JP2015031912A - 投射光学系及び画像投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】短い投射距離で、曲面スクリーンに良好な投射性能で投射できる投射光学系及び画像投射装置を提供する。【解決手段】投射光学系300に、画像表示素子500側から順に、屈折作用を有する第1光学系301と、反射作用を有する第2光学系302と、を備え、第1光学系301は、第2光学系302側に少なくとも2枚の自由曲面レンズ12、13を備え、第2光学系302は、第1光学系301側に凹の反射面を有する自由曲面ミラー14を備え、第1光学系301は、当該第1光学系301と第2光学系302との間に、画像表示素子500に表示された画像と共役な中間像を結像し、第2光学系302は、当該第2光学系302側に凹の曲面形状を有する曲面スクリーン400に当該中間像を拡大して投射する。【選択図】図5

Description

本発明は投射光学系及び画像投射装置に関する。
短い投射距離で像を投射する投射光学系として、屈折レンズと反射ミラーとを有するものがある。投射距離が短いことによるメリットとして、画像投射装置の設置スペースを縮小することができる、投射光が視認者の目に入りにくくすることができる、発表者の影が投射画像に写らない等が挙げられる。
特許文献1〜3には、短い投射距離で像を投射する投射光学系が開示されている。具体的には、特許文献1は、画像表示素子側から順に、複数のレンズを含むレンズ群と、自由曲面レンズである第1及び第2のレンズと、自由曲面ミラーと、を備える画像投射装置を開示している。
また、特許文献2は、回転対称レンズ群と、画像表示素子側から順に、自由曲面レンズ群と、自由曲面ミラーと、を備える投射光学系及び画像投射装置を開示している。
また、特許文献3は、投射光学系と、補正光学系と、投射光学系に対して偏心した曲面スクリーンと、を備える画像投射装置を開示している。また、特許文献3は、補正光学系が拡張回転自由曲面からなる反射面を含むことを開示している。
特開2011−253024号公報 特開2013−044993号公報 特開2012−008358号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の画像投射装置は、平な面のスクリーンに画像を投射することを目的としているため、曲面スクリーンに画像を投射すると、投射性能が極端に悪化してしまう問題がある。また、特許文献1〜3に記載の画像投射装置が有する反射ミラーは全て凸面ミラーであるから、投射光学系に対しオフセットして設置されたスクリーンの側に反射ミラーを配置する構成となる。そのため、反射ミラーが画像投射装置の上部に突出することとなり、視認上邪魔になるという問題がある。
第1の形態に係る投射光学系は、画像表示素子側から順に、屈折作用を有する第1光学系と、反射作用を有する第2光学系と、を備える。また、前記第1光学系は、前記第2光学系側に少なくとも2枚の自由曲面レンズを備える。また、前記第2光学系は、前記第1光学系側に凹の反射面を有する自由曲面ミラーを備える。また、前記第1光学系は、当該第1光学系と前記第2光学系との間に、前記画像表示素子に表示された画像と共役な中間像を結像する。また、前記第2光学系は、前記第2光学系側に凹の曲面形状を有する曲面スクリーンに前記中間像を拡大して投射する。
第2の形態に係る画像投射装置は、第1の実施の形態に係る投射光学系を備える。
本発明により、短い投射距離で、曲面スクリーンに良好な投射性能で投射できる投射光学系及び画像投射装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る画像投射装置を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る画像投射装置を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る投射光学系と曲面スクリーンを示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る投射光学系と曲面スクリーンを示す側面断面図である。 本発明の実施の形態1に係る投射光学系と曲面スクリーンを示す上面断面図である。 本発明の実施の形態1に係る投射光学系を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態1に係る投射光学系のレンズデータを示す表である。 本発明の実施の形態1に係る第11レンズの面形状データを示す表である。 本発明の実施の形態1に係る第12レンズ、第13レンズ、自由曲面ミラーの面形状データを示す表である。 本発明の実施の形態1に係る第13レンズのサグ量を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る投射光学系の歪曲収差を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る曲面スクリーン上の座標を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る投射光学系のスポットダイアグラムを示す図である。 本発明の実施の形態2に係る投射光学系と曲面スクリーンを示す側面断面図である。 本発明の実施の形態2に係る投射光学系と曲面スクリーンを示す上面断面図である。 本発明の実施の形態2に係る投射光学系を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態2に係る投射光学系のレンズデータを示す表である。 本発明の実施の形態2に係る第11レンズの面形状データを示す表である。 本発明の実施の形態2に係る第12レンズ、第13レンズ、自由曲面ミラーの面形状データを示す表である。 本発明の実施の形態2に係る投射光学系の歪曲収差を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る曲面スクリーン上の座標を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る投射光学系のスポットダイアグラムを示す図である。 従来の投射光学系を用いて曲面スクリーンに像を投射した場合の歪曲収差を示す図である。
以下、本発明を適用可能な実施の形態について説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1に、本発明の実施の形態1に係る画像投射装置を示す。図1に示す画像投射装置は、画像表示素子としてDMD(Digital Micro−Mirror Device)(登録商標)パネルを用いた、単板式DLPプロジェクタ100である。なお、説明の便宜上、図1では画像投射装置の光学要素だけを記載し他の要素は省略している。図1に示すように、単板式DLPプロジェクタ100は、DMDパネル101(画像表示素子)、TIRプリズム102、投射光学系103等を備える。そして、光源(図示省略)から出射された光線は、TIRプリズム102により屈折および反射され、DMDパネル101に入射する。また、DMDパネル101から出射された光線は、TIRプリズム102を透過して投射光学系103に入射する。そして、投射光学系103は入射した光線を曲面スクリーン(図示省略)に投射する。なお、単板式DLPプロジェクタ100において、光源からの射出光は、時間分割で、交互に、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の光線としてプリズム102に入射される。
図2に、本発明の実施の形態1に係る画像投射装置の他の例を示す。図2に示す画像投射装置は、画像素子として液晶パネルを用いた、3板式液晶プロジェクタ200である。なお、説明の便宜上、図2では画像投射装置の光学要素だけを記載し他の要素は省略している。図2に示すように、3板式液晶プロジェクタ200は、2枚のダイクロイックミラー201、3枚の反射ミラー202、R光線用液晶パネル203、G光線用液晶パネル204、B光線用液晶パネル205、ダイクロイックプリズム206、投射光学系207等を備える。そして、光源(図示省略)から出射された光線は、ダイクロイックミラー201および反射ミラー202によって反射され、R光線用液晶パネル203、G光線用液晶パネル204、B光線用液晶パネル205のそれぞれに入射する。また、R光線用液晶パネル203、G光線用液晶パネル204、B光線用液晶パネル205のそれぞれから出射された光線は、ダイクロイックプリズム206を透過および反射して投射光学系207に入射する。そして、投射光学系207は入射した光線を曲面スクリーン(図示省略)に投射する。
本発明にかかる画像投射装置は、上述の単板式DLPプロジェクタ100、3板式液晶プロジェクタ200の何れであってもよい。すなわち、本発明にかかる投射光学系は、上述の投射光学系103、投射光学系207の何れであってもよい。そこで、以下、説明のため、投射光学系103、投射光学系207を単に、投射光学系300と称して説明する。
図3、図4A、図4Bに、本発明の実施の形態1に係る投射光学系300と曲面スクリーン400を示す。図3、図4A、図4Bにおいて、投射光学系300を透過する主光線のみを示している。
図3は、投射光学系300と曲面スクリーン400を示す斜視図である。図3において、X軸方向は曲面スクリーン400の幅方向であり、Y軸は曲面スクリーン400の高さ方向であり、Z軸方向は曲面スクリーン400の奥行き方向である。また、Z軸方向は、投射光学系300の光軸の方向と一致する。
また、図4Aは、投射光学系300と曲面スクリーン400を示す側面断面図である。換言すれば、図4Aは、投射光学系300と曲面スクリーン400をX軸方向から見た断面図である。
また、図4Bは、投射光学系300と曲面スクリーン400を示す上面断面図である。換言すれば、図4Bは、投射光学系300と曲面スクリーン400をY軸方向から見た断面図である。
図3、図4A、図4Bに示すように、曲面スクリーン400は、当該曲面スクリーン400の幅方向(X軸方向)にのみ曲率を有する。換言すれば、曲面スクリーン400の曲率は、当該曲面スクリーン400の幅方向(X軸方向)においてのみゼロではない。
図5に、本発明の実施の形態1に係る投射光学系300を示す。図5において、投射光学系300を透過する主光線のみを示している。図5は、投射光学系300をX軸方向から見た断面図である。図5において、画像表示素子500は、上述のDMDパネル101、R光線用液晶パネル203、G光線用液晶パネル204、B光線用液晶パネル205の何れであってもよい。また、同様に、プリズム600は、上述のTIRプリズム102、ダイクロイックプリズム206何れであってもよい。
図5に示すように、投射光学系300は、画像表示素子500側から順に、屈折作用を有する第1光学系301と、反射作用を有する第2光学系302と、を備える。
第1光学系301は、13枚の屈折レンズ1〜13を備える。具体的には、第1光学系301は、画像表示素子500側から順に、第1レンズ1、第2レンズ2、第3レンズ3、・・・、第12レンズ12、第13レンズ13を備える。第1レンズ1〜第10レンズ10は、屈折作用を有する球面レンズである。また、第11レンズ11は、屈折作用を有する軸対称非球面レンズである。また、第12レンズ12及び第13レンズ13は、自由曲面レンズである。すなわち、第1光学系301は、第2光学系302側に少なくとも2枚の自由曲面レンズ12、13を備える。
また、第2光学系302は、第1光学系301側に凹の反射面を有する自由曲面ミラー14を備える。
また、第1光学系301は、第6レンズ6と第7レンズ7との間に絞り15を備える。
なお、自由曲面とは、第1光学系301の光軸に対して非回転対称に形成された非球面を意味する。
そして、第1光学系301は、当該第1光学系301と第2光学系302との間に、画像表示素子500に表示された画像と共役な中間像を結像する。図5において、中間像を破線で示す。また、第2光学系302は、第2光学系302側に凹の曲面形状を有する曲面スクリーン400に当該中間像を拡大して投射する。
本発明の実施の形態1に係る投射光学系300のFナンバー(F値)は2.0、最大物体高は11.5mmである。また、曲面スクリーン400のX軸方向の曲率半径Rxは6000mm、Y軸方向の曲率半径Ryは無限大である。また、投射距離は420mmである。換言すれば、自由曲面ミラー14と曲面スクリーン400とのZ軸方向の間隔は420mmである。なお、最大物体高とは、光学系の光軸を中心として、その中心から画像表示素子のコーナー端までの距離である。
図6は、本発明の実施の形態1に係る投射光学系300のレンズデータを示す表である。図6の表において、物体面(画像表示素子500の画像が表示される面)の面番号を0とする。そして、像面(曲面スクリーン400の投射像が表示される面)の面番号は32である。また、絞り15の面番号は16である。また、図6の表において、「CG」は画像表示素子500のカバーガラスを意味し、「P1」はプリズム600を意味する。また、図6の表において、「L1」〜「L13」は、それぞれ、第1レンズ1〜第13レンズ13を意味する。また、図6の表において、「M1」は、自由曲面ミラー14を意味する。また、図6の表において、「*1」は、第11レンズ11の面形状が次の(1)式により規定されることを意味し、「*2」は、第12レンズ12、第13レンズ13、自由曲面ミラー14の面形状が次の(2)式により規定されることを意味する。
Figure 2015031912
Figure 2015031912
(1)式において、Zはサグ量、cは曲率、kはコーニック定数、AR1、AR2、・・・、AR30はそれぞれ1次、2次、・・・、30次の非球面係数、rは第1光学系301の光軸からの高さである。
また、(2)式において、Zはサグ量、cは曲率、kはコーニック定数、rは第1光学系301の光軸からの高さ、Cはxy多項式の係数である。また、(2)式のm、n、jの間には、次の(3)式で表される関係が成り立つ。
Figure 2015031912
図7は、第11レンズ11の面形状データを示す表である。図7に示すように、第11レンズ11の両レンズ面は、第1光学系301の光軸に対して回転対称に形成された非球面形状を有する。なお、図7の表に示されていない非球面係数はゼロである。
図8は、第12レンズ12、第13レンズ13、自由曲面ミラー14の面形状データを示す表である。具体的には、図8の表に、(2)式で用いられる各パラメータの値を示す。図8に示すように、第12レンズ12のR1面(画像表示素子500側のレンズ面)及びR2面(第2光学系302側のレンズ面)、第13レンズ13のR1面及びR2面、自由曲面ミラー14の反射面は、自由曲面形状となっている。
特に、第12レンズ12のR1面及びR2面と第13レンズ13のR1面及びR2面とは、X軸(曲面スクリーン400の幅方向)に対して垂直で且つ第1光学系の光軸を含む平面に対して対称であるがY軸(曲面スクリーン400の高さ方向)に対して垂直で且つ第1光学系の光軸を含む平面に対して非対称な形状となっている。
また、(2)式、(3)式及び図8の表に示すパラメータによって規定された第13レンズ13のR1面は、次の(4)式を満たす。具体的には、第13レンズ13のR1面において、SL1/SU1は2.05である。
1<SL1/SU1<2.2 ・・・・・(4)
(4)式において、SL1は、画像表示素子500の表示領域内で第1光学系301の光軸に最も近いコーナー部から射出した主光線が通過する光線有効域内の座標におけるサグ量である。また、(4)式において、SU1は、画像表示素子500の表示領域内で第1光学系301の光軸に最も遠いコーナー部から射出した主光線が通過する光線有効域内の座標におけるサグ量である。
図9を参照しながら、SL1及びSU1について説明する。図9は、第13レンズを模式的に示す斜視図である。本実施の形態1に係る画像投射装置において、画像表示素子500は、第1光学系301の光軸より上側(Y軸プラス方向側)に位置している。そのため、画像表示素子500の表示領域内で第1光学系301の光軸に最も近いコーナー部から射出した主光線は、第13レンズ13の光線有効域の上側に到達する。一方、画像表示素子500の表示領域内で第1光学系301の光軸に最も遠いコーナー部から射出した主光線は、第13レンズ13の光線有効域の下側に到達する。また、図9において、対称面Hは、X軸に垂直で且つ第1光学系301の光軸を含む平面である。そして、第13レンズ13のR1面又はR2面のサグ量とは、当該対称面Hと第13レンズ13のR1面又はR2面が交差する位置からの第1光学系301の光軸方向(Z軸方向)の変位量である。
また、(2)式、(3)式及び図8の表に示すパラメータによって規定された第13レンズ13のR2面は、次の(5)式を満たす。具体的には、第13レンズ13のR2面において、SL2/SU2は1.51である。
0.6<SL2/SU2<1.6 ・・・・・(5)
(5)式において、SL2は、画像表示素子500の表示領域内で第1光学系301の光軸に最も近いコーナー部から射出した主光線が通過する光線有効域内の座標におけるサグ量である。また、(5)式において、SU1は、画像表示素子500の表示領域内で第1光学系301の光軸に最も遠いコーナー部から射出した主光線が通過する光線有効域内の座標におけるサグ量である。
なお、SL2、SU2の定義は、SL1、SU1と同様であるため、その説明を省略する。
自由曲面ミラー14は、第1光学系301の光軸に対して偏心している。具体的には、自由曲面ミラー14は、第1光学系301の光軸に対してY軸プラス方向にシフトし、且つ、X軸に対して時計回りにチルト偏心していることが好ましい。本実施の形態1にかかる自由曲面ミラー14は、第1光学系301の光軸に対してY軸プラス方向に6.212mmシフトし、且つ、X軸に対して時計回りに3.7°チルト偏心している。
図10に、本実施の形態1に係る投射光学系300を用いて、幅:高さが16:9、大きさ(対角線の長さ)が100インチの曲面スクリーン400に投射した場合の歪曲収差を示す。具体的には、図10は、曲面スクリーン400上に表示された格子(21×21格子)を無限遠の平面に射影した場合に当該平面上に表示される格子を示している。図10において、実線は、理想的な格子を示し、破線は曲面スクリーン400上に表示された格子の射影を示す。図10において、投射光学系300によって曲面スクリーン400上に表示された格子は、無限遠の平面上の理想的な格子とほぼ一致している。換言すれば、本実施の形態1に係る投射光学系300の歪曲収差は、十分に低減されている。
また、図11Aに、曲面スクリーン400上の座標を示し、図11Bに当該座標におけるスポットダイアグラムを示す。図11Bに示すスポットダイアグラムは、e線のスポットダイアグラムである。図11Bに示すように、各座標におけるスポットの大きさは1mm程度であり、画像表示素子500の解像度がフルHD(1920×1080ピクセル)の場合、曲面スクリーン400上の1ピクセルの大きさは1mm程度であるため、本実施の形態1にかかる投射光学系300は、十分な性能を確保できていることが分かる。
以上に説明した本発明の実施の形態1に係る画像投射装置及び投射光学系300によれば、画像表示素子500側から順に、屈折作用を有する第1光学系301と、反射作用を有する第2光学系302と、を備える。また、第1光学系301は、第2光学系302側に少なくとも2枚の自由曲面レンズ12、13を備える。また、第2光学系302は、第1光学系301側に凹の反射面を有する自由曲面ミラー14を備える。また、第1光学系301は、当該第1光学系301と第2光学系302との間に、画像表示素子500に表示された画像と共役な中間像を結像する。また、第2光学系302は、第2光学系302側に凹の曲面形状を有する曲面スクリーン400に当該中間像を拡大して投射する。
これにより、自由曲面ミラー14において発生する非点収差及び像面湾曲を中間像の収差により相殺することができる。また、自由曲面ミラー14は強い屈折力を有するため、中間像を極めて短い投射距離で拡大投射することができる。すなわち、短い投射距離で、曲面スクリーン400に良好な投射性能で投射できる投射光学系300及び画像投射装置を提供することができる。
また、自由曲面ミラー14が第1光学系301側に凹の反射面を有するため、投射光学系300において光学部品がY軸マイナス方向(第1光学系301の光軸の下側)に展開される。そのため、画像投射装置の上部に光学部品が突出することがないため、視認上邪魔にならずに済む。
また、実施の形態1では、第12レンズ12のR1面(画像表示素子500側のレンズ面)及びR2面(第2光学系302側のレンズ面)、第13レンズ13のR1面及びR2面、自由曲面ミラー14の反射面は、自由曲面形状となっている。
これにより、曲面スクリーン400に歪みなく画面全体においてフォーカス性能が良好な投射が可能となる。
また、第12レンズ12のR1面及びR2面と第13レンズ13のR1面及びR2面とは、X軸(曲面スクリーン400の幅方向)に対して垂直で且つ第1光学系の光軸を含む平面に対して対称であるがY軸(曲面スクリーン400の高さ方向)に対して垂直で且つ第1光学系の光軸を含む平面に対して非対称な形状となっている。
これにより、曲面スクリーン400の幅方向(X軸方向)にのみ曲率を有する曲面スクリーン400に対して投射画面全体のフォーカス性能及び歪曲性能を向上できる。また、当該自由曲面の収差補正作用を第12レンズ12及び第13レンズ13の合計4枚のレンズ面に分散させることにより、フォーカス性能及び歪曲性能を効果的に向上できるとともに、各レンズ面で発生する収差を最小化でき、製造誤差に対する敏感度を低くすることができる。
また、自由曲面レンズ13の一方のレンズ面(R1面)は、次の(4)式を満たす。
1<SL1/SU1<2.2 ・・・・・(4)
SL1/SU1が上述の(4)式の下限値以下の場合、自由曲面レンズ13のレンズ面の形状が第1光学系301の光軸に対して光線有効域内でX軸方向に非対称であることによって収差を補正する効果が小さくなりすぎて、画面全体のフォーカス性能を確保することが難しくなる。
一方で、SL1/SU1が上述の(4)式の上限値以上の場合、自由曲面レンズ13のレンズ面の形状について第1光学系301の光軸に対する光線有効域内でのX軸方向の非対称性が大きくなりすぎて、当該レンズ面の傾斜角度が増大し自由曲面レンズ13の加工性及び加工精度が悪化してしまう。また、自由曲面レンズ13の加工性及び加工精度が悪化することにより、投射光学系300のフォーカス性能が悪化してしまう。
また、自由曲面レンズ13の他方のレンズ面(R2面)は、次の(5)式を満たす。
0.6<SL2/SU2<1.6 ・・・・・(5)
これにより、投射光学系300の投射性能をさらに向上させることができる。
また、自由曲面ミラー14は、第1光学系301の光軸に対して偏心している。これにより、投射光学系300は、より効果的に歪曲のない画像投射を行うことができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2にかかる投射光学系300Aについて、図12A、図12B、図13、図14、図15、図16、図17、図18A、図18Bを参照しながら説明する。なお、図12A、図12B、図13、図14、図15、図16、図17、図18A、図18Bについての説明は、図4A、図4B、図5、図6、図7、図8、図10、図11A、図11Bと同様であるため、省略する。
また、図13、図14、図15、図16に示すように、実施の形態2にかかる投射光学系300Aは、第1レンズ1A、第2レンズ2A、・・・、第13レンズ13A、自由曲面ミラー14Aの構成のみが、実施の形態1にかかる投射光学系300と異なるため、同一の構成については、同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
図13に示すように、投射光学系300Aは、画像表示素子500側から順に、屈折作用を有する第1光学系301Aと、反射作用を有する第2光学系302Aと、を備える。
第1光学系301Aは、13枚の屈折レンズ1A〜13Aを備える。具体的には、第1光学系301は、画像表示素子500側から順に、第1レンズ1A、第2レンズ2A、第3レンズ3A、・・・、第12レンズ12A、第13レンズ13Aを備える。第1レンズ1A〜第10レンズ10Aは、屈折作用を有する球面レンズである。また、第11レンズ11Aは、屈折作用を有する軸対称非球面レンズである。また、第12レンズ12A及び第13レンズ13Aは、自由曲面レンズである。すなわち、第1光学系301Aは、第2光学系302A側に少なくとも2枚の自由曲面レンズ12A、13Aを備える。
また、第2光学系302Aは、第1光学系301A側に凹の反射面を有する自由曲面ミラー14Aを備える。
また、第1光学系301Aは、第6レンズ6Aと第7レンズ7Aとの間に絞り15Aを備える。
そして、第1光学系301Aは、当該第1光学系301Aと第2光学系302Aとの間に、画像表示素子500に表示された画像と共役な中間像を結像する。図13において、中間像を破線で示す。また、第2光学系302Aは、第2光学系302A側に凹の曲面形状を有する曲面スクリーン400に当該中間像を拡大して投射する。
投射光学系300AのFナンバー(F値)は2.0、最大物体高は11.5mmである。また、曲面スクリーン400のX軸方向の曲率半径Rxは6000mm、Y軸方向の曲率半径Ryは無限大である。また、投射距離は420mmである。換言すれば、自由曲面ミラー14Aと曲面スクリーン400とのZ軸方向の間隔は420mmである。
図16に示すように、第12レンズ12AのR1面(画像表示素子500側のレンズ面)及びR2面(第2光学系302A側のレンズ面)、第13レンズ13AのR1面及びR2面、自由曲面ミラー14Aの反射面は、自由曲面形状となっている。
特に、第12レンズ12AのR1面及びR2面と第13レンズ13AのR1面及びR2面とは、X軸(曲面スクリーン400の幅方向)に対して垂直で且つ第1光学系の光軸を含む平面に対して対称であるがY軸(曲面スクリーン400の高さ方向)に対して垂直で且つ第1光学系の光軸を含む平面に対して非対称な形状となっている。
また、(2)式、(3)式及び図16の表に示すパラメータによって規定された第13レンズ13AのR1面は、次の(4)式を満たす。具体的には、第13レンズ13AのR1面において、SL1/SU1は1.25である。
1<SL1/SU1<2.2 ・・・・・(4)
また、(2)式、(3)式及び図16の表に示すパラメータによって規定された第13レンズ13AのR2面は、次の(5)式を満たす。具体的には、第13レンズ13AのR2面において、SL2/SU2は0.73である。
0.6<SL2/SU2<1.6 ・・・・・(5)
自由曲面ミラー14Aは、第1光学系301Aの光軸に対して偏心している。具体的には、自由曲面ミラー14Aは、第1光学系301Aの光軸に対してY軸プラス方向にシフトし、且つ、X軸に対して時計回りにチルト偏心していることが好ましい。本実施の形態2にかかる自由曲面ミラー14Aは、第1光学系301Aの光軸に対してY軸プラス方向に5.482mmシフトし、且つ、X軸に対して時計回りに4.2°チルト偏心している。
図17に、本実施の形態2に係る投射光学系300Aを用いて、幅:高さが16:9、大きさ(対角線の長さ)が100インチの曲面スクリーン400に投射した場合の歪曲収差を示す。図17において、投射光学系300Aによって曲面スクリーン400上に表示された格子は、無限遠の平面上の理想的な格子とほぼ一致している。換言すれば、本実施の形態2に係る投射光学系400の歪曲収差は、十分に低減されている。
また、図18Aに、曲面スクリーン400上の座標を示し、図18Bに当該座標におけるスポットダイアグラムを示す。図18Bに示すように、各座標におけるスポットの大きさは1mm程度であり、画像表示素子500の解像度がフルHD(1920×1080ピクセル)の場合、曲面スクリーン400上の1ピクセルの大きさは1mm程度であるため、本実施の形態2にかかる投射光学系300Aは、十分な性能を確保できていることが分かる。
以上に説明した本発明の実施の形態2に係る画像投射装置及び投射光学系300Aによれば、実施の形態1に係る画像投射装置及び投射光学系300と同様の効果を得ることができる。
図19に、平面スクリーンに画像を投射することを目的として設計された従来の投射光学系を用いて、幅:高さが16:9、大きさ(対角線の長さ)が100インチの曲面スクリーン400に投射した場合の歪曲収差を示す。なお、図19の説明は、図10と同様であるため省略する。図19において、従来の投射光学系によって曲面スクリーン400上に表示された格子(破線)は、無限遠の平面上の理想的な格子(実線)と大きく異なっている。換言すれば、従来の投射光学系の歪曲収差は、かなり大きく、視認上問題がある。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
12、12A 第12レンズ(自由曲面レンズ)
13、13A 第13レンズ(自由曲面レンズ)
14、14A 自由曲面ミラー
100 単板式DLPプロジェクタ(画像投射装置)
200 3板式液晶プロジェクタ(画像投射装置)
103、207、300 投射光学系
301 第1光学系
302 第2光学系
400 曲面スクリーン
500 画像表示素子
600 プリズム

Claims (6)

  1. 画像表示素子側から順に、屈折作用を有する第1光学系と、反射作用を有する第2光学系と、を備え、
    前記第1光学系は、前記第2光学系側に少なくとも2枚の自由曲面レンズを備え、
    前記第2光学系は、前記第1光学系側に凹の反射面を有する自由曲面ミラーを備え、
    前記第1光学系は、当該第1光学系と前記第2光学系との間に、前記画像表示素子に表示された画像と共役な中間像を結像し、
    前記第2光学系は、前記第2光学系側に凹の曲面形状を有する曲面スクリーンに前記中間像を拡大して投射する、投射光学系。
  2. 前記自由曲面レンズのうち最も前記第2光学系側の前記自由曲面レンズの少なくとも一方のレンズ面は、次の(4)式を満たす、請求項1に記載の投射光学系。
    1<SL1/SU1<2.2 ・・・・・(4)
    (4)式において、SL1は、前記画像表示素子の表示領域内で前記第1光学系の光軸に最も近いコーナー部から射出した主光線が通過する光線有効域内の座標におけるサグ量、SU1は、前記画像表示素子の表示領域内で前記第1光学系の光軸に最も遠いコーナー部から射出した主光線が通過する光線有効域内の座標におけるサグ量である。
  3. 前記自由曲面ミラーは、前記第1光学系の光軸に対して偏心している、請求項1又は2に記載の投射光学系。
  4. 前記曲面スクリーンは、当該曲面スクリーンの幅方向にのみ曲率を有する、請求項1乃至3の何れか一項に記載の投射光学系。
  5. 前記曲面スクリーンは、当該曲面スクリーンの幅方向にのみ曲率を有し、
    前記自由曲面レンズのレンズ面は、前記曲面スクリーンの幅方向に対して垂直で且つ前記第1光学系の光軸を含む平面に対して対称であるが前記曲面スクリーンの高さ方向に対して垂直で且つ前記第1光学系の光軸を含む平面に対して非対称な形状を有する、請求項1乃至4の何れか一項に記載の投射光学系。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の投射光学系を備える、画像投射装置。
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