JP2015035244A - 光ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents

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光義 篠部
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未青 古賀
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美佳 ▲浜▼岡
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Abstract

【課題】光分割素子を光検出器に対して容易且つ速やかに取り付けることができるとともに、光ディスクの傷や汚れ等の外乱によって信号精度の低下を抑制する。【解決手段】光分割素子20で分割した光を受光部30の受光面に設けられた受光素子で受光するように構成されており、受光部30の受光面に位置調整光を検出する2次元配列された4等分された4分割受光手段37a〜37dを有し、光分割素子20が、4分割受光手段37a〜37dのそれぞれで受光した位置調整光に基づいて位置調整される光ピックアップ1。【選択図】図4

Description

本発明は、光ピックアップ及び光ディスク装置に関し、特に、光ディスクからの戻り光を分割する光分割素子を備えた光ピックアップ及び光ディスク装置に関するものである。
BDプレーヤやDVDプレーヤといった光ディスク装置は、光ディスクに光を照射し光ディスクで反射した光(戻り光)を検出する光ピックアップを備えている。前記光ピックアップは、戻り光を利用して、光ピックアップの制御(トラッキング、フォーカシング)及び情報取得を行っている。光ピックアップは、戻り光を制御用の信号光と、情報取得用の信号光に分割する光分割素子を備え、前記光分割素子で分割した光をそれぞれ個別に受光素子で受光している(例えば、特許文献1等参照)。
特許文献1に記載の光ピックアップは、集積光学素子(本発明における光分割素子)と、複数個の受光部が平面上に配列された光検出器とを備えている。前記光ピックアップは戻り光を集積光学素子で分割し、分割した光(回折光)を前記複数個の受光部で受光することで制御用の信号を得ている。また、前記光ピックアップは、ダミー光検出器の受光部を備えており、前記ダミー光検出器の受光部と前記複数個の受光部のうち1つの受光部とで検出した検出信号を用いて集積光学素子と光検出器と中心を戻り光の中心と一致するように位置決めしている。
このように調整することで、前記集積光学素子で分光された光(分光光)がそれぞれ対応した受光部に正確に照射し、制御用の信号、情報取得用の信号を正確に受信し、光ピックアップを精度よく動作させることが可能となる。
特開2011−23054号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成で光ピックアップを組み立てた場合、前記集積光学素子と前記光検出器の中心と、戻り光の光軸とを重ねることができるが、前記集積光学素子と前記光検出器との光軸方向の距離のばらつきについては未調整である。
前記集積光学素子と前記光検出器との光軸方向の距離が変化すると、分光光が受光部からずれることがあり、制御用の信号、情報取得用の信号を正確に受信できなくなる場合がある。また、通常状態のときには、制御用の信号、情報取得用の信号を正確に受信できていたとしても、光ピックアップの姿勢が変動したり、衝撃や振動が加えられたりすると、信号の精度が低下してしまう場合もある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、光分割素子を光検出部に対して容易且つ速やかに位置決めできるとともに、外乱によって信号精度の低下を抑制することができる光ピックアップ及び光ディスク装置を提供することである。
この発明の一の局面による光ピックアップは、光ディスクの記録面で反射された戻り光を分割し、信号処理に利用する信号光と、信号処理に用いない位置調整光とをそれぞれ0次光の光軸方向以外の異なる方向に離散させる光分割素子と、前記光分割素子で生成された信号光及び位置調整光をそれぞれ受光する受光部とを有し、前記受光部の受光面には前記位置調整光を検出する調整光受光部が設けられ、前記調整光受光部が、2次元方向に配列されるように4等分された4分割受光手段を有しており、前記光分割素子が、前記4分割受光手段のそれぞれで受光した前記位置調整光に基づいて位置調整される。
この発明の一局面による光ピックアップでは、位置調整光を4分割受光手段で受光することで、光分割素子と受光部との光軸方向及び光軸周りの回転方向のずれを検知することが可能である。
これにより、光分割素子と受光部との相対距離及び相対角度を正確に行うことが可能であるが可能である。
上記一局面による光ピックアップにおいて、好ましくは、前記信号光が、前記信号光を光ディスクのトラック溝による干渉光を含む第1信号光と、光ディスクのトラック溝による干渉光を含まない第2信号光とを含んでおり、前記光分割素子は、前記位置調整光の前記受光面における集光位置が、前記0次光の集光位置を中心とした円周方向において前記第1信号光の集光位置と前記第2信号光の集光位置との間に配置されるように構成されている。このように構成すれば、受光部の構成を、第1信号光を受光する受光素子と第2信号光を受光する受光素子との間に位置調整光を受光する受光素子を配置する構成とすることができ、前記受光部が大型化するのを抑制することができる。
上記一局面による光ピックアップにおいて、好ましくは、前記調整光受光部が前記0次光の集光位置を中心とした円周方向に延びる第1分割線と、前記0次光の集光位置を中心とした径方向に延びる第2分割線とで前記4分割受光手段に分割されるように構成されている。このように構成すれば、光分割素子と受光部との相対距離の変動及び相対角度の変動を正確に検出することが可能であり、光分割素子の受光部に対する位置決めが容易になる。
上記一局面による光ピックアップにおいて、好ましくは、前記4分割受光手段は照射される光の面積を数値化し出力できるものであり、前記光分割素子は、前記4分割受光手段のそれぞれ出力された照射される光の面積に基づいて算出された前記光分割素子と前記受光素子との距離のずれを表すZバランス値と、前記4分割受光手段のそれぞれ出力された照射される光の面積に基づいて算出された前記0次光の光軸を中心とした回転方向のずれを表すθバランス値とに基づいて位置調整するように構成されている。このように構成すれば、光分割素子と受光部との相対位置を数値で表すことが可能であり、光分割素子と受光部との位置を正確に調整することが可能である。
上記一局面による光ピックアップにおいて、好ましくは、前記θバランス値は前記Zバランス値に応じて調整目標値が決められており、前記光分割素子は、前記θバランス値が前記調整目標値となるように調整されるように構成されている。このように構成すれば、受光部と光分割素子との取付位置が予め決められており、受光部と光分割素子との光軸方向の距離がばらついた場合でも、光分割素子の受光部に対する角度を調整することで、制御用の信号を正確に受信することが可能である。そして、光分割素子の角度調整を数値で行うことができるため、容易且つ正確に光分割素子の角度調整を行うことができる。
上記一局面による光ピックアップにおいて、好ましくは、前記光分割素子は、前記0次光の光軸方向に移動させるとともに、前記0次光の光軸を中心に回転させることでZバランス値が0且つθバランス値が0となるように調整される。このように構成することで、光分割素子と受光部とを精度よく位置決めすることが可能である。
上記一局面による光ピックアップにおいて、好ましくは、前記光分割素子が、前記信号光と、前記位置調整光とを分割し、それぞれ0次光の光軸とは別の異なる方向に離散させる複数の回折格子を有し、前記位置調整光用の回折格子は、前記光分割素子のうち、前記光ディスクからの戻り光の中央部分が透過する領域に配置された構成を有している。
本発明によると、光分割素子を光検出器に対して容易且つ速やかに取り付けることができるとともに、光ディスクの傷や汚れ等の外乱による信号精度の低下を抑制することができる光ピックアップ及び光ディスク装置を提供することができる。
本発明にかかる光ディスク装置の一例の全体構成を示す概略図である。 本発明にかかる光ピックアップの一例の概略斜視図である。 図2に示す光ディスク装置に備えられた光ピックアップの一例の概略図である。 図2に示す光ピックアップに用いられる光分割素子の一例を示す図である。 図4に示す光分割素子の回折領域の回折格子の一例を示す図である。 本発明にかかる光ピックアップに用いられている受光部の受光素子の配置状態を示す図である。 本発明にかかる光ピックアップの光分割素子と受光部とを示す斜視図である。 図6に示す位置調整用の受光素子と位置調整光とを示す図である。 本発明にかかる光ピックアップの他の例の受光部の概略図である。 本発明にかかる光ピックアップのθベスト値とZバランス値との関係を示す図である。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明にかかる光ディスク装置の一例の全体構成を示す概略図であり、図2は本発明にかかる光ピックアップの概略斜視図であり、図3は図2に示す光ディスク装置に備えられた光ピックアップの一例の概略図である。本発明にかかる光ディスク装置Aは、情報を記録する光ディスクDsとしてBD(Blu−Ray Disc:登録商標)、DVD及びCDを再生可能な構成を有している。具体的に、光ディスク装置Aは、光ピックアップ1、RFアンプ2、再生処理回路3、出力回路4、ドライバ5、送りモータ6、スピンドルモータ7及び制御部8を備えている。
光ピックアップ1は、光ディスクDsにレーザ光を照射し、光ディスクDsで反射された光(戻り光)を検出することで、光ディスクDsに記録された各種情報(音声情報や映像情報等)を読み取るための機器である。光ピックアップ1は、検出した戻り光を電気信号として生成し、その信号を各種情報に基づく情報信号としてRFアンプ2に受け渡す。なお、光ピックアップ1の詳細については、後述する。
RFアンプ2は、光ピックアップ1で読み取られた情報信号を増幅する機能を有している。RFアンプ2で増幅された情報信号は、制御部8に送られる。再生処理回路3は、制御部8を介してRFアンプ2で増幅された情報信号を取得し、その情報信号に対して再生のための処理(例えば、画像処理など)を施す回路である。出力回路4は、光ディスクDsに記録されている映像及び(又は)音声をモニタ及び(又は)スピーカ(いずれも不図示)に出力するための回路である。出力回路4は、再生処理回路3で処理された情報信号に対しD/A変換処理を行うようになっている。出力する機器のなかには、デジタル信号を受信可能なものもありそのような機器に対して出力を行う場合、D/A変換処理を省略してもよい。
ドライバ5は、制御部8からの指示に基づいて、送りモータ6及びスピンドルモータ7の駆動制御を行う。また、ドライバ5は、制御部8からの指示に基づいて、光ピックアップ1に設けられた後述のレンズアクチュエータ16、ビームエキスパンダモータ17(いずれも図3参照)の駆動制御も行う。送りモータ6は光ピックアップ1を光ディスクDsの径方向に移動させるためのモータである。スピンドルモータ7は光ディスクDsを回転させるモータである。なお、光ディスクDsは、図示を省略したターンテーブルに載置された状態で、回転されるものであり、スピンドルモータ7はターンテーブルを回転させることで、光ディスクDsを回転させる。
制御部8は、光ピックアップ1に設けられた後述の受光部10(図3参照)から出力される情報信号に基づいて、再生信号、フォーカスエラー(FE)信号及びトラッキングエラー(TE)信号を生成する。また、制御部8は、光ディスクDsの再生時に、FE信号に基づいてフォーカスサーボ制御を行うとともに、TE信号に基づいてトラッキングサーボ制御を行う。
次に、本発明にかかる光ピックアップについて図面を参照して説明する。図3に示すように、光ピックアップ1は、第1光源101、第2光源102、偏光ビームスプリッタ111、ハーフミラー112、コリメートレンズ12、第1立上げミラー131、第2立上げミラー132、1/4波長板141、142、第1対物レンズ151、第2対物レンズ152を備える。また、光ピックアップ1は、対物レンズ15を移動させるレンズアクチュエータ16、コリメートレンズ12を移動させるビームエキスパンダモータ17も備えている。さらに光ピックアップ1は光分割素子20、受光部30を備えている。これらの各部材は、シャーシ100に取り付けられている(図2参照)。
上述の光学素子のうち、第1対物レンズ151及び第2対物レンズ152以外の光学素子はシャーシ100の凹部に配置されている。そして、その開口を覆うように金属製の平板状のカバー(不図示)が取り付け固定されている。カバーを取り付けることで、シャーシ10とカバーとで密閉された空間に光学素子が配置されるので、光学素子に塵、埃等の異物が混入、付着するのを抑制することができる。また、カバーは、放熱を補助するヒートシンクとしても作用する。
また、第1対物レンズ151、第2対物レンズ152はアクチュエータActに備えられている。レンズアクチュエータ16は第1対物レンズ151又は第2対物レンズ152を光ディスクのラジアル方向或いは接近離間方向に移動させる駆動装置である。
光ピックアップ1の光学素子について詳しく説明する。第1光源101はBDの記録/再生用の青色レーザ光(波長約405nm)を出射するレーザダイオードである。第1光源101から出射されたレーザ光は、偏光ビームスプリッタ111に入射する。偏光ビームスプリッタ111は第1光源101から出射されたレーザ光、すなわち、青色レーザ光に対応した光学素子であり、青色レーザ光が入射すると、その入射光の偏光方向によって、反射又は通過する光学素子である。なお、偏光ビームスプリッタ111は、P偏光を反射しS偏光を通過する光学素子として説明する。第1光源101から出射されたレーザ光はP偏光のレーザ光であり、偏光ビームスプリッタ111の反射面で反射され、光路が曲げられる。
一方、第1光源102はDVDの記録/再生用の赤色レーザ光(波長約650nm)又はCDの記録/再生用の赤外レーザ光(波長約780nm)を選択して出射できるレーザダイオードである。第2光源102から出射された赤色レーザ光又は赤外レーザ光はハーフミラー112に入射する。ハーフミラー112に入射した赤色レーザ光又は赤外レーザ光の光量の一部はハーフミラー112を通過し、残りの光量は反射され偏光ビームスプリッタ111に入射する。
上述したように、偏光ビームスプリッタ111は青色レーザ光用の光学素子であるので、赤色レーザ光、赤外レーザ光は入射した光量の全て(略全て)が通過する。なお、以下の説明において特に区別せずレーザ光と記述した場合、青色レーザ光、赤色レーザ光及び赤外レーザ光の全てを指すものとする。つまり、単にレーザ光と記載した場合、レーザ光の波長に関係なく光学素子で変換され、反射され、光学素子を通過するものとする。
偏光ビームスプリッタ111から出射したレーザ光はコリメートレンズ12に入射する。コリメートレンズ12は発散光の収差を補正して平行光を得るためのレンズである。なお、青色レーザ光、赤色レーザ光及び赤外レーザ光の異なる波長の光を正確に平行光とするため、コリメートレンズ12は光軸方向に移動可能となっている。コリメートレンズ12を通過したレーザ光は第1立上げミラー131に入射する。
第1立上げミラー131は所定の波長帯に含まれる光を反射し、それ以外の波長帯の光を通過させるダイクロイックミラーである。第1立上げミラー131は青色レーザ光を反射し、赤色レーザ光及び赤外レーザ光を通過する特性を有している。第1立上げミラー131は青色レーザ光を光ディスク(BD)方向(立上り方向)に反射するものであり、第1立上げミラー131で反射された青色レーザ光は1/4波長板141に入射する。
1/4波長板141は入射した光の位相を1/4波長ずらす光学素子である。すなわち、1/4波長板141は直線偏光を円偏光に、円偏光を直線偏光に変換する光学素子である。第1立上げミラー131で反射された青色レーザ光は直線偏光であり、1/4波長板141を通過することで、円偏光に変換され、第1対物レンズ151に入射する。
第1対物レンズ151は、青色レーザ光を集光しBDの記録層にレーザスポットとして照射する集光レンズである。光ディスク(BD)の記録層で反射された青色レーザ光(戻り光)は、第1対物レンズ151を通過することで、もとの平行光に戻り、1/4波長板141通過することで直線偏光に変換される。なお、1/4波長板141を透過した戻り光は、元の光に対して直交方向に回転した直線偏光の光となっている。1/4波長板141を通過した戻り光は、第1立上げミラー131で反射される。
一方で、コリメートレンズ12から出射されたレーザ光が赤色レーザ光又は赤外レーザ光の場合、第1立上げミラー131が反射する波長帯から外れているので、光量の全て又は略全てが第1立上げミラー131を透過する。第1立上げミラー131を透過した赤色レーザ光又は赤外レーザ光は、第2立上げミラー132に入射する。第2立上げミラー132は全反射タイプのミラーであり、第2立上げミラー132で光ディスク(DVD又はCD)方向(立上り方向)に反射された赤色レーザ光又は赤外レーザ光は、1/4波長板142を透過し、円偏光に変換され第2対物レンズ152に入射する。なお、1/4波長板142は、1/4波長板141と同様の効果を有するものであり、直線偏光を円偏光に、円偏光を直線偏光に変換するものであり、詳細は省略するが、1/4波長板142でもコリメータレンズからの光及び戻り光は互いに直交する直線偏光である。
第2対物レンズ152は、入射した赤色レーザ光又は赤外レーザ光を集光し、それぞれに対応する光ディスク(DVD又はCD)の記録層にレーザスポットとして照射する集光レンズである。DVD又はCDで反射された赤色レーザ光又は赤外レーザ光(戻り光)は、第2対物レンズ152を通過することで、もとの平行光に戻り、第2立上げミラー132で反射され第1立上げミラー131に入射される。上述したとおり、第1立上げミラー131は青色レーザ光以外の光を反射せず通過させるので、赤色レーザ光及び赤外レーザ光は第1立上げミラー131を透過する。
第1立上げミラー131で反射された青色レーザ光及び第1立上げミラー131を通過した赤色レーザ光、赤外レーザ光は、往路と同じ(略同じ)光路を通ってコリメートレンズ12に入射する。コリメートレンズ12に入射したレーザ光は平行光から収束光に変換され、偏光ビームスプリッタ111に入射する。
上述したとおり 1/4波長板141、142は、直線偏光を円偏光に、円偏光を直線偏光に変換するものであり、光源側から入射するレーザ光と光ディスクで反射された戻り光とでは、偏光方向が直交する。青色レーザ光の戻り光は光源からの光と直交する直線偏光である。偏光ビームスプリッタ111は、偏光方向で反射又は透過を行うものであり、第1光源101からの光を反射しているため、戻り光は偏光ビームスプリッタ111を透過する。また、偏光ビームスプリッタ111は青色レーザ光に対応した光学素子であるので、赤色レーザ光及び赤外レーザ光は偏光ビームスプリッタ111を通過する。
偏光ビームスプリッタ111を通過したレーザ光は、ハーフミラー112に入射する。ハーフミラー112でレーザ光の一部は反射され、残りは通過する。
光ディスクDsの記録面で反射した戻り光は、ハーフミラー112を透過し、光分割素子20に入射する。光分割素子20は、複数個の回折パターン(回折格子)が形成されたホログラム素子であり、光ディスクDsからの戻り光を分割するとともにそれぞれ異なる方向に離散させる。光分割素子20は、光ディスクDsの信号処理に用いる信号光(第1信号光LB1、第2信号光LB2)と、信号処理には用いない位置調整光LB3とを生成する。第1信号光LB1、第2信号光LB2からトラッキングエラー信号が生成される。光分割素子20の詳細については後述する。
受光部30は、シリンドリカルレンズ31と、光分割素子20で離散された各光を受光する後述の受光素子とを備えている。シリンドリカルレンズ31は、一方向にのみ光を集束することができるレンズであり、フォーカスエラー信号の生成に用いられるセンサレンズである。受光部30の各受光素子は、フォトダイオード等の光検出素子を備える構成であり、受光素子は信号光を検出すると、信号光を電気信号に変換する。変換された電気信号はRFアンプ2(図1参照)に送られる。受光部30の受光素子の詳細については後述する。
次に光分割素子の詳細について図面を参照して説明する。図4は本発明にかかる光ピックアップに用いられる光分割素子の一例を示す図であり、図5は図4に示す光分割素子の回折領域の回折格子の一例を示す図である。
図4に示すように、光分割素子20は、矩形形状の受光面が7分割されており、7個の回折領域21a〜21gを備え得ている。なお、光分割素子20では、図4において、直交するX軸及びY軸のうち、X軸方向がトラッキング方向であり、Y軸方向がトラックの接線方向である。そして、図4に示すように光分割素子20は、戻り光の光束LBが受光面の中央で受光されるように配置される。図4に示す戻り光の光束LBのうち、X軸方向の両端部分が光ディスクDsのトラック溝による干渉を含んでおり、Y軸方向の両端部分がトラック溝による干渉を含まない。
図4に示すように、光分割素子20は、X方向に延びる2本の分割線23、24でY方向に3等分している。そして、3分割されたY方向両側の2領域を、それぞれY方向に延びる分割線25でX方向に2等分している。これにより、トラック接線方向(Y方向)の両側で、それぞれトラッキング方向(X方向)に2分割された回折領域21a、21b、21c、21dが形成される。
Y方向中央部分(分割線23と24の間)の領域は、X方向中央部分を挟んで両側に形成されたY方向に延びる2本の分割線26、27によってX方向に3分割されている。これにより、トラック接線方向(Y方向)の中央の領域は、トラッキング方向(X方向)の両側の回折領域21e、21fと、X方向中央領域の回折領域21gとが形成される。
このように形成された回折領域21a〜21gによって、光分割素子20を透過するレーザ光の光束LBから、トラッキング方向(X方向)の両側部分で分割した第1信号光LB1が生成される。また、光束LBの透過領域のトラック接線方向(Y方向)の両側部分で分割した第2信号光LB2が生成される。そして、光束LBの透過領域の中央部で分割した位置調整用光LB3が生成される。
ここで、第1信号光LB1は、戻り光の光束LBのうち、光ディスクDsのトラック溝による干渉光(±1次光)を含む部分を分割した光であり、第2信号光LB2は、トラック溝による干渉光(±1次光)を含まない部分を分割した光である。また、位置調整光LB3は、受光部30で受光し変換された電気信号がトラッキングエラー信号や光ディスクDsの再生信号としては利用されない(光ディスク信号処理には使用されない)分割項である。そして、位置調整光LB3は光分割素子20と受光部30との位置調整にのみ用いる光である。
図5に示すように、7個の回折領域21a〜21gには、それぞれ異なる形状の回折パターン22a〜22gが形成されている(図5参照)。なお、図5に示す回折パターン22a〜22gは各回折領域21a〜21gで異なるパターンであることを示すものであり、実際の回折パターンとは異なる場合がある。図5に示すような回折パターン22a〜22gによって、光束LBから第1信号光LB1、第2信号光LB2及び位置調整光LB3をそれぞれ異なる方向に向けて回折させ(離散させ)受光部30の受光素子に集光させる。
次に、受光部30について図面を参照して説明する。図6は本発明にかかる光ピックアップに用いられている受光部の受光素子の配置状態を示す図である。なお、受光素子はフォトダイオードを用いたものであり、照射された光の量に応じた電気信号を出力する素子である。また、受光部30の受光面に照射する光は、均一な光であり、受光素子は照射面積の大小で出力の大小が決まるものとする。
図6に示すように、受光部30は、X軸に沿う方向(X方向)及びY軸に沿う方向(Y方向)に均等に4分割された4個のメイン受光素子32a、32b、32c、32dを備えている。メイン受光素子32a、32b、32c、32dは、光分割素子20を透過した光束LBの0次回折光(メインビーム)を4分割して受光する受光素子である。
そして、メイン受光素子32a、32b、32c、32dの中心から、略Y方向(df2方向)に延伸した位置に配置された受光素子33、34を備えている。図6に示しているように、受光素子33が受光素子34よりもメイン受光素子32a、32b、32c、32dの中心から離れた位置に形成されている。受光素子35、36はdf1方向に延びる長方形形状を有している。また、同様に、略X方向(df1方向)延伸した位置に配置された受光素子35、36を備えている。また、受光素子35が受光素子36よりもメイン受光素子32a、32b、32c、32dの中心から離れた位置に形成されている。
さらに、受光部30はdf1方向とdf2方向とのなす角を略2等分するdf3方向に一定距離離れた位置に、df3方向と及びdf3方向と直交するdf4方向に4等分された受光素子37a、37b、37c、37dを備えている。受光素子37a〜37dは位置調整光LB3が入射する調整光受光部であり、受光素子37a〜37dそれぞれが4分割受光手段である。
次に、光分割素子20による戻り光の分割について図面を参照して説明する。図7は本発明にかかる光ピックアップの光分割素子と受光部とを示す斜視図である。図7では説明の便宜上、戻り光の光軸が上下方向に延びるように図示している。
図7に示すように、戻り光の光軸と平行な軸をZ軸とし、光軸に沿う方向をZ軸方向とする。また、光軸を中心として、円周方向をθ方向とする。光ピックアップ1では、受光部30と光分割素子20とは、Z方向に一定距離離れた状態で、受光部30の受光面と光分割素子20の光透過面とが平行となるように配置されている。そして、光分割素子20を透過する戻り光のうち0次回折光の光軸がメイン受光素子32a、32b、32c、32dの中心と重なるように配置される。そして、受光部30のX軸及びY軸は、光分割素子20のX軸及びY軸と平行となるように配置される。
そして、光分割素子20と受光部30とのZ方向の距離とθ方向の角度を調整することで、光分割素子20で生成された光信号を正確に受光素子の照射させることができる。ここで、光分割素子20によって生成された各光信号について説明する。なお、ここでは、光分割素子20と受光部30とが正確な距離及び角度で位置決めされている場合について説明する。
光分割素子20を透過する戻り光の光束LBのうち、回折領域に影響されない0次光は、光分割素子20に導かれている戻り光と同じ光軸を有するよう受光部30に照射され、受光部30の受光面上に0次光スポット40を形成する。そして、受光部30の受光面には、0次光スポット40の集光位置にメイン受光素子32a、32b、32c、32dが配置される。
光分割素子20のトラッキング方向(X方向)の一方側の回折領域21a、21c(図4参照)は、戻り光の光束LBが透過することで第2透過光LB2を生成する。回折領域21a、21cの回折パターンは、生成した第2透過光LB2が、略Y方向(df2方向)に向けて回折され、受光部30の受光面上に円形の集光スポット41を形成するような構成となっている。そして、受光部30の受光面には、集光スポット41の集光位置に受光素子33が配置されている。
光分割素子20のトラッキング方向(X方向)の他方側の回折領域21b、21d(図4参照)もまた、戻り光の光束LBが透過することで第2透過光LB2を生成する。回折領域21b、21dの回折パターンは、生成した第2透過光LB2が、略Y方向(df2方向)に向けて回折され、受光部30の受光面上に円形の集光スポット42を形成するような構成となっている。そして、受光部30の受光面には、集光スポット42の集光位置に受光素子34が配置されている(図6参照)。
また、トラッキング方向(X方向)の一方側の回折領域21e(図4参照)は、戻り光の光束LBが透過することで第1透過光LB1を生成する。回折領域21eの回折パターンは、生成した第1透過光LB1が、略X方向(df1方向)に向けて回折され、受光部30の受光面上に円形の集光スポット43を形成するような構成となっている(図6参照)。そして、受光部30の受光面には、集光スポット43の集光位置に受光素子35が配置されている(図6参照)。
また、トラッキング方向(X方向)の他方側の回折領域21f(図4参照)は、戻り光の光束LBが透過することで第1透過光LB1を生成する。回折領域21eの回折パターンは、生成した第1透過光LB1が、略X方向(df1方向)に向けて回折され、受光部30の受光面上に円形の集光スポット44を形成するような構成となっている。そして、受光部30の受光面には、集光スポット44の集光位置に受光素子36が配置されている(図6参照)。
このようにトラック接線方向(Y方向)側に向けて2分割された第2信号光LB2が受光素子33及び受光素子34によって受光され、トラッキング方向(X方向)側に向けて2分割された第1信号光LB1が受光素子35及び受光素子36によって受光される。各受光素子33〜36は、受光した信号光より電気信号を生成し、生成された電気信号はRFアンプ2で増幅されたのち、制御部8に送られる。制御部8は送られてきた電気信号に基づいてTE(トラッキングエラー)信号を生成し、TE信号に基づいてトラッキング動作を行う(トラッキングサーボ制御)。
また、中央部の回折領域21g(図4参照)は、戻り光の光束LBが透過することで、位置調整光LB3を生成する。回折領域21gの回折パターンは、生成した位置調整光LB3を、0次光スポット40を中心とし、第1信号光Lb1の回折方向df1と、第2信号光Lb2の回折方向df2とでなす角を2等分する線の方向(df3方向)に向けて回折するように構成されている。そして、位置調整光LB3は、受光部30の受光面上に平行四辺形状の集光スポット45を形成する。受光部30の受光面には、集光スポット45の集光位置に受光素子37a〜37dが配置されている(図6参照)。
受光素子37a〜37dは、それぞれ正方形状を有し、2×2の配列で近接配置されている。そして、受光素子37a〜37dは、受光素子37a〜37dの頂点が集まる点(中心とする)に集光スポット45の中心が重なるように配置されている。
以上示しているとおり、受光部30の受光素子32a〜32d、33、34、35、36、37a〜37dと、光分割素子20の各回折領域21a〜21gの形状(構成)とは互いに関連していることがわかる。つまり、集光スポットが各受光素子に正確に形成される構成であれば、上述の光分割素子20及び受光部30の形状に限定されない。
光ピックアップ1では、光分割素子20及び受光部30のいずれもが、シャーシ100に取り付け、接着剤等で固定するようになっている。上述のとおり、光分割素子20と受光部30の距離や光軸を中心とした回転角度がずれると、上述の各集光スポットの全て又はいずれかが所定の受光素子に形成されず、受光素子で正確な信号を取得することが難しくなる。また、回転角度がずれ、集光スポットが受光素子の端部に形成されている場合、光ディスクの傷や反り等でフォーカスがずれると、集光スポットが受光素子からずれてしまうことがあり、TE信号の精度が低下する原因になり得る。
そこで本発明の光ピックアップ1では光分割素子20と受光部30とのZ方向の距離とθ方向の回転とを、位置調整光LB3を利用して調整できる構成となっている。本発明の光分割素子20と受光部30の位置調整について図面を参照して説明する。図8は図6に示す位置調整用の受光素子と位置調整光とを示す図である。
図8に示すように、光分割素子20の回折領域21gで回折された位置調整光LB3は、位置調整用の受光素子37a〜37d上に集光スポット45を生成する。これは、集光スポット45に光が照射しているということであり、集光スポット45の照射を受け、位置調整用の受光素子37a〜37dはそれぞれ、受光した位置調整光LB3を電気信号に変換する。
図8に示すように、位置調整用の受光素子は、0次光が照射する場所から遠い部分に受光素子37a、37bが配置されており、近い部分で受光素子37bと隣り合う位置に受光素子37cが形成され、受光素子37aと隣り合う位置に受光素子37dが配置されている。
そして、上述しているように位置調整光LB3は、光分割素子20を透過したとき、回折領域22fで回折され、受光素子37a〜37dに対し、一定角度傾いている。そのため、光分割素子20と受光部30とが接近すると、位置調整光LB3の集光スポット45は、0次光による集光スポット40に接近する方向に移動する。また、逆に光分割素子20と受光素子30とを離間すると、集光スポット45は、0次光による集光スポット40から離れる方向に移動する。また、光分割素子20と受光部30とがθ方向に回転すると、集光スポット45が回転する。
光ピックアップ1では、光分割素子20と受光部30との距離(Z方向の距離)と相対角度(θ方向の相対角度)とが決められた角度となったとき、集光スポット45は、その中心が受光素子37a〜37dの中心に重なるように生成される。
そこで、受光素子37a〜37dから出力される電気信号から、Z方向の適正な距離からのずれ量を示すZバランス値と、θ方向の角度のずれ量を示すθバランス値と計算する。ここで、受光素子37a、37b、37c、37dから出力される電気信号をSg1、Sg2、Sg3、Sg4とすると、Zバランス値及びθバランス値は次の式で算出される。
Zバランス値=[(Sg1+Sg2)-(Sg3+Sg4)]/(Sg1+Sg2+Sg3+Sg4)
θバランス値=[(Sg2+Sg3)-(Sg1+Sg4)]/(Sg1+Sg2+Sg3+Sg4)
集光スポット45が平行四辺形であることから、集光スポット45の中心と受光素子37a〜37dの中心が重なっているとき、受光素子37aと受光素子37c、受光素子37bと受光素子37dで切り取られる集光スポット45の形状が同じとなる。すなわち、信号Sg1と信号Sg3、信号Sg2と信号Sg4が同じ値となる。以上のことから、集光スポット45の中心と受光素子37a〜37dの中心が一致しているとき、Zバランス値=0、θバランス値=0となる。
光ピックアップ1では、この性質を利用して光分割素子20と受光部30との位置調整を行っている。光ピックアップ1の組み立てに際して、先に受光部30を所定の位置、ここでは、メインの受光素子32a〜32dの中心に、戻り光の光軸が照射する位置に取り付け固定する。
そして、光ピックアップ1を駆動しているときと同じ戻り光を受光部30に向けて照射した状態で、ハーフミラー11と受光部30との間に光分割素子20を配置する。このとき、受光素子37a〜37dから出力される信号Sg1〜Sg4を取得し、信号Sg1〜Sg4から上述のZバランス値及びθバランス値を算出する。そして、光分割素子20を受光部30に対して移動させ、Zバランス値=0となる位置を検索する。さらに、Zバランス値=0となった位置で、光分割素子20をθバランス値=0になるように戻り光の光軸を中心に回転させる。
このように、位置調整光LB3の集光スポット45を利用して、Zバランス値及びθバランス値を算出し、その値に基づいて、光分割素子20の受光部30からの距離及び回転角度を調整するので、簡単且つ正確に位置調整を行うことができる。
(第2実施形態)
本発明にかかる光ピックアップの他の例について図面を参照して説明する。図9は本発明にかかる光ピックアップの他の例の受光部の概略図である。本発明にかかる光ピックアップ1では、製造を簡単にするため光分割素子20及び受光部30の取り付け場所が予め決められているシャーシ100が用いられる場合が多い。このようなシャーシ100に光分割素子20と受光部30とを取り付ける場合、シャーシ100自体の製造誤差や光分割素子20及び(又は)受光部30の組み付け誤差が発生する場合がある。
図9は光分割素子20と受光部30との相対位置にばらつきがあるときの各受光素子に形成される集光スポットを示している。第1信号光LB1、第2信号光LB2及び位置調整光LB3は、光分割素子20から0次光の光軸とは異なる方向に照射される回折光である。そのため、光分割素子20と受光部30の受光面との距離が変わると、集光スポットの位置が変動する。
光分割素子20と受光部30の受光面との距離が長くなると、位置調整光LB3の集光スポット45は、0次光の集光スポット40から離れる方向にずれる。このとき、Zバランス値が大きくなる。そして、第2信号光LB2の集光スポット41、42は0次光の集光スポット40から離れる方向にずれるとともに、集光スポット40を中心として、光分割素子20側から見て反時計回り方向にずれる。また、第1信号光LB1の集光スポット43、44も同様に、0次光の集光スポット40から離れる方向にずれるとともに、集光スポット40を中心として、光分割素子20側から見て反時計回り方向にずれる(図9参照)。
また逆に、光分割素子20と受光部30の受光面との距離が短くなると、位置調整光LB3の集光スポット45は、0次光の集光スポット40に近づく方向にずれる方向にずれる。このとき、Zバランス値が小さくなる。そして、第2信号光LB2の集光スポット41、42は0次光の集光スポット40に近づく方向にずれるとともに、集光スポット40を中心として、光分割素子20側から見て時計回り方向にずれる。また、第1信号光LB1の集光スポット43、44も同様に、0次光の集光スポット40に近づく方向にずれるとともに、集光スポット40を中心として、光分割素子20側から見て時計回り方向にずれる(図9参照)。
光ピックアップ1では、クリア層に傷や汚れ等の異常がある光ディスクDsを再生するとき、戻り光がその異常の部分に影響される。戻り光が以上に影響されると、第1信号光LB1の集光スポット43、44及び第2信号光LB2の集光スポット41、42は0次光の光軸を中心として回転方向にぶれる。集光スポットが回転方向にぶれると、集光スポットの一部又は全部が受光素子から外れてしまうことがあり得る。集光スポットが受光素子から外れると、受光素子で検出される第1信号光LB1及び第2信号光LB2から得られるTE信号の精度が低下する。
光ピックアップ1では、上述のような外乱によって集光スポットが受光素子からずれるのを抑制するため、集光スポット41、42、43、44が受光素子33、34、35、36の回転方向の略中央に生成されるように光分割素子20を回転させて固定する。次に、光受光素子20の回転方向の位置調整について説明する。
集光スポットの受光素子の中央からのずれ量は、光分割素子20と受光部30との距離よって決まる。上述したように、光分割素子20と受光部30との距離及び角度ともに適正である場合、Zバランス値及びθバランス値は0である。そして、Zバランス値が0よりも小さくなると、集光スポット41、42、43、44は、0次光の光軸を中心とし反時計回りにずれる。そのため、Zバランス値が0よりも小さいとき、光分割素子20を時計回り(θバランス値が大きくなる方向)に回転させることで、集光スポット41、42、43、44を受光素子33、34、35、36の回転方向の中心に戻すことができる。
また、Zバランス値が0よりも小さくなると、集光スポット41、42、43、44は、0次光の光軸を中心とし時計回りにずれる。そのため、Zバランス値が0よりも大きいとき、光分割素子20を反時計回り(θバランス値が小さくなる方向)に回転させることで、集光スポット41、42、43、44を受光素子33、34、35、36の回転方向の中心に戻すことができる。各集光スポットを受光素子の回転方向の中心になるように光集光素子20を回転させたときのθバランス値をθベスト値とすると、光分割素子20と受光素子30との距離(Zバランス値)毎に、θベスト値を有している。
Zバランス値とθベスト値との関係を図面を参照して説明する。図10は本発明にかかる光ピックアップのθベスト値とZバランス値との関係を示す図である。図10に示すZバランス値は、光分割素子20と受光素子30との距離を設計上決められている距離としたとき、0となり、設計上の距離より長くなるとZバランス値が正の値となり、短くなると負の値となる。なお、θベスト値とZバランス値との関係は、光分割素子20と受光部30との形状によって決まるものであり、光ピックアップ1では、次の式で表される関係となる。
θベスト値=−0.21×Zバランス値
そして、光ピックアップ1の組み立て時において、上述の式又は図10に示すテーブルを利用することで、Zバランス値に基づいて、θベスト値を得ることが可能となっている。そこで、このZバランス値とθベスト値との関係を利用し、光分割素子20の0次光の光軸を中心とした回転方向の位置調整を行っている。光分割素子20の取り付け及び位置調整について説明する。
光ピックアップ1を組み立てる場合、まず、受光部30を所定の取り付け位置に固定する。そして、光分割素子20を予め決められている取付位置に仮止めする。そして、戻り光と(又はそれと同じ光)を光分割素子20に入射させ、受光部30で光を受光する。このとき、位置調整光LB3を受光素子37a〜37dで受光する。そして、受光した位置調整光LB3からZバランス値を算出する。このとき、θバランス値も算出する。
図10に示すテーブルまたは上述の式に基づいて、θベスト値を算出する。そして、θバランス値がθベスト値となるように、光分割素子20を回転させ、θベスト値となった状態で光分割素子20を固定する。
このように、調整することで光分割素子20と受光部30との取付位置がばらついた場合でも、外乱によるTE信号の精度が低下しにくい光ピックアップを製造することができる。これにより、光ピックアップ1の個体差による信号の読み取り不良の発生を抑制することが可能である。
なお、上述の関係式は、図10に示すθベスト値とZバランス値との関係に基づいて導かれた式である。本実施形態では、θバランス値とZバランス値とが比例の関係にあるものとしているが、必ずこのような比例関係になるとは限らない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
A 光ディスク装置
1 光ピックアップ
10 光源
11 ハーフミラー
12 コリメートレンズ
13 立上げミラー
14 1/4波長板
15 対物レンズ
16 レンズアクチュエータ
17 ビームエキスパンダモータ
20 光分割素子
21a〜21g 回折領域
22a〜22g 回折パターン
30 受光部
31 シリンドリカルレンズ
32a〜32d メイン受光素子
33、34、35、36 受光素子
37a〜37d 受光素子(4分割受光手段)
2 RFアンプ
3 再生処理回路
4 出力回路
5 ドラバ
6 送りモータ
7 スピンドルモータ
8 制御部

Claims (8)

  1. 光ディスクの記録面で反射された戻り光を分割し、信号処理に利用する信号光と、信号処理に用いない位置調整光とをそれぞれ0次光の光軸方向以外の異なる方向に離散させる光分割素子と、
    前記光分割素子で生成された信号光及び位置調整光をそれぞれ受光する受光部とを有し、
    前記受光部の受光面には前記位置調整光を検出する調整光受光部が設けられ、前記調整光受光部が、2次元方向に配列されるように4等分された4分割受光手段を有しており、
    前記光分割素子が、前記4分割受光手段のそれぞれで受光した前記位置調整光に基づいて位置調整されることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記信号光が、前記信号光を光ディスクのトラック溝による干渉光を含む第1信号光と、光ディスクのトラック溝による干渉光を含まない第2信号光とを含んでおり、
    前記光分割素子は、前記位置調整光の前記受光面における集光位置が、前記0次光の集光位置を中心とした円周方向において前記第1信号光の集光位置と前記第2信号光の集光位置との間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 前記調整光受光部が前記0次光の集光位置を中心とした円周方向に延びる第1分割線と、前記0次光の集光位置を中心とした径方向に延びる第2分割線とで前記4分割受光手段に分割されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ピックアップ。
  4. 前記4分割受光手段は照射される光の面積を数値化し出力できるものであり、
    前記光分割素子は、前記4分割受光手段のそれぞれ出力された照射される光の面積に基づいて算出された前記光分割素子と前記受光素子との距離のずれを表すZバランス値と、前記4分割受光手段のそれぞれ出力された照射される光の面積に基づいて算出された前記0次光の光軸を中心とした回転方向のずれを表すθバランス値とに基づいて位置調整されたことを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ。
  5. 前記θバランス値は前記Zバランス値に応じて調整目標値が決められており、
    前記光分割素子は、前記θバランス値が前記調整目標値となるように調整されたことを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ。
  6. 前記光分割素子は、前記0次光の光軸方向に移動させるとともに、前記0次光の光軸を中心に回転させることでZバランス値が0且つθバランス値が0となるように調整されている請求項4に記載の光ピックアップ。
  7. 前記光分割素子が、前記信号光と、前記位置調整光とを分割し、それぞれ0次光の光軸とは別の異なる方向に離散させる複数の回折格子を有し、
    前記位置調整光用の回折格子は、前記光分割素子のうち、前記光ディスクからの戻り光の中央部分が透過する領域に配置されたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の光ピックアップ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の光ピックアップを備え、
    前記光ピックアップが光ディスクに光を照射するとともに、前記光ディスクで反射された光を検出し、光ディスクの再生制御を行うことを特徴とする光ディスク装置。
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