JP2004339623A - Body-fitting garment - Google Patents

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JP2004339623A JP2003135107A JP2003135107A JP2004339623A JP 2004339623 A JP2004339623 A JP 2004339623A JP 2003135107 A JP2003135107 A JP 2003135107A JP 2003135107 A JP2003135107 A JP 2003135107A JP 2004339623 A JP2004339623 A JP 2004339623A
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a body-fitting garment so made that tensional power on an abdominal part works with tensional power on other parts except for the abdominal part such as the hip so as to be synergetically improved in body-trimming function. <P>SOLUTION: The body-fitting garment comprises warp knitted fabric where a jacquard-knit ground knitting is formed of nonelastic yarns, and has an abdominal part fabric 11, and right and left body part fabrics 12, 13. The abdominal part fabric 11, and the right and left body part fabrics 12, 13 are each provided with relatively high-tensional parts and relatively low-tensional parts in a patterned state by changing knitting structure appearing at the surface side of the ground knitting formed of nonelastic yarns in response to the requirement of the tensional power strength. At least the center part of the abdominal part fabric 11 comprises a relatively high-tensional part, and at least part of the lower both sides of the relatively high-tensional part of the abdominal part fabric 11 is connected to the relatively high-tensional parts of the right and left body part fabrics 12, 13. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばガードル、ショーツ、ボディスーツ、水着、レオタード、スパッツ、スポーツ用タイツなどの身体に密着する衣料に関し、特に、所定の部位の緊迫力を高めることにより体型補正機能を有する衣料に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、例えばガードル、ショーツ、ボディスーツ、水着、レオタード、スパッツ、スポーツ用タイツなどの身体に密着する衣料において、例えば腹部の伸縮性を補強するための当て布を付与したり、ヒップ下部に強い緊迫力を有する帯状カーブをジャカード柄により形成したりすることにより、体型補正機能を付与した衣料が知られている（例えば特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特許第３０２３３５４号公報（第１１頁、第１５図、第１６図）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の衣料では、腹部押え、ヒップアップなどの部位毎の体型補正効果を得ることはできた。しかし、より高い体型補正機能を実現しようとすると、例えば腹部の当て布やヒップ下部の帯状カーブの緊迫力をより高くするしかなく、それらの部分における局所的な圧迫力が強くなり、バランスの良い体型補正効果が得られず、締め付け感などを生ずることもあるという問題があった。
【０００５】
そこで、本発明は、この問題を解決するために、身体に密着する衣料において、腹部にかかる緊迫力と、ヒップなどの腹部以外の箇所にかかる緊迫力とを連動させることにより、相乗的に体型補正機能を向上させた衣料を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明にかかる衣料は、
（１）ジャカード編からなる地編が非弾性糸で編まれた経編地からなり、腹部布と、前記腹部布にそれぞれ接続される左右の身頃布とを有する衣料において、
前記非弾性糸による地編の表側にあらわれる編組織を緊迫力の強弱の要求に応じて切り替えることにより、前記腹部布および身頃布のそれぞれに、緊迫力の比較的強い部分と緊迫力の比較的弱い部分がパターン状に設けられ、
腹部布の少なくとも中央部が前記緊迫力の比較的強い部分からなり、
前記腹部布における緊迫力の比較的強い部分の下部両側の少なくとも一部が、前記身頃布における緊迫力の比較的強い部分に連結されていることを特徴とする、身体に密着する衣料である。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の衣料においては、腹部布における緊迫力の比較的強い部分の下部両側の少なくとも一部が、左身頃布および右身頃布における緊迫力の比較的強い部分に連結されている。このように、腹部布と左右身頃布との緊迫力の比較的強い部分が互いに連結されたことにより、腹部布の緊迫力の比較的強い部分に対して、この部分を少なくとも左右両側の２方向に引っ張る力が働き、着用者の腹部を適度に押さえる効果が得られる。すなわち、従来のように、腹部当て布などによって局所的に腹部を押さえるのではなく、腹部布における緊迫力の比較的強い部分を、身頃布の緊迫力の比較的強い部分と連結させることによって、相乗的な体型補正効果を得ることが可能となる。
【０００８】
（２）前記（１）項に記載の衣料においては、前記緊迫力の比較的強い部分が伸縮性を有することが好ましい。
【０００９】
（３）前記（１）または（２）項に記載の衣料においては、腹部布において、前記緊迫力の比較的強い部分からなる領域が略工字状であることが好ましい。
【００１０】
（４）前記（１）または（２）項に記載の衣料においては、腹部布において、前記緊迫力の比較的強い部分からなる領域が略人字状であることが好ましい。
【００１１】
（５）前記（１）または（２）項に記載の衣料においては、腹部布において、前記緊迫力の比較的強い部分からなる領域が略Ｘ字状であることが好ましい。
【００１２】
（６）前記（１）〜（５）項のいずれかに記載の衣料においては、前記身頃布において、ヒップ部の膨らみの下に沿って腰部脇まで至る連続パターン状に前記緊迫力の比較的強い部分が形成されると共に、前記連続パターンにおける腰部脇から腹部下部に沿って、前記腹部布における緊迫力の比較的強い部分の下部両側まで至る連続パターン状に、前記緊迫力の比較的強い部分が形成されたことが好ましい。
【００１３】
（７）前記（１）〜（５）項のいずれかに記載の衣料においては、前記衣料が前記身頃布から連続する脚部を有し、前記身頃布において、ヒップ部の膨らみの下に沿って腰部脇まで至る連続パターン状に前記緊迫力の比較的強い部分が形成されると共に、前記連続パターンにおける腰部脇から腹部下部に沿って、前記腹部布における緊迫力の比較的強い部分の下部両側を通って、前記脚部の大腿部内側まで至る連続パターン状に、前記緊迫力の比較的強い部分が形成されたことが好ましい。
【００１４】
（８）前記（１）〜（７）項のいずれかに記載の衣料においては、前記腹部布における緊迫力の比較的強い部分の下部両側が、その幅の１／３以上において前記身頃布における緊迫力の比較的強い部分に連結されていることが好ましい。
【００１５】
（９）前記（１）〜（８）項のいずれかに記載の衣料においては、前記経編地に弾性糸が挿入され、緊迫力の強弱の要求に応じて、前記弾性糸の挿入本数及び／又は太さを変化させてなる領域を有することが好ましい。
【００１６】
（１０）前記（９）項に記載の衣料においては、前記非弾性糸による地編の表側にあらわれる編組織の切り替えによる緊迫力の比較的強い部分と、前記弾性糸の変化による緊迫力の比較的強い領域とが、当該弾性糸の変化による緊迫力の比較的強い領域の幅の１／３以上において重なっていることが好ましい。
【００１７】
（１１）前記（１）〜（１０）項のいずれかに記載の衣料においては、前記身頃布における裾部が、糸抜きにより端部始末不要に形成されたことが好ましい。
【００１８】
（１２）前記（１）〜（１０）項のいずれかに記載の衣料においては、前記腹部布および身頃布の少なくとも一方として、裁断されたままで端部始末不要な布を、その裁断端部が衣料の裾部およびウェスト部の少なくとも一方の端部となるように用いたことが好ましい。
【００１９】
（１３）前記（１）〜（１２）項のいずれかに記載の衣料においては、前記腹部布および身頃布の少なくとも一方が、シングルラッセルジャカード編地から形成されたことが好ましい。
【００２０】
（１４）前記（１）〜（１２）項のいずれかに記載の衣料においては、前記腹部布および身頃布の少なくとも一方が、弾性糸および非弾性糸の少なくとも一方が閉じ目の１×１トリコット組織の編地から形成されたことが好ましい。
【００２１】
（１５）前記（１）〜（１４）項のいずれかに記載の衣料においては、衣料が、ガードル、ショーツ、ボディスーツ、水着、レオタード、スパッツ、スポーツ用タイツから選ばれた衣料であることが好ましい。
【００２２】
なお、本発明の衣料は身体に密着させて着用するものであるが、「身体に密着する」とは、必ずしも素肌に直接触れる状態で着用することを意味するものではない。従って、本発明の「身体に密着する衣料」とは、適宜のアンダーウェア類を介して着用される衣料を含む。
【００２３】
ここで、本発明にかかる衣料の具体例について、図面を参照しながら説明するが、本発明は、これらの衣料のみに限定されるものではなく、ガードル、ショーツ、ボディスーツ、水着、レオタード、スパッツ、スポーツ用タイツなどの衣料に適用し得る。
【００２４】
まず、本発明の一具体例として、図１および図２に、脚部を有するロングタイプのガードル（以下、ロングガードルと称する）の一例を示す。さらに、本発明の他の具体例として、図３および図４に、脚部を有しないショートタイプのガードル（以下、ショートガードルと称する）の一例を示す。
【００２５】
まず、本実施形態にかかるロングガードルの概略構成について説明する。図１に示すように、本実施形態にかかるロングガードルは、主として、着用者の腹部に当接する略逆三角形状の腹部布（フロントパネルとも称する）１１と、着用者の左半身の腰部、ヒップ部、大腿部を覆う左身頃布１２と、着用者の右半身の腰部、ヒップ部、大腿部を覆う右身頃布１３と、クロッチ布１４とによって構成されている。なお、図１に示す例では、左右身頃布１２，１３の脚部の裾は、糸抜きにより端始末不要な端部から形成されている。
【００２６】
腹部布１１、左身頃布１２、および右身頃布１３は、シングルラッシェルジャカード編地からなる編組織で構成され、地編の表側にあらわれる編み組織を変化させたジャカード柄によって、緊迫力の比較的強い部分と緊迫力の比較的弱い部分をパターン状に有する。図１および図２において、ドットパターンを付した領域が緊迫力の比較的強い部分であり、ドットパターンが付されていない領域が緊迫力の比較的弱い部分である。
【００２７】
すなわち、図１および図２に示したロングガードルでは、腹部布１１においては、腹部布１１の中央部を中心とした略Ｘ字状部分１１ａが緊迫力の比較的強い部分として形成される。一方、腹部布１１において、クロッチ布１４側の端部１１ｂ、腹部布１１の中央部の両脇の部分１１ｃおよび１１ｄ、腹部布１１において着用者のウェスト部の前正面近傍となる部分１１ｅは、緊迫力の比較的弱い部分として形成される。
【００２８】
また、左身頃布１２および右身頃布１３においては、図２に示すように、ヒップ部の膨らみの下に沿って腰部脇からウェストラインまで至り、かつ、図１に示すように、前記腰部脇から腹部下部に沿って、腹部布１１における略Ｘ字状部分１１ａの下部両側に連結し、さらに、脚部の大腿部内側から裾ラインまで延びるような連続パターンとして、緊迫力の比較的強い部分１２ａおよび１３ａがそれぞれ形成される。そして、これ以外の部分、すなわち、脚部の大腿部外側を覆う部分１２ｂ，１３ｂ、腹部布１１の両側上部１２ｃ，１３ｃ、ヒップ部上部（ヒップのふくらみ部分から腰部までの部分）１２ｄ，１３ｄは、緊迫力の比較的弱い部分として形成される。
【００２９】
また、図２に示すように、緊迫力の比較的弱い部分であるヒップ部上部１２ｄ，１３ｄ内でヒップ部の頂点に当接する領域（最も伸びを要する領域）に、美観を生じるデザイン性を有する形状（例えば図２に示すハート形の他、星形、チューリップ形など）で、緊迫力がさらに弱い部分１２ｅおよび１３ｅを形成すると、ヒップの丸みを押しつぶすことなくヒップラインを美しく整えつつ、衣料のデザイン性が向上する点で好ましい。ただし、このヒップ部頂点における緊迫力のさらに弱い部分１２ｅおよび１３ｅは必須ではない。また、デザイン性も必須ではないので、緊迫力のさらに弱い部分１２ｅおよび１３ｅを、円形または楕円形のような特にデザイン性のない形状としても良い。
【００３０】
腹部布１１における緊迫力の比較的強い部分の形状は、図１に示した略Ｘ字状の他、図３に示すような略「工」字状（または略「Ｉ」字状）、図４に示すような略「人」字状（または略逆「Ｙ」字状）であっても良い。腹部布１１における緊迫力の比較的強い部分の形状に関して図１、図３、図４の具体例を互いに比較すると、図１または図４に示す具体例は、ウェスト部の前正面近傍またはウェスト部の前正面両側となる部分に緊迫力が比較的弱い部分が形成されているので、腹部を押さえるという体型補正効果は図３の具体例よりもやや劣ると言える。その反面、着用者が例えば前屈みになったりしゃがんだりした場合にウェスト部の前側の圧迫感（締め付け感）が小さいという点では、図１または図４に示す具体例の方が、図３に示す具体例よりも優れていると言える。従って、体型補正効果と着用時の快適さとのどちらを重視するかによって、腹部布１１における緊迫力の比較的強い部分の形状を適宜選択すれば良い。
【００３１】
また、図５に示すように、腹部布１１において、左身頃布１２および右身頃布１３をそれぞれ接続する辺を直線ではなく曲線としても良い。なお、図５では、緊迫力の比較的強い部分の形状を略Ｘ字状としたが、図３または図４に示すような略「工」字状または略「人」字状としても良い。
【００３２】
本実施形態のロングガードルでは、図１に示すように、腹部布１１における緊迫力の比較的強い部分１１ａの下部両側の少なくとも一部が、左身頃布１２および右身頃布１３における緊迫力の比較的強い部分１２ａおよび１３ａに連結するように、腹部布１１と左右身頃布１２，１３が縫合されている。このように、腹部布１１と左右身頃布１２，１３との緊迫力の比較的強い部分が連結されたことにより、腹部布１１の緊迫力の比較的強い部分に対して、この部分を左右両側と下側（大腿部内側下方向）との３方向に引っ張る力が働き、着用者の腹部を適度に押さえる効果が得られる。すなわち、従来のように、腹部当て布などによって局所的に腹部を押さえるのではなく、腹部布における緊迫力の比較的強い部分を、身頃布の緊迫力の比較的強い部分と連結させることによって、相乗的な体型補正効果を得ることが可能となる。
【００３３】
腹部布１１の緊迫力の強い領域は、緊迫力の比較的強い領域１２ａ，１３ａによって、下腹部脇からウェストに向かう方向、下腹部脇からヒップに向かう方向、下腹部脇から大腿部内側を通り裾に向かう方向の、３方向に引っ張られ、腹部布１１の緊迫力の強い領域にテンションがかかり、腹部（特に下腹部）を押さえることができる。また、腹部布１１の緊迫力の強い箇所と、腰部、脚部における緊迫力の強い箇所が連接することによって、双方にテンションがかかり、双方の緊迫力の効果を高めることができる。よって、ヒップ下部や大腿部内側にも、より強い緊迫力がかかり、ヒップアップ効果および大腿部内側をすっきりさせる効果が高まる。
【００３４】
なお、腹部布１１における緊迫力の比較的強い部分１１ａの下部両側が、その幅の１／３以上において左右身頃布１２，１３における緊迫力の比較的強い部分１２ａ，１３ａに連結されていることが好ましい。すなわち、図１に示すように、腹部布１１における緊迫力の比較的強い部分１１ａの下部両側の幅をＷ０、この緊迫力の比較的強い部分１１ａと左右身頃布１２，１３における緊迫力の比較的強い部分１２ａ，１３ａとの連結部分の幅をＷ１とすると、
Ｗ１／Ｗ０≧１／３
であることが好ましい。なお、Ｗ１／Ｗ０の値は大きい方が好ましく、１／２以上であることがさらに好ましい。なお、Ｗ１／Ｗ０が１となるように、すなわち、腹部布１１における緊迫力の比較的強い部分１１ａの下部両側が、その全幅にわたって、左右身頃布１２，１３における緊迫力の比較的強い部分１２ａ，１３ａに連結された構成としても良い。
【００３５】
図６は、図１に示した具体例にかかる腹部布１１の裁断図である。図中の実線Ｌ１が腹部布１１の裁断ラインである。なお、図６に示す矢印Ｓは、糸の供給方向を示す。図６において、腹部布１１における緊迫力の比較的強い部分１１ａとなる領域は、緊迫力を強くするために、２針または３針以上の振りを１繰り返し単位内に所定の割合で入れたサテン調ネット組織として編まれる。なお、この緊迫力の比較的強い部分１１ａとなる領域は、横方向への伸びが少なく、縦方向にはある程度伸びるように編まれることが好ましい。
【００３６】
腹部布１１の糸の重量混率は、ナイロン糸８３．５％、ポリウレタン糸１６．５％である。ナイロン糸は３０デニール、ポリウレタン糸は２８０デニールを使用する。腹部布１１は、ヒップから脇に充当する左右身頃布１２，１３に比べて太いポリウレタン糸を使用し、かつポリウレタン糸の混率が高いことにより、緊迫力がより強くなっている。なお、左右身頃布１２，１３の糸の重量混率は、ナイロン糸７６．１％、ポリウレタン糸２３．９％であり、ナイロン糸は３０デニール、ポリウレタン糸は２７０デニール、２４０デニール、１８０デニールを使用する。また、腹部布１１における緊迫力の強い領域を振りの大きいサテン調ネット組織としていることから、緊迫力が強く、かつ、編み方向に対する垂直方向（衣料横方向）の伸びが少なくなる。尚、ラッセル生地の場合、編み方向には伸びやすい特性があるので、この生地を、生地の編み方向とは垂直方向（横方向）を、衣料腹部に横方向に使用することにより、横方向への伸びが少なく、縦方向にはある程度伸びる状態となる。
【００３７】
一方、腹部布１１における緊迫力の比較的弱い部分１１ｂ，１１ｃ，１１ｄ，１１ｅとなる領域は、メッシュ調ネット組織として編まれる。なお、サテン調ネット組織およびメッシュ調ネット組織を混在させた編組織が、例えばジャカード制御装置を有する経編機などを用いて、この経編機のコンピュータに各ウェールと各コースの編み方に関する指令を入力することによって実現できることは、当業者にとっては周知の事項である（前述の特許文献１にも詳しい説明が開示されているので必要であれば参照されたい）。また、細幅の連続パターン部分の緊迫力は、特許文献１にも開示されているように、針の振り量及び／または１繰り返し単位内に針の振りを入れる割合を調整することにより、所望の強さに調整できる。さらに、ジャカード制御装置を有する経編機のコンピュータに各ウェールと各コースの編み方に関する指令を入力することによって、花模様や幾何学模様等のデザイン性のある模様を同時に形成することも可能である。
【００３８】
図７は、右身頃布１３の裁断図である。図中の実線Ｌ２が右身頃布１３の裁断ラインである。図７においても、矢印Ｓで示す方向が糸の供給方向である。図７において、右身頃布１３における緊迫力の比較的強い部分１３ａとなる領域は、緊迫力を他の部分よりも強くするために、３針以上の振りを１繰り返し単位内に所定の割合で入れたサテン調ネット組織（強サテン調ネット組織）として編まれる。また、右身頃布１３における緊迫力の比較的弱い部分１３ｂ，１３ｃ，１３ｄとなる領域は、緊迫力を領域１３ａより弱くするために、２針の振りを１繰り返し単位内に所定の割合で入れたサテン調ネット組織（中サテン調ネット組織）として編まれる。さらに、右身頃布１３における緊迫力のさらに弱い部分１３ｅとなる領域は、緊迫力を領域１３ｂ，１３ｃ，１３ｄよりも弱くするために、１針の振りを１繰り返し単位内に所定の割合で入れたサテン調ネット組織（弱サテン調ネット組織）として編まれる。なお、強サテン調ネット組織、中サテン調ネット組織、弱サテン調ネット組織のそれぞれを形成するための編針の振りの数は、上記の具体例に限定されず、各部分において緊迫力の強弱差を付けることができれば、任意の振り数とすることができる。なお、緊迫力に強弱差を付けることができれば、編み組織は上記に限定されない。
【００３９】
なお、通気性を向上させるために、ウェスト部背面中央部近傍に相当する部分１３ｆおよびヒップ下部中央に相当する部分１３ｇを、メッシュ組織で編むことも好ましい。ただし、本発明においてはこのメッシュ組織は必須ではない。
【００４０】
左身頃布１２は、図７に示した裁断図を左右線対象とした裁断図によって得ることができるため、その説明は省略する。
【００４１】
図７に示す裁断ラインＬ２で裁断された右身頃布１３のＡ−Ｃ部分は、図６に示す腹部布１１のＡ’−Ｃ’部分と縫合される。このとき、右身頃布１３のＢ点と腹部布１１のＢ’点とが一致する。右身頃布１３のＣ−Ｄ部分およびＨ−Ｇ部分は、クロッチ布１４と縫合される。右身頃布１３のＤ−Ｅ部分は、同じく右身頃布１３のＧ−Ｆ部分と縫合されることにより、脚部を形成する。右身頃布１３のＩ−Ｈ部分は、左身頃布１２におけるこの部分の対称部分と縫合されて後中心の縫合ラインを形成することになる。
【００４２】
なお、地編を構成する非弾性糸としては、ナイロン糸、ポリエステル糸などの合成繊維糸、レーヨン糸、アセテート糸、キュプラ糸などの再生繊維糸、木綿糸、絹糸、麻糸、ウール糸などの天然繊維などを用いることができるが、ナイロン糸が特に好ましく、太さとしてはナイロン糸で２０〜８０デニールに相当する太さの糸が好ましく用いられる。
【００４３】
なお、ジャカード柄による緊迫力の強弱切り替えに加えて、図８および図９に示すように、弾性糸を適宜挿入することにより、さらに部分的に緊迫力を異ならせるようにしても良い。例えば、図８および図９に示す実施例では、腹部およびヒップ部に相当する領域Ｒ１に、地編に例えば４０デニールのナイロン糸を用い、挿入糸として１８０デニールのポリウレタン糸を１本用いる。そして、脚部を４つの領域（上から順にＲ２〜Ｒ５）に分け、領域Ｒ２には２４０デニールのポリウレタン糸を２本、領域Ｒ３には２７０デニールのポリウレタン糸を１本、領域Ｒ４には２４０デニールのポリウレタン糸を２本、領域Ｒ５には２７０デニールのポリウレタン糸を２本ずつ挿入する。なお、領域Ｒ２〜Ｒ５の地編には４０デニールのナイロン糸を共通して用いればよい。
【００４４】
弾性糸により緊迫力が比較的強く形成された直線状領域は、２４０デニールのポリウレタン糸が２本挿入されたヒップ下部及び下腹部脇領域、そして２４０デニールのポリウレタン糸が２本挿入された裾上部領域、２７０デニールのポリウレタン糸が２本挿入された裾領域である。ヒップ下部および、下腹部脇箇所に当接するジャカード編み組織により緊迫力を強くした領域１２ａ，１３ａと、２４０デニールのポリウレタン糸を２本挿入し、弾性糸により緊迫力を強くした領域は、特に緊迫力の必要なヒップ下部および腹部脇箇所において、弾性糸によって緊迫力を強くした領域の上下幅方向全域が重なり、緊迫力のより強い領域を形成している。
【００４５】
ただし、ここで述べた弾性糸および非弾性糸の太さおよび本数はあくまでも一例であって、挿入する弾性糸の太さおよび本数の少なくとも一方を任意に変化させることによって、局所的な緊迫力を所望の程度に調整すれば良い。なお、図９に、弾性糸の切り替えによって緊迫力を変化させた領域の範囲例を示したが、弾性糸の切り替えによって緊迫力を変化させる領域の数および範囲は、この例に限定されるものではない。
【００４６】
次に、本発明の他の具体例として、図１０および図１１に示すショートガードルについて説明する。
【００４７】
図１０に示すように、本実施形態にかかるショートガードルは、主として、着用者の腹部に当接する略逆三角形状の腹部布２１と、着用者の左半身の腰部およびヒップ部を覆う左身頃布２２と、着用者の右半身の腰部およびヒップ部を覆う右身頃布２３と、クロッチ布２４とによって構成されている。なお、図１０に示す例でも、左右身頃布２２，２３の裾は、糸抜きにより端始末不要な端部から形成されている。
【００４８】
腹部布２１、左身頃布２２、および右身頃布２３は、シングルラッシェルジャカード編地からなる編組織で構成され、地編の表側にあらわれる編み組織を変化させたジャカード柄によって、緊迫力の比較的強い部分と緊迫力の比較的弱い部分をパターン状に有する。図１０および図１１において、ドットパターンを付した領域が緊迫力の比較的強い部分であり、ドットパターンが付されていない領域が緊迫力の比較的弱い部分である。
【００４９】
すなわち、図１０および図１１に示したショートガードルでは、腹部布２１においては、腹部布２１の中央部を中心とした略Ｘ字状部分２１ａが緊迫力の比較的強い部分として形成される。一方、腹部布２１において、クロッチ布２４側の端部２１ｂ、腹部布２１の中央部の両脇の部分２１ｃおよび２１ｄ、腹部布２１において着用者のウェスト部の前正面近傍となる部分２１ｅは、緊迫力の比較的弱い部分として形成される。
【００５０】
また、左身頃布２２および右身頃布２３においては、図１１に示すように、ヒップ部の膨らみの下に沿って腰部脇まで至り、かつ、図１０に示すように、前記腰部脇から腹部下部に沿って、腹部布２１における略Ｘ字状部分２１ａの下部両側に連結する連続パターンとして、緊迫力の比較的強い部分２２ａおよび２３ａがそれぞれ形成される。そして、これ以外の部分、すなわち、腹部布２１の両側上部２２ｂ，２３ｂ、ヒップ部上部（ヒップのふくらみ部分から腰部までの部分）２２ｃ，２３ｃは、緊迫力の比較的弱い部分として形成される。
【００５１】
また、図１１に示すように、緊迫力の比較的弱い部分であるヒップ部上部２２ｃ，２３ｃ内でヒップ部の頂点に当接する領域（最も伸びを要する領域）に、美観を生じるデザイン性を有する形状（例えば図２に示すハート形の他、星形、チューリップ形など）で、緊迫力がさらに弱い部分２２ｄおよび２３ｄを形成すると、ヒップの丸みを押しつぶすことなくヒップラインを美しく整えつつ、衣料のデザイン性が向上する点で好ましい。ただし、このヒップ部頂点における緊迫力のさらに弱い部分２２ｄおよび２３ｄは必須ではない。また、デザイン性も必須ではないので、緊迫力のさらに弱い部分２２ｄおよび２３ｄを、円形または楕円形のような特にデザイン性のない形状としても良い。
【００５２】
腹部布１１における緊迫力の比較的強い部分の形状は、ロングガードルの場合と同様に、図１０に示した略Ｘ字状の他、図３に示すような略「工」字状（または略「Ｉ」字状）、図４に示すような略「人」字状（または略逆「Ｙ」字状）であっても良い。
【００５３】
本実施形態のショートガードルでも、図１０に示すように、腹部布２１における緊迫力の比較的強い部分２１ａの下部両側の少なくとも一部が、左身頃布２２および右身頃布２３における緊迫力の比較的強い部分２２ａおよび２３ａに連結するように、腹部布２１と左右身頃布２２，２３が縫合されている。このように、腹部布２１と左右身頃布２２，２３との緊迫力の比較的強い部分が連結されたことにより、腹部布２１の緊迫力の比較的強い部分２１ａに対して、この部分を左右両側の２方向に引っ張る力が働き、着用者の腹部を適度に押さえる効果が得られる。すなわち、従来のように、腹部当て布などによって局所的に腹部を押さえるのではなく、腹部布における緊迫力の比較的強い部分を、身頃布の緊迫力の比較的強い部分と連結させることによって、相乗的な体型補正効果を得ることが可能となる。
【００５４】
なお、このショートガードルの場合も、ロングガードルの場合と同様に、腹部布２１における緊迫力の比較的強い部分２１ａの下部両側が、その幅の１／３以上、より好ましくは１／２以上、あるいはその全幅にわたって、左右身頃布２２，２３における緊迫力の比較的強い部分２２ａ，２３ａに連結されていることが好ましい。
【００５５】
腹部布２１の裁断図については、ロングガードルの腹部布１１と同様であるため、説明を省略する。
【００５６】
図１２は、右身頃布２３の裁断図である。図中の実線Ｌ３が右身頃布２３の裁断ラインである。図１２においても矢印Ｓで示す方向が糸の供給方向である。図１２において、右身頃布２３における緊迫力の比較的強い部分２３ａとなる領域は、緊迫力を他の部分よりも強くするために、３針以上の振りを１繰り返し単位内に所定の割合で入れたサテン調ネット組織（強サテン調ネット組織）として編まれる。また、右身頃布２３における緊迫力の比較的弱い部分２３ｂ，２３ｃとなる領域は、緊迫力を領域２３ａより弱くするために、２針の振りを１繰り返し単位内に所定の割合で入れたサテン調ネット組織（中サテン調ネット組織）として編まれる。さらに、右身頃布２３における緊迫力のさらに弱い部分２３ｄとなる領域は、緊迫力を領域２３ｂ，２３ｃよりさらに弱くするために、１針の振りを１繰り返し単位内に所定の割合で入れたサテン調ネット組織（弱サテン調ネット組織）として編まれる。なお、強サテン調ネット組織、中サテン調ネット組織、弱サテン調ネット組織のそれぞれを形成するための編針の振りの数は、上記の具体例に限定されず、各部分において緊迫力の強弱差を付けることができれば、任意の振り数とすることができる。なお、緊迫力に強弱差を付けることができる編み組織であれば、上記に限定されない。
【００５７】
なお、通気性を向上させるために、ウェスト部背面中央部近傍に相当する部分２３ｅおよびヒップ下部中央に相当する部分２３ｆを、メッシュ組織で編むことも好ましい。ただし、本発明においてはこのメッシュ組織は必須ではない。
【００５８】
左身頃布２２は、図１２に示した裁断図を左右線対象とした裁断図によって得ることができるため、その説明は省略する。
【００５９】
図１２に示す裁断ラインＬ３で裁断された右身頃布２３のＪ−Ｋ部分は、腹部布２１と縫合される。右身頃布２３のＫ−Ｌ部分およびＮ−Ｍ部分は、クロッチ布２４と縫合される。右身頃布２３のＯ−Ｎ部分は、左身頃布２２におけるこの部分の対称部分と縫合されて後中心の縫合ラインを形成することになる。
【００６０】
なお、このショートガードルにおいても、ロングガードルの具体例について前述したように、ジャカード柄による緊迫力の強弱切り替えに加えて、弾性糸を適宜挿入することにより、図１３に示すようにさらに部分的に緊迫力を異ならせるようにしても良い。
【００６１】
例えば、図１３に示すように、腹部およびヒップ部に相当する領域Ｒ６に、地編に例えば４０デニールのナイロン糸を用い、挿入糸として例えば１８０デニールのポリウレタン糸を１本用いる。そして、裾部分を２つの領域（上から順にＲ７，Ｒ８）に分け、領域Ｒ７には例えば１８０デニールのポリウレタン糸を２本、領域Ｒ８には例えば２４０デニールのポリウレタン糸を２本ずつ挿入する。なお、領域Ｒ７，Ｒ８の地編には例えば４０デニールのナイロン糸を共通して用いればよい。ヒップ下部において、ジャカード編組織により緊迫力を強くした領域と、弾性糸により緊迫力を強くした領域の上下幅方向全域が重なり、緊迫力のより強い領域が形成されている。ただし、ここで述べた弾性糸および非弾性糸の太さおよび本数はあくまでも一例であって、挿入する弾性糸の太さおよび本数の少なくとも一方を任意に変化させることによって、局所的な緊迫力を所望の程度に調整すれば良い。なお、図１３に、弾性糸の切り替えによって緊迫力を変化させた領域の範囲例を示したが、弾性糸の切り替えによって緊迫力を変化させる領域の数および範囲は、この例に限定されるものではない。
【００６２】
そして、弾性糸により部分的に伸縮パワーの強い領域など、伸縮パワーの変化している領域を設けるには、（ａ）編み込む弾性糸の太さが異なる複数の領域を形成する方式、（ｂ）編み込む弾性糸の本数が異なる複数の領域を形成する方式、（ｃ）前記（ａ）又は（ｂ）の各領域の幅を変化させる方式、（ｄ）前記（ａ）、（ｂ）、（ｃ）の方式の少なくとも２つ以上を組み合わせた方式のいずれかの方式により弾性糸による伸縮パワーの強い領域と前記領域より伸縮パワーの弱い領域を形成することができる。
【００６３】
例えば、前記経編地に編み込まれる弾性糸のうち、伸縮パワーの強い領域には他の部分よりも繊度の大きな弾性糸を編糸に用いたり、又は、同じウェールに編み込む弾性糸の本数を多くしたりすることにより、上記のように弾性糸により締付パワーを強化した領域が一体に編成された伸縮性経編地とすることができる。
【００６４】
この際、前記経編地全体に編み込まれている弾性糸を繊度の比較的小さい弾性糸とし、伸縮パワーを強めたい領域には、繊度の大きい弾性糸を更に編み込んで、伸縮パワーの強い領域とすることもできる。
【００６５】
また、前述の様な伸縮パワーの強い領域の幅を細幅にした領域と伸縮パワーの弱い領域の幅を広幅にした領域を交互に設け、一方、伸縮パワーの強い領域の幅を広幅にした領域と伸縮パワーの弱い領域の幅を細幅にした領域とを交互に設けるなど、伸縮パワーの異なる領域の幅を調整することによって全体的に伸縮パワーの強弱を調整することも可能である。
【００６６】
なお、弾性糸による伸縮パワーの強弱のグレードを３段階以上にしてもよく、その場合には、上述した弾性糸による伸縮パワーを変化させる手法を３段階以上になるように調整すればよい。
【００６７】
なお、本発明にかかる衣料においては、両脚部の裾口部分およびウェスト部の少なくとも一方は、折り返して縫製するなどの端始末を必要としない縁とすることが好ましい。この様な端始末を必要としない縁は、いわゆる糸抜きにより作ることも可能であるが、以下に別の具体例として詳述するように、裁断されたままで端部始末不要な布を用いることによって実現することもできる。なお、「糸抜き」については当業者に周知であるので説明を省略する。
【００６８】
ここで、本発明にかかる衣料のさらに他の具体例について説明する。本発明にかかる衣料においては、左右身頃布１２，１３として、裁断されたままで端部始末不要な布からなる部片（Ｐ）を、その裁断端部が脚部の裾口部分およびウェスト部の少なくとも一方の端部となるように用いることも好ましい。また、図１４に示すように、裾口部分およびウェスト部の少なくとも一方の端部が（図１４の例では裾口部分のみ）、波形状に裁断されていることがさらに好ましい。図１４に示すロングガードルの後側からみた斜視図は、裾口部分の形状が波形状である点と、ヒップのふくらみ部にはハート形の部位がない点を除いては、図２と同様であるため、省略する。
【００６９】
図１４において、ヒップ〜脚部に当接する身頃布１２，１３は、裁断したままで端部始末不要な布からなり、腹部脇からウェストに当接する１２ｃ，１３ｃ、ヒップの膨らみからウェストに当接する１２ｄ，１３ｄ、大腿部から裾に当接する１２ｂ，１３ｂの領域は、第２の非弾性糸と弾性糸とを同行させた１×１トリコット組織で、第２の非弾性糸と弾性糸とが共に閉じ目からなる編み組織からなる。腹部脇、ヒップ下部、ヒップ脇、大腿部内側に当接する１２ａ，１３ａの領域は、第２の非弾性糸と弾性糸とを逆行させた１×１トリコット組織で、第２の非弾性糸と弾性糸とが共に閉じ目からなる編み組織からなる。裾ラインは、３６ｃｍであり、１２ａが裾ラインを形成しているのは５ｃｍであり、裾ライン長さの１４％である。左身頃布１２あるいは右身頃布１３のウェストラインは２０ｃｍであり、１２ａがウェストラインを形成しているのは４ｃｍであり、ウェストライン長さの２０％である。つまり、裾ライン長さ、ウェストラインの２／３以上は、第２の非弾性糸と弾性糸を同行させた１×１トリコット組織で、第２の非弾性糸と弾性糸とが共に閉じ目からなる編み組織の領域から形成されている。腹部布１１は、図６と同じ布を使用しており、ウェストラインには端部始末がなされている。
【００７０】
なお、図１４には、ロングガードルの具体例のみを図示したが、この他にも、ショートガードルの裾口部分またはウェスト部、ボディスーツの裾口部分などが、端部始末不要な布からなる部片（Ｐ）の裁断端部になるように構成し得ることは言うまでもない。また、図１４では、裾口部分の形状を波形状としたが、波形状以外の曲線であっても良い。
【００７１】
このように、この具体例にかかる衣料（１）においては、裾口部分およびウェスト部の少なくとも一方に用いる部片（Ｐ）は、第１の非弾性糸と、地編組織を形成する第２の非弾性糸及び弾性糸とから編成され、前記地編組織が前記第２の非弾性糸と前記弾性糸とを同行させた１×１のトリコット組織であって且つ各編針において第２の非弾性糸と弾性糸のうちの少なくとも１方が閉じ目により編成されており、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁の２／３以上の長さの部分は、第１の非弾性糸も前記地編の第２の非弾性糸と弾性糸とともに同行した１×１のトリコット組織（Ｓ）から成る。これにより、編み方向にとらわれずに、比較的自由な方向に、あるいは、比較的自由な形状に衣料の縁となる部分を、裁断により形成できる。
【００７２】
しかも、前記部片（Ｐ）中には、第１の非弾性糸による編み組織が異なる部分を有しており、所望の位置に所望の形状の第１の非弾性糸による編み組織を異ならしめた領域を設けることにより、伸縮パワーまたは伸縮方向などを適宜変化させた領域を形成でき、適宜の位置に適宜の体形補整機能あるいはフィット性向上などの機能を加味した衣料を提供することができる。しかも、衣料の当該縁の部分が厚くならず、衣料の当該縁の部分が外衣に反映して凹凸となって現れることがなく、本衣料の着用者の外観を良好に保つことができるなどの縁始末不要な縁を有する衣料の利点を発揮できる。
【００７３】
すなわち、図１４に示す具体例においては、第１の非弾性糸による編み組織を異ならせることにより、腹部布１１および左右身頃布１２，１３において、緊迫力の比較的強い部分と弱い部分とをパターン状に形成することができる。
【００７４】
（２）前記（１）に記載の衣料においては、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁の長さの全部が、第１の非弾性糸も前記地編の第２の非弾性糸と弾性糸とともに同行した１×１のトリコット組織（Ｓ）から成る部分であることが好ましい。
【００７５】
（３）また、前記（１）または（２）に記載の衣料においては、前記部片（Ｐ）中の（Ｓ）から成る領域以外の領域（Ｈ）が、下記（Ｈ１）または（Ｈ３）から選ばれた少なくとも１つであることが好ましい。
【００７６】
（Ｈ１）第１の非弾性糸による編み組織が、ハーフ編みである領域
（Ｈ３）第１の非弾性糸による編み組織が、シンカーループの方向が前記地編組織のシンカーループの方向と逆向きの１×１のトリコットである領域
（４）また、前記（３）に記載の衣料においては、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁の長さの２／３より小さい範囲が、（Ｈ３）から成る部分であることが好ましい。
【００７７】
（５）また、前記（３）に記載の衣料においては、部片（Ｐ）として、伸縮パワーを比較的弱くしたい領域に（Ｓ）からなる領域を配置し、伸縮パワーを比較的強めたい領域に（Ｈ）からなる領域を配置した部片（Ｐ）を用いることが好ましい。
【００７８】
（６）また、前記（１）〜（５）のいずれかに記載の衣料においては、前記部片（Ｐ）が、伸縮パワーの強弱の要求に応じて、用いる弾性糸の太さ、編み込み本数の少なくともいずれかを変えた弾性糸による伸縮パワーの異なる領域が更に形成されている部片（Ｐ）であることが好ましい。
【００７９】
かかる好ましい態様とすることにより、弾性糸による伸縮パワーの変化する領域の伸縮パワーの切り替えラインの方向と、縁始末不要な縁の方向とを、平行にせずに、それぞれのラインを必要に応じた好適な方向に自由に設計することができ、しかも非弾性糸による編み組織の変化する領域も合わせて有し、種々のグレードの伸縮パワーを有する領域あるいは伸縮方向などを特定の方向に制御した領域を比較的自由に設計でき、しかも裁断したままでほつれの生じない縁始末不要な縁を少なくとも一部に有する衣料を容易に提供でき好ましい。
【００８０】
（７）また、前記（１）〜（６）のいずれかに記載の衣料においては、前記部片（Ｐ）の地編みの、第２の非弾性糸が閉じ目により、弾性糸が開き目により編成されていることが好ましい。
【００８１】
（８）また、前記（１）〜（７）のいずれかに記載の衣料においては、前記部片（Ｐ）の地編みの、第２の非弾性糸と弾性糸のいずれもが、閉じ目により編成されていることが好ましい。
【００８２】
（９）また、前記（３）〜（８）のいずれかに記載の衣料においては、領域（Ｈ１）の第１の非弾性糸によるハーフ編みが、閉じ目により編成されているハーフ編みであることが好ましい。
【００８３】
（１０）また、前記（３）〜（９）のいずれかに記載の衣料においては、領域（Ｈ３）の第１の非弾性糸による編み組織が、シンカーループの方向が前記地編のシンカーループの方向と逆向きの閉じ目の１×１のトリコットであることが好ましい。
【００８４】
（１１）また、前記（３）〜（１０）に記載の衣料においては、緊迫力が比較的強い部分が、（Ｈ１）及び（Ｈ３）から選ばれた領域（Ｈ）からなる領域であることが好ましい。
【００８５】
（１２）また、前記（６）〜（１１）項のいずれかに記載の衣料においては、衣料が、ショーツ又はガードルであり、当該ショーツ又はガードルの裾部及びウェストライン部の少なくとも一方が裁断されたままの状態で縁始末不要な縁からなり、当該裾部及びウェストライン部の縁のラインの方向の少なくとも一方が、当該部片（Ｐ）の当該弾性糸により伸縮パワーが変化する領域の伸縮パワーの切り替えラインの方向と非平行であることが好ましい。
【００８６】
このように裁断されたままの状態でも、その裁ち端（裁断されたままの縁）が縁始末不要な縁とすることができ、且つ第１の非弾性糸による編み組織が異なる部分を有しているような経編地からなる部片（Ｐ）を説明するために、それぞれの領域を構成するに好ましく採用される編み組織の例について、説明する。
【００８７】
上記本発明で用いる部片（Ｐ）の経編地の編み組織を、図１５、図１６を用いて説明する。
【００８８】
図１５、図１６においては、いずれも矢印Ｒで示される方向が、編み方向（言い換えれば、糸の供給方向、ウェール方向、編地の縦方向）であり、それと直角の方向が経編地のコース方向（編地の横方向）になる。１００がジャカード筬Ｌ１に通糸されて編まれる第１の非弾性糸であり、図はその編み組織を示している。同様に１０１が地筬Ｌ２に通糸されて編まれる第２の非弾性糸であり、図はその編み組織を示している。１０２がもう一つの地筬Ｌ３に通糸されて編まれる弾性糸であり、図はその編み組織を示したものである。
【００８９】
図１５、図１６において共通しているのは、第２の非弾性糸１０１と弾性糸１０２からなる地編み組織であり、第２の非弾性糸と弾性糸とを同行させた１×１トリコットであって、かつ各編針において第２の非弾性糸と弾性糸のうちの少なくとも１方が閉じ目により編成されている。図１５、図１６、図１６において図示したものは、各編針において第２の非弾性糸が閉じ目により、弾性糸が開き目により編成されている例を示した。この様に地編みの編糸として非弾性糸と弾性糸とを用いて適度の伸縮性を付与している。地編みを１×１トリコットの編み組織とし、且つ、各編針において非弾性糸と弾性糸のうちの少なくとも１方を閉じ目により編成することにより、編目の安定、裁断されたままの縁のほつれの防止を達成し易くできる。１×１のトリコット編みとしては、ジャカードシングルラッセル編機やジャカードトリコット編機で編まれた１×１のトリコット編みであるが、ジャカードシングルラッセル編機で編まれた１×１のトリコット編みであることがテンションをかけやすく編み密度の高い編地とすることができ好ましい。
【００９０】
そして上記伸縮性経編地の地編み組織の態様のみ、別途、図１７、図１８、図１９に示した。図１７は、第２の非弾性糸１０１が閉じ目により、弾性糸１０２が開き目により編成されている地編組織（Ａ）、図１８は、第２の非弾性糸１０１と弾性糸１０２のいずれもが閉じ目により編成されている地編組織（Ｂ）、図示していないが地編組織（Ａ）とは逆の組み合わせ、即ち、第２の非弾性糸１０１が開き目により、弾性糸１０２が閉じ目により編成されている地編組織（Ｃ）、及び図１９に示した地編組織（Ｄ）のように、第２の非弾性糸１０１と弾性糸１０２とがともに開き目と閉じ目とを交互に、ただし、同じ編針において第２の非弾性糸１０１の開き目に対して弾性糸１０２は閉じ目、同様に第２の非弾性糸１０１の閉じ目に対して弾性糸１０２は開き目が組み合わされ編成されている伸縮性たて編地（Ｄ）が採用できる。上記のうち、地編組織（Ａ）が、伸縮パワーの強弱差が明確に発揮されやすいと言う観点から好ましい。また、地編組織（Ｂ）は、ウェール方向の編み密度を高密度にしやすく、裁断されたままの縁のほつれが特に少ないと言う点で優れている。地編組織（Ｃ）や地編組織（Ｄ）は、伸度の高い地編組織とすることができるが、伸縮パワーの強弱差が付与しにくくなる傾向になる。地編組織としては、本発明においては（Ａ）が最も好ましく、その次に好ましいのが（Ｂ）である。
【００９１】
図１５のジャカード筬Ｌ１に通糸されて編まれる第１の非弾性糸１００は、１０５で示したコースの部分が、第１の非弾性糸と前記地編の前記第２の非弾性糸と前記弾性糸とを同行させた１×１のトリコットであり、前記領域（Ｓ）を形成する際に適用される編み組織である。この組織は、特にほつれが生じにくいので、前記部片（Ｐ）の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁の長さの２／３以上はこの組織で形成されていることが必要であり、好ましくは裁断されたままの状態で縁始末不要な縁の長さの全部がこの組織で形成されていることが好ましい。
【００９２】
上記編み組織において、第１の非弾性糸による１×１のトリコットは、閉じ目により編成されていることが、裁断されたままの縁のほつれがより一層生じにくくなり好ましい。
【００９３】
そして、第１の非弾性糸１００において１０６で示したコースの部分は、ハーフ編みであり、編地の伸縮パワーを比較的強めにしたり、あるいは伸縮方向を主として特定の方向に規制する領域（Ｈ）の一つとして用いられる。特に限定するものではないが、主として編地の横方向の伸縮方向を伸びにくくしたり、主として編地の横方向の伸縮パワーを強めた領域（Ｈ１）を形成しやすい傾向の編み組織である。尚、図１５に示した１０６のハーフ編みは、閉じ目とすることが、伸縮パワーを比較的強めたり伸縮方向を規制する機能をより発揮しやすくできるという観点から好ましい。ハーフ編みは、言い換えれば、１×１のトリコットに比べて横方向に一針多く振った組織であり、伸びが小さくなる傾向がある。このハーフ編みのシンカーループの方向は、地編組織のシンカーループの方向と同方向になる。即ち地編組織のシンカーループの方向が左下から右斜め上に向いている部分においては、ハーフ編みのシンカーループの方向も同様に左下から右斜め上に向き、地編組織のシンカーループの方向が右下から左斜め上に向いている部分においては、ハーフ編みのシンカーループの方向も同様に右下から左斜め上に向いている。
【００９４】
尚、ここで編地の横方向とか縦方向とかの基準として、経編地において縦方向とは、編地の編み方向（矢印Ｒで示される方向）、即ちウェール方向が縦方向であり、従って、ここで言う横方向とは、編地の編み方向と直角の方向、即ち、コース方向であり、完成された衣料の、縦方向、横方向とは無関係である点注意すべきである。仮にこの経編地の縦方向、すなわち編地の編み方向（矢印Ｒで示される方向）が衣料の横方向になるように使用した場合、その衣料においては、この経編地の縦方向は、衣料の横方向を向いていることになる。
【００９５】
次に図１６のジャカード筬Ｌ１に通糸されて編まれる第１の非弾性糸１００は、１０５で示したコースは、図１５の１０５で示したと同様に、前記地編の前記第２の非弾性糸と前記弾性糸と第１の非弾性糸とを同行させた１×１のトリコットであり、領域（Ｓ）を形成する際に適用される編み組織である。そして、図１６の第１の非弾性糸１００において１０８で示したコースは、第１の非弾性糸による編み組織は、シンカーループの方向が前記地編のシンカーループの方向と逆向きの１×１のトリコット（これを、「逆行１×１のトリコット」と略称することがある。）であり、編地の伸縮パワーをやや強めにしたり、あるいは伸縮性を変える領域（Ｈ）の一つとして用いられる。特に限定するものではないが、（Ｈ１）に比べて裁断したままの縁がほつれにくい傾向を有するので、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁の編み組織の一部として用いても良い。その場合には、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁の長さの２／３より小さい範囲が、（Ｈ３）から成る部分であることが好ましい。
【００９６】
尚、シンカーループの方向を１０５の部分から、１０８の部分の様に逆向きに変更する際には、例えば１０９で示したコースに鎖編みなどの組織を介して向きを変更することになる。第１の非弾性糸１００のあるコースに沿った部分のシンカーループ１００ａに注目すると、図１６では、シンカーループ１００ａの方向は、左下から右斜め上に向いている。同じコースに沿った部分の第２の非弾性糸１０１のシンカーループ１０１ａと、弾性糸１０２のシンカーループ１０２ａの方向は、いずれも右下から左斜め上に向いている。従ってシンカーループ１００ａの方向が前記地編のシンカーループ１０１ａ、１０２ａの方向と逆向きになっている。
【００９７】
図１６に示した１０８のシンカーループの方向が前記地編のシンカーループの方向と逆向きの１×１のトリコットは、閉じ目とする方が好ましい。
本発明で用いる経編地は、実際にはピエゾ変換素子などによるジャカード制御装置を有する経編機（例えば米国特許第５，３９０，５１２号、対応日本特開平６−１６６９３４号、など参照）、より具体的にはジャカード制御装置を有するシングルラッセル編機などを用いて、ジャカード筬Ｌ１に第１の非弾性糸、地筬Ｌ２に第２の非弾性糸、地筬Ｌ３に弾性糸を供給して同時に編まれるのであるが、伸縮パワーの変化や伸縮方向の変化の要求に応じて、第１の非弾性糸による編み組織を変化させることにより、編み組織の変化する領域の境界ラインを、要求に応じて、直線状にしたり、その少なくとも一部が曲線状であるものも含めて、任意のパターンの上述した第１の非弾性糸による、領域（Ｓ）、並びに任意のパターンの（Ｈ１）あるいは（Ｈ３）から選ばれた少なくとも１つの領域（Ｈ）を形成する方法を図面を用いて説明する。
【００９８】
以下、ジャカード筬Ｌ１に通糸されて編まれる第１の非弾性糸の編み組織の変化により、所定部分に領域（Ｈ）と領域（Ｓ）をパターン状に形成する例を、図２０を参照しながら説明する。なお、図２０に示すパターンは、単に編み組織の変化のさせ方を説明するためのパターン例に過ぎず、本発明にかかる衣料における緊迫力の強弱のパターンがこれに限定されるわけではない。
【００９９】
図２０に上述した様な領域（Ｈ）を有する経編地２０１の一例の平面図を示した。ここで仮に２０２が領域（Ｈ）、２０３が領域（Ｓ）、２０４も領域（Ｓ）とする。この経編生地を形成するための糸の供給方向は矢印Ｒの方向である。すなわち、ジャカード経編機によって編まれて経編機から排出される生地の排出方向（編み方向）が矢印Ｒの方向である。
【０１００】
図２０のＷｎ番目のウェールを編む場合は、ｍ０番目のコースからｍ１番目のコースまでは、領域（Ｓ）で採用する組織、すなわち地編と同じ１×１のトリコット（図１５の第１の非弾性糸１００の１０５の部分の編み組織参照）で編み、ｍ１番目のコースとｍ２番目のコースの間は例えばハーフ編（図１５の第１の非弾性糸１００の１０６の部分の編み組織参照）で編み、ｍ２番目のコースからｍ３番目のコースは地編と同じ１×１のトリコットで編むことになる。同様に図２０のＷｎ＋ｘ番目のウェールを編む場合は、ｍ０番目のコースからｑ１番目のコースまでは、地編と同じ１×１のトリコットで編み、ｑ１番目のコースとｑ２番目のコースの間はハーフ編で編み、ｑ２番目のコースからｍ３番目のコースは地編と同じ１×１のトリコットで編むことになる。かかる編み方は、前述の様なジャカード制御装置を有する経編機のコンピーターに各ウェールと各コースについて上述の様な指令を入力することにより実現できる。尚、上記のハーフ編の部分を、シンカーループの方向が前記地編のシンカーループの方向と逆向きの１×１のトリコット（図１６の第１の非弾性糸１００の１０８の部分の編み組織参照）にしたり、適宜、要求に応じて変更できる。
【０１０１】
図２１に、一モデルサンプルとして、前記第１の非弾性糸の編み組織の変化とともに弾性糸による伸縮パワーの異なる複数の領域が更に形成され適宜の形状に裁断されて、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有する本発明で用いる衣料の一部を構成する部片（Ｐ）の一態様の模式的平面図を示した。
【０１０２】
尚この部片（Ｐ）の形状は、単に、説明のために取り上げた形状であり、ある特定の衣料の部片に適用する厳密な形状ではない。しかし例えば、ある種のショートガードルの前脇から脇をカバーし背部のヒップ部をカバーするための左側の部片に近い形状の部片を説明用のモデルとして採用したものである。図の右側部分が、後中心側となり、上側がウェストライン、左下側が裾ラインとなる。後述する図２２なども同様の趣旨の図面である。
【０１０３】
図２１に示した部片（Ｐ）３００は、３０１下縁（例えば裾ライン）及び３０２上縁（例えばウェストライン）の縁が、裁断されたままの状態でほつれの生じない縁始末不要な縁であり、３０３が第１の非弾性糸の編み組織変化により形成された領域（Ｈ）でカーブした帯状パターンの領域、３０４が弾性糸により形成された伸縮パワーの強い領域（例えば、他の部分より太い弾性糸が編み込まれて伸縮パワーが強められた領域）であり、弾性糸により形成された伸縮パワーの強い領域３０４の伸縮パワーの切り替えライン３０４ａ、３０４ｂ（以下、特に断らない限り両者をまとめて単に３０４ａｂと略称する）の方向と、縁始末不要な縁３０１の方向３０６や縁始末不要な縁３０２の方向３０７とは非平行になっている例を示した。尚、この編地の編み方向は、３０５の矢印で示された方向であり、従って弾性糸による伸縮パワーの切り替えライン３０４ａｂの方向は編み方向と同方向になる。しかし、縁始末不要な縁３０１や３０２の方向３０６や３０７が、編み方向３０５の方向と同一方向（平行方向）に限定されてしまうと言うことはない。縁始末不要な縁３０１や３０２は、裁断により、比較的自由な方向や形状に裁断できるからである。
【０１０４】
しかも、第１の非弾性糸による編み組織の変化する領域（Ｈ）の境界ラインの少なくとも一部が曲線状である様な伸縮パワーないしは伸縮方向が変化する領域と弾性糸による伸縮パワーの変化する領域も合わせて有し、種々のグレードの伸縮パワーを有する領域あるいは伸縮方向が変化する領域を比較的自由に設計でき、且つ裁断したままでほつれの生じにくい縁始末不要な縁を少なくとも一部に有する部片（Ｐ）を形成できる。第１の非弾性糸による編み組織の変化による領域３０３と弾性糸による伸縮パワーの強められた領域３０４が重なった領域が最も伸縮パワーの強い領域となる。尚、この態様では、領域３０３以外の領域は、領域（Ｓ）を示している。
【０１０５】
次に図２２に、前記図２１と同様に、前記第１の非弾性糸の編み組織の変化とともに弾性糸による伸縮パワーの異なる複数の領域が更に形成され適宜の形状に裁断されて、裁断されたままの状態でほつれの生じない縁始末不要な縁を有する本発明で用いる衣料の一部を構成する部片（Ｐ）の別の一態様の模式的平面図を示した。
【０１０６】
図２２に示した編地３００は、３０２と３０１の上下の縁が、裁断により形成された縁で、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁であり、以下、図２１と同一の部分には同一の符号を付して重複説明は省略した。下側の縁３０１が、波形形状になっている点が、図２１に示した部片（Ｐ）と異なるのみである。
【０１０７】
そしてこの場合も弾性糸により形成された伸縮パワーの強い領域３０４の伸縮パワーの切り替えライン３０４ａ、３０４ｂの方向と、縁始末不要な縁３０１の方向３０６や縁始末不要な縁３０２の方向３０７とは非平行になっている。縁３０１は波形形状の曲線であるが、その波の進行方向に相当する全体としての縁３０１の方向は、矢印３０６の方向と言える。光は波動するが、全体として直線で進行方向を描いているのと同じ扱い方である。矢印３０６は、縁始末不要な３０１の波形の波を上下に分割する中央線をもって全体としての方向としたが、波形の波の頂点を結ぶ接線ラインをもってしても全体としての方向が示せる。この場合においても縁始末不要な縁３０１や３０２の方向３０６や３０７が、編み方向３０５の方向と同一方向（平行方向）に限定されてしまうと言うことはない。縁始末不要な縁３０１や３０２は、裁断により、比較的自由な方向や形状に裁断できるからである。尚、図示したものは、波形状の波の形が均等な波の例を示しているが、波形状は波の形が均等になっている形状でも不均等になっている形状でもよい。
【０１０８】
また、本発明の衣料で用いる前記部片（Ｐ）の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁からなる衣料上端又は下端の縁の少なくとも一方の縁が、当該編地の編み方向に対し、好ましくは２０〜８０度、より好ましくは３０〜６０度、より一層好ましくは４０〜５０度、最も好ましくは４５度前後（具体的には４３〜４７度）の角度で裁断された縁とすることが好ましい。この角度は、図２１や図２２においては、角αで示した。これらの図では示していないが、衣料上端（特にウェストライン）の方向３０７が、当該編地の編み方向に対し、上記範囲の角度で裁断されていることも同様に極めて好ましい。かかる本発明の好ましい態様とすることにより、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁の身体へのフィット性が向上し、当該縁部分が、着用者の身体外側にカールすることを防止でき好ましい。即ち、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を、衣料の上端又は下端、例えば、ウェストや裾などに有する衣料は、当該縁部分が、着用者の身体外側にカールする場合がある。このようなカールを生じないようにするには、上記縁始末不要な縁となる部分の裁断ラインを、当該編地の編み方向に対し上述の角度となるように裁断することが好ましい。編地の編み方向とは、編地を編む場合の糸の供給方向に相当する。上記において編み方向に対し２０〜８０度とは、編み方向のラインを仮定した場合にその左右のいずれか側に２０〜８０度の角度であること、言い換えれば編み方向の進行方向側に角の頂点側が向いている角の角度で、編み方向の進行方向ラインに対し±２０〜８０度の角度である。
【０１０９】
一方、裁断されたままの縁のほつれが目立ちにくいという別の観点からは、縁始末不要な縁のラインの方向は、編み方向に対し、４５度を超えない範囲の角度で裁断されている縁であることも好ましい。尚、裁断されたままで端始末不要な縁を、身体外側にカールすることを防止する必要性の少ない部位に使用する場合には、４５度を超えない範囲で裁断した縁を有する部片を使用することも好ましい。また、裁断縁を直線状ではなく、波形などに裁断した部片を使用すれば、縁部が身体外側にカールすることを防止でき好ましい。
【０１１０】
衣類の部片（Ｐ）を裁断する際に、複数の縁部を裁断したままで縁始末不要な縁とする場合、いずれかの箇所は、編み方向に対し２０〜８０度では裁断できず、編み方向に２０度未満の角度で裁断せざるを得ない箇所がある。その様な縁部は波形に裁断すれば、波形のカーブとなった縁部の裁断角度が２０〜８０度とすることもでき、縁部全体を実質的に２０〜８０度で裁断した効果を得られる。例えばショートガードルのウエストラインと裾を共に裁断したままで縁始末不要な縁とする場合など、両方の端部を２０〜８０度で裁断できないこともあり、かかる場合に、一方の縁を波状の縁にすることは好ましい。
【０１１１】
また、裁断されたままの縁の部分の編み組織は、当該縁の長さの２／３以上が、第１の非弾性糸と前記地編の前記第２の非弾性糸と前記弾性糸とを同行させた１×１のトリコットの組織、即ち前述した領域（Ｓ）で採用している組織であることが必要であり、好ましくは裁断されたままの状態で縁始末不要な縁の長さの全部がこの組織で形成されていることが、縁のほつれがより一層少なくでき好ましい。縁始末不要な縁の長さの一部が領域（Ｓ）でない場合には、縁始末不要な縁の長さの一部は、逆行１×１のトリコットである（Ｈ３）で採用される編み組織としてもよい。その場合には、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁の長さの２／３より小さい範囲が、（Ｈ３）から成る部分であることが好ましい。
【０１１２】
本発明で用いる部片（Ｐ）用の経編地を製造するのに使用する第１及び第２の非弾性糸ないしは第３の非弾性糸としては、伸縮性衣類の種類により異なるが、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維、レーヨンなどの半合成繊維、絹や綿などの天然繊維のいずれでも、またフィラメント糸、紡績糸のいずれも使用することができる。なかでも吸水性に富むナイロンはインナーウエア用編地として好ましく用いられる。弾性糸についてもとくに制限はないが、一般にポリウレタン弾性糸が使用できる。
【０１１３】
そして、かかる伸縮性経編地においては、編み目の安定性、裁断されたままの縁のほつれ防止効果などを得る目的でプレセット処理または／およびヒートセット処理の施されているものが、好適である。処理温度は、装置の形状、プレセット処理時間、ヒートセット処理時間、素材の種類、編地の厚さなどにもよるが、１８０℃以上、好ましくは１８５℃以上の温度で、さらに確実に前記の効果を得るには１９０℃〜１９５℃の範囲で前記処理が施されていると、編地の一部が軟化し編目が軽く融着して編地の形態が安定し、裁断されたままの縁のほつれが特に生じにくくなり好ましい。ヒートセット処理時間は、たとえば６〜８チャンバー構成（チャンバーの合計長さが約１５〜３０ｍ）の装置を用いた場合、１５〜４０ｍ／分程度、好ましくは１５〜２４ｍ／分程度がよい。
【０１１４】
また、一般的な編地では仕上巾を１６０ｃｍ前後にするが、この伸縮性経編地では可能な範囲で仕上巾を短くし（例えば、１１０〜１３０ｃｍ程度）、高密度に編成したものが、伸縮性衣類において編目の美しさを保持しつつ、その安定性を向上するために望ましい。使用する編糸の繊度等にもよるが、２．５４ｃｍ（１インチ）当たり５５ウエール以上、好ましくは６０ウエール以上、より好ましくは６５ウエール以上、更に好ましくは７０ウエール前後の高密度に編地を編成することが好ましい。ただし、非弾性糸としてセルロース糸や綿糸が編み込まれている場合はこの限りではない。
【０１１５】
さらに、通常に較べて非弾性糸の使用糸量を増やし、長くし、且つ弾性糸は短くし、非弾性糸のランナー長を弾性糸のランナー長に比べてかなり長くした伸縮性経編地を好ましく使用する。具体的には、通常８０ｃｍ／ラック以下の非弾性糸のランナーを８５〜１２０ｃｍ／ラック、好ましくは９５〜１１５ｃｍ／ラックとし、通常６０ｃｍ／ラック以下の弾性糸のランナーを７０〜１１０ｃｍ／ラック、好ましくは７５〜１０５ｃｍ／ラックにして編成することが好ましい。
【０１１６】
尚、ここで、「ランナー」とは、一定コース数（これを「ラック」と言い、通常、４８０コースを１ラックとする）を編むのに使用する糸の長さ（ｃｍ）を言う。
【０１１７】
尚、本発明で用いる裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を形成しうる部片（Ｐ）の経編地は、レース生地ではない。
【０１１８】
そして、弾性糸により部分的に伸縮パワーの強い領域など、伸縮パワーの変化している領域を設けるには、（ａ）編み込む弾性糸の太さが異なる複数の領域を形成する方式、（ｂ）編み込む弾性糸の本数が異なる複数の領域を形成する方式、（ｃ）前記（ａ）又は（ｂ）の各領域の幅を変化させる方式、（ｄ）前記（ａ）、（ｂ）、（ｃ）の方式の少なくとも２つ以上を組み合わせた方式のいずれかの方式により弾性糸による伸縮パワーの強い領域と前記領域より伸縮パワーの弱い領域を形成することができる。
【０１１９】
例えば、前記経編地に編み込まれる弾性糸のうち、伸縮パワーの強い領域には他の部分よりも繊度の大きな弾性糸を編糸に用いたり、又は、同じウェールに編み込む弾性糸の本数を多くしたりすることにより、上記のように弾性糸により締付パワーを強化した領域が一体に編成された伸縮性経編地とすることができる。
【０１２０】
この際、前記経編地全体に編み込まれている弾性糸を繊度の比較的小さい弾性糸とし、伸縮パワーを強めたい領域には、繊度の大きい弾性糸を更に編み込んで、伸縮パワーの強い領域とすることもできる。
【０１２１】
また、前述の様な伸縮パワーの強い領域の幅を細幅にした領域と伸縮パワーの弱い領域の幅を広幅にした領域を交互に設け、一方、伸縮パワーの強い領域の幅を広幅にした領域と伸縮パワーの弱い領域の幅を細幅にした領域とを交互に設けるなど、伸縮パワーの異なる領域の幅を調整することによって全体的に伸縮パワーの強弱を調整することも可能である。
【０１２２】
なお、弾性糸による伸縮パワーの強弱のグレードを３段階以上にしてもよく、その場合には、上述した弾性糸による伸縮パワーを変化させる手法を３段階以上になるように調整すればよい。
【０１２３】
特に限定するものではないが、前記伸縮性の経編地全体に編み込まれている非弾性糸の繊度は、２２〜１３２ｄｔｅｘが好ましく、より好ましくは３３〜５５ｄｔｅｘである。非弾性糸は、細い方が編目を高密度としやすい。一方、細すぎると強度が弱くなってしまう。よって、３３〜５５ｄｔｅｘが編地を高密度とでき、かつ安定し強度のある編み組織とすることができるので好ましい。
【０１２４】
また、弾性糸により伸縮パワーが変化する領域の伸縮パワーの弱い領域に編み込まれている弾性糸の繊度は、特に限定するものではないが、好ましくは３３〜７７ｄｔｅｘ、より好ましくは、４４〜５５ｄｔｅｘのものであり、弾性糸による伸縮パワーの強い領域に編み込まれている弾性糸の繊度は、好ましくは６６〜２３１ｄｔｅｘ、より好ましくは８８〜１５４ｄｔｅｘのものである。
【０１２５】
部片（Ｐ）の伸縮性の経編地において、前記経編地全体に編み込まれている弾性糸の繊度を、好ましくは３３〜７７ｄｔｅｘ、より好ましくは４４〜５５ｄｔｅｘの弾性糸とし、弾性糸による伸縮パワーの強い領域には、好ましくは６６〜２３１ｄｔｅｘ、より好ましくは８８〜１５４ｄｔｅｘの太さの弾性糸が更に編み込まれている態様とすることも好ましい。
【０１２６】
本発明の衣料において、以上のような部片（Ｐ）における裁断されたままの状態で縁始末不要な縁は、目的とする衣料の種類やデザインに応じて、前述した経編地を適宜裁断することで形成しうる。
【０１２７】
本発明の衣料において、以上のような裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し、且つ弾性糸により伸縮パワーの強い領域が少なくとも１つ形成されている場合において、弾性糸による伸縮パワーの切り替えラインは編み方向と同一方向を向いた直線状であるが、当該部片（Ｐ）は、その当該弾性糸による伸縮パワーの切り替えラインの方向と、縁始末不要な裁断されたままの状態の縁のラインのうち衣料上端（ウェストライン部など）又は下端（裾部など）の縁の少なくとも一方の縁を構成するラインの方向とが、相互に非平行とすることができる。これは、衣料上端又は下端の縁の少なくとも一方の縁を目的とするデザインに応じて、比較的自由に目的とする方向に裁断することで形成しうるからである。尚、必ずしも衣料を構成する部片のすべてをかかる生地で構成する必要はないし、衣料の部位によっては、衣料上端（ウェストライン部）又は下端（裾部）の縁の少なくとも一方の縁のラインの方向と、その当該伸縮パワーの切り替えラインの方向とが、平行である部片が用いられている部分があっても差し支えない。また、衣料の一部の部位に縁始末が必要な生地を用いてもよい。
【０１２８】
第１の非弾性糸により緊迫力が比較的強い部分が領域（Ｈ）であり、この領域が、弾性糸により形成された伸縮パワーの強められた領域と部分的に重なる場合には、重なった部分の伸縮パワーがより一層強くなる。
【０１２９】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、腹部にかかる緊迫力と、ヒップなどの腹部以外の箇所にかかる緊迫力とを連動させることにより、相乗的に体型補正機能を向上させた衣料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態にかかるロングガードルを前側から見た斜視図。
【図２】図１のロングガードルを後側から見た斜視図。
【図３】図１に示したロングガードルの腹部布の一変形例を示す平面図。
【図４】図１に示したロングガードルの腹部布の他の変形例を示す平面図。
【図５】図１に示したロングガードルの腹部布のさらに他の変形例を示す平面図。
【図６】図１に示したロングガードルの腹部布の裁断図。
【図７】図１に示したロングガードルの右身頃布の裁断図。
【図８】図１に示したロングガードルに用いることのできる右身頃布において、弾性糸の挿入によって緊迫力の異なる領域を形成した様子を示す裁断図。
【図９】図８の裁断図に従って形成されるロングガードルを後側から見た斜視図。
【図１０】本発明の他の実施形態にかかるショートガードルを前側から見た斜視図。
【図１１】図１０のショートガードルを後側から見た斜視図。
【図１２】図１０に示したショートガードルの右身頃布の裁断図。
【図１３】図１２の裁断図に従って形成されるショートガードルを後側から見た斜視図。
【図１４】本発明のさらに他の実施形態にかかるロングガードルを前側から見た斜視図。
【図１５】伸縮性経編地の部片（Ｐ）中で使用される編み組織の一態様。
【図１６】伸縮性経編地の部片（Ｐ）中で使用される編み組織の他の一態様。
【図１７】部片（Ｐ）の地編み組織の一態様。
【図１８】部片（Ｐ）の地編み組織の別の一態様。
【図１９】部片（Ｐ）の地編み組織の更に別の一態様。
【図２０】帯状であり且つカーブした連続パターンの領域（Ｈ）を有する経編地の一例の平面図。
【図２１】本発明で用いる衣料の一部を構成する部片（Ｐ）の一態様の模式的平面図。
【図２２】本発明で用いる衣料の一部を構成する部片（Ｐ）の別の一態様の模式的平面図。
【符号の説明】
１１ 腹部布
１１ａ 緊迫力の比較的強い部分
１１ｂ〜１１ｅ 緊迫力の比較的弱い部分
１２ 左身頃布
１２ａ 緊迫力の比較的強い部分
１２ｂ〜１２ｄ 緊迫力の比較的弱い部分
１２ｅ 緊迫力のさらに弱い部分
１３ 右身頃布
１３ａ 緊迫力の比較的強い部分
１３ｂ〜１３ｄ 緊迫力の比較的弱い部分
１３ｅ 緊迫力のさらに弱い部分
１４ クロッチ布
２１ 腹部布
２１ａ 緊迫力の比較的強い部分
２１ｂ〜２１ｅ 緊迫力の比較的弱い部分
２２ 左身頃布
２２ａ 緊迫力の比較的強い部分
２２ｂ〜２２ｃ 緊迫力の比較的弱い部分
２２ｄ 緊迫力のさらに弱い部分
２３ 右身頃布
２３ａ 緊迫力の比較的強い部分
２３ｂ〜２３ｃ 緊迫力の比較的弱い部分
２３ｄ 緊迫力のさらに弱い部分
２４ クロッチ布[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to clothing that adheres to the body, such as girdle, shorts, body suits, swimwear, leotards, spats, sports tights, and the like, and more particularly, to clothing having a body shape correction function by increasing the tension of a predetermined part.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in clothing that adheres to the body, such as girdle, shorts, body suits, swimwear, leotards, spats, sports tights, etc., for example, a patch cloth to reinforce the elasticity of the abdomen, 2. Description of the Related Art There is known an article of clothing provided with a body shape correcting function by forming a belt-like curve having a force with a jacquard pattern (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3023354 (page 11, FIG. 15, FIG. 16)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
With such conventional clothing, it was possible to obtain a body shape correction effect for each part such as abdominal holding and hip-up. However, in order to realize a higher body shape correction function, for example, there is no other way but to increase the compressive force of the abdominal pad and the band-shaped curve at the lower part of the hip, and the local compressive force in those parts becomes strong, and the balance is good. There is a problem that the body shape correction effect cannot be obtained and a feeling of tightening may be caused.
[0005]
In order to solve this problem, the present invention provides a synergistic body shape by interlocking the tension applied to the abdomen with the tension applied to a portion other than the abdomen, such as the hips, in clothing that adheres to the body. An object of the present invention is to provide clothing with an improved correction function.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, clothing according to the present invention,
(1) In a garment comprising a warp knitted fabric in which a ground stitch made of a jacquard knit is knitted with an inelastic yarn and having an abdominal cloth and left and right body cloths respectively connected to the abdominal cloth,
By switching the knitting structure appearing on the front side of the ground knitting by the inelastic yarn according to the strength of the tension force, the abdominal cloth and the body cloth each have a relatively high tension force and a relatively low tension force. Weak parts are provided in a pattern,
At least the central part of the abdominal cloth comprises a relatively strong portion of the tension,
At least a part of both sides of a lower part of a relatively strong portion of the abdominal cloth on the lower side is connected to a relatively strong portion of the body cloth, which is a close-fitting part of the body cloth.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
In the garment of the present invention, at least a part of both lower sides of the portion where the tension is relatively strong in the abdominal cloth is connected to the portion where the tension is relatively strong in the left body cloth and the right body cloth. As described above, since the relatively strong portions of the abdominal cloth and the left and right body cloths are connected to each other, the relatively strong portions of the abdominal cloth are connected to at least the two directions on the left and right sides. The pulling force acts on the wearer, and the effect of appropriately pressing the wearer's abdomen can be obtained. That is, rather than pressing the abdomen locally with the abdominal patch cloth or the like as in the prior art, by connecting a relatively strong part of the abdominal cloth with a relatively strong part of the body cloth, A synergistic body shape correction effect can be obtained.
[0008]
(2) In the garment described in the above item (1), it is preferable that the portion where the tension is relatively strong has elasticity.
[0009]
(3) In the clothing described in the above item (1) or (2), it is preferable that, in the abdominal cloth, a region formed by a portion where the tension is relatively strong is substantially in a character shape.
[0010]
(4) In the clothing described in the above item (1) or (2), in the abdominal cloth, it is preferable that a region including a portion where the tension is relatively strong has a substantially human shape.
[0011]
(5) In the clothing described in the above item (1) or (2), in the abdominal cloth, it is preferable that a region including the portion where the tension is relatively strong is substantially X-shaped.
[0012]
(6) In the clothing according to any one of the above (1) to (5), in the body cloth, the tension force is relatively small in a continuous pattern extending from below the bulge of the hip portion to the waist side. A strong portion is formed, and the relatively strong portion of the tension is formed in a continuous pattern extending from the waist side in the continuous pattern to the lower side of the relatively strong portion of the abdominal cloth along the lower abdomen. Is preferably formed.
[0013]
(7) In the clothing according to any one of the above (1) to (5), the clothing has legs continuous from the body cloth, and the body cloth extends along a bulge of a hip portion. The relatively strong portion of the tension is formed in a continuous pattern extending from the waist to the waist, and the lower side of the relatively strong portion of the abdominal cloth in the abdominal cloth along the waist from the waist to the lower abdomen in the continuous pattern. It is preferable that the relatively strong portion of the tightening force is formed in a continuous pattern extending through the leg to the inside of the thigh of the leg.
[0014]
(8) In the clothing according to any one of the above (1) to (7), the lower side of the relatively strong portion of the abdominal cloth in the body cloth has a width of 1/3 or more of the width of the body cloth. Preferably, it is connected to a relatively strong part of the tension.
[0015]
(9) In the garment according to any one of the above (1) to (8), an elastic yarn is inserted into the warp knitted fabric, and the number of the elastic yarn inserted and It is preferable to have a region in which the thickness is changed.
[0016]
(10) In the garment described in the above item (9), a comparison is made between a portion where the intense force is relatively strong due to the change of the knitting structure appearing on the front side of the ground knit due to the inelastic yarn and a tensile force due to the change in the elastic yarn. It is preferable that the target region overlaps at least 1/3 of the width of the region where the tension force due to the change of the elastic yarn is relatively strong.
[0017]
(11) In the garment according to any one of the above items (1) to (10), it is preferable that a skirt portion of the body cloth is formed by thread removal without necessity of end trimming.
[0018]
(12) In the clothing according to any one of the above items (1) to (10), as at least one of the abdominal cloth and the body cloth, a cloth which is cut and need not be cleaned is used. It is preferable to use the clothing so as to be at least one end of the skirt and the waist.
[0019]
(13) In the garment according to any one of the above items (1) to (12), it is preferable that at least one of the abdominal cloth and the body cloth is formed of a single Russell jacquard knitted fabric.
[0020]
(14) In the clothing according to any one of the above (1) to (12), at least one of the abdominal cloth and the body cloth has at least one of an elastic thread and a non-elastic thread having a closed-eye 1 × 1 tricot. It is preferably formed from a knitted fabric.
[0021]
(15) In the clothing according to any one of the above items (1) to (14), the clothing may be clothing selected from girdle, shorts, body suit, swimwear, leotard, spats, and sports tights. preferable.
[0022]
The clothing of the present invention is worn in close contact with the body, but "to be in close contact with the body" does not necessarily mean that the clothing is worn in direct contact with bare skin. Therefore, the “clothing that adheres to the body” in the present invention includes clothing worn through appropriate underwear.
[0023]
Here, specific examples of the clothing according to the present invention will be described with reference to the drawings. However, the present invention is not limited to only these clothings, and includes girdle, shorts, body suits, swimwear, leotards, and spats. It can be applied to clothing such as sports tights.
[0024]
First, as a specific example of the present invention, FIGS. 1 and 2 show an example of a long type girdle having a leg (hereinafter, referred to as a long girdle). Further, as another specific example of the present invention, FIGS. 3 and 4 show an example of a short type girdle having no legs (hereinafter, referred to as a short girdle).
[0025]
First, a schematic configuration of the long girdle according to the present embodiment will be described. As shown in FIG. 1, the long girdle according to the present embodiment mainly includes a substantially inverted triangular abdominal cloth (also referred to as a front panel) 11 that contacts the abdomen of the wearer, a waist of the wearer's left body, and a hip. And a right body cloth 13 covering the waist, hips, and thighs of the right half of the wearer, and a crotch cloth 14. In the example shown in FIG. 1, the skirts of the legs of the left and right body cloths 12, 13 are formed from ends that do not need to be trimmed by thread removal.
[0026]
The abdominal cloth 11, the left body cloth 12, and the right body cloth 13 are composed of a knitted structure composed of a single raschel jacquard knitted fabric, and a jacquard pattern in which the knitted structure that appears on the front side of the ground knit has been changed to provide a tension. It has a relatively strong part and a relatively weak part in a pattern. In FIG. 1 and FIG. 2, a region with a dot pattern is a portion with a relatively high tension, and a region without a dot pattern is a portion with a relatively low tension.
[0027]
That is, in the long girdle shown in FIGS. 1 and 2, in the abdominal cloth 11, the substantially X-shaped portion 11 a centering on the center of the abdominal cloth 11 is formed as a part having a relatively strong tension. On the other hand, in the abdominal cloth 11, the end 11b on the crotch cloth 14 side, both sides 11c and 11d of the central part of the abdominal cloth 11, and the part 11e in the abdominal cloth 11, which is near the front front of the waist of the wearer, It is formed as a relatively weak part of tension.
[0028]
Further, in the left body cloth 12 and the right body cloth 13, as shown in FIG. 2, from the waist side to the waist line along the bulge of the hip part, and as shown in FIG. Along the lower part of the abdomen, the lower part of the substantially X-shaped part 11a of the abdominal cloth 11 is connected to both sides, and further, a continuous pattern extending from the inside of the thigh to the hem line of the leg is relatively strong in tension. Portions 12a and 13a are respectively formed. And other parts, that is, parts 12b and 13b that cover the outside of the thighs of the legs, upper parts 12c and 13c on both sides of the abdominal cloth 11, upper parts of the hips (parts from the bulging part of the hip to the waist) 12d and 13d Is formed as a relatively weak part of tension.
[0029]
Further, as shown in FIG. 2, in the upper portions 12 d and 13 d of the hip portions, which are portions where the tension is relatively weak, a region abutting on the vertex of the hip portion (a region requiring the most elongation) has a design that produces an aesthetic appearance. When the portions 12e and 13e are formed with shapes (e.g., a heart shape, a star shape, a tulip shape, etc., in addition to the heart shape shown in FIG. 2), the hip lines are beautifully arranged without crushing the hip roundness, and the clothing This is preferable in that the design is improved. However, the portions 12e and 13e at the apex of the hip where the tension is weaker are not essential. In addition, since the design is not essential, the portions 12e and 13e having a weaker tension may be formed into a shape having no particular design such as a circle or an ellipse.
[0030]
The shape of the portion of the abdominal cloth 11 where the tension is relatively strong is not only the substantially X-shaped shape shown in FIG. 1 but also a substantially "work" shape (or substantially "I" shape) as shown in FIG. 4, a substantially "person" shape (or a substantially inverted "Y" shape) may be used. Comparing the specific examples of FIGS. 1, 3, and 4 with respect to the shape of the portion of the abdominal cloth 11 where the tension is relatively strong, the specific example shown in FIG. 1 or FIG. Since the portions on both sides of the front of the vehicle have relatively weak tensioning force, it can be said that the body shape correction effect of pressing the abdomen is slightly inferior to the specific example of FIG. On the other hand, the specific example shown in FIG. 1 or FIG. 4 shows the specific example shown in FIG. 1 or FIG. 4 in that the feeling of pressure (tightness) on the front side of the waist portion is small when the wearer bends forward or squats, for example. It can be said that it is superior to the specific example. Therefore, the shape of the portion of the abdominal cloth 11 where the tension is relatively strong may be appropriately selected depending on which one of the body shape correction effect and the comfort during wearing is emphasized.
[0031]
Further, as shown in FIG. 5, in the abdominal cloth 11, the sides connecting the left body cloth 12 and the right body cloth 13 may be curved lines instead of straight lines. In FIG. 5, the shape of the portion where the tension is relatively strong is substantially in the shape of an X, but may be in the shape of a substantially “work” or “person” as shown in FIG. 3 or FIG.
[0032]
In the long girdle of the present embodiment, as shown in FIG. 1, at least a part of the lower side of the relatively strong portion 11 a of the abdominal cloth 11 is compared with the tension of the left body cloth 12 and the right body cloth 13. The abdominal cloth 11 and the left and right body cloths 12, 13 are stitched together so as to be connected to the strong parts 12a and 13a. As described above, since the relatively strong portions of the abdominal cloth 11 and the left and right body cloths 12 and 13 are connected to each other, the relatively strong portions of the abdominal cloth 11 are separated from each other on the left and right sides. And the lower side (downward direction of the inside of the thigh) acts on the wearer, and an effect of appropriately pressing the wearer's abdomen can be obtained. That is, rather than pressing the abdomen locally with the abdominal patch cloth or the like as in the prior art, by connecting a relatively strong part of the abdominal cloth with a relatively strong part of the body cloth, A synergistic body shape correction effect can be obtained.
[0033]
The areas of the abdominal cloth 11 where the aggressive force is strong are divided into areas from the lower abdomen side to the waist, the directions from the lower abdomen side to the hips, and the lower abdomen side a thigh inside from the lower abdomen side to the waist by the relatively strong areas 12a and 13a. The tension is applied to the region of the abdominal cloth 11 where the tension is strong, and the abdomen (particularly, the lower abdomen) can be pressed. In addition, since a portion of the abdominal cloth 11 where the tension is strong and a portion of the waist and the leg where the tension is strong are connected, tension is applied to both, and the effect of both tensions can be enhanced. Therefore, a stronger tension is applied to the lower part of the hip and the inner side of the thigh, and the effect of increasing the hip-up and clearing the inner side of the thigh is enhanced.
[0034]
The lower sides of the relatively strong tension portion 11a of the abdominal cloth 11 are connected to the relatively strong tension portions 12a, 13a of the left and right body cloths 12, 13 at least 1/3 of the width thereof. Is preferred. That is, as shown in FIG. 1, the width of the lower side of the relatively strong portion 11a of the abdominal cloth 11 is W 0 The width of the connecting portion between the relatively strong portion 11a and the relatively strong portions 12a, 13a of the left and right body cloths 12, 13 is W. 1 Then
W 1 / W 0 ≧ 1/3
It is preferable that Note that W 1 / W 0 Is preferably larger, more preferably 1/2 or more. Note that W 1 / W 0 That is, the lower sides of the relatively strong portion 11a of the abdominal cloth 11 are connected to the relatively strong portions 12a and 13a of the left and right body cloths 12 and 13 over the entire width thereof. It is good also as a configuration.
[0035]
FIG. 6 is a cutaway view of the abdominal cloth 11 according to the specific example shown in FIG. Solid line L in the figure 1 Is a cutting line for the abdominal cloth 11. Note that the arrow S shown in FIG. 6 indicates the yarn supply direction. In FIG. 6, the region of the abdominal cloth 11 that is a portion 11 a where the tension is relatively strong is a satin in which two or three or more stitches are inserted at a predetermined rate in one repeating unit in order to increase the tension. Knitted as a tone net organization. In addition, it is preferable that the region to be the portion 11a where the tension is relatively strong is knitted so as to be less elongated in the horizontal direction and to be elongated to some extent in the vertical direction.
[0036]
The weight ratio of the yarn of the abdominal cloth 11 is 83.5% for nylon yarn and 16.5% for polyurethane yarn. Use 30 denier for nylon yarn and 280 denier for polyurethane yarn. The abdominal cloth 11 uses polyurethane threads thicker than the left and right body cloths 12 and 13 applied to the sides from the hips, and has a higher urging force due to the higher mixing ratio of the polyurethane threads. The weight ratio of the yarns of the left and right body cloths 12 and 13 is 76.1% for nylon yarn and 23.9% for polyurethane yarn, and 30 denier for nylon yarn, 270 denier, 240 denier and 180 denier for polyurethane yarn. I do. Further, since the region of the abdominal cloth 11 where the tension is strong is a satin-like net structure with a large swing, the tension is strong and the elongation in the direction perpendicular to the knitting direction (the lateral direction of the clothing) is reduced. In addition, in the case of Russell cloth, since it has a characteristic that it is easily stretched in the knitting direction, by using this cloth in the vertical direction (horizontal direction) with the knitting direction of the cloth in the lateral direction on the abdomen of the clothing, Elongation is small, and a certain amount of elongation is achieved in the vertical direction.
[0037]
On the other hand, the regions of the abdominal cloth 11 that become the portions 11b, 11c, 11d, and 11e where the tension is relatively weak are knitted as a mesh-like net structure. It should be noted that a knitting structure in which a satin-like net structure and a mesh-like net structure are mixed, for example, using a warp knitting machine having a jacquard control device, the computer of the warp knitting machine relates to how to knit each wale and each course What can be realized by inputting an instruction is a matter well known to those skilled in the art (a detailed description is also disclosed in the above-mentioned Patent Document 1, so refer to it if necessary). Further, as disclosed in Patent Document 1, the tension of the narrow continuous pattern portion can be controlled by adjusting the amount of needle swing and / or the ratio of needle swing within one repeating unit. Can be adjusted to the strength. Furthermore, by inputting instructions on how to knit each wale and each course into the computer of a warp knitting machine having a jacquard control device, it is also possible to simultaneously form a design pattern such as a flower pattern or a geometric pattern. It is.
[0038]
FIG. 7 is a cutaway view of the right body cloth 13. Solid line L in the figure 2 Is a cutting line for the right body cloth 13. Also in FIG. 7, the direction indicated by the arrow S is the yarn supply direction. In FIG. 7, the region of the right body cloth 13 that is a relatively strong portion 13a of the tightening force is a predetermined ratio within one repeating unit by swinging three or more stitches in order to make the tightening force stronger than other portions. Knitted as a satin-like net organization (strong satin-like net organization). In the right body cloth 13, the areas where the tension is relatively weak 13 b, 13 c, and 13 d are placed at a predetermined rate within one repetition unit in order to make the tension lower than the area 13 a. Knitted as a satin net organization (medium satin net organization). Further, in the region of the right body cloth 13 which is the portion 13e where the tension is weaker, in order to make the tension lower than the regions 13b, 13c and 13d, a swing of one stitch is inserted at a predetermined rate in one repeating unit. Knitted as a satin net organization (weak satin net organization). The number of swings of the knitting needles for forming each of the strong satin tone net structure, the medium satin tone net structure, and the weak satin tone net structure is not limited to the above specific example, and the difference in the tension force in each part is not limited. If it can be attached, it can be set to an arbitrary number. It should be noted that the knitting structure is not limited to the above as long as the difference in strength can be given to the tension.
[0039]
In order to improve the air permeability, it is also preferable to knit a portion 13f corresponding to the vicinity of the center of the back of the waist and a portion 13g corresponding to the center of the lower part of the hip with a mesh structure. However, this mesh structure is not essential in the present invention.
[0040]
The left body cloth 12 can be obtained by cutting the cut diagram shown in FIG.
[0041]
Cutting line L shown in FIG. 2 The A-C portion of the right body cloth 13 cut in the above is sewn to the A'-C 'portion of the abdominal cloth 11 shown in FIG. At this time, the point B of the right body cloth 13 and the point B 'of the abdominal cloth 11 match. The CD and HG portions of the right body cloth 13 are sewn to the crotch cloth 14. The DE portion of the right body cloth 13 is sewn to the GF section of the right body cloth 13 to form a leg. The I-H portion of the right body cloth 13 is sewn to the symmetrical portion of this part of the left body cloth 12 to form a back center suturing line.
[0042]
The non-elastic yarns constituting the ground knit include natural fiber yarns such as synthetic fiber yarns such as nylon yarns and polyester yarns, regenerated fiber yarns such as rayon yarns, acetate yarns, cupra yarns, cotton yarns, silk yarns, hemp yarns, and wool yarns. Although a fiber or the like can be used, a nylon yarn is particularly preferable, and a yarn having a thickness equivalent to 20 to 80 denier of a nylon yarn is preferably used.
[0043]
In addition, in addition to the switching of the tension force by the jacquard pattern, as shown in FIGS. 8 and 9, the tension force may be further partially changed by appropriately inserting an elastic thread. For example, in the embodiment shown in FIGS. 8 and 9, the region R corresponding to the abdomen and the hip is 1 For example, a 40-denier nylon thread is used for the ground knitting, and one 180-denier polyurethane thread is used as an insertion thread. Then, the leg is divided into four regions (R in order from the top). 2 ~ R 5 ) And the area R 2 Has two 240 denier polyurethane yarns and the area R 3 Has one 270-denier polyurethane yarn in area R 4 Has two 240 denier polyurethane yarns and the area R 5 270 denier polyurethane yarns are inserted two by two. The region R 2 ~ R 5 40 denier nylon yarn may be commonly used for the ground knitting.
[0044]
The linear region where the tension force is relatively strong formed by the elastic yarn is the lower hip and lower abdominal region where two 240 denier polyurethane yarns are inserted, and the upper hem portion where two 240 denier polyurethane yarns are inserted. The area is a hem area into which two 270 denier polyurethane yarns are inserted. The areas 12a and 13a in which the tightening force is strengthened by the jacquard knitting structure abutting on the lower part of the hip and the lower abdomen side, and the area in which two 240 denier polyurethane yarns are inserted and the tightening force is strengthened by the elastic yarn are particularly At the lower part of the hip and the side of the abdomen where a tightening force is required, the entire region in the vertical width direction of the region where the tightening force is increased by the elastic thread overlaps to form a region where the tightening force is stronger.
[0045]
However, the thickness and the number of the elastic yarns and the inelastic yarns described here are merely examples, and the local tension is reduced by arbitrarily changing at least one of the thickness and the number of the elastic yarns to be inserted. It may be adjusted to a desired degree. Although FIG. 9 shows an example of the range of the region where the tension is changed by switching the elastic yarn, the number and range of the region where the tension is changed by switching the elastic yarn are not limited to this example. is not.
[0046]
Next, a short girdle shown in FIGS. 10 and 11 will be described as another specific example of the present invention.
[0047]
As shown in FIG. 10, the short girdle according to the present embodiment mainly includes a substantially inverted triangular abdominal cloth 21 that contacts the abdomen of the wearer, and a left body cloth that covers the waist and hips of the left half of the wearer. 22, a right body cloth 23 covering the waist and hips of the right half of the wearer, and a crotch cloth 24. In addition, also in the example shown in FIG. 10, the bottoms of the left and right body cloths 22, 23 are formed from ends that do not need to be trimmed by thread removal.
[0048]
The abdominal cloth 21, the left body cloth 22, and the right body cloth 23 are formed of a knitted structure composed of a single raschel jacquard knitted fabric, and a jacquard pattern in which the knitted structure that appears on the front side of the ground knit has been changed so that tension force is generated. It has a relatively strong part and a relatively weak part in a pattern. In FIG. 10 and FIG. 11, a region with a dot pattern is a portion with a relatively high tension, and a region without a dot pattern is a portion with a relatively low tension.
[0049]
That is, in the short girdle shown in FIGS. 10 and 11, in the abdominal cloth 21, the substantially X-shaped portion 21 a centering on the central portion of the abdominal cloth 21 is formed as a part having a relatively strong tightening force. On the other hand, in the abdominal cloth 21, the end 21 b on the crotch cloth 24 side, both sides 21 c and 21 d at the center of the abdominal cloth 21, and the part 21 e in the abdominal cloth 21 near the front front of the waist of the wearer are: It is formed as a relatively weak part of tension.
[0050]
Further, in the left body cloth 22 and the right body cloth 23, as shown in FIG. 11, it reaches to the waist side along the bulge of the hip part, and as shown in FIG. Along, the portions 22a and 23a having relatively strong tension are formed as a continuous pattern connected to both lower sides of the substantially X-shaped portion 21a of the abdominal cloth 21. The other portions, that is, the upper portions 22b and 23b on both sides of the abdominal cloth 21 and the upper portions of the hips (portions from the bulging portion of the hip to the waist) 22c and 23c are formed as portions where the tension is relatively weak.
[0051]
In addition, as shown in FIG. 11, in the upper portions 22c and 23c of the hip portions, which are portions where the tension force is relatively weak, a region abutting on the top of the hip portion (a region requiring the most elongation) has a design that produces an aesthetic appearance. When the portions 22d and 23d are formed in a shape (eg, a heart shape, a star shape, a tulip shape, etc., in addition to the heart shape shown in FIG. 2), the hip line is beautifully arranged without crushing the roundness of the hip, and the clothing This is preferable in that the design is improved. However, the portions 22d and 23d at the apex of the hip where the tension is weaker are not essential. In addition, since the design is not essential, the portions 22d and 23d having weaker tension may be formed into a shape having no particular design such as a circle or an ellipse.
[0052]
As in the case of the long girdle, the shape of the portion of the abdominal cloth 11 where the tension is relatively strong is substantially X-shaped as shown in FIG. An “I” shape) or a substantially “person” shape (or a substantially inverted “Y” shape) as shown in FIG. 4 may be used.
[0053]
Also in the short girdle of the present embodiment, as shown in FIG. 10, at least a part of the lower side of the relatively strong portion 21 a of the abdominal cloth 21 is compared with the tension of the left body cloth 22 and the right body cloth 23. The abdominal cloth 21 and the left and right body cloths 22, 23 are sewn so as to be connected to the strong parts 22a and 23a. As described above, since the relatively strong portions of the abdominal cloth 21 and the left and right body cloths 22 and 23 are connected to each other, the portion of the abdominal cloth 21 having the relatively strong tensile force 21a is moved right and left. A pulling force acts in two directions on both sides, and an effect of appropriately pressing the abdomen of the wearer is obtained. That is, rather than pressing the abdomen locally with the abdominal patch cloth or the like as in the prior art, by connecting a relatively strong part of the abdominal cloth with a relatively strong part of the body cloth, A synergistic body shape correction effect can be obtained.
[0054]
In addition, also in the case of this short girdle, similarly to the case of the long girdle, the lower sides of the relatively strong portion 21a of the abdominal cloth 21 have １ ／ or more of the width thereof, more preferably 以上 or more, Alternatively, it is preferable that the left and right body cloths 22, 23 are connected to the relatively strong portions 22a, 23a of the left and right body cloths 22, 23 over the entire width thereof.
[0055]
The cutaway view of the abdominal cloth 21 is the same as that of the long girdle abdominal cloth 11, and a description thereof will be omitted.
[0056]
FIG. 12 is a cutaway view of the right body cloth 23. Solid line L in the figure 3 Is a cutting line for the right body cloth 23. Also in FIG. 12, the direction indicated by arrow S is the yarn supply direction. In FIG. 12, the region of the right body cloth 23 that is a relatively strong portion 23a of the tension is applied at a predetermined ratio within one repetition unit by swinging three or more stitches in order to make the tension stronger than the other portions. Knitted as a satin-like net organization (strong satin-like net organization). Further, in the region of the right body cloth 23 which becomes the portions 23b and 23c where the tension is relatively weak, a satin in which the swing of two stitches is inserted at a predetermined rate within one repetition unit in order to make the tension lower than the region 23a. It is knitted as a tone net organization (medium satin tone net organization). Further, in the region of the right body cloth 23, which is the portion 23d where the tension is weaker, in order to make the tension further weaker than the regions 23b and 23c, a satin in which a swing of one stitch is inserted at a predetermined rate within one repeating unit is used. It is knitted as a tone net organization (weak satin tone net organization). The number of swings of the knitting needles for forming each of the strong satin tone net structure, the medium satin tone net structure, and the weak satin tone net structure is not limited to the above specific example, and the difference in the tension force in each part is not limited. If it can be attached, it can be set to an arbitrary number. In addition, it is not limited to the above as long as it is a knitting structure capable of giving a difference in strength to the tension.
[0057]
In order to improve air permeability, it is also preferable to knit a portion 23e corresponding to the vicinity of the center of the back of the waist and a portion 23f corresponding to the center of the lower part of the hip with a mesh structure. However, this mesh structure is not essential in the present invention.
[0058]
The left body cloth 22 can be obtained by cutting the cut diagram shown in FIG.
[0059]
Cutting line L shown in FIG. 3 The JK portion of the right body cloth 23 cut in the step S is sewn to the abdominal cloth 21. The KL portion and the NM portion of the right body cloth 23 are sewn to the crotch cloth 24. The ON portion of the right body cloth 23 is sewn to the symmetrical portion of this part in the left body cloth 22 to form a back center sewing line.
[0060]
In this short girdle, as described above with reference to the specific example of the long girdle, in addition to the switching of the tension force by the jacquard pattern, an elastic thread is appropriately inserted, as shown in FIG. The tension may be different.
[0061]
For example, as shown in FIG. 13, a region R corresponding to an abdomen and a hip 6 Then, for example, a 40 denier nylon yarn is used for the ground knitting, and one 180 denier polyurethane yarn is used as the insertion yarn. Then, the skirt portion is divided into two regions (R from the top in order) 7 , R 8 ) And the area R 7 For example, two 180-denier polyurethane yarns in the region R 8 For example, 240 denier polyurethane yarns are inserted two by two. The region R 7 , R 8 For example, 40 denier nylon yarn may be commonly used for the ground knitting. In the lower part of the hip, the region where the tightening force is strengthened by the jacquard knitting structure and the entire region in the vertical width direction of the region where the tightening force is strengthened by the elastic yarn overlap, thereby forming a region where the tightening force is stronger. However, the thickness and the number of the elastic yarns and the inelastic yarns described here are merely examples, and the local tension is reduced by arbitrarily changing at least one of the thickness and the number of the elastic yarns to be inserted. It may be adjusted to a desired degree. FIG. 13 shows an example of the range of the region where the tension is changed by switching the elastic yarn. However, the number and range of the region where the tension is changed by switching the elastic yarn are not limited to this example. is not.
[0062]
In order to provide a region where the expansion / contraction power is changed, such as a region where the expansion / contraction power is partially strong due to the elastic yarn, (a) a method of forming a plurality of regions with different thicknesses of the elastic yarn to be woven, (b) A method of forming a plurality of regions in which the number of elastic yarns to be knitted is different; (c) a method of changing the width of each region of (a) or (b); (d) a method of (a), (b), (c) The method according to any one of the methods in which at least two of the methods described above are combined can form a region where the elastic yarn has a high expansion / contraction power and a region where the expansion / contraction power is weaker than the above region.
[0063]
For example, among the elastic yarns knitted in the warp knitted fabric, an elastic yarn having a higher fineness than other portions is used as a knitting yarn in a region having a high expansion / contraction power, or the number of elastic yarns knitted in the same wale is increased. By doing so, a stretchable warp knitted fabric in which the regions in which the tightening power is reinforced by the elastic yarn as described above is integrally knitted can be obtained.
[0064]
At this time, the elastic yarn knitted in the entire warp knitted fabric is an elastic yarn having a relatively small fineness. You can also.
[0065]
In addition, as described above, a region in which the width of the region having a high expansion / contraction power is narrow and a region in which the width of the region having a low expansion / contraction power is wide are alternately provided, while the width of the region having a high expansion / contraction power is widened. It is also possible to adjust the strength of the expansion / contraction power as a whole by adjusting the widths of the areas having different expansion / contraction powers, for example, by alternately providing the area and the area where the width of the area with weak expansion / contraction power is made narrower.
[0066]
In addition, the grade of the expansion / contraction power by the elastic yarn may be three or more levels. In this case, the method of changing the expansion / contraction power by the elastic yarn described above may be adjusted to three or more levels.
[0067]
In the garment according to the present invention, it is preferable that at least one of the skirt portion and the waist portion of both legs is an edge that does not need to be trimmed such as folded back and sewn. Such an edge that does not require trimming can be made by so-called thread removal, but as described below in detail as another specific example, it is necessary to use a cloth that does not need trimming as it is cut. It can also be realized by: In addition, since "thread removal" is well known to those skilled in the art, description thereof will be omitted.
[0068]
Here, still another specific example of the clothing according to the present invention will be described. In the garment according to the present invention, as the left and right body cloths 12, 13, pieces (P) made of a cloth that is cut and need not be cleaned at the ends are cut, and the cut ends of the cloth are the hem opening of the leg and the waist. It is also preferable to use at least one end. Further, as shown in FIG. 14, it is more preferable that at least one end of the skirt portion and the waist portion (only the skirt portion in the example of FIG. 14) is cut into a wave shape. The perspective view of the long girdle seen from the rear side shown in FIG. 14 is the same as that of FIG. 2 except that the shape of the hem portion is wavy and that the bulge of the hip has no heart-shaped portion. Therefore, the description is omitted.
[0069]
In FIG. 14, the body cloths 12 and 13 that contact the hips to the legs are made of a cloth that does not need to be trimmed while being cut, and 12c and 13c that contact the waist from the side of the abdomen and contact the waist from the bulge of the hip. Areas 12d, 13d and 12b, 13b abutting from the thigh to the hem have a 1 × 1 tricot structure in which the second inelastic yarn and the elastic yarn are accompanied, and the second inelastic yarn, the elastic yarn, Are made of a knitted structure composed of closed eyes. The areas of 12a and 13a that contact the abdomen side, the lower hip, the hip side, and the inner side of the thigh are 1 × 1 tricot structures in which the second inelastic yarn and the elastic yarn are reversed, and the second inelastic yarn is used. The elastic yarn and the elastic yarn are both formed of a knitted structure having a closed stitch. The hem line is 36 cm, and 12 cm forms the hem line at 5 cm, which is 14% of the hem line length. The waistline of the left body cloth 12 or the right body cloth 13 is 20 cm, and the waistline 12a forms 4 cm, which is 20% of the waistline length. That is, 2/3 or more of the length of the hem line and the waist line is a 1 × 1 tricot structure in which the second non-elastic yarn and the elastic yarn are accompanied, and both the second non-elastic yarn and the elastic yarn are closed. From the region of the knitting structure. The abdominal cloth 11 uses the same cloth as that shown in FIG. 6, and the waist line is trimmed at the ends.
[0070]
FIG. 14 shows only a specific example of the long girdle, but in addition, the hem portion or the waist portion of the short girdle, the hem portion of the body suit, and the like are made of a cloth that does not need to be cleaned. It goes without saying that it can be configured to be the cut end of the piece (P). Further, in FIG. 14, the shape of the skirt opening portion is a wave shape, but may be a curve other than the wave shape.
[0071]
Thus, in the garment (1) according to this specific example, the piece (P) used for at least one of the hem portion and the waist portion is the same as the first non-elastic yarn and the second piece forming the ground knitting structure. And the ground knitting structure is a 1 × 1 tricot structure in which the second non-elastic yarn and the elastic yarn are accompanied, and a second non-elastic yarn is formed at each knitting needle. At least one of the elastic yarn and the elastic yarn is knitted with a closed stitch, and a portion having a length of 2/3 or more of the edge that does not need to be trimmed while being cut is a first non-elastic yarn. Is also composed of a 1 × 1 tricot structure (S) accompanied by the second inelastic yarn and the elastic yarn of the ground stitch. Thereby, the part which becomes the edge of clothing in a comparatively free direction or a comparatively free shape can be formed by cutting, regardless of the knitting direction.
[0072]
In addition, the part (P) has a portion where the knitting structure of the first non-elastic yarn is different, and the knitting structure of the first non-elastic yarn of a desired shape is different at a desired position. By providing such a region, a region in which the expansion / contraction power or the expansion / contraction direction is appropriately changed can be formed, and a clothing can be provided at an appropriate position in which an appropriate function such as a body shape adjusting function or a function of improving fit is added. Moreover, the edge portion of the garment does not become thick, and the edge portion of the garment does not appear in the outer garment as unevenness, so that the appearance of the wearer of the garment can be kept good. The advantage of the garment having an edge that does not require trimming can be exhibited.
[0073]
That is, in the specific example shown in FIG. 14, by making the knitting structure of the first inelastic yarn different, in the abdominal cloth 11 and the left and right body cloths 12, 13, a relatively strong part and a weak part are used. It can be formed in a pattern.
[0074]
(2) In the garment according to (1), the entire length of the edge that does not need to be trimmed in the cut state is the first non-elastic yarn and the second non-elastic yarn of the ground knit. And a portion composed of a 1 × 1 tricot structure (S) accompanied with the elastic yarn.
[0075]
(3) In the clothing according to the above (1) or (2), the region (H) other than the region composed of (S) in the piece (P) has the following (H1) or (H3) It is preferably at least one selected from
[0076]
(H1) A region where the knitting structure of the first inelastic yarn is a half knitting
(H3) A region in which the knitting structure of the first inelastic yarn is a 1 × 1 tricot in which the direction of the sinker loop is opposite to the direction of the sinker loop of the ground knitting structure.
(4) In the garment described in (3), a range of less than 2/3 of the length of the edge that does not need to be trimmed while being cut may be a portion made of (H3). preferable.
[0077]
(5) In the garment according to (3), an area composed of (S) is arranged as a piece (P) in an area where the expansion / contraction power is relatively weakened, and an area where the expansion / contraction power is desired to be relatively increased. It is preferable to use a piece (P) in which a region consisting of (H) is arranged.
[0078]
(6) In the garment according to any one of the above (1) to (5), the part (P) has a thickness and the number of braided elastic yarns to be used in accordance with a request for strength of expansion and contraction power. It is preferable that the piece (P) is further formed with regions having different elastic powers due to the elastic yarns in which at least one of them is changed.
[0079]
By adopting such a preferred mode, the direction of the switching line of the expansion / contraction power in the region where the expansion / contraction power changes due to the elastic yarn and the direction of the edge that does not need to be trimmed are not made parallel, and each line can be changed as needed. A region that can be freely designed in a suitable direction, and also has a region where the knitting structure is changed by inelastic yarn, and a region having various grades of expansion / contraction power or a region in which the expansion / contraction direction is controlled in a specific direction. Can be easily designed, and it is possible to easily provide a garment having at least part of an edge that does not fray and does not need to be trimmed while being cut.
[0080]
(7) In the garment according to any one of the above (1) to (6), the second non-elastic yarn of the ground knitting of the piece (P) has a closed eye and an elastic yarn has an open eye. Are preferably formed.
[0081]
(8) In the garment according to any one of the above (1) to (7), both the second non-elastic yarn and the elastic yarn of the knitting of the piece (P) are closed eyes. Are preferably formed.
[0082]
(9) In the garment according to any one of (3) to (8), the half knitted by the first inelastic yarn in the region (H1) is a half knitted by a closed stitch. Is preferred.
[0083]
(10) In the garment according to any one of (3) to (9), the knitting structure of the first non-elastic yarn in the region (H3) is such that the direction of the sinker loop is the sinker loop of the ground stitch. Is preferably a 1 × 1 tricot with a closed eye in the direction opposite to the direction of.
[0084]
(11) In the garments described in (3) to (10), the portion where the tension is relatively strong is a region including a region (H) selected from (H1) and (H3). Is preferred.
[0085]
(12) In the garment according to any one of the above (6) to (11), the garment is shorts or a girdle, and at least one of a skirt portion and a waistline portion of the shorts or the girdle is cut. It is composed of an edge that does not need to be trimmed as it is, and at least one of the line directions of the edge of the skirt portion and the edge of the waist line portion expands and contracts in a region where the elastic power of the piece (P) changes due to the elastic yarn. Preferably, it is non-parallel to the direction of the power switching line.
[0086]
Even in the state of being cut in this way, the cut end (the edge that has been cut) can be an edge that does not need to be trimmed, and the first inelastic yarn has a different knitting structure. In order to explain the piece (P) made of a warp knitted fabric as described above, an example of a knitting structure preferably adopted to constitute each region will be described.
[0087]
The knitting structure of the warp knitted fabric of the piece (P) used in the present invention will be described with reference to FIGS.
[0088]
15 and 16, the direction indicated by the arrow R is the knitting direction (in other words, the yarn supply direction, the wale direction, and the vertical direction of the knitted fabric), and the direction perpendicular to the knitting direction is the warp knitted fabric. The course direction (lateral direction of the knitted fabric). Reference numeral 100 denotes a first non-elastic yarn that is passed through the jacquard reed L1 and knitted, and the figure shows the knitting structure thereof. Similarly, reference numeral 101 denotes a second non-elastic yarn which is passed through the ground reed L2 and knitted, and the figure shows the knitting structure thereof. Reference numeral 102 denotes an elastic yarn that is passed through another ground reed L3 and knitted, and the figure shows the knitting structure.
[0089]
What is common in FIGS. 15 and 16 is a ground knitting structure composed of a second non-elastic yarn 101 and an elastic yarn 102, and a 1 × 1 tricot in which the second non-elastic yarn and the elastic yarn are accompanied. In each knitting needle, at least one of the second non-elastic yarn and the elastic yarn is knitted by a closed stitch. FIGS. 15, 16 and 16 show examples in which the second non-elastic yarn is knitted by the closed stitch and the elastic yarn is knitted by the open stitch in each knitting needle. In this way, the non-elastic yarn and the elastic yarn are used as the knitting yarn of the ground knitting so as to impart appropriate stretchability. By stitching the ground knitting with a 1 × 1 tricot knitting structure and knitting at least one of an inelastic yarn and an elastic yarn with a closed stitch in each knitting needle, stabilization of the stitch and fraying of the edge as cut. Can be easily achieved. The 1 × 1 tricot knitting is a 1 × 1 tricot knitting with a jacquard single raschel knitting machine or a jacquard tricot knitting machine, but a 1 × 1 tricot knitting with a jacquard single raschel knitting machine. Knitting is preferable because a knitted fabric having a high knitting density can be easily applied with tension.
[0090]
Only the mode of the ground knitting structure of the stretchable warp knitted fabric is separately shown in FIGS. FIG. 17 is a ground knitting structure (A) in which the second inelastic yarn 101 is knitted by the closed stitch and the elastic yarn 102 is knitted by the open stitch. FIG. 18 is a diagram showing the structure of the second inelastic yarn 101 and the elastic yarn 102. The ground knitting structure (B), both of which are knitted with closed stitches, is not shown, but is the reverse combination of the ground knitting structure (A), that is, the second non-elastic yarn 101 is elastically knitted by the open stitch. As in the case of the ground knitting structure (C) in which 102 is knitted by the closed stitch and the ground knitting structure (D) shown in FIG. 19, both the second inelastic yarn 101 and the elastic yarn 102 are closed and closed. With the same knitting needle, the elastic yarn 102 is closed with respect to the opening of the second non-elastic yarn 101, and similarly, the elastic yarn 102 with respect to the opening of the second non-elastic yarn 101. An elastic warp knitted fabric (D) in which openings are combined and knitted can be adopted. Of the above, the ground knitting structure (A) is preferable from the viewpoint that the difference in strength of the stretching power is easily exhibited clearly. In addition, the ground knitting structure (B) is excellent in that the knitting density in the wale direction is easily increased, and the edge of the cut edge is not particularly frayed. The ground knitting structure (C) or the ground knitting structure (D) can be a ground knitting structure having a high elongation, but the difference in strength of the stretching power tends to be difficult to be imparted. In the present invention, the ground knitting structure is most preferably (A), and then (B).
[0091]
The first inelastic yarn 100 passed through and knitted by the jacquard reed L1 in FIG. 15 is such that the course portion indicated by 105 is the first inelastic yarn and the second inelasticity of the ground stitch. This is a 1 × 1 tricot in which the yarn and the elastic yarn are accompanied, and is a knitting structure applied when the region (S) is formed. Since this structure is particularly unlikely to be frayed, it is necessary that at least 2/3 of the length of the unnecessary edge in the cut state of the piece (P) is formed by this structure. Yes, and preferably the entire length of the edge that does not need to be trimmed, as cut, is formed of this tissue.
[0092]
In the knitting structure, it is preferable that the 1 × 1 tricot made of the first inelastic yarn is knitted with a closed stitch because the edge of the cut edge is less likely to fray.
[0093]
The portion of the course indicated by 106 in the first inelastic yarn 100 is half-knitted, and the elasticity power of the knitted fabric is made relatively strong, or the region (H) that mainly regulates the elasticity direction in a specific direction. ). Although not particularly limited, this is a knitting structure that tends to make it difficult to stretch mainly in the lateral expansion and contraction direction of the knitted fabric and to easily form a region (H1) in which the laterally expanded and contracted power of the knitted fabric is mainly increased. In addition, the half stitch 106 shown in FIG. 15 is preferably a closed stitch from the viewpoint that a function of relatively increasing the expansion / contraction power and restricting the expansion / contraction direction can be more easily exerted. In other words, the half-knitting is a structure in which one stitch is swung more in the horizontal direction than a 1 × 1 tricot, and tends to have a smaller elongation. The direction of the half-knit sinker loop is the same as the direction of the sinker loop of the ground knitting structure. That is, in the portion where the direction of the sinker loop of the ground knitting structure is directed obliquely upward from the lower left, the direction of the sinker loop of the half knitting is also directed diagonally upward from the lower left similarly, and the direction of the sinker loop of the ground knitting structure is changed. In the portion that faces diagonally upward from the lower right to the left, the direction of the half-knit sinker loop also points diagonally upward from the lower right to the left.
[0094]
Here, as a reference of the horizontal direction and the vertical direction of the knitted fabric, the vertical direction in the warp knitted fabric is the knitting direction of the knitted fabric (direction indicated by arrow R), that is, the wale direction is the vertical direction. It should be noted that the term "horizontal direction" used herein refers to a direction perpendicular to the knitting direction of the knitted fabric, that is, the course direction, and has nothing to do with the vertical direction and the horizontal direction of the completed garment. If the warp knitted fabric is used so that the knitting direction of the knitted fabric (ie, the knitting direction of the knitted fabric (direction indicated by arrow R)) is the horizontal direction of the garment, the longitudinal direction of the warp knitted fabric is That is, it is facing the side of the clothing.
[0095]
Next, the first non-elastic yarn 100 passed through the jacquard reed L1 in FIG. 16 and knitted is the same as the course indicated by 105 in FIG. Is a 1 × 1 tricot in which the non-elastic yarn and the elastic yarn and the first non-elastic yarn are accompanied, and is a knitting structure applied when the region (S) is formed. The course indicated by 108 in the first non-elastic yarn 100 of FIG. 16 has a knitting structure of the first non-elastic yarn that is 1 × in which the direction of the sinker loop is opposite to the direction of the sinker loop of the ground stitch. 1 (which may be abbreviated as “reverse 1 × 1 tricot”), and as one of the areas (H) in which the stretching power of the knitted fabric is slightly increased or the stretching property is changed. Used. Although not particularly limited, the cut edge has a tendency to be less likely to fray than (H1), and thus may be used as a part of the knitted structure of the edge that does not require trimming in the cut state. . In this case, it is preferable that a range of less than 2/3 of the length of the edge that does not need to be trimmed in the cut state is the portion composed of (H3).
[0096]
When the direction of the sinker loop is changed in the opposite direction from the portion 105 to the portion 108, for example, the direction is changed to a course indicated by 109 through a structure such as a chain stitch. Focusing on the sinker loop 100a along the course where the first inelastic yarn 100 is located, in FIG. 16, the direction of the sinker loop 100a is obliquely upward from the lower left to the upper right. The direction of the sinker loop 101a of the second non-elastic yarn 101 and the direction of the sinker loop 102a of the elastic yarn 102 along the same course are all directed from the lower right to the upper left. Accordingly, the direction of the sinker loop 100a is opposite to the direction of the sinker loops 101a and 102a of the ground stitch.
[0097]
The 1 × 1 tricot in which the direction of the sinker loop 108 shown in FIG. 16 is opposite to the direction of the sinker loop of the ground stitch is preferably a closed stitch.
The warp knitted fabric used in the present invention is actually a warp knitting machine having a jacquard control device using a piezo conversion element or the like (see, for example, US Pat. No. 5,390,512, corresponding Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-166934). More specifically, using a single Russell knitting machine having a jacquard controller, a first non-elastic yarn is used for the jacquard reed L1, a second non-elastic yarn is used for the ground reed L2, and an elastic yarn is used for the ground reed L3. The knitting structure of the first inelastic yarn is changed in response to a request for a change in expansion / contraction power or a change in expansion / contraction direction. The line (S), as well as any pattern, of the first inelastic yarn of any pattern described above, including lines that are straight or at least partially curved, as desired. There is (H1) It will be described with reference to the drawings a method of forming at least one region (H) selected from (H3).
[0098]
Hereinafter, an example in which the region (H) and the region (S) are formed in a predetermined portion in a pattern by a change in the knitting structure of the first inelastic yarn that is passed through the Jacquard reed L1 and knitted is shown in FIG. This will be described with reference to FIG. The pattern shown in FIG. 20 is merely an example of a pattern for explaining how to change the knitting structure, and the pattern of the strength of the clothing according to the present invention is not limited thereto.
[0099]
FIG. 20 shows a plan view of an example of the warp knitted fabric 201 having the region (H) as described above. Here, suppose that 202 is a region (H), 203 is a region (S), and 204 is a region (S). The supply direction of the yarn for forming the warp knitted fabric is the direction of arrow R. That is, the discharge direction (knitting direction) of the fabric knitted by the jacquard warp knitting machine and discharged from the warp knitting machine is the direction of arrow R.
[0100]
W in FIG. n When knitting the wale, m 0 M from the second course 1 Up to the third course, knitting is performed in the structure adopted in the area (S), that is, the same 1 × 1 tricot as the ground knitting (see the knitting structure of the portion 105 of the first inelastic yarn 100 in FIG. 15), m 1 Th course and m 2 During the third course, for example, knitting is performed by half knitting (see the knitting structure of the portion 106 of the first inelastic yarn 100 in FIG. 15), 2 M from the second course 3 The second course will be knitted with the same 1 × 1 tricot as the ground knit. Similarly, W in FIG. n + x When knitting the wale, m 0 Q from the second course 1 Up to the third course, knit with the same 1 × 1 tricot as the ground knit, q 1 The second course and q 2 Knit in half knit during the third course, q 2 M from the second course 3 The second course will be knitted with the same 1 × 1 tricot as the ground knit. Such a knitting method can be realized by inputting the above-described commands for each wale and each course to a computer of a warp knitting machine having the above-described jacquard control device. The half-knitted portion was replaced with a 1 × 1 tricot in which the direction of the sinker loop was opposite to the direction of the sinker loop of the ground stitch (the knitting structure of the portion 108 of the first inelastic yarn 100 in FIG. 16). ), Or can be changed as required.
[0101]
FIG. 21 shows a model sample in which a plurality of regions having different expansion / contraction powers due to the elastic yarn are further formed along with a change in the knitting structure of the first non-elastic yarn, cut into an appropriate shape, and remain in the cut state. A schematic plan view of one embodiment of a piece (P) constituting a part of the garment used in the present invention having an edge that does not need to be trimmed is shown.
[0102]
The shape of the piece (P) is merely a shape taken for explanation, and is not an exact shape applied to a specific piece of clothing. However, for example, a part of a short girdle that has a shape close to the left part for covering the side from the front side and covering the hip part of the back is adopted as a model for explanation. The right side of the figure is the rear center side, the upper side is the waist line, and the lower left side is the hem line. FIG. 22, which will be described later, is a drawing having the same effect.
[0103]
The piece (P) 300 shown in FIG. 21 has a lower edge 301 (e.g., a hem line) and an upper edge 302 (e.g., a waist line) that do not fray in a cut state and do not need to be trimmed. 303 is a region of a band-shaped pattern curved in a region (H) formed by a change in the knitting structure of the first inelastic yarn, and 304 is a region formed by the elastic yarn and having a high expansion / contraction power (for example, other portions). This is a region in which a thicker elastic yarn is woven and the expansion / contraction power is strengthened), and switching lines 304a and 304b of the expansion / contraction power in a region 304 where the expansion / contraction power is strong formed by the elastic yarn (hereinafter, unless otherwise specified, both are combined. In this example, the direction 306 is not parallel to the direction 306 of the edge 301 that does not need to be trimmed and the direction 307 of the edge 302 does not need to be trimmed. The knitting direction of the knitted fabric is the direction indicated by the arrow 305, and therefore, the direction of the switching line 304ab of the expansion / contraction power by the elastic yarn is the same as the knitting direction. However, the directions 306 and 307 of the unnecessary edges 301 and 302 are not limited to the same direction (parallel direction) as the direction of the knitting direction 305. This is because the edges 301 and 302 that do not need to be trimmed can be cut into relatively free directions and shapes by cutting.
[0104]
In addition, the expansion / contraction power or the region where the direction of expansion / contraction changes so that at least a part of the boundary line of the region (H) where the knitting structure changes due to the first inelastic yarn is curved, and the expansion / contraction power changes due to the elastic yarn. It also has an area, so that it is possible to design the area having the expansion / contraction power of various grades or the area where the expansion / contraction direction changes relatively freely, and at least a part of the edge that does not easily become unraveled while being cut is unnecessary. A piece (P) having the same can be formed. The region where the region 303 caused by the change in the knitting structure by the first non-elastic yarn and the region 304 where the expansion / contraction power is increased by the elastic yarn overlaps is the region having the highest expansion / contraction power. Note that in this embodiment, the area other than the area 303 indicates the area (S).
[0105]
Next, in FIG. 22, similarly to FIG. 21, a plurality of regions having different expansion / contraction powers due to the elastic yarn are further formed along with a change in the knitting structure of the first non-elastic yarn, and the region is cut into an appropriate shape and cut. A schematic plan view of another embodiment of a piece (P) constituting a part of the garment used in the present invention having an edge that does not fray in a state where it is not frayed and that does not need to be disposed is shown.
[0106]
In the knitted fabric 300 shown in FIG. 22, upper and lower edges of 302 and 301 are edges formed by cutting, and are edges that do not need to be trimmed as they are cut. Are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted. The only difference from the piece (P) shown in FIG. 21 is that the lower edge 301 has a wavy shape.
[0107]
Also in this case, the directions of the switching lines 304a and 304b of the expansion / contraction power in the region 304 having a high expansion / contraction power formed by the elastic yarn, and the direction 306 of the edge 301 that does not need to be trimmed and the direction 307 of the edge 302 that does not need to be trimmed. Are non-parallel. The edge 301 is a waveform-shaped curve, and the direction of the edge 301 as a whole corresponding to the traveling direction of the wave can be said to be the direction of the arrow 306. Although the light waves, it is treated in the same way as drawing a traveling direction in a straight line as a whole. Although the arrow 306 has a central line dividing the wave of the waveform 301 that does not need to be trimmed up and down as an overall direction, the overall direction can be indicated by a tangent line connecting the vertexes of the waveform wave. Also in this case, the directions 306 and 307 of the edges 301 and 302 that do not need to be trimmed are not limited to the same direction (parallel direction) as the knitting direction 305. This is because the edges 301 and 302 that do not need to be trimmed can be cut into relatively free directions and shapes by cutting. Although the illustrated one shows an example of a wave having a uniform wave shape, the wave shape may be a shape in which the wave shape is uniform or a shape in which the wave shape is uneven.
[0108]
In addition, at least one edge of the upper edge or the lower edge of the garment, which is an edge that does not need to be trimmed in the cut state of the piece (P) used in the garment of the present invention, is in the knitting direction of the knitted fabric. Preferably, the edge is cut at an angle of preferably 20 to 80 degrees, more preferably 30 to 60 degrees, even more preferably 40 to 50 degrees, and most preferably around 45 degrees (specifically, 43 to 47 degrees). Is preferred. This angle is indicated by an angle α in FIGS. 21 and 22. Although not shown in these figures, it is also extremely preferable that the direction 307 of the clothing upper end (especially the waistline) is cut at an angle in the above range with respect to the knitting direction of the knitted fabric. By adopting such a preferable aspect of the present invention, it is possible to improve the fit of the edge that does not need to be trimmed to the body while being cut, and to prevent the edge from curling to the outside of the wearer's body. preferable. In other words, clothing that has an edge that does not need to be trimmed as it is cut at the upper or lower end of the clothing, for example, at the waist or hem, may have its edge curled out of the wearer's body. In order to prevent such curling, it is preferable to cut the cutting line at a portion that becomes an edge that does not need to be trimmed at an angle described above with respect to the knitting direction of the knitted fabric. The knitting direction of the knitted fabric corresponds to the yarn supply direction when knitting the knitted fabric. In the above description, 20 to 80 degrees with respect to the knitting direction is an angle of 20 to 80 degrees on either side of the knitting direction when a line in the knitting direction is assumed. The angle at which the vertex is facing, which is ± 20 to 80 degrees with respect to the line in the knitting direction.
[0109]
On the other hand, from another viewpoint that the edge of the edge that has been cut is less noticeable, the direction of the line of the edge that does not need to be trimmed is set at an angle that does not exceed 45 degrees with respect to the knitting direction. Is also preferable. In addition, when using an edge that does not need to be trimmed as it is cut to a portion that does not need to prevent curling to the outside of the body, use a piece having an edge that is cut within 45 degrees. It is also preferable to do so. In addition, it is preferable to use a piece whose cut edge is not linear but cut into a waveform or the like, because the edge can be prevented from curling outside the body.
[0110]
When cutting a piece (P) of clothing, if a plurality of edges are cut and an edge is not required, any of the portions cannot be cut at 20 to 80 degrees with respect to the knitting direction. There are places where it is necessary to cut at an angle of less than 20 degrees in the knitting direction. If such an edge is cut into a waveform, the cutting angle of the edge that has become a waveform curve can be set to 20 to 80 degrees, and the effect of cutting the entire edge at substantially 20 to 80 degrees can be obtained. can get. For example, when both the waistline and the hem of the short girdle are cut and the edge is unnecessary, it may not be possible to cut both ends at 20 to 80 degrees. In such a case, one edge is wavy. Edges are preferred.
[0111]
Further, the knitting structure of the edge portion that has been cut has a first inelastic yarn, the second inelastic yarn of the ground stitch, and the elastic yarn that are ２ or more of the length of the edge. Must be a 1 × 1 tricot structure accompanied by the above, that is, a structure adopted in the above-mentioned region (S). Is preferably formed of this structure because the edge fraying can be further reduced. If a part of the length of the unnecessary edge is not the area (S), a part of the length of the unnecessary unnecessary edge is a retrograde 1 × 1 tricot (H3). It may be an organization. In this case, it is preferable that a range of less than 2/3 of the length of the edge that does not need to be trimmed in the cut state is the portion composed of (H3).
[0112]
The first and second non-elastic yarns or the third non-elastic yarns used for manufacturing the warp knitted fabric for the piece (P) used in the present invention are different depending on the type of the stretchable garment. Any of synthetic fibers such as polyester and polyester, semi-synthetic fibers such as rayon, natural fibers such as silk and cotton, and any of filament yarn and spun yarn can be used. Above all, nylon having high water absorbency is preferably used as a knitted fabric for innerwear. There is no particular limitation on the elastic yarn, but generally polyurethane elastic yarn can be used.
[0113]
In such stretchable warp knitted fabrics, those which have been subjected to a presetting treatment or / and a heat setting treatment for the purpose of obtaining the stability of the stitches, the effect of preventing the cut edge from fraying, and the like are preferable. is there. Although the processing temperature depends on the shape of the apparatus, the pre-setting time, the heat-setting time, the type of the material, the thickness of the knitted fabric, etc., the temperature is 180 ° C. or more, preferably 185 ° C. or more. If the above treatment is performed in the range of 190 ° C. to 195 ° C. to obtain the effect of the above, a part of the knitted fabric is softened, the stitch is lightly fused, the form of the knitted fabric is stabilized, and the knitted fabric remains cut. This is particularly preferred because fraying of the edge hardly occurs. The heat set processing time is, for example, about 15 to 40 m / min, preferably about 15 to 24 m / min when using an apparatus having a 6 to 8 chamber configuration (total length of the chamber is about 15 to 30 m).
[0114]
In general knitted fabrics, the finishing width is about 160 cm, but in this stretchable warp knitting fabric, the finishing width is shortened as much as possible (for example, about 110 to 130 cm), and knitting with high density is performed. It is desirable to improve the stability of the stretchable garment while maintaining the beauty of the stitches. Depending on the fineness of the knitting yarn to be used, the knitted fabric has a high density of 55 or more, preferably 60 or more, more preferably 65 or more, more preferably about 70 or more per 2.54 cm (1 inch). It is preferable to knit. However, this does not apply when a cellulose yarn or a cotton yarn is woven as the inelastic yarn.
[0115]
In addition, stretchable warp knitted fabrics in which the amount of inelastic yarn used is increased and lengthened, and the length of elastic yarn is shortened, and the runner length of inelastic yarn is considerably longer than the runner length of elastic yarn, as compared with the usual case. Preferably used. Specifically, the runner of the inelastic yarn of usually 80 cm / rack or less is 85 to 120 cm / rack, preferably 95 to 115 cm / rack, and the runner of the elastic yarn of usually 60 cm / rack or less is 70 to 110 cm / rack, preferably Is preferably set to 75 to 105 cm / rack.
[0116]
Here, the "runner" refers to the length (cm) of a yarn used to knit a certain number of courses (this is called "rack", and usually 480 courses are defined as one rack).
[0117]
The warp knitted fabric of the piece (P) that can form an edge that does not need to be trimmed in the cut state used in the present invention is not a lace fabric.
[0118]
In order to provide a region where the expansion / contraction power is changed, such as a region where the expansion / contraction power is partially strong due to the elastic yarn, (a) a method of forming a plurality of regions with different thicknesses of the elastic yarn to be woven, (b) A method of forming a plurality of regions in which the number of elastic yarns to be knitted is different; (c) a method of changing the width of each region of (a) or (b); (d) a method of (a), (b), (c) The method according to any one of the methods in which at least two of the methods described above are combined can form a region where the elastic yarn has a high expansion / contraction power and a region where the expansion / contraction power is weaker than the above region.
[0119]
For example, among the elastic yarns knitted in the warp knitted fabric, an elastic yarn having a higher fineness than other portions is used as a knitting yarn in a region having a high expansion / contraction power, or the number of elastic yarns knitted in the same wale is increased. By doing so, a stretchable warp knitted fabric in which the regions in which the tightening power is reinforced by the elastic yarn as described above is integrally knitted can be obtained.
[0120]
At this time, the elastic yarn knitted in the entire warp knitted fabric is an elastic yarn having a relatively small fineness. You can also.
[0121]
In addition, as described above, a region in which the width of the region having a high expansion / contraction power is narrow and a region in which the width of the region having a low expansion / contraction power is wide are alternately provided, while the width of the region having a high expansion / contraction power is widened. It is also possible to adjust the strength of the expansion / contraction power as a whole by adjusting the widths of the areas having different expansion / contraction powers, for example, by alternately providing the area and the area where the width of the area with weak expansion / contraction power is made narrower.
[0122]
In addition, the grade of the expansion / contraction power by the elastic yarn may be three or more levels. In this case, the method of changing the expansion / contraction power by the elastic yarn described above may be adjusted to three or more levels.
[0123]
Although not particularly limited, the fineness of the inelastic yarn woven into the entire stretchable warp knitted fabric is preferably from 22 to 132 dtex, and more preferably from 33 to 55 dtex. The thinner the inelastic yarn, the easier it is to increase the stitch density. On the other hand, if it is too thin, the strength will be weak. Therefore, 33 to 55 dtex is preferable because the knitted fabric can have a high density and a stable and strong knitting structure can be obtained.
[0124]
Further, the fineness of the elastic yarn woven in the region where the expansion / contraction power is changed by the elastic yarn in the region where the expansion / contraction power is weak is not particularly limited, but is preferably 33 to 77 dtex, more preferably 44 to 55 dtex. The fineness of the elastic yarn knitted in the region where the elastic yarn has a strong expansion / contraction power is preferably 66 to 231 dtex, more preferably 88 to 154 dtex.
[0125]
In the stretchable warp knitted fabric of the piece (P), the fineness of the elastic yarn woven into the entire warp knitted fabric is preferably an elastic yarn of 33 to 77 dtex, more preferably 44 to 55 dtex. It is also preferable that an elastic yarn having a thickness of preferably 66 to 231 dtex, more preferably 88 to 154 dtex is further woven in the region having a high expansion / contraction power.
[0126]
In the garment of the present invention, the above-mentioned warp knitted fabric is appropriately cut according to the type and design of the desired garment, in such a state that the edge of the piece (P) that has been cut is unnecessary. Can be formed.
[0127]
In the garment of the present invention, in the case where the garment has an edge that does not need to be trimmed in the state of being cut as described above, and at least one region having strong elastic power is formed by the elastic yarn, The power switching line is a straight line oriented in the same direction as the knitting direction, but the part (P) is in the same direction as the direction of the expansion / contraction power switching line by the elastic yarn, and is not cut and trimmed. The direction of the line constituting at least one of the upper edge (e.g., waist line portion) and the lower edge (e.g., hem) of the edge line of the state may be non-parallel to each other. This is because at least one edge of the upper edge or the lower edge of the garment can be formed by cutting relatively freely in a desired direction according to a desired design. In addition, it is not always necessary that all of the pieces constituting the garment be made of such a cloth, and depending on the portion of the garment, at least one of the edges of the upper edge (waistline portion) or the lower edge (hem portion) of the clothing. The direction and the direction of the switching line for the expansion / contraction power may be parallel to each other in a portion where a piece is used. In addition, a cloth that requires trimming may be used for a part of the clothing.
[0128]
The region where the tension force is relatively strong due to the first non-elastic yarn is the region (H), and when this region partially overlaps with the region where the expansion and contraction power formed by the elastic yarn is enhanced, the region (H) overlaps. The expansion / contraction power of the part is further enhanced.
[0129]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, there is provided a garment in which the body shape correcting function is synergistically improved by interlocking the tension applied to the abdomen with the tension applied to a portion other than the abdomen such as the hip. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a long girdle according to one embodiment of the present invention as viewed from the front side.
FIG. 2 is a perspective view of the long girdle of FIG. 1 as viewed from the rear side.
FIG. 3 is a plan view showing a modification of the abdominal cloth of the long girdle shown in FIG. 1;
FIG. 4 is a plan view showing another modification of the abdominal cloth of the long girdle shown in FIG. 1;
FIG. 5 is a plan view showing still another modification of the abdominal cloth of the long girdle shown in FIG. 1;
FIG. 6 is a cutaway view of the abdominal cloth of the long girdle shown in FIG. 1;
FIG. 7 is a cutaway view of the right body cloth of the long girdle shown in FIG. 1;
FIG. 8 is a cutaway view showing a state in which regions having different tensions are formed by inserting elastic yarns in the right body cloth that can be used for the long girdle shown in FIG. 1;
FIG. 9 is a perspective view of the long girdle formed according to the cutaway view of FIG. 8 as viewed from the rear side.
FIG. 10 is a perspective view of a short girdle according to another embodiment of the present invention as viewed from the front side.
FIG. 11 is a perspective view of the short girdle of FIG. 10 viewed from the rear side.
FIG. 12 is a cutaway view of the right body cloth of the short girdle shown in FIG. 10;
FIG. 13 is a perspective view of a short girdle formed according to the cutaway view of FIG. 12, as viewed from the rear side.
FIG. 14 is a perspective view of a long girdle according to still another embodiment of the present invention as viewed from the front side.
FIG. 15 shows an embodiment of a knitting structure used in a piece (P) of an elastic warp knitted fabric.
FIG. 16 shows another embodiment of the knitting structure used in the elastic warp knitted piece (P).
FIG. 17 shows one mode of the ground knitting structure of the piece (P).
FIG. 18 shows another embodiment of the ground knitting structure of the piece (P).
FIG. 19 shows still another embodiment of the ground knitting structure of the piece (P).
FIG. 20 is a plan view of an example of a warp knitted fabric having a belt-shaped and curved continuous pattern region (H).
FIG. 21 is a schematic plan view of one embodiment of a piece (P) constituting a part of clothing used in the present invention.
FIG. 22 is a schematic plan view of another embodiment of a piece (P) constituting a part of clothing used in the present invention.
[Explanation of symbols]
11 Abdominal cloth
11a Relatively strong part of tension
11b-11e Relatively weak part of tension
12 Cloth left body
12a Relatively strong part of tension
12b-12d Relatively weak part of tension
12e The weaker part of tension
13 Right body cloth
13a Relatively strong part of tension
13b-13d Relatively weak part of tension
13e Weaker part of tension
14 crotch cloth
21 Abdominal cloth
21a Relatively strong part of tension
21b-21e Part of relatively weak tension
22 Left body cloth
22a Relatively strong part of tension
22b-22c Relatively weak part of tension
22d Part of weaker tension
23 Right body cloth
23a Relatively strong part of tension
23b-23c Relatively weak part of tension
23d The part with weaker tension
24 crotch cloth

Claims (15)

ジャカード編からなる地編が非弾性糸で編まれた経編地からなり、腹部布と、前記腹部布にそれぞれ接続される左右の身頃布とを有する衣料において、
前記非弾性糸による地編の表側にあらわれる編組織を緊迫力の強弱の要求に応じて切り替えることにより、前記腹部布および身頃布のそれぞれに、緊迫力の比較的強い部分と緊迫力の比較的弱い部分がパターン状に設けられ、
腹部布の少なくとも中央部が前記緊迫力の比較的強い部分からなり、
前記腹部布における緊迫力の比較的強い部分の下部両側の少なくとも一部が、前記身頃布における緊迫力の比較的強い部分に連結されていることを特徴とする、身体に密着する衣料。In a garment comprising a warp knitted fabric in which a ground stitch made of a jacquard knit is knitted with an inelastic yarn, and an abdominal cloth and left and right body cloths respectively connected to the abdominal cloth,
By switching the knitting structure appearing on the front side of the ground knitting by the inelastic yarn according to the strength of the tension force, the abdominal cloth and the body cloth each have a relatively high tension force and a relatively low tension force. Weak parts are provided in a pattern,
At least the central part of the abdominal cloth comprises a relatively strong portion of the tension,
A garment that adheres to the body, characterized in that at least a part of the lower side of the relatively strong portion of the abdominal cloth is connected to the relatively strong portion of the body cloth. 前記緊迫力の比較的強い部分が伸縮性を有する、請求項１に記載の身体に密着する衣料。2. The body-fitting garment according to claim 1, wherein the relatively strong portion of the tension has elasticity. 前記腹部布において、前記緊迫力の比較的強い部分からなる領域が略工字状である、請求項１または２に記載の身体に密着する衣料。3. The body-fitting garment according to claim 1, wherein, in the abdominal cloth, a region composed of a portion having a relatively strong tension is substantially in a character shape. 前記腹部布において、前記緊迫力の比較的強い部分からなる領域が略人字状である、請求項１または２に記載の身体に密着する衣料。3. The body-fitting garment according to claim 1, wherein, in the abdominal cloth, the region formed by the portion having the relatively strong tension is substantially in the shape of a human character. 4. 前記腹部布において、前記緊迫力の比較的強い部分からなる領域が略Ｘ字状である、請求項１または２に記載の身体に密着する衣料。3. The body-fitting garment according to claim 1, wherein, in the abdominal cloth, a region formed by the portion having a relatively strong tension is substantially X-shaped. 4. 前記身頃布において、ヒップ部の膨らみの下に沿って腰部脇まで至る連続パターン状に前記緊迫力の比較的強い部分が形成されると共に、前記連続パターンにおける腰部脇から腹部下部に沿って、前記腹部布における緊迫力の比較的強い部分の下部両側まで至る連続パターン状に、前記緊迫力の比較的強い部分が形成された、請求項１〜５のいずれか一項に記載の身体に密着する衣料。In the body cloth, a relatively strong portion of the tightening force is formed in a continuous pattern extending from below the bulge of the hip portion to the waist side, and along the lower abdomen from the waist side in the continuous pattern. The body according to any one of claims 1 to 5, wherein the relatively strong part of the abdominal cloth is formed in a continuous pattern extending to both lower portions of the relatively strong part of the abdominal cloth. Clothing. 前記衣料が前記身頃布から連続する脚部を有し、前記身頃布において、ヒップ部の膨らみの下に沿って腰部脇まで至る連続パターン状に前記緊迫力の比較的強い部分が形成されると共に、前記連続パターンにおける腰部脇から腹部下部に沿って、前記腹部布における緊迫力の比較的強い部分の下部両側を通って、前記脚部の大腿部内側まで至る連続パターン状に、前記緊迫力の比較的強い部分が形成された、請求項１〜５のいずれか一項に記載の身体に密着する衣料。The clothing has legs continuous from the body cloth, and in the body cloth, a relatively strong portion of the tension force is formed in a continuous pattern extending from below the bulge of the hip portion to the waist side. In the continuous pattern, from the waist side to the lower part of the abdomen, through the lower sides of the relatively strong part of the abdominal cloth, to the inner side of the thigh of the leg, the tightening force is formed in a continuous pattern. The body-fitting garment according to any one of claims 1 to 5, wherein a relatively strong portion is formed. 前記腹部布における緊迫力の比較的強い部分の下部両側が、その幅の１／３以上において前記身頃布における緊迫力の比較的強い部分に連結されている、請求項１〜７のいずれか一項に記載の身体に密着する衣料。8. The device according to claim 1, wherein both lower sides of a relatively strong tension portion of the abdominal cloth are connected to a relatively strong tension portion of the body cloth at least one-third of its width. Clothing that adheres to the body according to the item. 前記経編地に弾性糸が挿入され、緊迫力の強弱の要求に応じて、前記弾性糸の挿入本数及び／又は太さを変化させてなる領域を有する、請求項１〜８のいずれか一項に記載の身体に密着する衣料。The elastic yarn is inserted into the warp knitted fabric, and has a region in which the number of inserted elastic yarns and / or the thickness of the elastic yarn is changed in accordance with a demand for a tension force. Clothing that adheres to the body according to the item. 前記非弾性糸による地編の表側にあらわれる編組織の切り替えによる緊迫力の比較的強い部分と、前記弾性糸の変化による緊迫力の比較的強い領域とが、当該弾性糸の変化による緊迫力の比較的強い領域の幅の１／３以上において重なっている、請求項９に記載の身体に密着する衣料。The relatively strong portion of the tension force due to the switching of the knitting structure appearing on the front side of the ground knitting by the non-elastic yarn, and the relatively strong region of the tension force due to the change in the elastic yarn are different in the tension force due to the change in the elastic yarn. The body-fitting garment of claim 9, wherein the garment overlaps at least one-third of the width of the relatively strong region. 前記身頃布における裾部が、糸抜きにより端部始末不要に形成された、請求項１〜１０のいずれか一項に記載の身体に密着する衣料。The body-fitting garment according to any one of claims 1 to 10, wherein a skirt portion of the body cloth is formed by thread removal without necessity of end trimming. 前記腹部布および身頃布の少なくとも一方として、裁断されたままで端部始末不要な布を、その裁断端部が衣料の裾部およびウェスト部の少なくとも一方の端部となるように用いた、請求項１〜１０のいずれか一項に記載の身体に密着する衣料。As at least one of the abdominal cloth and the body cloth, a cloth which has been cut and does not need to be cleaned at an end is used so that the cut end is at least one end of a skirt and a waist of clothing. Clothing which adheres to the body according to any one of 1 to 10. 前記腹部布および身頃布の少なくとも一方が、シングルラッセルジャカード編地から形成された、請求項１〜１２のいずれか一項に記載の身体に密着する衣料。The body-fitting garment according to any one of claims 1 to 12, wherein at least one of the abdominal cloth and the body cloth is formed from a single Russell jacquard knitted fabric. 前記腹部布および身頃布の少なくとも一方が、弾性糸および非弾性糸の少なくとも一方が閉じ目の１×１トリコット組織の編地から形成された、請求項１〜１２のいずれか一項に記載の身体に密着する衣料。The at least one of the abdominal cloth and the body cloth according to any one of claims 1 to 12, wherein at least one of an elastic yarn and a non-elastic yarn is formed from a knitted fabric having a 1 × 1 tricot structure of a closed eye. Clothing that adheres to the body. 衣料が、ガードル、ショーツ、ボディスーツ、水着、レオタード、スパッツ、スポーツ用タイツから選ばれた衣料である、請求項１〜１４のいずれか一項に記載の身体に密着する衣料。15. The body-fitting garment according to any one of claims 1 to 14, wherein the garment is a garment selected from girdle, shorts, body suit, swimsuit, leotard, spats, and sports tights.
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