JP2015049468A - マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置の製造方法 - Google Patents

マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置の製造方法 Download PDF

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【課題】レンズ層のクラックとアライメントマークの除去を抑止できるマイクロレンズアレイ基板の製造方法、および電気光学装置の製造方法を提供する。
【解決手段】マイクロレンズアレイ基板10の製造方法は、基板11の上面11aにアライメントマーク17を形成する工程と、基板11の上面11aに複数の凹部12を形成する工程と、基板11の上面11aにアライメントマーク17と複数の凹部12とを覆うように、複数の凹部12の形状が反映された複数の凹部14を有する透光材料層13aを形成する工程と、透光材料層13aを覆い複数の凹部14を埋め込むように透光材料層13aとは異なる屈折率を有する透光材料層15aを形成する工程と、隣り合う複数の凹部14の境界部分で透光材料層13aが露出し、かつ、アライメントマーク17が露出しないように、透光材料層15aに対して平坦化処理を施す工程とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置の製造方法に関する。
素子基板と対向基板との間に電気光学物質(例えば、液晶など)を備えた電気光学装置が知られている。電気光学装置として、例えば、プロジェクターの液晶ライトバルブとして用いられる液晶装置などを挙げることができる。このような液晶装置においては、高い光利用効率を実現することが求められている。そこで、液晶装置にマイクロレンズアレイ基板を備えることにより、液晶装置に入射した光を集光して遮光層で遮光される光も利用することにより、液晶装置の実質的な開口率の向上を図る構成が知られている。
マイクロレンズアレイ基板は、表面に複数の凹部が形成された石英などからなる基板と、凹部を埋め込むように形成され基板と異なる屈折率を有するレンズ層とを備えている。ところで、素子基板にマイクロレンズアレイ基板を備える場合、マイクロレンズアレイ基板を形成した後にTFT素子を形成すると、TFT素子を形成する工程における高温加熱処理時にマイクロレンズアレイ基板が高温加熱や冷却などの温度変化に晒される。そうすると、基板とレンズ層との熱膨張係数の違いなどに起因して、レンズ層に応力がかかりクラックが入ってしまうという課題があった。
これに対して、マイクロレンズアレイ基板のレンズ層(高屈折率膜)をレンズ同士の間で分断することにより、レンズ層にかかる応力を分散して緩和する液晶装置(液晶表示素子)の製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の実施形態によれば、基板に複数の凹部を形成し、基板を覆い複数の凹部を埋め込むようにレンズ層を形成した後、レンズ層の表面を研磨して平坦化する工程で、レンズ層のうちのレンズ同士の間の部分を除去することで、レンズ層がレンズ同士の間で分断される。
また、マイクロレンズアレイ基板を備えた液晶装置において、マイクロレンズと遮光層との位置関係がずれると、利用されるはずの光の一部が遮光されてしまうこととなり光の利用効率が低下する。これに対して、特許文献1には、マイクロレンズアレイ基板に位置合わせのためのアライメントマークを設ける方法も開示されている。特許文献1に記載の変形例によれば、複数の凹部を形成した基板にアライメントマークとなる金属膜を形成し、レンズ層を分断する柱状分断部を形成する。そして、金属膜のうちアライメントマークとなる部分をマスクで覆って他の部分を除去した後、柱状分断部で区画された領域にレンズ材を充填し、柱状分断部とレンズ材とを研磨して表面を平坦化することで、アライメントマークを備えたマイクロレンズアレイ基板が製造される。
特開2011−118324号公報
しかしながら、特許文献1に記載の変形例の方法では、柱状分断部とレンズ材とを研磨する工程において、アライメントマークも研磨されてしまうおそれがあるという課題がある。特許文献1の実施形態にはアライメントマークに関する記載はないが、変形例と同様に、レンズ層の表面を研磨して平坦化する工程においてアライメントマークも研磨されてしまうおそれがあるという課題がある。
位置決めの基準となるアライメントマークが研磨されて消失すると、位置ズレを招くおそれがある。また、アライメントマークが金属材料で形成されている場合、アライメントマークが研磨されて少なくとも一部が除去されると、除去された金属材料が付着することで基板や製造設備が汚染されてしまい、品質の低下や生産性の低下を招くおそれがある。したがって、レンズ層のクラックを抑止でき、かつ、アライメントマークの除去を抑止できるマイクロレンズアレイ基板の製造方法が求められている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法は、複数のマイクロレンズが配置された第1領域と、前記第1領域の外側に位置する第2領域と、を有するマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、光透過性を有する基板の第1面の前記第2領域にマークを形成するマーク形成工程と、前記基板の前記第1面の前記第1領域に複数の第1凹部を形成する凹部形成工程と、前記基板の前記第1面の前記第1領域および前記第2領域に前記マークと前記複数の第1凹部とを覆うように透光性材料を所定の膜厚で配置して、前記複数の第1凹部の形状が反映された複数の第2凹部を有する第1透光材料層を形成する第1透光材料層形成工程と、前記第1透光材料層を覆い前記複数の第2凹部を埋め込むように、光透過性を有し前記第1透光材料層とは異なる屈折率を有する第2透光材料層を形成する工程と、隣り合う前記複数の第2凹部の境界部分で前記第1透光材料層の少なくとも一部が露出し、かつ、前記マークが露出しないように、前記第2透光材料層に対して平坦化処理を施す平坦化工程と、を備えていることを特徴とする。
本適用例の方法によれば、基板の第1面に形成された複数の第1凹部の形状が反映された第1透光材料層の複数の第2凹部を、第1透光材料層とは異なる屈折率を有する第2透光材料層で埋め込むので、第1透光材料層と第2透光材料層との界面で光が屈折するマイクロレンズを複数備えたマイクロレンズアレイ基板を製造できる。第1透光材料層は、基板の第1面に形成されたマークと複数の第1凹部と隣り合う第1凹部同士の境界部分とを覆って形成され、第2透光材料層は第1透光材料層を覆って形成される。その第2透光材料層に対して、平坦化工程で隣り合う複数の第2凹部同士の境界部分で第1透光材料層の少なくとも一部が露出するまで平坦化処理を施すので、隣り合う第2凹部同士の境界部分で、第2透光材料層に不連続部分が形成される。そのため、不連続部分が形成されたことにより第2透光材料層にかかる応力が分散されるとともに、不連続部分が形成された分だけ第2透光材料層全体の体積が小さくなることにより第2透光材料層にかかる応力が緩和されるので、応力により生じる第2透光材料層のクラックを抑止できる。一方、平坦化工程でマークが露出しないように、すなわち、マーク上に第1透光材料層が残るように平坦化処理を施すので、マークの除去を抑止できる。これにより、第2透光材料層のクラックを抑止でき、かつ、マークの除去を抑止できるマイクロレンズアレイ基板の製造方法を提供することができる。
[適用例2]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、前記複数のマイクロレンズは、第1方向、前記第1方向と交差する第2方向、前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向に配列され、前記平坦化工程では、前記第1方向、前記第2方向、および前記第3方向において隣り合う前記複数の第2凹部の境界部分で前記第1透光材料層が露出するように平坦化処理を施すことが好ましい。
本適用例の方法によれば、平坦化工程で第1方向、第2方向、および第3方向の三方向において隣り合う第2凹部同士の境界部分で第1透光材料層が露出するまで平坦化処理を施すので、第2透光材料層は三方向において隣り合う第2凹部同士の境界部分で離間される。すなわち、第2透光材料層は第2凹部毎に分断される。そのため、第2透光材料層にかかる応力がより分散されるとともに、第2透光材料層全体の体積がより小さくなることにより第2透光材料層にかかる応力がより緩和されるので、応力により生じる第2透光材料層のクラックをより効果的に抑止できる。
[適用例3]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、前記第1透光材料層形成工程では、前記所定の膜厚として、前記第1方向、前記第2方向、および前記第3方向において隣り合う前記複数の第2凹部の境界部分における前記第1透光材料層の上面が前記マークの上面よりも高くなる膜厚で前記第1透光材料層を形成することが好ましい。
本適用例の方法によれば、第1方向、第2方向、および第3方向の三方向において隣り合う第2凹部同士の境界部分における第1透光材料層の上面がマークの上面よりも高くなる膜厚で第1透光材料層を形成する。そのため、三方向において隣り合う第2凹部同士の境界部分で第1透光材料層が露出して第2透光材料層が第2凹部毎に離間されるまで平坦化処理を施しても、マーク上に第1透光材料層を残してマークの除去を抑止することができる。
[適用例4]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、前記基板と前記第1透光材料層とは、略同一の熱膨張係数を有する無機材料からなることが好ましい。
本適用例の方法によれば、基板と第1透光材料層とが略同一の熱膨張係数を有する無機材料からなるので、樹脂材料からなる場合と比べて耐熱性に優れるとともに、温度変化などに起因して生じる応力を抑えることができる。
[適用例5]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、前記凹部形成工程は、前記基板の前記第1面の前記第1領域と前記第2領域とにマスク層を形成する工程と、前記マスク層の前記第1領域に前記基板が露出する複数の開口部を形成する工程と、前記マスク層の前記開口部を介して前記基板にエッチングを施すことにより前記複数の第1凹部を形成する工程と、前記マスク層を除去する工程と、を含み、前記マーク形成工程と前記凹部形成工程との間に、前記マークを覆う第3の透光材料層を形成する工程を有することが好ましい。
本適用例の方法によれば、基板の第1面にマスク層を形成する前に、マークを覆う第3の透光材料層を形成する。そのため、マスク層を除去する際に用いる溶剤でマークも除去されてしまうおそれがある場合に、マークを第3の透光材料層で保護して、マークが除去されることを抑止できる。
[適用例6]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、前記マーク形成工程で形成するマークは、アライメントマークを含んでいてもよい。
本適用例の方法によれば、マイクロレンズアレイ基板に位置合わせの基準となるアライメントマークを形成するので、マイクロレンズアレイ基板を用いて液晶装置の素子基板や対向基板を形成する工程において、マイクロレンズに対する遮光層の位置決めを容易に行うことができ、マイクロレンズに対する遮光層の位置ズレを抑えることができる。
[適用例7]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、前記マーク形成工程で形成するマークは、前記平坦化工程における前記第1透光材料層の層厚測定用のマークを含んでいてもよい。
本適用例の方法によれば、マイクロレンズアレイ基板に第1透光材料層の層厚測定用のマークを形成するので、平坦化工程における第1透光材料層の層厚の制御を容易に行うことができ、アライメントマーク上の第1透光材料層の残厚をより確実に確保することができる。
[適用例8]本適用例に係る電気光学装置の製造方法は、第1基板と、前記第1基板に対向配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置された電気光学層と、を備えた電気光学装置の製造方法であって、上記適用例のマイクロレンズアレイ基板を前記第1基板に備え、前記マイクロレンズアレイ基板の前記第2透光材料層の上層にスイッチング素子を形成する工程を有することを特徴とする。
本適用例の構成によれば、マイクロレンズアレイ基板の第2透光材料層の上層にスイッチング素子を形成する工程における高温加熱処理時に高温加熱や冷却などの温度変化に晒されても、第2透光材料層のクラックを抑止できるマイクロレンズアレイ基板を備えているので、品質が高く明るい電気光学装置を製造することができる。
第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略平面図。 第1の実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図。 第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略断面図。 第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略図。 第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図。 第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図。 第2の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略断面図。 第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略図。 電子機器としてのプロジェクターの構成を示す概略図。 変形例1に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図。 変形例2に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図。 変形例3に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大、縮小、あるいは誇張して表示している。また、説明に必要な構成要素以外は図示を省略する場合がある。
なお、以下の形態において、例えば「基板上に」と記載された場合、基板の上に接するように配置される場合、または基板の上に他の構成物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を表すものとする。
(第1の実施形態)
<電気光学装置>
ここでは、電気光学装置として、薄膜トランジスター(Thin Film Transistor;TFT)を画素のスイッチング素子として備えたアクティブマトリックス型の液晶装置を例に挙げて説明する。この液晶装置は、例えば、後述する投射型表示装置(プロジェクター)の光変調素子(液晶ライトバルブ)として好適に用いることができるものである。
まず、第1の実施形態に係る電気光学装置としての液晶装置について、図1、図2、および図3を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略平面図である。図2は、第1の実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図である。図3は、第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略断面図である。詳しくは、図3は、図1のA−A’線に沿った概略断面図である。
図1および図3に示すように、第1の実施形態に係る電気光学装置としての液晶装置1は、第1基板としての素子基板20と、素子基板20に対向配置された第2基板としての対向基板30と、素子基板20と対向基板30との間に配置された電気光学層としての液晶層40とを備えている。図1に示すように、素子基板20は対向基板30よりも大きく、両基板は、対向基板30の縁部に沿って額縁状に配置されたシール材42を介して接合されている。
液晶層40は、素子基板20と対向基板30とシール材42とによって囲まれた空間に封入された、正または負の誘電異方性を有する液晶で構成されている。シール材42は、例えば熱硬化性または紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤からなる。シール材42には、素子基板20と対向基板30との間隔を一定に保持するためのスペーサー(図示省略)が混入されている。
額縁状に配置されたシール材42の内側には、額縁状の周縁部を有する遮光層22(26、32)が設けられている。遮光層22(26、32)は、例えば遮光性の金属あるいは金属酸化物などからなる。遮光層22(26、32)の内側は、複数の画素Pが配列された表示領域Eとなっている。画素Pは、例えば、略矩形状を有し、マトリックス状に配列されている。
表示領域Eは、液晶装置1において、実質的に表示に寄与する領域である。遮光層22(26、32)は、表示領域Eにおいて、隣り合う画素P同士の境界に沿って、例えば格子状に設けられている。なお、液晶装置1は、表示領域Eの外側(外周端部側)に、表示領域Eの周囲を囲むように設けられダミー領域を備えていてもよい。
素子基板20の第1辺に沿って形成されたシール材42の表示領域Eと反対側には、第1辺に沿ってデータ線駆動回路51および複数の外部接続端子54が設けられている。また、その第1辺に対向する第2辺に沿ったシール材42の表示領域E側には、検査回路53が設けられている。さらに、これらの2辺と直交し互いに対向する他の2辺に沿ったシール材42の内側には、走査線駆動回路52が設けられている。
検査回路53が設けられた第2辺のシール材42の表示領域E側には、2つの走査線駆動回路52を繋ぐ複数の配線55が設けられている。これらデータ線駆動回路51、走査線駆動回路52に繋がる配線は、複数の外部接続端子54に接続されている。また、対向基板30の角部には、素子基板20と対向基板30との間で電気的導通をとるための上下導通部56が設けられている。なお、検査回路53の配置はこれに限定されず、データ線駆動回路51と表示領域Eとの間のシール材42の内側に沿った位置に設けてもよい。
以下の説明では、データ線駆動回路51が設けられた第1辺に沿った方向を第1方向としてのX方向とし、この第1辺と直交し互いに対向する他の2辺に沿った方向を第2方向としてのY方向とする。X方向は、図1のA−A’線に沿った方向である。また、X方向およびY方向と直交し図1における上方に向かう方向をZ方向とする。なお、本明細書では、液晶装置1を対向基板30の外側の面の法線方向(Z方向)から見ることを「平面視」という。
図2に示すように、表示領域Eには、走査線2とデータ線3とが互いに交差するように形成され、走査線2とデータ線3との交差に対応して画素Pが設けられている。画素Pのそれぞれには、画素電極28と、スイッチング素子としてのTFT24とが設けられている。
TFT24のソース電極は、データ線駆動回路51から延在するデータ線3に電気的に接続されている。データ線3には、データ線駆動回路51(図1参照)から画像信号(データ信号)S1,S2,…,Snが線順次で供給される。TFT24のゲート電極は、走査線駆動回路52から延在する走査線2の一部である。走査線2には、走査線駆動回路52から走査信号G1,G2,…,Gmが線順次で供給される。TFT24のドレイン電極は、画素電極28に電気的に接続されている。
画像信号S1,S2,…,Snは、TFT24を一定期間だけオン状態とすることにより、データ線3を介して画素電極28に所定のタイミングで書き込まれる。このようにして画素電極28を介して液晶層40に書き込まれた所定レベルの画像信号は、対向基板30に設けられた第2の電極としての共通電極34(図3参照)との間に形成される液晶容量で一定期間保持される。各画素Pの液晶に電圧信号が印加されると、印加された電圧レベルにより液晶の配向状態が変化する。これにより、液晶層40(図3参照)に入射した光が変調されて階調表示が可能となる。
なお、保持された画像信号S1,S2,…,Snがリークするのを防止するため、蓄積容量5が液晶容量と並列に配置されている。蓄積容量5を構成するため、走査線2に沿って容量線4が形成されている。容量線4は共通電位線(COM)に接続され、所定の電位に保持されている。
図3に示すように、本実施形態に係る素子基板20は、マイクロレンズアレイ基板10と、光路長調整層21と、遮光層22と、絶縁層23と、TFT24と、絶縁層25と、遮光層26と、絶縁層27と、画素電極28と、配向膜29とを備えている。本明細書では、図3における液晶装置1の対向基板30側(+Z方向)を「上方」といい、素子基板20側(−Z方向)を「下方」という。
マイクロレンズアレイ基板10は、基板11と、透光層13と、透光層15とを備えている。基板11は、例えば、ガラスや石英などの光透過性を有する無機材料からなる。基板11の液晶層40側の面を、第1面としての上面11aとする。基板11は、上面11a側に形成された複数の第1凹部としての凹部12を有している。各凹部12は、画素Pに対応して設けられている。凹部12は、その底部に向かって先細りとなる形状、例えば曲面状に形成されている。
透光層13は、基板11の上面11a側を覆うように設けられている。透光層13は、複数の凹部12と、隣り合う凹部12同士の境界部分とを覆うように形成されている。透光層13は、複数の凹部12の形状が反映された複数の凹部14を有している。透光層13は、光透過性を有し、基板11と略同一の熱膨張係数を有する無機材料からなる。透光層13は、例えば、基板11の屈折率と略同一の屈折率を有するSiO2からなる。
透光層15は、複数の凹部14を埋め込むように設けられている。透光層15は、光透過性を有し、透光層13とは異なる屈折率を有する無機材料からなる。本実施形態では、透光層15は、透光層13の屈折率よりも高い屈折率を有している。このような無機材料としては、例えばSiON、Al23などが挙げられる。透光層15は、レンズ層としての機能を有する。
なお、本実施形態のように透光層15の屈折率が透光層13の屈折率よりも高い場合、透光層13の屈折率は基板11の屈折率以上であることが好ましい。
レンズ層である透光層15で凹部14を埋め込むことにより、凸状のマイクロレンズMLが構成される。したがって、各マイクロレンズMLは、画素Pに対応して設けられている。また、複数のマイクロレンズMLによりマイクロレンズアレイMLAが構成される。マイクロレンズアレイ基板10の上面は、平坦化処理により平坦化されている。すなわち、透光層13の上面と、複数の凹部14を埋め込む透光層15の上面とは略平坦な面となっている。
光路長調整層21は、マイクロレンズアレイ基板10を覆うように設けられている。光路長調整層21は、例えば、基板11とほぼ同じ屈折率を有する無機材料からなる。光路長調整層21は、マイクロレンズMLから遮光層22までの距離を所望の値に合わせる機能を有する。したがって、光路長調整層21の層厚は、光の波長に応じた素子基板20のマイクロレンズMLの焦点距離および対向基板30のマイクロレンズMLの焦点距離などの光学条件に基づいて適宜設定される。
遮光層22は、光路長調整層21上に設けられている。遮光層22は、例えば、Mo(モリブデン)、W(タングステン)、Ti(チタン)、TiN(窒化チタン)、Cr(クロム)などの遮光性を有する材料で構成されている。遮光層22は、上層の遮光層26に平面視で重なるように格子状に形成されている。遮光層22および遮光層26は、素子基板20の厚さ方向(Z方向)において、TFT24を間に挟むように配置されている。遮光層22は、TFT24の少なくともチャネル領域と平面視で重なっている。
遮光層22および遮光層26が設けられていることにより、TFT24への光の入射が抑制される。遮光層22に囲まれた領域(開口部22a内)、および、遮光層26に囲まれた領域(開口部26a内)は、画素Pにおいて光が透過する領域となる。なお、遮光層22は、複数の遮光膜からなり、互いに補完するようにして格子状に形成されていてもよい。
絶縁層23は、光路長調整層21と遮光層22とを覆うように設けられている。絶縁層23は、例えば、SiO2などの無機材料からなる。
TFT24は、絶縁層23上に設けられている。TFT24は、画素電極28を駆動するスイッチング素子である。TFT24は、図示しない半導体層、ゲート電極、ソース電極、およびドレイン電極で構成されている。半導体層には、ソース領域、チャネル領域、およびドレイン領域が形成されている。チャネル領域とソース領域、又は、チャネル領域とドレイン領域との界面にはLDD(Lightly Doped Drain)領域が形成されていてもよい。
ゲート電極は、素子基板20において平面視で半導体層のチャネル領域と重なる領域に絶縁層25の一部(ゲート絶縁膜)を介して形成されている。図示を省略するが、ゲート電極は、下層側に配置された走査線にコンタクトホールを介して電気的に接続されており、走査信号が印加されることによってTFT24をオン/オフ制御している。
絶縁層25は、絶縁層23とTFT24とを覆うように設けられている。絶縁層25は、例えば、SiO2などの無機材料からなる。絶縁層25は、TFT24の半導体層とゲート電極との間を絶縁するゲート絶縁膜を含む。絶縁層25により、TFT24によって生ずる表面の凹凸が緩和される。絶縁層25上には、遮光層26が設けられている。そして、絶縁層25と遮光層26とを覆うように、無機材料からなる絶縁層27が設けられている。
画素電極28は、絶縁層27上に、画素Pに対応して設けられている。画素電極28は、遮光層22の開口部22aおよび遮光層26の開口部26aに平面視で重なる領域に配置されている。画素電極28は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電膜からなる。配向膜29は、画素電極28を覆うように設けられている。
なお、TFT24と、TFT24に電気信号を供給する電極や配線など(図示しない)とは、平面視で遮光層22および遮光層26に重なる領域に設けられている。これらの電極や配線などが遮光層22および遮光層26を兼ねる構成であってもよい。
対向基板30は、マイクロレンズアレイ基板31と、光路長調整層39と、遮光層32と、保護層33と、共通電極34と、配向膜35とを備えている。マイクロレンズアレイ基板31は、基板36と、透光層38とを備えている。基板36は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する無機材料からなる。基板36は、複数の凹部37を有している。各凹部37は、画素Pに対応して設けられている。凹部37は、その底部に向かって先細りとなる形状、例えば曲面状に形成されている。
透光層38は、複数の凹部37を埋め込むように設けられている。透光層38は、光透過性を有し、基板36とは異なる屈折率を有する無機材料からなる。本実施形態では、透光層38は、例えばSiON、Al23などの基板36の屈折率よりも高い屈折率を有している。透光層38は、レンズ層としての機能を有する。
レンズ層である透光層38で凹部37を埋め込むことにより、凸状のマイクロレンズMLが構成される。したがって、各マイクロレンズMLは、画素Pに対応して設けられている。また、複数のマイクロレンズMLによりマイクロレンズアレイMLAが構成される。マイクロレンズアレイ基板31の上面は、平坦化処理により平坦化されている。
光路長調整層39は、マイクロレンズアレイ基板31を覆うように設けられている。光路長調整層39は、素子基板20の光路長調整層21と同様の構成および役割を有している。遮光層32は、素子基板20の遮光層22および遮光層26に平面視で重なるように格子状に形成されている。遮光層32に囲まれた領域(開口部32a内)は、光が透過する領域となる。
保護層33は光路長調整層39と遮光層32とを覆うように設けられている。共通電極34は、保護層33を覆うように設けられている。共通電極34は、複数の画素Pに跨って形成されている。共通電極34は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電膜からなる。配向膜35は、共通電極34を覆うように設けられている。
なお、保護層33は共通電極34の液晶層40に面する表面が平坦となるように、遮光層32を覆うものであって、必須な構成要素ではなく、例えば、導電性の遮光層32を直接覆うように共通電極34を形成してもよい。
液晶層40は、素子基板20側の配向膜29と対向基板30側の配向膜35との間に封入されている。液晶層40を構成する液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。例えば、ノーマリーホワイトモードの場合、各画素Pの単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少する。ノーマリーブラックモードの場合、各画素Pの単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加し、全体として液晶装置1からは画像信号に応じたコントラストを持つ光が射出される。
第1の実施形態に係る液晶装置1では、光は、対向基板30(基板36)側から入射し、マイクロレンズアレイ基板31のマイクロレンズMLによって集光される。例えば、基板36側から凸状のマイクロレンズMLに入射する光のうち、画素Pの平面的な中心を通過する光軸に沿って入射した入射光L1は、マイクロレンズMLをそのまま直進し、液晶層40を通過して素子基板20側に射出される。
入射光L1よりも外側の平面視で遮光層32と重なる領域からマイクロレンズMLの周縁部に入射した入射光L2は、仮にそのまま直進した場合、破線で示すように遮光層32で遮光されてしまうが、基板36と透光層38との間の光屈折率の差により、画素Pの平面的な中心側へ屈折され、遮光層32で遮光されることなく開口部32a内に入射する。
液晶装置1では、このように直進した場合に遮光層32で遮光されてしまう入射光L2を、マイクロレンズアレイ基板31のマイクロレンズMLの集光作用により遮光層32の開口部32a内に入射させて液晶層40を通過させることができる。この結果、素子基板20側から射出される光の量を多くして光の利用効率を高めることができる。
そして、入射光L2は、液晶層40を通過した後、放射状に広がって素子基板20(マイクロレンズアレイ基板10)のマイクロレンズMLに入射する。放射状に広がって入射する入射光L2は、仮にそのまま直進した場合、さらに放射状に広がってしまうが、透光層15と透光層13との間の光屈折率の差により、画素Pの平面的な中心側へ再び屈折する。これにより、入射光L2の広がりを抑えて素子基板20から射出させることができる。
なお、本実施形態のマイクロレンズアレイ基板10のように基板11の屈折率と透光層13の屈折率とが略同一である場合、入射光L2は基板11と透光層13との界面で屈折しない。基板11の屈折率と透光層13の屈折率が異なる場合は、入射光L2は基板11と透光層13との界面で屈折する。
<マイクロレンズアレイ基板>
続いて、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10について、図4を参照して説明する。図4は、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略図である。詳しくは、図4(a)はマイクロレンズアレイ基板の概略平面図であり、図4(b)は図4(a)のB−B’線に沿った概略断面図である。
なお、図4(a)のA−A’線に沿った断面は、図1のA−A’線に沿った断面に相当する。図4(a)において、B−B’線は、マイクロレンズアレイ基板10の対角同士を結ぶ線である。B−B’線に沿った方向を、第3方向としてのW方向とする。W方向は、X方向およびY方向と交差する方向である。
図4(a)に示すように、マイクロレンズアレイ基板10は、平面視で略矩形状である。マイクロレンズML(凹部14)は、画素Pの配列に対応してX方向およびY方向にマトリックス状に配列されている。基板11上のマイクロレンズMLが配列された略矩形状の領域を第1領域としての領域D1という。領域D1に配列されたマイクロレンズMLにより、マイクロレンズアレイMLAが構成される。なお、遮光層22、26、32(図3参照)は、平面視で隣り合うマイクロレンズML同士の境界部分と重なるように配置される。
凹部12および凹部14は、平面視で略円形であり、画素Pの平面的な中心位置を中心とする同心円状に形成されている。凹部14の径は、凹部12の径よりも小さい。凹部14の径が、マイクロレンズMLのレンズ径となる。本実施形態では、X方向およびY方向において、隣り合う凹部12同士、および隣り合う凹部14同士が互いに接している。一方、W方向においては、隣り合う凹部12同士、および隣り合う凹部14同士は互いに離間されている。
図4(a)に斜線を付して示すように、透光層15は、凹部14を埋め込むように配置されているので、平面視で複数の凹部14と重なる領域に配置されている。透光層15は、X方向およびY方向において連続しており、W方向において隣り合う凹部14同士の間に不連続部分16を有している。この不連続部分16には、透光層13が露出している。
基板11上の領域D1の外側に位置する領域、すなわち、マイクロレンズアレイMLAの周囲を囲む領域を第2領域としての領域D2という。領域D2の4隅には、マークとしてのアライメントマーク17が設けられている。アライメントマーク17は、マイクロレンズアレイ基板10を備えた素子基板20を形成する工程において、マイクロレンズMLに対して遮光層22、26、32の位置ズレが生じないように、位置合わせの基準とするためのものである。
アライメントマーク17は、例えば、マイクロレンズアレイ基板10の角部に設けられている。アライメントマーク17の平面形状は、例えば、プラス(+)形状である。アライメントマーク17の平面形状は、円形状や、矩形状や、シャープ(#)形状であってもよい。アライメントマーク17の平面的な大きさ(X方向およびY方向における長さ)は、例えば、10μm〜数100nm程度である。
アライメントマーク17は、例えば、非晶質シリコン(アモルファスシリコン)、多結晶シリコン(ポリシリコン)、Cr、Ti、Pt/Cr、Pt/Ti、SiCなどの金属材料や、窒化シリコンなどで形成される。本実施形態では、アライメントマーク17は、例えば、非晶質シリコンで形成されている。
なお、アライメントマーク17が設けられる位置や数は、図4(a)に示す形態に限定されるものではなく、領域D2における他の位置に設けられていてもよいし、2箇所または3箇所に設けられていてもよい。
図4(b)に示すように、アライメントマーク17は、基板11の上面11aに設けられている。アライメントマーク17の膜厚は、アライメントマーク17が非晶質シリコンで形成されている場合には、例えば10nm〜100nm程度である。アライメントマーク17は、透光層13に覆われている。基板11の上面11aに対する透光層13の膜厚は、アライメントマーク17の膜厚よりも厚く、例えば0.5μm〜1μm程度である。
上述したように、本実施形態では透光層15がW方向において隣り合う凹部14同士の間に不連続部分16を有しているが、その理由を説明する。本実施形態のように、マイクロレンズアレイ基板10を備える素子基板20では、マイクロレンズアレイ基板10を形成した後に、TFT24を形成することとなる。そのため、TFT24を形成する工程における高温加熱処理時に、マイクロレンズアレイ基板10が高温加熱や冷却などの温度変化に晒される。
基板11と透光層13とは略同一の熱膨張係数を有するが、基板11および透光層13と透光層15とで熱膨張係数が異なる場合、マイクロレンズアレイ基板10が温度変化に晒されることにより透光層15に応力がかかることとなる。ここで、透光層15がマイクロレンズアレイ基板10の全面に不連続部分16がなく形成されていたとすると、応力が透光層15の一部に集中することなどにより、透光層15にクラックが入ってしまうおそれがある。
本実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10では、透光層15がW方向において隣り合う凹部14同士の間に不連続部分16を有しているので、上層にTFT24を形成する工程などにおいて、マイクロレンズアレイ基板10が高温加熱や冷却などの温度変化に晒されても、透光層15にかかる応力が分散される。また、不連続部分16を有している分だけ透光層15全体の体積が小さくなるので、透光層15にかかる応力が緩和される。これにより、透光層15のクラックを抑えることができる。
ここで、マイクロレンズアレイ基板10に透光層13が設けられておらず、透光層15がアライメントマーク17を覆い、かつ基板11の凹部12を埋め込むように設けられていた場合を想定する。この場合、透光層15の表面を平坦化する工程において、隣り合う凹部12同士の間で透光層15に不連続部分16が形成されるまで、すなわち基板11が露出するまで透光層15を平坦化すると、基板11の上面11aに設けられたアライメントマーク17が除去されてしまうこととなる。
位置決めの基準となるアライメントマーク17が除去されて消失すると、位置ズレを招くおそれがある。また、アライメントマーク17が金属材料で形成されている場合には、アライメントマーク17が除去され、除去された金属材料が付着することで基板や製造設備が汚染されてしまい、品質の低下や生産性の低下を招くおそれがある。
本実施形態では、マイクロレンズアレイ基板10に透光層13を設けることで、透光層15に不連続部分16が形成されても、透光層13でアライメントマーク17を覆うことで、アライメントマーク17が除去されることを抑止している。
<マイクロレンズアレイ基板の製造方法>
次に、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10の製造方法について、図5および図6を参照して説明する。図5および図6は、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図である。なお、図5および図6の各図は、図4(a)のB−B’線に沿ったW方向における断面図に相当する。
なお、図示しないが、マイクロレンズアレイ基板10の製造工程では、マイクロレンズアレイ基板10を複数枚取りできる大型の基板(マザー基板)で加工が行われ、最終的にそのマザー基板を切断して個片化することにより、複数のマイクロレンズアレイ基板10が得られる。したがって、以下に説明する各工程では個片化する前のマザー基板の状態で加工が行われるが、ここでは、マザー基板の中の個別のマイクロレンズアレイ基板10に対する加工について説明する。
まず、図5(a)に示すように、石英などからなる光透過性を有する基板11の上面11aの領域D1および領域D2を覆うように、例えば非晶質シリコンからなる膜17aを形成する。膜17aは、例えば、化学気相成長法(CVD法:Chemical Vapor Deposition法)などを用いて、10nm〜100nm程度の膜厚で成膜する。続いて、図5(b)に示すように、例えばフォトリソグラフィ法により膜17aをパターニングして、領域D2の所定の位置(図4(a)参照)にアライメントマーク17を形成する(マーク形成工程)。
次に図5(c)に示すように、基板11の上面11aとアライメントマーク17とを覆って、例えば多結晶シリコンからなるマスク層60を形成する。マスク層60は、例えば、化学気相成長法(CVD法)などを用いて成膜できる。
次に、図5(d)に示すように、マスク層60のうちの領域D1と重なる領域に、基板11の上面11aの一部が露出するように、複数の開口部61を形成する。開口部61は、後の工程で形成される複数の凹部12の平面的な中心位置、すなわち、画素P(図4(a)参照)の平面的な中心位置に対応して設けられる。開口部61は、例えばフォトリソグラフィ法によりマスク層60をパターニングすることにより形成できる。
次に、図5(e)に示すように、マスク層60の開口部61を介して基板11に、例えばフッ酸溶液などのエッチング液を用いた、ウエットエッチングなどの等方性エッチング処理を施す。これにより、基板11が上面11a側から開口部61を中心として等方的にエッチングされ、基板11の領域D1に複数の凹部12が形成される。複数の凹部12は、平面視で、開口部61を中心とする同心円状に形成される。
この工程では、図4(a)に示すように、X方向およびY方向において隣り合う凹部12同士が接続され、W方向において隣り合う凹部12同士が離間されている状態でエッチングを停止する。換言すれば、X方向およびY方向において隣り合う凹部12同士の間では基板11の上面11aが除去され、W方向において隣り合う凹部12同士の間では基板11の上面11aが残っている状態でエッチングを停止する。なお、W方向においても基板11の上面11aが除去されるまでエッチングしてしまうと、マスク層60の浮きが生じてマスク層60が剥がれてしまうおそれがある。
次に、図6(a)に示すように、基板11からマスク層60を除去する。マスク層60が多結晶シリコンで形成されている場合、マスク層60の除去には、例えば水酸化テトラメチルアンモニウム(Tetramethylammonium hydroxide;TMAH)を用いることができる。これにより、基板11の領域D1に形成された複数の凹部12と、基板11の領域D2に形成されたアライメントマーク17とが露出する。以上の図5(c)から図6(a)に示す工程が、基板11に複数の凹部12を形成する凹部形成工程に相当する。
次に、図6(b)に示すように、基板11の領域D1と領域D2とに亘って、透光材料層13aを形成する(第1透光材料層形成工程)。透光材料層13aは、光透過性を有し、基板11の屈折率と略同一の屈折率を有するとともに、基板11の熱膨張係数と略同一の熱膨張係数を有するSiO2などの無機材料で形成する。透光材料層13aは、例えば、化学気相成長法(CVD法)などを用いて成膜できる。
透光材料層13aは、所定の膜厚として、W方向において隣り合う凹部12の境界部分における透光材料層13aの上面がアライメントマーク17の上面よりも高くなるような膜厚で形成する。これにより、複数の凹部12と、隣り合う凹部12同士の境界部分と、アライメントマーク17とが透光材料層13aで覆われ、透光材料層13aの表面には基板11の表面形状が反映される。これにより、透光材料層13aには、複数の凹部12に対応して複数の凹部14が形成される。
透光材料層13aの膜厚は、アライメントマーク17の膜厚や平坦化工程での研磨量のばらつきなどに応じて、例えば1μm〜2μm程度の範囲で適宜設定される。透光材料層13aの膜厚が厚いほど、凹部14の径、すなわち凹部14に透光材料層15aを埋め込むことで構成されるマイクロレンズMLのレンズ径は小さくなる。したがって、レンズ径をできるだけ大きくするには、透光材料層13aの膜厚は、後述する平坦化工程でアライメントマーク17を確実に保護できる範囲で薄い方が好ましい。
次に、図6(c)に示すように、透光材料層13aを覆い凹部14を埋め込むように、透光材料層15aを形成する。透光材料層15aは、光透過性を有し、透光材料層13aの屈折率よりも高い屈折率を有するSiONなどの無機材料で形成する。
透光材料層15aは、例えば、化学気相成長法(CVD法)などを用いて成膜できる。透光材料層15aの膜厚は、透光材料層15aの最低部(凹部14の平面的な中心部)が透光材料層13aの最高部(凹部14同士の境界部分およびアライメントマーク17上の部分)よりも高くなるような(上方に位置するような)膜厚となるように適宜設定される。これにより、透光材料層15aの表面は、複数の凹部14と凹部14同士の境界部分との段差が反映された凹凸形状となる。
次に、図6(d)に示すように、透光材料層15aに対して平坦化処理を施す(平坦化工程)。平坦化工程では、例えば、CMP(Chemical Mechanical Polishing)処理などを用いて、透光材料層15aの表面を研磨する。図6(d)に2点鎖線で示すように、透光材料層15aの表面側の凸状部分が除去され、W方向において隣り合う凹部14同士の境界部分で透光材料層13aの少なくとも一部が露出し、かつ、アライメントマーク17が露出しないところで研磨を停止する。
平坦化工程では、透光材料層13aの表面も、W方向において隣り合う凹部14同士の境界部分、およびアライメントマーク17と重なる部分で研磨されてその一部が除去される。このとき、透光材料層13aの基板11の上面11aに対する残厚は、アライメントマーク17の膜厚や平坦化工程での研磨量のばらつきなどに応じて、例えば0.5μm〜1μm程度の範囲で適宜設定される。
このように、透光材料層13a(透光層13)がアライメントマーク17を覆って設けられていることで、平坦化工程において透光材料層15aに不連続部分16が形成されても、アライメントマーク17が除去されることを防止できる。なお、平坦化工程における平坦化処理の方法としては、CMP処理に限定されるものではなく、エッチバック法を用いてもよい。
平坦化工程を行った結果、図6(e)に示すように、領域D1におけるW方向に隣り合う凹部14同士の境界部分と、領域D2おけるアライメントマーク17を覆う部分とが露出する透光層13が形成される。そして、領域D1に、W方向に隣り合う凹部14同士の境界部分に不連続部分16を有する透光層15が形成される。透光層13の表面と透光層15の表面とは、段差がほぼない状態に平坦化されている。これにより、マイクロレンズアレイ基板10が完成する。
この後マイクロレンズアレイ基板10を備えた素子基板20を製造する場合は、マイクロレンズアレイ基板10上に、光路長調整層21、遮光層22、絶縁層23、TFT24と、絶縁層25と、遮光層26と、絶縁層27と、画素電極28と、配向膜29とを順に形成する。
TFT24を形成する工程では、マイクロレンズアレイ基板10が高温加熱や冷却などの温度変化に晒されるが、基板11、透光層13、および透光層15は無機材料で構成されているので、高温加熱に耐えられる。そして、透光層15が不連続部分16を有することにより、透光層15にかかる応力が分散され緩和されるので、透光層15のクラックを抑えることができる。また、遮光層22を形成する工程では、アライメントマーク17を基準として、マイクロレンズMLに対して遮光層22の位置ズレが生じないように位置合わせを行うことができる。
ところで、図示はしないが、本実施形態のように透光材料層13a(透光層13)を設ける代わりに、領域D2において基板11の上面11aから下方に掘り下げた凹部を形成し、その凹部にアライメントマーク17を形成する方法も考えられる。そうすれば、基板11の上面11aが露出して不連続部分16が形成されるまで透光層15の表面側の部分を除去しても、アライメントマーク17は基板11の上面11aよりも下方にあるので、アライメントマーク17が除去されることを抑止できる。
しかしながら、このような方法では、図5(b)に示す工程でフォトリソグラフィ法により膜17aをパターニングしてアライメントマーク17を形成する際に、基板11の上面11aと掘り下げた凹部との段差により、膜17aをパターニングするためのレジストを凹部内に均一に塗布することは困難である。例えば、凹部の側面は他の部分と比べてレジストの膜厚が薄くなり易く、そのため、膜17aをパターニングするエッチング工程でレジストが剥がれてしまうおそれがある。
また、このような方法では、図5(c)に示す工程でも同様に、マスク層60を凹部内に塗布すると、凹部の側面でマスク層60の膜厚が薄くなり、図5(e)に示すエッチング工程でマスク層60が剥がれてしまうおそれがある。さらに、基板11に凹部を形成するための、マスク層の形成、露光、エッチング、マスク層の除去などの工程が別途必要となる。そのため、本実施形態の方法と比べて、工程が増加し生産性の低下を招くこととなる。
本実施形態の方法によれば、透光材料層13a(透光層13)を形成する工程が追加となるだけで、透光材料層15a(透光層15)に不連続部分16を形成でき、かつ、アライメントマーク17が除去されることを防止できる。
なお、対向基板30が備えるマイクロレンズアレイ基板31も、マイクロレンズアレイ基板10と同様の工程で製造できる。ただし、マイクロレンズアレイ基板31は、マイクロレンズアレイ基板10の透光層13に相当する層を有していないので、上述の工程のうち透光層13を形成する工程は不要となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態と比べて、素子基板が備えるマイクロレンズアレイ基板の構成が異なるが他の構成はほぼ同じであるので、素子基板が備えるマイクロレンズアレイ基板の構成および製造方法について、第1の実施形態に対する相違点を説明する。図7は、第2の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略断面図である。詳しくは、図7は、図1のA−A’線に沿った概略断面図である。図8は、第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略図である。詳しくは、図8(a)はマイクロレンズアレイ基板の概略平面図であり、図8(b)は図8(a)のB−B’線に沿った概略断面図である。
図7に示すように、第2の実施形態に係る液晶装置1Aは、素子基板20と、対向基板30と、液晶層40とを備えている。第2の実施形態に係る素子基板20は、マイクロレンズアレイ基板10Aと、光路長調整層21と、遮光層22と、絶縁層23と、TFT24と、絶縁層25と、遮光層26と、絶縁層27と、画素電極28と、配向膜29とを備えている。
<マイクロレンズアレイ基板>
マイクロレンズアレイ基板10Aは、基板11と、透光層13Aと、透光層15Aとを備えている。透光層13Aは、基板11に形成された複数の凹部12の形状が反映された複数の凹部14Aを有している。透光層13Aは、第1の実施形態に係る透光層13よりも厚い膜厚で形成されている。そのため、凹部14Aの径は、第1の実施形態に係る凹部14の径よりも小さく形成されている。透光層15Aは、複数の凹部14Aを埋め込むように設けられている。
図8(a)に示すように、第2の実施形態では、W方向だけでなくX方向およびY方向においても、隣り合う凹部14A同士が互いに離間されている。したがって、透光層15Aは、W方向だけでなくX方向およびY方向においても、隣り合う凹部14A同士が互いに離間されている。すなわち、透光層15Aは凹部14A毎に分断されており、平面視で略円形の透光層15A(凹部14A)を区画するように透光層13Aが露出している。
第2の実施形態では、透光層15Aが凹部14A毎に分断されているので、第1の実施形態と比べて、透光層15Aにかかる応力は凹部14A毎に分散されるとともにより小さくなる。したがって、上層にTFT24を形成する工程などにおいて、マイクロレンズアレイ基板10Aが高温加熱や冷却などの温度変化に晒されても、第1の実施形態よりも効果的に、透光層15Aのクラックを抑えることができる。
また、図8(b)に示すように、第2の実施形態でも、透光層13Aでアライメントマーク17を覆うことで、第1の実施形態と同様にアライメントマーク17が除去されることを防止できる。
<マイクロレンズアレイ基板の製造方法>
第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Aの製造方法は、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10の製造方法とほぼ同様であるので、図5および図6を参照して説明する。
第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Aの製造方法では、図6(b)に示す第1透光材料層形成工程で、第1の実施形態と比べて、透光材料層13aの膜厚をアライメントマーク17の膜厚に対してより厚く形成する。より具体的には、透光材料層13aの所定の膜厚として、図6(b)に示すW方向だけでなく、X方向およびY方向(図7に示すA−A’線に沿った断面)において隣り合う凹部14A同士の境界部分における上面も、アライメントマーク17の上面よりも高くなるような膜厚で透光材料層13aを形成すればよい。
そして、図6(d)に示す平坦化工程で、図6(d)に示すW方向だけでなく、X方向およびY方向(図7に示すA−A’線に沿った断面)においても、隣り合う凹部14A同士の境界部分で透光材料層13aが露出し(透光材料層15aが離間され)、かつ、アライメントマーク17が露出しないところで研磨を停止すればよい。これにより、透光層13Aが露出することで、凹部14A毎に分断された透光層15Aを形成することができる。
第2の実施形態では、凹部12の径が同じであっても、透光材料層13a(透光層13A)の膜厚と平坦化工程における研磨量とを適宜設定することで、透光層15Aを凹部14A毎に分断することができる。なお、第2の実施形態においても、アライメントマーク17の膜厚、透光材料層13a(透光層13A)の膜厚、および透光材料層13a(透光層13A)の基板11の上面11aに対する残厚は、第1の実施形態と同様の範囲で適宜設定されることが好ましい。
<電子機器>
次に、上述した実施形態の電気光学装置を適用可能な電子機器の一例について図9を参照して説明する。図9は、電子機器としてのプロジェクターの構成を示す概略図である。
図9に示すように、電子機器としてのプロジェクター(投射型表示装置)100は、偏光照明装置110と、光分離素子としての2つのダイクロイックミラー104,105と、3つの反射ミラー106,107,108と、5つのリレーレンズ111,112,113,114,115と、3つの液晶ライトバルブ121,122,123と、光合成素子としてのクロスダイクロイックプリズム116と、投射レンズ117とを備えている。
偏光照明装置110は、例えば超高圧水銀灯やハロゲンランプなどの白色光源からなる光源としてのランプユニット101と、インテグレーターレンズ102と、偏光変換素子103とを備えている。ランプユニット101と、インテグレーターレンズ102と、偏光変換素子103とは、システム光軸Lに沿って配置されている。
ダイクロイックミラー104は、偏光照明装置110から射出された偏光光束のうち、赤色光(R)を反射させ、緑色光(G)と青色光(B)とを透過させる。もう1つのダイクロイックミラー105は、ダイクロイックミラー104を透過した緑色光(G)を反射させ、青色光(B)を透過させる。
ダイクロイックミラー104で反射した赤色光(R)は、反射ミラー106で反射した後にリレーレンズ115を経由して液晶ライトバルブ121に入射する。ダイクロイックミラー105で反射した緑色光(G)は、リレーレンズ114を経由して液晶ライトバルブ122に入射する。ダイクロイックミラー105を透過した青色光(B)は、3つのリレーレンズ111,112,113と2つの反射ミラー107,108とで構成される導光系を経由して液晶ライトバルブ123に入射する。
光変調素子としての透過型の液晶ライトバルブ121,122,123は、クロスダイクロイックプリズム116の色光ごとの入射面に対してそれぞれ対向配置されている。液晶ライトバルブ121,122,123に入射した色光は、映像情報(映像信号)に基づいて変調され、クロスダイクロイックプリズム116に向けて射出される。
クロスダイクロイックプリズム116は、4つの直角プリズムが貼り合わされて構成されており、その内面には赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が合成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ117によってスクリーン130上に投射され、画像が拡大されて表示される。
液晶ライトバルブ121は、上述した各実施形態の液晶装置1,1Aのいずれかが適用されたものである。液晶ライトバルブ121は、色光の入射側と射出側とにおいてクロスニコルに配置された一対の偏光素子の間に隙間を置いて配置されている。他の液晶ライトバルブ122,123も同様である。
このようなプロジェクター100の構成によれば、複数の画素Pが高精細に配置されていても、入射した色光を効率よく利用可能な液晶装置1,1Aのいずれかを備えているので、品質が高く明るいプロジェクター100を提供することができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形及び応用が可能である。変形例としては、例えば、以下のようなものが考えられる。
(変形例1)
上記の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法では、基板11に凹部12を形成する凹部形成工程の後にアライメントマーク17を透光材料層13aで覆う構成であったが、本発明はこのような形態に限定されない。例えば、凹部形成工程の前にアライメントマーク17を別の透光材料層で覆う構成としてもよい。図10は、変形例1に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図である。なお、図10の各図は、図4(a)のB−B’線に沿ったW方向における断面図に相当する。図10(b),(c),(d),(e)に示す工程は、第1の実施形態における図5(c),(d),(e),図6(a)に示す工程にそれぞれ相当する。
変形例1に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法は、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法におけるマーク形成工程と凹部形成工程との間に、基板11とアライメントマーク17とを覆う第3の透光材料層としての透光材料層19aを形成する工程を有している。
図5(b)に示すマーク形成工程の後に、図10(a)に示すように、基板11の上面11aとアライメントマーク17とを覆うように透光材料層19aを形成する。透光材料層19aは、光透過性を有し、基板11の屈折率と略同一の屈折率を有するとともに、基板11の熱膨張係数と略同一の熱膨張係数を有するSiO2などの無機材料で形成する。
次に、図10(b)に示すように透光材料層19aを覆うようにマスク層60を形成し、図10(c)に示すようにマスク層60に複数の開口部61を形成する。続いて、図10(d)に示すように、マスク層60の開口部61を介して透光材料層19aおよび基板11に等方性エッチング処理を施す。これにより、開口部61を中心として透光材料層19aと基板11とが等方的にエッチングされ、基板11の領域D1に複数の凹部12が形成される。透光材料層19aは、平面視で、隣り合う凹部12同士の境界部分とアライメントマーク17を覆う部分とが残留する。
次に、図10(e)に示すように、基板11からマスク層60を除去する。このとき、アライメントマーク17は透光材料層19aにより保護される。アライメントマーク17が非晶質シリコンで形成され、マスク層60が多結晶シリコンで形成されている場合、第1の実施形態の方法では、アライメントマーク17を覆ってマスク層60が形成されるため、TMAHなどを用いてマスク層60を除去する際にアライメントマーク17も除去されてしまうおそれがある。
また、アライメントマーク17が除去されないようにアライメントマーク17を金属材料で形成すると、製造設備が不純物で汚染されるおそれがある。これに対して、変形例1に係る方法では、アライメントマーク17を透光材料層19aで覆って保護するので、上述のリスクを回避することができる。
なお、透光材料層19aは、図10(e)に示す工程の後に、図6(b)に示す第1透光材料層形成工程で形成する透光材料層13aと同様の材料で構成されているので、透光材料層13aの機能を阻害することはない。
(変形例2)
また、凹部形成工程の前にアライメントマーク17のみを別の透光材料層で覆う構成としてもよい。図11は、変形例2に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図である。なお、図11の各図は、図4(a)のB−B’線に沿ったW方向における断面図に相当する。また、図11(b),(c),(d),(e)に示す工程は、第1の実施形態における図5(c),(d),(e),図6(a)に示す工程にそれぞれ相当する。
変形例2に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法は、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法におけるマーク形成工程と凹部形成工程との間に、アライメントマーク17を覆う第3の透光材料層としての透光材料層19bを形成する工程を有している。すなわち、変形例1では透光材料層19aで基板11とアライメントマーク17とを覆う構成であるのに対して、変形例2では、透光材料層19bでアライメントマーク17のみを覆う構成となっている。
図5(b)に示すマーク形成工程の後に、図11(a)に示すように、アライメントマーク17のみを覆うように透光材料層19bを形成する。透光材料層19bは、例えばアライメントマーク17が非晶質シリコンで形成されている場合、アライメントマーク17を高温で酸化させることで、アライメントマーク17の表面にSiO2膜からなる透光材料層19bを形成することができる。
図11(e)に示す基板11からマスク層60を除去する工程において、アライメントマーク17は透光材料層19bにより保護されるので、変形例1と同様に、アライメントマーク17が除去されるリスクを回避できる。
(変形例3)
上記の実施形態および変形例に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法では、マークとしてアライメントマーク17を設ける構成であったが、本発明はこのような形態に限定されない。マークとして、平坦化工程における透光層13,13Aの膜厚測定用マークを設ける構成としてもよい。図12は、変形例3に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略図である。詳しくは、図12(a)はマイクロレンズアレイ基板の概略平面図であり、図12(b)は図12(a)のB−B’線に沿った概略断面図である。
図12(a)に示すように、変形例3に係るマイクロレンズアレイ基板10Cは、マークとして、アライメントマーク17の他に、平坦化工程における透光層13,13Aの層厚測定用マーク18を備えている。層厚測定用マーク18は、例えば、Alなどの光反射性を有する金属材料で、平面視で矩形状に形成される。アライメントマーク17と層厚測定用マーク18とは、例えば、それぞれ領域D2における対角位置に設けられる。図12(b)に示すように、層厚測定用マーク18も、アライメントマーク17と同様に、透光層13,13Aに覆われている。
変形例3では、層厚測定用マーク18を設けることにより、図6(d)に示す平坦化工程において透光層13,13Aの層厚の制御を容易に行うことができる。したがって、平坦化工程において、アライメントマーク17上の透光層13,13Aの残厚をより確実に確保することができる。なお、アライメントマーク17および層厚測定用マーク18の配置は、図12(a)に示す配置に限定されるものではない。また、層厚測定用マーク18の平面形状は矩形状以外の形状であってもよい。さらに、領域D2に形成するマークは、アライメントマーク17および層厚測定用マーク18以外のマークであってもよい。
(変形例4)
上記の実施形態および変形例では、アライメントマーク17を非晶質シリコン、多結晶シリコン、金属材料で形成する構成であったが、本発明はこのような形態に限定されない。アライメントマーク17を、基板11に掘り込んで形成する構成としてもよい。基板11に掘り込んでアライメントマーク17を形成する場合でも、透光層13,13Aが設けられていないと、平坦化工程で隣り合う凹部14同士の間で基板11が露出して透光層15が離間されるまで平坦化処理を施すと、アライメントマーク17が消失してしまうおそれがある。上記の実施形態および変形例のように、透光層13,13Aを設けることで、アライメントマーク17の消失を抑止することができる。
(変形例5)
上記の実施形態および変形例では、素子基板20(マイクロレンズアレイ基板10)と対向基板30(マイクロレンズアレイ基板31)との双方にマイクロレンズMLを備えていたが、本発明はこのような形態に限定されない。素子基板20のみにマイクロレンズMLを備え、対向基板30にはマイクロレンズMLを備えていない構成としてもよい。また、この場合、素子基板20側から光が入射することとしてもよい。
(変形例6)
上記の実施形態および変形例では、マイクロレンズML(凹部14)が断面視で曲面状に形成されていたが、本発明はこのような形態に限定されない。マイクロレンズML(凹部14)が断面視で、例えば、底部に平坦面を有する曲面状、斜面を有する曲面状、V字状など他の形状を有していてもよい。
(変形例7)
上記の実施形態および変形例では、透光層15,15Aを基板11よりも光屈折率の高い材料で形成していたが、本発明はこのような形態に限定されない。透光層15,15Aを、基板11よりも光屈折率の低い材料で形成してもよい。
(変形例8)
上記の実施形態および変形例では、マイクロレンズアレイ基板10,10A,10Cを素子基板20に備えていたが、本発明はこのような形態に限定されない。例えば、マイクロレンズアレイ基板10,10A,10Cを対向基板30に備えた構成としてもよい。また、マイクロレンズアレイ基板10,10A,10Cを素子基板20および対向基板30の双方に備えた構成としてもよい。
(変形例9)
上記の実施形態および変形例では、マイクロレンズアレイ基板10,10A,10Cにおいて、マイクロレンズML(凹部14)がマトリックス状に配列された構成であったが、本発明はこのような形態に限定されない。マイクロレンズMLの配列は、画素Pの配列に対応して、例えば、ハニカム状の配列など異なる配列であってもよい。
(変形例10)
上述した実施形態および変形例では、マイクロレンズアレイ基板10,10A,10Cにおいて、一つのマイクロレンズMLが一つの画素Pに対応して設けられた構成であったが、本発明はこのような形態に限定されない。例えば、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3つの画素Pが画像を形成する際の一つの単位となる場合などに、一つのマイクロレンズMLが赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3つの画素Pに対応して設けられた構成としてもよい。
(変形例11)
上述した実施形態および変形例のマイクロレンズアレイ基板10,10A,10Cを適用可能な電気光学装置は、液晶装置1に限定されない。マイクロレンズアレイ基板10,10A,10Cは、液晶装置以外の電気光学装置にも応用することができ、例えば、撮像素子(イメージセンサー)を有する撮像装置に応用することができる。マイクロレンズアレイ基板10,10A,10Cを備えた撮像装置では、撮像素子に入射する光をマイクロレンズMLによって集光することができる。撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device)型が挙げられる。
(変形例12)
上述した実施形態の液晶装置1,1Aを適用可能な電子機器は、プロジェクター100に限定されない。液晶装置1,1Aは、例えば、投射型のHUD(ヘッドアップディスプレイ)や直視型のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)、または電子ブック、パーソナルコンピューター、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダー型あるいはモニター直視型のビデオレコーダー、カーナビゲーションシステム、電子手帳、POSなどの情報端末機器の表示部として好適に用いることができる。
1,1A…液晶装置(電気光学装置)、10,10A,10C…マイクロレンズアレイ基板、11…基板、11a…上面(第1面)、12…凹部(第1凹部)、13a…透光材料層(第1透光材料層)、14…凹部(第2凹部)、15a…透光材料層(第2透光材料層)、17…アライメントマーク(マーク)、18…層厚測定用マーク(マーク)、19a…透光材料層(第3透光材料層)、19b…透光材料層(第3透光材料層)、20…素子基板(第1基板)、30…対向基板(第2基板)、40…液晶層(電気光学層)、24…TFT(スイッチング素子)、60…マスク層、61…開口部、100…プロジェクター(電子機器)、ML…マイクロレンズ、MLA…マイクロレンズアレイ。

Claims (8)

  1. 複数のマイクロレンズが配置された第1領域と、前記第1領域の外側に位置する第2領域と、を有するマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、
    光透過性を有する基板の第1面の前記第2領域にマークを形成するマーク形成工程と、
    前記基板の前記第1面の前記第1領域に複数の第1凹部を形成する凹部形成工程と、
    前記基板の前記第1面の前記第1領域および前記第2領域に前記マークと前記複数の第1凹部とを覆うように透光性材料を所定の膜厚で配置して、前記複数の第1凹部の形状が反映された複数の第2凹部を有する第1透光材料層を形成する第1透光材料層形成工程と、
    前記第1透光材料層を覆い前記複数の第2凹部を埋め込むように、光透過性を有し前記第1透光材料層とは異なる屈折率を有する第2透光材料層を形成する工程と、
    隣り合う前記複数の第2凹部の境界部分で前記第1透光材料層の少なくとも一部が露出し、かつ、前記マークが露出しないように、前記第2透光材料層に対して平坦化処理を施す平坦化工程と、を備えていることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、
    前記複数のマイクロレンズは、第1方向、前記第1方向と交差する第2方向、前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向に配列され、
    前記平坦化工程では、前記第1方向、前記第2方向、および前記第3方向において隣り合う前記複数の第2凹部の境界部分で前記第1透光材料層が露出するように平坦化処理を施すことを特徴とするマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
  3. 請求項2に記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、
    前記第1透光材料層形成工程では、前記所定の膜厚として、前記第1方向、前記第2方向、および前記第3方向において隣り合う前記複数の第2凹部の境界部分における前記第1透光材料層の上面が前記マークの上面よりも高くなる膜厚で前記第1透光材料層を形成することを特徴とするマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、
    前記基板と前記第1透光材料層とは、略同一の熱膨張係数を有する無機材料からなることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、
    前記凹部形成工程は、
    前記基板の前記第1面の前記第1領域と前記第2領域とにマスク層を形成する工程と、
    前記マスク層の前記第1領域に前記基板が露出する複数の開口部を形成する工程と、
    前記マスク層の前記開口部を介して前記基板にエッチングを施すことにより前記複数の第1凹部を形成する工程と、
    前記マスク層を除去する工程と、を含み、
    前記マーク形成工程と前記凹部形成工程との間に、前記マークを覆う第3の透光材料層を形成する工程を有することを特徴とするマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、
    前記マーク形成工程で形成するマークは、アライメントマークを含むことを特徴とするマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、
    前記マーク形成工程で形成するマークは、前記平坦化工程における前記第1透光材料層の層厚測定用のマークを含むことを特徴とするマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
  8. 第1基板と、前記第1基板に対向配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置された電気光学層と、を備えた電気光学装置の製造方法であって、
    請求項1から7のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板を前記第1基板に備え、
    前記マイクロレンズアレイ基板の前記第2透光材料層の上層にスイッチング素子を形成する工程を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
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