JP2015071550A - 粒状浴用剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】炭酸塩として炭酸水素塩を多く用いつつ、発生する炭酸ガスの泡の合一を効果的に抑制して泡の微細化を図ることができ、血行促進効果を十分に発揮することのできる粒状浴用剤組成物に関する。
【解決手段】次の成分(A)及び(B):
(A)有機酸(a−1)、非イオン界面活性剤(a−2) 1.5質量%以上30質量%以下、及び水溶性バインダー(a−3)を含む造粒物、及び
(B)炭酸水素塩(b−1)を69質量%以上含む炭酸塩
を含有し、かつ成分(a−1)と成分(B)との質量比((a−1):(B))が70:30〜30:70である粒状浴用剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、粒状浴用剤組成物に関する。
従来より、炭酸塩と有機酸とを含有する入浴剤は、浴水中で「炭酸ガスの泡」を発生し、かかる炭酸ガスによって血行促進効果が得られ、さらに界面活性剤を含有させることで、「浴水面での界面活性剤による泡」を楽しむこともできるバブルバスタイプの入浴剤が知られている。かかるバブルバスタイプの入浴剤においては、発生する炭酸ガスの泡の合一を抑制して泡の微細化を図ることにより、浴水面での泡持続性や使用感を高めることができる。また、泡を微細化することにより、炭酸ガスの浴水への溶解性を高めることができ、高い血行促進効果を得ることができる。
こうしたなか、炭酸水素塩よりも炭酸ジアルカリ金属塩の方が、炭酸ガスの泡の合一を抑制しやすい性質を有することから、炭酸塩中における炭酸ジアルカリ金属塩の量を増大させる試みがなされている。例えば、特許文献1には、特定の平均粒子径である炭酸ジアルカリ金属塩及びリンゴ酸を含有し、発泡性炭酸塩全量中に炭酸ジアルカリ金属塩量が75〜100質量%である粒状発泡性浴用剤が開示されている。また、特許文献2には、有機酸や油性成分等を含む造粒物、炭酸塩、及び酒石酸を含有する粒状発泡性浴用剤が開示されており、炭酸塩中の70〜100質量%が炭酸ジアルカリ金属塩であることも記載されている。さらに、特許文献3には、起泡性界面活性剤や有機酸等を含む造粒物、及び炭酸ジアルカリ金属塩を75〜100質量%含む炭酸塩を含有する粉末バブルバス組成物が開示されている。
特開2009−149532号公報 特開2011−16749号公報 特開2012−131739号公報
しかしながら、炭酸ジアルカリ金属塩は、炭酸水素塩に比べて、その含有量を増大させるにつれ浴水のpHがアルカリ性領域へ偏向しやすくなるため、炭酸ガスの浴水への溶解性が低下してしまうおそれがある。また、pHを酸性領域へと移行させるべく有機酸の配合量を増大させると、相対的に炭酸塩の含有比率が低下するため、有機酸と炭酸塩の合計含有量に見合った炭酸ガスの発生量を十分に期待できない傾向にある。さらに、炭酸ジアルカリ金属塩は炭酸水素塩に比べて分子量が大きいため、質量当たりの発生可能な炭酸ガス量は少なくなってしまう。
したがって、本発明は、炭酸塩として炭酸水素塩を多く用いつつ、発生する炭酸ガスの泡の合一を効果的に抑制して泡の微細化を図ることができ、血行促進効果を十分に発揮することのできる粒状浴用剤組成物に関する。
そこで本発明者は、有機酸、特定量の非イオン界面活性剤及び水溶性バインダーを含む造粒物と、炭酸水素塩を多く含有する炭酸塩を併用しつつ、有機酸と炭酸塩とを特定の質量比とすることにより、炭酸ジアルカリ金属塩の含有量を増大させずとも、予想外にも炭酸ガスの泡の合一を抑制できる粒状浴用剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)有機酸(a−1)、非イオン界面活性剤(a−2) 1.5質量%以上30質量%以下、及び水溶性バインダー(a−3)を含む造粒物、及び
(B)炭酸水素塩(b−1)を69質量%以上含む炭酸塩
を含有し、かつ成分(a−1)と成分(B)との質量比((a−1):(B))が70:30〜30:70である粒状浴用剤組成物を提供するものである。
本発明の粒状浴用剤組成物によれば、炭酸塩として炭酸水素塩を多く含有していても、発生する炭酸ガスの泡の合一を効果的に抑制して泡の微細化を図ることができる。したがって、炭酸ガスの浴水への溶解性を高め、血行促進効果の向上を図ることが可能である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の粒状浴用剤組成物は、成分(A)として、有機酸(a−1)、非イオン界面活性剤(a−2) 1.5質量%以上30質量%以下、及び水溶性バインダー(a−3)を含む造粒物を含有する。
成分(A)の造粒物は、有機酸(a−1)を含有する。かかる成分(a−1)の有機酸を含有することにより、後述する成分(B)の炭酸塩とともに浴水中に炭酸ガスを発生させることができ、血行促進効果を発揮して良好な温まり感を付与することが可能となる。成分(a−1)としては、例えば、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸、安息香酸、クエン酸、ピロリドンカルボン酸、サリチル酸、マレイン酸、フタル酸、グルタル酸及びシュウ酸から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、保存安定性を確保する観点から、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸、安息香酸、クエン酸、ピロリドンカルボン酸及びサリチル酸から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸及びクエン酸から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、フマル酸がさらに好ましい。
成分(A)中における成分(a−1)の含有量は、炭酸ガス発生量を確保して十分な温まり感を付与する観点から、成分(A)中に好ましくは40質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上であり、さらに好ましくは60質量%以上である。成分(A)中における成分(a−1)の含有量は、炭酸ガスの泡を微細化する観点から、成分(A)中に好ましくは95質量%以下であり、より好ましくは93質量%以下であり、さらに好ましくは90質量%以下である。また、成分(A)中における成分(a−1)の含有量は、成分(A)中に、好ましくは40〜95質量%であり、より好ましくは50〜93質量%であり、さらに好ましくは60〜90質量%である。
成分(A)の造粒物は、非イオン界面活性剤(a−2)を1.5質量%以上30質量%以下含有する。かかる成分(a−2)の非イオン界面活性剤をこのような量で含有することにより、炭酸ガスの泡表面を包囲して泡の合一を効果的に抑制し、泡の微細化を実現することができるため、温まり感の増強を図ることができる。成分(a−2)としては、具体的には、例えば、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上のノニオン界面活性剤が挙げられる。これらのうち、EO鎖を持つノニオン界面活性剤が好ましく、なかでも、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
EO鎖を持つ非イオン界面活性剤を用いる場合、エチレンオキサイド付加モル数は、好ましくは4〜250であり、より好ましくは20〜160であり、さらに好ましくは20〜80である。また、非イオン界面活性剤の脂肪酸部分及びアルキル部分の炭素数は、好ましくは8〜24であり、より好ましくは12〜22である。
成分(a−2)の全体としてのHLBは、炭酸ガスの泡の合一を効果的に抑制する観点、及び良好な使用感を保持する観点から、好ましくは6以上であり、より好ましくは7以上であり、さらに好ましくは8以上である。成分(a−2)の、成分全体としてのHLBは、微細な泡を実現する観点から、好ましくは20以下であり、より好ましくは19以下であり、さらに好ましくは18以下である。なお、HLBは、Griffinの式により求められる値であり、成分(a−2)として1種単独の非イオン界面活性剤を用いる場合はそのもの単独のHLBの値を意味し、2種以上の非イオン界面活性剤を組み合わせて用いる場合は、Griffinの式及び各々の含有量を元に求められるこれら複数の非イオン界面活性剤全体でのHLBの値を意味する。
成分(A)中における成分(a−2)の含有量は、炭酸ガスの泡の合一を効果的に抑制する観点から、成分(A)中に1.5質量%以上であって、好ましくは2質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上である。成分(A)中における成分(a−2)の含有量は、粉末等のケーキングや圧縮成形時の液体成分の染み出しを抑制する観点から、成分(A)中に30質量%以下であって、好ましくは25質量%以下であり、より好ましくは20質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下である。また、成分(A)中における成分(a−2)の含有量は、成分(A)中に1.5質量%以上30質量%以下であって、好ましくは2〜25質量%であり、より好ましくは3〜20質量%であり、さらに好ましくは3〜15質量%である。
また、成分(a−2)の含有量は、炭酸ガスの泡の合一を効果的に抑制する観点、温まり感の観点から、成分(a−1)100質量部に対し、好ましくは1.6質量部以上であり、より好ましくは5質量部以上であり、さらに好ましくは11質量部以上である。成分(a−2)の含有量は、同様の観点から、成分(a−1)100質量部に対し、好ましくは20質量部以下であり、より好ましくは17質量部以下であり、さらに好ましくは15質量部以下である。そして、成分(a−2)の含有量は、成分(a−1)100質量部に対し、好ましくは1.5〜20質量部であり、より好ましくは5〜17質量部であり、さらに好ましくは11〜15質量部である。
成分(A)の造粒物は、水溶性バインダー(a−3)を含有する。かかる成分(a−3)を含有することにより、成分(A)の粒子強度を適度に保持して粉末等のケーキングや圧縮成形時の液成分の染み出しを抑制しつつ、成分(A)の浴水への適度な溶解性を確保することができる。成分(a−3)としては、熱可塑性のものが好ましく、具体的には、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及びポリオキシエチレンフェノールエーテルから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、成分(A)の粒子強度と溶解性を両立させる観点から、ポリエチレングリコール、及びポリプロピレングリコールから選ばれる1種又は2種がより好ましい。
また、水溶性バインダー(a−3)の数平均分子量は、成分(A)の粒子強度と溶解性を両立させる観点、及び造粒物とする際の粘度調整とハンドリング性の観点から、ポリスチレンを標準としたGPC法で3,000〜20,000であることが好ましく、4,000〜13,000であることがより好ましく、5,000〜9,000であることがさらに好ましい。
成分(A)中における成分(a−3)の含有量は、炭酸ガスの泡の合一を効果的に抑制する観点、浴水への溶解性の観点から、好ましくは2〜30質量%、より好ましくは5〜20質量%、さらに好ましくは7〜15質量%である。
なお、成分(A)の造粒物には、本発明の効果を阻害しない範囲内で、上記以外の成分、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル等の油性成分;ブドウ糖等の賦形剤;崩壊助剤;酸化防止剤;色素;生薬類等を適宜含有させることができる。
成分(A)の含有量は、炭酸ガス発生量を確保する観点、及び泡の微細化を図る観点から、本発明の粒状浴用剤組成物中に、好ましくは30質量%以上であり、より好ましくは35質量%以上であり、さらに好ましくは40質量%以上である。成分(A)の含有量は、炭酸ガスの泡の合一を抑制する観点から、本発明の粒状浴用剤組成物中に、好ましくは80質量%以下であり、より好ましくは75質量%以下であり、さらに好ましくは70質量%以下である。また、成分(A)の含有量は、本発明の粒状浴用剤組成物中に、好ましくは30〜80質量%であり、より好ましくは35〜75質量%であり、さらに好ましくは40〜70質量%である。
成分(A)の平均粒径は、良好な溶解性を保持する観点から、好ましくは100〜1500μmであり、より好ましくは200〜1000μmであり、さらに好ましくは250〜1000μmである。なお、成分(A)の平均粒径は、実施例に記載の方法により測定される値を意味する。
本発明の粒状浴用剤組成物は、成分(B)として、炭酸水素塩(b−1)を69質量%以上含む炭酸塩を含有する。本発明の粒状浴用剤組成物は、炭酸水素塩(b−1)をこのように多量に含有するにもかかわらず、炭酸ガスの泡の合一を効果的に抑制して、泡の微細化を実現することができる。
かかる成分(b−1)の炭酸水素塩としては、具体的には、炭酸水素ナトリウムが好ましい。成分(b−1)の含有量は、炭酸ガス発生量を高め、温まり感をより向上させる観点から、成分(B)中に69質量%以上であって、好ましくは70質量%以上であり、より好ましくは75質量%以上であり、さらに好ましくは80質量%以上である。成分(b−1)の含有量は、炭酸ガス発生量を高め、温まり感をより向上させる観点から、成分(B)中に、好ましくは100質量%以下であるが、吸湿性を低減させる観点から、より好ましくは98質量%以下であり、さらに好ましくは95質量%以下である。また、成分(b−1)の含有量は、成分(B)中に、好ましくは69〜100質量%であり、より好ましくは70〜100質量%であり、さらに好ましくは75〜98質量%であり、またさらに好ましくは80〜95質量%である。
成分(B)には、残部として炭酸ジアルカリ金属塩(b−2)を含有することができる。かかる成分(b−2)の炭酸ジアルカリ金属塩としては、炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムから選ばれる1種又は2種が挙げられる。なかでも、保存時における吸湿性を低減させる観点から、炭酸ナトリウムが好ましい。成分(b−2)を使用する場合の含有量は、成分(B)中に、好ましくは2質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上である。成分(b−2)の含有量は、炭酸ガス発生量を高め、温まり感を向上させる観点から、成分(B)中に、好ましくは31質量%以下であり、より好ましくは30質量%以下であり、さらに好ましくは25質量%以下であり、またさらに好ましくは20質量%以下である。また、成分(b−2)の含有量は、成分(B)中に、好ましくは0〜31質量%であり、より好ましくは0〜30質量%であり、さらに好ましくは2〜25質量%であり、またさらに好ましくは5〜20質量%である。
なお、成分(B)には、本発明の効果を阻害しない範囲内で、さらに上記以外の炭酸塩である二価以上の金属の炭酸塩、例えば、炭酸カルシウム等を含有させることができ、その含有量は、成分(B)中に10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、1質量%以下がさらに好ましい。
成分(B)の含有量は、炭酸ガス発生量を確保する観点、及び泡の微細化を図る観点から、本発明の粒状浴用剤組成物中に、好ましくは20質量%以上であり、より好ましくは25質量%以上であり、さらに好ましくは30質量%以上である。成分(B)の含有量は、炭酸ガスの泡の合一を抑制する観点から、本発明の粒状浴用剤組成物中に、好ましくは70質量%以下であり、より好ましくは60質量%以下であり、さらに好ましくは50質量%以下である。また、成分(B)の含有量は、本発明の粒状浴用剤組成物中に、好ましくは20〜70質量%であり、より好ましくは25〜60質量%であり、さらに好ましくは30〜50質量%である。
本発明の粒状浴用剤組成物における、成分(a−1)と成分(B)との質量比((a−1):(B))は、炭酸ガスの泡の合一を抑制する観点、及び炭酸ガスの浴水への溶解性を高めて温まり感を増強させる観点から、70:30〜30:70であって、好ましくは60:40〜35:65であり、より好ましくは50:50〜40:60である。
本発明の粒状浴用剤組成物には、上記成分(A)及び(B)以外の成分として、通常浴用剤に用いられる成分、例えば、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、ポリリン酸ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸鉄、リン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、硼酸、メタ珪酸、無水珪酸、珪酸カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、及び酸化マグネシウム等の成分(B)以外の無機塩、ブドウ糖等の賦形剤、生薬等の薬効成分、色素、香料等が挙げられる。
本発明の粒状浴用剤組成物は、通常の造粒手段、すなわち成分(A)に用いる各成分を適宜混合した後に、押出造粒機や転動造粒機を用いて造粒することにより成分(A)を製造し、さらに成分(B)及び必要に応じてその他の成分を混合することにより製造することができる。
本発明の粒状浴用剤組成物は、40℃150Lの浴水に50g溶解させたときのpHが、好ましくは4〜7であり、より好ましくは4.5〜6.5である。これにより、適度なpH環境の下、微細な炭酸ガスの泡を持続的に発生させながら血行促進効果を高め、良好な温まり感をもたらすことができる。
上述した実施態様に関し、本発明はさらに以下の浴用剤組成物を開示する。
[1]次の成分(A)及び(B):
(A)有機酸(a−1)、非イオン界面活性剤(a−2) 1.5質量%以上30質量%以下、及び水溶性バインダー(a−3)を含む造粒物、及び
(B)炭酸水素塩(b−1)を69質量%以上含む炭酸塩
を含有し、かつ成分(a−1)と成分(B)との質量比((a−1):(B))が70:30〜30:70である粒状浴用剤組成物。
[2]成分(a−1)は、好ましくはコハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸、安息香酸、クエン酸、ピロリドンカルボン酸、サリチル酸、マレイン酸、フタル酸、グルタル酸及びシュウ酸から選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはコハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸、安息香酸、クエン酸、ピロリドンカルボン酸及びサリチル酸から選ばれる1種又は2種以上であり、さらに好ましくはコハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸及びクエン酸から選ばれる1種又は2種以上である上記[1]の粒状浴用剤組成物。
[3]成分(a−1)の含有量は、成分(A)中に好ましくは40質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上であり、さらに好ましくは60質量%以上であり、好ましくは95質量%以下であり、より好ましくは93質量%以下であり、さらに好ましくは90質量%以下である上記[1]又は[2]の粒状浴用剤組成物。
[4]成分(a−2)は、好ましくはポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種又は2種以上である上記[1]〜[3]いずれか1の粒状浴用剤組成物。
[5]成分(a−2)の全体としてのHLBは、好ましくは6以上であり、より好ましくは7以上であり、さらに好ましくは8以上であり、好ましくは20以下であり、より好ましくは19以下であり、さらに好ましくは18以下である上記[1]〜[4]いずれか1の粒状浴用剤組成物。
[6]成分(a−2)の含有量は、成分(A)中に、好ましくは2質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上であり、好ましくは25質量%以下であり、より好ましくは20質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下である上記[1]〜[5]いずれか1の粒状浴用剤組成物。
[7]成分(a−2)の含有量は、成分(a−1)100質量部に対し、好ましくは1.6質量部以上であり、より好ましくは5質量部以上であり、さらに好ましくは11質量部以上であり、好ましくは20質量部以下であり、より好ましくは17質量部以下であり、さらに好ましくは15質量部以下である上記[1]〜[6]いずれか1の粒状浴用剤組成物。
[8]成分(a−3)は、好ましくはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及びポリオキシエチレンフェノールエーテルから選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはポリエチレングリコール、及びポリプロピレングリコールから選ばれる1種又は2種である上記[1]〜[7]いずれか1の粒状浴用剤組成物。
[9]成分(A)の含有量は、好ましくは30質量%以上であり、より好ましくは35質量%以上であり、さらに好ましくは40質量%以上であり、好ましくは80質量%以下であり、より好ましくは75質量%以下であり、さらに好ましくは70質量%以下である上記[1]〜[8]いずれか1の粒状浴用剤組成物。
[10]成分(A)の平均粒径は、好ましくは100〜1500μmであり、より好ましくは200〜1000μmであり、さらに好ましくは250〜1000μmである上記[1]〜[9]いずれか1の粒状浴用剤組成物。
[11]成分(b−1)は、好ましくは炭酸水素ナトリウムである上記[1]〜[10]いずれか1の粒状浴用剤組成物。
[12]成分(b−1)の含有量は、成分(B)中に、好ましくは70質量%以上であり、より好ましくは75質量%以上であり、さらに好ましくは80質量%以上であり、好ましくは100質量%以下であり、より好ましくは98質量%以下であり、さらに好ましくは95質量%以下である上記[1]〜[11]いずれか1の粒状浴用剤組成物。
[13]成分(B)は、好ましくは炭酸ジアルカリ金属塩(b−2)を含有し、成分(b−2)は、好ましくは炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムから選ばれる1種又は2種である上記[1]〜[12]いずれか1の粒状浴用剤組成物。
[14]成分(b−2)の含有量は、成分(B)中に、好ましくは2質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上であり、好ましくは31質量%以下であり、より好ましくは30質量%以下であり、さらに好ましくは25質量%以下であり、またさらに好ましくは20質量%以下である上記[13]の粒状浴用剤組成物。
[15]成分(B)の含有量は、好ましくは20質量%以上であり、より好ましくは25質量%以上であり、さらに好ましくは30質量%以上であり、好ましくは70質量%以下であり、より好ましくは60質量%以下であり、さらに好ましくは50質量%以下である上記[1]〜[14]いずれか1の粒状浴用剤組成物。
[16]成分(a−1)と成分(B)との質量比((a−1):(B))は、好ましくは60:40〜35:65であり、より好ましくは50:50〜40:60である上記[1]〜[15]いずれか1の粒状浴用剤組成物。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[実施例1〜8、比較例1〜3]
表1に示す成分(A)の造粒物に用いる各成分を混合後、押出造粒機にて平均粒径500μmの造粒物を製造した。次いで、かかる成分(A)と、表1に示す成分(B)及びその他の成分を混合して、粒状浴用剤組成物を製造した。
なお、得られた造粒物及び粒状浴用剤組成物の平均粒径は、以下の方法により測定した。
得られた粒状浴用剤組成物を用い、下記方法にしたがって各評価を行った。
結果を表1に示す。
《平均粒径の測定》
JIS K 8801の標準篩(目開き2000〜125μm)を用いて5分間振動させた後、篩目のサイズによる重量分率からメジアン径を算出した。
より詳細には、目開き125μm、180μm、250μm、355μm、500μm、710μm、1000μm、1400μm、2000μmの9段の篩と受け皿を用いて、受け皿上に目開きの小さな篩から順に積み重ね、最上部の2000μmの篩の上から100gの粒子を添加し、蓋をしてロータップ型ふるい振とう機(HEIKO製作所製、タッピング156回/分、ローリング:290回/分)に取り付け、5分間振動させたあと、それぞれの篩及び受け皿上に残留した該粒子の質量を測定し、各篩上の該粒子の質量割合(%)を算出した。
《微細発泡の評価(泡の平均粒径の測定)》
200mLビーカーに100mLの浴水(40℃)を入れ、各浴用剤0.5gを投入した。次いで、厚さ1mmのスライドガラスの一方の端に、10×10mmのカバーガラスをスライドガラスの端から5mmはみ出すようにスライドガラスの両面に貼り付け、2枚のカバーガラスの間の空間に泡が発生した浴水を保持させた。浴水を保持させた部分を光学顕微鏡で観察し、ランダムに20個の泡を選択し、泡径を測定してそれらの平均値を算出し、泡の平均粒径とした。
《温まり感》
10名のパネラーにより評価した。具体的には、得られた各粒状浴用剤組成物45gを40℃150Lの浴水に投入した後、速やかにパネラーを10分間入浴させ、出浴直後の温まり感を下記基準にしたがって評価し、10名の平均値を求めた。
5:さら湯よりも極めて良く温まった
4:さら湯よりも良く温まった
3:さら湯よりも温まった
2:さら湯よりもやや温まった。
1:さら湯と同程度の温まり感であった。
Figure 2015071550
表1の結果より、実施例の粒状浴用剤組成物は、比較例の粒状浴用剤組成物に比して、微細な炭酸ガスの泡を発生させることができ、優れた温まり感をもたらすことがわかる。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)及び(B):
    (A)有機酸(a−1)、非イオン界面活性剤(a−2) 1.5質量%以上30質量%以下、及び水溶性バインダー(a−3)を含む造粒物、及び
    (B)炭酸水素塩(b−1)を69質量%以上含む炭酸塩
    を含有し、かつ成分(a−1)と成分(B)との質量比((a−1):(B))が70:30〜30:70である粒状浴用剤組成物。
  2. 成分(a−2)の全体としてのHLBが、6以上20以下である請求項1に記載の粒状浴用剤組成物。
  3. 成分(a−2)が、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2に記載の粒状浴用剤組成物。
  4. 成分(a−2)の含有量は、成分(a−1)100質量部に対し、1.5質量部以上20質量部以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の粒状浴用剤組成物。
  5. 成分(b−1)が、炭酸水素ナトリウムである請求項1〜4のいずれか1項に記載の粒状浴用剤組成物。
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