JP2015000438A - ロボット、位置姿勢補正装置および位置姿勢補正方法 - Google Patents

ロボット、位置姿勢補正装置および位置姿勢補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高い精度で実環境を再現することのできるロボット、位置姿勢補正装置および位置姿勢補正方法を提供すること。
【解決手段】ロボット100は、作業台600上の部品800の位置姿勢を取得する位置姿勢取得部710と、部品800の安定姿勢を取得する安定姿勢取得部720と、位置姿勢取得部710が取得した情報に基づいて部品800の位置姿勢を仮想環境Sで再現する位置姿勢再現部730と、部品800の配置が適正であるか不適正であるかを判断する再現状態判断部740と、再現状態判断部740によって配置が不適正であると判断された場合に、安定姿勢取得部720が取得した安定姿勢の中から、仮想環境Sでの部品800の姿勢から最も近いものを選択し、選択した安定姿勢で部品800を作業台600上に配置する位置姿勢補正部750と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ロボット、位置姿勢補正装置および位置姿勢補正方法に関するものである。
例えば、腕時計のような精密機器等を製造する製造工程で用いることができるロボットとして、少なくとも1つの関節を有するアームと、アームに取り付けられたハンドとを有するロボットが知られている。また、実環境における作業を行う前に、シミュレーション装置によって、作業工程を確認したり、アームの移動ルートを決定したりすることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−326160号公報
特許文献1に記載のシミュレーション装置は、実環境に存在している容器と、容器内にバラ積みされている複数のワークとを仮想環境に再現するために、仮想環境に配置された容器モデルに、ワークモデルを1つずつ順番に配置していく。このとき、シミュレーション装置は、各ワークモデルの姿勢を適当に決定し、各ワークモデルを決定した姿勢のまま既に配置されたワークモデルと重ならないように配置する。これにより、実環境に近い状態を仮想環境に再現している。
しかしながら、このようなシミュレーション装置では、例えば、ワークモデルが中に浮いていたり、ワークモデルが安定するはずの無い姿勢で安定していたりし、ワークモデルの状態が実環境では有り得ない状態となるおそれがある。そのため、高精度なシミュレーションを行うことができないという問題がある。
本発明の目的は、高い精度で実環境を再現することのできるロボット、位置姿勢補正装置および位置姿勢補正方法を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のロボットは、基準面上に配置された対象物に所定の処理を行うアームと、
前記基準面上の前記対象物の位置姿勢を取得する位置姿勢取得部と、
前記基準面上に安定して配置される前記対象物の安定姿勢を少なくとも1つ取得する安定姿勢取得部と、
前記位置姿勢取得部が取得した情報に基づいて、前記基準面上での前記対象物の位置姿勢を仮想環境で再現する位置姿勢再現部と、
位置姿勢再現部によって再現された前記仮想環境での前記対象物の配置が適正であるか不適正であるかを判断する再現状態判断部と、
前記再現状態判断部で不適正であると判断された場合に、前記安定姿勢取得部が取得した前記安定姿勢の中から、前記仮想環境での前記対象物の姿勢から最も近いものを選択し、選択した前記安定姿勢で前記対象物を前記基準面上に配置する位置姿勢補正部と、を有し、
前記所定の処理は、前記位置姿勢補正部にて配置された前記基準面上の前記対象物に基づいて行われることを特徴とする。
これにより、高い精度で実環境を再現することのできるロボットを提供することができる。
本発明のロボットでは、さらに、前記仮想環境を表示する画像表示部を有することが好ましい。
これにより、仮想環境を視覚的に確認することができる。
本発明のロボットでは、前記再現状態判断部は、前記仮想環境において、前記対象物が前記基準面と干渉していたり、前記対象物が前記基準面から浮いていたりした場合に、前記不適正であると判断することが好ましい。
これにより、実環境で有り得ない対象物の位置姿勢を効果的に「不適正」とすることができる。
本発明のロボットでは、前記再現状態判断部は、前記仮想環境において、前記対象物が他の物体と干渉している場合に、前記不適正であると判断することが好ましい。
これにより、実環境で有り得ない対象物の位置姿勢を効果的に「不適正」とすることができる。
本発明のロボットでは、前記位置姿勢取得部は、前記対象物の重心を通る鉛直線が前記対象物の基準面と接触する面と交わる姿勢を前記安定姿勢とすることが好ましい。
これにより、比較的簡単に、安定姿勢を取得することができる。
本発明の位置姿勢補正装置は、基準面上の対象物の位置姿勢を取得する位置姿勢取得部と、
前記基準面上に安定して配置される前記対象物の安定姿勢を少なくとも1つ取得する安定姿勢取得部と、
前記位置姿勢取得部が取得した情報に基づいて、前記基準面上での前記対象物の位置姿勢を仮想環境で再現する位置姿勢再現部と、
位置姿勢再現部によって再現された前記仮想環境での前記対象物の配置が適正であるか不適正であるかを判断する再現状態判断部と、
前記再現状態判断部で不適正であると判断された場合に、前記安定姿勢取得部が取得した前記安定姿勢の中から、前記仮想環境での前記対象物の姿勢から最も近いものを選択し、選択した前記安定姿勢で前記対象物を前記基準面上に配置する位置姿勢補正部と、を有することを特徴とする。
これにより、高い精度で実環境を再現することのできる位置姿勢補正装置を提供することができる。
本発明の位置姿勢補正方法は、基準面上の対象物の位置姿勢を取得し、また、前記基準面上に安定して配置される前記対象物の安定姿勢を少なくとも1つ取得する工程と、
取得された前記対象物の位置姿勢に基づいて、前記基準面上での前記対象物の位置姿勢を仮想環境で再現する工程と、
前記再現された前記仮想環境での前記対象物の配置が適正であるか不適正であるかを判断する工程と、
前記不適正であると判断された場合に、前記安定姿勢の中から、前記仮想環境での前記対象物の姿勢から最も近いものを選択し、選択した前記安定姿勢で前記対象物を前記基準面上に配置する工程と、を有することを特徴とする。
これにより、高い精度で実環境を再現することのできる位置姿勢補正方法を提供することができる。
本発明のロボットの好適な実施形態を示す斜視図である。 図1に示すロボットの回動軸を表す図である。 図1に示すロボットが有するロボット制御部を示すブロック図である。 図1に示すロボットに装着されるハンドを示す図である。 図1に示すロボットが有する位置姿勢補正装置を示すブロック図である。 位置姿勢補正装置での処理を説明する図である。 位置姿勢補正装置での処理を説明する図である。 位置姿勢補正装置での処理を説明する図である。 位置姿勢補正装置での処理を説明する図である。 位置姿勢補正装置での処理を説明する図である。 位置姿勢補正装置での処理を説明する図である。 位置姿勢補正装置での処理を説明する図である。 位置姿勢補正装置での処理を説明する図である。 位置姿勢補正装置での処理を説明する図である。 位置姿勢補正装置での処理を説明する図である。 位置姿勢補正装置での処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明のロボット、位置姿勢補正装置および位置姿勢補正方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のロボットの好適な実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示すロボットの回動軸を表す図である。図3は、図1に示すロボットが有するロボット制御部を示すブロック図である。図4は、図1に示すロボットに装着されるハンドを示す図である。図5は、図1に示すロボットが有する位置姿勢補正装置を示すブロック図である。図6ないし図15は、それぞれ、位置姿勢補正装置での処理を説明する図である。図16は、位置姿勢補正装置での処理を説明するフローチャートである。なお、図6ないし図15に示すように、互いに直交する3軸を、X軸、Y軸およびZ軸とし、X軸およびY軸がそれぞれ水平方向に延在し、Z軸が鉛直方向に延在するものとする。
図1に示すロボット100は、例えば、腕時計のような精密機器等を製造する製造工程で用いることができる。このようなロボット100は、ロボット本体200と、ロボット本体200の作動を制御するロボット制御部900と、位置姿勢補正装置700(図5参照)とを有している。
(ロボット本体)
図1および図2に示すように、ロボット本体200は、例えば床に固定されたベース(基台)210と、関節機構310を介してベース210に連結された第1アーム220と、関節機構320を介して第1アーム220に連結された第2アーム230と、関節機構330を介して第2アーム230の先端に連結された第3アーム240と、関節機構340を介して第3アーム240の先端に連結された第4アーム250と、関節機構350を介して第4アーム250の先端に連結された第5アーム260と、関節機構360を介して第5アーム260の先端に連結された第6アーム270と、を有している。また、第6アーム270にはハンド接続部271が設けられており、ハンド接続部271には、ロボット100に実行させる作業に応じたハンド(エンドエフェクター)400が装着される。なお、以下では、第1アーム220〜第6アーム270および関節機構310〜360を合わせて「アーム280」とも言う。
図2に示すように、関節機構310は、第1アーム220をベース210に対して鉛直な回動軸O1まわりに回動させ、関節機構320は、第2アーム230を第1アーム220に対して回動軸O1に直交する回動軸O2まわりに回動させ、関節機構330は、第3アーム240を第2アーム230に対して回動軸O2と平行な回動軸O3まわりに回動させ、関節機構340は、第4アーム250を第3アーム240に対して回動軸O3に直交する回動軸O4まわりに回動させ、関節機構350は、第5アーム260を第4アーム250に対して回動軸O4に直交する回動軸O5まわりに回動させ、関節機構360は、第6アーム270を第5アーム260に対して回動軸O5に直交する回動軸O6まわりに回動させる。
関節機構310、320、330、340、350、360としては、それぞれ、特に限定されない。図3に示すように、本実施形態の関節機構310、320、330、340、350、360は、互いに同様の構成をしており、モーター(駆動源)311、321、331、341、351、361と、モーター311、321、331、341、351、361の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター311、321、331、341、351、361の回転角度を検知する位置センサー312、322、332、342、352、362とを有している。なお、モーター311、321、331、341、351、361としては、例えば、ACサーボモーター、DCサーボモーター等のサーボモーターを用いることができ、減速機としては、例えば、遊星ギア型の減速機、ハーモニックドライブ(「ハーモニックドライブ」は登録商標)等を用いることができ、位置センサー312、322、332、342、352、362としては、例えば、エンコーダー、ロータリーエンコーダー、レゾルバー、ポテンショメーター等を用いることができる。
アーム280の先端に取り付けられたハンド400は、例えば、部品(対象物)を把持する機能を有している。ハンド400の構成は実行させる作業によって異なるが、本実施形態では、図4(a)に示すように、第1の指410と第2の指420を有する構成をなしている。ハンド400では、第1の指410が固定されており、図4(b)に示すように、第2の指420を第1の指410に対して接近または離間させることにより部品800を把持する。第2の指420の移動は、例えば、ハンド400内に内蔵され、モーター431と位置センサー432とを有する駆動機構430によって行われる。モーター431および位置センサー432としては、前述したモーター311および位置センサー312と同様のものを用いることができる。
このような構成のハンド400とハンド接続部271との間には、力覚センサーが配置されていてもよい。力覚センサーは、ハンド400に加えられる外力を検出する機能を有しており、力覚センサーが検出する力をロボット制御部900にフィードバックすることで、ロボット100による作業をより精密に実行することができる。また、力覚センサーが検出する力やモーメントによって、ハンド400の障害物への接触等を検知することができる。そのため、障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を行うことができる。このような力覚センサーとしては、互いに直交する3軸の各軸の力成分とモーメント成分を検出することができる公知の力覚センサーを用いることができる。
(ロボット制御部)
図3に示すように、ロボット制御部900は、位置センサー312からのフィードバックを得ながらモーター311の駆動を制御する第1駆動源制御部921と、位置センサー322からのフィードバックを得ながらモーター321の駆動を制御する第2駆動源制御部922と、位置センサー332からのフィードバックを得ながらモーター331の駆動を制御する第3駆動源制御部923と、位置センサー342からのフィードバックを得ながらモーター341の駆動を制御する第4駆動源制御部924と、位置センサー352からのフィードバックを得ながらモーター351の駆動を制御する第5駆動源制御部925と、位置センサー362からのフィードバックを得ながらモーター361の駆動を制御する第6駆動源制御部926と、位置センサー432からのフィードバックを得ながらモーター431の駆動を制御する第7駆動源制御部927と、を有している。このようなロボット制御部900は、モーター311、321、331、341、351、361、431をそれぞれ独立して駆動することで、アーム280およびハンド400を自在に動かすことができる。
(位置姿勢補正装置)
図5に示すように、位置姿勢補正装置700は、位置姿勢取得部710と、安定姿勢取得部720と、位置姿勢再現部730と、再現状態判断部740と、位置姿勢補正部750と、表示部(モニター)760と、を有している。
位置姿勢取得部710は、実環境において作業台(基準面)600上の部品(対象物)800の位置姿勢を取得する。なお、作業台600上に部品800が複数ある場合には、位置姿勢取得部710は、各部品800の位置姿勢を取得する。位置姿勢の取得方法としては、特に限定されないが、本実施形態では、作業台600の上方に配置されたカメラ(撮像手段)711で作業台600上の部品800を撮像し、得られた画像データを解析することによって部品800の作業台600上での位置および姿勢を取得する。なお、カメラ711としては、部品800の位置および姿勢を取得するための専用のカメラを用いてもよいし、例えば、ロボット100を監視するための監視カメラを利用してもよいし、ロボット100に設けられたカメラを利用してもよい。
安定姿勢取得部720は、作業台600上に安定して配置することのできる部品800の安定姿勢を少なくとも1つ取得する。安定姿勢取得部720には、部品800の外形形状や重心位置等のデータが予め記憶されており、安定姿勢取得部720は、このデータに基づいて、例えば、図6、図7および図8に示すような姿勢、すなわち、部品800の重心Gを通る鉛直線Lが作業台600との接触面810と交わる姿勢を安定姿勢として取得(算出)する。このような姿勢を安定姿勢とすることで、安定姿勢の定義が比較的簡単なものとなり、比較的簡単に安定姿勢を取得することができる。ただし、安定姿勢としては、作業台600上に部品800をふらつくことなく安定して配置することができれば、上記の定義に限定されず、例えば、図9に示すように、一直線上にない3点以上(点821、822、823)で作業台600と接触し、重心Gを通る鉛直線Lが点821、822、823を結んで規定される面と交わる姿勢についても、安定姿勢に加えることもできる。また、安定姿勢は、ODE(open dynamics engine)等の物理演算エンジンを用いて取得してもよい。
位置姿勢再現部730は、仮想環境Sにおいて、作業台600上での部品800の位置姿勢を再現する。具体的には、位置姿勢再現部730は、図10に示すように、予め記憶されている(または取得した)作業台600の三次元位置姿勢に基づいて仮想環境Sに作業台600に対応する作業台モデル600Mを配置し、さらに、位置姿勢取得部710が取得した部品800の位置姿勢に基づいて仮想環境Sに部品800に対応する部品モデル800Mを配置する。部品800が複数ある場合には、全ての部品モデル800Mを配置する。これにより、仮想環境Sに実環境が再現される。仮想環境Sは、表示部760に表示され、管理者が視覚的に確認することができるようになっている。
ここで、位置姿勢取得部710の精度(カメラ711の精度)等によっては、仮想環境Sに再現された部品モデル800Mの位置姿勢が、実環境の部品800の位置姿勢からずれ、実環境では有り得ない状態になっている場合がある。
そこで、再現状態判断部740は、部品モデル800Mが作業台モデル600M上に適正に配置されているか否かを判断する。具体的には、再現状態判断部740は、実環境中で再現し得る配置状態を「適正」と判断し、実環境中で再現し得ない配置状態を「不適正」と判断する。なお、部品モデル800Mが複数ある場合には、各部品モデル800Mについて適正/不適正の判断を行う。「適正」な状態としては、例えば、図11(a)に示すように、部品モデル800Mが安定姿勢で作業台モデル600Mに配置されている状態が挙げられ、「不適正」な状態としては、図11(b)に示すように、部品モデル800Mが作業台モデル600Mと干渉している状態や、図12(a)に示すように、部品モデル800Mが作業台モデル600Mから浮いる状態や、図12(b)に示すように、ある部品モデル800M(800M’)が他の部品モデル800M(800M”)と干渉している状態が挙げられる。このような方法によれば、比較的正確にかつ簡単に、適正/不適正の判断を行うことができる。
位置姿勢補正部750は、再現状態判断部740が部品モデル800Mの配置を不適正と判断した場合に、安定姿勢取得部720が取得した安定姿勢の中から部品モデル800Mの姿勢から最も近いものを選択し、選択した安定姿勢で部品モデル800Mを作業台モデル600M上に適正に配置する。なお、最も近い安定姿勢とは、最も小さい並進回転変換(並進回転および回転変換のいずれか一方のみも含む。)で到達することのできる安定姿勢であるとも言える。前述したように位置姿勢取得部710の精度によっては、部品モデル800Mの位置姿勢が実環境の部品800の位置姿勢からずれる場合があるが、現在の技術レベルからすればこのずれは大きくはない。したがって、最も近い安定姿勢が実環境における部品800の位置姿勢にほぼ一致すると考えられる。そこで、最も近い安定姿勢で部品モデル800Mを作業台モデル600M上に適正に配置することで、実環境を高精度に再現することができる。
いくつかの例を挙げて説明すると、例えば、図13(a)に示すように、部品モデル800Mが作業台モデル600Mに干渉している場合には、位置姿勢補正部750は、部品モデル800Mを図13(b)に示すように配置(補正)する。また、図14(a)に示すように、部品モデル800Mが作業台モデル600Mから浮いている場合には、位置姿勢補正部750は、部品モデル800Mを図14(b)に示すように配置する。このとき、位置姿勢補正部750は、補正の前後で部品モデル800Mの重心Gが鉛直方向(Z軸方向)に一致するように補正するのが好ましい。これにより、部品モデル800Mの水平方向への移動が抑制され、実環境を高精度に再現することができる。
また、図15(a)に示すように、部品モデル800M’が他の部品モデル800M”と干渉している場合には、位置姿勢補正部750は、部品モデル800M’を作業台モデル600Mの面方向にずらし、図15(b)に示すように配置(補正)する。このときのずらし量は、位置姿勢取得部710の精度等を考慮して適宜設定することができる。これにより、実環境を高精度に再現することができる。
以上、位置姿勢補正装置700の構成について説明した。次に、位置姿勢補正装置700が行う処理を図16に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、安定姿勢取得部720が、予め記憶されている部品800の外形形状および重心位置に基づいて部品800の安定姿勢を求める(S1)。次に、位置姿勢取得部710が、作業台600上での部品800の位置姿勢を取得する(S2)。次に、位置姿勢再現部730が、仮想環境Sに作業台モデル600Mと部品モデル800Mを配置し、実環境での部品800の位置姿勢を再現する(S3)。次に、再現状態判断部740が、部品モデル800Mの配置が適正であるか不適正であるかを判断する(S4)。適正であると判断された場合は、それで処理を終了する。反対に、不適正であると判断された場合には、位置姿勢補正部750が、最も近い安定姿勢を選択し、部品モデル800Mを選択した安定姿勢で作業台モデル600Mに配置する(S5)。以上で処理が終了する。
このような位置姿勢補正装置700によれば、実環境を高精度に再現することができるため、その後のシミュレーション(例えば、作業工程を確認するためのシミュレーション、アーム280の移動ルートを決定するためのシミュレーション等)をより精度よく行うことができる。そして、ロボット100は、位置姿勢補正装置700によって補正された作業台600(作業台モデル600M)上の部品800(部品モデル800M)に基づいて、部品800に所定の処理(例えば把持)を行う。
以上、本発明のロボット、位置姿勢補正装置および位置姿勢補正方法を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前記実施形態では、ロボットとして、回動軸の数が6ある6軸多関節ロボットを用いたが、ロボットとしては、これに限定されず、例えば、胴体と2つの多関節アームを有する双腕ロボットであってもよいし、スカラロボット(水平多関節ロボット)であってもよい。
100……ロボット 200……ロボット本体 210……ベース 220……第1アーム 230……第2アーム 240……第3アーム 250……第4アーム 260……第5アーム 270……第6アーム 271……ハンド接続部 280……アーム 310、320、330、340、350、360……関節機構 311、321、331、341、351、361……モーター 312、322、332、342、352、362……位置センサー 400……ハンド 410……第1の指 420……第2の指 430……駆動機構 431……モーター 432……位置センサー 600……作業台 600M……作業台モデル 700……位置姿勢補正装置 710……位置姿勢取得部 711……カメラ 720……安定姿勢取得部 730……位置姿勢再現部 740……再現状態判断部 750……位置姿勢補正部 760……表示部 800……部品 800M、800M’、800M”……部品モデル 810……接触面 821、822、823……点 900……ロボット制御部 921……第1駆動源制御部 922……第2駆動源制御部 923……第3駆動源制御部 924……第4駆動源制御部 925……第5駆動源制御部 926……第6駆動源制御部 927……第7駆動源制御部 G……重心 L……鉛直線 O1、O2、O3、O4、O5、O6……回動軸 S……仮想環境

Claims (7)

  1. 基準面上に配置された対象物に所定の処理を行うアームと、
    前記基準面上の前記対象物の位置姿勢を取得する位置姿勢取得部と、
    前記基準面上に安定して配置される前記対象物の安定姿勢を少なくとも1つ取得する安定姿勢取得部と、
    前記位置姿勢取得部が取得した情報に基づいて、前記基準面上での前記対象物の位置姿勢を仮想環境で再現する位置姿勢再現部と、
    位置姿勢再現部によって再現された前記仮想環境での前記対象物の配置が適正であるか不適正であるかを判断する再現状態判断部と、
    前記再現状態判断部で不適正であると判断された場合に、前記安定姿勢取得部が取得した前記安定姿勢の中から、前記仮想環境での前記対象物の姿勢から最も近いものを選択し、選択した前記安定姿勢で前記対象物を前記基準面上に配置する位置姿勢補正部と、を有し、
    前記所定の処理は、前記位置姿勢補正部にて配置された前記基準面上の前記対象物に基づいて行われることを特徴とするロボット。
  2. さらに、前記仮想環境を表示する画像表示部を有する請求項1に記載のロボット。
  3. 前記再現状態判断部は、前記仮想環境において、前記対象物が前記基準面と干渉していたり、前記対象物が前記基準面から浮いていたりした場合に、前記不適正であると判断する請求項1または2に記載のロボット。
  4. 前記再現状態判断部は、前記仮想環境において、前記対象物が他の物体と干渉している場合に、前記不適正であると判断する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のロボット。
  5. 前記位置姿勢取得部は、前記対象物の重心を通る鉛直線が前記対象物の基準面と接触する面と交わる姿勢を前記安定姿勢とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のロボット。
  6. 基準面上の対象物の位置姿勢を取得する位置姿勢取得部と、
    前記基準面上に安定して配置される前記対象物の安定姿勢を少なくとも1つ取得する安定姿勢取得部と、
    前記位置姿勢取得部が取得した情報に基づいて、前記基準面上での前記対象物の位置姿勢を仮想環境で再現する位置姿勢再現部と、
    位置姿勢再現部によって再現された前記仮想環境での前記対象物の配置が適正であるか不適正であるかを判断する再現状態判断部と、
    前記再現状態判断部で不適正であると判断された場合に、前記安定姿勢取得部が取得した前記安定姿勢の中から、前記仮想環境での前記対象物の姿勢から最も近いものを選択し、選択した前記安定姿勢で前記対象物を前記基準面上に配置する位置姿勢補正部と、を有することを特徴とする位置姿勢補正装置。
  7. 基準面上の対象物の位置姿勢を取得し、また、前記基準面上に安定して配置される前記対象物の安定姿勢を少なくとも1つ取得する工程と、
    取得された前記対象物の位置姿勢に基づいて、前記基準面上での前記対象物の位置姿勢を仮想環境で再現する工程と、
    前記再現された前記仮想環境での前記対象物の配置が適正であるか不適正であるかを判断する工程と、
    前記不適正であると判断された場合に、前記安定姿勢の中から、前記仮想環境での前記対象物の姿勢から最も近いものを選択し、選択した前記安定姿勢で前記対象物を前記基準面上に配置する工程と、を有することを特徴とする位置姿勢補正方法。
JP2013124418A 2013-06-13 2013-06-13 ロボット、位置姿勢補正装置および位置姿勢補正方法 Pending JP2015000438A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113587993A (zh) * 2021-07-30 2021-11-02 华中农业大学 一种鸡舍环境采集机器人

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