JP2015041611A - 電池装置 - Google Patents

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善明 西尾
Yoshiaki Nishio
善明 西尾
仁史 室田
Hitoshi Murota
仁史 室田
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Abstract

【課題】万一、電池ケースの内部で冷却水の漏れが生じたとしても、冷却水による構成部材の損傷を最小限に抑制する。【解決手段】電池セル11が配される下側の空間に、万一、ヒートシンク5を循環する冷却水が全て漏れたとしても、ジャンクションボックス14が設けられた空間に冷却水が浸入しない高さHの位置に仕切り板13を配する。【選択図】図3

Description

本発明は、電池ケースの内部に冷却水が循環される電池装置に関する。
環境へ排出される排ガスを削減するため、電気自動車が種々開発されている。電気自動車は、モータの駆動により動力を得ているため、電源となる電池(電池セル)を搭載している。電気自動車では、限られたスペースに多くの電池セルを搭載する必要があるため、複数の電池セルが電池ケースに積層されて収容され、電池パックが形成されている。
駆動用の電源となる電池パックには、ヒューズ、コンダクタ、サービスプラグ、セルモニターユニット等、電力系統の分岐や中継等の端子、端末から構成されるジャンクションボックス(保護箱)が備えられて電池装置とされている。
電気自動車に搭載される電池装置は、走行に応じて電池セルの充放電が繰り返されて温度が上昇するため、冷却装置により冷却されている。電池装置の冷却装置としては、冷却効率が高い水冷の冷却装置が従来から用いられている(例えば、特許文献1参照)。
水冷の冷却装置を備えた電池装置では、電池ケースの内部の適宜箇所にヒートシンク等を配置し、冷却配管に冷却水を流通させて電池セルを冷却するようになっている。冷却水は外部の熱交換器(例えば、蒸発器)により冷却され、冷媒として機能する冷却水が流通される。
車両用の電池装置は、高電圧の電気回路が構築されているため、万一、電池ケース内で漏水が生じた際には、漏水による損傷を最小限に抑制する必要がある。例えば、漏水を検出するための検出装置を備え、検出装置により電池ケースの内部の漏水を検出することが行われている。近年、漏水を防止する対策は当然のことながら、万一の場合であっても、漏水を想定して電池装置の構成部材の損傷の抑制に対する対策を講じることが求められてきているのが実情である。
特開2009−134901号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、万一、電池ケースの内部で冷却水の漏れが生じたとしても、冷却水による構成部材の損傷を最小限に抑制することができる電池装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の電池装置は、電池を収容する電池ケースと、前記電池ケースの内部の底部側に配され、前記電池を冷却する冷却水が循環する冷却水循環部材と、前記冷却水循環部材の上側に設置された前記電池の上側に配され、前記電池ケースを上下方向に仕切る仕切り板と、前記仕切り板の上側に配される電子部品とを備え、前記仕切り板は、前記冷却水循環部材に循環される冷却水の総量が前記電池ケース内に浸入したと仮定した際の冷却水の設定水位よりも高い位置に配されていることを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、冷却水の総量が電池ケース内に浸入したと仮定しても、冷却水の設定水位よりも高い位置に仕切り板配されているので、仕切り板から上に冷却水が浸入することがなく、電子部品に冷却媒体の影響が及ぶことがない。
このため、電池ケースの内部で冷却水の漏れが生じたと仮定しても、冷却水による構成部材の損傷を最小限に抑制することが可能になる。
そして、請求項2に係る本発明の電池装置は、請求項1に記載の電池装置において、前記設定水位は、前記冷却水の総量、前記電池ケースの底面積、前記電池の底面積、前記電池の高さに基づいて設定されることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、冷却水の総量、電池ケースの形状、電池の形状により、冷却水の水位を設定して仕切り板を的確な位置に配置することができる。
また、請求項3に係る本発明の電池装置は、請求項2に記載の電池装置において、前記設定水位は、前記電池の高さを境として、電池の高さ未満までの算出式、電池の高さ以上の算出式に応じて設定され、前記電池の高さ未満の場合の算出式は、前記冷却水の総量、前記電池ケースの底面積、前記電池の底面積に基づいて設定され、前記電池の高さ以上の場合の算出式は、前記冷却水の総量、前記電池ケースの底面積、前記電池の底面積に加え、前記電池の高さに基づいて設定されることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、高さ方向で電池が存在する部位と存在しない部位との水位に応じて設定水位を的確に設定することができる。
また、請求項4に係る本発明の電池装置は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電池装置において、前記電池ケースの前記仕切り板の下側の前記電池ケースを、前記仕切り板に対して略垂直な方向に仕切ると共に流体の流通を許容するバッファ板部材を配したことを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、バッファ板部材により、仕切り板に対して略垂直な方向で、即ち、横方向で、仕切り板の下側の電池ケースが仕切られているため、車体の揺れに伴う液面の揺れのエネルギーを吸収して水の跳ね上がりを抑制することができる。
バッファ板部材は、電池ケースの底面との間に隙間を設けたり、下側に冷却水が流通する穴を設けたりすることが好ましい。これにより、バッファ板部材がバッフル板として機能し、仮に、冷却水が漏れたとしても、偏在をなくして部分的に水位が高くなることをなくすことができる。
また、請求項5に係る本発明の電池装置は、請求項4に記載の電池装置において、前記電池は、複数の電池セルにより構成され、前記バッファ板部材は、前記電池セルの間に配されていることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、複数の電池セルにより構成された電池装置に適用することができる。
また、請求項6に係る本発明の電池装置は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電池装置において、前記仕切り板の周縁部の少なくとも一部には、前記電池ケースの内壁に沿って上方に折り返される折り返し部が形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る本発明では、仕切り板の周縁部電池ケースの内壁に仕切り板の周縁部を密着できない箇所で、周縁部を上方に折り返して折り返し部とすることで、冷却水の液面に跳ね上がりが生じても、折り返し部により仕切り板の上側に冷却水が飛散することがない。
折り返し部の上縁を電池ケースの内側に曲げることが好ましい。折り返し部よりも高い位置に冷却水が飛散しても、内側に曲げた部位により、仕切り板の上面側に浸入しようとする冷却水の浸入が阻止される。また、内側に曲げる部位を曲線状に曲げることで、配線等が存在していても曲げ部位で破断することがない。
本発明の電池装置は、万一、電池ケースの内部で冷却媒体の漏れが生じたとしても、冷却媒体による構成部材の損傷を最小限に抑制することができる。
本発明の一実施例に係る電池装置の一部を破断した外観図である。 本発明の一実施例に係る電池装置の分解斜視図である。 図1中のIII−III線矢視図である。 図1中のIV−IV線矢視図である。 図2中のV−V線矢視図である。 冷却水の循環系統の概念図である。 冷却水の水位の概念図である。 他の実施例に係るバッファ板部材の図である。 他の実施例に係るバッファ板部材の図である。
図1から図7に基づいて本発明の一実施例に係る電池装置の構成を説明する。
図1には本発明の一実施例に係る電池装置の全体構成を説明するために電池ケースの一部を破断した状態の外観、図2には本発明の一実施例に係る電池装置の構成部材を分解して表した分解斜視、図3にはバッファ板に直交する方向の断面視(図1中のIII−III線矢視)、図4にはバッファ板に沿った方向の断面視(図1中のIV−IV線矢視)、図5には仕切り板の部位の平面視(図2中のV−V線矢視)を示してある。また、図6には冷却水の循環系統を説明するための概念、図7には電池ケースの内部における冷却水の水位の概念を示してある。
図1から図5に基づいて電池装置を説明する。
図1から図5に示すように、電池装置1の電池ケース2は、上部が開口したケースボックス3及びカバー4で構成され、ケースボックス3の底面(電池ケース2の底部)には隙間がない状態で冷却水循環部材としてヒートシンク5が配されている。ヒートシンク5の面はケースボックス3の底面と略同一の形状とされ、実質的に、電池ケース2の底面とされている。
ヒートシンク5には冷却水が供給される供給管6が設けられると共に、ヒートシンク5を循環した冷却水が排出される排出管7が設けられている。供給管6及び排出管7は、後述する冷却水の循環系統に接続されている。
ヒートシンク5の上側の電池ケース2の内部には、電池として多数の電池セル11が備えられ、電池セル11は端子12が上側に向けられて配されている。電池セル11の上側には電池ケース2を上下方向に仕切る仕切り板13が設けられ、仕切り板13により、電池セル11が配される下側の空間と、電池セル11が隔離される上側の空間とに電池ケース2の内部が区画されている。
仕切り板13の上側には電子部品としてのジャンクションボックス14が設けられている。ジャンクションボックス14は、ヒューズ、コンダクタ、サービスプラグ、セルモニターユニット等、電力系統の分岐や中継等の端子、端末から構成される。電池セル11の端子12同士、及び、電池セル11の端子12とジャンクションボックス14はバスバー15で電気的に接続され、バスバー15はシールゴム16を介して仕切り板13を貫通している。
具体的には後述するが、電池セル11が配される下側の空間に、万一、ヒートシンク5を循環する冷却水が漏れたとしても、仕切り板13より上側の空間(ジャンクションボックス14が設けられた空間)に冷却水が浸入しないようになっている。即ち、電池セル11が配される下側の空間に冷却水が漏れたと仮定しても、冷却水の水位が仕切り板13を超えないようになっている。
仕切り板13の下面には、バッファ板部材17が取付けられ、バッファ板部材17は電池セル11の間に配されて、電池ケース2の下側の空間が横方向に仕切られている。バッファ板部材17は、仕切り板13の下側の電池ケース2の空間を、仕切り板13に対して略垂直な方向(横方向)に仕切っている。バッファ板部材17の下縁とヒートシンク5の上面との間には隙間18が存在し、隙間18から流体が流通可能となっている(流体の流通が許容されている)。
電池ケース2は、ケースボックス3及びカバー4で構成され、ケースボックス3とカバー4がボルトにより固定される構造となっている。電池ケース2の外側の張り出し等をなくすため、ボルトの締結部は内壁面側に突出している(主に図5参照)。仕切り板13は、冷却水が上側の空間に浸入することを阻止する機能を有する部材であるので、仕切り板13の周縁部は、全周が電池ケース2の内壁面に密着されて固定されることが好ましい。
電池ケース2の内壁面側には、ボルトの締結部が存在しているので、仕切り板13の周縁の全周を電池ケース2の内壁面に密着させるためには、仕切り板13の周縁の形状を複雑な形状にする必要があり、コストや製作の手間がかかり現実的ではない。また、配線を通す空間が必要になる場合、更に、仕切り板13の形状が複雑な形状になる。
このため、ボルトの締結部が存在部位に対応する(配線を通る空間に対応する)仕切り板13の周縁は、電池ケース2の内壁面に密着されずに、上方に折り返された折り返し部19とされている。折り返し部19を存在させることにより、電池ケース2の内壁と仕切り板13の隙間から冷却水が飛散して浸入しても(冷却水の液面に跳ね上がりが生じても)、ジャンクションボックス14側への冷却水の浸入(仕切り板13の上側への冷却水の飛散)が折り返し部19で阻止される。
折り返し部19の上縁部は内側に円弧状に曲げられて湾曲部19aとされている。上縁部が内側に曲げられることで、ジャンクションボックス14側への冷却水がより浸入し難くなる。そして、上縁部が円弧状に曲げられた湾曲部19aとされているので、配線等を通しても配線等が折り返し部19で損傷されて断線等が生じることがない。
主に図4に示すように、ボルトの締結部が存在しない部位では、仕切り板13の周縁が電池ケース2の内壁面に密着して固定されている。この場合、仕切り板13の周縁を真っ直ぐに上に伸ばし、電池ケース2の内壁面に接着させることも可能である。
図6に基づいて冷却水の循環系統を説明する。
図6に示すように、供給管6及び排出管7は電池ケース2の外部の循環経路21に接続されている。ヒートシンク5を循環して電池セル11を冷却した冷却水は、排出管7からタンク22に戻される。タンク22の冷却水は給水ポンプ23により熱交換器(例えば、蒸発器)24に送られて冷却される。熱交換器24で冷却された冷却水は給水ポンプ23により供給管6に圧送され、ヒートシンク5に送られる。
つまり、熱交換器24で冷却された冷却水が給水ポンプ23によりヒートシンク5に送られ、ヒートシンク5を循環し、電池セル11を冷却した後の冷却水が熱交換器24に循環される電池装置1の冷却系が構築されている。
尚、冷却水の循環系統としては、ヒートシンク5と並列に車載充電器の冷却系が備えられた循環系等を適用することも可能である。つまり、タンク22と熱交換器24を車載充電器の冷却手段に並列に接続した構成の循環系等とすることも可能である。
上述したように、電池装置1の冷却系では、ヒートシンク5、タンク22、熱交換器24、配管系等に冷却水が循環している。このため、万一、ヒートシンク5で冷却水が漏れて全ての冷却水が電池ケース2の内部に漏れたと仮定しても、水面より高い位置に仕切り板13が配されるように、仕切り板13の高さHが設定されている(図3参照)。即ち、万一、冷却水の総量が電池ケース2の内部に漏れたとしても、仕切り板13の位置まで液面が達することがない。
このため、ヒートシンク5で冷却水が漏れて全ての冷却水が電池ケース2の内部に漏れたと仮定しても、ジャンクションボックス14に冷却水が浸入することがなく、ヒューズ、コンダクタ、サービスプラグ、セルモニターユニット等、電力系統の分岐や中継等の端子、端末が冷却水により破損することがない。
図7を参照して仕切り板13の高さHの設定を説明する。
図7(a)は水位を設定するための各構成部材の関係を示し、図7(b)は冷却水の水位と水量との関係を表すグラフを示してある。
図7(a)に示すように、仕切り板13(図1など参照)の高さは、冷却水の総量V、電池ケース2の底面積A(ヒートシンク5の面積)、電池セル11の底面積a、電池セル11の高さhbに基づいて設定されている。尚、ここでの電池セル11の高さhbは、端子12を含まない電池セル11の本体部の高さとする。
即ち、冷却水系に循環される冷却水の総量Vが電池ケース2内に浸入したと仮定した際の冷却水の水位hが設定水位とされる。設定水位hは、電池セル11の高さhb未満までの範囲の算出式(下記(1)式参照)を求め、(1)式を用い、電池セル11の高さhb以上の算出式(下記(2)式参照)に応じて求められる。つまり、最終的に(2)式で設定水位hが求められることになり、求める過程で、電池セル11の高さhb未満までの範囲の(1)式が用いられる。
電池セル11の高さhb未満までの算出式は、冷却水の総量V、電池ケース2の底面積A、電池セル11の底面積a(×電池セルの数n)に基づいて設定される。電池セル11の高さhb以上の算出式は、冷却水の総量V、電池ケース2の底面積A、電池セル11の底面積a(×電池セルの数n)に加え、電池セル11の高さhbに基づいて設定される。
そして、仕切り板13は、設定水位hよりも高い位置(高さH)に配される。このため、冷却水の総量V、電池ケース2の形状、電池セル11の形状、高さHにより、冷却水の水位を設定して仕切り板13を的確な位置に配置することができる。
水位hの設定を具体的に説明する。
水面が電池セル11の高さhb未満までの範囲の水位、即ち、冷却水の量がV1までの水位は、以下の(1)式により設定される。
水位h=V/(A−n・a)・・・(1)
但し、図7(a)に示したように、
Vは冷却水量、
Aはケースボックス3の底面の面積(ヒートシンク5の面積)、
aは電池セル11の底面積、
nは電池セル11の数である。
そして、(1)式において、水位hが電池セル11の高さhbと等しくなり、それ以上の水位、即ち、冷却水の量がV2までの水位は、以下の(2)式により設定される。
水位h=[{V−(A−n・a)・hb}/A]+hb・・・(2)
但し、図7(a)に示したように、hbは電池セル11の高さである。
(3)式を求める手順は以下の通りである。
電池セル11の高さまでの冷却水量は、(A−n・a)・hb
で表すことができ、
電池セル11の高さ以上の冷却水量は、A(h−hb)
で表すことができるので、
冷却水量Vによる液面の高さ(水位h)は、以下の(3)式により表すことができる。
冷却水量V=(A−n・a)・hb+A(h−hb)・・・(3)
(3)式を整理することにより、水位hを求めることができる。
即ち、
V=(A−n・a)・hb+A(h−hb)を整理すると、
A(h−hb)=V−(A−n・a)・hb
(h−hb)={(V−(A−n・a)・hb}/A
h=[{(V−(A−n・a)・hb}/A]+hb
となる。
つまり、冷却水量Vによる液面の高さ(水位h)を求めることで、上述した(2)式に示すように、設定水位となる水位hを求めることができる。
従って、図7(b)に示すように、電池セル11の高さを境として、水面の高さが電池セル11の高さ未満の場合、(1)式で、冷却水の水量V、ケースボックス3の底面の面積A、電池セル11のトータルの底面積(n・a:電池セル11の底面積)により高さが設定される。そして、水面の高さが電池セル11の高さ以上の場合、(2)式で、冷却水の水量V、ケースボックス3の底面の面積A、電池セル11のトータルの底面積(n・a:電池セル11の底面積)に、電池セル11の高さhbを加えて高さが設定される。
このようにして、冷却水量Vに対しての水面の高さが(水位h)が求められ、設定数位とされる。仕切り板13が配される位置の高さHは、設定水位hよりも高い位置に設定される。
従って、冷却水の総量V、電池ケース2の形状、電池セル11の形状、電池セル11の高さhbにより、万一、冷却水が漏れたと仮定した際の水位が設定され、設定された水位hよりも高い位置に仕切り板13を配置することができる。このため、冷却水の総量Vが電池ケース2内に浸入したと仮定しても、仕切り板13よりも上に冷却水が浸入することがなく、ジャンクションボックス14に冷却水の影響が及ぶことがない。
万一、仕切り板13の下側の空間に冷却水が漏れたと仮定し、車体の揺れ等により冷却水が飛散しても、仕切り板13の周縁が電池ケース2の内壁面に密着して固定されていない部位には、折り返し部19が備えられているため、冷却水の液面に跳ね上がりが生じても、仕切り板13の上側への冷却水の飛散が折り返し部19で阻止される。
そして、ケースボックス3の底面との間に隙間18が存在するバッファ板部材17により、電池ケース2が横方向で仕切られているため、万一、仕切り板13の下側の空間に冷却水が漏れたと仮定しても、車体の揺れ等に伴う液面の揺れのエネルギーを吸収して水の跳ね上がりを抑制することができる。また、隙間18の存在により、冷却水が漏れたと仮定しても、偏在をなくして部分的に水位が高くなることをなくすことができる。
従って、万一、電池ケース2の内部で冷却水の漏れが生じたとしても、ジャンクションボックス14に冷却水が浸入せず、ヒューズ、コンダクタ、サービスプラグ、セルモニターユニット等、電力系統の分岐や中継等の端子、端末が冷却水により破損することがなく、冷却水による電池装置1の構成部材の損傷を最小限に抑制することができる。
図8、図9に基づいてバッファ板部材の他の実施例を説明する。
図8(a)、図9(a)には他の実施例に係るバッファ板部材の断面視、図8(b)、図9(b)には他の実施例に係るバッファ板部材の側面視を示してある。
図8に示したバッファ板部材31は、仕切り板13の下面からケースボックス3の底面に亘って設けられ、バッファ板部材31には冷却水が流通する多数の穴32が設けられている。このため、上下が固定されたバッファ板部材31により、液面の揺れのエネルギーを吸収して水の跳ね上がりを抑制することができ、穴32の存在により、冷却水の偏在をなくすことができる。
図9に示したバッファ板部材35は、仕切り板13の下面に設けられ、ケースボックス3の底面との間に隙間36が形成されている。バッファ板部材35の両側のケースボックス3の底面には、側面視で隙間36の部位に対応した下バッファ板部材37が設けられている。このため、側面視で隙間36が覆われた、バッファ板部材35、及び、下バッファ板部材37により、液面の揺れのエネルギーを吸収して水の跳ね上がりを抑制することができる。そして、隙間36の存在により、冷却水の偏在をなくすことができる。
上述した実施例では、ケースボックス3の底面にヒートシンク5を隙間なく配した例を挙げて説明したが、ケースボックス3の底面(電池ケース2の底部)とヒートシンク5との間に、緊急時に冷却水を案内するスペースを設けることも可能である。この場合、ケースボックス3の底面とヒートシンク5との間の容量に基づいてスペースでの冷却水の水位を求め、設定水位を求める際には、下側のスペースの水位が加味される。
本発明は、内部に冷却水が循環される電池装置の産業分野で利用することができる。
1 電池装置
2 電池ケース
3 ケースボックス
4 カバー
5 ヒートシンク
6 供給管
7 排出管
11 電池セル
12 端子
13 仕切り板
14 ジャンクションボックス
15 バスバー
16 シールゴム
17、31、35 バッファ板部材
18、36 隙間
19 折り返し部
21 循環経路
22 タンク
23 給水ポンプ
24 熱交換器
37 下バッファ板部材

Claims (6)

  1. 電池を収容する電池ケースと、
    前記電池ケースの内部の底部側に配され、前記電池を冷却する冷却水が循環する冷却水循環部材と、
    前記冷却水循環部材の上側に設置された前記電池の上側に配され、前記電池ケースを上下方向に仕切る仕切り板と、
    前記仕切り板の上側に配される電子部品とを備え、
    前記仕切り板は、
    前記冷却水循環部材に循環される冷却水の総量が前記電池ケース内に浸入したと仮定した際の冷却水の設定水位よりも高い位置に配されている
    ことを特徴とする電池装置。
  2. 請求項1に記載の電池装置において、
    前記設定水位は、前記冷却水の総量、前記電池ケースの底面積、前記電池の底面積、前記電池の高さに基づいて設定される
    ことを特徴とする電池装置。
  3. 請求項2に記載の電池装置において、
    前記設定水位は、前記電池の高さを境として、電池の高さ未満までの算出式、電池の高さ以上の算出式に応じて求められ、
    前記電池の高さ未満の場合の算出式は、前記冷却水の総量、前記電池ケースの底面積、前記電池の底面積に基づいて設定され、
    前記電池の高さ以上の場合の算出式は、前記冷却水の総量、前記電池ケースの底面積、前記電池の底面積に加え、前記電池の高さに基づいて設定される
    ことを特徴とする電池装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電池装置において、
    前記電池ケースの前記仕切り板の下側の前記電池ケースを、前記仕切り板に対して略垂直な方向に仕切ると共に流体の流通を許容するバッファ板部材を配した
    ことを特徴とする電池装置。
  5. 請求項4に記載の電池装置において、
    前記電池は、複数の電池セルにより構成され、
    前記バッファ板部材は、前記電池セルの間に配されている
    ことを特徴とする電池装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電池装置において、
    前記仕切り板の周縁部の少なくとも一部には、前記電池ケースの内壁に沿って上方に折り返される折り返し部が形成されている
    ことを特徴とする電池装置。
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