JP2014520749A - 金属窒化物の高圧窒素アニールのためのプロセス - Google Patents

金属窒化物の高圧窒素アニールのためのプロセス Download PDF

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Abstract

本開示は、III‐V族金属窒化物結晶、ウエハ、エピタキシャル層、およびエピタキシャル膜をアニールして、窒素空孔を減少させるプロセスを提供する。具体的には、本開示は、高温高圧環境下でIII‐V族金属窒化物の低速アニールを行うためのプロセスを提供する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2011年6月28日出願の米国特許出願第13/171,042号、表題「Process for High−Pressure Nitrogen Annealing of Metal Nitrides」への利益を主張するものであり、その内容は、参照によりその全体が本明細書に完全に組み込まれる。
本開示は、金属窒化物中の窒素空孔を減少させるためのプロセスに関する。具体的には、本開示は、高温高圧環境下で成長後にアニールすることにより、金属窒化物化合物のバルク結晶、ウエハ、エピタキシャル層、およびエピタキシャル膜中の窒素空孔を減少させるために用いられる低速アニールプロセスに関し、減少した窒素空孔密度および改善されたp型導電性を有する金属窒化物をもたらす。
金属窒化物エピタキシャル層および膜は、発光ダイオード(LED)および電力トランジスタ等の多くの近代的な電子デバイスの基盤である。窒素空孔(VN)は、金属窒化物中の原子間の化学結合に影響を及ぼす点欠陥であり、金属窒化物の生成および成長中の窒素の欠如によって形成される。その欠陥は、半導体として使用されるものを含む金属窒化物組成物における不良な正(p型)導電性への有意な寄与因子であることが認められている。典型的には、窒素空孔は、半導体物質において最も低い形成エネルギーを有し、それぞれ、一重または三重電子供与体、(VN1+)および(VN3+)の役割を果たし得る。不良なp型導電性は、高い内部抵抗をもたらし、金属窒化物半導体物質の効率および性能を制限する。したがって、窒素空孔(VN1+および/またはVN3+)を減少させることによって、金属窒化物半導体物質のp型導電性を改善させたいという要望が存在する。
窒素の高蒸気圧およびNH分解の低効率の理由から、窒素空孔が金属窒化物に生成され易いことが知られている。金属窒化物は、多くの場合、成長プロセス中に非意図的に窒素空孔がドープされる。その結果、窒素空孔が金属窒化物の電気的および光学的特性に影響を及ぼすため、成長した組成物の品質が低下する。この窒素空孔は、金属窒化物の負(n型)導電性に寄与する。n型導電性は、半導体における供与体電子に関連した導電性を指し、これは、負電荷と機能的に同等である。
n型導電性の優位性を低減させるための試みは、材料をドープして、その材料のp型導電性を増加させることを含んでいる。より具体的には、p型ドープ剤は、窒素空孔を含む成長不純物および/もしくは欠陥の効果に対抗するか、またはそれを「中和する」ために、金属窒化物に組み込まれる。しかしながら、p型ドーピングは、自己補正機構を介して、窒素空孔(VN1+および/またはVN3+)も生成する。
窒素空孔は、金属窒化物の格子構造内で高度に可動性である。したがって、窒素原子を金属窒化物格子に拡散し、格子から窒素空孔を押し出すアニールプロセスを介して、金属窒化物中の窒素空孔の密度を低下させることが可能である。高温アニールは、金属窒化物の結晶構造および電気伝導性の改善において効果を発揮することが示されている。しかしながら、III‐V族金属窒化物を含むいくつかの材料(例えば窒化アルミニウム、窒化ガリウム、および窒化インジウム)は、圧力が真空から略大気圧に及ぶ急速な熱アニール下で分解する。したがって、結晶緩和およびボイド移動が著しい窒素分解を伴うことなく生じることを確実にするために必要とされる、監視および調整され得る高温高圧(HTHP)低速アニールプロセスの必要性が存在する。
本開示は、増加したp型導電性を有する金属窒化物を形成するための成長後の低速プロセスに関する。一態様において、このプロセスは、アニール容器を含むアニール装置に成長後の金属窒化物を設置することを含む。その後、雰囲気ガスは、アニール容器から排気されて、アニール容器内に真空を生成する。略大気圧を超える窒素ガスの超過圧力は、アニール容器内に作成される。アニール容器は、典型的には、窒素種を金属窒化物中に拡散するのに十分な温度まで加熱される。その後、金属窒化物は、1時間以上アニールされて、材料中の窒素空孔密度を低減させる。典型的には、金属窒化物は、600℃〜2900℃の範囲の温度および760トール(約1標準気圧(ATM))を超える圧力で1〜100時間アニールされる。重要なことに、このプロセスは、ある期間、熱および超過圧力を使用して、p型導電性が増大した金属窒化物を生成する。
一態様において、金属窒化物は、1000℃〜2400℃の範囲の温度および3800トール〜10100トールの範囲の圧力で1〜48時間アニールされる。したがって、結果として得られる金属窒化物は、約0.0001Ωcm〜約100Ωcmの抵抗率から明らかなように、低減した窒素空孔密度および改善されたp型導電性により区別可能である。
別の態様において、III‐V族金属窒化物は、2200℃の温度および7000トールの圧力で少なくとも24時間アニールされる。結果として生じるIII‐V族金属窒化物は、約0.0001Ωcm〜約100Ωcmの抵抗率から明らかなように、低減した窒素空孔濃度および改善されたp型導電性を有する。窒素空孔濃度の明確な低減およびp型導電性の改善は、アニールされる金属窒化物、p型ドーピングのレベル、および使用されるp型ドーパントに依存する。
アニールプロセスは、アニール装置を用いて行われ得る。アニール装置は、成長後のIII−V族金属窒化物を受容するための内部ボイドを画定するハウジングを有するアニール容器を含む。アニール装置は、アニール容器内の所望の温度を維持する加熱システムおよび窒素種をアニール容器に供給する窒素ガス供給源も含む。この装置は、雰囲気ガスをアニール容器内からパージするために略真空を作成する真空システムおよび窒素種の一定の超過圧力をアニール容器に提供する圧力制御システムを更に含む。アニール装置は、アニール装置の様々なシステムを監視および制御するフィードバック制御システムも含む。
本開示の実施形態に従う、低速アニールプロセスの流れ図である。 本開示の実施形態に従う、低速アニールプロセスを行うためのアニール装置を示すブロック図である。 本開示の実施形態に従う、低速アニールプロセスで使用されるアニール容器のブロック図である。
本開示のプロセスは、金属窒化物のp型導電性を緩徐に改善する方法を提供する。本明細書で使用される「金属窒化物」とは、金属窒化物結晶、ウエハ、エピタキシャル層もしくは膜、または金属窒化物化合物から本質的になる他の組成物を指す。本明細書で使用される「低速」とは、1.5時間を超える期間を指す。該方法は、基板または基板上で成長したエピタキシャル層を含む金属窒化物を、窒素が豊富な環境下かつ大気圧を超える圧力で少なくとも1時間加熱することを含む。
高温高圧(HTHP)低速アニールプロセスは、ブール、ウエハ、エピタキシャル層、および/またはエピタキシャル膜への窒素拡散を促進し、したがって、低減した濃度の窒素空孔を含有する金属窒化物を生成する。金属窒化物への窒素拡散は、金属窒化物内の窒素種の濃度を効果的に増加させる。増加した濃度の窒素種は、窒化物内の窒素原子の化学量論比を増加させる。したがって、窒素空孔の低減は、金属窒化物内の空孔、ボイド、および他の欠陥によって引き起こされる正孔捕獲の影響を低減させることによってp型導電性を改善する。
低速アニールプロセスは、半導体の製造において典型的に使用されるドープされた金属窒化物の正(p型)導電率を改善する。低速アニールは、B、Al、Ga、またはIn等であるが、これらに限定されない、Aおよび/またはBがIII−V族元素であるAXB1−XNの形態のものを含む、二元、三元、および四元III−V族金属窒化物のp型導電性を改善する際に特に有用である。低速アニールプロセス後、金属窒化物は、アニールされた金属窒化物、ドーピングのレベル、および使用されたドーパントに応じて、約0.0001〜100Ωcmの範囲の低下した抵抗率から明らかなように、改善されたp型導電性を有する。
p型導電性は、半導体材料の正孔に関連した導電性を指す。半導体材料において、正孔は、別の方法で充填された原子の電子殻の空軌道を指す。印加された電界および/または磁界において、正孔は、正電荷e+として挙動する。正孔は、ドーピングによって生成され得る。例えば、金属窒化物中のIII族金属原子(例えば、Al)の最外殻に3個未満の電子を有する原子(例えば、MgまたはCa)との置換は、その材料中に正孔を作成する。
空孔は、材料の格子構造に不在の1つ以上の原子によって特定される。同様に、ボイドは、2つ以上の空孔のクラスターである。空孔は、余分な非結合電子を含有する。したがって、空孔に対抗するために、最外殻に3個未満の電子を有するp型ドーパント原子は、窒素空孔毎に金属窒化物に組み込まれなければならない。
p型半導体材料は、典型的には、自由電荷キャリアの数を増加させるためにある種の原子を半導体材料に付加するドーピングプロセスによって生成される。ドーピング剤が添加されるときに、それは、半導体材料の原子から弱く結合した外殻電子を受け入れる。その電子によって取り残された電子空孔が正孔である。
p型ドーピングを行って、豊富な正孔を作成し、その結果、機能的な正電荷の数を増加させる。例えば、マグネシウムおよび/またはベリリウムがドーピング剤として使用されるとき、少なくとも1つの電子が、III‐V族金属窒化物格子において通常見られる4つの共有結合から除去される。したがって、ドーパント剤は、隣接原子の共有結合由来の電子を受け入れ、それによって、正点電荷として機能する正孔を形成する。十分に大量のドーピング剤原子が添加されるとき、正孔は、電子の数を大きく上回る。したがって、p型ドープされた半導体材料において、正孔が多数キャリアとなる一方で、電子は少数キャリアになる。
HTHP低速アニール下で、窒素原子は、p型ドープされた金属窒化物を含む金属窒化物に戻し拡散し、それによって、窒素空孔を低減し、結晶構造を修復し、金属窒化物のp型電気特性を高める。
一例であって、限定するものではなく、AlN基板は、その格子構造への/からの窒素空孔の迅速な拡散速度を呈することが示されている。平均の1次元拡散距離は、最高で2200℃で1cm/時間である。このような高拡散定数は、一般に使用されるp型ドーパント原子(Mg、Be、Si等)の拡散距離より何桁も大きい。したがって、窒素空孔は、p型ドーパント原子を保持しながら、AlN基板から拡散され得る。
金属窒化物ブールおよび/またはブールから切断されたウエハのp型導電性は、研磨前および/または研磨後のHTHP低速アニールプロセスによって改善され得る。表面に堆積された1つ以上の金属窒化物の1つ以上のエピタキシャル層を有する切断されたウエハの導電性も、高温高圧低速アニールプロセスによって改善される。アニールプロセスは、各エピタキシャル層および/または選択的エピタキシャル層の成長後に行われ得る。アニールプロセスは、すべてのエピタキシャル層が成長した時点でも行われ得る。金属窒化物のブール、ウエハ、および/またはエピタキシャル層を用いたアニールプロセスが説明されるが、本プロセスは、金属窒化物化合物から本質的になるエピタキシャル膜上でも行われ得る。
HTHPアニールプロセスはすべての金属窒化物で使用され得るが、本プロセスは、窒化アルミニウム(AlN)および窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)を含むが、これらに限定されないIII‐V族金属窒化物に関して説明される。他のIII−V族元素が使用され得る。本プロセスは、金属窒化物の結晶格子の緩和も促進し、金属窒化物の結晶構造を改善すると同時に、切断および/または研磨後にウエハ表面の損傷も修復する。
図1は、成長後の高温高圧低速アニールプロセス100の流れ図である。アニールプロセス100は、様々な基板上で成長した金属窒化物のブール、ウエハ、ならびにエピタキシャル層および膜を含む金属窒化物上で行われる。アニールプロセス100は、金属窒化物を、高圧かつ窒素豊富な環境下で、所望の温度に加熱することと、その所望の温度を少なくとも1時間維持して、窒素空孔を金属窒化物から拡散させることとを含む。金属窒化物は、真空システム、加熱器システム、圧力制御システム、ガス供給源、およびフィードバック監視システムを含むが、これらに限定されない、1つ以上の構成要素およびシステムを有するアニール装置内に設置される。アニール装置は、ステップ102〜110のうちのいくつかにわたって行われるアニールプロセス100のパラメータおよび他の変形を制御する。
ステップ102において、1つ以上のIII−V族金属窒化物は、図2に示されるアニール装置200等のアニール装置に設置される。一態様において、アニールプロセス100は、アニール装置の容器内で成長したIII‐V族金属窒化物上で成長後に行われる。別の態様において、アニールプロセス100は、別の反応炉または成長デバイス内で成長したIII‐V族金属窒化物上で行われ、その後、アニール装置のアニール容器内に設置される。したがって、III‐V族金属窒化物はアニールされて、成長中に形成される窒素空孔(VN3+)および(VN1+)を低減させ、それによって、成長または製造方法にかかわらず、半導体材料のp型導電性濃度を増加させ得る。
アニール容器は、ステップ104で排気される。真空システムは、アニール容器を排気して、アニール容器の内部に高真空を作成し、アニール容器から雰囲気ガスをパージする。高真空は、周囲大気圧未満〜ほぼ完全真空の範囲であり得る。一態様において、アニール容器は減圧されて、1×10−5〜1×10−9トールの範囲の高真空を作成する。
次に、窒素種は、ステップ106でガスとして注入される。高圧ポンプを用いて、アニール容器内に窒素ガスの超過圧力を作成する。不活性窒素種は、アニール容器の内部を更にパージし、III‐V族金属窒化物の表面に/から拡散して、金属窒化物の成長中に形成された窒素空孔を置換する。そのガスは、完全に窒素種または窒素種の混合物および1つ以上の他の種からなり得る。一例において、窒素ガスの超過圧力は、約760トール〜約3.8×108トールの範囲であり得る。別の例では、窒素ガスの超過圧力は、約3800〜約10100トールの範囲である。
一態様において、高圧ポンプは、ガスを所望の圧力範囲内の圧力で注入することによって窒素ガスの超過圧力を生成する。別の態様では、窒素ガスは、所望の圧力よりも低い圧力でアニール容器の内部に注入される。その後、窒素ガスの圧力は、アニール容器の内部を加熱することにより、所望の範囲まで増加する。
その後、アニール容器の内部は、ステップ108に示されるように加熱される。一態様において、アニール容器の内部は、1000℃〜2500℃の範囲の温度まで加熱される。別の態様では、金属窒化物は、約2000℃でアニールされる。
アニール容器内の温度および圧力は、ステップ110において、金属窒化物を少なくとも1時間アニールするために所望の範囲で維持される。一態様において、金属窒化物は、約1〜約100時間アニールされ、これは、N2ガスを金属窒化物の表面に/から拡散させ、かつ窒素空孔および/または欠陥の数を減少させるのに十分な期間である。別の態様では、金属窒化物は、約24時間アニールされる。アニールプロセスの正確な圧力および期間は、アニールされる金属窒化物の大きさおよび種類に依存する。
金属窒化物は、ステップ112で冷却される。一態様において、金属窒化物は、アニール容器から除去され、周囲環境で冷却される。別の態様では、金属窒化物は、制御された様式で、アニール容器内で冷却される。この態様において、アニール容器内の温度および/または圧力を変化させて、金属窒化物の冷却を制御する。例えば、金属窒化物は、長時間にわたって緩徐に冷却されて、金属窒化物の任意の熱変位を最小限に抑え得る。本明細書で使用される「熱変位」とは、加熱および/または冷却の結果生じる金属窒化物の収縮および/または膨張を指す。
図2は、低速アニールプロセス100(図1を参照のこと)の1つ以上の態様を行うために使用され得るアニール装置200のブロック図である。一態様において、アニール装置200は、アニール容器202、真空システム204、加熱システム206、圧力制御システム208、窒素ガスシステム210、およびフィードバック制御システム212を含む。
アニール容器
アニール容器202は、低速アニールプロセス100の一実施形態が行われる密閉容器である。一態様において、アニール容器202は、高温および高圧に耐えるのに好適なハウジングを含む。例えば、アニール容器は、高圧オートクレーブであり得る。アニール容器202は、高温高圧に耐えるように構成される結晶成長反応炉等の反応炉であり得る。
一態様において、アニール容器202は、アニールプロセスが行われる高温による熱損傷からアニール容器を取り巻く環境を保護するために絶縁される。アニール容器202は、成長後のアニールプロセス100中に生じ得る、約1×10−9トール〜約3.8×108トールの範囲の広範囲の内圧および最大約2900℃の温度で構造的完全性を維持するように構成される。
別の態様では、アニール容器202は、アニール容器の内部にいくつかのウエハおよび/またはブールを受容することができる。例えば、アニール容器202は、1〜5000個のウエハおよび1〜100個のバルク結晶を収容することができる。他の例において、アニール容器202は、任意の数のウエハおよびブールを収容することができるが、アニール容器の大きさによって制限される。
アニール容器202は、ブールおよび/またはウエハを支持するための構造を受容するのに十分な大きさのものでもある。一例において、ウエハは、アニール容器200内に設置される前に、図3に示されるボート308等の石英ウエハボートに設置され得る。他の例では、ブールおよび/またはウエハはまた、アニール容器202内の圧力および温度に耐えるのに好適な他の構造に設置されるか、またはそれらによって保持される。一例であって、限定するものではなく、他の構造は、二ホウ化チタン(TiB2)、窒化アルミニウムセラミック、耐熱金属、金属炭化物、および/または他の金属窒化物からなり得る。
一態様において、ブールおよび/ウエハは、アニール容器202内に設置される前に、支持構造内に設置される。別の態様では、支持構造は、アニール容器202内に留まり、アニールされるIII‐V族金属窒化物が支持構造内に装填される。
アニール容器202は、アニール装置200の所望の用途および位置に応じて、垂直基準に対して水平配向、垂直配向、45度配向、および任意の中間配向を含む任意の好適な配向で構成され得る。
真空システム
真空システム204は、アニール容器202から、その中に設置されたIII‐V族金属窒化物をアニールする前に、雰囲気ガスを除去する。一態様において、真空システム204は、高真空を生成することができる任意のポンプシステムであり得る。本明細書で使用される「高真空」とは、約1×10−5〜1×10−9トールの圧力を意味する。
別の態様では、真空システム204は、二段階ポンププロセスを介して高真空を生成する。このプロセスは、アニール容器202の底面圧を約1×10−4トールまで低下させる第1の段階を含む。第1の段階は、機械的な真空ポンプによって達成され得る。他の真空ポンプを使用してもよい。
一態様において、アニール容器202は、基板上のブールおよび/またはエピタキシャル層の成長炉として使用されており、真空システム204の第1の段階は、結晶成長に好適な圧力に到達し、かつそれを維持するためにバタフライ弁を含み得る。結晶成長が完了した時点で、真空システム204の第2の段階を用いて、成長した結晶および/またはエピタキシャル層の成長後のアニールの前に高真空を生成することができる。
真空システム204の第2の段階は、アニール容器202の底面圧を約1×10−9トールまで低下させる。第2の段階は、ターボ分子ポンプおよび/または拡散ポンプを含み得る。高真空を生成することができる他のポンプを使用してもよい。
加熱システム
加熱システム206は、成長後のIII‐V族金属窒化物のアニールのために、アニール容器202内に高温を提供し、それを維持する。熱を生成する任意のプロセスが、加熱システム206内で使用され得る。一例であって、限定するものではなく、加熱システム206は、アニール容器内のグラファイト成分の誘導加熱、抵抗加熱、および/または集束マイクロ波加熱によってアニール容器202を加熱し得る。他の加熱システムまたはデバイスを使用してもよい。
一実施形態において、加熱システム206は、高周波誘導加熱器を含む。高周波誘導加熱器は、単一の耐熱材料で構成されるサセプタを更に含む。例えば、サセプタは、グラファイトからなり得る。加熱システム206における使用に好適な他の耐熱材料には、炭化タンタル、炭化ジルコニウム、窒化ジルコニウム、およびホウ化ジルコニウムが含まれる。他の態様において、好適な耐熱材料は、良好な熱伝導性および/または誘導加熱に対する感受性も有する。
一態様において、加熱システム206は、アニール容器202内で少なくとも600℃の温度を生成および維持することができる。別の態様では、アニール容器202の温度は、600℃〜2900℃の範囲の温度で維持される。別の態様では、アニール容器202内の温度は、アニールプロセス100中、1000℃〜2200℃で維持される。
圧力制御システム
圧力制御システム208は、アニール容器が真空システム204によって排気された後、アニール容器202に窒素ガスの超過圧力を提供する。一態様において、圧力制御システム208は、アニール容器202および窒素ガスシステム210に接続される1つ以上のガス供給管を含み得る。圧力制御システム208は、アニール容器202に入る窒素ガスの流量を制御するために、手動または電気的に制御可能な圧力弁を更に含み得る。圧力制御システム208は、窒素ガスをアニール容器202から抽気して所望の超過圧力を維持するために、別の手動または電気的に制御可能な圧力弁も含み得る。ガス供給管および圧力弁は、任意の好適な材料で構成され得る。
一実施形態において、圧力制御システム208は、約760トール〜約3.8×108トールの範囲の圧力で窒素ガスを送達することができる。圧力制御システム208は、3800トール以上、好ましくは3800〜10100トールの圧力範囲の窒素ガスの超過圧力も提供および維持する。別の実施形態では、ガスは、アニール容器202の加熱によって窒素ガスの圧力が上昇するように、より低い圧力で送達される。
窒素ガスシステム
窒素ガスシステム210は、圧力制御システム208を介してアニール容器202に送達される窒素ガスを供給する。一例であって、限定するものではなく、ガス供給源システム208には、窒素を周囲空気から単離することができる窒素ガス発生器、圧縮窒素ガスのタンクもしくはシリンダ、および/または貯蔵された液体窒素を窒素ガスに変換するための任意の好適なシステムが含まれ得る。
一実施形態において、窒素ガスシステム210および圧力制御システム208は、1つのシステムに統合され得る。単一の統合されたシステムは、その結果、窒素ガスの超過圧力をアニール容器202に提供し、それを制御する。
フィードバック制御システム
フィードバック制御システム212は、アニール装置200の他のシステム204〜210を監視し、それと対話する。フィードバック制御システム212は、アニール容器202内の1つ以上の測定可能なパラメータを監視する1つ以上のセンサを含む。一例であって、限定するものではなく、パラメータには、温度、圧力、窒素ガス流量、加熱期間、およびアニール期間が含まれる。熱電対、高温計、サーミスタ、および圧電式圧力センサが含まれるが、これらに限定されない任意の好適なセンサを用いて、HTHPアニールプロセス100のパラメータを監視することができる。
一実施形態において、フィードバック制御システム212は、プロセッサおよびメモリを有する1つ以上のコンピューティングデバイスを含む。この態様において、1つ以上のセンサによって生成される信号は、フィードバック制御システム212のプロセッサで受信および監視され得る。センサから受信される信号に応答して、コンピューティングデバイスは、アニールプロセス100のパラメータを変更するために、アニール装置200のシステム204〜210に対して1つ以上のコマンドを生成し得る。フィードバック制御システム212とアニール装置200の他の構成要素との間の対話は、線形または非線形制御戦略を含むが、これらに限定されない任意の好適な制御スキームに基づき得る。
フィードバック制御システム212によって生成されたコマンドは、アニールプロセス100の1つ以上のパラメータを変更するか、または逆に維持する。例えば、フィードバック制御システム212は、所望の温度範囲外のアニール容器202の温度の上昇に応答して印加された電界の電圧を低減させる、加熱システム206の誘導加熱器へのコマンドを生成し得る。一例であって、限定するものではなく、修正され得るパラメータには、圧力制御システム208によって提供される窒素ガス超過圧力、ガス供給源210からの窒素ガスの流量、およびアニール容器202内の温度、およびIII‐V族金属窒化物のアニール前のアニール容器202内の真空圧力が含まれる。
一実施形態において、フィードバック制御システム212は、アニール容器212内のいくつかの位置からいくつかの信号を受信する。例えば、フィードバック制御システム212は、温度がアニール容器にわたって均一であることを確実にするために、アニール容器202内のいくつかの位置からいくつかの温度読み取りを取得し得る。別の例では、フィードバック制御システム212を用いて、アニール容器202内に温度勾配を作成することができる。別の態様において、信号およびコマンドは、有線および/または無線通信を介して、アニール装置200のフィードバック制御システム212、センサ、および他のシステム204〜210によって送受信され得る。
別の実施形態では、フィードバック制御システム212を用いて、成長後のアニールプロセス100を自動化および制御することができる。例えば、フィードバック制御システム212は、フィードバック制御システム212で受信された命令に基づいて、アニールプロセス後に、加熱システム206のランプ時間、アニールプロセス100のソーク時間、ならびにアニール容器202およびその中のIII−V族金属窒化物の冷却時間を自動的に制御する。命令は、アニール装置200のオペレータによって手動で、またはフィードバック制御システム212もしくはそのフィードバック制御システムと通信する別のコンピューティングデバイス上で実行されるソフトウェアプログラムによって提供され得る。
図3は、概して300で示されるアニール容器の実施形態のブロック図である。一実施形態において、アニール容器300は、基板上でブールおよび/またはエピタキシャル層を成長させる目的では使用されない。この態様において、アニール容器300は、別個の反応器内で成長したか、または調製されたIII‐V族金属窒化物をアニールするために使用される。アニール容器300は、内部ボイド304を画定するハウジング302を含む。内部ボイド304は、いくつかまたはかなりの量のIII‐V族金属窒化物の受容に好適である。例えば、内部ボイド304は、ウエハボート308に装填されたいくつかのウエハ306を収容することができる。この例において、ウエハ306は、ボートをハウジング302に挿入する前に、ウエハボート308に装填される。
ウエハボート308がハウジング302内に設置された後、アニール容器は、ハウジング蓋310を用いて密閉される。ハウジング蓋310は、ハウジング302と同一の材料で構成され得るか、または約1×10−9トール〜約3.8×108トールの範囲の圧力および最大約2900℃の温度での構造的完全性の維持に好適な任意の他の材料で構成され得る。ハウジング蓋310は、内部ボイド304を外部環境から隔離する熱、流体、および/または高圧シールを提供するために、1つ以上の密閉要素(図示せず)を含み得る。ハウジング蓋310は、ハウジング302内で生じる温度および圧力範囲に十分耐えることができる任意のプロセスまたは装置を用いてアニール容器に取り外し可能に取り付けられ得る。一例であって、限定するものではなく、ハウジング蓋310は、ネジ式雄もしくは雌取付具、差込装着具、またはネジ式ボルトによって取り付けられ得る。他の締結方法またはデバイスを使用してもよい。
アニール容器300は、ガス排気口312も組み込む。ガス排気口312は、アニール容器300の内部ボイド304から雰囲気ガスをパージするために使用される。ガス排気口312は、内部ボイド304内に高真空を作成する手段も提供する。一態様において、ガス排気口312は、好適な構造の管類および/またはパイプ類を含む。ガス排気口312の一方の末端は、アニール容器300の内部ボイド304と流体連通しており、ガス排気口の他方の末端は、真空システム204(図2を参照のこと)等の真空システムと流体連通している。真空システム204は、ガス排気口312を介して内部ボイド304内に高真空を生成する。ガス排気口312は、ガス排気口を調節および/または密閉する1つ以上の手動または電気的に制御可能な圧力弁も含み得る。
一態様において、ガス排気口312は、アニール容器蓋310内の1つ以上の開口部を介してアニール容器302の内部ボイド304と連通する。この態様において、ガス排気口312は、アニール容器蓋310の構造に組み込まれ得る。
一態様において、ガス排気口312は、ハウジング302内の1つ以上の開口部を介してアニール容器302の内部ボイド304と連通する。この態様において、ガス排気口312は、ハウジング302の構造に組み込まれ得る。
アニール容器300は、ガス吸気口314も組み込む。ガス吸気口314は、内部ボイド304に窒素ガスを供給するために使用される。一態様において、ガス吸気口314は、好適な構造の管類および/またはパイプ類を含む。ガス吸気口314の一方の末端は、内部ボイド304と流体連通しており、ガス吸気口の他方の末端は、圧力制御システム208等の圧力制御システムと流体連通している。圧力制御システム208は、窒素ガスを内部ボイド304に注入することによって、窒素ガスの超過圧力を生成する。ガス排気口312は、ガス排気口312を調節および/または密閉する1つ以上の手動または電気的に制御可能な圧力弁も含み得る。
窒素ガスは、約760トール〜約3.8×108トールの範囲の圧力で内部ボイド304に注入され得る。あるいは、窒素ガスは、低圧力で注入され、その後、続いて、加熱されて、窒素ガスを所望の圧力範囲まで上昇させる。
一態様において、ガス吸気口314は、ハウジング302内の1つ以上の開口部を介してアニール容器302の内部ボイド304と連通する。この態様において、ガス吸気口314は、ハウジング302の構造に組み込まれ得る。
アニール容器302の内部ボイド304は、抵抗加熱器316を用いて600℃〜2900℃の範囲の温度まで加熱される。抵抗加熱器316は、任意の温度の生成に好適であり、かつ内部ボイド304に提供される圧力範囲に耐えることができる、当技術分野で既知の任意の抵抗加熱要素を含み得る。
一態様において、抵抗加熱器316は、耐熱材料からなる。好適な耐熱材料は、アニール容器300に注入される窒素ガスとの化学反応性をほとんどまたはまったく有しない。加えて、好適な耐熱材料は、良好な熱伝導性および/または誘導加熱に対する感受性を有する。一例であって、限定するものではなく、抵抗加熱器316での使用に好適な耐熱材料には、タングステン、炭化タングステン、タンタル、炭化タンタル、ジルコニウム、炭化ジルコニウム、窒化ジルコニウム、ホウ化ジルコニウム、モリブデン、ニオブ、およびそれらの合金が含まれる。
一態様において、抵抗加熱器316は、内部ボイド304を包囲するコイルまたはシリンダとして構成される。あるいは、抵抗加熱器316は、ハウジング302の内部表面に沿って配置される1つ以上の連続または分離したセグメントを含み得る。抵抗加熱器のセグメントは、加熱システム206またはフィードバック制御システム212等の外部システムによって監視および制御され得る。一態様において、ハウジング内302の温度は、発泡グラファイトまたは耐熱金属絶縁体318を用いて維持される。
ハウジング302および/またはハウジング蓋310は、フィードバックポート320として1つ以上の開口部を組み込み得る。フィードバックポート320は、熱電対および/または内部ボイド304に設置される他の監視センサと、フィードバックシステム212および/またはアニール装置200の他の構成要素との間の通信を可能にし、アニール容器300内のアニールプロセス100の様々なパラメータを監視および制御する。一態様において、フィードバックポート320は、シールおよびワイヤハーネスまたは他の電気コネクタを含み、アニール容器300内の1つ以上のセンサとフィードバックシステム212との間の有線通信を可能にする。別の態様では、フィードバックポート320は、アニール装置200のフィードバックシステム212および/または他の構成要素に無線通信を送信する送信機を含む。
一態様において、HTHP低速アニールプロセスは、約1:1の化学量論比で窒素種を金属窒化物に拡散する。ドープされたIII‐V族金属窒化物およびその組成物は、1018cm−2を超えない窒素空孔を含有し、かつ最大1020cm−3のp型導電性濃度を有する。例えば、SiC、GaN、AlN、サファイア(Al2O3)、ZnO、または耐熱金属を含むが、これらに限定されない基板上で成長したp型ドープされたAlGaNおよびAlNエピ層は、エピ層における窒素空孔および他の欠陥の減少によってp型導電性の増加を有する。別の例では、106cm−2未満の欠陥密度を有するAlNウエハは、HTHP低速アニールプロセスによって生成され得る。
アニールプロセス100の一態様において、いくつかのp型ドープされたIII‐V族金属窒化物ウエハを含むウエハボートは、アニール容器内に設置される。アニール容器から雰囲気ガスを、またはウエハ内に捕捉された任意の移動ガスをパージするために、アニール容器の内部は、1×10−9トールの真空圧力になるように排気される。その後、アニール容器は、窒素ガスが充填されて、約7000トールの超過圧力を作成し、約2000℃の温度に加熱される。ウエハは、約24〜48時間一定の温度および圧力でアニールされて、窒素ガスがウエハに進入し、それによって、ウエハから窒素空孔を拡散することを可能にする。一実施形態において、ウエハは、その後、アニール容器から除去されて、冷却される。
別の実施形態では、ウエハは、窒素超過圧力下で、アニール容器内で冷却される。更に別の実施形態では、ウエハは、アニールプロセス中に用いられる圧力を超える窒素超過圧力下で冷却される。更なる超過圧力は、金属窒化物中の正孔の減少を促進する。
別の実施形態では、金属窒化物は、高温環境から機械的に除去されることによって急速に冷却されるが、依然として窒素豊富な環境下にある。
本発明は、例示の態様および実施形態と関連させて説明されているが、それらの様々な修正が、本記述を読むことによって当業者に明らかになることを理解されたい。したがって、本明細書に開示される本発明が、添付の特許請求の範囲内に収まるようにそれらの修正を包含するよう意図されることを理解されたい。

Claims (19)

  1. 約0.0001Ωcm〜約100Ωcmの範囲のp型導電性を有する金属窒化物を形成するためのプロセスであって、
    成長後の金属窒化物をアニール容器内に設置することと、
    雰囲気ガスを排気して真空を提供することと、
    大気圧を超える圧力である窒素種を含む窒素ガスの超過圧力を前記排気された容器に加えることと、
    前記窒素種を前記金属窒化物中に拡散するのに十分な温度まで前記金属窒化物を加熱することと、
    前記金属窒化物を少なくとも1時間アニールして、アニールされた金属窒化物を形成することと、
    を含む、プロセス。
  2. 前記金属窒化物が、ウエハ、ブール、エピタキシャル膜、表面に配置された少なくとも1つのエピタキシャル層を有するウエハからなる群から選択される、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記金属窒化物が、III‐V族金属窒化物化合物から本質的になる、請求項1に記載のプロセス。
  4. 前記金属窒化物が、二元、三元、および四元III−V族金属窒化物からなる群から選択される、請求項3に記載のプロセス。
  5. 前記金属窒化物が、p型ドープされたAlNである、請求項1に記載のプロセス。
  6. 前記金属窒化物が、p型ドープされたAl富化AlGaN合金である、請求項1に記載のプロセス。
  7. 前記III‐V族金属窒化物が、A1−XNの形態であり、AまたはBが、III族元素である、請求項6に記載のプロセス。
  8. 前記雰囲気ガスが排気されて、約大気圧〜約1×10−9トールの範囲の真空を提供する、請求項1に記載のプロセス。
  9. 窒素ガスの前記超過圧力が、約大気圧〜約3.8×10トールの範囲である、請求項1に記載のプロセス。
  10. 窒素ガスの前記超過圧力が、約1400トール〜約10100トールの範囲である、請求項1に記載のプロセス。
  11. 窒素ガスの前記超過圧力が、約3800トールを超える、請求項1に記載のプロセス。
  12. 前記金属窒化物が、約1000℃〜約2200℃の範囲の温度まで加熱される、請求項1に記載のプロセス。
  13. 前記金属窒化物が、1時間〜100時間アニールされる、請求項1に記載のプロセス。
  14. 前記金属窒化物の温度が、前記プロセスを通して一定している、請求項13に記載のプロセス。
  15. 前記アニールされた金属窒化物が、1018cm−2未満の窒素空孔密度を有する、請求項1に記載のプロセス。
  16. 前記アニールされたIII‐V族金属窒化物が、最大1020cm−3のp型導電性濃度を有する、請求項1に記載のプロセス。
  17. 窒素空孔を減少させることによって成長後のIII‐V族金属窒化物のp型導電性を改善するプロセスであって、
    前記III‐V族金属窒化物を窒素ガスの環境下で少なくとも1時間加熱することを含み、前記窒素ガスが、大気圧を超える超過圧力を形成する、プロセス。
  18. 成長後のIII‐V族金属窒化物のp型導電性を改善するプロセスであって、
    前記III‐V族金属窒化物を窒素ガス環境下で1000℃を超える温度まで加熱することと、
    前記窒素ガス環境を少なくとも3800トールまで加圧することと、
    前記III‐V族金属窒化物を1〜48時間アニールして、前記金属窒化物の窒素空孔密度を減少させることと、
    を含む、プロセス。
  19. 窒素空孔を減少させることによって成長後のIII‐V族金属窒化物のp型導電性を改善するプロセスであって、
    前記III‐V族金属窒化物を窒素ガス環境下で約2000℃の温度まで加熱することと、
    前記窒素ガス環境を約7000トールまで加圧することと、
    前記III‐V族金属窒化物を少なくとも24時間アニールして、前記金属窒化物の窒素空孔密度を減少させ、かつ前記金属窒化物の抵抗率を約0.0001Ωcm〜約100Ωcmまで減少させることと、を含む、プロセス。
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