JP2015002623A - 熱伝導シート、回路構成体及び電気接続箱 - Google Patents

熱伝導シート、回路構成体及び電気接続箱 Download PDF

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Abstract

【課題】熱伝導シートの剥離を防止する。【解決手段】熱伝導シート14は、シート状の基材15と、基材15の面に重ねられる粘着部19,20と、を備え、基材15は、スリット17により形成され当該基材15の面と交差する方向に曲げ変形可能な第1曲げ部18を備えており、粘着部19,20は、基材15の一方側の面における第1曲げ部18に粘着状態で重ねられる第1粘着部19と、基材15の一方側とは反対側の面における第1曲げ部18とは異なる領域に粘着状態で重ねられる第2粘着部20とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、熱伝導シート、回路構成体及び電気接続箱に関する。
従来、通電電流に応じて発熱する発熱部材と、この発熱部材の熱を放散させる放熱部材との間に配される熱伝導シートが知られている。
特許文献1は、軟性金属層とその両面に設けられたゴム層とを備えた放熱シートが記載されており、この放熱用シートがヒートシンクと被冷却部品との間に挟んで接続されている。
このように、軟性金属層を備えることでちぎれたりしにくく、ヒートシンクと被冷却部品の凹凸への追随性を有するため、ヒートシンクと被冷却部品との間の熱膨張率の差異に起因して放熱用シートに応力が生じてもヒートシンクと被冷却部品との間の剥離等が防止されるようになっている。
特開平11−204705号公報
しかしながら、特許文献1の構成のように、単に軟性金属層を備えるだけでは、軟性金属層が変形可能な範囲が少ないため、放熱シートの応力が大きくなったときに剥離が生じることが懸念される。特に、発熱部材の熱伝導シート側の面の平面度や、放熱部材の熱伝導シート側の面の平面度が低い場合には、熱伝導シートに生じる応力が更に大きくなり、軟性金属層だけでは、放熱シートの応力を吸収できないおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、熱伝導シートの剥離を防止することを目的とする。
本発明は、シート状の基材と、前記基材の面に重ねられる粘着剤と、を備え、前記基材は、スリットにより形成され当該基材の面と交差する方向に曲げ変形可能な第1曲げ部を備えており、前記粘着剤は、前記基材の一方側の面における前記第1曲げ部に粘着状態で重ねられる第1粘着部と、前記基材の前記一方側とは反対側の面における前記第1曲げ部とは異なる領域に粘着状態で重ねられる第2粘着部とを備える。
本構成によれば、例えば、通電電流に応じて発熱する発熱部材と、この発熱部材の熱を放散させる放熱部材と、の間に配される熱伝導シートについては、発熱部材や放熱部材の平面度の低さや、熱膨張等により、発熱部材と放熱部材との間の間隔が部分的に広がった場合であっても、第1曲げ部が基材の面と交差する方向に曲げ変形することで、第1粘着部は、第1曲げ部が粘着状態で重ねられたまま発熱部材及び放熱部材の一方側への粘着を維持することが可能になり、第2粘着部は、第1曲げ部とは異なる領域が粘着状態で重ねられたまま発熱部材及び放熱部材の他方への粘着を維持することが可能になる。これにより、熱伝導シートの応力を吸収することができ、熱伝導シートの剥離を防止することが可能になる。
上記構成の実施態様として以下の構成を有すれば好ましい。
・前記基材は、スリットにより形成され当該基材の面と交差する方向に曲げ変形可能な第2曲げ部を備え、前記基材の前記反対側の面における前記第2曲げ部に前記第2粘着部が粘着状態で重ねられている。
このようにすれば、第1曲げ部と第2曲げ部が反対方向に曲げ変形可能になるため、より一層、熱伝導シートに生じる応力による剥離を防止することができる。
・前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部は、共に複数であって、複数の前記第1曲げ部が並んだ第1曲げ部列と複数の前記第2曲げ部が並んだ第2曲げ部列とが隣り合っており、前記第1曲げ部列の前記第1曲げ部と、前記第1曲げ部列と隣り合う前記第2曲げ部列における前記第2曲げ部とは、並び方向の位置をずらして配置されている。
・前記第1曲げ部と前記第2曲げ部との間には、前記スリットが共通に設けられている。
・前記基材は、本体と、前記第1曲げ部とを備え、前記第2粘着部は、前記反対側の面における前記本体の位置に粘着状態で重ねられており、前記本体の前記第2粘着部が重ねられた位置における前記一方側の面には、第3粘着部が粘着状態で重ねられている。
・前記第2粘着部と前記第3粘着部とを合わせた厚みは、前記第1粘着部の厚みとほぼ等しい。
・通電電流に応じて発熱する発熱部材と、前記発熱部材の熱を放散させる放熱部材と、前記熱伝導シートと、を備え、前記熱伝導シートは、前記発熱部材と前記放熱部材との間に配される回路構成体とする。
・前記回路構成体と、前記回路構成体が収容されるケースと、を備えた電気接続箱とする。
本発明によれば、熱伝導シートの剥離を防止することが可能になる。
実施形態1の熱伝導シートを備えた電気接続箱の概略的構成を示す縦断面図 基材を示す平面図 基材に第1粘着部及び第2粘着部が塗布された状態を示す縦断面図 基材に第1粘着部が塗布された状態を示す横断面図 基材に第2粘着部が塗布された状態を示す横断面図 発熱部材が変形した場合の熱伝導シートの状態を示す縦断面図 図6とは異なる形状に発熱部材が変形した場合の熱伝導シートの状態を示す縦断面図 実施形態2の熱伝導シートを備えた電気接続箱の概略的構成を示す縦断面図 基材に第1粘着部、第2粘着部及び第3粘着部が塗布された状態を示す縦断面図 実施形態3の熱伝導シートを備えた電気接続箱の概略的構成を示す縦断面図 基材を示す平面図 基材に第1粘着部及び第2粘着部が塗布された状態を示す縦断面図 基材に第1粘着部が塗布された状態を示す横断面図 発熱部材が変形した場合の熱伝導シートの状態を示す縦断面図 図14とは異なる形状に発熱部材が変形した場合の熱伝導シートの状態を示す縦断面図 実施形態4の熱伝導シートを備えた電気接続箱の概略的構成を示す縦断面図 基材に第1粘着部、第2粘着部及び第3粘着部が塗布された状態を示す縦断面図 基材に第1粘着部及び第3粘着部が塗布された状態を示す横断面図 基材に第2粘着部が塗布された状態を示す横断面図 実施形態5の熱伝導シートを備えた電気接続箱の概略的構成を示す縦断面図 基材を示す平面図 基材に第1粘着部及び第2粘着部が塗布された状態を示す縦断面図 基材に第1粘着部が塗布された状態を示す横断面図 発熱部材が変形した場合の熱伝導シートの状態を示す縦断面図 図24とは異なる形状に発熱部材が変形した場合の熱伝導シートの状態を示す縦断面図 他の実施形態のスリットの隙間が第1実施形態と異なる基材を示す平面図 スリットの隙間が第3実施形態と異なる基材を示す平面図 スリットの隙間が第5実施形態と異なる基材を示す平面図 他の実施形態の第1スリットの隙間が第1実施形態と異なる基材を示す平面図 第1スリットの隙間が第3実施形態と異なる基材を示す平面図 第1スリットの隙間が第5実施形態と異なる基材を示す平面図 他の実施形態の第2スリットの隙間が第1実施形態と異なる基材を示す平面図 第2スリットの隙間が第3実施形態と異なる基材を示す平面図 第2スリットの隙間が第5実施形態と異なる基材を示す平面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7を参照して説明する。
本実施形態の電気接続箱10は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載され、バッテリ等の電源からモータや車載電装品等の負荷に電力を供給する経路に配することができる。以下では、上下方向及び左右方向については、図1を基準とし、前後方向については、図2の下方を前方、上方を後方として説明する。
電気接続箱10は、図1に示すように、回路構成体11と、回路構成体11を収容するケース21とを備えて構成されている。
ケース21は、合成樹脂製や金属製等であって、下方が開口した箱形であって、回路構成体11の上面側を覆うように回路構成体11に被せられる。
回路構成体11は、発熱部品(図示しない)が実装される板状の発熱部材12と、発熱部材12に重ねられ、発熱部材12からの熱を放散させる板状の放熱部材13と、発熱部材12と放熱部材13との間に挟まれて発熱部材12の熱を放熱部材13に伝導する熱伝導シート14とを備える。
発熱部材12は、通電電流に応じて発熱する電子部品等の発熱部品が実装される回路基板にバスバーを重ねて構成されている。
回路基板は、銅又は銅合金の導電路がプリント配線されている。
バスバーは、導電路の形状に応じて銅又は銅合金の金属板材を打ち抜いて形成されている。
放熱部材13は、板状であって、熱伝導性の高い金属からなる。本実施形態では、アルミニウム又はアルミニウム合金製であって、押出成形により形成されている。
放熱部材13の上面は、平坦な面である。
放熱部材13の下面には、放熱性を高めるために放熱フィンを設けてもよい。
なお、押し出し成形で放熱部材13を形成した後に、放熱部材13における熱伝導シート14が重ねられる面を平坦に加工する(削る)ようにして放熱部材13の平面度を高めるようにしてもよい。
熱伝導シート14は、発熱部材12のバスバーと放熱部材13との間に挟まれており、シート状の基材15と、基材15の面に重ねられる粘着剤からなる粘着部19,20と、を備えている。
(基材15)
基材15は、ロール状に巻回された金属箔を発熱部材12や放熱部材13の長さに応じて切り取って形成しており、図2に示すように、シート状の本体16と、スリット17により形成され本体16の面と交差する方向に曲げ変形可能な複数の第1曲げ部18とを備えている。
本体16は、基材15における第1曲げ部18の領域以外の領域に配されており、格子状(枠状)に形成されている。
スリット17は、右方が開放されたU字状に基材15を貫通する細い切れ目であって、前後方向に延びる第1スリット17Aと、第1スリット17Aの端部から右方(直交する方向)に延びる一対の第2スリット17Bとを備えている。
このスリット17は、基材15をプレス機等で剪断することにより形成されており、本体16との間に殆ど隙間は形成されていない。
第1曲げ部18は、前後方向、及び、左右方向にそれぞれ3箇所(複数)並んで形成されており、右方(四方のうちの一方)が本体16と一体に連なり、左方、前方、後方(四方のうちの三方)が本体16とスリット17で分断されている。
第1曲げ部18は、スリット17で分断された部分が本体16と交差する方向に(本体16に連なる基端部18A側を軸側として)曲げることができる。
基材15は、熱伝導シート14に応力が生じた場合に、ちぎれることなく曲がることができる強度及び柔軟性を有する部材であって、熱伝導率の高いものが好ましい。本実施形態では、銅箔が用いられているが、例えば、アルミ箔、ガラス繊維などから形成することもできる。
(粘着部19,20)
粘着部19,20は、基材15に塗布した後、時間が経過しても粘着性を有する材料からなる。熱硬化は不要とされている。
この粘着部19,20は、図3に示すように、基材15の上面(一方側の面)における第1曲げ部18に重ねられる第1粘着部19と、基材15の下面(一方側とは反対側の面)における本体16に重ねられる第2粘着部20とを備える。
第1粘着部19と第2粘着部20とはほぼ同じ厚みで形成されている。
第1粘着部19は、図4に示すように、長方形状の各第1曲げ部18における縁部を除いたほぼ全体に長方形状に塗布されている。
第2粘着部20は、図5に示すように、格子状の本体16における縁部を除いたほぼ全体に塗布されている。
次に、電気接続箱10の組み付け方法について説明する。
ロール状の銅箔を所定の長さに切断し、プレス機で基材15を剪断してスリット17を形成すると第1曲げ部18が形成される(図2)。
次に、基材15における第1曲げ部18の上面に第1粘着部19を塗布し、本体16の底面に第2粘着部20を塗布して熱伝導シート14を形成する(図3)。
熱伝導シート14の上方側に発熱部材12を重ねるとともに、熱伝導シート14の下方側に放熱部材13を重ねて、熱伝導シート14を挟み付けると、粘着部19,20の厚みにより、本体16が上側に、第1曲げ部18が下側に配され、第1曲げ部18の基端部18Aが曲げられた状態となる(図1参照)。
これにより、回路構成体11が形成される。
なお、発熱部材12と放熱部材13との間をネジ留めすることで発熱部材12と放熱部材13との相対的位置を固定してもよい。
回路構成体11の上方からケース21を被せると放熱部材13の底面が外部に露出した状態の電気接続箱10が形成される。
本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏する。
本実施形態によれば、通電電流に応じて発熱する発熱部材12と、この発熱部材12の熱を放散させる放熱部材13と、の間に配される熱伝導シート14について、発熱部材12や放熱部材13の平面度の低さや、熱膨張等により、発熱部材12と放熱部材13との間の間隔が部分的に広がった場合であっても、図7,図8に示すように、第1曲げ部18が基材15の面と交差する方向に曲げ変形することで、第1粘着部19は、第1曲げ部18が粘着状態で重ねられたまま発熱部材12(発熱部材12及び放熱部材13の一方)側への粘着を維持することが可能になり、第2粘着部20は、本体16(第1曲げ部18とは異なる領域)が粘着状態で重ねられたまま放熱部材13(発熱部材12及び放熱部材13の他方)への粘着を維持することが可能になる。これにより、熱伝導シート14の応力を吸収することができ、熱伝導シート14の剥離を防止することが可能になる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図8,図9を参照して説明する。
実施形態2では、実施形態1における第2粘着部20を薄くし、基材15の上面側に第3粘着部25を形成しものである。他の構成は、実施形態1と同一であり、以下では、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
電気接続箱22の熱伝導シート23は、図9に示すように、基材24に第1粘着部19、第2粘着部20A、及び、第3粘着部25が粘着状態で重ねられている。
第3粘着部25は、基材24における第2粘着部20Aとは反対側の面の同じ領域に重ねられている。
第1粘着部19、第2粘着部20A及び第3粘着部25は、同じ材質であり、第2粘着部20A及び第3粘着部25の厚みは、共に第1粘着部19の厚みのほぼ半分である。即ち、第1粘着部19の厚みは、第2粘着部20A及び第3粘着部25の厚みを合わせた厚みとされている。
本実施形態によれば、第2粘着部20A及び第3粘着部25が基材24の両面に配されるため、発熱部材12と放熱部材13との間に所定の粘着力で粘着しつつ、第1曲げ部18と第1粘着部19で熱伝導シート23の応力を吸収することが可能になる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態を図10ないし図15を参照して説明する。
実施形態3では、基材28に放熱部材13側に粘着部35で粘着する第2曲げ部32を形成するものである。上記実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
電気接続箱26の熱伝導シート27における基材28は、図11に示すように、シート状の本体30と、スリット33Aにより形成され本体30の面と交差する方向に曲げ変形可能な複数の第1曲げ部31と、スリット33Bにより形成され本体30の面と交差する方向に曲げ変形可能な複数の第2曲げ部32と、を備えている。
スリット33A,33Bは、共に、左右方向の一方が開放されたU字状であって、基材28を貫通している。スリット33Aは、右方が開放されており、第2曲げ部32のスリット33Bは、左方が開放されている。
本体30は、第1曲げ部31及び第2曲げ部32以外の領域であって、格子状に形成されている。
複数の第1曲げ部31と複数の第2曲げ部32とは、複数の第1曲げ部31が並んだ第1曲げ部列28A(図11では、前後に並んだ3個の第1曲げ部31からなる)と複数の第2曲げ部32が並んだ第2曲げ部列28B(図11では、前後に並んだ2個の第2曲げ部32と第2曲げ部32が半分に分割された部分とからなる)とが隣り合っている。
第1曲げ部列28Aの第1曲げ部31と第2曲げ部列28Bの第2曲げ部32とは、前後方向(並び方向)の位置をずらして配置されている。
基材28に粘着状態で重ねられる粘着部34,35は、粘着剤からなり、図12に示すように、基材28の上面(一方側の面)における第1曲げ部31に粘着状態で重ねられる第1粘着部34と、基材28の下面(一方側とは反対側の面)における第2曲げ部32に粘着状態で重ねられる第2粘着部35とを備える。
粘着部34,35は、共に、粘着性を有する材料であって、基材28に塗布した後、時間が経過しても粘着性を有する材料からなる。粘着部34,35は、熱硬化が不要とされている。
第1粘着部34及び第2粘着部35は、図13に示すように、長方形状の第1曲げ部31及び第2曲げ部32内の領域における縁部を除いたほぼ全体に長方形状に塗布されている。
第1粘着部34と第2粘着部35とは、ほぼ同じ厚みで形成されている。
次に、電気接続箱26の組み付け方法について説明する。
ロール状の銅箔を所定の長さに切断し、プレス機で基材28を剪断してスリット33A,33Bを形成すると第1曲げ部31が形成される(図11)。
次に、第1曲げ部31の上面に第1粘着部34を塗布し、第2曲げ部32の底面に第2粘着部35を塗布して熱伝導シート27を形成する(図12)。
熱伝導シート27の上方側に発熱部材12を重ね、熱伝導シート27の下方側に放熱部材13を重ねて、熱伝導シート27を発熱部材12と放熱部材13で挟み付けると、粘着部34,35の厚みにより、第1曲げ部31が下側に、第2曲げ部32が上側に配され、第1曲げ部31及び第2曲げ部32の間の基端部31A,32Aが曲げられた状態となる(図10参照)。
上方からケース21を被せると放熱部材13の底面が外部に露出した状態の電気接続箱26が形成される。
実施形態によれば、以下の作用、効果を奏する。
本実施形態によれば、基材28は、スリット33A,33Bにより形成され当該基材28の面と交差する方向に曲げ変形可能な第2曲げ部32を備え、基材28の反対側の面における第2曲げ部32に第2粘着部35が粘着状態で重ねられている。
このようにすれば、図15に示すように、熱伝導シート27に応力が生じたとしても、第1曲げ部31と第2曲げ部32が反対方向に曲げ変形可能になるため、より一層、熱伝導シート27に生じる応力による剥離を防止することができる。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4を図16ないし図19を参照して説明する。
実施形態4では、実施形態3の基材28における本体30の一方側の面に第3粘着部29Bを重ね、本体30の反対側の面に第2粘着部29Aを重ねたものである。以下では、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
電気接続箱36の熱伝導シート37は、図17に示すように、基材28に第1粘着部34、第2粘着部29A,35及び、第3粘着部29Bが塗布されている。
第2粘着部29A及び第3粘着部29Bは、基材28の面における同じ領域の反対面に形成されており、各粘着部29A,29B,34,35の材質は、全て同じ材質である。
第2粘着部29A及び第3粘着部29Bの厚みは、第1粘着部34や第3粘着部35の厚みのほぼ半分である。即ち、第1粘着部34や第2粘着部235の厚みは、第2粘着部29A及び第3粘着部29Bの厚みを合わせた厚みとされている。
<実施形態5>
次に、本発明の実施形態5を図20ないし図25を参照して説明する。
実施形態3,4では、第1曲げ部18と第2曲げ部32とは、互いに左右方向の向きが反対向きに形成されていたが、実施形態5では、図21に示すように、対となる第1曲げ部43と第2曲げ部44とが左右方向の同じ向きに形成されているものである。上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
電気接続箱38の熱伝導シート39における基材40は、スリット41により形成された第1曲げ部43及び第2曲げ部44が並んで設けられている。
スリット41は、右方が開放されたE字状をなしており、複数のスリット41が前後左右に並んでいる。
第1曲げ部43及び第2曲げ部44は、本体40Aの面と交差する方向に曲げ変形可能とされている。
本体40Aは、第1曲げ部43及び第2曲げ部44以外の領域であって、格子状に形成されている。
第1曲げ部43と第2曲げ部44との間には、スリット41Aが共通に設けられている。
第1曲げ部43及び第2曲げ部44には、粘着剤の塗布により粘着部45,46が粘着状態で重ねられる。
粘着部45,46は、図22に示すように、基材40の上面(一方側の面)における第1曲げ部43に粘着状態で重ねられる第1粘着部45と、基材40の下面(一方側とは反対側の面)における第2曲げ部44に粘着状態で重ねられる第2粘着部46とを備える。
第1粘着部45及び第2粘着部46は、図23に示すように、長方形状の第1曲げ部43及び第2曲げ部44における縁部を除いたほぼ全体に長方形状に塗布されている。
第1粘着部45と第2粘着部46とはほぼ同じ厚みで形成されている。
次に、電気接続箱38の組み付け方法について説明する。
ロール状の銅箔を所定の長さに切断し、プレス機で基材40を剪断してスリット41を形成すると第1曲げ部43及び第2曲げ部44が形成される(図21)。
次に、第1曲げ部43の上面に第1粘着部45を塗布し、第2曲げ部44の下面に第2粘着部46を塗布して熱伝導シート39を形成する(図22)。
熱伝導シート39の上方側に発熱部材12を重ね、熱伝導シート39の下方側に放熱部材13を重ねて、熱伝導シート39を発熱部材12と放熱部材13で挟み付けると、粘着部45,46の厚みにより、第1曲げ部43が下側に、第2曲げ部44が上側に配され、第1曲げ部43及び第2曲げ部44の基端部43A,44Aが曲げられた状態となる(図20参照)。
そして、上方からケース21を被せると放熱部材13の底面が外部に露出した状態の電気接続箱38が形成される。
本実施形態によれば、発熱部材12や放熱部材13の平面度の低さや、熱膨張等により、発熱部材12と放熱部材13との間の間隔が部分的に広がった場合であっても、図24,図25に示すように、第1曲げ部43が基材40の面と交差する方向に曲げ変形することで、第1粘着部45は、第1曲げ部43が粘着状態で重ねられたまま発熱部材12(発熱部材12及び放熱部材13の一方)側への粘着を維持することが可能になり、第2粘着部46は、第2曲げ部44が粘着状態で重ねられたまま放熱部材13(発熱部材12及び放熱部材13の他方)への粘着を維持することが可能になる。これにより、熱伝導シート39の応力を吸収することができ、熱伝導シート39の剥離を防止することが可能になる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、スリット17,33A,33B,41は、殆ど隙間を有さないように剪断により形成されていたが、これに限られない。例えば、トムソン刃を用いた切断のように、スリット17,33A,33B,41を形成した際にスリット17,33A,33B,41に隙間が生じる切断方法を用いてもよい。例えば、図26〜図28に示すように、上記実施形態のスリット17,33A,33B,41の全体について隙間を大きくしたスリット48,49A,49B,50を形成した構成としてもよい。また、図29〜図31に示すように、上記実施形態のスリット17,33A,33B,41のうち、前後方向に延びる第1スリットの隙間を大きくし、左右方向に延びる第2スリットの隙間は大きくしないスリット51,52A,52B,53を形成した構成や、図32〜図34に示すように、上記実施形態のスリット17,33A,33B,41のうち、前後方向に延びる第1スリットの隙間は大きくせず、左右方向に延びる第2スリットの隙間を大きくしたスリット54,55A,55B,56を形成した構成としてもよい。なお、このような隙間のあるスリットよりも、実施形態1〜5のような隙間が形成されない剪断によるスリット17,33A,33B,41の方が接触面積を多くできて熱伝導率を高くすることができるため好適である。
(2)基材における第1曲げ部や第2曲げ部の数は、上記実施形態の数に限られず、適宜増減することができる。また、粘着部の数も上記実施形態の数に限られず、適宜増減することができる。
(3)粘着剤には、接着剤を含めることができる。例えば、第1粘着部〜第3粘着部について、その一部ないし全部を接着剤で形成してもよい。このように粘着剤として接着剤を用いても、接着剤以外の粘着剤を用いる場合と同様な効果を得ることが可能である。この場合、接着剤は、時間の経過により硬くなるが、例えば第1実施形態の第1粘着部や第2粘着部として半硬化のエポキシ接着剤を粘着剤として用いて熱伝導シートを形成するようにすればよい。そして、このような熱伝導シートを発熱部材と放熱部材の間にセットし、接着剤を硬化させて電気接続箱を形成することができる。
(4)上記実施形態では、各粘着部の形状は四角形とされているが、必要な熱伝導性を確保できれば、多角形でもよい。また、円形あるいは他の形状の粘着部とすることも可能である。
10,22,26,36,38...電気接続箱
11...回路構成体
12...発熱部材
13...放熱部材
14,23,27,37,39...熱伝導シート
15,24,28,40...基材
16,30,40A...本体
17,33A,33B,41,48,49A,49B,50,51,52A,52B,53,54,55A,55B,56...スリット
17A...第1スリット
17B...第2スリット
18,31,43...第1曲げ部
18A...基端部
19,20,34,35,45,46...粘着部(粘着剤)
19,34,45...第1粘着部(粘着剤)
20,29A,35,46...第2粘着部(粘着剤)
21...ケース
25,29B...第3粘着部(粘着剤)
28A...第1曲げ部列
28B...第2曲げ部列
41A...共通のスリット
44...第2曲げ部

Claims (8)

  1. シート状の基材と、
    前記基材の面に重ねられる粘着剤と、を備え、
    前記基材は、スリットにより形成され当該基材の面と交差する方向に曲げ変形可能な第1曲げ部を備えており、
    前記粘着剤は、前記基材の一方側の面における前記第1曲げ部に粘着状態で重ねられる第1粘着部と、前記基材の前記一方側とは反対側の面における前記第1曲げ部とは異なる領域に粘着状態で重ねられる第2粘着部とを備える熱伝導シート。
  2. 前記基材は、スリットにより形成され当該基材の面と交差する方向に曲げ変形可能な第2曲げ部を備え、
    前記基材の前記反対側の面における前記第2曲げ部に前記第2粘着部が粘着状態で重ねられている請求項1に記載の熱伝導シート。
  3. 前記第1曲げ部及び前記第2曲げ部は、共に複数であって、複数の前記第1曲げ部が並んだ第1曲げ部列と複数の前記第2曲げ部が並んだ第2曲げ部列とが隣り合っており、
    前記第1曲げ部列の前記第1曲げ部と、前記第1曲げ部列と隣り合う前記第2曲げ部列における前記第2曲げ部とは、並び方向の位置をずらして配置されている請求項2に記載の熱伝導シート。
  4. 前記第1曲げ部と前記第2曲げ部との間には、前記スリットが共通に設けられている請求項2に記載の熱伝導シート。
  5. 前記基材は、本体と、前記第1曲げ部とを備え、前記第2粘着部は、前記反対側の面における前記本体の位置に粘着状態で重ねられており、前記本体の前記第2粘着部が重ねられた位置における前記一方側の面には、第3粘着部が粘着状態で重ねられている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の熱伝導シート。
  6. 前記第2粘着部と前記第3粘着部とを合わせた厚みは、前記第1粘着部の厚みとほぼ等しい請求項5に記載の熱伝導シート。
  7. 通電電流に応じて発熱する発熱部材と、
    前記発熱部材の熱を放散させる放熱部材と、
    請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の熱伝導シートと、を備え、前記熱伝導シートは、前記発熱部材と前記放熱部材との間に配される回路構成体。
  8. 請求項7に記載の回路構成体と、前記回路構成体が収容されるケースと、を備えた電気接続箱。
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