JP2015056303A - エキシマランプ装置 - Google Patents

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Ichiu Koike
一宇 小池
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Abstract

【課題】エキシマランプの部分不点灯を、信号処理系統を煩雑化させることなく簡単な回路構成によって、確実に検出することのできるエキシマランプ装置を提供すること。
【解決手段】このエキシマランプ装置は、エキシマランプの長手方向に沿って互いに離間した位置に配置された少なくとも2つの光検出手段と、光検出手段から電流信号として出力される検出信号を処理する信号処理回路とを備えた光検出部を備えており、信号処理回路は、各光検出手段に対応する電流制限部が直列接続されて構成された閉回路を有し、各電流制限部の出力電流上限値が光検出手段の検出信号に係る電流値に応じて設定されることにより、閉回路に流れる電流の上限値が各電流制限部の最も小さい出力電流上限値に制限される構成とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エキシマランプ装置に関する。
近年、例えば金属、ガラス、その他の材料よりなる被処理体に、波長200nm以下の真空紫外光を照射することにより、真空紫外光およびこれにより生成される活性酸素やオゾンの作用によって、被処理体の表面に付着した有機汚染物質を除去する光洗浄処理技術や、被処理体の表面に酸化膜を形成する酸化膜形成処理技術が開発され、実用化されている。
このような真空紫外光を照射する光源としては、エキシマ放電によってエキシマ分子を形成し、当該エキシマ分子から放射される光を利用するエキシマランプが知られている。
各種の光照射装置において用いられるエキシマランプにおいては、真空紫外光の安定的な放射が求められており、エキシマランプの点灯状態を検出することが行われている。
例えば、特許文献1の特開2011−003463号公報には、図4に示すように、エキシマランプ50と、エキシマランプ50からの紫外線によって蛍光する背面部材51の蛍光状態を検出するセンサ55と、センサ55の検出信号に応じてエキシマ光の照射状態を検出する制御部56とを備えたエキシマ照射装置が開示されている。このエキシマ照射装置においては、センサ55の検出信号に基づいて、電源装置57の出力がフィードバック制御されることが記載されている。
また、特許文献2の特開2013−098015号公報には、紫外線照射装置において、エキシマランプの誘電体バリア放電が局所的に消失する現象が生じ、被処理物の処理が不十分になることがあるという問題点に鑑み、図5に示すように、複数のセンサ65がエキシマランプ60の長手方向における互いに離間した位置に配置された構成とされることが記載されている。この紫外線照射装置においては、エキシマランプ60の放電容器61の内表面に設けられた紫外線反射膜62がアルミナを含むものであり、エキシマ放電によって生ずるエキシマ光(紫外光)L1が照射されることによってアルミナから発せられる蛍光L2をセンサ65により検出することによって、エキシマランプ60の点灯状態を確認することが記載とされている。
特開2011−003463号公報 特開2013−098015号公報
而して、エキシマランプの部分不点灯の現象をセンサを利用して検出する構成のものにおいては、センサの検出信号を制御部に出力するに際しては、例えばA/D変換回路などの信号処理回路が必要である。
しかしながら、1つのエキシマランプに対して複数のセンサを設ける場合には、各センサ毎に信号処理回路を設けたり、あるいは、制御部までの信号伝達経路を個別に設けたりする必要があるため、装置自体の構造が複雑になり、また、コスト的にも有利に製造することができない、という問題がある。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、エキシマランプの部分不点灯の現象を、信号処理系統を煩雑化させることなく簡単な回路構成によって、確実に検出することのできるエキシマランプ装置を提供することを目的とする。
本発明のエキシマランプ装置は、エキシマランプと、当該エキシマランプからの光を検出する光検出部と、当該光検出部からの検出信号に基づいてエキシマランプの点灯状態を制御する制御部とを備えたエキシマランプ装置において、
前記光検出部は、前記エキシマランプの長手方向に沿って互いに離間した位置に配置された少なくとも2つの光検出手段と、当該光検出手段から電流信号として出力される検出信号を処理する信号処理回路とを備えており、
当該信号処理回路は、各光検出手段に対応する電流制限部が直列接続されて構成された閉回路を有し、各電流制限部の出力電流上限値が光検出手段の検出信号に係る電流値に応じて設定されることにより、前記閉回路に流れる電流の上限値が前記各電流制限部の最も小さい出力電流上限値に制限されることを特徴とする。
また、本発明のエキシマランプ装置においては、前記光検出部は、紫外光検出手段と、可視光検出手段または赤外光検出手段とを備えており、
前記信号処理回路は、当該紫外光検出手段に対応する電流制限部の出力電流上限値が、当該可視光検出手段または赤外光検出手段に対応する電流制限部の出力電流上限値より小さく設定されるよう、構成されており、
前記制御部は、前記エキシマランプの正常点灯時において、当該エキシマランプの点灯状態を前記紫外光検出手段の検出信号に基づいてフィードバック制御する機能を有する構成とされていることが好ましい。
本発明のエキシマランプ装置によれば、各々の光検出手段の検出信号を処理する信号処理回路が一系統の閉回路(直列回路)により構成されているので、信号処理系が煩雑化することを回避することができて装置自体の構造の簡素化を図ることができる。しかも、閉回路に流れる電流は、最も出力電流上限値が低く設定された電流制限部により規制されたものとなるので、エキシマランプの部分不点灯の現象が生じた場合には、この現象に起因して電流値が低下した光検出手段の検出信号が閉回路に流れて制御部によって検出されることとなり、エキシマランプの部分不点灯の現象を確実に検出することができる。
光検知手段として紫外光検知用のものを用い、エキシマランプの正常点灯時において、当該紫外光検出手段に対応する電流制限部の出力信号が制御部によって検出される構成とされていることにより、エキシマランプの点灯状態を紫外光(エキシマ光)の光量に基づいて判断することができるので、検出結果に高い信頼性を得ることができる。しかも、エキシマランプの点灯状態を紫外光検出手段の検出信号に基づいてフィードバック制御することにより、エキシマランプを所期の点灯状態で安定して動作させることができる。
本発明のエキシマランプ装置の一例における構成の概略を示すブロック図である。 本発明のエキシマランプ装置における光検出動作を説明するための観念図である。 本発明のエキシマランプ装置の他の例における構成の概略を示すブロック図である。 従来のエキシマランプ装置の一例における構成の概略を示す断面図である。 従来のエキシマランプ装置の他の例における構成の概略を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明のエキシマランプ装置の一例における構成の概略を示すブロック図である。
このエキシマランプ装置は、エキシマランプ10と、このエキシマランプ10に高周波高電圧を供給する給電部20と、エキシマランプ10の点灯状態を制御する制御部25と、エキシマランプ10からの光を検出する光検出部とを備えている。
この例におけるエキシマランプ10は、両端が気密に封止されて内部に放電空間Sが形成された、断面矩形状の扁平な中空長尺状の放電容器11を備えている。
放電容器11は、真空紫外光を良好に透過するシリカガラス、例えば合成石英ガラスよりなり、誘電体としての機能を有する。
この放電容器11の内部には、放電用ガスとして、例えばキセノンガスや、アルゴンと塩素とを混合したガスが封入されている。
放電容器11における長辺面の外表面には、一対の格子状の電極、すなわち、高電圧供給電極として機能する一方の電極12および接地電極として機能する他方の電極13が長尺な方向に伸びるよう対向して配置されており、これにより、一対の電極12,13間に誘電体として機能する放電容器11が介在された状態とされている。
このような電極は、例えば、金属よりなる電極材料を放電容器11にペースト塗布することにより、あるいは、プリント印刷や蒸着することによって形成することができる。
このエキシマランプ10においては、一方の電極12に点灯電力が供給されると、誘電体として機能する放電容器11の壁を介して両電極12,13間に放電が生成され、これにより、エキシマ分子が形成されると共にこのエキシマ分子から真空紫外光が放射されるエキシマ放電が生ずる。このエキシマ放電によって発生する真空紫外光を効率良く利用するために、放電容器11の内表面に、紫外線反射膜15が設けられている。ここに、放電用ガスとしてキセノンガスを用いた場合は、波長172nmにピークを有する真空紫外線が放出され、放電用ガスとしてアルゴンと塩素とを混合したガスを用いた場合には、波長175nmにピークを有する真空紫外線が放出される。
紫外線反射膜15は、例えば、放電容器11における長辺面の、高電圧供給電極として機能する一方の電極12に対応する内表面領域に形成されている。そして、放電容器11における長辺面の、接地電極として機能する他方の電極13に対応する内表面領域によって光出射部(アパーチャ部)が構成されている。
紫外線反射膜15は、例えばアルミナを含むものであり、具体的には例えば、シリカとアルミナとの混合物またはシリカとアルミナとの積層体により構成されている。
紫外線反射膜15の膜厚は、例えば10〜100μmである。
光検出部は、エキシマランプ10の長手方向に互いに離間した位置に配置された少なくとも2つの光検出手段と、これらの光検出手段からの検出信号を処理する信号処理回路とにより構成されている。図1においては、2つの光検出手段30a,30bのみが示されているが、光検出手段の数が異なる構成のものであっても、後述する光検出手段からの検出信号の信号処理方法は同一であるので、以下においては、これらの2つの光検出手段30a,30b以外のものについては説明を省略する。
この例における光検出手段30a,30bの各々は、例えば、エキシマランプ10における紫外線反射膜15に含まれるアルミナからの可視光(波長690〜700nmの蛍光)を検出するフォトダイオードにより構成されている。
信号処理回路は、各々の光検出手段30a,30bに対応する電流制限部40a,40bが直列接続されて構成された閉回路35を有する。
電流制限部40a,40bは、電流ループトランスミッタ41を備えており、各光検出手段30a,30bは増幅回路36を介して電流ループトランスミッタ41に接続されている。図1における符号39はループ電源である。この例においては、第1の光検出手段30aに係る増幅回路36および第2の光検出手段30bに係る増幅回路36は、互いに同一の大きさの増幅率に設定されている。
電流制限部40a(40b)は、光検出手段30a(30b)から増幅回路36を介して電流信号として入力される検出信号に応じて出力電流上限値が設定される。上述したように、各々の電流制限部40a,40bは直列接続されて閉回路35を構成していることから、電流制限部40a,40bの出力電流上限値が低い方に電流値の大きさが規制された検出信号が閉回路35に流れる構成とされている。
電流制限部40a,40bにおける電流ループトランスミッタ41の入力端子には、電流ループトランスミッタ41の入力オフセット電流に起因する出力電流に対する影響を補償するオフセット回路37が接続されている。
信号処理回路においては、いずれか一方の光検出手段に係る検出信号をデジタル信号に変換して制御部25に出力するA/D変換回路45が閉回路35上に形成されている。このA/D変換回路45は、フォトカプラ46を備えており、従って、制御部25と光検出部とが電気的に絶縁(分離)されている。
制御部25におけるCPU26は、エキシマランプ10の点灯状態を、エキシマランプ10に一定の照度が得られるよう、信号処理回路から入力される検出信号に基づいてフィードバック制御する機能を有する。
また、制御部25におけるCPU26は、入力された検出信号に係る電流値が予め設定された閾値以下であることを検出することによりエキシマランプ10の部分不点灯状態を検出する機能を有する。そして、CPU26は、エキシマランプ10の部分不点灯状態を検出することにより、例えばエキシマランプ10の点灯動作を停止させる。また、表示部を備えた構成のものにおいては、CPU26は、エキシマランプ10が部分不点灯状態にあることを検出したときに、表示部にその旨を表示することにより外部に報知するものとすることができる。
以下、上記のエキシマランプ装置の動作について説明する。
上記のエキシマランプ装置においては、エキシマランプ10における一方の電極12と他方の電極13との間に、矩形波状の高周波交流電圧が印加されることによって、放電容器11内の放電空間Sにおいて誘電体バリア放電が発生する。この誘電体バリア放電によってエキシマ用ガスに由来するエキシマ分子が形成されてエキシマ光が発生し、このエキシマ光による紫外線が、直接または紫外線反射膜15に反射されて出射される。このとき、エキシマランプ10に含まれる紫外線反射膜15にエキシマ光が照射されると、当該紫外線反射膜15におけるアルミナが励起されて蛍光(可視光)が発せられる。
このエキシマランプ装置においては、制御部25によって、エキシマランプ10から発せられる蛍光の光量に応じた光検出手段の検出信号(電流信号)に基づく例えば定照度フィードバック制御によって、エキシマランプ10の点灯状態が制御される。
具体的には、第1の光検出手段30aによって検出される蛍光の光量に応じた検出信号は、増幅回路36によって所定の増幅率で増幅されて第1の電流制限部40aに入力される。第1の電流制限部40aにおいては、入力された検出信号が予め設定された所定範囲内であれば、当該検出信号に係る電流値が当該第1の電流制限部40aの出力電流上限値に設定される。一方、第2の光検出手段30bによって検出される蛍光の光量に応じた検出信号が増幅回路36によって所定の増幅率で増幅されて第2の電流制限部40bに入力される。第2の電流制限部40bにおいては、入力された検出信号が予め設定された所定範囲内であれば、当該検出信号に係る電流値が当該第2の電流制限部40bの出力電流上限値に設定される。
このとき、第1の電流制限部40aおよび第2の電流制限部40bは閉回路35を構成していることから、当該閉回路35に流れる電流の上限値は、最も小さい出力電流上限値に設定された電流制限部によって制限される。従って、第1の電流制限部40aの出力電流上限値が第2の電流制限部40bの出力電流上限値より小さい場合には、第1の光検出手段30aの検出信号がA/D変換回路45に出力される。一方、第1の電流制限部40aの出力電流上限値が第2の電流制限部40bの出力電流上限値より大きい場合には、第2の光検出手段30bの検出信号がA/D変換回路45に出力される。
信号処理回路の電流制限機能について、第1の光検出手段30aに対応した増幅回路36の増幅率と、第2の光検出手段30bに対応した増幅回路36の増幅率が同じである場合を例に挙げて具体的に説明する。
図2(a)に示すように、エキシマランプ10が正常点灯している状態においては、第1の電流制限部40aに入力される第1の光検出手段30aの検出信号Im1に係る電流値(例えば12mA)が、第2の電流制限部40bに入力される第2の光検出手段30bの検出信号Im2に係る電流値(例えば10mA)よりも大きい場合には、第2の光検出手段30bの検出信号Im2が閉回路35に流れてA/D変換回路45に出力される。
また、図2(b)に示すように、エキシマランプ10が不点灯である状態においては、第1の電流制限部40aに入力される第1の光検出手段30aの検出信号Im1および第2の電流制限部40bに入力される第2の光検出手段30bの検出信号Im2は同一の大きさであって、例えば第1の光検出手段30aの検出信号Im1が閉回路35に流れてA/D変換回路45に出力される。
そして、A/D変換回路45に電流信号として入力された検出信号は、A/D変換回路45によってデジタル信号に変換され、これにより生成された光量検出信号Vm1(Vm2)が電圧信号として制御部25に出力される。そして、制御部25によって、入力された光量検出信号に基づいて、エキシマランプ10の照度が一定の大きさとなるよう、例えばエキシマランプ10に印加される交流電圧の周波数が調整される。
以上のように、このエキシマランプ装置においては、複数の光検出手段の各々の検出信号のうち電流値が最も小さいものが閉回路35に流れてA/D変換回路45を介して制御部25に入力されることとなり、エキシマランプ10から放射される紫外光の最小の照度値が検出される。従って、閉回路35に流れる検出信号に係る電流値に基づいて、エキシマランプ10の部分不点灯を検出することができる。
具体的には、エキシマランプ10の部分不点灯の現象が生じた場合には、図2(c)に示すように、部分不点灯領域の光を受光する第2の光検出手段30bの検出信号Im2に係る電流値(例えば5mA)は、点灯領域の光を受光する第1の光検出手段30aの検出信号Im1に係る電流値(例えば12mA)より小さくなる。従って、部分不点灯の現象に起因して電流値が低下した第2の光検出手段30bの検出信号Im2が閉回路35に流れてA/D変換回路45を介して制御部25に入力される。そして、制御部25には、定常点灯時のエキシマランプ10の照度に相当する電流値より一定以上低下した、エキシマランプ10が部分不点灯状態であると判断される電流値の閾値(例えば6mA以下)が予め設定されており、光量検出信号Vm2に応じた第2の光検出手段30bの検出信号Im2に係る電流値が当該閾値以下であることが検出されることによりエキシマランプ10が部分不点灯の状態にあることが検出される。
而して、上記のエキシマランプ装置によれば、第1の光検出手段30aおよび第2の光検出手段30bの各々の検出信号を処理する信号処理回路が一系統の閉回路(直列回路)35により構成されているので、信号処理系が煩雑化することを回避することができて装置自体の構造の簡素化を図ることができる。しかも、閉回路35に流れる電流は、光検出手段の検出信号に係る電流値に応じて設定される出力電流上限値が最も低い電流制限部によって規制されたものとなるので、エキシマランプ10の部分不点灯の現象が生じた場合には、この現象に起因して電流値が低下した光検出手段の検出信号が閉回路35に流れて制御部25によって検出されることとなり、エキシマランプ10の部分不点灯の現象を確実に検出することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、上記の実施例においては、エキシマランプにおける紫外線反射膜に含まれるアルミナからの蛍光を検出する構成とされているが、エキシマ放電によって発生する真空紫外光を直接的に検出する構成とすることができる。
図3は、本発明のエキシマランプ装置の他の例における構成の概略を示すブロック図である。
このエキシマランプ装置におけるエキシマランプ10aは、図1に示す構成のエキシマランプ10において、放電容器11における長辺面の、高電圧供給電極として機能する一方の電極12に対応する内表面領域に、紫外線反射膜15が形成されないことによる紫外光取出し窓部16を有することの他は、図1に示すエキシマランプ10と同一の構成を有する。
このエキシマランプ装置における光検出部は、エキシマランプ10aにおける紫外線取出し窓16に対向した位置に配置された紫外光検出手段301と、この紫外光検出手段301とエキシマランプ10aの長手方向に互いに離間した位置に配置された可視光検出手段302とを備えている。
紫外光検出手段301としては、例えば、波長200nm以下の光を検出するフォトダイオードが用いられ、可視光検出手段302としては、例えば、アルミナからの可視光(波長690〜700nmの蛍光)を検出するフォトダイオードが用いられる。
光検出部を構成する信号処理回路は、図1に示すエキシマランプ装置におけるものと基本構成は同一であるが、各光検出手段301,302に係る増幅回路36a,36bの増幅率が互いに異なる大きさに設定されている。具体的には、紫外光検出手段301が接続された増幅回路36aの増幅率は、エキシマランプ10aの正常点灯時において、可視光検出手段302が接続された増幅回路36bの増幅率より小さく設定される。しかも、可視光検出手段302の受光範囲においてエキシマランプ10aの部分不点灯が生じた場合に、可視光検出手段302に係る増幅回路36bからの出力信号(電流値)が紫外光検出手段301に係る増幅回路36aからの出力信号(電流値)より小さくなるよう、紫外光検出手段301が接続された増幅回路36aの増幅率が設定される。
このような構成とされていることにより、例えば、エキシマランプ10aの正常点灯時においては、紫外光検出手段301および可視光検出手段302の各々から同一の大きさの照度に相当する検出信号が出力された場合であっても、紫外光検出手段301に係る電流制限部40aに入力される検出信号の方が可視光検出手段302に係る電流制限部40bに入力される検出信号よりも電流値が小さいものとなる。従って、紫外光検出手段301の検出信号が閉回路35に流れてA/D変換回路45を介して制御部25に出力されることとなるので、紫外線の照度を高い信頼性をもって検出することができると共に、当該紫外線の照度に基づいてエキシマランプ10aのフィードバック制御を行うことによりエキシマランプ10aを所期の点灯状態で安定して動作させることができる。
一方、例えば可視光検出手段302の受光範囲においてエキシマランプ10aの部分不点灯が生じた場合には、可視光検出手段302の検出信号が制御部25に出力され、紫外光検出手段301の受光範囲においてエキシマランプ10aの部分不点灯が生じた場合には、紫外光検出手段301の検出信号が制御部25に出力される。しかしながら、いずれの場合であっても、制御部25に入力される検出信号に係る電流値は予め設定された閾値以下となることから、エキシマランプ10aの部分不点灯を確実に検出することができる。
さらにまた、本発明のエキシマランプ装置においては、エキシマ放電によって生ずる真空紫外光を赤外光に変換して当該赤外光を検出する構成とされていてもよい。
また、光検出部を構成する光検出手段の数は特に制限されるものではない。
さらにまた、エキシマランプは、放電容器の内表面における紫外線反射膜が形成されていない領域および紫外線反射膜の表面を覆うよう、蛍光体層が形成されることにより、当該蛍光体層からの光が外部に放射される構成とされていてもよい。
10,10a エキシマランプ
11 放電容器
12 一方の電極
13 他方の電極
15 紫外線反射膜
16 紫外光取出し窓部
S 放電空間
20 給電部
25 制御部
26 CPU
30a 第1の光検出手段
30b 第2の光検出手段
301 紫外光検出手段
302 可視光検出手段
35 閉回路
36,36a,36b 増幅回路
37 オフセット回路
39 ループ電源
40a 第1の電流制限部
40b 第2の電流制限部
41 電流ループトランスミッタ
45 A/D変換回路
46 フォトカプラ
50 エキシマランプ
51 背面部材
55 センサ
56 制御部
57 電源装置
60 エキシマランプ
61 放電容器
62 紫外線反射膜
65 センサ

Claims (2)

  1. エキシマランプと、当該エキシマランプからの光を検出する光検出部と、当該光検出部からの検出信号に基づいてエキシマランプの点灯状態を制御する制御部とを備えたエキシマランプ装置において、
    前記光検出部は、前記エキシマランプの長手方向に沿って互いに離間した位置に配置された少なくとも2つの光検出手段と、当該光検出手段から電流信号として出力される検出信号を処理する信号処理回路とを備えており、
    当該信号処理回路は、各光検出手段に対応する電流制限部が直列接続されて構成された閉回路を有し、各電流制限部の出力電流上限値が光検出手段の検出信号に係る電流値に応じて設定されることにより、前記閉回路に流れる電流の上限値が前記各電流制限部の最も小さい出力電流上限値に制限されることを特徴とするエキシマランプ装置。
  2. 前記光検出部は、紫外光検出手段と、可視光検出手段または赤外光検出手段とを備えており、
    前記信号処理回路は、当該紫外光検出手段に対応する電流制限部の出力電流上限値が、当該可視光検出手段または赤外光検出手段に対応する電流制限部の出力電流上限値より小さく設定されるよう、構成されており、
    前記制御部は、前記エキシマランプの正常点灯時において、当該エキシマランプの点灯状態を前記紫外光検出手段の検出信号に基づいてフィードバック制御する機能を有することを特徴とする請求項1に記載のエキシマランプ装置。
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