JP2015017697A - 緩衝器 - Google Patents

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Jun Kamei
順 亀井
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Abstract

【課題】 伸び切り時の衝撃緩和のために緩衝部材を設けても流路面積を犠牲にしない緩衝器の提供。
【解決手段】 伸び切り時に緩衝部材31と当接する受座29の流路面29Cに、ピストンロッド6の伸縮時にピストン5を通過する作動流体Sの流路となる切欠部29Fを設けた。
切欠部29Fをピストン5の径方向外周側かつ受座29の軸方向に貫通しないように設けたことにより、受け面29Bにバルブ機構15の流路が形成されないので、受け面29Bに緩衝部材32が当接しても流路が変化することはなく、十分な流路面積を確保できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等に用いられる緩衝器に関する。
緩衝器として、特許文献1にあるように、シリンダ内に挿入されるピストンロッドにピストンと、ピストンバルブを設けた構造が開示されている。
特開平2−271123号公報
ところで、特許文献1の緩衝器に、伸び切り時の衝撃を緩和する緩衝部材をピストンロッド外周に設けた場合、伸び切り時に緩衝部材が当接するワッシャにピストンロッドの軸方向に延びる通路が設けられているため、緩衝部材の当接時にピストンの移動に伴う作動流体の移動に必要な流路面積が確保できない課題があった。
上記目的を達成するために、本発明は、作動流体が封入され、少なくとも一端が開口するシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に設けられ前記シリンダを2室に画成するピストンと、該ピストンに一端側が連結されると共に他端側が前記シリンダの外部に延出されたピストンロッドと、前記ピストンをピストンロッドに連結する締結部材と、前記ピストンに設けられ前記シリンダ内の2室を連通させる前記作動流体の流路と、前記シリンダ内の2室のうち前記ピストンロッドの延出側の前記ピストンロッドの外周に設けられる緩衝部材と、前記シリンダ内の前記ピストンロッドの延出側に設けられ前記ピストンロッドの延出時に該緩衝部材と当接する規制部材と、前記ピストンの前記ピストンロッドの延出側に配置され、前記締結部材により前記ピストンロッドに前記ピストンと共に連結されるバルブ機構と、を備え、前記流路は、前記ピストンロッドの一行程時に前記作動流体が流通する一側流路と、前記ピストンロッドの他行程時に前記作動流体が流通する他側流路と、からなり、前記一側流路と前記他側流路は前記ピストンの周方向の内側と外側に独立して設けられ、前記バルブ機構は、少なくとも前記ピストンロッドの延出時に前記ピストンと当接し、前記外側の流路を閉じるとともに内側の流路に前記作動流体の前記ピストンへの流通を許す連通路を有する弁体と、該弁体と前記緩衝部材の間に設けられ、前記緩衝部材の移動を規制する受座と、該受座の前記弁体側の面に設けられ、前記受座の外周囲まで延びる切欠部と、からなることを特徴とする。
本発明によれば、伸び切り時の衝撃を緩和する緩衝部材をピストンロッドの外周に設けた場合であっても、作動流体の移動に必要な流路面積を確保できる。
本発明の第1実施形態に係る緩衝器の要部の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る図1の要部の拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る受座のピストン側からの正面図及び断面図である。 本発明の第2実施形態に係る受座のピストン側からの正面図及び断面図である。
以下、本発明の第1実施形態を、図1乃至図3に示し説明する。
図1に示す緩衝器1は、車両の車体(図示なし)と車軸(図示なし)との間に装着される。
緩衝器1は、円筒状のシリンダ2と、その外周にシリンダ2と同心状に設けられた外筒3と、からなる複筒構造である。シリンダ2内には、油液からなる作動流体Sが封入されて満たされており、シリンダ2と外筒3との間に形成されたリザーバ4内には作動流体S及び窒素や空気等のガスが封入されている。
シリンダ2内には、円環状のピストン5が摺動可能に嵌装されており、このピストン5によってシリンダ2内はシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの2室に画成されている。
ピストン5には、一端側(図中下側端部)の径が小さい小径部6A、他端側(図中上側端部)の径が小径部6Aよりも大きい大径部6Bとなっている棒状のピストンロッド6の小径部6Aが貫通され、締結部材であるロッドナット7により締結されている。
ピストンロッド6の他端側は、シリンダ上室2Aを通り、シリンダ2及び外筒3のシリンダ上室2A側開口端部に設けられた規制部材であるロッドガイド8と、オイルシール9に挿通されて、シリンダ2及び外筒3の外部へ延出されている。
オイルシール9は、円環状の芯金9Aの内周及び外周にゴムなどの弾性部材からなるシールが焼き付けられており、外周側は外筒3のシリンダ上室2A側開口端部を閉塞し、内周側はピストンロッド6と液密的で摺動可能に嵌合している。
シリンダ2のシリンダ下室2B側開口端部には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを画成するベースバルブ本体(図示なし)が設けられ、シリンダ2を閉塞している。
ベースバルブ本体には、ピストンロッド6の伸び行程時にリザーバ4からシリンダ下室2Bへの一方だけの流通を許す伸び側ベースチェック弁(図示なし)とシリンダ下室2Bからリザーバ4への一方だけの流通を許し、ピストンロッド6の縮み行程時に減衰力を発生する縮み側ベースバルブ(図示なし)が設けられている。
なお、本発明の各実施形態に用いる作動流体Sは液体である油であるが、流体であればよく、同じく液体である水や気体である空気を使用してもよい。
図2に示すように、ピストン5は、ピストン本体10とピストン本体10のシリンダ下室2B側に取付けられているピストンリテーナ11とから構成されており、ピストン5には、シリンダ2の上下室内を連通させる本発明の内側流路としての伸び側流路12と、本発明の外側流路としての縮み側流路13が交わることなく設けられている。
伸び側流路12のシリンダ下室2B側端部(図中下側端部)には、伸び行程時に減衰力を発生する伸び側減衰力発生機構14が設けられ、縮み側流路13のシリンダ上室2A側端部(図中上側端部)にはバルブ機構15が設けられている。
ピストン本体10のシリンダ下室2B側は、内周部が窪んで、外周部が筒部10Aとなっており、筒部10A内には、ピストンリテーナ11が収納されている。
ピストン本体10のシリンダ上室2A側には、ピストン本体10の周方向に沿って同心状に2つの環状溝が隣接して切られており、径方向内側から順に、伸び側環状溝16、縮み側環状溝17が設けられている。
各環状溝には、バルブ機構15を構成する逆止弁18が着座する内側シート10B、中間シート10C、外側シート10Dによって形成されている。
伸び側環状溝16には、伸び側流路12を構成する伸び側連通路19の一端が開口し、また、縮み側環状溝17には、縮み側流路13を構成する縮み側連通路20の一端が開口している。
ピストンリテーナ11は、略円環状でシリンダ上室2側がピストン本体10に当接しており、他側には周方向に沿って環状の圧力室21が設けられている。圧力室21の外周囲は、伸び側減衰力発生機構14の伸び側バルブ22が着座する外周シート部11Aとなっている。
ピストンリテーナ11の外周囲は筒部10Aと径方向において離間して、実質的に流路抵抗のない(減衰力に影響しない)離間通路23を形成しており、縮み側連通路20と接続している。
ピストンリテーナ11には、圧力室21と伸び側連通路19を接続するリテーナ流路24が設けられている。
伸び側減衰力発生機構14は、外周シート部11Aに着座し、シリンダ下室2Bへの流通を常に許すオリフィス通路25が設けられた円環形状のディスクからなる伸び側バルブ22と、伸び側バルブ22に当接して設けられる開弁圧力を調整する複数枚に積層されたディスクバルブ26からなる。
オリフィス通路25は、伸び側バルブ22の外周に周方向複数に設けられる切欠からなり、圧力室21とシリンダ下室2Bを常時連通させている。
バルブ機構15は、本発明の弁体である逆止弁18と、スペーサ27と、ディスクスプリング28と、受座29から構成される。
逆止弁18は、内周部にピストンロッド6が挿通され内側シート10Aにクランプ固定されたディスク形状であり、その外周側は中間シート10C、外側シート10Dに着座して設けられている。
逆止弁18には、複数の円弧状に延びる長穴の連通路30が設けられており、連通路30は伸び側環状溝16とシリンダ上室2Aを連通している。このように構成されることで、縮み行程時は、逆止弁18が開弁して、縮み側連通路20を介してシリンダ下室2Bからシリンダ上室2Aへの作動流体Sの移動を許容し、伸び行程時は、逆止弁18が閉弁して、縮み側連通路20の流れを規制し、連通路30、伸び側連通路19を介した流れを許容する。
スペーサ27は円環形状であり、逆止弁18とディスクスプリング28との間に、逆止弁18と同様に設けられている。受座29と逆止弁18はスペーサ27によって離間しており、スペーサ通路27Aを形成している。
ディスクスプリング28は、円盤形状の円盤部28Aとその外周側から放射状かつ先端側が逆止弁18に向かって伸びている複数の放射部28Bからなり、円盤部28Aが受座29とスペーサ27によって固定されている。
放射部28Bは逆止弁18と当接しており、逆止弁18をピストン5に向かって付勢する弾性力を有している。また、各々の放射部28B間には隙間が設けて形成されている。
図2及び図3に示すように、受座29は、円盤形状で、その中央にピストンロッド6が挿通する挿通穴29Aが形成されている。また、受座29とシリンダ2の間には径方向隙間が設けられ、実質的に抵抗無く作動流体Sが流通する離間部31が形成されている。
受座29のシリンダ上室2A側である受け面29Bは、平面であり、ピストンロッド6の伸び切り時にロッドガイド8と当接する緩衝部材32と当接している。
受座29のピストン5側の流路面29Cには、突出部29Dと、凹み部29E、切欠部29Fが形成されている。
突出部29Dは、受座29の外周囲がピストン5に向かって突出することで形成され、突出部29Dの内径は逆止弁18の外径より小さく、縮み行程時に逆止弁18が開弁したときに当接し、その開弁量を規制する。
凹み部29Eは、突出部29Aの径方向内側にあり、その径方向の大きさは、ディスクスプリング28の外形寸法よりも大きく、その深さは、ディスクスプリング28の厚さより若干大きい寸法となっており、逆止弁18の開弁時においてディスクスプリング28が完全に伸されることなく、収まる大きさとなっている。
受座29の流路面29Cの外周側には、外周まで延びる切欠部29Fが放射状に複数形成されている。
切欠部29Fは軸方向に貫通しないように、流路面29C側のみに形成されており、径方向の最内方向位置は、中間シート10Cに掛からない位置まで延びている。
受座29とロッドガイド8間のピストンロッド6の外周には、エラストマーやゴムのような弾性部材からなる環状の緩衝部材32がピストンロッド6に締代を持って挿通され、受座29と接するように設けられている。
以上のように構成した第1実施形態の作用について次に説明する。
緩衝器1は、車両の車体と車輪の間に設けられ、車体の振動に対しピストンロッド6が伸縮することでピストン5がシリンダ2内を移動し減衰力を発生させる。
ピストンロッド6の伸び行程において、ピストン5の動作速度が遅いときには、シリンダ上室2A内の作動流体Sが離間部31からスペーサ通路27Aと切欠部29Fへ流れ、切欠部29Fから凹み部29Eへ流れる。スペーサ通路27Aと凹み部29Eに流れ込んだ作動流体Sは、連通路30、伸び側流路12、圧力室21からオリフィス通路25へと通過する。オリフィス通路25を通過する際に作動流体Sの移動量が絞られることで、減衰力を発生させる。
さらにピストン5の動作速度が速くなると、圧力室21内の圧力が高まり、伸び側バルブ22の外周側がシリンダ下室2B側に撓んで開弁し、圧力を開放する。
ピストンロッド6がシリンダ2内から延出した容積分の作動流体Sは、ベースバルブ本体に設けられているリザーバ4からシリンダ下室2Bへの一方だけの流通を許す伸び側ベースチェック弁(図示なし)が開くことで、リザーバ4からシリンダ2内に補充される。
縮み行程において、車両の走行時などピストン5が動作した場合、逆止弁18の外周が撓んで、中間シート10C及び外側シートDから離間し受座29側に開弁し、ほとんど抵抗無く、シリンダ下室2Bの作動流体Sはシリンダ上室2Aに流れ、シリンダ下室2Bとシリンダ上室2Aは、同圧となる。また、ベースバルブ本体に設けられているシリンダ下室2Bからリザーバ4への一方だけの流通を許す縮み側ベースバルブ(図示なし)が開弁し、シリンダ2内からリザーバ4に吐出し、この流れに対し抵抗力を与えることで、減衰力を発生させる。
次に逆止弁18開弁時の逆止弁18周りの作動流体Sの流れについて詳細に説明する。
逆止弁18の開弁時は、シリンダ下室2Bにある作動流体Sが縮み側流路13を通過し、主に縮み側流路13の端部にある縮み側環状溝17から離間部31を通ることでシリンダ上室2Aに移動する。
このとき、逆止弁18が中間シート10Cから離間しているので、作動流体Sは、縮み側環状溝17から、連通路30を通り、スペーサ通路27A、切欠部29F、離間部31へ流れシリンダ上室2A側に至る。
このとき、もしも、切欠部29Fがないとすると、逆止弁18が受座29と接して、連通路30を介した流れは生じない。しかし、本実施の形態では、切欠部29Fを設けたため、この連通路30を介した流れが可能で、十分な流路面積が確保できる。
ピストンロッド6の伸び切り時は、ロッドガイド8に緩衝部材32が当接することで、ピストンロッド6の延出量を規制し、また、その際の衝撃も和らげることが出来る。
上記第1実施形態において、受座29が逆止弁18の外周側と当接することによる、その開弁量を規制し、際限なく開弁することによる逆止弁18の曲がりなどの破損を防止することが出来る。
上記第1実施形態において、流路面29Cに突出部29Dの高さを調整することで、逆止弁18の最大開弁量を設定することが可能となる。そして、この突出部29Dの高さを高くすると、逆止弁18と突出部29Dの離間距離が小さくなり、伸び行程における伸び側流路12への作動流体Sの流入量が制限されてしまう。これに対し、上記第1実施形態においては、切欠部29F及び凹み部29Eを設けることで十分な流路面積を確保することが出来る。さらに、切欠部29Fが連通路30の近傍まで延びているので、より流路抵抗を無くすことができる。
なお、上記第1実施形態において、凹み部29Eはディスクスプリング28の外形より大きいとしたが、伸されない程度であれば良い。
上記第1実施形態において、切欠部29Fは径方向の最内方向位置は、中間シート10Cに掛からない位置までしか延びていないので、連通路30と切欠部29Fは、径方向に重ならないので、作動流体Sの流路が絞られている。この重ならない長さが僅かであるので、その絞りによる流路の制限は無視できる。しかし、連通路30と切欠部29Fを径方向に重なるようにしてもよい。この場合、伸び行程時に伸び側流路12に流入する作動流体Sの流路を大きく確保することが出来るが、伸び切り時に受ける荷重に対して強度が不足しないように設ける必要がある。
また、逆止弁18をディスクスプリング28によりピストン5に押し付けることで、振動発生時など、逆止弁18が僅かに中間シート10Dと離間して、音を発生させることを防ぐことが出来る。
なお、ディスクスプリング28を廃止してもよく、廃止する場合、部品点数を減らすことが出来るが、音の問題などが発生する場合がある。
次に、第2実施形態について、主に図4を参照して説明する。図4は第2実施形態の受座129を示している。なお、上記の第1実施形態と、同様の部分には同じ符号を用いて、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
第2実施形態は、第1実施形態の受座29の形状を変更し、第1実施形態のディスクスプリング28を廃止し、更にスペーサ27を受座29と一体で成型出来るようにした実施例である。
図4に示すように、第2実施形態では、受座129の挿通穴129Aの内周縁を逆止弁18に向かって伸ばした環状突部である伸張部129Gが設けられている。言い換えると、スペーサ27を受座29に一体化したものである。
次に第2実施形態の作用について説明する。伸張部129Gが逆止弁18と受座129を離間させ、伸縮行程時の作動流体Sの流通を妨げないので、第1実施形態と同様の効果が発揮できる。
上記第2実施形態においては、第1実施形態のスペーサ27と受座29を一体に成型することが可能になり、また、ディスクスプリング28を廃止しているので、第1実施形態よりも部品点数を削減出来る。さらに、ディスクスプリング28を伸してしまうことがないため、突出部29Dと凹み部29Eを設けなくともよい。この場合、スペーサ通路27Aと切欠部29Fを大きくするなど、流量を確保する必要と逆止弁18が変形しない距離に受座129を設ける必要がある。しかし、加工工数や組立工数を減らすことが出来るので、作業性を向上させることが出来る。
なお、上記各実施形態において、伸び側流路を内側、縮み側流路を外側にした例を示したが、これに限らず、伸び側流路を外側、縮み側流路を内側にしてもよい。この場合、逆止弁18が伸び側流路を開閉可能な小径のディスクとなり、縮み側流路は、常時解放された状態となる。
上記各実施形態において、受座29の流路面29Cに、切欠部29Fをピストン5の径方向外周側かつ受座29の軸方向に貫通しないように設けており、受け面29Bにバルブ機構15の流路が形成されないので、受け面29Bに緩衝部材32が当接しても流路が変化することはなく、十分な流路面積を確保できる。
上記各実施形態において、受座29及び129のピストン5への流路を、軸方向に貫通させるのではなく、一側面に貫通しないように設けたことで、流路を軸方向に貫通するように設けた場合と比較して、緩衝部材32から受座29に伝わる伸び切り時の荷重に耐える剛性を得ることが出来る。
また、受座29とバルブ機構15への流路を一体で形成したことで、材料や加工費を低減することが出来、更に部品点数が少なくなるため、作業性が向上する。
上記各実施形態において、緩衝部材32は常時受け面29Bに当接し固定されているが、遊嵌させてもよく、ロッドガイド8側に固定してもよい。しかし、遊嵌している場合、受座29と当接する度に音が発生する可能性があるので、受け面29Bもしくはロッドガイド8に当接し固定しているほうが好ましい。
なお、緩衝部材32は荷重を緩和し、受け止めることが出来れば材質は何でもよく、硬い弾性部材やシリコンなどでもよい。
上記各実施形態において、受座29は金属であるが、伸び切り時に衝撃が加えられても破損しない程度に充分な剛性強度があればよく、硬い樹脂などでもよい。
また、受座29を焼結などで成型した部品として製作することも可能であり、切削加工と比較して部品成型時に不要となる材料が発生しないため、材料を削減することが出来る。
上記各実施形態において、連通路30を複数も受けたが、一箇所でもよく、必要な流量に応じて設けられていればよい。
なお、上記各実施形態において、受座29の受け面29Bは平面でなくてもよく、例えば緩衝部材32がピストンロッド6の径方向に移動しないように溝や窪みを設けてもよい。または、中央部に対し、その外周側をシリンダ上室2A側に僅かに突出させ緩く傾斜をつけてもよく、この場合、緩衝部材が中央部に寄せられるので弛緩による劣化を防ぐことが出来る。
なお、上記各実施形態において、規制部材の一例としてロッドガイド8を上げたが、緩衝器1の閉塞部材でもあるロッドガイド8とは別体で設けてもよい。しかし、部品点数が多くなるため、閉塞部材と規制部材は一体として設けるほうが好ましい。
なお、上記各実施形態において、一例として複筒式緩衝器を上げたが、伸び切り緩衝機構とピストン等減衰力発生機構が隣接する緩衝器であればなんでも良い。
1 緩衝器、2 シリンダ、3 外筒、4 リザーバ、5 ピストン、6 ピストンロッド、7 ロッドナット、8 ロッドガイド、9 オイルシール、10 ピストン本体、11 ピストンリテーナ、12 伸び側流路、13 縮み側流路、14 伸び側減衰力発生機構、15 バルブ機構、16 伸び側環状溝、17 縮み側環状溝、18 逆止弁、19 ピストン伸び側連通路、20 ピストン縮み側連通路、21 圧力室、22 伸び側バルブ、23 離間通路、24 リテーナ流路、25 オリフィス通路、26 ディスクバルブ、27 スペーサ、28 ディスクスプリング、29 受座、30 連通路、31 離間部、32 緩衝部材、S 作動流体

Claims (4)

  1. 作動流体が封入され、少なくとも一端が開口するシリンダと、
    該シリンダ内に摺動可能に設けられ前記シリンダを2室に画成するピストンと、
    該ピストンに一端側が連結されると共に他端側が前記シリンダの外部に延出されたピストンロッドと、
    前記ピストンをピストンロッドに連結する締結部材と、
    前記ピストンに設けられ前記シリンダ内の2室を連通させる前記作動流体の流路と、
    前記シリンダ内の2室のうち前記ピストンロッドの延出側の前記ピストンロッドの外周に設けられる緩衝部材と、
    前記シリンダ内の前記ピストンロッドの延出側に設けられ前記ピストンロッドの延出時に該緩衝部材と当接する規制部材と、
    前記ピストンの前記ピストンロッドの延出側に配置され、前記締結部材により前記ピストンロッドに前記ピストンと共に連結されるバルブ機構と、を備え、
    前記流路は、
    前記ピストンロッドの一行程時に前記作動流体が流通する一側流路と、
    前記ピストンロッドの他行程時に前記作動流体が流通する他側流路と、
    からなり、
    前記一側流路と前記他側流路は前記ピストンの周方向の内側と外側に独立して設けられ、
    前記バルブ機構は、
    少なくとも前記ピストンロッドの延出時に前記ピストンと当接し、前記外側の流路を閉じるとともに内側の流路に前記作動流体の前記ピストンへの流通を許す連通路を有する弁体と、
    該弁体と前記緩衝部材の間に設けられ、前記緩衝部材の移動を規制する受座と、
    該受座の前記弁体側の面に設けられ、前記受座の外周囲まで延びる切欠部と、
    からなることを特徴とする緩衝器。
  2. 前記受座の前記ピストン側の面の外周側には、前記ピストンに向かって伸び、前記弁体の開弁時に当接可能な突出部を設けたことを特徴とする請求項1に記載する緩衝器。
  3. 前記受座の前記ピストン側の面の内周側には、前記弁体の内周を挟持する環状突部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載する緩衝器。
  4. 前記受座の前記緩衝部材側の面は平面または該受座の中央部に向かって前記緩衝部材から離間する傾斜面となっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載する緩衝器。
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