JP2014522707A - 折畳式パネル針ガード - Google Patents

Abstract

折畳式パネル針ガードは、ヒンジでともに結合された正面および背面パネルと、ヒンジで正面パネルに取着されたカラーと、ヒンジで背面パネルに結合されたガード基部要素と、ハブと、共線形針遮蔽構成に正面および背面パネルを展開および係止するためのバネとを備える。折畳式パネル針ガードは、針または注射器アセンブリに搭載可能である。針ガードは、軸を中心として円周方向に位置付けられる、複数の正面パネルと、前記軸を中心として、前記複数の正面パネルと実質的に共線形の第１の位置に、円周方向に位置付けられる、複数の後面パネルであって、前記複数の正面パネルに移動可能に結合される、複数の後面パネルと、前記複数の正面パネルおよび前記複数の後面パネルと同軸方向に、前記複数の後面パネルに隣接して位置付けられ、バネを圧縮状態に保定するように構成される、ハブとを備える。

Description

本明細書に提供される実施形態は、概して、注射器のための安全システムに関し、より具体的には、注射器の針を被覆するための自動起動遮蔽を含む、注射器のための針ガードに関する。

薬剤は、多くの場合、一端の針と、他端に摺動可能に挿入され、ゴムストッパに結合される、プランジャとを伴う、注射筒を有する、ガラス注射器等の薬品カートリッジを使用して、分注される。そのようなカートリッジは、空のまま装備され、注射を行なう前にユーザによって充填される、従来の注射器と比較して、最初に提供されるときに、規定投与量または体積の薬剤を含有し得るため、多くの場合、「予充填注射器」と称される。

ガラス注射器およびゴムストッパは、長年の間、酸素に対する不浸透性、低抽出性、生体適合性、耐久性等の一意の特性を有する、理想的薬物貯蔵封入体を提供してきた。しかしながら、両方とも、厳密な幾何学的公差には役立たないプロセスによって形成される。厳密な公差は、これらのデバイスが、他のデバイスと機械的に併用されなかったため、元々必要とされなかった。

伝染性疾患のリスクのため、いくつかの注射器およびアダプタが、偶発的針穿刺および／または注射器の不慮の再使用を防止するように意図されて開発されている。予充填された注射器のための従来の受動的針穿刺防止安全デバイスは、注射の間、プランジャロッドを移動させるために要求される力に過剰に干渉せず、かつプランジャロッドの完全進行を防止しないように、注射器に搭載しなければならない。安全機構は、必然的に、薬物の投与終了に向かって（プランジャロッド進行の終了近傍で）トリガされなければならない。しかしながら、事実上、全ての安全デバイスは、注射器指掛け用フランジ下のある点において、安全デバイスに対して注射器を定めるため、安全デバイスの操作性は、注射器およびストッパの公差に依存する傾向となる。

加えて、予充填された注射器のための従来の受動的針穿刺防止安全デバイスは、注射器の注射筒またはその上に搭載する傾向にあるため、安全デバイスは、注射器の内容物を見えなくする傾向にあり、注射器の充填後に適用されなければならない。

予充填された注射器は、形成プロセスおよび針の取着後、内側および外側が徹底的に洗浄され、次いで、密閉された容器に定置され、次いで、滅菌され、薬品を充填する準備ができた状態で医薬系顧客に出荷される、充填の準備ができた注射器として、医薬系顧客に出荷される傾向にある。注射器用容器は、１００〜１６０個の注射器を含有してもよく、それぞれ、確立された注射器取扱機器と一致する、幾何学的空間およびアクセスを伴う。注射器に適用される安全デバイスは、定位置にあって、それらの薬剤での充填に先立って、注射器をチェックする、光学検査システムを見えなくしてはならない。

故に、注射器幾何学形状から独立した安全デバイストリガ機構を有し、注射器取扱容器に対する注射器位置に、または充填および包装の間、取扱機器が注射器を搬送する経路に悪影響を及ぼさず、かつ検査プロセスを妨害せず、注射器に組み立てられる、注射器のための針ガードを有することが望ましいであろう。

本明細書に説明されるシステムおよび方法は、注射器幾何学形状から独立した安全デバイストリガ機構を有する、注射器のための針ガードを対象とする。一実施形態では、折畳式パネル針ガードは、ヒンジでともに結合された正面および背面パネルと、ヒンジで正面パネルに取着されたカラーと、ヒンジで背面パネルに結合されたガード基部要素と、ハブと、共線形針遮蔽構成に正面および背面パネルを展開および係止するためのバネとを備える。折畳式パネル針ガードは、針または注射器アセンブリに搭載可能である。

別の実施形態では、折畳式パネル針ガードは、バネに動作可能に結合され、正面と背面パネルとの間のヒンジを覆って位置付け可能であって、正面および背面パネルを共線形針遮蔽構成に係止する、制御リングを含む。

動作時、針は、注射を遂行するために、患者内に挿入され、折畳式パネル針ガードを圧潰し、バネの解放を生じさせる。患者からの針の抜去に応じて、バネは、背面および正面パネルを偏向し、展開させ、次いで、正面および背面パネルを共線形針遮蔽構成に係止する。

本発明の他のシステム、方法、特徴、および利点は、以下の図および発明を実施するための形態の検討に応じて、当業者に明白となるであろう。

加工、構造、および動作を含む、本発明の詳細は、類似参照番号は、類似部品を指す、付随の図の検証によって、部分的に得られ得る。図中の構成要素は、必ずしも、正確な縮尺ではなく、代わりに、本発明の原理を図示するために強調される。さらに、全ての例証は、概念を伝達することを意図しており、相対的サイズ、形状、および他の詳細な属性は、文言的または精密にではなく、図式的に図示され得る。

図１は、注射器、保護キャップ、および注射器に結合される折畳式パネル針ガードのある実施形態を備える、注射器アセンブリの斜視図を描写する。 図２は、図１の線Ａ−Ａに沿った、注射器アセンブリの断面斜視図を描写する。 図３は、図１の注射器アセンブリの部分的分解斜視図を描写する。 図４は、注射に先立って、患者に接触する注射器アセンブリの側面図を描写する。 図５Ａは、針が、部分的に患者内に挿入され、折畳式パネル針ガードが、部分的に折畳された、注射器アセンブリの側面図を描写する。 図５Ｂは、図５Ａに示されるように、折畳式パネル針ガードが、部分的に折畳された、注射器アセンブリの斜視図を描写する。 図６Ａは、針が、完全に患者内に挿入され、折畳式パネル針ガードが、完全に折畳され、バネが解放された、注射器アセンブリの側面図を描写する。 図６Ｂは、図６Ａに示されるように、折畳式パネル針ガードが、完全に折畳され、バネが、解放された、注射器アセンブリの斜視図を描写する。 図６Ｃは、図６Ｂに示されるように、折畳式パネル針ガードが、完全に折畳され、バネが、解放された、注射器アセンブリの部分的反転斜視図を描写する。 図７は、針が、部分的に患者から除去され、折畳式パネル針ガードが、部分的に展開され、バネが、部分的に延在された、注射器アセンブリの側面図を描写する。 図８Ａは、折畳式パネル針ガードが、完全に展開され、バネが、完全に延在された、注射器アセンブリの側面図を描写する。 図８Ｂは、図８Ａに示されるように、折畳式パネル針ガードが、完全に展開され、バネが、完全に延在された、注射器アセンブリの部分的斜視図を描写する。 図９Ａは、注射器、保護キャップ、および注射器に結合される折畳式パネル針ガードの別の実施形態を備える、注射器アセンブリの斜視図を描写する。 図９Ｂは、図９Ａの線Ｂ−Ｂに沿った、注射器アセンブリの断面斜視図を描写する。 図９Ｃは、図９Ａの注射器アセンブリの部分的分解斜視図を描写する。 図９Ｄは、図９Ａの部分的分解注射器アセンブリの斜視図を描写する。 図１０は、注射に先立って、患者と接触する注射器アセンブリの部分的側面図を描写する。 図１１Ａは、針が、部分的に患者内に挿入され、折畳式パネル針ガードが、部分的に折畳された、注射器アセンブリの部分的側面図を描写する。 図１１Ｂは、制御リングおよびラッチアームの相対的位置とその間の干渉を示す、下から部分的に示される、図１１Ａからの詳細図を描写する。 図１２Ａは、針が、患者内に部分的にさらに挿入され、折畳式パネル針ガードが、部分的にさらに折畳された、注射器アセンブリの部分的側面図を描写する。 図１２Ｂは、干渉が排除されるにつれた、制御リングおよびラッチアームの相対的位置を示す、下から部分的に示される、図１２Ａからの詳細図を描写する。 図１３Ａは、ラッチアームが解放経路に沿って反跳するにつれて、針が、患者内に部分的にさらに挿入され、折畳式パネル針ガードが、部分的にさらに折畳された、注射器アセンブリの部分的側面図を描写する。 図１３Ｂは、ラッチアームが、解放経路に沿って反跳し、バネを解放するにつれた、制御リングおよびラッチアームの相対的位置を示す、下から部分的に示される、図１３Ａからの詳細図を描写する。 図１４Ａは、バネが、バネ延在開存部に沿って反跳し、制御リングと接触するにつれた、図１３Ａに示されるような注射器アセンブリの部分的側面図を描写する。 図１４Ｂは、バネが、バネ延在経路に沿って反跳するにつれた、制御リングおよびラッチアームの相対的位置を示す、下から部分的に示される、図１４Ａからの詳細図を描写する。 図１５は、針が、注射を遂行するために、患者内にさらに前進され、パネルが、パネル折畳式経路に沿ってさらに折畳された、注射器アセンブリの側面図を描写する。 図１６は、針が、部分的に患者から除去され、折畳式パネル針ガードが、部分的に展開され、バネが、部分的に延在された、注射器アセンブリの側面図を描写する。 図１７は、折畳式パネル針ガードが、完全に展開され、バネが、部分的に延在された、注射器アセンブリの側面図を描写する。 図１８は、折畳式パネル針ガードが、完全に展開され、バネが、完全に延在された、注射器アセンブリの側面図を描写する。 図１９は、図１８に示されるように、注射器アセンブリの部分的斜視図を描写する。 図２０Ａは、ルアーコネクタ、保護キャップ、およびルアーコネクタに結合される、折畳式パネル針ガードの別の実施形態を備える、針アセンブリの斜視図を描写する。 図２０Ｂは、図２０Ａの線Ｃ−Ｃに沿った、針アセンブリの断面斜視図を描写する。 図２１は、針アセンブリのルアーコネクタに接続するように適応される外部ルアーコネクタを伴う、外部注射器を示す、部分的分解斜視図を描写する。 図２２は、外部ルアーコネクタが、針アセンブリのルアーコネクタに接続された、外部注射器を示す、断面斜視図を描写する。 図２３は、外部ルアーコネクタが、針アセンブリのルアーコネクタに接続され、保護キャップが除去された、外部注射器を示す、部分的分解斜視図を描写する。 図２４Ａは、外部ルアーコネクタが、針アセンブリのルアーコネクタに接続され、針が、完全に患者内に挿入され、折畳式パネル針ガードが、完全に圧潰された、外部注射器の部分的側面図を描写する。 図２４Ｂは、図２４Ａに示されるように、外部ルアーコネクタが、針アセンブリのルアーコネクタに接続され、折畳式パネル針ガードが、完全に圧潰された、外部注射器の部分的斜視図を描写する。 図２５Ａは、外部ルアーコネクタが、針アセンブリのルアーコネクタに接続され、折畳式パネル針ガードが、完全に展開され、完全に延在されたバネと係止された、外部注射器の部分的側面図を描写する。 図２５Ｂは、外部ルアーコネクタが、針アセンブリのルアーコネクタに接続され、折畳式パネル針ガードが、完全に展開され、完全に延在されたバネと係止された、外部注射器の部分的斜視図を描写する。 図２６Ａは、図９Ａに示される注射器アセンブリに結合される、代替保護キャップ構造の断面斜視図を描写する。 図２６Ｂは、図２６Ａに示される代替保護キャップ構造の詳細な断面斜視部分的図を描写する。 図２６Ｃは、注射器アセンブリに結合される代替保護キャップ構造の分解断面斜視部分的図を描写する。 図２７Ａは、折畳式パネル針ガードが、部分的に折畳された、代替解放機構を伴う、図９Ａの注射器アセンブリの部分的側面図を描写する。 図２７Ｂは、制御リングおよびラッチアームの相対的位置とその間の干渉を示す、下から部分的に示される、図２７Ａからの詳細図を描写する。 図２７Ｃは、折畳式パネル針ガードが、部分的にさらに折畳された、注射器アセンブリの部分的側面図を描写する。 図２７Ｄは、干渉が排除されるにつれた、制御リングおよびラッチアームの相対的位置を示す、下から部分的に示される、図２７Ｃからの詳細図を描写する。

本明細書に説明されるシステムおよび方法は、注射器幾何学形状から独立した安全デバイストリガ機構を有する、注射器のための針ガードを対象とする。次に、図を参照すると、図１−８Ｂは、折畳式パネル針ガードの一実施形態を示す。図１および２に描写されるように、注射器アセンブリ１は、注射器５と、針８を覆って位置付けられる保護キャップ７と、折畳式パネル針ガード１５とを備える。注射器５は、その遠位端上にゴムストッパ９を伴って、近位端から注射器５内に摺動可能に受容される、プランジャ６を含む。固定針として示される、針８は、注射器５の遠位端において、針ハブ３から延在する。折畳式パネル針ガード１５は、針ハブ３内に形成される環状陥凹１１（図６Ａに詳細に示される）において、注射器５に結合されて示される。図４−８Ｂに関して、以下に詳細に論じられるように、折畳式パネル針ガード１５は、ヒンジ２１でともに結合される正面および背面パネル１８および２２と、ヒンジ２０で正面パネル１８に取着されるカラー２４と、ヒンジ２３で背面パネル２２に結合されるガード基部要素１７と、ハブ３０と、正面および背面パネル１８および２２を実質的に共線形針遮蔽構成に展開および係止するためのバネ３４とを備える。

図３に描写されるように、保護キャップ７は、注射に先立って、注射器アセンブリ１から除去される。

図４を参照すると、注射器アセンブリ１を使用して、注射を行なうために、注射器アセンブリ１は、注射経路４０に沿って前進され、患者２の組織と接触し、折畳式パネル針ガード１５のカラー２４を患者２に接触させる。

図５Ａおよび５Ｂに描写されるように、折畳式パネル針ガード１５は、針８の基部に向かって圧潰する。図５Ａを参照すると、注射器アセンブリ１は、注射経路４０に沿ってさらに前進され、折畳式パネル針ガード１５を患者２に対して圧潰させる。示されるように、カラー２４は、患者２に接触している。正面パネル１８は、ヒンジ２０でカラー２４に、ヒンジ２１で背面パネル２２に取着する。背面パネル２２は、ヒンジ２３でガード基部要素１７（図６Ａ参照）に取着する。正面パネル１８は、ほぼ実質的回転正面パネル折畳式経路４４に沿って、ヒンジ２０および２１で折畳する。背面パネル２２は、ほぼ実質的回転背面パネル折畳式経路４２に沿って、ヒンジ２１および２３で折畳する。折畳式パネル針ガード１５が、患者２に対して圧潰するにつれて、針８は、患者２に露出および侵入する。

図５Ａに示されるように、折畳式パネル針ガード１５は、バネ３４を封入する、ハブ３０を含む。ハブ３０は、ハブ３０の円周を中心として離間される、ラッチアーム３１の端部にラッチフック３２を含む。バネ３４は、ラッチフック３２によって圧縮状態に保持される。図５Ａおよび６Ｃに示されるように、背面パネル２２が、背面パネル折畳式経路４２に沿って折畳するにつれて、背面パネル２２上のトリガリブ２６が、トリガリブ接触点４６でバネ３４に接触し、バネ３４をさらに圧縮し始める。

図６Ａ、６Ｂ、および６Ｃを参照すると、折畳式パネル針ガード１５は、針８が完全に露出されて、さらに圧潰されて示される。図６Ａを参照すると、描写されるように、注射器アセンブリ１は、注射経路４０に沿ってさらに前進され、折畳式パネル針ガード１５を患者２に対してさらに圧潰させる。針８は、さらに露出され、患者２内のより深くにある。正面パネル１８は、ヒンジ２０および２１でさらに折畳され、正面パネル折畳式経路４４に沿って、さらに回転されている。背面パネル２２は、ヒンジ２１および２３でさらに折畳され、背面パネル折畳式経路４２に沿って、さらに回転されている。図６Ｃを参照すると、トリガリブ２６は、バネ圧縮経路４１に沿って、バネ３４をさらに圧縮している。ラッチフック３２は、ここでは、バネ３４から外されており、ラッチアーム３１を反跳させ、すなわち、トリガアーム解放経路４８に沿って、その自然位置に向かって外向きに移動させ、それによって、ラッチフック３２をバネ３４の経路から引き上げる。

図６Ａおよび６Ｃに描写されるように、ハブ３０の環状エンドプレート３５は、注射器５の針ハブ３内に形成される環状陥凹１１内に受容される。プレート３５を中心として円周方向に離間されるタブ１６は、プレート３５から近位に延在し、注射器５の注射筒の遠位端に当接し、プレート３５を環状陥凹１１内に固着する。

図７を参照すると、注射器アセンブリ１は、後退経路６０に沿って、患者２から抜去されている状態で示される。カラー２４は、依然として、患者２と接触しており、折畳式パネルガード１５は、注射器アセンブリ１が、後退経路６０に沿って、患者２から抜去されるにつれて、バネ３４の偏向下、その元の形状に復帰し始める。示されるように、正面パネル１８は、正面パネル展開経路５６に沿って、展開し、背面パネル２２は、背面パネル展開経路５４に沿って、展開する。描写されるように、バネ３４は、バネ延在経路５２に沿って反跳し、トリガリブ接触点４６において、トリガリブ２６に対して、背面パネル２２を押動し、背面パネル展開経路５４に沿って、背面パネル２２を付勢し、展開および平坦化させる。正面パネル１８（ヒンジ２１で背面パネル２２に継合される）は、正面パネル展開経路５６に沿った、背面パネル２２の運動に応答して、展開および平坦化する。

図８Ａおよび８Ｂを参照すると、正面パネル１８および背面パネル２２は、実質的にその元の共線形整合に復帰して示される。図８Ａを参照すると、注射器アセンブリ１は、正面パネル１８および背面パネル２２が、実質的にその元の共線形整合に復帰した、注射後かつ患者２との接触を断つ直前に示される。バネ３４は、バネ延在経路５２に沿って、さらに反跳し、折畳式パネル針ガード１５と同心となる（および、それを実質的に封入する）。正面パネル１８および背面パネル２２は、したがって、実質的に、バネ３４によって、その元の共線形整合に係止される。随意に、係止リブ２８が、正面パネル１８上に提供され、あそびを縮小し、バネ−リブ接触点６２を提供してもよい。

次に、折畳式パネル針ガード１１５の別の実施形態を示す、図９Ａ−１９を参照する。図９Ａ、９Ｂ、９Ｃ、および９Ｄに描写されるように、注射器アセンブリ１００は、注射器１０５と、針１０８を覆って位置付けられる保護キャップ１０７と、折畳式パネル針ガード１１５とを備える。注射器１０５は、その遠位端上にゴムストッパを伴い、近位端から摺動可能に受容される、プランジャ１０６を含む。固定針として示される、針注射器１０８は、注射器１０５の遠位端において、針ハブ１０３から延在する。折畳式パネル針ガード１１５は、針ハブ１０３内に形成される環状陥凹１１２において、注射器１０５に結合されて示される。以下に詳細に論じられるように、折畳式パネル針ガード１１５は、ヒンジ１２１でともに結合される正面および背面パネル１１８および１２２と、ヒンジ１２０で正面パネル１１８に取着されるカラー１２４と、ヒンジ１２３で背面パネル１２２に結合される基部要素１２５と、ハブ１３０と、制御リング１４０と、正面および背面パネル１１８および１２２を実質的共線形針遮蔽構成に展開および係止するためのバネ１３８とを備える。

図９Ｄに描写されるように、保護キャップ１０７は、注射に先立って、注射器アセンブリ１００から除去される。

図１０を参照すると、注射器アセンブリ１００を使用して注射を行なうために、注射器アセンブリ１００は、注射経路１６０に沿って前進され、患者１０２の組織と接触し、折畳式パネル針ガード１１５のカラー１２４を患者１０２と接触させる。折畳式パネルガード１１５は、カラー１２４が、患者１０２と接触して、パネルの圧潰の開始直前に示される。正面パネル１１８は、ヒンジ１２０でカラー１２４に、ヒンジ１２１で背面パネル１２２に接続する。正面パネル１１８は、正面パネル偏向角度１６３によって、中心軸１６１に対して偏向されてもよい。背面パネル１２２は、ヒンジ１２１で正面パネル１１８に、ヒンジ１２３で基部要素１２５に接続する。背面パネル１２２は、背面パネル偏向角度１６５によって、中心軸１６１に対して偏向されてもよい。折畳式パネル針ガード１１５における偏向角度１６３および１６５は、成形、圧印加工、または他の修正ステップによって、あるいは他の手段によって、提供されてもよい。ヒンジ１２０、１２１、および１２３は、一体型ヒンジ、枢動ヒンジ、フック、リンク、または他の公知のヒンジ要素であってもよい。ヒンジ１２０、１２１、および１２３は、製造の間（例えば、射出成形の間）、折畳式パネル針ガード１１５内に形成されてもよく、あるいは製造の間、折畳式パネル針ガード１１５に追加されてもよい（例えば、別の構成要素または材料の追加によって）。

図１１Ａに描写されるように、注射器アセンブリ１００は、注射経路１６０に沿ってさらに前進されて示され、カラー１２４は、患者１０２に接触し、折畳式パネル針ガード１１５は、患者１０２に対して圧潰し、針１０８は、露出されている。注射器アセンブリ１００が前進するにつれて、正面パネル１１８は、ほぼ実質的回転正面パネル折畳式経路１６６に沿って、ヒンジ１２０および１２１で折畳する。背面パネル１２２は、ほぼ実質的回転背面パネル折畳式経路１６４に沿って、ヒンジ１２１および１２３で折畳する。針１０８は、患者１０２に露出および侵入する。

ハブ１３０は、バネ１３８を封入する。ハブ１３０は、ラッチアーム１３２の端部にラッチフック１３６を含む。バネ１３８は、ラッチフック１３６によって、圧縮状態に保持される。背面パネル１２２が、背面パネル折畳式経路１６４に沿って折畳するにつれて、背面パネル１２２は、制御リング接触点１６８において、制御リング１４０のキャッチフック１４２に接触し、制御リングトリガ経路１７２に沿って、制御リング１４０を後方に駆動し始める。制御リングトリガ経路１７２に沿った制御リング１４０の運動は、以下に説明されるように、最終的に、バネ１３８の解放をもたらすであろう。

図１１Ａからの詳細図である、下から部分的に示される、制御リング１４０およびラッチアーム１３２の相対的位置の図１１Ｂを参照する。背面パネル１２２は、制御リング接触点１６８において、制御リング１４０と接触し、制御リングトリガ経路１７２に沿って、制御リング１４０を後方に駆動するように示される。バネ１３８は、ラッチアーム１３２の端部のラッチフック１３６によって拘束される。ラッチアーム１３２は、ラッチアーム解放経路１７４に沿って、下向きに偏移するように偏向されるが、ラッチアームタブ１４８と制御リングタブ１４６との間の干渉によって、それが防止される。

図１２Ａは、注射経路１６０に沿ってさらに前進された注射器アセンブリ１００を示す。針１０８は、さらに露出され、患者１０２に侵入して示される。折畳式パネル針ガード１１５が圧潰するにつれて、正面パネル１１８は、正面パネル折畳式経路１６６に沿って、さらに折畳され、背面パネル１２２は、背面パネル折畳式経路１６４に沿って、さらに折畳されている。制御リング接触点１６８において、制御リング１４０に接触する、背面パネル１２２は、制御リングトリガ経路１７２に沿って、制御リング１４０をさらに後方に駆動している。図１２Ｂに示されるように、ラッチアームタブ１４８と制御リングタブ１４６との間の干渉は、排除され、ラッチアームタブ１４８は、制御リング開口１４４と整合される。

図１３Ａおよび１３Ｂに示されるように、ラッチアーム１３２は、反跳する、すなわち、ラッチアーム解放経路１７４に沿って、その自然偏向位置に解放し、ラッチフック１３６をバネ１３８の経路から外す。

図１４Ａおよび１４Ｂに示されるように、ラッチフック１３６によって拘束されていない、バネ１３８は、バネ延在経路１７６に沿って反跳し、制御リング圧力点１７８において、制御リング１４０と接触する。

図１５を参照すると、注射器アセンブリ１００は、注射を遂行するために、注射経路１６０に沿ってさらに前進されて示される。示されるように、正面パネル１１８は、正面パネル折畳式経路１６６に沿ってさらに折畳し、背面パネル１２２は、背面パネル折畳式経路１６４に沿ってさらに折畳されている。

図１６に示されるように、注射器アセンブリ１００は、注射が遂行された後、後退経路１８０に沿って、患者１０２から抜去されることができる。注射器アセンブリ１００が、抜去されるにつれて、正面パネル１１８は、正面パネル展開経路１８４に沿って展開し、背面パネル１２２は、背面パネル展開経路１８２に沿って展開する。バネ１３８は、バネ延在経路１７６に沿って反跳し、制御リング１４０を押動し、順に、制御リング接触点１６８において、背面パネル１２２を押動し、それによって、背面パネル展開経路１８２に沿って、背面パネル１２２を付勢し、展開および平坦化させる。正面パネル１１８（ヒンジ１２１で背面パネル１２２に継合される）は、正面パネル展開経路１８４に沿った、背面パネル１２２の運動に応答して、展開し、平坦化し始める。

図１７を参照すると、注射器アセンブリ１００は、後退経路１８０に沿って、患者１０２から抜去されて示される。注射器アセンブリが抜去されるにつれて、バネ１３８は、バネ延在経路１７６に沿って反跳し続け、制御リング１４０を押動し、順に、制御リング接触点１６８において、背面パネル１２２を押動し、背面パネル展開経路１８２に沿って、背面パネル１２２を付勢し、展開および平坦化させる。正面パネル１１８（ヒンジ１２１で背面パネル１２２に継合される）は、正面パネル展開経路１８４に沿った、背面パネル１２２の運動に応答して、展開し、平坦化し続ける。正面パネル１１８および背面パネル１２２は両方とも、その元々の本質的に共線形整合に復帰している。

図１８および１９に描写されるように、折畳式パネル針ガード１１５は、完全に閉鎖され、正面パネル１１８および背面パネル１２２は、本質的に、共線形である。バネ延在経路１７６に沿って反跳し続ける、バネ１３８は、制御リング１４０を正面パネル１１８上の限界停止部１２６に押し込む。制御リング１４０は、正面および背面パネル１１８および１２２の周囲に円周方向帯を提供し、注射の間は望ましい、折畳および圧潰が、針１０８が汚染された後には生じないように防止する。

代替として、正面パネル１１８は、パネル間隙１２９（パネル間の空間）を針１０８から遮蔽するための針排除タブ１２８を含み、針１０８による折畳式パネル針ガード１１５からのいかなる望ましくない穿通を防止し得る。

次に、折畳式パネル針ガード２１５の別の実施形態を示す、図２０Ａ−２５Ｂを参照する。図２０Ａおよび２０Ｂに描写されるように、針アセンブリ２００は、ルアーコネクタ２０５と、針２０８を覆って位置付けられる保護キャップ２０７と、折畳式パネル針ガード２１５とを備える。ルアーコネクタ２０５は、内部表面２０６および外部表面２０４を含む。針２０８は、ルアーコネクタ２０５の遠位端から延在する。折畳式パネル針ガード２１５は、ルアーコネクタ２０５の外部表面２０４に形成される環状陥凹２１２において、ルアーコネクタ２０５に結合されるハブ２３０を含む。以下に詳細に論じられるように、折畳式パネル針ガード２１５は、ヒンジ２２１でともに結合される正面および背面パネル２１８および２２２と、ヒンジ２２０で正面パネル２１８に取着されるカラー２２４と、ヒンジ２２３で背面パネル２２２に結合される基部要素２２５と、ハブ２３０と、制御リング２４０と、正面および背面パネル２１８および２２２を共線形針遮蔽構成に展開および係止するためのバネ２３８とを備える。

図２１を参照すると、針アセンブリ２００のルアーコネクタ２０５に接続するように適合された外部ルアーコネクタ２１０を伴う、外部注射器２０９が、示される。図２２に描写されるように、針アセンブリ２００は、外部注射器２０９に接続される。図２３を参照すると、針アセンブリ２００は、外部注射器２０９に接続され、保護キャップ２０７が、注射に先立って、除去されて示される。

図２４Ａおよび２４Ｂは、外部注射器に結合され、注射状態に完全に圧潰された、針アセンブリを描写する。図２４Ａに描写されるように、針２０８は、患者２０２内に埋め込まれる。注射器アセンブリ１００（前述の）の全特徴および機能は、針アセンブリ２００（折畳式パネル、制御リング、バネ、ハブ等）内に存在する。外部注射器２０９に接続される、針アセンブリは、正に注射器アセンブリ１００のように機能する、すなわち、折畳式パネル針ガード２１５は、圧潰し、正面パネル２１８は、正面パネル折畳式経路２６６に沿って折畳し、背面パネル２２２は、背面パネル折畳式経路２６４に沿って折畳する。

図２５Ａおよび２５Ｂは、完全係止状態にある、針アセンブリ２００を描写する。折畳式パネル針ガード２１５は、完全に閉鎖され、正面パネル２１８および背面パネル２２２は、本質的に共線形である。バネ延在経路２７６に沿って反跳する、バネ２３８は、制御リング２４０を正面パネル上の限界停止部２２６に押し込む。制御リング２４０は、正面および背面パネル２１８および２２２の周囲に円周方向帯を提供し、注射の間は望ましい、折畳および圧潰が、針２０８が汚染された後は生じないように防止する。

代替として、正面パネル２１８は、針２０８からパネル間隙２２９（パネル間の空間）を遮蔽するための針排除タブ２２８を含み、針２０８による折畳式パネル針ガード２１５からのいかなる望ましくない穿通も防止し得る。

図２６Ａ、２６Ｂ、および２６Ｃを参照すると、代替保護キャップ構造が、提供される。注射器アセンブリ３００は、注射器３０５、プランジャ３０６と、折畳式パネル針ガード３３０と、保護キャップ３０７と、キャップシース３２０と、針３０８とを含む。キャップシース３２０は、折畳式パネルガード３３０を被覆し、損傷および早期起動から保護する。保護キャップ３０７は、界面点３６０において、キャップシース３２０に接続され、保護キャップ３０７およびキャップシース３２０が両方とも、ともに除去されることを可能にする。

図２７Ａ、２７Ｂ、２７Ｃ、および２７Ｄを参照すると、折畳式パネル針ガードのための代替起動機構が、提供される。注射器アセンブリ４００は、折畳式パネル針ガード４１５を含む。前述の実施形態に示されるように、注射器アセンブリ４００は、注射経路４６０に沿って前進され、折畳式パネル針ガード４１５を圧潰させ、それによって、背面パネル４２２を付勢し、ほぼ経路４６４に沿って回転させる。

背面パネル４２２が、ラッチアームパッド４４２に接触するにつれて、経路４７４に沿って、ラッチアーム４３２を上向きに持ち上げる。ラッチアーム４３２が、背面パネル４２２とラッチアームパッド４４２との間の接触によって、経路４７４に沿って持ち上げられるにつれて、制御リング４４０上のラッチタブ４４６は、ラッチ切り欠き４４８から外れ、バネ４３８を反跳させ、経路４７６に沿って、制御リング４４０を押動させる。バネ４３８によって前方に駆動される、制御リング４４０は、背面パネル４２２を押勢し、圧潰させ、折畳式パネルガード４１５を閉鎖する。

前述の明細書では、本発明は、その具体的実施形態を参照して説明された。しかしながら、種々の修正および変更が、より広義な本発明の精神および範囲から逸脱することなく、そこに成され得ることは明白であるであろう。例えば、読者は、本明細書に説明されるプロセスフロー図に示される、プロセス作用の具体的順序および組み合わせが、別様に記載されない限り、単に、例証であって、本発明は、異なるまたは付加的プロセス作用、あるいはプロセス作用の異なる組み合わせまたは順序を使用して行なわれ得ることを理解するはずである。別の実施例として、一実施形態の各特徴は、他の実施形態に示される他の特徴とうまく組み合わせられ得る。当業者に公知の特徴およびプロセスも、同様に、所望に応じて、組み込まれてもよい。加えて、明白であるが、特徴は、所望に応じて、追加または除外されてもよい。故に、本発明は、添付の請求項およびその均等物に照らして以外、制約されるものではない。

Claims (23)

1. 針ガードであって、
   軸を中心として円周方向に位置付けられる、複数の正面パネルと、
   前記軸を中心として、前記複数の正面パネルと実質的に共線形の第１の位置に、円周方向に位置付けられる、複数の後面パネルであって、前記複数の正面パネルに移動可能に結合される、複数の後面パネルと、
   前記複数の正面パネルおよび前記複数の後面パネルと同軸方向に、前記複数の後面パネルに隣接して位置付けられ、バネを圧縮状態に保定するように構成される、ハブであって、前記複数の正面パネルおよび前記複数の後面パネルは、第２の位置に折畳可能であり、前記複数の後面パネルの移動は、前記バネの解放をトリガし、前記バネは、前記複数の正面パネルおよび前記複数の後面パネルを展開し、前記複数の正面パネルおよび前記複数の後面パネルを前記第１の位置に復帰させるように偏向される、ハブと、
   を備える、針ガード。
2. 前記バネは、前記複数の後面パネルおよび前記複数の正面パネルと前記複数の後面パネルとの間の結合部を覆って延在し、前記正面パネルおよび前記後面パネルを前記第１の位置に係止する、請求項１に記載の針ガード。
3. 前記ハブは、前記バネに動作可能に結合され、前記複数の正面パネルと前記複数の後面パネルとの間の結合部を覆って位置付け可能であり、前記正面パネルおよび前記後面パネルを前記第１の位置に係止する、制御リングを含む、請求項１に記載の針ガード。
4. 前記ハブは、針を伴う注射器および注射器に結合可能な針コネクタのうちの１つに結合可能である、請求項１に記載の針ガード。
5. 前記針コネクタは、ルアーコネクタである、請求項４に記載の針ガード。
6. 前記複数の正面パネルと前記複数の後面パネルとの間の結合部は、ヒンジである、請求項１に記載の針ガード。
7. 前記複数の正面パネルに固定して結合される、環状カラーをさらに備える、請求項１に記載の針ガード。
8. 前記複数の後面パネルのそれぞれ上にトリガリブをさらに備え、前記ハブはさらに、それぞれラッチフックを伴う、複数のラッチアームを備え、前記バネを圧縮状態に保定し、前記ラッチアームは、前記トリガリブが前記バネに係合すると、前記ラッチフックを前記バネの延在経路から移動させるように偏向される、請求項１に記載の針ガード。
9. 前記ハブはさらに、それぞれラッチフックを伴う、複数のラッチアームを備え、前記バネを圧縮状態に保定し、前記ラッチアームは、前記制御リングに動作可能に結合され、前記複数の後面パネルが前記制御リングに係合すると、前記ラッチフックを前記バネの延在経路から移動させるように偏向される、請求項３に記載の針ガード。
10. 前記ハブはさらに、前記制御リングに動作可能に結合される、複数のラッチアームを備え、前記バネを圧縮状態に保定し、前記複数のラッチアームは、前記複数の後面パネルが前記複数のラッチアームに係合すると、前記制御リングから係脱し、前記バネを解放する、請求項３に記載の針ガード。
11. 注射器アセンブリであって、
    注射器と、
    前記注射器の遠位端から延在する針と、
    前記注射器の遠位端に結合される、折畳式パネル針ガードと、
    を備える、注射器アセンブリ。
12. 前記針を覆って位置付けられる、保護キャップをさらに備える、請求項１１に記載の注射器アセンブリ。
13. 前記注射器は、その遠位端上にゴムストッパを伴い、近位端から、前記注射器内に摺動可能に受容される、プランジャを含む、請求項１１に記載の注射器アセンブリ。
14. 前記注射器は、針ハブ内に環状陥凹を含み、前記折畳式パネル針ガードは、前記陥凹に係合し、前記注射器に結合する、請求項１１に記載の注射器アセンブリ。
15. 前記折畳式パネル針ガードは、第１の複数のヒンジでともに結合される、複数の正面パネルおよび複数の背面パネルを備え、前記複数の正面パネルおよび前記複数の背面パネルは、第１の実質的に共線形位置から、第２の圧潰位置に移動可能である、請求項１１に記載の注射器アセンブリ。
16. 前記折畳式パネル針ガードは、第２の複数のヒンジで前記正面パネルに取着される、カラーを含む、請求項１５に記載の注射器アセンブリ。
17. 前記折畳式パネル針ガードは、第３の複数のヒンジで前記背面パネルに結合される、ガード基部要素を含む、請求項１６に記載の注射器アセンブリ。
18. 前記折畳式パネル針は、前記複数の正面パネルおよび前記複数の背面パネルを前記第２の圧潰位置から前記第１の共線形位置に展開し、前記複数の正面パネルおよび前記複数の背面パネルを前記第１の共線形位置に係止し、前記針を遮蔽するように偏向される、バネを含み、前記折畳式パネル針はさらに、前記バネを圧縮状態に保定するためのハブを含む、請求項１７に記載の注射器アセンブリ。
19. 前記ハブはさらに、前記バネに動作可能に結合可能であり、前記第１の複数のヒンジを覆って位置付け可能であり、前記複数の正面パネルおよび前記複数の後面パネルを前記第１の共線形位置に係止する、制御リングを含む、請求項１８に記載の注射器アセンブリ。
20. 前記複数の後面パネルのそれぞれ上にトリガリブをさらに備え、前記ハブはさらに、それぞれラッチフックを伴う、複数のラッチアームを備え、前記バネを圧縮状態に保定し、前記ラッチアームは、前記トリガリブが前記バネに係合すると、前記ラッチフックを前記バネの延在経路から移動させるように偏向される、請求項１８に記載の注射器アセンブリ。
21. 前記ハブはさらに、それぞれラッチフックを伴う、複数のラッチアームを備え、前記バネを圧縮状態に保定し、前記ラッチアームは、前記制御リングに動作可能に結合され、前記複数の後面パネルが前記制御リングに係合すると、前記ラッチフックを前記バネの延在経路から移動させるように偏向される、請求項１９に記載の注射器アセンブリ。
22. 前記ハブはさらに、前記制御リングに動作可能に結合される、複数のラッチアームを備え、前記バネを圧縮状態に保定し、前記複数のラッチアームは、前記複数の後面パネルが前記複数のラッチアームに係合すると、前記制御リングから係脱し、前記バネを解放する、請求項１９に記載の注射器アセンブリ。
23. 前記保護キャップに結合され、前記折畳式パネル針ガードを覆って位置付けられる、キャップシースをさらに備える、請求項１２に記載の注射器アセンブリ。

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