JP2015055062A - タワークレーンの昇降式作業足場装置 - Google Patents

タワークレーンの昇降式作業足場装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 大型タワークレーンのマスト支柱を利用し、作業性・安全性・経済性に富んだ昇降式作業足場装置を提供すること。
【解決手段】大型のタワークレーン1のマスト支柱2に昇降駆動部8が挿着され、その昇降駆動部と接続され一体となった作業デッキ3がタワークレーンのマストに沿って昇降することができる昇降式作業足場装置である。従来のタワークレーンのマストはタワークレーン本体の昇降のみに用いられていたが、昇降式作業足場装置を昇降させるマストとしても併用して活用させることに特徴を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、たとえば建設用大型タワークレーンの作業足場に係り、特に、タワークレーンのマスト支柱に用いることができる昇降式作業足場及びその跳ね上げ/跳ね降ろし式昇降足場(タワークレーン(廻りの)跳ね上げ/跳ね降ろし式昇降足場を含む)に関する。
一般的に、高所作業、特に高層ビルなどで代表される大型構造物の建設作業現場は最上階の高さが数百メートルになる場合も少なくない。このような高層建築物の建設工事においては大型のタワークレーンが使用されており、このタワークレーンによって建設用資材、機材などが地上から高所の建設現場に運搬供給される。
従来から、高層建築物の建設工事では、マストクライミング式のタワークレーンが多く用いられている。マストクライミング式のタワークレーンは、地表面の基礎の上に立設されるマスト部材に沿って上昇可能なクレーン本体を備え、クレーン本体は、油圧シリンダの伸長と収縮を交互に繰り返すことにより、クレーン本体をマスト部材に沿って上昇させるようになっている。クレーン本体がマスト部材の上端付近まで上昇すると、本体アームにより地上から新たなマスト部材を吊り上げ、新たなマスト部材の下端を既設のマスト部材の上端に接続した後、新たなマスト部材に沿ってクレーン本体が更に上昇するようになっている。
このようにタワークレーンは、建設工事が進行し、建築物の高さが高くなるにつれて支柱であるマストを高所へと延伸させて、それに伴いタワークレーンの高さ及び/もしくは位置も順次高所へと押し上げられていく。マスト部材は一定の長さを有する基本単位マストの連結により上方へと延伸されていく。
一方、大型ビルなどの高層建築物の外壁の建設工事においては、人間による作業の足場を確保するために、昇降式作業足場装置が用いられる。昇降式作業足場装置は、上述のタワークレーンと同様の小型のマストを支柱として、マストに沿って昇降又は下降する作業足場デッキを有しており、高層建築物の外壁に沿って昇降することによって、作業者の足場及び資材・機材の供給手段として利用されている。
上記大型タワークレーンに用いられる支柱としてのマスト及び昇降式作業足場装置のマストは大きさや仕様が異なるものの、基本的には、強固なトラス構造を有する基本単位マストの連結によって延伸されていく。タワークレーン用マストは、重量物である大型タワークレーンを最上部で支えてさらに上方へと延伸させる強固な支柱タワーとしての機能をなしている。また昇降式作業足場装置のマストは、作業者等を効率よく高所作業現場へと輸送しかつ資材・機材を現場に供給するために十分な広さの作業足場デッキを高所作業場所まで昇降させるために機能する。
特開平5−178577号公報 特開2000−351577号公報 特開2011−246894号公報
上述のタワークレーン用マストは、従来から、大型タワークレーンの昇降のために立設され、昇降式作業足場装置のマストは、足場である作業デッキの昇降のためにのみ使用されてきた。建設作業における労働安全衛生法上の制約等があり、例えば高層建築物の大きな躯体建設や大型構造物等の建設作業においては、大型タワークレーンが必要とされる台数だけ大型のマストの立設が必要であり、それに伴って安全で強固な土台となる地表スペースを確保して立設される。
一方、建築物の躯体外壁の工事など人手作業の伴う工事においては、昇降式作業足場装置が用いられ、必要な作業足場を確保するために十分な広さを持つ作業デッキ及びその昇降に必要な支柱であるマストが、建設物躯体壁面近傍の地表に必要な数だけ安全法規を満たして立設されることになる。
同じ高層建築物の建設工事において、このようにタワークレーンによる工事と昇降式作業足場装置による工事とは区別されており、それぞれの工事に必要な数のマストがすべて地上より上空に向けて立設されているのが現状である。
タワークレーン及び昇降式作業足場装置各々のマストの建設においては、安全で強硬な安定した地盤と必要な敷地面積の確保はもちろん、マスト立設に係る資材・機材の確保、供給、また場合によってはマスト建設のための小型クレーンの設置など、非常に煩雑で費用の掛かる工事が各々のマスト立設について必要であった。
タワークレーン用のマストには、昇降式作業足場装置の設置は成されず、同様に昇降式作業足場装置のマストには重量物を輸送するタワークレーンを設置することはできない。つまりタワークレーン用マストは、昇降式作業足場装置のマストとしての共用化はされず、タワークレーン用マストはタワークレーンの昇降の目的のためだけに使用され、昇降式作業足場装置のマストは作業デッキの昇降の目的のためだけに使用されてきた。
例えば、タワークレーン最上部にいる建設作業者が、昇降式作業足場を使用する建築物躯体の壁面作業を必要とする際は、タワークレーンのマストに沿った昇降機を利用して一旦地上まで降りた後、昇降式作業足場装置及びそのマストを使って再び高層作業現場に向かって上昇移動しなければならなかった。また、一つのタワークレーンから他のタワークレーンへの移動の際も、同様に一旦地上まで降りた後、他のタワークレーンのマストを用いて再度昇る必要があった。つまりタワークレーンのマストには作業足場として有効に活用できる昇降可能な作業デッキや、他の構造物に近接して作業するための張り出し足場等が存在していなかったと言える。
特許文献1には、タワークレーンのマストステーを高層建築物外壁に取り付けるための専用ステージをマストに設ける技術思想についての記載があるが、これは建設工事に係る作業足場をタワークレーンのマストに提供するものではない。このステージは工事作業における広さも十分ではなく、建築物壁面への密着作業を意図した張り出し作業足場を敷設する目的のものではない。
同様に特許文献2においても、タワークレーンへの昇降設備からマストに降りた際の足場に関する記載が、図3、図4、図5において説明されているが、これも高層建築物壁面への工事作業を目的とした張り出された作業足場をタワークレーンのマストに供給することについての技術思想を開示するものではない。またこの足場はマスト外周に沿って敷設される仮足場としての技術概念であり、離れた建設物躯体壁面に密接して行う作業に必要な広さや長さとしては十分なものではない。
本発明は上述のような従来技術上の問題点を解決することを企図したものであり、高層建築物の建設作業の安全性及び作業性を格段に向上させつつ、経済効率も格段に向上させることの可能な作業足場を提供することをその課題とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段として、タワークレーンのマストに敷設された各種の昇降式作業足場装置を提供するものである。
上述の課題を解決するために開発された本発明に係る大型タワークレーンの昇降式作業足場装置は、タワークレーンのマスト支柱を昇降する昇降駆動部と、前記昇降駆動部に連結して敷設された作業デッキと、前記昇降駆動部に電力を供給する電力供給部と、前記昇降駆動部を制御する制御部とを具備し、タワークレーンのマスト支柱に沿って昇降する作業足場を形成することを特徴とする。
大型構造物の建設やビルメンテナンス等の高所作業を行う作業用足場装置は、地上のベースフレームに取り付けられたマスト支柱を昇降する昇降駆動部と、この昇降駆動部に連結された作業デッキとを有する昇降式作業用足場装置等としても実現される。
作業デッキとは、マスト支柱に対して昇降自在に取り付けられているユニットである。好適にはマスト支柱の縦軸材に挿着された柱部とこれに接続された作業足場床(以降、作業足場床を「デッキプレート」と称する。)を支えるデッキ下構造と、所望の場所までの位置移動を可能にする駆動装置と、所望位置で固定し降下を防止するストッパ機構とを備えている。作業デッキのデッキ下構造の上に敷設されたデッキプレートは、建設工事作業者の作業足場として機能し、工事用の資材や機材もデッキプレート上に確保される。駆動装置は、作業デッキを昇降させる原動力となる機能を有する装置等であり、電動式、空圧式モーター等の自動回転駆動装置等を用いて実現される。
本発明に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置は、大型のタワークレーンのマスト支柱に昇降駆動部が挿着され、その昇降駆動部と接続され一体となった足場デッキがタワークレーンのマストに沿って昇降することができる昇降式作業足場装置である。従来のタワークレーンのマストはタワークレーン本体の昇降のみに用いられていたが、本願では、昇降式作業足場装置を昇降させるマストとしても併用して活用させることに特徴を有する。
大型高層建築物の建設においては、必要とする大型タワークレーンの台数だけ大型のマスト支柱が必要であり、それに見合う安全で強固な土台となる地表場所を確保して立設される。同様に建築物の躯体外壁の工事など人手作業を伴う工事においては、昇降式作業足場装置が用いられ、必要な作業足場を確保するために十分な広さを持つ作業デッキとその昇降に必要な支柱であるマストとが、建設物躯体壁面近傍に必要な数だけ配設されることになる。
同じ高層建築物の建設工事において、このようにタワークレーンによる工事と昇降式作業足場装置による工事とは区別されており、それぞれの工事に必要な数のマストがすべて地上より上空に向けて立設されていたのであるが、本発明に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置は、タワークレーンのマストを昇降式作業足場のマストとして兼用するものであり、マスト建設作業工期を短縮するとともに、マストに用いる部材・資材そして費用を大きく削減できる。
同様に、立設する必要があるマスト支柱の数を削減できるため、マスト立設のための強固な地盤を有する安全な設置場所の確保が極めて容易になる。もちろん安全及び効率化を共通に最優先させることを前提にタワークレーンと昇降式足場装置とのマストの共用化を企図することが本発明の基本的な技術思想である。
また、本発明に係るタワークレーンの昇降式作業足場は、一つのタワークレーンのマストに設置された昇降式作業足場装置の作業デッキが、他のタワークレーンのマスト支柱を昇降する昇降駆動部に連結して構成されていてもよい。つまり二本以上のタワークレーンのマストに連結する昇降式作業足場装置を提供することも本願発明の技術思想に包含される。
一定の長さを必要とする作業デッキの場合、一本のタワークレーンのマスト支柱のみでは安定性を欠くことがある。この場合は、他のもう一本のタワーリフトのマスト支柱にも昇降駆動部を設けて、長い作業デッキのもう一端を連結させることによって、2本のマスト支柱に支えられて昇降する安定性のよい安全で且つ広いスペースをもつ昇降式作業足場の確保が可能となる。
これにより、作業者がひとつのタワークレーンから他のタワークレーンへの移動の際、従来は一旦地上まで降りてから他のタワークレーンに昇り直していた煩雑な移動工程を、二つ以上のタワークレーンのマストに連結された昇降式作業足場装置の作業デッキを経由することによって、高所のままで移動することができるようになる。作業者の高所における工事対象場所の移動が極めて容易になる。
別の態様において、本発明に係るタワークレーンの昇降式作業足場は、前記作業デッキが張り出されたその先端近傍部をタワークレーンのアームからのワイヤーによって吊り下げることにより固定することができる。
一定の長さを必要とする作業デッキの場合、一本のタワークレーンのマスト支柱のみでは安定性を欠くことがある。この場合は、張り出された作業デッキの先端部をタワークレーンのアームから吊り下げるワイヤーに連結することにより安定性と十分な強度とを有する張り出し足場とすることができる。タワークレーンのマストから水平に張り出された不安定な張り出し足場先端の安全性を確保することができる。これにより、高層建築物の入り組んだ部分や奥まった躯体壁面に作業者が密着して作業を行うことができる。
本発明に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置の更に別の実施形態は、昇降駆動部に敷設された作業デッキが、その一端を前記昇降駆動部に連結敷設されており、他の一端を前記連結敷設部を軸に上下方向に跳ね上げ又は跳ね降ろすことによって略水平に形成される点を特徴とする跳ね上げ/跳ね降ろし式昇降足場である。以降、本発明に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置のこの実施形態である作業デッキを有する作業足場を「跳ね上げ/跳ね降ろし式昇降足場」と称する。
本発明に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置の跳ね上げ/跳ね降ろし式昇降足場は、足場デッキの一端がマストに沿った昇降駆動部に上下方向に対して回転可能な構造で接合されており、当初は上下垂直方向にマストと平行した形態で昇降駆動部に固定されている。このため、上下垂直状態のままで昇降駆動部と共にマストを昇降することができる。昇降移動して所望の作業位置高さに達した時点で、作業デッキのもう一方の端が略水平に跳ね上がり又は跳ね降ろされて張り出し足場を略水平に形成することができる。
跳ね上げ/跳ね降ろし式昇降足場の作業デッキ跳ね上げ/跳ね降ろし駆動構造は、ラックアンドピニオン機構等を用いた油圧駆動機構であってもよいし、電動駆動機構であってもよい。
前記作業デッキの先端が張り出す際、その先端が下方向に展開して張り出す場合は、跳ね降ろし式であり、その先端が上方向に展開して張り出す場合は跳ね上げ式である。どちらの構造を用いてもよいことは言うまでもない。
これにより、タワークレーンのマストから近接する建築物躯体壁面に対する工事は、前記跳ね上げ/跳ね降ろし式昇降足場を張り出すことにより一層密接して作業することができるようになる。また、従来のように昇降式作業足場装置のためだけのマストを改めて立設する必要がない。
上述のように本発明に係るタワークレーンの昇降式作業足場を用いることにより、タワークレーンにのみ利用されていたマストを昇降式作業足場装置のマストとして利用することが可能になる。よってタワークレーンのマストが立設されている部分での昇降式作業足場装置用のマストの立設は不要となり、必要最小数のマストを立設だけで高層建築物のタワークレーンを用いた構造建設と昇降式作業足場装置を用いた躯体壁面密着工事とが可能になる。
このように本発明に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置を活用した建設工事を行うことによって、上述以外にも様々な効果が期待できる。従来は昇降式作業足場装置とともに上昇下降を繰り返して調達してきた高層建築物の高所現場への部材、機材、工具等の運搬搬入が、タワークレーンのアームワイヤー運搬によって逐次行うことができる。昇降式作業足場装置の昇降移動による工事の中断を必要とせず、部材、機材、工具等の運搬搬入が短時間で簡易にできるという効果が発生する。このため工期の大幅な短縮及び工費の大幅削減につながる。
本発明に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置によって、高層構造物の建設工事は、総合的により大きな作業性の向上、安全性の確保、工期短縮、施工管理の容易化などの工費の削減を含めた優位性を十分に発揮することができるようになる。
本発明の一実施形態に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置の全体イメージを示した概念図である。 本発明の一実施形態に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置のマスト1本で構成された全体イメージを示した概念図である。 本発明の一実施形態に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置の作業デッキ先端をタワークレーンで吊り下げた状態を示した概念図である。 タワークレーンの昇降式作業足場装置の跳ね上げ/跳ね降ろし式昇降足場の全体イメージを示した概念図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
図1は、本発明の一実施形態に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置の全体イメージを示した概念図である。2台のタワークレーン1のマスト2を支柱として、昇降式作業足場装置3が敷設されている。
図1に示すように本発明に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置3は、大型のタワークレーン1のマスト支柱2に昇降駆動部8が挿着され、その昇降駆動部8と接続され一体となった作業デッキ9がタワークレーン1のマスト2に沿って昇降することができる昇降式作業足場装置である。従来のタワークレーンのマストはタワークレーン本体の昇降のみに用いられていたが、昇降式作業足場装置3を昇降させるマストとしても併用的に活用させることに特徴を有する。
作業デッキ9とは、マスト支柱2に対して昇降自在に取り付けられているユニットである。マスト支柱2の縦軸材に挿着された昇降駆動部8とこれに接続されたデッキプレート10とを支えるデッキ下構造11と、所望の場所までの位置移動を可能にする駆動装置と、所望位置で固定し降下を防止するストッパ機構とを備えている。(駆動装置とストッパ機構の詳細を示す図は省略する。)
作業デッキ9のデッキ下構造11の上に敷設されたデッキプレート10は、建設工事作業者の作業足場として機能し、工事用の資材や機材もデッキプレート10の上に確保される。昇降駆動部8に敷設された駆動装置は、作業デッキ9を昇降させる原動力となる機能を有する装置等であり、電動式、空圧式モーター等の自動回転駆動装置等を用いて実現される。
図2は、本発明の一実施形態に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置のマスト1本で構成された全体イメージを示した概念図である。図2は、1本のマスト2に昇降駆動部8が押着され、作業デッキ9が接続されている最もシンプルなタワークレーンの昇降式作業足場装置3を示している。
また、図1においては2台のタワークレーン1のマスト2本に敷設された1台の昇降式作業足場装置3を示しているが、タワークレーンの数及びマストの数は2台以上であってもよく、昇降式作業足場装置も2台以上の複数台であってもよい。例えば、3台以上のタワークレーンであって、三角形状に並ぶ3本のマストに敷設された昇降式作業足場装置の作業デッキが、3台同じ高さでマストを頂点とする三角形状に連結されていてもよい。この場合は昇降式作業足場装置の作業デッキが3台でトラス構造をもって連結されているため、3台まとまったタワークレーン全体として構造上の強度を付加されることになり、高所におけるタワークレーンの安定性が増加するという効果も期待できる。
このようにタワークレーン1と昇降式作業足場装置3が同じマスト2を支柱に連結敷設されることにより、作業者の高所における移動や資材・機材の供給運搬が一段と容易になり、建設工事全体に大きなメリットを及ぼすことは明白である。
図3は、本発明の一実施形態に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置の作業デッキ先端をタワークレーンで吊り下げた状態を示した概念図である。図3に示す本発明に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置3は、大型のタワークレーン1のマスト支柱2に昇降駆動部8が挿着され、その昇降駆動部8と接続され一体となった作業デッキ9の先端が片持ち梁式に大きく張り出された状態になっている。この片側に大きく張り出された作業デッキ9の先端側は、安定性を確保するために上方にあるタワークレーン本体のアーム7から吊り下げられたワイヤー12によって連結されて強度補強されている。これにより先端部の撓みが抑制されて、マストが一本であっても片方向に大きく張り出された作業デッキ9を有する昇降式作業足場装置の敷設上の安全性確保が可能になる。
この場合、昇降駆動装置によって成される昇降式作業足場装置3の上下方向への昇降は、タワークレーンのアーム7からのワイヤー12の伸縮と連動して操作されることは当然のことである。また、昇降駆動部8の構造において、作業デッキ9がマスト2を軸に水平回転できる接続構造を付加することにより、作業デッキ9は、マスト2を軸に360度の水平回転移動も可能になる。この際もタワークレーンのアーム7の回転移動も連動して操作されることは当然のことである。これにより、マスト2を中心軸として360度水平方向にある建設物躯体壁面への張り出し作業デッキを用いた密接作業が可能になる。
昇降式作業足場装置のデッキプレートは、大型構造物の建設になるほど広くかつ長いデッキプレートが必要となる。このような昇降式作業足場装置の全体のデッキプレートを以降「メインデッキプレート」と称する。この場合、メインデッキプレートは、複数の基本単位作業デッキ14のデッキプレート10が連結結合されて必要な長さに構成されている。つまりメインデッキプレートは、基本単位の長さの作業デッキ上部のデッキプレート10の連結によって形成されている。この基本単位作業デッキ14を連結させることにより、作業デッキ9は任意に延長させて延ばすことができる。上述の図1、図2、図3に示した昇降式作業足場装置の作業デッキは、すべて基本単位作業デッキ14の連結により任意の所望長さに構成できる。
上述の本発明のひとつの実施形態に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置を利用することによって、デザイン性豊かな大型構造物の建築工事において、奥まった部分や複雑な構造部分の躯体壁面に作業デッキ9の先端を密接させて、安全かつ極めて安易に工事作業を実施できるようになる。
図4は、タワークレーンの昇降式作業足場装置の跳ね上げ/跳ね降ろし式昇降足場を示した概念図である。図4は、タワークレーンの昇降式作業足場装置の第二の実施形態を示している。図4に示す本発明に係るタワークレーン1の昇降式作業足場装置3は、大型のタワークレーン1のマスト支柱2に昇降駆動部8が挿着され、その昇降駆動部8と接続され一体となった作業デッキ9がマスト2から駆動移動して水平に張り出された状態になって固定されることを特徴とする。
図4においてマスト2の右側に示した作業デッキ9は跳ね上げ式昇降足場4の場合を示した図であり、マスト2の左側に示した作業デッキ9は跳ね降ろし式昇降足場5である場合を示した図である。
本実施形態に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置3の跳ね上げ/跳ね降ろし式昇降足場4及び5は、作業デッキ9の一端がマスト2に沿った昇降駆動部8に上下方向に回転移動可能な構造で接合されており、当初使用前は、作業デッキ9は天地垂直方向にマスト2と平行した形態で昇降駆動部8に固定されている。
本実施形態に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置3は、昇降駆動部8に敷設された作業デッキ9がその一端を昇降駆動部8に連結敷設されており、他の一端を前記連結敷設部を軸に上方に略水平になるまで跳ね上げることによって固定され、跳ね上げ式昇降足場4を形成する。同様に、作業デッキ9の昇降駆動部8に連結敷設されていない一端を連結敷設部を軸に下方向に略水平になるまで跳ね降ろすことによって固定されて、跳ね降ろし式昇降足場5を形成する。
本実施形態に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置3は、昇降式作業足場装置のマスト2に沿った昇降移動の際は、作業デッキ9は昇降駆動部8と並列密着した天地垂直状態のままで昇降駆動部と共にマスト支柱を昇降する。よって昇降移動時に建設物等に接触して破損事故等を起こす心配がない。そして、昇降移動して所望の作業位置高さに達した時点で、ストッパ機構を働かせて昇降駆動部8はマスト2に固定される。その後、跳ね上げ/跳ね降ろし式昇降足場を上述のように展開させて作業デッキ9が略水平に固定される。跳ね上げ式昇降足場又は跳ね降ろし式昇降足場のどちらを選択するかの制約はない。また両方が同一の昇降式作業足場装置に存在しても、本願技術思想上は何ら支障はない。
跳ね上げ/跳ね降ろし式昇降足場を展開させて略水平に固定させる駆動機構については、例えば昇降駆動部8及び作業デッキ9のデッキ下構造11において、ラックアンドピニオンギヤ機構等の駆動機構を用いることによって電動又は手動で略水平になるまで跳ね上げ/跳ね降ろし駆動させることができる。また、ネジ軸アンドウォームギヤ機構又は滑車アンドワイヤー機構によるものであってもよい。いずれも例えば上記機構によって押し出される支持支柱の先端が、一定の角度で作業デッキに連接していることにより作業デッキを跳ね上げ/跳ね降ろし移動させる構造であればよい。またこれらは油圧駆動であってもよく、公知技術の範囲内で対応できるものであるため詳細の説明は省略する。(特許文献3の図4、図5、図6を特に参照。)
本発明に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置3の第二の実施形態によれば、タワークレーン1の近傍である高層建築物躯体の壁面であれば、高さに制限されることなく作業デッキ9を近接させて工事作業を実施することができる。作業デッキ9は軽量であれば駆動エネルギー使用量が少なく容易に可動させることができる。また作業デッキ9が一定基本単位作業デッキ14の連結体であれば、必要な長さになるまで予め連結された作業デッキ9を跳ね上げ/跳ね降ろし式昇降足場として用いることによって、構造物躯体壁面にいっそう密接させて作業することが可能になる。
本発明に係るタワークレーンの昇降式作業足場装置3は、上述の第二の実施形態において、作業デッキ9が略水平に張り出された際、先端部において予想される荷重によるたわみを防止するため、3点支持のための支持支柱15などの補強構造をデッキ下構造11に予め敷設させることを除外するものではない。同様に、作業デッキ9が略水平に張り出された際、先端部において予想される荷重によるたわみを防止するため、図4に示すようにマスト2からのワイヤー12によって支持補強してもよい。また同様に、作業デッキ9が略水平に張り出された際、先端部において予想される荷重によるたわみを予め想定して、作業デッキ9の張り出される角度を水平から若干の必要角度だけ上方に補正設定することを除外するものではなく、これらの技術は公知技術の範囲内の対応で足りるものである。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。これらはすべて、本技術思想の一部である。
上述したように、本願に係る発明によれば、高層建築物のタワークレーンを用いた建築工事において、工事の安全性及び作業性を格段に向上させつつ、工期短縮等の経済効率も格段に向上させることが可能となる。したがって、本発明は、建設業その他関連する各種産業において大きな有益性をもたらすものであり、建設工事における安全法令等の制約が解除された場合であっても、将来における産業上の利用可能性は非常に大きい。
1 タワークレーン
2 マスト(支柱)
3 昇降式作業足場装置
4 跳ね上げ式昇降足場
5 跳ね降ろし式昇降足場
6 ベースフレーム
7 アーム
8 昇降駆動部
9 作業デッキ
10 デッキプレート
11 デッキ下構造
12 ワイヤー
13 手すり
14 基本単位作業デッキ
15 支持支柱

Claims (5)

  1. タワークレーンのマスト支柱を昇降する昇降駆動部と、
    前記昇降駆動部に連結して敷設された作業デッキと、
    前記昇降駆動部に電力を供給する電力供給部と、
    前記昇降駆動部を制御する制御部と
    を具備し、
    前記タワークレーンのマスト支柱に沿って前記作業デッキを昇降させることを特徴とするタワークレーンの昇降式作業足場装置。
  2. 前記作業デッキは、複数の前記タワークレーンのマスト支柱を昇降する複数の前記昇降駆動部に連結して構成されていることを特徴とする請求項1記載のタワークレーンの昇降式作業足場装置。
  3. 前記作業デッキは、張り出されたその先端近傍部を前記タワークレーンのアームからのワイヤーによって吊り下げ固定されていることを特徴とする請求項1記載のタワークレーンの昇降式作業足場装置。
  4. 前記作業デッキは、その一端を前記昇降駆動部に略垂直方向に回転可能な構造で連結されており、もう一端を、前記連結部を軸に上方向に跳ね上げる又は下方向に跳ね降ろすことによって略水平に形成される跳ね上げ/跳ね降ろし式昇降足場であることを特徴とする請求項1若しくは3記載のタワークレーンの昇降式作業足場装置。
  5. 前記タワークレーンのマスト支柱を昇降する前記昇降駆動部又は前記作業デッキは、該マスト支柱を回転軸として略水平に回転移動可能な連結構造を有し、前記作業デッキの張り出す方向を略水平方向に対して自在に可変であることを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1項記載のタワークレーンの昇降式作業足場装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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