JP2015014298A - 回転変動吸収ダンパ - Google Patents

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Nobuhiko Narita
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Abstract

【課題】ダンパゴム付近の構造を軸方向に延長することなくダンパゴムの捩り剛性を高めることができ、もって高周波振動に対しても共振作動することができる回転変動吸収ダンパを提供する。【解決手段】回転軸に取り付けるハブに対してダンパゴムおよびスリーブを介してダンパマスを連結するとともにダンパマスに対してカップリングゴムを介してプーリを連結する。ハブの外周面およびスリーブの内周面のいずれか一方または双方に、ダンパゴムを圧縮または引っ張りにて捩り方向に弾性変形させる多角形状を設ける。多角形状は、ハブの外周面または/およびスリーブの内周面の軸方向一部に設けても良い。【選択図】図1

Description

本発明は、回転軸の捩り共振による振動を低減するダイナミックダンパ機能および回転軸から他の回転機器へトルク伝達する際にトルク変動による振動伝達を低減するカップリング機能を併有する回転変動吸収ダンパに関する。回転軸は例えば、自動車用エンジンにおけるクランクシャフトである。
本願出願人が先に提案した回転変動吸収ダンパ51は図5に示すように、回転軸に取り付けるハブ52に対してダンパゴム53を介してダンパマス54を連結するとともにダンパマス54に対してカップリングゴム56を介してプーリ57を連結したゴム直列構造を有し、ダンパマス54がダイナミックダンパ部におけるマスとしての機能とカップリング部におけるカップリングゴム56を保持する機能とを併有することから、デッドウェイトの少ない構造として有効である(特許文献1参照)。
上記構成の回転変動吸収ダンパ51において、ダンパゴム53は通常のトーショナルダンパに比べ極端に内周側に配置される構造のため、ダンパゴム53のボリュームが小さく、捩り方向の剛性が不足しやすい。そしてこのようにダンパゴム53の捩り剛性が低い場合は、低周波のクランクシャフト共振に合致する低周波共振ダンパは容易に製作できるものの、高周波のクランクシャフト共振に合致する高周波共振ダンパは製作するのが困難である。したがってダンパゴム53の必要ボリュームを得る目的からダンパゴム53付近の構造を軸方向に延長する必要が生じるところ、ダンパ51の正面側(図5では左方)に干渉物(タイヤハウスなど)が存在する場合には、ダンパゴム53付近の構造を軸方向に延長することができない。尚、ダンパ51の背面側(図5では右方)はエンジン側であるため、こちらの方へダンパゴム53付近の構造を延長することもできない。したがってこのダンパゴム53付近の構造を軸方向に延長すると云う対応策は、例えばFF横置きエンジンの場合、エンジン長が短く正面側空間に余裕のある3気筒エンジン等の小型エンジンでは成立しやすいものの、エンジン長が長く正面側空間に余裕のない4気筒エンジン等の大型エンジンでは成立しにくい。
特開2007−107637号公報
本発明は以上の点に鑑みて、ダンパゴム付近の構造を軸方向に延長することなくダンパゴムの捩り剛性を高めることができ、もって高周波振動に対しても共振作動することができる回転変動吸収ダンパを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による回転変動吸収ダンパは、回転軸に取り付けるハブに対してダンパゴムおよびスリーブを介してダンパマスを連結するとともに前記ダンパマスに対してカップリングゴムを介してプーリを連結してなるゴム直列構造の回転変動吸収ダンパであって、前記ハブの外周面および前記スリーブの内周面のいずれか一方または双方に、前記ダンパゴムを圧縮または引っ張りにて捩り方向に弾性変形させる多角形状を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2による回転変動吸収ダンパは、上記した請求項1記載の回転変動吸収ダンパにおいて、前記多角形状は、前記ハブの外周面または/および前記スリーブの内周面の軸方向一部に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3による回転変動吸収ダンパは、上記した請求項1または2記載の回転変動吸収ダンパにおいて、前記ハブの外周面は、その軸方向中央に位置するストレート部と軸方向端部に位置するテーパー部との組み合わせよりなり、このうち前者のストレート部に前記多角形状が設けられ、後者のテーパー部には円錐形状が設けられていることを特徴とする。
上記構成を備える本発明の回転変動吸収ダンパにおいては、回転軸に取り付けるハブに対してダンパゴムおよびスリーブを介してダンパマスを連結するとともにダンパマスに対してカップリングゴムを介してプーリを連結すると云うゴム直列の基本構成のもとで、ハブの外周面およびスリーブの内周面のいずれか一方または双方に多角形状が設けられているために、この多角形状によって捩られる結果としてダンパゴムが圧縮または引っ張りにて捩り方向に弾性変形する。
すなわち上記図5の従来技術では、ハブの外周面およびスリーブの内周面が共に円筒形状であるため、ダンパゴムも同様に円筒形状とされ、円筒形状のダンパゴムは捩り方向の振動に対して全周せん断方向の挙動を示す。ゴムはせん断方向の挙動に対して最も柔らかくなるため、円筒形状のダンパゴムは捩り方向の振動に対して剛性が低い。
これに対して本発明では、ハブの外周面およびスリーブの内周面のいずれか一方または双方に多角形状が設けられるのに伴ってダンパゴムも多角形化され、多角形化されたダンパゴムでは、捩り方向の挙動に対して夫々の角部で圧縮と引っ張りのゴム変形が発生する。しかしてゴムは圧縮に対して最も硬くなるため、多角形化したダンパゴムの捩り剛性は高く、よって高周波で共振作動するダイナミックダンパを容易に製作することが可能とされる。
また本発明によれば、ダンパゴムの捩り剛性が高められるため、円筒形ダンパゴムに対して軸方向長さを短く設定することができ、よってエンジン長が長く正面側空間に余裕のない4気筒エンジン等への採用が容易となる。
尚、本発明における多角形状ないし多角形には、正多角形およびその他の多角形が含まれる。その他の多角形には、ルーローの多角形が含まれる。正多角形とは、内角の和が360度で各辺の長さが等しい形状である。ルーローの多角形とは、正奇数角形の定幅図形の形状である。定幅図形とは、転がしたときに高さが変化しない図形(重心の高さ変化は含まない)である。
本発明では、ハブの外周面およびスリーブの内周面のいずれか一方または双方を多角形状とするため、その態様としては以下の3通りとなる。
(1)ハブの外周面を多角形状とする。この場合、スリーブの内周面は円筒形状とされる。
(2)スリーブの内周面を多角形状とする。この場合、ハブの外周面は円筒形状とされる。
(3)ハブの外周面およびスリーブの内周面を共に多角形状とする。
上記(1)〜(3)のいずれの場合もハブの外周面または/およびスリーブの内周面はその軸方向全長に亙って多角形状とするのを原則とするが、軸方向一部のみを多角形状としてもそれなりの効果がある。軸方向一部のみを多角形状とする場合の例示としては、以下の態様がある。
すなわちハブの外周面を、その軸方向中央に位置するストレート部とその軸方向端部に位置するテーパー部との組み合わせとし、このうち前者のストレート部のみを多角形状とする。この場合、後者のテーパー部は先窄まりの円錐形状とされ、この円錐形状には、ゴム応力緩和および生産性向上の効果がある。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明においては以上説明したように、回転軸に取り付けるハブに対してダンパゴムおよびスリーブを介してダンパマスを連結するとともにダンパマスに対してカップリングゴムを介してプーリを連結すると云うゴム直列の基本構成のもと、ハブの外周面およびスリーブの内周面のいずれか一方または双方に多角形状が設けられているため、ダンパゴムが圧縮または引っ張りにて捩り方向に弾性変形することにより、ダンパゴムの捩り剛性が高くなる。したがって本発明所期の目的どおり、ダンパゴム付近の構造を軸方向に延長することなくダンパゴムの捩り剛性を高めることができ、もって高周波振動に対して共振作動する回転変動吸収ダンパを提供することができる。
また、ハブの外周面をストレート部とテーパー部との組み合わせとしてストレート部のみを多角形状とすることにより、テーパー部が先窄まりの緩斜面状の円錐形状として形成されるため、ゴム内部に発生する応力を緩和することができ、またダンパの生産性を向上することができる。
本発明の実施例に係る回転変動吸収ダンパの断面斜視図 同回転変動吸収ダンパを軸方向中央部にて裁断した状態の断面斜視図 同回転変動吸収ダンパに備えられるハブの断面斜視図 同ハブの全体斜視図 従来例に係る回転変動吸収ダンパの断面斜視図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)本発明は、自動車エンジン等における駆動軸から他の回転機器へトルクを伝達する際に急激なトルク変動に伴うベルトスリップを防止するクランクプーリに関する。また本発明は、ベルトによるトルク伝達機構を有する各種の分野で用いられる。
(2)本発明では、ダンパゴムを円筒形から多角形に変更する(ダンパゴムに内外周を形造る金属製の部材を多角形化する)。
(3)ダンパゴムを多角形化し、捩り方向のダンパゴム剛性を高める。
(4)ダンパゴムは、各辺の長さが等しい3角以上の多角形状からなる。各辺は直線に限らず、ルーローの正奇数角形に代表される外径に向かって膨らんだ湾曲形状の多角形も含む。但し、ルーローの定幅図形とは無関係に製品上のダンパゴム許容空間の内外径寸法や、ダンパゴムに要求される捩り剛性に合わせて各辺の湾曲を適宜設定する。したがって本発明における多角形化とは、ダンパゴムを捩った際、ダンパゴムに、せん断、圧縮、引っ張りの3方向の変形が生じる幾何学形状とする。
(5)従来技術では、捩り方向の振動に対して円筒形ダンパゴムは全周せん断方向の挙動を示す。ゴムはせん断方向の挙動に対して最も柔らかくなるため、従来技術の円筒形ダンパゴムは捩り方向の挙動に対して剛性が低い(つまり高周波で共振するダイナミックダンパは製作が困難であり、軸方向への延長によるダンパゴムのボリュームアップが必要となる)。
(6)一方、本発明では、ダンパゴムを多角形化したことにより、捩り方向の挙動に対して夫々の角部で圧縮と引っ張りのゴム変形が作用する。ゴムは圧縮に対して最も硬くなることから、多角形化したダンパゴムの捩り方向剛性は高く、容易に高周波で共振するダイナミックダンパを製作できる。また、ダンパゴムの捩り剛性を容易に高めることから従来技術の円筒形ダンパゴムに対して軸方向の全長を短く設定でき、許容スペースの少ない4気筒エンジンなどへの採用が容易となる。
(7)ダンパゴムの捩り方向剛性増加に伴い、高周波で共振するトーショナルダンパが容易に製作できる。同様にダンパゴムの軸方向全長を短くできるため、製品を小型化でき4気筒等の小スペースエンジンへの適用が容易となる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1および図2は共に、本発明の実施例に係る回転変動吸収ダンパ1を示している。当該実施例に係る回転変動吸収ダンパ1は、回転軸(駆動軸(例えば自動車用エンジンのクランクシャフト)、図示せず)の捩り共振による振動を低減するダイナミックダンパとしての機能および回転軸から他の回転機器へトルクを伝達する際にトルク変動による振動伝達を低減するカップリングとしての機能を併有する回転変動吸収ダンパであって、以下のように構成されている。
すなわち先ず、回転軸に取り付けられるハブ11が設けられ、このハブ11に対してダンパゴム12およびスリーブ13を介してダンパマス14が連結されるとともにダンパマス14に対してカップリングゴム16を介してプーリ17が連結され、一層詳細には、ハブ11に対してダンパゴム12を介してスリーブ13が連結され、このスリーブ13に対してダンパマス14が嵌合され、このダンパマス14に対して外周側スリーブ15が嵌合され、この外周側スリーブ15に対してカップリングゴム16を介してプーリ17が連結されている。したがってこれらの部品(ハブ11、ダンパゴム12、スリーブ13、ダンパマス14、外周側スリーブ15、カップリングゴム16およびプーリ17)は直列に連結され、また両ゴム(ダンパゴム12およびカップリングゴム16)も互いに直列に連結されている。また、ダンパマス14およびプーリ17間にラジアルベアリング18が介装され、同じくダンパマス14およびプーリ17間にスラストベアリング19が介装されている。
また、ハブ11の外周面およびスリーブ13の内周面が共にそれぞれ円筒形状ではなく多角形状(多角面形状)21,24とされ、両面間に介在するダンパゴム12の少なくとも一部を圧縮または引っ張りにて捩り方向に弾性変形させる構造とされている。
ハブ11は、回転軸に取り付けられるボス部11aを有し、このボス部11aの軸方向一方(ダンパ正面側、図では左方)の端部に軸方向一方へ向けて比較的大径の筒状部11bが一体成形されている。多角形状21については後述する。
スリーブ13は、円筒状を呈し、ハブ11における筒状部11bの外周側に配置されている。多角形状24については後述する。
ダンパゴム12は、同じく円筒状を呈し、ハブ11における筒状部11bおよびスリーブ13間に配置され、その成形と同時にハブ11における筒状部11bの外周面およびスリーブ13の内周面に被着(加硫接着)されている。したがってハブ11、ダンパゴム12およびスリーブ13は一体の成形品として成形されている。尚、ダンパゴム12はハブ11における筒状部11bおよびスリーブ13間の径方向間隙に対して軸方向の一方から非接着で圧入する嵌合タイプのものであっても良い。
ダンパマス14は、スリーブ13の外周面に嵌合される筒状部14aを有し、この筒状部14aの軸方向一方の端部に径方向外方へ向けて径方向部14bが一体成形され、この径方向部14bの外周端部に軸方向一方へ向けて外周筒部14cが一体成形されている。径方向部14bはその一部にテーパー部14dを有し、よってダンパマス14は全体として断面略S字形を呈する部品として成形されている。
プーリ17は、ダンパマス14における外周筒部14cの軸方向他方の側に配置されるプーリ本体部17aを有し、このプーリ本体部17の軸方向一方の端部に軸方向一方へ向けて筒状部17bが一体成形されている。この筒状部17bはダンパマス14における外周筒部14cの外周側に配置され、この筒状部17bおよび外周筒部14c間にラジアルベアリング18が摺動可能に介装されている。また、プーリ本体部17aとダンパマス14における径方向部14b間にスラストベアリング19が摺動可能に介装されている。プーリ本体部17aの外周面にはトルク伝達用の無端ベルトを巻架するためのプーリ溝17cが設けられている。
外周側スリーブ15は、円筒状を呈し、ダンパマス14における筒状部14aの外周面に嵌合されている。
カップリングゴム16は、円環状を呈し、外周側スリーブ15およびプーリ17におけるプーリ本体部17a間に配置され、その成形と同時に外周側スリーブ15の外周面およびプーリ17におけるプーリ本体部17aの内周面に被着(加硫接着)されている。したがって外周側スリーブ15、カップリングゴム16およびプーリ17は一体の成形品として成形されている。
上記多角形状21,24は、以下のように構成されている。
すなわち、上記したようにハブ11はボス部11aとともに筒状部11bを有してこの筒状部11bの外周側にダンパゴム12が配置されるので、この筒状部11bの外周面に多角形状21が設けられている。ここに多角形状21とは、筒状部11bを軸方向の一方から見てその外周面(外郭線)が多角形とされていることを云い、すなわち筒状部11bの外周面が多角柱の外周面形状とされていることを云う。多角形には上記したとおり、正多角形やルーローの多角形などが含まれる。
図3および図4に示すように、ハブ11における筒状部11bの外周面は、その軸方向中央に位置する環状のストレート部11cとその軸方向両端にそれぞれ位置する環状のテーパー部11dとの組み合わせとされ、このうち前者のストレート部11cの外周面に多角形状21が設けられている。図示する多角形状21は曲面ではなく平面(ハブ11ないし当該ダンパ1全体の中心軸線と平行な平面)22を複数一定のピッチで円周方向に連続的に形成したものであって、当該実施例ではこの多角形状21が十角形の形状とされているので、平面22が360÷10=36度ごとのピッチで十面連続して設けられている。一方、軸方向両端のテーパー部11dはそれぞれ、その外径寸法が筒状部11bの軸方向最先端部へ向け漸次縮小する先窄まりの円錐形状(円錐面形状)23とされている。したがって多角形状21と円錐形状23との境界線は平面21ごとに円弧形をなす稜線状とされている。
また、上記したようにスリーブ13の内周側にダンパゴム12が配置されるので、スリーブ13の内周面に多角形状24が設けられている。ここに多角形状24とは、スリーブ13を軸方向の一方から見てその内周面(内郭線)が多角形とされていることを云い、すなわちスリーブ13の内周面が多角柱の外周面形状と同様の形状とされていることを云う。多角形には上記したとおり、正多角形やルーローの多角形などが含まれる。
このスリーブ13の内周面において、図示する多角形状24は同じく、曲面ではなく平面(ハブ11ないし当該ダンパ1全体の中心軸線と平行な平面)を複数一定のピッチで円周方向に連続的に形成したものであって、当該実施例ではこの多角形状24が十角形の形状とされているので、平面が360÷10=36度ごとのピッチで十面連続して設けられている。尚、スリーブ13の軸方向長さはハブ11における筒状部11bの軸方向長さと略等しく設定され、スリーブ13の内周面はその軸方向全長に亙って多角形状24とされている。
ハブ11における筒状部11bの外周面に設けられた多角形状21とスリーブ13の内周面に設けられた多角形状24は円周上互いに対応して設けられている。したがってハブ11における筒状部11bの外周面に設けられた多角形状21における平面22同士間の境界線とスリーブ13の内周面に設けられた多角形状24における平面同士間の境界線は円周上同一位置に配置され、またハブ11における筒状部11bの外周面に設けられた多角形状21における平面22とスリーブ13の内周面に設けられた多角形状24における平面は互いに平行に配置されている。また、これに伴ってダンパゴム12の径方向厚みは全周に亙って略一定とされている。
共に多角形状21,24とされるハブ11における筒状部11bの外周面およびスリーブ13の内周面間に介在するダンパゴム12については上記したとおり、その成形と同時にハブ11における筒状部11bの外周面およびスリーブ13の内周面に被着されるので、このダンパゴム12の内周面はハブ11における筒状部11bの外周面に対応した形状に成形され、ダンパゴム12の外周面はスリーブ13の内周面に対応した形状に成形される。但し、上記したようにダンパゴム12を嵌合タイプとする場合は、ダンパゴム12を円筒状に成形し、この円筒状に成形したダンパゴム12を圧入するようにしても良い。
上記の各構成部品において、ハブ11およびプーリ17はそれぞれ鋳鉄よりなる部品として製作され、スリーブ13、ダンパマス14および外周側スリーブ15はそれぞれ板金よりなる部品として製作されている。
上記構成の回転変動吸収ダンパ1は上記したように、回転軸の捩り共振による振動を低減するダイナミックダンパとして機能するとともに回転軸から他の回転機器へトルクを伝達する際にトルク変動による振動伝達を低減するカップリングとして機能するものであって、上記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
すなわち上記構成の回転変動吸収ダンパ1においては、回転軸に取り付けるハブ11に対してダンパゴム12を介してスリーブ13が連結され、スリーブ13に対してダンパマス14が嵌合され、ダンパマス14に対して外周側スリーブ15が嵌合され、外周側スリーブ15に対してカップリングゴム16を介してプーリ17が連結されると云うゴム直列の基本構成のもと、ハブ11における筒状部11bの外周面およびスリーブ13の内周面にそれぞれ互いに対応する多角形状21,24が設けられているため、ハブ11およびスリーブ13が円周方向に変位したとき、ダンパゴム12が圧縮または引っ張りにて円周方向(捩り方向)に弾性変形し、これによりダンパゴム12がせん断にて円周方向に弾性変形する場合と比較してダンパゴム12の捩り剛性が高く設定される。したがってダンパゴム12付近の構造を軸方向に延長することなくダンパゴム12の捩り剛性を高く設定することができ、よって高周波の振動に対し有効に共振作動する回転変動吸収ダンパ1を提供することができる。
また、ハブ11における筒状部11bの外周面をストレート部11cおよびテーパー部11dの組み合わせとしたうえでストレート部11cを多角形状21とするとともにテーパー部11dを先窄まりの緩斜面状の円錐形状23としたために、ダンパゴム12の肉厚内に発生する応力を緩和することができ、ダンパ1の生産性を向上することができる。
1 回転変動吸収ダンパ
11 ハブ
11a ボス部
11b,14a,17b 筒状部
11c ストレート部
11d,14d テーパー部
12 ダンパゴム
13 スリーブ
14 ダンパマス
14b 径方向部
14c 外周筒部
15 外周側スリーブ
16 カップリングゴム
17 プーリ
17a プーリ本体部
17c プーリ溝
18 ラジアルベアリング
19 スラストベアリング
21,24 多角形状
22 平面
23 円錐形状

Claims (3)

  1. 回転軸に取り付けるハブに対してダンパゴムおよびスリーブを介してダンパマスを連結するとともに前記ダンパマスに対してカップリングゴムを介してプーリを連結してなるゴム直列構造の回転変動吸収ダンパであって、
    前記ハブの外周面および前記スリーブの内周面のいずれか一方または双方に、前記ダンパゴムを圧縮または引っ張りにて捩り方向に弾性変形させる多角形状を設けたことを特徴とする回転変動吸収ダンパ。
  2. 請求項1記載の回転変動吸収ダンパにおいて、
    前記多角形状は、前記ハブの外周面または/および前記スリーブの内周面の軸方向一部に設けられていることを特徴とする回転変動吸収ダンパ。
  3. 請求項1または2記載の回転変動吸収ダンパにおいて、
    前記ハブの外周面は、その軸方向中央に位置するストレート部と軸方向端部に位置するテーパー部との組み合わせよりなり、このうち前者のストレート部に前記多角形状が設けられ、後者のテーパー部には円錐形状が設けられていることを特徴とする回転変動吸収ダンパ。
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