JP2015049237A - 監視システム - Google Patents

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雄大 谷本
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Abstract

【課題】有用な電波をより無駄なく人間の動作の監視に用いる。【解決手段】所定エリアに配置され、間欠的に電波を送信する送信機と、前記送信機から受信した電波を用いて前記所定エリアにおける人間の動作を監視する受信機とを備え、前記受信機は、前記送信機が送信する電波に含まれる所定のデータパターンを検出し、前記データパターンの検出タイミングに基づいて、前記送信機が送信する電波に含まれる前記送信機の識別情報を取得し、前記受信機は、取得した前記識別情報が所定の識別情報と一致する場合、前記送信機から受信した電波のうち、前記検出タイミングに対応する電波を用いて前記所定エリアにおける人間の動作を監視し、前記受信機は、前記送信機による前記データパターンの送信タイミング以外、または前記送信タイミングを含む所定期間以外において、前記データパターンの検出または前記検出タイミングの使用を停止する、監視システム。【選択図】図2

Description

本発明は、監視システムに関し、特に、電波を用いて人間の動作を監視する監視システムに関する。
室内等の所定エリアにおいて、人の動作を検知する侵入検知装置が開発されている。侵入検知方法の一例として、たとえば、「UWB−IRによる屋内侵入者検知に関する検討」寺阪圭司 他、電子情報通信学会論文誌B、第J90−B巻、第1号、99.97−100、2007年1月1日(非特許文献1)には、UWB−IR(Ultra WideBand−Impulse Radio)による伝搬遅延プロファイルすなわち電力遅延プロファイルを用いる方法が開示されている。
しかしながら、非特許文献1に記載の方法では、広帯域の信号を用いることから他の無線サービスとの干渉が問題となり、また、受信信号の電力を用いることから屋内におけるマルチパスフェージングの影響を受け、検出精度が劣化する場合がある。
このような問題点を解決するための技術として、たとえば、特開2008−216152号公報(特許文献1)には、以下のような構成が開示されている。すなわち、イベント検出装置は、各アレイアンテナの受信信号に基づいて固有ベクトルすなわち到来角分布を計算し、当該固有ベクトルと、比較基準となる平時の固有ベクトルとの内積値を計算する。そして、イベント検出装置は、この内積値と所定のしきい値との比較結果に基づいて、イベントの発生すなわち侵入者の検知を行なう。
「UWB−IRによる屋内侵入者検知に関する検討」寺阪圭司 他、電子情報通信学会論文誌B、第J90−B巻、第1号、pp.97−100、2007年1月1日 IEEE Standard for Local and metropolitan area networks Part 15.4: Low−Rate Wireless Personal Area Networks (LR−WPANs)、LAN/MAN Standards Committee IEEE Computer Society、IEEE Std 802.15.4−2011
特開2008−216152号公報
特許文献1に記載のイベント検出装置では、たとえば、受信機が、不要な電波を送信する送信機および有用な電波を送信する送信機から同じ搬送波周波数の電波を短い時間をあけて受信する場合において、以下の問題を生ずることがある。すなわち、受信機では、たとえば、不要な電波を受信した後短い時間をあけて有用な電波を受信する場合、不要な電波についての処理が長引くことによって有用な電波の一部または全部を人間の動作の監視に用いることができなくなるという問題を生ずることがある。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、電波を用いて所定エリアにおける人間の動作を監視する構成において、有用な電波をより無駄なく人間の動作の監視に用いることが可能な監視システムを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる監視システムは、所定エリアに配置され、間欠的に電波を送信する送信機と、上記送信機から受信した電波を用いて上記所定エリアにおける人間の動作を監視する受信機とを備え、上記受信機は、上記送信機が送信する電波に含まれる所定のデータパターンを検出し、上記データパターンの検出タイミングに基づいて、上記送信機が送信する電波に含まれる上記送信機の識別情報を取得し、上記受信機は、取得した上記識別情報が所定の識別情報と一致する場合、上記送信機から受信した電波のうち、上記検出タイミングに対応する電波を用いて上記所定エリアにおける人間の動作を監視し、上記受信機は、上記送信機による上記データパターンの送信タイミング以外、または上記送信タイミングを含む所定期間以外において、上記データパターンの検出または上記検出タイミングの使用を停止する。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える監視システムとして実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする監視方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したりすることができる。また、監視システムの一部または全部を実現する半導体集積回路として実現したり、監視システムを構成する受信機および送信機として実現したりすることができる。
本発明によれば、電波を用いて所定エリアにおける人間の動作を監視する構成において、有用な電波をより無駄なく人間の動作の監視に用いることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムの使用イメージを示す図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムの構成を示す図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る送信機および無線機が送信するフレームの一例を示す図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける受信機の構成を示す図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る送信機、無線機および受信機におけるフレームの処理タイミングの一例を示す図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機における希望波選別部の構成を示す図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態に係る期間設定部が推定する送信期間の一例を示す図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機における信号減衰部の構成を示す図である。 図9は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機における希望波選別部の構成を示す図である。 図10は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機における希望波選別部の構成を示す図である。 図11は、本発明の第1の実施の形態に係るフレーム処理部のソフトウェア構成の一例を示す図である。 図12は、本発明の第1の実施の形態に係る送信機が無線信号を送信する際の動作手順を定めたフローチャートである。 図13は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機が人間の動作を監視する際の動作手順を定めたフローチャートである。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る監視システムは、所定エリアに配置され、間欠的に電波を送信する送信機と、上記送信機から受信した電波を用いて上記所定エリアにおける人間の動作を監視する受信機とを備え、上記受信機は、上記送信機が送信する電波に含まれる所定のデータパターンを検出し、上記データパターンの検出タイミングに基づいて、上記送信機が送信する電波に含まれる上記送信機の識別情報を取得し、上記受信機は、取得した上記識別情報が所定の識別情報と一致する場合、上記送信機から受信した電波のうち、上記検出タイミングに対応する電波を用いて上記所定エリアにおける人間の動作を監視し、上記受信機は、上記送信機による上記データパターンの送信タイミング以外、または上記送信タイミングを含む所定期間以外において、上記データパターンの検出または上記検出タイミングの使用を停止する。
このような構成により、受信機では、送信タイミング以外、または送信タイミングを含む所定期間以外において、送信機以外の装置が送信する不要な電波に含まれるデータパターンの検出または検出タイミングの使用が停止されるので、不要な電波に含まれる識別情報の取得処理等が行われることを防ぐことができる。
これにより、受信機では、不要な電波についての処理等が長引くことによって送信機が送信する有用な電波の一部または全部を人間の動作の監視に用いることができなくなることを回避することができる。
すなわち、有用な電波をより無駄なく人間の動作の監視に用いることができるので、所定エリアにおける人間の動作の監視精度を向上させることができる。
(2)好ましくは、上記送信機は、周期的に電波を送信し、上記受信機は、上記検出タイミングに基づいて、上記送信機による上記データパターンの送信タイミングを推定する。
このような構成により、受信機では、たとえば送信機および受信機が同期していない場合においても、検出タイミングと送信機が電波を送信する周期とから送信タイミングを正しく推定することができる。
これにより、受信機において、不要な電波に含まれる識別情報の取得処理等が行われることを確実に防ぐことができる。
また、送信機および受信機が同期していない場合においても監視システムを正しく動作させることができるので、送信機および受信機の構成の簡略化を図ることができる。
(3)好ましくは、上記受信機は、上記送信機からの電波を受信して受信信号を出力する受信部と、上記受信部から受けた上記受信信号から上記データパターンを検出する検出部と、上記受信部と上記検出部との間に接続され、上記送信機が電波を送信する送信期間以外、または上記送信期間を含む所定期間以外において、上記受信部から上記検出部への上記受信信号を減衰させる減衰部とを備える。
このような構成により、送信期間以外、または送信期間を含む所定期間以外において、送信機以外の装置からの電波に基づく受信信号を検出部の入力前に減衰させることができるので、不要な電波に含まれるデータパターンを検出してしまうことを回避することができる。
これにより、受信機において、不要な電波に含まれる識別情報の取得処理等が行われることをより確実に防ぐことができる。
(4)好ましくは、上記受信機は、上記送信機からの電波を受信して受信信号を出力する受信部と、上記受信部から受けた上記受信信号を復調して受信データを出力する復調部と、上記復調部から受けた受信データから上記データパターンを検出する検出部とを備え、上記復調部は、上記送信機が電波を送信する送信期間以外、または上記送信期間を含む所定期間以外において、上記受信信号の復調動作を停止する。
このような構成により、送信期間以外、または送信期間を含む所定期間以外において、検出部では、復調動作を停止した復調部からたとえばヌルデータを受けるので、送信機以外の他の装置からの不要な電波に含まれるデータパターンを検出してしまうことを回避することができる。
これにより、受信機において、不要な電波に含まれる識別情報の取得処理等が行われることをより確実に防ぐことができる。
(5)好ましくは、上記受信機は、上記送信機からの電波を受信して受信信号を出力する受信部と、上記受信部から受けた上記受信信号から上記データパターンを検出し、上記データパターンの検出タイミングを通知する検出部と、上記検出部によって通知された上記検出タイミングに基づいて、上記送信機が送信する電波に含まれる上記送信機の識別情報を取得する識別情報取得部とを備え、上記検出部は、上記送信タイミング以外、または上記送信タイミングを含む所定期間以外において、上記検出タイミングの通知を停止する。
このような構成により、送信タイミング以外、または送信タイミングを含む所定期間以外において、送信機以外の他の装置からの電波に基づく検出タイミングの通知を停止させることができるので、不要な電波に含まれるデータパターンの検出タイミングを使用してしまうことを回避することができる。
これにより、受信機において、不要な電波に含まれる識別情報の取得処理等が行われることをより確実に防ぐことができる。
(6)好ましくは、上記受信機は、複数レイヤを有するプロトコルに従って動作し、上記複数レイヤのうち、物理レイヤの処理を行うことにより上記データパターンを検出する。
このように、物理レイヤにおいてデータパターンの検出処理が完結する構成により、たとえば、データパターンの検出処理を行う際に物理レイヤにおける処理に加えて他のレイヤにおける処理を要する構成と比べて、データパターンの検出処理に要する時間をより短くすることができる。
これにより、送信機からの電波をより早いタイミングからサンプリングすることができるので、有用な電波をより無駄なく人間の動作の監視に用いることができる。
また、受信した電波を用いて所定エリアにおける人間の動作をリアルタイムに監視することができるので、サンプリング結果を蓄積するためのバッファを不要にするか、またはバッファの容量を小さくすることができる。
(7)好ましくは、上記受信機は、上記検出タイミングより後に上記送信機から送信される電波を用いて上記所定エリアにおける人間の動作を監視する。
このような構成により、検出タイミングより時間的に前の送信機からの電波を用いて所定エリアにおける人間の動作を監視する構成と比べて、たとえば、サンプリング結果を蓄積するためのバッファを不要にするか、またはバッファの容量を小さくすることができるので、受信機101の構成の簡略化を図ることができる。
(8)好ましくは、上記送信機および上記受信機は、IEEE802.15.4方式に従って通信を行い、上記データパターンはSFD(Start of Frame Delimiter)である。
このような構成により、受信機では、オフセットQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式に従って送信機からの電波を簡易に復調することができるので、SFDの検出処理に要する時間を短くすることができる。また、受信機における処理をリアルタイムで行うことができる。
また、たとえば、IEEE802.15.4規格を満たす既製品のZigBee(登録商標)機器を送信機として用いることができるので、監視システムの低コスト化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムの使用イメージを示す図である。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システム(監視システム)201は、動体検知センサとして機能する。侵入検知システムとして最低一組の送信機151および受信機101が、警戒エリアとしたい閉空間、たとえば家の中に設置される。そして、侵入検知システムは、送信機151から一定間隔以内または連続的に送信される電波を受信機101で受信し、受信した電波に基づいて信号処理を行なうことにより、室内に侵入した人間およびドアの開閉等を検知する。
たとえば、侵入検知システム201における受信機101は、アレイ式電波センサであり、複数の受信アンテナ素子を備え、閉空間における電波伝搬の変化を利用して動体の検知機能を実現する。侵入検知システム201が使用する電波は、原理上は周波数および帯域幅等に制約はない。
[構成および基本動作]
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムの構成を示す図である。
図2を参照して、室内等の所定エリアにおいて、受信機101と、送信機151と、無線機161A,161Bとが設けられている。受信機101と送信機151とで侵入検知システム201が構成される。以下、無線機161A,161Bの各々を無線機161とも称する。
送信機151は、たとえば、間欠的に電波を送信する。具体的には、送信機151は、たとえば、IEEE802.15.4(非特許文献2)規格等の所定の無線通信方式に従って受信機101へ間欠的に無線信号を送信する。この無線信号は、たとえば2.4GHz帯の無線信号である。
無線機161は、たとえば、ZigBee機器であり、IEEE802.15.4規格の無線通信方式に従って他の無線機161と無線信号を送受信する。この無線信号は、たとえば2.4GHz帯の無線信号である。
また、送信機151は、たとえば、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式を採用した時分割の通信を行う。このため、送信機151は、電波の送信の際、キャリアセンスを行い、他の装置が電波を送信しているか否かを判断する。
ここで、他の装置とは、たとえば所定エリアに設置された無線機161である。無線機161もまた、送信機151と同様にCSMA/CA方式を用いて時分割で通信する。
より詳細には、送信機151は、たとえば、他の装置から送信される電波を受信し、受信した電波のRSSI(Received Signal Strength Indication)信号を生成する。そして、送信機151は、RSSI信号のレベルが所定値より大きい場合、他の装置が電波を送信中であると判断して電波の送信を延期し、所定時間経過後、再度キャリアセンスを行う。一方、送信機151は、RSSI信号のレベルが所定値以下である場合、他の装置が電波を送信していないと判断し、受信機101へ電波を送信する。
また、送信機151は、たとえば、周期的に電波を送信する。具体的には、送信機151は、たとえば、100ミリ秒の周期で受信機101へ無線信号を送信する。なお、たとえば、送信機151において他の処理による割り込みが発生する場合、または送信機151がCSMA/CA方式に従って電波の送信を待機する場合等により、送信機151による電波の送信周期が揺らぐ場合がある。
受信機101は、たとえば、侵入検知装置として、送信機151および無線機161等の複数の装置が無線信号を送信するエリアにおいて、人間の動作を検知する。
受信機101は、たとえば、送信機151から受信した電波を用いて所定エリアにおける人間の動作を検知する。より詳細には、受信機101は、所定エリアの状態を示す空間特徴量に基づいて、当該エリアにおける人間の動作を検知する。すなわち、受信機101は、反射および回折等の波動伝搬の性質に基づいて、所定エリア内の状態を監視する。具体的には、受信機101は、複数のアンテナの受信信号に基づいて計算された到来角分布を監視することにより、人間の動作を検知する。
侵入検知システム201では、受信機101は、たとえば2.4GHz帯のIEEE802.15.4規格の無線通信方式に従う通信信号の電波を利用して検知動作を行なう。
なお、送信機151および受信機101は、たとえば同期していない。このため、送信機151におけるクロックの進み方と受信機101におけるクロックの進み方とは異なる。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る送信機および無線機が送信するフレームの一例を示す図である。
図3を参照して、フレーム401は、たとえば、送信される順に同期ヘッダ(SHR:Synchronization Header)、PHYヘッダ(PHR:PHY Header)およびデータユニット(PSDU:PHY Service Data Unit)により構成される。データユニットの領域には、MACヘッダ、MACペイロードおよびMACフッタが含まれる。
同期ヘッダは、たとえば5オクテットの領域を有する。同期ヘッダの1オクテット目から4オクテット目までの領域には、たとえばプリアンブルとして0x00000000の値が格納される。以下、「0x」で始まる数字は、「0x」以降の数字が16進数で表されていることを意味する。また、同期ヘッダの5オクテット目の領域には、たとえばフレーム401の開始位置を示すSFDとして0xA7の値が格納される。
PHYヘッダは、たとえば1オクテットの領域を有する。PHYヘッダの1オクテット目の領域には、たとえばデータユニット長を示す値が格納される。
データユニットにおいて、MACヘッダおよびMACペイロードは、たとえば可変の領域を有し、また、MACフッタは、たとえば2オクテットの領域を有する。MACヘッダには、たとえばフレーム401を送信する装置の識別情報であるID情報が格納される。MACペイロードには、たとえばデータ情報が格納される。MACフッタには、たとえばMACヘッダおよびMACペイロードに格納された値の誤りの有無を検出するためのCRC(Cyclic Redundancy Check)情報が格納される。
[受信機の構成]
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける受信機の構成を示す図である。
図4を参照して、受信機101は、受信信号監視部51と、アレイ受信部52と、制御部53とを備える。受信信号監視部51は、アンテナ(受信部)61と、希望波選別部62とを含む。アレイ受信部52は、アンテナ部21と、受信回路22と、分岐回路35と、発振器36とを含む。アンテナ部21は、たとえば4本のアンテナを含む。受信回路22は、アンテナ部21におけるアンテナに対応して、バンドパスフィルタ31、ローノイズアンプ32、直交復調器33およびA/Dコンバータ(ADC)34の組を4つ含む。受信回路22におけるこれらの組を、それぞれRX1,RX2,RX3,RX4と称する。制御部53は、空間特徴量算出部11と、検知部12と、メモリ13と、メモリ制御部14とを含む。
受信信号監視部51は、たとえば送信機151からの無線信号を監視する。より詳細には、受信信号監視部51におけるアンテナ61は、送信機151および無線機161からの電波を受信して受信信号を出力する。希望波選別部62は、たとえば、アンテナ61経由で受ける受信信号から図3に示すフレーム401を生成し、生成したフレーム401を処理する。
具体的には、希望波選別部62は、たとえば、フレーム401の同期ヘッダにおけるSFDを検出すると、サンプリング期間を示すサンプリング指示信号をアレイ受信部52へ出力する。
希望波選別部62は、たとえば、データユニットを取得するためのデータユニット取得処理を行う。より詳細には、希望波選別部62は、たとえば、フレーム401のPHYヘッダからデータユニット長Lについての情報を取得する。そして、希望波選別部62は、たとえば、フレーム401のPHYヘッダより後の情報であってデータユニット長L分の情報をデータユニットとして取得する。希望波選別部62は、たとえば、データユニットの取得が完了したタイミングでサンプリング指示信号のアレイ受信部52への出力を停止する。
そして、希望波選別部62は、たとえば、フレーム401のMACフッタに格納されたCRC情報に基づいて、MACヘッダおよびMACペイロードに格納された値に誤りがあるか否かを検出するためのCRC照合処理を行う。
希望波選別部62は、たとえば、CRC照合処理において値の誤りを検出すると、蓄積データ破棄命令を制御部53へ出力する。また、希望波選別部62は、たとえば、CRC照合処理において値の誤りがないと判断すると、MACヘッダに格納されたID情報を参照し、フレーム401が送信機151から送信されたフレームであるか否かを判断するためのID判別処理を行う。
希望波選別部62は、たとえば、フレーム401が送信機151から送信されたフレームであるとID判別処理において判断した場合、蓄積データ出力命令を制御部53へ出力する。また、希望波選別部62は、たとえば、フレーム401が送信機151以外の他の装置すなわち無線機161から送信されたフレームであるとID判別処理において判断した場合、蓄積データ破棄命令を制御部53へ出力する。
なお、以下、希望波選別部62が行うフレーム401についてのデータユニット取得処理、CRC照合処理およびID判別処理をまとめてフレーム処理とも称する。
制御部53は、アレイ受信部52によって受信された無線信号に基づいて所定エリアにおける空間特徴量を算出し、算出した空間特徴量に基づいて所定エリアにおける人間の動作を検知する。
アレイ受信部52におけるアンテナ部21は、たとえば所定エリアに配置された送信機151から周期的に送信された電波すなわち無線信号を受信する。なお、アンテナ部21は、4本のアンテナを含む構成に限らず、1本または複数本のアンテナを含む構成であればよい。
受信回路22において、バンドパスフィルタ31は、対応のアンテナ部21において受信された無線信号の周波数成分のうち、所定の周波数帯域外の成分、たとえば2.4GHz帯以外の成分を減衰させる。
ローノイズアンプ32は、バンドパスフィルタ31を通過した無線信号を増幅して直交復調器33へ出力する。
発振器36は、ローカル信号を生成し、分岐回路35へ出力する。分岐回路35は、発振器36から受けたローカル信号である無線信号を、受信回路22の4つの組RX1,RX2,RX3,RX4の直交復調器33へ出力する。
直交復調器33は、ローノイズアンプ32から受けた無線信号と分岐回路35を介して発振器36から受けたローカル信号とを乗算することにより、ローノイズアンプ32から受けた信号をたとえば直交復調してベースバンド帯のI信号およびQ信号に変換し、A/Dコンバータ34へ出力する。
A/Dコンバータ34は、たとえば、受信信号監視部51から受けるサンプリング指示信号に基づいてサンプリング処理を行う。より詳細には、A/Dコンバータ34は、たとえば、受信信号監視部51からサンプリング指示信号を受けている間駆動し、直交復調器33から受けたI信号およびQ信号をそれぞれnビット(nは2以上の自然数)のデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号を制御部53におけるメモリ13へ出力する。
メモリ13は、メモリ制御部14の制御に従って、アンテナ部21における各アンテナに対応するデジタル信号を蓄積する。メモリ制御部14は、たとえば、受信信号監視部51から蓄積データ破棄命令を受けると、メモリ13に蓄積されたデジタル信号を破棄する。また、メモリ制御部14は、たとえば、受信信号監視部51から蓄積データ出力命令を受けると、メモリ13に蓄積されたデジタル信号を空間特徴量算出部11へ出力する。
空間特徴量算出部11は、たとえば、メモリ制御部14から受けたデジタル信号に基づき、各アンテナ部21によって受信された無線信号のレベルおよび到着タイミングを算出する。そして、空間特徴量算出部11は、算出結果に基づいて、所定エリアにおける空間特徴量を算出する。すなわち、空間特徴量算出部11は、人間の動作を検知すべき所定エリアについて、当該所定エリアの状態を示す空間特徴量を算出する。
より詳細には、空間特徴量算出部11は、たとえば特許文献1に記載の構成と同様に、到来角分布を用いて空間特徴量を抽出する。すなわち、空間特徴量算出部11は、固有ベクトルの内積を算出することにより、空間特徴量P(t)を抽出する。この内積は、比較基準となる初期ベクトルからの変化量を示す。初期ベクトルすなわち侵入者無しのときの固有ベクトルをvnoとし、観測時tにおける固有ベクトルをvob(t)とすると、空間特徴量P(t)は以下の式で表される。
P(t)=vno・vob(t)
検知部12は、空間特徴量算出部11によって算出された空間特徴量P(t)に基づいて、所定エリアにおける人間の動作を監視する。具体的には、空間特徴量P(t)が「1」に近いほど、観測時tにおける所定エリアの状態は、所定エリアに侵入者が存在していない通常時の状態に近い。このため、検知部12は、空間特徴量P(t)が、所定のしきい値たとえば「0.999」未満である場合、所定エリアに人間が侵入したと判断する。検知部12は、所定エリアに人間が侵入したことを知らせるため、たとえば警備会社に警報信号を送信する。
[課題]
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る送信機、無線機および受信機におけるフレームの処理タイミングの一例を示す図である。
以下、受信機101がフレームを受信した場合において、希望波選別部62の比較例としての希望波選別部962が行うフレーム処理について説明する。
図5を参照して、たとえば、無線機161は、時刻t1においてフレーム402の送信を開始し、時刻t3においてフレーム402の送信を終了する。また、送信機151は、たとえば、時刻t1およびt3の間においてフレーム403を送信するためにキャリアセンスを行うが、無線機161から送信された無線信号を受信したためフレーム403の送信を延期する。そして、送信機151は、たとえば、無線機161が無線信号の送信を完了してから短時間経過後の時刻t4においてフレーム403の送信を開始し、時刻t7においてフレーム403の送信を終了する。
すなわち、CSMA/CA方式による時分割通信が行われる場合、受信機101は、たとえば、無線機161および送信機151からそれぞれ送信されたフレーム402および403を短い時間を空けて受信することがある。受信機101が短い時間を空けて複数のフレームを受信する場合、希望波選別部962では、たとえば以下の処理が行われる。
すなわち、希望波選別部962は、たとえば、時刻t2から時刻t6までフレーム402に対するフレーム処理PrAを行う。より詳細には、希望波選別部962は、たとえば、時刻t2において、アンテナ61経由で受信した無線信号に基づくフレーム402の同期ヘッダにおけるSFDを検出すると、サンプリング指示信号をアレイ受信部52へ出力する。そして、希望波選別部962は、たとえば、受信機101がSFDを検出するタイミングすなわちSFD検出タイミングである時刻t2から時刻t3までデータユニット取得処理を行う。
希望波選別部962は、たとえば、時刻t3においてデータユニット取得処理を完了すると、サンプリング指示信号のアレイ受信部52への出力を停止するとともに、時刻t6までCRC照合処理およびID判別処理を行う。
また、アレイ受信部52におけるA/Dコンバータ34は、時刻t2からt3までのサンプリング期間T1において、サンプリング処理を行い、サンプリング結果をメモリ13へ出力する。
たとえば、希望波選別部962が複数のフレーム処理を並行して行うことができない場合において、フレーム処理PrAが完了する前の時刻t4において送信機151がフレーム403の送信を開始したとき、希望波選別部962は、フレーム処理PrAを行っているためフレーム403に格納されたSFDを検出することができない。したがって、希望波選別部962がサンプリング指示信号をアレイ受信部52へ出力しないため、アレイ受信部52では、サンプリング処理が開始されない。この結果、受信機101は、送信機151からの無線信号に基づいて人間の動作を監視することができなくなる。
また、希望波選別部962は、たとえば、複数のフレーム処理を並行して行うことができる場合、フレーム処理PrAを行いながら、フレーム403に対するフレーム処理PrBを行う。
より詳細には、希望波選別部962は、たとえば、フレーム処理PrAが完了する時刻t6より前の時刻であってSFD検出タイミングである時刻t5において、フレーム403の同期ヘッダにおけるSFDを検出すると、時刻t5から時刻t8までフレーム処理PrBを行う。
一方、希望波選別部962は、たとえば、時刻t5においてフレーム処理PrAが完了していないため、サンプリング指示信号をアレイ受信部52へ出力しない。
より詳細には、希望波選別部962は、たとえば、メモリ13において無線機161に基づくサンプリング結果と送信機151に基づくサンプリング結果とが混在してしまうことを防ぐため、フレーム処理PrAにおけるID判別処理が完了し、メモリ13に蓄積されたデータを使用するか否かを判断する時刻t6までサンプリング指示信号をアレイ受信部52へ出力しない。
このため、アレイ受信部52は、時刻t6から時刻t7までのサンプリング期間T2において、サンプリング処理を行う。したがって、サンプリング期間T2は、希望波選別部962がSFDを検出した時刻t5から時刻t7までの時間T3より短くなってしまう。
すなわち、アレイ受信部52では、ID判別処理が完了するタイミングまでサンプリング処理が開始されないため、送信機151からの無線信号を無駄なくサンプリングすることができなくなってしまう。
また、メモリ制御部14は、たとえば、時刻t6におけるID判別処理の結果、フレーム402の送信元が無線機161であると判断した場合、メモリ13に蓄積したデータを破棄する。したがって、受信機101は、時刻t2から時刻t6まで、フレーム処理PrAおよび人間の動作の監視に用いない無線信号のサンプリング処理といった不要な処理を行ってしまったことになる。このため、受信機101における処理の負荷が増してしまう。
そこで、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムでは、以下のような構成および動作により、このような課題を解決する。
[受信信号を減衰させる場合における希望波選別部の構成]
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機における希望波選別部の構成を示す図である。
図6を参照して、希望波選別部62は、信号断続部(減衰部)70と、バンドパスフィルタ71と、復調部72と、フレーム処理部77と、期間設定部78と、スイッチ操作部83とを含む。信号断続部70は、スイッチSW1と、抵抗R1と、接地ノードG1とを含む。復調部72は、ローノイズアンプ73と、発振器74と、直交復調器75と、O−QPSK(Offset QPSK)復調器76とを含む。フレーム処理部77は、SFD検出部79と、データユニット取得部(識別情報取得部)80と、CRC照合部81と、ID判別部82とを含む。
希望波選別部62は、たとえば、送信機151が電波を送信する送信期間Ttp以外、または送信期間Ttpを含む所定期間以外において、SFDの検出を停止する。ここで、送信期間Ttpとは、図3に示すフレーム401が送信機151により送信される期間を意味する。
希望波選別部62における信号断続部70は、たとえば、アンテナ61とバンドパスフィルタ71との間に接続されており、アンテナ61から受ける受信信号を減衰させる。信号断続部70におけるスイッチSW1は、アンテナ61に接続された第1端と、バンドパスフィルタ71に接続された第2端と、第3端とを有する。抵抗R1は、スイッチSW1の第3端に接続された第1端と、接地ノードに接続された第2端とを有する。
スイッチSW1は、たとえば、スイッチ操作部83から接続指示信号を受けると、第1端および第2端を電気的に接続しかつ第1端および第3端を電気的に絶縁することにより、アンテナ61と信号断続部70より後段の回路とを電気的に接続する。
また、スイッチSW1は、たとえば、スイッチ操作部83から減衰指示信号を受けると、第1端および第2端を電気的に絶縁しかつ第1端および第3端を電気的に接続することにより、アンテナ61と信号断続部70より後段の回路とを電気的に切り離す。
バンドパスフィルタ71は、信号断続部70から受けた無線信号の周波数成分のうち、所定の周波数帯域外の成分、たとえば2.4GHz帯以外の成分を減衰させる。
復調部72は、たとえばアンテナ61から受けた受信信号を復調して受信データを出力する。より詳細には、復調部72におけるローノイズアンプ73は、バンドパスフィルタ71を通過した無線信号を増幅して直交復調器75へ出力する。
発振器74は、ローカル信号を生成し、直交復調器75へ出力する。直交復調器75は、ローノイズアンプ73から受けた無線信号と発振器74から受けたローカル信号とを乗算することにより、ローノイズアンプ73から受けた信号をたとえば直交復調してベースバンド帯のI信号およびQ信号に変換し、O−QPSK復調器76へ出力する。
O−QPSK復調器76は、たとえば、オフセットQPSK方式に従って、直交復調器75から受けるI信号およびQ信号から受信データを生成し、生成した受信データをフレーム処理部77へ出力する。
フレーム処理部77におけるSFD検出部79は、たとえば、送信機151または無線機161が送信する電波に含まれる所定のデータパターンであるSFDを検出する。具体的には、SFD検出部79は、たとえば、O−QPSK復調器76から受ける受信データから図3に示すフレーム401の同期ヘッダに格納されるSFDの値である0xA7を検出する。
より詳細には、SFD検出部79は、O−QPSK復調器76から受ける受信データと0xA7の値に相当するビット列との相関演算を行い、演算結果が所定のしきい値以上となるSFD検出タイミングtmでSFD検出信号をデータユニット取得部80および期間設定部78へ出力する。
データユニット取得部80は、たとえば、SFD検出タイミングtmすなわちSFD検出部79からSFD検出信号を受けたタイミングに基づいて、送信機151および無線機161が送信する電波に含まれるデータユニットを取得する。
具体的には、データユニット取得部80は、たとえば、SFD検出部79からSFD検出信号を受けると、O−QPSK復調器76が出力する受信データを用いてデータユニット取得処理を開始する。データユニット取得部80は、たとえば、データユニット取得処理が完了すると、取得したデータユニットをCRC照合部81へ出力する。
また、データユニット取得部80は、たとえば、SFD検出部79からSFD検出信号を受けてからデータユニット取得処理が完了するまでの間、サンプリング指示信号をアレイ受信部52および期間設定部78へ出力する。
すなわち、アレイ受信部52は、たとえば、送信機151から受信した電波のうち、SFD検出タイミングに対応する電波をサンプリングする。具体的には、アレイ受信部52は、たとえば、サンプリング指示信号に従うことにより、送信機151から受信する電波において、送信期間Ttp以内であってSFD検出タイミングtmより後に送信機151から送信される電波をサンプリングする。より詳細には、アレイ受信部52は、たとえば、フレーム401におけるPHYヘッダおよびデータユニットの一部または全部についての情報を含む無線信号をサンプリングする。
CRC照合部81は、たとえば、データユニット取得部80からデータユニットを受けると、受けたデータユニットのMACフッタに格納されたCRC情報を用いてCRC照合処理を行う。また、CRC照合部81は、たとえば、MACヘッダに含まれるID情報を取得し、取得したID情報をCRC照合結果とともにID判別部82へ出力する。
ID判別部82は、CRC照合部81からID情報およびCRC照合結果を受けると、以下の処理を行う。すなわち、ID判別部82は、たとえば、CRC照合結果がMACヘッダおよびMACペイロードに格納された値の誤りを検出したことを示す場合、蓄積データ破棄命令を制御部53へ出力し、また、ID読み取りエラーを期間設定部78へ出力する。
また、ID判別部82は、たとえば、CRC照合結果が誤りを検出しなかったことを示す場合、以下の処理を行う。すなわち、ID判別部82は、たとえば、CRC照合部81から受けたID情報が送信機151のID情報と一致する場合、蓄積データ出力命令および当該ID情報を制御部53および期間設定部78へそれぞれ出力する。また、ID判別部82は、たとえば、CRC照合部81から受けたID情報が送信機151のID情報と一致しない場合、蓄積データ破棄命令および当該ID情報を制御部53および期間設定部78へそれぞれ出力する。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る期間設定部が推定する送信期間の一例を示す図である。
図7を参照して、期間設定部78は、たとえば、SFD検出タイミングtmすなわちSFD検出部79からSFD検出信号を受けるタイミングに基づいて、送信機151による電波の送信期間Ttpを推定する。
具体的には、期間設定部78は、たとえば、SFD検出部79からSFD検出信号を受けるSFD検出タイミングtmを記憶する。そして、期間設定部78は、たとえば、データユニット取得部80からサンプリング指示信号が出力されているSFD検出タイミングtmからタイミングte1までの期間を計測することにより、送信機151がPHYヘッダおよびデータユニットの送信に要する時間Tphdを取得する。また、期間設定部78は、たとえば、同期ヘッダの既知のビット数および1ビットあたりの既知の送信時間から、送信機151が同期ヘッダの送信に要する時間Tshrを算出する。
期間設定部78は、たとえば、タイミングte1より後のタイミングtidにおいてID判別部82からID情報を受けると、当該ID情報が送信機151を示す場合、SFD検出タイミングtm、時間Tphdおよび時間Tshrに基づいて、送信機151によるフレーム401の直近の送信期間Ttp1を認識する。
たとえば、送信機151がフレーム401を送信する周期Ttを期間設定部78が把握している場合、期間設定部78は、直近の送信期間Ttp1の開始タイミングts1および終了タイミングte1の各々に周期Ttを加えたタイミングts2およびte2により定まる期間を次の送信期間TtpEとして推定する。
また、たとえば、送信機151がフレームを送信する周期Ttを期間設定部78が把握していない場合、期間設定部78は、2以上の送信期間Ttpに基づいて周期Ttを算出する。そして、期間設定部78は、たとえば、直近の送信期間Ttp1の開始タイミングts1および終了タイミングte1の各々に算出した周期Ttを加えたタイミングts2およびタイミングte2により定まる期間を次の送信期間TtpEとして推定する。なお、期間設定部78は、たとえば、ID判別部82からID読み取りエラーを受けた場合、SFD検出部79から次のSFD検出信号を受けるまで送信期間Ttpの推定を行わない。
期間設定部78は、たとえば、送信期間Ttpに基づいて、SFDの検出を実行すべき検出実行期間およびSFDの検出を停止すべき検出停止期間を設定する。具体的には、期間設定部78は、たとえば、推定した送信期間TtpEを検出実行期間Tdc1として設定し、また、推定した送信期間TtpE以外の期間を検出停止期間として設定する。
また、期間設定部78は、たとえば、推定した送信期間TtpEを含む所定期間を検出実行期間Tdc2として設定し、また、検出実行期間Tdc2以外の期間を検出停止期間として設定する。具体的には、期間設定部78は、たとえば、推定した送信期間TtpEの長さが4ミリ秒である場合、検出実行期間Tdc2の長さを8ミリ秒に設定し、かつ検出実行期間Tdc2の開始タイミングを、推定した送信期間TtpEの開始タイミングts2より2ミリ秒早いタイミングts3に設定する。
これにより、たとえば、送信機151において割り込み処理またはCSMA/CA処理が行われることにより周期Ttが揺らぎ、実際の送信期間Ttpおよび推定した送信期間TtpEにずれが生じた場合であっても、実際の送信期間Ttpを検出実行期間Tdc2内に含めることができる。
期間設定部78は、たとえば、検出実行期間Tdc1またはTdc2において検出指示信号をスイッチ操作部83へ出力し、また、検出停止期間において検出停止信号をスイッチ操作部83へ出力する。
スイッチ操作部83は、たとえば、期間設定部78から検出指示信号を受けると、接続指示信号を信号断続部70へ出力する。また、スイッチ操作部83は、たとえば、期間設定部78から検出停止信号を受けると、減衰指示信号を信号断続部70へ出力する。
これにより、たとえば、アンテナ61およびバンドパスフィルタ71が検出実行期間において電気的に接続されるので、受信機101は、送信機151が送信するフレーム401を選択的に受信することができる。
また、受信機101は、たとえば、無線機161が送信するフレーム401に含まれるSFDを検出してしまうことを回避することができるので、自己における処理負荷を軽減し、かつ、送信機151が送信するフレーム401の受信ロスまたはフレーム401の受信期間の短縮を回避することができる。
なお、期間設定部78は、たとえば、データユニット取得部80から受けるサンプリング指示信号に基づいて、検出実行期間の短縮または延長を行ってもよい。
具体的には、期間設定部78は、たとえば、データユニット取得部80からサンプリング指示信号が出力される期間が満了するタイミング、すなわちフレーム401の受信が完了するタイミングで検出実行期間を打ち切ってもよい。
これにより、たとえば、送信機151がフレーム401を送信した後、短い時間をあけて無線機161がフレーム401を送信する場合においても、受信機101では、無線機161が送信するフレーム401に含まれるSFDを検出してしまうことを回避することができる。
また、期間設定部78は、たとえば、検出実行期間が満了するタイミングにおいてもデータユニット取得部80からサンプリング指示信号が出力されている場合、サンプリング指示信号が出力されなくなるタイミングまで検出実行期間を延長してもよい。
これにより、たとえば、送信機151による電波の送信周期の揺らぎが発生した場合においても、当該揺らぎの影響を次の送信期間Ttpの推定に反映させることができるので、適切に推定した送信期間TtpEに基づいて検出実行期間を設定することができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る受信機101における希望波選別部62では、信号断続部70により受信信号を減衰させる構成であるとしたが、これに限定するものではない。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機における信号減衰部の構成を示す図である。
図8を参照して、希望波選別部62は、たとえば、信号断続部70の代わりに信号減衰部170を含み、信号減衰部170が受信信号を減衰させる構成であってもよい。
より詳細には、信号減衰部170は、スイッチSW2,SW3と、アッテネータATT1と、接地ノードG2とを含む。アッテネータATT1は、抵抗R2,R3,R4を含む。
信号減衰部170におけるスイッチSW2は、アンテナ61に接続された第1端と、第2端と、第3端とを有する。スイッチSW3は、バンドパスフィルタ71に接続された第1端と、スイッチSW2の第2端に接続された第2端と、第3端とを有する。アッテネータATT1における抵抗R2は、スイッチSW2の第3端に接続された第1端と、第2端とを有する。抵抗R3は、抵抗R2の第2端に接続された第1端と、スイッチSW3の第3端に接続された第2端とを有する。抵抗R4は、抵抗R2の第2端に接続された第1端と、接地ノードG2に接続された第2端とを有する。
スイッチSW2,SW3は、たとえば、スイッチ操作部83から接続指示信号を受けると、第1端および第2端を電気的に接続しかつ第1端および第3端を電気的に絶縁することにより、アンテナ61と信号減衰部170より後段の回路とを電気的に接続する。
また、スイッチSW2,SW3は、たとえば、スイッチ操作部83から減衰指示信号を受けると、第1端および第2端を電気的に絶縁しかつ第1端および第3端を電気的に接続することにより、アンテナ61からの受信信号をアッテネータATT1において減衰させた後、バンドパスフィルタ71および接地ノードG1へ出力する。
また、本発明の第1の実施の形態に係る信号断続部70および信号減衰部170は、アンテナ61とバンドパスフィルタ71との間に接続される構成であるとしたが、これに限定するものではない。信号断続部70および信号減衰部170は、たとえば、アンテナ61とSFD検出部79を含むフレーム処理部77との間に接続されていればよい。
具体的には、信号断続部70および信号減衰部170は、たとえば、バンドパスフィルタ71およびローノイズアンプ73の間、ローノイズアンプ73および直交復調器75の間、直交復調器75およびO−QPSK復調器76の間、またはO−QPSK復調器76およびフレーム処理部77の間に接続される構成であればよい。
[受信信号の復調動作を停止させる場合における希望波選別部の構成]
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機における希望波選別部の構成を示す図である。
図9を参照して、希望波選別部62の変形例である希望波選別部63は、バンドパスフィルタ71と、復調部72と、フレーム処理部77と、期間設定部78と、電源断続部84とを含む。復調部72は、ローノイズアンプ73と、発振器74と、直交復調器75と、O−QPSK復調器76とを含む。
バンドパスフィルタ71、フレーム処理部77および期間設定部78は、図6に示すバンドパスフィルタ71、フレーム処理部77および期間設定部78とそれぞれ同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
希望波選別部63は、たとえば、検出実行期間以外において、SFDの検出を停止する。具体的には、希望波選別部63における期間設定部78は、たとえば、検出実行期間Tdc1またはTdc2において検出指示信号を電源断続部84へ出力し、また、検出停止期間において検出停止信号を電源断続部84へ出力する。
電源断続部84は、たとえば、検出停止期間において、受信信号の復調動作を停止する。具体的には、電源断続部84は、たとえば、期間設定部78から検出指示信号を受けると、復調部72へ電力を供給する。また、電源断続部84は、たとえば、期間設定部78から検出停止信号を受けると、復調部72への電力の供給を停止する。
より詳細には、電源断続部84は、たとえば、期間設定部78から検出指示信号を受けると、復調部72におけるローノイズアンプ73、発振器74およびO−QPSK復調器76へ電力を供給する。
また、電源断続部84は、たとえば、期間設定部78から検出停止信号を受けると、復調部72におけるローノイズアンプ73、発振器74およびO−QPSK復調器76の少なくともいずれか1つへの電力の供給を停止する。
これにより、検出実行期間において、受信信号から生成された受信データがフレーム処理部77へ出力されるので、フレーム処理部77では、送信機151が送信するフレーム401に含まれるSFDを検出することができる。
また、検出停止期間において、受信信号が復調されないので、受信機101は、たとえば、無線機161が送信するフレーム401に含まれるSFDを検出してしまうことを回避することができる。
これにより、受信機101における処理負荷を軽減し、かつ、送信機151が送信するフレーム401の受信ロスまたはフレーム401の受信期間の短縮を回避することができる。
[SFD検出タイミングの通知を停止させる場合における希望波選別部の構成]
図10は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機における希望波選別部の構成を示す図である。
図10を参照して、希望波選別部62の変形例である希望波選別部64は、バンドパスフィルタ71と、復調部72と、フレーム処理部85と、期間設定部78とを含む。フレーム処理部85は、SFD検出部79と、データユニット取得部(識別情報取得部)80と、CRC照合部81と、ID判別部82と、マスク部(検出部)86とを含む。
バンドパスフィルタ71および復調部72は、図6に示すバンドパスフィルタ71および復調部72とそれぞれ同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。フレーム処理部85におけるSFD検出部79、データユニット取得部80、CRC照合部81およびID判別部82は、図6に示すSFD検出部79、データユニット取得部80、CRC照合部81およびID判別部82とそれぞれ同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
希望波選別部64は、たとえば、検出実行期間以外において、SFD検出タイミングの使用を停止する。具体的には、希望波選別部64における期間設定部78は、たとえば、検出実行期間Tdc1またはTdc2において検出指示信号をマスク部86へ出力し、また、検出停止期間において検出停止信号をマスク部86へ出力する。
SFD検出部79は、O−QPSK復調器76から受ける受信データと0xA7の値に相当するビット列との相関演算を行い、演算結果が所定のしきい値以上となるSFD検出タイミングtmでSFD検出信号をマスク部86および期間設定部78へ出力する。
マスク部86は、たとえば、検出停止期間において、SFD検出タイミングの通知を停止する。具体的には、マスク部86は、期間設定部78から検出指示信号を受けている場合、SFD検出部79からSFD検出信号を受けると、受けたSFD検出信号をデータユニット取得部80へ出力する。また、マスク部86は、たとえば、期間設定部78から検出停止信号を受けている場合、SFD検出部79からSFD検出信号を受けても、受けたSFD検出信号をデータユニット取得部80へ出力しない。
これにより、フレーム処理部85では、検出実行期間においてフレーム処理を適切に行うことができ、また、検出停止期間において、フレーム処理を停止させることができる。
これにより、受信機101における処理負荷を軽減し、かつ、送信機151が送信するフレーム401の受信ロスまたはフレーム401の受信期間の短縮を回避することができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る受信信号監視部51では、希望波選別部62、63または64がアンテナ61経由で受信した無線信号に基づいて検出実行期間を設定する構成であるとしたが、これに限定するものではない。受信信号監視部51では、たとえば、希望波選別部62、63または64がアレイ受信部52におけるアンテナ部21におけるアンテナ経由で受信した無線信号に基づいて検出実行期間を設定する構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムでは、受信機101は、1台の送信機151から送信される電波を処理する構成であるとしたが、これに限定するものではない。受信機101は、たとえば複数の送信機151から送信される各電波を処理する構成であってもよい。
[希望波選別部のレイヤ構成]
図11は、本発明の第1の実施の形態に係るフレーム処理部のソフトウェア構成の一例を示す図である。
図11を参照して、フレーム処理部77,85は、上位層処理部41と、MAC処理部42と、PHY処理部43とを含む。図6、図9および図10に示すSFD検出部79およびデータユニット取得部80、ならびに図10に示すマスク部86は、PHY処理部43の一部または全部に相当する。CRC照合部81は、MAC処理部42の一部または全部に相当する。ID判別部82は、上位層処理部41の一部または全部に相当する。
受信機101におけるフレーム処理部77,85は、階層化された複数のレイヤを有するプロトコルに従って動作する。フレーム処理部77,85において、PHY処理部43は、物理レイヤすなわちPHYレイヤの処理を行う。具体的には、PHY処理部43は、たとえば、送信機151または無線機161が送信した無線信号に基づく受信データからSFDを検出する。また、PHY処理部43は、たとえば、当該受信データからMACレイヤにおけるフレームに相当するデータユニットを取得し、取得したデータユニットをMAC処理部42へ出力する。
MAC処理部42は、PHYレイヤより上位のMACレイヤの処理を行う。具体的には、MAC処理部42は、たとえば、PHY処理部43から受けたデータユニットに格納された値の取得および当該値の誤りの検出を行う。
上位層処理部41は、たとえば、MACレイヤより上位のアプリケーションレイヤ等の上位層の処理を行う。具体的には、上位層処理部41は、たとえば、MAC処理部42により取得された値を処理する。
このように、PHYレイヤにおいてフレーム401に含まれるSFDの検出処理が完結する構成により、SFDを検出するために要する時間を短縮することができる。
これにより、たとえば無線LANのように、PHYレイヤより上位のレイヤにおいて拡散コード等を用いて復号処理を行う構成と比べて、アレイ受信部52におけるサンプリングをより早いタイミングで開始させることができる。具体的には、受信機101では、フレーム401のPHYヘッダにおける先頭のビットからアレイ受信部52にサンプリングさせることができる。
[動作]
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る送信機が無線信号を送信する際の動作手順を定めたフローチャートである。侵入検知システム201における送信機151および受信機101は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図12を参照して、まず、送信機151は、たとえば、受信機101へ送信すべきフレーム401を生成する(ステップS102)。
次に、送信機151は、キャリアセンスを行い、無線機161が電波を送信しているか否かを判断する(ステップS104)。そして、送信機151は、たとえば、無線機161が電波を送信していると判断すると、所定時間経過後、再度キャリアセンスを行う(ステップS104でYES)。
一方、送信機151は、たとえば、無線機161が電波を送信していないと判断すると、フレーム401についての情報を含む電波を受信機101へ送信する(ステップS104でNOおよびステップS106)。
次に、送信機151は、電波を受信機101へ送信してから周期Tt経過するまで待機し(ステップS108でNO)、周期Tt経過すると(ステップS108でYES)、受信機101へ送信すべきフレーム401を生成する(ステップS102)。
図13は、本発明の第1の実施の形態に係る受信機が人間の動作を監視する際の動作手順を定めたフローチャートである。
図13を参照して、侵入検知モードにおいて、まず、受信機101における受信信号監視部51は、たとえば、送信機151または無線機161から送信される電波に基づく受信信号からフレーム401におけるSFDを検出するための処理を継続する(ステップS202でNO)。
次に、受信信号監視部51は、たとえば、SFDを検出すると(ステップS202でYES)、SFD検出タイミングに基づいて、フレーム401に対するフレーム処理としてデータユニット取得処理、CRC照合処理およびID判別処理を行う(ステップS204)。
次に、受信信号監視部51は、たとえば、ID判別処理の結果、フレーム401の送信元が無線機161であると判断した場合(ステップS206でNO)、SFDを検出するための処理を継続する(ステップS202)。
一方、受信信号監視部51は、たとえば、ID判別処理の結果、フレーム401の送信元が送信機151であると判断した場合(ステップS206でYES)、SFD検出タイミングに基づいて送信期間Ttpを推定する。そして、受信信号監視部51は、たとえば、推定した送信期間Ttpに基づいて、検出実行期間および検出停止期間を設定する(ステップS208)。
次に、受信信号監視部51は、たとえば、検出停止期間である場合(ステップS210でNO)、無線機161から送信される電波に基づく受信信号の減衰処理を検出停止期間から検出実行期間に切り替わるまで継続する(ステップS210でNOおよびステップS212)。
一方、受信信号監視部51は、たとえば、検出実行期間である場合(ステップS210でYES)、送信機151から送信される電波に基づく受信信号からSFDを検出する処理を継続する(ステップS214でNO)。
次に、受信信号監視部51は、たとえば、SFDを検出すると(ステップS214でYES)、SFD検出タイミングに基づいて、フレーム401に対するフレーム処理を行う。フレーム処理のうちデータユニット取得処理が行われた後、検出実行期間から検出停止期間に切り替わる。また、アレイ受信部52は、たとえば、受信信号監視部51から受けるサンプリング指示信号に従って無線信号のサンプリング処理を行う(ステップS216)。
次に、制御部53は、たとえば、ID判別処理の結果、フレーム401の送信元が無線機161であると判断した場合(ステップS218でNO)、サンプリング処理によりメモリ13に蓄積したデジタル信号を破棄する(ステップS222)。そして、受信信号監視部51は、たとえば、無線機161から送信される電波に基づく受信信号の減衰処理を次の検出実行期間に切り替わるまで継続する(ステップS210でNOおよびステップS212)。
一方、制御部53は、たとえば、ID判別処理の結果、フレーム401の送信元が送信機151であると判断した場合(ステップS218でYES)、メモリ13に蓄積したデジタル信号から空間特徴量を算出する(ステップS220)。
次に、制御部53は、たとえば、算出した空間特徴量に基づいて、所定エリアにおける人間の動作を監視する(ステップS224)。
次に、受信信号監視部51は、たとえば、無線機161から送信される電波に基づく受信信号の減衰処理を次の検出実行期間に切り替わるまで継続する(ステップS210でNOおよびステップS212)。
なお、受信信号監視部51は、たとえば、上記ステップS212において、受信信号の減衰処理の代わりに、受信信号の復調動作またはSFD検出タイミングの通知を停止してもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る受信機101は、送信機151が電波を送信する送信期間Ttp以外、または送信期間Ttpを含む検出実行期間以外において、データパターンの検出または検出タイミングの使用を停止する構成であるとしたが、これに限定するものではない。受信機101は、たとえば、送信機151によるデータパターンの送信タイミングtsfd以外、または送信タイミングtsfdを含む検出実行期間以外において、データパターンの検出または検出タイミングの使用を停止する構成であってもよい。ここで、送信タイミングtsfdは、送信機151におけるSFDの送信開始から送信終了までの期間である。
具体的には、受信機101におけるマスク部86は、たとえば、送信タイミングtsfd以外、または送信タイミングtsfdを含む検出実行期間以外において、SFD検出部79からSFD検出信号を受けても、受けたSFD検出信号をデータユニット取得部80へ出力しない。
また、本発明の第1の実施の形態に係る送信機151および受信機101は、同期していない構成であるとしたが、これに限定するものではない。送信機151および受信機101は、たとえば送信機151および受信機101間がケーブルにより接続されることにより同期する構成であってもよい。
これにより、たとえば、送信タイミングtsfdまたは送信期間Ttpに関する情報が予め受信機101により記憶されている場合、受信機101では、送信タイミングtsfdまたは送信期間Ttpを正しく認識することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る受信機101では、制御部53が、送信機151から受信した電波を用いて所定エリアにおける空間特徴量P(t)を算出し、算出した空間特徴量P(t)に基づいて所定エリアにおける人間の動作を監視する構成であるとしたが、これに限定するものではない。制御部53は、たとえば送信機151から受信した電波の測定値に基づいて所定エリアにおける人間の動作を監視する構成であってもよい。
具体的には、制御部53は、電波の測定値として、たとえば受信した電波のRSSI信号のレベルに基づいて所定エリアにおける人間の動作を監視する構成であってもよい。より詳細には、制御部53は、たとえば、所定のしきい値を適宜設定し、設定したしきい値とRSSI信号のレベルとの比較結果に基づいて所定エリアにおける人間の動作を監視してもよい。
また、制御部53は、電波の測定値として、たとえば電波を復調することにより生成されるベースバンド信号のレベル、すなわちI成分およびQ成分のレベルに基づいて所定エリアにおける人間の動作を監視する構成であってもよい。より詳細には、制御部53は、たとえば、所定のしきい値を適宜設定し、設定したしきい値とI成分およびQ成分のレベルとの比較結果に基づいて所定エリアにおける人間の動作を監視してもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る受信機101では、希望波選別部62〜64が行う受信信号の減衰処理、受信信号の復調動作の停止処理およびSFD検出タイミングの通知の停止処理のうち、一部または全部を適宜組み合わせた処理を用いてデータパターンの検出または検出タイミングの使用を停止することも可能である。
ところで、特許文献1に記載のイベント検出装置では、たとえば、受信機が、不要な電波を送信する送信機および有用な電波を送信する送信機から同じ搬送波周波数の電波を短い時間をあけて受信する場合において、以下の問題を生ずることがある。すなわち、受信機では、たとえば、不要な電波を受信した後短い時間をあけて有用な電波を受信する場合、不要な電波についての処理が長引くことによって有用な電波の一部または全部を人間の動作の監視に用いることができなくなるという問題を生ずることがある。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムは、所定エリアに配置され、間欠的に電波を送信する送信機151と、送信機151から受信した電波を用いて所定エリアにおける人間の動作を監視する受信機101とを備える。受信機101は、送信機151が送信する電波に含まれるデータパターンを検出し、データパターンの検出タイミングに基づいて、送信機151が送信する電波に含まれる送信機151のID情報を取得する。受信機101は、取得したID情報が所定のID情報と一致する場合、送信機151から受信した電波のうち、検出タイミングに対応する電波を用いて所定エリアにおける人間の動作を監視する。そして、受信機101は、送信機151によるデータパターンの送信タイミングtsfd以外、または送信タイミングtsfdを含む検出実行期間以外において、データパターンの検出または検出タイミングの使用を停止する。
このような構成により、受信機101では、送信タイミングtsfd以外、または送信タイミングtsfdを含む検出実行期間以外において、無線機161が送信する不要な電波に含まれるデータパターンの検出または検出タイミングの使用が停止されるので、不要な電波に含まれるID情報の取得処理等が行われることを防ぐことができる。
これにより、受信機101では、不要な電波についての処理等が長引くことによって送信機151が送信する有用な電波の一部または全部を人間の動作の監視に用いることができなくなることを回避することができる。
すなわち、有用な電波をより無駄なく人間の動作の監視に用いることができるので、所定エリアにおける人間の動作の監視精度を向上させることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムでは、送信機151は、周期的に電波を送信する。受信機101は、検出タイミングに基づいて、送信機151によるデータパターンの送信タイミングtsfdを推定する。
このような構成により、受信機101では、たとえば送信機151および受信機101が同期していない場合においても、検出タイミングと送信機151が電波を送信する周期とから送信タイミングtsfdを正しく推定することができる。
これにより、受信機101において、不要な電波に含まれるID情報の取得処理等が行われることを確実に防ぐことができる。
また、送信機151および受信機101が同期していない場合においても侵入検知システムを正しく動作させることができるので、送信機151および受信機101の構成の簡略化を図ることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける受信機101では、アンテナ61は、送信機151からの電波を受信して受信信号を出力する。SFD検出部79は、アンテナ61から受けた受信信号からデータパターンを検出する。信号断続部70または信号減衰部170は、アンテナ61とSFD検出部79との間に接続され、送信機151が電波を送信する送信期間Ttp以外、または送信期間Ttpを含む検出実行期間以外において、アンテナ61からSFD検出部79への受信信号を減衰させる。
このような構成により、送信期間Ttp以外、または送信期間Ttpを含む検出実行期間以外において、無線機161からの電波に基づく受信信号をSFD検出部79の入力前に減衰させることができるので、不要な電波に含まれるデータパターンを検出してしまうことを回避することができる。
これにより、受信機101において、不要な電波に含まれるID情報の取得処理等が行われることをより確実に防ぐことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける受信機101では、アンテナ61は、送信機151からの電波を受信して受信信号を出力する。復調部72は、アンテナ61から受けた受信信号を復調して受信データを出力する。SFD検出部79は、復調部72から受けた受信データからデータパターンを検出する。復調部72は、送信機151が電波を送信する送信期間Ttp以外、または送信期間Ttpを含む検出実行期間以外において、受信信号の復調動作を停止する。
このような構成により、送信期間Ttp以外、または送信期間Ttpを含む検出実行期間以外において、SFD検出部79では、復調動作を停止した復調部72からたとえばヌルデータを受けるので、無線機161からの不要な電波に含まれるデータパターンを検出してしまうことを回避することができる。
これにより、受信機101において、不要な電波に含まれるID情報の取得処理等が行われることをより確実に防ぐことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムにおける受信機101では、アンテナ61は、送信機151からの電波を受信して受信信号を出力する。SFD検出部79は、アンテナ61から受けた受信信号からデータパターンを検出し、データパターンの検出タイミングを通知する。データユニット取得部80は、SFD検出部79によって通知された検出タイミングに基づいて、送信機151が送信する電波に含まれる送信機151のID情報を取得する。そして、マスク部86は、送信タイミングtsfd以外、または送信タイミングtsfdを含む検出実行期間以外において、検出タイミングの通知を停止する。
このような構成により、送信タイミングtsfd以外、または送信タイミングtsfdを含む検出実行期間以外において、無線機161からの電波に基づく検出タイミングの通知を停止させることができるので、不要な電波に含まれるデータパターンの検出タイミングを使用してしまうことを回避することができる。
これにより、受信機101において、不要な電波に含まれるID情報の取得処理等が行われることをより確実に防ぐことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムでは、受信機101は、複数レイヤを有するプロトコルに従って動作し、複数レイヤのうち、PHYレイヤの処理を行うことによりデータパターンを検出する。
このように、PHYレイヤすなわち下位レイヤにおいてデータパターンの検出処理が完結する構成により、たとえば、データパターンの検出処理を行う際に下位レイヤにおける処理に加えて上位レイヤにおける処理を要する構成と比べて、データパターンの検出処理に要する時間をより短くすることができる。
これにより、送信機151からの電波をより早いタイミングからサンプリングすることができるので、有用な電波をより無駄なく人間の動作の監視に用いることができる。
また、受信した電波を用いて所定エリアにおける人間の動作をリアルタイムに監視することができるので、サンプリング結果を蓄積するためのバッファを不要にするか、またはバッファの容量を小さくすることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムでは、受信機101は、検出タイミングより後に送信機151から送信される電波を用いて所定エリアにおける人間の動作を監視する。
このような構成により、検出タイミングより時間的に前の送信機151からの電波を用いて所定エリアにおける人間の動作を監視する構成と比べて、たとえば、サンプリング結果を蓄積するためのバッファを不要にするか、またはバッファの容量を小さくすることができるので、受信機101の構成の簡略化を図ることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知システムでは、送信機151および受信機101は、IEEE802.15.4方式に従って通信を行う。そして、データパターンはSFDである。
このような構成により、受信機101では、オフセットQPSK方式に従って送信機151からの電波を簡易に復調することができるので、SFDの検出処理に要する時間を短くすることができる。また、受信機101における処理をリアルタイムで行うことができる。
また、たとえば、IEEE802.15.4規格を満たす既製品のZigBee機器を送信機151として用いることができるので、侵入検知システムの低コスト化を図ることができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知装置では、検知部12は、所定エリアにおける人間の動作として、所定エリアへの人間の侵入を検知する構成であるとしたが、これに限定するものではない。検知部12は、所定エリアにおける人間の動作として、所定エリアに存在する人間の不審行動開始を検知する構成であってもよい。この場合も、検知部12は、空間特徴量P(t)の変動により、所定エリアに存在する人間の不審行動開始を検知することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知装置では、侵入者の有無という二値的な判定を行なう構成であるとしたが、これに限定するものではない。侵入可能性のレベルを示す指標を出力する構成であってもよい。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る監視システムと比べて、使用目的を変更した監視システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る侵入検知システムと同様である。
本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知装置すなわち受信機101では、検知部12が、空間特徴量算出部11によって算出された空間特徴量P(t)に基づいて、所定エリアにおける人間の動作として、所定エリアへの人間の侵入または不審行動開始を検知する。
これに対して、本発明の第2の実施の形態に係る見守りシステム(監視システム)202における見守り装置すなわち受信機101では、所定エリアにおける人間の動作として、所定エリアにおける人間、具体的には見守り対象者の無動作または少動作を検知する。
より詳細には、受信機101の制御部53における検知部12は、空間特徴量算出部11によって算出された空間特徴量P(t)に基づいて、所定エリアにおける人間の動作が無いかまたは少ないことを検知する。具体的には、たとえば、検知部12は、所定エリアにおいて、心臓発作などの異常が発生したことにより所定時間以上動いていない人間がいるか否かを監視する。この所定エリアは、たとえば、通常時には1または複数の人間が歩行等の動作を行っている領域である。
受信機101の制御部53における空間特徴量算出部11は、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知装置と同様に、初期ベクトルvnoと、観測時tにおける固有ベクトルvob(t)とを用いて、観測時tにおける空間特徴量P(t)を算出する。
ここで、受信機101において比較基準として用いられる初期ベクトルvnoは、たとえば所定エリアに人間が存在していないときの固有ベクトルである。
したがって、空間特徴量P(t)が「1」より小さい値であるほど、観測時tにおける所定エリアの状態は、1または複数の人間が動いている通常時の状態に近い。
このため、検知部12は、空間特徴量P(t)が所定のしきい値以上である状態が、所定時間以上継続する場合、所定エリアにおいて人間の動作が無いかまたは少ないと判断する。
具体的には、上記所定のしきい値が「0.999」であると仮定すると、検知部12は、空間特徴量P(t)が「0.999」より小さい場合、所定エリアにおいて人間の動作の有る通常状態であると判断する。一方、検知部12は、空間特徴量P(t)が「0.999」以上である状態が所定時間以上継続する場合、所定エリアにおいて人間の動作が無いかまたは少ない異常状態であると判断する。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る侵入検知システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
たとえば、本発明の第2の実施の形態に係る見守りシステムは、所定エリアに配置され、間欠的に電波を送信する送信機151と、送信機151から受信した電波を用いて所定エリアにおける人間の動作を監視する受信機101とを備える。受信機101は、送信機151が送信する電波に含まれるデータパターンを検出し、データパターンの検出タイミングに基づいて、送信機151が送信する電波に含まれる送信機151のID情報を取得する。受信機101は、取得したID情報が所定のID情報と一致する場合、送信機151から受信した電波のうち、検出タイミングに対応する電波を用いて所定エリアにおける人間の動作を監視する。そして、受信機101は、送信機151によるデータパターンの送信タイミングtsfd以外、または送信タイミングtsfdを含む検出実行期間以外において、データパターンの検出または検出タイミングの使用を停止する。
このような構成により、受信機101では、送信タイミングtsfd以外、または送信タイミングtsfdを含む検出実行期間以外において、無線機161が送信する不要な電波に含まれるデータパターンの検出または検出タイミングの使用が停止されるので、不要な電波に含まれるID情報の取得処理等が行われることを防ぐことができる。
これにより、受信機101では、不要な電波についての処理等が長引くことによって送信機151が送信する有用な電波の一部または全部を人間の動作の監視に用いることができなくなることを回避することができる。
すなわち、有用な電波をより無駄なく人間の動作の監視に用いることができるので、所定エリアにおける人間の動作の監視精度を向上させることができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る見守りシステムでは、受信機101は、所定エリアにおける人間の動作が無いかまたは少ないことを検知する。
このような構成により、所定エリアにおける人間の見守りを良好に行なうことができる。
なお、本発明の第2の実施の形態に係る見守り装置では、人間の動作の有無または多少という二値的な判定を行なう構成であるとしたが、これに限定するものではない。人間の無動作または少動作の可能性のレベルを示す指標を出力する構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知装置および第2の実施の形態に係る見守り装置では、空間特徴量として固有ベクトルを用いる構成であるとしたが、これに限定するものではない。固有ベクトルに限らず、非特許文献1に記載されているような遅延プロファイル等、他の空間特徴量を用いる構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知装置および第2の実施の形態に係る見守り装置では、空間特徴量として1次元の特徴量を用いる構成であるとしたが、これに限定するものではない。空間特徴量として多次元の特徴量を用いる構成であってもよい。たとえば、固有ベクトルそのものを特徴量ベクトルとして用いることも可能であるし、非特許文献1に記載されているような遅延プロファイルを用いることも可能である。
また、本発明の第1の実施の形態に係る侵入検知装置および第2の実施の形態に係る見守り装置はアレイ式電波センサであるとしたが、他の種類の電波センサであってもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
所定エリアに配置され、間欠的に電波を送信する送信機と、
前記送信機から受信した電波を用いて前記所定エリアにおける人間の動作を監視する受信機とを備え、
前記受信機は、前記送信機が送信する電波に含まれる所定のデータパターンを検出し、前記データパターンの検出タイミングに基づいて、前記送信機が送信する電波に含まれる前記送信機の識別情報を取得し、
前記受信機は、取得した前記識別情報が所定の識別情報と一致する場合、前記送信機から受信した電波のうち、前記検出タイミングに対応する電波を用いて前記所定エリアにおける人間の動作を監視し、
前記受信機は、前記送信機による前記データパターンの送信タイミング以外、または前記送信タイミングを含む所定期間以外において、前記データパターンの検出または前記検出タイミングの使用を停止することが可能であり、
前記データパターンはSFDであり、
前記識別情報はID情報であり、
前記送信機および前記受信機は、IEEE802.15.4方式に従って通信を行い、
前記送信機は、周期的に電波を送信し、
前記受信機は、前記送信機が送信する電波に含まれる前記SFDを検出し、前記SFDの検出タイミングに基づいて、前記送信機が送信する電波に含まれる前記送信機のID情報を取得し、
前記受信機は、取得した前記ID情報が所定のID情報と一致する場合、前記送信機から受信した電波のうち、前記検出タイミングに対応する電波を用いて前記所定エリアにおける人間の動作を監視し、
前記受信機は、前記送信機による前記データパターンの送信タイミング以外、または前記送信タイミングを含む所定期間以外において、前記SFDの検出または前記検出タイミングの使用を停止する、監視システム。
11 空間特徴量算出部
12 検知部
13 メモリ
14 メモリ制御部
21 アンテナ部
22 受信回路
31 バンドパスフィルタ
32 ローノイズアンプ
33 直交復調器
34 A/Dコンバータ
35 分岐回路
36 発振器
41 上位層処理部
42 MAC処理部
43 PHY処理部
51 受信信号監視部
52 アレイ受信部
53 制御部
61 アンテナ(受信部)
62,63,64 希望波選別部
70 信号断続部(減衰部)
71 バンドパスフィルタ
72 復調部
73 ローノイズアンプ
74 発振器
75 直交復調器
76 O−QPSK復調器
77,85 フレーム処理部
78 期間設定部
79 SFD検出部
80 データユニット取得部(識別情報取得部)
81 CRC照合部
82 ID判別部
83 スイッチ操作部
84 電源断続部
86 マスク部(検出部)
101 受信機
151 送信機
161A,161B 無線機
170 信号減衰部
201 侵入検知システム(監視システム)
202 見守りシステム(監視システム)


Claims (8)

  1. 所定エリアに配置され、間欠的に電波を送信する送信機と、
    前記送信機から受信した電波を用いて前記所定エリアにおける人間の動作を監視する受信機とを備え、
    前記受信機は、前記送信機が送信する電波に含まれる所定のデータパターンを検出し、前記データパターンの検出タイミングに基づいて、前記送信機が送信する電波に含まれる前記送信機の識別情報を取得し、
    前記受信機は、取得した前記識別情報が所定の識別情報と一致する場合、前記送信機から受信した電波のうち、前記検出タイミングに対応する電波を用いて前記所定エリアにおける人間の動作を監視し、
    前記受信機は、前記送信機による前記データパターンの送信タイミング以外、または前記送信タイミングを含む所定期間以外において、前記データパターンの検出または前記検出タイミングの使用を停止する、監視システム。
  2. 前記送信機は、周期的に電波を送信し、
    前記受信機は、前記検出タイミングに基づいて、前記送信機による前記データパターンの送信タイミングを推定する、請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記受信機は、
    前記送信機からの電波を受信して受信信号を出力する受信部と、
    前記受信部から受けた前記受信信号から前記データパターンを検出する検出部と、
    前記受信部と前記検出部との間に接続され、前記送信機が電波を送信する送信期間以外、または前記送信期間を含む所定期間以外において、前記受信部から前記検出部への前記受信信号を減衰させる減衰部とを備える、請求項1または請求項2に記載の監視システム。
  4. 前記受信機は、
    前記送信機からの電波を受信して受信信号を出力する受信部と、
    前記受信部から受けた前記受信信号を復調して受信データを出力する復調部と、
    前記復調部から受けた受信データから前記データパターンを検出する検出部とを備え、
    前記復調部は、前記送信機が電波を送信する送信期間以外、または前記送信期間を含む所定期間以外において、前記受信信号の復調動作を停止する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の監視システム。
  5. 前記受信機は、
    前記送信機からの電波を受信して受信信号を出力する受信部と、
    前記受信部から受けた前記受信信号から前記データパターンを検出し、前記データパターンの検出タイミングを通知する検出部と、
    前記検出部によって通知された前記検出タイミングに基づいて、前記送信機が送信する電波に含まれる前記送信機の識別情報を取得する識別情報取得部とを備え、
    前記検出部は、前記送信タイミング以外、または前記送信タイミングを含む所定期間以外において、前記検出タイミングの通知を停止する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の監視システム。
  6. 前記受信機は、複数レイヤを有するプロトコルに従って動作し、前記複数レイヤのうち、物理レイヤの処理を行うことにより前記データパターンを検出する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の監視システム。
  7. 前記受信機は、前記検出タイミングより後に前記送信機から送信される電波を用いて前記所定エリアにおける人間の動作を監視する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の監視システム。
  8. 前記送信機および前記受信機は、IEEE802.15.4方式に従って通信を行い、
    前記データパターンはSFD(Start of Frame Delimiter)である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の監視システム。


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