JP2014510882A - 中空プロフィールのためのコーナーコネクター - Google Patents

Abstract

中空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、以下を含む：
各々が実質的に板状形状及び長方形である第１の壁部分及び第２の壁部分を持ち、その各々は４つの外側縁２２，２４，２６、２８及び３０、３２，３４，３６、内側部３８，４０及び外側部４２、４４を持ち、前記２つの壁部分は、結合端４６を形成する一つの外側縁で互いに直角をなし一体に結合されており、そして第１の壁部分１８及び第２の壁部分２０は、それぞれ内側部３８，４０に、各場合において第１の案内及び結合溝４８、４９が備えられ、
結合端４６に平行な、結合端４６に隣接する外側縁２４、３０から伸長しており；そして、
少なくとも一つの実質的に板状形状であり、長方形形状の、４つの外側縁５０，５２，５４，５６、内側部５８、及び外側部６０を持つ追加の要素１６であり、第１の案内及び結合溝４８，４９に対し相補的に形成される２つの案内及び結合突起部６２，６４が追加の要素の内側部５８から突出しており、前記２つの案内及び結合突起部６２，６４は結合端４６に平行な方向に第１の案内及び結合溝４８，４９に挿入することができ、そして十分に挿入された状態では、追加の要素１６はベース要素１４と同一平面に固定され、第１の壁部分１８及び第２の壁部分２０に直角に配置された第３の壁部分６６を形成する。
【選択図】図１

Description

本願発明はいわゆる中空プロフィールのためのコーナーコネクターに関する。
中空プロフィールは、例えば、金属又はプラスチックからできていても良く、種々の応用分野で必要とされるフレーム及びラックの生産に適しており、例えば、電気工業（例えば、スイッチ箱のフレーム）、機械及びプラントの製造（例えば、機械のベースフレーム等）、又は家具工業（例えば、棚のシステム等）においても用いられる。この種類の中空プロフィールは金属シートから形成することが出来るが、また（例えば、アルミニウム又はプラスチック製の）連続鋳造部品であっても良い。

その製造上の性質及びその構成材料に関わらず、通常引き伸ばされた中空プロフィールは、例えば、フレーム、ラック又はそれらの類似品を形成するためには、その末端でさらに中空プロフィールに結合される必要がある。頑丈なコーナーの結合を実現するために、この意味において、例えば、望ましい幾何学的方向に中空プロフィールの末端をお互いに結合するために溶接することは知られている。その様な溶接をすることは明らかに労働集約的であり、そして多くの時間を必要とする。

本願発明の目的は、中空プロフィールを、コーナーを用いて結合させるためのある改良された選択肢について詳説し、その結合は溶接に依ることなく可能であり、再度簡単に結合を解除でき、しかし、高い安定性の要求を満たすものであり、組み立て時間は殆ど必要とせず、そして柔軟に用いることができる。
この目的を達成するために、本願発明の中空プロフィールのためのコーナーコネクターが提供される。当該コーナーコネクターは請求項１に示す特徴を持っている。本願発明のコーナーコネクターはベース要素を含み、ベース要素は第１及び第２の壁部分を持ち、各壁部分は実質的に板状形状及び長方形である。各壁部分は、内側部及び外側部に４つの外側縁を持つ。第１及び第２の壁部分は、結合端を形成する各々の外側縁上で互いに直角に、そして一つに結合される。その結合端の形成は、例えば、溶接、鋳型鋳造、端の溶融又は２つの壁部分を一つに結合することとなる任意のその他の製造又は結合方法によりなされる。

その内部側では、第１及び第２の壁部分には、各々第１の案内及び結合溝が設けられ、その案内及び結合溝は、結合端に平行な方向に結合端に近い外側縁から伸長する。

これらの案内及び結合溝は、例えば、機械加工又は浸食加工により、事後的に２つの壁部分に導入することができるが、また、これらの案内及び結合溝は、例えば、鋳型鋳造に適した形成方法によりベース要素の製造中に直接生成することができる。

本願発明のコーナーコネクターは、さらに少なくとも一つの実質的に板状形状及び長方形である追加の要素を持ち、その要素は同様に、内側部及び外側部に４つの外側縁を持つ。追加の要素の内側部から、第１の案内及び結合溝を補完し、ベース要素の結合端に平行の方向にベース要素の第１の案内及び結合溝に挿入することができる２つの案内及び結合突起が突出しており、そして、結合突起が十分に挿入された位置においては、追加の要素を、第１及び第２の壁部分に直角に配置される第３の壁部分を形成するように、追加の要素をベース要素と同一平面に固定する。この追加の要素又は各追加の要素は、ベース要素について上に示した方法と同様な方法により製造しても良く、そしてベース要素と同じ又は異なる材料からなるものでも良い。例えば、もしベース要素が非常に安定的に設けられる場合は、追加の要素は、その適用状況にも依るが、安定性はより低いものでも良く、そして、もし適用が可能なら、ベース要素と異なる材料からなるものであってもよい。しかし、本願発明の好ましい構成では、ベース要素及び追加の要素は同じ材料からなるのが良い。

本願発明に基づき構築されたコーナーコネクターは、２，３、又は更に４つの中空プロフィールを、例えば、コーナーコネクターにねじ止めすることにより、各場合において安定的に、壁部分の外側部にお互いに直角に配置することができる。十分挿入された状態で、結合端に平行な一方向にのみベース要素に挿入することができる追加の要素は、ベース要素と共に容易に組み合わされ及び解体することのできる頑丈な結合ブロックを形成する。第１の案内及び結合溝は、好ましくは逃げ溝（undercut）、例えば、あり継手（dovetail）の形の溝を形成するのが好ましい。第１の案内及び結合溝はまた、案内及び結合突起の挿入が増大することによりクランプ効果が生じる様にしても良く、クランプ効果により更に事前の措置を考慮することなく、追加の要素を確実にベース要素に固定することができる。ここで「同一平面に固定する」とは、追加の要素が十分挿入された状態では、立方体又は長方形状のコーナーコネクターブロックの第３の（又は第４の）壁を形成することを言う。ベース要素及び追加の要素の壁部分は、好ましい構成では四角形状であり、その結果、コーナーコネクターの基本の形状は立方体である。

ベース要素を参照して追加の要素の中心を揃えることは、第１の案内及び結合溝と案内及び結合突起部の相互作用により実現することが出来ると考えられるが、コーナーコネクターの好ましい実施の態様においては、中心合わせ開口部は、結合端の近くのベース要素にあり、その開口部は結合端に平行してあり、好ましくは円錐形状に先細りとなり、その開口部において好ましくは同様に円錐形状であり、中心合わせ開口部と合一し（align）そして追加の要素の内側部から突出している中心合わせ突起部が、追加の要素をベース要素に挿入することにより係合する。

中心合わせ突起部は、中心合わせ開口部に対して相補的に設けられ、そして追加の要素の外側縁がベース要素の近接する外側縁に正確に平行となることを確実にする。中心合わせ開口部及びそれと相互に作用する中心合わせ突起部を含む本願発明のコーナーコネクターのある実施の態様においては、第１の案内及び結合溝は、案内及び結合突起部と好ましくは締め付ける（clamping）方法ではない方法により結合するのが良く、それによって中心合わせ突起部が中心合わせ開口部に係合することによる中心合わせの効果に悪影響がない様にするためである。

中空プロフィールに作用するトルクの第１の案内及び結合溝に与える影響を除去するために、コーナーコネクターのある好ましい実施の態様においては、支持フランジが第１及び第２の壁部分の内側部からそれぞれ直角に突出しており、フランジには支持開口部が設けられ、支持開口部には関連する案内及び結合突起部の自由末端に形成される相補的支持突起部が、追加の要素がベース要素に挿入される場合に堅く係合する。前記支持開口部は支持フランジを完全に通過することができる。支持突起部は、例えば、円筒形であっても良い。

もし追加の要素が、ベース要素の２つの異なる側から取付け可能、すなわち、挿入可能である場合、または、２つの追加の要素がベース要素のそれぞれ対向する側に取付け可能である場合、ベース要素の第１及び第２の壁部分は、それぞれの内側部に第２の案内及び結合溝を備え、第２の案内及び結合溝は、第１の案内及び結合溝が伸長する外側縁に対向する位置にある結合端に平行して、結合端に隣接する外側縁から伸長しており、追加の要素の関連する案内及び結合突起部は、第２の案内及び結合溝に挿入することが出来、そうすることにより、更に追加の要素が十分に挿入された状態では、追加の要素はベース要素と同一平面に固定され、第１及び第２の壁部分と直角をなす第４の壁部分を構成する。各第１の案内及び結合溝は第２の案内及び結合溝と継ぎ目なく合一とすることができ、又は第２の案内及び結合溝と別の部分として形成することができる。

中空プロフィールを本願発明のコーナーコネクターに取付けるために、引張要素（tensioning element）を用いることができ、それは好ましい構成においては中空プロフィールを長手方向に完全に通過する。その様な中空プロフィールの引張要素は、例えば、ロッドであっても良く、そのロッドの末端部分には引張ユニット（tensioning unit）を取付けるための雄ねじが設けられている。中空プロフィールの引張要素は、ねじ山の付いたロッドであっても良い。中空プロフィールの引張要素を用いる中空プロフィールのための本願発明のコーナーコネクターでは、好ましくは各壁部分にはその様な中空プロフィールの引張要素のための完全開口部が設けられているのが良い。各中空プロフィールは、この様にして２つの対向するコーナーコネクター上で固着することができる。そしてこのようにコーナーコネクターに固定される。その様なコーナーコネクターは、上で述べた様に既に支持フランジを備えているが、さらに、支持フランジを通って伸長し追加の要素にある中空プロフィールの引張要素のための完全開口部と合一して結合する完全開口部を備えても良い。

その様な実施の態様においては、追加の要素は中空プロフィールの引張要素の助けによってベース要素上に、より正確に言えばベース要素の支持フランジ上に固着することができ、そして引張ナット等が中空プロフィールの引張要素の端に取付けられており、中空プロフィールの引張要素は追加の要素の完全開口部及び支持フランジの他の完全開口部を通して伸長する。引張ナットは、コーナーコネクターの外側部から近接できるように設計することができる。

組み立てを簡単にするために、中空プロフィールの引張要素のための完全開口部は、好ましくは中空プロフィールの引張要素の完全開口部において回転しない様に、非回転・対称の形状であるのが良い。例えば、中空プロフィールの引張要素の完全開口部は各々、中空プロフィールの引張要素が回転しない様に少なくとも一つの平面部分を持つ基本的に円形状とすることができる。

コーナーコネクターにおける中空プロフィールの位置決めをより正確かつ確実にするために、本願発明のコーナーコネクターの好ましい実施の態様においては、中空プロフィールの案内及び中心合わせ突起部は、ベース要素及び各追加の要素の壁部分の外側部から突出して、実質的に各壁部分の３つのコーナーの外側に直交している。各壁部分の外側部にあるこれらの３つの突起部によって、コーナーコネクターに取付けられる中空プロフィールは正確に配置され、そして同時に中空プロフィールの末端部が安定し、それによって中空プロフィールに働くトルクのコーナーコネクターへの移転を向上させる。各中空プロフィールの案内及び中心合わせ突起部の外側表面は、好ましくはその自由末端に向けて円錐状に逓減（taper）しているのが良い。そのため３つの突起の上に配置されている中空プロフィールは、最初はより遊びがありそのため位置決めはより容易に行われるが、追ってさらに位置決めをするにしたがってより正確に案内され、そして十分に位置決めされると３つの突起部上に中空プロフィールの実質的に遊びの無い位置決めがなされるが、この位置決めはまた代替的にクランプシート（clamping seat）によるものとして設計することもできる。

他の好ましい実施の態様においては、中空プロフィールの案内及び中心合わせ突起部は関連する壁部分の２つの外側縁に沿って互いに結合突起部により結合され、結合突起部の外側表面は結合される中空プロフィールの内部プロフィール形状に相補的な形状とされる。突起部に置かれた中空プロフィールの末端部はより安定的となりこのように支持することができる。

最終的に、本願発明のコーナーコネクターの実施の態様においては、その壁部分には中空プロフィールの引張要素のための完全開口部を備えており、そしてコーナーコネクターは、この完全開口部を部分的に囲んでいる支持突起部を持っても良く、その突起部は、ベース要素及び/又は各追加の要素の関連する壁部分の外側部に直交する様に突出しており、そしてその内側部の円周表面は、中空プロフィール中の、中空プロフィールの引張要素の占める領域の外側表面を半径方向に支持するようにされている。位置決め突起部がこの支持突起部に追加されても良く、その位置決め突起部は、支持突起部により囲まれていない中空プロフィールの引張要素の完全開口部の領域に近いベース要素及び/又は追加の要素の各壁部分の外側部から突出しており、そしてその中空プロフィールの引張要素のための完全開口部に面している支持突起部の表面は中空プロフィール中の、中空プロフィールの引張要素の占める領域の外側表面と係合するようにされている。中空プロフィール中の、中空プロフィールの引張要素の占める領域は、その様な位置決め突起部及び支持突起部の手段により、２つの対向する側面によりこのように位置決めされ及び支持されている。

コーナーコネクターの好ましい構成においては、中空プロフィールの引張要素のための各完全開口部は、外側部において突出している中空プロフィール案内及び中心合わせ突起部がない壁部分のコーナーに近く配置されている。そして、支持突起部及び位置決め突起部は、このコーナーの領域で中空プロフィールの確実な位置決めをし、及び位置決めされる中空プロフィールの支持を確実にする。

本願発明のコーナーコネクターの好ましい実施の態様を、以下に図面を参照することにより詳細に説明する。
図１は、ベース要素と追加の要素がまだお互いに分離されている状態の中空プロフィールのための本願発明のコーナーコネクターの実施の態様における空間的状況を表す。
図２は、中空プロフィールの幾つかの末端が、お互いに、図１のコーナーコネクターにより結合することができることを示す、中空プロフィールの末端部の空間的状況を表す。
図３は、図１と同様の内容を表す図であり、他の側からみた図であり、さらにベース要素に部分的に導入された追加の要素を含むものである。
図４は、図１及び図３のコーナーコネクターを斜め上から見た、そしてまた組み合された状態の空間的状況を表す。
図５は、覆いふたを付けた図１及び３のコーナーコネクターの空間的状況を表す拡大図である。

図１では、中空プロフィールのための、一般的に番号１０で表わすコーナーコネクターを示し、図１中のコーナーコネクター１０は３つの中空プロフィール１２の結合するためのもので、その１つが図２に示される。

コーナーコネクター１０は２つの主要構成品、ベース要素１４及び追加の要素１６を含む。ベース要素１４は第１の壁部分１８及び第２の壁部分２０から形成され、その各々は４つの外側縁２２，２４，２６、２８及び３０、３２，３４，３６、内側部３８，４０及び外側部４２、４４を持つ。各壁部分１８，２０は実質的に板状形状及び長方形であり、そして実施の態様に示す例では実質的に正方形の基本形状である。第１の壁部分１８及び第２の壁部分２０は互いに直角に結合され、外側縁２６，３６（図４を参照）において一体に結合され、結合端４６を形成する。

内側部３８，４０では、各壁部分１８、２０には第１の案内及び結合溝４８、４９が備えられ、それらは結合端４６に隣接する外側縁２４、３０から結合端４６に平行な方向に伸長する。

追加の要素１６は同様に実質的に板状形状であり、長方形形状（ここでは実質的に正方形）である基本形状であり、４つの外側縁５０，５２，５４，５６、内側部５８、及び外側部６０を持つ。

２つの案内及び結合突起部６２，６４が追加の要素１６の内側部５８から実質的に直角に突出しており、これらの結合突起部は壁部分１８、２０の内側部３８，４０に面する側にある第１の案内及び結合溝４８，４９に対し相補的に形成される。本願明細書に示す実施の態様においては、第１の案内及び結合溝４８，４９はあり継手溝の形状に形成され、案内及び結合突起部６２，６４は結合端４６に平行な方向に第１の案内及び結合溝４８，４９に挿入することができる。十分に挿入された状態では、追加の要素１６はベース要素１４と同一平面に固定され（図４を参照）、追加の要素１６の板状形状部分は、第１の壁部分１８及び第２の壁部分２０に直角に配置された第３の壁部分６６を形成する。第１の案内及び結合溝４８，４９のあり継手の形状により、追加の要素１６はベース要素１４に安定的した状態で保持され、ベース要素１４の係合から離脱する方向にのみ結合端４６に平行に作動する自由を持つ。

ベース要素１４に対して追加の要素１６の中心合わせをより厳格に行うために、円錐状の先細り形状の（tapering）中心合わせ開口部６８（図１を参照）が結合端４６に近いベース要素中に存在し、そして結合端と平行して配置されている。案内及び結合突起部６２，６４が案内及び結合溝４８，４９に挿入されると、その開口部には、中心合わせ開口部６８と合一する（align）様にされ、追加の要素１６の内側部５８から突出した円錐状の先細り形状の（tapering）中心合わせ突起部７０（図３を参照）が係合される。本明細書に示す実施の態様においては、中心合わせ突起部７０は、頭部を短くした円錐形状に形成されている（そして、中心合わせ開口部６８はこれと相補する形状である）が、中心合わせ突起部はまた頭部を短くした角錐形状に形成しても良く又は自由端に向うにつれてその正方形の断面が漸減するものでも良く、中心合わせ開口部はそれに対応して適合した形状のものとされる。

追加の要素１６に取付けられた中空プロフィール１２により追加の要素１６に働くトルクは、追加の要素１６とベース要素１４の間に相対的な動きを起こすことなくベース要素１４に伝えることができる様にするために、支持フランジ７２が壁部分１８、２０の内側部３８，４０から直角をなす方向に突出しており、前記フランジは２つの支持開口部７４を持ち、その開口部に案内及び結合突起部６２，６４が案内及び結合溝４８，４９（また図３を参照）に挿入されると、関連する案内及び結合突起部６２，６４の自由端に形成された相補的支持突起部７６が堅く係合する。遊びがなく固着し又は支持開口部７４に僅かにクランプ（clamp）されるこれらの支持突起部７６の手段により、追加の要素１６は、中心合わせ開口部６８及び案内及び結合溝４８，４９と相互に作用しつつベース要素１４に安定的かつ正確に支持されるため、比較的高いトルクを、追加の要素１６とベース要素１４の間に相対的な動きを起こすことなく、追加の要素１６によってベース要素１４に伝えることができる。

壁部分１８、２０、６６の一つに、中空プロフィール１２を位置決めしそして中心合わせをするために、中空プロフィール案内及び中心合わせ突起部７８が、各壁部分の外側部に実質的に垂直に位置する板状形状の基礎体（basic body）のそれぞれの３つのコーナーにある、これらの壁部分の各々の外側部から突出する。明細書に記載の実施の態様においては、各中空プロフィール案内及び中心合わせ突起部７８は、その断面において直角をなし、その中空プロフィール案内及び中心合わせ突起部７８は壁部分の各コーナーに配置されており、そして、その外側表面８０は、関連するコーナー領域の中空プロフィール１２の内側表面に実質的に相補的な関係にある。

外側表面８０は、実施の態様に示す様に、突起部７８の自由端に向けて円錐形状に漸減して行き、そのために中空プロフィール１２の位置決めは簡略化され、そして中空プロフィール１２の末端の部分は遊びがなくそしてもし望むならば僅かにクランプ（clamp）される様に固定される方法で、突起部７８上に全面に位置する形で固定される。

明細書等に示す様に、中空プロフィール案内及び中心合わせ突起部７８は、本実施の態様においては、２つの外側縁に沿って結合突起部８２により互いに結合され、結合突起部８２の外側表面８４は、中空プロフィール１２の内側プロフィールの形状に相補的となる様に構成される。位置決めされた中空プロフィール１２は、突起部７８及び８２により内側の境界の大部分に沿って、支持されかつこの様に安定的に保持される。

図２はねじ切の付いたロッドである中空プロフィールの引張要素８６を示す。このねじ切の付いたロッドは、中空プロフィールの引張要素の占める領域８８を通り伸長しており、この領域８８は互いに交互に係合している中空プロフィール１２の管状の曲がった突起９０により形成される。

コーナーコネクター１０の各壁部分１８、２０、６６には中空プロフィールの引張要素８６の末端部のための完全開口部９２が備わっている。図に示す様に、中空プロフィールの引張要素８６の断面は完全に円形ではなく、２つの平面部分９４を持つ。各完全開口部９２の形状は中空プロフィールの引張要素８６の横断面に対応する。そのため、完全開口部９２を通して挿入される中空プロフィールの引張要素８６の回転が防止される。

支持フランジ７２には、さらに中空プロフィールの引張要素８６のための完全開口部９６が備えられており、その中空プロフィールの引張要素８６は、追加の要素１６の完全開口部９２と合一する（align）様にされる。この様に追加の要素１６の完全開口部９２を通って伸長し、更に支持フランジ７２の完全開口部９６を通って伸長する中空プロフィールの引張要素８６は、ナット９８（図２を参照）により固定することができ、前記ナット９８は、追加の要素１６がフランジに対して面している方向と反対側の支持フランジ７２上に固着される。

図２に示す様に、中空プロフィール１２を受けることが予定されているコーナーコネクター１０において、中空プロフィールの引張要素８６のための完全開口部９２を部分的に取囲む支持突起部１００が、各壁部分１８、２０、６６から突出しており、その内側の円周表面１０２は、突起９０により形成された中空プロフィールの引張要素の占める領域８８の外側表面を半径方向に支持するように構成されている。中空プロフィール１２中の、中空プロフィールの引張要素の占める領域８８を更に位置決め及び支持するために、位置決め突起部１０４が、さらに支持突起部１００により囲まれていない完全開口部９２の領域に近い壁部分１８、２０、６６の外側部から突出しており（図４を参照）、支持突起部１００の、完全開口部９２に面した表面は、中空プロフィールの引張要素の占める領域８８の外側表面と係合するように構成されている。

ベース要素１４及び追加の要素１６は、実施の態様に示す様に、鋳鋼品として一体に作られているが、またアルミニウム鋳造又はプラスチック鋳造であっても良い。代替的にベース要素１４及び追加の要素１６はブランクの原料材を機械加工することで製造しても良い。

図５は、ベース要素１４、追加の要素１６及び覆いカバー１０６並びに引張ネジ１０８を持つコーナーコネクターの拡大図を表し、引張ネジ１０８は、２つのコーナーコネクター１０の間の中空プロフィール１２に配置された中空プロフィールの引張要素８６を引っ張るために使用される。

覆いカバー１０６は、一体に結合され互いに直角をなす３つの壁部分１１０，１１２，１１４からなる。覆いカバー１０６はプラスチックより成るものでも良く、例えば、プラスチック射出成形品として製造しても良いが、また、例えば、金属から成るものでも良く、そして例えば、金属シート又は鋳造品として製造されても良い。

覆いカバー１０６は、例えば、掛け金によりコーナーコネクター１０に止める様に設計されても良い。コーナーコネクター１０への取付けでは、覆いカバー１０６の壁部分１１０，１１２，１１４は、中空プロフィール１２の関連する外側表面と実質的連続しても良く、中空プロフィール１２はコーナーコネクター１０によりお互いに結合される。

Claims (15)

1. 中空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、以下を含む：
   ベース要素であり、各々が実質的に板状形状及び長方形である第１の壁部分及び第２の壁部分を持ち、その各々は４つの外側縁、内側部及び外側部を持ち、前記２つの壁部分は、各場合において結合端を形成する一つの外側縁で互いに直角をなし一体に結合されており、そして第１の壁部分及び第２の壁部分は、それぞれ内側部に、第１の案内及び結合溝が備えられ、結合端に平行な、結合端に隣接する外側縁から伸長しており；そして、
   少なくとも一つの実質的に板状形状であり、長方形形状の、４つの外側縁、内側部、及び外側部を持つ追加の要素であり、第１の案内及び結合溝に対し相補的に形成される２つの案内及び結合突起部が追加の要素の内側部から突出しており、前記２つの案内及び結合突起部は結合端に平行な方向に第１の案内及び結合溝に挿入することができ、そして十分に挿入された状態では、追加の要素はベース要素と同一平面に固定され、第１の壁部分及び第２の壁部分に直角に配置された第３の壁部分を形成する。
2. 請求項１の空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、第１の案内及び結合溝は、逃げ溝（undercut）、例えば、あり継手（dovetail）の形の溝を形成している、前記中空プロフィールのためのコーナーコネクター。
3. 請求項１または２の中空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、中心合わせ開口部が結合端に近く、ベース要素中に存在し、その開口部は結合端に平行に走りそして円錐状の先細り形状であり（tapering）、その開口部には、中心合わせ開口部と合一する（align）様にされ、追加の要素の内側部から突出した円錐状の中心合わせ突起部があり、追加の要素の案内及び結合突起部が、ベース要素の第一の案内及び結合溝に挿入されると、係合する、前記中空プロフィールのためのコーナーコネクター。
4. 請求項１または３の中空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、支持フランジが第一及び第２の壁部分の内側部から各々直角に突出しており、前記フランジは２つの支持開口部を持ち、追加の要素の案内及び結合突起部がベース要素の案内及び結合溝に挿入されると、関連する案内及び結合突起部の自由端に形成された相補的支持突起部が堅く係合する、前記中空プロフィールのためのコーナーコネクター。
5. 請求項１乃至請求項４のいずれか１項の中空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、ベース要素の第１及び第２の壁部分は、各場合に、それぞれの内側部に第２の案内及び結合溝を備え、第２の案内及び結合溝は、結合端に隣接する外側縁から、結合端に平行に伸長しており、その外側縁は、第１の案内及び結合溝がそこから伸長する外側縁に対向する位置にあり、そしてさらなる追加の要素の関連する案内及び結合突起部は、第２の案内及び結合溝に挿入することが出来、そうすることにより、十分に挿入された状態では、さらなる追加の要素はベース要素と同一平面に固定され、第１及び第２の壁部分と直角をなす位置に配置された第４の壁部分を構成する、前記中空プロフィールのためのコーナーコネクター。
6. 請求項１乃至請求項５のいずれか１項の中空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、各壁部分には中空プロフィールの引張要素のための完全開口部が備わっている、前記中空プロフィールのためのコーナーコネクター。
7. 請求項４、および請求項６に記載の中空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、更なる完全開口部が支持フランジを通って伸長し、前記完全開口部は、追加の要素の、中空プロフィールの引張要素のための完全開口部と合一する様にされる、前記中空プロフィールのためのコーナーコネクター。
8. 請求項６又は請求項７の中空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、中空プロフィールの引張要素のための完全開口部が非回転・対称の形状である、前記中空プロフィールのためのコーナーコネクター。
9. 請求項１乃至請求項４のいずれか１項の中空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、ベース要素及び各追加の要素の壁部分の外側部から、３つのコーナーで、中空プロフィールの案内及び中心合わせ突起部が、前記外側部に実質的に直交して突出している、前記中空プロフィールのためのコーナーコネクター。
10. 請求項９の中空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、各中空プロフィールの案内及び中心合わせ突起部の外側表面がその自由末端に向けて円錐状に逓減（taper）している、前記中空プロフィールのためのコーナーコネクター。
11. 請求項９又は請求項１０の中空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、前記中空プロフィールの案内及び中心合わせ突起部は２つの外側縁に沿って互いに結合突起部により結合され、結合突起部の外側表面は結合される中空プロフィールの内部プロフィール形状に相補的な形状とされる、前記中空プロフィールのためのコーナーコネクター。
12. 請求項６、および請求項１乃至請求項１１のいずれか１項に記載の中空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、中空プロフィールの引張要素のための完全開口部を部分的に囲んでいる支持突起部がベース要素及び各追加の要素の壁部分の外側部から突出しており、そしてその支持突起部の内側の円周表面は、中空プロフィール中の、中空プロフィールの引張要素の占める領域の外側表面を半径方向に支持するようにされている、前記中空プロフィールのためのコーナーコネクター。
13. 請求項１２の中空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、位置決め突起部は、支持突起部により囲まれていない中空プロフィールの引張要素のための完全開口部の領域に近い位置で、ベース要素及び各追加の要素の壁部分の外側部から突出しており、そして、その中空プロフィールの引張要素のための完全開口部に面している位置決め突起部の表面は、中空プロフィール中の、中空プロフィールの引張要素の占める領域の外側表面と係合するようにされている、前記中空プロフィールのためのコーナーコネクター。
14. 請求項１２又は請求項１３の中空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、中空プロフィールの引張要素のための各完全開口部は、外側部において突出している中空プロフィール案内及び中心合わせ突起部がない壁部分のコーナーの近く配置されている、前記中空プロフィールのためのコーナーコネクター。
15. 請求項１乃至請求項１４のいずれか１項の中空プロフィールのためのコーナーコネクターであって、ベース要素及び/又は追加の要素が鋳造品である、前記中空プロフィールのためのコーナーコネクター。

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