JP2014500129A - 角度選択式針案内器 - Google Patents

Abstract

血管などの皮下目標物に近づくために、針を患者の体内に挿入するための針案内組立体が開示される。一実施形態では、針案内組立体は、超音波プローブなどの画像生成装置に、少なくとも間接的かつ取り外し可能に取り付けられるように構成された針案内部本体を備える。針案内部本体は、少なくとも第１の細長い案内経路および第２の細長い案内経路を画定する。各案内経路は、超音波プローブの長手方向軸線に対して特有の挿入角度を画定する。さらに、各案内経路は、異なる規格の針を受け入れるように構成される。
【選択図】図６

Description

[0001]本出願は、２０１０年１２月２２日に出願された、「角度選択式針案内器」という発明の名称の米国仮特許出願第６１／４２６，２９７号、および、２０１１年６月２３日に出願された、「選択式外形部を備えた針案内器」という発明の名称の米国仮特許出願第６１／５００，５５０号の利益を主張するものであり、本明細書では、それらの全部が参照により組み込まれている。

[0002]手短に言うと、本発明の実施形態は、血管などの皮下目標物に近づくために、針を患者の体内に挿入するための針案内組立体を対象とする。一実施形態では、針案内組立体は、超音波プローブなどの画像生成装置に、少なくとも間接的かつ取り外し可能に取り付けられるように構成された針案内部本体を備える。針案内部本体は、少なくとも第１の細長い案内経路および第２の細長い案内経路を画定する。各案内経路は、超音波プローブの長手方向軸線に対して特有の挿入角度を画定する。さらに、各案内経路は、異なる規格の針を受け入れるように構成される。

[0003]また、他の針案内組立体が開示されており、その針案内組立体は、針を様々な挿入角度で患者の体内に挿入するための複数の案内経路を備える。関連する方法も開示される。

[0004]本発明の実施形態のこれらの特徴および他の特徴は、以下の説明および添付の特許請求の範囲からより明確となるであろうし、また、以下に説明される本発明の実施形態の実施から理解することができる。

[0005]本開示のより詳細な説明が、添付の図面に示される、本発明の具体的な実施形態を参照することでもたらされるであろう。これらの図面は、本発明の典型的な実施形態を描写するだけであり、そのため、本発明の範囲を限定するとは見なされないことは理解される。本発明の例示の実施形態は、添付の図面を用いることで、追加的な特異性および詳細と共に記述および説明されることになる。

[0006]一実施形態による針案内組立体の様々な図である。 一実施形態による針案内組立体の様々な図である。 一実施形態による針案内組立体の様々な図である。 一実施形態による針案内組立体の様々な図である。 [0007]図１Ａ〜図１Ｄの針案内組立体の案内経路の端部の図である。 [0008]一実施形態による、超音波プローブに取り付けられた針案内組立体の斜視図である。 [0009]一実施形態による、超音波プローブに取り付けられた蓋の斜視図である。 [0010]図４のプローブ蓋の一部の斜視図である。 [0011]図３および図４のプローブ蓋に第１の位置で取り付けられた、図１Ａ〜図１Ｄの針案内組立体の斜視図である。 [0012]図３および図４のプローブ蓋に第２の位置で取り付けられた、図１Ａ〜図１Ｄの針案内組立体の斜視図である。 [0013]一実施形態による針案内組立体の斜視図である。 [0014]図９Ａは、一実施形態による針案内組立体の様々な図である。図９Ｂは、一実施形態による針案内組立体の様々な図である。図９Ｃは、一実施形態による針案内組立体の様々な図である。 [0015]図１０Ａは、一実施形態による針案内組立体の様々な図である。図１０Ｂは、一実施形態による針案内組立体の様々な図である。 [0016]図１１Ａは、一実施形態による針案内組立体の様々な図である。図１１Ｂは、一実施形態による針案内組立体の様々な図である。 [0017]図１２Ａは、一実施形態による、超音波プローブ用のプローブ蓋に取り付けられた、図１１Ａおよび図１１Ｂの針案内組立体の様々な図である。図１２Ｂは、一実施形態による、超音波プローブ用のプローブ蓋に取り付けられた、図１１Ａおよび図１１Ｂの針案内組立体の様々な図である。

[0018]ここで図面を参照すると、同じ構造は同じ符号を用いて描かれている。図面は、本発明の例示の実施形態の線図を用いた図解による描写であり、限定するものではなく、また、一定の縮尺で描かれる必要もないことは理解される。特許請求の範囲を含めて、本明細書で用いられる用語「含む（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）」、「有する（ｈａｓ）」、および「有している（ｈａｖｉｎｇ）］は、「備える（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」と同じ意味を有するのは理解されるだろう。

[0019]本発明の実施形態は、針または他の細長い器具を患者の体内へと案内するための針案内組立体を、概ね対象とする。一実施形態では、針案内は、針案内組立体によって針を挿入することができるように、超音波プローブに、直接的または間接的な方法で、取り外し可能に取り付けられている一方で、対象とする針の皮下目標物を、超音波プローブによって撮像する。さらに、一実施形態では、針案内組立体は、所望の角度で、患者の内部へと、皮下目標物に向かって針を向かわせることができるように使用者によって選択可能な、複数の異なる角度の針案内経路を備える。したがって、単一の案内組立体で、針を様々な角度で向かわせることができる。

[0020]図１Ａ〜図１Ｄには、一実施形態による、符号１０で全体的に示された、針案内組立体の一例が描写されている。図に示すように、針案内組立体１０は、以下でさらに説明されるように、組立体を画像生成装置に取り付けるための本体部１２を備える。一実施形態では、画像生成装置は、超音波撮像装置の手持ち式プローブを含むが、例えば、Ｘ線のシステムおよびＭＲＩに基づくシステムなど他の撮像装置を使うこともできる。任意で、針案内組立体は、画像生成装置に加えて、他の構成部品に取り付けられてもよい。本実施形態の針案内部本体１２は、熱可塑性プラスチックを含んでいるが、他の実施形態では、他の種類のプラスチック、金属、金属合金、セラミックなどの他の材料が使われてもよい。

[0021]図１Ａおよび図１Ｂに示す視点で示すように、本実施形態の針案内部本体１２は、３つの正面２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃを画定する。正面２２Ａ〜２２Ｃの各々の下部には、対応する案内経路２０Ａ、２０Ｂ、２０Ｃが画定される。各案内経路２０Ａ〜２０Ｃは、内部に配置される針に対して、特有の突入角度、または、針挿入角度を画定する。それに応じて、各正面２２Ａ〜２２Ｃは、図１Ｃでよく理解できるように、それぞれの案内経路２０Ａ〜２０Ｃの長手方向の全長に対して実質的に直角に配置されるような向きとされている。以下の記載から理解されるように、各案内経路の特有の角度によって、患者の体内に入る針を、血管などの、皮膚の下の特定の深さにある目標物へと近づけるために、適切に位置するのが容易になる。

[0022]正面２２Ａ〜２２Ｃの各々は、窪んだ形状に成形された面２４を備え、それら面２４は、それぞれの案内経路２０Ａ〜２０Ｃの、開口する近位端２６Ａ、２６Ｂ、２６Ｃに向かって傾斜する。成形された面２４は、その面２４に置かれた針の先端が、それぞれの案内経路の開口する近位端に向かって導かれるのを助けるため、針の案内経路への挿入を容易にする。正面は、他の形状に成形されてもよいことは理解される。

[0023]図１Ｄでよく理解できるように、案内経路２０Ａ〜２０Ｃの近位端２６Ａ〜２６Ｃは、針先端を特定の案内経路に挿入するのをさらに容易にするために、それぞれの正面２２Ａ〜２２Ｃの若干近位側へと延びている。

[0024]本実施形態の針案内組立体１０は、超音波プローブ、または超音波プローブが接続される他の装置に対して移動可能であるように構成される。図１Ａおよび図１Ｃは、その一実施を示しており、針案内部本体１２は、以下でさらに説明されるように、プローブと共に、レール６０（図４および図５）とスライド可能に係合するように構成されたトラック３０を備えることで、針案内部本体をプローブに対してスライドさせることができる。図に示すように、トラック３０は、Ｌ字形の形状を有し、針案内部をレール６０と物理的に係合した状態に留める助けとなる。レール６０は、プローブと針案内部とを接続する固定具の一例であり、実際には、様々な他の接続方法を用いることができる。また、針案内部は、直接的または間接的に、および、一時的にまたは永久的に、側面や端面などの、超音波プローブの他の面に取り付けられてもよいことは理解される。

[0025]図２は、案内経路２０Ｂの近位端の図を示すが、他の案内経路２０Ａおよび２０Ｃを代表しているため、ここでは、説明は、各案内経路に同様に適用される。図に示すように、案内経路２０Ｂは、近位端２６Ｂから、針案内部本体１２の全長に沿って、遠位の方へとそれぞれが延びる２つの腕部４０を備えており、それら腕部４０は、針が案内経路２０Ｂへと挿入されるときに針の一部が配置される細長い容積を取り囲む。断面において、腕部４０は、開放部４２が両腕部の終端の間に画定されるように、針案内部本体１２から延び、互いの方を向いて途切れる形状となっている。開放部４２は、腕部４０の間での長さ全体に渡って延びており、針または他の適切な細長い器具を、望まれる場合に、それを通して案内経路２０Ａ〜２０Ｃから取り外すことができる隙間を画定する。また、切欠き４４が、各腕部４０において、針案内部本体１２の主要部への腕部の取り付けの近くに設けられている。切欠き４４と相まって、腕部４０の形状により、案内経路２０Ｂは、様々な規格の針を内部に受け入れる必要がある場合に、拡張することができる。これにより、さらに、針案内部１０に可撓性がもたらされ、針案内部１０を、様々な針を患者の体内へと案内するのに使用することができるが、針が意図した針挿入角度で患者に入るように、針の方向を制限する適切な程度に保たれている。切欠き４４は、腕部４０によって針に付与される力の大きさを適切に保ちつつ、経路の大きさを容易に拡張できるように、特に適合され、その結果、上記の制限が実現する。一実施形態では、少なくとも腕部４０は、熱可塑性プラスチック、または、上記のように折り曲がることができる他の適切な柔軟な材料を含むことに留意されたい。

[0026]針案内部における案内経路の数、大きさ、形状、位置などは、本明細書で図示および説明されるものと異なってもよいことは理解される。さらに、それらは、図１Ａ〜図１Ｄの実施形態で同様に構成されているが、案内経路の具体的な構成は、同じ針案内部において、互いに異なってもよいことは理解される。したがって、本明細書で説明される原理のこれらの拡張および他の拡張が考慮されている。

[0027]図３は、保管トレイ５２に、プローブ蓋５４と共に配置された針案内組立体１０を示す。超音波プローブ５０は、プローブ蓋および針案内組立体１０をトレイ５２から取り外せるように、その頭部が取り外し可能にプローブ蓋５４に挿し込まれた状態で示されている。このようにして、本実施形態では、トレイ５２は、針案内組立体を、臨床医によって使用される前に、実装、殺菌、および保管することができる方法の例であることは理解される。ただし、他の実装する構成も考慮される。

[0028]図４は、超音波プローブ５０の頭部５６にプローブ蓋５４を取り付ける方法を示す。図４および図５は、プローブ蓋５４から延び、針案内組立体１０をプローブ蓋５４に取り付けるための固定具として機能するレール６０の詳細を示す。ただし、本明細書では、プローブ蓋が取り付けのために用いられているが、他の実施形態では、針案内組立体がプローブ自体に直接取り付けられてもよいし、他の器具に直接的／間接的に取り付けられてもよい。本明細書で説明された針案内組立体と共に使用できるプローブ蓋に関してのさらなる詳細は、２０１１年８月９日に出願された、「超音波プローブ頭部用の支持構造および蓋構造」という名称の米国特許出願第１３／２０６，３９６号で確認ことができ、その特許出願は、本明細書において、参照によって全体が組み入れられる。

[0029]図に示すように、レール６０は、Ｌ字形の断面形状を備え、トラック３０の形と一致し、針案内組立体１０との係合を保持する助けとなる。ただし、他のレール形状が採用されてもよいことが理解される。図６は、針案内組立体１０によって画定されるトラック３０内にスライド可能に挿入された、プローブ蓋５４のレール６０を示し、針案内組立体は、針を患者の体内へと案内する際の使用に向けた適切な位置にある。プローブ５０は、使用時の位置調整のために、器具の横方向の中央を示す矢印６６を備えることに留意されたい。図４でよく理解できるように、切欠き６４が、レール６０に設けられ、プローブ蓋５４がプローブ５０に適切に取り付けられた場合にプローブの矢印６６と整列する。切欠き６４は、針案内組立体が使用されない場合に、臨床医が針をプローブの頭部５６の中央と揃える際の助けとなるように使用されてもよい。

[0030]図５は、複数の戻り止め６２がレール６０に設けられているのを示す。それら戻り止め６２は、離間されており、案内経路２０Ａ〜２０Ｃの対応する一つが、プローブ５０の矢印６６と揃えられたとき、つまり、針を患者の体内に案内する位置にあるときに、トラック３０に配置された***３４（図１Ｃ）と個々に係合する。

[0031]針案内組立体１０が、図６に示すように、トラック３０とレール６０との上記のような係合を介してプローブ５０のプローブ蓋５４に取り付けられることで、針案内組立体は、針を患者の体内へと案内するように用いることができる。前述のように、また、図６で理解できるように、各案内経路２０Ａ〜２０Ｃは、プローブ５０の長手方向軸線（または、任意で、蓋で覆われたプローブの頭部５６が、図６に示す向きで皮膚に対して配置されるときの患者の皮膚表面）に対して、特有の針挿入角度を画定する。図６において、針案内部本体１２の正面２２Ａ〜２２Ｃは、対応する案内経路２０Ａ〜２０Ｃを通して挿入された針が、超音波プローブによって生成される画像の平面と交差することになる深さを示す深さ値で示されている。

[0032]したがって、図６に示される構成では、案内経路２０Ｂは、針７０が、案内経路２０Ｂを通って、プローブ５０によって生成された画像の中心に入るように、プローブの矢印６６と揃えられている。正面２２Ｂに示されるように、案内経路２０Ｂの針挿入角度は、針７０が、プローブ５０の像平面と、皮膚の表面から約０．５ｃｍの深さで交差するようになっている。

[0033]したがって、超音波撮像の過程の間、超音波プローブが患者の皮膚に対して配置されたときに、臨床医は、超音波プローブによって生成された、対象とする血管などの皮下目標物の画像を観察することができる。目標物がプローブによって撮像されると、臨床医は、画像を調べることができ、また、皮膚の下の目標物の深さを判断または観察することができる。そして、臨床医は、プローブのレール６０に沿って、目標物の深さに相当する深さで印されている案内経路２０Ａ〜２０Ｃが、プローブの頭部５６にある矢印６６で示されるプローブの中央と揃うまで、針案内部本体を横方向にスライドすることができる。なお、針案内部本体１２は、トラック３０（図１Ｃ）にある***３４の、レール６０（図５）にある対応する戻り止め６２との係合によって、選択された位置に維持される。図６に示す構成では、例えば、***３４は、真ん中の戻り止め６２と係合されており、案内経路２０Ｂを、矢印６６で示されるプローブ５０の中央に維持する。そして、針７０を、選択された案内経路２０Ａ〜２０Ｃ（例えば、図６に示す例では案内経路２０Ｂ）へと、超音波撮像を引き続き用いて挿入することができ、対象とされる皮下目標物へと案内することができる。

[0034]より深い位置またはより浅い位置の目標物へと近づけるために、より深い挿入角度またはより浅い挿入角度が望まれる場合には、正面２２Ａ〜２２Ｃに印されるような所望の目標物交差深さを有する案内経路がプローブの矢印６６の中央に位置するように、針案内組立体１０を横方向にスライドすることができる。そして、針または他の適切な細長い器具を、案内経路を通じて患者の皮膚に挿入することができる一方で、プローブ５０は、皮膚に対して所定の位置に保持され、目標物を撮像し続ける。これは図７に示されており、針案内組立体１０は前述のように位置され、針７０は、案内経路２０Ａを通じて挿入され、皮膚の下の約０．２５ｃｍの深さで超音波像平面に交差する。図７での案内経路２０Ａの針挿入角度は、図６での案内経路２０Ｂの針挿入角度との比較でより浅くなっていることに留意されたい（針７０の角度がより緩やかになっていることからも証明される）。

[0035]前述のように、各案内経路２０Ａ〜２０Ｃは、案内経路の腕部４０（図１Ｂ、図２）同士の間の、長手方向の開放部４２によって画定された隙間を含む。目標物に近づくと、針７０が案内経路２０Ａ〜２０Ｃの隙間を通して引っ張られ、針案内組立体１０から引き離されるように、針案内組立体１０を針から静かに引き抜くことで、針案内組立体１０との係合を解除することができる。

[0036]前述のように、針案内組立体１０は、他の針挿入角度、および対応する像平面交差深さを画定する案内経路を備えていてもよい。この一例が図８に示されており、針案内組立体本体部１２は、図１Ａ〜図１Ｄで示した組立体の針挿入角度より急な針挿入角度を有する針案内経路２０Ａ、２０Ｂ、２０Ｃを画定しており、それらの針挿入角度は、患者の体内において、より深い皮下目標物に近づくのに有用である。したがって、様々な針挿入角度の案内経路を、針案内部に設けることができるのは理解される。また、針案内組立体は、本明細書で明白に提示および説明されるもの以外の、異なる数および異なる位置の案内経路を画定してもよい。さらに、様々な案内経路および／またはそれに対応する正面は、所望の挿入角度を選択する上で使用者の助けとなるように、色分けされていてもよい。また、本明細書では、複数の規格の針を受け入れることができるとして開示されているが、他の実施形態の針案内組立体の案内経路は、望む場合には、一つの規格だけの針を受け入れるように構成されてもよいことは理解される。したがって、針案内組立体へのこれらの変形および他の変形は、考慮されている。

[0037]図９Ａ〜図９Ｃは、他の実施形態による針案内組立体１１０の詳細を描写しており、その針案内組立体１１０は、組立体を、超音波プローブの対応する固定具、または他の適切な器具に取り付けるための空所部１２２を画定する基部１１２と、プラットフォーム１１４とを備える。プラットフォーム１１４は、複数の異なる角度とされた案内経路１２０を備えており、基部１１２にスライド可能に取り付けられることで、プラットフォームは基部に対して横方向にスライドできる。

[0038]より詳細には、プラットフォーム１１４は、各案内経路１２０が、それに配置される針に対して特有の針挿入角度を画定するような形状とされている。図１Ａ〜図１Ｄの針案内組立体と同様に、針案内組立体１１０は、超音波プローブに対してスライドして調整可能であることで、臨床医は、プローブによって撮像される対象とされた皮下目標物までの必要な深さに合う案内経路１２０が、プローブの中央と揃うまで、組立体のプラットフォーム１１４を横方向にスライドすることができる。そして、針を、選択された案内経路１２０へと、超音波撮像を引き続き用いて挿入することができ、対象とされる目標物へと案内することができる。本明細書の他の実施形態と同様に、針案内経路の数、形状、角度、および構成は、本明細書で図示および説明されるものと異なってもよいことに留意されたい。また、本明細書における針案内組立体は、針に加えて、他の細長い器具を案内するように構成することができることも留意されたい。さらに、針案内組立体は、使用される案内経路が、超音波プローブの横方向の中央と異なるある位置に、または、組立体が作動可能に取り付けられる他の器具に配置されるように構成されてもよいことに留意されたい。

[0039]図９Ｂは、プラットフォーム１１４の、基部１１２との蟻継ぎ式の係合を示し、それらの相対的なスライドが可能となっている。***または他の障害物が、基部１１２、プラットフォーム１１４、またはそれら両方に設けられてもよく、それにより、各案内経路１２０を、使用のために位置付けられた場所に固定することができる。基部１１２は、それの空所部１２２の、プローブ上の適切な固定具とのスナップ式の係合によって、超音波プローブ／蓋から取り外し可能であってもよいし、プローブに永久的に固定されてもよい。なお、空所部および固定具の設計は、図に示された、本明細書で説明されるものとは異なっていてもよいことは理解されるだろう。他の実施形態では、プラットフォームは、半円形状、放物線形状、楕円形状、または他の非直線形状を備えてもよく、それにより、プラットフォームは、基部の周りを、弓形または他の形でスライドすることができる。プラットフォームと基部との蟻継ぎ式の係合は、それらの相対移動を可能にする他の係合方法によって置き換えられてもよいことに留意されたい。

[0040]図１０Ａおよび図１０Ｂは、基部２１２および段状のプラットフォーム２１４を備える、他の例の針案内組立体２１０を描写している。プラットフォーム２１４は、同様の針挿入角度の向きとされているが、針案内組立体２１０が超音波プローブに取り付けられたときに、患者の皮膚への針挿入位置から異なる距離にある、複数の針案内経路２２０を備える。案内経路２２０が、（段状のプラットフォーム２１４のために）皮膚の針挿入位置から異なり距離にあることで、各案内経路は、針を、特有の深さで超音波プローブの像平面と交差するように、したがって、異なる皮下の深さを目標とするように、案内することができる。そのため、臨床医は、皮下目標物の超音波撮像される深さに対応する、案内経路２２０のうちから所望の一つを選択することができる。一実施形態では、針案内組立体が、図１０Ａおよび図１０Ｂに示す設計ではスライド可能ではないため、臨床医は、超音波プローブを横方向にスライドして、選択された案内経路２２０を撮像される目標物と揃えるけれども、他の実施形態においては、針案内組立体が移動可能とされてもよい。添付の図面に示されるように、針案内組立体２１０の数および示された角度は、単なる例であり、他の構成も当然ながら可能であることにも留意されたい。別の実施形態では、案内経路同士が、段状のプラットフォームによって分けられているのとは無関係に、異なる針挿入角度を画定することは理解される。さらに別の実施形態では、案内経路同士が、互いに平行ではなく、互いに向かって集束するように、プラットフォームに配置される。

[0041]図１１Ａおよび図１１Ｂは、別の実施形態による針案内組立体３１０を示し、その針案内組立体３１０は、プローブまたはプローブ蓋などを取り付けるための空所部３２２を画定する本体部３１２を備える。また、細長い穴とされた針案内経路３２０を備えるプラットフォーム３１４も設けられている。具体的には、プラットフォーム３１４は、本体部３１２の２つの弓形のレール３１８同士の間にスライド可能に配置された、切欠きのある腕部３１６を備える。このように構成されることで、プラットフォーム３１４は、レール３１８に沿ってスライド可能であるため、案内経路３２０の挿入角度は、使用者の望むように変更することができ、その結果、案内経路３２０に挿入される針は、血管などの、撮像される皮下目標物と交差することができる。一実施形態では、患者の皮膚に対する挿入角度を、約数度から約９０度以上まで変化させることができる。なお、深さを示す印が、針案内組立体３１０のレール３１８または他の部分に設けられていてもよい。さらに、一実施形態では、プラットフォームは、針案内経路を所望の角度に維持するために、解除可能にレールに固定することができるように構成されてもよいことに留意されたい。

[0042]図１２Ａおよび図１２Ｂは、ある実施可能な備え付けの方法による、針案内組立体３１０を、プローブ蓋３３０の固定具３３２に解除可能に係合する方法を示す。もちろん、プローブ／プローブ蓋の、本明細書で開示されるこの針案内組立体または他の針案内組立体との、他の直接的または間接的な係合方法が、用いられてもよい。

[0043]本発明の実施形態は、本開示の精神から逸脱することなく、他の具体的な形態で実施されてもよい。説明された実施形態は、例示としてのみの点において考慮されており、限定的ではない。そのため、実施形態の範囲は、前述の説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と同等の意味および範囲内にあるすべての変更は、その特許請求の範囲内に包含されるものである。

Claims (23)

1. 針案内組立体において、
   画像生成装置に、少なくとも間接的かつ取り外し可能に取り付けられるように構成された針案内部本体と、
   前記針案内部本体によって画定された少なくとも第１の細長い案内経路および第２の細長い案内経路であって、前記案内経路の各々は、前記画像生成装置の長手方向軸線に対して特有の挿入角度を画定し、異なる規格の針を受け入れるように構成された、少なくとも第１の細長い案内経路および第２の細長い案内経路と
   を備えた針案内組立体。
2. 前記案内経路の各々は、前記針が挿入される細長い容積を一体的に画定する２つの柔軟な腕部を備え、前記腕部の各々は、針の通過を可能とする必要があるときに前記容積の大きさを増加するように、前記針の挿入の際に移動可能となっている、請求項１に記載の針案内組立体。
3. 前記案内経路の各々の前記腕部は、前記案内経路のそれぞれの前記細長い容積の順応した拡張を容易にする切欠きを備えており、長手方向に延びる隙間が、前記針が患者の体内に挿入された後に前記針を前記案内経路から取り除くことができるように、前記案内経路の各々の前記腕部同士の間で画定された、請求項１に記載の針案内組立体。
4. 前記画像生成装置は、超音波撮像システムの超音波プローブを備え、前記針案内組立体を、前記プローブ上の固定具に、スライド可能に取り付けることができる、請求項１に記載の針案内組立体。
5. 前記画像生成装置は、超音波撮像システムの超音波プローブを備え、前記針案内組立体を、前記プローブの頭部に取り外し可能に取り付けられた蓋に、スライド可能に取り付けることができる、請求項１に記載の針案内組立体。
6. 成形された正面が、前記案内経路の各々に隣接して配置され、前記案内経路の各々の近位部は、それぞれの前記正面を越えて近位側へと延びた、請求項１に記載の針案内組立体。
7. 前記針案内部本体において直線形パターンと弓形パターンとの一方で配置された、第１の案内経路、第２の案内経路、および第３の案内経路をさらに備えた、請求項１に記載の針案内組立体。
8. 針案内組立体において、
   超音波プローブに少なくとも間接的かつ取り外し可能に取り付けられるように構成された針案内部本体であって、段状とされた複数のプラットフォームを画定する、針案内部本体と、
   各々が前記超音波プローブから特有の距離を離して配置されるように、かつ、各々に配置された針が、患者の皮膚表面から異なる皮下の距離で前記超音波プローブの像平面と交差するように、前記プラットフォームの各々に備えられた案内経路と
   を備えた針案内組立体。
9. 前記案内経路の各々は互いに対して特有の角度をさらに画定する、請求項８に記載の針案内組立体。
10. 前記案内経路は互いに平行に配置された、請求項８に記載の針案内組立体。
11. 針案内組立体において、
    超音波プローブに少なくとも間接的に取り付けられるように構成された本体部と、
    弓形パターンにおいて選択的に移動可能に前記本体部に取り付けられたプラットフォームと、
    前記プラットフォームに備えられ、患者の皮膚に対する前記案内経路の挿入角度が、前記プラットフォームの移動によって選択可能である案内経路と
    を備えた針案内組立体。
12. 前記プラットフォームは、前記本体部の少なくとも１つのレールに沿ってスライド可能に配置された、請求項１１に記載の針案内組立体。
13. 前記プラットフォームは、前記本体部の第１の弓形レールと第２の弓形レールとの間でスライド可能に配置された切欠いた腕部を備えた、請求項１２に記載の針案内組立体。
14. 前記プラットフォームは、所望の位置で解除可能に固定可能である、請求項１１に記載の針案内組立体。
15. 前記案内経路は、患者の皮膚に対して、約１度から約９０度の間の挿入角度を画定することができる、請求項１１に記載の針案内組立体。
16. 針案内組立体を用いた、患者の体内への針の挿入方法において、前記針案内組立体は、超音波プローブに移動可能に、かつ、少なくとも間接的に取り付けられた針案内部本体を備え、前記針案内組立体は、各々が固有の針挿入角度を画定する複数の案内経路を備えた挿入方法において、
    前記プローブを用いて前記患者の体内の皮下目標物を超音波撮像するステップと、
    必要に応じ、前記案内経路のうちの所望の一つを使用できる位置に配置するために前記針案内組立体をスライドして調整するステップと、
    針を、前記所望の案内経路を通じて、前記患者の内部へと、前記皮下目標物に向かって挿入するステップであって、前記案内経路は、複数の規格の大きさの針を受け入れるように柔軟であるステップと
    を含む挿入方法。
17. 前記針を挿入するステップは、前記針の遠位端を、前記所望の案内経路に隣接する成形された正面との接触によって、前記所望の案内経路の近位端へと導くことができるステップをさらに含む、請求項１６に記載の挿入方法。
18. 超音波撮像システムにおいて、
    超音波プローブと、
    前記超音波プローブに取り外し可能に、かつ、少なくとも間接的に取り付け可能な針案内組立体と
    を備え、前記針案内組立体は、
    前記超音波プローブに対してスライド可能な針案内部本体と、
    前記針案内部本体によって画定された少なくとも第１の細長い案内経路および第２の細長い案内経路であって、前記案内経路の各々は特有の針挿入角度を画定し、前記案内経路の各々の近位端に近接する面部が、針の先端を前記案内経路のそれぞれへと向かわせるように成形されている少なくとも第１の細長い案内経路および第２の細長い案内経路と
    を備えた超音波撮像システム。
19. 前記超音波プローブの頭部に取り外し可能に取り付け可能とされた蓋をさらに備え、前記蓋は、前記針案内組立体が取り外し可能かつスライド可能に取り付けられる固定具を備えた、請求項１８に記載の超音波撮像システム。
20. 前記固定具は、前記針案内部本体に備えられた対応するトラック内にスライド可能に収められたＬ字形のレールを備えた、請求項１９に記載の超音波撮像システム。
21. 前記針案内部本体は、第１の案内経路、第２の案内経路、および第３の案内経路を画定し、前記案内経路の各々は、異なる規格の針を内部に受け入れるように柔軟である、請求項２０に記載の超音波撮像システム。
22. 前記案内経路の各々の前記面部が、前記案内経路のそれぞれの前記針挿入角度に応じた角度とされ、各面の輪郭が窪んだ形状とされている、請求項２１に記載の超音波撮像システム。
23. 前記プローブ蓋および前記針案内組立体は、無菌トレイでの使用の前に配置され、***と戻り止めとの機構が、前記レールおよび前記トラックに備えられていることで、前記針案内組立体を、前記超音波プローブに対して選択された位置に固定することができる、請求項２２に記載の超音波撮像システム。

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