JP2015050070A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015050070A
JP2015050070A JP2013181566A JP2013181566A JP2015050070A JP 2015050070 A JP2015050070 A JP 2015050070A JP 2013181566 A JP2013181566 A JP 2013181566A JP 2013181566 A JP2013181566 A JP 2013181566A JP 2015050070 A JP2015050070 A JP 2015050070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
fuel cell
power conversion
output
conversion device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013181566A
Other languages
English (en)
Inventor
隼平 稲森
Shunpei Inamori
隼平 稲森
謙介 村井
Kensuke Murai
謙介 村井
忠利 馬場崎
Tadatoshi Babasaki
忠利 馬場崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2013181566A priority Critical patent/JP2015050070A/ja
Publication of JP2015050070A publication Critical patent/JP2015050070A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】電力変換装置の運転台数を制御して、電力変換装置と燃料電池との電力変換損失の合計値を低減する運転を行う燃料電池システムを提供すること。
【解決手段】制御装置500は、負荷電力に応じて、電力変換装置200と燃料電池300の電力変換損失の両方の合計値を最小にするように、電力変換装置200の電力変換ユニットの運転台数および出力電流値または出力電圧を制御し、燃料電池300の出力電流値または出力電圧値を制御する。電力変換装置200に対しては負荷電力の変動に対して余裕があり、かつ効率の高い負荷率での運転ができる電力変換装置200の定格出力電力指令値P_RFrになるように電力変換ユニットの台数、および出力電流または出力電圧を制御し、燃料電池300に対しては効率の高い負荷率での運転を行う分担電力指令値となるように出力電流または出力電圧を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信ビルやデータセンタなどで用いられる直流電源装置、および、都市ガス、プロパンガスなどの燃料により発電を行い、負荷に電力を送る燃料電池システムに関する。
従来の一般的な電力供給を行う給電システムでは、定格電力が一定の電力変換装置を用いて接続された負荷の大きさに合わせて出力電力を制御している。但し、負荷電力が減少した場合、電力変換装置の負荷率(出力電力/定格電力)が低下するので電力変換効率は低くなっていた。
そこで、電力変換装置に複数の電力変換ユニットを搭載し、負荷電力が減少した場合、それら複数の電力変換ユニットの一部を停止させて電力変換装置の定格電力を小さくすることで負荷率を維持・向上させる方法が考案された。しかしこの方法では、電力変換ユニットの一部を停止させているときに負荷電力が増加し、起動中の電力変換ユニットだけでは出力電力が不足する場合、停止させていた電力変換ユニットの再起動が間に合わないと、電力変換装置の供給する電力が不足して負荷が停止してしまう恐れがあった。
このようなことから、負荷電力の変動に追従して電力変換装置の運転台数や燃料電池の燃料供給量を調整して定格電力を制御する給電システムが考案された。図5に、従来の電力変換装置および燃料電池による給電システムを示す。整流装置1200は、商用電源1100からの電力をAC−DCコンバータ1210で直流電力に変換して出力し、燃料電池1300は、燃料制御機1310から供給される燃料に応じて発電モジュール1320で発電した電力をDC−DCコンバータ1330を介して直流電力を出力する。整流装置1200は、電圧・電流センサ1230の計測値に基づき整流装置制御装置1220によって出力電力が制御されている。燃料電池1300は、電圧・電流センサ1350−1、1350−2に基づき燃料電池制御装置1340によって発電モジュール1320の出力電力およびDC−DCコンバータ1330の出力電力が制御されている。
図5に示すように、負荷電力の変動に追従して電力変換装置の運転台数や燃料電池の燃料供給量を調整して定格電力を制御することにより、負荷率の高い運転を行い電力変換効率の高い低損失な運転を行うと同時に、変動する負荷電力よりも定格出力を常に大きくすることで信頼性を確保した運転を行うことを可能にしている。
特許第3801910号公報 特開2009−195079号公報 特開2009−219310号公報
しかしながら、図5に示すような従来の電力変換装置では、時間的な応答性が良いため負荷電力への追従性能は高いが、定格電力はユニット台数に依存して連続的に変更することが出来ない。そのため、負荷率の調整も不連続になってしまい、負荷率の不連続な箇所においては電力変換損失が増加してしまうという課題があった。
一方、燃料電池により負荷に電力を供給する場合、燃料電池の出力は供給する燃料供給量を調整することにより連続的に出力電力を調整することが出来るため、高い負荷率で運転することで電力変換損失を低減することが出来る。しかしながら、燃料電池は負荷電力の変動に対して時間的な応答性が悪いため、負荷電力が減少した場合には、供給した燃料に対して消費する電流が少なくなり、燃料利用率低下による効率が低下するという課題があった。また、負荷電力が増加した場合には、供給した燃料に対して消費する電流が多くなり、燃料不足の状態になって燃料電池の故障に繋がる恐れがあるという課題があった。
以上のことから、従来の電力変換装置と燃料電池を接続した給電システムでは、最大効率では運転できず、燃料電池が故障しないよう余裕を持って運転する必要があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、負荷電力の変動が生じた場合には、電力変換装置の運転台数を制御して常に負荷電力を上回る定格電力を確保することで電力不足による負荷の停止などが発生しない運転をするとともに、電力変換装置と燃料電池とで分担する電力を調整することにより、電力変換の過程で生じる電力変換装置と燃料電池の電力変換損失の合計値を低減する運転を行う燃料電池システムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、商用系統の電力を所望の電流値もしくは電圧値の直流電力に変換し出力する電力変換装置と、燃料から直流電力を発電し出力する燃料電池と、前記電力変換装置および前記燃料電池の出力する電流値および電圧値をそれぞれ計測するセンサと、前記電力変換装置の運転・停止、および前記燃料電池の出力電流又は出力電圧を制御する制御装置と、からなる燃料電池システムにおいて、前記制御装置は、前記電力変換装置および前記燃料電池が接続された負荷電力に対して、前記電力変換装置および前記燃料電池の電力変換損失の両方の合計値を最小とするように前記電力変換装置および前記燃料電池が出力する電力をそれぞれ計算し、その計算結果に基づき前記電力変換装置および前記燃料電池の出力電流または出力電圧の制御を行う、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、前記制御装置は、前記電力変換装置の電力変換効率と前記燃料電池の電力変換効率とを比較し、前記電力変換装置の電力変換効率の方が高い場合、前記電力変換装置に前記電力変換装置の定格電力分の電力を出力させ、不足する電力を前記燃料電池に出力させ、前記燃料電池の電力変換効率の方が高い場合、前記燃料電池に最も高い変換効率で出力できる電力を出力させ、不足する電力を前記電力変換装置に出力させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の燃料電池システムにおいて、前記電力変換装置は、商用系統の電力を所望の電流値もしくは電圧値の直流電力に変換し出力する電力変換ユニットを複数備え、前記制御装置から送られる制御信号によって前記電力変換ユニットが個別に運転および停止され、前記制御装置は、前記電力変換装置の出力電力を出力可能な最小台数の前記電力変換ユニットを運転させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の燃料電池システムにおいて、前記各電力変換ユニットは、停止から速やかに運転に移行することのできる待機状態にされていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の燃料電池システムにおいて、前記制御装置は、前記センサから得られる前記燃料電池の出力電流または出力電圧に基づき、前記燃料電池の出力電流または出力電圧が所望の値になるように前記燃料電池に供給される燃料供給量を所望の値に制御することを特徴とする。
本発明の燃料電池システムにより、通信負荷など直流の負荷電力が増加した場合でも、時間的な応答性の良い電力変換装置のユニット台数を増加することによって、定格電力を増加することが出来るため、燃料電池が出力不足になることがなく故障も防げるという効果がある。もし、燃料電池が故障した場合においても、速やかに電力変換装置の台数を増加して定格電力を増加することによって負荷への出力電力不足になることがないという効果がある。
また、負荷電力が減少した場合でも、時間的な応答性の良い電力変換装置のユニット台数を調整することによって、電力変換装置と燃料電池の電力変換損失を低減することができるという効果がある。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの動作を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る燃料電池システムにおける燃料電池の構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの発電パターンの一例を示す図である。 従来の電力変換装置および燃料電池による給電システムの構成を示す。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す。
本発明の燃料電池システムは、商用電源100、複数の電力変換ユニットを有し、それらの運転台数を任意に変更可能な電力変換装置200、水素の化学反応で発電する燃料電池300、電圧・電流センサ400−1〜400−3及び制御装置500からなる。電力変換装置200および燃料電池300は、それらから負荷600に電力供給できるよう接続される。
電力変換装置200は、制御装置500から指令された電力変換ユニット台数を用いて商用電源100から入力される電力を所望の電流値および電圧値に変換し、接続された負荷600に電力を供給する。電力変換装置200から供給された電力については、電圧・電流センサ400−1によって出力電流I_RFおよび出力電圧V_RFを検出して制御装置500に入力される。
燃料電池300は、制御装置500から指令された燃料量で発電を行い、接続された負荷600に直流電力を供給する。燃料電池300から供給された電力については、電圧・電流センサ400−2によって出力電流Ioutおよび出力電圧Voutを検出して制御装置500に入力される。燃料電池300は、改質器を有したものであれば都市ガスやプロパンガス等を燃料とすることができる。
制御装置500は、電圧・電流センサ400−3によって得られた負荷600の電流値I_Lおよび電圧値V_Lから求められる負荷電力に応じて、電力変換装置200と燃料電池300の電力変換損失の両方の合計値を最小にするように、電力変換装置200の電力変換ユニットの運転台数および出力電流値または出力電圧を制御し、燃料電池300の出力電流値または出力電圧値を制御する。
図2に、本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの動作を説明するフローチャートを示す。
制御装置500は、負荷600の電力P_Lは電圧・電流センサ400−3によって得られる負荷600の電流I_L及び電圧V_Lから
P_L=I_L×V_L (1)
で計算する(S101)。
負荷600の電力がP_Lであるときに電力変換装置200と燃料電池300の電力変換損失の合計値を最小とするように電力変換装置200と燃料電池300とで分担する出力電力は、電力変換装置200の出力電力をP_RF、燃料電池300の出力電力をP_FCとすると、
P_RF=F_RF(P_L) (2)
P_L=P_RF+P_FC (3)
と表わされ、制御装置500によって計算される(S102)。ここでF_RF(P_L)は、電力変換装置200の負荷率と効率曲線との関係や、燃料電池300の発電効率や高効率で運転することが可能な出力範囲などから求められ、負荷600の電力がP_Lであるときに、電力変換損失の合計値を最小とする電力変換装置200の出力電力P_RFを求める関数である。
次に、負荷600の電力がP_Lであるときに電力変換損失の両方の合計値を最小とするように制御装置500が電力変換装置200および燃料電池300へと指令する出力電力指令値について説明する。
電力変換装置200の定格出力電力指令値P_RFrは、電力変換装置を構成する電力変換ユニット1台当たりの定格出力と稼働しているユニットの台数との積に相当する値である。電力変換装置200の定格出力電力指令値P_RFrは電力変換装置200の出力電力P_RF以上であることが求められるため、電力変換装置200のユニット台数をN台、電力変換ユニット1台あたりの定格出力電力をP_uとすると、
P_RF≦N×P_u (4)
を満たすN台の電力変換ユニットを稼働させる必要があることが求められる。一方、電力変換装置200の定格出力電力指令値P_RFrが、負荷が必要とする電力と比較して大きくなりすぎると負荷率が減少して効率が下がり、電力変換損失が大きくなってしまうため、電力変換装置200の電力変換損失を最小にするときの電力変換装置200のユニット台数は
(N−1)×P_u<P_RF<N×P_u (5)
を満たす最小のN台となる。最小のNを求めるため、Nが1の場合から計算していき、式(5)を満たすまでNを1ずつ増やしていく(S103〜S105)。
制御装置500による電力変換装置200の定格出力電力指令値P_RFrは、最小のNから
P_RFr=N×P_u (6)
となる(S106)。
ただし、負荷600の電力P_Lの出力変動に対して電力変換装置200は余裕をもった出力電力であることが求められるため、必ずしも電力変換装置200の電力変換損失を最小にするユニット台数で運転することは限らない。
すなわち、制御装置500は、負荷600の電力P_Lに対して電力変換装置200と燃料電池300の電力変換損失の合計値を最小にする出力電力は、電力変換装置200に対しては負荷電力の変動に対して余裕があり、かつ効率の高い負荷率での運転ができる電力変換装置200の定格出力電力指令値P_RFrになるように電力変換ユニットの台数、および出力電流または出力電圧を制御し、燃料電池300に対しては効率の高い負荷率での運転を行う分担電力指令値となるように出力電流または出力電圧を制御する。
電力変換装置200の定格出力電力指令値P_RFrおよび燃料電池300の出力電力P_FCは、具体的に一例をあげると以下のように求められる。
電力変換装置200の負荷率は、上記のように出力電力/定格電力、すなわちP_RF/P_RFrで求められる。従って、電力変換装置200の単体の負荷率は、電力変換装置200の出力電力P_RFが運転中の電力変換ユニット群の定格出力と等しくなる時に最大となる。
よって、電力変換装置200の定格電力に余力を持たせながら電力変換装置200単体の負荷率を最大化するためには、P_RF=(N−1)×P_uとすれば良いことから、燃料電池300の出力電力P_FCは式(3)を変形し、
P_FC=P_L−P_RF
=P_L−(N−1)×P_u (7)
となるように制御する。これにより、電力変換装置200の運転台数をN台からN−1台に減らすことができる。また、電力変換装置200の出力電力P_RFの負荷率を高く保つことが出来るため、電力変換装置200の電力変換損失は小さくなる。
なお、実際に設定する燃料電池300の出力電力P_FCは、式(7)で定めた値に所定の値を加算または乗算して調整し、余裕を持たせた値とすることにより、システムの不安定な動作を避けることができる。
次に、負荷600の電力が変動してP_L’になった場合は、燃料電池300の時間的な応答性が悪いことを考慮して、負荷600の電力変動が生じた前後の燃料電池300の出力電力P_FCは一定とみなすと、電力変換装置200の出力電力P_RF’は
P_RF’=P_L’−P_FC (8)
と表わすことができる。すなわち、負荷600の電力が変動した場合には、電力変換装置200の出力電力P_RFを出力するのに必要な電力変換装置200の運転台数は
(N’−1)×P_u<P_L’−P_FC<N’×P_u (9)
を満たす最小のN’台以上となるように制御される。
負荷600の電力変動が燃料電池300の出力電力P_FCの応答性に対して緩やかに変動する場合は、電力変換損失の合計値が最小となるような燃料電池300の出力電力P_FC’になるように燃料電池300の出力電力P_FCを制御し、電力変換装置200の台数も式(9)に代入して
(N’’−1)×P_u<P_L’−P_FC’<N’’×P_u (10)
を満たすような最小のN’’台とすることもできる。
なお、電力変換装置200には、制御装置500から送られる制御信号によって、電力変換ユニットを運転および停止する機能と、電力変換ユニットの停止状態から速やかに運転状態に移行することのできる待機状態にする機能とを有するものを利用することによって、負荷600の電力変動が急であった場合でも電力変換ユニットの起動および停止を速やかに行うことができる。
図3に、本発明の一実施形態に係る燃料電池システムにおける燃料電池の構成の一例を示す。燃料電池300は、燃料制御器310発電モジュール320およびDC−DCコンバータ330からなり、出力電力P_FCを燃料制御器310への燃料供給量指令値FCrによって制御することができる。
ここで、ある時間tにおける発電モジュール320に必要な単位時間当たりの燃料供給量Fについて説明する。単位時間当たりの燃料供給量Fは以下のような式(12)で表される。
F=K×I×C (12)
但し、Kは単セルに1Aの電流を流すのに必要な単位時間当たりの燃料を表わす化学定数、Iは時間tに発電モジュール320から出力される電流を、Cはセル数とする。ここで、燃料の種類を変えずに発電を行う場合、化学定数Kは一定であり、またセル数Cも燃料電池システムを構築した後は一定であるため、上式より燃料消費量Fは発電モジュール320から出力される電流Iに依存することになる。
上記のように発電モジュール320から出力される電流Iは、本発明においてはDC−DCコンバータ330に入力される電流Iinを示していることから式(12)は以下のような式(12)に置き換えられる。
F=K’×Iin (12)
但し、K’は定数であり、K’=K×Cである。また、入力電流Iinと出力電流Ioutには以下の式(13)のような関係がある。
in×Vin=Iout×Vout
=P_FC (13)
但し、P_RCは燃料電池300の出力電力であり、P_FC=Iout×Voutである。式(13)において一定の入力電圧Vinおよび出力電圧Voutの状態においては、燃料電池300の出力電力P_FCは出力電流Ioutに比例する。このため、燃料電池300の出力電力P_FCに対応する出力電流Ioutが判明すれば入力電流Iinも判明する。
よって、計測された出力電流Ioutに従って必要十分の燃料供給量Fを供給することで、燃料電池の出力電力P_FCの低下時の発電効率低下の抑制や、燃料電池300の出力電力P_RCの増加時の発電モジュール320の故障を防止することができる。
また、出力電流Ioutの代わりにDC−DCコンバータ330の入力電流Iinに従って必要十分の燃料供給を行うことで、発電効率低下の抑制や、発電モジュール320の故障を防止することもできる。燃料制御器310に対する燃料供給量Fは、式(12)と(13)を組み合わせることによって得られる以下の式(15)または(15)’によって求められる。
F=K’×Iin (15)
=K’×Iout×Vout/Vin (15)’
入力電流Iinに従って燃料供給量Fを制御する場合には式(15)を、出力電流Ioutに従って燃料供給量Fを制御する場合には式(15)’を用いればよい。なお、実際に設定する燃料供給量指令値FCrは、式(15)または(15)’で求めた燃料供給量Fに予め定めた値を加算または乗算して、やや大きめの値とすることにより、システムの不安定な動作を避けることができる。
上記の説明より、本発明においては、燃料電池300の燃料供給量Fと出力電力P_FCとの関係は、DC−DCコンバータ330の入力電圧Vinおよび出力電圧Voutが一定の場合、
F=K’×P_FC/Vin
=K’’×P_FC (16)
となる(S106)。ただし、K’’は定数であり、K’’=K’/Vin=K×C/Vinである。この関係式に基づき、出力電力P_FCから燃料電池300に対する燃料指令値FCrを設定する。
ここで、図4に、本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの発電パターンの一例を示す。
t1にて、負荷600が増加すると、制御装置500は電圧・電流センサ400−3の測定値に基づき電力変換装置200の出力電力P_RFを増加させるよう指示する指令値P_RFrを電力変換装置200に送信する。この時、燃料電池300の出力電力P_FCは変化しない。
t2にて、制御装置500は、燃料供給量Fを増加させるよう指示する燃料供給指令値FCrを燃料電池300に送信する。燃料の増加に伴い、燃料電池300の出力電力P_FCが増加する。t2の時点では負荷600の電力P_Lは一定なので、制御装置500は、電圧・電流センサ400−1、電圧・電流センサ400−2の測定値に基づき、燃料電池300の出力電力P_FCが増加した分だけ電力変換装置200の出力電力P_RFを減少させる。
t3にて、燃料電池300の出力電力P_FCの増加と電力変換装置200の出力電力P_RFの減少が止まると、制御装置500は、出力電力P_RFに基づき電力変換装置200に最適なユニット台数を算出し、最適なユニット台数を指示する指令値P_RFrを電力変換装置200に送信する。電力変換装置200は、ユニット台数を減少させると、最適なユニット台数を維持し、効率を高い状態で維持する。
t4にて、負荷600が減少すると、制御装置500は、電圧・電流センサ400−3で負荷600の電力P_Lの減少を検出し、電力変換装置200の出力電力P_RFを減少させるよう指示する指令値P_RFrを電力変換装置200に送信する。出力電力P_RFの減少により、電力変換装置200のユニットが最適でなくなると、制御装置500は、出力電力P_RFに基づき電力変換装置200に最適なユニット台数を算出し、最適なユニット台数を指示する指令値P_RFrを電力変換装置200に送信する。このとき燃料電池300の出力電力P_FCは変化しない。
t5にて、制御装置500は、燃料供給量Fを減少させるよう指示する燃料供給指令値FCrを燃料電池300に送信する。燃料の減少に伴い、燃料電池300の出力電力P_FCが減少する。t5の時点では負荷600の電力P_Lは一定なので、制御装置500は、電圧・電流センサ400−1、電圧・電流センサ400−2の測定値に基づき、燃料電池300の出力電力P_FCが減少した分だけ電力変換装置200の出力電力P_RFを増加させる。
t6にて、電力変換装置200及び燃料電池300の出力電力は安定した状態となる。
本発明の燃料電池システムにおける電力供給量の電力変換装置200と燃料電池300とへの分配方法、すなわちP_RF=F_RF(P_L)における関数の策定方法に関する考え方については、まず、それぞれの発電効率が高い電力出力範囲における、電力変換装置200と燃料電池300との変換効率を比較する。
電力変換装置200の変換効率の方が高い場合は、負荷率が高い、具体的には電力変換ユニットの定格出力×ユニット稼働台数分の電力を電力変換装置200が供給し、不足する電力を燃料電池300が供給する。
これに対して燃料電池300の変換効率の方が高い場合は、燃料電池300が最も高い変換効率で出力できる電力を燃料電池300が供給し、不足する電力及び負荷変動に対応するために必要な電力を電力変換装置200が供給する。燃料電池300の変換効率が出力により変動する場合は、燃料電池300の出力ごとに上記の電力変換装置200と燃料電池300との変換効率の比較を行う。
100、1100 商用電源
200 電力変換装置
300、1300 燃料電池
310、1310 燃料制御器
320、1320 発電モジュール
330、1330 DC−DCコンバータ
400、1230、1350 電圧・電流センサ
500 制御装置
600、1400 負荷
1200 整流装置
1210 AC−DCコンバータ
1220 整流装置制御装置
1340 燃料電池制御装置

Claims (5)

  1. 商用系統の電力を所望の電流値もしくは電圧値の直流電力に変換し出力する電力変換装置と、
    燃料から直流電力を発電し出力する燃料電池と、
    前記電力変換装置および前記燃料電池の出力する電流値および電圧値をそれぞれ計測するセンサと、
    前記電力変換装置の運転・停止、および前記燃料電池の出力電流又は出力電圧を制御する制御装置と、
    からなる燃料電池システムにおいて、
    前記制御装置は、前記電力変換装置および前記燃料電池が接続された負荷電力に対して、前記電力変換装置および前記燃料電池の電力変換損失の両方の合計値を最小とするように前記電力変換装置および前記燃料電池が出力する電力をそれぞれ計算し、その計算結果に基づき前記電力変換装置および前記燃料電池の出力電流または出力電圧の制御を行う、
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記制御装置は、前記電力変換装置の電力変換効率と前記燃料電池の電力変換効率とを比較し、前記電力変換装置の電力変換効率の方が高い場合、前記電力変換装置に前記電力変換装置の定格電力分の電力を出力させ、不足する電力を前記燃料電池に出力させ、前記燃料電池の電力変換効率の方が高い場合、前記燃料電池に最も高い変換効率で出力できる電力を出力させ、不足する電力を前記電力変換装置に出力させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記電力変換装置は、商用系統の電力を所望の電流値もしくは電圧値の直流電力に変換し出力する電力変換ユニットを複数備え、前記制御装置から送られる制御信号によって前記電力変換ユニットが個別に運転および停止され、
    前記制御装置は、前記電力変換装置の出力電力を出力可能な最小台数の前記電力変換ユニットを運転させることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記各電力変換ユニットは、停止から速やかに運転に移行することのできる待機状態にされていることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記制御装置は、前記センサから得られる前記燃料電池の出力電流または出力電圧に基づき、前記燃料電池の出力電流または出力電圧が所望の値になるように前記燃料電池に供給される燃料供給量を所望の値に制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の燃料電池システム。
JP2013181566A 2013-09-02 2013-09-02 燃料電池システム Pending JP2015050070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013181566A JP2015050070A (ja) 2013-09-02 2013-09-02 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013181566A JP2015050070A (ja) 2013-09-02 2013-09-02 燃料電池システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015050070A true JP2015050070A (ja) 2015-03-16

Family

ID=52699918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013181566A Pending JP2015050070A (ja) 2013-09-02 2013-09-02 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015050070A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017011857A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 矢崎総業株式会社 電源制御装置および電源制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017011857A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 矢崎総業株式会社 電源制御装置および電源制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2019103059A1 (ja) 直流バス制御システム
US8288888B2 (en) Power dispatch system for electrolytic production of hydrogen from wind power
JP2018509134A (ja) 動的ハイブリッド制御
JP2014063282A (ja) パワーコンディショナ及びその制御方法
JP2014166001A (ja) 電力調整装置及び電力調整方法
JP7295357B2 (ja) 燃料電池の制御システム
JP6747619B1 (ja) 直流給配電システム
JP2011103740A (ja) 配電システム
JP6404758B2 (ja) 電力変換装置及び電力管理装置
JP5964313B2 (ja) エネルギー制御システム、エネルギー制御装置、およびエネルギー制御方法
US9608449B2 (en) Power system and control method of the power system
JP2016039721A (ja) 直流配電システム
JP2015201973A (ja) 給電システム
JP6469021B2 (ja) 電力需給制御装置
JP2015050070A (ja) 燃料電池システム
JPWO2018021349A1 (ja) 発電ユニット及びその制御方法
JP5205654B2 (ja) 分散直流電源制御回路
JP4569223B2 (ja) 電源装置
JP2007267496A (ja) 消費電力制御装置
JP2006067673A (ja) 電源装置
JP2013115914A (ja) パワーコンディショナ及びその制御方法
WO2017061048A1 (ja) 電力調整システム及び電力調整方法
WO2017131094A1 (ja) 発電システム、発電システムの制御方法、及び発電装置
JP4402874B2 (ja) 燃料電池の給電システム
US20230253598A1 (en) Power management control