JP2015052475A - 監視システム - Google Patents

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伸哉 田窪
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Abstract

【課題】複数の送信機がそれぞれ異なるエリアに設置されるシステムにおいて、各エリアについて人間の動作の監視を良好に行うことができる監視システムを提供する。【解決手段】監視システムは、互いの一部または全部が異なる複数のエリアにそれぞれ配置され、互いに非同期に、周期的に電波を送信する複数の送信機と、前記送信機から受信した電波に基づいて前記エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う受信機とを備え、前記送信機は、他の装置が電波を送信中であるか否かを判断し、他の装置が電波を送信中でないと判断した場合、電波を送信し、各前記送信機の電波の送信周期は、互いに異なる長さに設定される。【選択図】図7

Description

本発明は、監視システムに関し、特に、電波に基づいて人間の動作を監視する監視システムに関する。
室内等の所定エリアにおいて、人間の動作を検知する侵入検知装置が開発されている。侵入検知方法の一例として、たとえば、「UWB−IRによる屋内侵入者検知に関する検討」寺阪圭司 他、電子情報通信学会論文誌B、第J90-B巻、第1号、pp.97-100、2007年1月1日(非特許文献1)には、UWB−IR(Ultra WideBand−Impulse Radio)による伝搬遅延プロファイルすなわち電力遅延プロファイルを用いる方法が開示されている。
しかしながら、非特許文献1に記載の方法では、広帯域の信号を用いることから他の無線サービスとの干渉が問題となり、また、受信信号の電力を用いることから屋内におけるマルチパスフェージングの影響を受け、検出精度が劣化する場合がある。
このような問題点を解決するための技術として、たとえば、特開2008−216152号公報(特許文献1)には、以下のような構成が開示されている。すなわち、イベント検出装置は、各アレイアンテナの受信信号に基づいて固有ベクトルすなわち到来角分布を計算し、当該固有ベクトルと、比較基準となる平時の固有ベクトルとの内積値を計算する。そして、イベント検出装置は、この内積値と所定の閾値との比較結果に基づいて、イベントの発生すなわち侵入者の検知を行なう。
「UWB−IRによる屋内侵入者検知に関する検討」寺阪圭司 他、電子情報通信学会論文誌B、第J90-B巻、第1号、pp.97-100、2007年1月1日
特開2008−216152号公報
ところで、特許文献1に記載のイベント検出装置では、検知対象エリアにおいて侵入者を検知することは可能であるが、受信機によって受信された電波が検知対象エリアにおけるどのような経路を通って受信機に到来したのかを判断することができず、検知対象エリア内のどの場所に侵入者が存在するかを特定することが困難である。このため、たとえば、複数の送信機を互いに異なるエリアに配置し、各送信機が異なる送信期間に電波を送信するように構成することが考えられる。
しかしながら、複数の送信機を備える監視システムでは、各送信機が互いに異なる送信期間に電波を送信していても、各送信機に設けられた時計の精度の影響などによって各送信機の電波の送信タイミングが徐々に近づいてくることがある。
たとえば、各送信機はキャリアセンスを行い、各送信機の電波の送信期間が重なるほど当該送信タイミングが近づいた場合には、先に電波を送信した送信機による電波の送信期間が終了するまで他の送信機は電波の送信を延期し、当該送信期間が終了した直後に他の送信機が電波を送信する状態となる。
このような場合、受信機における固有ベクトルの算出などの演算処理が間に合わず、先に送信された電波に対してのみ演算処理が行われ、後に送信された電波に対しては演算処理を行うことができない状態となる。すなわち、後に電波を送信する送信機が配置されているエリアについては人間の動作の監視を行うことができない状態となってしまうという問題がある。そして、このような状態は、送信機の仕様によって継続する場合がある。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、複数の送信機がそれぞれ異なるエリアに設置されるシステムにおいて、各エリアについて人間の動作の監視を良好に行うことができる監視システムを提供することである。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる監視システムは、互いの一部または全部が異なる複数のエリアにそれぞれ配置され、互いに非同期に、周期的に電波を送信する複数の送信機と、前記送信機から受信した電波に基づいて前記エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う受信機とを備え、前記送信機は、他の装置が電波を送信中であるか否かを判断し、他の装置が電波を送信中でないと判断した場合、電波を送信し、各前記送信機の電波の送信周期は、互いに異なる長さに設定される。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える監視システムとして実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする監視方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したりすることができる。また、監視システムの一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
本発明によれば、複数の送信機がそれぞれ異なるエリアに設置されるシステムにおいて、各エリアについて人間の動作の監視を良好に行うことができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムの使用イメージを示す図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムの送信機および受信機の構成を示す図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムの送信機から送信される電波に含まれる情報を示す図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムによる侵入検知動作の手順を定めたフローチャートである。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムにおける複数の送信機による電波の送信期間および受信機による演算処理期間の関係を示す図である。 図6は、課題を説明するための、複数の送信機による電波の送信期間と、受信機による演算処理期間との関係を示す図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムにおける複数の送信機による電波の送信期間と、受信機による演算処理期間との関係を示す図である。 図8は、2つの送信機の送信周期の差の絶対値が、これら2つの送信機のそれぞれの電波の送信期間のうち長い方の送信期間の長さより小さい場合における、各送信機の電波の送信期間を示す図である。 図9は、2つの送信機の送信周期の差の絶対値が、これら2つの送信機のそれぞれの電波の送信期間のうち長い方の送信期間の長さと同じ大きさである場合における、各送信機の電波の送信期間を示す図である。 図10は、2つの送信機の送信周期の差の絶対値が、これら2つの送信機のそれぞれの電波の送信期間のうち長い方の送信期間の長さより大きい場合における、各送信機の電波の送信期間を示す図である。 図11は、課題を説明するための、監視システムの使用イメージを示す図である。 図12は、本発明の第2の実施の形態に係る監視システムにおける複数の送信機による電波の送信期間と、受信機による演算処理期間との関係を示す図である。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る監視システムは、互いの一部または全部が異なる複数のエリアにそれぞれ配置され、互いに非同期に、周期的に電波を送信する複数の送信機と、前記送信機から受信した電波に基づいて前記エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う受信機とを備え、前記送信機は、他の装置が電波を送信中であるか否かを判断し、他の装置が電波を送信中でないと判断した場合、電波を送信し、各前記送信機の電波の送信周期は、互いに異なる長さに設定される。
このように、各送信機の電波の送信周期が互いに異なる長さに設定される構成により、複数の送信機の電波の送信タイミングが近づいた場合であっても、このような状態が継続することを避けることができる。このため、各エリアについて人間の動作の監視を良好に行うことができる。
(2)好ましくは、複数の前記送信機のうち2つの前記送信機の前記送信周期の差の絶対値は、2つの前記送信機のそれぞれの電波の送信期間のうち長い方の送信期間の長さより大きい。
ここで、たとえば、第1送信機と第2送信機とが設けられ、第1送信機の電波の送信周期が第2送信機の電波の送信周期よりも1ms長いと仮定する。そして、これら2つの送信機の電波の送信期間がいずれも4msである場合、たとえば、先に電波の送信を行う第1送信機の電波の送信タイミングと、後に電波の送信を行う第2送信機の電波の送信タイミングとは、1周期ごとに1msずつ近づく。そして、これら2つの送信機の電波の送信期間が重なるまで近づくと、第2送信機は、第1送信機の電波の送信期間が終了するまで待機した後に電波を送信するという状態が継続することになる。
これに対して、たとえば、第1送信機の電波の送信周期が第2送信機の電波の送信周期よりも10ms長い場合、先に電波の送信を行う第1送信機の電波の送信タイミングと、後に電波の送信を行う第2送信機の電波の送信タイミングとは、1周期ごとに10msずつ近づく。このため、これら2つの送信機の電波の送信期間が重なるまで近づいたとしても、第1送信機が次に電波を送信する送信タイミングは、第2送信機が次に電波を送信する送信タイミングよりも後になる。すなわち、第1送信機の送信期間と第2送信機の送信期間との順番が入れ替わることにより、第2送信機が第1送信機の電波の送信期間が終了するまで待機した後に電波を送信するという状態が継続することを避けることができる。
従って、上記のように、複数の送信機のうち2つの送信機の送信周期の差の絶対値がこれら2つの送信機のそれぞれの電波の送信期間のうち長い方の送信期間の長さより大きい構成により、各送信機の電波の送信タイミングが近い状態が継続することを避け、各エリアについての人間の動作の監視を一層良好に行うことができる。
(3)好ましくは、前記各送信機の前記送信周期の値は、互いに異なる素数に設定される。
このような構成により、複数の送信機の電波の送信期間が重なることを避けることができる。そして、これにより、ある送信機が他の送信機の電波の送信期間が終了するまで待機した後に電波を送信するという状態、すなわち複数の送信機の電波の送信タイミングが近い状態となる可能性を低くすることができる。
(4)好ましくは、前記受信機は、受信した電波に基づく前記監視処理を行っている間、新たに受信した電波に基づく前記監視処理を行わない。
このような構成により、受信データに基づくデータを保持するための多くのメモリ容量を確保する必要がなくなるため、コストの削減を図ることができる。
(5)好ましくは、前記各送信機の前記送信周期は、定期的または不定期に変わるように設定される。
ここで、送信機以外に電波を送信する他の装置が監視対象であるエリアに配置された状況において、送信機と当該他の装置との間に障害物があるなどの場合、互いに電波の送信期間を把握することができないことがある。このような場合、送信機の電波の送信期間と当該他の装置の電波の送信期間とが固定的に重なることがある。
しかしながら、上記のように、送信機の送信周期が定期的または不定期に変わる構成により、送信機の電波の送信期間と当該他の装置の電波の送信期間とが重なったとしても、このような状態が継続することを避けることができる。
(6)より好ましくは、前記各送信機の前記送信周期は、前記各送信機のうち前記送信周期の最も長い送信機が定期的または不定期に変わるように設定される。
このような構成により、複数の送信機のうち、送信周期の最も長い送信機が1つの送信機に固定されることを避けることができるため、当該送信機が設置されているエリアの監視処理の頻度が、他のエリアの監視処理の頻度と比較して低い状態が続くことを避けることができる。
(7)より好ましくは、前記各送信機の前記送信周期は、一定の間隔で変わるように、かつ循環するように設定される。
このような構成により、各エリアにおいて送信される電波の送信時間を均一化することができるため、各エリアの監視処理の頻度に偏りが生じることを防ぐことができる。
(8)好ましくは、前記送信機から送信された電波に基づく前記監視処理の結果が所定条件を満たす場合、前記送信機の前記送信周期が変更される。
このような構成により、送信機以外に電波を送信する他の装置が監視対象であるエリアに配置された状況において、送信機の電波と他の装置の電波とが互いに干渉することにより監視処理の結果が安定しないような場合などには、当該送信機の送信周期を変更することができるため、当該送信機の電波と他の装置の電波とが干渉する状態が継続することを避けることができる。
(9)好ましくは、各前記エリアのうち、人間の動作を監視する必要性の高い前記エリアに配置される前記送信機に、他の前記送信機と比べて短い前記送信周期が設定される。
このような構成により、所望のエリアの監視処理の頻度を上げて、当該エリアについての監視の精度を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(第1の実施の形態)
[構成および基本動作]
(a)監視システムの構成
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムの使用イメージを示す図である。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る監視システム100は、動体検知センサとして機能する。監視システム100として、互いに異なるエリアに配置され、互いに非同期に電波を送信する送信機10A,10B,10Cと、送信機10A,10B,10Cから送信される電波を受信する受信機11とが、警戒エリアとしたい所定エリア、たとえば家の中などに配置される。
なお、送信機10A,10B,10Cの各々を、以下「送信機10」とも称する。また、図1に示す例では、所定エリアはエリア1、エリア2、エリア3およびエリア4を含み、エリア1に受信機11が配置され、エリア2に送信機10Aが配置され、エリア3に送信機10Bが配置され、エリア4に送信機10Cが配置されている。
ここで、監視システム100に含まれる送信機10が1つであり、たとえば、当該送信機10がエリア3に配置され、受信機11がエリア1に配置されているとする。この場合において、エリア1またはエリア3に侵入者が存在すると、電波伝搬の変化が大きいことにより侵入者が存在することを精度よく検知することができる。一方、エリア2またはエリア4に侵入者が存在すると、電波伝搬の変化が小さいことにより検知の精度が低下する虞がある。
したがって、図1に示す監視システム100のように、複数の送信機10を備え、所定エリアにおける各エリアに送信機10を配置可能な構成が好ましい。
送信機10は、例えば、IEEE802.15.4として規格化されたZigBee方式に従ってパケット等を含む電波を、受信機11へ周期的に送信する。この電波は、例えば2.4GHz帯の無線信号である。
受信機11は、アレイ式電波センサであり、複数のアンテナ素子を備え、電波伝搬の変化を利用して動体の検知機能を実現する。受信機11は、2.4GHz帯のZigBee方式に従う電波を送信機10から受信して、受信した当該電波についての反射および回折等の波動伝搬の性質に基づいて、所定エリア内の状態を監視する監視処理を行う。
具体的には、送信機10から送信された電波は、壁またはドアなどによって反射、透過もしくは回折を繰り返し、受信機11に受信される。なお、送信機10から送信された電波は、反射などを行うことなく直接受信機11に受信されても良い。
そして、受信機11は、複数のアンテナ素子において受信した電波に基づいて、所定エリアの状態を示す空間特徴量を算出し、算出した当該空間特徴量に基づいて、当該所定エリアにおける人間の動作を監視する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムの送信機および受信機の構成を示す図である。
(b)送信機の構成
図2を参照して、送信機10は、ZigBee通信部21と、アンテナ22とを含む。ZigBee通信部21は、インタフェース部31と、RAM(Random Access Memory)32と、ROM(Read Only Memory)33と、BB/MAC処理部34と、トランシーバ35と、コネクタ36とを有する。
インタフェース部31は、送信機10が他の機器と接続される際の接続部である。RAM32およびROM33は、各種情報を記憶する。
BB/MAC処理部34およびトランシーバ35は、例えば、通信データであるベースバンド帯のデジタル信号から2.4GHz帯の無線信号への変換を行なう。トランシーバ35によって変換された無線信号は、コネクタ36を介してアンテナ22へ出力される。
また、送信機10は、例えば、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式を採用した時分割の通信を行う。すなわち、送信機10は、電波の送信の際、キャリアセンスを行い、自己以外の送信機10など、他の装置が電波を送信しているか否かを判断する。
例えば、送信機10は、自己のアンテナ22により、他の装置から送信される電波を受信し、受信した電波のRSSI信号を生成する。そして、送信機10は、RSSI信号のレベルが一定値より大きいときには、他の装置が電波を送信中であると判断し、電波の送信を延期し、所定時間経過後、再度キャリアセンスを行う。一方、送信機10は、RSSI信号のレベルが一定値より小さいときには、他の装置が電波を送信していないと判断し、受信機11への電波の送信を行う。
なお、送信機10から送信される電波には、図3に示すような情報が含まれている。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムの送信機から送信される電波に含まれる情報を示す図である。
すなわち、図3に示すように、送信機10から送信される電波には、たとえば、データの始まりを示すプリアンブルと、データフレームの開始を示すSFD(Start of Frame Delimitter)と、送信元を示すIDと、データ本体であるペイロードと、誤り検出に用いられる誤り検出用データとが含まれる。
(c)受信機の構成
再び図2を参照して、受信機11は、アレイ受信部41と、演算部42とを含む。アレイ受信部41は、アレイアンテナ部51と、受信部52と、分岐回路53と、発振器54とを有する。演算部42は、空間特徴量算出部55と、検知部56と、警報部57とを有する。
アレイアンテナ部51は、たとえば4本のアンテナ素子を有する。受信部52は、アレイアンテナ部51における各アンテナ素子に対応して、バンドパスフィルタ(BPF)61、ローノイズアンプ62、直交復調器63、A/Dコンバータ(ADC)64および誤り検出部65の組を4つ有する。
アレイ受信部41の受信部52において、バンドパスフィルタ61は、アレイアンテナ部51における対応のアンテナ素子において受信された無線信号の周波数成分のうち、所定の周波数帯域外の成分を減衰させる。ローノイズアンプ62は、バンドパスフィルタ61を通過した無線信号を増幅して出力する。
発振器54はローカル信号を生成し、分岐回路53へ出力する。分岐回路53は、発振器54から受けたローカル信号である無線信号を、受信部52の直交復調器63へ出力する。
直交復調器63は、ローノイズアンプ62から受けた無線信号と分岐回路53を介して発振器54から受けたローカル信号とを乗算することにより、ローノイズアンプ62から受けた信号をたとえば直交復調してベースバンド帯のI信号およびQ信号に変換し、A/Dコンバータ64へ出力する。
A/Dコンバータ64は、直交復調器63から受けたI信号およびQ信号をそれぞれnビット(nは2以上の自然数)のデジタル信号に変換し、誤り検出部65へ出力する。
誤り検出部65は、A/Dコンバータ64により変換されたデジタル信号を解析することにより、当該デジタル信号に含まれるSFDを検出する。そして、誤り検出部65は、SFDを検出すると、SFDの後に続くID、ペイロードおよび誤り検出用データを読み出し、読み出した誤り検出用データを用いてCRC(Cyclic Redundancy Check)による誤り検出を行う。
すなわち、誤り検出部65は、誤り検出用データを用いて、アレイアンテナ部51において受信された無線信号が他の無線信号により干渉を受けているか否かを確認する。そして、誤り検出部65は、アレイアンテナ部51において受信された無線信号が干渉を受けていないことを確認した場合、すなわち誤りの検出において誤りが検出されなかった場合、A/Dコンバータ64から受けたデジタル信号および当該デジタル信号から読み出したID等を、演算部42へ出力する。
ここで、アレイアンテナ部51により受信される無線信号がZigBee方式に従う無線信号である場合、誤り検出部65は、PHYレイヤの処理を行なうことによりSFDの検出およびCRCによる誤り検出を行うことができる。
これに対して、アレイアンテナ部51により受信される無線信号がIEEE802.11規格の無線LAN方式に従う無線信号である場合、誤り検出部65は、PHYレイヤよりも上位のレイヤの処理を行うことでSFDの検出およびCRCによる誤り検出を行うことができるため、PHYレイヤの処理のみ行う場合と比較して処理が複雑化する。このため、送信機10から送信される電波は、無線LAN方式に従う無線信号と比較してZigBee方式に従う無線信号である方が好ましい。
演算部42において、空間特徴量算出部55は、受信部52のA/Dコンバータ64から誤りが検出されなかったデジタル信号を受けて、当該デジタル信号に対応する無線信号のレベルおよび到着タイミングを算出する。そして、空間特徴量算出部55は、算出結果に基づいて、人間の動作を検知すべき所定エリアについて、当該所定エリアの状態を示す空間特徴量を算出する。
具体的には、空間特徴量算出部55は、たとえば特許文献1に記載の構成と同様に、到来角分布を用いて空間特徴量を抽出する。より詳細には、空間特徴量算出部55は、固有ベクトルの内積を算出することにより、空間特徴量P(t)を抽出する。この内積は、比較基準となる初期ベクトルからの変化量を示す。初期ベクトルすなわち侵入者無しのときの固有ベクトルをvnoとし、観測時tにおける固有ベクトルをvob(t)とすると、空間特徴量P(t)は以下の式で表される。
P(t)=vno・vob(t)
検知部56は、空間特徴量算出部55によって算出された空間特徴量P(t)に基づいて、所定エリアにおける人間の動作を監視する。具体的には、検知部56は、空間特徴量P(t)に基づいて、所定エリアにおける人間の動作の発生を検知する。
より詳細には、空間特徴量P(t)が「1」に近いほど、観測時tにおける所定エリアの状態は、所定エリアに侵入者が存在していない通常時の状態に近い。このため、検知部56は、空間特徴量P(t)が、所定の閾値Thたとえば「0.9」未満である場合、所定エリアに人間が侵入したと判断する。
また、検知部56は、人間が侵入したと判断した場合、誤り検出部65から受けたIDに基づいて空間特徴量P(t)の算出に用いられた電波の送信元である送信機10を特定する。そして、検知部56は、所定エリアのうち、特定した送信機10が配置されているエリアに人間が侵入したことを示す信号を警報部57へ出力する。
警報部57は、検知部56により特定されたエリアに人間が侵入したことを知らせるため、たとえば警備会社に警報信号を送信する。
[動作]
次に、本発明の第1の実施の形態に係る監視システム100による侵入検知動作について説明する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムによる侵入検知動作の手順を定めたフローチャートである。
監視システム100における各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図4を参照して、まず、送信機10は、所定エリア内において、CSMA/CA方式を用いて、キャリアセンスを行い、他の装置が電波を送信しているか否かを判断する(ステップS11)。
そして、送信機10は、他の装置から電波が送信されていると判断した場合には(ステップS11において「Yes」)、電波の送信を延期し、所定時間経過後、再度キャリアセンスを行う(ステップS11)。
一方、送信機10は、他の装置が電波を送信していないと判断した場合には(ステップS11において「No」)、電波の送信を行う(ステップS12)。そして、受信機11は、送信機10から送信された電波を受信する(ステップS13)。
次に、受信機11は、受信した電波をデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号を解析することによりSFDを検出する(ステップS14)。そして、受信機11は、検出したSFDの後に続くID、ペイロードおよび誤り検出用データを読み出す(ステップS15)。
次に、受信機11は、読み出した誤り検出用データを用いて誤り検出を行う。そして、受信機11は、デジタル信号から誤りを検出した場合(ステップS16において「Yes」)、当該デジタル信号を破棄する(ステップS17)。
一方、受信機11は、デジタル信号から誤りを検出しなかった場合(ステップS16において「No」)、当該デジタル信号に基づいて固有ベクトルを算出し、算出した固有ベクトルに基づいて空間特徴量を算出する(ステップS18)。
次に、受信機11は、算出した空間特徴量に基づいて、侵入者が存在するか否かの判断を行う。たとえば、受信機11は、算出した空間特徴量P(t)が閾値Th未満である場合、所定エリアに侵入者が存在すると判断する(ステップS19)。
そして、受信機11は、所定エリアに侵入者が存在すると判断した場合(ステップS19において「Yes」)、ステップS15において読み出したIDに基づいて、所定エリアのうち侵入者が存在するエリアを特定する(ステップS20)。
そして、受信機11は、特定したエリアに侵入者が存在することを知らせる信号を警備会社等へ送信する(ステップS21)。
一方、受信機11は、所定エリアに侵入者が存在しないと判断した場合(ステップS19において「No」)、侵入検知動作を終了する。なお、監視システム100が侵入検知をすべき期間においては、監視システム100の送信機10および受信機11は、上述したステップS11からステップS21までの動作を再度繰り返す。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る監視システム100では、受信機11の検知部56は、所定エリアにおける人間の動作の発生として、所定エリアへの人間の侵入を検知する構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、検知部56は、所定エリアにおける人間の動作の発生として、所定エリアに存在する人間の行動開始を検知する構成であってもよい。この場合も、検知部56は、空間特徴量P(t)の変動により、所定エリアに存在する人間の行動開始を検知することができる。
[具体例]
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムにおける複数の送信機による電波の送信期間および受信機による演算処理期間の関係を示す図である。
図5を参照して、送信機10は、たとえば時刻t11においてキャリアセンスを行う。このとき、他の装置が電波を送信していないとすると、所定の長さの送信期間たとえば4msの期間、電波を送信する。そして、受信機11のアレイ受信部41は、送信機10から送信された電波を受信し、受信した電波に対してデジタル信号への変換等を行う。
そして、受信機11のアレイ受信部41は、変換後のデジタル信号に基づいて誤り検出を行い、誤りが検出されなかった場合(図5に示す「CRC−OK」)、変換後の信号を受信機11の演算部42へ出力する。そして、受信機11の演算部42は、送信機10から送信された電波が変換されたデジタル信号を用いて空間特徴量の算出等の演算処理を行い、算出した空間特徴量に基づいて、侵入者が存在するか否かの判断を行う。
また、送信機10は、時刻t11から例えば100ms経過した時刻t12においてキャリアセンスを行う。このとき、送信機10は、他の装置が電波を送信していないとすると、電波の送信を行い、受信機11のアレイ受信部41は、送信機10から送信された電波を受信する。
また、このとき、送信機10の電波の送信期間内に、キャリアセンスを行わない他の装置などが電波を送信したとする。この場合、受信機11のアレイ受信部41は、送信機10から送信された電波だけでなく当該他の装置から送信された電波も受信する。この場合、アレイ受信部41は、受信した電波を変換したデジタル信号の誤り検出において誤りを検出する可能性が高く、誤りを検出した場合(図5に示す「CRC−NG」)、当該デジタル信号を演算部42へ出力することなく破棄する。
また、送信機10は、時刻t12から例えば100ms経過した時刻である時刻t13においてキャリアセンスを行う。このとき、他の装置が電波を送信中であるとすると、送信機10は、電波の送信を行うことなく待機する。
そして、送信機10は、たとえば、他の装置による電波の送信期間が終了した後の時刻t14において再びキャリアセンスを行う。そして、この時刻t14において、他の装置が電波を送信していないとすると、送信機10は電波の送信を行い、受信機11のアレイ受信部41は、送信機10から送信された電波を受信する。
そして、受信機11のアレイ受信部41は、受信した電波を変換したデジタル信号の誤り検出を行い、誤りを検出しなかった場合(図5に示す「CRC−OK」)、変換後のデジタル信号を受信機11の演算部42へ出力する。そして、受信機11の演算部42は、アレイ受信部41から受けたデジタル信号を用いて空間特徴量の算出等の演算処理を行い、算出した空間特徴量に基づいて、侵入者が存在するか否かの判断を再び行う。
[課題の説明]
ところで、受信機11が人間の動作の監視処理を開始してから完了するまで、具体的には、受信機11の演算部42が、アレイ受信部41からデジタル信号を受信し、空間特徴量の算出などの演算処理を行って完了するまでには、ある程度の時間を要する。このため、監視システム100が複数の送信機10を備える場合において、たとえば互いに大きな時間間隔をあけることなく複数の送信機10が電波を送信した場合、受信機11による演算処理が間に合わず、先に送信された電波に対してのみ演算処理が行われ、後に送信された電波に対しては演算処理が行われない状態となる。
具体的には、図6を用いて説明する。図6は、課題を説明するための、複数の送信機による電波の送信期間と、受信機による演算処理期間との関係を示す図である。
図6を参照して、たとえば、送信機10A,10B,10Cは、いずれも、電波の送信周期が100msに設定され、電波の送信期間の長さが4msに設定されているとする。また、受信機11の演算部42によるデジタル信号の演算処理に要する期間の長さが15msであるとする。
このような場合、送信機10A,10B,10Cが互いに異なる送信期間に電波を送信していても、送信機10A,10B,10Cにそれぞれ設けられた時計の精度の影響などによって送信機10A,10B,10Cの電波の送信タイミングが徐々に近づいてくることがある。
すなわち、たとえば、送信機10A,10B,10Cの電波の送信周期がいずれも100msとして設定されているとしても、これら送信機10A,10B,10Cは非同期に電波を送信するため、送信機10Aから送信される電波の送信周期は100msである一方で、送信機10Bから送信される電波の送信周期が(100−α)msとなり、送信機10Cから送信される電波の送信周期が(100−β)msとなることがある。なお、ここでは、αおよびβはいずれも正の値であり、βはαより大きい値であることとする。このような場合、送信機10A,10B,10Cの電波の送信が繰り返されると、各電波の送信タイミングが徐々に近づいていく。
具体的には、送信機10Aの電波の送信周期が100msであり、送信機10Bの電波の送信周期が98msであり、送信機10Cの電波の送信周期が96msであるとする。また、各送信機10の電源を入れた直後の各送信機10の電波の送信タイミングの間隔は、30msであるとする。すなわち、時刻t=0において送信機10Aが電波を送信し、時刻t=30において送信機10Bが電波を送信し、時刻t=60において送信機10Cが電波を送信すると仮定する。
このような場合、各送信機10の電波の送信タイミングの間隔は、30msから徐々に小さい値となる。
詳細には、送信機10Aが次に電波を送信するタイミングは時刻t=100となり、送信機10Bが次に電波を送信するタイミングは時刻t=128となり、送信機10Cが次に電波を送信するタイミングは時刻t=156となるため、各送信機10の電波の送信タイミングの間隔は28msとなる。さらに、送信機10Aが次に電波を送信するタイミングは時刻t=200となり、送信機10Bが次に電波を送信するタイミングは時刻t=226となり、送信機10Cが次に電波を送信するタイミングは時刻t=252となるため、各送信機10の電波の送信タイミングの間隔は26msとなる。
すなわち、送信機10Bの電波の送信タイミングと、その後の送信機10Aの電波の送信タイミングとは、1周期ごとに、送信機10Aの電波の送信周期と送信機10Bの電波の送信周期との差の絶対値である2msずつ近づく。また、送信機10Cの電波の送信タイミングと、その後の送信機10Bの電波の送信タイミングとは、1周期ごとに、送信機10Bの電波の送信周期と送信機10Cの電波の送信周期との差の絶対値である2msずつ近づく。
そして、時刻t=1400以降において、送信機10A,10B,10Cの電波の送信期間が重なり、送信機10A,10B,10Cは互いにキャリアセンスを行うことによって、送信機10Bは、送信機10Aによる電波の送信期間が終了するまで電波の送信を延期し、送信機10Aの電波の送信期間が終了した直後に電波を送信する。また、送信機10Cは、送信機10Bによる電波の送信期間が終了するまで電波の送信を延期し、送信機10Bの電波の送信期間が終了した直後に電波を送信する。
そして、この例では、各送信機10の電波の送信周期の差の絶対値が、各送信機10の電波の送信期間の長さよりも小さいことから、電波を送信する順番は送信機10A、送信機10B、送信機10Cのまま維持される。すなわち、各送信機10の電波を送信する順番が入れ替わらないことにより、送信機10Aの電波の送信期間が終了した直後に送信機10Bが電波を送信し、送信機10Bの電波の送信期間が終了した直後に送信機10Cが電波を送信するという状態が長く繰り返されることになる。
そして、このような状態では、送信機10Aから送信された電波に対して演算部42による演算処理が行われている間に、送信機10Bから送信された電波、および、送信機10Cから送信された電波がアレイ受信部41によって受信される。このため、演算部42は、演算処理が間に合わず、送信機10Bおよび送信機10Cからそれぞれ送信された電波に対して演算処理を行うことができない。
そして、このように、送信機10Bおよび送信機10Cから送信される電波を用いた演算処理が行われない状態が継続すると、これら送信機10Bおよび送信機10Cがそれぞれ配置されているエリアについては人間の動作の監視を行うことができない状態が長く続いてしまうという問題がある。
そこで、本発明の第1の実施の形態に係る監視システム100における各送信機10は、以下のように電波を送信する。
[電波の送信周期の設定]
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムにおける複数の送信機による電波の送信期間と、受信機による演算処理期間との関係を示す図である。
送信機10A,10B,10Cは、それぞれ、電波の送信周期の長さが互いに異なるように設定されている。また、送信機10Aの送信周期および送信機10Bの送信周期は、これら送信周期の差の絶対値が、送信機10Aの送信期間および送信機10Bの送信期間のうち長い方の送信期間の長さより大きくなるように設定されている。
また、送信機10Bの送信周期および送信機10Cの送信周期は、これら送信周期の差の絶対値が、送信機10Bの送信期間および送信機10Cの送信期間のうち長い方の送信期間の長さより大きくなるように設定されている。また、送信機10Cの送信周期および送信機10Aの送信周期は、これら送信周期の差の絶対値が、送信機10Cの送信期間および送信機10Aの送信期間のうち長い方の送信期間の長さより大きくなるように設定されている。
たとえば、送信機10A,10B,10Cの送信期間の長さがいずれも4msである場合、送信機10Aの送信周期と送信機10Bの送信周期との差の絶対値、送信機10Bの送信周期と送信機10Cの送信周期との差の絶対値、および、送信機10Cの送信周期と送信機10Aの送信周期との差の絶対値が、いずれも4msより大きくなるように送信機10A,10B,10Cの送信周期が設定されている。
なお、送信機10Aと送信機10Bとを組A−B、送信機10Bと送信機10Cとを組B−C、および、送信機10Cと送信機10Aとを組C−Aとすると、これら3つの組の全てについて、組に含まれる2つの送信機10の送信周期の差の絶対値が、当該2つの送信機10の送信期間のうち長い方の送信期間の長さより大きい、という関係を満たしている必要はない。
すなわち、組A−B、組B−Cおよび組C−Aのうち少なくともいずれか1つの組に含まれる2つの送信機10の送信周期の差の絶対値が上記のような関係を満たしていれば、少なくともこれら2つの送信機10については、電波の送信期間が重なるほど送信タイミングが近づいたとしても、これら2つの送信機10が次に電波を送信する順番は入れ替わる。このため、これら2つの送信機10については、電波の送信タイミングが近い状態が長く継続することを避けることができる。
また、所定エリアのうち人間の動作を監視する必要性が最も高いエリア、具体的には玄関などに、複数の送信機のうち最も電波の送信周期が短い送信機10を配置することが好ましい。
また、所定エリアのうち人間の動作を監視する必要性が2番目に高いエリアには、2番目に送信周期が短い送信機10を設置するなど、監視する必要性が高いエリアほど、電波の送信周期が短い送信機10を配置することが好ましい。
たとえば、図7に示すように、送信機10Aの電波の送信周期は103msに設定され、送信機10Bの電波の送信周期は127msに設定され、送信機10Cの電波の送信周期は151msに設定されている。また、受信機11の演算部42は、デジタル信号の演算処理に15msの期間を要するとする。
また、送信機10Aの電波の送信タイミングが時刻t41,t44,t46,t49であり、送信機10Bの電波の送信タイミングが時刻t42,t45,t48であり、送信機10Cの電波の送信タイミングが時刻t43,t47,t50であるとする。
このような場合、時刻t41〜時刻t46までの間、送信機10A,10B,10Cは、互いに15ms以上の間隔をあけて電波を送信する状態を繰り返す。そして、この状態が継続している間は、送信機10A,10B,10Cからそれぞれ送信される電波は、いずれもアレイ受信部41によってデジタル信号に変化された後、演算部42により演算処理に用いられる。このため、送信機10A,10B,10Cがそれぞれ配置されているエリアの全てについて、人間の動作の監視が行われる。
一方、送信機10Aの電波の送信タイミングである時刻t46から、送信機10Cの次の電波の送信タイミングである時刻t47までの期間が15ms以内であるなど、複数の送信機による電波の送信タイミングが接近することにより、受信機11の演算部42が、後に送信された電波に対して演算処理を行うことができない状態となることがある。
しかしながら、このような場合であっても、送信機10A,10B,10Cの電波の送信周期は互いに異なる値に設定されているため、たとえば、送信機10Aの次の電波の送信タイミングである時刻t49と、送信機10Cの次の電波の送信タイミングである時刻t50とは互いに15ms以上離れることから、受信機11は、再び各送信機10が設置されている全てのエリアについて人間の動作の監視を行うことができる。
なお、各送信機10の送信期間は、互いに異なる長さであってもよい。この場合、たとえば、各送信機10の送信周期は、送信機10A,10B,10Cのうち2つの送信機10の送信周期の差の絶対値が、これら2つの送信機10の送信期間のうち長い方の送信期間の長さより大きくなるように設定される。
すなわち、送信機10Aの送信期間の長さが4msであり、送信機10Bの送信期間の長さが3msであり、送信機10Cの送信期間の長さが2msである場合、送信機10Aの送信周期と送信機10Bの送信周期との差の絶対値が4msより大きく、送信機10Bの送信周期と送信機10Cの送信周期との差の絶対値が3msより大きく、送信機10Cの送信周期と送信機10Aの送信周期との差の絶対値が4msより大きくなるように、送信機10A,10B,10Cの送信周期が設定される。
ところで、特許文献1に記載のイベント検出装置では、検知対象エリアにおいて侵入者を検知することは可能であるが、受信機によって受信された電波が検知対象エリアにおけるどのような経路を通って受信機に到来したのかを判断することができず、検知対象エリア内のどの場所に侵入者が存在するかを特定することが困難である。このため、たとえば、複数の送信機を互いに異なるエリアに配置し、各送信機が異なる送信期間に電波を送信するように構成することが考えられる。
しかしながら、複数の送信機を備える監視システムでは、各送信機が互いに異なる送信期間に電波を送信していても、各送信機に設けられた時計の精度の影響などによって各送信機の電波の送信タイミングが徐々に近づいてくることがある。
たとえば、各送信機はキャリアセンスを行い、各送信機の電波の送信期間が重なるほど当該送信タイミングが近づいた場合には、先に電波を送信した送信機による電波の送信期間が終了するまで他の送信機は電波の送信を延期し、当該送信期間が終了した直後に他の送信機が電波を送信する状態となる。
このような場合、受信機における固有ベクトルの算出などの演算処理が間に合わず、先に送信された電波に対してのみ演算処理が行われ、後に送信された電波に対しては演算処理を行うことができない状態となる。すなわち、後に電波を送信する送信機が配置されているエリアについては人間の動作の監視を行うことができない状態となってしまうという問題がある。そして、このような状態は、送信機の仕様によって継続する場合がある。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る監視システム100では、送信機10A,10B,10Cが、互いの一部または全部が異なる複数のエリアにそれぞれ配置され、互いに非同期に、周期的に電波を送信する。また、受信機11が、各送信機10から受信した電波に基づいて各エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う。また、各送信機10は、他の装置が電波を送信中であるか否かを判断し、他の装置が電波を送信中でないと判断した場合、電波を送信し、各送信機10の電波の送信周期は、互いに異なる長さに設定される。
このように、各送信機10の電波の送信周期が互いに異なる長さに設定される構成により、複数の送信機10の電波の送信タイミングが近づいた場合であっても、このような状態が継続することを避けることができる。このため、各エリアについて人間の動作の監視を良好に行うことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る監視システム100では、複数の送信機10のうち2つの送信機10の送信周期の差の絶対値は、これら2つの送信機10のそれぞれの電波の送信期間のうち長い方の送信期間の長さより大きい。
ここで、複数の送信機10のうち2つの送信機10の送信周期の差の絶対値と、これら2つの送信機10のそれぞれの電波の送信期間のうち長い方の送信期間の長さとの関係の複数のケースについて、図面を用いて比較する。
図8は、2つの送信機の送信周期の差の絶対値が、これら2つの送信機のそれぞれの電波の送信期間のうち長い方の送信期間の長さより小さい場合における、各送信機の電波の送信期間を示す図である。
図8を参照して、第1送信機と第2送信機とが設けられ、第1送信機の電波の送信周期が100msであり、第2送信機の電波の送信周期が98msである、すなわち第1送信機の電波の送信周期が第2送信機の電波の送信周期よりも2ms長いと仮定する。そして、これら2つの送信機の電波の送信期間の長さがいずれも4msであり、たとえば、時刻t=0において第1送信機が先に電波を送信し、時刻t=8において第2送信機が電波を送信すると仮定する。
このような場合、第1送信機が次に電波を送信するタイミングは時刻t=100となり、第2送信機が次に電波を送信するタイミングは時刻t=106となる。さらに、第1送信機が次に電波を送信するタイミングは時刻t=200となり、第2送信機が次に電波を送信するタイミングは時刻t=204となる。
そして、時刻t=300以降において、第1送信機と第2送信機との電波の送信期間が重なり、先に電波を送信した第1送信機による電波の送信期間が終了するまで第2送信機は電波の送信を延期し、第1送信機の電波の送信期間が終了した直後に第2送信機が電波を送信する状態が続く。このため、第1送信機の電波の送信タイミングと第2送信機の電波の送信タイミングとが近い状態が長く継続する。
また、図9は、2つの送信機の送信周期の差の絶対値が、これら2つの送信機のそれぞれの電波の送信期間のうち長い方の送信期間の長さと同じ大きさである場合における、各送信機の電波の送信期間を示す図である。
図9を参照して、第1送信機の電波の送信周期が100msであり、第2送信機の電波の送信周期が96msである、すなわち第1送信機の電波の送信周期が第2送信機の電波の送信周期よりも4ms長いと仮定する。そして、これら2つの送信機の電波の送信期間の長さがいずれも4msであり、たとえば、時刻t=0において第1送信機が先に電波を送信し、時刻t=8において第2送信機が電波を送信すると仮定する。
このような場合、第1送信機が次に電波を送信するタイミングは時刻t=100となり、第2送信機が次に電波を送信するタイミングは時刻t=104となる。そして、時刻t=200以降において、第1送信機と第2送信機との電波の送信タイミングが同時となり、たとえば、先に電波を送信した第1送信機による電波の送信期間が終了するまで第2送信機は電波の送信を延期し、第1送信機の電波の送信期間が終了した直後に第2送信機が電波を送信する動作となる。このような動作の場合、第1送信機の電波の送信タイミングと第2送信機の電波の送信タイミングとが近い状態が長く継続する。
上記のような図8および図9に示す例に対して、以下に説明する図10に示す例の場合、すなわち、2つの送信機の送信周期の差の絶対値が、これら2つの送信機のそれぞれの電波の送信期間のうち長い方の送信期間の長さより大きい場合、第1送信機の電波の送信タイミングと第2送信機の電波の送信タイミングとが近い状態が長く継続することを避けることができる。
図10は、2つの送信機の送信周期の差の絶対値が、これら2つの送信機のそれぞれの電波の送信期間のうち長い方の送信期間の長さより大きい場合における、各送信機の電波の送信期間を示す図である。
図10を参照して、第1送信機の電波の送信周期が100msであり、第2送信機の電波の送信周期が95msである、すなわち第1送信機の電波の送信周期が第2送信機の電波の送信周期よりも5ms長いと仮定する。そして、これら2つの送信機の電波の送信期間の長さがいずれも4msであり、たとえば、時刻t=0において第1送信機が先に電波を送信し、時刻t=8において第2送信機が電波を送信すると仮定する。
このような場合、第1送信機が次に電波を送信するタイミングは時刻t=100となり、第2送信機が次に電波を送信するタイミングは、第1送信機の電波の送信期間が終了した直後の時刻t=104となる。そして、第1送信機が次に電波を送信するタイミングは、第2送信機が次に電波を送信するタイミングよりも後になる。すなわち、時刻t=199において、第2送信機が電波を送信し、第2送信機の電波の送信期間が終了した直後の時刻t=203において第1送信機が電波を送信する。
さらに、第2送信機が次に電波を送信するタイミングは時刻t=294となり、第1送信機が次に電波を送信するタイミングは時刻t=303となる。さらに、第2送信機が次に電波を送信するタイミングは時刻t=389となり、第1送信機が次に電波を送信するタイミングは時刻t=403となる。さらに、第2送信機が次に電波を送信するタイミングは時刻t=484となり、第1送信機が次に電波を送信するタイミングは時刻t=503となる。
すなわち、第1送信機と第2送信機との間で電波の送信順序が入れ替わった後は、これら第1送信機および第2送信機の電波の送信タイミングは徐々に離れていく。
このように、複数の送信機10のうち2つの送信機10の送信周期の差の絶対値がこれら2つの送信機10のそれぞれの電波の送信期間のうち長い方の送信期間の長さより大きい構成により、各送信機10の電波の送信タイミングが近い状態が継続することを避け、各エリアについての人間の動作の監視を一層良好に行うことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る監視システム100では、各送信機10の送信周期の値は、互いに異なる素数に設定される。
このような構成により、複数の送信機10の電波の送信期間が重なることを避けることができる。そして、これにより、ある送信機10が他の送信機10の電波の送信期間が終了するまで待機した後に電波を送信するという状態、すなわち複数の送信機10の電波の送信タイミングが近い状態となる可能性を低くすることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る監視システム100では、受信機11は、受信した電波に基づく監視処理を行っている間、新たに受信した電波に基づく監視処理を行わない。
このような構成により、受信データに基づくデータを保持するための多くのメモリ容量を確保する必要がなくなるため、コストの削減を図ることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る監視システム100では、各エリアのうち、人間の動作を監視する必要性の高いエリアに配置される送信機10に、他の送信機10と比べて短い送信周期が設定される。
このような構成により、所望のエリアの監視処理の頻度を上げて、当該エリアについての監視の精度を高めることができる。
(変形例)
上述した本発明の第1の実施の形態に係る監視システム100では、受信機11の検知部56が、空間特徴量算出部55によって算出された空間特徴量に基づいて、所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理として、所定エリアにおける人間の動作の発生、たとえば所定エリアへの人間の侵入または所定エリアに存在する人間の行動開始、を検知する。
しかしながら、このような形態に限定されず、検知部56は、所定エリアにおける人間の動作を監視する監視処理として、所定エリアにおける人間、具体的には見守り対象者の無動作または少動作を検知する見守り処理を行うことができる。
すなわち、検知部56は、空間特徴量算出部55によって算出された空間特徴量に基づいて、所定エリアにおいて、心臓発作などの異常が発生したことにより所定時間以上動いていない人間がいるか否かなど、所定エリアにおける人間の動作が無いかまたは少ないことを検知することができる。
ここで、受信機11の空間特徴量算出部55による空間特徴量の算出において比較基準として用いられる初期ベクトルvnoは、たとえば所定エリアに人間が存在していないときの固有ベクトルである。したがって、空間特徴量算出部55により算出される空間特徴量P(t)が「1」より小さい値であるほど、観測時tにおける所定エリアの状態は、1または複数の人間が動いている通常時の状態に近い。
したがって、検知部56は、空間特徴量P(t)が、たとえば閾値Th1以上である状態が、所定時間以上継続する場合、所定エリアにおいて人間の動作が無いかまたは少ないと判断することができる。
具体的には、閾値Thが「0.9」であると仮定すると、検知部56は、空間特徴量P(t)が「0.9」未満である場合、所定エリアにおいて人間の動作の有る通常状態であると判断することができる。一方、検知部56は、空間特徴量P(t)が「0.9」以上である状態が所定時間以上継続する場合、所定エリアにおいて人間の動作が無いかまたは少ない異常状態であると判断することができる。
なお、このように、監視システム100の検知部56が所定エリアにおける見守り対象者の無動作または少動作を検知する見守り処理を行う場合、当該見守り対象者の無動作または少動作を検知する必要性が最も高いエリア、具体的にはお風呂場またはトイレなどに、監視システム100の複数の送信機10のうち最も電波の送信周期が短い送信機10を配置することが好ましい。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
(第2の実施の形態)
上述した本発明の第1の実施の形態に係る監視システム100では、送信機10A,10B,10Cの電波の送信周期が互いに異なる長さに固定的に設定される。これに対して、本発明の第2の実施の形態に係る監視システム100では、送信機10A,10B,10Cの電波の送信周期が動的に変更される。
[課題の説明]
図11は、課題を説明するための、監視システムの使用イメージを示す図である。
図11を参照して、監視システム100の送信機10および受信機11が配置されている所定エリアに、送信機10以外に、電波を送信する他の装置が配置されていることがある。そして、送信機10と当該他の装置との間に障害物がある場合、または、送信機10と当該他の装置との距離が離れている場合などには、一方の装置が送信した電波を他方の装置で受信することができない。以下、このような他の装置を「隠れホスト13」と称する。図11に示す例では、所定エリアに隠れホスト13Aおよび隠れホスト13Bが配置されている。
すなわち、送信機10は、隠れホスト13Aまたは隠れホスト13Bが電波を送信している際にキャリアセンスを行った場合であっても、電波を送信している装置は存在しないと判断して電波を送信する。このような場合、送信機10から送信された電波と、隠れホスト13A,13Bから送信された電波とが互いに干渉するため、人間の動作の監視精度が劣化するという問題がある。
そこで、本発明の第2の実施の形態に係る監視システム100における送信機10は、以下のように電波を送信する。
[構成および基本動作]
本発明の第2の実施の形態に係る監視システム100における送信機10および受信機11は、送信機10から送信される電波の送信周期を除いては、図2に示す本発明の第1の実施の形態に係る監視システム100の送信機10および受信機11と同様である。ここでは、本発明の第1の実施の形態に係る監視システム100と異なる点について主に説明する。
各送信機10の電波の送信周期は、10分毎など、定期的に変わるように設定されている。たとえば、ある期間では、送信機10A,10B,10Cの電波の送信周期は、それぞれ、103ms,127ms,151msであり、別の期間では、各送信機10の電波の送信周期が互いに入れ替わり、送信機10A,10B,10Cの電波の送信周期は、それぞれ、127ms,151ms,103msとなる。また、さらに別の期間では、各送信機10の電波の送信周期が互いに入れ替わり、送信機10A,10B,10Cの電波の送信周期は、それぞれ、151ms,103ms,127msとなる。
すなわち、監視システム100では、各送信機10の送信周期は、一定の間隔で変わるように、かつ循環するように設定され、各送信機10のうち送信周期の最も長い送信機10が定期的に変わる。
なお、各送信機10は、受信機11から定期的に電波の送信周期の変更指示を受信して電波の送信周期を変更する構成であってもよいし、送信機10が受信機11からの変更指示等を受けることなく主体的に、電波の送信周期を変更する構成であってもよい。
[動作]
図12は、本発明の第2の実施の形態に係る監視システムにおける複数の送信機による電波の送信期間と、受信機による演算処理期間との関係を示す図である。
なお、送信機10A,10B,10C、および、隠れホスト13A,13Bの電波の送信期間の長さは、いずれも4msであるとする。また、隠れホスト13A,13Bの電波の送信周期は、100msであるとする。
図12を参照して、第1の期間T1では、送信機10A,10B,10Cの電波の送信周期が、それぞれ、103ms,127ms,151msであり、送信機10Aの電波の送信期間と、隠れホスト13A,13Bの電波の送信期間とが重なる場合、受信機11のアレイ受信部41は、干渉の影響を受けた送信機10Aからの電波を受信する。
そして、アレイ受信部41は、受信した電波に対してデジタル信号への変換等を行い、変換後のデジタル信号を用いて誤り検出を行う。そして、アレイ受信部41は、この誤り検出において誤りを検出する可能性が高く、誤りを検出した場合(図12に示す「CRC−NG」)、当該デジタル信号を演算部42へ出力することなく破棄する。
一方、送信機10B,10Cの電波の送信期間と、隠れホスト13A,13Bの電波の送信期間とは重ならないとすると、受信機11は、隠れホスト13の電波による干渉の影響を受けていない送信機10B,10Cからの電波を受信する。
そして、受信機11のアレイ受信部41は、変換後のデジタル信号に基づいて誤り検出を行う。この場合、アレイ受信部41は、誤りを検出する可能性が低く、誤りを検出しない場合(図12に示す「CRC−OK」)、変換後の信号を受信機11の演算部42へ出力する。そして、受信機11の演算部42は、送信機10から送信された電波が変換されたデジタル信号を用いて空間特徴量の算出等の演算処理を行い、算出した空間特徴量に基づいて、侵入者が存在するか否かの判断を行う。
すなわち、上記のような例では、第1の期間T1において受信機11は、送信機10Aから送信される電波を用いた侵入検知を行うことができない一方で、送信機10Bから送信される電波および送信機10Cからそれぞれ送信される電波を用いた侵入検知を行うことができる。
また、第2の期間T2では、送信機10A,10B,10Cの電波の送信周期は、それぞれ、127ms,151ms,103msであって、送信機10Cの電波の送信期間と、隠れホスト13A,13Bの電波の送信期間とが重なり、送信機10A,10Bの電波の送信期間と、隠れホスト13A,13Bの電波の送信期間とは重ならないとする。
このような場合、第2の期間T2では、受信機11は、送信機10Cから送信される電波を用いた侵入検知を行うことができない一方で、送信機10Aから送信される電波および送信機10Bからそれぞれ送信される電波を用いた侵入検知を行うことができる。
また、第3の期間T3では、送信機10A,10B,10Cの電波の送信周期は、それぞれ、151ms,103ms,127msであって、送信機10Bの電波の送信期間と、隠れホスト13A,13Bの電波の送信期間とが重なり、送信機10A,10Cの電波の送信期間と、隠れホスト13A,13Bの電波の送信期間とは重ならないとする。
このような場合、第3の期間T3では、受信機11は、送信機10Bから送信される電波を用いた侵入検知を行うことができない一方で、送信機10Aから送信される電波および送信機10Cからそれぞれ送信される電波を用いた侵入検知を行うことができる。
そして、第4の期間T4では、送信機10A,10B,10Cの電波の送信周期は、それぞれ、103ms,127ms,151msに戻り、第1の期間T1と同様に、送信機10Aの電波の送信期間と、隠れホスト13A,13Bの電波の送信期間とが重なり、送信機10B,10Cの電波の送信期間と、隠れホスト13A,13Bの電波の送信期間とは重ならないとする。
このような場合、第4の期間T4では、受信機11は、送信機10Aから送信される電波を用いた侵入検知を行うことができない一方で、送信機10Bから送信される電波および送信機10Cからそれぞれ送信される電波を用いた侵入検知を行うことができる。
すなわち、上記のように3つの送信機10のうちいずれかの送信機の電波の送信期間が隠れホスト13の電波の送信期間と重なる場合であっても、各送信機10の電波の送信周期が定期的に変更されるため、同一のエリアについて侵入検知が行われない状態が継続することを避けることができる。
なお、図12に示す例では、3つの送信機10の電波の送信周期が、それぞれ、103ms,127ms,151msのいずれかの値となるように一定の間隔で変更され、かつ循環する。しかしながら、このように送信周期の値が順番に入れ替わる場合に限らず、各送信機10の送信周期が異なる値に変更されることによって送信周期の最も長い送信機10が定期的に変わる構成であってもよい。また、各送信機10は、電波の送信周期が定期的に異なる長さに変更されるように設定される構成であれば、必ずしも、送信周期の最も長い送信機10が定期的に変わる構成である必要はない。
また、送信機10は、3つに限らず、1つ、2つ、または4つ以上であってもよく、送信機10が1つである場合には、当該送信機10の電波の送信周期は定期的に異なる長さに変わるように設定される。
その他の構成および動作は上述した本発明の第1の実施の形態に係る監視システム100と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
上記のように、本発明の第2の実施の形態に係る監視システム100では、各送信機10の送信周期は、定期的または不定期に変わるように設定される。
ここで、送信機10以外に電波を送信する他の装置が所定エリアに配置された状況において、送信機10と当該他の装置との間に障害物があるなどの場合、互いに電波の送信期間を把握することができないことがある。このような場合、送信機10の電波の送信期間と当該他の装置の電波の送信期間とが固定的に重なることがある。
しかしながら、上記のように、送信機10の送信周期が定期的に変わる構成により、送信機10の電波の送信期間と当該他の装置の電波の送信期間とが重なったとしても、このような状態が継続することを避けることができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る監視システム100では、各送信機の送信周期は、各送信機10のうち送信周期の最も長い送信機が定期的または不定期に変わるように設定される。
このような構成により、複数の送信機10のうち、送信周期の最も長い送信機が1つの送信機に固定されることを避けることができるため、当該送信機が設置されている所定エリアの監視処理の頻度が、他の所定エリアの監視処理の頻度と比較して低い状態が続くことを避けることができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る監視システム100では、複数の送信機10の送信周期は、一定の間隔で循環する。
このような構成により、各所定エリアにおいて送信される電波の送信時間を均一化することができるため、各所定エリアの監視処理の頻度に偏りが生じることを防ぐことができる。
(変形例)
上述した本発明の第2の実施の形態に係る監視システム100では、送信機10の電波の送信周期が定期的に変更される。しかしながら、このような形態に限定されず、送信機10の電波の送信周期が不定期に変更されるように設定されてもよい。
たとえば、受信機11は、所定エリアにおける人間の動作の監視結果が所定条件を満たす場合、具体的には、送信機10から送信された電波を用いた空間特徴量の算出結果が所定条件を満たす場合、対応する送信機10に対して電波の送信周期の変更指示を送信することが可能である。
具体的には、上述のとおり、受信機11は、受信した無線信号が、送信機10から送信された無線信号と、隠れホスト13から送信された無線信号とが互いに干渉した無線信号である場合など、誤り検出において誤りを検出した場合には、空間特徴量を算出することなく当該デジタル信号を破棄する。
このため、受信機11は、たとえば、誤りが所定期間に亘って検出された場合、すなわち空間特徴量を所定期間に亘って算出できない場合、隠れホスト13が存在すると判断して、送信機10に対して電波の送信周期の変更指示を送信することができる。
また、受信機11は、受信した無線信号の電力を示すSIR(Signal to Interference Ratio)が所定値以上である場合、受信した無線信号が、送信機10から送信された無線信号と、隠れホスト13から送信された無線信号とが互いに干渉した無線信号であっても、誤りを検出せず、空間特徴量を算出することがある。しかしながら、受信機11により算出される当該空間特徴量は、通常時すなわち送信機10から送信される無線信号が干渉を受けていない場合と比較して大きく異なる値となる可能性が高い。
このため、受信機11は、算出した空間特徴量が所定閾値以下である場合、または、算出した空間特徴量が安定しない場合などには、隠れホスト13が存在すると判断して、送信機10に対して電波の送信周期の変更指示を送信することができる。
上記のように、本発明の第2の実施の形態に係る監視システム100の変形例では、送信機10から送信された電波に基づく監視処理の結果が所定条件を満たす場合、送信機10の送信周期が変更される。
このような構成により、送信機10以外に電波を送信する他の装置が所定エリアに配置された状況において、送信機10の電波と他の装置の電波とが互いに干渉することにより監視処理の結果が安定しないような場合などには、当該送信機10の送信周期を変更することができるため、当該送信機10の電波と他の装置の電波とが干渉する状態が継続することを避けることができる。
なお、上述した本発明の第1および第2の実施の形態に係る見守りシステム100では、人間の動作の有無または多少という二値的な判定を行なう構成であるとしたが、これに限定するものではなく、たとえば、人間の無動作または少動作の可能性のレベルを示す指標を出力する構成であってもよい。
また、本発明の第1および第2の実施の形態に係る見守りシステム100では、空間特徴量として固有ベクトルを用いる構成であるとしたが、これに限定するものではなく、非特許文献1に記載されているような遅延プロファイル等、他の空間特徴量を用いる構成であってもよい。また、見守りシステム100は、送信機10から受信した電波に基づいてエリアにおける人間の動作を監視することが可能な構成であればよく、必ずしも空間特徴量を用いる必要はない。
また、本発明の第1および第2の実施の形態に係る見守りシステム100では、受信機11は、アレイ式電波センサであるとしたが、他の種類の電波センサであってもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
互いの一部または全部が異なる複数のエリアにそれぞれ配置され、互いに非同期に、周期的に電波を送信する複数の送信機と、
前記送信機から受信した電波を用いて前記エリアにおける空間特徴量を算出し、算出した前記空間特徴量に基づいて前記エリアにおける人間の動作を監視する受信機とを備え、
前記送信機は、他の装置が電波を送信中であるか否かを判断し、他の装置が電波を送信中でないと判断した場合、電波を送信し、
各前記送信機の電波の送信周期は、互いに異なる長さに設定され、
前記送信機は、ZigBee方式に従って電波を送信し、
前記受信機は、前記送信機から受信した電波をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号を解析することにより、当該デジタル信号に含まれるSFD(Start of Frame Delimitter)を検出し、検出したSFDの後に続く誤り検出用データを用いてCRC(Cyclic Redundancy Check)による誤り検出を行い、誤りを検出しなかった場合に前記デジタル信号を用いて前記空間特徴量を算出する。
[付記2]
互いの一部または全部が異なる複数のエリアにそれぞれ配置され、互いに非同期に、周期的に電波を送信する複数の送信機と、
前記送信機から受信する受信機とを備える監視システムにおける監視方法であって、
前記送信機は、他の装置が電波を送信中であるか否かを判断し、他の装置が電波を送信中でないと判断した場合、電波を送信し、
各前記送信機の電波の送信周期を互いに異なる長さに設定するステップと、
前記送信機が、設定された送信周期で電波の送信を行うステップと、
前記受信機が、前記送信機から受信した電波に基づいて前記エリアにおける人間の動作を監視するステップとを含む、監視方法。
[付記3]
互いの一部または全部が異なる複数のエリアにそれぞれ配置され、互いに非同期に、周期的に電波を送信する複数の送信機と、
前記送信機から受信する受信機とを備える監視システムにおいて用いられる監視プログラムであって、
前記送信機は、他の装置が電波を送信中であるか否かを判断し、他の装置が電波を送信中でないと判断した場合、電波を送信し、
コンピュータに、
各前記送信機の電波の送信周期を互いに異なる長さに設定するステップと、
前記送信機が、設定された送信周期で電波の送信を行うステップと、
前記受信機が、前記送信機から受信した電波に基づいて前記エリアにおける人間の動作を監視するステップとを実行させるための、監視プログラム。
10,10A,10B,10C 送信機
11 受信機
21 ZigBee通信部
22 アンテナ
31 インタフェース部
32 RAM
33 ROM
34 BB/MAC処理部
35 トランシーバ
36 コネクタ
41 アレイ受信部
42 演算部
51 アレイアンテナ部
52 受信部
53 分岐回路
54 発振器
55 空間特徴量算出部
56 検知部
57 警報部
61 バンドパスフィルタ(BPF)
62 ローノイズアンプ
63 直交復調器
64 A/Dコンバータ(ADC)
65 誤り検出部
100 監視システム

Claims (9)

  1. 互いの一部または全部が異なる複数のエリアにそれぞれ配置され、互いに非同期に、周期的に電波を送信する複数の送信機と、
    前記送信機から受信した電波に基づいて前記エリアにおける人間の動作を監視する監視処理を行う受信機とを備え、
    前記送信機は、他の装置が電波を送信中であるか否かを判断し、他の装置が電波を送信中でないと判断した場合、電波を送信し、
    各前記送信機の電波の送信周期は、互いに異なる長さに設定される、監視システム。
  2. 複数の前記送信機のうち2つの前記送信機の前記送信周期の差の絶対値は、2つの前記送信機のそれぞれの電波の送信期間のうち長い方の送信期間の長さより大きい、請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記各送信機の前記送信周期の値は、互いに異なる素数に設定される、請求項1または請求項2に記載の監視システム。
  4. 前記受信機は、受信した電波に基づく前記監視処理を行っている間、新たに受信した電波に基づく前記監視処理を行わない、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の監視システム。
  5. 前記各送信機の前記送信周期は、定期的または不定期に変わるように設定される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の監視システム。
  6. 前記各送信機の前記送信周期は、前記各送信機のうち前記送信周期の最も長い送信機が定期的または不定期に変わるように設定される、請求項5に記載の監視システム。
  7. 前記各送信機の前記送信周期は、一定の間隔で変わるように、かつ循環するように設定される、請求項6に記載の監視システム。
  8. 前記送信機から送信された電波に基づく前記監視処理の結果が所定条件を満たす場合、前記送信機の前記送信周期が変更される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の監視システム。
  9. 各前記エリアのうち、人間の動作を監視する必要性の高い前記エリアに配置される前記送信機に、他の前記送信機と比べて短い前記送信周期が設定される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の監視システム。
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