JP2015060048A - 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム - Google Patents

撮像装置、その制御方法、および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の異なる焦点距離の光学系を有する撮像装置において、光学系の被写界深度の相違によってユーザが意図しない画像が撮影されることを防止する。
【解決手段】カメラシステム制御部11は、複数の光学系2a〜2dの1つを選択光学系として当該選択光学系に関して光量を調整するための絞り値が基準絞り値として選択された際、選択光学系の焦点距離および当該選択光学系を除く残りの光学系の焦点距離と基準絞り値とに応じて、残りの光学系に関する絞り値を算出絞り値として得る。そして、カメラシステム制御部は基準絞り値および算出絞り値に基づいて、レンズ・絞り駆動部7によって絞り5aおよび5bを制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置、その制御方法、および制御プログラムに関し、特に、複数の焦点距離を有する光学系を備えて、複数の焦点距離で被写体を撮影して画像を得る撮像装置に関する。
画角の異なる短焦点レンズと長焦点レンズが被写体の同じ部分を含むように撮像する複眼撮像装置が特許文献1で提案されている。つまり、短焦点レンズに対応した撮像素子により広角の画像を取得し、長焦点レンズに対応した撮像素子により望遠の画像を取得する構成である。
従来、デジタルカメラなどの撮像装置において、画角の異なる短焦点レンズユニット(以下単に短焦点レンズと呼ぶ)と長焦点レンズユニット(以下単に長焦点レンズと呼ぶ)とを備えるものが知られている(特許文献1参照)。
この撮像装置では、短焦点レンズおよび長焦点レンズを用いて同一の被写体を撮像して画像を得ている。この種の撮像装置は複眼撮像装置と呼ばれている。つまり、複眼撮像装置では、短焦点レンズを介して被写体像(光学像)が結像される撮像素子によって広角の画像を取得する。さらに、長焦点レンズを介して光学像が結像される撮像素子によって望遠の画像を取得する。そして、撮影動作におけるフレーミングの際には、短焦点レンズで得られた画像を優先的に表示部に表示すれば、ユーザは長焦点レンズの撮影範囲も観察することができる。
特開2005−303694号公報
ところで、特許文献1に記載の複眼撮像装置においては、短焦点レンズおよび長焦点レンズに対応する撮像素子をそれぞれ露光した際、短焦点レンズおよび長焦点レンズによってその被写界深度が異なる。このため、短焦点レンズにおいては被写界深度内であるものの、長焦点レンズでは被写界深度外となる被写体が存在することがある。
図10は、従来の撮像装置において被写体距離と短焦点レンズおよび長焦点レンズの被写界深度との関係を模式的に示す図である。
図10において、撮像装置(以下カメラと呼ぶ)カメラ60寄りの位置61の側を至近側とし、カメラ60から離れた位置62の側を無限側とする。いま短焦点レンズおよび長焦点レンズにおける絞り値が同一であると、長焦点レンズの方がその被写界深度は浅くなる(狭くなる)。
ここで、短焦点レンズにおける被写界深度を短焦点被写界深度と呼び、長焦点レンズにおける被写界深度を長焦点被写界深度と呼ぶ。図中、長焦点被写界深度65および短焦点被写界深度66はそれぞれ主被写体63に焦点を合わせた際に同一の絞り値における被写界深度を表しており、図示のように、長焦点被写界深度65は短焦点被写界深度66より狭くなる。
図示の例では、主被写体63から無限側位置62の方向に背景被写体64が存在している。当該背景被写体64は短焦点被写界深度66の範囲内ではあるものの、長焦点被写界深度65の範囲外である。この場合、短焦点レンズおよび長焦点レンズによって得られる画像において、主被写体63については被写界深度内であるのでピントのずれは許容範囲内、つまり、ピントが合っている状態である。
なお、被写体が被写界深度内にある場合をその焦点状態が合焦状態にあるとし、被写体が被写界深度外にある場合をその焦点状態が非合焦状態にあるとする。
一方、背景被写体64については短焦点レンズでは合焦状態であるものの、長焦点レンズでは被写界深度外になるので非合焦状態となって、長焦点レンズで得られた画像はぼけた状態となる。よって、フレーミングの際に短焦点レンズで得られた画像を表示部に表示して、ユーザが撮影条件の設定を行って撮影すると、長焦点レンズで得られた画像において、フレーミングの際に表示部に表示された画像と比べて背景被写体について合焦状態が異なる事態が生じる。
その結果、撮影の後に画像を確認した際、ユーザはフレーミグの際に表示部に表示された画像と撮影によって得られた画像とが異なって、ユーザが意図しない状態で撮影された画像であることを知るといった事態が発生する。
よって、本発明の目的は、複数の異なる焦点距離の光学系を有する撮像装置において、光学系の被写界深度の相違によってユーザが意図しない画像が撮影されることを防止することのできる撮像装置、その制御方法、および制御プログラムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による撮像装置は、複数の光学系のうち少なくとも1つの光学系が他の光学系と焦点距離が異なる撮像光学群を備え、前記光学系を介して撮影を行う撮像装置であって、前記複数の光学系の各々を介して結像された光学像に応じた画像を生成する撮像手段と、前記複数の光学系の各々を介して入射される前記光学像についてその光量を調整して前記撮像手段に与える絞り手段と、前記複数の光学系の1つを選択光学系として該選択光学系に関して前記光量を調整するための絞り値が基準絞り値として選択された際、前記選択光学系の焦点距離および当該選択光学系を除く残りの光学系の焦点距離と前記基準絞り値とに応じて前記残りの光学系に関する絞り値を算出絞り値として得て、前記基準絞り値および前記算出絞り値に基づいて前記絞り手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明による制御方法は、複数の光学系のうち少なくとも1つの光学系が他の光学系と焦点距離が異なる撮像光学群と、前記複数の光学系の各々を介して結像された光学像に応じた画像を生成する撮像手段と、前記複数の光学系の各々を介して入射される前記光学像についてその光量を調整して前記撮像手段に与える絞り機構とを有する撮像装置の制御方法であって、前記複数の光学系の1つを選択光学系として該選択光学系に関して前記光量を調整するための絞り値を基準絞り値として選択する選択ステップと、前記選択光学系の焦点距離および当該選択光学系を除く残りの光学系の焦点距離と前記基準絞り値とに応じて前記残りの光学系に関する絞り値を算出絞り値として得る絞り値取得ステップと、前記基準絞り値および前記算出絞り値に基づいて前記絞り機構を制御する制御ステップと、を有することを特徴とする。
本発明による制御プログラムは、複数の光学系のうち少なくとも1つの光学系が他の光学系と焦点距離が異なる撮像光学群と、前記複数の光学系の各々を介して結像された光学像に応じた画像を生成する撮像手段と、前記複数の光学系の各々を介して入射される前記光学像についてその光量を調整して前記撮像手段に与える絞り機構とを有する撮像装置で用いられる制御プログラムであって、前記撮像装置が備えるコンピュータに、前記複数の光学系の1つを選択光学系として該選択光学系に関して前記光量を調整するための絞り値を基準絞り値として選択する選択ステップと、前記選択光学系の焦点距離および当該選択光学系を除く残りの光学系の焦点距離と前記基準絞り値とに応じて前記残りの光学系に関する絞り値を算出絞り値として得る絞り値取得ステップと、前記基準絞り値および前記算出絞り値に基づいて前記絞り機構を制御する制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、複数の光学系の1つを選択光学系として選択光学系に関して光量を調整するための絞り値が基準絞り値として選択された際、選択光学系の焦点距離および当該選択光学系を除く残りの光学系の焦点距離と基準絞り値とに応じて残りの光学系に関する絞り値を算出絞り値として得て、基準絞り値および算出絞り値に基づいて絞りを制御する。この結果、光学系の被写界深度の相違によってユーザが意図しない画像が撮影されることを防止することができる。
本発明の実施の形態による撮像装置の一例である多眼光学群を有する撮像装置を説明するための図であり、(a)は撮像装置を正面側からみた斜視図、(b)は撮像装置を背面側からみた斜視図である。 図1に示すカメラの構成の一例を示すブロック図である。 図1に示すカメラによる撮影の結果得られる画像およびその表示を説明するための図であり、(a)は撮影動作を行う際のフレーミング中に表示部に表示される画像(ライブビュー画像)の一例を示す図、(b)は図1(a)に示す第1の光学系で撮影した画像を示す図、(c)は図1(a)に示す第2の光学系で撮影した画像を示す図、(d)は図1(a)に示す第3の光学系で撮影した画像を示す図、(e)は図1(a)に示す第4の光学系で撮影した画像を示す図である。 撮影の際に背景被写体の焦点状態が焦点距離によって異なる状態を説明するための図であり、(a)はライブビュー表示が行われる第1の光学系で得られた画像の一例を示す図、(b)は第3の光学系で撮影した画像の一例を示す図、(c)は(a)に示す画像に(b)に示す画像を合成した合成画像の一例を示す図である。 図1に示すカメラにおける被写界深度を説明するための図である。 図1に示すカメラにおいて光学系の被写界深度が同等になる絞り値の組み合わせが登録された被写深度調整絞り値テーブルの一例を示す図である。 図2に示すカメラにおける撮影動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態によるカメラの他の例についてその外観(正面)を示す斜視図である。 図8に示すカメラによる撮影の結果得られる画像およびその表示を説明するための図であり、(a)は撮影動作を行う際のフレーミング中に表示部に表示される画像(LV画像)の一例を示す図、(b)は図8に示す第1の光学系で撮影した画像を示す図、(c)は図8に示す第2の光学系で撮影した画像を示す図、(d)は図8に示す第3の光学系で撮影した画像を示す図、(e)は図8に示す第4の光学系で撮影した画像を示す図、(f)は図8に示す第5の光学系で撮影した画像を示す図である。 従来の撮像装置において被写体距離と短焦点レンズおよび長焦点レンズの被写界深度との関係を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態による撮像装置の一例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態による撮像装置の一例である多眼光学群を有する撮像装置を説明するための図である。そして、図1(a)は撮像装置を正面側からみた斜視図であり、図1(b)は撮像装置を背面側からみた斜視図である。
図示の撮像装置1は、例えば、デジタルカメラ(以下単にカメラと呼ぶ)であり、このカメラ1は複数の光学系(レンズ群)を備える撮像光学群(撮像光学系ともいう)2を有している。そして、カメラ1の筐体(カメラ筐体)の正面には撮像光学系2に備えられたレンズ群のうち最前部に位置するレンズが露出するようにして配置されている。また、カメラ筐体の上面には撮影の命令を行うためのレリーズ釦16が配置されている。
カメラ筐体の背面には撮影の設定および撮影の結果得られた画像を表示するための表示部14が配置されるともに、撮影の設定および画像に関して操作を行うための画面操作部17が配置されている。
図示の例では、撮影光学系2は第1〜第4の光学系(レンズ群)2a〜2dを有しており、カメラ筐体には2×2=4個の光学系(レンズ)2a〜2dがマトリックス状に配置され、その焦点距離が異なる。図1(a)においては、光学系2a〜2dの焦点距離は、光学系2a<光学系2b<光学系2c<光学系2dの順である。
図2は、図1に示すカメラの構成の一例を示すブロック図である。
図示のカメラ1に備えられた撮像光学系2は前述の光学系2a〜2dの他にレンズ・絞り駆動部7を有している。なお、図示の例では、説明の便宜上、光学系2aおよび2bのみが示されているが、ここでは、図1(a)に示す光学系2a〜2dが備えられている。そして、これら光学系2a〜2dは同一の構成を有している。
光学系2aおよび2bはレンズ群とも呼ばれ、光学系2aおよび2bはそれぞれフォーカスレンズ4aおよび4bと絞り5aおよび5bを備えており。光学系2aおよび2bの後段にはそれぞれ撮像素子6aおよび6bが配置されている。そして、フォーカスレンズ4aおよび4bは、カメラシステム制御部11の制御下でレンズ・絞り駆動部7によってそれぞれ光軸5aおよび5bに沿って駆動される。また、絞り5aおよび6bは、カメラシステム制御部11の制御下でレンズ・絞り駆動部7によってそれぞれその開口が調整されて、これによって、撮像素子6aおよび6bに入射する光量を調整する。
光学系2aおよび2bを介して入射した被写体像(光学像)はそれぞれ撮像素子6aおよび6bに結像する。そして、撮像素子6aおよび6bはそれぞれ光学像に応じたアナログ信号(画像信号)出力する。以下の説明では、撮像素子6aの出力である画像信号を第1の画像信号と呼び、撮像素子6bの出力である画像信号を第2の画像信号と呼ぶ。
なお、図2に示す例では、光学系2aおよび2bに対してそれぞれ撮像素子6aおび6bが備えられているが、光学系2aおよび2bの結像領域を有する単一の撮像素子を設けて、撮像の後、これら結像領域から出力される画像信号を信号処理するようにしてもよい。
図示のカメラ1は、さらに、カメラシステム制御部11、画像処理部12、メモリ部13、表示部14、および操作検出部15を有している。カメラ1では、光学系2aおよび2bと撮像素子6aおよび6bとによって撮像系が構成され、画像処理部12によって画像処理系が構成される。そして、メモリ部13および表示部14によって記録再生系が構成され、カメラシステム制御部11、操作検出部15、およびレンズ・絞り駆動部7によって制御系が構成される。
図示はしないが、画像処理部12は、A/D変換器、ホワイトバランス回路、ガンマ補正回路、および補間演算回路などを有しており、前述の第1および第2の画像信号を受けて記録用の画像データを生成する。
メモリ部13は記録部に加えて画像の記録に必要な処理回路を備えている。そして、メモリ部13は記録部に画像データを記録するとともに、処理回路によって表示部14に出力する表示用画像を生成して保存する。ここでは、第1および第2の画像信号を画像処理した結果得られる画像データをそれぞれ第1および第2の画像データと呼ぶ。
なお、メモリ部13は、予め定められた記録方式を用いて画像(静止画像)、動画、および音声などの圧縮処理を行ってこれら静止画像、動画、および音声の記録を行う。図2に示すカメラ1においては、音声の記録に係るブロックは省略されている。
カメラシステム制御部11はカメラ1全体の制御を司る。そして、カメラシステム制御部11は外部操作(つまり、ユーザ操作)に応じて撮像系、画像処理系、および記録再生系を制御する。
例えば、図1(a)に示すレリーズ釦16の押下を操作検出部15が検出すると、カメラシステム制御部11は撮像素子6aおよび6bを駆動制御するとともに、画像処理部12の動作およびメモリ部13における圧縮処理などを制御する。さらに、さらに、カメラシステム制御部11はメモリ部13から読み出した表示用画像を表示部14に表示制御するとともに、撮影に係る各種情報を表示部14に表示制御する。
なお、ここでは、レリーズ釦16の押下に応じて、予め設定された絞り値および露光時間などに応じて撮像素子6aおよび6bを駆動して静止画を撮影することを本撮影と呼ぶ。
図3は、図1に示すカメラによる撮影の結果得られる画像およびその表示を説明するための図である。そして、図3(a)は撮影動作を行う際のフレーミング中に表示部に表示される画像(ライブビュー画像)の一例を示す図であり、図3(b)は図1(a)に示す光学系2aで撮影した画像を示す図である。また、図3(c)は図1(a)に示す光学系2bで撮影した画像を示す図であり、図3(d)は図1(a)に示す光学系2cで撮影した画像を示す図である。さらに、図3(e)は図1(a)に示す光学系2dで撮影した画像を示す図である。
いま、図3(a)においては、光学系2a(つまり、最も焦点距離が短い光学系)で撮影された画像が表示部14にライブビュー(LV)表示されているとする。そして、表示部14には光学系2aで撮影した場合の画像の画角範囲が画角フレーム40aで表示される。
この際、カメラシステム制御部11は光学系2b、2c、および2dで撮影した際の画像の画角範囲をそれぞれ画角フレーム40b、40c、および40dで表示部14に表示する。
このようにして、最短の焦点距離である光学系2aで得られた画像をLV表示し、当該LV表示において、画角フレーム40a〜40dを表示すれば、ユーザは他の焦点距離の光学系2b〜2dの画角範囲を確認して撮影を行うことができる。
図3(a)に示す例では、カメラシステム制御部11は光学系2b〜2dに係る画角フレーム40b〜40dを表示部14に表示するようにしたが、画角フレーム40b〜40dの全てを表示しなくてもよい。さらには、カメラシステム制御部11は画角フレーム40aの他に画角フレーム40dのみを表示するなど、画角フレーム40aの他に一部の画角フレームのみを表示するようにしてもよい。
図3(a)に示す状態で撮影が行われると、光学系2a〜2dに対応する撮像素子の出力に応じて、画像処理部12はそれぞれ図3(b)〜図3(e)に示す画像を生成する。図3(b)〜図3(e)に示す画像はそれぞれ光学系2a〜2dに対応する撮像素子の出力に応じて得られた画像であるので、電子ズームなどの拡大処理と異なって、各画像の解像度は同様であり、焦点距離が長い光学系で得られた画像についても高精細な画像が得られる。
前述したように、LV表示の際には、表示部14には最も短い焦点距離の光学系2aによって得られた画像とその画角フレーム40aが表示されるので、ユーザはその他の焦点距離の光学系2b〜2dにおいて、どのようにフレーミングされた画像が得られるか視覚的に把握することができる。
このようにして、図示のカメラでは、一度の撮影で互いに焦点距離の異なる画像を同時に取得することができる。
なお、LV表示又は本撮影の後の再生表示の際には、光学系2aで得られた画像(画角フレーム40a)に、光学系2b〜2dで得られた画像をはめ込み合成して一枚の合成画像を表示するようにしてもよい。
例えば、画像処理部12は、カメラシステム制御部の制御下で、少なくとも2つの光学系で得られた画像を合成して1枚の合成画像を生成する。これによって、画角が広い画像でありながらも、画像の中央に行くほど高精細な画像を再生表示することができる。
さらに、画像処理部12ははめ込み合成ではなく、互いに重なり合う画角の範囲について複数枚の画像の出力を加算処理するようにしてもよい。これによって、画像のダイナミックレンジの拡大およびS/Nの改善がなされた合成画像を生成することができる。なお、互いに異なる複数の焦点距離の光学系で得られた画像を加算合成する際には、加算する画素数を合わせるための補正処理が必要である。
ところで、図10で説明したように、背景被写体64の距離によっては、光学系によっては背景被写体64が被写界深度内に入って合焦状態となるが、他の光学系では背景被写体64が被写界深度外となって非合焦状態になることがある。
図4は、撮影の際に背景被写体の焦点状態が焦点距離によって異なる状態を説明するための図である。そして、図4(a)はライブビュー表示が行われる光学系2aで得られた画像の一例を示す図であり、図4(b)は光学系2cで撮影した画像の一例を示す図である。また、図4(c)は図4(a)に示す画像に図4(b)に示す画像を合成した合成画像の一例を示す図である。
図4(a)に示す例では、図3(a)と同様に光学系2a〜2dの画角フレーム40が表示されている。図4(a)において、画面中央に主被写体41が存在し、当該主被写体41の後方には背景被写体42が存在する。そして、光学系2a〜2dのフォーカスレンズによって主被写体41の位置で焦点を結ぶように焦点調整が行われている。
いま、光学系2a(第1の光学系)の被写界深度を、図10に示す短焦点被写界深度64とし、光学系2c(第3の光学系)の被写界深度を長焦点被写界深度65とする。この場合、主被写体41および背景被写体42の関係は、図10に示す主被写体63および背景被写体64の関係となる。
この際、図4(a)においては、主被写体41および背景被写体42はともに合焦状態にあるが、図4(b)においては、主被写体41は合焦状態にあるが、背景被写体42は非合焦状態である。なお、図4(b)においては、非合焦状態におけるぼけた様子を画像に斜線を重ねて示している。
ユーザ、つまり、撮影者はフレーミングの際にはLV表示によって、図4(a)に示す画像を確認する。そして、当該確認に応じて本撮影を行った場合、ユーザが光学系2cで得られた画像を再生表示すると、当再生画像がフレーミング際に確認した画像とは異なる焦点状態であることに気付くこととなる。
さらに、短焦点の光学系で得られた画像に長焦点の光学系で得られた画像をはめ込み合成して表示する際も不具合が生じる。図4(c)においては、画角フレーム40aにおいて背景被写体42は合焦状態であるが、画角フレーム40cにおいては斜線で示すように非合焦状態である。同様に、加算合成処理によってダイナミックレンジの拡大を行う場合又はS/Nの改善を行う場合においても、焦点状態の相違に起因して加算合成処理後の画像は劣化する。
このように不具合を防止するため、ここでは光学系2a〜2dの被写界深度が同等になるように、光学系2a〜2dの焦点距離に応じて絞り値を変更する。
ここで、被写界深度を求める際の手法の一例について説明する。図5は、図1に示すカメラにおける被写界深度を説明するための図である。
図5においては、レンズ71に対してその左側を物体面とし右側を像面として、許容錯乱円径δ、焦点深度ε、および被写界深度Lが示されている。レンズ71の焦点距離は、物体距離aである物体72が像面距離bの像面73の位置で結像する焦点距離fであり、許容錯乱円径をδ、レンズ71の絞り値をFとすると、後方被写界深度Lf、前方被写界深度Ln、および被写界深度Lはそれぞれ次の式(1)、式(2)、および式(3)によって求めることができる。
式(1)および式(2)から容易に理解できるように、後方被写界深度Lfおよび前方被写界深度Lnの各々は許容錯乱円径δ、物体距離a、絞り値F、およびレンズ71の焦点距離fによって求めることができる。ここで、2つのレンズの焦点距離をそれぞれf1およびf2、絞り値をF1およびF2とすると、物体距離aおよび許容錯乱円径δが同一である場合、2つのレンズの後方被写界深度を同一にするためには、式(1)から式(4)が成り立てばよい。
式(4)を解くと、2つのレンズの焦点距離f1およびf2と絞り値F1およびF2とは式(5)の関係となる。
つまり、同一の許容錯乱円径を有する撮像素子を備えるとともに、互いに異なる焦点距離の2つの光学系を備える場合に後方被写界深度を同一にするためには、一方の光学系における絞り値を決定すれば、他方の光学系の絞り値が式(5)に応じて決定されることになる。
なお、ここでは、光学系の各々に対応する撮像素子は同一の性能を有しているとして許容錯乱円径δが同一であるとしたが、焦点距離毎に許容錯乱円径δが異なる場合には、式(6)にと基づいて他方の光学系の絞り値が求められる。なお、式(6)において、一方の光学系に対応する撮像素子の許容錯乱円をδ1、他方の光学系に対応する撮像素子の許容錯乱円をδ2で示す。
図2に示すカメラにおいては、式(5)又は式(6)に基づいて、カメラシステム制御部11はレンズ・絞り駆動部7によって光学系の各々の被写界深度が同等になるように絞りを調整して絞り値を変更する。例えば、ユーザが絞り値優先焦点距離として選択した焦点距離の光学系(つまり、選択光学系)の絞り値を基準として、カメラシステム制御部11は式(5)に基づいて他の光学系における絞り値(つまり、ここでは算出絞り値)を変更する。
図6は図1に示すカメラにおいて光学系の被写界深度が同等になる絞り値の組み合わせが登録された被写深度調整絞り値テーブルの一例を示す図である。
図示の例では、光学系2a、2b、2c,および2dの焦点距離をそれぞれ28mm、35mm、50mm、および70mmとした際の絞り値が12通りの組み合わせで示されている。LV表示中にユーザが絞り値優先焦点距離の光学系として光学系2aを選択すると、カメラシステム制御部11は本撮影動作において光学系2aの露光が適正となる絞り値Fnを算出する。
光学系2aの絞り値Fnが”1.8”であるとすると、カメラシステム制御部11は、図6に示すテーブルにおける組み合わせNo3に応じて、光学系2bの絞り値Fnを”2.8”、光学系2cの絞り値Fnを”5.6”、そして、光学系2dの絞り値Fnを”11”とする。そして、カメラシステム制御部11は、これら絞り値Fnに基づいてレンズ・絞り駆動部7を制御して光学系2a〜2dの絞りを調整する。
なお、絞り値優先焦点距離の光学系に係る絞り値はカメラシステム制御部11が適正露光になるように決定するようにしてもよく、ユーザが直接絞り値を選択して設定するようにしてもよい。ユーザが、絞り値優先焦点距離の光学系に係る絞り値を選択・設定する際には、図6に示すテーブルに登録された絞り値から選択するようにする。
また、図6に示すテーブルにおける焦点距離と絞り値との組み合わせは、絞り値が1/2段又は1/3段刻みで示されているので、必ずしも式(5)から求められる絞り値と一致しないが、上記の刻み段数であれば光学系の被写界深度を同等とみなすことができる。さらに、表示部14に絞り値を表示する際には、図6に示すテーブルにおける絞り値を用いた場合においても、実際の絞り値は式(5)を満たすように設計してよい。
図7は、図2に示すカメラにおける撮影動作を説明するためのフローチャートである。なお、図示のフローチャートに係る処理は、カメラシステム制御部11の制御下で行われる。
撮影が開始されると、カメラシステム制御部11は光学系2a〜2dに対応する撮像素子を所定の時間露光する。光学系2a〜2dに対応する撮像素子の出力は画像処理部12で処理されて、それぞれ第1〜第4の画像データとされる。そして、カメラシステム制御部11は最も焦点距離の短い光学系2aで得られた第1の画像データに応じた画像を表示部14に表示してLV表示を開始する(ステップS1001)。なお、撮像素子から画像信号を読み込む周期は、例えば、30fpsなどの所定のフレームレートで行われる。
続いて、カメラシステム制御部11は第1〜第4の画像データにおいて焦点状態を検出して第1〜第4の画像における主被写体を決定する(ステップS1002)。ここでは、カメラシステム制御部11はカメラ側(至近側)に存在する被写体を主被写体として検出する。
なお、焦点状態を検出する際には、例えば、図示はしないが位相差検出ユニットを用いて、分離された2つの光学像の位相差に応じて焦点状態が検出される。また、レンズ・絞り駆動部7を制御してフォーカスレンズを光軸に沿って移動させて、その際に得られた画像データにおけるコントラストに応じて焦点状態を検出する所謂コントラスト焦点検出手法を用いるようにしてもよい。
さらに、主被写体を選択する際、ユーザがLV表示を確認しつつ画面操作部17によって主被写体を選択するようにしてもよい。さらには、顔認識手法などを用いて主被写体を決定するようにしてもよい。
続いて、カメラシステム制御部11はレンズ・絞り駆動部7を制御して、主被写体が合焦状態になるように光学系2a〜2dに備えられたフォーカスレンズ4を光軸に沿って駆動させる(ステップS1003)。そして、ユーザは画面操作部17を用いて、基準とする絞り値(以下基準絞り値という)の光学系における焦点距離を絞り値優先焦点距離として選択する(ステップS1004)。ここで、所定の時間を経過してもユーザが絞り値優先焦点距離を選択しないと、カメラシステム制御部11は最も焦点距離の短い光学系2aの焦点距離を絞り値優先焦点距離として設定する。
続いて、カメラシステム制御部11は絞り値優先焦点距離の光学系において適正露光における絞り値を算出する(ステップS1005)。例えば、カメラシステム制御部11は、LV表示の際に絞り優先焦点距離の光学系で得られた画像データがダイナミックレンジに収まるように、露光時間、絞り値、およびISO感度値を決定する。露光時間優先の撮影モードであれば、カメラシステム制御部11は、ユーザによって設定された露光時間において適正露光となるように図6に示すテーブルの絞り値とISO感度との組み合わせを算出する。
次に、カメラシステム制御部11は絞り値優先焦点距離の光学系における絞り値に基づいて図6に示すテーブルを参照して、その他の焦点距離の光学系における絞り値を決定する(ステップS1006)。そして、カメラシステム制御部11は、上述のようにして算出又は決定された絞り値に応じてレンズ・絞り駆動部7を制御して光学系2a〜2dに備えられた絞り(絞り機構ともいう)を駆動する(ステップS1007)させる。
続いて、カメラシステム制御部11は操作検出部15を介してユーザがレリーズ釦16を押圧して撮影命令を行ったか否かを判定する(ステップS1008)。撮影命令がないと(ステップS1008において、NO)、カメラシステム制御部11はステップS1001の処理に戻る。
一方、撮影命令があると(ステップS1008において、YES)、カメラシステム制御部11は、所定のフレームレートによる露光動作を一旦停止して、上述のようにして設定された絞り値、露光時間、およびISO感度(つまり、撮影条件)で露光を行って、第1〜第4の画像データを得る(ステップS1009)。これら第1〜第4の画像データは、前述のように、画像処理部12で画像処理されて、メモリ部13に記録される。さらに、カメラシステム制御部11は絞り値優先焦点距離の光学系で得られた画像データに応じた画像を表示部14に表示する(ステップS1010)。そして、カメラシステム制御部11は撮影動作を終了する。
なお、上述の例では、複数の光学系における被写界深度を互いに同等にするため、光学系における絞り値の組み合わせを被写界深度情報テーブルに登録するようにしたが、例えば、上記の式(5)を用いてその都度算出するようにしてもよい。
さらに、図7に示す例では、カメラシステム制御部11が画像データに応じて絞り値優先焦点距離の光学系における絞り値を算出するようにしたが、ユーザが当該絞り値を設定するようにしてもよい。例えば、カメラ1の撮影モードが絞り値優先モードを有している場合、前述のステップS1004において絞り値優先焦点距離の光学系を選択した後、ユーザが当該焦点距離の光学系における絞り値を被写界深度情報テーブルに登録された絞り値から選択する。
また、撮影モードが完全自動設定モードを有している場合、ステップS1004で撮影者は絞り値優先焦点距離の選択を行わず、絞り値優先焦点距離を最も焦点距離の短い光学系に予め設定するようにしてもよい。この場合、前述のステップS1005においては、適正露光であり、かつ被写界深度情報テーブルにおいて焦点距離の短い光学系の絞り値がもっとも小さくなる組み合わせが選択される。
式(5)および図6から容易に理解できるように、複数の光学系における被写界深度を同等とする場合、焦点距離の短い光学系の方が絞り値は小さくなる。よって、焦点距離が短い光学系の方が絞りを開放にした際の絞り値(開放絞り値)が小さくなるように構成することが望ましい。つまり、光学系2a、2b、2c、および2dの順で最小の絞り値である開放絞り値が大きくなるように撮像光学系を構成することが望ましい。
さらに、カメラ1が被写界深度統一モードを備えて、当該被写界深度統一モードが設定されている場合にのみ、光学系の絞り値を上述したようにして制御するようにしてもよい。例えば、最も焦点距離が長い光学系2dで画像データを得ることが目的である場合には、フレーミングの際にのみ、LV表示に最大の画角である光学系2aで得られた画像データを用いる。このようにすれば、所望の画像データを得る光学系2dの絞り値について制限が掛けられずに絞り開放値まで絞り値を下げることができる結果、撮影条件の設定の自由度が増すことになる。
さらに、上述の例では、互いに異なる焦点距離の光学系を4つ有するカメラについて説明したが、互いに異なる焦点距離の光学系は少なくとも2つあれば、同様にして被写界深度の相違によってユーザが意図しない焦点状態の画像が撮影されてしまうという事態を回避することができる。例えば、基準なる焦点距離の光学系と当該光学系も焦点距離の短い光学系とを有するカメラであればよい。
図8は、本発明の実施の形態によるカメラの他の例についてその外観(正面)を示す斜視図である。なお、図8において、図1に示すカメラと同一の構成要素については同一の参照番号を付して説明を省略する。
図8に示すカメラ1に備えられた撮像光学系2は第1〜第5の光学系201a〜201eを有しており、第2〜第5の光学系201b〜201eは四角形の頂点の位置に配置されている。そして、これら第1〜第5の光学系201b〜201eの焦点距離は同一である。さらに、四角形の中心には、第1の光学系201aが配置され、この第1の光学系201aの焦点距離は第2〜第5の光学系201b〜201eよりも短い。そして、これら第1〜第5の光学系201a〜201eに対応して撮像素子が配置されている。なお、図9に示すカメラ1における制御系などは図2に示すカメラと同様である。
図9は図8に示すカメラによる撮影の結果得られる画像およびその表示を説明するための図である。そして、図9(a)は撮影動作を行う際のフレーミング中に表示部に表示される画像(LV画像)の一例を示す図であり、図9(b)は図8に示す第1の光学系で撮影した画像を示す図である。また、図9(c)は図8に示す第2の光学系で撮影した画像を示す図であり、図9(d)は図8に示す第3の光学系で撮影した画像を示す図である。さらに、図9(e)は図8に示す第4の光学系で撮影した画像を示す図であり、図9(f)は図8に示す第5の光学系で撮影した画像を示す図である。
図9(a)において、第1〜第5の光学系201a〜201eで得られた画像の画角範囲がそれぞれ画角フレーム43a、43b、43c、43d、および43eで示されている。図9(a)に示すように、画角フレーム43b、43c、43d、および43eは互いに同一の画像領域が重なりつつ、しかも第1の光学系201aの画角フレーム43aの範囲を含んでいる。
画角フレーム43b、43c、43d、および43eにおける画像を合成すると、第1の光学系201aの画角フレーム43aにおける画像を高精細とすることができる。図8に示すように、第1〜第5の光学系201a〜201eを配置することによって、図1で説明したカメラと同様の効果を得ることができる。
例えば、LV表示を行いかつ絞り値優先焦点距離の光学系を第1の光学系201aとして、第1の光学系201aの絞り値に合わせて、第2〜第5の光学系201b〜201eの絞り値を被写界深度が同等になるように調整する。第2〜第5の光学系201b〜201eの焦点距離は同一であるので、これら第2〜第5の光学系201b〜201eにおける絞り値は同一の値となる。この結果、撮影の後に図9(b)に示す画像を再生表示してその一部を拡大した場合であっても、図9(c)〜図9(f)に示すいずれかの画像の一部を表示すれば、被写界深度の差が小さく高精細な拡大画像を得ることができる。
なお、図8に示すカメラ1は、第2〜第5の光学系201b〜201eの光軸は互いに平行ではなく、かつ各光軸が第1の光学系201aの光軸と反対方向に延びるように構成することによって、図9に示す画像を得ることができる。また、第1〜第5の光学系201a〜201eの光軸に対して略直交方向にシフト可能なシフトレンズを設けて、このシフトレンズを駆動させて、図9に示す画像を得るようにしてもよい。
このように、本発明の実施の形態では、焦点距離の異なる複数の光学系を備えるカメラにおいて、光学系における被写界深度が互いに同等になるように絞りを制御する。これによって、被写界深度の相違によってユーザが意図しない焦点状態の画像が撮影されてしまうという事態を回避することができる。
上述の説明から明らかなように、図1および図2に示す例においては、撮像素子6aおよび6bと画像処理部12とが撮像手段として機能する。そして、レンズ・絞り駆動部7および絞り5aおよび5bは絞り手段として機能し、カメラシステム制御部11は制御手段として機能する。また、カメラシステム制御部11は表示制御手段として機能し、カメラシステム制御部11および画像処理部12は画像合成手段として機能する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を撮像装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを撮像装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
上記の制御方法および制御プログラムの各々は、少なくとも選択ステップ、絞り値取得ステップ、および制御ステップを有している。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。つまり、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種の記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読み出して実行する処理である。
2 撮像光学群
2a,2b,2c,2d 光学系
3a,3b 光軸
4a,4b フォーカスレンズ
6a,6b 撮像素子
7 レンズ・絞り駆動部
11 カメラシステム制御部
12 画像処理部
13 メモリ部
14 表示部

Claims (9)

  1. 複数の光学系のうち少なくとも1つの光学系が他の光学系と焦点距離が異なる撮像光学群を備え、前記光学系を介して撮影を行う撮像装置であって、
    前記複数の光学系の各々を介して結像された光学像に応じた画像を生成する撮像手段と、
    前記複数の光学系の各々を介して入射される前記光学像についてその光量を調整して前記撮像手段に与える絞り手段と、
    前記複数の光学系の1つを選択光学系として該選択光学系に関して前記光量を調整するための絞り値が基準絞り値として選択された際、前記選択光学系の焦点距離および当該選択光学系を除く残りの光学系の焦点距離と前記基準絞り値とに応じて前記残りの光学系に関する絞り値を算出絞り値として得て、前記基準絞り値および前記算出絞り値に基づいて前記絞り手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記基準絞り値および前記算出絞り値に基づいて前記絞り手段を制御して、前記残りの光学系における被写界深度を前記選択光学系における被写界深度に近づけることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記基準絞り値と前記算出絞り値との組み合わせが定められたテーブルを有することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像手段で得られた画像を前記光学系の各々の画角に応じて表示部に表示する表示制御手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像手段で得られた画像のうち少なくとも2つの画像を合成して合成画像を得る画像合成手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記選択光学系として前記複数の光学系のうち最も焦点距離が短い光学系を選択することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記複数の光学系において、前記焦点距離が短い光学系は前記焦点距離が長い光学系に比べて前記絞り手段を開放にした際の絞り値が小さいことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 複数の光学系のうち少なくとも1つの光学系が他の光学系と焦点距離が異なる撮像光学群と、前記複数の光学系の各々を介して結像された光学像に応じた画像を生成する撮像手段と、前記複数の光学系の各々を介して入射される前記光学像についてその光量を調整して前記撮像手段に与える絞り機構とを有する撮像装置の制御方法であって、
    前記複数の光学系の1つを選択光学系として該選択光学系に関して前記光量を調整するための絞り値を基準絞り値として選択する選択ステップと、
    前記選択光学系の焦点距離および当該選択光学系を除く残りの光学系の焦点距離と前記基準絞り値とに応じて前記残りの光学系に関する絞り値を算出絞り値として得る絞り値取得ステップと、
    前記基準絞り値および前記算出絞り値に基づいて前記絞り機構を制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  9. 複数の光学系のうち少なくとも1つの光学系が他の光学系と焦点距離が異なる撮像光学群と、前記複数の光学系の各々を介して結像された光学像に応じた画像を生成する撮像手段と、前記複数の光学系の各々を介して入射される前記光学像についてその光量を調整して前記撮像手段に与える絞り機構とを有する撮像装置で用いられる制御プログラムであって、
    前記撮像装置が備えるコンピュータに、
    前記複数の光学系の1つを選択光学系として該選択光学系に関して前記光量を調整するための絞り値を基準絞り値として選択する選択ステップと、
    前記選択光学系の焦点距離および当該選択光学系を除く残りの光学系の焦点距離と前記基準絞り値とに応じて前記残りの光学系に関する絞り値を算出絞り値として得る絞り値取得ステップと、
    前記基準絞り値および前記算出絞り値に基づいて前記絞り機構を制御する制御ステップと、
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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