JP2014500832A - 取り外し可能な底部を有するボトル - Google Patents

Abstract

【解決手段】本発明は、成形本体（２，６７）と、一つ以上の成形要素が設けられた取り外し可能な底部（３，２１，６１）とを備え、少なくとも一つの成形要素がボトル（１，２０，６０）の成形本体（２，６７）に圧入される、ボトル（１，２０，６０）であって、取り外し可能な底部（３，２１，６１）の成形要素は互いと結合される蓋（４，６２）、および、逆蓋（５，６３）を有するボトルに関わる。
【選択図】図２

Description

本発明は、限定的ではないが特に、飲料を収容することに適しているボトルに関わる。

飲料を収容するための様々なタイプおよび大きさのボトルが公知である。

一旦ボトルが開けられると、その中身はグラスに注がれるか、小容量ボトルあるいは一回分用ボトルの場合、または、利用可能なグラスがない場合にはユーザはボトルから直接的に飲むことができる。

衛生上の理由により、グラスは一度使用されたら洗わなくてはならず、これには時間が掛かる。

この問題を解決するために、本出願人はボトルの本体自体に螺入され得る取り外し可能な底部を備えたボトルを保護する欧州特許第１９８４２７３号を出願している。この底部には、互いと離間して、円周方向に沿って配置される複数の弾性突出部が設けられる。

一旦底部がボトルの本体からねじって取り外されると、ボトルが一旦逆さにされた場合に弾性突出部によりボトルの蓋に底部を制約することができる。

このようにすると、ボトルの底部がグラスの底部となり、ユーザは外部のグラスを使用する必要なくボトルの中身を飲むことができる。実際には、ボトルがグラスに変わる。

しかしながら、この解決策には幾つかの欠点がある。

第１の欠点は、底部がボトルの成形本体に螺入されるため、ボトル自体の最適な締め具合を必ずしも保障しない点である。更なる欠点は、ボトルの成形本体から底部を外すことが簡単な動作でない点である。

更に、より重要な欠点は、ユーザの唇と接触した、一旦グラスに変わったボトルの本体の一部にもねじ山がつけられているため、このタイプのボトル−グラスから飲むことがあまり衛生的でない点である。

本発明は、上述の欠点を克服することを目的とする。

特に、本発明の主な目的は、グラスに変わることができ既知のタイプのボトルと比べてより良い締め具合を確実にする、取り外し可能な底部を備えた、飲料を含むことに特に適しているボトルを提案することである。

本発明の更なる目的は、衛生上の標準に準拠することを確実にすると同時に、成形本体から底部をより簡単に取り外すことができる、上述のタイプのボトルを提案することである。

上述の目的は、主な特徴が独立項の内容に基づく、ボトルに関する本発明によって実現される。本発明の更なる特徴は、従属項の技術的内容である。

有利には、本発明のボトルによると、ボトルの成形本体に圧入される一つ以上の成形要素が設けられる取り外し可能な底部により、より強い締め付けが確実になる。同様に有利には、変形例によると、本発明によるボトルの取り外し可能な底部は、取り外し可能な底部の締め付けを増加させる締付カラーを有する。締付カラーはボトルが既に開けられたか否かを示す安全要素となるため、この変形例は特に有用である。

同様に有利には、本願記載の第１および第２の実施形態では、本発明によるボトルの取り外し可能な底部は、ユーザによって飲む直前に取り外される。このようにして、蓋はボトル内の飲料と接する異物が誤って入ることを防止する。

同様に有利には、更なる変形例によると、本発明によるボトルの取り外し可能な底部は、ポリエチレン製のディスクを含み、先が切り取られた円錐状の蓋に少なくとも部分的に収容される金属製の逆蓋を有する。金属製の逆蓋には、押圧されると外側に環状窪みを開く中央膨出部が設けられる。上述の目的および利点は、添付の図面を参照して例示される非制限的な例として提供される以下の説明においてより詳細に明らかになるであろう。

図１は、本発明によるボトルの不等角投影図である。 図２は、逆さにした位置における図１に示すボトルの分解不等角投影図である。 図３は、図２に示すボトルの断面図である。 図３ａは、図３の詳細の断面図である。 図４は、逆さにした位置における図１に示すボトルの不等角投影図である。 図５は、図１に示すボトルの変形例の不等角投影図である。 図６は、図５に示すボトルの分解不等角投影図である。 図７は、逆さにした位置における図５に示すボトルの断面図である。 図７ａは、図７の詳細の断面図である。 図８は、組み立てられた構成の、図６に示すボトルの不等角投影図である。 図９は、図１に示すボトルの別の変形例を示す正面図である。 図１０は、図９に示すボトルの分解不等角投影図である。 図１１は、図９に示すボトルの断面図である。 図１１ａは、図１１の詳細の断面図である。 図１２は、図１０の詳細の不等角投影図である。 図１３は、組み立てられた構成の、図１０に示すボトルの正面図である。

図１を参照するに、本発明のボトル１は、成形本体２と、二つの成形要素を有する取り外し可能な底部３と、を備える。

本発明によると、図２を参照するに、成形要素はボトル１の成形本体２に圧入される蓋４を有する。図２の成形要素は、蓋４に結合される逆蓋５も有する。

蓋４には、複数のスリット８によって互いと離間された複数の突出部７が設けられた弾性縁６を有する。

図３を参照するに、特に、図３ａの詳細を参照するに、成形本体２と蓋４の結合は、二組の弾性突出素子９、１０、１１、１２によって行われる。

一対の弾性突出素子９、１０は、ボトル１の長手軸方向に対して突出素子１１、１２と対称であり、両方の対９および１０と、１１および１２は成形本体２の周縁１９を収容する環状の窪み１７、１８をそれぞれ画成する。

常に図３ａを参照するに、蓋４は範囲画定表面１３と、逆蓋５に固定される二つの成形突起部１４を有する。

反対に、逆蓋５は、二つの成形された横部分５２に接続される水平な中央部分５１を有する。

横部分５２は、蓋４側に延在して二対の成形逆突起部５３および５４が設けられる。各対は蓋４の成形突起部１４に制約され、ボトル１の長手軸方向に対して他方と対称である。

逆蓋５の中央部分５１から始まり、円周に沿って配置される複数の成形突起素子５５がボトル１の内部に延在する。以下により詳細に説明するように、各成形突出部にはボトル１が逆さにされた際にボトル１のキャップ１５をロックする歯部５６が設けられる。

図５は、ここでは符号２０で示される、ボトル１の変形例を示し、取り外し可能な底部２１に締付カラー２２が設けられる点で第１の実施形態と異なる。

締付カラー２２は、締め付けを確実にするために蓋４に設けられる環状凹部２３に収容される。

ここで、締付カラー２２の存在は重要な安全要素であり、実際に、いたずらが見つかった場合、これはボトルが既に使用されたことを意味する。

図９は、符号６０によって示される、更なる変形例を示し、取り外し可能な底部６１が、中央膨出部６４および環状窪み６５が設けられた金属製の逆蓋６３をその内部に部分的に収容する、先が切り取られた円錐状の成形蓋６２を有することが上述の実施形態と異なる点である。

金属製の逆蓋６３は、ポリエチレンまたはプラスチック材料より好ましくはなり、たとえば、食物シリコンまたは一般的な他の糊によって逆蓋６３の内側に糊付けされる、薄い密閉ディスク６６を含む。

図１１に示し、図１１ａの詳細に示すように、逆蓋６３の環状窪み６５は、ボトル６０の成形本体６７に適応するよう、先が切り取られた円錐状の成形蓋６２から僅かに突出する。

上述の実施形態のように、先が切り取られた円錐状の成形蓋６２の内部には複数の弾性突起素子６８が設けられ、以下により詳細に説明するように、ボトル６０が逆さにされた場合にボトル６０のキャップ１５をその歯６９で制約する。

図１乃至図４に例示する実施形態に関して、動作上、ユーザがボトル１をグラスとして使用したい場合、彼／彼女は底部３から逆蓋５を取り外すために手動で逆突起部５３を押圧し、キャップ１５を取り外すことなくボトル１を逆さにする。ボトル１を逆さにした後、ユーザはボトル１に取り付けられたままのキャップ１５に圧力を加えることで、弾性突起素子５５によって制限がつけられた円周領域内でキャップ１５が歯部５６に引っかかるようにする。

図４に示すように、底部３から離された逆蓋５はグラスの底部となる。

最後に、手動で弾性突出素子９を押圧しているユーザは、成形本体２から蓋４を分離することで、ボトル１に収容されている飲料を快適に飲むことができる。

図５乃至８に例示する本発明の第２の実施形態に関して、動作上、図８に示すように、ユーザは最初に手動で逆突出部５３を押圧することで取り外し可能な底部２１から逆蓋５を取り外し、ボトル２０を逆さにして弾性突出素子５５を用いてキャップ１５をロックする。

続いて、ユーザは手動で***２４を回転させて締付カラー２２を取り外し、図７に示す弾性突出素子９，１２を手動で押圧することで蓋４を取り外す。

図９乃至１３に例示する第３の実施形態に関して、動作上、ユーザは先が切り取られた円錐状の蓋６２の壁部６９を手動で押圧し、上述の実施形態のように、弾性突起素子６８を介してキャップ１５をロックする。

続いて、逆蓋６３の中央膨出部６４を手動で押圧して環状窪み６５を外側に開くことで、成形本体６７と逆蓋３の接続を解放する。このようにして、ユーザはボトル６０に収容されている飲料を飲むことができる。

上述の説明は、本発明の技術的内容であるボトルが全ての設定された目的を実現していることを明らかにしている。

特に、ボトルの取り外し可能な底部が締付カラーを有する実施形態は、ユーザの前に誰もボトルを開けていないことを保証するいたずら防止システムを構成している。

更に、最初の二つの実施形態では、取り外し可能な底部の蓋は、彼／彼女が飲む場合にだけユーザによって取り外される。したがって、蓋は、異物が誤って入ることから飲料を保護する機能を有する。

本発明によるボトルはプラスチックよりなることが好ましいが、たとえば、グラス、アルミニウム、セラミック、または、磁器等の他の材料が使用されてもよい。

本発明によるボトルに対する変更は全て、添付の特許請求の範囲から逸脱しないことを前提として、本特許によって保護されるものである。

いずれの請求項でも記載される技術的特徴には符号が付されているが、これら符号は請求項の理解度を高めるためだけに記載されているため、符号によって例として特定される各要素の保護に対して何ら制限的な効果はない。

Claims (12)

1. 成形本体（２，６７）と、一つ以上の成形要素が設けられた取り外し可能な底部（３，２１，６１）とを備え、少なくとも一つの成形要素がボトル（１，２０，６０）の前記成形本体（２，６７）に圧入される、ボトル（１，２０，６０）であって、前記取り外し可能な底部（３，２１，６１）の前記成形要素は互いと結合される蓋（４，６２）、および、逆蓋（５，６３）を有することを特徴とする、ボトル（１，２０）。
2. 前記蓋（４）には、複数のスリット（８）によって互いと離間された複数の突出部（７）を識別することが可能な弾性縁（６）が設けられることを特徴とする、請求項１に記載のボトル（１，２０）。
3. 前記蓋（４）には、前記ボトル（１，２０）の前記成形本体（２）と結合する手段が設けられることを特徴とする、請求項１または２に記載のボトル（１，２０）。
4. 前記蓋（４）の前記結合手段は、前記ボトル（１，２０）の長手軸に対して対称的な二組の弾性突出素子（９，１０，１１，１２）を有し、前記各組は前記成形本体（２）の周辺縁（１９）を収容する環状の窪み（１７，１８）を画成することを特徴とする、請求項３に記載のボトル（１，２０）。
5. 前記蓋（４）には、更に、前記ボトル（１，２０）の長手軸に対して対称的な一組の成形突起部（１４）が設けられることを特徴とする、請求項１乃至４のいずれか一項に記載のボトル（１，２０）。
6. 前記逆蓋（５）には互いと離間され円周方向に沿って分布される複数の弾性突起素子（５５）が設けられることを特徴とする、請求項１乃至５のいずれか一項に記載のボトル（１，２０）。
7. 前記逆蓋（５）には前記蓋（４）に制約された二対の成形逆突起部（５３，５４）が設けられ、一対が前記ボトル（１，２０）の長手軸に対して他方の対と対称であることを特徴とする、請求項１乃至６のいずれか一項に記載のボトル（１，２０）。
8. 前記取り外し可能な底部（２１）の前記成形要素は、前記蓋（４）の弾性縁に設けられる環状凹部（２３）に収容される締付カラー（２２）を更に含むことを特徴とする、請求項１乃至７のいずれか一項に記載のボトル（２０）。
9. 前記取り外し可能な底部（６１）の前記成形要素は先が切り取られた円錐状の蓋（６２）と、前記先が切り取られた円錐状の蓋（６２）に部分的に収容される金属製の逆蓋（６３）とを有することを特徴とする、請求項１に記載のボトル（６０）。
10. 前記先が切り取られた円錐状の蓋（６２）には、互いと離間され円周方向に分布された複数の弾性突起素子（６８）が設けられることを特徴とする、請求項９に記載のボトル（６０）。
11. 前記金属製の逆蓋（６３）には中央膨出部（６４）と環状窪み（６５）が設けられることを特徴とする、請求項９または１０に記載のボトル（６０）。
12. 前記成形要素は、糊付け手段によって前記金属製の逆蓋（６３）に挿入される薄い密閉ディスク（６６）を更に有することを特徴とする、請求項９乃至１１のいずれか一項に記載のボトル（６０）。

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