JP2015016567A - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015016567A
JP2015016567A JP2013143291A JP2013143291A JP2015016567A JP 2015016567 A JP2015016567 A JP 2015016567A JP 2013143291 A JP2013143291 A JP 2013143291A JP 2013143291 A JP2013143291 A JP 2013143291A JP 2015016567 A JP2015016567 A JP 2015016567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
chamber
filter
ink
upstream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013143291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6263879B2 (ja
Inventor
小林 悟
Satoru Kobayashi
悟 小林
健 山岸
Takeshi Yamagishi
健 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2013143291A priority Critical patent/JP6263879B2/ja
Priority to US14/324,474 priority patent/US9061510B2/en
Publication of JP2015016567A publication Critical patent/JP2015016567A/ja
Priority to US14/714,920 priority patent/US9254675B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6263879B2 publication Critical patent/JP6263879B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17563Ink filters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D35/00Filtering devices having features not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00, or for applications not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00; Auxiliary devices for filtration; Filter housing constructions
    • B01D35/02Filters adapted for location in special places, e.g. pipe-lines, pumps, stop-cocks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D35/00Filtering devices having features not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00, or for applications not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00; Auxiliary devices for filtration; Filter housing constructions
    • B01D35/14Safety devices specially adapted for filtration; Devices for indicating clogging
    • B01D35/157Flow control valves: Damping or calibrated passages
    • B01D35/1573Flow control valves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】液体供給路内に配置されて液体を濾過するフィルターに捕集されている異物や気泡が不用意にフィルター内を下流側に通り抜けてしまうこと及びメンテナンス時における気泡の排出性が悪化することを抑制し、液体噴射ヘッドからの液体の噴射特性が悪化する虞を低減することができる液体噴射装置を提供する。【解決手段】液体噴射ヘッド22に供給するインクを流動させる液体供給路42の途中に配置され、その内部がフィルター53によって下流側の第1室52aと上流側の第2室52bとに仕切られたフィルター室52の第2室内に液体供給路の上流側からインクを導入する液体導入口56が、フィルターにおける第2室側の面53aに対して非対向であり、フィルター室の第1室内から液体供給路の下流側に液体を導出する液体導出口57が、第1室内における鉛直方向Zでの上方位置に設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、液体を濾過するフィルターが配置された液体供給路を介して供給される液体を液体噴射ヘッドに形成されたノズルから噴射する液体噴射装置に関する。
従来、液体噴射ヘッドに形成されたノズルから用紙等のターゲットにインク(液体)を噴射するインクジェット式のプリンター(液体噴射装置)が知られている。そして、このようなプリンターでは、液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給路の途中にフィルターが収容されたフィルター室を設け、そのフィルター室に上流側から流入した液体中の異物や気泡をフィルターで捕集することにより、液体噴射ヘッドのノズルからのインクの噴射特性の維持を図っている。
例えば、特許文献1に記載されるインクジェット式のプリンターでは、フィルター室内にフィルターを水平に配置し、同フィルターによりフィルター室を下流側の第1の部屋と上流側の第2の部屋とに仕切っている。そして、下流側の第1の部屋から液体噴射ヘッド側にインクを流出させるインク排出開口(液体導出口)を、フィルターから下方に離れた位置に設けるとともに、上流側の第2の部屋に上流側からインクを流入させるインク供給開口(液体導入口)を、インク排出開口とは水平方向に変位した位置であってフィルターの上面に上方から対向する位置に設けている。
特開2012−45725号公報
ところで、上記のプリンターにおいて、フィルター室における上流側の第2の部屋内に流入した液体中からフィルターにより捕集された異物や気泡は、そのフィルターの内部やそのフィルターにおける上流側を向いた面(特許文献1では水平配置されたフィルターの上面)に付着する。
そのため、第2の部屋に液体を流入させるインク供給開口がフィルターにおける第2の部屋側の面に対向している場合には、そのフィルターに捕集されて付着している異物等が例えば印刷中に上流側からインク供給開口を通じてフィルター室の第2の部屋に流入する液体に押されて、フィルター内を下流側に通り抜けてしまうことがあり得る。その結果、そのフィルターを不用意に通り抜けた異物等が下流側の第1の部屋から液体噴射ヘッド内に流入し、ノズルに目詰まり等を生じさせてインクの噴射特性を悪化させる虞があった。
また、フィルターに捕集されて付着している異物や気泡のうち、特に気泡は、不用意にフィルター内を通り抜けて下流側の第1の部屋内に流入した場合、通常は第1の部屋内の上方位置(特許文献1ではフィルターの直下位置)に滞留する。そのため、第1の部屋内から液体噴射ヘッド側にインクを流出させるインク排出開口が第1の部屋内の下方位置に設けられている場合には、液体噴射ヘッドのメンテナンスのためにフィルター室に下流側から負圧を作用させても、第1の部屋内の上方位置に滞留している気泡を排出できないことがあり得る。その結果、液体供給路内からの気泡の排出性が悪化し、十分なインク供給量が確保できなくなって、インクの噴射特性を悪化させる虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。その目的は、液体供給路内に配置されて液体を濾過するフィルターに捕集されている異物や気泡が不用意にフィルター内を下流側に通り抜けたり、メンテナンス時における気泡の排出性が悪化したりすることを抑制し、液体噴射ヘッドからの液体の噴射特性が悪化する虞を低減することができる液体噴射装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体噴射装置は、液体を噴射可能なノズルを有する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドに供給する前記液体を流動させる液体供給路と、前記液体供給路の途中に配置され、その内部が前記液体を濾過するフィルターによって下流側の第1室と上流側の第2室とに仕切られたフィルター室と、を備え、前記フィルター室の前記第2室内に前記液体供給路の上流側から前記液体を導入する液体導入口が、前記フィルターにおける前記第2室側の面に対して非対向であり、前記フィルター室の前記第1室内から前記液体供給路の下流側に前記液体を導出する液体導出口が、前記第1室内における鉛直方向での上方位置に設けられている。
この構成によれば、液体供給路の上流側からフィルター室の第2室内に液体導入口を介して導入される液体が、その時点でフィルターに捕集されて付着している異物や気泡を上流側から下流側の第1室に向けて押す力は、液体導入口をフィルターにおける第2室側の面に対向させている場合よりも抑制される。また、フィルター室の第2室から下流側にフィルターを通り抜けて第1室内の上方位置付近に滞留している気泡は、第1室内から液体供給路の下流側に液体を導出する液体導出口が、第1室内における鉛直方向での上方位置に設けられていることにより、液体導出口から下流側へ良好に排出できる。したがって、液体供給路内に配置されて液体を濾過するフィルターに捕集されている異物や気泡が不用意にフィルター内を下流側に通り抜けたり、メンテナンス時における気泡の排出性が悪化したりすることを抑制し、液体噴射ヘッドからの液体の噴射特性が悪化する虞を低減することができる。
上記液体噴射装置において、前記フィルターは、前記フィルター室内において高低差を有するように配置されていることが好ましい。
この構成によれば、濾過された液体中に含まれていた気泡がフィルターにより捕集されて付着した場合でも、その気泡はフィルターの上方部位に集まり易い一方、下方部位には集まり難い。そのため、高低差を有するフィルターにおける下方部位は気泡の付着によって塞がれる虞を低減できるので、濾過する液体の下流側への流通性を確保することができる。
上記液体噴射装置において、前記フィルター室における前記第2室の壁面の少なくとも一部は可撓性部材で形成されていることが好ましい。
この構成によれば、負圧付与部が液体供給路内に負圧を付与したとき、可撓性部材が第2室の内側に向かって撓み、液体がフィルターを通過して下流側に流れることを促進するので、フィルターに付着している気泡の下流側への排出性を向上できる。
上記液体噴射装置において、前記可撓性部材は、前記フィルターと対向するように配置された薄膜の部材であることが好ましい。
この構成によれば、負圧付与部が付与する負圧により薄膜の可撓性部材が第2室の内側に撓んだとき、フィルターにおける第2室側の面に付着している気泡を、撓んだ薄膜の可撓性部材で下流側へと押し出すことにより、フィルターを通り抜けさせて第1室内に流入させることができる。
上記液体噴射装置において、前記第2室の外側には、前記第2室の容積が増大する方向への前記可撓性部材の変形を規制する規制部材が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、規制部材により可撓性部材の保護を図ることができるとともに、例えばフィルター室をユニット単位で着脱可能とした場合において、そのフィルター室ユニットを取り外したときに、フィルター室の第2室から導入口を介して外部へ漏れ出す虞のある液体量を低減できる。
上記液体噴射装置において、前記フィルターを上流側フィルターとするとともに、前記フィルター室を上流側フィルター室としたとき、前記液体供給路の前記上流側フィルター室よりも下流側に下流側フィルター室を設け、当該下流側フィルター室に収容された下流側フィルターよりも前記上流側フィルターの方が前記液体の濾過における有効面積が大きくなるようにすることが好ましい。
この構成によれば、液体供給路の上流側から下流側の液体噴射ヘッドに向けて流れる液体は、まず上流側フィルター室に流入して上流側フィルターにより濾過され、上流側フィルターに捕集された異物等を付着させる。そのため、上流側フィルターは下流側フィルターよりも捕集する異物等により塞がれて目詰まりする虞があるが、この点、上流側フィルターは下流側フィルターよりも有効面積が大きいので、そのような虞を低減できる。
上記液体噴射装置においては、前記液体供給路の前記上流側フィルター室と前記下流側フィルター室との間に配置され、下流側の圧力変動に基づいて開閉弁動作する圧力調整弁と、前記液体供給路の前記上流側フィルター室よりも上流側に配置され、前記液体を加圧することにより下流側に供給する加圧部と、を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、液体供給路の上流側から下流側の液体噴射ヘッドに液体を供給するために加圧部が液体を加圧すると、上流側フィルター室の第2室の壁面が仮に可撓性部材で形成されていても、その可撓性部材は第2室の容積を増大させる外側に撓むため、内側のフィルターに接触して液体の流通を阻害するようなことはない。
実施形態のプリンターの概略構成図。 液体噴射ヘッドにインクを供給するインク供給系の概略構成図。 インクを濾過及び一時貯留する液体供給部の正面図。 同じく液体供給部の背面図。
以下、液体噴射装置の一例として、液体噴射ヘッドから用紙などに液体の一例としてのインクを噴射して文字や図形などを含む画像を印刷するインクジェット式のプリンターの一実施形態について、図を参照しながら説明する。
図1に示すように、プリンター11は、支持台12の表面に沿って移動するように用紙STを搬送する搬送部13と、支持台12上を搬送される用紙STに対してインクを噴射する液体噴射部14と、液体噴射部14をメンテナンスするメンテナンス部15と、液体噴射部14にインクを濾過及び一時貯留しつつ供給する液体供給部16を備えている。なお、支持台12は、プリンター11において用紙STの幅方向(図1では紙面と直交する方向)に延在している。
搬送部13は、不図示の駆動源によって一方が駆動される搬送ローラー対17a,17bを有し、対をなすローラー同士が用紙STを挟持しながら回転することにより、支持台12の表面、および支持台12の搬送方向Yの上流側と下流側にそれぞれ備えられた案内板18a,18bの各表面に沿って用紙STを搬送させる。なお、本実施形態において、用紙STは、供給リール19aに対してロール状に巻かれたロール体RSから巻き出されることによって、連続紙の状態で下流側へ搬送される。そして、搬送される用紙STに対して液体噴射部14から噴射されたインクが付着して画像が印刷された後、その用紙STは再び巻取リール19bによってロール状に巻き取られる。
液体噴射部14は、搬送される用紙STの搬送方向Yと交差する用紙STの幅方向となる走査方向Xに沿って延設されたガイド軸20a,20bに摺接しながら、不図示の駆動源によって往復移動可能なキャリッジ21を備えている。そして、このキャリッジ21に対して、インクを噴射する液体噴射ヘッド22が取り付けられている。なお、液体噴射ヘッド22は、キャリッジ21に対して、インクを噴射するノズルNLが形成されたノズル形成面22aが支持台12の表面と対向するように、その鉛直方向Zの重力方向側となる下側に取り付けられている。
メンテナンス部15は、走査方向Xで支持台12の外側(図1では手前側)となる位置に鉛直方向Zへの移動可能に設けられたキャップ23と、キャップ23からチューブ24を介して排出された廃インクが回収される廃インクタンク25と、キャップ23から廃インクタンク25へ廃インクを排出させる際に駆動されるチューブポンプ26を備えている。なお、廃インクタンク25内には廃インク吸収材25aが収容されている。
因みに、キャップ23は、その上方位置に液体噴射ヘッド22がキャリッジ21と共に移動して停止したメンテナンス時に上昇し、ノズルNLを囲んだ状態となるようにノズル形成面22aに当接する。そして、その状態でチューブポンプ26が負圧付与部として駆動され、ノズルNLを介して液体噴射ヘッド22内に負圧が付与されることにより、液体噴射ヘッド22のノズルNLから気泡等が混じった流体であるインクが廃インクとして排出される。
液体供給部16は、液体噴射ヘッド22に供給されるインクを流動させる液体供給路の一部である接続チューブ27の下流側に接続されるフィルター部28と、そのフィルター部28の下流側に接続される貯留部29と、フィルター部28と貯留部29との間を接続する流路を液体供給路の一部として形成する板状の流路形成体30とを備えている。すなわち、接続チューブ27を介して上流側からフィルター部28に流入したインクは、フィルター部28において濾過された後、貯留部29内に一旦貯留され、その後、下流側の液体噴射ヘッド22に供給される。なお、フィルター部28は、貯留部29を介してキャリッジ21上に支持された流路形成体30の上部に設けられている。そして、接続チューブ27の上流端は、キャリッジ21の往復移動に追従して変形可能な液体供給路の一部であるインク供給チューブ31の下流端に、接続アダプター32を介して接続されている。
次に、液体噴射ヘッド22に対してインクを供給するインク供給系40について図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、インク供給系40は、内部にインクを収容したインクカートリッジ41と、そのインクカートリッジ41と液体噴射ヘッド22との間を接続する液体供給路42を備えている。液体供給路42の途中には、フィルター部28と貯留部29が貯留部29の方をフィルター部28よりも下流側とするよう直列に配置されている。また、液体供給路42におけるフィルター部28よりも上流側には、インクカートリッジ41側から液体噴射ヘッド22側にインクを供給する際にポンプ駆動してインクを加圧する加圧部の一例としての流路ポンプ43が配置されている。
この流路ポンプ43は、例えばポンプ室の壁面の一部を構成するダイアフラムがポンプ室の容積を可変するように変形動作することで、ポンプ室へのインクの吸入動作とポンプ室からのインクの吐出動作を交互に繰り返すダイアフラムポンプで構成されている。流路ポンプ43の上流側には逆止弁44が設けられる一方、流路ポンプ43の下流側には逆止弁45が設けられている。そのため、流路ポンプ43がポンプ作動した場合に、インクは各逆止弁44,45よりも上流側への逆流が規制され、各逆止弁44,45よりも下流側への流れが許容される。
また、液体供給路42においてフィルター部28と逆止弁45の間にはチョーク弁46が設けられている。このチョーク弁46は、液体噴射ヘッド22のメンテナンス時において、チューブポンプ26の駆動に伴いノズルNLからチョーク弁46に至るまでの液体供給路42内に負圧が付与されると閉弁する。そして、その閉弁状態において、流路ポンプ43のポンプ駆動により上流側からインクが加圧供給されると開弁し、チョーク弁46の上流側から一気に下流側の液体噴射ヘッド22までインクを流動させる。
本実施形態では、以上のような構成のインク供給系40がプリンター11において印刷に使用するインク種の数に応じた系統数だけ設けられている。例えば、使用するインクの種類が4種類であれば、それぞれ収容するインク種が異なる4つのインクカートリッジ41が図示しないカートリッジホルダーに装着される。そして、インクカートリッジ41ごとに接続された4つの液体供給路42を介して、液体噴射ヘッド22に設けられた4つのノズル列のノズルNLにインクが供給され、その供給過程においてフィルター部28等でインクが濾過される。
次に、インク供給系40を介してインクカートリッジ41から液体噴射ヘッド22までインクが供給される過程において、そのインクを濾過する構成について説明する。
図2に示すように、インクカートリッジ41において液体供給路42の上流端(例えばインク供給針)が接続されるインク供給口41aには、カートリッジ内フィルター51が配置されている。このカートリッジ内フィルター51は、10μm以上の異物は捕集可能な綾たたみメッシュフィルターであり、インクカートリッジ41のインク供給口41aに設けられているため、プリンター11における液体供給路42の途中に配置された固定型のフィルターの寿命を大幅に延ばすことが可能とされる。
また、フィルター部28には所定容積のフィルター室52が設けられ、そのフィルター室52内には板状のフィルター53が鉛直方向Zに沿うように、すなわち高低差を有するように配置されている。そして、このように縦配置されたフィルター53により、フィルター室52の内部は下流側の第1室52aと上流側の第2室52bとに仕切られている。なお、フィルター53も、カートリッジ内フィルター51と同様に、10μm以上の異物を捕集可能な綾たたみのメッシュフィルターで構成されている。
フィルター室52においてフィルター53よりも上流側の第2室52bは、その壁面の一部が可撓性部材の一例である薄膜のフィルム部材54で構成されている。具体的には、第2室52bの壁面のうち、フィルター53における第2室52b側の面53aと対向する壁面を構成している。その結果、フィルター室52の第2室52bは、このフィルム部材54が撓み変形することにより、内部の容積が変化可能とされている。そして、第2室52bと液体供給路42の接続チューブ27との間は、流路形成体30に液体供給路42の一部として形成されたインク流路55により接続されている。
インク流路55の下流端は、フィルター室52の第2室52bに液体供給路42の上流側からインクを導入する液体導入口56となっている。そして、液体導入口56は、その液体導入口56から第2室52b内へのインクの流れ方向を規定する開口の向きが、フィルター53における第2室52b側の面53aに対しては非対向となるように設計されている。すなわち、本実施形態において液体導入口56は、その開口の向きが、フィルター53における第2室52b側の面53aと平行な方向、又は、第2室52bの壁面の一部を構成するフィルム部材54と対向する方向となるように設けられている。
そして、この液体導入口56は、第2室52b内の下方位置、例えば最下方となる位置に開口している。その理由は、インクが沈降し易い成分を含んでいる場合、第2室52bの底部に沈降している成分を液体導入口56から第2室52b内に導入されるインクの流れにより撹拌することで沈降を解消させるためである。一方、フィルター室52の下流側の第1室52a内から液体供給路42の下流側にインクを導出する液体導出口57は、第1室52a内の上方位置、例えば最上部の付近に開口している。その理由は、インクを濾過するフィルター53を第2室52b側から第1室52a側に通過して第1室52a内で滞留する気泡は、重力の影響で鉛直方向Zの上方位置に滞留することから、そうした上方位置に滞留する気泡を下流側へ導出し易くするためである。
図2に示すように、液体供給路42の途中で液体噴射ヘッド22とフィルター部28との間に配置される貯留部29には圧力調整弁61が設けられている。この圧力調整弁61は、インク貯留室62、圧力室63、両室62,63の間を連通する連通孔64、圧力室63の壁面の一部を構成する可撓性のフィルム部材65、そのフィルム部材65の内面に軸部の基端が連結されると共に先端がインク貯留室62内に位置する弁体66、及びフィルム部材65を大気側へ付勢する付勢ばね67を備えている。
インク貯留室62内には、板状のフィルター68が鉛直方向Zに沿うように配置されている。そして、このように縦配置されたフィルター68により、インク貯留室62の内部は下流側貯留室62aと上流側貯留室62bとに仕切られている。なお、このフィルター68は、フィルター68の流路抵抗と弁体66の開閉動作に問題となる異物の大きさを考慮して、上流側のフィルター部28のフィルター53より粗い20μm以上の異物を捕集可能な綾たたみのメッシュフィルターで構成されている。
上流側貯留室62bは流路形成体30に液体供給路42の一部として形成されたインク流路69によりフィルター室52の導出口57に接続され、下流側貯留室62aは上流側貯留室62bからフィルター68を通過して流入したインクを、弁体66が開弁動作したとき連通孔64を介して圧力室63側へ供給する。なお、弁体66は、液体噴射ヘッド22からのインクの噴射により圧力室63内の圧力が負圧となって、可撓性のフィルム部材65が付勢ばね67の付勢力に抗して圧力室63の内面側に撓み変形したとき、そのフィルム部材65と共にインク貯留室62側へ変位することで開弁動作する。
また、図2に示すように、液体噴射ヘッド22の内部には、圧力調整弁61の圧力室63と液体噴射ヘッド22のノズルNLとの間を接続する液体供給路42の一部であるインク流路70が形成され、そのインク流路70の途中にはフィルター室71が設けられている。このフィルター室71は、フィルター部28のフィルター室52を上流側フィルター室としたとき、それよりも液体供給路42の下流側に位置する下流側フィルター室として機能するものであって、その内部には板状のフィルター72が水平方向に沿うように収容されている。すなわち、フィルター72は、フィルター部28のフィルター53を上流側フィルターとしたとき、それよりも液体供給路42の下流側に位置する下流側フィルターとして機能するものであって、フィルター室71を上下に仕切っている。なお、このフィルター72も、フィルター部28のフィルター53と同様に、10μm以上の異物を捕集可能な綾たたみのメッシュフィルターで構成されている。
次に、液体供給部16の具体的構成について図面を参照しながら説明する。なお、説明の便宜上、図3及び図4においては、フィルター部28、貯留部29及び流路形成体30においてフィルター室やインク流路などを形成するために貼着されるフィルム部材や薄膜部材の図示を省略している。
図3及び図4に示すように、板状の流路形成体30は、その板厚方向がキャリッジ21の移動方向である走査方向Xとなるようにキャリッジ21上に取り付けられている。そして、そのような取り付け状態において、流路形成体30における鉛直方向Zでの略上半分となる領域には、走査方向Xの一方側(図3では紙面手前側、図4では紙面奥側)と他方側で対をなす略矩形の環状壁75,76が走査方向Xの一方側と他方側に向けて突設されている。また、対をなす両環状壁75,76は、それぞれの長手方向の一端側(図3では左端側、図4では右端側)が他端側よりも上方に位置する斜めの配置であって且つ互いの位置が水平方向へ長手方向の寸法の略半分ほど位置ずれするように形成されている。そして、各々の環状壁75,76の端縁に対して図1に示すようにフィルム部材54が貼着されることにより、各環状壁75,76の内側には、インクを貯留可能なフィルター室52が形成される。
なお、図3に示す環状壁(以下、「第1環状壁」ともいう。)75及び図4に示す環状壁(以下、「第2環状壁」ともいう。)76は、その何れか一方が図2に示される1つのインク供給系40において1つのフィルター室52を形成するものである。つまり、1つの流路形成体30には、2つのインク供給系40における各フィルター室52を形成する一対の環状壁75,76が形成されている。したがって、そのプリンター11で使用するインクの種類が4種類であれば、4つのインク供給系40が装備されることになるため、キャリッジ21上には2つの流路形成体30が取り付けられ、合計で4つのフィルター室52が2つの第1環状壁75と2つの第2環状壁76を用いて形成される。
図3及び図4に示すように、流路形成体30における第1環状壁75の内側で最下部となる隅角部(図3では右下の隅角部)には、フィルター室52(第2室52b)内へ液体供給路42の上流側からインクを導入するための液体導入口56が貫通形成されている。すなわち、液体導入口56は、略矩形の第1環状壁75が斜めの配置とされたことによりインク中からの沈降成分が最も集まりやすい最下部の隅角部に形成されている。
また、流路形成体30における第1環状壁75の内側で最上部となる隅角部(図3では左上の隅角部)の付近には、フィルター室52(第1室52a)内から液体供給路42の下流側へインクを導出するための液体導出口57が貫通形成されている。すなわち、液体導出口57は、略矩形の第1環状壁75が斜めの配置とされたことによりインク中からの分離気泡が最も集まりやすい最上部の隅角部付近に形成されている。
また、第1環状壁75の内側には、その第1環状壁75よりは少し小さい略矩形で板状のフィルター53が、走査方向Xから見て右下隅角部の液体導入口56の開口とは重なることなく、左上隅角部付近の液体導出口57とは重なる位置で、鉛直方向Zに沿うように展張されている。そのため、第1環状壁75の端縁に対して図1に示すようにフィルム部材54が貼着された場合には、そのフィルム部材54と第1環状壁75とフィルター53とにより、液体導入口56と連通する第2室52bが囲み形成される。なお、実施形態において、液体導入口56の開口面積は、1.3×10−6、第2室52bの内壁となるフィルム部材54の面積は、700×10−6、フィルター53の有効面積は、440×10−6である。
なお、図1に示すように、フィルム部材54の外側には、第2室52bの容積が拡大する方向へフィルム部材54が撓み変形することを規制する規制部材の一例として、非可撓性を有するメッキ鋼、ステンレスやアルミニウム等からなる板状の保護部材77がフィルム部材54を覆うように設けられている。因みに、保護部材77は、フィルム部材54とほぼ同形状を有する部材であるが、図1では、図面表示の便宜のため、一部を破断して表示している。
図4に示すように、流路形成体30の他方側(図4では紙面手前側)の側面30bで、一方側の側面30aとの間に貫通形成された液体導入口56の開口位置から上方へ直線的に離れた位置には、液体供給路42の接続チューブ27に連通する連通路78の下流端となる開口79が形成されている。また、流路形成体30の他方側の側面30bには、この開口79と液体導入口56の開口とを長手方向の一端側内縁と他端側内縁とに位置させる縦長の環状リブ80が他方側(図4では紙面手前側)に向けて突設されている。そして、この環状リブ80の端縁に対して、その環状リブ80の外形と略同形状の薄膜部材(図示略)が貼着されることにより、環状リブ80の内側には、液体供給路42の上流側から供給されるインクを液体導入口56側に流動させるインク流路55が形成される。
また、図4に示すように、流路形成体30の他方側の側面30bにおいて環状リブ80が形成された位置よりも水平方向で流路形成体30の内側となる領域には、一方側の側面30aに突設された第1環状壁75と同様に略矩形ではあるものの、一部に若干の相違がある第2環状壁76が突設されている。すなわち、この第2環状壁76では、その最下部となる隅角部(図4では左下の隅角部)において、流路形成体30に貫通孔を形成するのではなく、環状壁の一部を切通し状に切り欠くことにより、フィルター室52(第2室52b)内へ液体供給路42の上流側からインクを導入するための液体導入口56を形成している。また、流路形成体30における第2環状壁76の内側で最上部となる隅角部(図4では右上の隅角部)の付近には、フィルター室52(第1室52a)内から液体供給路42の下流側へインクを導出するための液体導出口57が形成されている。
また、第2環状壁76の内側には、その第2環状壁76よりは少し小さい略矩形で板状のフィルター53が、走査方向Xから見て左下隅角部の液体導入口56とは重なることなく、右上隅角部付近の液体導出口57とは重なる位置で鉛直方向Zに沿うように展張されている。そのため、一方側の側面30aの第1環状壁75の場合と同様に、第2環状壁76の端縁にフィルム部材54が貼着された場合には、そのフィルム部材54と第2環状壁76とフィルター53とにより、液体導入口56と連通する第2室52bが囲み形成される。なお、第1環状壁75の場合と同様に、この第2環状壁76の端縁に貼着されたフィルム部材54の外側にも規制部材の一例として非可撓性を有する保護部材77がフィルム部材54を覆うように設けられている。
また、図4に示すように、流路形成体30の他方側の側面30bにおいて、第2環状壁76の液体導入口56が切通し状に切り欠き形成された短辺部の外側には、その第2環状壁76の短辺部を部分的に利用して上下方向に延びる縦長の環状リブ83が他方側に向けて突設されている。この環状リブ83は、その下端側の内縁が切通し状の液体導入口56とされる一方、その上端側の内縁には液体供給路42の接続チューブ27に連通する連通路84の下流端となる開口85が形成されている。そして、この環状リブ83の端縁に対して、その環状リブ80の外形と略同形状のフィルム部材(図示略)が貼着されることにより、環状リブ83の内側には、液体供給路42の上流側から供給されるインクを液体導入口56側に流動させるインク流路55が形成される。
さらに、流路形成体30の他方側の側面30bにおいて、第2環状壁76の上方側の長辺部の外側には、その第2環状壁76の長辺部を部分的に利用して斜状に延びる環状リブ86が他方側に向けて突設されている。この環状リブ86における斜め方向で下端側の内縁には液体導出口57が形成されている一方で、その上端側の内縁には流路形成体30の一方側の側面30aに至る貫通孔87が形成されている。そして、この環状リブ86の端縁に対して、その環状リブ86の外形と略同形状の薄膜部材(図示略)が貼着されることにより、環状リブ86の内側には、フィルター室52の第1室52a内から液体導出口57を介して導出されたインクを貫通孔87から液体供給路42の下流側に流動させるインク流路69が形成される。
また、図3に示すように、流路形成体30の一方側の側面30aにおいて、他方の側面30b側からの貫通孔87が形成された位置から下方にかけての領域には、その貫通孔87を上端側の内縁に位置させて上下方向に延びる縦長の環状リブ88が、一方側に向けて突設されている。また、その環状リブ88の下端側の内縁には、圧力調整弁61のインク貯留室62に連通する連通路89の上流端となる開口90が形成されている。そして、この環状リブ88の端縁に対して図1に示すように薄膜部材91が貼着されることにより、環状リブ88の内側には液体供給路42の一部となるインク流路69が形成される。
さらに、流路形成体30の一方側の側面30aにおいて、環状リブ88が形成された位置よりも水平方向で第1環状壁75からは離れた側となる領域には、環状リブ88と同様に上下方向に延びる縦長の環状リブ92が、一方側に向けて突設されている。この環状リブ92は、その上端側の内縁に他方側の側面30b側から貫通する液体導出口57が位置する一方、その下端側の内縁には、圧力調整弁61のインク貯留室62に連通する連通路93の上流端となる開口94が形成されている。そして、この環状リブ92の端縁に対して図1に示すように薄膜部材95が貼着されることにより、環状リブ88の内側には液体供給路42の一部となるインク流路69が形成される。
なお、連通路89は、第1環状壁75を用いてフィルター室52を形成する第1インク供給系40における液体供給路42の一部を構成するものであり、連通路93は、第2環状壁76を用いてフィルター室52を形成する第2インク供給系40における液体供給路42の一部を構成するものである。そのため、貯留部29において、フィルター部28側に連なる連通路89と連通路93とを通じてインクが供給される圧力調整弁61は、それぞれ別々の圧力調整弁61である。
すなわち、図3及び図4に示すように、貯留部29は、第1環状壁75でフィルター室52が形成される第1インク供給系40に属する第1圧力調整弁61A(図3では左側、図4では右側)と、第2環状壁76でフィルター室52が形成される第2インク供給系40に属する第2圧力調整弁61B(図3では右側、図4では左側)を有している。このように、本実施形態では、貯留部29が、2つのインク供給系40対して1つのユニット化された製品仕様でキャリッジ21に取り付けられている。
まず、第1インク供給系40の圧力調整弁61Aの場合は、連通路89の下流端となる開口96がインク貯留室62の上流側貯留室62bに連通形成されている。そのため、その開口96から上流側貯留室62bに流入したインクはフィルター68を通過して下流側貯留室62a(図2参照)に流入し、同室に一時貯留される。そして、第1環状壁75の端縁に貼着されたフィルム部材54とは走査方向Xにおいて反対側に位置するように圧力室63に貼着されたフィルム部材65(図2参照)が撓んで弁体66(図2参照)が開弁動作をするのに伴いインクは圧力室63内に流入する。そして、その後、液体噴射ヘッド22側のインク流路70(図2参照)に連通するよう圧力室63内に形成された開口97を介して下流側の液体噴射ヘッド22に向けて供給される。
一方、第2インク供給系40の圧力調整弁61Bの場合は、連通路93の下流端となる開口98を一端側内縁に位置させると共に他端側内縁に貫通孔99を位置させる環状リブ100が、走査方向Xにおいて第1環状壁75が形成された一方側に、第1インク供給系40の圧力調整弁61Aの外縁に沿うように形成されている。そして、走査方向Xの他方側には、一方側からの貫通孔99と他方側に形成されているインク貯留室62の上流側貯留室62bとの間を連通させる連通路リブ101が形成されている。なお、環状リブ100及び連通路リブ101の端縁にはインク貯留室62の上流側貯留室62bの端縁と外縁同士が連結された形状をなす薄膜部材102が、図1に示すように貼着されることによりインク流路69が形成される。
そのため、そのように形成されるインク流路69を介して上流側貯留室62bに流入したインクはフィルター68を通過して下流側貯留室62a(図2参照)に流入し、同室に一時貯留される。そして、第2環状壁76の端縁に貼着されたフィルム部材54とは走査方向Xにおいて反対側に位置するように圧力室63に貼着されたフィルム部材65(図2参照)が撓んで弁体66(図2参照)が開弁動作をするのに伴いインクは圧力室63内に流入する。そして、その後、液体噴射ヘッド22側のインク流路70(図2参照)に連通するよう圧力室63内に形成された開口103を介して下流側の液体噴射ヘッド22に向けて供給される。
なお、図2に示すフィルター部28と貯留部29との間の液体供給路42および貯留部29と液体噴射ヘッド22との間の液体供給路42は不図示のシール部材を備えている。そして、フィルター部28は、貯留部29に対して着脱可能となっており、また、貯留部29は、液体噴射ヘッド22に対して着脱可能となっている。
すなわち、図3に示すように、フィルター部28のフィルター室52及びその下流側に連なるインク流路69が形成された流路形成体30と、貯留部29の圧力調整弁61とを組み付けると、圧力調整弁61のインク貯留室62に対して上流側からインク流路69が連通路89,93を介して接続される。また、そのような貯留部29の圧力調整弁61をキャリッジ21上において液体噴射ヘッド22に組み付けると、液体噴射ヘッド22側のインク流路70に対して、圧力調整弁61の圧力室63が圧力室63内に形成された開口97,103から下流側に連なるインク流路を介して接続される。
ここで、液体供給路42の途中(具体的には、フィルター室52とフィルター室71)に配置された複数のフィルター53,72の機能を比較してみると、各フィルター53,72は、既述したように、それらを上流側から下流側に通過するインク中に含まれている10μm以上の異物を捕集可能な綾たたみメッシュフィルターである点で共通している。また、各フィルター53,72は、それらの目の粗さを規定するメッシュ開口の最小幅寸法が、液体噴射ヘッド22のノズルNLの開口径よりも小さく設計されている点でも共通している。
なお、上流側のフィルター室52のフィルター53と下流側のフィルター室71のフィルター72とにおけるメッシュ開口の最小幅寸法同士を比較すると、上流側のフィルター53の最小幅寸法は、下流側のフィルター72の最小幅寸法と同じかそれより小さい目の粗さとなるように設計される。因みに、本実施形態では、両フィルター53,72のメッシュ開口の最小幅寸法同士は同じにされている。
また、上流側のフィルター53は、下流側のフィルター72よりも、インクを通過させて濾過する際の有効面積が大きくなるように設計されている。そして、この上流側のフィルター53のメニスカス耐圧については、フィルター53の第2室52b側の面53aに気泡が接触し、インクが通過できるフィルターの面積(フィルターの気泡が接触していない領域の面積)が変化した場合を考慮して、次のように設計されている。すなわち、インクが通過できるフィルターの面積(フィルターの気泡が接触していない領域の面積)が、例えば有効面積の1/4程度となった場合でも、印刷中における上流側からのインクの流れでは、フィルター53の第2室52b側に捕集されている気泡が下流側へ押し流されない程度に設計されている。
次に、上記のように構成された本実施形態のプリンター11の作用について説明する。
さて、インクカートリッジ41に収容されているインクを液体噴射ヘッド22に向けて供給する場合には、液体供給路42の途中に設けられている流路ポンプ43がポンプ駆動される。すると、流路ポンプ43のポンプ室内に上流側からインクが吸入されると共に、そのインクがポンプ室内から下流側に吐出される。そして、吐出されたインクは下流側に配置されたフィルター部28のフィルター室52に導入される。具体的には、フィルター室52におけるフィルター53よりも上流側の第2室52b内に液体導入口56から導入される。
そして、その際において、液体導入口56から第2室52b内に導入されるインクは、その第2室52b内への流入時のインクの流勢がフィルター53における第2室52b側の面53aに対して直接に向くことはない。すなわち、その時点でフィルター53に付着している異物などに液体導入口56から第2室52b内に流入したインクの流勢が直接に作用することはなく、そうした異物が不用意にフィルター53から離れて下流側に流れてしまうこともない。
寧ろ、この場合において液体導入口56から第2室52b内に導入されるインクの流勢は、フィルター53とは反対方向で第2室52bの壁面の一部を構成しているフィルム部材54の内面に向けられる。すなわち、その場合のインクの流勢は、フィルム部材54をフィルター53から離れる方向に押すように作用し、フィルム部材54がフィルター53に接触しないように作用する。そのため、フィルム部材54でフィルター53が塞がれることもなく、インクの流量も十分に確保される。
また、液体導入口56から第2室52b内にインクが導入されたとき、その液体導入口56が形成された隅角部は、インク中からの沈降成分が最も集まりやすい最下部の隅角部であるため、その箇所にインクの沈降物が溜まっている場合は、導入されるインクの流勢でインクが撹拌され、沈降状態が解消される。また、液体導入口56と第2室52bを連続する液体供給路と見た場合、上述したように、液体供給路の断面積が液体導入口56から第2室52bの間で急激に増大するので、インクの流れが噴流となり、よりインクの攪拌効果が期待できる。
その後、フィルター室52内において、インクがフィルター53を第2室52b側から第1室52a側に通り抜けるとき、そのインク中に異物や気泡が含まれていると、それらがフィルター53に捕集されて付着する。そして、この場合において、フィルター室52内でフィルター53は高低差を有する縦配置とされているため、捕集されて付着する異物等のうち、特に気泡は、フィルター53の上部領域に主に付着し、そのフィルター53の下部領域までが付着する気泡によって塞がれてしまうことが抑制される。
また、この場合において、フィルター53よりも下流側の第1室52a内にて滞留する気泡は、その第1室52a(フィルター室52)内の最上部付近に集まる。そして、そのように最上部付近に集まって滞留している気泡は、第1室52aの最上部付近に設けられた液体導出口57から下流側に排出される。すなわち、液体噴射ヘッド22のメンテナンス時に液体供給路42の下流側から負圧が付与された場合に、その負圧によって下流側へ引かれるインクに混じって液体導出口57から排出される。
そして、この場合において、フィルター室52に下流側から負圧が付与されると、第2室52bにおいてフィルター53と対向する壁面部位を構成しているフィルム部材54が第2室52bの内側に撓み変形する。そして、その撓み変形に伴いフィルター室52内のインクを下流側へ流動させることにより、その時点でフィルター53に付着している異物や気泡の下流側への排出を促進する。
なお、その場合におけるフィルム部材54の第2室52bの内側への撓み変形が大きい場合には、フィルター53における第2室52b側の面53aに対して、撓み変形により凸面状になった内面を押し付ける。そのため、この場合にフィルター53の第2室52b側の面53aに異物や気泡が付着していると、それらが上流側から下流側へとフィルター53を通り抜けるようにフィルム部材54により押し出され、下流側へと排出される。
また、フィルム部材54は可撓性を有しているため、フィルター室52内に下流側から負圧が作用した場合に内側へ撓み変形する他、上流側から流路ポンプ43のポンプ駆動によりインクが導入された場合には外側へ撓み変形しようとする。しかし、その場合において、フィルム部材54が一定以上に外側へ大きく撓み変形しようとすると、保護部材77の内面に当接することになり、それ以上の外側への撓み変形が規制される。すなわち、フィルム部材54が大きく外側へ撓み変形して外部の物に干渉することが抑制される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)液体供給路42の上流側からフィルター室52の第2室52b内に液体導入口56を介して導入されるインクが、その時点でフィルター53に捕集されて付着している異物や気泡を上流側から下流側の第1室52aに向けて押す力は、液体導入口56をフィルター53における第2室52b側の面53aに対向させている場合よりも抑制される。また、フィルター室52の第2室52bから下流側にフィルター53を通り抜けて第1室52a内の上方位置付近に滞留している気泡は、チューブポンプ26の駆動により液体供給路42内に負圧を付与することにより、液体導出口57から下流側へ良好に排出できる。したがって、液体供給路42内に配置されてインクを濾過するフィルター53に捕集されている異物や気泡が不用意にフィルター53内を下流側に通り抜けたり、メンテナンス時における気泡の排出性が悪化したりすることを抑制し、液体噴射ヘッド22からのインクの噴射特性が悪化する虞を低減することができる。
(2)濾過されたインク中に含まれていた気泡がフィルター53により捕集されて付着した場合でも、その気泡はフィルター53の上方部位に集まり易い一方、下方部位には集まり難い。そのため、高低差を有するフィルター53における下方部位は気泡の付着によって塞がれる虞を低減できるので、濾過するインクの下流側への流通性を確保することができる。
(3)チューブポンプ26が液体供給路42内に負圧を付与したとき、フィルム部材54が第2室52bの内側に向かって撓み、インクがフィルター53を通過して下流側に流れることを促進するので、フィルター53に付着している気泡の下流側への排出性を向上できる。
(4)チューブポンプ26が付与する負圧により薄膜のフィルム部材54が第2室52bの内側に撓んだとき、フィルター53における第2室52b側の面53aに付着している気泡を、撓んだ薄膜のフィルム部材54で下流側へと押し出すことにより、フィルター53を通り抜けさせて第1室52a内に流入させることができる。
(5)保護部材77によりフィルム部材54の保護を図ることができるとともに、例えばフィルター室52をユニット単位で着脱可能とした場合において、そのフィルター室ユニットを取り外したときに、フィルター室52の第2室52bから導入口56を介して外部へ漏れ出す虞のあるインク量を低減できる。
(6)液体供給路42の上流側から下流側の液体噴射ヘッド22に向けて流れるインクは、まず上流側フィルター室52に流入して上流側フィルター53により濾過され、上流側フィルター53に捕集された異物等を付着させる。そのため、上流側フィルター53は下流側フィルター72よりも捕集する異物等により塞がれて目詰まりする虞があるが、この点、上流側フィルター53は下流側フィルター72よりも有効面積が大きいので、そのような虞を低減できる。
(7)液体供給路42の上流側から下流側の液体噴射ヘッド22に液体を供給するために流路ポンプ43がインクを加圧すると、上流側フィルター室52の第2室52bの壁面が仮に可撓性を有するフィルム部材54で形成されていても、そのフィルム部材54は第2室52bの容積を増大させる外側に撓む。そのため、そのようなフィルム部材54が、内側のフィルター53に接触してインクの流通を阻害するようなことはない。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、加圧部としての流路ポンプ43は、ダイアフラムポンプ以外に、例えばピストンポンプ等の他の往復動ポンプでもよく、あるいはベーンポンプなどの回転ポンプでもよい。
・上記実施形態において、圧力調整弁61のインク貯留室62には、フィルター68が設けられていなくてもよい。
・上記実施形態において、液体噴射ヘッド22内のフィルター室71に設けられるフィルター72を水平配置ではなく鉛直方向Zに沿う縦配置で高低差を有するようにしてもよい。また、その場合のフィルター室71に対する液体導入口と液体導出口の配置構成を、実施形態のフィルター室52に対する液体導入口56と液体導出口57と同様の配置構成にするならば、上流側のフィルター室52は省略してもよい。
・上記実施形態において、フィルター部28のフィルター室52のフィルム部材54を外側から覆う保護部材77は、板状のものにかぎらず、格子状のもの等でもよく、あるいは省略してもよい。
・上記実施形態において、フィルター室52において第2室52bの壁面の一部を構成するフィルム部材54は省略してもよい。すなわち、フィルター53の第2室52bの壁面はフィルター53以外の壁面が例えば非可撓性部材で構成されていてもよい。
・上記実施形態において、フィルター室52は、第1環状壁75及び第2環状壁76が斜め配置でなくてもよく、また、それらの形状は矩形以外に例えば円形であってもよい。
・上記実施形態において、第1環状壁75で形成されるフィルター室52の内側にインクを導入する液体導入口56を、第2環状壁76で形成されるフィルター室52の内側にインクを導入する液体導入口56のように切通し状に形成してもよい。その逆に、第2環状壁76で形成されるフィルター室52の内側にインクを導入する液体導入口56を、第1環状壁75で形成されるフィルター室52の内側にインクを導入する液体導入口56のように貫通孔で形成してもよい。
・上記実施形態において、負圧部はチューブポンプ26以外の吸引ポンプで構成してもよい。
・上記実施形態において、フィルター部28と貯留部29を一体とし、一体となったフィルター部28および貯留部29を、液体噴射ヘッド22に対して着脱可能としてもよい。このようにすれば、フィルター部28を交換するときに、貯留部29内の圧力調整弁61が逆止弁として機能するので、液体噴射ヘッド22との接続部を介してインクが漏れ出すことを防止できる。
・上記実施形態において、液体噴射ヘッド22は、キャリッジ21によって往復移動されるタイプのものではなく、液体噴射ヘッド22を固定したままでも用紙STへの印刷が可能な、いわゆるラインヘッド型のものを用いてもよい。
・上記実施形態において、液体噴射ヘッド22から噴射する液体であるインクの供給元は、プリンター11の内部に装着されるインクカートリッジ41以外であってもよい。例えば、プリンター11の外装ケースの外部に設けたインクタンク等であってもよい。こうすれば、プリンター11内に装着するタイプであるためにインク容量に制約があるインクカートリッジ41等の場合に比べて、プリンター11の外部に設けたインクタンクを用いた場合はインク容量を大きくできるので、より多くの枚数の用紙STに対して印刷を行うことが可能である。
なお、プリンター11の外装ケースの外部から液体噴射ヘッド22へインクを供給する際には、インクを供給するためのインク供給チューブを外装ケースの外部から内部へ引き回す必要がある。よって、外装ケースに孔や切欠きを設け、インク供給チューブはその孔や切欠きを通すことが好ましい。あるいは外装ケースに開閉可能に設けられたスキャナユニットやカバーなどの開閉体が外装ケースに対して完全に閉じないようにボスなどを立て、このボスによって形成された隙間を利用してインク供給チューブを外装ケースの外部から内部へ引き回してもよい。このようにすれば、インク供給チューブの流路を用いた液体噴射ヘッド22へのインクの供給を確保することできる。
・上記実施形態において、液体噴射装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
11…プリンター(液体噴射装置)、22…液体噴射ヘッド、26…チューブポンプ(負圧付与部)、42…液体供給路、43…流路ポンプ(加圧部)、52…上流側フィルター室、52a…第1室、52b…第2室、53…上流側フィルター、53a…面、54…フィルム部材(可撓性部材)、56…液体導入口、57…液体導出口、61,61A,61B…圧力調整弁、65…フィルム部材、68…フィルター、71…下流側フィルター室、72…下流側フィルター、77…保護部材(規制部材)、NL…ノズル、Z…鉛直方向。

Claims (7)

  1. 液体を噴射可能なノズルを有する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドに供給する前記液体を流動させる液体供給路と、
    前記液体供給路の途中に配置され、その内部が前記液体を濾過するフィルターによって下流側の第1室と上流側の第2室とに仕切られたフィルター室と、
    を備え、
    前記フィルター室の前記第2室内に前記液体供給路の上流側から前記液体を導入する液体導入口が、前記フィルターにおける前記第2室側の面に対して非対向であり、
    前記フィルター室の前記第1室内から前記液体供給路の下流側に前記液体を導出する液体導出口が、前記第1室内における鉛直方向での上方位置に設けられている
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記フィルターは、前記フィルター室内において高低差を有するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記フィルター室における前記第2室の壁面の少なくとも一部は可撓性部材で形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記可撓性部材は、前記フィルターと対向するように配置された薄膜の部材であることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記第2室の外側には、前記第2室の容積が増大する方向への前記可撓性部材の変形を規制する規制部材が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の液体噴射装置。
  6. 前記フィルターを上流側フィルターとするとともに、前記フィルター室を上流側フィルター室としたとき、前記液体供給路の前記上流側フィルター室よりも下流側に下流側フィルター室を設け、当該下流側フィルター室に収容された下流側フィルターよりも前記上流側フィルターの方が前記液体の濾過における有効面積が大きくなるようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
  7. 前記液体供給路の前記上流側フィルター室と前記下流側フィルター室との間に配置され、下流側の圧力変動に基づいて開閉弁動作する圧力調整弁と、
    前記液体供給路の前記上流側フィルター室よりも上流側に配置され、前記液体を加圧することにより下流側に供給する加圧部と、を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の液体噴射装置。
JP2013143291A 2013-07-09 2013-07-09 液体噴射装置 Active JP6263879B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013143291A JP6263879B2 (ja) 2013-07-09 2013-07-09 液体噴射装置
US14/324,474 US9061510B2 (en) 2013-07-09 2014-07-07 Liquid ejecting apparatus
US14/714,920 US9254675B2 (en) 2013-07-09 2015-05-18 Filter unit and liquid ejecting apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013143291A JP6263879B2 (ja) 2013-07-09 2013-07-09 液体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015016567A true JP2015016567A (ja) 2015-01-29
JP6263879B2 JP6263879B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=52276770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013143291A Active JP6263879B2 (ja) 2013-07-09 2013-07-09 液体噴射装置

Country Status (2)

Country Link
US (2) US9061510B2 (ja)
JP (1) JP6263879B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11230115B2 (en) 2019-07-05 2022-01-25 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and method of maintaining liquid ejecting apparatus
JP7433988B2 (ja) 2019-03-12 2024-02-20 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10230935B2 (en) * 2016-10-11 2019-03-12 Marvel Digital Limited Method and a system for generating depth information associated with an image
CN107957268A (zh) * 2016-10-18 2018-04-24 菜鸟智能物流控股有限公司 导航数据生成方法及相关设备、物体运送方法及相关设备
JP7322515B2 (ja) * 2019-05-29 2023-08-08 セイコーエプソン株式会社 バルブ機構及び液体噴射システム
JP2022101995A (ja) * 2020-12-25 2022-07-07 セイコーエプソン株式会社 搬送装置及び記録装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003338370A (ja) * 2002-03-13 2003-11-28 Ricoh Co Ltd 機能性素子基板/画像表示装置およびその製造装置
US20080273070A1 (en) * 2007-05-04 2008-11-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Bubble removing apparatus for inkjet printer and method of removing air bubbles using the same
JP2012179894A (ja) * 2011-02-07 2012-09-20 Sii Printek Inc 圧力緩衝器、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2013056480A (ja) * 2011-09-08 2013-03-28 Sii Printek Inc 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69518191T2 (de) * 1994-05-20 2001-05-31 Canon Kk Tintenversorgungsvorrichtung und zugehöriges Tintenstrahlaufzeichnungsgerät
EP0867290B1 (en) 1997-03-28 2001-05-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet print head with ink supply channel
JP3890865B2 (ja) 2000-08-30 2007-03-07 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録ヘッド
JP3484932B2 (ja) * 1997-06-23 2004-01-06 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置
JP3835028B2 (ja) 1997-12-09 2006-10-18 ブラザー工業株式会社 画像記録装置のインク供給構造
US6217164B1 (en) 1997-12-09 2001-04-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet recorder
JP3826625B2 (ja) 1999-07-09 2006-09-27 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置
JP3726659B2 (ja) * 2000-08-30 2005-12-14 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
US7156507B2 (en) 2001-11-12 2007-01-02 Seiko Epson Corporation Liquid injector
US7278718B2 (en) 2002-01-22 2007-10-09 Seiko Epson Corporation Liquid injecting apparatus
JP5211946B2 (ja) 2008-09-02 2013-06-12 セイコーエプソン株式会社 液体供給装置および液体噴射装置
US20100053286A1 (en) 2008-09-02 2010-03-04 Seiko Epson Corporation Liquid supply device and liquid ejecting apparatus
JP5909317B2 (ja) 2010-08-12 2016-04-26 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置
JP5700975B2 (ja) 2010-08-24 2015-04-15 キヤノン株式会社 インクジェットプリンタ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003338370A (ja) * 2002-03-13 2003-11-28 Ricoh Co Ltd 機能性素子基板/画像表示装置およびその製造装置
US20080273070A1 (en) * 2007-05-04 2008-11-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Bubble removing apparatus for inkjet printer and method of removing air bubbles using the same
JP2008273202A (ja) * 2007-05-04 2008-11-13 Samsung Electronics Co Ltd インクジェットプリンタの気泡除去装置、画像形成装置及びその装置を利用した気泡除去方法
JP2012179894A (ja) * 2011-02-07 2012-09-20 Sii Printek Inc 圧力緩衝器、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2013056480A (ja) * 2011-09-08 2013-03-28 Sii Printek Inc 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7433988B2 (ja) 2019-03-12 2024-02-20 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
US11230115B2 (en) 2019-07-05 2022-01-25 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and method of maintaining liquid ejecting apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US20150251436A1 (en) 2015-09-10
JP6263879B2 (ja) 2018-01-24
US9061510B2 (en) 2015-06-23
US20150015647A1 (en) 2015-01-15
US9254675B2 (en) 2016-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6263879B2 (ja) 液体噴射装置
US10173431B2 (en) Liquid containing member
US8080093B2 (en) Liquid supply apparatus and liquid ejecting apparatus
US20120206547A1 (en) Liquid supplying apparatus and liquid ejecting apparatus
US10562315B2 (en) Liquid ejecting apparatus and filling method of liquid ejecting apparatus
JP6578888B2 (ja) 液体吐出装置及び中間貯留体
US20120120150A1 (en) Liquid ejection device
EP3263343B1 (en) Liquid discharge device and intermediate retaining body
US8079680B2 (en) Liquid supply apparatus and liquid ejecting apparatus
US10525722B2 (en) Liquid tank
US8070270B2 (en) Liquid supply apparatus and liquid ejecting apparatus
US10500867B2 (en) Liquid tank
JP5663971B2 (ja) 流体噴射装置
JP2013248894A (ja) 液体噴射装置
JP6244633B2 (ja) 液体噴射装置
JP2018008379A (ja) 液体噴射装置
JP7215223B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置
US11780236B2 (en) Liquid ejecting apparatus and control method of liquid ejecting apparatus
JP5764871B2 (ja) 流体噴射装置
JP2022101000A (ja) 液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法
JP5867452B2 (ja) 流体噴射装置
JP2021024119A (ja) 流体貯留器および液体吐出装置
JP2019077107A (ja) 流路構造体、液体吐出装置および液体吐出方法
JP2013226703A (ja) 液体噴射装置のメンテナンス方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150113

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160310

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160617

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6263879

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150