JP2015064005A - ガスボンベの封板およびガスボンベの破封装置並びに消火ガス噴射器 - Google Patents
ガスボンベの封板およびガスボンベの破封装置並びに消火ガス噴射器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015064005A JP2015064005A JP2013196590A JP2013196590A JP2015064005A JP 2015064005 A JP2015064005 A JP 2015064005A JP 2013196590 A JP2013196590 A JP 2013196590A JP 2013196590 A JP2013196590 A JP 2013196590A JP 2015064005 A JP2015064005 A JP 2015064005A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- breaking
- groove
- gas cylinder
- holder
- sealing plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 230000008033 biological extinction Effects 0.000 title abstract 2
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 99
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 48
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 48
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 30
- 238000003825 pressing Methods 0.000 claims description 20
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 15
- 239000011521 glass Substances 0.000 claims description 7
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 115
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 10
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 10
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 10
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 9
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 9
- 239000011324 bead Substances 0.000 description 7
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 6
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 6
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 6
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 description 5
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 description 5
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 5
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 4
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 3
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 2
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 2
- 238000004512 die casting Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 2
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 239000000112 cooling gas Substances 0.000 description 1
- 230000000881 depressing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 1
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
- 238000010791 quenching Methods 0.000 description 1
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 description 1
- 238000003892 spreading Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Abstract
Description
このため、前記問題を解決するものとして、小形かつ軽量の種々の簡易消火器が提案されている。その構造は大別すると、ガスボンベの封板の破封方式によって、筒体またはカバーを回すものと、操作ブロックを押し下げるものと、筒体の頭部または底部を叩くものとに分かれている。
また、操作ブロックを押し下げるものは、安全ブロックの引き下げ操作と操作面の押圧操作を要し、消火時の操作が煩雑になる、という問題があった。
更に、筒体の頭部または底部を叩くものは、消火時の操作が比較的簡単で迅速に消火できるが、セーフティプレートが外部に表出しているため、該プレートが悪戯や誤まって引き抜かれると、封板が破封される惧れがあった。
請求項2の発明は、破封溝を、環状または略U形状、若しくは円弧ないし湾曲状、または十字状若しくは星印状に形成し、種々の使用に応じて最適な形態を採択し得るようにしている。
請求項3の発明は、破封溝の外径を破封部材と略同径に形成し、破封時における破封部材の負担を軽減するとともに、破封溝による破封性向を速やかに形成し、破封時の押圧力を低減するようにしている。
請求項4の発明は、破封溝に破封部材の尖端部を押圧し、破封溝に沿って破封を形成可能にし、破封溝によって合理的かつ円滑な破封を実現し得るようにしている。
請求項5の発明は、破封溝の断面形状をV字形または凹状曲面状に形成し、破封溝の破断を促すようにしている。
請求項7の発明は、破封溝の外径を破封部材と略同径に形成し、破封時における破封部材の負担を軽減するとともに、破封溝による破封性向を速やかに形成し、破封時の押圧力を低減するようにしている。
請求項8の発明は、破封溝に破封部材の尖端部を押圧し、破封溝に沿って破封を形成可能にして、破封溝による合理的かつ円滑な破封を実現し得るようにしている。
請求項9の発明は、破封装置の上部に操作レバ−の基端部を回動可能に連結し、該操作レバ−を破封ホルダの上方に係合可能に配置し、操作レバ−の回動変位によって破封ホルダを下動し、破封部材による破封を実行可能にしている。
請求項11の発明は、破封ホルダの外側に筒状ハウジングを同動可能に被着し、該筒状ハウジングを破封装置に上下動可能に設け、操作レバ−の回動変位によって筒状ハウジングないし破封ホルダを上下動し、破封部材による破封を実現可能にしている。
請求項13の発明は、破封後、前記操作レバ−の回動変位を介して環状溝と破封ホルダの貫通孔との導通を遮断し、消火ガスを破封ホルダの内部に残留可能にして、消火ガスの空費を防止し、その有効利用を図るようにしている。
請求項14の発明は、破封装置の上部に安全装置を着脱可能に取付け、該安全装置を、破封装置に係止可能なピンを突設した剥離タブと、操作レバ−と破封装置の各凹溝に係合可能なストッパと、剥離タブとストッパとを連結した柔軟な連結片とで構成し、簡単な構成によって操作レバ−の作動を規制し、確実かつ安全に破封し得るようにしている。
請求項17の発明は、破封装置の外周面にシートベルトを挿入可能なシートベルト導入溝を設け、該導入溝に臨ませてカッタ−を配置し、専用のシートベルトカッタ−を要することなくシートベルトを切断して、非常時における乗員の拘束を解除するようにしている
請求項18の発明は、ガスボンベの底部に尖端部を有するハンマ−部材を設け、該ハンマ−部材の尖端部を介してウィンドガラスを破砕可能にし、専用のガラス破砕器具を要することなくウィンドガラスを破砕して、非常時における乗員の車室からの脱出を可能にしている。
請求項2の発明は、破封溝を、環状または略U形状、若しくは円弧ないし湾曲状、または十字状若しくは星印状に形成したから、種々の使用に応じて最適な形態を採択することができる。
請求項3の発明は、破封溝の外径を破封部材と略同径に形成したから、破封時における破封部材の負担を軽減するとともに、破封溝による破封性向を速やかに形成し、破封時の押圧力を低減することができる。
請求項4の発明は、破封溝に破封部材の尖端部を押圧し、破封溝に沿って破封を形成可能にしたから、破封溝によって合理的かつ円滑な破封を実現することができる。
請求項5の発明は、破封溝の断面形状をV字形または凹状曲面状に形成したから、破封溝の破断を促すことができる。
請求項7の発明は、破封溝の外径を破封部材と略同径に形成したから、破封時における破封部材の負担を軽減するとともに、破封溝による破封性向を速やかに形成し、破封時の押圧力を低減することができる。
請求項8の発明は、破封溝に破封部材の尖端部を押圧し、破封溝に沿って破封を形成可能にしたから、破封溝による合理的かつ円滑な破封を実現することができる。
請求項9の発明は、破封装置の上部に操作レバ−の基端部を回動可能に連結し、該操作レバ−を破封ホルダ−の上方に係合可能に配置したから、操作レバ−の回動変位によって破封ホルダ−を下動し、破封部材による破封を実行することができる。
請求項10の発明は、破封装置の上部に操作レバ−の基端部を内外二つのピンを介して回動可能に連結し、前記内側のピンを支点に操作レバ−を回動して破封部材の尖端部を封板に刺し込み、この後、外側のピンを支点に操作レバ−を回動して、破封部材を更に下動させて破封部材の外周を封板の内側に挿入可能にしたから、尖端部を封板に刺し込み後、外側のピンを支点に操作レバ−を回動して、実質的な破封時における労力の負担を軽減し、小さな力によって容易に破封することができる。
請求項12の発明は、破封ホルダにノズル孔を形成した噴射筒を摺動可能に挿入し、該噴射筒に突設したフランジを操作レバ−に係合可能に配置し、前記噴射筒の周面に環状溝を形成するとともに、噴射筒の内部にノズル孔に連通する通孔と前記環状溝に連通する透孔を形成し、前記操作レバ−の回動変位を介して噴射筒を移動し、前記環状溝と破封ホルダの貫通孔とを連通可能にしたから、操作レバ−の回動変位に噴射筒の移動を連係して、破封後の消火ガスを確実かつ安全に噴出することができる。
請求項13の発明は、破封後、前記操作レバ−の回動変位を介して環状溝と破封ホルダの貫通孔との導通を遮断し、消火ガスを破封ホルダの内部に残留可能にしたから、消火ガスの空費を防止し、その有効利用を図ることができる。
請求項14の発明は、破封装置の上部に安全装置を着脱可能に取付け、該安全装置を、破封装置に係止可能なピンを突設した剥離タブと、操作レバ−と破封装置の各凹溝に係合可能なストッパと、剥離タブとストッパとを連結した柔軟な連結片とで構成したから、簡単な構成によって操作レバ−の作動を規制し、確実かつ安全に破封することができる。
請求項16の発明は、破封溝を、環状または略U形状、若しくは円弧ないし湾曲状、または十字状若しくは星印状に形成したから、種々の使用に応じて最適な形態を採択することができる。
請求項18の発明は、ガスボンベの底部に尖端部を有するハンマ−部材を設け、該ハンマ−部材の尖端部を介してウィンドガラスを破砕可能にしたから、専用のガラス破砕器具を要することなくウィンドガラスを破砕して、非常時における乗員の車室からの脱出を図ることができる。
実施形態のガスボンベ1は、外径約40mm、長さ約130mm、風袋約90mlで、内部に消火ガスとして約4MPaの二酸化炭素を充填し、充填後の重量が約300gのものを用い、消火ガスの充填後、口元部周縁に薄肉鋼板製の円形の封板3を溶接して封着し、底部に後述のハンマ−部材を取付けている。
この場合、前記破封溝4は円形の環状溝の他に、図8(a)のような楕円形の環状溝、または図8(b),(c)のような半円形ないし湾曲状の両端部を後方に延設した略U字形状若しくは舌片形状、更に図8(d),(e)のように半円形ないし湾曲状に形成することも可能である。
前記破封装置2は、強靭かつ軽量な合成樹脂によって異形の筒状に形成され、その内部に前記ボンベホルダ6と、該ボンベホルダ6の上方に摺動可能に配置した破封ホルダ7と、前記ボンベホルダ6と破封ホルダ7を内部に収容した筒状ハウジング8と、破封装置2の外側を区画する一対のアウタ−カバ−9a,9bと、アウタ−カバ−9a,9bの内側に上端部を回動可能に連結した操作レバ−10と、を組み付けている。
前記ネジ孔11とガイド孔12の境界部に段付孔17が形成され、該孔17にOリング18を配置して、段付孔17と封板3との気密を保持させている。
図中、21は小径軸部13の周面に装着したOリング、22は通孔19の上端部に配置した閉塞ピンで、そのフランジ22aと、通孔19の上端部の段付孔23との間に配置したバネ24の弾性によって上方に付勢し、かつ通孔19の内側口縁部とフランジ22aとの間に配置したOリング25によって、通孔19の開口部の気密を維持させている。
また、破封ホルダ7の周面の直径方向にピン27,27が突設され、その先端部が筒状ハウジング8のピン孔に挿入されて、筒状ハウジング8と破封ホルダ7とを同動可能にしている。
実施形態では、一方のピン27を後述する噴射筒のピン挿入孔から挿入して破封ホルダ7の周面に圧入し、他方のピン27を筒状ハウジング8のピン孔に挿入している。
図中、30は破封ホルダ7の周面に形成した噴口で、その奥部に通孔19に連通するノズル孔31が開口されている。
前記筒状ハウジング8の上端面に通孔19に連通する透孔33が開口され、また下部周面の対向位置に前記ガイド孔28,28が形成されていて、該ガイド孔28,28に前記ピン15,15が挿入されている。
前記ピン15,15の先端部はアウタ−カバ−9a,9bの内側面に形成したピン孔16,16に係止され、前ピン15,15を介して筒状ハウジング8を上下動可能に支持している。
図中、44はシートベルト導入溝41の奥部に設けた尖端部を有するベルト逃がし部で、シートベルト45の切り口を拡開して円滑に裁断可能にしている。
前記レバ−ピ−ス50,51の後端部に、ピン孔52,53が図11に示すように近接して形成され、これらにピン54,55が圧入され、該ピン54,55の先端部が前記ピン孔46,47に移動可能に挿入されている。
図中、60,61はレバ−ピ−ス50,51の後述する補強ビードに形成した凹溝、62はレバ−ピ−ス50,51の下部に装着した合成樹脂製のレバ−ケ−ス62である。
そして、補強ビード63に形成した前記凹溝60,61にビス66をねじ込み、その頭部の座面を前記凹溝60,61に着座して、レバ−ピ−ス50,51を保持している。
図中、67はレバ−ケ−ス62の握持側端面に複数形成した摩擦形成用の凹溝、68は破封装置2の前部に設けた凹溝で、アウタ−カバ−9a,9bの内面と仕切壁40,40とで区画形成され、該凹溝68に操作レバ−10の下部を挿入可能にしている。
このうち、剥離タブ70は平板状の舌片形状に形成され、その先端部にリング状の保持部73が形成され、後端部に一対のピン74を突設し、該ピン74を前記ピン孔48a,48bに抜き差し可能に嵌合している。
図中、71a,71aはストッパ71の端部に突設した一対の弾性片で、その先端部に突起が設けられ、該突起を凹溝49a,49b内の側壁に係合可能にしている。
そして、ガスボンベ1に二酸化炭素を充填し、口元部を封板3でシール後、保持リング76をガスボンベ1の底面に溶接し、かつその際、ハンマ−軸77を弾性部材のCリング78と一緒に保持リング76に挿入して、Cリング78を保持リング76の内側のテ−パ面79に係合して、ハンマ−軸77を強固に取付けている。
なお、この実施形態では破封ホルダ7と筒状ハウジング8の上端部に通孔19と透孔33を形成し、これを閉塞ピン21とOリング25によって閉塞しているが、破封ホルダ7と筒状ハウジング8の上端部を閉塞することも可能である。
先ず、封板3を製作する場合は、その素材である薄厚鋼板をガスボンベ1の口元部より若干小径の円板状にプレス成形し、その中央に針管20と略同径の破封溝4をプレス成形し、これを二酸化炭素を充填したガスボンベ81の口元部に載せて周縁を溶接する。
前記破封溝4の形状は、図6および図8(a)のような環状溝や、図8(b),(c)のような略U字形状若しくは舌片形状、または図8(d),(e)のような円弧状ないし湾曲状に形成する。このように前記封板3は、従来の封板に比べ構成が簡単で容易に製作できるから、これを安価に製作できる。
そして、ガスボンベ1に封板3とハンマ−部材75を取付け後、ガスボンベ1と封板3とハンマ−部材75を一緒にメッキし、これを合理的に表面処理する。
そして、周面の直径方向にピン孔14,14を形成し、該ピン孔14,14にピン15,15を圧入する。この場合、ピン15,15は、ボンベホルダ6を筒状ハウジング8に挿入後、筒状ハウジング8のガイド孔28,28の外側から圧入して、筒状ハウジング8を上下動可能に組み付ける。
前記破封ホルダ7の上部周面に噴口30を形成し、該噴口30の奥部に通孔19に連通するノズル孔31を形成し、また破封ホルダ7の下端部に小径軸部13を突設し、その内部に通孔19を貫通形成するとともに、小径軸部13の下部周面に環状溝を形成し、該環状溝にOリング21を取付け、小径軸部13の下端部に針管20を圧入する。
前記筒状ハウジング8の上部周面に楕円柱状の噴射筒34を突設し、その内部に噴口30に連通する噴射孔35と、ピン挿入孔36を上下に配置する。
前記レバ−ピ−ス50,51の前端上部に凹溝56,57を形成し、その下方に抱持部58,59を略コ字形断面に折曲形成する。
そして、レバ−ケ−ス62をレバ−ピ−ス50,51の下部に装着し、その係合溝64,65にレバ−ピ−ス50,51の下部を差し込み、その補強ビ−ド63の中間部にビス66をねじ込み、これを凹溝60,61上に着座してレバ−ピ−ス50,51を固定し、操作レバ−10を図5のように組立てる。
前記ストッパ71を矩形板状に樹脂成形し、その端部に一対の弾性片71a,71aを突設し、かつその先端部に突起を外側に突設する。
また、筒状ハウジング8の外側から一方のピン27を破封ホルダ7の周面のピン孔に圧入し、他方のピン27をピン挿入孔36から破封ホルダ7の周面のピン孔に圧入する。
この後、後部側のピン43,43にカッタ−42を取付け、他方のアウタ−カバ−9bを筒状ハウジング8の外面に被着して、ピン54,55の他端をピン孔46,47に挿入し、一対のアウタ−カバ−9a,9bの接合面を接合する。
こうして破封装置2を組み付け後、ボンベホルダ6のネジ孔11にガスボンベ1のネジ部5をねじ込んで装填する。この状況は図1,4のようである。
また、筒状ハウジング8の上端部がレバ−ピ−ス50,51の後部内側端面に係合して、操作レバ−10をピン47を支点に上向きに回動可能に付勢し、レバ−ケ−ス62が凹溝68の外側に離間して位置し、噴射筒36が抱持部58,59の下側に位置し、その上部周面と抱持部58,59の上部内面との間に空スペ−スが形成されている。この状況は図2,4のようである。
したがって、この状況の下では操作レバ−10の誤操作が阻止され、誤って破封されることはない。なお、ガスボンベ1を装填した消火ガス噴射器は車室の適所、例えばドアの内側に設けた凹状のドアポケットに収容されて保管される。
こうしてシ−トベルト45の拘束から乗員を解放後、消火ガス噴射器を略水平に保持し、ハンマ−部材75の尖端部77aを乗員近辺のウィンドガラス(図示略)に向けて勢い良く衝突させて破砕し、この破砕部を拡大させて車外へ脱出する。
このように本発明は非常用の専用部材を要することなく、搭載した消火ガス噴射器によって非常時における乗員の安全を確保することができる。
この後、連結片72を前方へ引張ってストッパ71を凹溝49a,49bおよび凹溝56,57から引き抜き、ストッパ71によるレバ−ピ−ス50,51ないし操作レバ−10の拘束を解除する。
このようにすると、レバ−ピ−ス50,51が操作レバ−10の回動変位に同動し、その後部内端が筒状ハウジング8の上端部を押圧して、該ハウジング8をセットスプリング26に抗して押し下げ、これに破封ホルダ7が同動してセットスプリング26を押し縮める。
こうして尖端部22aが破封溝4の凹溝底部を押圧して突き破ると、その破封性向が薄肉の凹溝の底部に沿って形成され、凹溝に沿った破封が促進される。
このため、操作レバ−10が外側のピン55を支点に同方向に回動して封板3を突き破り、その外周が封板3の内側へ挿入されて、ガスボンベ1の消火ガスがガイド孔12に勢い良く噴出し、貫通孔19を経てノズル孔31から外部へ噴出する。この状況は図12(c)および図13のようである。
しかも、前述のように尖端部22aによる破封溝4の押圧に伴い、破封性向が凹溝に沿って促がされるから、その分尖端部22aの押圧力ないし操作レバ−10の回動力が軽減される。
この後、消火ガスを費消したガスボンベ1を取外し、代わりに新たなガスボンベ1を装填して次期使用を待機する。
前記噴射筒34は中間部周面にフランジ82を突設し、該フランジ82と破封ホルダ7の周面との間にバネ83を介挿し、該バネ83の弾性によって前方へ移動可能に付勢している。
前記噴射筒34の内部にノズル孔31に連通する通孔88が形成され、該通孔88の中間部に環状溝84に連通する透孔89が形成されている。図中、90は通孔88の後端部を閉塞するビスである。
なお、図示を省略したが封板3の中央に前述と同様な破封溝4が形成され、また破封装置2の上端部に前述と同様な安全装置69が着脱可能に取付けられている。
また、この第2の実施形態における安全装置69の着脱操作と、シートベルト導入溝41およびカッタ−42によるシートベルト45の切断と、ハンマ−部材75によるウィンドガラスの破砕操作は、前述の実施形態と同様である。
この場合の外側のピン55による操作レバ−10の回動力ないし尖端部20aによる破封力の低減、および凹溝による破封の促進作用は前述の実施形態と同様である。
一方、操作レバ−10の回動操作によって、抱持部58,59の後端部がフランジ82に係合し、噴射筒34をバネ83に抗して後方へ移動する。
そして、噴射筒34の後方移動によって、環状溝84が貫通孔19に連通すると、貫通孔19内の消火ガスが環状溝84から透孔89を経て通孔88に導かれ、これがノズル孔31から噴射孔35を経て火元へ噴射される。この状況は図14のようである。
このため、抱持部58,59の後端部と噴射筒34のフランジ81との係合が解除され、噴射筒34がバネ83によって前方へ突出して環状溝84と貫通孔19との連通が解除され、貫通孔19の上側開口部が閉塞されて貫通孔19とノズル孔31との導通が遮断されて消火ガスの噴射が停止される。
そこで、操作レバ−10を握持して噴射筒34を後方へ移動し、環状溝84を貫通孔19に連通させれば、残留ガスが貫通孔19から環状溝84を経て透孔89に導かれ、通孔88を移動して外部へ噴出される。
このうち、図16および図17は本発明の第3の実施形態を示し、この実施形態は封板3の中央部に破封溝4を十字状に形成し、各溝の溝幅を等幅に形成し溝底を大径の凹状曲面に形成していて、各溝の中央部の隅角部と中心とを斜状の境界線91で区画し、破封時における破封溝4の破封性向を促すようにしている。この場合、各溝底を一定深さの平坦面に形成しても良い。
(b)は6個の直線状の破封溝4を等角度に放射状に配置して星印状に形成し、その中央部に針管20の尖端部20aを押し当て、等角度度位置に配置した6個の破封溝4を溝方向に沿って同時かつ速やかに破封させるようにしている。
(c)は(b)の応用形態に係り、8個の直線状の破封溝4を等角度に放射状に配置し、その中央部に針管20の尖端部20aを押し当て、等角度度位置に配置した8個の破封溝4を溝方向に沿って同時かつ速やかに破封させるようにしている。
2 破封装置
3 封板
4 破封溝
6 ボンベホルダ
7 破封ホルダ
10 操作レバ−
12 ガイド孔
19 貫通孔
20 破封部材(針管)
20a 尖端部
41 シ−トベルト導入溝
45 シ−トベルト
49a,49b 凹溝
54 ピン(内側のピン)
55 ピン(外側のピン)
56,57 凹溝
69 安全装置
71 ストイッパ
72 連結片
74 ピン
75 ハンマ−部材
77a 尖端部
84 環状溝
88 通孔
89 透孔
Claims (18)
- ガスボンベの口元部に封着され、その上方から下動する破封部材の尖端部によって破封するガスボンベの封板において、前記封板の中央部に前記尖端部を押圧可能な破封溝を形成したことを特徴とするガスボンベの封板。
- 前記破封溝を、環状または略U形状、若しくは円弧ないし湾曲状、または十字状若しくは星印状に形成した請求項1記載のガスボンベの封板。
- 前記破封溝の外径を破封部材と略同径に形成した請求項1記載のガスボンベの封板。
- 前記破封溝に破封部材の尖端部を押圧し、破封溝に沿って破封を形成可能にした請求項1記載のガスボンベの封板。
- 前記破封溝の断面形状をV字形または凹状曲面状に形成した請求項1記載のガスボンベの封板。
- 口元部を封板で封着したガスボンベを破封装置に着脱可能に取付け、ノズル孔に連通する貫通孔を備え、下端部に尖端部を形成した破封部材を設けた破封ホルダを前記封板の上方に上下動可能に配置したガスボンベの破封装置において、前記封板の中央部に前記尖端部を押圧可能な破封溝を形成したことを特徴とするガスボンベの破封装置。
- 前記破封溝の外径を破封部材と略同径に形成した請求項6記載のガスボンベの破封装置
- 前記破封溝に破封部材の尖端部を押圧し、破封溝に沿って破封を形成可能にした請求項6記載のガスボンベの破封装置。
- 前記破封装置の上部に操作レバ−の基端部を回動可能に連結し、該操作レバ−を破封ホルダ−の上方に係合可能に配置した請求項6記載のガスボンベの破封装置。
- 前記破封装置の上部に操作レバ−の基端部を内外二つのピンを介して回動可能に連結し、前記内側のピンを支点に操作レバ−を回動して破封部材の尖端部を封板に刺し込み、この後、外側のピンを支点に操作レバ−を回動して、破封部材を更に下動させて破封部材の外周を封板の内側に挿入可能にした請求項6記載のガスボンベの破封装置。
- 前記破封ホルダの外側に筒状ハウジングを同動可能に装着し、該筒状ハウジングを破封装置に上下動可能に設けた請求項6記載のガスボンベの破封装置。
- 前記破封ホルダにノズル孔を形成した噴射筒を摺動可能に挿入し、該噴射筒に突設したフランジを操作レバ−に係合可能に配置し、前記噴射筒の周面に環状溝を形成するとともに、噴射筒の内部にノズル孔に連通する通孔と前記環状溝に連通する透孔を形成し、前記操作レバ−の回動変位を介して噴射筒を移動し、前記環状溝と破封ホルダの貫通孔とを連通可能にした請求項6記載のガスボンベの破封装置。
- 破封後、前記操作レバ−の回動変位を介して環状溝と破封ホルダの貫通孔との導通を遮断し、消火ガスを破封ホルダの内部に残留可能にした請求項12記載のガスボンベの破封装置。
- 前記破封装置の上部に安全装置を着脱可能に取付け、該安全装置を、破封装置に係止可能なピンを突設した剥離タブと、操作レバ−と破封装置の各凹溝に係合可能なストッパと、剥離タブとストッパとを連結した柔軟な連結片とで構成した請求項6記載のガスボンベの破封装置。
- 口元を封板で封着したガスボンベを着脱可能に取付け可能なボンベホルダと、該ボンベホルダのガイド孔に軸部を摺動可能に挿入し、下端部に尖端部を形成した破封部材を突設した破封ホルダとを上下に配置した破封装置と、前記破封ホルダにガイド孔に連通する貫通孔とノズル孔を形成し、前記破封ホルダを下動し破封部材の尖端部によって破封可能にした消火ガス噴射器において、前記封板の中央部に前記尖端部を押圧可能な破封溝を形成するとともに、前記破封装置の上部に操作レバ−の基端部を内外の二つのピンを介して回動可能に連結し、前記内側のピンを支点に操作レバ−を回動して破封部材の尖端部を封板に刺し込み、この後、外側のピンを支点に操作レバ−を回動し、破封部材を更に下動させて破封部材の外周を封板の内側に挿入可能にしたことを特徴とする消火ガス噴射器。
- 前記破封溝を、環状または略U形状、若しくは円弧ないし湾曲状、または十字状若しくは星印状に形成した請求項15記載の消火ガス噴射器。
- 前記破封装置の外周面にシートベルトを挿入可能なシートベルト導入溝を設け、該導入溝に臨ませてカッタ−を配置した請求項15記載の消火ガス噴射器。
- 前記ガスボンベの底部に尖端部を有するハンマ−部材を設け、該ハンマ−部材の尖端部を介してウィンドガラスを破砕可能にした請求項15記載の消火ガス噴射器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013196590A JP6242132B2 (ja) | 2013-08-29 | 2013-09-24 | ガスボンベの破封装置および消火ガス噴射器 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013178268 | 2013-08-29 | ||
JP2013178268 | 2013-08-29 | ||
JP2013196590A JP6242132B2 (ja) | 2013-08-29 | 2013-09-24 | ガスボンベの破封装置および消火ガス噴射器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015064005A true JP2015064005A (ja) | 2015-04-09 |
JP6242132B2 JP6242132B2 (ja) | 2017-12-06 |
Family
ID=52832071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013196590A Active JP6242132B2 (ja) | 2013-08-29 | 2013-09-24 | ガスボンベの破封装置および消火ガス噴射器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6242132B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017216851A1 (ja) * | 2016-06-13 | 2017-12-21 | 株式会社コーアツ | 消火器 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2498147A (en) * | 1946-03-22 | 1950-02-21 | Prel Inc | Compressed gas capsule with dispensing punch |
US2688428A (en) * | 1950-01-19 | 1954-09-07 | Worcester Pressed Steel Compan | Stored pressure medium container |
JPS5958298U (ja) * | 1982-10-12 | 1984-04-16 | 小池化学株式会社 | 耐圧容器用マウンテイングキヤツプ |
JPH07100410A (ja) * | 1993-10-05 | 1995-04-18 | Makoto Kawasaki | 液剤噴射ノズル |
JP2001351729A (ja) * | 2000-06-07 | 2001-12-21 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | レバー式コネクタ |
JP2006102569A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-20 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | トリガー式液体噴出容器 |
WO2011121889A1 (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-06 | Yoshida Hideo | 消火ガス噴射器 |
-
2013
- 2013-09-24 JP JP2013196590A patent/JP6242132B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2498147A (en) * | 1946-03-22 | 1950-02-21 | Prel Inc | Compressed gas capsule with dispensing punch |
US2688428A (en) * | 1950-01-19 | 1954-09-07 | Worcester Pressed Steel Compan | Stored pressure medium container |
JPS5958298U (ja) * | 1982-10-12 | 1984-04-16 | 小池化学株式会社 | 耐圧容器用マウンテイングキヤツプ |
JPH07100410A (ja) * | 1993-10-05 | 1995-04-18 | Makoto Kawasaki | 液剤噴射ノズル |
JP2001351729A (ja) * | 2000-06-07 | 2001-12-21 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | レバー式コネクタ |
JP2006102569A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-20 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | トリガー式液体噴出容器 |
WO2011121889A1 (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-06 | Yoshida Hideo | 消火ガス噴射器 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017216851A1 (ja) * | 2016-06-13 | 2017-12-21 | 株式会社コーアツ | 消火器 |
RU2717772C1 (ru) * | 2016-06-13 | 2020-03-25 | Коацу Ко., Лтд. | Огнетушитель |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6242132B2 (ja) | 2017-12-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5148623B2 (ja) | 消火ガス噴射器具 | |
JP5757939B2 (ja) | 消火ガス噴射器 | |
JP4969300B2 (ja) | 消火ガス噴射器 | |
JP5230476B2 (ja) | 消火ガス噴射器および災害警報システム | |
WO2013136674A1 (ja) | 自動消火装置 | |
JP5073296B2 (ja) | 消火ガス噴射器 | |
JP4825453B2 (ja) | 消火ガス噴射器具およびその製造方法 | |
JP6242132B2 (ja) | ガスボンベの破封装置および消火ガス噴射器 | |
KR20060122866A (ko) | 가스실린더의 파봉장치 | |
JP2023054815A (ja) | 自動車の緊急脱出装置による乗員の緊急脱出方法 | |
JP5020166B2 (ja) | 消火ガス噴射器 | |
JP7315972B2 (ja) | 自動車の緊急脱出装置 | |
JP6080453B2 (ja) | 消火ガス噴射器 | |
JP4743760B2 (ja) | ガスボンベの破封装置 | |
CN216676749U (zh) | 便携式安全锤 | |
JP2007320648A (ja) | 残留ガス排出機構付きエアゾール容器 | |
JP2007176524A (ja) | エアゾール容器用オーバーキャップ | |
JP2007236573A (ja) | 消火器の安全栓 | |
KR20210007683A (ko) | 유리 타격용 스마트 망치 | |
WO2007037489A1 (ja) | エアゾール容器用キャップ及びエアゾール噴射装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160913 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170526 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170530 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170728 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171031 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171107 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6242132 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |