JP2015027147A - インバータ装置 - Google Patents

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武田 勇一
Yuichi Takeda
勇一 武田
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Abstract

【課題】上下アーム短絡防止のためのデッドタイムの最小化を図る。
【解決手段】上アーム11及び下アーム12と、上アーム11を駆動する上アーム駆動回路13と、下アーム12を駆動する下アーム駆動回路14と、上アーム駆動回路13にOFF制御信号を入力すると同時に下アーム駆動回路14にON制御信号を入力する制御回路2と、上アーム11のゲート電圧Vgs1を監視して上アーム11のOFF状態検知信号を下アーム駆動回路14に入力する上アーム電圧検知回路21とを備え、下アーム駆動回路14が制御回路2からのON制御信号及び上アーム電圧検知回路21からのOFF状態検知信号の両方を受け付けたときに下アーム12のゲート端子120AをON駆動する。
【選択図】図4

Description

本発明は、インバータ装置に関するものである。
従来、上アーム及び下アームを直列接続してなるインバータ装置では、図6に示すように、スイッチング動作の際に上下アームの短絡を防止するため、デッドタイムDTを設定していた。このデッドタイムDTは、損失の増加等の原因となるので、その最小化を図るために、特許文献1に示すように、一方のアームにおけるオフ指令信号を受けたスイッチング素子のゲート電圧を監視して、このゲート電圧が所定の基準電圧以下になった場合にターンオフを検出するとともに、他方のアーム(対向アーム)におけるスイッチング素子をターンオンさせるものがある。
しかしながら、一方のアームのゲート電圧が所定の基準電圧以下になった直後に対抗アームをターンオンさせると、対抗アームのdi/dtの大きさにより、IGBTの寄生容量を通ってゲートを流れる電流が、ゲート抵抗によりゲート電圧が再度上昇し、わずかなゲート電流でも誤点孤しやすい状況となる。したがって、結果として基準電圧はほぼ0Vに設定せざるを得なくなり、当初の目的であるデッドタイムを最小化するには至らないという問題が発生する。
加えて、例えばIGBT素子等のスイッチング素子は、低電流時においてターンオフ時間が長くなるという性質がある。したがって、特許文献1に示すようなインバータ装置では、低電流時に一方のアームのスイッチング素子のターンオフを検出して対向アームにおけるスイッチング素子をターンオンさせた場合に、電圧の下がりが遅く、上下アームの短絡が発生するという問題がある。
上記のような低電流時における上下アーム短絡を防止するために、前記特許文献1では、ターンオフ時に負荷側に流れるターンオフ電流を監視して、このターンオフ電流が所定の設定値以上の場合は対向アームにおけるIGBT素子のターンオンを遅延させている。
しかしながら、対向アームにおけるIGBT素子のターンオンを遅延させることは、デッドタイムの延長に他ならず、前記上下アーム短絡防止のためのデッドタイムDTの増加を招くという問題がある。
特開2002−272131号公報
そこで本発明は、上下アームの短絡を防止するためのデッドタイムの最小化を図ることを主たる所期課題とするものである。
すなわち本発明に係るインバータ装置は、互いに直列に接続された上アーム及び下アームと、前記上アームを駆動する上アーム駆動回路と、前記下アームを駆動する下アーム駆動回路と、前記上アームのゲート端子及び前記上アーム駆動回路の間に設けられた上アームゲート抵抗と、前記下アームのゲート端子及び前記下アーム駆動回路の間に設けられた下アームゲート抵抗と、前記上アームのゲート端子及び前記上アームゲート抵抗の間に一端が接続され、スイッチ素子を有する上アーム誤点弧防止ラインと、前記下アームのゲート端子及び前記下アームゲート抵抗の間に一端が接続され、スイッチ素子を有する下アーム誤点弧防止ラインと、上アーム又は下アームの一方である第1アームの駆動回路にOFF制御信号を入力すると同時に他方である第2アームの駆動回路にON制御信号を入力する制御回路と、前記第1アームのゲート電圧を監視して、当該ゲート電圧が所定の閾値以下のOFF状態となったときに、前記第2アームの駆動回路に前記第1アームのOFF状態検知信号を入力する電圧検知回路とを備え、前記第2アームの駆動回路が、前記制御回路から入力されるON制御信号及び前記電圧検知回路から入力される前記第1アームのOFF状態検知信号の両方を受け付けたときに第2アームをON駆動し、前記第1アームの誤点弧防止ラインが、前記第2アームの駆動回路に前記第1アームのOFF状態検知信号が入力されると同時にON駆動されることを特徴とする。
このようなものであれば、第2アームの駆動回路が、第1アームの駆動回路にOFF制御信号が入力されると同時に入力されるON制御信号と、第1アームのゲート電圧が所定の閾値以下となったときに入力される第1アームのOFF状態検知信号との両方を受け付けたときに、第2アームをON駆動するので、上下アームの短絡を防止しながら、デッドタイムを最小化することができる。また、前記上アームのゲート端子及び前記上アーム駆動回路の間に接続され、上アーム駆動回路にOFF制御信号が入力されると同時にONされる上アーム誤点弧防止ラインと、前記下アームのゲート端子及び前記下アーム駆動回路の間に接続され、下アーム駆動回路にOFF制御信号が入力されると同時にONされる下アーム誤点弧防止ラインとを備えるので、OFF制御信号を受けたアームにおいて、当該アームの寄生容量が放電等したとしてもゲート抵抗に電流が流れないので、ゲート抵抗によりゲート電圧Vgsが再度上昇することを防止し、誤点孤を防止することができる。
また、本発明に係るインバータ装置は、互いに直列に接続された上アーム及び下アームと、前記上アームを駆動する上アーム駆動回路と、前記下アームを駆動する下アーム駆動回路と、前記上アームのゲート端子及び前記上アーム駆動回路の間に設けられた上アームゲート抵抗と、前記下アームのゲート端子及び前記下アーム駆動回路の間に設けられた下アームゲート抵抗と、前記上アームのゲート端子及び前記上アームゲート抵抗の間に一端が接続され、スイッチ素子を有する上アーム誤点弧防止ラインと、前記下アームのゲート端子及び前記下アームゲート抵抗の間に一端が接続され、スイッチ素子を有する下アーム誤点弧防止ラインと、上アーム又は下アームの一方である第1アームの駆動回路にOFF制御信号を入力すると同時に他方である第2アームの駆動回路にON制御信号を入力する制御回路と、前記第1アームのドレイン電圧を監視して、当該ドレイン電圧が所定の閾値以下のOFF状態となったときに、前記第2アームの駆動回路に前記第1アームのOFF状態検知信号を入力する電圧検知回路とを備え、前記第2アームの駆動回路が、前記制御回路から入力されるON制御信号及び前記電圧検知回路から入力される前記第1アームのOFF状態検知信号の両方を受け付けたときに第2アームをON駆動し、前記第1アームの誤点弧防止ラインが、前記第2アームの駆動回路に前記第1アームのOFF状態検知信号が入力されると同時にON駆動されることを特徴とする。
このようなものであれば、第2アームの駆動回路が、第1アームの駆動回路にOFF制御信号が入力されると同時に入力されるON制御信号と、第1アームのドレイン電圧が所定の閾値以下となったときに入力される第1アームのOFF状態検知信号との両方を受け付けたときに、第2アームをON駆動するので、デッドタイムを最小化することができる。また、前記上アーム誤点弧防止ライン及び前記下アーム誤点弧防止ラインを備えるので、OFF制御信号を受けたアームにおいて、当該アームの寄生容量が放電等したとしてもゲート抵抗に電流が流れないので、ゲート抵抗によりゲート電圧Vgsが再度上昇することを防止し、誤点孤を防止することができる。
また、前記電圧検知回路が、前記第1アームがOFF状態となったときに、前記第1アームのゲート端子を短絡させて完全にOFF状態にすることが望ましい。
これならば、第2アームをON駆動させるときに、第1アームを完全にOFFの状態にするので、上下アームの短絡の防止を一層確実にすることができる。
このように構成した本発明によれば、上下アームの短絡を防止するためのデッドタイムの最小化を図ることができる。
本実施形態におけるインバータ回路の構成を示す図。 同実施形態のスイッチング素子の構成を示す拡大図。 従来のインバータ装置におけるスイッチング動作を示す図。 同実施形態におけるスイッチング動作を示す図。 同実施形態におけるFWD有無によるモジュール損失を示す図。 従来のインバータ装置におけるデッドタイムを示す図。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係るインバータ装置100は、図1に示すように、互いに直列に接続された上アーム11及び下アーム12と、上アーム11を駆動する上アーム駆動回路13と、下アーム12を駆動する下アーム駆動回路14と、上アーム11のゲート端子110A及び上アーム駆動回路13の間に設けられた上アームゲート抵抗17と、下アーム12のゲート端子120A及び下アーム駆動回路14の間に設けられた下アームゲート抵抗18と、ゲート端子110A及び上アームゲート抵抗17の間に接続され、スイッチ素子151を有する上アーム誤点弧防止ライン15と、ゲート端子120A及び下アームゲート抵抗18の間に接続され、スイッチ素子161を有する下アーム誤点弧防止ライン16と、上アーム駆動回路13及び下アーム駆動回路14を制御する制御回路2と、上アーム11のゲート電圧Vgs1を検知する上アーム電圧検知回路21と、下アーム12のゲート電圧Vgs2を検知する下アーム電圧検知回路22と、を有する。なお、上アーム11及び下アーム12からなるスイッチング回路と、上アーム駆動回路13と、下アーム駆動回路14と、上アーム誤点弧防止ライン15と、下アーム誤点弧防止ライン16と、上アームゲート抵抗17と、下アームゲート抵抗18とによりインバータ回路1が構成される。
上アーム11及び下アーム12は、図2に示すように、それぞれSiCを用いたMOSFET(電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子である。なお、図1及び図2における符号111及び121は、MOSFETのソース及びドレイン間に生じる寄生ダイオードである。
上アーム駆動回路13及び下アーム駆動回路14は、前記各アーム11、12のゲート端子(制御端子)110A又は120Aにゲート電圧Vgsを印加して、各アーム11、12のON/OFFを切り替えるものである。
上アーム11のゲート端子110Aと上アーム駆動回路13との間には、ゲート端子110Aに印加される電流を制限するゲート抵抗17が設けられている。また、下アーム12のゲート端子120Aと下アーム駆動回路14との間には、ゲート端子120Aに印加される電流を制限するゲート抵抗18が設けられている。
上アーム誤点弧防止ライン15は、一端が上アーム11のゲート端子110Aとゲート抵抗17との間に接続されており、SiCを用いたトランジスタ等のスイッチ素子151を有する。ここで、上アーム誤点弧防止ライン15の他端は上アーム11のソース端子側に接続されている。
下アーム誤点弧防止ライン16は、一方の端部が下アーム12のゲート端子120Aとゲート抵抗18との間に接続されており、SiCを用いたトランジスタ等のスイッチ素子161を有する。ここで、下アーム誤点弧防止ライン16の他端は下アーム12のソース端子側に接続されている。
制御回路2は、図1に示すように、各アーム11、12それぞれのON/OFFを交互に切り替えるためのON/OFF制御信号と、各アーム誤点弧防止ライン15、16それぞれのON/OFFを切り替えるための誤点弧防止制御信号とを各アーム11、12の駆動回路13、14に入力するものである。ここで、上アーム駆動回路13に入力されるON/OFF制御信号と下アーム駆動回路14に入力されるON/OFF制御信号との間にデットタイムが設けられていない。つまり、制御回路2は、一方のアーム駆動回路にOFF制御信号を入力すると同時に、他方のアーム駆動回路にON制御信号を入力する。
上アーム電圧検知回路21は、上アーム11のゲート電圧Vgs1を検知して、ゲート電圧Vgs1が所定の閾値TL以下となった場合に、下アーム駆動回路14及び制御回路2に上アーム11のOFF状態検知信号を入力するものである。
下アーム電圧検知回路22は、下アーム12のゲート電圧Vgs2を検知して、ゲート電圧Vgs2が所定の閾値TL以下となった場合に、上アーム駆動回路13及び制御回路2に下アーム12のOFF状態検知信号を入力するものである。
ここで、前記所定の閾値TLは、電圧レベルにおいてON状態からOFF状態に切り替わる(ターンオフ)電圧である。なお、所定の閾値TLは、各アーム11、12同士の短絡を防止できるように設定されていれば良く、例えば使用するスイッチング素子の種類等、インバータ装置100の使用状態等に合わせて適宜設定される。
また、上アーム電圧検知回路21及び下アーム電圧検知回路22は、それぞれが検知対象としている当該アーム11、12のゲート電圧Vgsが所定の閾値TL以下となった場合に、他方のアーム駆動回路にOFF状態検知信号を入力すると同時に、当該アームのゲート端子を短絡させて完全にOFF状態にする。
しかして、本実施形態の上アーム駆動回路13及び下アーム駆動回路14は、制御回路2からON制御信号が入力された場合には、当該ON制御信号と、上アーム電圧検知回路21又は下アーム電圧検知回路22から入力される他方のアームのOFF状態検知信号とを用いて、各アーム11、12をON駆動する。なお、上アーム駆動回路13及び下アーム駆動回路14は、制御回路2からOFF制御信号が入力された場合には、当該OFF信号を用いて、各アーム11、12をOFFにする。
また、制御回路2は、上アーム電圧検知回路21又は下アーム電圧検知回路22からOFF状態検知信号を受け付けると同時に、OFFされている側のアーム駆動回路に、当該アームのアーム誤点弧防止ラインをONさせる誤点弧防止制御信号を入力する。これにより、ON駆動される側のアームと、OFFされている側のアーム誤点弧防止ラインとが同時にONする。
例えば、上アーム駆動回路13に制御回路2からOFF制御信号が入力された場合には、当該上アーム駆動回路13は、上アーム11のゲート端子110AをOFFにする。このとき、下アーム駆動回路14には、前記上アーム駆動回路13にOFF信号が入力されると同時にON制御信号が入力される。ここで、上アーム11のゲート電圧Vgs1が所定の閾値TL以下となった場合に、上アーム電圧検知回路21が下アーム駆動回路14及び制御回路2にOFF状態検知信号を入力する。そして、下アーム駆動回路14は、前記ON制御信号と、上アーム電圧検知回路21から入力される上アーム11のOFF状態検知信号との両方を受け付けたときに、下アーム12をON駆動する。これと同期して、制御回路2は、上アーム駆動回路13に上アーム誤点弧防止ライン15をONさせる誤点弧防止制御信号を入力し、誤点弧防止制御信号を受け付けた上アーム駆動回路13は、上アーム誤点弧防止ライン15をON駆動する。
以下、このように構成されたインバータ装置100の動作とともに、従来のインバータ装置に対してデットタイムが短縮できることを説明する。
まず、インバータ装置100は、図3及び図4に示すように、上アーム11がON状態の場合、所定のタイミングで制御回路2から上アーム駆動回路13にOFF制御信号が入力されるとともに、下アーム駆動回路14にON制御信号が入力される(ステップS1)。ここで、上アーム駆動回路13は、制御回路2からのOFF制御信号を受け付け、上アーム11のゲート端子110AをOFFにする。OFFにされたゲート端子110Aにおけるゲート電圧Vgs1は、徐々に下がっていく。下アーム駆動回路14は、制御回路2からのON制御信号を受け付けた後、上アーム11のOFF状態検知信号を受け付けるまで待機状態となる。なお、前記所定のタイミングは、インバータ装置100のスイッチング周期により定まり、インバータ装置100の用途に合わせて適宜設定される。
ここで、従来のインバータ装置における制御内容について説明する。従来のインバータ装置は、図3に示すように、上アーム駆動回路13にOFF制御信号が入力された後に、上アーム11と下アーム12との間の短絡を防止するために、予め定められたデッドタイムDT(従来)を確保している。そして、従来のインバータ装置は、デッドタイムDT(従来)の経過後に下アーム駆動回路14にON制御信号を入力して、下アーム12のゲート端子120Aにゲート電圧Vgs2を印加させる(ステップS2z)。
以上の通り、従来の制御方法では、デッドタイムDT(従来)が予め定められているので、OFF制御信号が入力された一方のアームのゲート電圧がOFF状態(上下アーム短絡の危険性が低い)であるにも関らず、他方のアームにON制御信号を出さない冗長な期間(図3に示すZ期間)が生じる。
次に、本実施形態のインバータ装置100におけるステップS1以降の制御内容を説明する。
本実施形態のインバータ装置100では、図4に示すように、上アーム駆動回路13にOFF制御信号が入力されると、上アーム11のゲート電圧Vgs1が下がり、所定の閾値TLよりゲート電圧Vgs1が低くなる。ここで、上アーム電圧検知回路21は、ゲート電圧Vgs1が所定の閾値TL以下となったことを検知して、上アーム11のゲート端子110Aを短絡させ、上アーム11を完全OFF状態にする。同時に、上アーム電圧検知回路21は、下アーム駆動回路14及び制御回路2に上アーム11のOFF状態検知信号を入力する。これにより、下アーム駆動回路14は、既に受け付けている制御回路2からのON制御信号と、上アーム電圧検知回路21からの上アーム11のOFF状態検知信号との両方を受付けたので、下アーム12のゲート端子120Aにゲート電圧Vgs2を印加することで、下アーム12をON駆動する。また、制御回路2は、上アーム電圧検知回路21からOFF状態検知信号を受け付けると同時に、上アーム駆動回路13に、上アーム誤点弧防止ライン15をONさせる誤点弧防止制御信号を入力する。これにより、ON駆動される下アーム12と、上アーム誤点弧防止ライン15とが同時にONする(ステップS2)。
そして、下アーム12におけるゲート電圧Vgs2が所定の電圧まで上昇し、下アーム12がON状態となる(ステップS3)。
その後、上記ステップS1〜S3と同様の制御をすることにより、ON状態となるアームを下アーム12から上アーム11に切り替えることができる。これらの動作を繰り返すことによって、インバータ装置100は、上アーム11及び下アーム12のスイッチング動作を行う。
<本実施形態の効果>
このように構成したインバータ装置100によれば、下アーム駆動回路14が、上アーム駆動回路13にOFF制御信号が入力されると同時に入力されるON制御信号と、上アーム電圧検知回路21から入力される上アーム11のOFF状態検知信号との両方を受け付けたときに下アーム12をON駆動するので、ゲート電圧Vgs1の降下速度に応じて、冗長な期間を含まない最適なデッドタイムDTとなる。したがって、デッドタイムDTを最小化することができる。また、上アーム11のゲート端子及び上アーム駆動回路13の間に接続され、上アーム駆動回路13にOFF制御信号が入力されると同時にONされる上アーム誤点弧防止ライン15と、下アーム12のゲート端子及び下アーム駆動回路14の間に接続され、下アーム駆動回路14にOFF制御信号が入力されると同時にONされる下アーム誤点弧防止ライン16とを備えるので、OFF制御信号を受けたアームにおいて、当該アームの寄生容量が放電等したとしてもゲート抵抗に電流が流れないので、ゲート抵抗によりゲート電圧Vgsが再度上昇することを防止し、誤点孤を防止することができる。
また、上アーム電圧検知回路21が、ゲート電圧Vgs1が所定の閾値TL以下となったときに上アーム11のゲート端子110Aを短絡させるので、下アーム12をON駆動させるときに上アーム11が完全にOFFの状態となり、上アーム11と下アーム12との間の短絡を確実に防止することができる。
さらに、従来のインバータ装置では、寄生ダイオードのVf特性が良くないためにMOSFETと並列でFWD(フリーホイールダイオード)が実装されていた。これに対し、本実施形態のインバータ装置100は、デッドタイムDTを最小化することができるので、寄生ダイオード111又は寄生ダイオード121に流れる還流電流を可及的に最小化でき、インバータ回路1からFWDを削除することができる。加えて、本実施形態のインバータ装置100は、図5に示すように、FWDを削除したことによるモジュール損失を低減することができる。
加えて、上アーム誤点弧防止ライン15及び下アーム誤点弧防止ライン16を備えるので、OFF制御信号を受けたアームにおいて、IGBTの寄生容量が放電等したとしてもゲート抵抗17、18に電流が流れないので、ゲート抵抗17、18によりゲート電圧Vgsが再度上昇することを防止し、誤点孤を防止することができる。
<その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、上アーム電圧検知回路21又は下アーム電圧検知回路22は、上アーム11又は下アーム12のゲート電圧Vgsを監視するものに限定されず、上アーム11又は下アーム12のドレイン電圧Vdsを監視するものであっても良い。
また、上アーム誤点弧防止ライン15及び下アーム誤点弧防止ライン16の他端は、各アーム11、12のソース端子側に接続されるものに限られず、例えば接地されている構成等、各アーム11、12の寄生容量が放電等したとしてもゲート抵抗17、18に電流が流れないように構成されていれば良い。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・インバータ装置
1 ・・・インバータ回路
11 ・・・上アーム(第1アーム)
12 ・・・下アーム(第2アーム)
13 ・・・上アーム駆動回路
14 ・・・下アーム駆動回路
15 ・・・上アーム誤点弧防止ライン
16 ・・・下アーム誤点弧防止ライン
2 ・・・制御回路
21 ・・・上アーム電圧検知回路
22 ・・・下アーム電圧検知回路

Claims (3)

  1. 互いに直列に接続された上アーム及び下アームと、
    前記上アームを駆動する上アーム駆動回路と、
    前記下アームを駆動する下アーム駆動回路と、
    前記上アームのゲート端子及び前記上アーム駆動回路の間に設けられた上アームゲート抵抗と、
    前記下アームのゲート端子及び前記下アーム駆動回路の間に設けられた下アームゲート抵抗と、
    前記上アームのゲート端子及び前記上アームゲート抵抗の間に一端が接続され、スイッチ素子を有する上アーム誤点弧防止ラインと、
    前記下アームのゲート端子及び前記下アームゲート抵抗の間に一端が接続され、スイッチ素子を有する下アーム誤点弧防止ラインと、
    上アーム又は下アームの一方である第1アームの駆動回路にOFF制御信号を入力すると同時に他方である第2アームの駆動回路にON制御信号を入力する制御回路と、
    前記第1アームのゲート電圧を監視して、当該ゲート電圧が所定の閾値以下のOFF状態となったときに、前記第2アームの駆動回路に前記第1アームのOFF状態検知信号を入力する電圧検知回路とを備え、
    前記第2アームの駆動回路が、前記制御回路から入力されるON制御信号及び前記電圧検知回路から入力される前記第1アームのOFF状態検知信号の両方を受け付けたときに第2アームのゲート端子をON駆動し、
    前記第1アームの誤点弧防止ラインが、前記第2アームの駆動回路に前記第1アームのOFF状態検知信号が入力されると同時にON駆動されることを特徴とするインバータ装置。
  2. 互いに直列に接続された上アーム及び下アームと、
    前記上アームを駆動する上アーム駆動回路と、
    前記下アームを駆動する下アーム駆動回路と、
    前記上アームのゲート端子及び前記上アーム駆動回路の間に設けられた上アームゲート抵抗と、
    前記下アームのゲート端子及び前記下アーム駆動回路の間に設けられた下アームゲート抵抗と、
    前記上アームのゲート端子及び前記上アームゲート抵抗の間に一端が接続され、スイッチ素子を有する上アーム誤点弧防止ラインと、
    前記下アームのゲート端子及び前記下アームゲート抵抗の間に一端が接続され、スイッチ素子を有する下アーム誤点弧防止ラインと、
    上アーム又は下アームの一方である第1アームの駆動回路にOFF制御信号を入力すると同時に他方である第2アームの駆動回路にON制御信号を入力する制御回路と、
    前記第1アームのドレイン電圧を監視して、当該ドレイン電圧が所定の閾値以下のOFF状態となったときに、前記第2アームの駆動回路に前記第1アームのOFF状態検知信号を入力する電圧検知回路とを備え、
    前記第2アームの駆動回路が、前記制御回路から入力されるON制御信号及び前記電圧検知回路から入力される前記第1アームのOFF状態検知信号の両方を受け付けたときに第2アームのゲート端子をON駆動し、
    前記第1アームの誤点弧防止ラインが、前記第2アームの駆動回路に前記第1アームのOFF状態検知信号が入力されると同時にON駆動されることを特徴とするインバータ装置。
  3. 前記電圧検知回路が、前記第1アームがOFF状態となったときに、前記第1アームのゲート端子を短絡させて完全にOFF状態にする請求項1又は2記載のインバータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017046414A (ja) * 2015-08-25 2017-03-02 住友電気工業株式会社 電力変換回路の制御方法
JP2019092311A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 トヨタ自動車株式会社 電力変換装置

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