JP2015018152A - 介護実習シミュレーションモデル - Google Patents
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Abstract
Description
介護行為の中には、非介護者の気道に溜まった痰吸引、外科手術で設置した胃瘻を介した栄養補給など重要なものがある。
痰吸引とは、被介護者の咽喉と気管、肺に溜まった痰を介護者が吸引チューブなどを用いて吸い出すことである。吸引チューブを使って痰を吸い出し、気道の空気通路を確保する。痰を吸引しないで放置しておくと非介護者は自分の痰で窒息してしまうため、介護者の介護行為としては重要かつ頻度の高い処置である。
なお、痰吸引は医師免許の必要な“医療行為”の範疇ではなく、“医療的ケア”とされ、在宅では、介護者(介護福祉士、ホームヘルパー、家族)にも痰吸引が出来るようになっている。
痰吸引を行なうには、被介護者の負担を最小限に抑えるべく、短時間にすべての痰を吸引する必要がある。そのため、痰吸引に関する介護技術の向上が求められている。
介護者の未熟な痰吸引処置により、介護者が痰を早く吸引しようとして吸引圧を上げると、気道内の粘膜が引き剥がれる事故も起こり得る。
また、痰吸引時に気道内の繊毛粘膜を傷つけてしまうと出血するという事故も起こり得る。気道内で出血部位ができるとその傷口が治癒するまでは、当該部位における繊毛運動が喪失され、痰の自己排出機能が低下してしまい、痰が出にくくなるという悪循環を招くことがある。
熟練の介護者は、吸引チューブ痰が流れている間は視覚により痰を確認し、さらに、聴覚により吸引時の音の聞き分けや指先の微妙な触感により痰の通過を感知することにより、痰の流量が減り、繊毛粘膜への吸着を感じ取れば、吸引チューブへの負圧の印加を停止し、逆に緩やかに加圧して空気を吸引チューブ内に十分充填してから静かに吸引チューブを繊毛粘膜から離して繊毛粘膜の誤吸着を回避することができる。
以上の問題を解決するためには、介護実習シミュレーションモデルなどを用いて、介護者が吸引チューブの挿管に熟練するまでトレーニングし、吸引チューブをすみやかに気道内の適切な吸引位置に導く技量を習得する必要がある。
これらは医療関係者に医療行為としての気道確保トレーニング用のシミュレーションモデルであり、交通事故現場での負傷者の救命措置などのため、救急救命士、医療関係者をターゲットとしてトレーニングするものである。
このように、気道構造物は断面が円形で、食道構造物または食道・胃構造物を扁平な形状とした理由は、EDD(Esophageal Detector Device:食道挿管検知管)を用いた挿管確認のトレーニングを可能とするためである。つまり、特開2005−227372号公報の気道管理シミュレーションモデルでは、気道構造物には空気が充満した状態とする一方、食道構造物または食道・胃構造物には空気が充填されていない状態となり、気管チューブを挿管し、気管チューブの先端にEDD(Esophageal Detector Device:食道挿管検知管)を取り付けた際に、正しく気道構造物に挿管されていた場合には空気が逆流してEDDが膨らむことができ、誤って食道構造物または食道・胃構造物に挿管されていた場合には空気が逆流できずにEDDが膨らむことができない。このようにEDDを用いた気管チューブ挿管のトレーニングを行うものである。
第1の問題は、上記従来の模擬気道を有する実習シミュレーションモデルは、介護福祉士、ホームヘルパー、家族など介護者に対する痰吸引のトレーニング用途の簡便なモデルではなかった。
高価な実習シミュレーションモデルを用いれば、痰吸引のトレーニングも可能な場合はある。しかし、零細な介護訓練施設や一般家庭ではそのような高価な実習シミュレーションモデルを購入してトレーニングすることは事実上困難である。
また、高価な実習シミュレーションモデルは、痰吸引のトレーニング向きではなく、気管チューブの挿管訓練や気道確保訓練など他の高度な訓練用の様々な機能を備えており、痰吸引のトレーニング用途を超えた過剰なモデルとも言える。
特に、介護福祉士、ホームヘルパー、家族など介護者にとって、処置が難しい痰吸引時における吸引チューブ挿入の適切位置の把握をトレーニングすることに重点を置いたモデルとはなっていなかった。介護処置で吸引チューブを挿入できる位置は、気管支の手前過ぎると不十分で痰吸引がうまく行かず、また、気管支まで至ると挿入のし過ぎであり、被介護者に負担が生じてしまう。
前記模擬気管または前記模擬気管支に対する前記チューブの気道挿管時における正しい挿入位置に取り付けられた検知部と、前記チューブの先端が前記検知部に到達したことを介護実習者の五感のいずれかによって感知させる感知手段を備え、介護時における前記チューブの適した挿入位置を学習せしめることを特徴とする介護実習シミュレーションモデルである。
上記構成により、実習者である介護者がチューブの先端を挿入して行くと、チューブの気道挿管時における正しい挿入位置に取り付けられている検知部により、感知手段が稼働して介護実習者の五感のいずれかによって感知させるので、実習者が吸引チューブの正しい挿入位置を感得することができる。これにより痰吸引などの吸引チューブの気道への挿管のトレーニングをすることができる。
また、気道挿管用の吸引チューブが、気道確保用の気管挿管チューブであれば、介護実習シミュレーションモデルを気道確保用のトレーニングに用いることができる。
一例としては、検知部が赤外線センサまたは誘導センサであり、感知手段が電気信号を介した点灯光源または音源である組み合わせがある。
また、検知部と感知手段の他の組み合わせとしては、検知部が突起物であり、感知手段が突起物へのチューブの先端の衝突によりチューブを伝わる振動の触感である組み合わせがある。
また、検知部と感知手段の他の組み合わせとしては、検知部が模擬気管または模擬気管支に描かれた線またはマーキングであり、前記感知手段が、前記模擬気管または前記模擬気管支の少なくとも一部を透明素材で形成して内部を可視化したものであり、チューブの先端が線またはマーキングに到達したことを模擬気管または模擬気管支の外部から目視することを可能としたものである。
また、さらに、感知手段として、人型模型のうち模擬気管および前記模擬気管支を覆う部分の少なくとも一部を透明素材で形成して内部を可視化したものであり、人型模型を組み上げた状態で内部の模擬気管および模擬気管支の少なくとも一部が外部から目視することを可能としたものであり、チューブの先端が線またはマーキングに到達したことを人型模型の外部から目視するように工夫することも可能である。
例えば、マネキンの模擬気管に対して気管カニューレを取り付けておき、気管カニューレを介して気道挿管用のチューブの挿管が可能とする工夫がある。上記構成により、気管カニューレを介した介護時におけるチューブの適した挿入位置を学習できるモデルとなる。
また、例えば、マネキンにおいて、模擬胃と、模擬胃に模擬胃瘻を取り付けられた構造とする工夫がある。上記構成により、模擬胃瘻を介して模擬胃への栄養物または模擬栄養物の投入の練習ができるモデルとなる。
本発明の介護実習シミュレーションモデルを用いることにより、介護者がチューブの先端を挿入して行くと、チューブの気道挿管時における正しい挿入位置に取り付けられている検知部により、感知手段が稼働して介護実習者の五感のいずれかによって感知させるので、実習者が吸引チューブの正しい挿入位置を感得することができる。これにより痰吸引などの吸引チューブの気道への挿管のトレーニングをすることができる。
図1は実施例1にかかる介護実習シミュレーションモデルの構成を簡単に示した図である。
図2は、マネキン100の人型模型110を正中線で分割して左断面側の内部構造を簡単に示した図である。
また、この構成例では、キューブ200の一端は痰吸引用の吸引器210に接続されている。
気道挿管用のチューブ200は、介護実習シミュレーションモデルで用いるチューブである。例えば、痰吸引用の吸引チューブや、気道確保用の気管挿管チューブなどが有り得る。これら気道挿管用のチューブ200は従来の通常のチューブ類でも良く、また、後述するように、検知部161に対して反応しやすいようにその先端部の金属を選定したりすることも可能である。
つまり、マネキン100は、頭部から胸部にかかる形状をした外形ベースの内部に気道系の模擬構造物を中心に形成したものとなっている。
人型模型110の素材は限定されないが、例えば、発泡スチロール、プラスチック、シリコーンゴム、木片、紙などの素材であっても利用可能である。もちろん、一部に金属素材を用いても良い。
なお、人型模型110は分割可能になっていることも好ましい。人型模型110が分割可能となっていると、分割することにより内部の模擬構造物を露出させて外部から目視できるようになり、実習者の学習効果が上がることが期待できる。なお、この例では、人型模型110は、正中線を境にして左右に分解できるようになっている。
図2は、正中線を境にして人型模型110を左右に分解して内部を示した図である。図2は左側の断面図が示されている。
模擬口腔120は、人型模型110の口に相当する内部に形成されており、少なくとも口腔を模した空間を仕切るように壁面が設けられたものとなっている。なお、上下の歯列、舌などを作り込んだものでも良いが、簡便なモデルとするため、上下の歯列、舌などは省略したものでも良い。また、顎の開閉機構についても作り込んだもので良いが、簡便なモデルとするため、最初から口を開けた状態の模型であっても良い。本発明の介護実習シミュレーションモデルは、事故現場など顎の開閉に困難がある場合のトレーニングを想定しなくとも良く、日常生活を送ることができる要介護者への介護実習を前提としているので、簡便なモデルとするため、最初から口を開けた状態の模型であっても良い。
なお、実際の人体では気管は痰のたまりやすい場所であり、痰吸引のためにチューブ200の先端を位置させる場所であるので、模擬気管160は本発明の介護実習シミュレーションモデルの重要な部位の一つである。
管を配して模擬気管160を製作する場合、その素材は透明素材であることが好ましい。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニルなどの汎用的な素材で良いが、少なくともその一部を透明にしておく。透明としておくことで、後述するようにチューブ200の先端が模擬気管160中のどのあたりの位置にあるのか、痰の詰まりやすい部分は模擬気管160中のどこなのかを目視することができ、トレーニングに役立つからである。
また、感知手段162に関しても後述するが、検知部161と同様、感知手段162を模擬気管160の一部に取り付けておく構造でも良く、また、検知部161と電気的な信号をやりとりできれば、感知手段162を模擬気管160とは別に人型模型110の外に設けておいても良い。
模擬気管支170は、例えば、管を配して製作する場合、その素材は透明素材であることが好ましい。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニルなどの汎用的な素材で良いが、少なくともその一部を透明にしておく。透明としておくことで、後述するようにチューブ200の先端が、挿入のし過ぎで模擬気管支170まで至っているのか否かを目視することができ、トレーニングに役立つからである。
なお、模擬胃190の一部には胃瘻191が取り付けられており、胃瘻191の先端は人型模型110の表面から突出するように設けられている。この胃瘻191については後述する。
検知部161は、気道挿管のチューブ200の到達を検出するものである。検知部161の検知は、気道挿管のチューブ200が、模擬気管160または模擬気管支170に対するチューブ200の気道挿管時における正しい挿入位置に取り付けられている。
例えば、センサ類がある。図3は模擬気管160の一部にセンサである検知部161を配した構成例を簡単に示した図である。
検知部161の一例としては、赤外線の照射により物体を検知する赤外線センサがある。赤外線の照射箇所を模擬気管160における適切なチューブ200の挿入位置に設定しておき、チューブ200の存在の有無により赤外線の反射率が変化して受光量の変化が捉えられるように設定しておく。なお、赤外線センサの物体検知の原理は他の方式であっても良いことは言うまでもない。
また、例えば、検知部161の一例としては、静電容量の変化を捉える静電容量形センサがある。電界の発生箇所を模擬気管160における適切なチューブ200の挿入位置に設定しておき、チューブ200の存在の有無により電界中に起きる静電容量の変化を捉えるように設定しておく。なお、静電容量形センサの物体権利の原理は他の方式であっても良いことは言うまでもない。
検知部161はチューブ200の到達または通過を検知すると、電気的な検知信号を発生し、その信号を感知手段162に伝達する。
感知手段162としては様々な仕組みを採用できるが、感知手段162は検知部161と連動する必要があるため、検知部161との組み合わせで適したものを採用する必要がある。
例えば、検知部161が、赤外線センサ、静電容量型センサなど各種センサである場合、その検知結果を電気信号で出力することができる。このように検知結果として電気信号が得られる場合、感知手段162としてはその電気信号を契機として稼働し、介護実習者の五感に覚知させられるものが好ましい。
例えば、図4(a)に示すように、LED照明の点灯など視覚で覚知させるものでも良い。検知手段161から検知信号を受けて感知手段162であるLEDが点灯することにより実習者は視覚によりチューブ200の先端が模擬気管160の適正位置に到達したことを感知できる。
また、例えば、図4(b)に示すように、ビープ音を発するような音源であっても良い。検知手段161から検知信号を受けて感知手段162である音源がビープ音を発することにより実習者は聴覚によりチューブ200の先端が模擬気管160の適正位置に到達したことを感知できる。
検知部161が突起物である場合、チューブ200の先端が突起物である検知部161に衝突したことを感知できれば良い。一例としては検知部161が触感センサなどであり、チューブ200が検知部161に触れたことを検知して電気信号として出力しても良い。ここではさらに簡単な構成についても述べておく。感知手段162としては、チューブ200の先端が突起物である検知部161に衝突したことが実習者の五感で感じ取れれば良いので、実習者が手の触感により、チューブ200の進行が妨げられ、進行に阻害があることが感じ取れれば、チューブ200の先端が模擬気管160の適正位置に到達したことが感知できる。チューブ200の先端に生じた衝突の微細な衝撃がチューブ200を伝わり実習者の触感に感知させることも可能である。
第1の方法は、人型模型110が分割可能であり、少なくとも模擬気管160または模擬気管支170が露出可能であれば、人型模型110を分割して模擬気管160または模擬気管支170を露出させ、模擬気管160または模擬気管支170を目視し、さらにその透明素材部分を介して内部のチューブ200の先端の位置を確認すれば良い。例えば、人型模型110の分割は、図2に示したように、正中線を境に左右に分割して内部を目視できるもので良い。
図7は、図6に示した開閉部111を開放して、チューブ200を挿入した様子を示す図である。図7に示すように、開閉部111を開放しておけば、人型模型110内部に内蔵されている模擬気管160や模擬気管支170が直接目視することができ、かつ、模擬気管160や模擬気管支170の少なくとも一部が透明素材で出来ておれば、挿入されているチューブ200を目視することができ、検知部161である目印にチューブ200の先端が到達して様子などを目視することができる。
実施例2では、模擬気管160に対して模擬気管カニューレ163を設け、さらに、模擬胃190に対して模擬胃瘻191を設け、模擬気管カニューレ163を介した痰吸引のトレーニングや、模擬胃瘻191を介した栄養物の補給のトレーニングも可能とした構成例である。
図8は、実施例2にかかる介護実習シミュレーションモデルのマネキン100aの外観を簡単に示した図である。図1と同様、マネキン100aのうち外形を構成する人型模型110が見えている。
また、実際の胃瘻にも開閉蓋などが設けられているが、ここでは図示を省略している。トレーニング用として模擬胃瘻191の開閉蓋を省略した構成であっても良い。
図9に示すように、模擬気管カニューレ163の一端は模擬気管160まで到達しており、模擬口腔120や模擬鼻腔130を介することなく、外部から直接模擬気管160に対してアクセスできるようになっている。
図10は、模擬気管カニューレ163を介して気道挿管用のチューブ200を外部から模擬気管160にアクセスさせた様子と、模擬胃瘻191を介して、胃瘻用のチューブ201を外部から模擬胃190にアクセスさせた様子を簡単に示した図である。
図10に示すように、模擬気管カニューレ163を介して気道挿管用のチューブ200を模擬気管160に対して直接挿入できる。模擬気管カニューレ163を介せば模擬口腔120、模擬鼻腔130から挿管しなくとも直接模擬気管160で痰吸引などの処置ができることがトレーニングできる。
なお、図9、図10において、検知部161、感知手段162の図示が省略されているが、実施例1と同様、模擬気管160内における適正箇所にチューブ200が到達すれば、検知部161がその到達を検知し、感知手段162によって実習者が五感のいずれかで感知できる仕組みが搭載されている。
図9に示すように、模擬胃瘻191の一端は模擬胃190まで到達しており、模擬口腔120や模擬鼻腔130を介することなく、外部から直接模擬胃190に対してアクセスできるようになっている。
図10は、模擬胃瘻191を介して、胃瘻用のチューブ201を外部から挿入して模擬胃190にアクセスさせた様子を簡単に示した図である。
図10に示すように、模擬胃瘻191を介して栄養物供給用のチューブ201を模擬胃190に対して直接挿入できる。模擬胃瘻191を介せば模擬口腔120、模擬鼻腔130から挿管しなくとも直接模擬胃190への栄養物の供給などの処置ができることがトレーニングできる。
なお、痰吸引における検知部161や感知手段162のように、栄養物供給用のチューブ201が模擬胃190の中に到達し、栄養物を供給する位置に来たことを検知する第2の検知手段、さらに第2の検知手段で検知できたことを実習者に感知させる第2の感知手段を設ける構成も可能である。
第2の検知手段、第2の感知手段を設ける場合も、実施例1と同様、各種センサ類(赤外線センサ、静電容量型センサ)を用いたり、模擬胃190の少なくとも一部を透明素材で形成して栄養物供給用のチューブ201の挿入時の適正箇所に目印やマーキングを施したりする同様の仕組みを採用することができる。
本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。従って本発明の技術的範囲は添付された特許請求の範囲の記載によってのみ限定されるものである。
110,110a 人型模型
120 模擬口腔
130 模擬鼻腔
140 模擬咽頭部
150 模擬喉頭部
160 模擬気管
161 検知部
162 感知手段
163 気管カニューレ
170 模擬気管支
180 模擬食道
190 模擬胃
191 模擬胃瘻
200 気道挿管用のチューブ
201 栄養物供給用のチューブ
210 吸引器
Claims (10)
- 少なくとも、人体の頭部から胸部にかけての外形を模した人型模型と、模擬口腔と、模擬鼻腔と、模擬咽頭部と、模擬喉頭部と、模擬気管と、模擬気管支と、模擬食道の一部の各部を形成したマネキンと、気道挿管用のチューブを備えた介護実習シミュレーションモデルであって、
前記模擬気管または前記模擬気管支に対する前記チューブの気道挿管時における正しい挿入位置に取り付けられた検知部と、
前記チューブの先端が前記検知部に到達したことを介護実習者の五感のいずれかによって感知させる感知手段を備え、
介護時における前記チューブの適した挿入位置を学習せしめることを特徴とする介護実習シミュレーションモデル。 - 前記マネキンが、前記人型模型が分割可能になっており、内部の前記模擬口腔と、前記模擬鼻腔と、前記模擬咽頭部と、前記模擬喉頭部と、前記模擬気管と、前記模擬気管支と、前記模擬食道を目視することができるものであることを特徴とする請求項1に記載の介護実習シミュレーションモデル。
- 前記検知部が赤外線センサまたは誘導センサであり、前記感知手段が電気信号を介した点灯光源または音源であることを特徴とする請求項1または2に記載の介護実習シミュレーションモデル。
- 前記検知部が突起物であり、前記感知手段が前記突起物へのチューブの先端の衝突により前記チューブを伝わる振動の触感であることを特徴とする請求項1または2に記載の介護実習シミュレーションモデル。
- 前記検知部が前記透明素材に図示された線またはマーキングであり、前記感知手段が、前記模擬気管または前記模擬気管支の少なくとも一部を透明素材で形成して内部を可視化したものであり、前記チューブの先端が前記線または前記マーキングに到達したことを前記模擬気管または前記模擬気管支の外部から目視することを可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載の介護実習シミュレーションモデル。
- 前記感知手段が、前記人型模型のうち前記模擬気管または前記模擬気管支を覆う部分の少なくとも一部を透明素材で形成して内部を可視化したものであり、前記人型模型を組み上げた状態で内部の前記模擬気管または前記模擬気管支の少なくとも一部が外部から目視することを可能とし、前記チューブの先端が前記線または前記マーキングに到達したことを前記人型模型の外部から目視することを可能としたことを特徴とする請求項5に記載の介護実習シミュレーションモデル。
- 前記気道挿管用のチューブが、痰吸引用の吸引チューブである請求項1乃至6のいずれか1項に記載の介護実習シミュレーションモデル。
- 前記気道挿管用の吸引チューブが、気道確保用の気管挿管チューブである請求項1乃至6のいずれか1項に記載の介護実習シミュレーションモデル。
- 前記マネキンの前記模擬気管に対して気管カニューレを取り付けた構造とし、前記気管カニューレを介した前記気道挿管用のチューブの挿管を可能とし、前記気管カニューレを介した、介護時における前記チューブの適した挿入位置を学習せしめることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の介護実習シミュレーションモデル。
- 前記マネキンにおいて、さらに模擬胃と、前記模擬胃に模擬胃瘻を取り付けられた構造とし、前記模擬胃瘻を介して前記模擬胃への栄養物または模擬栄養物の投入の練習を可能としたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の介護実習シミュレーションモデル。
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