JP2015024767A - ガラスラン取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】特にコーナー部においてしわ等の局所的な変形の発生を抑制することができるガラスラン取付構造を提供する。【解決手段】サイドドア30を構成するアウターパネル33およびインナーパネル35の窓開口部31の端部にドアガラス39を案内するガラスラン1が狭まれて固定されているガラスラン取付構造において、前記アウターパネル33および前記インナーパネル35の端部に、それぞれ互いのパネルに近づく方向から離れる方向に屈曲する屈曲部33a、35aが設けられ、さらに、前記屈曲部33a、35aから前記アウターパネル33および前記インナーパネル35の端部33b、35bの先端に向かって互いの間隔が広がっていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、自動車等の車両のドアにおいて、ドアガラスの昇降を案内するとともに車体構造内部への水等の液体の浸入を防止するため窓開口部の端部に取り付けられるガラスランの取付構造に関する。
自動車等の車両のフロントサイドドアやリヤサイドドア等のドアガラスが昇降するドアにおいては、ドアガラスの昇降を案内するとともに車体構造内部への水等の液体の浸入を防止するため窓開口部の端部に樹脂もしくはゴム製のガラスランが取り付けられる。
このガラスランの取付構造としては、例えば車外寄りのアウターパネルと車内寄りのインナーパネルとの間に引っ掛け片を挟ませて固定する方法がある(例えば、特許文献1、2を参照)。
図5に従来のガラスラン取付構造を示す。図5は、自動車等の車両の側面に取り付けられるサイドドアの端部の断面図である。図5に示したように、ガラスラン取付構造はアウターパネル133とインナーパネル135との間にガラスラン101が取り付けられている。
アウターパネル133とインナーパネル135とは、例えば、自動車用冷間圧延鋼板や自動車用高張力鋼板などの自動車用薄鋼板をプレス成形して、略矩形状の窓用開口を形成し、双方の周縁部へのヘミング加工により結合され、必要に応じてスポット溶接されて、プレスドアを構成している。
アウターパネル133は、端部に屈曲部133aが設けられている。屈曲部133aは、向かい合うインナーパネル135に向かう方向から窓用開口の方向(ドアガラスの方向)に向かってパネルが屈曲している。インナーパネル135も、アウターパネル133と同様に、端部に屈曲部135aが設けられている。屈曲部135aは、向かい合うアウターパネル133に向かう方向から窓用開口の方向に向かってパネルが屈曲している。
屈曲部133aからパネル先端側の先端部133bと屈曲部135aからパネル先端側の先端部135bは互いに略平行となっている。
前記したアウターパネル133とインナーパネル135の窓用開口には、ガラスラン101が取り付けられている。ガラスラン101は、底壁102と、前記底壁102の車外側の端部から立設された車外側側壁103と、前記底壁102の車内側の端部から立設された車内側側壁104と、を備えており、断面略コ字形状に形成されている。
底壁102は、略平坦状に形成されている。底壁102は、車外側と車内側の両端に引き抜き防止片109、110がそれぞれ形成されている。引き抜き防止片109は、底壁102の車外側端部から突出し、アウターパネル133の屈曲部133a近傍に当接している。引き抜き防止片110は、底壁102の車内側端部から突出し、インナーパネル135の屈曲部135a近傍に当接している。
車外側側壁103は、その先端部から車外側に折り返され且つアウターパネル133の車外側の表面に当接する車外側カバーリップ105と、前記先端部から車内側側壁104側に延伸された車外側シールリップ106と、を備えている。
車内側側壁104は、その先端部から車外側に折り返され且つインナーパネル135の車内側の表面に当接する車内側カバーリップ107と、前記先端部から車外側側壁103側に延伸された車内側シールリップ108と、を備えている。
特開2006−205796号公報 特開2012−116275号公報
図5に示したガラスラン取付構造や特許文献1、2に示されたガラスランの取付構造は、窓用開口(窓開口部)のガラスランの取付部分にコーナーが含まれるような場合は、当該コーナーでガラスランにしわ等の局所的な変形が発生する。
即ち、従来のガラスラン取付構造は、図5に示したように、先端部133b、135bが互いに平行となっているので、ガラスラン101の車外側側壁103や車内側側壁104が広がるように変形しようとすることに対して、先端部133b、135bの面で位置規制を行っている。この場合、窓用開口のコーナー部においては、ガラスラン1は、先端部133b、135bの屈曲部133a、135a側で当接している部分では、コーナーの外側に位置するために引っ張られる状態とり、先端部133b、135bのパネル先端側で当接している部分では、コーナーの内側に位置するために圧縮される状態となるが、コーナーの内側、外側ともに同じ面で位置規制をすべく押さえているのでガラスラン101に局所的な変形(しわ)が発生してしまう。
ガラスランにしわが発生すると、当該ガラスランの位置が所定の位置からずれ、密着性(シール性)が低下し、水漏れ等液体の浸入を許してしまうという問題があった。
本発明は、かかる問題を解決することを目的とするものである。すなわち、本発明は、特にコーナー部においてしわ等の局所的な変形の発生を抑制することができるガラスラン取付構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された本発明のガラスラン取付構造は、窓開口部が設けられて車両用ドアを構成するアウターパネルおよびインナーパネルの前記窓開口部の端部にドアガラスを案内するガラスランが狭まれて固定されているガラスラン取付構造において、前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記端部に、それぞれ互いのパネルに近づく方向から離れる方向に屈曲する屈曲部が設けられ、前記屈曲部から前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記端部の先端に向かって互いのパネルの間隔が広がっていることを特徴としている。
請求項2に記載された本発明のガラスラン取付構造は、請求項1に記載のガラスラン取付構造において、前記窓開口部のコーナー部では、前記屈曲部から前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記端部の先端の間隔が前記窓開口部の平坦部よりも狭くなっていることを特徴としている。
請求項3に記載された本発明のガラスラン取付構造は、請求項1または2に記載のガラスラン取付構造において、前記ガラスランに設けられた引き抜き防止片が、前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記屈曲部よりも前記窓開口部から離れる側で当接していることを特徴としている。
請求項4に記載された本発明のガラスラン取付構造は、請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載のガラスラン取付構造において、前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記端部の先端に、互いのパネルに向かって折り返された折返し部が形成されていることを特徴としている。
請求項1に記載された本発明のガラスラン取付構造によれば、アウターパネルとインナーパネルの端部に屈曲部を設け、屈曲部からパネル先端に向かってアウターパネルとインナーパネルの間隔が広がるようにしている。そのため、アウターパネルとインナーパネルが最も接近する屈曲部でガラスランを位置規制することとなり、面で無く点で規制できるために、パネル先端の位置規制が緩くなって、ガラスランのしわ等の局所的な変形を抑制することができる。
また、上記構造によってアウターパネルとインナーパネルによって車両用ドアを構成した際に断面がハ字状に先端に向かって広がりを有することとなる。そのため、ガラスランのパネル先端に沿う部分は位置規制を受けにくくなり、窓開口部の平坦部と同じ体勢を保持することができる。したがって、一定断面のガラスランで、ガラスランに設けられたシールリップの体勢を一定に通すことができるため、ドアガラスに対する密着性の低下を抑制できる。
また、屈曲部によって、アウターパネルとインナーパネル間の距離が狭い部分が形成されるので、ガラスランが抜けにくくなり、ガラスランの取り付け強度を確保することができる。
また、屈曲部からパネル先端に向かってアウターパネルとインナーパネルの間隔が広がるようにすることで、パネル面がガイド面となるため、ガラスランの組み付け性が向上する。
請求項2に記載された本発明のガラスラン取付構造によれば、窓開口部のコーナー部では、屈曲部からアウターパネルおよびインナーパネルの先端の間隔が窓開口部の平坦部よりも狭くなっているので、コーナー部でのガラスランの広がり変形を抑制しながらシール圧の確保も可能となる。
請求項3に記載された本発明のガラスラン取付構造によれば、ガラスランに設けられた引き抜き防止片が、アウターパネルとインナーパネルの屈曲部よりも窓開口部から離れる側で当接しているので、ガラスランの抜けに対して、屈曲部が壁となるため、ガラスランが抜けにくくなる。
請求項4に記載された本発明のガラスラン取付構造によれば、アウターパネルおよびインナーパネルの端部の先端が、互いのパネルに向かって折り返された折り返し部が形成されているので、ガラスランのドアガラスと当接するシールリップ間の距離を狭めることができ、取り付けられた時点でのシールリップのシール圧を確保することができる。
本発明の一実施形態にかかるガラスラン取付構造を有する自動車の側面図である。 本発明の一実施形態にかかるガラスラン取付構造を示した断面図である。 コーナー部におけるガラスラン取付構造を示した断面図である。 他の実施形態にかかるガラスラン取付構造を示した断面図である。 従来のガラスラン取付構造を示した断面図である。
次に、本発明の一実施形態にかかるガラスラン取付構造を図面を参照して説明する。図1は、車両の一例としての自動車41の側面図である。図2および図3は、本発明の一実施形態にかかるガラスラン取付構造を示した断面図である。
以下、自動車41の前後方向に対する相対的な位置が前方の部分を前側といい、自動車41の前後方向に対する相対的な位置が後方の部分を後側といい、自動車41の車幅方向に対する相対的な位置が車内寄りの部分を車内側といい、自動車41の車幅方向に対する相対的な位置が車外寄りの部分を車外側という。
自動車41の側部には、サイドドア30が開閉自在に設けられている。サイドドア30は、例えば、前ドアヒンジ式のヒンジドア構造の車両用ドアであって、図2などに示すように、車外側のドアパネルであるアウターパネル33と、車内側のドアパネルであるインナーパネル35と、を備えている。なお、本実施形態では、図1に示したような前側のみにドアがあって、後側は荷台となっている自動車41で説明するが、それに限らず、セダンやハッチバックなど後側が座席であって、サイドドアが前側と後側にある形態の自動車であってもよい。その場合は、以下に説明するガラスラン取付構造は、前側のサイドドアに限らず、後側のサイドドアに適用してもよい。
アウターパネル33とインナーパネル35とは、アウターパネル33の周縁部のヘミング加工により結合され、必要に応じてスポット溶接されて、プレスドアを構成している。アウターパネル33とインナーパネル35とは、例えば、自動車用冷間圧延鋼板や自動車用高張力鋼板などの自動車用薄鋼板をプレス成形して、略矩形状の窓開口部31が形成されている。
サイドドア30の窓開口部31の端部には、ドアガラス39を案内するとともに、車体構造内部への水等の液体の浸入を防止するため、ガラスラン1が取り付けられている。ガラスラン1は、図2などに示すように、アウターパネル33とインナーパネル35に挟まれて固定されている。また、サイドドア30には、ドアガラス39が昇降可能に設けられている。
本発明の一実施形態にかかるガラスラン取付構造は、図2に示したように、少なくとも、アウターパネル33とインナーパネル35とが組み付けられたサイドドア30の窓開口部31に、ガラスラン1が取り付けられて構成されている。図2は図1のI−I線に沿う断面図である。
図2において、アウターパネル33は、その端部に屈曲部33aが設けられている。屈曲部33aは、向かい合うインナーパネル35に向かう方向からドアガラス39(窓開口部31)の方向に向かってアウターパネル33が屈曲している部分である。インナーパネル35も、アウターパネル33と同様に、その端部に屈曲部35aが設けられている。屈曲部35aは、向かい合うアウターパネル33に向かう方向からドアガラス39の方向に向かってインナーパネル35が屈曲している部分である。即ち、屈曲部33a、35aは、それぞれ互いのパネル(アウターパネル33またはインナーパネル35)に近づく方向から離れる方向に屈曲している。
屈曲部33aの先端部33b側は、車外側に向かって、インナーパネル35との間隔が広がるような角度に曲がっている。屈曲部35aの先端部35b側は、車内側に向かって、アウターパネル35との間隔が広がるような角度に曲がっている。つまり、先端部33bと先端部35bとの間隔が、屈曲部33aと屈曲部35aとの間隔よりも広がっている。即ち、屈曲部33a、35aからアウターパネル33およびインナーパネル35の端部の先端に向かって互いの間隔が広がっている。したがって、図2に示したように、先端部33bと先端部35bは、アウターパネル33とインナーパネル35を組み合わせた断面視で略ハ字状となっている。
なお、屈曲部33aと屈曲部35aとの間隔は、図5に示した従来のガラスラン取付構造における屈曲部133aと屈曲部135aとの間隔よりも狭くなっている。
ガラスラン1は、底壁2と、前記底壁2の車外側の端部から立設された車外側側壁3と、前記底壁2の車内側の端部から立設された車内側側壁4と、を備えており、断面が、略コ字形状かつ左右対称に形成されている。ガラスラン1は、公知の押出成形によって一体成形されており、例えば、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)やオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)など、耐候性や止水性などに優れた弾性材料や合成樹脂などから構成されている。
底壁2は、略平坦状に形成されている。底壁2は、車外側と車内側の両端に引き抜き防止片9、10がそれぞれ形成されている。底壁2の内側(該底壁2とドアガラス39の縁部とが当接する部分)に、車外側の端部から車外側側壁3に向かって突出した突片と、車内側の端部から車内側側壁4に向かって突出した突片と、が設けられている。
引き抜き防止片9は、底壁2の車外側端部から突出し、アウターパネル33の屈曲部33aよりも奥、つまり、窓開口部から離れる側に当接している。引き抜き防止片10は、底壁2の車内側端部から突出し、インナーパネル35の屈曲部35aよりも奥、つまり、窓開口部から離れる側に当接している。
車外側側壁3は、先端部から車外側に折り返され且つアウターパネル33の車外側の表面に当接する車外側カバーリップ5と、前記先端部から車内側側壁4側に延伸された車外側シールリップ6と、を備えている。
車外側カバーリップ5は、車外側側壁3の先端部から車外側に折り返されるとともに、アウターパネル33の先端部33bの車外側の表面に係合するように形成されている。車外側カバーリップ5は、アウターパネル33の先端部33bを覆うように形成されている。
車外側シールリップ6は、車外側側壁3の先端部から車内側側壁4側に延伸されているとともに、先端部が底壁2側に向かう彎曲形状に形成されている。また、車外側シールリップ6には、該車外側シールリップ6とドアガラス39との摺接部分に、接着材を介して植毛パイル層を設けてもよい。植毛パイル層は、例えば、ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)等のポリエステル樹脂、ポリオレフィン系樹脂などで構成されている。このため、ドアガラス39との摩擦抵抗が低下し、操作性および耐久性が向上する。
車内側側壁4は、先端部から車外側に折り返され且つインナーパネル35の車内側の表面に当接する車内側カバーリップ7と、前記先端部から車外側側壁3側に延伸された車内側シールリップ8と、を備えている。
車内側カバーリップ7は、車内側側壁4の先端部から車外側に折り返されるとともに、インナーパネル35の先端部35bの車内側の表面に係合するように形成されている。車内側カバーリップ7は、インナーパネル35の先端部35bを覆うように形成されている。
車内側シールリップ8は、車内側側壁4の先端部から車外側側壁3側に延伸されているとともに、先端部が底壁2側に向かう彎曲形状に形成されている。また、車内側シールリップ8には、該車内側シールリップ8とドアガラス39との摺接部分に、接着材を介して植毛パイル層を設けてもよい。植毛パイル層は、例えば、ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)等のポリエステル樹脂、ポリオレフィン系樹脂などで構成されている。このため、ドアガラス39との摩擦抵抗が低下し、操作性および耐久性が向上する。
図3に窓開口部のコーナー部におけるガラスラン取付構造を示す。コーナー部とは、略矩形状の窓開口部31の角(コーナー)部分を指すものである。図3は、図1のII−II線に沿う断面図である。図3は、基本的に窓開口部31の平坦部(矩形の辺に相当する部分)である図2と同様の構成となっているが、屈曲部33aと屈曲部35aとの間隔は同じままに、先端部33bと先端部35bとの間隔が図2よりも狭くなっている(図2のa>図3のbの関係となっている)。つまり、アウターパネル33とインナーパネル35を組み合わせた断面視の略ハ字状のハの字の広がり角度が小さくなっている。
したがって、屈曲部33aと屈曲部35aとの間の中心と、先端部33bと先端部35bとの間の中心を結ぶ線Cと、先端部33b若しくは先端部35bと、がなす角度が、窓開口部の平坦部よりもコーナー部の方が小さくなっている(図2のθ1>図3のθ2の関係となっている)。この角度は例えば5〜20°程度(但しθ1>θ2)とすることが好ましい。
このようにすると、アウターパネル33の先端部33bとインナーパネル35の先端部35bが上述したようにハ字状となっているために、先端部33b、35bの屈曲部33a、35a側で位置規制を行う。そのため、ガラスラン1の車外側シールリップ6と車内側シールリップ8の付け根(車外側側壁3、車内側側壁4の端部)への位置規制が緩やかな状態になるため、アウターパネル33とインナーパネル35により構成されるガラスラン1の組み付け部がコーナーを有している場合でも、ガラスラン1へのしわの発生を抑制させることができる。
つまり、アウターパネル33の屈曲部33a、35aから先端部33b、35bに向かっては、ハ字状に先端に向かうほど広がっており、窓開口部のコーナー部であっても先端側に沿うガラスラン1(車外側側壁3、車内側側壁4の端部)は位置規制を受けにくく、窓開口部の平坦部と同じ体勢を保持することができる。したがって、しわ等の局所的変形の発生を抑制することができる。そのため、一定断面のガラスラン1を使用しながら、車外側シールリップ6と車内側シールリップ8のドアガラス39のガラス面への密着性を確保することが可能となる。
また、窓開口部のコーナー部では、ガラスラン1の車外側側壁3、車内側側壁4は大きく外側(アウターパネル33やインナーパネル35側)への広がりを起こす。窓開口部の平坦部ではガラスラン1の形状に従った部分での広がりにとどまるが、コーナー部ではそれがより広がろうとする。そのため、コーナー部では、アウターパネル33とインナーパネル35を組み合わせた断面視の略ハ字状のハの字の広がり角度を平坦部よりも小さくすることで、アウターパネル33とインナーパネル35を支持壁として、広がりを押さえ、車外側シールリップ6と車内側シールリップ8によるシール性を保つことができる。
また、図2や図3に示したように、屈曲部33a、35bに至るまでのアウターパネル33とインナーパネル35のパネル面長さが相対的に長いため、パネル強度を確保することができる。
また、屈曲部33a、35a間の間隔を従来よりも狭くして、引き抜き防止片9、10が、屈曲部33a、35aよりも奥(窓開口部から離れる側)でそれぞれのパネルに当接するようにしたので、ガラスラン1が抜けるためには屈曲部33a、35aを乗り越えることが困難となり、抜けに対して強固になる(抜けにくくなる)。
また、アウターパネル33の屈曲部33aから先端部33bに向かう部分と、インナーパネル35の屈曲部33aから先端部35bに向かう部分がハ字状に広がっていることで、ガラスラン1を組み付けるときにガイド面となるため、組み付け性を向上させることができる。
以上に説明したように、本発明の第1の実施形態にかかるガラスラン1取付構造は、アウターパネル33とインナーパネル35の端部に屈曲部33a、35aが設けられ、屈曲部33a、35aから先端部33b、35bに向かってアウターパネル33とインナーパネル35の間隔が広がるようにしている。そのため、アウターパネル33とインナーパネル35が最も接近する屈曲部33a、35aでガラスラン1を位置規制することとなり、面で無く点で規制できるために、パネル先端の位置規制が緩くなって、ガラスラン1のしわ等の局所的な変形を抑制することができる。
また、上記構造によってアウターパネル33とインナーパネル35によってサイドドア30を構成した際に断面がハ字状に先端に向かって広がりを有することとなる。そのため、ガラスラン1のパネル先端に沿う部分は位置規制を受けにくくなり、窓開口部の平坦部と同じ体勢を保持することができる。したがって、一定断面のガラスラン1で、ガラスラン1に設けられた車外側シールリップ6と車内側シールリップ8の体勢を一定に通すことができるため、ドアガラス39に対する密着性の低下を抑制できる。
また、屈曲部33a、35aを設けることで、アウターパネル33とインナーパネル35間の距離が狭い部分が形成されるので、ガラスラン1が抜けにくくなり、ガラスラン1の取り付け強度を確保することができる。
また、屈曲部33a、35aから各パネル先端に向かってアウターパネル33とインナーパネル35の間隔が広がるようにすることで、パネル面がガイド面となるため、ガラスラン1の組み付け性が向上する。
また、窓開口部のコーナー部では、屈曲部33a、35aからアウターパネル33およびインナーパネル35の先端の間隔が、窓開口部の平坦部よりも狭くなっているので、コーナー部でのガラスラン1の広がり変形を抑制し、ガラスラン1のシールリップの変形を抑制するため、シール圧の確保が可能となる。
また、ガラスラン1に設けられた引き抜き防止片9、10が、アウターパネル33とインナーパネル35の屈曲部33a、35aよりもドアガラス39から離れる側で当接しているので、ガラスラン1の抜けに対して、屈曲部33a、35aが壁となるため、ガラスラン1が抜けにくくなる。
なお、図4に示しように、アウターパネル33の先端部33bの先端にインナーパネル35に向かって折り返された折返し部33cを設け、インナーパネル35の先端部35bの先端にアウターパネル33に向かって折り返された折返し部35cが設けてもよい。
図4のようにすることで、ガラスラン1が取り付けられた時点で、車外側シールリップ6や車内側シールリップ8は設定した位置に配置することが出来、これらのシールリップによるシール圧を確保することができる。また、折返し部33c、35cによってガラスラン1の位置規制ができるため、シール性が向上し、さらに、ガラスラン1を組み付けた後の状態を一定にすることができる。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明のガラスラン取付構造の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
本発明にかかるガラスラン取付構造は、自動車等の車両のドアガラスが昇降する部分において利用することができる。
1 ガラスラン
6 車外側シールリップ
8 車内側シールリップ
30 サイドドア(車両用ドア)
31 窓開口部
33 アウターパネル
33a 屈曲部
33b 先端部
33c 折返し部
35 インナーパネル
35a 屈曲部
35b 端部
35c 折返し部
39 ドアガラス
41 自動車(車両)

Claims (4)

  1. 窓開口部が設けられて車両用ドアを構成するアウターパネルおよびインナーパネルの前記窓開口部の端部にドアガラスを案内するガラスランが狭まれて固定されているガラスラン取付構造において、
    前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記端部に、それぞれ互いのパネルに近づく方向から離れる方向に屈曲する屈曲部が設けられ、前記屈曲部から前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記端部の先端に向かって互いのパネルの間隔が広がっていることを特徴とするガラスラン取付構造。
  2. 前記窓開口部のコーナー部では、前記屈曲部から前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記端部の先端の間隔が前記窓開口部の平坦部よりも狭くなっていることを特徴とする請求項1に記載のガラスラン取付構造。
  3. 前記ガラスランに設けられた引き抜き防止片が、前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記屈曲部よりも前記窓開口部から離れる側で当接していることを特徴とする請求項1または2に記載のガラスラン取付構造。
  4. 前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記端部の先端に、互いのパネルに向かって折り返された折返し部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載のガラスラン取付構造。
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