JP2015052251A - 舗装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】舗装面の勾配又は不陸に影響されず、また、空中に水を飛ばすことなく、水を舗装面の全体にスムーズ且つ均一に流すことができる舗装体を提供する。
【解決手段】舗装体は、第一溝群と、第二溝群を備える。第一溝群は、複数の第一流水溝を第一間隔で整列させて形成される。第一流水溝は、放水装置から流れ出た水を排水側へと向かう所定の方向に流す勾配を有する舗装面に設けられる。第一流水溝は、前述の舗装面の勾配と同一の勾配を有する。第二溝群は、複数の第二流水溝を第一間隔より幅広の第二間隔で整列させて形成される。第二流水溝は、舗装面に第一溝群と交差して設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物のアプローチ、各種施設等の広場、道路又は路地等に設けられる舗装体に関する。
舗装に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、アスファルト舗装の表層構造が開示されている。この表層構造では、アスファルト舗装路を構成する表層の表面に、高圧水流を吹付け、表層を構成する骨材間の接着成分及びモルタル成分が剥離され、表層の表面の骨材が露出される。表層構造には、表層の表面に所定の間隔で細溝が形成される。
特開2011−122350号公報
舗装体の舗装面に水を流す場合がある。例えば、冬季においては、舗装面に積もった雪を融かす場合に、水が舗装面に流される。夏季においては、打水として、水が舗装面に流される。このとき、必要な場所に均一に水を行き渡らすためには、例えば、空中に水を飛ばせて散布する必要がある。単に舗装面に水を流し出すと、舗装面の不陸により水の流れが偏るからである。水を流す場所が人の往来するような場所であると、通行人は、空中を飛ぶ水で濡れないよう、これを避けながら歩行しなければならなくなる場合がある。融雪目的で水が流される場合、舗装面での水の流れは、舗装面に積もった雪によって遮られることもある。特に、積雪量が多い場合、このような状態になり易い。水の流れが遮られ水流に偏りが生じると、融雪の対象である舗装面の全体に水が流れず、水の流れない領域では雪が残ってしまう。また、水の流れが遮られる場合、全体的な融雪に多くの水量と時間を要することが想定される。
本発明は、舗装面の勾配又は不陸に影響されず、また、空中に水を飛ばすことなく、水を舗装面の全体にスムーズ且つ均一に流すことができる舗装体を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、放水装置から流れ出た水を排水側へと向かう所定の方向に流す勾配を有する舗装面に設けられ、前記舗装面の勾配と同一の勾配を有する複数の第一流水溝を第一間隔で整列させて形成した第一溝群と、前記舗装面に前記第一溝群と交差して設けられた複数の第二流水溝を前記第一間隔より幅広の第二間隔で整列させて形成した第二溝群と、を備える舗装体である。
これによれば、第一溝群を形成する複数の第一流水溝によって水を勾配に沿って放水装置から排水側へと向かう所定の方向に流すと共に、第二溝群を形成する第一溝群に交差して設けられた第二流水溝によって、勾配に沿って流れる水を第一溝群と交差する方向に再分配することができる。例えば、舗装面上に雪のような水の流れを阻害する物がある場合、舗装面上の勾配に沿った水流が偏ることがあるが、このような状況であっても、第二流水溝によって、勾配に沿った水流の偏りを第一溝群と交差する方向に再分配することができる。舗装体の舗装面には、上述した「放水装置から流れ出た水を排水側へと向かう所定の方向に流す勾配」の他、例えば、第一溝群と交差する方向にも勾配が設けられることがある。異なる方向の2つの勾配を有する舗装面に、上述した複数の第一流水溝による第一溝群が形成されていないと仮定する。この場合、水は、このような舗装面上を、2つの勾配の合成方向に流れることとなり、舗装面には、水が行き渡らない領域が形成されてしまうことがある。上述した舗装体では、舗装面に第一溝群が形成されているため、第一溝群と交差する方向への勾配に関わらず、水を予定する、放水装置から排水側へと向かう所定の方向に流すことができる。第一溝群を形成する複数の第一流水溝と、第二溝群を形成し水流の再分配機能を有する複数の第二流水溝により、舗装面の意匠性を向上させることができる。即ち、舗装体において、水流の再分配機能と意匠性を両立させることができる。
この舗装体において、前記第一流水溝は、底面が円弧状の溝としてもよい。これによれば、水を勾配に沿ってスムーズに流すことができる。第一流水溝の底面を円弧状とすることで、例えば、底面が平面状である場合と比較し、第一流水溝を水が流れる方向から視たときの水に接する溝の部分(潤辺)の長さを短くすることができる。潤辺を短くすることで抵抗が抑制され、水の流速を向上させることができる。第一流水溝に存する埃等を、水で流し、第一流水溝をクリーンな状態とすることができる。
前記第二流水溝は、前記放水装置から前記排水側へと向かう前記所定の方向であって前記第一流水溝が延在する方向における前記第二流水溝の幅を狭くする突部を備え、前記突部は、1本の前記第二流水溝に複数設けられている、ようにしてもよい。これによれば、突部により第二流水溝での水の流れを妨げ、1本の第二流水溝に設けられた隣り合う突部間で水を再分配し、第二流水溝より勾配の下手側に設けられた第一流水溝に再分配された水を流すことが可能となる。
前記舗装体は、四角形状をした複数の舗装部材を敷設して形成され、前記舗装部材には、前記第一流水溝となる第一溝部分が前記第一間隔で複数形成され、前記第二流水溝となる第二溝部分が前記舗装部材の外縁に沿って前記複数の第一溝部分に繋がった状態で形成されている、ようにしてもよい。これによれば、舗装部材を用いて舗装体を形成することができる。舗装面に第一溝群と第二溝群を形成することができる。水流の再分配機能と意匠性を両立させた舗装体を容易に形成することが可能となる。
本発明によれば、舗装面の勾配又は不陸に影響されず、また、空中に水を飛ばすことなく、水を舗装面の全体にスムーズ且つ均一に流すことができる舗装体を得ることができる。
舗装体と放水装置を備える流水システムの概略構成の一例を示す斜視図である。 舗装面の一部を示す平面図である。 図1の舗装体を形成する舗装部材の概略構成の一例を示す斜視図である。 舗装部材の概略構成の他の例を示す斜視図である。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
<舗装体及び流水システム>
舗装体10及び流水システムについて、図1及び図2を参照して説明する。舗装体10は、後述する放水装置50と共に流水システムを構成する。図1に示す、舗装体10と放水装置50を備える流水システムは、例えば、建築物のアプローチ、各種施設等の広場、道路又は路地等に設けられる。舗装体10は、複数の舗装部材40を敷設して形成される。図1に示す舗装体10は、12個の舗装部材40を敷設した状態としている。舗装部材40については、後述する。舗装体10は、図1に示すように、勾配を有する舗装面12を含む。舗装面12の勾配は、舗装体10が設けられる場所等を考慮し、適宜設定される。勾配は、例えば、「1/N」というように定義される。1/Nの勾配を有する舗装面12は、水平にNcm進んだときの高低差が1cmとなる傾斜面(傾斜角をθ(図1参照)としたとき、tanθ=1/N)である。舗装体10の勾配は、例えば、1/50〜1/100程度に設定される。
舗装体10において舗装面12には、第一溝群20と、第二溝群30が形成される。第一溝群20は、舗装面12に形成された複数の第一流水溝22により構成される。舗装体10において、第一流水溝22は、舗装面12と同じ勾配を有する。即ち、第一流水溝22は、勾配を有する舗装面12と同じ方向に同一割合で傾斜した溝である。第一流水溝22の底面は、円弧状とされる。
第一流水溝22は、第一延在方向に直交する方向において所定の第一間隔W1で整列して形成される(図1及び図2参照)。第一延在方向は、第一流水溝22が延在する方向である。舗装体10において、勾配の上手側から下手側に向かう方向は、第一延在方向に対応する。本実施形態では、第一延在方向のうち、勾配の上手側から下手側に向かう方向を、「傾斜方向」という(図1参照)。勾配の下手側は、水の排水側となる。本実施形態で「勾配」とは、特に断らない限り、図1に示す勾配をいう。第一間隔W1は、隣り合う2本の第一流水溝22のそれぞれにおいて対向した位置関係となる各溝側面の間の寸法である。第一間隔W1は、諸条件を考慮し適宜設定される。第一間隔W1は、数ミリ〜数十ミリ程度に設定される。例えば、第一間隔W1は、10mmに設定される。
第二溝群30は、舗装面12に形成された複数の第二流水溝32により構成される。第二溝群30において第二流水溝32は、第一溝群20と交差して設けられる(図1及び図2参照)。第二流水溝32が第一溝群20と交差する角度と第二流水溝32の本数は、諸条件を考慮し適宜設定される。図1では、2本の第二流水溝32がそれぞれ第一溝群20と直交して設けられている。本実施形態は、2本の第二流水溝32がそれぞれ第一溝群20に直交している場合を例に説明する。舗装面12において第一溝群20と直交して設けられた第二流水溝32は、第一延在方向に直交する方向に延在する。第一延在方向に直交する方向を、「第二延在方向」という。
第二流水溝32は、第一延在方向において第二間隔W2で形成される(図2参照)。第二間隔W2は、2本の第一流水溝22の第一間隔W1より幅広とされる。例えば、第二間隔W2は、第一間隔W1の数倍〜数百倍の範囲に設定される。例えば、第二間隔W2は、第一間隔W1の10倍〜50倍程度に設定される。第二流水溝32には、複数の突部34が設けられる。第二流水溝32は、突部34が設けられた部分において、第一延在方向の幅が狭くなる。第一延在方向において、突部34が設けられていない第二流水溝32の部分の幅を「幅W4」とし、突部34が設けられた第二流水溝32の部分の幅を「幅W5」としたとき、幅W4は幅W5の2倍(幅W4=2×幅W5)となる(図2参照)。例えば、幅W4は、10mm程度に設定される。
本実施形態では、2本の第二流水溝32を区別する場合、勾配の上手側に形成された第二流水溝32を、「第二流水溝32A」といい、勾配の下手側に形成された第二流水溝32を、「第二流水溝32B」という。「第二流水溝32」は、第二流水溝32Aと第二流水溝32Bを区別せず又は総称するものである。また、本実施形態では、第二流水溝32Aより勾配の上手側となる第一溝群20の領域を、「上手領域20A」といい、第二流水溝32Aと第二流水溝32Bの間となる第一溝群20の領域を、「中手領域20B」といい、第二流水溝32Bより勾配の下手側となる第一溝群20の領域を、「下手領域20C」という(図1及び図2参照)。上述した第二間隔W2は、第一延在方向における中手領域20Bの寸法に一致する。
放水装置50は、舗装体10に対して勾配の上手側に設けられる。放水装置50の放水領域RAにおいて舗装体10と接する第二延在方向に沿った領域には、図1に示すように、舗装体10の上面より所定量低く設定された境界領域RBを形成するようにしてもよい。境界領域RBを形成する場合、境界領域RBの深さDは、諸条件を考慮し適宜設定される。例えば、境界領域RBの深さDは、境界領域RBの底部が勾配の上手側で境界領域RBに連続する第二溝部分44(図2参照 「第二溝部分44」については後述する)と同じレベルとなるように設定される。舗装体10の舗装面12には、上述した第一延在方向の勾配(図1参照)の他、第二延在方向にも勾配(不図示)が設けられることがある。このような場合、境界領域RBの深さDは、この第二延在方向の勾配も考慮し適宜設定される。例えば、5mm以下の深さで、第二延在方向の勾配に反比例するように設定される。
流水システムが地下水の豊富な場所又は河川若しくは用水路等の近くに形成される場合、放水装置50は、地下水又は河川等を流れる水を汲み上げるポンプ(不図示)を含む。放水装置50では、汲み上げられた地下水が、放水領域RAに設けられた複数の放水口52から流れ出る。この他、舗装体10が小規模である場合等においては、放水装置50は、例えば、上水道に接続された構成であってもよい。この場合、放水装置50では、散水孔(「放水口52」に対応)が一定間隔で形成された塩化ビニール等の樹脂製管又はホース等が放水領域RAに設けられる。放水装置50では、上水道から供給された水が、放水領域RAに設けられた複数の散水孔から流れ出る。
放水装置50から流れ出た水は、第一溝群20の各第一流水溝22と、第二溝群30の第二流水溝32A,32Bをそれぞれ流れる。具体的に、放水装置50から流れ出た水は、放水領域RAの境界領域RBを介して上手領域20Aの各第一流水溝22に流入し、これらを傾斜方向に流れる。上手領域20Aの各第一流水溝22を通過した水は、上手領域20Aの各第一流水溝22の下手側の端部に繋がる第二流水溝32Aに流入し、第二流水溝32Aを流れる。その際、第二流水溝32Aに流入した水は、傾斜方向に流れると共に、第二延在方向にも広がる。第二延在方向への水の流れは、第二流水溝32Aに設けられた突部34によって妨げられる。
水は、複数の突部34が設けられた第二流水溝32Aに流入した後、勾配の上手側の端部が第二流水溝32Aに繋がる中手領域20Bの各第一流水溝22に流入し、これらを傾斜方向に流れる。中手領域20Bの各第一流水溝22を通過した水は、中手領域20Bの各第一流水溝22の下手側の端部に繋がる第二流水溝32Bに流入し、第二流水溝32Bを流れる。その際、第二流水溝32Bに流入した水は、傾斜方向に流れると共に、第二延在方向にも広がる。第二延在方向への水の流れは、第二流水溝32Bに設けられた突部34によって妨げられる。
水は、複数の突部34が設けられた第二流水溝32Bに流入した後、勾配の上手側の端部が第二流水溝32Bに繋がる下手領域20Cの各第一流水溝22に流入し、これらを傾斜方向に流れる。下手領域20Cの各第一流水溝22を通過した水は、排水溝又は地盤(不図示)に排出される。
<舗装部材>
舗装部材40について、図3を参照して説明する。図3に示す各方向は、舗装部材40を敷設して形成された舗装体10(図1参照)の各方向に準ずる。舗装部材40は、平面視した形状が四角形状をなしたブロック状又はタイル状の部材であって、例えば、石材、セラミック材又はコンクリートによって形成される。舗装体10の耐久性を考慮した場合、舗装体10を形成する舗装部材40は、高硬度の材質とするとよい。
舗装部材40には、表面に複数の第一溝部分42と2本の第二溝部分44が形成される。図3では、1個の舗装部材40に形成された第一溝部分42の本数を10本としているが、この本数は例示である。1個の舗装部材40に形成される第一溝部分42の本数は、諸条件を考慮し適宜設定される。
第一溝部分42と第二溝部分44は、一定の厚みの基材の表面に形成される。例えば、舗装部材40を石材により形成する場合、第一溝部分42と第二溝部分44は、石材の表面を加工して形成される。舗装部材40をセラミック材又はコンクリートにより形成する場合、第一溝部分42と第二溝部分44は、成型の際に形成される。第一溝部分42は、第二延在方向に第一間隔W1で整列した状態で形成される。第一溝部分42は、底面が円弧状をなした一定の幅及び深さの溝である。第一溝部分42の幅は、例えば、第一間隔W1と同程度に設定される。第一溝部分42の深さは、数ミリ〜数十ミリ程度に設定される。例えば、第一溝部分42の幅及び深さは、幅10mmで深さ3mm〜5mmに設定される。
第二溝部分44は、底面が平面状をなした一定の深さの溝である。第二溝部分44の底面は、第一溝部分42と同様、円弧状としてもよい。第二溝部分44の底面の形状は、諸条件を考慮し適宜設定される。第二溝部分44の深さは、例えば、第一溝部分42と同程度に設定される。第二流水溝32A,32Bがそれぞれ第一溝群20に直交している場合を例とする本実施形態では、第二溝部分44は、舗装部材40の外縁に沿って、全ての第一溝部分42に垂直に繋がった状態で形成される。2本の第二溝部分44がそれぞれ形成される舗装部材40の外縁は、第一溝部分42が延在する第一延在方向の両側の辺部である。第二溝部分44には、第一溝部分42の第一延在方向の各端部が繋がる。第一延在方向における第二溝部分44の幅は、第二流水溝32の幅W4の半分(幅W5)に設定される。例えば、第二流水溝32の幅W4を10mmとする場合、第二溝部分44の幅W5は、5mmに設定される。
複数の舗装部材40により舗装体10を形成する場合、複数の舗装部材40は、舗装体10の施工場所に形成された基礎部60上に敷設される(図1参照)。舗装部材40が敷設される基礎部60は、例えば、コンクリートを打設して形成される。この他、基礎部60は、砕石基礎又は砂基礎としてもよい。基礎部60の表面は、予め設定された勾配を有する。複数の舗装部材40が基礎部60上に敷設されて舗装体10が形成された場合、舗装部材40の表面は、基礎部60の勾配と同じ勾配を有する舗装面12となり、第一溝部分42は、基礎部60の勾配と同じ勾配を有する第一流水溝22となる。第二溝部分44は、隣り合って接する他の第二溝部分44と共に第二流水溝32を形成する。舗装体10の舗装面12に第一延在方向の勾配(図1参照)の他、第二延在方向にも勾配(不図示)を設ける場合、基礎部60の表面には、第二延在方向にも勾配が設けられる。
第一溝群20のうちの上手領域20Aは、勾配の上手側で放水領域RAに沿って第二延在方向に並べられた複数の舗装部材40(図1では「4個」を図示)によって形成される。第二延在方向に隣り合う2個の舗装部材40は、対向する各面同士が接した状態とされる。
第一溝群20のうちの中手領域20Bは、上手領域20Aに対して勾配の下手側で上手領域20Aに沿って第二延在方向に並べられた複数の舗装部材40(図1では「4個」を図示)によって形成される。第二延在方向に隣り合う2個の舗装部材40は、対向する各面同士が接した状態とされる。また、中手領域20Bを形成する第二延在方向に整列した複数の舗装部材40は、図1に示す状態を基準として、勾配の上手側となる側面が上手領域20Aを形成する複数の舗装部材40の勾配の下手側となる側面に接した状態とされる。このとき、中手領域20Bを形成する複数の舗装部材40は、第一延在方向において隣り合う上手領域20Aを形成する複数の舗装部材40に対して、第二延在方向にずれて配置される(図1参照)。第二流水溝32Aは、上手領域20Aを形成する複数の舗装部材40の勾配の下手側に形成された第二溝部分44のそれぞれと、中手領域20Bを形成する複数の舗装部材40の勾配の上手側に形成された第二溝部分44のそれぞれにより形成される。上手領域20Aと中手領域20Bを形成する各舗装部材40を第二延在方向にずらして配置することで、突部34が位置する部分で第二流水溝32Aの幅は、幅W4から幅W5へと狭くなる。
第一溝群20のうちの下手領域20Cは、中手領域20Bに対して勾配の下手側で中手領域20Bに沿って第二延在方向に並べられた複数の舗装部材40(図1では「4個」を図示)によって形成される。第二延在方向に隣り合う2個の舗装部材40は、対向する各面同士が接した状態とされる。また、下手領域20Cを形成する第二延在方向に整列した複数の舗装部材40は、図1に示す状態を基準として、勾配の上手側となる側面が中手領域20Bを形成する複数の舗装部材40の勾配の下手側となる側面に接した状態とされる。このとき、下手領域20Cを形成する複数の舗装部材40は、第一延在方向において隣り合う中手領域20Bを形成する複数の舗装部材40に対して、第二延在方向にずれて配置される(図1参照)。第二流水溝32Bは、中手領域20Bを形成する複数の舗装部材40の勾配の下手側に形成された第二溝部分44のそれぞれと、下手領域20Cを形成する複数の舗装部材40の勾配の上手側に形成された第二溝部分44のそれぞれにより形成される。中手領域20Bと下手領域20Cを形成する各舗装部材40を第二延在方向にずらして配置することで、突部34が位置する部分で第二流水溝32Bの幅は、幅W4から幅W5へと狭くなる。
上述した通り、上手領域20Aと中手領域20Bと下手領域20Cにおいて、舗装部材40は第二延在方向にずれて配置される。ここで、上手領域20Aと中手領域20Bと下手領域20Cで舗装部材40を第二延在方向にずらす量(舗装部材40のずれ量)は、諸条件を考慮し適宜設定される。例えば、舗装部材40のずれ量は、第二延在方向における舗装部材40の幅の半分程度に設定される(図1参照)。上手領域20Aと中手領域20Bと下手領域20Cで舗装部材40を第二延在方向にずらして配置した場合において、各領域の第一流水溝22のそれぞれは、第一間隔W1の範囲で第二延在方向にずれて配置された状態(図2に1点鎖線で示す符号「L」の直線参照)、又は、第二延在方向にずれることなく第一延在方向に直線的に配置された状態(不図示)とされる。
<流水システムの応用例>
舗装体10と放水装置50を備える流水システム(図1参照)によれば、第一溝群20と第二溝群30を介して水を傾斜方向に沿って舗装面12の全体にスムーズ且つ均一に流すことができる。従って、流水システムは、例えば、融雪システムとして利用することができる。舗装体10と放水装置50を備える融雪システムによれば、舗装面12の何れかの部分に雪の塊があるような場合であっても、雪の塊の下方にある第一流水溝22を通じて勾配の下手側に水を流すことができる。雪の塊の下方を流れる水及び/又はその水の温度(その水からの熱)によって、融雪することができる。仮に、雪の塊によって第一流水溝22が埋まったとしても、第二溝群30に含まれる第二流水溝32A及び/又は第二流水溝32Bにより、この雪の塊より勾配の下手側に回り込むような水流を作ることができる。第一溝群20における第一流水溝22の底を円弧状とすることで、水の流速を向上させ、水を傾斜方向にスムーズに流すことができる。そのため、スムーズ且つ均一に流れる水を舗装面12上の雪の塊に衝突させることで、融雪を効果的に行うことが可能となる。
この他、流水システムは、打水システムとして利用することができる。舗装体10と放水装置50を備える打水システムによれば、少量の水を舗装面12の全体にスムーズ且つ均一に行き渡らせることにより、高温となった舗装面12を効果的に冷やし、涼気を得ることができる。また、舗装面12の埃を鎮めることができる。上述したような流水システムでは、放水装置50からの放水時間を制御することで、予め定めた時間に水を流すこともできる。
<本実施形態の効果>
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)第一溝群20と第二溝群30を備える舗装体10とした(図1参照)。第一溝群20は、放水装置50から流れ出た水を排水側へと向かう所定の方向(傾斜方向)に流す勾配を有する舗装面12に設けられ、舗装面12の勾配と同一の勾配を有する複数の第一流水溝22を第一間隔W1で整列させて形成される。第二溝群30は、舗装面12に第一溝群20と直交して設けられた第二流水溝32A,32Bを第一間隔W1より幅広の第二間隔W2で整列させて形成される。
そのため、第一溝群20を形成する複数の第一流水溝22によって水を勾配に沿って傾斜方向に流すと共に、第二溝群30を形成する第二流水溝32A,32Bによって、勾配に沿って傾斜方向に流れる水を第二延在方向に再分配することができる。例えば、舗装面12上に雪のような水の流れを阻害する物がある場合、舗装面12上の勾配に沿った傾斜方向への水流が偏ることがあるが、このような状況であっても、第二流水溝32A,32Bによって、前述した水流の偏りを第二延在方向に再分配することができる。
上述した通り、舗装体10の舗装面12には、第一延在方向の勾配(図1参照)の他、第二延在方向にも勾配(不図示)が設けられることがある。異なる方向の2つの勾配を有する舗装面に、上述した複数の第一流水溝22による第一溝群20が形成されていないと仮定する。この場合、水は、このような舗装面上を、2つの勾配の合成方向に流れることとなり、舗装面には、水が行き渡らない領域が形成されてしまうことがある。舗装体10では、舗装面12に第一溝群20が形成されているため、第二延在方向への勾配に関わらず、水を予定する、放水装置50から排水側へと向かう所定の方向(傾斜方向)に流すことができる。
舗装体10によれば、第一溝群20と第二溝群30により、舗装面12の勾配(第一延在方向及び第二延在方向の各勾配を含む)又は不陸に影響されず、また、空中に水を飛ばすことなく、水を舗装面12の全体にスムーズ且つ均一に流すことができる。第一溝群20を形成する複数の第一流水溝22と、第二溝群30を形成し水流の再分配機能を有する第二流水溝32により、舗装面12の意匠性を向上させることができる。即ち、舗装体10において、水流の再分配機能と意匠性を両立させることができる。
(2)第一流水溝22(第一溝部分42)を底面が円弧状の溝とした(図1及び図3参照)。そのため、水を勾配に沿って傾斜方向にスムーズに流すことができる。第一流水溝22の底面を円弧状とすることで、例えば、底面が平面状である場合と比較し、第一流水溝22の潤辺を短くすることができる。潤辺は、溝を水が流れる方向(傾斜方向)から視たときの水に接する溝の部分である。潤辺を短くすることで抵抗が抑制され、水の流速を向上させることができる。第一流水溝22に存する埃等を、水で流し、第一流水溝22をクリーンな状態とすることができる。
(3)第二流水溝32A,32Bのそれぞれに突部34を複数設け、第一延在方向における第二流水溝32の幅を部分的に狭くすることとした(幅W5<幅W4 図2参照)。上手領域20Aに形成された複数の第一流水溝22のうち、隣り合う2個の突部34の間となる第二流水溝32Aの部分に繋がる一部の第一流水溝22を通過した水は、前述した2個の突部34の間となる第二流水溝32Aの部分に流入し、この部分を流れる。また、中手領域20Bに形成された複数の第一流水溝22のうち、隣り合う2個の突部34の間となる第二流水溝32Bの部分に連続する一部の第一流水溝22を通過した水は、前述した2個の突部34の間となる第二流水溝32Bの部分に流入し、この部分を流れる。そのため、第二流水溝32A,32Bにより水を第二延在方向に再分配し、勾配の下手側に形成された第一流水溝22に再分配された水を流すことができる。
上述した通り、舗装体10の舗装面12には、第一延在方向の勾配(図1参照)の他、第二延在方向にも勾配(不図示)が設けられることがある。第二延在方向にも勾配が設けられる場合、第二流水溝32A,32Bに流入した水は、第二延在方向に流れ易くなる。突部34により、第二延在方向に流れ易くなった水の流れを妨げることができる。第二延在方向への水の流れを妨げることで、第二流水溝32A,32Bを流れる水を、第一流水溝22の側により流れ易くさせることができる。
(4)舗装体10を、表面に勾配を有する基礎部60上に複数の舗装部材40を敷設して形成することとした(図1及び図3参照)。そのため、舗装部材40を敷設することで、第一溝群20と第二溝群30が設けられた舗装面12を形成することができる。水流の再分配機能と意匠性が両立された舗装体10を容易に形成することが可能となる。
<変形例>
本実施形態は、次のようにすることもできる。以下の構成によっても、上記同様の効果を得ることができる。
(1)上記では、舗装部材40の外縁のうち、第一溝部分42が延在する第一延在方向の両側の辺部に沿って、10本の第一溝部分42に垂直に繋がった状態で2本の第二溝部分44を形成した舗装部材40を例に説明した(図3参照)。舗装部材40は、第一延在方向の両側の辺部のうちの片側の辺部に第二溝部分44を形成した構成としてもよい(図4参照)。この場合、第一延在方向における第二溝部分44の幅は幅W4(例えば、10mm)に設定される。図4に示す舗装部材40を敷設して形成される舗装体(不図示)において、複数の突部34のそれぞれは、第二流水溝32を堰き止めた状態とする。即ち、突部34は、第二流水溝32を堰き止める止水部として機能する。図4に示す舗装部材40に関するこの他の点は、上述した舗装部材40(図3参照)と同様であり、その説明は省略する。
舗装体は、図3に示す舗装部材40を格子状、換言すれば、碁盤の目状に敷設し形成するようにしてもよい。この場合、接することとなる2個の突部34は、図4に示す舗装部材40の突部34と同様、第二流水溝32を堰き止める止水部として機能する。図4に示す舗装部材40のように、第一延在方向の両側の辺部のうちの片側の辺部にだけ幅W4の第二溝部分44を設けた舗装部材において、突部を、例えば、先端側が幅W5だけ切り欠かれた形状とした場合、図1に示す舗装体10と同様、幅W5の部分を含む第二流水溝32を実現することができる。図4に示す符号「W5」は、前述した片側の辺部にだけ幅W4の第二溝部分44を設けた舗装部材による舗装体において幅W5の部分を含む第二流水溝32を実現するために、切り欠かれる先端側の幅W5の部分を示す。
(2)上記では、突部34を設けた第二流水溝32を例に説明した。第二流水溝32において突部34は、省略するようにしてもよい。第二流水溝32において突部34を省略するか否かは、第二流水溝32から第一流水溝22への水流等の諸条件を考慮し決定するとよい。
(3)舗装体10の形成に際し、所定の隙間を設けて複数の舗装部材40を敷設し、隣り合う舗装部材40の間に、例えばモルタルのような部材を充填するようにしてもよい。モルタルは、セメントと砂を適量の水と混ぜ合わせて生成される。第一延在方向の両側の辺部のうちの片側の辺部にだけ第二溝部分を設けた舗装部材(例えば、図4に示す「舗装部材40」参照)を敷設して形成される舗装体によっても、幅狭の部分を含む第二流水溝を実現することができる。第一延在方向において、第二溝部分及び突部の各幅を幅W5としモルタルの幅を幅W5とした場合、図1に示す舗装体10と同様、幅W5の部分を含む第二流水溝32を実現することができる。
10 舗装体
12 舗装面
20 第一溝群
20A 上手領域
20B 中手領域
20C 下手領域
22 第一流水溝
30 第二溝群
32,32A,32B 第二流水溝
34 突部
40 舗装部材
42 第一溝部分
44 第二溝部分
50 放水装置
60 基礎部
D 深さ
RA 放水領域
RB 境界領域
W1 第一間隔
W2 第二間隔
W4,W5 幅
θ 傾斜角

Claims (4)

  1. 放水装置から流れ出た水を排水側へと向かうとなる所定の方向に流す勾配を有する舗装面に設けられ、前記舗装面の勾配と同一の勾配を有する複数の第一流水溝を第一間隔で整列させて形成した第一溝群と、
    前記舗装面に前記第一溝群と交差して設けられた複数の第二流水溝を前記第一間隔より幅広の第二間隔で整列させて形成した第二溝群と、を備える舗装体。
  2. 前記第一流水溝は、底面が円弧状の溝である、請求項1に記載の舗装体。
  3. 前記第二流水溝は、前記放水装置から前記排水側へと向かう前記所定の方向であって前記第一流水溝が延在する方向における前記第二流水溝の幅を狭くする突部を備え、
    前記突部は、1本の前記第二流水溝に複数設けられている、請求項1又は請求項2に記載の舗装体。
  4. 前記舗装体は、四角形状をした複数の舗装部材を敷設して形成され、
    前記舗装部材には、
    前記第一流水溝となる第一溝部分が前記第一間隔で複数形成され、
    前記第二流水溝となる第二溝部分が前記舗装部材の外縁に沿って前記複数の第一溝部分に繋がった状態で形成されている、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の舗装体。
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