JP2015042620A - 化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】
化粧料において、UVAからUVBに渡る広い波長領域に高い紫外線防御能をもち、結晶析出が起こらず、かつみずみずしい使用感を有した化粧料を提供すること。
【解決手段】
構成成分として、
1)合成スチブンサイト 0.05〜2重量%
2)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、4−tert−ブチル−4′−メトキシジベンゾイルメタンから選ばれる1種又は2種の固形の有機系紫外線吸収剤 10重量%以下
3)メトキシケイ皮酸オクチル、オクトクリレンから選ばれる1種又は2種の液状の有機系紫外線吸収剤 10重量%以下
4)1種又は2種以上の炭素数16〜22の高級アルコール 0.1〜5重量%
5)1種又は2種以上のHLB6以下の親油性界面活性剤 0.5〜5重量%
を含有する水中油型乳化化粧料とする。
【選択図】なし

Description

本願発明は構成成分として、1)合成スチブンサイト、2)固形の有機系紫外線吸収剤、3)液状の有機系紫外線吸収剤、4)高級アルコール、5)HLBが6以下の親油性の界面活性剤、を適量含有することで、UVAからUVBの広い範囲に渡り紫外線防御能をもちながらも、固形の有機系紫外線吸収剤を結晶析出させることなく安定に含有でき、かつ、みずみずしい使用感を有するO/W乳化型化粧料に関する。
地上に降り注ぐ紫外線のうち、UVAと呼ばれる波長領域(320〜400nm)は肌の老化の、UVBと呼ばれる波長領域(280〜320nm)は皮膚ガンなどの原因となっていると言われており、紫外線から肌を守ることは化粧料の重要な機能の一つである。
そのため、従来から紫外線防御効果を化粧料にもたせるために、酸化チタンや酸化亜鉛などの無機系紫外線防御剤やケイ皮酸系等の有機系紫外線吸収剤等が汎用されてきた(非特許文献1〜3)。
近年では、美容の観点から一般消費者の紫外線防御への関心が高まり、UVAからUVBの広い紫外線波長領域に渡って高い紫外線防御能を有した化粧料の開発が求められており、特にみずみずしい使用感を有したO/W(水相中に油相が分散した)乳化型化粧料が好まれる傾向にある。
化粧料に紫外線防御能を付与するための無機系紫外線防御剤としては、酸化亜鉛や微粒子酸化チタンなどが汎用されている。
しかし酸化亜鉛や微粒子酸化チタンを高濃度で含有すると、きしみが生じてしまうため、無機系紫外線防御剤だけでは高い紫外線防御能と良好な使用感を両立させることは難しい。
そのため、化粧料に高い紫外線防御能を付与するには有機系紫外線吸収剤が含有される場合がほとんどである。
有機系紫外線吸収剤(特にUVA領域に極大吸収波長領域を有するもの)の中には常温において固体のものも多く、それらを乳化系に含有する際には極性の高いエステル油に溶解して含有される。
故に、固形の有機系紫外線吸収剤を高濃度で含有するためには溶剤として用いるエステル油も高濃度で含有しなくてはならず、油っぽいべたついた使用感や乳化の不安定化を引き起こしてしまう。
これらの点から、高い紫外線防御能とみずみずしい使用感を両立させることは困難である。
特許文献1では、エステル油の選択により固形の有機系紫外線吸収剤であるジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルを高濃度で含有させているが、それに伴いエステル油も高濃度で含有しなくてはならないため、O/W乳化型化粧料においてもみずみずしさが損なわれてしまう。
特許文献2では、4−tert−ブチル−4′−メトキシジベンゾイルメタンとヘクトライトと石鹸を含有しているが、石鹸乳化では使用できる界面活性剤も限定されるだけでなく、耐水性にも欠ける。
以上のように、UVAからUVBまで広い紫外線波長領域に渡って高い紫外線防御能を有しながらも、乳化状態が安定であり、かつみずみずしい使用感の化粧料の開発が求められている。
特開2010−59136 特開2011−73971
FRAGRANCE JOURNAL, 27(5), page25−30(1999) J. SOC. COSMET. CHEM. JAPAN, Vol.31, No.4, page373−384(1997) FRAGRANCE JOURNAL, 28(5), page26−32(2000)
本願発明が解決しようとしている課題は、固形の有機系紫外線吸収剤を安定に含有しつつ、かつみずみずしい使用感の化粧料を提供することである。
かかる実情において、本願発明者らは鋭意研究を行った結果、構成成分として、
1)合成スチブンサイト 0.05〜2重量%
2)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、4−tert−ブチル−4′−メトキシジベンゾイルメタンから選ばれる1種又は2種の有機系紫外線吸収剤 10重量%以下
3)メトキシケイ皮酸オクチル、オクトクリレンから選ばれる1種又は2種の有機系紫外線吸収剤 10重量%以下
4)1種又は2種以上の炭素数16〜22の高級アルコール 0.1〜5重量%
5)1種又は2種以上のHLB6以下の親油性界面活性剤 0.5〜5重量%
を、含有する水中油型乳化化粧料とすれば、固形の有機系紫外線吸収剤を安定に含有しながら、みずみずしい使用感となることを見出し、本願発明を完成した。
本願発明で用いられる合成スチブンサイトは、実質上マグネシウム、ナトリウム、及びケイ素のみで構成される、スチブンサイト型フィロケイ酸マグネシウムナトリウムから成る合成スチブンサイトである。
特に好適な合成スチブンサイトとしては、(1)式で表わされる化学組成を有する。
(化1)
MgNaSi10(OH)・Na (1)
(x+y<3.0、 2.0≦x、y=0 or 0.1、 0<z<1.0)
式中xとyはx+y<3.0という条件下でxは2.0以上の数であり、yは0ないし0.1の数であり、zは0より大で1.0未満の数である。
安定した乳化状態を維持するために必要な合成スチブンサイトの含有量は0.05重量%以上であり、化粧料としての適切なpHの範囲にするためには2重量%以下である。また、安定性が特に良くpHも適切であるためには0.3〜0.5重量%が好ましい。
本願発明では、UVA領域の紫外線防御能を付与するために、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、4−tert−ブチル−4′−メトキシジベンゾイルメタンから選ばれる1種又は2種の固形の有機系紫外線吸収剤を用いる。
乳化状態を安定に保持できる固形の有機系紫外線吸収剤の含有量は10重量%以下である。
さらに、良好な乳化安定性と十分なUVA領域の紫外線防御能を付与するためは4〜7重量%が好ましい。
本願発明においては、より高い紫外線防御能を付与するために、本願発明の効果を損なわない範囲で他の有機系紫外線吸収剤を含有しても構わない。
具体的には、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、サリチル酸オクチル、シノキサート、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、テトラヒドロキシベンゾフェノン、フェルラ酸などが挙げられるが、特にこれらに限定せず、UVAからUVBにかけて広い吸収波長領域を有するビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンが好ましい。
本願発明では、UVB領域の紫外線防御能を付与するために、メトキシケイ皮酸オクチル、オクトクリレンから選ばれる1種又は2種以上の液状の有機系紫外線吸収剤を用いる。
みずみずしい使用感を付与するためには、液状の有機系紫外線吸収剤の含有量を10重量%以下にする必要があり、良好な乳化安定性と十分なUVB領域の紫外線防御能を付与するためには5〜10重量%が好ましい。
本願発明では、良好な乳化安定性と使用感を付与するために、炭素数16から22までの高級アルコールを用いる。
具体的にはセチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコールなどが挙げられ、これらの混合物を用いても構わない。
混合物を具体的に挙げると、アルコール NO.20−B、セタノール、セタノール SP−D50、セタノール SP−D70、セタノール H(以上、高級アルコール工業社製)などが挙げられるが、特にこれらに限定しない。
さらには高級アルコールと多価アルコールがエーテル結合したものも本願発明では高級アルコールとしてみなし、例えばバチルアルコールなどがある。
良好な乳化安定性と使用感を付与するために必要な高級アルコールの含有量は0.1〜5重量%であり、特に0.5〜3重量%が好ましい。
本願発明では、HLBが6以下の親油性界面活性剤を使用する。HLBとは界面活性剤の親和性を示す指標であり、HLBが低いもの程油相中に分散しやすいなどの親油性の挙動を示す。
本願発明におけるHLBの算出方法としては、グリフィン法を用いており、以下のように定義される。
(グリフィン法)
HLB=[親水基の式量/界面活性剤の分子量]×20
本願発明で用いられるHLBが6以下の界面活性剤を具体的に挙げると、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、オレイン酸グリセリル、トリステアリン酸ポリグリセリル−6、ヘキサステアリン酸ソルベス−6、ミリスチン酸グリセリル、ペンタステアリン酸デカグリセリル−10、ペンタイソステアリン酸ポリグリセリル−10、ペンタオレイン酸ポリグリセリル−10、プロピレングリコール脂肪酸エステル、トリオクタノイン、ジラウリン酸PEG−2、ステアリン酸ステアレス−4、ジステアリン酸PEG−4トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸PEG−10水添ヒマシ油、ステアリン酸PG、ミリストイルメチルアミノプロピオン酸ヘキシルデシル、ジステアリン酸PEG−4、ジステアリン酸PEG−4グリセリル、イソステアリン酸PEG−5水添ヒマシ油、ステアリン酸グリコール、ジステアリン酸ポリグリセリル−2、ジイソステアリン酸PEG−4、ジオレイン酸PEG−4、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス−2、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸セテス−5、ジステアリン酸PEG−5トリメチロールプロパン、ラウロイルグルタミン酸ジステアレス−2、ステアレス−2、セスキステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタン、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ラウレス−5、ステアリン酸ステアレス−6、トリイソステアリン酸PEG−15水添ヒマシ油、セテス−2、イソステアリン酸ラウレス−5、トリステアリン酸PEG−10グリセリル、トリステアリン酸PEG−10トリメチロールプロパン、ステアリン酸グリセリル(SE)、ジステアリン酸ポリグリセリル−3、ジステアリン酸PEG−6、ジオレイン酸PEG−6、PEG−5水添ヒマシ油、トリイソステアリン酸PEG−10グリセリル、トリオレイン酸PEG−10グリセリル、ラウリン酸PG、ステアリン酸PEG−2、ステアリン酸グリセリル、ジラウリン酸PEG−4、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−3、ジイソステアリン酸PEG−6、イソステアリン酸PEG−10水添ヒマシ油、ステアリン酸ポリグリセリル−2、オレイン酸ポリグリセリル−2、イソステアリン酸ポリグリセリル−2、イソステアリン酸ソルビタン、ステアレス−3、ステアリン酸セテス−7、PEG−10ジメチコン/ジメチコン、オレス−3、セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリイソステアリン酸PEG−20水添ヒマシ油、イソステアリン酸PEG−3グリセリル、PEG−7水添ヒマシ油、イソステアリン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、セテス−3、デシルテトラデセス−5、ジイソステアリン酸PEG−8、ジステアリン酸PEG−8、ジオレイン酸PEG−8、ステアリン酸ステアレス−9、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス−5、ステアリン酸ポリグリセリル−4、オレイン酸ポリグリセリル−4などが挙げられるが、特にこれらに限定しない。
良好な乳化安定性とみずみずしい使用感を付与するために必要なHLBが6以下の親油性界面活性剤の含有量は0.5〜5重量%であり、特に1〜3重量%が好ましい。
さらに本願発明においては、より高い紫外線防御能やカバー力などのメイキャップ効果を付与するために無機系紫外線防御剤やそれらの複合体を含有しても構わない。
具体的にはアナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、黄酸化鉄、赤酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン複合マイカ、酸化亜鉛複合マイカ、酸化鉄複合マイカなどが挙げられるが、特にこれらに限定せず、また、それらに表面処理を施したものでも構わない。
また、本願発明においては、固形の有機系紫外線吸収剤をより安定に溶解するため、もしくはなめらかさやしっとり感などの化粧料の使用感を付与するために、本願発明の効果を損なわない範囲でその他のエステル油を含有しても構わない。
具体的には、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、イソノナン酸トリデシル、イソノナン酸イソノニル、ナフタリンジカルボン酸ジエチルヘキシル、安息香酸(炭素数12〜15)アルキル、セテアリルイソノナノエート、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン、(ジカプリル酸/カプリン酸)ブチレングリコール、トリミリスチン酸グリセリン、トリ2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチルなどが挙げられるが、特にこれらに限定しない。
本願発明において、乳化安定性を向上させるために、親水性の界面活性剤を含有しても構わない。
具体的には、ステアロイル乳酸ナトリウム、ステアリン酸ポリグリセリル−6、ジステアリン酸デカグリセリル−10、オレイン酸PEG−6ソルビタン、PEG−20ソルビットミツロウ、イソステアリン酸ソルビタン、ステアレス−8、ベヘネス−10、ラウレス−10、セテス−6、セテス−7、オレス−7、オレス−8、イソステアリン酸PEG−8グリセリル、コレス−10、トリイソステアリン酸PEG−30グリセリル、トリオレイン酸PEG−30グリセリル、トリイソステアリン酸PEG−30トリメチロールプロパン、ラウリン酸PEG−30水添ヒマシ油、ジラウリン酸PEG−30水添ヒマシ油、オクチルドデセス−10、ジラウリン酸PEG−12、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−10、ジイソステアリン酸PEG−20グリセリル、イソステアリン酸PEG−8、イソステアリン酸PEG−10グリセリル、トリイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油、PEG−20水添ヒマシ油、PPG−4セテス−10、PPG−2−デセス−7、オレス−10、水添ダイマージリノレス−20、ヤシ脂肪酸ソルビタン、イソステアレス−10、ステアレス−11、トリミリスチン酸PEG−40水添ヒマシ油、PCAイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油、ラウレス−7、イソセテス−10、セテス−10、イソステアリン酸PEG−10、ステアリン酸PEG−10、オレイン酸PEG−10、ステアリン酸PEG−10グリセリル、オレス−12、デシルテトラデセス、コレス−15、ジラウリン酸PEG−16、PEG−30水添ヒマシ油、PEG−30ヒマシ油、トリイソステアリン酸PEG−40水添ヒマシ油、トリオレイン酸PEG−40グリセリル、トリイソステアリン酸PEG−40トリメチロールプロパン、ラウリン酸PEG−40水添ヒマシ油、イソステアリン酸PEG−50水添ヒマシ油、ラウレス−9、PPG−2−デセス−10、セテス−12、イソステアリン酸PEG−12、イソステアリン酸PEG−15グリセリル、オクチルドデセス−16、ジラウリン酸PEG−20、ジイソステアリン酸PEG30−グリセリル、PEG−40水添ヒマシ油、PEG−40ヒマシ油、トリイソステアリン酸PEG−50グリセリル、トリオレイン酸PEG−50グリセリル、トリイソステアリン酸PEG−50トリメチロールプロパン、ラウリン酸PEG−50水添ヒマシ油、ラウレス−10、イソステアレス−15、オレス−15、ステアレス−15、デシルテトラデセス−20、コレス−20、水添ダイマージリノレス−30、PCAイソステアリン酸PEG−60水添ヒマシ油、ステアリン酸PEG−15グリセリル、ベヘネス−20、PPG−2−デセス−12、イソセテス−15、セテス−15、オクチルドデセス−20、コレス−24、PEG−50水添ヒマシ油、PEG−50ヒマシ油、トリイソステアリン酸PEG−60グリセリル、トリオレイン酸PEG−60グリセリル、ラウリン酸PEG−60水添ヒマシ油、ラウレス−12、PPG−2−デセス−15、セテス−17、イソステアレス−20、オレス−20、ステアレス−20、イソステアリン酸PEG−20グリセリル、デシルテトラデセス−25、水添ダイマージリノレス−40、ラウリン酸PEG−12、ラウレス−15、イソセテス−20、セテス−20、イソステアリン酸PEG−20グリセリル、ステアリン酸PEG−20グリセリル、ステアリン酸PEG−20、ポリソルベート80、オレス−23、オクチルドデセス−25、イソステアリン酸PEG−25グリセリル、ベヘネス−30、コレス−30、PEG−60水添ヒマシ油、ヘキサステアリン酸ソルベス−150、PPG−2−デセス−20、イソステアレス−25、ステアレス−25、PCAイソステアリン酸グリセレス−25、ジイソステアリン酸PEG−60グリセリル、セテス−25、ラウレス−20、PEG−20ソルビタンココエート、イソセテス−25、セテス−30、ステアレス−30、ステアリン酸PEG−30、イソステアリン酸PEG−30グリセリル、ステアリン酸PEG−30グリセリル、水添ダイマージリノレス−60、PEG−80水添ヒマシ油、イソステアリン酸PEG−40グリセリル、PEG−100ヒマシ油、トリ(c12−15)パレス−10リン酸、イソステアリン酸PEG−20ソルビタン、ポリソルベート80、ラウリン酸ソルベス−6、PEG−20フィトステロール、ポリソルベート40、イソステアリン酸ポリグリセリル−10などが挙げられるが、特にこれらに限定しない。
また、本願発明の化粧料には、必要に応じて本願発明の効果を損なわない範囲で、通常の化粧料に含有される成分である油脂、ロウ類、炭化水素、脂肪酸、エーテル油、シリコーン油、フッ素油、多価アルコール、糖類、水溶性高分子、保湿剤、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、染料、香料、可塑剤、有機溶媒、薬剤、動植物抽出物、体質粉体、有機色材、無機色材、パール顔料、表面処理粉体、複合顔料、アミノ酸及びペプチド、ビタミン等を適宜含有することができるが、特にこれらに限定されるものではない。
本願発明の化粧料は、難溶性の固形の有機系紫外線吸収剤を安定に含有しつつ、みずみずしい使用感の化粧料を提供でき有用である。
次に本願発明の化粧料について実施例を挙げて詳細に説明するが、本願発明はこれらに限定されるものではない。
合成スチブンサイトの適切な含有量を決定するために、以下の処方でサンスクリーンクリームを調製した。
成分名 含有量(重量%)
(1)ペンタステアリン酸ポリグリセリル−10 1.6
(2)ステアロイル乳酸ナトリウム 0.4
(3)べへニルアルコール 2.0
(4)ステアリルアルコール 0.5
(5)イソノナン酸イソトリデシル 10.0
(6)オクトクリレン 3.0
(7)4−tert−ブチル−4′−メトキシジベンゾイルメタン 5.0
(8)合成スチブンサイト 表1に記載
(9)精製水 残余
(10)1,3−ブチレングリコール 5.0
(11)1,2−ペンタンジオール 1.0
(12)キサンタンガム 0.5
(13)イソステアリン酸ポリグリセリル−10 1.0
成分(1)〜(7)を加熱溶解して油相とし、成分(8)〜(13)を混合分散して水相とした。80℃まで加熱した油相と85℃に加熱した水相を混合し、ホモジナイザーを用いて本乳化を行った。乳化後、ホモジナイザーを停止し、ゆるやかに撹拌を行いながら35℃まで冷却し、各サンスクリーンクリームを得た。
成分(8)合成スチブンサイトの含有量を0.01、0.05、0.1、0.3、0.7、1.0、2.0、4.0と変え、乳化安定性とpHを評価した。
<評価方法>
乳化安定性は、本乳化直後と1ヵ月後に目視、及び顕微鏡観察を行い、評価した。
<判定>
乳化安定性は、顕微鏡観察において、本乳化直後と1ヶ月後を比較して乳化粒子にほとんど差異が認められないものは◎、乳化粒子の粒径にわずかに変化が見られるものは○、乳化粒子の粒径が明らかに倍以上になっているが乳化状態を保っているものを△、結晶析出・乳化粒子の崩壊・目視において油相の染み出しが生じているものは×とした。
pHは、人間の肌が弱酸性であることを考慮し、5〜8の範囲であるものを○、それ以外を×とした。
合成スチブンサイトを0.01重量%含有した比較例1では十分な乳化安定性を付与できなかった。良好な乳化安定性を付与するために必要な合成スチブンサイトの含有量は0.05重量%以上である。また、合成スチブンサイトを4重量%含有した比較例2ではpHが8を超えたため、適切な合成スチブンサイトの含有量は2重量%以下である。
さらに、乳化安定性が特に良くpHも適度な合成スチブンサイトの濃度範囲としては0.3〜0.5重量%が好ましい。
次に固形の有機系紫外線吸収剤の適切な含有量を決定するために、以下の処方でサンスクリーンクリームを調製した。
成分名 含有量(重量%)
(1)ステアリン酸ポリグリセリル−10 1.6
(2)ステアロイル乳酸ナトリウム 0.4
(3)ベヘニルアルコール 2.0
(4)ステアリルアルコール 0.5
(5)イソノナン酸イソトリデシル 10.0
(6)オクトクリレン 5.0
(7)4−tert−ブチル−4′−メトキシジベンゾイルメタン 表2に記載
(8)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 表2に記載
(9)合成スチブンサイト 0.3
(10)精製水 残余
(11)1,3−ブチレングリコール 10.0
(12)1,2−ペンタンジオール 1.0
(13)キサンタンガム 0.5
(14)オレイン酸PEG−6ソルビタン 1.5
成分(1)〜(8)を加熱溶解して油相とし、成分(9)〜(14)を混合分散して水相とした。80℃まで加熱した油相と85℃に加熱した水相を混合し、ホモジナイザーを用いて本乳化を行った。乳化後、ホモジナイザーを停止し、ゆるやかに撹拌を行いながら35℃まで冷却し、各サンスクリーンクリームを得た。
<評価方法>
乳化安定性は、本乳化直後と1ヵ月後に目視、及び顕微鏡観察を行い、評価した。
<in vitro UVAPF>
UVA領域の紫外線防御能の評価は、COLIPAのガイドライン(METHOD FOR THE VITRO DETERMINATION OF UVAPROTECTION PROVIDED BY SUNSCREENPRODUCTS,2007)に従い、UVA領域の紫外線防御能の指標であるUVAPFを算出した。
なお、この評価において化粧料を塗布するアクリル板は、サージカルテープ(3M Blenderm TM Tape 152J−2)で代用した。
<判定>
乳化安定性は、顕微鏡観察において、本乳化直後と1ヶ月後を比較して乳化粒子にほとんど差異が認められないものは◎、乳化粒子の粒径にわずかに変化が見られるものは○、乳化粒子の粒径が明らかに倍以上になっているが乳化状態を保っているものを△、結晶析出・乳化粒子の崩壊・目視において油相の染み出しが生じているものは×とした。
UVAの紫外線防御能は、UVAPFが4以上は◎、2以上4未満は○、1以上2未満は△、1未満は×とした。なお、乳化安定性評価が×のものはUVAPF測定を実施しなかった。
以上の結果から、UVA領域に十分な紫外線防御能を付与しつつ、乳化状態を保持するために必要な固形の有機系紫外線吸収剤の含有量は10重量%以下であり、特に高いUVAPFを製剤に付与するためには4〜7重量%が好ましい。
次に液状の有機系紫外線吸収剤の適切な含有量を決定するために、以下の処方でサンスクリーンクリームを調製した。
成分名 含有量(重量%)
(1)ステアリン酸ポリグリセリル−10 1.6
(2)ステアロイル乳酸ナトリウム 2.0
(3)べへニルアルコール 2.0
(4)ステアリルアルコール 0.5
(5)イソノナン酸イソトリデシル 10.0
(6)オクトクリレン 表3に記載
(7)メトキシケイ皮酸オクチル 表3に記載
(8)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 6.0
(9)合成スチブンサイト 0.1
(10)精製水 残余
(11)1,3−ブチレングリコール 10.0
(12)1,2−ペンタンジオール 1.0
(13)キサンタンガム 0.5
成分(1)〜(8)を加熱溶解して油相とし、成分(9)〜(13)を混合分散して水相とした。80℃まで加熱した油相と85℃に加熱した水相を混合し、ホモジナイザーを用いて本乳化を行った。乳化後、ホモジナイザーを停止し、ゆるやかに撹拌を行いながら35℃まで冷却し、各サンスクリーンクリームを得た。
<評価方法>
乳化安定性は、本乳化直後と1ヵ月後に目視、及び顕微鏡観察を行い、評価した。
UVB領域の紫外線防御能評価は、下記in vitro SPF測定により見積もった。
使用感は、専門パネラー3人にて評価を行い、乳化安定性評価で×のものは使用感評価を行わなかった。
<in vitro SPF>
光源は、WACOM社製 XB−25IWI型ソーラーシミュレーターで、透過した紫外線の強度測定は、TOKYO OPTICAL社製 UVR−305/365−D(2)型紫外線強度計を用いて、305nmの透過光を測定した。光源から紫外線強度計までの距離は約30cm、その間にセットする試料は光源から約27cmとし、測定中は、ずれが生じないように十分に固定した。
測定試料は、約5cm四方のスライド用フレームに、3M社製 ブレンダーム サージカルテープを貼付し、測定試料 0.01gを均一に塗布し、調製した。
測定は、フレームに貼付したサージカルテープの紫外線透過強度Ibをブランクとし、試料塗布後の紫外線透過強度Iを測定してから、紫外線阻止率{(Ib−I)/Ib}×100(%)を算出した。この算出結果を、既知データをもとに紫外線阻止率とSPFによりプロットした検量線に照らし合わせ、各パウダーファンデーションのSPFをin vitroで見積もった。
使用感は、専門パネラー3人にて評価を行い、乳化安定性評価で×のものは使用感評価を行わなかった。
<判定>
乳化安定性は、顕微鏡観察において、本乳化直後と1ヶ月後を比較して乳化粒子にほとんど差異が認められないものは◎、乳化粒子の粒径にわずかに変化が見られるものは○、乳化粒子の粒径が明らかに倍以上になっているが乳化状態を保っているものを△、結晶析出・乳化粒子の崩壊・目視において油相の染み出しが生じているものは×とした。
UVB領域の紫外線防御能は、SPFが20以上が◎、10以上20未満が○、5以上10未満は△、5未満を×とした。
使用感は、3人のパネラーのうち2人以上が化粧料としてなめらかでみずみずしいと感じたものを○、それ以外は×とした。
以上の結果から、みずみずしい使用感を付与するためには液状の有機系紫外線吸収剤の含有量は10重量%以下である必要があり、特に良好な乳化安定性と高いSPFを付与するためには5〜10重量%が好ましい。
次に高級アルコールの適切な含有量を決定するために、以下の処方でサンスクリーンクリームを調製した。
成分名 含有量(重量%)
(1)ステアリン酸ポリグリセリル−10 1.6
(2)ステアロイル乳酸ナトリウム 0.6
(3)べへニルアルコール 表4に記載
(4)セチルアルコール 表4に記載
(5)ミリスチルアルコール 表4に記載
(6)リグノセリルアルコール 表4に記載
(7)イソノナン酸イソトリデシル 10.0
(8)オクトクリレン 5.0
(9)4−tert−ブチル−4′−メトキシジベンゾイルメタン 6.0
(10)合成スチブンサイト 0.2
(11)精製水 残余
(12)1,3−ブチレングリコール 10.0
(13)1,2−ペンタンジオール 1.0
(14)キサンタンガム 0.3
(15)イソステアリン酸ポリグリセリル−10 1.0
成分(1)〜(9)を加熱溶解して油相とし、成分(10)〜(15)を混合分散して水相とした。80℃まで加熱した油相と85℃に加熱した水相を混合し、ホモジナイザーを用いて本乳化を行った。乳化後、ホモジナイザーを停止し、ゆるやかに撹拌を行いながら35℃まで冷却し、各サンスクリーンクリームを得た。
<評価方法>
乳化安定性は、本乳化直後と1ヵ月後に目視、及び顕微鏡観察を行い、評価した。
使用感は、専門パネラー3人にて評価を行い、乳化安定性評価で×のものは使用感評価を行わなかった。
<判定>
乳化安定性は、顕微鏡観察において、本乳化直後と1ヶ月後を比較して乳化粒子にほとんど差異が認められないものは◎、乳化粒子の粒径にわずかに変化が見られるものは○、乳化粒子の粒径が明らかに倍以上になっているが乳化状態を保っているものを△、結晶析出・乳化粒子の崩壊・目視において油相の染み出しが生じているものは×とした。
使用感は、3人のパネラーのうち2人以上が化粧料としてなめらかでみずみずしいと感じたものを○、それ以外は×とした。
以上の結果から、良好な乳化安定性と使用感を付与するためには、炭素数16〜22の高級アルコールの含有量を0.1〜5重量%とする必要があり、特に0.5〜3重量%が好ましい。
次に親油性の界面活性剤の適切な含有量を決定するために、以下の処方でサンスクリーンクリームを調製した。
成分名 含有量(重量%)
(1)ステアリン酸ポリグリセリル−10 表5に記載
(2)ステアロイル乳酸ナトリウム 1.0
(3)べへニルアルコール 2.0
(4)ステアリルアルコール 0.5
(5)イソノナン酸イソトリデシル 10.0
(6)オクトクリレン 5.0
(7)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 5.0
(8)合成スチブンサイト 0.3
(9)精製水 残余
(10)1,3−ブチレングリコール 10.0
(11)1,2−ペンタンジオール 1.0
(12)キサンタンガム 0.5
(13)イソステアリン酸ポリグリセリル−10 1.0
成分(1)〜(7)を加熱溶解して油相とし、成分(8)〜(13)を混合分散して水相とした。80℃まで加熱した油相と85℃に加熱した水相を混合し、ホモジナイザーを用いて本乳化を行った。乳化後、ホモジナイザーを停止し、ゆるやかに撹拌を行いながら35℃まで冷却し、各サンスクリーンクリームを得た。
<評価方法>
乳化安定性は、本乳化直後と1ヵ月後に目視、及び顕微鏡観察を行い、評価した。
使用感は、専門パネラー3人にて評価を行い、乳化安定性評価で×のものは使用感評価を行わなかった。
<判定>
乳化安定性は、顕微鏡観察において、本乳化直後と1ヶ月後を比較して乳化粒子にほとんど差異が認められないものは◎、乳化粒子の粒径にわずかに変化が見られるものは○、乳化粒子の粒径が明らかに倍以上になっているが乳化状態を保っているものを△、結晶析出・乳化粒子の崩壊・目視において油相の染み出しが生じているものは×とした。
使用感は、3人のパネラーのうち2人以上が化粧料としてなめらかでみずみずしいと感じたものを○、それ以外は×とした。
以上の結果から、乳化安定性も使用感も良好となるために必要なHLB6以下の親油性界面活性剤の含有量は0.5〜5重量%であり、特に1〜3重量%が好ましい。
次に水相の適切な含有量を決定するために、以下の処方でサンスクリーンクリームを調製した。
成分名 含有量(重量%)
(1)ステアリン酸ポリグリセリル−10 1.5
(2)ステアロイル乳酸ナトリウム 1.5
(3)べへニルアルコール 2.0
(4)ステアリルアルコール 1.0
(5)イソノナン酸イソトリデシル 表6に記載
(6)オクトクリレン 10.0
(7)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 4.0
(8)合成スチブンサイト 0.3
(9)精製水 残余
(10)1,3−ブチレングリコール 10.0
(11)1,2−ペンタンジオール 1.0
(12)キサンタンガム 0.5
成分(1)〜(7)を加熱溶解して油相とし、成分(8)〜(12)を混合分散して水相とした。80℃まで加熱した油相と85℃に加熱した水相を混合し、ホモジナイザーを用いて本乳化を行った。乳化後、ホモジナイザーを停止し、ゆるやかに撹拌を行いながら35℃まで冷却し、各サンスクリーンクリームを得た。
<評価方法>
乳化安定性は、本乳化直後と1ヵ月後に目視、及び顕微鏡観察を行い、評価した。
<判定>
乳化安定性は、顕微鏡観察において、本乳化直後と1ヶ月後を比較して乳化粒子にほとんど差異が認められないものは◎、乳化粒子の粒径にわずかに変化が見られるものは○、乳化粒子の粒径が明らかに倍以上になっているが乳化状態を保っているものを△、結晶析出・乳化粒子の崩壊・目視において油相の染み出しが生じているものは×とした。
以上の結果から、良好な乳化安定性を付与するためには、水相の含有量を60〜80重量%とすることが好ましい。
次にエーテル結合を有した高級アルコール(バチルアルコール)を用いた例として、以下の処方でサンスクリーンクリームを調製した。
成分名 含有量(重量%)
(1)ステアリン酸ポリグリセリル−10 1.5
(2)ステアロイル乳酸ナトリウム 1.0
(3)バチルアルコール 1.0
(4)イソノナン酸イソトリデシル 10.0
(5)オクトクリレン 5.0
(6)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 5.0
(7)合成スチブンサイト 0.3
(8)精製水 残余
(9)1,3−ブチレングリコール 10.0
(10)1,2−ペンタンジオール 1.0
(11)キサンタンガム 0.5
(12)イソステアリン酸ポリグリセリル−10 1.0
成分(1)〜(6)を加熱溶解して油相とし、成分(7)〜(12)を混合分散して水相とした。80℃まで加熱した油相と85℃に加熱した水相を混合し、ホモジナイザーを用いて本乳化を行った。乳化後、ホモジナイザーを停止し、ゆるやかに撹拌を行いながら35℃まで冷却し、各サンスクリーンクリームを得た。
得られたサンスクリーンクリームは、UVAからUVBに渡る広い波長領域に高い紫外線防御能をもち、結晶析出が起こらず、かつみずみずしい使用感を有した化粧料であった。
本願発明の化粧料で用いた技術は、難溶性の固形の有機系紫外線吸収剤を安定に含有しつつ、みずみずしい使用感を提供する技術である。これは、有機系紫外線吸収剤に限らず、難溶性の薬剤、特に芳香族系の分子骨格を有する薬剤を溶剤で溶かし、その結晶が析出することなく安定に製剤に含有する技術であり他分野への発展性がある。



Claims (7)

  1. 構成成分として、
    1) 合成スチブンサイト 0.05〜2重量%
    2)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、4−tert−ブチル−4′−メトキシジベンゾイルメタンから選ばれる1種又は2種の有機系紫外線吸収剤 10重量%以下
    3)メトキシケイ皮酸オクチル、オクトクリレンから選ばれる1種又は2種の有機系紫外線吸収剤 10重量%以下
    4)1種又は2種以上の炭素数16〜22の高級アルコール 0.1〜5重量%
    5)1種又は2種以上のHLB6以下の親油性界面活性剤 0.5〜5重量%
    を含有する水中油型乳化化粧料。
  2. 構成成分1)の含有量が0.3〜0.5重量%である請求項1記載の水中油型乳化化粧料。
  3. 構成成分2)の含有量が4〜7重量%である請求項1又は2のいずれか1項記載の水中油型乳化化粧料。
  4. 構成成分3)の含有量が5〜10重量%である請求項1〜3のいずれか1項記載の水中油型乳化化粧料。
  5. 構成成分4)の含有量が0.5〜3重量%である請求項1〜4のいずれか1項記載の水中油型乳化化粧料。
  6. 構成成分5)の含有量が1〜3重量%である請求項1〜5のいずれか1項記載の水中油型乳化化粧料。
  7. 水相の含有量が60〜80重量%である請求項1〜6のいずれか1項記載の水中油型乳化化粧料。

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