JP2014506318A - 移動素子または移動体の軌跡推定方法および軌跡推定装置 - Google Patents

移動素子または移動体の軌跡推定方法および軌跡推定装置 Download PDF

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Abstract

センサアセンブリを用いる移動素子または移動体の本軌跡推定方法は、加速度計が供給する加速度値を受信するステップ;ジャイロが供給する角速度値を受信するステップ;角速度値を用いて少なくとも1つの角度位置値を推定するとともに、加速度値および1つ前に推定された角度位置値を用いて、移動素子または移動体の軌跡を定義する少なくとも2つのデカルト位置値を推定するために、供給された値を処理するステップを含む。本方法はさらに、軌跡に対する先験的な知識を強制した状態で推定された、軌跡の回転再調整モデルを反転することによって、回転パラメータを推定するステップ;推定された回転パラメータを用いて前記少なくとも1つの角度位置値に回転を適用することによって、推定されたこの値を遡及補正して、補正された少なくとも1つの角度位置値を供給するステップを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、一体的に接続された加速度計およびジャイロを備えるセンサアセンブリを備える移動素子または移動体の軌跡推定装置に関する。
素子の軌跡は、素子のデカルト位置Position_Cの連続的な集合である。
本発明は、とりわけ歩行者航法の枠組みにおけるこの軌跡または方角の推定に関する。この分野は、全体的に建物内部での航法および位置特定の分野を対象とした少なくとも1つの国際会議(International Conference on Indoor Positionning and Indoor Navigation(屋内測位および屋内航法に関する国際会議)−IPIN、IEEE Xploreで公開)が開催されたことで、まさに発展段階にある。
本発明は、2つの計測方式、すなわち加速度計およびジャイロ(AG)を用いる背景にある。
北方向を算出できる外部装置または地球磁場を計測するための磁力計がなければ、基準座標系を、地上座標系内の固定座標系である英語の「North Frame」を指す北座標系にすることはできない。この座標系は、あらゆる動きをしている間(歩行中または走行中)に使用される。これを基準座標系と考え、方角(角度位置)および位置(デカルト位置)は、この座標系に対して計測される。
北座標系は、座標系の原点ONFならびに地球上の座標系軸、つまり東方向軸、北方向軸および上へ向かう垂直線と一致する軸(xNF,yNF,zNF)によって定義される。座標系の原点ONFは、動きが始まる場所またはその他のあらゆる場所に相当することができる。
したがって、この部分では、垂直軸周りの一定の回転によって北座標系に関連付けられる航法座標系NFについて言及する。以下の説明分では、航法座標系NFを基準座標系として使用し、この航法座標系NF内の所与の計測値は、冪数nを有する。
センサアセンブリECが追跡する軌跡は、航法座標系NFで3次元または3Dの固有加速度a を二重積分することで復元できる。
センサに接続された座標系を座標系BFとする。これ以降では、この座標系内で表現されるベクトルは、冪数bを有する。加速度計の計測値は、座標系BF内で与えられ、重力(または重さ)は、固有加速度a の上に付け加えられる。
そのため、二重積分を実施する前に、座標系NF内で計測値を表現し、重力を補償する必要がある。
座標系NFから座標系BFへの移行を実施するためには、移行用の式が必要である。この式は、センサの方角がわかっていれば得ることができる。AGの場合、この方角は、ジャイロの計測値を積分することで得られる。しかしながら、この積分はドリフトを生じ、本発明ではこのドリフトを制限することを提供する。
文献では、方角のドリフトは、一般に、座標系NFに対するローカル座標系BFの方角の誤差として表現される。そのため、推定された方角の誤差またはドリフトによって、ローカル座標系BFのデータが、航法座標系NFの方にではなくドリフトの影響を受けたもう1つの航法座標系NF’の方に変わると考えることができ、このもう1つの航法座標系については以下の説明文で定義する。
ドリフトの影響を受けた座標系NF’は、航法座標系または地上座標系NFに関連付けられた固定グローバル座標系に対する方角によって定義される。NFに対するこのNF’の方角は、ジャイロの値を積分して推定された方角のドリフトに関連している。したがって、座標系NFに対する座標系NF’の方角は、時間が経過するにつれてゆっくりとずれていく。この座標系NF’内で与えられる計測値は、冪数n’を有する。
座標系NF’内の座標系NFの方角を4元数qn’nと表し、座標系BF内の座標系NFの方角を4元数qbnと表し、座標系BF内の座標系NF’の方角を4元数qbn’と表すとすると、次式のように書くことができる。
記号
は、4元数に係る積の記号である。
従来の手法では、加速度計およびジャイロを用いて計測した慣性データを基に、ユーザの踝の軌跡を推定することができる。
この場合、(踝の高さで)、歩行サイクルを2段階に分けることができる。足が移動する間の浮き段階(英語の「SWing phase(揺れ段階)」を指すSWと呼ぶ)、および足が地面に着いている間の段階または踏み段階(英語の「STance phase(立ち段階)」を指すSTと呼ぶ)である。一歩は、このSTおよびSWの2段階を連続して行うことで成り立っており、歩行は、歩の連続を特徴とする。
検出したK番目の歩に対する段階SWの時間区間を[t 、t ]と称する。加速度の二重積分により生じるデカルト位置のドリフトを制限するため、この加速度は、足が移動する段階SWの間のみ積分されるのに対し、速度は、ST段階の間ゼロにされる。この調整には、ユーザの足が動いているかどうかを判断するために、2段階を正確に検出する必要がある。
歩行者の踝の速度は、一歩ずつ計算されることができるのに対し(検出ステップの実行後)、方角または角度位置Position_Aは、方程式
のように、角速度の計測値ωb(l)=[ωb(l) ωb(l) ωb(l) を基に計算された(ローカル座標系BF内のグローバル座標系NFの方角を定義する)4元数q(l) bnおよび1つ前の方角の4元数q(l−1) bnを用いて、時間指数lごとに算出される。
ローカル座標系BF内の方角が算出されると、加速度計の計測値は、an(l)=R(l) nbb(l)の関係により、グローバル座標系NF内で回転することによって単純に変わり、式中R(l) nbは、4元数q(l) nbに係る回転行列であり、以下のように定義される。
4元数qnbはqbnの共役複素数であり、行列RbnはRnbの逆変換行列である。
座標系NF内の加速度計の計測値aが計算されたとき、重力は、固有加速度を計算するために補償されなければならない:a =a+g
実際、角度位置の4元数q(l) bnは、ジャイロGの計測値にドリフトおよびノイズがあるために、この角度位置の「実際の」値に対してドリフトする。このほか、
の関係により得られた角度位置の4元数q(l) bnは、初期条件の知識を必要とする。したがって、固有加速度は、方角を得るためにジャイロ値を積分することで起こるドリフトが原因で損なわれる。
加速度計の計測値、またこれによって固有加速度a さえも、ノイズによって変化し、時には、オフセット(decalage)または英語の「offset(オフセット)」によっても変化する。
固有加速度が「完璧な」角度位置の4元数q(l) bnを用いて計算されるとしても、このオフセットおよびこのノイズの二重積分によって、推定位置にも速度にも誤差が生じる。
このほか、4元数q(l) bnのドリフトが原因で、グローバル座標系NF内ではなく座標系NF’にいるために、補償される重力場はg=[00−1]に等しくはならない。
建物内、すなわち内部または英語の「indoor(屋内)」における航法および位置特定という論題は、文献にみられる従来の課題である。2010年、屋内の航法および測位に全体的に特化した会議が開催された(「International Conference on Indoor Positioning and Indoor Navigation(屋内測位および屋内航法に関する国際会議」を指すIPIN、IEEE主催)。発表された論文のうちの9件は、足に装着した運動捕捉装置を用いた歩行者航法、または英語の「foot mounted pedestrian navigation(足に装着した歩行者航法)」に焦点を当てたものである。以下に、この発表内容およびその他の発表内容の概要を記載する。
第1の論文は、2010年チューリッヒで開催されたIPIN会議で、Michael Angermann、Patrick Robertson、Thomas Kemptner、およびMohammed Khiderが発表した、「A High Precision Reference Data Set for Pedestrian Navigation using Foot−Mounted Inertial Sensors(足に装着した慣性センサを用いた歩行者航法用の高精度の基準データ一覧)」であり、この論文では、基準光学系および足に装着した慣性計測装置に基づくデータ取得方法を紹介しており、軌跡を推定する課題は取り上げられていない。
第2の論文は、2010年チューリッヒで開催されたIPIN会議で、Isaac Skog、John−Olof Nilsson、およびPeter Handelが発表した、「Evaluation of Zero−Velocity Detectors for Foot−Mounted Inertial navigation Systems(足に装着した慣性航法装置用のゼロ速度検出器の評価)」であり、この論文は、慣性航法装置を装備した足に対する速度ゼロの運動段階を検出する課題に関心を寄せたものである(「zero velocity detectors for a foot mounted inertial sensor based pedestrian navigation system(足に装着した慣性センサに基づく歩行者航法装置用のゼロ速度検出器)」)。ゼロ速度を検出する4つの技術が、位置誤差の基準と比較されている。計測値のオフセットおよびドリフトにより起こる位置のドリフト問題は、取り上げられていない。
第3の論文は、2010年チューリッヒで開催されたIPIN会議で、Jasper Jahn、Jochen Seitz、Lucila Patino−Studencka、Ulrich Batzer、およびJavier Gutierrez Boronatが発表した、「Comparison and Evaluation of Acceleration Based Step Length Estimators for Handheld Devices(ハンドヘルド機器用の加速度に基づく歩長推定器の比較および評価)」であり、この論文では、加速度計の計測値から歩行者の歩長を推定する複数の技術が比較されており、ドリフトおよび再調整の問題は取り上げられていない。
第4の論文は、2010年チューリッヒで開催されたIPIN会議で、Nadir CastanedaおよびSylvie Lamy−Perbalが発表した、「An improved shoe−mounted inertial navigation System(靴に装着した改良型慣性航法装置)」であり、この論文では、ユーザの靴に装着した慣性センサを使用する、改良した歩行者追跡装置が提案されている。この装置には、ファジィ論理に基づいて踏み段階または「STance phase(立ち段階)」を検出する方法が実装される。間接カルマンフィルタIKFが搭載される(状態は直接推定されず、第5の論文に記載されているように、状態の誤差が推定される。第5の論文は、2009年2月10〜12日、ニュージーランドのウェリントンで開催された第4回Autonomous Robots and Agentsに関する国際会議で、Young Soo Suh、Sangkyung Parkが発表した、「Pedestrian Inertial Navigation with Gait Phase Detection Assisted Zero Velocity Updating(歩行段階検出により補助するゼロ速度更新を用いた歩行者慣性航法)」であり、間接カルマンフィルタIKFは、歩行者航法の枠組みで搭載され、この論文では、慣性/磁気センサおよび力センサが使用され、両センサは、靴先および靴底にそれぞれ設置される)。この慣性装置の構成は、明瞭に記載されておらず、カルマンフィルタが搭載されている。
第6の論文は、2010年チューリッヒで開催されたIPIN会議で、Ulrich Walder、Thomas Bernoulli、Gerald Glanzer、およびThomas Wie Bfleckerが発表した、「Context−Adaptive Algorithms to Improve Indoor Positioning with Inertial Sensors(慣性センサを用いた屋内測位を改善する状況適応アルゴリズム)」であり、この論文では、建物内部で歩行者を誘導するための(体に装着した)慣性装置の測位は、加速度の二重積分のみを導入した場合、精度が低いことが確認されている。2つの改善策が、ゼロ速度段階の検出および軌跡を再調整するまたはドリフトを低減するための地図の使用に対して、それぞれ提供されている。
第7の論文は、2010年チューリッヒで開催されたIPIN会議で、C.Ascher、C.Kessler、M.Wankerl、G.F.Trommerが発表した、「Dual IMU Indoor Navigation with Particle Filter based Map−Matching on a Smartphone(粒子フィルタベースの地図マッチングをスマートフォンで行う二重IMU屋内航法)」であり、この論文では、スマートフォン(telephone intelligent)または英語の「smartphone」に搭載された地図上で再調整する建物内部での航法について記載されている。低価格の慣性計測装置2つ、電子コンパスおよび高度計が使用されている。情報を統一するため、粒子フィルタが設置されている。ゼロ速度段階の検出器が設置されている。位置特定および地図構築を同時に行うアルゴリズム(SLAM algorithm−Simultaneous Localisation And Mapping(SLAM アルゴリズム−同時の位置特定とマッピング))が、局地的であっても利用され、地図を構築できるセンサは、使用できないことがある。
第8の論文は、2010年チューリッヒで開催されたIPIN会議で、John−Olof Nilsson、Isaac Skog、およびPeter Handelが発表した、「Design choices,filter parameter tuning,and calibration of zero−velocity update aided inertial navigation Systems for pedestrian navigation(デザイン選択、フィルタパラメータのチューニング、およびゼロ速度更新キャリブレーションを利用する歩行者航法用の慣性航法装置)」であり、この論文は、ゼロ速度段階を検出して慣性航法装置の構想問題を取り扱っている(「Zero velocity update(ゼロ速度更新)」を指すZUPT)。この装置では、拡張カルマンフィルタ(EKF)およびZUPTの検出が使用される。筆者らは、構想の選択(センサの設置、仕様書)およびカルマンフィルタ用に調整するパラメータに関心を寄せている。位置の平均誤差に関する結果は、文献で通常みられる結果と比較して良好な結果であることを示している。
第9の論文は、2010年チューリッヒで開催されたIPIN会議で、Antonio R.Jimenez、Fernando Seco、J.Carlos PrietoおよびJorge Guevaraが発表した、「Pedestrian Indoor Navigation by aiding a Foot−mounted IMU with RFID Signal Strength Measurements(RFID信号強度測定で足に装着したIMUを補助する歩行者屋内航法)」であり、この論文では、歩行者の足に装着した慣性計測装置およびRFIDタグが使用される。ゼロ速度段階の検出が利用され、位置誤差、速度、姿勢または角度位置を補償するのに逆問題解析カルマンフィルタが導入される。導入される技術は、様々なタイプの動き(横、後ろ、歩行、走行)に有効であり、歩行ラインを外れたものを較正する段階も、環境内で無線信号を緩和する必要もない。進行方向のドリフトは、磁力計を使用することで低減される。
第10の論文は、2010年チューリッヒで開催されたIPIN会議で、Peter Stromback、Jouni Rantakokko、およびErika Emilssonが発表した、「On the use of foot−mounted INS,UWB−ranging and opportunistic cooperation in high−accuracy indoor positioning Systems(足に取り付けたINS、UWB帯域および適応協調の高精度屋内測位装置における使用に関して)」であり、この論文では、位置誤差を低減するように慣性航法装置と超広帯域無線(IR−UWB)を組み合わせている。そのため、位置特定に使用される装置は、加速度計およびジャイロを備える単一の装置よりも、部品が豊富で複雑である。
第11の論文は、2010年チューリッヒで開催されたIPIN会議で、Alberto Croci、Mattia De Agostino、およびAmbrogio Manzinoが発表した、「A GPS/INS−based architecture for rescue team monitoring(救助隊が監視するためのGPS/INSベースのアーキテクチャ)」であり、この論文では、衛星と慣性航法装置を組み合わせた混合航法装置の導入について述べられている。慣性装置は、歩数をカウントし、一歩の継続時間を計測するために使用され、磁力計およびジャイロは、変位方向を推定するのに使用される。GPSデータは、データが十分に信頼できるものである場合に、(位置の)偏りを補正するのに使用される。
2010年チューリッヒで開催されたIPIN会議で、AufderheideおよびWerner Krybusが発表した、第12の論文「Towards Real−Time Camera Egomotion Estimation and Three−Dimensional Scene Acquisition from Monocular Image Streams(リアルタイムカメラによる自己運動推定および単眼の画像ストリームからの3次元シーンの取得に向けて)」のように、他の論文では、固有加速度の二重積分によって生じるドリフトを補償するための視覚装置、あるいは、2010年チューリッヒで開催されたIPIN会議で、Jorg BlankenbachおよびAbdelmoumen Norrdineが発表した第13の論文「Position Estimation Using Artificial Generated Magnetic Fields(人工的に生成した磁場を用いる位置推定)」に記載されているように、代替として外部磁場を用いた装置が使用されている。
上記のこれらの13の論文を要約すると、慣性航法装置(地図、GPS、UWBを含む)に補足する装置を使用して位置のドリフトを補償するか、カルマンフィルタ(IKF、EKF)を導入するか、磁力計が供給する計測値を明瞭な形で利用するかのいずれかである。
仏国特許第2918745号明細書では、人物の航法補助装置であって、この人物の行程を予測した場所のデジタル地図を記憶している少なくとも1つの計算機、マンマシンインターフェース、この人物が保持しこの人物の動きに関する情報を出力するセンサアセンブリを備える装置が提供されている。センサアセンブリは、例えば慣性航法装置を備える。ユーザが保持するセンサは、例えば加速度計、磁力計、ジャイロ、および気圧計である。行路の計算は、例えば達成した行程中で識別した中間目標物に応じて更新され、これらの目標物は、デジタル地図上にマークされる。この場合、中間目標物に対するドリフトが再調整される。本発明の装置は、場所の地図を必要としない。特定した中間経過点に対する「手動の再調整」も必要ない。
米国特許第20070018890号明細書では、屋内外での航法装置が提供されている。携帯型バージョン(歩行者航法)では、複数のセンサ、GPS、万歩計が供給する情報および/また2つの計測軸を有する加速度計を基に作成された情報、およびデジタルコンパスが統合される。センサは、同伴する犬の背に設置される。屋内の位置特定は、WiFiネットワークが存在するために多くの環境ですでに利用可能になっている無線接続を利用して行われる。統合は、デンプスター・シェーファー理論の枠組みで行われる。この装置にジャイロは使用されない。
欧州特許第1488197号明細書では、GPS装置と推定航法装置または英語の「Dead Reckoning Unit(デッドレコニング装置)」が組み合わされ、この航法装置は、視覚障害者を対象としている。提供されている実施形態では、この装置は、撮像用のデジタルカメラを内蔵している。周辺環境のデジタル地図も利用されている。推定航法装置またはDead Reckoning Unitを指すDRUは、加速度計、ジャイロおよびマイクロコントローラを内蔵している。この装置は、GPS信号を喪失した際、またはGPSによって得た位置特定の精度を向上させるために、中継点を取る。DRUによって、進行した距離および方向変化を推定することができ、GPS信号を喪失した場合でもこれらの情報を1つのデジタル地図に統合する。ユーザの位置を特定することが可能になる。距離は、実行された歩数および平均歩長から推定される。ユーザの相対方向は、ジャイロスコープを用いて推定される。なぜなら、ジャイロスコープは、磁気擾乱の影響を受けず、正確だからである。筆者らは、進行距離および方向の相対的変化を推定できるその他のセンサを利用してよいこと、および筆者らの装置は、加速度計および磁力計の使用に限定されないことを示唆している。ジャイロスコープの出力値は、積分されて角度を与えられ、この角度は、4ビットで示す例として符号化され、これによって可能性のある16種類の値になり、分解能は22.5°になる。ジャイロの積分により生じるドリフトの問題は、おそらく高精度のジャイロスコープを搭載した装置を使用しているという理由で取り扱われていない。
米国特許第6323807号明細書には、「受動」センサを備える内部または屋内用航法装置が紹介されている。第1の統計モデルは、既知の場所で行われた計測を基に構築されている。第2の統計モデルは、未知の箇所での計測を基に得られたものである。計算機は、未知のデカルト位置が実際に既知の位置に対応するように、確率を算出する。センサは、3軸加速度計、3軸磁力計、光度検出器、および温度センサを備えている。低分解能のカメラ、湿度センサ、傾斜を測定するジャイロスコープ、ガス検出器、高度計を追加することも可能である。この装置は、特徴を引き出すことによる学習段階を必要とする。その後、分類装置が続いて使用される。
第14の論文は、2004年のIEEE Transactions on Biomedical Engineering第51巻8号の第1434〜1443頁に、Arash Salarian、Heike Russmann、Francois J.G.Vingerhoets、Catherine Dehollain、Yves Blanc、Pierre R.Burkhard、およびKamiar Aminianの名で掲載された、「Gait Assessment in Parkinson’s Disease:Toward an Ambulatory System for Long−Term Monitoring(パーキンソン病患者の歩行評価:長期モニタリングのための歩行装置に向けて)」であり、この論文では、とりわけ、パーキンソン病患者を対象に、ジャイロスコープを用いて人体の特定部分の回転速度を計測する装置が開示されている。ジャイロ測定値にみられるドリフトの問題は、あらゆる他の処理に先立ってハイパスフィルタリングを施すことで処理される。本発明では、このようなハイパスフィルタリングによる前処理段階は必要ない。さらに、本発明では、加速度計を使用するが、これについてはこの論文に記載されていない。
第15の論文は、2006年7月のIEEE Transactions On Biomedical Engineering第53巻7号の第1385〜1393頁に、Hooman Dejnabadi、Brigitte M.Jolies、Emilio Casanova、Pascal Fua、Kamiar Aminianの名で掲載された、「Estimation and Visualization of Sagittal Kinematics of Lower Limbs Orientation Using Body−Fixed Sensors(身体装着センサを用いた下肢位置の矢状運動の推定および可視化)」であり、この論文では、脚が向かう方向を推定するのに使用される、計測軸を2つ有するジャイロスコープおよび加速度計が開示されている(センサは、脛に固定される)。これらのセンサが出力するデータの統合に、歩行モデルおよび生体力学的な強制を利用する。データの処理方式は、本発明の処理方式とは全く異なるものである。実際、提供されている手法では、ユーザの脛にセンサを正確に位置決めする必要があり、これは本発明とは異なる。著者らは、ジャイロ計測値に存在する偏りを計算に入れている。脚が固定されているときの脛の水平に対する角度は、2軸加速度計が供給する計測値から直接得られる。脛の高度で入手可能な計測値から、踝の高度で計測されるはずの計測値が計算される。ジャイロスコープが供給する測定値を積分することで角度の計算に生じる角度の偏りの推定には、二次バターワースフィルタを介したローパスフィルタリングが実施され、このフィルタは、この角度を正確に把握していない瞬間に積分して得られた角度に適用される。次に、キュービックスプライン補間または「piecewise cubic hermite interpolation(区分的キュービックエルミート補間)」を既知の瞬間に適用して、単調性というこの補間の特性を維持したまま、超過することも振動することもなく角度のドリフトの推定値を見いだす。推定された角度のドリフトは、その後、積分によって得られた角度から差し引かれ、ドリフトのない角度の推定値を得る。
第16の論文は、1999年のMedical Engineering & Physics第21巻の第87〜94頁に、Kaiyu TongおよびMalcolm H.Granatの名で掲載された「A practical gait analysis System using gyroscopes(ジャイロスコープを用いた実用歩行分析装置)」であり、この論文では、ジャイロを使用した歩行分析を取り扱っている。ユーザの脛には、踝の近傍に単軸ジャイロが設置される。脛の傾斜度は、ジャイロスコープが供給する計測値を積分することで得られる。ジャイロの初期の偏りは、ユーザが休止している際に、ジャイロが5秒の時間枠で出力する信号の平均値を計算して得られる。歩の特定の瞬間、すなわち踏み段階の中間または英語の「mid−stance」段階の、脚部分の特定の方角に関する仮説によって、角度をゼロに戻すことができ、これによって歩の最後に角度のドリフトをなくすことができる。試験されたもう1つの方法は、脛の傾斜信号にハイパスフィルタリングを適用して、ドリフトを制限し、オフセットをなくすという方法である。この論文は、角度の推定に軸を置いており、軌跡の推定ではない。そのため、角度のドリフトの補正には、軌跡に対するドリフトが考慮されていない。
第17の論文は、2003年Medical Engineering & Physics第25巻の第21〜28頁に、P.H.Veltink、P.Slycke、J.Hemssems、R.Buschman、G.Bultstra、およびH.Hermensの名で掲載された、「Three dimensional inertial sensing of foot movements for automatic tuning of a two−channel implantable drop−foot stimulator(2管を埋め込む下垂足刺激器具を自動的に調整するための足運動の3次元慣性感知)」であり、この論文では、ペースメーカーを導入するための足の3次元運動に関心を寄せている。足のデカルト位置および角度位置の方角は、3軸加速度計および3軸磁力計の計測値から推定される。ジャイロが供給する計測値は、方角を算出するために積分され、位置は、慣性座標系に戻された加速度を二重積分することで得られる。これらの積分段階は、間違って認識されたオフセットおよび間違って推定された利得が原因で、方角および位置の推定に対して誤った結果を招きかねないことが開示されている。また、人間の歩行には、最初と最後に特定の条件、例えば地面に平らに足を置く、歩の最初と最後を同じ垂直位置にするなどの条件を計算に入れることができることも記載されている。さらに、歩の時間に対する積分時間は限られている。3次元での足の位置および方角を推定するために提供されている手法は、人物が動かない静的段階で、足に装着したセンサの方角を最初に算出する、という方法である。これによって、センサの座標系内の重力場を測定できる。歩検出アルゴリズムによって、歩の最初と最後を定義することができる。一歩終わる度に、角速度の計測値が積分され、ドリフトは、歩の最初と最後の角度に対する条件を使用して補償される。時間に応じて得られた方角は、その後、慣性座標系内の加速度を表現するのに使用される。次に重力場が差し引かれ、固有加速度が供給される。この固有加速度は、位置を算出するために2度積分され、歩の最初と最後に対する条件は、位置のドリフトをなくすために利用される。第17の論文の図1に示されている、ドリフトを補正するこの手法は、本発明とは全く異なるものである。
第18の論文は、2007年に開催されたIEEE International Conference on Robotics and Automation(ロボットと自動化に関する国際会議)で、Yun Xiaoping、E.R.Bachmann、H.Moore、およびJ.Calusdianが発表した「Self−contained Position Tracking of Human Movement Using Small Inertial/Magnetic Sensor Modules(小型の慣性/磁気センサモジュールを用いた人の動きの自己完結型位置追跡)」であり、この論文では、特定のインフラストラクチャを必要としない人用航法装置が紹介されている。姿勢の追跡は、移動中の人の四肢に装着した慣性/磁気センサアンサンブルを介して得られる。検討されているセンサモジュールは、3つのジャイロ、3つの加速度計、および3つの磁力計を備えている(これらのセンサは、3軸であり、3軸それぞれが直角に装着される)。筆者らは、加速度計によって生じるドリフトについて以下のように記載している:歩行の特性(すなわちゼロ速度段階)を利用して、加速度計が出力する計測値を補正する。移動座標系から固定座標系への変更は、センサモジュールが直接供給する(4元数の形式で与えられる)姿勢を使用して行われ、センサモジュールは、カルマンフィルタを搭載している。本文には、この方角を計算するのに使用されるセンサに関する正確な情報がない。
第19の論文は、2002年Journal of Biomechanics、第35巻5号の第689〜699頁に、K.Aminian、B.Najafia、C.Bulab、P.−F.LeyvrazcおよびPh.Robertの名で掲載された、「Spatio−temporal parameters of gait measured by an ambulatory System using miniature gyroscopes(小型ジャイロスコープを用いた歩行装置によって計測した歩行の時空間パラメータ)」であり、この論文には、歩行の時空間パラメータを推定するためのデータ取得装置が記載されている。このようにするために、筆者らは、下肢の高度での角速度計測を利用している。計測装置は、妥当性検証のためにジャイロおよび力センサを利用する。パラメータの推定は、ウェーブレット変換を介して行われる。そのため、これは、本発明で提供しているものとは極めてかけ離れた航法装置である。さらに、筆者らは、前処理したデータをウェーブレット変換によって処理するため、ジャイロのドリフトは取り扱っていない。
仏国特許第2918745号明細書 米国特許第20070018890号明細書 欧州特許第1488197号明細書 米国特許第6323807号明細書
Michael Angermann、Patrick Robertson、Thomas Kemptner、Mohammed Khiderによる「A High Precision Reference Data Set for Pedestrian Navigation using Foot−Mounted Inertial Sensors」 Isaac Skog、John−Olof Nilsson、Peter Handelによる「Evaluation of Zero−Velocity Detectors for Foot−Mounted Inertial navigation Systems」 Jasper Jahn、Jochen Seitz、Lucila Patino−Studencka、Ulrich Batzer、Javier Gutierrez Boronatによる「Comparison and Evaluation of Acceleration Based Step Length Estimators for Handheld Devices」 Nadir CastanedaおよびSylvie Lamy−Perbalによる「An improved shoe−mounted inertial navigation System」 Young Soo Suh、Sangkyung Parkによる「Pedestrian Inertial Navigation with Gait Phase Detection Assisted Zero Velocity Updating」 Ulrich Walder、Thomas Bernoulli、Gerald Glanzer、Thomas Wie Bfleckerによる「Context−Adaptive Algorithms to Improve Indoor Positioning with Inertial Sensors」 C.Ascher、C.Kessler、M.Wankerl、G.F.Trommerによる「Dual IMU Indoor Navigation with Particle Filter based Map−Matching on a Smartphone」 John−Olof Nilsson、Isaac Skog、Peter Handelによる「Design choices,filter parameter tuning,and calibration of zero−velocity update aided inertial navigation Systems for pedestrian navigation」 Antonio R.Jimenez、Fernando Seco、J.Carlos Prieto、Jorge Guevaraによる「Pedestrian Indoor Navigation by aiding a Foot−mounted IMU with RFID Signal Strength Measurements」 Peter Stromback、Jouni Rantakokko、Erika Emilssonによる「On the use of foot−mounted INS,UWB−ranging and opportunistic cooperation in high−accuracy indoor positioning Systems」 Alberto Croci、Mattia De Agostino、Ambrogio Manzinoによる「A GPS/INS−based architecture for rescue team monitoring」 Aufderheide、Werner Krybusによる「Towards Real−Time Camera Egomotion Estimation and Three−Dimensional Scene Acquisition from Monocular Image Streams」 Jorg Blankenbach、Abdelmoumen Norrdineによる「Position Estimation Using Artificial Generated Magnetic Fields」 Arash Salarian、Heike Russmann、Francois J.G.Vingerhoets、Catherine Dehollain、Yves Blanc、Pierre R.Burkhard、Kamiar Aminianによる「Gait Assessment in Parkinson’s Disease:Toward an Ambulatory System for Long−Term Monitoring」IEEE Transactions, Biomedical Engineering,Vol.51(8),pp.1434−1443,2004 Hooman Dejnabadi、Brigitte M.Jolies、Emilio Casanova、Pascal Fua、Kamiar Aminianによる「Estimation and Visualization of Sagittal Kinematics of Lower Limbs Orientation Using Body−Fixed Sensors」IEEE Transactions On Biomedical Engineering,Vol.53(7),pp.1385−1393,2006年7月 Kaiyu Tong、Malcolm H.Granatによる「A practical gait analysis System using gyroscopes」Medical Engineering & Physics, Vol21,p87−94,1999 P.H.Veltink、P.Slycke、J.Hemssems、R.Buschman、G.Bultstra、H.Hermensによる「Three dimensional inertial sensing of foot movements for automatic tuning of a two−channel implantable drop−foot stimulator」Medical Engineering & Physics,Vol.25,p21−28,2003 Yun Xiaoping、E.R.Bachmann、H.Moore、J.Calusdianによる「Self−contained Position Tracking of Human Movement Using Small Inertial/Magnetic Sensor Modules」 K.Aminian、B.Najafia、C.Bulab、P.−F.Leyvrazc、Ph.Robertによる「Spatio−temporal parameters of gait measured by anambulatory System using miniature gyroscopes」Journal of Biomechanics,Vol.35(5),pp.689−699,2002
これらの様々な装置は、精度が限られ、コストが高いものである。軌跡に関する情報を計算に入れて、方角のドリフトの問題を総合的に解決する方法は提供されていない。本発明のセンサよりも多くのセンサを必要とすることが多い。
本発明の一態様によれば、移動素子または移動体の軌跡推定装置であって、一体的に接続された加速度計およびジャイロを備えるセンサアセンブリを備える装置が提供される。本装置は、時間区間の複数の連続する瞬間のうちの少なくとも1つの瞬間にジャイロの測定値を基に得られた角度位置、前記連続する瞬間のうちの少なくとも2つの瞬間の加速度計のデカルト位置および前記時間区間中の加速度計の軌跡を表す所定情報を基に得られた角度位置、ならびに前記所定情報と回転後に得られた軌跡に関するその同等情報との間の隔たりを最小にするように適応された回転を基に得られた角度位置、を遡及補正する手段を備える。
所定情報は、軌跡の方角に関するものとすることができる。この方角は、推定された軌跡を基に計算されることができる。例えば、所定情報が、北(または歩行の進行方向)に対して歩が向かう方角である場合、軌跡に関するその同等情報は、例えば南北方向と、歩の軌跡の最初の点と最後の点を結ぶベクトルの水平面からの突起との間の角度を測って計算される。
このような装置によって、得られた軌跡を基にジャイロの計測値を積分して推定された角度に働きかけることで、ドリフトを補償することができる。
これによって、総合的にドリフトの問題を管理することができる。
さらに、本発明の目的は、磁力計から出力される計測データを使用せずに、軌跡の補正値を得ることである。補正は、加速度計およびジャイロから出る計測値のみに基づくものである。
本発明では、移動座標系の姿勢は、ジャイロ測定値の数値を積分して得られ、ドリフトは、加速度計測値に対して補償されるのではなく、軌跡に対する仮説、例えば水平面での歩行者の移動などを計算に入れて推定された姿勢に対して補償される。
時間区間は、足の浮き段階に相当するものとすることができる。
一実施形態では、本装置は、さらに、
− 加速度計が出力した第1の計測値およびジャイロが出力した第2の計測値を、前記時間区間の前記複数の連続する瞬間に、センサアセンブリに関連付けられた移動座標系内に記憶する手段;
− 前記連続する瞬間に、前記第2の計測値を基に、地上座標系に関連付けられた固定グローバル座標系軸に沿って回転する、基準位置に対する回転角で定義されるジャイロの前記角度位置を算出する第1の算出手段;および
− 前記連続する瞬間に、前記第1の計測値および前記第1の算出手段が供給した前記角度位置を基に、前記固定グローバル座標系内での加速度計の前記デカルト位置を算出する第2の算出手段
を備える。
このようにして、軌跡を得ることができ、位置のドリフトを補正することができる。
さらに詳細には、本発明の装置は、
− データの計測値を出力できる加速度計、角速度の計測値を出力できるジャイロ、
− 時間区間の複数の連続する瞬間のうちの少なくとも2つの瞬間に、ジャイロが計測した角速度を基に角度位置を推定する第1の推定手段、
− 前記連続する瞬間の少なくとも2つの瞬間に、加速度計のデカルト位置を含む移動素子または移動体の軌跡を、この加速度計の測定値を基に、また1つ前に推定された角度を基に推定する第2の推定手段、および
− 推定対象の軌跡を表す所定情報と、1つ前に推定された軌跡の回転後に反れて得られた軌跡に関するその同等情報との間の隔たりを最小にするように適応された回転を推定する第3の推定手段、
− 第3の推定手段が推定した回転結果を基に、第1の推定手段が推定した前記少なくとも2つの瞬間の角度位置を遡及補正する手段、
− 前記連続する瞬間の少なくとも2つの瞬間に加速度計の補正後のデカルト位置を含む移動素子または移動体の補正後の軌跡を、この加速度計の測定値を基に、また補正後の角度位置を基に推定する第4の推定手段
を使用して、移動素子または移動体の軌跡を推定することができる。
一実施形態によれば、前記補正手段は、前記角度位置を繰り返し補正するように適応される。
このようにして、精度が向上する。
一実施形態では、加速度計の軌跡を表す前記所定情報は、前記時間区間の前記連続する瞬間のうちの第1の瞬間とこれとは異なる第2の瞬間との間に、加速度計が示すほぼ平坦な軌跡を含む。
このようにして、とりわけ人間または動物またはロボットの動きに共通してみられる特徴を計算に入れ、これによって精度が向上する。
例えば歩行中の踝の動きは、ほぼ平坦である。
一実施形態では、軌跡平面の方角は、垂直方向または北と比較して認識される。
このようにして、精度が向上する。
一実施形態によれば、前記第1の瞬間と第2の瞬間との間の軌跡は、既知の進行方向および/または既知の傾斜を含む。
このようにして、ユーザがいる場所の傾斜または移動する進行方向(例えば廊下を移動する際)に関して記憶された情報を計算に入れることができ、この情報に対する角度位置は、規則的に同じ値に戻る。
一実施形態では、前記第1の瞬間および第2の瞬間は、前記時間区間の境界点である。
したがって、周期的な動きの場合、時間区間は、一周期または周期の一部に相当する(例えば、歩行の場合、時間区間は、足の速度がゼロである2つの連続する瞬間を分離する段階に相当する)。
その上、時間区間が、歩行の場合ように、動いていない2段階(または歩行の場合、英語の「MidStance(中間姿勢)」)の間に挟まれた運動段階に相当する場合、平坦運動の仮説は、歩の最中のあらゆる動きに関わる。
一実施形態によれば、加速度計の軌跡を表す前記所定情報は、記憶された可能性のあるデカルト位置を含む。
このようにして、軌跡の回転の計算には、可能性のあるこれらの通過点が計算に入れられる。
一実施形態では、前記遡及補正手段は、前記複数の連続する瞬間の全体または一部に対して、所定の方法で補正を分配するように適応される。例えば、補正は、線形的であり、さらには均等分される。
したがって、補正は、どの瞬間でも同じわけではなく、ドリフトが時間の経過により変化する可能性を計算に入れることができる。
例えば、前記補正手段は、前記複数の連続する瞬間の全体または一部に対して、補正値を線形的に増大させるように適応される。
補正値を線形的に分配することによって、補正を施す必要のある瞬間に先験的原理をなくし、この補正値は時間が経つにつれて増大するという事実を計算に入れることができ、これは、ジャイロに偏りがある際の事例である。
一実施形態では、本装置は、ユーザ、移動端末、または陸上、航空もしくは海上の交通手段に固定されるように適応される。
ユーザは、生きているもの(人間または動物)、または人工物とすることができる。
したがって、本装置を固定する場所の軌跡を推定することができる。
一実施形態によれば、本装置は、ユーザの踝近傍に固定される手段を備える。
本発明のもう1つの態様によれば、移動素子または移動体の軌跡推定方法であって、
− 時間区間の複数の連続する瞬間のうちの少なくとも1つの瞬間に、ジャイロの測定値から得られる角度位置を推定するステップ、
− 前記連続する瞬間のうちの少なくとも1つの瞬間に、ジャイロに一体的に接続された加速度計のデカルト位置を、加速度計の計測値、および前記時間区間中の加速度計の軌跡を表す所定情報から推定するステップ、ならびに
− 前記所定情報と回転後に得られた軌跡に関するその同等情報との間の隔たりを最小にするように適応された回転を推定するステップ
からなる一連のステップの結果から、角度位置を遡及的に補正する方法も提供される。
このようにするために、本発明は、センサアセンブリを用いる移動素子または移動体の軌跡推定方法であって、このセンサアセンブリは、移動素子または移動体に固定され、一体的に接続された加速度計およびジャイロを有し、
− 加速度計が供給し、時間区間の複数の連続する瞬間のうちの少なくとも2つの瞬間に計測された加速度値を受信するステップ、
− ジャイロが供給し、この時間区間の前記複数の連続する瞬間のうちの少なくとも2つの瞬間に計測された角速度値を受信するステップ、
− 角速度値を用いて少なくとも1つの角度位置値を推定するとともに、加速度値および1つ前に推定された前記少なくとも1つの角度位置値を用いて、移動素子または移動体の軌跡を定義する少なくとも2つのデカルト位置値を推定するために、供給された値を処理するステップ
を含み、さらに、
− 軌跡に対する先験的な知識を強制した状態で推定された、軌跡の回転再調整モデルを反転することによって、回転パラメータを推定するステップであって、この先験的な知識は、この軌跡の所定パラメータで構成されるステップ、および
− 推定された回転パラメータを用いて前記少なくとも1つの角度位置値に回転を適用することによって、推定されたこの値を遡及補正して、補正された少なくとも1つの角度位置値を供給するステップ
を含む、方法を目的とする。
任意に、遡及補正ステップは、さらに、加速度値および補正された前記少なくとも1つの角度位置値を用いて、デカルト位置値を遡及補正することを含む。
同じく任意に、
− 加速度計が供給する加速度値およびジャイロが供給する角速度値は、センサアセンブリに関連付けられた移動座標系内で表現され、
− 供給された値を処理するステップでは、前記少なくとも1つの角度位置値の推定は、地上座標系に関連付けられた固定グローバル座標系軸に対する回転角パラメータの形式で表現され、前記デカルト位置値の推定は、この同じ固定グローバル座標系でデカルト座標系の形式で表現される。
同じく任意に、遡及補正ステップは、複数回繰り返して実現され、推定された前記少なくとも1つの角度位置値を繰り返し補正する。
同じく任意に、回転パラメータは、4元数のパラメータである。
同じく任意に、軌跡に対する先験的な知識には、軌跡を含有しているものと考えられる平面の、とりわけ垂直方向または北に対して角度をなす方角のパラメータが含まれる。
同じく任意に、軌跡に対する先験的な知識には、軌跡の一部をなしているものと考えられる少なくとも2点のデカルト座標系が含まれる。
同じく任意に、軌跡に対する先験的な知識には、軌跡の進行方向または傾斜についてのパラメータが含まれる。
同じく任意に、遡及補正ステップは、推定された回転パラメータを用いて行われる補正が、前記複数の連続する瞬間に対して全体的または部分的に、所定の方法で分配されるように構成される。
同じく任意に、遡及補正の所定の分配は、推定された回転パラメータを用いて計算された補正パラメータを、前記複数の連続する瞬間に対して全体的または部分的に、線形的に増大させるように定義される。
本発明は、通信ネットワークからダウンロードできるコンピュータプログラムおよび/またはコンピュータを介して再生可能な媒体に記録されたコンピュータプログラムおよび/またはプロセッサを介して実行可能なコンピュータプログラムであって、前記プログラムをコンピュータ上で実行する際に、本発明による軌跡推定方法のステップを実行するための命令を含むコンピュータプログラムも目的とする。
最後に、本発明は、移動素子または移動体の軌跡推定装置であって、
− 所与の時間区間の連続する瞬間に計測された加速度値を供給できる加速度計、
− この時間区間の連続する瞬間に計測された角速度を供給できる、加速度計と一体的に接続したジャイロ、ならびに
− 本発明による軌跡推定方法を実施するように構成された加速度計およびジャイロが供給する値の処理手段
を有する装置も目的とする。
任意に、このような軌跡推定装置は、ユーザ、例えばこのユーザの踝、携帯端末または陸上、航空もしくは海上の交通手段に、加速度計およびジャイロを一体的に固定する手段を有することができる。
本発明は、何ら限定的ではない例として記載し、添付の図面を用いて示したいくつかの実施形態を吟味することで、よりよく理解されるであろう。
本発明の一態様による装置の実施形態を示す図である。 歩行者の歩行に関連する例を示すグラフである。 歩行者の歩行に関連する例を示すグラフである。 固定されたグローバル座標系NFおよびローカル座標系BFを示す図である。 固定されたグローバル座標系NFおよびNF’内の軌跡を示す図である。 方角または角度位置の遡及補正値を示す図である。 ドリフトを補正せずに推定した軌跡を示す図である。 ドリフトを遡及補正するがそれぞれの歩が続く間に一定の角度補正を施して推定した軌跡を示す図である。 回帰補正および角度の線形的な遡及補正を行って推定した軌跡を示す図である。 図6bの軌跡の水平面への投影図であり、太字の実線曲線は、推定された往復路を表し、細字の実線曲線は、実際にできた軌跡を表す。 図6cの軌跡の水平面への投影図であり、太字の実線曲線は、推定された往復路を表し、細字の実線曲線は、実際にできた軌跡を表す。
図全体を通して、同じ符号を有する素子は、同等のものである。
本発明は、(歩の最初および最後を算出できる歩検出アルゴリズムを用いて)歩が検出されると、ジャイロの計測値を積分して方角の推定値を算出し、加速度計の計測値を慣性座標系に戻し、重力場を補償し、サンプリング時に毎回得られる固有加速度を2回積分して歩の継続時間に対して推定した軌跡を得ることを提供する。
歩に対する先験的な知識を使用して軌跡と組み合わせる、つまり、所定情報を表すこの軌跡の所定パラメータの形式で表現して、(所定情報と推定軌跡に対するその同等情報との間の隔たりを最小にする)方角の補正値を算出し、この補正値を最初の推定角度に適用する。
次に、別の時間に、加速度計が供給する計測値を再度使用し、これによって補正した軌跡を推定することができる。所定情報と軌跡に対するその同等情報との間の隔たりが閾値を超えた場合、角度を補正する推定サイクルをやり直した後、軌跡を再度推定する。
図1において、軌跡推定装置は、少なくとも1つの計測軸を有する加速度計Aおよび少なくとも1つの計測軸を有するジャイロGを一体的に接続して備えるセンサアセンブリECを有する。
本装置は、時間区間上のサンプリング瞬間に相当する複数の連続する瞬間の間に、前記連続する瞬間のうちの少なくとも2つの瞬間の加速度計Aのデカルト位置Position_C、および時間区間[t;t]の間の加速度計Aの軌跡を回転によって表す所定情報INF_PRED_TRAJを基に、ジャイロGの角度位置Position_Aを遡及補正するモジュールCORR_POS_Aを備え、軌跡に適用されるこの回転によって、このモジュールは、前記所定情報を最善の形で確認できる、すなわち前記所定情報INF_PRED_TRAJと回転後に得られた軌跡に対するその同等情報との間の隔たりを最小することができる。別の同等の言葉で言えば、所定情報(すなわちこの軌跡の所定パラメータの形式で表現された先験的な知識)に可能な限り最善の形で一致するように、加速度計Aの計測値を用いて得られた軌跡の回転再調整モデルを反転させて、この回転再調整の回転パラメータを見つけ出し、次にこれらの回転パラメータを使用して、前述の角度位置Position_Aを補正する。
時間区間は、第1の境界tおよびその後の第2の境界tによって範囲が定められる。時間区間[t;t]に対するサンプルには、lが1からNの間を変動するように添字を付してtと表記し、tはtに値し、tはtに値する。軌跡を、デカルト位置Position_Cの連続的な集合と定義する。
境界tおよびtは、足の速度がゼロである連続した2つの瞬間に相当することができ、足の速度がゼロである2つの瞬間の間の段階、または英語の「MidStance」の範囲を定める。
本装置は、このほか、前記時間区間のうちの前記連続する複数の瞬間に、センサアセンブリECに関連付けられた移動座標系BFに、加速度計Aが出力する計測パラメータaを記憶する記憶モジュールMEM_A、およびジャイロGが出力する第2の計測値ωを記憶する記憶モジュールMEM_Gを備える。
第1の算出モジュールDET_POS_Aが、第2の計測値ωを基に、前記連続する瞬間t,t,...tN−1,tに座標系NFから座標系BFへ移行できる回転を表す角度または4元数によって定義される、ジャイロGの角度位置Position_Aを算出する。
第2の算出モジュールDET_POS_Cが、第1の計測値aおよび第1の算出モジュールDET_POS_Aが供給する角度位置Position_Aを基に、ローカル座標系BFから座標系NFに移行できる座標系CRの変更モジュールによって実行された座標系変更の後に(なぜなら反復後は、後に明細書で説明するように、NF’がNFと混同する傾向にあるため)、前記連続する瞬間t,t,...tN−1,tに、固定グローバル座標系NFでの加速度計Aのデカルト位置Position_Cを算出する。
遡及補正モジュールCORR_POS_Aは、角度位置Position_Aを反復的に補正するように適応される。この補正は、角速度に適用されるか(すなわちジャイロGの計測値を積分する前)、角度に適用される(すなわちジャイロGの計測値を積分した後)ことができる。
遡及補正モジュールCORR_POS_Aは、このほか、前記連続する瞬間t,t,...tN−1,tのうちの少なくとも1つの瞬間に、デカルト位置Position_Cを補正するように適応される。
所定情報INF_PRED_TRAJは、前記時間区間[t;t]の前記連続する瞬間t,t,...tN−1,tのうちの、第1の瞬間とこれとは異なる第2の瞬間との間に加速度計が示すほぼ平坦な軌跡の情報を含むことができる。
軌跡の点が周囲に位置する平面の方角は、垂直線または北に対して認識できるものである。前記第1の瞬間と第2の瞬間との間の軌跡は、認識している進行方向および/または認識している傾斜を含むことができる。
第1の瞬間および第2の瞬間は、時間区間の境界とすることができる。
所定情報INF_PRED_TRAJは、記憶された潜在的なデカルト位置、つまり軌跡の一部をなすものとして考えられる点からなるデカルト座標系を含むことができる。
本装置は、ユーザ、移動型端末、または陸上、航空もしくは海上の交通手段に固定されるように適応させることができる。例えば、装置は、ユーザの踝近傍への固定手段を備えることができる。
本発明は、ジャイロおよび加速度計が供給する計測値から剛体の軌跡を推定する従来の手法と比較するに値するものであり、
− センサアセンブリECに関連付けられた座標系BFの基準座標系NFに対する方角を推定するために、ジャイロ計測値を積分するステップ;
− センサアセンブリECの座標系BFの加速度計測値を基準座標系NFに戻すステップ;
− 重力を補償して基準座標系内の剛体の固有加速度を得るステップ;および
− この加速度の時間で二重積分するステップ
の4ステップを含む。
計測値に存在する偏りを考慮すると、この手法では、長期的に正確な軌跡を供給できないことは明らかであることがわかる。また、軌跡のドリフト(derive)、または英語の「drift」の補正を試みる技術が知られている。
本発明の創意性は、軌跡(軌跡を、所与の2つの瞬間の間のデカルト位置の集合と定義する)に対する知識を基に回転を算出し、この回転が軌跡の方向を変えることで、軌跡に対する知識に見合うものになり、この回転を利用して方角または角度位置Position_Aを補正したのち、軌跡を再計算することができることから生じている。
補正は、所与の時間枠に適用されることに注意されたい。
このほか、補正の手法は、反復的なものであってよい。
図2aおよび図2bに示した歩行を例に挙げる。例えば、最初と最後の歩の高度は同じであるという運動に関する仮説を基に、軌跡に対する強制が果たされるようにして、適用する角度θの補正値を導き出す。ここでは、瞬間tの高度は瞬間tの高度に等しい。
この補正値Pos_A_Cは、定義する所定の方法で、例えば線形的に、サンプル数Nで除算して補正値を均等分割することによって、ジャイロ計測値を基に算出された姿勢または角度位置Position_Aに割り振られる。その後、軌跡は再計算される。
これ以降で、本特許出願で使用する座標系および使用するセンサモデルを定義する。
慣性計測装置または英語の「Inertial Measurement Units」を指すIMU、すなわちセンサアセンブリECは、3次元または3Dでベクトルを計測するものとする。
これらのベクトルはすべて、センサアセンブリECの座標系BFで計測され、これは、計測値がセンサの姿勢または方角に依存するという意味である。
センサアセンブリECは、移動体に固定される。したがって、センサアセンブリECの姿勢または角度位置は時間が経つにつれて変化するため、回転ベクトルを瞬間的に計測する必要がある。
まず、それぞれNF、BF、SFおよびNF’と表記した4つの座標系を定義しなければならない。
北座標系または固定グローバル座標系、または英語の「North Frame」を指すNFは、地上座標系に対して固定された座標系である。この座標系は、あらゆる動き(歩行や走行)をする間に使用される。北座標系NFを基準座標系と考えることができ、方角または角度位置および位置またはデカルト位置は、この座標系で計測される。固定グローバル座標系NFは、この座標系の原点ONFおよび軸(xNF,yNF,zNF)によって定義される。この軸は、地上座標系では東、北および上の方向を指す。この座標系の原点ONFは、動きが始まる場所またはその他のあらゆる場所に相当することができる。この座標系で表現されるデータは、冪数nを添えて表記される。
ローカル座標系またはセンサに関連付けられた座標系または英語の「Body Frame」を指すBFは、センサアセンブリECの座標系であり、この座標系で生データが計測される。この座標系の中心は、OBFである。この座標系内のデータは、冪数bを付して表記される。この座標系の軸(xBF,yBF,zBF)は、常にセンサの軸(この場合は3軸センサ)と一致する。固定グローバル座標系NFにおけるその原点OBFの座標系は、固定グローバル座標系NFにおけるセンサの位置と一致する。
中間座標系または英語の「Step Frame」を指すSFを定義する。本出願では、中間座標系SFは、地球に関連付けた座標系であるが、時間区間[t,t]の間(例えば一歩の過程)のみである。この座標系は、6自由度または英語の「Degrees Of Freedom」を指す6DOF未満である動きに対して使用される。例えば、センサアセンブリECが、時間区間[t,t]の間に変化しない回転軸および/または平面運動を有する際に使用される。
SFは、回転軸であり、センサアセンブリECは、(ySF,zSF)で定義される平面で平面運動に供される。平面が垂直なときは常に、ySFが水平軸になるように選択されるのに対し、軸zSFは垂直軸である。この座標系SFの原点は、時間区間の最初(例えばt=tのとき)のセンサの位置と一致する。この座標系で表現されるデータは、冪数sを添えて表記される。
座標系NF’は、座標系NFと似た座標系であり、ジャイロ値を積分することで生じるドリフトを計算に入れる座標系である。このドリフトがゼロであると仮定すると、NFおよびNF’は合致する。ゼロでない場合、座標系NF’は、軸(xNF’,yBF’,zBF’)、および中心OBFによって定義される。
座標系NF’は、補正前に、ジャイロ値を積分して得られる角度位置Position_Aおよび固有加速度を二重積分して推定されるデカルト位置Position_Cが表現される座標系である。
図3は、固定グローバル座標系NFおよびローカル座標系BFを示す。図からわかるように、ローカル座標系BFは、並進および回転によって固定グローバル座標系NFに関連付けられている。
座標系NFでセンサアセンブリECが計測したデータを得るのに必要な座標系間の回転を計算しなければならない。このようにするために、以下の関係を用いて、センサアセンブリに関連付けられた座標系BF内で表現されるベクトルxを、固定グローバル座標系NF内で表現される同じベクトルに変更する回転行列Rnbを定義する。
=Rnb(1)
逆変換行列は、Rbn=R−1 nb=R nbである。
ローカル座標系BFにおける固定座標系NFの方角は、単位4元数qbnを用いて
と表現することができる。
以下の説明文では、角度位置または姿勢および角度補正値は、4元数で表現するが、これは非限定的なものであり、これらの値を別の形、例えばオイラー角で表現してもよいことに注意されたい。
本出願では、4元数はすべて、例えば単位4元数である。
単位4元数qbnは、方向qbnの単位ベクトルで定義される回転軸周りの回転角Ψを用いて3次元で、または単位ベクトルを用いて4次元で以下のように記述される。
(2)
nbは、qbnの共役複素数であり、以下の関係であることがわかる。
(3)
回転行列Rnbは、以下の関係により4元数に関連付けられている。
(4)
ここで、加速度計およびジャイロが3軸である実施形態で使用するセンサが供給する計測モデルを示す。
加速度計は、センサに適用される加速度の合計を計測する。
地球上では、加速度計は、地球重力に加えて、センサによって受ける固有加速度を計測する。固有加速度aは、センサによって受ける外部の加速度と定義され、センサの速度の時間微分値に等しい。したがって、ローカル座標系BFでセンサが供給する加速度aは、以下の関係により与えられる。
(t)=Rbn(t)a(t)=Rbn(t)(a (t)−g)(5)
式中、tは時間、g=[00−g]はg=9.81m/sのときの地球重力のベクトル、a は固定グローバル座標系NFでの固有加速度を表す。
この式は、動的であるジャイロの計測値に関する方程式とは異なり、純粋に静的なものであることに注意されたい。その上、ノイズが測定値を損なう可能性がある。
ジャイロは、方角の4元数を算出できる計測値を供給する。つまり、qbn(t)=[qbn,0(t)qbn,1(t)qbn,2(t)qbn,3(t)]であり、時間とともに変化する4元数は、固定グローバル座標系NFに対するローカル座標系BFの方角を記述している。方角の4元数qbn(t)の動的モデルは、以下の一次微分方程式に従うことが知られている。
(6)
式中、ω=[ω (t)ω (t)ω (t)]は、ローカル座標系BFで表現される、ジャイロが出した角速度を指す。
方角の(単位)4元数qbn(t)を計算するため、ジャイロGの角度位置Position_Aを算出する第1の算出モジュールDET_POS_Aは、qbn(0)を基に微分方程式(6)を積分し、この場合のqbn(0)は、最初の方向に相当する。
連続関数ω(t)は認識されておらず、サンプルωb(l)のサンプリングのみが認識されているため、方角の4元数のサンプルq(l) bnは、式(6)の回帰積分によって算出されることができる。
サンプリング期間Tは、ω(t)が時間指数(l−1)と(l)との間で一定であると仮定するために十分短いものであり、ω(t)は、この時間区間ではωb(l−1)に等しいと仮定する。したがって、q(l) bnは、時間Tの間、q(l−1) bnを基に、微分方程式(6)を積分することによって計算される。
(l) bn=exp(Ωb(l−1))q(l−1) bn(7)
関係(7)中のq(l) bnの計算は、以下の関係により、4元数に関連する積
から得られることを示すことができる。
(8)
式中、
(9)
は、ベクトル−qb(l) ωの周りを角度
で回転する4元数を指す。
ジャイロの計測値は、ノイズおよびドリフト(またはオフセット)によって損なわれることに注意されたい。その結果、方程式(6)(またはこの式を離散化したバージョン)を直接積分することで、姿勢の4元数、およびそれに伴い姿勢または角度位置が損なわれた推定になってしまう。
先行技術では、方角のドリフトは、通常ローカル座標系BFの誤った方角として表現されていることに気づく。方角の主な問題は、加速度データを表現するための座標系をローカル座標系BFから固定グローバル座標系NFに変更することであるため、誤った4元数qnbではローカル座標系BFから固定グローバル座標系NFに座標系を変更できずに、ドリフトした座標系NF’に変更される、すなわち徐々に方角が変わると考える。その結果、NF’は、固定グローバル座標系NFに対して反れた座標系であると定義され、4元数qn’nによって与えられた固定グローバル座標系NFに対する方角で記述される。座標系NF’は、時間が経つにつれてゆっくりとドリフトし、それによってこの座標系の方角の4元数qn’nは、これらの4元数が以下の方程式を満たすように時間が経つにつれてゆっくりと変化する。
以下は、個体の歩行の場合に適用される4元数を用いて示す実施例の説明である。
ここで、固有加速度を計算する際の重力場に対する誤差を計算に入れる方法を説明する。
数字K(K番目の歩に相当)の検出ステップの歩幅で足が移動するまたは浮く(足が空中にある)SW段階の時間区間を、[t ,t ]とする。qn’n(t)は、t∈[t ,t ]の場合はどの浮き段階SWでも時間が経つにつれて変化しないものと仮定する。
もう1つの問題は、加速度の計測値を時間二重積分することで生じる位置のドリフトである。
位置のドリフトを制限するため、加速度を浮き段階SWの間のみ積分し、一方残りの時間は速度をゼロに設定する。
歩検出方法を基に、足が動いているかどうかを判定することができる。
歩行者の踝の速度は歩ごとに計算されるのに対し、方角は、4元数q(l) bn’を用いて時間指数lで連続的に算出され、この4元数は、(ジャイロの計測値に存在するノイズおよびドリフトを積分するため、固定グローバル座標系NFではなく)ローカル座標系BFにおける座標系NF’の方角を算出する。
方角を観察しない場合、回転の4元数qnn’を算出することはできない。そのため、qbnを算出することはできない。
その結果、以下のように角速度の測定値を3次元で積分することによって座標系NF’内のセンサの方角を計算するしかない。
ω=[ω ω ω (10)
これは、
(11)
の関係と同じく、
式中、
は、2つの4元数の積を表し、
(12)
であり、Tは、センサAおよびGのサンプリング期間であり、
は、4元数qbn’で定義される回転軸である。
ローカル座標系BFの方角が算出されると、加速度の項は、以下の関係のように、ドリフトした座標系NF’で実に単純に表現され、
n’(l)=R(l) n’bb(l)(13)
式中、R(l) n’bは、関係(4)のようにq(l) n’bに関連付けられている。このステップは、座標系CRの変更モジュールによって実行される。
n’がわかった時点で、固有加速度を計算するために重力を補償しなければならない。
主な問題は、座標系NF’の垂直方向が固定グローバル座標系NFの垂直方向とは異なるということである。
最初に公知のセンサの方角で開始したとしても、計算された方角は、時間とともにドリフトする。これはつまり、地球重力gn’を正確に算出できないということである。gn’=g[00−1]と仮定して加速度an’から重力を導き出すことは、受け入れられなくなる。
そのため、以下の関係
n’ =an’+gn’≠an’+g(14)
は、重力が2つの座標系内で同じではないことを示す。
実際、このような近似値では、固有加速度が損なわれる。その結果、固有加速度に影響を及ぼすこの偏りを二重積分した後に、位置またはデカルト位置の推定に重大な誤差が生じてしまう。
n’を算出するもう1つの方法は、時間区間[t ,t ]の過程で加速度an’(t)を使用することからなる。さらに詳細には、Vn’ (t )=Vn’ (t )=0を使用し、vn’ は、an’ の時間積分から得られる3次元のベクトル速度を指す。
4元数qn’nは、t∈[t ,t ]の場合は時間とともに変化しないと仮定すると、以下の関係が得られる。
(15)
式中、Rn’nは、関係(4)によりqn’nに関連付けられている。
関係(15)により、時間区間[t ,t ]に対するan’の平均値は、重力gn’に等しい。したがって、地球重力を補償するために二重積分する前に、以下の関係のように、an’をゼロに戻す必要がある。
(16)
結局のところ、加速度を歩ごとに別々に2回積分し、最終的には踝の完全な軌跡を計算する。以下の方式があり、
(17)
式中、pn’ =[xn’ n’ n’ は、NF’におけるセンサアセンブリECの3次元のデカルト座標系を指し、vn’ (t )=0/s、∀κであり、pn’ (0)は、ONFに戻される。
座標系NF’における加速度は、歩ごとにゼロに戻されるため(16)、
になる。
関係(14)から(17)に相当するステップは、加速度計Aのデカルト位置Position_Cを算出する第2の算出モジュールDET_POS_Cによって実行される。
ここで、計算された位置は、qn’n(t)が原因で再びドリフトを受ける可能性がある。ドリフトを制限し、軌跡を補正するため、歩行特徴に補足情報を含めることができる。
さらに、踝の軌跡の特定の特徴を利用する。例えば、踝の軌跡は、平面に含まれていることが認められる(平面運動)。実際の歩の軌跡平面(歩行平面)は垂直であると仮定すると、方角のドリフトはすべて垂直面を含むことになる。
所定情報INF_PRED_TRAJ(つまり軌跡の所定パラメータの形式で表現されるこの軌跡についての先験的な知識)に相当する、以下の仮説が満たされると仮定する。
− 歩行者は水平な床を歩く:z (t )=z (t );および
− 歩行平面は垂直である:z SF=z NF=[001]
上記の仮説を最適な形で満たすために計算された軌跡の方向を変える4元数をq Ψcとし、図4は、(一歩に対して)軌跡がドリフトする事例および「現実の軌跡」または「実際の軌跡」と仮定するものに相当する軌跡を示す。4元数qΨcによって、ステップの軌跡を補正することができる。そのため、厳密に言えば、上記の仮説からなるこの軌跡に対する先験的な知識の強制を受けた状態で、関係(14)から(17)に相当するステップで計算されたような軌跡の回転再調整モデルを適用することになる。
ステップ終了時(t=t )に計算された座標系NF’での歩に対する歩行平面に関連付けられた3ベクトル(en’ ,en’ 2、n’ )について考えると、以下の方式が得られる。
(18)
pは、固有加速度を二重積分して計算されたデカルト位置を表す。xn’ SFは、歩の途中では時間とともに変化しない回転軸を指し、pn’ は、方式(17)によって供給され、^は、ベクトル積を指す。
上記の仮説を満たすため、固定座標系NF内で表現されるこれらのベクトルを、以下の方式に従って書くことができる。
(19)
「実際の」進行方向を無視するため、固定グローバル座標系NF内の進行方向の正確な値を算出することは不可能である。換言すれば、歩幅の進行方向を調整することはできないため、進行方向とは関係なく軌跡を補正することができる。この場合、座標系NF内では、座標系NF’と同じ歩幅の進行方向を考える。
よって、以下のように書くことができる。
および
(20)
方角のドリフトは、回転行列Rで表すか、または4元数qΨcを用いて同じように表すことができる。回転4元数qΨcまたは回転行列Rを算出するには、つまりドリフトした軌跡の回転再調整モデルを反転するには、座標系NF’内で同一直線上にない2つのベクトル値および固定グローバル座標系NFでのその値を知る必要があるだけである。
ベクトル{e,e,e}は、回転特徴(スカラー積およびノルム)を確認するものであることに注意されたい。これらのベクトルは線形的に独立していることも仮定し、独立していない場合、回転4元数は1つだけではない。また、補正の回転行列Rは、以下の関係によって与えられる。
=[e ][en’ n’ n’ −1 (21)
また、式(4)を反転した従来の計算によりRからqΨcを導き出してもよい。
Ψcを計算するもう1つの方法が、回転行列を計算せずに回転軸qおよび回転角Ψcを算出する方法である。この場合、以下の関係が得られる。
(22)
および
(23)
(x・y)は2つのベクトルのスカラー積を指し、
は正方行列の行列式に相当し、
はユークリッドノルムに相当する。
関係(23)中のatan()で与えられる角度は、区間[0π]内で定義される。
いずれの場合でも、qΨcを直接計算するまたは回転軸qおよび回転角qΨcを算出することは、回転再調整モデルの反転になることがわかるであろう。
関係(18)から(23)に相当するステップは、遡及補正モジュールCORR_POS_Aによって実行される。
屋内空間または英語の「indoor(屋内)」空間で歩行者が移動する過程では、水平方向の歩行(または階段に相当する固定された傾斜)を仮定できることが多い。したがって、あらかじめ定義された、例えば水平方向の傾斜の移動を含むように計算された軌跡の方向を変えることができる。この筋書きでは、水平方向に移動する仮定に加え、踝の軌跡をほぼ垂直な運動平面内に強制する。
これらの仮説のほか、座標系NFに対する座標系NF’のドリフトの推移に関する2つの仮説が可能である。
第1の仮説では、短時間の場合、さらに正確には各歩の浮き段階では、qn’n(t)は時間とともに変化しないと仮定する。したがって、各ステップで、座標系NF’は、一定の回転を介して固定グローバル座標系NFに関連付けられていると仮定される。t∈[t ,t ]の場合にqn’n(t)が時間とともに変化しなければ、4元数q Ψc=q nn’は歩ごとに算出される。
次に、軌跡は、以下の方式から明らかなように、一つ一つの歩に補正を適用して再計算される。
(24)
式中、R は、K番目の歩に関連する補正回転行列である。
しかし、座標系NF’は、時間とともに絶えずドリフトし、足が浮き段階にある間でもドリフトする。
方角の誤差または角度位置の誤差は、時間が経つにつれてジャイロGの計測値の偏りが積分されることが原因であると思われる。したがって、一定の偏りを積分すると、方角が線形的にドリフトする。その結果、最終的な方角を補正するだけでなく、図5に示すように、軌跡の全長に沿ってこの補正を再度導入して割り当てることが都合よい。
座標系NF’がジャイロGの一定の偏りが原因でドリフトする場合、qn’nによって与えられる回転角は、時間とともに線形的に増大する。ジャイロGの偏りが時間とともにゆっくりと変化する場合、回転角qn’nのドリフトは、短時間(例えば足が浮き段階にある間)の場合は線形であると考えてよい。
図1が示すように、先行技術に比してさらに以下の2つのステップを追加することができる。
− 第1のステップでは、補正の4元数qΨcから方角を計算する;
− 第2のステップでは、1つ前に補正した歩の最後の時間指数t∈[tK−1 ,t ]から始めて、ローカル座標系BF内での座標系NF’の方角を算出する方角の4元数qbn’(t)すべてを、線形的に増大する補正値を用いて補正した、4元数q bn(t)を算出する。次に、q bn(t)が計算され、踝の軌跡が再計算される。最後に、q bn(t)の計算を向上できるループが提供される結果、踝の軌跡は、上記の強制が確認されたものである。
さらに正確にするため、補正されたた軌跡を推定するのに使用される方程式を引用する。1つ前の歩の終了時に、認識している「実際の」最後の方角の4元数をq+(0)=q(0) bnとする。その後、L個の角速度のサンプルが積分されてから、現在の歩の終了時の位置が観察され、その場合の関連する4元数がq+(L) bnと表記される。
補正を制御しなければ、ジャイロの計測値の積分を基に計算された方角q(l) bn’は、時間とともにドリフトする。
本発明の1つの目的は、時間が経つにつれて線形的に変化する補正値
を、計算後の方角に適用することによって(この場合の補正値は、時間が経つにつれて線形的に増大する)、補正後の方角q+(l) bnを計算して、以下の関係を適用してドリフトq(l) bn’を補償することである。
の場合
(25)
式中、
(26)
である。
関係(25)において、q bnは、線形的に補正されて、歩開始時の方角q bn(0)=qを歩終了時の方角
に連続的に補正するようになっており、これは、
に等しい。
軌跡は、補正後の方角q bnを基に再計算される。このようにするために、以下の方式がまず計算される。
(27)
式中、大きさ
(および
)は、ドリフトが線形的に増大し、これによって線形的に補正するという仮説を基に計算された量a(およびg)を表す。
行列R+(l) nbは、関係(4)にあるようなq+(l) nbから得られ、以下の関係が得られる:
(28)
また、センサアセンブリECの速度および位置は、以下の方式により計算される。
(29)
踝の軌跡が計算されると、この最後の踝の軌跡を基に、別のループで新たな補正4元数qΨcを再計算することができる。次に、再度ループを実行して新たな4元数q bnおよび新たな位置
を計算する。
関係(25)では、以下の関係に従い、q+(l−1) bnに応じて反復的にq+(l) bnを書けることがわかる。
(30)
式中、qb(l) −ω+は補正された角速度の4元数を指し、以下の関係で定義される。
(31)
この場合、補正は均等分され、関係(31)は以下の関係により得られる。
(32)
提供した本発明は、同様の実験データを基に検証し、別の従来の手法と比較したものである。センサアセンブリ3A3G(3軸加速度計および3軸ジャイロを指す)を踝に一体的に固定した歩行者が、地面が水平面であると仮定される建物内部を歩くと、歩行平面は垂直であると仮定される。
図7a、図7b、および図7cは、歩行者の踝の3次元または3Dでの軌跡を表す。図7aでは、補正は一切実行されておらず、図7bでは、(方程式(24)およびこれ以前の方程式により)NFとNF’との間の角度が一定であるという第1の仮説を用いて補正が行われ、図7cでは、NFとNF’との間の角度が線形的に変化するという第2の仮説を用いて補正が行われている。図7aが示すようにドリフトする、補正なしに計算された軌跡とは異なり、本発明が提供する補正によって、図7bおよび図7cに示すように強制が守られることは明らかである。
以上に説明したように、補正4元数qΨcで位置のドリフトを補正することはできない。水平速度を
と表記し、第1の仮説(すなわち方角のドリフトが時間とともに変化しないという仮説)を用いて与えられた、北に対して偏った変位方向を
と表記する。
以下の関係が得られる。
(33)
および
(34)
および
はそれぞれ、関係(24)および(29)で与えられる。
図8aおよび図8bはそれぞれ、水平面における図6bおよび図6cの軌跡と同じ軌跡を示す。この場合、北に対する変位方向
および
は偏っているが、
に関しては、第2の仮説を用いて方角を補正することでこのドリフト
が明らかに導き出されることがわかる。

Claims (13)

  1. センサアセンブリを用いる移動素子または移動体の軌跡推定方法であって、前記センサアセンブリは、移動素子または移動体に固定され、一体的に接続された加速度計およびジャイロを有し、
    − 加速度計が供給し、時間区間の複数の連続する瞬間のうちの少なくとも2つの瞬間に計測された加速度値を受信するステップ、
    − ジャイロが供給し、この時間区間の前記複数の連続する瞬間のうちの少なくとも2つの瞬間に計測された角速度値を受信するステップ、
    − 角速度値を用いて少なくとも1つの角度位置値を推定するとともに、加速度値および1つ前に推定された前記少なくとも1つの角度位置値を用いて、移動素子または移動体の軌跡を定義する少なくとも2つのデカルト位置値を推定するために、供給された値を処理するステップ
    を含む軌跡推定方法において、さらに、
    − 軌跡に対する先験的な知識を強制した状態で推定された、軌跡の回転再調整モデルを反転することによって、回転パラメータを推定するステップであって、この先験的な知識は、この軌跡の所定パラメータで構成されるステップ、および
    − 推定された回転パラメータを用いて前記少なくとも1つの角度位置値に回転を適用することによって、推定されたこの値を遡及補正して、補正された少なくとも1つの角度位置値を供給するステップ
    を含むことを特徴とする、軌跡推定方法。
  2. 前記遡及補正ステップは、さらに、加速度値および補正された前記少なくとも1つの角度位置値を用いて、デカルト位置値を遡及補正することを含む、請求項1に記載の軌跡推定方法。
  3. − 加速度計が供給する加速度値およびジャイロが供給する角速度値は、センサアセンブリに関連付けられた移動座標系内で表現され、
    − 供給された値を処理するステップでは、前記少なくとも1つの角度位置値の推定は、地上座標系に関連付けられた固定グローバル座標系軸に対する回転角パラメータの形式で表現され、前記デカルト位置値の推定は、この同じ固定グローバル座標系でデカルト座標系の形式で表現される、
    請求項1または2に記載の軌跡推定方法。
  4. 前記遡及補正ステップは、複数回繰り返して実現され、推定された前記少なくとも1つの角度位置値を繰り返し補正する、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の軌跡推定方法。
  5. 前記回転パラメータは、4元数のパラメータである、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の軌跡推定方法。
  6. 前記軌跡に対する先験的な知識には、軌跡を含有しているものと考えられる平面の、とりわけ垂直方向または北に対して角度をなす方角のパラメータが含まれる、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の軌跡推定方法。
  7. 前記軌跡に対する先験的な知識には、軌跡の一部をなしているものと考えられる少なくとも2点のデカルト座標系が含まれる、請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の軌跡推定方法。
  8. 前記軌跡に対する先験的な知識には、軌跡の進行方向または傾斜についてのパラメータが含まれる、請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の軌跡推定方法。
  9. 前記遡及補正ステップは、推定された回転パラメータを用いて行われる補正が、前記複数の連続する瞬間に対して全体的または部分的に、所定の方法で分配されるように構成される、請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の軌跡推定方法。
  10. 前記遡及補正の所定の分配は、推定された回転パラメータを用いて計算された補正パラメータを、前記複数の連続する瞬間に対して全体的または部分的に、線形的に増大させるように定義される、請求項9に記載の軌跡推定方法。
  11. 通信ネットワークからダウンロードできるコンピュータプログラムおよび/またはコンピュータを介して再生可能な媒体に記録されたコンピュータプログラムおよび/またはプロセッサを介して実行可能なコンピュータプログラムであって、前記プログラムをコンピュータ上で実行する際に、請求項1〜10のうちいずれか一項に記載の軌跡推定方法のステップを実行するための命令を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
  12. 移動素子または移動体の軌跡推定装置であって、
    − 所与の時間区間の連続する瞬間に計測された加速度値を供給できる加速度計、
    − この時間区間の連続する瞬間に計測された角速度値を供給できる、加速度計と一体的に接続したジャイロ、ならびに
    − 請求項1〜10のうちいずれか一項に記載の軌跡推定方法を実施するように構成された加速度計およびジャイロが供給する値の処理手段
    を有する軌跡推定装置。
  13. ユーザ、例えばこのユーザの踝、携帯端末または陸上、航空もしくは海上の交通手段に、加速度計およびジャイロを一体的に固定する手段を有する、請求項12に記載の軌跡推定装置。
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