JP2015029363A - 共用操作棒 - Google Patents

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裕之 森山
Hiroyuki Moriyama
裕之 森山
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Abstract

【課題】どのような先端工具でもアタッチメント部に取り付けた後に手元で自由に角度調整できる共用操作棒を提供する。【解決手段】共用操作棒1を、筒状の操作棒本体2と、操作棒本体の一端側に設けられたアタッチメント部3と、操作棒本体の他端側に設けられた傾動操作部4と、操作棒本体と傾動操作部との間に設けられた第1の傾動機構20と、操作棒本体とアタッチメント部との間に設けられた第2の傾動機構30とを具備して構成する。第1の傾動機構は、傾動操作部と一体に動く第1の末端側球状体22と、操作棒本体の内部に支持された動力伝達機構の末端に設けられて第1の末端側球状体に従動する第2の末端側球状体23とを具備する。第2の傾動機構は、アタッチメント部と一体に動く第1の先端側球状体32と、操作棒本体の内部の動力伝達機構の先端に設けられて第1の先端側球状体に従動する第2の先端側球状体33とを具備する。【選択図】図2

Description

本発明は、操作棒本体の先端部に各種先端工具を取り付けて使用するための間接活線作業用の共用操作棒に関し、特に、先端工具の角度を手元で可変できるようにした共用操作棒に関する。
高圧配電線の活線作業においては、充電部からの距離を保って作業を行う間接活線工法が採用されている。このような間接活線工法においては、例えば、特許文献1等に示されるような、多種多用な先端工具を着脱可能に接続する共用操作棒(絶縁操作棒、ホットスティック等とも称する)が用いられる。
このような従来の共用操作棒100は、図6示されるように、絶縁性部材で構成された長尺に形成された操作棒本体101と、その先端部に設けられて電力設備の間接活線作業のために用いられる各種先端工具のジョイト部102が装着可能なアタッチメント本体103と、末端部に設けられて別の共用操作棒や延長用の足し棒を着脱自在に装着可能なジョイント部104とを有して構成されている。
操作棒本体101は、直線状に延びる円柱状の部材であり、操作棒本体101の軸方向の先端部に位置する先端側棒部101aと、この先端側棒部に続いて形成された中間棒部101bと、この中間棒部に続いて形成されて作業者が手で握ることが可能な径に形成された末端側棒部101cを有している。先端側棒部101aと中間棒部101bと末端側棒部101cは、一体に形成されており、例えばFRP(繊維強化プラスチック)から構成されている。
なお、操作棒本体101の先端側棒部101aと中間棒部101bとの間には、合成ゴムから構成された円錐台状の雨切りツバ105が設けられ、この雨切りツバ105により、先端側棒部101aに付着した雨が中間棒部10bおよび末端側棒部101cに沿って流下するのを阻止するようにしている。
また、操作棒本体101の中間棒部101bと末端側棒部101cとの間には、限界ツバ106が設けられ、この限界ツバ106により、作業者が握っても感電しない部分と、握ると感電する可能性がある部分との境界を作業者に注意喚起するようにしている。共用操作棒101を操作する作業者は、限界ツバ106より基体側に位置する末端側棒部101cのみを手で握ることにより間接活線作業を行うようにしている。
特開2008−79432号公報
しかしながら、このような従来の共用操作棒においては、先端工具を一旦アタッチメント本体に取り付けると、先端工具の共用操作棒に対する角度が固定されるため、作業位置によっては、高圧架線等の作業部位に対してアプローチする方向が決まってしまう。このため、無理な姿勢で作業をしなければならなくなり、作業者の体力消耗を招き、また、手元が高圧架線に接近してしまう等の不都合がある。
このような不都合を解消するために、先端工具に共用操作棒に対する角度を調整できる機構を設けることも考えられるが、そのような先端工具の角度調整を行う場合には、一旦作業を中断して先端工具を作業者の手元まで寄せ、作業者によって先端工具の角度を直接調整し直す必要があり、先端工具の角度が不適切であれば、再度角度調整を行う必要があり、非常に手間がかかり、作業時間を無断に浪費してしまう不都合がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、上述した不都合を解消し、どのような先端工具でもアタッチメント部に取り付けた後に手元で自由に角度を調整できるようにすることで、先端工具の角度調整を容易に行えるようにすると共に作業時間の短縮を図ることができ、また、無理な体制での作業を回避することが可能な共用操作棒を提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明に係る共用操作棒は、筒状の操作棒本体と、前記操作棒本体の一端側に設けられて先端工具が着脱自在に装着可能なアタッチメント部と、前記操作棒本体の他端側に設けられて操作可能な傾動操作部と、前記操作棒本体と前記傾動操作部との間に設けられた第1の傾動機構と、前記操作棒本体と前記アタッチメント部との間に設けられた第2の傾動機構と、を具備し、前記第1の傾動機構は、前記傾動操作部と一体をなして動く第1の末端側球状体と、前記操作棒本体の内部に支持された動力伝達機構の末端に形成され、前記第1の末端側球状体と動力伝達可能に当接する第2の末端側球状体とにより構成され、前記第2の傾動機構は、前記アタッチメント部と一体をなして動く第1の先端側球状体と、前記操作棒本体の内部の前記動力伝達機構の先端に形成され、前記第1の先端側球状体と動力伝達可能に当接する第2の先端側球状体とにより構成されていることを特徴としている。
したがって、傾動操作部を操作して操作棒本体に対する角度を変えると、この傾動操作部と一体をなす第1の末端側球状体が回転または変位し、これと動力伝達可能に当接している第2の末端側球状体が第1の末端側球状体の回転または変位に伴って変位する。そして、この第2の末端側球状体の変位が動力伝達機構を介して第2の先端側球状体に伝達されて第2の先端側球状体が変位し、これと動力伝達可能に当接している第1の先端側球状体が第2の先端側球状体の変位に伴って回転または変位し、この第1の先端側球状体と一体をなして動くアタッチメント部の操作棒本体に対する角度が変更される。
したがって、共用操作棒の手元の操作で、アタッチメント部の角度を任意に調節することが可能となるので、作業箇所に対する共用操作棒のアプローチの方向を任意に調節することが可能となり、また、先端工具の角度を変えるために作業時にアタッチメント部を手元に寄せる必要がなくなる。
ここで、前記動力伝達機構としては、前記操作棒本体の内部に傾動可能に支持された複数の伝達ロッドを直列に連結して構成するものであってもよい。各伝達ロッドの連結は、球体継手やユニバーサルジョイント等の自在継手を介して連結するようにするとよい。
また、第1の末端側球状体と第2の末端側球状体との間の動力伝達、及び、第1の先端側球状体と第2の先端側球状体との間の動力伝達は、球状体同士の接触部位の摩擦抵抗を大きくするために球状体を滑りにくい材質で構成したり、球状体の表面に滑りにくい材質の層を設けるものであってもよいが、前記第1の末端側球状体と前記第2の末端側球状体のそれぞれの表面、及び、前記第1の先端側球状体と前記第2の先端側球状体のそれぞれの表面に、互いに噛みあう凹凸を形成したり、傾動操作部からの操作力をより確実に伝達するために、前記第1の末端側球状体と前記第2の末端側球状体、及び、前記第1の先端側球状体と前記第2の先端側球状体は、互いに離反することがないように当接状態を保持する保持部材を周囲に設けたりするようにしてもよい。
さらに、棒状部に対して傾動操作部やアタッチメント部が、傾動操作部に操作力を加えない通常時において、操作棒本体の軸方向を向くようにするために、第1の傾動機構に、前記第1の末端側球状体と前記第2の末端側球状体との周囲を覆うコイルばねを前記傾動操作部と前記操作棒本体との間に配置し、また、前記第2の傾動機構に、前記第1の先端側球状体と前記第2の先端側球状体との周囲を覆うコイルばねを前記アタッチメント部と前記操作棒本体との間に配置するようにしてもよい。
なお、コイルばねは、引張りばね(引きばね)でも圧縮ばね(押しばね)でも採用可能であるが、第1の末端側球状体と第2の末端側球状体、及び、第1の先端側球状体と前記第2の先端側球状体をそれぞれ互いに押圧する方向に付勢するためには、引っ張りばねを用いるようにするとよい。
以上述べたように、本発明に係る共用操作棒によれば、操作棒本体と、この操作棒本体の一端側に設けられて先端工具が着脱自在に装着可能なアタッチメント部と、操作棒本体の他端側に設けられて操作可能な傾動操作部とを有して構成し、操作棒本体と傾動操作部との間に、傾動操作部と一体をなして動く第1の末端側球状体と、操作棒本体の内部に支持された動力伝達機構の末端に設けられて第1の末端側球状体と動力伝達可能に当接する第2の末端側球状体とにより構成された第1の傾動機構を設け、操作棒本体とアタッチメント部との間に、アタッチメント部と一体をなして動く第1の先端側球状体と、動力伝達機構の先端に設けられて第1の先端側球状体と動力伝達可能に当接する第2の先端側球状体とにより構成された第2の傾動機構を設けたので、傾動操作部を操作して操作棒本体に対する角度を変更すると、アタッチメント部の操作棒本体に対する角度を変更することが可能となり、どのような先端工具でもアタッチメント部に取り付けた後に、その先端工具を手元に寄せなくても、手元の操作で自由に角度を調整することが可能となる。
このため、先端工具の角度調整を共用操作棒の手元で容易に行うことが可能となるので、作業性を高めることができると共に作業時間の短縮を図ることができ、また、無理な体制での作業を回避することが可能となる。
図1は、本発明に係る共用操作棒を示す図である。 図2は、本発明に係る共用操作棒の内部機構を示す断面図である。 図3は、本発明に係る共用操作棒の第1の傾動機構と第2の傾動機構の部分を示す拡大断面図である。 図4は、本発明に係る共用操作棒において、傾動操作部を傾動させてアタッチメント部を傾動させた状態を示す断面図である。 図5は、本発明に係る共用操作棒の第1の傾動機構と第2の傾動機構の他の例を示す拡大断面図である。 図6は、従来の共用操作棒を示す図である。
以下、本発明に係る共用操作棒の実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。
図1及び図2において、本発明に係る共用操作棒の全体構成図が示されており、共用操作棒1は、操作棒本体2と、この操作棒本体2の先端に先端工具を着脱自在に装着可能なアタッチメント部3と、操作棒本体2の末端に傾動操作可能な傾動操作部4とを有して構成されている。
尚、操作棒本体2の軸方向において、アタッチメント部3が設けられている側を先端側、傾動操作部4が設けられている側を末端側としている。
操作棒本体2は、絶縁性の長尺かつ中空(パイプ状)に形成された直線状の筒状形状のもので、その軸方向の末端寄りの部分には感電事故を防止するための限界つば5が設けられている。この限界つば5を境に末端側が握っても感電しない部分であり、また、限界つば5より先端側が握ると感電する可能性がある部分となっており、限界つば5と傾動操作部4との間に作業者が握持可能なグリップ部6が設けられ、作業者は、このグリップ部6とそれより末端側を握持して作業することが要請される。また、操作棒本体2の限界つば5よりも先端側(限界つば5とアタッチメント部3との略中央)には、降雨時の水切り用の鍔(水切りつば7)が嵌合固定されている。これら限界つば5と水切りつば7は、軟質の合成ゴムによって構成されている。
アタッチメント部3は、設置短絡器具等の先端工具のジョイント部10を装着するためのもので、ジョイント部10が装着されるアタッチメント本体11の周面には、円柱状の突起で構成された一対の係止用突起12が、周方向で反対側となる位置に径方向外側に向かって突設されている(180°位相がずれた位置に放射方向に突出されている)。また、アタッチメント本体11の上面には、ほぼ中央に図示しない孔が形成され、アタッチメント本体11の内側に形成された空間からこの孔を介して凸状部材13が突設されている。この凸状部材13は、アタッチメント本体11内の空間に収容された図示しない内臓スプリングにより突出方向に常時付勢されており、軸方向に変位可能となっている。
なお、アタッチメント部8に装着される先端工具のジョイント部10は、アタッチメント本体11が差込可能となるよう末端が開口された有底円筒状に形成され、その周面には、対向する2箇所にT字状の図示しない係合溝が形成されている。
また、アタッチメント部3の末端側の端部には、外周面から外側へ突設されたフランジ15が設けられ、このフランジ15とアタッチメント本体11との間には、外周に軸方向に沿って雄ネジが形成されたネジ軸部16と、このネジ軸部16に螺合して操作棒本体2の軸方向に螺進退可能に取り付けられ、アタッチメント本体11に装着される先端工具をロックするロックナット17が設けられている。
したがって、先端工具のジョイント部10に共用操作棒1のアタッチメント本体11を挿入し、その状態でアタッチメント本体11を回動させて係止用突起12をジョイント部10の係合溝に係合させた後に、取り付け状態のガタつきを防止するために、ロックナット17を回してこのロックナット17を先端工具のジョイント部10に当接させることでロック状態を形成するようにしている。
傾動操作部4は、前記操作棒本体2のグリップ部6と略等しい径に形成された棒状のもので、先端部には外周面から外側へ突設されたフランジ18が設けられ、また、末端部には、別の共用操作棒や延長用の足し棒を着脱自在に装着可能なジョイント部19が設けられている。
そして、図3にも示されるように、操作棒本体2と傾動操作部4との間には、第1の傾動機構20が設けられ、また、操作棒本体2とアタッチメント部3との間には、第2の傾動機構30が設けられている。
第1の傾動機構20は、傾動操作部4の先端に取り付けたロッド21の先端に固定されて、傾動操作部4と一体をなして動く第1の末端側球状体22と、前記操作棒本体2の内部に支持された動力伝達機構40の末端に固定され、第1の末端側球状体22と当接する第2の末端側球状体23とにより構成されている。
この例においては、操作棒本体2の末端に第1の末端側球状体22を摺動可能に保持する第1のホルダ24が固定されており、第1のホルダ24は、その周囲に形成された締結フランジ24aを操作棒本体2の末端の周面に形成された締結フランジ2aと突き合わせ、接着材又は図示しないネジにより軸方向に締結させている。また、第1のホルダ24には、操作棒本体側が第1の末端側球状体22の径よりも大きく、末端側が第1の末端側球状体22の径よりも小さく開口された受容部24bが形成され、この第1のホルダ24の受容部24bで第1の末端側球状体22が操作棒本体側へは変位するが、末端側へは受容部24bから抜けないようになっている。
また、第1のホルダ24の締結フランジ24aと傾動操作部4のフランジ18との間には、それぞれのフランジに固着されて第1のホルダ24と傾動操作部4とを互いに引き寄せる方向に常時付勢されたコイルばね(引っ張りばね)25が設けられている。
この第1の末端側球状体22と第2の末端側球状体23の周囲に設けられたコイルばね25により、第1の末端側球状体22と第2の末端側球状体23とが傾動操作部4を傾動させた場合でも互いに押圧し合うような力が付勢され、また、傾動操作部4を操作していない通常時においては、傾動操作部4の軸方向を操作棒本体2の軸方向と一致させるようにしている。
そして、コイルばね25の周囲には、一端が傾動操作部4のフランジ18の背面に係止され、他端が操作棒本体2の締結フランジ2aの背面に係止される円筒状のカバー26により覆われている。このカバー26は、合成ゴム等の弾性材で構成され、傾動操作部4の傾動操作に伴って変形する弾性変形可能なやわらかい材質で形成されている。
また、第2の傾動機構30は、アタッチメント本体11の末端に取り付けたロッド31の先端に固定されて、アタッチメント本体11と一体をなして動く第1の先端側球状体32と、前記操作棒本体2の内部に支持された動力伝達機構40の先端に固定され、第1の先端側球状体32と当接する第2の先端側球状体33とにより構成されている。
この例においては、操作棒本体2の先端に第1の先端側球状体32を摺動可能に保持する第2のホルダ34が固定されており、第2のホルダ34は、その周囲に形成された締結フランジ34aを操作棒本体2の先端の周面に形成された締結フランジ2bと突き合わせ、接着材又は図示しないネジにより軸方向に締結させている。また、第2のホルダ34には、操作棒本体側が第1の先端側球状体32の径よりも大きく、先端側が第1の先端側球状体32の径よりも小さく開口された受容部34bが形成され、この第2のホルダ34の受容部34bで第1の先端側球状体32が操作棒本体側へは変位するが、先端側へは受容部34bから抜けないようになっている。
また、第2のホルダ34の締結フランジ34aとアタッチメント部3のフランジ15との間には、それぞれのフランジに固着されて第2のホルダ34とアタッチメント部3とを互いに引き寄せる方向に常時付勢されたコイルばね(引っ張りばね)35が設けられている。
この第1の先端側球状体32と第2の先端側球状体33の周囲に設けられたコイルばね35により、第2の先端側球状体33が変位した場合でも第1の先端側球状体32と第2の先端側球状体33とが互いに押圧し合うような力が付勢され、また、傾動操作部4を操作していない通常時においては、アタッチメント部3の軸方向を操作棒本体2の軸方向と一致させるようにしている。
そして、コイルばね35の周囲には、一端がアタッチメント部3のフランジ15の背面に係止され、他端が操作棒本体2の締結フランジ2bの背面に係止される円筒状のカバー36により覆われている。このカバー36は、合成ゴム等の弾性材で構成され、アタッチメント部3の傾動に伴って弾性変形するやわらかい材質で形成されている。
前記第1の末端側球状体22と前記第2の末端側球状体23の互いに当接する表面、及び、前記第1の先端側球状体32と前記第2の先端側球状体33の互いに当接する表面には、互いに噛みあう凹凸22a,23a,32a,33aが形成され、第1の末端側球状体22を回転または変位させれば、これに当接する第2の末端側球状体23が滑ることなく変位するようになっており、また、第2の先端側球状体33が変位すれば、これに当接する第1の先端側球状体32が滑ることなく回転または変位するようになっている。
なお、各球状体の表面に形成される凹凸22a,23a,32a,33aは、それぞれの球状体の全周に形成されるものであっても、球状体同士が当接する範囲のみに形成されるものであってもよい。
また、この例においては、第1の末端側球状体22、第2の末端側球状体23、及び第2の先端側球状体33は、同じ径の大きさに形成され、これに対して、第1の先端側球状体32は、これらの球状体に比べて相対的に小さい径に形成されている。
操作棒本体2の内部に設けられる動力伝達機構40は、操作棒本体2の内部に傾動可能に支持された複数の伝達ロッド41を直列に連結して構成されている。具体的には、操作棒本体2の内部において、伝達ロッド41の中央に設けられた球体42を操作棒本体2の内壁から突設された環状の軸受け部43により回動可能に保持し、隣合う伝達ロッド41の端部同士を球体継手等の自在継手44で連結するようにしている。
ここで用いられる自在継手44は、伝達ロッド41の傾動によりそれぞれの伝達ロッド41の軸方向で互いに連結する部位がずれることから、幾分遊びを持たせた構造とすることが好ましく、この例では、隣り合う伝達ロッド41の一方のロッドの先端に球体44aを設け、他方のロッドの先端に、この球体44aが摺動する有底の円筒部44bを設けた構造となっている。
以上の構成において、共用操作棒1の先端部へ先端工具を装着した後に、作業をする場合には、片方の手で操作棒本体2のグリップ部6を握り、もう片方の手で傾動操作部4を握って先端工具を作業部位にアプローチし、作業途中において先端工具の共用操作棒1に対する傾きを変更したい場合には、片方の手で操作棒本体2のグリップ部6を握った状態で、もう片方の手で傾動操作部4を操作棒本体2に対して傾動させる。
すると、図4に示されるように、傾動操作部4と一体をなす第1の末端側球状体22が回転し、これと動力伝達可能に当接している第2の末端側球状体23が第1の末端側球状体22の回転に伴って変位する。
この際、第1の末端側球状体22の回転に伴い第2の末端側球状体23は、伝達ロッド41の中間部に設けられた球体42を中心として傾動し、大きく弧を描くように変位するので、第1の末端側球状体22の第1のホルダ24で支持している位置が固定であると第1の末端側球状体22と第2の末端側球状体23との当接状態が離れる恐れもある。
このような不都合は、各球状体の表面に形成された凹凸22a,23a,32a,33aの大きさを調整することで対応することも可能であるが、本構成例においては、第1のホルダの締結フランジ24aと傾動操作部4のフランジ18との間に設けられたコイルばね25を引張りばねとし、第1のホルダ24の軸受部24bを操作棒本体側に大きく開口した形状としているので、第2の末端側球状体23に対して第1の末端側球状体22を押し付けるように当接させることが可能となり、当接状態が不用意に離れて球状体同士が滑ることがなくなる。
そして、この第2の末端側球状体23の変位は、動力伝達機構40の各伝達ロッド41を介して第2の先端側球状体33に伝達され、これと動力伝達可能に当接している第1の先端側球状体32が第2の先端側球状体33の変位に伴って回転し、これと一体をなして動くアタッチメント部3の操作棒本体2に対する角度が変更される。
ここでも、第2の先端側球状体33は、伝達ロッド41の中間部に設けられた球体42を中心として傾動し、大きく弧を描くように変位するので、第1の先端側球状体32の第2のホルダ34で支持している位置が固定であると第1の先端側球状体32と第2の先端側球状体33との当接状態が離れる恐れがあるが、第2のホルダ34の締結フランジ34aとアタッチメント部8のフランジ15との間に設けられたコイルばね35を引張りばねとし、第2のホルダ34の軸受部34bを操作棒本体側に大きく開口する形状としているので、第1の先端側球状体32に対して第2の先端側球状体33を押し付けるように当接させることが可能となり、当接状態が不用意に離れて球状体同士が滑ることがなくなる。
したがって、共用操作棒1の手元の操作で、アタッチメント部3の角度を任意に調節することが可能となるので、作業箇所に対する共用操作棒1のアプローチの方向を任意に調節することが可能となり、また、先端工具の角度を変えるために作業時にアタッチメント部3を手元に寄せる必要がなくなる。
また、上述した例において、第1の傾動機構20及び第2の傾動機構30を構成する球状体は、第1の末端側球状体22、第2の末端側球状体23、及び第2の先端側球状体33が、同じ径の大きさに形成され、これに対して、第1の先端側球状体32の径は、これらの球状体に比べて相対的に小さい径に形成されているので、傾動操作部4の傾動角が小さい場合でも、アタッチメント部3の傾動角を大きくすることが可能となる。
なお、以上の構成においては、各球状体の表面に凹凸22a,23a,32a,33aを設けて、傾動操作部4からの動力を伝達するものであったが、第1の末端側球状体22の動きを第2の末端側球状体23へ確実に伝達し、また、第2の先端側球状体33の動きを第1の先端側球状体32へ確実に伝達するために、図5に示されるように、第1の末端側球状体22と第2の末端側球状体23、及び、第1の先端側球状体32と第2の先端側球状体33を、互いに当接した状態を保持するように周囲を弾性材からなる保持部材50で覆うようにしてもよい。
このような構成においても、傾動操作部4の操作棒本体2に対する角度を変更すると、第1の末端側球状体22の変位が第2の末端側球状体23に伝達され、第2の末端側球状体23の変位は、動力伝達機構40の各伝達ロッド41を介して第2の先端側球状体33に伝達され、この第2の先端側球状体33の変位は第1の先端側球状体32に伝達され、この第1の先端側球状体32と一体をなして動くアタッチメント部3の操作棒本体2対する角度が変更されるので、前記構成例と同様の作用効果を奏することが可能となる。
1 共用操作棒
2 操作棒本体
3 アタッチメント部
4 傾動操作部
20 第1の傾動機構
22 第1の末端側球状体
23 第2の末端側球状体
25 コイルばね
35 コイルばね
30 第2の傾動機構
32 第1の先端側球状体
33 第2の先端側球状体
41 伝達ロッド
22a,23a,32a,33a 凹凸
50 保持部材

Claims (5)

  1. 筒状の操作棒本体と、
    前記操作棒本体の一端側に設けられて先端工具が着脱自在に装着可能なアタッチメント部と、
    前記操作棒本体の他端側に設けられて傾動操作可能な傾動操作部と、
    前記操作棒本体と前記傾動操作部との間に設けられた第1の傾動機構と、
    前記操作棒本体と前記アタッチメント部との間に設けられた第2の傾動機構と、を具備し、
    前記第1の傾動機構は、前記傾動操作部と一体をなして動く第1の末端側球状体と、前記操作棒本体の内部に支持された動力伝達機構の末端に設けられ、前記第1の末端側球状体と動力伝達可能に当接する第2の末端側球状体とにより構成され、
    前記第2の傾動機構は、前記アタッチメント部と一体をなして動く第1の先端側球状体と、前記操作棒本体の内部の前記動力伝達機構の先端に設けられ、前記第1の先端側球状体と動力伝達可能に当接する第2の先端側球状体とにより構成されている
    ことを特徴とする共用操作棒。
  2. 前記動力伝達機構は、前記操作棒本体の内部に傾動可能に支持された複数の伝達ロッドを直列に連結して構成されていることを特徴とする請求項1記載の共用操作棒。
  3. 前記第1の末端側球状体と前記第2の末端側球状体のそれぞれの表面、及び、前記第1の先端側球状体と前記第2の先端側球状体のそれぞれの表面には、互いに噛みあう凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の共用操作棒。
  4. 前記第1の末端側球状体と前記第2の末端側球状体、及び、前記第1の先端側球状体と前記第2の先端側球状体は、互いに離反することがないように当接状態を保持する保持部材が周囲に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の共用操作棒。
  5. 前記第1の傾動機構には、前記第1の末端側球状体と前記第2の末端側球状体との周囲を覆うコイルばねが前記傾動操作部と前記操作棒本体との間に配され、
    前記第2の傾動機構には、前記第1の先端側球状体と前記第2の先端側球状体との周囲を覆うコイルばねが前記アタッチメント部と前記操作棒本体との間に配されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の共用操作棒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105321762A (zh) * 2015-10-16 2016-02-10 国网山东莱州市供电公司 一种顶部可调整的令克棒

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