JP2015031268A - 廃熱回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温の熱源から廃熱を効率良く安定して回収する。【解決手段】廃熱回収装置6は、配管61と、圧縮空気熱交換器621と、排気熱交換器622と、膨張機63と、凝縮器64と、ポンプ65とを備える。配管61を流れる作動流体はR4310meeである。作動流体は、圧縮空気熱交換器621において、原動機3の給気を熱源として加熱され、排気熱交換器622において、原動機3の排気を熱源として加熱されて気化する。膨張機63は、ガス状の作動流体を膨張させて機械的エネルギーを回収する。膨張後の作動流体は、凝縮器64にて凝縮されて液化し、ポンプ65により圧縮空気熱交換器621へと送出される。廃熱回収装置6では、作動流体であるR4310meeが、約500℃においても熱安定性を有する。したがって、比較的高温の熱源である原動機3の排気から、廃熱を効率良く安定して回収することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、廃熱回収装置に関する。
従来より、ランキンサイクルを利用して原動機等の廃熱からエネルギーを回収する廃熱回収装置が知られている。このような廃熱回収装置の1つとして、有機媒体を作動流体として有機ランキンサイクル(ORC:Organic Rankine Cycle)を行うものが利用されている。廃熱の温度が比較的低い場合、廃熱回収装置の媒体として、冷凍装置等の冷媒に利用されるハイドロフルオロカーボン(HFC)系のR245faやR365mfc等、低沸点の有機媒体が用いられる。
一方、非特許文献1では、地熱の熱回収装置において、R245faを媒体として用いることが提案されている。非特許文献1によれば、高純度のR245faは、温度を330℃として行ったテストにおいて、31時間程度で熱分解を開始する。また、R365mfc等も200℃程度の条件下において数十時間で熱分解を開始する。
ジャンフランコ・アンジェリーノ(Gianfranco Angelino)、コスタンテ・インヴェルニッツィ(Costante Invernizzi)、「オゾン破壊係数がゼロである新たな冷媒の熱的安定性に関する実験による研究(Experimental investigation on the thermal stability of some new zero ODP refrigerants)」、インターナショナルジャーナルオブレフリジレーション26(International Journal of Refrigeration 26)、2003年、p.51−58
上述のように、R245fa等を媒体とするORCを利用する廃熱回収装置では、廃熱が高温(例えば、300℃以上)になると、媒体が比較的短時間で熱分解してしまい、装置の腐食等を発生させるおそれがある。
そこで、ヨーロッパ等では、300℃以上の廃熱からエネルギーを回収する廃熱回収装置において、オクタメチルシロキサン(OMTS)等のシリコン系の有機媒体が利用されている。このような廃熱回収装置では、OMTSの熱分解を防止するために、熱媒油(サーマルオイル)が中間媒体として利用される。具体的には、廃熱を熱源として熱媒油をまず加熱し、次に、熱媒油を熱源として、OMTSを作動流体としてORCを行うことによりエネルギーの回収が行われる。したがって、中間媒体を用いない廃熱回収装置、すなわち、廃熱によりORCの媒体を直接的に加熱する廃熱回収装置に比べて、エネルギーの回収効率は低下する。また、熱媒油およびOMTSは可燃性を有するため、廃熱回収装置を安定して使用するために非常に高度な管理が必要となる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、比較的高温の熱源から廃熱を効率良く安定して回収することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、廃熱回収装置であって、装置からの廃熱を熱源として作動流体であるR4310meeを加熱する熱交換器と、前記熱交換器にて加熱された作動流体を膨張させて機械的エネルギーを回収する膨張機と、前記膨張機にて膨張させた作動流体を凝縮して液化する凝縮器と、前記凝縮器にて液化された作動流体を前記熱交換器へと送出するポンプとを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の廃熱回収装置であって、前記熱交換器から前記膨張機へと導かれる作動流体が超臨界状態である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の廃熱回収装置であって、前記装置が、原動機であり、前記熱源が、前記原動機の排気である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の廃熱回収装置であって、前記ポンプと前記熱交換器との間に配置され、前記原動機へと供給される加圧された吸気を熱源として前記ポンプから送出された作動流体を加熱する他の熱交換器をさらに備える。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の廃熱回収装置であって、前記膨張機と前記凝縮器との間、および、前記他の熱交換器と前記熱交換器との間に配置され、前記膨張機から前記凝縮器へと導かれる作動流体により、前記他の熱交換器から前記熱交換器へと導かれる作動流体を加熱する再生器をさらに備える。
本発明では、比較的高温の熱源から廃熱を効率良く安定して回収することができる。
第1の実施の形態に係る原動機システムの構成を示す図である。 廃熱回収装置のT−S線図である。 膨張機入口温度と回収動力との関係を示す図である。 膨張機入口温度と蒸発圧力との関係を示す図である。 膨張機入口温度と回収動力との関係を示す図である。 第2の実施の形態に係る原動機システムの構成を示す図である。 膨張機入口温度と回収動力との関係を示す図である。 第3の実施の形態に係る原動機システムの構成を示す図である。 廃熱回収装置のT−S線図である。 作動流体の蒸発温度と回収動力との関係を示す図である。 原動機の出力と排気温度および給気温度との関係を示す図である。 給気温度と回収動力との関係を示す図である。 膨張機入口温度と回収動力との関係を示す図である。 第4の実施の形態に係る原動機システムの構成を示す図である。 給気温度と回収動力との関係を示す図である。 廃熱回収装置のT−S線図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る原動機システム1の構成を示す図である。原動機システム1は、例えば、発電所の発電システムとして利用される。原動機システム1は、過給機付き原動機2と、過給機付き原動機2の廃熱を回収する廃熱回収装置6とを備える。
過給機付き原動機2は、内燃機関である原動機3と、ターボチャージャである過給機4とを備える。原動機3は、例えば、最大出力(100%出力)が約6000kWの4サイクル・ガスエンジンである。過給機4は、タービン41と、タービン41に機械的に接続されるコンプレッサ42とを備える。原動機3と過給機4とは、給気路31および排気路32により接続される。排気路32は、原動機3からの排気をタービン41へと導き、タービン41を通過した排気を原動機システム1の外部へと導く。
タービン41は、原動機3から排気路32を介して供給された排気により回転する。タービン41の回転に利用された排気は、排気路31を介して原動機システム1の外部に排出される。コンプレッサ42は、タービン41にて発生する回転力を利用して(すなわち、タービン41の回転を動力として)、原動機システム1の外部から吸気路43を介して過給機4に導かれた吸気(空気)を加圧して圧縮する。コンプレッサ42により加圧された吸気である圧縮空気(以下、「給気」という。)は、給気路31上に設けられた圧縮空気熱交換器621(後述)にて冷却された後、原動機3に供給される。このように、過給機4では、排気を利用して吸気を加圧し、給気が生成される。給気路31は、加圧された吸気を過給機4から原動機3へと導く流路、すなわち、加圧吸気路である。
廃熱回収装置6は、配管61と、排気熱交換器622と、膨張機63と、凝縮器64と、ポンプ65とを備える。排気熱交換器622、膨張機63、凝縮器64およびポンプ65は、作動流体であるR4310meeが流れる配管61により、上記順序にて接続される。R4310meeは、約500℃の比較的高温域においても熱安定性を有する(すなわち、約500℃の条件下でほとんど熱分解を生じない)有機媒体である。また、R4310meeは不燃性流体である。廃熱回収装置6では、R4310meeを作動流体として利用し、いわゆる有機ランキンサイクル(ORC:Organic Rankine Cycle)が行われる。
廃熱回収装置6では、ポンプ65により液状の作動流体(すなわち、R4310mee)が加圧されて排気熱交換器622へと送出される。ポンプ65から送出される作動流体の圧力は、作動流体の臨界圧力よりも低い。臨界圧力とは、作動流体の臨界点(すなわち、作動流体の気相−液相間の相転移が起こりうる温度および圧力の範囲の限界点)における圧力を意味する。R4310meeの臨界圧力は、約2.29MPa(メガパスカル)である。
排気熱交換器622は、排気路32上においてタービン41よりも下流側に設けられる。排気熱交換器622では、ポンプ65から送出された液状の作動流体が、排気路32を流れるタービン41からの排気(すなわち、タービン41を通過した後の原動機3からの排気)を熱源として加熱される。換言すれば、排気熱交換器622では、排気に含まれる過給機付き原動機2の廃熱を熱源として作動流体が加熱される。排気熱交換器622に流入する排気の温度は、例えば、約420℃である。排気の温度は、原動機3の出力が変動した場合であっても、あまり大きく変動しない。
排気熱交換器622は、予熱器623と、蒸発器624とを備える。予熱器623では、液状の作動流体が、排気路32を流れる排気により加熱される。予熱器623にて加熱された液状の作動流体は、蒸発器624へと導かれる。蒸発器624では、液状の作動流体が、排気路32を流れる排気により加熱されて気化(蒸発)する。排気熱交換器622にて気化された作動流体は、例えば、飽和蒸気状態であり、膨張機63へと導かれる。なお、排気熱交換器622では、作動流体が過熱蒸気状態まで加熱されてもよい。
膨張機63は、排気熱交換器622により加熱されて気化された作動流体を膨張させて機械的エネルギーを回収する。本実施の形態では、作動流体により回転するタービンが膨張機63として利用される。当該タービンの軸は発電機8に接続されており、排気熱交換器622から配管61を介して送り込まれる作動流体によりタービンが駆動されることにより、発電機8において発電が行われる。
図2は、廃熱回収装置6のT−S線図である。図2の横軸は比エントロピーを示し、縦軸は温度を示す。図2中の実線901は、廃熱回収装置6におけるORCを示す。また、図2中の破線902,903はそれぞれ、廃熱回収装置6の作動流体であるR4310meeの飽和液線および飽和蒸気線である。図2に示すように、R4310meeの飽和蒸気線903は、T−S線図上において正の勾配を有する。このため、膨張機63では、図2中の点904に対応する飽和蒸気状態の作動流体が膨張することにより、図2中の点905に対応する乾き蒸気状態の作動流体となる。したがって、膨張機63内における作動流体の液滴の生成が防止(または抑制)される。
図1に示す膨張機63を通過したガス状の作動流体は、凝縮器64へと導かれる。凝縮器64は、膨張機63にて膨張させた作動流体を凝縮して液化する。凝縮器64にて液化された作動流体は、ポンプ65により加圧されて排気熱交換器622へと送出される。
図3は、図1に示す原動機システム1の廃熱回収装置6における回収動力を示す図である。図3の横軸は、排気熱交換器622から膨張機63へと流入する作動流体の温度を示す。以下、当該温度を「膨張機入口温度」という。図3の縦軸は、廃熱回収装置6の回収動力の無次元値である回収動力比を示す。回収動力比は、各膨張機入口温度に対応する廃熱回収装置6の回収動力を、膨張機入口温度が120℃の際の廃熱回収装置6の回収動力にて除算して求められる。各膨張機入口温度に対応する廃熱回収装置6の回収動力は、排気熱交換器622において飽和蒸気状態まで加熱された作動流体が膨張機63へと流入するものとして計算により求められる。
図4は、図3の各回収動力比を算出する際の廃熱回収装置6における作動流体の蒸発圧力を示す図である。図4の横軸は、作動流体の膨張機入口温度を示し、縦軸は作動流体の蒸発圧力を示す。図3および図4では、廃熱回収装置6の各膨張機入口温度における回収動力比および蒸発圧力をそれぞれ、中実の丸にて示す。
図3および図4ではそれぞれ、第1の比較例の廃熱回収装置についても、回収動力比および蒸発圧力を示す。第1の比較例の廃熱回収装置は、図1に示す廃熱回収装置6と同様の構成を備える。第1の比較例の廃熱回収装置では、作動流体としてR4310meeに代えてR245faを用いる。図3および図4では、第1の比較例の廃熱回収装置の各膨張機入口温度における回収動力比および蒸発圧力をそれぞれ、中空の三角にて示す。第1の比較例の廃熱回収装置における回収動力も、廃熱回収装置6の場合と同様に、排気熱交換器において飽和蒸気状態まで加熱されたR245faが膨張機へと流入するものとして計算により求められる。
図3に示すように、膨張機入口温度が120℃〜150℃の範囲では、図1に示す廃熱回収装置6の回収動力と、第1の比較例の廃熱回収装置の回収動力とは、ほぼ同じである。一方、図4に示すように、膨張機入口温度が120℃〜150℃の範囲において、廃熱回収装置6の作動流体であるR4310meeの蒸発圧力は、第1の比較例の廃熱回収装置の作動流体であるR245faの蒸発圧力よりもかなり低い。このため、廃熱回収装置6では、第1の比較例の廃熱回収装置に比べて、各構成の構造を簡素化することができ、製造コストを低減することができる。また、廃熱回収装置6では、第1の比較例の廃熱回収装置に比べて、装置の運転および管理を容易とすることができる。
図5は、図1に示す廃熱回収装置6において、膨張機入口温度と回収動力との関係を示す図である。図5の横軸は膨張機入口温度を示し、縦軸は回収動力比を示す。回収動力比は、各膨張機入口温度に対応する回収動力を、膨張機入口温度が190℃の際の回収動力にて除算して求められる。図5に示すように、膨張機入口温度が高くなると、廃熱回収装置6における回収動力も大きくなる。換言すれば、膨張機入口温度が高くなると、廃熱回収装置6による廃熱の回収効率を向上することができる。
上述のように、原動機システム1では、排気熱交換器622に流入する排気の温度は、例えば、約420℃である。したがって、排気熱交換器622において作動流体を比較的高温(例えば、300℃や350℃)まで容易に加熱して膨張機63に供給することができる。換言すれば、膨張機入口温度を容易に比較的高温とすることができる。しかしながら、上述の第1の比較例の廃熱回収装置では、作動流体であるR245faが、高温域(例えば、300℃よりも高い温度域)において比較的短時間にて熱分解するため、高効率の廃熱回収を安定して行うことが難しい。これに対し、図1に示す廃熱回収装置6では、作動流体であるR4310meeが、上述のように、約500℃においても熱安定性を有する。したがって、比較的高温の熱源である原動機3の排気から、廃熱を効率良く安定して回収することができる。
また、廃熱回収装置6では、排気熱交換器622においてR4310meeが中間媒体を介さずに排気から直接的に廃熱を回収する。このため、排気から中間媒体である熱媒油(サーマルオイル)にて一旦廃熱を回収し、当該熱媒油を熱源としてオクタメチルシロキサン(OMTS)等のシリコン系の有機媒体を作動流体としてORCを行う廃熱回収装置(以下、「他の比較例の廃熱回収装置」という。)に比べて、排気の廃熱を効率良く回収することができる。さらに、他の比較例の廃熱回収装置では、中間媒体である熱媒油、および、ORCの作動流体であるOMTSは可燃性を有するため、装置を安定して使用するために非常に高度な管理が必要となる。これに対し、廃熱回収装置6の作動流体であるR4310meeは不燃性流体であるため、廃熱回収装置6は高い安全性を有する。したがって、廃熱回収装置6の管理を簡素化することができる。
廃熱回収装置6では、排気熱交換器622において、比較的高温の原動機3の排気により作動流体を加熱することにより、原動機3の廃熱を効率良く回収することができる。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る原動機システム1aの構成を示す図である。原動機システム1aは、図1と同様の構造を有する過給機付き原動機2と、図1に示す廃熱回収装置6とは構造が異なる廃熱回収装置6aとを備える。廃熱回収装置6aでは、図1に示す廃熱回収装置6の構造に加えて、再生器66が設けられる。廃熱回収装置6aのその他の構造は、図1に示す廃熱回収装置6とほぼ同様であり、以下の説明では同符号を付す。図6に示すように、再生器66は、配管61上において、膨張機63と凝縮器64との間、および、ポンプ65と排気熱交換器622との間に配置される。
廃熱回収装置6aでは、液状の作動流体(すなわち、R4310mee)が、ポンプ65により加圧されて再生器66へと送出される。ポンプ65から送出される作動流体の圧力は、作動流体の臨界圧力よりも低い。再生器66では、ポンプ65から排気熱交換器622へと導かれる液状の作動流体が、膨張機63から凝縮器64へと導かれるガス状の作動流体により加熱される。
再生器66において加熱された液状の作動流体は、排気熱交換器622へと導かれ、排気熱交換器622において、排気路32を流れる過給機4のタービン41からの排気(すなわち、原動機3の排気)を熱源として加熱される。具体的には、再生器66からの液状の作動流体は、排気熱交換器622の予熱器623において排気を熱源として加熱され、蒸発器624において排気を熱源としてさらに加熱されて気化する。排気熱交換器622にて気化された作動流体は、例えば、飽和蒸気状態であり、膨張機63へと導かれる。
膨張機63は、排気熱交換器622により加熱されて気化された作動流体を膨張させて機械的エネルギーを回収する。そして、膨張機63に接続される発電機8において、当該機械的エネルギーを利用して発電が行われる。膨張機63から送出されたガス状の作動流体は、上述のように、再生器66において、ポンプ65から排気熱交換器622へと導かれる液状の作動流体と熱交換を行うことにより冷却される。再生器66にて冷却された作動流体は、凝縮器64へと導かれ、凝縮器64において凝縮されて液化する。凝縮器64にて液化された作動流体は、上述のように、ポンプ65により加圧されて再生器66へと送出され、再生器66を通過して排気熱交換器622へと送出される。
以上に説明したように、廃熱回収装置6aの再生器66では、膨張機63から凝縮器64へと導かれる作動流体により、ポンプ65から排気熱交換器622へと導かれる作動流体が加熱される。このため、排気熱交換器622において、単位量の作動流体を所定の状態まで加熱するために必要なエネルギーを少なくすることができる。これにより、排気熱交換器622における作動流体の流量を増加させることができ、排気熱交換器622から膨張機63へと導かれる作動流体の流量も増加させることができる。その結果、廃熱回収装置6aによる廃熱回収の効率を向上することができる。
再生器66では、また、ポンプ65から排気熱交換器622へと導かれる液状の作動流体により、膨張機63から凝縮器64へと導かれる作動流体が冷却される。このため、凝縮器64において、単位量の作動流体を液化するために必要なエネルギーを減らすことができる。これにより、廃熱回収装置6aによる廃熱回収の効率をさらに向上することができる。
上述のように、廃熱回収装置6aの作動流体であるR4310meeの飽和蒸気線は、T−S線図上において正の勾配を有する(図2参照)。このため、膨張機63において、作動流体の飽和蒸気を膨張させた場合、膨張後の作動流体は乾き蒸気である。したがって、再生器66において、乾き蒸気の温度から凝縮温度までの顕熱により、凝縮器64による凝縮後の作動流体を加熱することができる。その結果、再生器66を利用したORCにおける廃熱回収の効率をより一層向上することができる。
図7は、廃熱回収装置6aにおける膨張機入口温度と回収動力との関係を示す図である。図7の横軸は膨張機入口温度を示し、縦軸は回収動力比を示す。図7では、作動流体としてR245faを用いる第2の比較例の廃熱回収装置についても、回収動力比を示す。第2の比較例の廃熱回収装置は、図6に示す廃熱回収装置6aと同様の構成を備え、作動流体としてR4310meeに代えてR245faを用いる。図7では、廃熱回収装置6aの回収動力比を実線91にて示し、第2の比較例の廃熱回収装置の回収動力比を破線92にて示す。
廃熱回収装置6a、および、第2の比較例の廃熱回収装置のそれぞれの回収動力比は、各膨張機入口温度における回収動力を、膨張機入口温度が約260℃の際の廃熱回収装置6aの回収動力にて除算して求められる。廃熱回収装置6aの回収動力は、作動流体であるR4310meeの蒸発温度および蒸発圧力をそれぞれ、約180℃、および、約2.1MPaとして計算により求められる。第2の比較例の廃熱回収装置の回収動力は、作動流体であるR245faの蒸発温度および蒸発圧力をそれぞれ、約140℃、および、約2.8MPaとして計算により求められる。
図7に示すように、膨張機入口温度が210〜330℃の範囲では、図6に示す廃熱回収装置6aの回収動力は、第2の比較例の廃熱回収装置の回収動力よりも大きい。なお、図示はしていないが、膨張機入口温度が210℃未満の場合、および、膨張機入口温度が330℃よりも高い場合においても、廃熱回収装置6aの回収動力は、第2の比較例の廃熱回収装置の回収動力よりも大きい。このように、廃熱回収装置6aでは、第2の比較例の廃熱回収装置に比べて、原動機3の廃熱を効率良く回収することができる。
また、第2の比較例の廃熱回収装置では、実際には、作動流体であるR245faは高温域(例えば、300℃よりも高い温度域)において比較的短時間にて熱分解する。一方、図6に示す廃熱回収装置6aでは、作動流体であるR4310meeが、上述のように、約500℃においても熱安定性を有するため、比較的高温の熱源である原動機3の廃熱を効率良く安定して回収することができる。
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る原動機システム1bの構成を示す図である。原動機システム1bは、図1と同様の構造を有する過給機付き原動機2と、図1に示す廃熱回収装置6とは構造が異なる廃熱回収装置6bとを備える。廃熱回収装置6bでは、図1に示す排気熱交換器622とは構造が異なる排気熱交換器622aが設けられる。排気熱交換器622aでは、作動流体であるR4310meeを気化させるための蒸発器624(図1参照)が省略される。また、配管61上において、ポンプ65と排気熱交換器622aとの間に圧縮空気熱交換器621が配置される。廃熱回収装置6bのその他の構造は、図1に示す廃熱回収装置6とほぼ同様であり、以下の説明では同符号を付す。
圧縮空気熱交換器621は、給気路31上に設けられる。圧縮空気熱交換器621では、給気路31を流れるコンプレッサ42からの給気を熱源として、ポンプ65から送出された液状の作動流体が予備的に加熱される。換言すれば、圧縮空気熱交換器621では、圧縮された空気を冷却するために生じる熱(すなわち、給気に含まれる過給機付き原動機2の廃熱)を熱源として作動流体が加熱される。圧縮空気熱交換器621に流入する給気の温度は、例えば、約130〜210℃である。給気の温度は、原動機3の出力に依存して比較的大きく変動する。
図9は、廃熱回収装置6bのT−S線図である。図9の横軸は比エントロピーを示し、縦軸は温度を示す。図9中の実線906は、廃熱回収装置6bにおけるORCを示す。また、図9中の破線902,903はそれぞれ、廃熱回収装置6bの作動流体であるR4310meeの飽和液線および飽和蒸気線である。
図8に示す廃熱回収装置6bでは、液状の作動流体(すなわち、R4310mee)が、ポンプ65により加圧されて圧縮空気熱交換器621へと送出される。ポンプ65により送出された作動流体の圧力は、図1に示す廃熱回収装置6に比べて高く、また、作動流体の臨界圧力よりも高い。R4310meeの臨界圧力は、上述のように、約2.2MPaである。圧縮空気熱交換器621では、給気路31を流れるコンプレッサ42からの給気を熱源として、液状の作動流体が予備的に加熱される。圧縮空気熱交換器621から送出された液状の作動流体は、配管61により排気熱交換器622aへと導かれる。
排気熱交換器622aでは、圧縮空気熱交換器621から送出された液状の作動流体が、排気路32を流れる過給機4のタービン41からの排気(すなわち、原動機3の排気)を熱源として加熱される。排気熱交換器622aでは、作動流体が、作動流体の臨界温度よりも高い温度まで加熱される。臨界温度とは、作動流体の臨界点における温度を意味する。R4310meeの臨界温度は、約181℃である。
廃熱回収装置6bでは、排気熱交換器622aから送出されて膨張機63へと導かれる作動流体は、圧力および温度が、臨界圧力および臨界温度よりも高い超臨界状態である。換言すれば、圧縮空気熱交換器621から送出された液状の作動流体は、排気熱交換器622aにより加熱されることにより、図9中の点907に対応する超臨界状態となる。
膨張機63は、超臨界状態の作動流体を膨張させて機械的エネルギーを回収する。そして、膨張機63に接続される発電機8において、当該機械的エネルギーを利用して発電が行われる。R4310meeの臨界温度および臨界圧力は、通常の水蒸気ボイラにおける水蒸気の温度および圧力よりも低いため、膨張機63において、超臨界状態のR4310meeの膨張を容易に実現することができる。膨張機63では、図9中の点907に対応する超臨界状態の作動流体が膨張し、図9中の点908に対応する過熱蒸気状態となって送出される。
膨張機63から送出された過熱蒸気状態の作動流体は凝縮器64へと導かれ、凝縮器64において凝縮されて液化する。凝縮器64にて液化された作動流体は、上述のように、ポンプ65により臨界圧力よりも高い圧力まで加圧されて圧縮空気熱交換器621へと送出され、圧縮空気熱交換器621を通過して排気熱交換器622へと送出される。
図10は、図8に示す廃熱回収装置6bにおける回収動力と、図1に示す廃熱回収装置6における回収動力との比較を示す図である。廃熱回収装置6,6bは、再生器66(図6参照)を有していない点で共通し、廃熱回収装置6bが圧縮空気熱交換器621を有する点で互いに異なる。また、廃熱回収装置6bが超臨界状態の作動流体を利用し、廃熱回収装置6が超臨界状態の作動流体を利用しない点で互いに異なる。図10の横軸は、図1に示す廃熱回収装置6の排気熱交換器622における作動流体(すなわち、R4310mee)の蒸発温度を示す。図10の縦軸は、廃熱回収装置6,6bの回収動力比を示す。廃熱回収装置6,6bの回収動力比は、廃熱回収装置6,6bにおける回収動力を、蒸発温度が130℃の際の廃熱回収装置6における回収動力で除算して求められる。
図10では、蒸発温度130℃、140℃、150℃、160℃および170℃の際の廃熱回収装置6における回収動力比を中空の丸にて示す。また、図8に示す廃熱回収装置6bでは、排気熱交換器622aにおいて作動流体は気化しないため、廃熱回収装置6bにおける回収動力は、図10の横軸の値には無関係である。図10では、廃熱回収装置6bにおける回収動力を実線93にて示す。
廃熱回収装置6bにおける回収動力(実線93)は、コンプレッサ42からの給気の温度を200℃とし、タービン41からの排気の温度を415℃とし、排気熱交換器622aから膨張機63へと流入する作動流体の温度および圧力である膨張機入口温度および膨張機入口圧力をそれぞれ350℃および3.0MPaとし、凝縮器64における作動流体の凝縮温度を38℃として計算により求められる。
廃熱回収装置6における回収動力(丸印)は、コンプレッサ42からの給気の温度、タービン41からの排気の温度、および、凝縮器64における作動流体の凝縮温度をそれぞれ、上記と同様に、200℃、415℃および38℃とし、各蒸発温度にて気化された作動流体を排気熱交換器622において350℃まで加熱した後に膨張機63へと供給するものとして計算により求められる。廃熱回収装置6では、蒸発温度130℃、140℃、150℃、160℃および170℃の際の作動流体の蒸発圧力はそれぞれ、約0.8MPa、約1.0MPa、約1.3MPa、約1.5MPa、および、約1.9MPaである。
図10に示すように、超臨界状態の作動流体を利用する廃熱回収装置6b(図8参照)における回収動力は、超臨界状態の作動流体を利用しない廃熱回収装置6(図1参照)における回収動力よりも、廃熱回収装置6の排気熱交換器622における蒸発温度に関わらず大きい。すなわち、廃熱回収装置6bでは、廃熱回収装置6に比べて廃熱の回収効率を向上することができる。
廃熱回収装置6では、超臨界状態の作動流体を利用しないため、作動流体の加熱において潜熱分の熱の付与が必要となるが、廃熱回収装置6bでは、超臨界状態の作動流体を利用することにより、潜熱分の熱の付与が不要となる。当該潜熱分の熱の付与の要否が、上述の回収動力の差の一因である。また、図10では、廃熱回収装置6bの膨張機入口温度は廃熱回収装置6の膨張機入口温度と等しいが、廃熱回収装置6bの膨張機入口圧力が廃熱回収装置6の膨張機入口圧力よりも大きい。このため、廃熱回収装置6bの膨張機63における熱落差が、廃熱回収装置6の膨張機63における熱落差よりも大きくなる。当該熱落差の差も、上述の回収動力の差の一因である。
図8に示す廃熱回収装置6bでは、作動流体を気化させる必要がないため、排気熱交換器622aにおいて蒸発器を省略することができる。このため、排気熱交換器622aの構造を簡素化および小型化することができる。また、作動流体の気化に伴う蒸気流の圧力損失を防止(または低減)することもできる。したがって、廃熱の回収効率を、廃熱回収装置6に比べてさらに向上することができる。なお、ORCにおいて、作動流体を超臨界状態から膨張させることにより、熱回収の効率が向上する点については、「Sotirios Karellas、Andreas Schuster、"Supercritical Fluid Parameters in Organic Rankine Cycle Applications"、International Journal of Thermodynamics Vol. 11 (No. 3)、September 2008、p. 101 - 108」にも記載されている。
廃熱回収装置6bでは、排気熱交換器622aにおいて、比較的高温の原動機3の排気により作動流体を加熱することにより、原動機3の廃熱を効率良く回収することができる。また、圧縮空気熱交換器621において、給気を熱源として作動流体を予備的に加熱した後に排気熱交換器622aへと送出することにより、原動機3の廃熱をさらに効率良く回収することができる。
原動機システム1bでは、上述のように、排気熱交換器622aに流入する排気の温度は、例えば、約420℃であり、圧縮空気熱交換器621に流入する給気の温度は、例えば、約130〜210℃である。このように、温度域が大きく異なる複数の熱源から廃熱を回収する場合、複数の熱源にそれぞれ対応する複数の廃熱回収装置を設けることが考えられる。しかしながら、この場合、複数の廃熱回収装置に対応する設置面積が必要となる。また、各熱源の温度に適した作動流体を用意する必要があり、廃熱回収に係るコストが増大する。さらに、複数の廃熱回収装置の制御が必要となるため、装置の運転管理が複雑になってしまう。
これに対し、廃熱回収装置6bでは、比較的低温の給気の廃熱を、圧縮空気熱交換器621における作動流体の予備的加熱に利用し、比較的高温の排気の廃熱を、排気熱交換器622aにおける作動流体の加熱に利用する。このように、温度域が異なる複数の廃熱を1つの廃熱回収装置6bにより回収することにより、装置の設置面積を小さくすることができるとともに装置の運転管理を簡素化することができる。
原動機システム1bでは、上述のように、原動機3の出力が変動した場合、排気温度はあまり大きく変動しないが、給気温度は比較的大きく変動する。図11は、原動機3の出力と排気温度および給気温度との関係を示す図である。図11の横軸は、原動機3の出力比(すなわち、最大出力に対する出力の割合)を示し、縦軸は排気温度および給気温度をそれぞれ無次元化して示す。排気温度および給気温度の無次元化は、排気温度および給気温度を、出力比が100%の際の排気温度により除算することにより行われる。図11に示すように、中実の四角形にて示す排気温度は、原動機3の出力比に関わらずおよそ一定であるが、中空の四角形にて示す給気温度は、原動機3の出力比が減少するに従って漸次減少する。
図12は、廃熱回収装置6bにおけるコンプレッサ42からの給気の温度と回収動力との関係を示す図である。図12の横軸は給気温度を示し、縦軸は回収動力比を示す。回収動力比は、廃熱回収装置6bにおける回収動力を、図10と同様に、蒸発温度が130℃の際の廃熱回収装置6における回収動力で除算して求められる。
図12に示すように、廃熱回収装置6bにおいて給気温度が低くなると、回収動力は減少する。しかしながら、廃熱回収装置6bにおける回収動力は、給気温度が130℃の場合であっても、給気温度が200℃の場合の廃熱回収装置6における最大回収動力(すなわち、図10において蒸発温度が約160℃の場合の廃熱回収装置6の回収動力)にほぼ等しい。したがって、給気温度が130℃の場合の廃熱回収装置6bにおける回収動力は、当然に、給気温度が130℃の場合の廃熱回収装置6における最大回収動力よりも大きい。
このように、超臨界状態の作動流体を利用する廃熱回収装置6bにおける回収動力は、コンプレッサ42からの給気の温度に関わらず、超臨界状態の作動流体を利用しない廃熱回収装置6における回収動力よりも大きい。すなわち、廃熱回収装置6bでは、原動機3の出力変動による給気温度の変動が生じた場合であっても、給気温度の変動に対応して高い回収効率を維持しつつ原動機3に係る廃熱を回収することができる。
図13は、膨張機入口温度と図8に示す廃熱回収装置6bにおける回収動力との関係を示す図である。図13の横軸は膨張機入口温度を示し、縦軸は回収動力比を示す。図13では、第3の比較例の廃熱回収装置についても、回収動力比を示す。第3の比較例の廃熱回収装置は、図8に示す廃熱回収装置6bと同様の構成を備え、作動流体としてR4310meeに代えてR245faを用いる。第3の比較例の廃熱回収装置においても、廃熱回収装置6bと同様に、排気熱交換器において超臨界状態まで加熱された作動流体(R245fa)が膨張機に供給される。R245faの臨界温度および臨界圧力はそれぞれ、約150℃および約3.7MPaである。図13では、廃熱回収装置6bの回収動力比を実線94にて示し、第3の比較例の廃熱回収装置の回収動力比を破線95にて示す。
廃熱回収装置6b、および、第3の比較例の廃熱回収装置のそれぞれの回収動力比は、各膨張機入口温度における回収動力を、膨張機入口温度が約250℃の際の廃熱回収装置6bの回収動力にて除算して求められる。廃熱回収装置6bの回収動力は、作動流体であるR4310meeの膨張機入口圧力を約3.0MPaとして計算により求められる。第3の比較例の廃熱回収装置の回収動力は、作動流体であるR245faの膨張機入口圧力を約4.0MPaとして計算により求められる。
図13に示すように、膨張機入口温度が250〜350℃の範囲では、図8に示す廃熱回収装置6bの回収動力は、第3の比較例の廃熱回収装置の回収動力よりも大きい。なお、図示はしていないが、膨張機入口温度が250℃未満の場合、および、膨張機入口温度が350℃よりも高い場合においても、廃熱回収装置6bの回収動力は、第3の比較例の廃熱回収装置の回収動力よりも大きい。このように、廃熱回収装置6bでは、原動機3の廃熱を効率良く回収することができる。また、第3の比較例の廃熱回収装置では、実際には、作動流体であるR245faは高温域(例えば、300℃よりも高い温度域)において比較的短時間にて熱分解する。一方、図8に示す廃熱回収装置6bでは、作動流体であるR4310meeが、上述のように、約500℃においても熱安定性を有するため、比較的高温の熱源である原動機3の廃熱を効率良く安定して回収することができる。
図14は、本発明の第4の実施の形態に係る原動機システム1cの構成を示す図である。原動機システム1cは、図8と同様の構造を有する過給機付き原動機2と、図8に示す廃熱回収装置6bとは構造が異なる廃熱回収装置6cとを備える。廃熱回収装置6cでは、図8に示す廃熱回収装置6bの構造に加えて、再生器66が設けられる。廃熱回収装置6cのその他の構造は、図8に示す廃熱回収装置6bとほぼ同様であり、以下の説明では同符号を付す。図14に示すように、再生器66は、配管61上において、膨張機63と凝縮器64との間、および、圧縮空気熱交換器621と排気熱交換器622aとの間に配置される。
廃熱回収装置6cでは、液状の作動流体(すなわち、R4310mee)が、ポンプ65により加圧されて圧縮空気熱交換器621へと送出される。ポンプ65から送出される作動流体の圧力は、図8に示す廃熱回収装置6bと同様に、作動流体の臨界圧力よりも高い。圧縮空気熱交換器621では、給気路31を流れるコンプレッサ42からの給気を熱源として、液状の作動流体が予備的に加熱される。圧縮空気熱交換器621から送出された液状の作動流体は、配管61により再生器66を介して排気熱交換器622aへと導かれる。再生器66では、圧縮空気熱交換器621から排気熱交換器622aへと導かれる液状の作動流体が、膨張機63から凝縮器64へと導かれるガス状の作動流体により加熱される。
再生器66において加熱された液状の作動流体は、排気熱交換器622aへと導かれ、排気熱交換器622aにおいて、排気路32を流れる過給機4のタービン41からの排気(すなわち、原動機3の排気)を熱源として加熱される。排気熱交換器622aでは、作動流体が、作動流体の臨界温度よりも高い温度まで加熱されて超臨界状態となる。膨張機63は、超臨界状態の作動流体を膨張させて機械的エネルギーを回収する。そして、膨張機63に接続される発電機8において、当該機械的エネルギーを利用して発電が行われる。膨張機63では、超臨界状態の作動流体が膨張し、過熱蒸気状態となって送出される。
膨張機63から送出された過熱蒸気状態の作動流体は、上述のように、再生器66において、圧縮空気熱交換器621から排気熱交換器622aへと導かれる液状の作動流体と熱交換を行うことにより冷却される。再生器66にて冷却された作動流体は、凝縮器64へと導かれ、凝縮器64において凝縮されて液化する。凝縮器64にて液化された作動流体は、上述のように、ポンプ65により臨界圧力よりも高い圧力まで加圧されて圧縮空気熱交換器621へと送出され、圧縮空気熱交換器621を通過して排気熱交換器622aへと送出される。
以上に説明したように、廃熱回収装置6cの再生器66では、膨張機63から凝縮器64へと導かれる作動流体により、圧縮空気熱交換器621から排気熱交換器622aへと導かれる作動流体が加熱される。このため、排気熱交換器622aにおいて、単位量の作動流体を所定の超臨界状態まで加熱するために必要なエネルギーを少なくすることができる。これにより、排気熱交換器622aにおける作動流体の流量を増加させることができ、排気熱交換器622aから膨張機63へと導かれる作動流体の流量も増加させることができる。その結果、廃熱回収装置6cによる廃熱回収の効率を向上することができる。
再生器66では、また、圧縮空気熱交換器621から排気熱交換器622aへと導かれる液状の作動流体により、膨張機63から凝縮器64へと導かれる作動流体が冷却される。このため、凝縮器64において、単位量の作動流体を液化するために必要なエネルギーを減らすことができる。これにより、廃熱回収装置6cによる廃熱回収の効率をさらに向上することができる。
上述のように、膨張機63に供給された超臨界状態の作動流体は、膨張することにより、比較的高温の過熱蒸気となる。例えば、膨張機63のタービン効率が約65%であり、作動流体の膨張機入口温度および膨張機入口圧力がそれぞれ、約350℃および約3.0MPaであるとすると、膨張機63から再生器66へと供給される過熱蒸気状態の作動流体の温度は、約290〜300℃である。このため、再生器66において、比較的高い過熱蒸気の温度から凝縮温度までの顕熱により、凝縮器64による凝縮後の作動流体を加熱することができる。その結果、超臨界状態の作動流体を利用するとともに再生器66も利用したORCにおける廃熱回収の効率をより一層向上することができる。
また、再生器66では、比較的高熱の過熱蒸気状態の作動流体により、圧縮空気熱交換器621から送出された作動流体を加熱することができるため、原動機3の出力が比較的小さく、圧縮空気熱交換器621における給気温度が比較的低い場合であっても、作動流体を再生器66において十分に加熱して排気熱交換器622aへと供給することができる。したがって、廃熱回収装置6cでは、原動機3の出力変動による給気温度の変動が生じた場合であっても、給気温度の変動に対応して高い回収効率を維持しつつ原動機3に係る廃熱を回収することができる。
図15は、図14に示す廃熱回収装置6cにおける回収動力と、図8に示す廃熱回収装置6bにおける回収動力との比較を示す図である。廃熱回収装置6b,6cは、超臨界状態の作動流体(すなわち、R4310mee)を利用する点で共通する。一方、廃熱回収装置6cでは再生器66が設けられ、廃熱回収装置6bでは再生器が設けられない点で互いに異なる。図15の横軸は、廃熱回収装置6b,6cにおける給気温度を示し、縦軸は、廃熱回収装置6b,6cの回収動力比を示す。廃熱回収装置6b,6cの回収動力比は、廃熱回収装置6b,6cにおける回収動力を、給気温度が130℃の際の廃熱回収装置6bにおける回収動力で除算して求められる。図15では、給気温度が130℃、150℃、180℃および200℃の際の廃熱回収装置6b,6cにおける回収動力比をそれぞれ、中空の丸、および、中実の丸にて示す。
廃熱回収装置6cにおける回収動力(中実の丸印)は、タービン41からの排気の温度を415℃とし、排気熱交換器622aから膨張機63へと流入する作動流体の温度および圧力である膨張機入口温度および膨張機入口圧力をそれぞれ350℃および3.0MPaとし、凝縮器64における作動流体の凝縮温度を38℃とし、排気熱交換器622aに流入する作動流体の温度を200℃として計算により求められる。すなわち、廃熱回収装置6cの回収動力は、凝縮器64から送出された作動流体が、圧縮空気熱交換器621および再生器66を通過することにより、給気温度に関わらず200℃まで加熱されるものとして求められる。
廃熱回収装置6bにおける回収動力(中空の丸印)は、タービン41からの排気の温度、膨張機入口温度、膨張機入口圧力、および、凝縮器64における作動流体の凝縮温度をそれぞれ、上記と同様に、415℃、350℃、3.0MPaおよび38℃とし、計算により求められる。廃熱回収装置6bにおける回収動力の算出では、排気熱交換器622aに流入する作動流体の温度、すなわち、圧縮空気熱交換器621により加熱された作動流体の温度は、給気温度に依存して変更される。具体的には、給気温度が130℃、150℃、180℃および200℃の際に排気熱交換器622aに流入する作動流体の温度はそれぞれ、100℃、120℃、150℃および160℃である。
図15に示すように、超臨界状態の作動流体を利用し、再生器66を備える廃熱回収装置6c(図14参照)における回収動力は、超臨界状態の作動流体を利用し、再生器を有しない廃熱回収装置6b(図8参照)における回収動力よりも、給気温度に関わらず大きい。すなわち、廃熱回収装置6cでは、再生器66を設けることにより、上述のように、廃熱回収装置6bに比べて廃熱の回収効率を向上することができる。
上述の廃熱回収装置6,6a〜6cでは、様々な変更が可能である。
例えば、図1に示す廃熱回収装置6、および、図6に示す廃熱回収装置6aでは、排気熱交換器622に過熱器が設けられてもよい。図16は、過熱器が設けられた廃熱回収装置6のT−S線図である。廃熱回収装置6,6aに過熱器が設けられると、蒸発器624にて気化された作動流体が、過熱器において、タービン41からの排気を熱源として加熱されて過熱蒸気となる。廃熱回収装置6では、図16中の点909が過熱蒸気状態の作動流体に対応する。廃熱回収装置6,6aでは、過熱蒸気状態の作動流体が膨張機63にて膨張する。これにより、廃熱回収装置6,6aにおける廃熱の回収効率を向上することができる。
廃熱回収装置6,6aでは、コンプレッサ42からの給気を熱源とする圧縮空気熱交換器621が設けられてもよい。この場合、圧縮空気熱交換器621は、配管61上においてポンプ65と排気熱交換器622との間に配置される。廃熱回収装置6b,6cでは、コンプレッサ42からの給気を熱源とする圧縮空気熱交換器621が省略され、原動機3からの廃熱として排気の廃熱のみが排気熱交換器622aにより回収されてもよい。
廃熱回収装置6,6a〜6cでは、原動機3のジャケット冷却水を熱源として作動流体であるR4310meeを加熱する他の熱交換器がさらに設けられてもよい。廃熱回収装置6,6aでは、ジャケット冷却水を熱源とする熱交換器は、配管61上においてポンプ65と排気熱交換器622との間に配置される。廃熱回収装置6b,6cでは、ジャケット冷却水を熱源とする熱交換器は、配管61上においてポンプ65と圧縮空気熱交換器621との間に配置される。また、廃熱回収装置6b,6cでは、圧縮空気熱交換器621に代えて、上述のジャケット冷却水を熱源とする熱交換器が設けられてもよい。
原動機システム1,1a〜1cでは、原動機3の最大出力は適宜変更されてよい。原動機3は、例えば、2サイクル・ガスエンジンであってもよい。この場合、コンプレッサ42により加圧された吸気である圧縮空気は「掃気」と呼ばれ、給気路31は掃気路と呼ばれる。また、原動機3は、ガスエンジン以外の内燃機関であってもよく、内燃機関以外の原動機であってもよい。
廃熱回収装置6,6a〜6cは、原動機システム以外の様々な設備において利用可能であり、廃熱回収装置6,6a〜6cには、様々な装置の廃熱を熱源として作動流体であるR4310meeを加熱する熱交換器が設けられてよい。この場合であっても、廃熱回収装置6,6a〜6cでは、上記と同様に、比較的高温の熱源から廃熱を効率良く安定して回収することができる。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
2 過給機付き原動機
3 原動機
6,6a〜6c 廃熱回収装置
63 膨張機
64 凝縮器
65 ポンプ
66 再生器
621 圧縮空気熱交換器
622,622a 排気熱交換器

Claims (5)

  1. 廃熱回収装置であって、
    装置からの廃熱を熱源として作動流体であるR4310meeを加熱する熱交換器と、
    前記熱交換器にて加熱された作動流体を膨張させて機械的エネルギーを回収する膨張機と、
    前記膨張機にて膨張させた作動流体を凝縮して液化する凝縮器と、
    前記凝縮器にて液化された作動流体を前記熱交換器へと送出するポンプと、
    を備えることを特徴とする廃熱回収装置。
  2. 請求項1に記載の廃熱回収装置であって、
    前記熱交換器から前記膨張機へと導かれる作動流体が超臨界状態であることを特徴とする廃熱回収装置。
  3. 請求項1または2に記載の廃熱回収装置であって、
    前記装置が、原動機であり、
    前記熱源が、前記原動機の排気であることを特徴とする廃熱回収装置。
  4. 請求項3に記載の廃熱回収装置であって、
    前記ポンプと前記熱交換器との間に配置され、前記原動機へと供給される加圧された吸気を熱源として前記ポンプから送出された作動流体を加熱する他の熱交換器をさらに備えることを特徴とする廃熱回収装置。
  5. 請求項4に記載の廃熱回収装置であって、
    前記膨張機と前記凝縮器との間、および、前記他の熱交換器と前記熱交換器との間に配置され、前記膨張機から前記凝縮器へと導かれる作動流体により、前記他の熱交換器から前記熱交換器へと導かれる作動流体を加熱する再生器をさらに備えることを特徴とする廃熱回収装置。
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