成され、出力光Eoutとして出力ポート202から出力される。
本例においてはQPSK変調器291からの出力光がX偏波、BPSK変調器213からの出力光がY偏波として出力ポート202から出力される。従って、出力ポート202からの出力光電界のX偏波、Y偏波成分をそれぞれE、Eとすると
Figure 2015075747
Figure 2015075747
となる。ここで係数
Figure 2015075747
および
Figure 2015075747
は非対称光分岐手段230の電界透過関数に対応し、
Figure 2015075747
は光分岐器231および光結合器232の電界透過関数に対応している。また、bn(n=1〜3)は、それぞれBPSK変調器211〜213の変調パラメータであり、シンボル点(時間軸上でのシンボルの中心タイミング)においては、dn=0のときbn=−1(位相π)、dn=1のときbn=+1(位相0)の値を取るものとする。
本実施例においては、d、dの値とXI(Eの実部)、XQ(Eの虚部)、YI(Eの実部)、YQ(Eの虚部)各成分の値の対応は以下に示す表の通りとなる。
Figure 2015075747
XI、XQ、YIの3次元空間において、上記4信号点を結ぶと一辺の長さが
Figure 2015075747
の正四面体が得られることがわかる。すなわち、3Dシンプレックス変調信号が得られていることがわかる。また、式4及び5においては、|E+E=3/5となり、原理損失は2.22dBとなることがわかる。すなわち、本実施例においては、従来技術より約2dB少ない原理損失で3Dシンプレックス信号を得ることができる。
なお、本実施例においては、X偏波側とY偏波側でシンボルタイミングを合わせるため、入力ポート201からQPSK変調器291を経て出力ポート202へ至る光路の光路長と、入力ポート201からBPSK変調器213を経て出力ポート202へ至る光路の光路長はほぼ等しくなるように設計する必要がある。
また、BPSK変調器211を含む光路とBPSK変調器212を含む光路とにおける光信号の相対位相を高精度にπ/2に制御できる作製技術を利用でき、かつDCバイアスドリフトを生じない材料を用いる場合には、位相調整器221は不要となる。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態である3Dシンプレックス変調器300の回路構成を示す図である。図3の3Dシンプレックス変調器300は、入力光Einが入力される入力ポート301と、入力光Einを2つの異なる強度の光(光強度比2:3)に分岐して出力する、第1の非対称光分岐手段となる光分岐器330と、光分岐器330の一方の出力ポート(第1の非対称光分岐手段の第1の出力ポート)に接続された、アーム間位相差をπ/2に設定する位相調整手段となる位相調整器321と、光分岐手段330の他方の出力ポート(第1の非対称光分岐手段の第2の出力ポート)に接続された2値位相変調手段となるBPSK変調器311とを備える。また、3Dシンプレックス変調器300は、BPSK変調器311の出力ポートに接続され、BPSK変調器311からの出力光を2つの強度の異なる光(光強度2:1)に分岐して出力する、第2の非対称光分岐手段となる光分岐器331と、位相調整器321及び光分岐器331の一方の出力ポート(第2の非対称光分岐手段の第1の出力ポート)に接続された中間光結合手段となる光結合器341とを備える。すなわち、光分岐器330と光結合器341により構成されるMZI型回路の一方のアームに位相調整器321が、他方のアームにBPSK変調器311及び光分岐器331が配置されている構成となる。
さらに、3Dシンプレックス変調器300は、光結合器341の出力ポートに接続された2値位相変調手段となるBPSK変調器312と、BPSK変調器312の出力ポート及び光分岐器331の他方の出力ポート(第2の非対称光分岐手段の第2の出力ポート)に接続された直交偏波光結合手段となる偏波光結合回路381と、偏波光結合回路381の出力ポートに接続され、出力光Eoutを出力する出力ポート302とを備える。
偏波光結合回路381は、光結合器331の他方の出力ポートから出力した偏波を90度回転させる偏波光変換手段となる偏波光回転器351と、BPSK変調器312の出力ポートおよび偏波光回転器351の出力ポートに接続される偏波光結合器352とを備える。
入力ポート301から、光Einが入力され、光分岐器330に入力されるが、以下、便宜上、BPSK変調器311、312の動作偏波をX、Xと直交する偏波をYとし、入力ポート301に強度1のX偏波連続光を入力する場合を考える。光Einは、光分岐器330によりそれぞれ強度の異なる光に分岐される。ここで、光分岐器330は、入力ポート301より入力された光Einを、光強度比2:3で分岐し、位相調整器321に接続される第1の非対称光分岐手段の第1の出力ポートに強度の弱い分岐光Ein1を出力し、BPSK変調器311に接続される第1の非対称光分岐手段の第2の出力ポートに強度の強い分岐光Ein2を出力する。分岐光Ein2は、BPSK変調器311においてバイナリデータ信号dにより変調され出力光Eout2として出力され、分岐光Ein1は、位相調整器321により出力光Eout2に対してπ/2だけ位相変化を与えられるように調整される。
出力光Eout2は、光分岐器331によりそれぞれ強度の異なる光にさらに分岐される。ここで、光分岐器331は、出力光Eout2を、光強度比2:1で分岐し、光結合器341に接続される第2の非対称光分岐手段の第1の出力ポートに強度の強い分岐光Eout3を出力し、偏波光結合回路381の偏波光回転器351に接続される第2の非対称光分岐手段の第2の出力ポートに強度の弱い分岐光Eout4を出力する。
光結合器341は、位相調整器321からの出力光Ein1とEout3とを結合し、結合光Ein5を出力する。結合光Ein5は、BPSK変調器312においてバイナリデータ信号dにより変調され出力光Eout5として出力される。出力光Eout4は、偏波光回転器251により90度回転され(X偏波からY偏波に回転され)、偏波光結合器352において、出力光Eout5と直交偏波合成され、出力光Eoutとして出力ポート302から出力される。
本例においては、BPSK変調器312からの出力光がX偏波、非対称光分岐器331の光強度の小さい方の出力光がY偏波として出力ポート302から出力される。従って、出力ポート302からの出力光電界のX偏波、Y偏波成分をそれぞれE、Eとすると、
Figure 2015075747
Figure 2015075747
となる。ここで係数
Figure 2015075747
および
Figure 2015075747
は光分岐器330の電界透過関数に、係数
Figure 2015075747
および
Figure 2015075747
は光分岐器331の電界透過関数に、係数
Figure 2015075747
は光結合器341の電界透過関数に対応している。また、b、bはそれぞれBPSK変調器311、312の変調パラメータであり、シンボル点(時間軸上でのシンボルの中心タイミング)においては、d=0のときb=−1(位相π)、d=1のときb=+1(位相0)の値を取るものとする。
本実施例においては、d、dの値とXI(Eの実部)、XQ(Eの虚部)、YI(Eの実部)、YQ(Eの虚部)各成分の値の対応は以下に示す表の通りとなる。
Figure 2015075747
XI、XQ、YIの3次元空間において、上記4信号点を結ぶと一辺の長さが
Figure 2015075747
の正四面体が得られることがわかる。すなわち、3Dシンプレックス変調信号が得られていることがわかる。また、式6及び7においては、|E+E=3/5となり、原理損失は2.22dBとなることがわかる。すなわち、本実施例においては、従来技術より約2dB少ない原理損失で3Dシンプレックス信号を得ることができる。
さらに、本実施例においては、2系統の独立なバイナリデータ駆動系と2個のBPSK変調器しか用いていないため、従来例(XORによって関連付けられた3系統のバイナリデータ駆動系、4個のBPSK変調手段)に比べ構成がシンプルである。
なお、本実施例においては、X偏波側とY偏波側でシンボルタイミングを合わせるため、非対称光分岐器331からBPSK変調器312を経由して出力ポート302へ至る光路の光路長と、非対称光分岐器331からBPSK変調器312を経由せずに出力ポート302へ至る光路の光路長はほぼ等しくなるように設計する必要がある。
また、光分岐器330からBPSK変調器311を経由して光結合器341に至る光路と光分岐器330からBPSK変調器311を経由せず光結合器341に至る光路とにおける光信号の相対位相を高精度にπ/2に制御できる作製技術を利用でき、かつDCバイアスドリフトを生じない材料を用いる場合には、位相調整器321は不要となる。
101、201、301 入力ポート
102、202、302 出力ポート
111、112、113、114、211、212、213、311、312 BPSK変調器
191、192、291 QPSK変調器
121、122、221、321 位相調整器
230、330、331 非対称光分岐器
132、134、232、341 光結合器
281、381 偏波光結合回路
151、251、351 偏波光回転器
152、252、352 偏波光結合器

Claims (5)

  1. 入力光を強度比4:1で分岐する非対称光分岐手段であって、分岐後の光のうち光強度の強い分岐光を前記非対称光分岐手段の第1の出力ポートに出力し、光強度の弱い分岐光を前記非対称光分岐手段の第2の出力ポートに出力する、非対称光分岐手段と、
    前記非対称光分岐手段の第1の出力ポートに接続された4値位相変調手段と、
    前記非対称光分岐手段の第2の出力ポートに接続された第1の2値位相変調手段と、
    前記4値位相変調手段の出力ポート及び前記第1の2値位相変調手段の出力ポートに接続された直交偏波光結合手段と、
    を備えることを特徴とする光変調器。
  2. 前記4値位相変調手段は、入力光を強度比1:1で分岐する対称光分岐手段と、
    前記対称光分岐手段のそれぞれの出力ポートに接続された第2の2値位相変調手段及び第3の2値位相変調手段と、
    前記第2の2値位相変調手段の出力ポート及び前記第3の2値位相変調手段の出力ポートに接続された光結合手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
  3. 前記対称光分岐手段と前記光結合手段を結ぶ光路中の少なくとも1本に光位相調整手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の光変調器。
  4. 入力光を強度比2:3で分岐する第1の非対称分岐手段であって、分岐後の光のうち光強度の弱い分岐光を前記第1の非対称光分岐手段の第1の出力ポートに出力し、光強度の強い分岐光を前記第1の非対称光分岐手段の第2の出力ポートに出力する、第1の非対称光分岐手段と、
    前記第1の非対称光分岐手段の第2の出力ポートに接続された第1の2値位相変調手段と、
    前記第1の2値位相変調手段の出力ポートに接続され、前記第1の2値位相変調手段からの入力光を強度比2:1で分岐する第2の非対称分岐手段であって、前記分岐後の光のうち光強度の強い分岐光を前記第2の非対称光分岐手段の第1の出力ポートに出力し、光強度の弱い分岐光を前記第2の非対称光分岐手段の第2の出力ポートに出力する、第2の非対称光分岐手段と、
    前記第1の非対称光分岐手段の第1の出力ポートおよび前記第2の非対称光分岐手段の第1の出力ポートに接続された中間光結合手段と、
    前記中間光結合手段の出力ポートに接続された第2の2値位相変調手段と、
    前記第2の非対称光分岐手段の第2の出力ポート及び前記第2の2値位相変調手段の出力ポートに接続された直交偏波光結合手段と、
    を備えることを特徴とする光変調器。
  5. 前記第1の非対称光分岐手段と前記中間光結合手段を結ぶ光路中の少なくとも1本に光位相調整手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の光変調器。
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JPN6016028098; DOCHHAN,A. et al.: 'First Experimental Demonstration of a 3-Dimensional Simplex Modulation Format Showing Improved OSNR' OFC/NFOEC JTh2A.40, 201303, 1-3 *

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