JP2015056944A - 充放電制御装置、充放電制御方法、及び、プログラム - Google Patents

充放電制御装置、充放電制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】蓄電池による充放電の制御パターンに十分なバリエーションを持たせる。
【解決手段】制御モード選択部104は、発電電力不足状態において採用する算出式と、発電電力非不足状態において採用する算出式と、の組み合わせにより区別される、複数の制御モードの中から、いずれかの制御モードを選択する。算出式決定部105は、消費電力値取得部101により取得された電力の値と、発電電力値取得部102により取得された電力の値と、制御モード選択部104により選択されている制御モードと、に基づいて、算出式を決定する。充放電制御部106は、消費電力値取得部101により取得された電力の値と、発電電力値取得部102により取得された電力の値と、蓄積電力量取得部103により取得された電力の量と、算出式決定部105により決定された算出式と、に基づいて、蓄電池による充電又は放電を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、発電装置又は商用電力系統から供給された電力を蓄積し、商用電力系統又は電気機器に蓄積した電力を供給する蓄電池による充電又は放電を制御する充放電制御装置、充放電制御方法、及び、プログラムに関する。
発電装置と蓄電池と商用電力系統と電気機器とを備えるシステムが知られている。このようなシステムでは、発電装置や商用電力系統から供給される電力を蓄電池に蓄積することで、システムを効率的に運用できることがある。例えば、特許文献1には、地産地消アルゴリズムとピークアシストアルゴリズムとを切替可能に実行する電力供給システムが開示されている。ここで、地産地消アルゴリズムは、発電電力から使用電力を差し引いた余剰電力で蓄電池を充電し、余剰電力がない場合、蓄電電力を機器に供給するアルゴリズムである。
一方、ピークアシストアルゴリズムは、余剰売電モードとピークアシストモードとを有するアルゴリズムである。余剰売電モードは、余剰電力を商用電力系統に逆潮流させるモードである。また、ピークアシストモードは、発電電力の全量を商用電力系統に逆潮流させ、蓄電電力を機器に供給するモードである。
特開2012−249476号公報
しかしながら、特許文献1に開示された電力供給システムでは、蓄電池による充放電の制御パターンが限定的であり、ユーザの多様なニーズに対応できないことがあった。このため、ユーザの多様なニーズに対応することができるように、蓄電池による充放電の制御パターンに十分なバリエーションを持たせたいという要望がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、蓄電池による充放電の制御パターンに十分なバリエーションを持たせるのに好適な充放電制御装置、充放電制御方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る充放電制御装置は、
蓄電池と商用電力系統と電気機器とのうちの少なくとも1つに発電した電力を供給する発電装置と、前記発電装置と前記商用電力系統とのうちの少なくとも一方から蓄積する電力が供給されるとともに前記商用電力系統と前記電気機器とのうちの少なくとも一方に蓄積した電力を供給する前記蓄電池と、前記発電装置と前記蓄電池とのうちの少なくとも一方から売電する電力が供給されるとともに前記蓄電池と前記電気機器とのうちの少なくとも一方に買電する電力を供給する前記商用電力系統と、のうちの少なくとも1つから供給された電力で動作する前記電気機器が消費している電力の値を取得する消費電力値取得手段と、
前記発電装置が発電している電力の値を取得する発電電力値取得手段と、
前記蓄電池が蓄積している電力の量を取得する蓄積電力量取得手段と、
充放電制御用の複数の算出式からそれぞれ選択された、前記電気機器が消費している電力に対して前記発電装置が発電している電力が不足している発電電力不足状態において採用する算出式と、前記発電電力不足状態以外の状態である発電電力非不足状態において採用する算出式と、の組み合わせにより区別される、複数の制御モードの中から、いずれかの制御モードを選択する制御モード選択手段と、
前記消費電力値取得手段により取得された電力の値と、前記発電電力値取得手段により取得された電力の値と、前記制御モード選択手段により選択されている制御モードと、に基づいて、採用する算出式を決定する算出式決定手段と、
前記消費電力値取得手段により取得された電力の値と、前記発電電力値取得手段により取得された電力の値と、前記蓄積電力量取得手段により取得された電力の量と、前記算出式決定手段により決定された算出式と、に基づいて、前記蓄電池による充電又は放電を制御する充放電制御手段と、を備える、
ことを特徴とする。
本発明によれば、発電電力不足状態において採用する算出式と、発電電力不足状態以外の状態である発電電力非不足状態において採用する算出式と、の組み合わせにより区別される、複数の制御モードの中から、いずれかの制御モードが選択される。従って、本発明によれば、蓄電池による充放電の制御パターンに十分なバリエーションを持たせることができる。
本発明の第1の実施形態に係る充放電制御システムの構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る充放電制御装置の構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る充放電制御装置の機能を説明するための図である。 充放電指令値を算出するための算出式を示す図である。 第1算出式と第2算出式とにより特定される制御モードを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る充放電制御装置が実行する充放電制御処理を示すフローチャートである。 各制御モードが充放電の切替有無を伴うか否かを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る充放電制御装置が実行する充放電制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る充放電制御システム1000について説明する。充放電制御システム1000は、充放電制御装置100が蓄電池310による充電又は放電を制御するシステムである。
充放電制御システム1000は、充放電制御装置100と、太陽光発電パネル200と、電気自動車300と、商用電源400と、電気機器500と、DC/AC(Direct Current / Alternating Current)変換器610と、DC/AC変換器620と、電力計710と、電力計720と、電力量計730と、を備える。
充放電制御装置100は、電気自動車300が備える蓄電池310が充電又は放電する電力を制御する。本実施形態では、電力の供給元は、太陽光発電パネル200、蓄電池310、商用電源400であり、電力の供給先は、蓄電池310、商用電源400、電気機器500である。また、太陽光発電パネル200が供給する電力と、電気機器500が消費する電力とは、いずれも予め定められているものとする。ここで、充放電制御システム1000は、外部への電力の供給はなく、外部からの電力の供給はないものとする。従って、本実施形態では、蓄電池310が充電又は放電する電力を制御することにより、商用電源400から供給される電力(以下、適宜「買電電力」という。)、又は、商用電源400に供給する電力(以下、適宜「売電電力」という。)が自動的に決定される。
太陽光発電パネル200は、太陽光のエネルギーを電気エネルギーに変換する。太陽光発電パネル200は、発電により得られた直流電力を、DC/AC変換器610に供給する。
電気自動車300は、電気エネルギーを動力源とする自動車である。電気自動車300は、蓄電池310を備え、蓄電池310に蓄積されている電気エネルギーで動作する。
蓄電池310は、太陽光発電パネル200や商用電源400から供給された電力を蓄積する。蓄電池310が蓄積した電力は、電気自動車300の動力源として利用される。また、蓄電池310が蓄積した電力は、商用電源400に逆潮流されてもよいし、電気機器500により消費されてもよい。蓄電池310が外部の装置から供給される電力は、直流電力である。また、蓄電池310が外部の装置に供給する電力は、直流電力である。
商用電源400は、電力会社などが需要家に電力を供給する電源である。商用電源400により供給される電力は、交流電力である。本実施形態では、商用電源400から需要家に潮流される電力を買電電力とし、需要家から商用電源400に逆潮流される電力を売電電力とする。つまり、需要家は、電力会社から電力を買うこともできるし、電力会社に電力を売ることもできる。
電気機器500は、電気エネルギーを動力源として動作する機器である。電気機器500は、太陽光発電パネル200、蓄電池310、商用電源400のうちの少なくとも1つから供給された電力で動作する。本実施形態では、電気機器500は、交流電力で動作するものとする。電気機器500は、例えば、エアコン、給湯器、電気ストーブ、炊飯器、照明装置、電気カーペットなどである。本実施形態では、理解を容易にするため、電気機器500の個数が1個である例について説明する。なお、本実施形態における電気機器500を、2個以上の電気機器の集合体と考えてもよい。
DC/AC変換器610は、太陽光発電パネル200から供給された直流電力を、交流電力に変換する。DC/AC変換器610による変換により生成された交流電力は、蓄電池310に蓄積されたり、商用電源400に逆潮流されたり、電気機器500により消費されたりする。
DC/AC変換器620は、蓄電池310から供給された直流電力を、交流電力に変換する。DC/AC変換器620による変換により生成された交流電力は、商用電源400に逆潮流されたり、電気機器500により消費されたりする。また、DC/AC変換器620は、太陽光発電パネル200や商用電源400から供給された交流電力を、直流電力に変換する。DC/AC変換器620による変換により生成された直流電力は、蓄電池310に蓄積される。
電力計710は、太陽光発電パネル200により発電されている電力の値(以下、適宜「発電電力値」という。)を測定する。電力計710により測定された発電電力値は、充放電制御装置100に供給される。
電力計720は、電気機器500により消費されている電力の値(以下、適宜「消費電力値」という。)を測定する。電力計720により測定された消費電力値は、充放電制御装置100に供給される。
電力量計730は、蓄電池310に蓄積されている電力の量(以下、適宜「蓄積電力量」という。)を測定する。電力量計730により測定された蓄積電力量は、充放電制御装置100に供給される。電力量計730は、電気自動車300が備えていてもよいし、電気自動車300に適宜取り付けられるものであってもよい。
次に、図2を参照して、充放電制御装置100の物理的な構成について説明する。図2に示すように、充放電制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、フラッシュメモリ14、RTC(Real Time Clock)15、タッチスクリーン16、外部機器インターフェース17を備える。充放電制御装置100が備える各構成要素は、バスを介して相互に接続される。
CPU11は、充放電制御装置100の全体の動作を制御する。なお、CPU11は、ROM12に格納されているプログラムに従って動作し、RAM13をワークエリアとして使用する。
ROM12には、充放電制御装置100の全体の動作を制御するためのプログラムやデータが記憶される。
RAM13は、CPU11のワークエリアとして機能する。つまり、CPU11は、RAM13にプログラムやデータを一時的に書き込み、これらのプログラムやデータを適宜参照する。
フラッシュメモリ14は、各種の情報を記憶する不揮発性メモリである。例えば、フラッシュメモリ14は、算出式を示す情報、制御モードを示す情報、スケジュール情報などを記憶する。
RTC15は、計時用のデバイスである。RTC15は、例えば、電池を内蔵し、充放電制御装置100の電源がオフの間も計時を継続する。RTC15は、例えば、水晶発振子を備える発振回路を備える。
タッチスクリーン16は、ユーザによりなされたタッチ操作を検知し、検知の結果を示す信号をCPU11に供給する。また、タッチスクリーン16は、CPU11などから供給された画像信号に基づく画像を表示する。このように、タッチスクリーン16は、充放電制御装置100のユーザインターフェースとして機能する。
外部機器インターフェース17は、充放電制御装置100に、電気自動車300や電力計710や電力計720や電力量計730を接続するためのインターフェースである。外部機器インターフェース17は、CPU11による制御に従って、電気自動車300に充放電指令値を供給する。充放電指令値は、蓄電池310に充電させる電力の値、又は、蓄電池に放電させる電力の値である。また、CPU11は、外部機器インターフェース17を介して、電力計710により測定された発電電力値、電力計720により測定された消費電力値、電力量計730により測定された蓄積電力量を取得することができる。外部機器インターフェース17は、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394などのシリアル通信用のインターフェースであってもよいし、NIC(Network Interface Card)などのLANインターフェースであってもよい。
次に、図3を参照して、充放電制御装置100の基本的な機能について説明する。充放電制御装置100は、機能的には、消費電力値取得部101、発電電力値取得部102、蓄積電力量取得部103、制御モード選択部104、算出式決定部105、充放電制御部106を備える。
消費電力値取得部101は、電気機器500が消費している電力の値である消費電力値を取得する。ここで、電気機器500は、発電装置と蓄電池310と商用電力系統とのうちの少なくとも1つから供給された電力で動作する。また、発電装置は、蓄電池310と商用電力系統と電気機器500とのうちの少なくとも1つに発電した電力を供給する。また、蓄電池310は、発電装置と商用電力系統とのうちの少なくとも一方から蓄積する電力が供給されるとともに商用電力系統と電気機器500とのうちの少なくとも一方に蓄積した電力を供給する。そして、商用電力系統は、発電装置と蓄電池310とのうちの少なくとも一方から売電する電力が供給されるとともに蓄電池310と電気機器500とのうちの少なくとも一方に買電する電力を供給する。
発電装置は、例えば、太陽光発電パネル200である。また、商用電力系統は、例えば、商用電源400である。消費電力値取得部101は、例えば、外部機器インターフェース17を備える。
発電電力値取得部102は、発電装置が発電している電力の値である発電電力値を取得する。発電電力値取得部102は、例えば、外部機器インターフェース17を備える。
蓄積電力量取得部103は、蓄電池310が蓄積している電力の量である蓄積電力量を取得する。蓄積電力量取得部103は、例えば、外部機器インターフェース17を備える。
制御モード選択部104は、複数の制御モードの中から、いずれかの制御モードを選択する。ここで、複数の制御モードのそれぞれは、第1算出式と第2算出式との組み合わせにより区別される制御モードである。第1算出式は、充放電制御用の複数の算出式から選択された、電気機器500が消費している電力に対して発電装置が発電している電力が不足している発電電力不足状態において採用する算出式である。第2算出式は、発電電力不足状態以外の状態である発電電力非不足状態において採用する算出式である。制御モード選択部104は、例えば、CPU11を備える。
算出式決定部105は、消費電力値取得部101により取得された消費電力値と、発電電力値取得部102により取得された発電電力値と、制御モード選択部104により選択されている制御モードと、に基づいて、採用する算出式を決定する。具体的には、まず、算出式決定部105は、消費電力値と発電電力値との大小関係を求める。そして、算出式決定部105は、選択されている制御モードに対応付けられた第1算出式と第2算出式とのうち、上述した大小関係に応じたいずれか一方の算出式を、採用する算出式として決定する。例えば、算出式決定部105は、発電電力値が消費電力値よりも小さい場合、第1算出式を採用し、発電電力値が消費電力値以上である場合、第2算出式を採用する。算出式決定部105は、例えば、CPU11を備える。
充放電制御部106は、消費電力値取得部101により取得された消費電力値と、発電電力値取得部102により取得された発電電力値と、蓄積電力量取得部103により取得された蓄積電力量と、算出式決定部105により決定された算出式と、に基づいて、蓄電池310による充電又は放電を制御する。充放電制御部106は、例えば、CPU11と外部機器インターフェース17とを備える。
ここで、充放電制御用の複数の算出式のうちの少なくとも1つは、複数の制御モードのうちの少なくとも2つの制御モードにおいて採用される。典型的には、充放電制御用の複数の算出式のそれぞれは、複数の制御モードのうちの少なくとも2つの制御モードにおいて採用される。
さらに、制御モード選択部104は、予め定められた時間帯毎に、選択する制御モードを切り替えることができる。
次に、図4を参照して、充放電指令値を算出するための算出式について説明する。図4は、式番号1〜6のそれぞれにより示される6つの算出式を示している。以下、式番号N(Nは、6以下の自然数。)により示される算出式を、算出式Nという。
ここで、Pinoutは、蓄電池310による充放電量を示す。なお、充放電量は、「+」が放電を示し、「−」が充電を示す。Poutmaxは、蓄電池310が放電可能な最大電力を示す。Pinoutは、蓄電池310が充電可能な最大電力を示す。Pconは、電気機器500による消費電力を示す。Pgenは、太陽光発電パネル200による発電電力を示す。
算出式1は、Pinout=0である。従って、算出式1は、蓄電池310に充電も放電もさせないことを示している。
算出式2は、Pinout=+Poutmaxである。従って、算出式2は、放電可能な最大電力で蓄電池310に放電させることを示している。
算出式3は、Pinout=−Pinmaxである。従って、算出式3は、充電可能な最大電力で蓄電池310に充電させることを示している。
算出式4は、Pinout=+Pconである。従って、算出式4は、電気機器500による消費電力分を、蓄電池310に放電させることを示している。
算出式5は、Pinout=−Pgenである。従って、算出式5は、太陽光発電パネル200による発電電力分を、蓄電池310に充電させることを示している。
算出式6は、Pinout=Pcon−Pgenである。従って、算出式6は、余剰電力分を、蓄電池310に充電させ、不足電力分を、蓄電池310に放電させることを示している。ここで、余剰電力は、発電電力値が消費電力値よりも大きい場合に、発電電力値から消費電力値を減じた値の電力である。また、不足電力は、発電電力値が消費電力値よりも小さい場合に、消費電力値から発電電力値を減じた値の電力である。
なお、蓄電池310に蓄積されている電力の量が不足しているなどの場合、算出式に従った充放電の制御ができない可能性がある。このような場合、予め定められたルールに従って、電力が融通されてもよい。また、算出式により従うと売電と買電とが同時に実行されることになるような場合、売電と買電とが同時に実行されないように調整することができる。
次に、図5を参照して、第1算出式と第2算出式とにより特定される制御モードについて説明する。図5は、制御モード番号1〜36のそれぞれにより示される36個の制御モードを示している。以下、制御モード番号M(Mは、36以下の自然数。)により示される制御モードを、制御モードMという。
図5に示すように、制御モードには、第1算出式と第2算出式とが対応付けられ、制御モードは、第1算出式と第2算出式との組み合わせにより区別される。ここで、第1算出式は、発電電力が消費電力よりも小さいときに採用される算出式を示す。また、第2算出式は、発電電力が消費電力以上であるときに採用される算出式を示す。従って、制御モードが変更されなくても、発電電力と消費電力の大小関係が変更されると、採用される算出式が変更されることがある。
例えば、制御モードが制御モード2に設定されている場合、発電電力が消費電力よりも小さいときは算出式1が採用され、発電電力が消費電力以上であるときは算出式2が採用される。ここで、発電電力と消費電力の大小関係が変更された場合、蓄電池310による充放電の制御も変更された方が望ましいことが多い。そこで、制御モードが変更されなくても、発電電力と消費電力の大小関係が変更された場合、採用される算出式が変更されるようにして、ユーザのニーズに応じた適切な制御が実現されやすくなるようにしている。
本実施形態では、蓄電池310による充放電を制御するための計算式の個数は6個であるが、制御モードの個数はこれらの6個の計算式の組み合わせである36個である。従って、本実施形態によれば、比較的少ない個数の計算式を用いて、バリエーションに富んだ制御モードを用意することができる。
次に、図6に示すフローチャートを参照して、第1の実施形態に係る充放電制御装置100が実行する充放電制御処理について説明する。なお、充放電制御装置100は、電源が投入されたことに応答して、図6に示す充放電制御処理を開始する。
まず、CPU11は、スケジュール情報の更新指示があるか否かを判別する(ステップS101)。例えば、CPU11は、タッチスクリーン16から供給される信号を監視して、ユーザによるスケジュール情報の更新指示がタッチスクリーン16により受け付けられたか否かを判別する。なお、CPU11は、予め、スケジュール情報の更新指示を受け付ける画面を、タッチスクリーン16に表示することができる。
ここで、スケジュール情報は、制御モードのスケジュールを示す情報である。つまり、スケジュール情報は、どの時間帯にどの制御モードを選択するのかを示す情報である。例えば、スケジュール情報は、制御モードとこの制御モードによる制御を開始する時刻との組を1組み以上含む情報である。なお、スケジュール情報は、時間帯とこの時間帯において採用することが望ましい制御モードとを対応付ける情報と考えることができる。ここで、どのような時間帯にどのような制御モードが望ましいかは、種々の条件を考慮して定められる。
例えば、売電単価が高い時間帯は、電力が売電されやすい制御モードに設定され、売電単価が安い時間帯は、電力が売電されにくい制御モードに設定されることが好適である。また、買電単価が高い時間帯は、電力が買電されにくい制御モードに設定され、買電単価が安い時間帯は、電力が買電されやすい制御モードに設定されることが好適である。さらに、ある時間帯の制御モードは、前の時間帯の制御モードや後の時間帯の制御モードを考慮して決定されることが好適である。
なお、売電単価が買電単価よりも高い場合、売電と買電とがなるべく頻繁に実行される制御モードが設定されることが好適である。一方、売電単価が買電単価よりも安い場合、売電と買電とがなるべく実行されない制御モードが設定されることが好適である。
CPU11は、スケジュール情報の更新指示があると判別すると(ステップS101:YES)、スケジュール情報を更新する(ステップS102)。例えば、CPU11は、ユーザにスケジュール情報を編集させるための画面を、タッチスクリーン16に表示する。そして、CPU11は、ユーザによるタッチスクリーン16に対するタッチ操作に従って、スケジュール情報を更新することができる。CPU11は、更新されたスケジュール情報を、フラッシュメモリ14に記憶することができる。
CPU11は、スケジュール情報の更新指示がないと判別した場合(ステップS101:NO)、又は、ステップS102の処理を完了した場合、現在時刻を取得する(ステップS103)。例えば、CPU11は、RTC15から供給される信号を参照して、現在時刻を取得することができる。
CPU11は、ステップS103の処理を完了した場合、現在時刻が制御モードの切替時刻であるか否かを判別する(ステップS104)。例えば、CPU11は、取得した現在時刻が、フラッシュメモリ14に記憶されているスケジュール情報により示されている制御モードの切替時刻であるか否かを判別する。
CPU11は、現在時刻が制御モードの切替時刻であると判別すると(ステップS104:YES)、スケジュール情報を参照して、制御モードを切り替える(ステップS105)。
CPU11は、現在時刻が制御モードの切替時刻でないと判別した場合(ステップS104:NO)、又は、ステップS105の処理を完了した場合、発電電力値、消費電力値、蓄積電力量を取得する(ステップS106)。具体的には、まず、CPU11は、電力計710から外部機器インターフェース17に供給された発電電力値を取得する。また、CPU11は、電力計720から外部機器インターフェース17に供給された消費電力値を取得する。さらに、CPU11は、電力量計730から外部機器インターフェース17に供給された蓄積電力量を取得する。CPU11は、取得した、発電電力値、消費電力値、蓄積電力量を、RAM13などに記憶する。
CPU11は、ステップS106の処理を完了すると、発電電力値が消費電力値よりも小さいか否かを判別する(ステップS107)。CPU11は、発電電力値が消費電力値よりも小さいと判別した場合(ステップS107:YES)、採用する算出式として第1算出式を設定する(ステップS108)。例えば、現在の制御モードが制御モード2である場合、採用する算出式として、第1算出式である算出式1を設定する。
一方、CPU11は、発電電力値が消費電力値よりも小さくないと判別した場合(ステップS107:NO)、採用する算出式として第2算出式を設定する(ステップS109)。例えば、現在の制御モードが制御モード2である場合、採用する算出式として、第2算出式である算出式2を設定する。
CPU11は、ステップS108又はステップS109の処理を完了すると、設定された算出式を用いて充放電指令値を算出する(ステップS110)。例えば、設定された算出式が算出式2である場合、充放電指令値として、蓄電池310が放電可能な最大電力を算出する。なお、CPU11は、設定された算出式を用いて充放電指令値を算出する際、ステップS106において取得された、発電電力値、消費電力値、蓄積電力量などを参照することができる。
CPU11は、ステップS110の処理を完了すると、電気自動車300に充放電指令値を送信する(ステップS111)。例えば、CPU11は、算出した充放電指令値を、外部機器インターフェース17を介して、電気自動車300に送信する。一方、電気自動車300は、受信した充放電指令値に従って、蓄電池310に充電又は放電させる。なお、蓄電池310による充電又は放電により不足する電力は、商用電源400から供給(潮流)されることになる。一方、蓄電池310による充電又は放電により余剰する電力は、商用電源400に供給(逆潮流)されることになる。CPU11は、ステップS111の処理を完了すると、ステップS101に処理を戻す。
以下、充放電制御装置100により実現される充放電制御処理の具体的な例について説明する。
以下、第1の例について説明する。第1の例では、売電単価が20円/kWh、買電単価が10円/kWh、蓄電池310に蓄積されている電力量が20kWh、消費電力値が常時10kW、発電電力値が最初の2時間は1kWで続く2時間が20kWであるものとする。
まず、制御モードが制御モード22であるものとする。制御モード22は、発電電力値と消費電力値との大小関係に拘わらず、算出式4が採用されるモードである。従って、制御モード22では、常時、蓄電池310は電気機器500による消費電力分を放電する。
従って、最初の2時間は、蓄電池310が10kWの放電を継続し、1kWの売電が継続され、最終的に蓄電池310に蓄電されている電力量は0kWhとなる。そして、続く2時間は、蓄電池310が10kWの放電を継続し、10kWの売電が継続される。
従って、買電は、0kWhである。一方、売電は、1kW×2h+10kW×2h=22kWhとなる。従って、制御モードが制御モード22である場合、22kWh×20円−0kWh×10円=440円の利益となる。
次に、制御モードが制御モード4であるものとする。制御モード4は、発電電力値が消費電力値よりも小さい場合、算出式1が採用され、発電電力値が消費電力値以上である場合、算出式4が採用されるモードである。従って、制御モード4では、発電電力値が消費電力値よりも小さい場合、蓄電池310による充放電がなされず、発電電力値が消費電力値以上である場合、蓄電池310は電気機器500による消費電力分を放電する。
従って、最初の2時間は、蓄電池310が充放電せず、9kWの売電が継続され、最終的に蓄電池310に蓄電されている電力量は20kWhとなる。そして、続く2時間は、蓄電池310が10kWの放電を継続し、20kWの売電が継続され、最終的に蓄電池310に蓄電されている電力量は0kWhとなる。
従って、買電は、9kW×2h=18kWhである。一方、売電は、20kW×2h=40kWhとなる。従って、制御モードが制御モード4である場合、40kWh×20円−18kWh×10円=620円の利益となる。
以上説明したように、第1の例の条件では、制御モードは、制御モード22よりも制御モード4である方が、電気料金の収支を考慮した場合、適当であると考えることができる。つまり、第1の例の条件では、太陽光発電パネル200による発電中に無条件に蓄電池310から放電させる制御モード22よりも、太陽光発電パネル200により発電された電力の売電を蓄電池310による放電により適切に補助する制御モード4の方が経済的であると考えられる。
次に、第2の例について説明する。第2の例では、売電単価が20円/kWh、買電単価が10円/kWh、蓄電池310に蓄積されている電力量が20kWh、消費電力値が常時10kW、発電電力値が最初の2時間は20kWで続く2時間が1kWで最後の2時間が20kWであるものとする。
まず、制御モードが制御モード22であるものとする。
この場合、最初の2時間は、蓄電池310が10kWの放電を継続し、20kWの売電が継続され、最終的に蓄電池310に蓄電されている電力量は0kWhとなる。そして、続く2時間は、9kWの買電が継続される。そして、最後の2時間は、10kWの売電が継続される。
従って、買電は、9kW×2h=18kWhである。一方、売電は、20kW×2h+10kW×2h=60kWhとなる。従って、制御モードが制御モード22である場合、60kWh×20円−18kWh×10円=1020円の利益となる。
次に、制御モードが制御モード4であるものとする。
この場合、最初の2時間は、蓄電池310が10kWの放電を継続し、20kWの売電が継続され、最終的に蓄電池310に蓄電されている電力量は0kWhとなる。そして、続く2時間は、9kWの買電が継続される。そして、最後の2時間は、10kWの売電が継続される。
従って、買電は、9kW×2h=18kWhである。一方、売電は、20kW×2h+10kW×2h=60kWhとなる。従って、制御モードが制御モード22である場合、60kWh×20円−18kWh×10円=1020円の利益となる。
次に、制御モードが制御モード16であるものとする。制御モード16は、発電電力値が消費電力値よりも小さい場合、算出式3が採用され、発電電力値が消費電力値以上である場合、算出式4が採用されるモードである。従って、制御モード16では、発電電力値が消費電力値よりも小さい場合、蓄電池310は充電可能な最大電力で充電し、発電電力値が消費電力値以上である場合、蓄電池310は電気機器500による消費電力分を放電する。
従って、最初の2時間は、蓄電池310が10kWの放電を継続し、20kWの売電が継続され、最終的に蓄電池310に蓄電されている電力量は0kWhとなる。そして、続く2時間は、蓄電池310が10kWの充電を継続し、19kWの買電が継続される。そして、最後の2時間は、蓄電池310が10kWの放電を継続し、20kWの売電が継続される。
従って、買電は、19kW×2h=38kWhである。一方、売電は、20kW×2h+20kW×2h=80kWhとなる。従って、制御モードが制御モード16である場合、80kWh×20円−38kWh×10円=1220円の利益となる。
以上説明したように、第2の例の条件では、制御モードは、制御モード22や制御モード4よりも制御モード16である方が、電気料金の収支を考慮した場合、適当であると考えることができる。つまり、第2の例の条件では、発電電力値が消費電力値以上である場合に、太陽光発電パネル200により発電された電力の売電を蓄電池310による放電により適切に補助する制御モード16が経済的であると考えられる。
このように、ユーザは、買電する電力の単価と売電する電力の単価とを考慮して、電気料金の収支が大きくプラスになりやすい制御モードが選択されるようなスケジュール情報を生成することが好適である。
以上説明したように、本実施形態によれば、発電電力値と消費電力値との大小関係毎に充放電制御用の算出式が対応付けられた制御モードが複数用意される。従って、電気料金等を考慮したユーザの様々なニーズに対応した充放電の制御が実現可能となる。なお、充放電制御のパターン(バリエーション)を、製品の出荷後に追加や変更することは容易ではない。従って、本実施形態のように、予め多くの充放電制御のパターン(制御モード)を用意しておくことが重要である。なお、仮に製品の出荷時に有用でなくとも後に有用となる可能性のある充放電制御のパターンは、製品の出荷時に予め用意しておくことが望ましい。
また、本実施形態によれば、充放電制御用の複数の算出式のうちの少なくとも1つは、複数の制御モードのうちの少なくとも2つの制御モードにおいて採用される。従って、比較的少ない個数の算出式を用いて、比較的多い個数の制御モードを用意することができる。
また、本実施形態によれば、予め定められた時間帯毎に、選択する制御モードが切り替えられる。従って、時間帯に適した充放電制御がなされることが期待できる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、発電電力値と消費電力値の大小関係が変更された場合、直ちに採用する算出式が変更される例について説明した。本発明において、発電電力値と消費電力値の大小関係が安定していない場合、発電電力値と消費電力値の大小関係が変更されても、採用する算出式が変更されなくてもよい。以下、第2の実施形態に係る充放電制御装置100について説明する。以下では、基本的に、第2の実施形態に係る充放電制御装置100が第1の実施形態に係る充放電制御装置100と異なる部分について説明する。なお、第2の実施形態に係る充放電制御装置100は、物理的な構成に関しては、基本的に、第1の実施形態に係る充放電制御装置100と同様である。
第2の実施形態では、算出式決定部105は、選択されている制御モードが特定の制御モードである場合、発電電力値取得部102により取得された電力の値と消費電力値取得部101により取得された電力の値との大小関係が変更されてから、閾時間以上、大小関係が維持されたことに応答して、採用する算出式を切り替える。ここで、特定の制御モードは、例えば、対応付けられている2つの算出式のうち、一方の算出式が蓄電池310により充電される電力を算出する算出式(以下、適宜「充電系の算出式」という。)であり、他方の算出式が蓄電池310により放電される電力を算出する算出式(以下、適宜「放電系の算出式」という。)である制御モードである。
例えば、図4において、算出式3、算出式5、算出式6(発電電力値が消費電力値以上である場合)は充電系の算出式であり、算出式2、算出式4、算出式6(発電電力値が消費電力値よりも小さい場合)は放電系の算出式である。ここで、選択されている制御モードに、充電系の算出式と放電系の算出式とが対応付けられている場合、発電電力値と消費電力値の大小関係が頻繁に変更されると、充電と放電とが頻繁に切り替えられることになる。この場合、電力がロスしたり、充放電制御システム1000が備える各機器が消耗したりする可能性がある。そこで、本実施形態に係る充放電制御装置100は、このような制御モードが選択されている場合、充電と放電とが頻繁に切り替えられないようにする。
なお、発電電力値と消費電力値の大小関係が頻繁に変更される原因として、発電電力値が頻繁に変動する場合と消費電力値が頻繁に変動する場合との双方が考えられる。発電電力値が頻繁に変動する例としては、太陽光発電パネル200に照射される日光が、位置や形状や角度が頻繁に変化する障害物により遮断されたり遮断されなかったりすることが考えられる。一方、消費電力値が頻繁に変動する例としては、稼働中に電力消費の変動が大きい電気機器500により電力が消費されることが考えられる。
図7は、充放電の切替がある制御モードを示す図である。図7に示す例では、制御モード9、11、12、14、16、21、23、24、26、28、36が、充放電の切替がある制御モードである。
次に、図8に示すフローチャートを参照して、第2の実施形態に係る充放電制御装置100が実行する充放電制御処理について説明する。なお、充放電制御装置100は、電源が投入されたことに応答して、図8に示す充放電制御処理を開始する。
まず、CPU11は、スケジュール情報の更新指示があるか否かを判別する(ステップS201)。CPU11は、スケジュール情報の更新指示があると判別すると(ステップS201:YES)、スケジュール情報を更新する(ステップS202)。CPU11は、スケジュール情報の更新指示がないと判別した場合(ステップS201:NO)、又は、ステップS202の処理を完了した場合、現在時刻を取得する(ステップS203)。
CPU11は、ステップS203の処理を完了した場合、現在時刻が制御モードの切替時刻であるか否かを判別する(ステップS204)。CPU11は、現在時刻が制御モードの切替時刻であると判別すると(ステップS204:YES)、スケジュール情報を参照して、制御モードを切り替える(ステップS205)。CPU11は、現在時刻が制御モードの切替時刻でないと判別した場合(ステップS204:NO)、又は、ステップS205の処理を完了した場合、発電電力値、消費電力値、蓄積電力量を取得する(ステップS206)。
CPU11は、ステップS206の処理を完了すると、現在選択されている制御モードが、充放電切替がある制御モードであるか否かを判別する(ステップS207)。なお、CPU11は、予め定められたプログラムに従って、充放電切替がある制御モードを特定できるものとする。
CPU11は、現在選択されている制御モードが、充放電切替がある制御モードであると判別すると(ステップS207:YES)、大小関係が所定時間以上安定しているか否かを判別する(ステップS208)。例えば、CPU11は、ステップS209において発電電力値と消費電力値の大小関係を判別する際に、大小関係と判別時刻とを対応付けてRAM13などに記憶することで、大小関係が所定時間以上安定しているか否かを判別することができる。
CPU11は、現在選択されている制御モードが、充放電切替がある制御モードでないと判別した場合(ステップS207:NO)、又は、大小関係が所定時間以上安定していると判別した場合(ステップS208:YES)、発電電力値が消費電力値よりも小さいか否かを判別する(ステップS209)。CPU11は、発電電力値が消費電力値よりも小さいと判別した場合(ステップS209:YES)、採用する算出式として第1算出式を設定する(ステップS210)。
一方、CPU11は、発電電力値が消費電力値よりも小さくないと判別した場合(ステップS209:NO)、採用する算出式として第2算出式を設定する(ステップS211)。CPU11は、大小関係が所定時間以上安定していないと判別した場合(ステップS208:NO)、又は、ステップS210又はステップS211の処理を完了した場合、設定された算出式を用いて充放電指令値を算出する(ステップS212)。
CPU11は、ステップS212の処理を完了すると、電気自動車300に充放電指令値を送信する(ステップS213)。CPU11は、ステップS213の処理を完了すると、ステップS201に処理を戻す。
本実施形態によれば、蓄電池310による充電と放電とが短期的に切り替えられることを抑制することができる。従って、充電と放電との短期的な切り替えによる、電力のロスや機器の消耗を減らすことが期待できる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
本発明において、第1の実施形態や第2の実施形態において説明した構成、機能、動作のどの部分を採用するのかは任意である。また、本発明において、上述した構成、機能、動作のほか、更なる構成、機能、動作が採用されてもよい。
第1の実施形態では、充放電制御用の算出式が図4に示す6つの算出式である例について説明した。本発明において、充放電制御用の算出式の個数や内容は、図4に示す例に限定されない。例えば、算出式2に代えて、電力変換効率が最大となる電力を放電することを示す算出式が採用されてもよいし、算出式3に代えて、電力変換効率が最大となる電力を充電することを示す算出式が採用されてもよい。
第1の実施形態では、電気機器500により電力が消費されることを考慮して制御モードが選択される例について説明した。本発明において、電気自動車300により電力が消費されることを考慮して制御モードが選択されてもよい。例えば、電気料金体系が、売電単価<買電単価(夜間)<買電単価(日中)であり、蓄電池310により蓄積された電力を、電気機器500よりも電気自動車300により多く消費するユーザを想定する。この場合、日中の一部の時間帯において制御モード6が選択されるようにすることにより、安価に蓄電池310を充電することができる。
第1の実施形態では、制御モードのスケジュールを決定する際に、電気料金の収支を考慮する例について説明した。本発明において、制御モードのスケジュールを決定する際に考慮すべき事項は、この例に限定されない。例えば、停電などに備えるため、なるべく蓄電池310に多くの電力が蓄積されるように、制御モードのスケジュールが決定されてもよい。
第1の実施形態では、充放電制御装置100は、ユーザからスケジュール情報を取得する例について説明した。本発明において、スケジュール情報を取得する手法は、この例に限定されない。例えば、充放電制御装置100は、各種の情報に基づいて発電電力や消費電力を予測し、この予測に基づいてスケジュール情報を自動で生成してもよい。予測のための情報は、例えば、発電電力の履歴や消費電力の履歴であってもよいし、インターネットなどの電気通信網を介して、サーバなどから取得した天候情報であってもよい。
第1の実施形態では、第1算出式と第2算出式とが制御モードに対応付けられる例について説明した。本発明において、制御モードに対応付けられるものは、算出式でなくもよい。例えば、制御モードに充放電させる電力を求めるためテーブルが対応付けられてもよい。この場合、第1テーブルと第2テーブルとが制御モードに対応付けられる。このように、本発明において、算出式として、制御モードに充放電させる電力を求めることができるあらゆる情報を採用することができる。
本発明に係る充放電制御装置100の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータや情報端末装置に適用することで、当該パーソナルコンピュータ等を本発明に係る充放電制御装置100として機能させることも可能である。
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネットなどの通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、発電装置と蓄電池と商用電力系統と電気機器とを備えるシステムに適用可能である。
11 CPU、12 ROM、13 RAM、14 フラッシュメモリ、15 RTC、16 タッチスクリーン、17 外部機器インターフェース、100 充放電制御装置、101 消費電力値取得部、102 発電電力値取得部、103 蓄積電力量取得部、104 制御モード選択部、105 算出式決定部、106 充放電制御部、200 太陽光発電パネル、300 電気自動車、310 蓄電池、400 商用電源、500 電気機器、610,620 DC/AC変換器、710,720 電力計、730 電力量計、1000 充放電制御システム

Claims (6)

  1. 蓄電池と商用電力系統と電気機器とのうちの少なくとも1つに発電した電力を供給する発電装置と、前記発電装置と前記商用電力系統とのうちの少なくとも一方から蓄積する電力が供給されるとともに前記商用電力系統と前記電気機器とのうちの少なくとも一方に蓄積した電力を供給する前記蓄電池と、前記発電装置と前記蓄電池とのうちの少なくとも一方から売電する電力が供給されるとともに前記蓄電池と前記電気機器とのうちの少なくとも一方に買電する電力を供給する前記商用電力系統と、のうちの少なくとも1つから供給された電力で動作する前記電気機器が消費している電力の値を取得する消費電力値取得手段と、
    前記発電装置が発電している電力の値を取得する発電電力値取得手段と、
    前記蓄電池が蓄積している電力の量を取得する蓄積電力量取得手段と、
    充放電制御用の複数の算出式からそれぞれ選択された、前記電気機器が消費している電力に対して前記発電装置が発電している電力が不足している発電電力不足状態において採用する算出式と、前記発電電力不足状態以外の状態である発電電力非不足状態において採用する算出式と、の組み合わせにより区別される、複数の制御モードの中から、いずれかの制御モードを選択する制御モード選択手段と、
    前記消費電力値取得手段により取得された電力の値と、前記発電電力値取得手段により取得された電力の値と、前記制御モード選択手段により選択されている制御モードと、に基づいて、採用する算出式を決定する算出式決定手段と、
    前記消費電力値取得手段により取得された電力の値と、前記発電電力値取得手段により取得された電力の値と、前記蓄積電力量取得手段により取得された電力の量と、前記算出式決定手段により決定された算出式と、に基づいて、前記蓄電池による充電又は放電を制御する充放電制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする充放電制御装置。
  2. 前記充放電制御用の複数の算出式のうちの少なくとも1つは、前記複数の制御モードのうちの少なくとも2つの制御モードにおいて採用される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の充放電制御装置。
  3. 前記制御モード選択手段は、予め定められた時間帯毎に、選択する制御モードを切り替える、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の充放電制御装置。
  4. 前記算出式決定手段は、前記制御モード選択手段により選択されている制御モードにおいて採用される2つの算出式のうち、一方の算出式が前記蓄電池により充電される電力を算出する算出式であり、他方の算出式が前記蓄電池により放電される電力を算出する算出式である場合、前記発電電力値取得手段により取得された電力の値と前記消費電力値取得手段により取得された電力の値との大小関係が変更されてから、閾時間以上前記大小関係が維持されたことに応答して、採用する算出式を切り替える、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の充放電制御装置。
  5. 蓄電池と商用電力系統と電気機器とのうちの少なくとも1つに発電した電力を供給する発電装置と、前記発電装置と前記商用電力系統とのうちの少なくとも一方から蓄積する電力が供給されるとともに前記商用電力系統と前記電気機器とのうちの少なくとも一方に蓄積した電力を供給する前記蓄電池と、前記発電装置と前記蓄電池とのうちの少なくとも一方から売電する電力が供給されるとともに前記蓄電池と前記電気機器とのうちの少なくとも一方に買電する電力を供給する前記商用電力系統と、のうちの少なくとも1つから供給された電力で動作する前記電気機器が消費している電力の値を取得する消費電力値取得ステップと、
    前記発電装置が発電している電力の値を取得する発電電力値取得ステップと、
    前記蓄電池が蓄積している電力の量を取得する蓄積電力量取得ステップと、
    充放電制御用の複数の算出式からそれぞれ選択された、前記電気機器が消費している電力に対して前記発電装置が発電している電力が不足している発電電力不足状態において採用する算出式と、前記発電電力不足状態以外の状態である発電電力非不足状態において採用する算出式と、の組み合わせにより区別される、複数の制御モードの中から、いずれかの制御モードを選択する制御モード選択ステップと、
    前記消費電力値取得ステップにおいて取得された電力の値と、前記発電電力値取得ステップにおいて取得された電力の値と、前記制御モード選択ステップにおいて選択されている制御モードと、に基づいて、採用する算出式を決定する算出式決定ステップと、
    前記消費電力値取得ステップにおいて取得された電力の値と、前記発電電力値取得ステップにおいて取得された電力の値と、前記蓄積電力量取得ステップにおいて取得された電力の量と、前記算出式決定ステップにおいて決定された算出式と、に基づいて、前記蓄電池による充電又は放電を制御する充放電制御ステップと、を備える、
    ことを特徴とする充放電制御方法。
  6. コンピュータを、
    蓄電池と商用電力系統と電気機器とのうちの少なくとも1つに発電した電力を供給する発電装置と、前記発電装置と前記商用電力系統とのうちの少なくとも一方から蓄積する電力が供給されるとともに前記商用電力系統と前記電気機器とのうちの少なくとも一方に蓄積した電力を供給する前記蓄電池と、前記発電装置と前記蓄電池とのうちの少なくとも一方から売電する電力が供給されるとともに前記蓄電池と前記電気機器とのうちの少なくとも一方に買電する電力を供給する前記商用電力系統と、のうちの少なくとも1つから供給された電力で動作する前記電気機器が消費している電力の値を取得する消費電力値取得手段、
    前記発電装置が発電している電力の値を取得する発電電力値取得手段、
    前記蓄電池が蓄積している電力の量を取得する蓄積電力量取得手段、
    充放電制御用の複数の算出式からそれぞれ選択された、前記電気機器が消費している電力に対して前記発電装置が発電している電力が不足している発電電力不足状態において採用する算出式と、前記発電電力不足状態以外の状態である発電電力非不足状態において採用する算出式と、の組み合わせにより区別される、複数の制御モードの中から、いずれかの制御モードを選択する制御モード選択手段、
    前記消費電力値取得手段により取得された電力の値と、前記発電電力値取得手段により取得された電力の値と、前記制御モード選択手段により選択されている制御モードと、に基づいて、採用する算出式を決定する算出式決定手段、
    前記消費電力値取得手段により取得された電力の値と、前記発電電力値取得手段により取得された電力の値と、前記蓄積電力量取得手段により取得された電力の量と、前記算出式決定手段により決定された算出式と、に基づいて、前記蓄電池による充電又は放電を制御する充放電制御手段、として機能させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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