JP2015023458A - 通信システム、通信システムにおける冗長制御方法、及び、伝送装置 - Google Patents

通信システム、通信システムにおける冗長制御方法、及び、伝送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】現用経路及び予備経路の双方に障害が生じた場合でも、簡易な制御で迅速に別の経路(第三経路)への切り替えを可能にする。
【解決手段】第一及び第二の伝送装置A−Z間に設定された現用経路W及び予備経路Pであって、現用経路W及び予備経路Pの一方についての障害の有無を示す第一の情報を含む制御信号に応じて第一及び第二の伝送装置A,Zによって一方が選択される現用経路W及び予備経路Pと、第一又は第二の伝送装置A,Zにおいて前記第一の情報が現用経路W及び予備経路Pの双方に障害が生じたことを示す第二の情報SF−Rに変更された制御信号を受信することによって有効化され、第一及び第二の伝送装置A,Zによって選択される第三経路と、を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、通信システム、通信システムにおける冗長制御方法、及び、伝送装置に関する。
伝送路や伝送装置(中継装置を含んでよい。)の障害から通信回線(トラフィック)を救済するために、回線(経路)の冗長化は重要な技術であり、これまでに線形プロテクションやリングプロテクションと呼ばれる技術が提供あるいは開発されてきた。これらの技術は、伝送路の一部または或る伝送装置の障害に対して設計された冗長化技術であり、「1+1」あるいは「1:1」等と呼ばれる形態である。
従来の冗長化技術として、下記の特許文献1〜5に記載された技術が知られている。
特許文献1には、ハードウェア回線である現用系及び予備系の双方に障害を検出した場合に、ソフトウェア回線による障害の復旧経路を探索し、探索結果に基づきソフトウェア回線による障害の復旧経路を設定することが記載されている。
特許文献2には、隣り合う光ノード装置間が、第1〜第3光伝送路を用いて相互に接続されるとともに、第1〜第3光伝送路によって形成される3本のリングを用いて障害発生時の回線救済を実行することが記載されている。
特許文献3には、経路制御装置が、第1の経路または第2の経路のリンクが不通になる故障パターンを想定し、第3の経路を、トポロジ情報を参照して計算することが記載されている。
特許文献4には、2つの経路のいずれかで障害が発生した場合、障害が発生しなかった経路に対して無瞬断での切り替えが可能な別の経路を準備し、障害が発生しなかった経路と前記別の経路とで、無瞬断での冗長構成を構築し直すことが記載されている。
特許文献5には、対向装置間でプロテクションモードを一致させるために、APS(Automatic Protection Switching)バイトにモードの変更を要求するコードを新たに定義し、当該コードを含むAPSバイトを相手装置に送信することが記載されている。
特開2006−49953号公報 特開2001−16240号公報 特開2011−171980号公報 特開2008−199284号公報 特開2008−4993号公報
しかしながら、特許文献1〜5に記載の技術は、現用系及び予備系の双方に障害が発生した場合に、いかにして簡易な制御で迅速に別の経路を有効化し、当該別の経路への切り替えを実施するかという観点で、改良の余地がある。
本発明の目的の1つは、現用経路及び予備経路の双方に障害が生じた場合でも、簡易な制御で迅速に別の経路(第三経路)への切り替えを可能にすることにある。
本発明の通信システムの一態様は、第一及び第二の伝送装置間に設定された現用経路及び予備経路であって、前記現用経路及び前記予備経路の一方についての障害の有無を示す第一の情報を含む制御信号に応じて前記第一及び第二の伝送装置によって一方が選択される現用経路及び予備経路と、前記第一又は第二の伝送装置において前記第一の情報が前記現用経路及び前記予備経路の双方に障害が生じたことを示す第二の情報に変更された前記制御信号を受信することによって有効化され、前記第一及び第二の伝送装置によって選択される第三経路と、を備える。
現用経路及び予備経路の双方に障害が生じた場合でも、簡易な制御で迅速に別の経路(第三経路)への切り替えが可能になる。
「1+1」あるいは「1:1」の冗長経路形態の一例を示す図である。 複数のプロテクション経路にAPSを伝送する様子を模式的に示す図である。 図2の例で経路切り替えが正常に行われない場合があることを説明する図である。 GMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)ネットワークにおいて、n:1の冗長形態(アーキテクチャ)に応えるソリューションの一例を説明する図である。 一実施形態に係る冗長経路の提供を説明する概念図である。 図5に例示した冗長経路の提供を実現する設定手順例を説明する図である。 図5に例示した冗長経路の提供を実現する設定手順例を説明する図である。 図5〜図7に例示した構成において現用(W)経路に障害が生じた場合の切り替え動作例を説明する図である。 図5〜図7に例示した構成において現用(W)及び予備(P)の双方の経路に障害が生じた場合の切り替え動作例を説明する図である。 図5〜図7に例示した構成において、現用(W)及び予備(P)の双方の経路に障害が生じた後、P経路が復旧した場合の切り替え動作例を説明する図である。 図5〜図7に例示した構成において、W及びPの双方の経路に障害が生じた後、W経路(又はW及びPの双方の経路)が復旧した場合の切り替え動作例を説明する図である。 図8及び図9に例示した切り替え動作を補足説明する図であって、ノードZ側でW経路に障害が生じた後、ノードA側でP経路に障害が生じた場合の切り替え動作を説明するシーケンス図である。 図8及び図9に例示した切り替え動作を補足説明する図であって、ノードZ側でP経路に障害が生じた後、ノードA側でW経路に障害が生じた場合の切り替え動作を説明するシーケンス図である。 図8及び図9に例示した切り替え動作を補足説明する図であって、ノードZ側でW経路に障害が生じた後、ノードA側でP経路に障害が生じた場合の切り替え動作を説明するシーケンス図である。 図8及び図9に例示した切り替え動作を補足説明する図であって、ノードZ側でP経路に障害が生じた後、ノードZ側でW経路に障害が生じた場合の切り替え動作を説明するシーケンス図である。 図10及び図11に例示した切り替え動作を補足説明する図であって、ノードZ側でW経路の障害が復旧した場合の切り替え動作を説明するシーケンス図である。 図10及び図11に例示した切り替え動作を補足説明する図であって、ノードZ側でP経路の障害が復旧した場合の切り替え動作を説明するシーケンス図である。 図10及び図11に例示した切り替え動作を補足説明する図であって、ノードZ側でW経路の障害が復旧した場合の切り替え動作を説明するシーケンス図である。 図10及び図11に例示した切り替え動作を補足説明する図であって、ノードZ側でP経路の障害が復旧した場合の切り替え動作を説明するシーケンス図である。 図5〜図19に例示したノードA(又はZ)の構成例を示すブロック図である。 図20に例示したAPS処理部の構成例を示すブロック図である。 ITU−T勧告G.8031で規定されているAPSメッセージのフォーマットを示す図である。 図5〜図19に例示したノードB(又はC)の構成例を示すブロック図である。 一実施形態の変形例1を説明する図である。 一実施形態の変形例1を説明する図である。 図24及び図25に例示した変形例1に係るノードB(又はC)の構成例を示すブロック図である。 一実施形態の変形例2を説明する図である。 ITU−T勧告G.709に規定されているOTU/ODU/OPUフレームフォーマットの一例を示す図である。 変形例2に係る切り替え動作例を説明する図である。 変形例2に係る切り替え動作例を説明する図である。 変形例2の切り替え動作例を説明するシーケンス図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。なお、以下の実施形態で用いる図面において、同一符号を付した部分は、特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
図1は、伝送経路(例えば、パス)に関して現用系(ワーク:W)及び予備系(プロテクション:P)を有する、「1+1」あるいは「1:1」の冗長経路形態の一例を示す図である。なお、当該形態を「線形プロテクション」と称することがある。図1では、2つの伝送装置(以下「ノード」と称する。)A及びZ間にW経路及びP経路が設定されている様子を例示している。
ここで、近年、震災等の大規模(広域)な障害に対して、いわゆる第三経路と呼ばれるような「1+1」あるいは「1:1」の冗長形態に対し経路を追加する形での新たな冗長路の提供が求められている。すなわち、例えばW及びPの双方の経路に障害が発生した場合に、図1中に点線で例示するように、更に別の経路(以下「第三経路」と称することがある。)により通信(トラフィック)を救済できるとよい。
しかし、線形プロテクションに対する第三経路に関し、n:1(nはプロテクション数を表し、2以上の整数である。)の冗長形態を提供するアーキテクチャやAPS処理は、例えばITU−T勧告(G.808.1,G.8031等)の標準化規定において未だ検討されていない。その理由の一つとしては、一つのW経路に対して複数のP経路を提供する場合、各P経路用の複数のAPSが一つのW経路に対して定義されることによる技術的課題が解決されていないことが挙げられる。例えば、n:1の冗長形態を実現するには、複数のAPS処理を組み合わせ、かつ、これらAPSの優先処理も考慮する必要がある。
そのため、図2に模式的に例示するように、単純に、複数のP経路のうち代表となるP経路についてのAPSメッセージをミラーリング(複製)して複数のP経路に流しても、ノードA及びZ間でAPS処理の不一致が生じる等して、切り替えが正常に行なわれない(誤動作する)ケースがある。
図3に一例を示す。なお、図3において、「Local State」はノードA又はZでのAPSに関する装置状態を表し、「選択系」はノードA又はZが選択している経路を表し、「三」は第三経路、「W」はW経路がそれぞれ選択されていることを表す。
図3に例示するように、一方のノードAでP経路の障害が検出され、他方のノードZでW及びPの双方の経路について障害が検出されたとする。この場合、ノードZは、P経路に障害が生じたことを示すAPS(SF−P:Signal Fail for Protection)メッセージをP経路及び第三経路の双方に伝送(シグナリング)する。なお、図3において、点線矢印は第三経路を伝送されるAPSメッセージを表している。
対向のノードAは、APS(SF−P)メッセージを第三経路から受信するが、既にP経路の障害を検出して第三経路を選択している状態なので、特にアクションは起こさない(No action)。その後、ノードZが、W経路の復旧を検出したとすると、P経路の障害が残るため、APS(SF−P)メッセージをP経路及び第三経路の双方にシグナリングする。また、ノードZは、復旧したW経路を選択する。
一方、対向のノードAは、第三経路からAPS(SF−P)メッセージを受信するが、この場合も、既にP経路の障害を検出して第三経路を選択している状態なので、特にアクションは起こさない(定義されない動作になる)。したがって、対向のノードZではW経路を選択しているにも関わらず、ノードAでは第三経路を選択し続けることになるため、正常な切り替え(W経路への切り戻し)が実現できない。
別言すると、1:1(又は、1+1)の系を複数設けるアーキテクチャでは、それぞれの系に対して切り替え管理系が個別に必要になる。そうすると、切り替え制御が複雑化し、切り替え時間の短縮化が阻害される。
また、GMPLSネットワークにおいて、n:1の冗長形態(アーキテクチャ)に応えるソリューションとして、RFC4872に定義された「Protection Object」を拡張して第三経路を提供することが知られている。すなわち、GMPLSのシグナリングをW経路(W−LSP:Working Label Switched Path)及びP経路(P−LSP:Protection LSP)の双方に提供し、1+1または1:1の冗長形態に対してリストレーション(R)経路(Restore LSP)を提供する考えが紹介されている(図4参照)。
図4に例示するネットワークは、入口(Ingress)ノードと、出口(Egress)ノードと、複数(例示的に5台)の光クロスコネクトノード(OXC1〜5)と、を備える。また、図4には、符号101で示すW−LSPと、符号102で示すP−LSPと、符号103で示すR−LSPとの3つのLSPが提供される様子を例示している。すなわち、W−LSP101は、Ingressノード−OXC1−OXC2−OXC3−Egressノードを経由するパスである。また、P−LSP102は、Ingressノード−OXC5−OXC4−Egressノードを経由するパスであり、R−LSP103は、Ingressノード−OXC5−OXC3−Egressノードを経由するパスである。
ここで、第三経路に相当するR−LSP103は、W−LSP101及びP−LSP102の一方に障害が発生したことを契機に(別言すると、障害発生後に)、GMPLSのシグナリングによって提供される。すなわち、W−LSP101及びP−LSP102の少なくとも一方が正常でない限り、第三経路を提供することができない。そのため、W−LSP101及びP−LSP102の双方に障害が生じた場合には対応できない。また、例えば、W−LSP101に障害が発生した後にR−LSP103を提供し、さらに、P−LSP102に障害が発生した後にW−LSP101が復旧したとしても、R−LSP103をW−LSP101に切り戻すことができない。これは、GMPLSにおいても、第三経路を提供するには、1:1(又は、1+1)の系を複数設ける、すなわち、複数の切り替え管理系を用いる必要があることに起因する。
したがって、1+1(又は、1:1)の系に対して第三経路を提供するにあたり、両系ともに障害が生じた場合であっても対応可能であり、且つ、複数の切り替え管理系を用いずに(切り替え管理系を一元化して)切り替え時間の短縮化を図ることのできるアーキテクチャが求められる。
そこで、本実施形態では、1+1(又は、1:1)の双方の系(W経路及びP経路の双方)に障害が生じた場合に限って第3経路を提供(有効化)し、W経路又はP経路と第三経路との間の切り替え制御を単一の切り替え管理系にて実施するアーキテクチャを提案する。
具体的には、W経路又はP経路に流す既存APSメッセージに対し、W経路及びP経路の双方に障害が生じていることを示す特定の状態あるいは優先度を新たに定義し、W経路及びP経路の双方に障害が生じた場合に当該APSメッセージを第三経路に流す。第三経路を経由するノード(あるいはインタフェースカードやポートでもよい)は、受信したAPSメッセージの状態あるいは優先度が特定のものである場合に限り、APSメッセージ及びトラフィックの転送を許可する。なお、APSメッセージは制御信号の一例であり、トラフィックは主信号(クライアント信号)の一例である。これにより、単一のAPS処理を用いて、特定の状態あるいは優先度に限り第三経路を有効化し、第三経路にAPSメッセージ及びトラフィックが通るような仕組み(アーキテクチャ)を実現できる。その概念図の一例を図5に示す。
図5には、ノードA及びノードZ間にW経路及びP経路が設定されており、ノードA−ノードB−ノードC−ノードZを経由する経路が第三経路として設定される様子を例示している。ノードA及びZは、第一及び第二の伝送装置の一例であり、ノードB及びCは、第三経路が経由する第三の伝送装置の一例である。なお、ノードAに隣接するノードB(又はノードZに隣接するノードC)は、同一ノードA(又はZ)内のインタフェースカードやポートであってもよい。
図5の例では、ノードA(又はZ)は、P経路へシグナリングするAPSメッセージと同じAPSメッセージを隣接するノードB(又はC)へもシグナリングする。ただし、ノードB及びCは、隣接するノードA及びZから受信したAPSメッセージが特定の状態あるいは優先度でない限り、第三経路の有効化は行なわない。
W及びPの双方の経路に障害が生じると、ノードA又はZは、シグナリングするAPSメッセージの優先度(あるいは状態。以下、同様。)を特定の優先度に変更する。これにより、特定の優先度をもつAPSメッセージがノードB又はCで受信されることになり、ノードB又はCを起点として第三経路の有効化が実施される。
APSメッセージの優先度の一例としては、図22にて後述するように、P経路に障害が生じていることを示すSF−P(Signal Fail for Protection)、W経路に障害が生じていることを示すSF(Signal Fail for Working)、復旧待ち状態を示すWTR(Wait to Restore)、要求無しを示すNR(No Request)等がある。これらの優先度(情報)は、W経路及びP経路の一方についての障害の有無を示す第一の情報の一例として位置付けることができる。これに対し、後述するように本実施形態において新たに定義する優先度であるSF−R(Signal Fail for Restoration)は、上記第一の情報に対する第二の情報の一例として位置付けることができる。SF−Rは、W経路及びP経路の双方に障害が生じていることを示す情報の仮称である。
図6及び図7に、図5に例示したアーキテクチャを実現する概念図及び設定手順について示す。例示的に、既存の「1+1」または「1:1」の冗長形態におけるプロテクションがAPSにて提供されているパス、並びに、当該パスが含まれるネットワークに加えて、第三経路を設定する場合を考える。
具体的には、図6及び図7に示すように、W経路及びP経路が設定されているノードA−ノードZ間に対して、ノードB−ノードD−ノードCを経由する経路を第三経路として設定する場合を考える。なお、ノードB及びCは、既述のとおり、隣接するノードA及びZとは別のノードでもよいし、同じノードA及びZ内のインタフェースカードやポートでもよい。以下、便宜的に、B及びCは、ノードA及びZとは別のノードとして説明する。また、第三経路上の中間ノードであるノードDは、2以上存在する場合もあるし、存在しない場合もある。さらに、W経路、P経路及び第三経路のいずれについても、双方向切り替えの動作を想定する。
図6に例示するように、まず、ユーザコマンドによる冗長要求(第三経路の要求)(あるいは、ノード装置A又はZから要求でもよい)に応じて、管理装置Mを起動する(S1)。管理装置Mは、例示的に、いわゆるNMS(Network Management System)や、PCE(Path Computation Element)で実現される。
管理装置Mは、ノードA−ノードZ間で既存の経路とは交錯しない、ノードB及びCを経由する経路をトポロジ情報等に基づいて計算する(経路探索:S2)。管理装置Mは、探索結果に基づき、第三経路を経由する該当ノードA,B,D,C及びZに対してそれぞれ第三経路のパス設定を実行する(S3)。
そして、図7に例示するように、管理装置Mは、ノードA及びZに対し、APSメッセージを隣接するノードB及びCに送信する設定と、ノードB及びCに対し、受信したAPSメッセージを終端する設定とを実施する(S4)。別言すると、管理装置Mは、ノードA−B間、及び、ノードZ−C間のそれぞれに対し、APSメッセージの伝送区間を設定する。ノードA及びZが隣接するノードB及びCに送信するAPSメッセージは、P経路へ送信するAPSメッセージと同じであるが、W及びPの双方の経路に障害が発生しない限り、それぞれノードB及びCで終端され、対向のノードZ又はAには届かない。
上記の設定に応じて、ノードA(又はZ)は、図20〜図22にて後述するAPS処理を実施し、ノードB(又はC)は、図23にて後述するAPS抽出(フィルタリング)処理とフォワーディング処理とを実施する。
次に、上述した管理装置Mによるパス設定後の経路切替制御の一例について、図8〜図19を参照して説明する。
図8に例示するように、W経路及びP経路のうちノードZからノードAに向かう方向のW経路に障害が発生したとする。当該障害(W障害)はノードAにおいて検出され、ノードAは、APS処理において、APSメッセージの優先度をNRからSFに変更し、APS(SF)メッセージをP経路及び隣接するノードBへそれぞれ送信する。また、ノードAは、経路をW経路からP経路に切り替える。
対向のノードZは、P経路からAPS(SF)メッセージを受信することにより、W経路からP経路への切り替えを実施する。また、ノードZは、隣接するノードCへAPS(SF)メッセージを送信する。ノードB及びCは、APS(SF)メッセージを受信するが、受信処理(終端処理)するだけで、特にアクションは起こさない。
なお、W経路及びP経路のうちP経路に障害が発生した場合は、ノードA(又はZ)は、APS処理において、APSメッセージの優先度をNRからSF−Pに変更し、双方向のP経路の障害未発生経路と隣接するノードB(又はC)へAPS(SF−P)メッセージを送信することになる。この場合、ノードA及びZは、APS(SF−P)メッセージを受信しても、W経路を選択し続ける。また、ノードB及びCは、APS(SF−P)を受信処理(終端処理)するだけで、特にアクションは起こさない。
次に、図9に例示するように、W及びPの双方の経路に障害が発生すると、ノードA−ノードZ間に対し、ノードA−ノードB−ノードC−ノードZを経由する第三経路が提供(有効化)され、第三経路上でのAPSメッセージの交換が提供される。その手順は以下の通りである。
まず、ノードA及び/又はノードZが、W及びPの双方の経路に障害が発生したことを検出すると(S11)、APS処理において、APSメッセージの優先度を例えばSF−R(Signal Fail for Restoration)に変更し、APS(SF−R)メッセージをP経路とノードB及び/又はCとに送信する(S12,S13)。ノードA又はZは、対向のノードZ又はAが送信したAPS(SF−R)メッセージをP経路から受信すると、第三経路を選択する動作に入る。
ノードB(又はC)では、APS(SF−R)メッセージを受信すると、ノードB−ノードC間に設定された経路の有効化(Activate)を実施するとともに、ノードB−ノードA間(又は、ノードC−ノードZ間)の経路の接続を実行する(S14)。なお、上記の経路の有効化は、例えば、データ層でのメッセージ交換により提供することができる。
併せて、ノードB(又はC)は、それまで終端処理していたAPSメッセージを、対向(つまりノードBならノードC経由でノードZに、ノードCではノードB経由でノードA)に転送(透過)できるように自ノードの設定(ローカル設定(フォワーディング設定))を行なう(S15)。
ノードA及びZでは、APS(SF−R)メッセージを受信すると、ノードAはノードB側へ、ノードZはノードC側へ経路を切り替える(S16)。以降、ノードA及びZは、第三経路を通じてAPSメッセージの交換を行なう。
以上のようにして、W及びPの双方に障害が発生すると、APSメッセージの優先度を特定の優先度(SF−R)に変更することで、第三経路を有効化して第三経路への切り替えが可能になる。
なお、W及びPの双方の経路に障害が発生した状態から少なくとも一方の障害が復旧した場合は、ローカル処理での障害検知の解除が確認された時点で、第三経路を通じたAPSメッセージの交換を停止し、第三経路を無効化(ディゼーブル)する。これにより、以降は、W経路及び/又はP経路を通じた通信動作に戻る。
例えば図10に示すように、W及びPの双方の経路のうちP経路のみが障害から復旧した場合、ノードA及びZは、APSメッセージを受信する経路を第三経路からP経路に変更する(S21)。このとき、ノードA及び/又はZは、ローカル処理でW経路の障害を検知しているので、APSメッセージの優先度をSF−RからSFに変更し、APS(SF)メッセージをP経路及び隣接ノードB又はCへ送信する(S22)。
ノードB及びCでは、特定の優先度でないAPS(SF)メッセージを受信することにより、受信したAPSメッセージのノードB−ノードC間の経路を通じた転送を停止し、ノードB−ノードC間の経路を無効化する(S23)。なお、当該経路を無効化する前に、少なくとも1回はAPSメッセージの転送を許可するようにしてもよい。
また、例えば図11に示すように、W及びPの双方の経路のうちW経路のみ(あるいはW経路及びP経路の双方)が障害から復旧した場合、ノードA及びZは、APSメッセージを受信する経路を第三経路からP経路に変更する(S31)。このとき、ノードA及び/又はノードZは、ローカル処理でP経路の障害を検知している(あるいはW及びP経路の双方で障害を検知していない)。そのため、ノードA及び/又はノードZは、APSメッセージの優先度をSF−RからSF−P(あるいはNR)に変更し、APS(SF−P)メッセージ(あるいはAPS(NR)メッセージ)をP経路及び隣接ノードB又はCへ送信する(S32)。
ノードB及びCでは、特定の優先度でないAPS(SF−P)メッセージ(あるいはAPS(NR)メッセージ)を受信することにより、受信したAPSメッセージのノードB−ノードC間の経路を通じた転送を停止し、ノードB−ノードC間の経路を無効化する(S33)。なお、当該経路を無効化する前に、少なくとも1回はAPSメッセージの転送を許可するようにしてもよい。
図12〜図19は、以上の動作例をシーケンス図により示したものである。図12〜図15は、それぞれ、図8及び図9に例示した障害発生時の動作を補足説明する図に相当し、図16〜図19は、それぞれ、図10及び図11に例示した障害復旧時の動作を補足説明する図に相当する。なお、図12〜19において、「装置状態」はノードA又はZでのAPS処理の優先度の状態を表し、「セレクタ」はノードA又はZでのローカル処理において選択される経路を表している。すなわち、「セレクタ」は、ローカル処理において、W経路、P経路、及び、第三経路のいずれかを選択する。また、図12〜図19において、実線矢印はP経路を通じて伝送(シグナリング)されるAPSメッセージを表し、点線矢印は第三経路を通じて伝送されるAPSメッセージを表す。
図12は、ノードZ側でW経路の障害を検知した後、ノードA側でP経路の障害を検知した場合の切り替えシーケンス例を示す。図12に例示するように、ノードA及びZは、W及びPの双方の経路で障害を検知していなければ、W経路を選択し、P経路を通じてAPS(NR)メッセージを交換する(S41)。
そして、例えばノードZにおいてW経路の障害が検知されると(S42)、ノードZは、P経路を選択するとともに、APSメッセージの優先度をNRからSFに変更し、APS(SF)メッセージをP経路経由で対向のノードAへ送信する(S43)。
ノードAは、P経路からAPS(SF)メッセージを受信すると、P経路を選択する。かかる状態で、ノードZからノードAに向かう方向のP経路の障害がノードAにおいて検知されると(S44)、ノードAは、APSメッセージの優先度をSFからSF−Rに変更し、APS(SF−R)メッセージをP経路及びノードBへ送信する(S45)。また、ノードAは、第三経路を選択する。
ノードZは、APS(SF−R)メッセージを受信すると、APS(SF−R)メッセージをノードCに送信する(S46)一方、第三経路を選択する。なお、ノードZへのAPS(SF−R)メッセージは、ノードAからノードZへ向かう方向のP経路(当該P経路には障害が発生していない)、及び、第三経路の一方又は双方を通じて到達する。
一方、ノードB及びCは、APS(SF−R)メッセージを受信すると、ノードB−ノードC間の経路を有効化し、当該経路を通じたAPSメッセージの転送を許可する。これにより、以降、ノードA−ノードZ間でのAPSメッセージの交換は、第三経路を通じて行なわれる。
次に、図13は、ノードZ側でP経路の障害を検知した後、ノードA側でW経路の障害を検知した場合の切り替えシーケンス例を示す。図13に例示するように、ノードA及びZは、W及びPの双方の経路で障害を検知していなければ、W経路を選択し、P経路を通じてAPS(NR)メッセージを交換する(S51)。そして、例えばノードZにおいてノードAからノードZへ向かう方向のP経路の障害が検知されると(S52)、ノードZは、W経路の選択を継続するとともに、APSメッセージの優先度をNRからSF−Pに変更する。ノードZは、優先度を変更したAPS(SF−P)メッセージをノードZからノードAへ向かう方向のP経路を通じて対向のノードAへ送信する(S53)。
ノードAは、P経路を通じてAPS(SF−P)メッセージを受信するが、W経路を選択しているので、特にアクションは起こさない。かかる状態で、ノードZからノードAに向かう方向のW経路の障害がノードAにおいて検知されると(S54)、ノードAは、APSメッセージの優先度をNRからSF−Rに変更し、APS(SF−R)メッセージをP経路及びノードBへ送信する(S55)。また、ノードAは、第三経路を選択する。
ノードZは、APS(SF−R)メッセージを受信すると、APS(SF−R)メッセージをノードCに送信する(S56)一方、第三経路を選択する。なお、ノードZへのAPS(SF−R)メッセージは、第三経路を通じて到達する。
一方、ノードB及びCは、APS(SF−R)メッセージを受信すると、ノードB−ノードC間の経路を有効化し、当該経路を通じたAPSメッセージの転送を許可する。これにより、以降、ノードA−ノードZ間でのAPSメッセージの交換は、第三経路を通じて行なわれる。
図14は、ノードZ側でW経路の障害を検知した後、ノードZ側でP経路の障害を検知した場合の切り替えシーケンス例を示す。図14に例示するように、ノードA及びZは、W及びPの双方の経路で障害を検知していなければ、W経路を選択し、P経路を通じてAPS(NR)メッセージを交換する(S61)。
そして、例えばノードZにおいてW経路の障害が検知されると(S62)、ノードZは、P経路を選択するとともに、APSメッセージの優先度をNRからSFに変更し、APS(SF)メッセージをP経路経由で対向のノードAへ送信する(S63)。
ノードAは、P経路からAPS(SF)メッセージを受信すると、P経路を選択する。かかる状態で、ノードAからノードZに向かう方向のP経路の障害がノードZにおいて検知されると(S64)、ノードZは、APSメッセージの優先度をSFからSF−Rに変更し、APS(SF−R)メッセージをノードAに向かう方向のP経路及びノードCへ送信する(S65)。また、ノードZは、第三経路を選択する。
ノードAは、APS(SF−R)メッセージを受信すると、APS(SF−R)メッセージをノードBに送信する(S66)一方、第三経路を選択する。なお、ノードAへのAPS(SF−R)メッセージは、ノードZからノードAへ向かう方向のP経路及び第三経路の一方又は双方を通じて到達する。
一方、ノードB及びCは、APS(SF−R)メッセージを受信すると、ノードB−ノードC間の経路を有効化し、当該経路を通じたAPSメッセージの転送を許可する。これにより、以降、ノードA−ノードZ間でのAPSメッセージの交換は、第三経路を通じて行なわれる。
図15は、ノードZ側でP経路の障害を検知した後、ノードZ側でW経路の障害を検知した場合の切り替えシーケンス例を示す。図15に例示するように、ノードA及びZは、W及びPの双方の経路で障害を検知していなければ、W経路を選択し、P経路を通じてAPS(NR)メッセージを交換する(S71)。
そして、例えばノードZにおいてノードAからノードZへ向かう方向のP経路の障害が検知されると(S72)、ノードZは、W経路の選択を継続するとともに、APSメッセージの優先度をNRからSF−Pに変更する。ノードZは、優先度を変更したAPS(SF−P)メッセージをノードZからノードAへ向かう方向のP経路を通じて対向のノードAへ送信する(S73)。
ノードAは、P経路を通じてAPS(SF−P)メッセージを受信するが、W経路を選択しているので、特にアクションは起こさない。かかる状態で、ノードAからノードZに向かう方向のW経路の障害がノードZにおいて検知されると(S74)、ノードZは、APSメッセージの優先度をSF−PからSF−Rに変更し、APS(SF−R)メッセージをP経路及びノードCへ送信する(S75)。また、ノードZは、第三経路を選択する。
ノードAは、APS(SF−R)メッセージを受信すると、APS(SF−R)メッセージをノードBに送信する(S76)一方、第三経路を選択する。なお、ノードAへのAPS(SF−R)メッセージは、ノードZからノードAに向かう方向のP経路及び第三経路の一方又は双方を通じて到達する。
一方、ノードB及びCは、APS(SF−R)メッセージを受信すると、ノードB−ノードC間の経路を有効化し、当該経路を通じたAPSメッセージの転送を許可する。これにより、以降、ノードA−ノードZ間でのAPSメッセージの交換は、第三経路を通じて行なわれる。
次に、図16は、ノードAでP経路の障害を検知し、且つ、ノードZでW経路の障害を検知している状態からノードZでW経路の復旧を検知した場合の切り替えシーケンス例を示す。なお、ノードAでは、ノードZからノードAに向かう方向のP経路の障害が検知されたままである。図16に例示するように、W及びPの双方に障害が発生している間(S81)、ノードA及びZは、第三経路を通じてAPS(SF−R)メッセージを交換する(S82)。
そして、ノードZにおいてW経路の復旧が検知されると(S83)、ノードZは、APSメッセージの優先度をSF−RからWTR(wait to restore)に変更し、APS(WTR)メッセージを第三経路及びP経路へそれぞれ送信する(S84)。ただし、ノードZからノードAに向かう方向のP経路は障害が継続しているので、当該P経路へ送信されたAPS(WTR)メッセージは、ノードAに到達しない。その代わりに、ノードAには、第三経路からAPS(WTR)メッセージが到達する。
ノードAは、APS(WTR)メッセージを受信すると、P経路の障害を検知したままなので、APSメッセージの優先度をWTRからSF−Pに変更し、APS(SF−P)メッセージを第三経路及びノードZに向かう方向のP経路へそれぞれ送信する(S85)。
ノードZは、P経路からAPS(SF−P)メッセージを受信すると、W経路を選択するとともに、APSメッセージの優先度をWTRからNRに変更し、APS(NR)メッセージをノードAに向かう方向のP経路へ送信する(S86)。ただし、当該方向のP経路は、障害が発生したままなので、ノードAには到達しない。
ノードAは、APS(NR)メッセージを受信しないまま、P経路の障害を検知するため(S87)、W経路を選択する。
一方、ノードB及びCでは、APS(SF−R)メッセージ以外のAPSメッセージを受信するため、受信したAPSメッセージの転送を停止し、ノードB−ノードC間の経路を無効化する。
以上のようにして、ノードA及びZが復旧したW経路を選択することで、第三経路からW経路への切り戻しが行なわれる。
次に、図17は、ノードAでW経路の障害を検知し、且つ、ノードZでP経路の障害を検知している状態からノードZでP経路の復旧を検知した場合の切り替えシーケンス例を示す。なお、ノードAでは、ノードZからノードAに向かう方向のW経路の障害が検知されたままである。図17に例示するように、W及びPの双方に障害が発生している間(S91)、ノードA及びZは、第三経路を通じてAPS(SF−R)メッセージを交換する(S92)。
そして、ノードZにおいてP経路の復旧が検知されると(S93)、ノードZは、APSメッセージの優先度をSF−RからWTR(wait to restore)に変更し、APS(WTR)メッセージを第三経路及びP経路へそれぞれ送信する(S94)。
ノードAは、APS(WTR)メッセージを第三経路及びP経路の一方又は双方から受信する。APS(WTR)メッセージを受信すると、ノードAは、W経路の障害を検知したままなので、P経路を選択するとともに、APSメッセージの優先度をWTRからSFに変更し、APS(SF)メッセージを第三経路及びP経路へそれぞれ送信する(S95)。
ノードZは、P経路からAPS(SF)メッセージを受信すると、P経路を選択するとともに、APSメッセージの優先度をWTRからNRに変更し、APS(NR)メッセージをP経路へ送信する(S96)。
ノードAは、P経路からAPS(NR)メッセージを受信すると、特にアクションを起こさずに、P経路の選択を継続する。
一方、ノードB及びCでは、APS(SF−R)メッセージ以外のAPSメッセージを受信するため、受信したAPSメッセージの転送を停止し、ノードB−ノードC間の経路を無効化する。
以上のようにして、ノードA及びZが復旧したP経路を選択することで、第三経路からP経路への切り戻しが行なわれる。
次に、図18は、ノードZにおいてW及びPの双方の障害を検知している状態からノードZでW経路の復旧を検知した場合の切り替えシーケンス例を示す。なお、ノードZでは、ノードAからノードZに向かう方向のP経路の障害が検知されたままである。図18に例示するように、W及びPの双方に障害が発生している間(S101)、ノードA及びZは、第三経路を通じてAPS(SF−R)メッセージを交換する(S102)。
そして、ノードZにおいてW経路の復旧が検知されると(S103)、ノードZは、P経路の障害を検知したままなので、W経路を選択するとともに、APSメッセージの優先度をSF−RからSF−Pに変更する。ノードZは、優先度を変更したAPS(SF−P)メッセージを第三経路及びノードAに向かう方向のP経路へそれぞれ送信する(S104)。
ノードAは、APS(SF−P)メッセージを第三経路及びP経路の一方又は双方から受信する。APS(SF−P)メッセージを受信すると、ノードAは、W経路を選択するとともに、APSメッセージの優先度をSF−RからNRに変更し、APS(NR)メッセージを第三経路及びP経路へそれぞれ送信する(S105)。ただし、ノードAからノードZに向かう方向のP経路は、障害が発生したままなので、当該P経路へ送信されたAPS(NR)メッセージは、ノードZに到達しない。
ノードZは、P経路からAPS(NR)メッセージを受信しないため、W経路の選択を継続し、P経路の障害を検知したままなので、APS(SF−P)メッセージをノードAに向かう方向のP経路へ送信する(S106)。
ノードAは、P経路からAPS(SF−P)メッセージを受信するが、既にW経路を選択しているので、特にアクションは起こさない(W経路の選択を継続する)。
一方、ノードB及びCでは、APS(SF−R)メッセージ以外のAPSメッセージを受信するため、受信したAPSメッセージの転送を停止し、ノードB−ノードC間の経路を無効化する。
以上のようにして、ノードA及びZが復旧したW経路を選択することで、第三経路からW経路への切り戻しが行なわれる。
次に、図19は、ノードZにおいてW及びPの双方の障害を検知している状態からノードZでP経路の復旧を検知した場合の切り替えシーケンス例を示す。なお、ノードZでは、ノードAからノードZに向かう方向のW経路の障害が検知されたままである。図19に例示するように、W及びPの双方に障害が発生している間(S111)、ノードA及びZは、第三経路を通じてAPS(SF−R)メッセージを交換する(S112)。
そして、ノードZにおいてP経路の復旧が検知されると(S113)、ノードZは、W経路の障害を検知したままなので、P経路を選択するとともに、APSメッセージの優先度をSF−RからSFに変更する。ノードZは、優先度を変更したAPS(SF)メッセージを第三経路及びノードAに向かう方向のP経路へそれぞれ送信する(S114)。
ノードAは、APS(SF)メッセージを第三経路及びP経路の一方又は双方から受信する。APS(SF)メッセージを受信すると、ノードAは、P経路を選択するとともに、APSメッセージの優先度をSFからNRに変更し、APS(NR)メッセージを第三経路及びP経路へそれぞれ送信する(S115)。ノードZは、P経路からAPS(NR)メッセージを受信するため、P経路の選択を継続する。
一方、ノードB及びCでは、APS(SF−R)メッセージ以外のAPSメッセージを受信するため、受信したAPSメッセージの転送を停止し、ノードB−ノードC間の経路を無効化する。
以上のようにして、ノードA及びZが復旧したP経路を選択することで、第三経路からP経路への切り戻しが行なわれる。
(ノードA及びZの構成例)
次に、図20に、上述したノードA及びZの構成例を示す。図20に示す構成例は、伝送技術の一例として、イーサネット(登録商標)あるいはMPLSで実現されるパケット伝送を想定している。また、図20には、ノードAからノードZに向かう方向の伝送系に関して、APSに関わる処理に着目した構成例を示している。なお、ノードZからノードAに向かう逆方向の伝送系に関しては、図20のノードAをノードZに、図20のノードZをノードAにそれぞれ読み替えた構成に相当する。
図20に示すノードAは、例示的に、APS処理部21Aと、送信系の一例として、セレクタ(#A)22A、セレクタ(#B)23A、パス送信部24A,25A及び26Aと、を備える。一方、図20に示すノードZは、例示的に、APS処理部21Zと、受信系の一例として、ブリッジ(#A)22Z、ブリッジ(#B)23Z、パス受信部24Z,25Z及び26Zを備える。
APS処理部21A(21Z)は、W経路及びP経路についての障害検出状態に応じたAPS処理(例えば、APSメッセージの優先度の設定/変更等)を実施する。なお、ノードAにおいて、W経路(Z→Aの方向)の障害は、例示的に、W経路用のパス送信部24Aにて検出され、P経路(Z→Aの方向)の障害は、例示的に、P経路用のパス送信部25Aにて検出される。一方、ノードZにおいて、W経路(A→Zの方向)の障害は、例示的に、W経路用のパス受信部24Zにて検出され、P経路(A→Zの方向)の障害は、例示的に、P経路用のパス受信部25Zにて検出される。
ノードAのAPS処理部21Aにより得られたAPSメッセージの優先度(以下「APS優先度」ともいう。)は、パス送信部25A及び26Aへ送信される。パス送信部25Aは、P経路へのパケット送信を行ない、パス送信部26Aは、ノードB(第三経路)へのパケット送信を行なう。パス送信部25A及び26Aは、それぞれ、APS挿入部251A及び261Aを備えており、APS処理部21Aから与えられるAPS優先度に応じたAPSメッセージを送信パケットに挿入する。
ノードAのセレクタ22Aは、APS処理部21Aからの制御に応じて、W経路及びP経路のいずれか一方を選択する。すなわち、セレクタ22Aは、通常運用時には、W経路を選択して受信パケットをW経路に対応するパス送信部24Aへ送信し、W経路の障害が検出された場合には、P経路を選択して、受信パケットをP経路に対応するパス送信部25Aへ送信する。
セレクタ23Aは、APS処理部21Aからの制御に応じて、P経路及び第三経路のいずれか一方を選択する。すなわち、セレクタ23Aは、W経路及びP経路の少なくとも一方について障害が検出されていない場合には、P経路を選択してセレクタ22Aを経由して受信したパケットをP経路に対応するパス送信部25Aへ送信する。一方、W経路及びP経路の双方の障害が検出されている場合には、セレクタ23Aは、第三経路を選択してセレクタ22Aを経由して受信したパケットを第三経路に対応するパス送信部26Aへ送信する。
次に、ノードZに着目すると、パス受信部24Zは、W経路からのパケットを受信し、ブリッジ22Zへ送信する。パス受信部25Zは、P経路からのパケットを受信し、ブリッジ23Zへ送信する。パス受信部26Zは、第三経路(ノードC)からのパケットを受信し、ブリッジ23Zへ送信する。
パス受信部25A及び26Zは、それぞれ、APS抽出部252Z及び262Zを備えており、これらAPS抽出部252Z及び262Zによって、ノードAの対応するAPS挿入部251A及び261Aで挿入されたAPSメッセージが抽出される。抽出されたAPSメッセージは、APS処理部21Zへ送信され、APS処理部21Zにて受信したAPSメッセージの優先度に応じたAPS処理が実施される。
ブリッジ22Zは、APS処理部21Zからの制御に応じて、W経路及びP経路のいずれか一方を選択する。すなわち、ブリッジ22Zは、通常運用時には、W経路に対応するパス受信部24Zの出力を選択し、W経路の障害が検出された場合には、P経路に対するパス受信部25Z(ブリッジ23Zの出力)を選択する。
ブリッジ23Zは、APS処理部21Zからの制御に応じて、P経路及び第三経路のいずれか一方を選択する。すなわち、ブリッジ23Zは、W経路及びP経路の少なくとも一方について障害が検出されていない場合には、P経路に対応するパス受信部25Zの出力を選択してブリッジ22Zへ出力する。一方、W経路及びP経路の双方の障害が検出されている場合には、ブリッジ23Zは、第三経路に対応するパス受信部26Zの出力を選択してブリッジ22Zへ出力する。
すなわち、ノードAのセレクタ23A及びノードZのブリッジ23Zを制御することで、ユーザトラフィック(クライアント信号)を流す経路をP経路と第三経路との間で切り替えることが可能になる。ユーザトラフィックの第三経路への切り替えは、例示的に、W経路及びP経路の双方について障害が検出され、且つ、第三経路を通じたAPS(SF−R)メッセージの受信が発生してから実施することができる。
セレクタ22A及び23A並びにブリッジ22Z及び23Zは、W経路、P経路及び第三経路のいずれかを選択する経路選択部の一例として機能する。また、パス送信部25A及び26AのAPS挿入部251A及び261Aは、W経路及びP経路の双方に障害が検出された場合に、制御信号の一例であるAPS(SF−R)メッセージをP経路及び第三経路へ送信する制御信号送信部の一例として機能する。さらに、APS処理部21A(21Z)は、APS(SF−R)メッセージの送信、あるいは、P経路又は第三経路を通じたAPS(SF−R)メッセージの受信に応じて、第三経路を選択するよう経路選択部を制御する制御部の一例として機能する。
(APS処理部の構成例)
次に、上述したノードA(Z)のAPS処理部21A(21Z)の構成例を図21に示す。図21に示すAPS処理部21A(21Z)は、例示的に、障害検出処理部211、自装置優先度判定部212、プロテクション系優先度判定部213、及び、両系障害時処理部214を備える。
障害検出処理部211は、ローカルの障害検出状態に基づき、W経路及びP経路が共に正常であるか、あるいは、W経路及びP経路のいずれか一方又は双方に障害が検出されているか否かを識別し、その識別結果を自装置優先度判定部212に与える。
自装置優先度判定部212は、障害検出処理部211から与えられる障害に関する識別結果と、自装置切り替えコマンドと、を受信して、いずれを優先させるかを判定する。例示的に、自装置切り替えコマンドは、強制的に、セレクタ22A及び/又は23A(あるいは、ブリッジ22Z及び/又は23Z)を切り替える場合に、オペレータ等によって入力されるユーザコマンドの一例である。この場合、自装置優先度判定部212は、障害検出処理部211から与えられる障害に関する識別結果に関わらず、自装置切り替えコマンドをプロテクション系優先度判定部213に与える。
プロテクション系優先度判定部213は、自装置優先度判定部212での判定結果、又は、対向ノードから受信したAPSメッセージの優先度に基づいて、W経路及びP経路の双方で障害が検出されているか否かを判定する。W経路及びP経路の少なくとも一方について障害が検出されていなければ、プロテクション系優先度判定部213は、P経路を通じてAPSメッセージをシグナリングするようAPS挿入部251AへAPS優先度を与えるとともに、セレクタ22A及び22B(又はブリッジ22Z及び23Z)を制御して、W経路及びP経路間でのトラフィック切り替えを制御する。
一方、プロテクション系優先度判定部213において、W経路及びP経路の双方で障害が検出されていると判定されると、両系障害時処理部214による処理が有効化される(図21中に示すS100からS200への状態遷移)。両系障害時処理部214は、W経路及びP経路の双方で障害が検出されている場合に、APS挿入部251A及び261Aに与えるAPSメッセージの優先度をSF−Rに設定するようプロテクション系優先度判定部213に指示する。
当該指示を受けたプロテクション系優先度判定部213は、APS挿入部251A及び261AにAPS優先度=SF−Rを与え、また、セレクタ22A及び23A(又は、ブリッジ22Z及び23Z)を制御して第三経路を有効化する。
なお、自装置優先度判定部212においてW経路及びP経路の少なくとも一方が回復した場合、あるいは、プロテクション系優先度判定部213において優先度がSF−RでないAPSメッセージを受信した場合、両系障害時処理部214による処理は終了する。そして、自装置優先度判定部212及びプロテクション系優先度判定部213による処理が有効化される(図21中に示すS200からS100への状態遷移)。
すなわち、W経路及びP経路の少なくとも一方について障害が検出されていない状態なので、プロテクション系優先度判定部213は、P経路を通じてAPSメッセージをシグナリングするようAPS挿入部251AへAPS優先度を与えるとともに、セレクタ22A及び22B(又はブリッジ22Z及び23Z)を制御して、W経路及びP経路間でのトラフィック切り替えを制御する。
なお、図22に、APSメッセージのフォーマット例を示す。図22に例示するフォーマットは、ITU−T勧告G.8031で規定されているフォーマットであり、上述したAPS優先度を示す情報として「Request/State」(4ビット)が規定されている。具体的には、当該4ビットを用いて12種類のAPS優先度が規定されている。
例えば、“1110”でSF−Pを表し、“1011”でSFを表し、“0101”でWTRを表し、“0000”でNRを表す。既述のSF−Rを示すビットパターンを「Request/State」に新たに定義することで、上述したように、W経路及びP経路の双方に障害が発生した場合に限って、第三経路を提供する動作が可能となる。別言すると、既存のAPS優先度ロジックにSF−Rという新たな優先度を追加規定すれば、当該動作が可能となる。したがって、第三経路を提供するにあたって個別の制御信号等を用いずに、優先度は異なるが、単一のAPSメッセージに基づく簡易な制御で、第三経路の提供及び障害切り替えが可能となる。
(ノードB及びCの構成例)
次に、図23に、図5に例示したノードBの構成例を示す。図23に示すノードBは、例示的に、管理信号処理部31と、ノードA側の通信インタフェース32と、ノードC側の通信インタフェース33と、スイッチ34及び35と、を備える。
管理信号処理部31は、図6及び図7に例示した管理装置Mから受信される制御信号や設定信号、あるいは、ノードAから受信されるAPSメッセージの処理結果に応じて、通信インタフェース32や通信インタフェース33、スイッチ34及び35に対する制御や設定を行なう。当該制御や設定には、例示的に、図6及び図7により前述したパス設定やAPS設定等が含まれる。
すなわち、通信インタフェース32に対するパス設定により、ノードA−ノードB間のパスが接続され、通信インタフェース33に対するパス設定により、ノードB−ノードC間のパスが接続される。また、スイッチ34及び/又は35を制御することで、ノードA−ノードB間のパスとノードB−ノードC間のパスとを接続したり当該接続を解除したりすることができる。
ノードA側の通信インタフェース32及びノードC側の通信インタフェース33は、それぞれ例示的に、ノードA−ノードZ間の伝送方式をサポートする送受信インタフェースを備える。ただし、ノードC側の通信インタフェース33は、第三経路でサポートする伝送方式をサポートすればよく、必ずしも、ノードA−ノードZ間の伝送方式をサポートしなくてもよい。別言すると、ノードA−ノードZ間の伝送方式とノードB−ノードC間の伝送方式とは異なっていても構わない。
ノードA側の通信インタフェース32は、受信インタフェース321と送信インタフェース322とを備える。受信インタフェース321は、例示的に、受信部3211、APS抽出部3212及びフォワーディング処理部3213を備え、送信インタフェース322は、例示的に、送信部3221を備える。
受信部3211は、例示的に、ノードAのパス送信部26A(図20参照)に対応する伝送方式をサポートし、ノードAから送信された信号(例えば、パケット)の受信処理を行なう。受信処理には、例えば、ノードAとの間の伝送方式に応じたフォーマット変換等が含まれる。
フォワーディング処理部3213は、APS抽出部3212からの制御(APS処理結果)に応じて、受信部3211で受信処理されたパケットをスイッチ34(すなわちノードC側)へフォワーディングしたり当該フォワーディングを停止したりする。
APS抽出部3212は、受信部3211で受信処理されたパケットからAPSメッセージを抽出する。ここで抽出されたAPSメッセージの優先度に応じて、フォワーディング処理部3213が制御されて、受信部3211で受信処理されたパケットのノードC側へのフォワーディングが制御される。例えば、ノードAから受信したAPSメッセージの優先度が特定の優先度(SF−R)でない場合には、フォワーディング処理部3213によるフォワーディングが停止されて、当該APSメッセージはノードC側へはフォワーディングされずに終端される。
一方、ノードAから受信したAPSメッセージの優先度がSF−Rであった場合には、フォワーディング処理部3213によるフォワーディングが許可され、また、管理信号処理部31によってスイッチ34が制御されて、当該APSメッセージはノードC側へフォワーディングされる。すなわち、管理信号処理部31は、受信部3211でAPS(SF−R)メッセージを受信すると、ノードA及びZ間の第三経路を有効化し、APS(SF−R)メッセージを第三経路へ転送する制御部の一例として機能する。
送信インタフェース322の送信部3221は、ノードC側の通信インタフェース33からスイッチ35を経由して受信される信号(例えば、パケット)の送信処理を行なう。送信処理には、例えば、ノードAとの間の伝送方式に応じたフォーマット変換等が含まれる。
ノードC側の通信インタフェース33は、例示的に、受信インタフェース331と送信インタフェース332とを備える。受信インタフェース331は、例示的に、受信部3311及びフォワーディング処理部3312を備え、送信インタフェース332は、例示的に、送信部3321を備える。
受信部3311は、ノードC側から受信される信号(例えば、パケット)の受信処理を行なう。受信処理には、例えば、ノードC側との間の伝送方式に応じたフォーマット変換等が含まれる。
フォワーディング処理部3312は、APS抽出部3212からの制御に応じて、受信部3311で受信処理されたパケットをスイッチ35(すなわちノードA)へフォワーディングしたり当該フォワーディングを停止したりする。例えば、ノードAから受信したAPSメッセージの優先度が特定の優先度(SF−R)でない場合には、フォワーディング処理部3312によるフォワーディングが停止されて、ノードAへのパケットフォワーディングは停止される。
一方、ノードAから受信したAPSメッセージの優先度がSF−Rであった場合には、フォワーディング処理部3312によるフォワーディングが許可され、また、管理信号処理部31によってスイッチ35が制御されて、ノードC側から受信したパケットがノードAへフォワーディングされる。
別言すると、双方向のそれぞれに対応するフォワーディング処理部3213及び3312は、共通のAPS抽出部3212(APS処理結果)によってフォワーディングが制御され、ノードC側からの受信パケットについてのAPS処理は不要である。
送信インタフェース332の送信部3321は、ノードA側の通信インタフェース32からスイッチ34を経由して受信される信号(例えば、パケット)の送信処理を行なう。送信処理には、例えば、ノードC側との間の伝送方式に応じたフォーマット変換等が含まれる。
なお、ノードCの構成については、図23に例示した上述の構成において、ノードA側をノードZ側に読み替え、ノードC側をノードB側に読み替えた構成に相当する。
以上の構成及び動作により、ノードB(又はC)は、ノードA(又はZ)側に存在するAPS処理の結果に応じて、ノードC(又はB)側へのフォワーディングと、ノードA−B(又はノードZ−C)間のパスとノードB−C(又はノードC−B)間のパスとの連結処理を実行できる。フォワーディング処理される場合には、APSメッセージも併せて対向ノードに通知される(転送される)。そして、W経路及びP経路の双方に障害が発生してAPSメッセージの優先度が特定の優先度(SF−R)である場合に限って、ノードB及びノードCを経由する第三経路を有効化して第三経路へのパス切り替えが可能となる。
別言すると、第三経路は、W経路及びP経路の双方に障害が発生した場合での動作(経路提供)を前提とし、かつ、既存のP経路に存在するAPS導通確認に連動したAPS動作を提供する。これにより、W経路及びP経路の双方に障害が生じた場合でも、従来のAPS処理では実現が困難であった第三経路を含む冗長形態(「n:1」又は「(1+1):1」)を、単一のAPS処理で提供することができる。すなわち、切り替え管理系を一元化することが可能となる。また、W経路又はP経路の復旧に対して経路を速やかに切り戻す動作を実現することが可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、図6及び図7により既述のとおり、ノードA−B−C−Zを経由する第三経路について事前に設定を行なっておく(準備しておく)ことを想定しているが、ノードB−C間については、例えばW経路及びP経路の一方に障害が生じてから、ノードB−C間の経路設定を実施してもよい。
図24に、その概念図を示す。例えば、W経路(又はP経路)に障害が生じて、ノードA及びZの一方が対向のノードZ又はAからP経路を通じてSF(又は、SF−P)の優先度をもつAPSメッセージを受信すると、当該APSメッセージを隣接するノードB(又はノードC)へ送信する(S121)。
ノードB(又はノードC)は、APS(SF/SF−P)メッセージの受信をトリガに、ノードB−C間の経路設定を管理装置Mに要求する(S122)。管理装置Mは、当該要求を受信すると、ノードB−C間の経路を計算の上、しかるべき装置(図24の場合、ノードB,C及びD)に対して経路設定を行なう(S123)。この場合の経路設定は、NMS等による管理層(集中制御)によって実施してもよいし、GMPLSシグナリングのようなデータ層上での分散制御によって実施してもよい。
この発想は、例えば図25に例示するように、ノードA−Z間とノードB−C間とが別ドメイン(別事業者による管理)である場合にも適用できる。つまり、図25の例では、ノードA−Z間に対する管理装置がM1であるのに対し、ノードB−C間に対する管理装置がM2である。この場合にも、ノードA−Z間のW経路及びP経路の一方に障害が発生した場合に、ノードB又はCが管理装置M2に対して経路設定を要求することで、ノードB−C間の経路設定が可能である。ただし、管理装置M1及びM2が互いに連携可能な場合は、ノードA又はZから管理装置M1を経由して管理装置M2にノードB−C間の経路設定を要求してもよい。
図26に、当該変形例1に係るノードBの構成例を示す。図26に例示するノードBは、例示的に、ノードB−C間の経路設定がシグナリングによって実施される場合を想定しており、図23に例示した構成に比して、まず、管理信号処理部31に代えて管理信号処理部31aを備える点が異なる。また、図26に例示するノードBは、図23に例示した構成に比して、ノードC側の通信インタフェース33(受信インタフェース331及び送信インタフェース332)にシグナリング処理回路3313及び3322を備える点が異なる。
管理信号処理部31aは、既述の管理信号処理部31と同様の機能を有するほか、APS抽出部3212からSF又はSF−Pの優先度をもつAPSメッセージを受信すると、管理装置M1又はM2に対して例えばノードB−C間の経路情報を要求する。管理装置M1又はM2からノードB−C間の経路情報を受信すると、管理信号処理部31aは、受信した経路情報をシグナリング処理回路3313及び3322に与える。
シグナリング処理回路3313及び3322は、管理信号処理部31aから与えられた経路情報を基に、経路設定のための制御信号を生成し、当該制御信号をノードCとの間で送受信することで、経路設定を行なう。なお、当該制御信号は、例えば、ノードD等の第三経路を経由するノードの情報を明示ルートとして規定するメッセージであり、非限定的な一例としては、MPLSのラベル配布プロトコルにおけるRSVP−TE(resource reservation protocol - traffic engineering)を適用できる。
以上のように、上述した変形例1によれば、第三経路がW経路及びP経路を管理する事業者とは異なる事業者が管理するドメインを経由する場合にも、既述の実施形態を適用することができる。例えば、W経路及びP経路が日本の太平洋側に設定され、第三経路が日本海側に設定されて、双方の管理事業者が異なる場合等が想定される。
(変形例2)
図21及び図22により既述のように、W経路及びP経路に対する第三経路の提供は、ITU−T勧告G.8031の拡張で実現できるため、イーサネット(登録商標)やMPLSによるパケット伝送方式において実現可能である。APSメッセージは、OAM(operation administration and maintenance)の制御信号(制御メッセージ)の一例として実現可能であるとともに、経路設定及び経路切り替え等も図20〜図23にて紹介したとおりに実現可能である。すなわち、図20にて説明したAPS挿入/APS抽出処理では、ITU−T勧告G.8031等で定義されている制御メッセージを導入し、図23にて説明したAPS抽出処理では、受信した制御メッセージを通常時は抽出(終端)する。
一方、第三経路の提供は、OTN(Optical Transport Network)におけるODU(Optical Data Unit)のようなAPSメッセージを提供可能な回線系プロテクションにおいても実現可能である。図27に、OTN(ODU)において第三経路の提供を実現する概念図を示す。
OTN(ODU)パスを提供する際には、ITU−T勧告G.709に規定されている通り、TCM(Tandem Connection Monitoring)と呼ばれるセグメントの設定が可能あり、TCM単位でAPSメッセージを定義することが可能である。図28に、OTU/ODU/OPUフレームフォーマットの一例を示す。図28に例示するフレームは、第1列(column)〜第16列の16バイト×4行(row)のサイズを有するオーバヘッド(OH)部と、第17列〜第3824列の3808バイト×4行のサイズを有するOPUk(Optical Channel Payload Unit k)ペイロード部と、を含む。
オーバヘッド部は、接続及び品質の管理に用いられ、FAS(Frame Alignment Signal)/MFAS(MultiFrame Alignment Signal)オーバヘッド、OTUkオーバヘッド、ODUkオーバヘッド、及び、OPUkオーバヘッド(JOH:Justification Overhead)を有している。ODUkオーバヘッドの第4行第5〜第8列には、4バイトのAPS/PCC(Protection Communication Control channel)フィールドが規定されている。APS/PCCフィールドは、接続監視レベル(connection monitoring level)を示すのに用いられる。
図28に示すとおり、当該APS/PCCフィールドにおいて3ビット(第6〜第8ビット)のMFASにより8通りの接続監視レベルが示される。なお、OPUkオーバヘッドの第4行第15列に規定されたPSI(Payload Structure Identifier)は、ペイロード部の構造を識別するための情報である。PSIにより、ペイロード部にマッピングされているクライアント信号の種別、例えばATM(Asynchronous Transfer Mode)やSTM(Synchronous Transport Module)、GFP(Generic Frame Procedure)、FC(Fiber Channel)等の信号種別等が識別可能である。
ここで、図27の(3)に例示するとおり、ノードA−ノードZ間のP経路については、APS/PCCのODUkパス(MFAS“000”:図28参照)を用いてAPSメッセージを伝送する。これに対し、ノードA−ノードB間及びノードC−ノードZ間の経路については、図27の(2)及び(3)に例示するとおり、ODUkセクション又はODUk TCM6(MFAS“111”又は“110”:図28参照)を用いてAPSメッセージを伝送する。
ODUkセクション(MFAS“111”)を用いるケース(1)は、図27のノードA−B−C−Z間にODUkパスが事前に設定されていない場合、すなわち、ノードB−ノードC間は既述の変形例1に示したようなケースを想定する。これに対し、ODUk TCM6(MFAS“110”)を用いるケース(2)は、ノードA−B−C−Z間にODUkパスが設定されているケースであり、ノードA、B、C及びZは、設定済みのODUkパスのTCMとしてAPSメッセージを処理する。なお、いずれのケース(1)〜(3)でも、ノードA−ノードB間及びノードC−ノードZ間に設定されるトラフィックは、いわゆるエキストラフィックに該当する。
次に、図29〜図31を参照して、W経路及びP経路の双方に障害が生じた場合の動作について説明する。図29は、図9のOTN対応版に相当し、図31は、図12のOTN対応版に相当し、ノードZでW経路の障害が検知された後、さらに、ノードAでP経路の障害が検知された場合の動作例を示している。図31においてS41〜S45で示す処理は、図12で既述の処理と同様である。なお、本変形例では詳細な説明は省略するが、OTNにおいても、図13〜図19に例示した経路切り替えに相当する動作が可能である。
図31の場合、ノードA(又はZ)では、例えば図20に示したAPS挿入部251A及び261Aにおいて、APS(SF−R)メッセージを、図30に例示するように、ODUkセクション(又はTCM6)とODUkパスとの双方に挿入する(S45a及びS46a)。
ノードB(又はノードC)においては、ODUkセクション(又はTCM6)を解析することで、APS優先度がSF−Rであることを検知する(S47)。これにより、ノードB(又はノードC)は、主信号すなわちペイロード部であるOPUk信号を、ノードA→ノードB→ノードC及びノードZ→ノードC→ノードBと転送することを可能にする。なお、転送不可能な場合は転送する代わりにエキストラトラフィックで信号を上書きしてもよい。
その後、W経路及びP経路の少なくとも一方が復旧する場合は、第三経路において、APS(SF−R)メッセージのODUkパスを用いた送信を停止し、ODUkセクション又はTCM6を用いた動作に戻す。なお、APS(SF−R)メッセージのODUkパスを用いた送信は、停止する前に少なくとも1回は送信を許可するようにしてもよい。
一方、ノードB(又はノードC)においては、APS優先度がSF−RでないAPSメッセージを受信することで、主信号すなわちペイロード部であるOPUk信号の、ノードA→ノードB→ノードC及びノードZ→ノードC→ノードBへの転送を停止する。
なお、ノードA及びZの構成(機能ブロック)は、図20及び図21に例示した構成と同じ構成でよく、ノードB及びCの構成(機能ブロック)は、図23に例示した構成と同じでよい。例示的に、ノードB(又はC)では、図23に例示したAPS抽出部3212において、ODUkセクション又はTCM6を解析した結果に応じてフォワーディング処理を制御すればよい。
以上の実施形態並びに各変形例に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
第一及び第二の伝送装置間に設定された現用経路及び予備経路であって、前記現用経路及び前記予備経路の一方についての障害の有無を示す第一の情報を含む制御信号に応じて前記第一及び第二の伝送装置によって一方が選択される現用経路及び予備経路と、
前記第一又は第二の伝送装置において前記第一の情報が前記現用経路及び前記予備経路の双方に障害が生じたことを示す第二の情報に変更された前記制御信号を受信することによって有効化され、前記第一及び第二の伝送装置によって選択される第三経路と、を備えた通信システム。
(付記2)
前記第三経路が経由する一又は複数の第三の伝送装置を備え、
前記第一又は第二の伝送装置は、前記現用経路及び前記予備経路の双方に障害が生じると、前記第一の情報を前記第二の情報に変更した前記制御信号を前記予備経路及び前記第三の伝送装置へ送信し、
前記第三の伝送装置は、前記第二の情報を含む制御信号の受信に応じて前記第三経路の有効化を実施し、
前記第一及び第二の伝送装置は、前記予備経路又は前記第三経路を通じて前記第二の情報を含む制御信号を受信すると、前記第三経路を選択する、付記1に記載の通信システム。
(付記3)
前記第一又は第二の伝送装置は、前記現用経路及び前記予備経路の双方に生じた障害の少なくとも一方が復旧すると、前記第二の情報を前記第一の情報に変更して前記予備経路及び前記第三の伝送装置へ送信し、
前記第三の伝送装置は、前記第二の情報を含む制御信号の受信に応じて前記第三経路の無効化を実施し、
前記第一及び第二の伝送装置は、前記予備経路又は前記第三経路を通じた前記第一の情報を含む制御信号の受信に応じて、前記前記現用経路及び前記予備経路の一方を選択する、付記2に記載の通信システム。
(付記4)
前記制御信号は、APS(Automatic Protection Switching)メッセージであり、前記APSメッセージは、イーサネット(登録商標)フレーム、MPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)パケット又はODU(Optical Data Unit)フレームにて伝送される、付記1〜3のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記5)
第一及び第二の伝送装置の間に設定された現用経路及び予備経路の一方についての障害の有無を示す第一の情報を含む制御信号に応じて一方を選択する第一又は第二の伝送装置が、前記現用経路及び前記予備経路の双方に障害が生じたことを検出し、
前記検出した伝送装置は、前記第一の情報を前記現用経路及び前記予備経路の双方に障害が生じたことを示す第二の情報に変更し、
前記第二の情報を含む前記制御信号を、前記予備経路と、前記第一及び第二の伝送装置の間の第三経路を経由する第三の伝送装置とに送信して、前記第三経路を有効化する、通信システムにおける冗長制御方法。
(付記6)
現用経路についての予備経路を通じて他の伝送装置と送受信される制御信号であって前記現用経路及び前記予備経路の一方についての障害の有無を示す第一の情報を含む制御信号に応じて、前記現用経路及び前記予備経路の一方を選択する経路選択部と、
前記現用経路及び前記予備経路の双方に障害が生じると、前記第一の情報を前記現用経路及び前記予備経路の双方に障害が生じたことを示す第二の情報に変更した制御信号を、前記予備経路と、前記第二の情報を含む前記制御信号の受信に応じて有効化される、前記他の伝送装置への第三経路と、に送信する制御信号送信部と、
前記第二の情報を含む前記制御信号の送信、あるいは、前記他の伝送装置から前記予備経路又は前記第三経路を通じた前記第二の情報を含む前記制御信号の受信に応じて、前記第三経路を選択するよう前記経路選択部を制御する制御部と、を備えた伝送装置。
(付記7)
前記第三経路は、前記有効化後に前記第一の情報を含む前記制御信号を受信すると無効化される経路であり、
前記制御信号送信部は、
前記現用経路及び前記予備経路の双方に生じた障害の少なくとも一方が復旧すると、前記予備経路及び前記第三経路へ送信する前記制御信号に含まれる前記第二の情報を前記第一の情報に変更し、
前記制御部は、
前記第一の情報を含む前記制御信号の送信、あるいは、前記他の伝送装置から前記予備経路又は前記第三経路を通じた前記第一の情報を含む前記制御信号の受信に応じて、前記現用経路及び前記予備経路の一方を選択するよう前記経路選択部を制御する、付記6に記載の伝送装置。
(付記8)
第一及び第二の伝送装置間に設定された現用経路及び予備経路の一方についての障害の有無を示す第一の情報を含む制御信号に応じて前記現用経路及び前記予備経路の一方を選択する前記第一又は第二の伝送装置から、前記第一の情報が前記現用経路及び前記予備経路の双方に障害が生じたことを示す第二の情報に変更された制御信号を受信する受信部と、
前記受信部で前記第二の情報を含む制御信号を受信すると、前記第一及び第二の伝送装置間の第三経路を有効化し、前記第二の情報を含む制御信号を前記第三経路へ転送する制御部と、
を備えた、伝送装置。
(付記9)
前記受信部は、
前記第三経路の有効化後に前記現用経路及び前記予備経路の双方に生じた障害の少なくとも一方が復旧すると、前記第一又は前記第二の伝送装置から前記第二の情報が前記第一の情報に変更された制御信号を受信し、
前記制御部は、
前記第一の情報を含む制御信号の受信に応じて、前記第三経路を無効化する、付記8に記載の伝送装置。
(付記10)
前記制御部は、
前記第二の情報を含む制御信号の受信に応じて、前記第三経路を形成して有効化するための設定を管理装置に要求する、付記8又は9に記載の伝送装置。
(付記11)
前記制御部は、
前記第二の情報を含む制御信号の受信に応じて、前記第三経路を形成して有効化するための信号を、前記第三経路を経由する他の伝送装置との間で送受信する、付記8又は9に記載の伝送装置。
A,B,C,D,Z 伝送装置(ノード)
M,M1,M2 管理装置
21A,21Z APS処理部
22A,23A セレクタ
22Z,23Z ブリッジ
24A,25A,26A パス送信部
24Z,25Z,26Z パス受信部
251A,261A APS挿入部
31,31a 管理信号処理部
32,33 通信インタフェース
34,35 スイッチ
211 障害検出処理部
212 自装置優先度判定部
213 プロテクション系優先度判定部
214 両系障害時処理部
252Z,262Z APS抽出部
321,331 受信インタフェース
322,332 送信インタフェース
3211,3311 受信部
3212 APS抽出部
3221,3321 送信部
3313,3322 シグナリング処理部
3213,3312 フォワーディング処理部

Claims (11)

  1. 第一及び第二の伝送装置間に設定された現用経路及び予備経路であって、前記現用経路及び前記予備経路の一方についての障害の有無を示す第一の情報を含む制御信号に応じて前記第一及び第二の伝送装置によって一方が選択される現用経路及び予備経路と、
    前記第一又は第二の伝送装置において前記第一の情報が前記現用経路及び前記予備経路の双方に障害が生じたことを示す第二の情報に変更された前記制御信号を受信することによって有効化され、前記第一及び第二の伝送装置によって選択される第三経路と、を備えた通信システム。
  2. 前記第三経路が経由する一又は複数の第三の伝送装置を備え、
    前記第一又は第二の伝送装置は、前記現用経路及び前記予備経路の双方に障害が生じると、前記第一の情報を前記第二の情報に変更した前記制御信号を前記予備経路及び前記第三の伝送装置へ送信し、
    前記第三の伝送装置は、前記第二の情報を含む制御信号の受信に応じて前記第三経路の有効化を実施し、
    前記第一及び第二の伝送装置は、前記予備経路又は前記第三経路を通じて前記第二の情報を含む制御信号を受信すると、前記第三経路を選択する、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第一又は第二の伝送装置は、前記現用経路及び前記予備経路の双方に生じた障害の少なくとも一方が復旧すると、前記第二の情報を前記第一の情報に変更して前記予備経路及び前記第三の伝送装置へ送信し、
    前記第三の伝送装置は、前記第二の情報を含む制御信号の受信に応じて前記第三経路の無効化を実施し、
    前記第一及び第二の伝送装置は、前記予備経路又は前記第三経路を通じた前記第一の情報を含む制御信号の受信に応じて、前記前記現用経路及び前記予備経路の一方を選択する、請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記制御信号は、APS(Automatic Protection Switching)メッセージであり、前記APSメッセージは、イーサネット(登録商標)フレーム、MPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)パケット又はODU(Optical Data Unit)フレームにて伝送される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. 第一及び第二の伝送装置の間に設定された現用経路及び予備経路の一方についての障害の有無を示す第一の情報を含む制御信号に応じて一方を選択する第一又は第二の伝送装置が、前記現用経路及び前記予備経路の双方に障害が生じたことを検出し、
    前記検出した伝送装置は、前記第一の情報を前記現用経路及び前記予備経路の双方に障害が生じたことを示す第二の情報に変更し、
    前記第二の情報を含む前記制御信号を、前記予備経路と、前記第一及び第二の伝送装置の間の第三経路を経由する第三の伝送装置とに送信して、前記第三経路を有効化する、通信システムにおける冗長制御方法。
  6. 現用経路についての予備経路を通じて他の伝送装置と送受信される制御信号であって前記現用経路及び前記予備経路の一方についての障害の有無を示す第一の情報を含む制御信号に応じて、前記現用経路及び前記予備経路の一方を選択する経路選択部と、
    前記現用経路及び前記予備経路の双方に障害が生じると、前記第一の情報を前記現用経路及び前記予備経路の双方に障害が生じたことを示す第二の情報に変更した制御信号を、前記予備経路と、前記第二の情報を含む前記制御信号の受信に応じて有効化される、前記他の伝送装置への第三経路と、に送信する制御信号送信部と、
    前記第二の情報を含む前記制御信号の送信、あるいは、前記他の伝送装置から前記予備経路又は前記第三経路を通じた前記第二の情報を含む前記制御信号の受信に応じて、前記第三経路を選択するよう前記経路選択部を制御する制御部と、を備えた伝送装置。
  7. 前記第三経路は、前記有効化後に前記第一の情報を含む前記制御信号を受信すると無効化される経路であり、
    前記制御信号送信部は、
    前記現用経路及び前記予備経路の双方に生じた障害の少なくとも一方が復旧すると、前記予備経路及び前記第三経路へ送信する前記制御信号に含まれる前記第二の情報を前記第一の情報に変更し、
    前記制御部は、
    前記第一の情報を含む前記制御信号の送信、あるいは、前記他の伝送装置から前記予備経路又は前記第三経路を通じた前記第一の情報を含む前記制御信号の受信に応じて、前記現用経路及び前記予備経路の一方を選択するよう前記経路選択部を制御する、請求項6に記載の伝送装置。
  8. 第一及び第二の伝送装置間に設定された現用経路及び予備経路の一方についての障害の有無を示す第一の情報を含む制御信号に応じて前記現用経路及び前記予備経路の一方を選択する前記第一又は第二の伝送装置から、前記第一の情報が前記現用経路及び前記予備経路の双方に障害が生じたことを示す第二の情報に変更された制御信号を受信する受信部と、
    前記受信部で前記第二の情報を含む制御信号を受信すると、前記第一及び第二の伝送装置間の第三経路を有効化し、前記第二の情報を含む制御信号を前記第三経路へ転送する制御部と、
    を備えた、伝送装置。
  9. 前記受信部は、
    前記第三経路の有効化後に前記現用経路及び前記予備経路の双方に生じた障害の少なくとも一方が復旧すると、前記第一又は前記第二の伝送装置から前記第二の情報が前記第一の情報に変更された制御信号を受信し、
    前記制御部は、
    前記第一の情報を含む制御信号の受信に応じて、前記第三経路を無効化する、請求項8に記載の伝送装置。
  10. 前記制御部は、
    前記第二の情報を含む制御信号の受信に応じて、前記第三経路を形成して有効化するための設定を管理装置に要求する、請求項8又は9に記載の伝送装置。
  11. 前記制御部は、
    前記第二の情報を含む制御信号の受信に応じて、前記第三経路を形成して有効化するための信号を、前記第三経路を経由する他の伝送装置との間で送受信する、請求項8又は9に記載の伝送装置。
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