JP2015045727A - 光ファイバケーブル及びその製造方法 - Google Patents

光ファイバケーブル及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015045727A
JP2015045727A JP2013176599A JP2013176599A JP2015045727A JP 2015045727 A JP2015045727 A JP 2015045727A JP 2013176599 A JP2013176599 A JP 2013176599A JP 2013176599 A JP2013176599 A JP 2013176599A JP 2015045727 A JP2015045727 A JP 2015045727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
sheath layer
fiber cable
strength members
sheath
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013176599A
Other languages
English (en)
Inventor
祐登 高橋
Hiroto Takahashi
祐登 高橋
大里 健
Takeshi Osato
健 大里
岡田 直樹
Naoki Okada
直樹 岡田
廣田 栄伸
Hidenobu Hirota
栄伸 廣田
和典 片山
Kazunori Katayama
和典 片山
真鍋 哲也
Tetsuya Manabe
哲也 真鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2013176599A priority Critical patent/JP2015045727A/ja
Publication of JP2015045727A publication Critical patent/JP2015045727A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】耐座屈性を確保することができる光ファイバケーブルを提供する。【解決手段】光ファイバ1と、光ファイバ1の周囲に配置されたシース2と、シース2内に埋設され、光ファイバ1の周囲においてケーブル長手方向に螺旋状に撚られ、互いに離間する複数の抗張力体3とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバケーブル及びその製造方法に関する。
従来、細径化、軽量化のため、抗張力体(テンションメンバ)の構造を改善した光ファイバケーブルが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1では、テンションメンバがケーブル長手方向に平行に配置されている。
特開2010−128169号公報
しかしながら、テンションメンバとして使用されるマルチフィラメントや繊維強化プラスチック(FRP)は、圧縮に対する耐性が乏しい。このため、光ファイバケーブルを曲げたときに光ファイバ心線が座屈しやすく、光ファイバ心線の損傷や伝送特性の低下につながるおそれがある。
本発明の目的は、耐座屈性を確保することができる光ファイバケーブル及びその製造方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、光ファイバと、光ファイバの周囲に配置されたシースと、シース内に埋設され、光ファイバの周囲においてケーブル長手方向に螺旋状に撚られ、互いに離間する複数の抗張力体とを備える光ファイバケーブルが提供される。
本発明の一態様において、シースが、光ファイバの周囲に配置された第1のシース層と、第1のシース層の周囲に配置された第2のシース層とを備え、複数の抗張力体が、第1のシース層と接するように配置されていても良い。
本発明の一態様において、複数の抗張力体が、等間隔で配置されていても良い。
本発明の一態様において、複数の抗張力体は、繊維強化プラスチックからなっても良い。
本発明の一態様において、複数の抗張力体の本数が4本〜8本であっても良い。
本発明の一態様において、複数の抗張力体の本数が4本であっても良い。
本発明の一態様において、複数の抗張力体の撚りピッチが100mm〜300mmであっても良い。
本発明の一態様において、光ファイバが、3心以上の光ファイバ心線が並列して配置されると共に互いに隣接する2心の光ファイバ心線間を連結部で連結し、その連結部を、テープ心線長手方向に間欠的に設け且つテープ心線幅方向にも間欠的に設けた間欠固定構造をなすテープ心線であっても良い。
本発明の他の一態様によれば、光ファイバの束の周囲を覆うように第1のシース層を押出成形により形成するステップと、第1のシース層の周囲に複数の抗張力体を螺旋状に撚りながら、第1のシース層の周囲に第2のシース層を押出成形により形成するとともに、押出成形時の熱により第1のシース層と第2のシース層とを融着させ、互いに一体化させるステップとを含む光ファイバケーブルの製造方法が提供される。
本発明によれば、耐座屈性を確保することができる光ファイバケーブル及びその製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの第1の実施例の評価結果を表す表である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの第2の実施例の評価方法を説明するための概略図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの第2の実施例の評価結果を表すグラフである。 本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの第3の実施例の評価方法を説明するための概略図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの第3の実施例の評価結果を表すグラフである。 本発明のその他の実施の形態に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 本発明のその他の実施の形態に係る光ファイバケーブルの他の一例を示す断面図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
光ファイバと、光ファイバの周囲に配置されたシースと、シース内に埋設され、光ファイバの周囲においてケーブル長手方向に螺旋状に撚られ、互いに離間する複数の抗張力体とを備えることを特徴とする光ファイバケーブルが明らかとなる。このような光ファイバケーブルであれば、抗張力体をケーブル長手方向に平行に配置した場合よりも耐座屈性を確保することができる。
また、上記光ファイバケーブルにおいて、シースが、光ファイバの周囲に配置された第1のシース層と、第1のシース層の周囲に配置された第2のシース層とを備え、複数の抗張力体が、第1のシース層と接するように配置されていることが望ましい。これにより、第1及び第2のシース層の厚さを調整することで複数の抗張力体の位置を調整することができ、光ファイバケーブルの剛性を調整することができる。
また、複数の抗張力体が、等間隔で配置されていることが望ましい。これにより、等方的に曲げ剛性を向上させることができる。
また、複数の抗張力体は、繊維強化プラスチックからなることが望ましい。これにより、軽量化且つ伸びに強い構造とすることができる。
また、複数の抗張力体の本数が4本〜8本であることが望ましい。これにより、良好な取り扱い性を確保することができる。
また、複数の抗張力体の本数が4本であることが望ましい。これにより、より良好な取り扱い性を確保するとともに、良好な耐座屈性を確保することができる。
また、複数の抗張力体の撚りピッチが100mm〜300mmであることが望ましい。これにより、良好な製造性を担保することができるとともに、良好な耐座屈性を確保することができる。
また、光ファイバが、3心以上の光ファイバ心線が並列して配置されると共に互いに隣接する2心の光ファイバ心線間を連結部で連結し、該連結部を、テープ心線長手方向に間欠的に設け且つテープ心線幅方向にも間欠的に設けた間欠固定構造をなすテープ心線であることが望ましい。これにより、中間後分岐時に容易に単心分離することができる。
また、光ファイバの束の周囲を覆うように第1のシース層を押出成形により形成するステップと、第1のシース層の周囲に複数の抗張力体を螺旋状に撚りながら、第1のシース層の周囲に第2のシース層を押出成形により形成するとともに、押出成形時の熱により第1のシース層と第2のシース層とを融着させ、互いに一体化させるステップとを含むことを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法が明らかとなる。このような光ファイバケーブルの製造方法であれば、抗張力体をケーブル長手方向に平行に配置した場合よりも耐座屈性を確保することができる光ファイバケーブルを製造することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルは、図1に示すように、光ファイバ1と、光ファイバ1の周囲に配置された外被(シース)2と、シース2内に埋設され、光ファイバ1の周囲においてケーブル長手方向に螺旋状に撚られ、互いに離間する複数の抗張力体3とを備える。
光ファイバ1は、例えば直径0.25mmの光ファイバ心線であり、図1では16本の光ファイバ1が集合している。本発明の実施の形態において、光ファイバ1の本数及び種類は特に限定されず、適宜選択可能である。光ファイバ1としては、光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバテープ心線等の心線を採用可能である。このうち、光ファイバテープ心線としては、間欠固定テープ心線等が採用可能である。間欠固定テープ心線は、例えば、3心以上の光ファイバ心線が並列して配置されると共に互いに隣接する2心の光ファイバ心線間を連結部で連結し、該連結部を、テープ心線長手方向に間欠的に設け且つテープ心線幅方向にも間欠的に設けた構造である。このような間欠固定テープ心線とすることで、中間後分岐時に容易に単心分離することができる。
また、光ファイバ1が複数本の場合、ケーブル長手方向に撚らずに平行に延伸しても良く、一方向に撚り合わされていても良く、SZ形状に撚り合わされていても良く、一方向撚りとSZ撚りが途中で入れ替わる複合形状を保持していても良い。また、複数本の光ファイバ1を実装した光ファイバユニットがシース2内に複数本実装されていても良い。
シース2は、光ファイバ1の周囲に配置された第1のシース層2aと、第1のシース層2aの周囲に配置された第2のシース層2bとを備える。第1のシース層2a及び第2のシース層2bは、互いに隙間無く密着し、一体化していることが好ましい。複数の抗張力体3は、第1のシース層2aの周囲に接するように配置されている。そして、第1のシース層2aの複数の抗張力体3に接していない箇所と、第2のシース層2bとが密着している。
第1のシース層2a及び第2のシース層2bの厚さT1,T2は互いに同じでも良く、第1のシース層2aの厚さT1が第2のシース層2bの厚さT2よりも厚くても良く、或いは薄くても良い。第1のシース層2aの厚さT1は0.5mm程度、第2のシース層2bの厚さT2は0.3mm〜1.2mm程度である。
第1のシース層2a及び第2のシース層2bの材料としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ナイロン(登録商標)、フッ化エチレン又はポリプロピレン(PP)等の樹脂が使用可能である。第1のシース層2a及び第2のシース層2bの材料としては、互いに一体化させるために同じ材料を使用することが好ましいが、異なる材料を使用しても良い。第1のシース層2a及び第2のシース層2bが同一の材料を使用する場合、第1のシース層2aと第2のシース層2bとの境界で界面が形成される。
複数の抗張力体3は、ケーブル敷設時に作用する張力或いは敷設後に生ずる温度変化に起因する応力等により光ファイバ1が損傷するのを防止する機能を有する。複数の抗張力体3は線状部材からなる。複数の抗張力体3のケーブル長手方向に垂直な断面における断面形状は、例えば、円形、偏平形状、楕円形状、又は矩形である。複数の抗張力体3の断面形状が円形の場合、その直径は0.3mm〜1.0mm程度である。複数の抗張力体3を構成する繊維の太さは、アラミド繊維を用いた場合には1000〜30000デニール程度、ガラス繊維を用いた場合には2万〜30万デニール程度、カーボン繊維を用いた場合には2万〜30万デニール程度である。
複数の抗張力体3としては、鋼線等の金属線、アラミド繊維、ガラス繊維、カーボン繊維、繊維強化プラスチック(FRP)、モノフィラメント又はマルチフィラメント等が使用可能である。アラミド繊維としては、ケブラー(登録商標)等が使用可能である。FRPとしては、ケブラー(登録商標)により強化したアラミド繊維強化プラスチック (KFRP)や、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)等が使用可能である。モノフィラメント又はマルチフィラメントとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)等からなる糸が使用可能である。複数の抗張力体3としては、互いに同じ材料を用いても良いし、互いに異なる材料を用いても良い。複数の抗張力体3の種類は適宜選択可能である。複数の抗張力体3としてFRP等を用いることにより、軽量化且つ伸びに強い構造とすることができる。
複数の抗張力体3は、互いに等間隔で、ケーブル中心から等距離に配置されていることが好ましい。また、複数の抗張力体3がケーブル中心から遠い位置にあるほど、換言すれば第1のシース層2aの厚さT1が厚いほど、光ファイバケーブルの剛性が高くなり、曲げ難くなる。このため、シース2が第1のシース層2a及び第2のシース層2bを備え、第1及び第2のシース層2a,2bの厚さT1,T2を調整することにより、複数の抗張力体3の位置を調整することができ、光ファイバケーブルの剛性を調整することができる。例えば、光ファイバケーブルの径を太くする場合、複数の抗張力体3の位置を光ファイバケーブルの外周側へよせて光ファイバケーブルの剛性を高くすることができる。
複数の抗張力体3は、第1のシース層2a及び第2のシース層2bのそれぞれと密着していても良く、密着していなくても良い。また、複数の抗張力体3のそれぞれの周囲に、第1のシース層2a及び第2のシース層2bのそれぞれと接着するように、接着層が設けられていても良い。接着層の材料としては、例えば変性ポリオレフィン樹脂等が使用可能である。
図2に示すように、複数の抗張力体3は、光ファイバ1の周囲にケーブル長手方向に螺旋状に撚られている。図2では、第2のシース層2bを省略して複数の抗張力体3及び第1のシース層2aが露出した構造を模式的に示している。複数の抗張力体3の撚りピッチP1は、100mm〜300mm程度であることが好ましい。撚りピッチP1を100mm以上とすることで、良好な製造性を担保することができる。また、撚りピッチP1を300mm以下とすることで、良好な耐座屈性を確保することができる。
また、複数の抗張力体3の本数は、複数の抗張力体3の種類や光ファイバケーブルに要求される剛性等により適宜選択されるが、4本〜8本程度であることが好ましい。また、光ファイバケーブルの剛性値は、0.04N・mm〜0.08N・mm程度であることが好ましい。複数の抗張力体3の本数を4本〜8本程度とし、光ファイバケーブルの剛性値を0.04N・mm〜0.08N・mm程度とすることにより、良好な取り扱い性を確保することができる。また、複数の抗張力体3の本数は、曲げの方向性をなくすという観点からは偶数本であることが好ましい。
本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルによれば、複数の抗張力体3をケーブル長手方向に螺旋状に配置することで、抗張力体3をケーブル長手方向に平行に配置した場合よりも耐座屈性を確保することができる。更に、複数の抗張力体3を、光ファイバ1の周囲に等間隔で配置することで、等方的に曲げ剛性を向上させることができる。
なお、本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの製造方法の一例としては、光ファイバ1の束の周囲を覆うように第1のシース層2aを押出成形により形成する。そして、第1のシース層2aの周囲に複数の抗張力体3を螺旋状に撚りながら、第1のシース層2aの周囲に第2のシース層2bを押出成形により形成する。この押出成形時の熱により複数の抗張力体3が離間する部分で第1のシース層2aと第2のシース層2bとを融着させ、互いに一体化させることができる。この結果、本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルが実現可能である。
(第1の実施例)
第1の実施例として、抗張力体3の撚りピッチP1を変化させた光ファイバケーブルを作製し、抗張力体3の撚りピッチP1の長さにより、どの程度の耐座屈性を有するかを評価した。抗張力体3として直径0.5mmのKFRPを用い、6本のKFRPを撚りピッチP1を変化させた光ファイバケーブルを作製した。KFRPをケーブル長手方向に平行に配置したものから、撚りピッチP1を500mm、400mm、300mm、200mm、100mm、50mmと小さくしていった。
作製した光ファイバケーブルを用いて、それぞれ長手方向に50cmの光ファイバケーブルを曲げ直径30cmで曲げた時のKFRPの座屈の有無を確認した。図3の「座屈の有無」の欄において、「○」は座屈が無かった場合を示し、「×」は座屈が有った場合を示す。図3に示すように、ケーブル長手方向に平行に配置したもの、撚りピッチP1が500mm及び400mmのものは、KFRPの座屈が確認された。一方、撚りピッチP1が300mm以下のものに関してはKFRPが座屈していないことが確認された。
また、各光ファイバケーブルの製造性も評価した。図3の「製造性」の欄において、「○」は製造性が良好な場合を示し、「×」は製造性が悪い場合を示す。図3に示すように、撚りピッチP1が100mm以上のものについては、光ファイバケーブル作製時の線速が許容される範囲であり、製造性が良好であることが確認された。一方、撚りピッチP1が50mmのものに関しては、光ファイバケーブル作製時の線速が遅く、製造性が悪いことが確認された。
第1の実施例における評価結果によれば、光ファイバ1の周囲にKFRPを螺旋状に撚った光ファイバケーブルにおいて、その撚りピッチP1は100mm以上300mm以下が好ましいことが確認された。
(第2の実施例)
第2の実施例として、抗張力体3の本数により、曲げ剛性の観点から取り扱いのし易さを検討した。第1の実施例と同様に、抗張力体3には直径0.5mmのKFRPを用い、その本数が3本、4本、6本、8本、10本まで、それぞれ光ファイバ1の周囲に螺旋状に撚りながら配置した光ファイバケーブルを作製した。その際の撚りピッチP1は100mmとした。
作製した光ファイバケーブルを用いて、それぞれ50cmの光ファイバケーブルを取り回したときの取り扱い易さを確認した。その結果、KFRPが3本のものは曲げ剛性に方向性が確認された。また、10本以のものは曲げ剛性が強すぎ、取り扱いが困難であった。以上の結果から、光ファイバ1の周囲にKFRPを螺旋状に撚った光ファイバケーブルに関して、そのKFRPの本数は4本以上8本以下が好ましいことが確認された。
また、各光ファイバケーブルの剛性値を評価した。評価方法としては、図4に示すように、サンプル長500mmの光ファイバケーブル10を300mm間隔の支点11a,11b上に載せ、加重装置12を用いて光ファイバケーブル10の中心を押したときの反力から剛性値を計算した。この結果、図5に示すように、KFRPの本数が4本以上8本以下の範囲、即ち光ファイバケーブルの剛性が0.04N・mm〜0.08N・mm程度の範囲であることが好ましい。
(第3の実施例)
第3の実施例では、抗張力体3として30cmのKFPRを用い、第2の実施例で取り扱い性の観点から好ましいと評価された本数(4本〜8本)の範囲において、KFRPの本数を4本、6本、8本と変化させて光ファイバケーブルを作製し、どの程度の耐座屈性を有するかを評価した。
評価方法としては、図6に示すように、光ファイバケーブル10を板状の金属部材21a,21bで挟む。一方の金属部材21b側は固定し、他方の金属部材21a側から加重装置22により加重して、光ファイバケーブル10の曲げ直径Dを15cmから1cm刻みで小さくしていき、座屈する曲げ直径を測定した。
測定結果を図7に示す。図7において、「○」は座屈がなかった場合を示し、「×」は座屈があった場合を示す。図7に示すように、KFRPが4本、6本、8本の場合の座屈した曲げ直径がそれぞれ7cm、11cm、14cmであった。図7から、良好な取り扱い性が確保可能なKFRPの本数(4本〜8本)の範囲において、耐座屈性の観点からはKFRPの本数が少ないほど、つまり4本に近いほど好ましいことが分かる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施の形態において、6本の抗張力体3が配置されている場合を示したが、抗張力体3の本数はこれに限定されるものではない。例えば図8に示すように、4本の抗張力体3が等間隔で配置されていても良い。図9に示すように、8本の抗張力体3が等間隔で配置されていても良い。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…光ファイバ
2…外被(シース)
2a…第1のシース層
2b…第2のシース層
3…抗張力体(テンションメンバ)
10…光ファイバケーブル

Claims (9)

  1. 光ファイバと、
    前記光ファイバの周囲に配置されたシースと、
    前記シース内に埋設され、前記光ファイバの周囲においてケーブル長手方向に螺旋状に撚られ、互いに離間する複数の抗張力体
    とを備えることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記シースが、
    前記光ファイバの周囲に配置された第1のシース層と、
    前記第1のシース層の周囲に配置された第2のシース層
    とを備え、
    前記複数の抗張力体が、前記第1のシース層と接するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記複数の抗張力体が、等間隔で配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記複数の抗張力体は、繊維強化プラスチックからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  5. 前記複数の抗張力体の本数が4本〜8本であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  6. 前記複数の抗張力体の本数が4本であることを特徴とする請求項5に記載の光ファイバケーブル。
  7. 前記複数の抗張力体の撚りピッチが100mm〜300mmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  8. 前記光ファイバが、3心以上の光ファイバ心線が並列して配置されると共に互いに隣接する2心の光ファイバ心線間を連結部で連結し、該連結部を、テープ心線長手方向に間欠的に設け且つテープ心線幅方向にも間欠的に設けた間欠固定構造をなすテープ心線であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  9. 光ファイバの束の周囲を覆うように第1のシース層を押出成形により形成するステップと、
    前記第1のシース層の周囲に複数の抗張力体を螺旋状に撚りながら、前記第1のシース層の周囲に第2のシース層を押出成形により形成するとともに、押出成形時の熱により前記第1のシース層と前記第2のシース層とを融着させ、互いに一体化させるステップ
    とを含むことを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
JP2013176599A 2013-08-28 2013-08-28 光ファイバケーブル及びその製造方法 Pending JP2015045727A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013176599A JP2015045727A (ja) 2013-08-28 2013-08-28 光ファイバケーブル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013176599A JP2015045727A (ja) 2013-08-28 2013-08-28 光ファイバケーブル及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015045727A true JP2015045727A (ja) 2015-03-12

Family

ID=52671289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013176599A Pending JP2015045727A (ja) 2013-08-28 2013-08-28 光ファイバケーブル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015045727A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022018865A1 (ja) * 2020-07-22 2022-01-27 日本電信電話株式会社 光ファイバケーブル
WO2024028967A1 (ja) * 2022-08-02 2024-02-08 日本電信電話株式会社 光ファイバケーブル

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50149040U (ja) * 1974-05-27 1975-12-11
JPS52112836U (ja) * 1976-02-25 1977-08-27
JPS56500428A (ja) * 1979-01-18 1981-04-02
JPH0493906A (ja) * 1990-08-06 1992-03-26 Sumitomo Electric Ind Ltd 高密度光ファイバケーブル
JP2010008923A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバケーブル
JP2010204368A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Fujikura Ltd 単一チューブ型光ファイバケーブル

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50149040U (ja) * 1974-05-27 1975-12-11
JPS52112836U (ja) * 1976-02-25 1977-08-27
JPS56500428A (ja) * 1979-01-18 1981-04-02
JPH0493906A (ja) * 1990-08-06 1992-03-26 Sumitomo Electric Ind Ltd 高密度光ファイバケーブル
JP2010008923A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバケーブル
JP2010204368A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Fujikura Ltd 単一チューブ型光ファイバケーブル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022018865A1 (ja) * 2020-07-22 2022-01-27 日本電信電話株式会社 光ファイバケーブル
WO2024028967A1 (ja) * 2022-08-02 2024-02-08 日本電信電話株式会社 光ファイバケーブル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102026037B1 (ko) 광 케이블
JP5224403B2 (ja) 光ファイバユニット及び光ファイバケーブル
US9869838B2 (en) Optical fiber cable and method of manufacturing same
AU2018277435B2 (en) Optical fiber cable and method of manufacturing optical fiber cable
JP6150422B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP6182091B2 (ja) 光ケーブル及び光ケーブルの製造方法
JP6097602B2 (ja) 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの分岐方法
JP5840911B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP2015045727A (ja) 光ファイバケーブル及びその製造方法
JP6196838B2 (ja) 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルの中間後分岐方法
JP2016133607A (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル
JP6459833B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP2020204685A (ja) 光ファイバケーブル
JP5813684B2 (ja) 光ファイバケーブル
US12013586B2 (en) Optical fiber cable
JP6345438B2 (ja) 光ケーブルの製造方法及び製造装置
JP2022023503A (ja) 光ファイバケーブル
JP2015004906A (ja) 光ファイバケーブル
JP5813529B2 (ja) 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルの製造方法
JP5200054B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP2005037641A (ja) 光ファイバケーブル
JP5520692B2 (ja) 光ファイバケーブル
WO2020246511A1 (ja) 光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの製造方法
JP2004212960A (ja) 光ファイバケーブル
JP6027487B2 (ja) 光ファイバケーブルの中間分岐用治具及び光ファイバケーブルの中間分岐方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161021

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170123

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170123

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170404