JP2015047248A - Baby sling - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、乳児及び幼児を含む乳幼児を抱く際に、乳幼児を抱持する補助具として用いられるベビースリングに関するものである。 The present invention relates to a baby sling used as an auxiliary tool for holding an infant when holding an infant including an infant and an infant.
この種の先行技術としては、特許文献１の発明がある。なお、以下の従来例の（ ）書きの番号は、特許文献１乃至特許文献３の実施例の説明で使用された符号である。
特許文献１は、帯状体(１０)が環状に形成されたベビースリング(１)において、帯状体(１０)は、幅方向の中央部(１４)に伸縮糸を用い、側縁部(１５)に非伸縮糸を用い、中央部(１４)と側縁部(１５)とが一体に編成された編み地からなる。また、前記帯状体(１０)の幅方向において、中央部(１４)が相対的に粗い網目に編成されたネット組織で構成され、側縁部(１５)が相対的に細かい目に編成された密組織で構成されている。また、前記帯状体(１０)の長さ方向において、相対的に粗い網目に編成されたネット組織(１３ｂ)、(１３ｄ)と、相対的に細かい目に編成された密組織(１３ａ)、(１３ｃ)、(１３ｄ)とを有する。
As this type of prior art, there is an invention of
このように構成した特許文献１では、帯状体(１０)の側縁部(１５)が非伸縮糸により伸びが規制される一方で、中央部(１４)が編み組織の広がりと伸縮糸自身の伸びによって幅方向にも長さ方向にも広がり、より立体的に変形してフィット性が高まる。また、側縁部(１５)の伸びがさらに強く規制され、中央部(１４)では糸自身の伸縮にネット組織(１３ｂ)、(１３ｄ)の網目の変形が加わり、中央部(１４)と側縁部(１５)の伸縮性の差が顕著となり、中央部(１４)を一層立体的に変形させてフィット性を高めることができる。また、側縁部(１５)を密組織(１３ａ)、(１３ｃ)、(１３ｅ)に編成することにより帯状体 (１０)の強度が向上する。そして、乳幼児保持部(１３ｄ)や肩当て部(１３ｂ)等の幅方向の広がりが要求される部分をネット組織に編成してフィット性を確保する一方で、それ以外の部分を密組織(１３ａ)、(１３ｃ)、(１３ｅ)に編成することにより強度を高めることができる。更に、ネット組織(１３ｂ)、(１３ｄ)が丈夫であり、かつ、ネット組織(１３ｂ)、(１３ｄ)と密組織(１３ａ)、(１３ｃ)、(１３ｅ)との編み分けも容易である。また、環状部の直径を調節して使用者の体格に合わせることができる。
In
特許文献１のベビースリングは、展開状態において、ネット状の帯状体（１０）の一端部（１３ａ）に２個の連結用リング（１１）、（１１）が取付けられ、他端部（１３ｅ）に硬質ゴムシートからなる抜け止め用部材（１２）が縫着されている。前記ベビースリングは、前記帯状体（１０）の他端部（１３ｅ）を２個のリング（１１）、（１１)間に通してリング（１１）、（１１）間に拘束することによって環状に形成される。そして、帯状体(１０)は、その長さ方向において、リング（１１)を取り付ける一端部（１３ａ）と抜け止め用部材（１２）を縫着する他端部（１３ｅ）との間が、使用者の肩に当たる肩当て部（１３ｂ）、使用者の背中に当たる背当て部（１３ｃ）、乳幼児を収容する乳幼児保持部（１３ｄ）に対応する。なお、環状部の直径はリング（１１）による拘束位置を加減することによって無段階で調節でき、使用者の体格に合わせることができる。
In the unfolded state, the baby sling of
しかし、特許文献１のベビースリングは、ネット状の帯状体（１０）の一端部（１３ａ）に２個の連結用リング（１１）、（１１）が取付けられ、他端部（１３ｅ）に硬質ゴムシートからなる抜け止め用部材（１２）が縫着されており、前記帯状体（１０）の他端部（１３ｅ）を２個のリング（１１）、（１１)間に通してリング（１１）、（１１）間に拘束することによって環状に形成されるものであるが、２個のリング（１１）、（１１)間に通して拘束してあっても、使用中にずれが生じることから、使用者は安心して乳幼児を乗せて乳幼児のみに手を添えるのではなく、乳幼児の臀部から手をまわして抱えているのが現状である。
そこで、出願人は、全体の環状の長さが変化することなく、かつ、乳幼児保持部で乳幼児を安定した受けができるベビースリングに関する発明を特許文献２で紹介した。また、当該ベビースリングが１本の糸で形成されていることから、通常の長さ調節具（アジャスタ）は使用できない。そこで、それに使用できる長さ調節具を発明し、特許文献３でそれを紹介した。
However, in the baby sling of
Therefore, the applicant introduced in
特許文献３の具現化した当該長さ調節具は、環状のべビースリングの全長を３〜１５ｃｍの単位で短くするものである。また、環状のべビースリングの全長も１１０ｃｍ、１２０ｃｍ、１３０ｃｍとするものであるが、購買者の感覚にはベビースリングを夫婦で使用するから、男性用に環状のべビースリングの全長が長いものを購入し、女性が使用する際には、長さ調節具でそれを１０〜１５ｃｍ程度短くしたいという前提で使用される場合がある。
このような使用方法においては、特許文献２の「帯状部の両端から連続して形成された弾性変化の少ない編み地とその内側に形成された少なくともその長さ方向に直角な幅方向に対する弾性変化の大きい編み地からなる肩当部」の存在が、本来の位置よりも１０〜１５ｃｍ程度ずれてしまうことになる。特に、１２ｃｍ程度を超えると「肩当部」の存在意義がなくなってくるばかりか、肩に負担を感じる場合もある。また、この「肩当部」は乳幼児の体重を肩に加えるものであるから、特許文献１のように２個のリング（１１）、（１１)間に通して拘束すると、現実には平面的な帯状部が紐状となり、肩に集中的な負担が加わることになるという問題がある。
The length adjuster embodied in
In such a method of use, in
現在、特許文献２のベビースリングの普及に伴いベビースリングの全長を長さ調節具で調節するよりも、使用する人の肩の負担を軽減してほしいというニーズが高まってきている。また、使用する人の肩には、ベビースリングの「肩当部」が衣服の上に重なることから、汗をかき、しっとりと濡れてしまいベビースリングから解放された時に衣料品の肩に汗が浸みているという見栄えの良くない現象が生じる場合がある。
また、弾性変化の大きい部分は編み上げに弾性変化の大きい柄を使用し、また、弾性変化の小さい部分は編み上げに弾性変化の小さい柄を使用しているから、柄の選択自由度が少なく、全体のデザインも自由度が制限されている。
Currently, with the widespread use of baby slings in
In addition, a pattern with a large elastic change is used for knitting in a part with large elastic change, and a pattern with a small elastic change is used for knitting in a part with a small elastic change. The degree of freedom is also limited.
そこで、本発明は、肩に加わる集中的な負担を軽減でき、意匠柄の選択自由度も高く、安定した乳幼児の抱っこが可能なベビースリングの提供を課題とするものである。 Therefore, an object of the present invention is to provide a baby sling that can reduce the intensive burden on the shoulder, has a high degree of freedom in selecting a design pattern, and can stably hold an infant.
請求項１の発明にかかるベビースリングは、外方向に膨張させる外力を与えないとき、環状の内面を相手方の内面に接触する重ね折り畳み状態で、前記重ね折りにした環状側の長さが環状長、該環状長の長さに対して直角方向の幅を帯幅とするとき、前記環状長が前記帯幅方向に均一であり、前記帯幅が前記環状長方向に均一であり、対向する環状側の辺のみが開口する前記重ね折りにした環状の四角形を形成し、しかも、前記環状長の長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部と、前記重ね折りにした環状長の長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地部により、単糸または双糸で環状に編成し、中央が凸に大きく弾性変化される乳幼児保持部を形成したものである。
ここで、前記環状長の長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部と弾性変化の少ない編み地部は、網目の目数密度及び／またはループ密度の大きさの違いによって行うことができる。因みに、密度が高いところでは伸びが少なく、密度が低いところでは伸びが大きい。
In the baby sling according to the first aspect of the present invention, when the external force that expands outward is not applied, the length of the annular side in which the annular inner surface is overlapped with the annular inner surface in contact with the other inner surface is an annular length. When the width in the direction perpendicular to the length of the annular length is a band width, the annular length is uniform in the band width direction, the band width is uniform in the annular length direction, Forming a fold-folded annular quadrilateral whose only side is open, and having a large elastic change with respect to the length direction of the annular length; A knitted fabric portion with little elastic change with respect to the direction is used to form an infant holding portion that is knitted in an annular shape with a single yarn or twin yarn, and whose center is greatly elastically changed in a convex manner.
Here, the knitted fabric portion having a large elastic change and the knitted fabric portion having a small elastic change with respect to the length direction of the annular length can be performed by the difference in the mesh number density and / or the loop density. . Incidentally, the elongation is small where the density is high, and the elongation is large where the density is low.
したがって、本発明を実施する場合の伸縮性の大きい、小さいは、編み地の目数密度及び／またはループ密度の違いによって異なるものであり、特定された方向のみを対象とするものである。この弾性変化の大きい、小さいは、弾性率で表現すると２倍以下であればよい。沈み込み量からして１．２倍から、乳幼児の体重及びそのサイズに基づき沈み位置を加味すると２倍までが通常の好適な伸びとなる。このときの伸びとは、伸縮性が大きい編み方または伸縮性の小さい編み方を独立させて、２０ｋｇを加えた場合の伸びの量の比較である。
また、上記中央が環状から外方向に凸状に突出し、大きく弾性変化される乳幼児保持部は、前記環状長の長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部によって、乳幼児の臀部を外方向に突出させた受ける形態であればよい。
そして、前記乳幼児保持部は、環状の長さ方向に直角に２つに折り畳んだとき、中央が凸に湾曲形成される。即ち、前記乳幼児保持部は乳幼児の重みで沈み易く、前記乳幼児保持部内またはその近傍に重心位置がきて、安定した位置が保持できる重心位置となる深さに湾曲及びその弾性変化が設定されておればよい。
更に、単糸または双糸で環状に編まれてなるとは、単糸または単糸を寄り合わせた双糸の何れでもよいことを意味し、また、糸の撚り数は糸の番手によって標準的な撚り数が決まっているが、標準より撚り数を増やした強撚糸でもよいし、撚り回数を減らした弱撚糸としてもよい。また、糸自体に特種加工を施した意匠撚糸としてもよい。
このベビースリングは一体に、単糸または双糸で環状に編まれてなるものである。
Therefore, the large and small stretchability when the present invention is implemented differs depending on the number density and / or loop density of the knitted fabric, and is intended only for the specified direction. The large and small elastic changes may be two times or less in terms of elastic modulus. From 1.2 times in terms of the amount of sinking, up to 2 times the normal suitable elongation, taking into account the sinking position based on the infant's weight and size. The elongation at this time is a comparison of the amount of elongation when 20 kg is added with independent knitting methods having high elasticity or low elasticity.
In addition, the infant holding portion whose center protrudes outwardly from the annular shape and is greatly elastically changed has a knitted fabric portion having a large elastic change with respect to the length direction of the annular length, and the infant's buttocks portion is outwardly directed. It is sufficient that the shape is a protruding shape.
And when the said infant holding | maintenance part is folded in two at right angles to the cyclic | annular length direction, the center is curvingly formed convexly. In other words, the infant holding part is easy to sink due to the weight of the infant, and the center of gravity is located in or near the infant holding part, and the curvature and the elastic change thereof are set to a depth at which the center of gravity can hold a stable position. That's fine.
Furthermore, being knitted in an annular shape with single yarn or twin yarn means that either single yarn or double yarn in close proximity to each other may be used, and the number of twists of the yarn is standard depending on the yarn count. Although the number of twists is determined, it may be a strong twisted yarn with the number of twists increased from the standard, or a weak twisted yarn with a reduced number of twists. Moreover, it is good also as the design twisted yarn which gave special processing to yarn itself.
This baby sling is integrally knitted in a ring with single yarn or twin yarn.
請求項２の発明にかかるベビースリングは、前記重ね折りにした環状側の環状長の長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部と、前記重ね折りにした環状側の環状長の長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地部は、帯幅中心を弾性変化の大きい編み地部とし、その両側を弾性変化の少ない編み地としたものである。
ここで、上記帯幅の中心線から所定の幅範囲を前記重ね折りにした環状側の環状長の長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部とすることにより、乳幼児が乗った時に乳幼児保持部が形成され、また、乳幼児は前記重ね折りにした環状側の長さ方向の環状長に対して弾性変化の少ない編み地部で保持されることになる。
The baby sling according to the invention of
Here, when the infant rides on the infant by forming a knitted fabric portion having a large elastic change with respect to the length direction of the annular length of the annular side, the predetermined width range from the center line of the belt width is folded. A holding portion is formed, and the infant is held by the knitted fabric portion having little elastic change with respect to the annular length in the length direction of the annular side that is folded over.
請求項３の発明にかかるベビースリングは、更に、前記重ね折りにした環状側の長さ方向に対して直角方向の幅の弾性変化の少ない編み地の外側に、幅３〜７ｃｍの弾性変化の大きい編み地部を形成したものである。
前記重ね折りにした環状側の長さ方向に対して直角方向の幅の弾性変化の少ない編み地の外側に、幅３〜７ｃｍの弾性変化の大きい編み地部を形成すると、帯幅の中心の弾性変化の大きい編み地部と同一の弾性とすることもできる。この設定によって、ベビースリングの乳幼児保持部に臀部を入れ、両脚をベビースリングの外部に出しているときでも、脚はベビースリングの柔軟な弾性で接触されるから、乳幼児の脚の血流が左右され、また、脚に一時的に筋が入るのを防止することができる。
The baby sling according to the invention of
When a knitted fabric portion having a large elastic change of 3 to 7 cm in width is formed on the outer side of the knitted fabric having a small elastic change in the width direction perpendicular to the length direction of the annularly folded annular side, the center of the band width is formed. The same elasticity as that of the knitted fabric portion having a large elastic change can also be used. With this setting, even when the buttocks are inserted into the baby sling's infant holding part and both legs are exposed to the outside of the baby sling, the legs are contacted by the flexible elasticity of the baby sling, so In addition, it is possible to prevent muscles from temporarily entering the leg.
請求項４の発明にかかるベビースリングは、前記重ね折りにした環状側の環状長の長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部と、前記重ね折りにした環状側の環状長の長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地部は、その間に中間的な弾性変化の編み地部を設けたものである。
ここで、上記中間的な弾性変化の編み地部は、弾性変化の大きい編み地部と弾性変化の少ない編み地部の間の値であればよい。したがって、網目の目数密度及び／またはループ密度の大きさの違いが両者の中間値であればよい。
The baby sling according to the invention of
Here, the intermediate knitted fabric portion having the elastic change may be a value between the knitted fabric portion having the large elastic change and the knitted fabric portion having the small elastic change. Therefore, the difference in the mesh number density and / or the loop density may be an intermediate value between the two.
請求項５の発明にかかるベビースリングは、外方向に膨張する力を外部から与えないとき、前記重ね折りにした環状の四角形は、単糸または双糸によって無縫製ニット横編機を使用して編成されている。
ここで、単糸または双糸で形成するのは、ベビースリングの全体である。勿論、本発明を実施する場合には、単糸または双糸でベビースリングを形成しなくても構成できるが、１本の糸（双糸を含む）で形成すると糸切れ等の発見が早く、その対処が容易である。当然、部分的に繋いだり、縫い合わせたりする個所がないので、生産工程中の不良の発生も少ない。
When the baby sling according to the invention of
Here, it is the whole baby sling that is formed of single yarn or twin yarn. Of course, in the case of carrying out the present invention, it can be configured without forming a baby sling with a single yarn or a double yarn, but if it is formed with a single yarn (including a double yarn), the discovery of yarn breakage, etc. is quick, It is easy to deal with it. Of course, since there are no parts that are partially connected or sewn together, there is little occurrence of defects during the production process.
請求項１の発明のベビースリングにおいては、外方向に膨張する力を外部から与えないとき、重ね折りにした環状の四角形を形成したものであるから、そのまま、睡眠している乳幼児の上掛けとして使用できる。
また、前記環状長の長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部と、前記重ね折りにした環状長の長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地部により、帯幅Ｗの中央が凸に大きく弾性変化される乳幼児保持部を形成するものであるから、安定した乳幼児保持部が確保され、ベビースリングの機能が発揮できる。しかも、肩幅に広く環状としたベビースリングの帯幅が引っ掛かるので、肩の負担が軽くなり、また、その面積は広くなるが、ベビースリングの一重が肩に乗るだけであるから、部分的に暑さを感じることがない。
よって、肩に加わる集中的な負担を軽減でき、安定な乳幼児の抱っこが可能なベビースリングとなる。また、伸縮性の大きい、小さいは、編み地の目数密度及び／またはループ密度の違いによって異なるものであり、意匠柄に拘束されないので、その選択自由度も高くなる。
In the baby sling according to the first aspect of the present invention, when an outwardly expanding force is not applied from the outside, an annular quadrilateral that is folded and folded is formed. Can be used.
Further, the center of the band width W is formed by a knitted fabric portion having a large elastic change with respect to the length direction of the annular length and a knitted fabric portion having a small elastic change with respect to the length direction of the annular length which is folded and folded. Since the baby holding portion that is greatly elastically changed in a convex shape is formed, a stable baby holding portion is ensured and the function of the baby sling can be exhibited. In addition, since the band width of the baby sling that is wide and circular around the shoulder is hooked, the burden on the shoulder is lightened and the area of the baby sling is widened, but only a single baby sling rests on the shoulder, so it is partially hot. I do not feel it.
Therefore, the intensive burden applied to the shoulder can be reduced, and the baby sling can be stably held. Further, the large and small stretchability differs depending on the number density and / or loop density of the knitted fabric, and is not restricted by the design pattern, so that the degree of freedom of selection is also high.
請求項２の発明のベビースリングにおいては、前記重ね折りにした環状長の長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部と、前記重ね折りにした環状側の環状長の長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地部は、帯幅の中心を弾性変化の大きい編み地部とし、その両側を弾性変化の少ない編み地としたものであるから、請求項１に記載の効果に加えて、前記帯幅の中心線から所定の幅範囲を前記重ね折りにした環状側の環状長の長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部にでき、乳幼児を受けたときに乳幼児保持部が形成され、それによって重心位置が下がり、また、乳幼児は前記重ね折りにした環状側の長さ方向の環状長に対して弾性変化の少ない編み地部で保持されることになる。
したがって、ベビースリングによって安定した抱っこが可能になる。
In the baby sling of the invention according to
Therefore, stable holding is possible by the baby sling.
請求項３の発明のベビースリングにおいては、更に、前記帯幅の弾性変化の少ない編み地の両外側に、幅３〜７ｃｍの弾性変化の大きい編み地部を形成したものであるから、請求項１または請求項２に記載の効果に加えて、前記重ね折りにした環状側の長さ方向に対して直角方向の幅の弾性変化の少ない編み地の外側に、幅３〜７ｃｍの弾性変化の大きい編み地部を形成することによって、ベビースリングの乳幼児保持部に臀部を入れ、両脚をベビースリングの外部に出しているとき、脚は柔軟な弾性で接触されるから、血流に支障を与えることがなく、当然、脚に一時的に筋が入るのを防止できる。
In the baby sling of the invention of
請求項４の発明のベビースリングにおいては、前記重ね折りにした環状側の環状長の長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部と、前記重ね折りにした環状側の環状長の長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地部は、その間に中間的な弾性変化の編み地部を設けたものであるから、請求項１乃至請求項３の何れか１つに記載の効果に加えて、弾性変化の大きい編み地部と弾性変化の少ない編み地部との間に、中間的な弾性変化の編み地部を設けているので、弾性変化の大きい編み地部と弾性変化の少ない編み地部と、中間的な弾性変化の編み地部の何れにもストレスが入り難くなるので、ベビースリングを長寿とし、かつ、皺が入ることがない。
In the baby sling of the invention according to
請求項５の発明のベビースリングにおいては、単糸または双糸等の糸によって無縫製ニット横編機で全体が編成されているから、請求項１乃至請求項４の何れか１つに記載の効果に加えて、単糸または双糸等の一本の糸（双糸を含む）で形成すると糸切れ等の発見が早く、対処が容易である。そして、部分的に縫い合わせが外れて一部が破断したり、伸びたりするという事態が発生しない。したがって、安全性の高いベビースリングとすることができる。
In the baby sling of the invention of
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、実施の形態における図示の同一記号及び同一符号は、同一または相当する機能部分であるから、ここではその重複する説明を省略する場合がある。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In addition, since the same symbol and the same code | symbol of illustration in embodiment are the same or an equivalent functional part, the duplicate description may be abbreviate | omitted here.
［実施の形態１］
図１はベビースリング１０の全体平面図で、外部から図示紙面の上辺と下辺に対して上下方向に膨張する力を与えない状態で、環状の内面を相手方の内面に接触する重ね折りにした重ね折り畳み状態の図である。重ね折りにして重ねた環状側の開口Ａの長さが環状長Ｍ、環状長Ｍの長さに対して直角方向の幅を帯幅Ｗとする。
因みに、図１の上面となっている露出面を表面ＳＦ、その内面の対向面となっている内側の面を裏面ＢＡとする。
[Embodiment 1]
FIG. 1 is an overall plan view of a
Incidentally, the exposed surface that is the upper surface in FIG. 1 is the front surface SF, and the inner surface that is the opposite surface of the inner surface is the back surface BA.
環状長Ｍは帯幅Ｗ方向に連続して均一の長さであり、帯幅Ｗが環状長Ｍ方向に連続して均一の幅であり、露出する表裏２面の表面ＳＦとその反対側の内側に対向する２面からなる裏面ＢＡとを有し、それによって図１に示す左右の辺に開口Ａを形成している。但し、本発明を実施する場合において、均一の幅、均一の長さとは、ベビースリング１０が編成した繊維製品であることから、設計上の数値から１０ｍｍ以下の誤差範囲内は均一幅として扱うこととする。
The annular length M is a uniform length continuous in the band width W direction, the band width W is a uniform width continuous in the annular length M direction, and the exposed surface SF of the front and rear two surfaces and the opposite side thereof. The back surface BA which consists of two surfaces which opposes inside is formed, and the opening A is formed in the right and left sides shown in FIG. However, in the case of carrying out the present invention, the uniform width and the uniform length are fiber products knitted by the
しかも、環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部、即ち、大弾性部ＥＢと、重ね折りにした環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地部、即ち、小弾性部ＥＳとにより、中央が凸に大きく弾性変化される乳幼児保持部１２を形成し、それを１対の小弾性部ＥＳで挟持している。
即ち、外部から紙面の上辺と下辺に対して上下方向に均一に膨張する力を与えた状態では、図３に示すように、大弾性部ＥＢの両側に小弾性部ＥＳを配設すると、大弾性部ＥＢの伸びは両側の小弾性部ＥＳで抑制されるが、小弾性部ＥＳは全く伸びないものではないので、大弾性部ＥＢの影響を受けながら変形する。
したがって、大弾性部ＥＢ及びその両側の小弾性部ＥＳは、図３に示すように、扇状に伸びることになる。
Moreover, the knitted fabric portion having a large elastic change with respect to the length direction of the annular length M, that is, the large elastic portion EB, and the knitted fabric portion having a small elastic change with respect to the length direction of the annular length M that is folded over, That is, the small elastic part ES forms an
That is, in a state where a force that uniformly expands in the vertical direction is applied to the upper side and the lower side of the paper from the outside, as shown in FIG. 3, if the small elastic portions ES are disposed on both sides of the large elastic portion EB, The elongation of the elastic portion EB is suppressed by the small elastic portions ES on both sides, but the small elastic portion ES is not stretched at all, and thus deforms while being influenced by the large elastic portion EB.
Accordingly, the large elastic portion EB and the small elastic portions ES on both sides thereof extend in a fan shape as shown in FIG.
本実施の形態においては、図１及び図３に示すように、環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地の大弾性部ＥＢが乳幼児保持部１２を形成し、また、重ね折りにした環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地の小弾性部ＥＳが、乳幼児保持部１２の両側に配設され、それによって乳幼児を包み込む案内部１１及び案内部１３を形成している。
In the present embodiment, as shown in FIGS. 1 and 3, the large elastic portion EB of the knitted fabric having a large elastic change with respect to the length direction of the annular length M forms the
ここで、弾性変化の大小の編み地は、特許文献２で説明した編成に弾性変化の少ない柄の編み地、弾性変化の多い柄の編み地を使用する方法がある。しかし、これらの弾性変化のある柄の編み地を使用する方法は、特に、弾性変化の少ない柄の編み地、弾性変化の多い柄の編み地が特定され、ベビースリング１０に対する柄の選択自由度がそれだけ少なくなり、全体のデザインの自由度も限定される。このことは、既に、特許文献２で説明したので、ここでは重複する説明は省略する。
Here, as the knitted fabric having a large and small elastic change, there is a method of using a knitted fabric having a pattern with little elastic change or a knitted fabric having a pattern having a large elastic change in the knitting described in
本実施の形態では、編み上げの弾性変化を得る方法として、編み地の目数密度及び／またはループ密度に変化を持たせることを採用した。
例えば、図２に示すように、ニット生地の基礎となる針で編んだ糸のループには、縦に連続したニードルループＮとシンカーループＳがある。なお、ウエールをつなぐ弧状のループの谷となる編目で連続結合し、下方に向いている環をシンカーループＳ、上方に向いている環をニードルループＮという。
In the present embodiment, as a method of obtaining the elastic change of the knitting, it is adopted to change the number density and / or the loop density of the knitted fabric.
For example, as shown in FIG. 2, there are a needle loop N and a sinker loop S that are vertically continuous in a loop of yarn knitted with a needle that is the basis of a knit fabric. In addition, a continuous loop is formed by a stitch that forms a valley of an arc-shaped loop connecting the wale, and a ring facing downward is referred to as a sinker loop S, and a ring facing upward is referred to as a needle loop N.
ここで、図２に示すように、編成したニットのニードルループＮとシンカーループＳとからなるループに長短を設ければ、シンカーループＳ及びニードルループＮによってループが長い場所は膨張収縮が大きくなり、その密度が低くなるから、結果的に大弾性部ＥＢを構成する。また、ループが短い場所は、その密度が高くなるから、膨張収縮が小さくなり、小弾性部ＥＳを構成することになる。 Here, as shown in FIG. 2, if the loop composed of the needle loop N and the sinker loop S of the knitted knit is provided with a long and short loop, expansion and contraction are increased in a place where the loop is long due to the sinker loop S and the needle loop N. Since the density is lowered, the large elastic portion EB is formed as a result. Moreover, since the density becomes high in the place where a loop is short, expansion and contraction become small, and the small elastic part ES will be comprised.
ニットの編成は、編針の上下動作によって行われるが、編機に多数の編針を並べて用いることによって生地を編成する。通常、１インチ（２．５４ｃｍ）間の編針の本数を編機のゲージ(gauge)といい、編機の仕様を表す重要な要素になっている。ゲージ数が大きい編機ほど、編み上がる編地の密度は高くなり、膨張収縮ができ難くなる。
したがって、編針の本数が多い場所は膨張収縮が小さくなり、小弾性部ＥＳを構成し、また、編針の本数が少ない場所は膨張収縮が大きくなるから、大弾性部ＥＢを構成することになる。
Knit knitting is performed by moving the knitting needles up and down, and the fabric is knitted by using a large number of knitting needles side by side in a knitting machine. Usually, the number of knitting needles between 1 inch (2.54 cm) is called a gauge of the knitting machine, and is an important element representing the specifications of the knitting machine. The higher the gauge number, the higher the density of the knitted fabric that is knitted and the more difficult it is to expand and contract.
Accordingly, a place where the number of knitting needles is large causes expansion and contraction to be small and constitutes a small elastic portion ES, and a place where the number of knitting needles is small is large to cause expansion and contraction, and thus constitutes a large elastic portion EB.
同様に、編成の繰り返しの編み数であるループ密度の高い、低いによっても弾性が変化する。例えば、環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の高い、密度の低い編み地を大弾性部ＥＢとして編成密度の低いものは伸びが大きいとすることができる。また、重ね折りにした環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地の小弾性部ＥＳは、ループ密度を下げたものとすることができる。この場合にも、ベビースリング１０は環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地の大弾性部ＥＢで乳幼児保持部１２を、また、重ね折りにした環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地の小弾性部ＥＳを、乳幼児保持部１２の両側に編成し、それを案内部１１及び案内部１３とすることができる。
Similarly, the elasticity changes depending on whether the loop density, which is the number of repeated knitting, is high or low. For example, a low-density knitted fabric having a high elastic change in the length direction of the annular length M can be regarded as a large elastic portion EB, and a low knitted density can be considered to have a large elongation. In addition, the small elastic part ES of the knitted fabric with little elastic change with respect to the length direction of the annular length M which is folded and folded can have a reduced loop density. Also in this case, the
これまでに説明した環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部と、重ね折りにした環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地部は、目数密度またはループ密度の大きさの違いによって決定するものであるが、本発明を実施する場合には、目数密度及びループ密度の大きさの違いを同時に得てもよい。 The knitted fabric portion having a large elastic change with respect to the length direction of the annular length M described above and the knitted fabric portion having a small elastic change with respect to the length direction of the annular length M, which is overlapped, Alternatively, it is determined by the difference in the loop density, but when the present invention is implemented, the difference in the number density and the loop density may be obtained simultaneously.
更に、本実施の形態１のベビースリング１０について、詳しく説明する。
本実施の形態１のベビースリング１０は、図１の縦方向の中心線Ｌ−Ｌの位置から左右に対称の形状であり、左右の両側が環状の小弾性部ＥＳからなり、その小弾性部ＥＳの幅を４〜１０ｃｍとした案内部１１及び反対側の案内部１３が同一幅で形成されている。その間には、膨張収縮が大きい幅を１５〜２５ｃｍとした環状の大弾性部ＥＢによって乳幼児保持部１２が形成されている。
Further, the
The
したがって、乳幼児保持部１２に乳幼児等を載せると、その乳幼児の重みで乳幼児保持部１２が伸び、案内部１１及び反対側の案内部１３の伸びが少ないから、乳幼児は乳幼児保持部１２を沈ませ、両側をガイドした形態でその伸びが少ないから、乳幼児を安定した状態で抱持することができる。即ち、図６（ａ）に示すように縦抱きでも、図６（ｂ）に示すように横抱きでも、安定した位置に収まる。
Therefore, when an infant or the like is placed on the
このとき、伸びが少ない案内部１１と案内部１３とが接続された乳幼児保持部１２は、自己の伸びを案内部１１または案内部１３で規制されるから、案内部１１、乳幼児保持部１２、案内部１３の何れにも、急激な伸びを許す歪により或いは収縮の歪により線が入ることがない。また、乳幼児保持部１２と案内部１１または案内部１３との間の一部にストレスが集中することもないから、部分的に傷みが入ることもない。
At this time, since the
当然ながら、図１に示す実施の形態のベビースリング１０は、全体平面図が重ね折りにした環状長Ｍ、その環状長Ｍの長さに対して直角方向の幅を帯幅Ｗとするものであるから、外方向に膨張する力を外部から与えないとき、重ね折りにした環状の四角形を形成したものであるから、そのまま、睡眠している乳幼児の上掛けとして使用できる。
Naturally, the
本実施の形態１のベビースリング１０は、案内部１３、乳幼児保持部１２、案内部１１が一体に環状に編成されている。
単糸または双糸で編まれてなる本実施の形態のベビースリング１０は、無縫製ニット横編機のホールガーメント編機（ホールガーメントは株式会社島精機製作所の登録商標）で１対の表面ＳＦ側が一体に環状に編まれてなるものである。本発明の実施の形態のホールガーメント編機は、株式会社島精機製作所製造のホールガーメント横編機のＭＡＣＨ２Ｘ、ＭＡＣＨ２Ｓを使用した。
In the
The
本実施の形態１では、伸びが少ない案内部１１と案内部１３を有しており、乳幼児がベビースリング１０の両側または片側の伸びが少ない案内部１１及び／または案内部１３から外に脚を出していると、当該脚が開口Ａの外周端部である案内部１１または案内部１３との間で圧迫される可能性がある。この点を解消したのが、実施の形態２である。
In the first embodiment, the
［実施の形態２］
図４に示す実施の形態２のベビースリング１０は、図４の縦方向の中心線Ｌ−Ｌの位置から左右に対称の形状であり、図１の実施の形態の左右の両側の小弾性部ＥＳの案内部１１と案内部１３の外側に対して、緩衝部１４及び緩衝部１５を同一幅で形成したものである。
即ち、ベビースリング１０の全体の中央部には、幅を１２〜２０ｃｍとした大弾性部ＥＢによって乳幼児保持部１２が形成されている。その両外側には、左右の両側が小弾性部ＥＳからなり、幅を３〜７ｃｍとした案内部１１及び反対側の案内部１３が同一幅で形成されている。そして、その案内部１１及び案内部１３の両外側には、幅を３〜７ｃｍとした緩衝部１４及び緩衝部１５が形成されている。
[Embodiment 2]
The
That is, the
実施の形態２のベビースリング１０の全体の中央部の乳幼児保持部１２を大弾性部ＥＢとし、ベビースリング１０の外側の緩衝部１４及び緩衝部１５は、同じ弾性とすることができる。即ち、小弾性部ＥＳの案内部１１と案内部１３が、大弾性部ＥＢと緩衝部１４または緩衝部１５との間で、その間の弾性を干渉し、大弾性部ＥＢと小弾性部ＥＳとを明確に区別しておれば、乳幼児保持部１２と、緩衝部１４及び緩衝部１５との弾性を同じとすることもできる。
The
図５は本実施の形態のベビースリング１０を、緩衝部１５、案内部１３、乳幼児保持部１２、案内部１１、緩衝部１４の横並びで一体に環状に編まれ、緩衝部１５、乳幼児保持部１２、緩衝部１４を均一の弾性とした実施例で、実施の形態１と同様、無縫製ニット横編機のホールガーメント編機（ホールガーメントは株式会社島精機製作所の登録商標）で１対の表面ＳＦ側が一体に環状に編まれるものである。本発明の実施の形態のホールガーメント編機は、株式会社島精機製作所製造のホールガーメント横編機のＭＡＣＨ２Ｘ、ＭＡＣＨ２Ｓを使用している。
FIG. 5 shows a
図５は全体の処理工程の一部の工程の説明図である。図４の左側から符号を付して説明する。
ここで、ホールガーメント横編機は環状の前方側（前）と後方側（後）を同時に編みながら立ち上がってくる。そのホールガーメント横編機の前に位置する左側から説明すると、ａ領域は大弾性部ＥＢで６段ループの緩衝部１５、ｂ領域は小弾性部ＥＳで２段ループからなる案内部１３、ｃ領域は大弾性部ＥＢで４段ループの乳幼児保持部１２である。この乳幼児保持部１２は中間が省略されている。また、ｄ領域は小弾性部ＥＳで２段ループからなる案内部１１、ｅ領域は大弾性部ＥＢで６段ループの緩衝部１４である。
FIG. 5 is an explanatory diagram of a part of the entire processing steps. A description will be given with reference numerals from the left side of FIG.
Here, the whole garment flat knitting machine stands up while simultaneously knitting the annular front side (front) and back side (rear). Explaining from the left side located in front of the whole garment flat knitting machine, the area a is a large elastic part EB and a
針は、ａ領域の処理で３段ループの緩衝部１５を左から右へ処理し、ｂ領域の１段ループからなる案内部１３であり、左から右に処理を進行させる。また、ｃ領域では３段ループの緩衝部１５で左から右へ処理し、ｄ領域の処理で２段ループの案内部１１を左から右へ処理し、そして、ｅ領域で大弾性部ＥＢで偶数の４段ループの緩衝部１５であるから、針の移動の方向性を逆にしてｆ領域の処理を進行させる。
The needle is a
前の処理が終了すると、後の処理に入り、前の処理と同様に、ａ領域乃至ｆ領域の処理を行い、ｇ領域で初期位置状態に戻り、ｈ領域及びｉ領域の通常の普通編みとする。このように、本実施の形態のループ密度は６対４の割合いで形成しているので、６段ループ側が大弾性部ＥＢとなり、４段ループ側が小弾性部ＥＳとなる。
そして、プログラムをホールガーメント横編機に設定されることにより、本実施の形態のベビースリング１０が編成される。
When the previous processing is completed, the subsequent processing is started. Similar to the previous processing, the processing of the a region to the f region is performed, the initial position state is returned in the g region, and normal normal knitting in the h region and i region is performed. To do. Thus, since the loop density of the present embodiment is formed at a ratio of 6 to 4, the 6-step loop side becomes the large elastic portion EB, and the 4-step loop side becomes the small elastic portion ES.
And the
本実施の形態のベビースリング１０は、外方向に膨張させる外力を与えるとき、図３のようになるが、外方向に膨張させる外力を図１及び図４のように加えないとき、環状の内面を相手方の内面に接触する重ね折り畳み状態で、前記重ね折りにした環状側の長さが環状長Ｍ、環状長Ｍの長さに対して直角方向の幅を帯幅Ｗとするとき、環状長Ｍが帯幅Ｗの方向に均一であり、帯幅Ｗが環状長の方向に均一であり、対向する環状側の辺のみが開口Ａのように開いて重ね折りにした環状の四角形を形成し、しかも、環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部である大弾性部ＥＢと、重ね折りにした環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地部、即ち、小弾性部ＥＳにより、単糸または双糸で環状に編成し、中央が下方向に凸として大きく弾性変化される乳幼児保持部１２を形成したものである。
The
したがって、このベビースリング１０においては、外方向に膨張する力を外部から与えないとき、図１または図４に示すように重ね折りにした環状の四角形を形成したものであるから、そのまま、睡眠している乳幼児の上掛けとして使用できる。
また、図６に示すように、環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部の大弾性部ＥＢと、重ね折りにした環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地部の小弾性部ＥＳにより、帯幅Ｗの中央が凸に大きく弾性変化される乳幼児保持部１２を形成するものであるから、安定した乳幼児保持部１２が確保され、ベビースリング１０の機能が発揮できる。しかも、肩幅に広く環状としたベビースリング１０の帯幅Ｗが引っ掛かるので、肩の負担が軽くなり、また、その面積は広くなるが、ベビースリング１０の一重が肩に乗るだけであるから、部分的に暑さを感じることがない。
Therefore, in this
Further, as shown in FIG. 6, the large elastic portion EB of the knitted fabric portion having a large elastic change with respect to the length direction of the annular length M, and the elastic change with respect to the length direction of the annular length M which is folded over. The small elastic part ES of the few knitted fabric parts forms the
よって、肩に加わる集中的な負担を軽減でき、安定な乳幼児の抱っこが可能なベビースリング１０となる。また、伸縮性の大きい、小さいは、編み地の目数密度及び／またはループ密度の違いによって異なるものであり、意匠柄に拘束されないので、その選択自由度も高くなる。この実施の形態では、環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部である大弾性部ＥＢと弾性変化の少ない編み地部である小弾性部ＥＳは、網目の目数密度及び／またはループ密度の大きさの違いによって行うことができる。
Accordingly, the intensive burden applied to the shoulder can be reduced, and the
本実施の形態において、伸縮性の大きい、小さいは、編み地の目数密度及び／またはループ密度の違いによって異なるものであり、特定された方向のみを対象とするものである。この弾性変化の大きい、小さいは、弾性率で表現すると２倍以下であればよい。沈み込み量からして１．２倍から、乳幼児の体重及びそのサイズに基づき沈み位置を加味すると２倍までが好適な伸びとなる。このときの伸びとは、伸縮性が大きい編み方または伸縮性の小さい編み方を独立させて、２０ｋｇを加えた場合の伸びの量の比較である。 In the present embodiment, the large and small stretch is different depending on the number density and / or loop density of the knitted fabric, and is intended only for the specified direction. The large and small elastic changes may be two times or less in terms of elastic modulus. From 1.2 times the amount of sinking, to 2 times when the sinking position is taken into account based on the weight of the infant and its size, a suitable elongation is obtained. The elongation at this time is a comparison of the amount of elongation when 20 kg is added with independent knitting methods having high elasticity or low elasticity.
また、ベビースリング１０の中心線Ｌ−Ｌが環状から外方向に凸状に突出し、大きく弾性変化される乳幼児保持部１２は、環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部である大弾性部ＥＢによって、乳幼児の臀部を外方向に突出させて受ける形態であれば使用できる。
そして、乳幼児保持部１２は、環状の長さ方向に直角に２つに折り畳んだとき、中央が凸に湾曲形成される。即ち、乳幼児保持部１２は乳幼児の重みで沈み易く、乳幼児保持部１２内またはその近傍に重心位置がきて、安定した位置が保持できる重心位置となる深さに湾曲及びその弾性変化が設定されておればよい。
更に、単糸または双糸で環状に編まれてなるとは、単糸または単糸を寄り合わせた双糸の何れでもよいことを意味し、また、糸の撚り数は糸の番手によって標準的な撚り数が決まっているが、標準より撚り数を増やした強撚糸でもよいし、撚り回数を減らした弱撚糸としてもよい。また、糸自体に特種加工を施した意匠撚糸としてもよい。
In addition, the
And when the infant holding |
Furthermore, being knitted in an annular shape with single yarn or twin yarn means that either single yarn or double yarn in close proximity to each other may be used, and the number of twists of the yarn is standard depending on the yarn count. Although the number of twists is determined, it may be a strong twisted yarn with the number of twists increased from the standard, or a weak twisted yarn with a reduced number of twists. Moreover, it is good also as the design twisted yarn which gave special processing to yarn itself.
したがって、乳幼児保持部１２に乳幼児等を載せると、その重みで乳幼児保持部１２が弾性に抗して伸び、案内部１１及び反対側の案内部１３の伸びが少ないことから、乳幼児は乳幼児保持部１２に安定した状態、即ち、図６（ａ）に示すように縦抱きでも、図６（ｂ）に示すように横抱きでも、安定した位置に収まる。
このとき、伸びが少ない案内部１１及び案内部１３と接続された乳幼児保持部１２は、自己の伸びを案内部１１及び案内部１３で抑制されるから、案内部１１、案内部１３、乳幼児保持部１２の何れにも、伸び縮みの歪に起因する線が入ることがない。また、乳幼児保持部１２と案内部１１または案内部１３との間の一部に集中してストレスが集中することもないから、部分的な傷みが生ずることがない。
Therefore, when an infant or the like is placed on the
At this time, the
本実施の形態２では、伸びが少ない案内部１１と案内部１３を有しており、乳幼児がベビースリング１０の両側の伸びが少ない案内部１１と案内部１３から図６（ａ）に示すように脚を外に出していると、当該脚が案内部１１または案内部１３との間の端部で圧迫されようとするが、案内部１１の外側には緩衝部１４、案内部１３の外側には緩衝部１５が設けられているから、案内部１１及び案内部１３よりもその外側の緩衝部１４及び緩衝部１５が伸びようとし、実際に伸びる。このとき緩衝部１４及び緩衝部１５の伸びは、一方が案内部１１または案内部１３で伸びが抑制されているから、そこに外力を加えると緩衝部１４と緩衝部１５は断面Ｕ字状に湾曲する。
In this
緩衝部１４及び緩衝部１５が案内部１１または案内部１３に接続された状態で、断面Ｕ字状に湾曲すると、案内部１１と緩衝部１４が面として変化し、また、案内部１３と緩衝部１５も面として変化し、譬え、乳幼児の足が案内部１１及び／または案内部１３を乗り越えても、緩衝部１４及び緩衝部１５の作用によって、ベビースリング１０の開口Ａのエッジに接触することがなくなるから、脚に負担をかけることがない。ベビースリング１０で長期間乳幼児を抱っこしても、乳幼児の負担が殆どない。
When the
即ち、実施の形態２においては、帯幅Ｗの弾性変化の少ない小弾性部ＥＳの両外側に、幅３〜７ｃｍの弾性変化の大きい大弾性部ＥＢを形成したものであるから、緩衝部１４が案内部１１と緩衝部１５が案内部１３に接続された状態で、両者が断面Ｕ字状に湾曲すると、案内部１１と緩衝部１４が面として変化し、また、案内部１３と緩衝部１５も面として変化し、譬え、乳幼児の足が案内部１１及び／または案内部１３を乗り越えても、緩衝部１４及び緩衝部１５の作用によって、ベビースリングの開口Ａのエッジに接触することがなくなるから、乳幼児の脚に負担をかけることがない。ベビースリング１０で長期間乳幼児を抱っこしても、乳幼児の負担が殆どない。
That is, in
また、重ね折りにした環状側の環状長Ｍの長さ方向に対して環状の弾性変化の大きい大弾性部ＥＢと、前記重ね折りにした環状側の環状長Ｍの長さ方向に対して環状の弾性変化の少ない小弾性部ＥＳは、帯幅Ｗを中心に環状の弾性変化の大きい大弾性部ＥＢを乳幼児保持部１２の中心とし、その両側を弾性変化の少ない小弾性部ＥＳとしたものである。
したがって、乳幼児保持部１２の中心に乳幼児の体重が加わり、また、幼児保持部１２の中心が最も弾性変化が大きくなるから、安定したベビースリング１０として使用できる。また、環状の大弾性部ＥＢと小弾性部ＥＳは、編み地の目数及び／またはループ数に変化を持たせる編み上げの弾性変化を得ているから、全体のデザイン自由度を高くすることができる。
Further, a large elastic portion EB having a large elastic change with respect to the length direction of the annular length M on the annular side that is folded over, and a ring with respect to the length direction of the annular length M on the annular side that is folded over The small elastic part ES with little elastic change is a small elastic part ES with a large elastic part EB having a large elastic change around the band width W as the center of the
Accordingly, the weight of the infant is added to the center of the
なお、実施の形態のベビースリング１０は、単糸または双糸によって無縫製ニット横編機で全体が編成されているが本発明を実施する場合には、１本の糸自体が丈夫なものであれば、意匠撚糸であるか否かを問うものではない。通常、撚りを付与した撚糸が使用され、格別な糸に限定されるものではない。紡績糸、フィラメント糸、モノフィラメント糸、嵩高糸、中空糸、被覆糸、コアヤーン糸、複合糸、扁平糸、異形断面糸、スプリット糸、漆糸等が使用可能である。
The
［実施の形態３］
上記実施の形態のベビースリング１０では、無縫製ニット横編機で全体が編成され、帯幅Ｗを中心に環状の弾性変化の大きい大弾性部ＥＢを乳幼児保持部１２の中心とし、その両側を弾性変化の少ない小弾性部ＥＳとしたものである。しかし、環状側の環状長Ｍを同一の網目で、帯幅Ｗの方向の目を変化させることにより、環状側の環状長Ｍの方向の弾性変化を持たせることができる。この説明では、上記実施の形態との重複する説明を省略する。
[Embodiment 3]
In the
図６は無縫製ニット横編機のホールガーメント編機（ホールガーメントは株式会社島精機製作所の登録商標）のディジタル機能を使用して、弾性をアナログ的に順次変化させる事例を説明する。
図６における本実施の形態のベビースリング２０は、最も外側に位置する緩衝部５１は、網目を８．５ｍｍとして横方向に１２目編み、次いで調整緩衝部５２は網目を８ｍｍとして横方向に６目編み、次に、最も伸びない伸び止め案内部５３は網目を７．５ｍｍとして横方向に１２目編んでいる。これによって、図４の緩衝部１５(最外側の緩衝部５１)と案内部１３の間に弾性を調節する調整緩衝部５２が介在することになる。
但し、緩衝部５１は後に説明する乳幼児保持部５８の弾性よりも弾性は少なくなっている。
FIG. 6 illustrates an example in which the elasticity is sequentially changed in an analog manner by using the digital function of the whole garment knitting machine of a non-sewn knit flat knitting machine (Hall garment is a registered trademark of Shima Seiki Seisakusho Co., Ltd.).
In the
However, the
内側調整緩衝部５４は、網目を８ｍｍとして横方向に６目編み、調整緩衝部５２と同一の弾性を持たせることにより、これにより、案内部５３の両側に皺等の不連続点(不連続線)が生じないようにしている。
次に、第１弾性調整部５５は、網目を８．５ｍｍとして横方向に８目編み膨張収縮が大きい弾性の一部となっている。第１弾性調整部５５は、案内部５３の両側に皺等の不連続点(不連続線)が生じないように最も外側に位置する緩衝部５１との間に対称性を持たせている。
The inner adjustment buffer portion 54 has a mesh of 8 mm and has six stitches in the lateral direction, and has the same elasticity as the adjustment buffer portion 52. Line) is not generated.
Next, the 1st elasticity adjustment part 55 becomes a part of elasticity with a mesh | network of 8.5 mm and a large 8 knitting expansion-contraction shrinkage in a horizontal direction. The first elastic adjustment portion 55 is symmetrical with the
第２弾性調整部５６は網目を９ｍｍとして横方向に６目編み、第３弾性調整部５７は網目を９．５ｍｍとして横方向に８目編み、膨張収縮が大きい弾性部を形成している。
次に、乳幼児保持部５８は、網目を１０ｍｍとして横方向に２３目編み、膨張収縮が最も大きい大弾性部を形成している。
この第１弾性調整部５５、第２弾性調整部５６、第３弾性調整部５７は、後述する第３弾性調整部５９、第２弾性調整部６０、第１弾性調整部６１と共に、乳幼児保持部５８の緩衝を行い、乳幼児保持部５８の両側に皺等の不連続点(不連続線)が生じないようにしている。
The second elastic adjustment portion 56 has a mesh of 9 mm and has six stitches in the lateral direction, and the third
Next, the infant holding portion 58 forms a large elastic portion having the largest expansion and contraction by knitting 23 meshes in the horizontal direction with a mesh of 10 mm.
The first elastic adjustment unit 55, the second elastic adjustment unit 56, and the third
第３弾性調整部５９は網目を９．５ｍｍとして横方向に８目編み、第２弾性調整部６０は網目を９ｍｍとして横方向に６目編み、第１弾性調整部６１は網目を８．５ｍｍとして横方向に８目編み膨張収縮が大きい弾性部を形成している。そして、内側調整緩衝部６２は、網目を８ｍｍとして横方向に６目編み、調整緩衝部６４と同一の弾性を持たせることにより、網目を７．５ｍｍとして横方向に１２目編み込んでいる案内部６３の両側には、皺等の不連続点(不連続線)が生じないようにしている。次いで調整緩衝部６４は網目を８ｍｍとして横方向に６目編み、最外側の緩衝部６５は網目を８．５ｍｍとして横方向に１２目編み込んだものである。
The third
このように、本実施の形態のベビースリング２０においても、外方向に膨張させる外力を与えるとき、図３のようになるが、外方向に膨張させる外力を加えないとき、図８のように環状の内面を相手方の内面に接触する重ね折り畳み状態で、前記重ね折りにした環状側の長さが環状長Ｍ、環状長Ｍの長さに対して直角方向の幅を帯幅Ｗとするとき、環状長Ｍが帯幅Ｗの方向に均一であり、帯幅Ｗが環状長の方向に均一であり、対向する環状側の辺のみが開口Ａのように開いて重ね折りにした環状の四角形を形成し、しかも、環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部である大弾性部ＥＢと、重ね折りにした環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地部、即ち、小弾性部ＥＳにより、単糸または双糸で環状に編成し、中央が下方向に凸として大きく弾性変化される乳幼児保持部５８を形成したものである。
Thus, in the
したがって、このベビースリング２０においては、外方向に膨張する力を外部から与えないとき、図８に示すように重ね折りにした環状の四角形を形成したものであるから、そのまま、睡眠している乳幼児の上掛けとして使用できる。
また、図６に示すように、環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部の大弾性部ＥＢと、重ね折りにした環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地部の小弾性部ＥＳにより、帯幅Ｗの中央が凸に大きく弾性変化される乳幼児保持部５８を形成するものであるから、安定した乳幼児保持部５８が確保され、ベビースリング２０の機能が発揮できる。しかも、肩幅に広く環状としたベビースリング２０の帯幅Ｗが引っ掛かるので、肩の負担が軽くなり、また、その面積は広くなるが、ベビースリング２０の一重が肩に乗るだけであるから、部分的に暑さを感じることがない。
Therefore, in this
Further, as shown in FIG. 6, the large elastic portion EB of the knitted fabric portion having a large elastic change with respect to the length direction of the annular length M, and the elastic change with respect to the length direction of the annular length M which is folded over. The small elastic part ES of the small knitted fabric part forms the infant holding part 58 in which the center of the band width W is elastically changed in a convex manner, so that a stable infant holding part 58 is secured and the
よって、肩に加わる集中的な負担を軽減でき、安定な乳幼児の抱っこが可能なベビースリング２０となる。また、伸縮性の大きい、小さいは、編み地の目数密度及び／またはループ密度の違いによって異なるものであり、意匠柄に拘束されないので、その選択自由度も高くなる。この実施の形態では、環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部である大弾性部ＥＢと弾性変化の少ない編み地部である小弾性部ＥＳは、網目の目数密度及び／またはループ密度の大きさの違いによって行うことができる。
Therefore, the intensive burden applied to the shoulder can be reduced, and the
本実施の形態では、全体を編み地の目数密度の低い大弾性部ＥＢと編み地の目数密度の高い小弾性部ＥＳの接続が、図４の実施の形態と異なり、両者の中間位置に弾性調整部としての、調整緩衝部５２及び内側調整緩衝部５４、並びに第１弾性調整部５５、第２弾性調整部５６、第３弾性調整部５７及び第３弾性調整部５９、第２弾性調整部６０、第１弾性調整部６１によって弾性が順次変化しているから、ベビースリング２０の全体に対してストレスが入り難い。また、皺等の不連続点(不連続線)が生じない。
In the present embodiment, the connection between the large elastic portion EB with a low stitch density of the knitted fabric and the small elastic portion ES with a high stitch density of the knitted fabric is different from the embodiment of FIG. As an elastic adjustment part, the adjustment buffer part 52 and the inner adjustment buffer part 54, the first elastic adjustment part 55, the second elastic adjustment part 56, the third
即ち、本実施の形態のベビースリングにおいては、重ね折りにした環状側の環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部としての乳幼児保持部１２，５８と、重ね折りにした環状側の環状長Ｍの長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地部としての案内部１１，１３，５３，６３は、その間に中間的な弾性変化の編み地部を設けたものであるから、請求項１乃至請求項３の何れか１つに記載の効果に加えて、弾性変化の大きい編み地部と弾性変化の少ない編み地部との間に、中間的な弾性変化の編み地部としての調整緩衝部５２及び内側調整緩衝部５４、並びに第１弾性調整部５５、第２弾性調整部５６、第３弾性調整部５７及び第３弾性調整部５９、第２弾性調整部６０、第１弾性調整部６１によって弾性が順次変化しているから、弾性変化の大きい乳幼児保持部１２，５８と弾性変化の少ない案内部１１，１３，５３，６３と、中間的な弾性変化の編み調整緩衝部５２及び内側調整緩衝部５４、並びに第１弾性調整部５５、第２弾性調整部５６、第３弾性調整部５７及び第３弾性調整部５９、第２弾性調整部６０、第１弾性調整部６１の何れにもストレスが入り難くなるので、ベビースリングを長寿とし、かつ、皺が入ることがない。
That is, in the baby sling according to the present embodiment, the
更に、本発明を実施する場合の実施の形態について説明する。
帯幅Ｗの中央線Ｌ−Ｌがその長さ方向に直角な幅方向、即ち、環状側の環状長Ｍに対する弾性変化の大きい大弾性部ＥＢは、メッシュ、模様編み等の天竺編み地とすることができる。天竺編みは、最も基本的な編み組織であり、表面ＳＦに縦方向の筋が見え、裏面ＢＡはやや粗い感じになる。しかし、本発明を実施する場合には、ベビースリング１０は、通気性のあるメッシュで形成され、蒸れの生じない仕様を可能としている。また、内側部１２の天竺編みは、メッシュ、模様編み等によって特定方向に伸縮性を付与している。なお、弾性変化の大きい大弾性部ＥＢとしてメッシュ、模様編み等からなる天竺編みは、パール編みとすることもできる。このパール編みは、環状の長さ方向及び環状の長さ方向に直角な幅方向の両方向の弾性変化の大きいものである。
Further, an embodiment for carrying out the present invention will be described.
The large elastic part EB having a large elastic change with respect to the width direction in which the center line L-L of the band width W is perpendicular to the length direction thereof, that is, the annular length M on the annular side, is a woven fabric such as mesh or pattern knitting. be able to. Tendon knitting is the most basic knitting structure, and vertical stripes are visible on the surface SF, and the back surface BA feels somewhat rough. However, when practicing the present invention, the
上記実施の形態１または実施の形態２のベビースリング１０は、環状の案内部１３、乳幼児保持部１２、案内部１１または緩衝部１５、案内部１３、乳幼児保持部１２、案内部１１、緩衝部１４が一体となっているから、乳幼児の体重が肩の一部に集中することなく分散でき、乳幼児を抱持する者の肩の疲れを低減させることができる。そして、環状の案内部１３、乳幼児保持部１２、案内部１１または緩衝部１５、案内部１３、乳幼児保持部１２、案内部１１、緩衝部１４が一体に環状に編まれてなるから、部分的に縫い合わせが外れて一部が破断したり、伸びたりするという事態が発生しない。したがって、安全性の高いベビースリング１０とすることができる。よって、全体の環状の長さが変化することなく、かつ、乳幼児保持部１２で乳幼児を安定した受けができるベビースリング１０とすることができる。実施の形態３のベビースリング２０も同様である。
The
上記実施の形態のベビースリング１０、ベビースリング２０は、環状の長さ方向に直角に２つに折り畳んで重ねたとき、中央が下側に凸に乳幼児の重みで沈み易く、また、ベビースリング１０、ベビースリング２０の中心線Ｌ−Ｌの位置またはその近傍に重心位置がこれば、案内部１１，１３、案内部５３，６３が上に位置し、安定した位置が保持できる重心位置となるから、図６（ａ）に示すような抱き方においても、使いやすい乳幼児を抱持する補助具となる。
特に、図６（ｂ）に示すような抱き方においては、中央が下側に凸に湾曲形成されているから、乳幼児の重みで沈み易く、ベビースリング１０の乳幼児保持部１２の中心線Ｌ−Ｌに重心位置がきて、その重心位置から安定した抱き心地となる。実施の形態３のベビースリング２０も同様である。
When the
In particular, in the way of holding as shown in FIG. 6 (b), the center is convexly formed downward, so that it is easy to sink due to the weight of the infant, and the center line L- of the
ベビースリング１０、ベビースリング２０は、環状長Ｍと帯幅Ｗが連続して均一の長さであり、均一幅で乳幼児保持部１２，５８の縁取りが形成されているから、環状の案内部１１，１３、案内部５３，６３の伸縮はごく僅かであり、ベビースリング１０、ベビースリング２０が伸縮自在であるから、荷重に対応した構成となり、見栄えの向上及び機能美が表象できる。
Since the
また、実施の形態のベビースリング１０、ベビースリング２０では、環状の環状長Ｍと帯幅Ｗを均一とし、両外側を案内部１１，１３、案内部５３，６３とし、長さ方向に対して弾性変化の少ない小弾性部ＥＳとしたものであるから、肩の肩甲骨、鎖骨、上腕骨の何れにベビースリング１０、ベビースリング２０が掛っても、安定した襷掛け（たすきがけ）が維持できる。特に、長さ方向に対する直角方向の伸びが適当に存在するから、それが肩に当たっても特定の個所が痛くなる等の負担はない。
また、ベビースリング１０、ベビースリング２０は、乳幼児の体重が肩、即ち、肩甲骨、鎖骨、上腕骨の何れかの一部に集中しないから、肩に加わる力が分散でき、乳幼児を抱持する者の肩の疲れを低減させることができ、乳幼児を抱く者（大人）の負担が軽減できる。
Moreover, in the
In addition, the
更に、ベビースリング１０，２０は、一体に環状に編まれてなるのは、１本の糸によって無縫製ニット横編機で編成されたものである。したがって、このベビースリング１０，２０においては、乳幼児保持部１２，５８が一体に環状に無縫製ニット横編機で編まれてなるのは、単一の糸によって編成されたものであるから、部分的に糸が解けてベビースリング１０，２０の機能の一部が欠落するということがない。
Further, the baby slings 10 and 20 are integrally knitted in an annular shape and are knitted with a single thread by a non-sewn knit flat knitting machine. Therefore, in the baby slings 10 and 20, the
乳幼児保持部１２，５８の環状長Ｍ方向の両側が弾性変化の少ない小弾性部ＥＳと、環状長Ｍ方向の中央側がその長さ方向に直角な帯幅Ｗからなる小弾性部ＥＳ方向に対する弾性変化の大きい大弾性部ＥＢとは、弾性変化の少ない小弾性部ＥＳをリブ編みとし、それを基準としてもよいし、逆に、弾性変化の大きい大弾性部ＥＢを基準としてもよい。
したがって、ベビースリング１０，２０の環状の長さ方向の両側が弾性変化の少ない小弾性部ＥＳと、環状の長さ方向の中央側が弾性変化の大きい大弾性部ＥＢとは、弾性変化の少ない小弾性部ＥＳをリブ編みとし、弾性変化の大きい大弾性部ＥＢを天竺編みとし、それを基準にしてもよい。
Elasticity with respect to the direction of the small elastic part ES consisting of a small elastic part ES with little elastic change on both sides in the annular length M direction of the
Therefore, the small elastic part ES with little elastic change on both sides in the annular length direction of the baby slings 10, 20 and the large elastic part EB with large elastic change at the center side in the annular length direction are small with little elastic change. The elastic portion ES may be a rib knitting, and the large elastic portion EB having a large change in elasticity may be a knitted knitting, which may be used as a reference.
特に、本実施の形態の乳幼児保持部１２，５８の長さ方向の両側が弾性変化の少ない小弾性部ＥＳは、リブ編みでも、ストレッチ天竺及び／またはベア天竺編み、パール編みの何れでもよい。特に、それが、弾性変化の大きい大弾性部ＥＢとして設定できるものであればよい。また、逆に、本実施の形態の乳幼児保持部１２，５８の弾性変化の大きい大弾性部ＥＢは、リブ編みでも、ストレッチ天竺及び／またはベア天竺編み、パール編みとすることができる。何れにせよ、弾性変化の大きい大弾性部ＥＢと弾性変化の少ない小弾性部ＥＳが設定できるものであればよい。
そして、リブ編みでも、ストレッチ天竺及び／またはベア天竺編み、パール編みの何れであっても、更にそれによって模様、装飾を付してもよい。
In particular, the small elastic part ES with little elastic change on both sides in the length direction of the
In addition, rib knitting, stretch tempering and / or bare tempering knitting, and pearl knitting may be used, and patterns and decorations may be added thereto.
ＳＦ 表面
ＢＡ 裏面
ＥＳ 小弾性部
ＥＢ 大弾性部
Ｗ 帯幅
Ｍ 環状長
Ａ 開口
１２，５８ 乳幼児保持部
１１，１３、５３，６３ 案内部
１４，１５、５１，６５ 緩衝部
SF Front surface BA Back surface ES Small elastic portion EB Large elastic portion W Band width M Annular
Claims (5)
しかも、前記環状長の長さ方向に対して弾性変化の大きい編み地部と、前記重ね折りにした環状長の長さ方向に対して弾性変化の少ない編み地部は、目数密度及び／またはループ密度の大きさの違いによって決定し、中央が外方向に凸に弾性変化される乳幼児保持部を形成してなる単糸または双糸で編まれてなることを特徴とするベビースリング。 When an outwardly expanding force is not applied from the outside, the opening length of the annular side that is overlapped and overlapped in the overlapped state in which the annular inner surface is folded in contact with the other inner surface is an annular length, When the width in the direction perpendicular to the length of both ends of the annular length is the band width, the annular length is a uniform length in the band width direction, and the band width is uniform in the annular length direction. Forming a quadrangle that is wide and open only on opposite annular sides,
In addition, the knitted fabric portion having a large elastic change with respect to the length direction of the annular length, and the knitted fabric portion having a small elastic change with respect to the length direction of the annular length, which is overlapped, A baby sling characterized by being knitted with a single yarn or a double yarn, which is determined by the difference in the loop density and forms an infant holding portion whose center is elastically changed outwardly.
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|---|---|---|---|
| JP2013180003A JP2015047248A (en) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | Baby sling |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| EP3834670A1 (en) | 2019-12-12 | 2021-06-16 | Andrea Unger | Baby carrier for infants, small children or the like |
Citations (4)
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| JP3143245U (en) * | 2008-03-12 | 2008-07-17 | 株式会社ポニーベビー | Baby carrier |
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2013
- 2013-08-30 JP JP2013180003A patent/JP2015047248A/en active Pending
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