JP2014238337A - 滅菌処理検知用複合インジケータ - Google Patents

滅菌処理検知用複合インジケータ Download PDF

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洋明 土井
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Abstract

【課題】高圧蒸気滅菌処理又は過酸化水素ガス滅菌処理を実施するに当たり、滅菌処理の種類が正しく選択されたこと及び正しく選択された滅菌処理が適切に完了したことを一つのインジケータで確認することができる滅菌処理検知用複合インジケータを提供する。
【解決手段】基材上に、湿熱変色性組成物からなる変色層と過酸化水素ガス変色性組成物からなる変色層とが当該順に積層されている滅菌処理検知用複合インジケータであって、(1)前記変色層は、ビスマス化合物及び硫黄化合物を含有する湿熱変色性組成物から形成されており、(2)前記変色層は、アゾ系色素、メチン系色素、トリアリールメタン系色素及びチアジン系色素からなる群から選択される少なくとも1種を含有する過酸化水素ガス変色性組成物から形成されている、ことを特徴とする滅菌処理検知用複合インジケータ。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療分野、研究分野、食品加工分野等で用いられる高圧蒸気滅菌処理又は過酸化水素ガス滅菌処理を実施するに当たり、滅菌処理の種類が正しく選択されたこと及び正しく選択された滅菌処理が適切に完了したことを確認するために有用な滅菌処理検知用複合インジケータに関する。
高圧蒸気滅菌処理及び過酸化水素ガス滅菌処理は、医療分野、研究分野、食品加工分野等のさまざまな分野で利用されている。医療分野では、例えば、医療機器、医療器具等の滅菌、殺菌等に使用されている。研究分野では、例えば、実験機器、実験器具等の滅菌、殺菌等に使用されている。また、食品加工分野では、例えば、レトルト食品の製造時の滅菌等に使用されている。
このように、高圧蒸気滅菌処理及び過酸化水素ガス滅菌処理は適用分野に重複があり、被処理物の種類、用途、特性等に応じて適宜に使い分けがなされている。高圧蒸気滅菌処理及び過酸化水素滅菌処理の完了を確認するためのインジケータとしては、従来、各種のものが知られており、例えば、特許文献1には、高圧蒸気滅菌処理に用いる湿熱変色性組成物及び湿熱変色インジケータが開示されている。また、特許文献2には、過酸化水素ガス滅菌処理に用いる過酸化水素ガス検知用インキ組成物及び過酸化水素ガス検知インジケータが開示されている。
従来、高圧蒸気滅菌処理検知用インジケータ及び過酸化水素ガス滅菌処理検知用インジケータは別々に提供されており、実施する滅菌処理の種類に応じて適切なインジケータを選択し、使用する必要がある。この点を改良するために、当該2種類の滅菌処理に適用することができる一つのインジケータの研究が進められているが、現状、そのような機能を有するインジケータは未だ開発されていない。
なお、従来の過酸化水素ガス滅菌処理検知用インジケータの中には、過酸化水素ガス滅菌処理のみならず高圧蒸気滅菌処理でも検知部分(変色層)が変色し、見かけ上、両方の滅菌処理に適用できるように見えるものがある。しかしながら、過酸化水素ガス滅菌処理検知用インジケータは、過酸化水素ガス滅菌処理に適した変色速度を有しているため、高圧蒸気滅菌処理において検知部分が変色するといえども、当該変色が高圧蒸気滅菌処理の完了を指標として正確に示しているとは言えない。また、この使用方法では、意図せずに滅菌処理の選択を誤った場合にも検知部分が変色するため、滅菌処理の種類を誤って選択したことについても気付くことができず見過ごすおそれがある。かかる誤りは、滅菌処理の信頼性を保持する観点から避ける必要がある。
よって、高圧蒸気滅菌処理又は過酸化水素ガス滅菌処理を実施するに当たり、滅菌処理の種類が正しく選択されたこと及び正しく選択された滅菌処理が適切に完了したことを一つのインジケータで確認することができる滅菌処理検知用複合インジケータの開発が望まれている。
特開2012−150052号公報 特開2007−40785号公報
本発明は、高圧蒸気滅菌処理又は過酸化水素ガス滅菌処理を実施するに当たり、滅菌処理の種類が正しく選択されたこと及び正しく選択された滅菌処理が適切に完了したことを一つのインジケータで確認することができる滅菌処理検知用複合インジケータを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の湿熱変色性組成物からなる変色層1と特定の過酸化水素ガス変色性組成物からなる変色層2とが特定の順序で積層された構造を有する複合インジケータによれば上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の滅菌処理検知用複合インジケータに関する。
1.基材上に、湿熱変色性組成物からなる変色層1と過酸化水素ガス変色性組成物からなる変色層2とが当該順に積層されている滅菌処理検知用複合インジケータであって、
(1)前記変色層1は、ビスマス化合物及び硫黄化合物を含有する湿熱変色性組成物から形成されており、
(2)前記変色層2は、アゾ系色素、メチン系色素、トリアリールメタン系色素及びチアジン系色素からなる群から選択される少なくとも1種を含有する過酸化水素ガス変色性組成物から形成されている、
ことを特徴とする滅菌処理検知用複合インジケータ。
2.前記ビスマス化合物は、酸化ビスマス、水酸化ビスマス、硫酸ビスマス、塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、硝酸ビスマス、塩基性硝酸ビスマス、塩基性炭酸ビスマス、次炭酸ビスマス、酢酸ビスマス、塩基性酢酸ビスマス、シュウ酸ビスマス、塩基性シュウ酸ビスマス及びビスマスアセチルアセトナト錯体からなる群から選択される少なくとも1種である、上記項1に記載の滅菌処理検知用複合インジケータ。
3.前記硫黄化合物は、チオ尿素化合物、チウラム化合物、チアゾール化合物、含硫アミノ酸化合物及び含硫有機酸化合物からなる群から選択される少なくとも1種である、上記項1又は2に記載の滅菌処理検知用複合インジケータ。
4.前記湿熱変色性組成物は、更に第四級アンモニウム塩及び常温固体塩基の少なくとも1種を含有する、上記項1〜3のいずれかに記載の滅菌処理検知用複合インジケータ。
5.前記湿熱変色性組成物は、更に湿熱非変色性の色素を含有する、上記項1〜4のいずれかに記載の滅菌処理検知用複合インジケータ。
6.前記過酸化水素ガス変色性組成物は、更にカチオン系界面活性剤を含有する、上記項1〜5のいずれかに記載の滅菌処理検知用複合インジケータ。
7.前記過酸化水素ガス変色性組成物は、更に過酸化水素ガス非変色性の色素を含有する、上記項1〜6のいずれかに記載の滅菌処理検知用複合インジケータ。
以下、本発明の滅菌処理検知用複合インジケータについて詳細に説明する。
本発明の滅菌処理検知用複合インジケータ(以下、「本発明の複合インジケータ」とも言う)は、基材上に、湿熱変色性組成物からなる変色層1と過酸化水素ガス変色性組成物からなる変色層2とが当該順に積層されており、
(1)前記変色層1は、ビスマス化合物及び硫黄化合物を含有する湿熱変色性組成物から形成されており、
(2)前記変色層2は、アゾ系色素、メチン系色素、トリアリールメタン系色素及びチアジン系色素からなる群から選択される少なくとも1種を含有する過酸化水素ガス変色性組成物から形成されていることを特徴とする。
上記特徴を有する本発明の複合インジケータは、高圧蒸気滅菌処理又は過酸化水素ガス滅菌処理により変色層が以下の通りに変色するため、滅菌処理の種類が正しく選択されたこと及び正しく選択された滅菌処理が適切に完了したことを一つのインジケータで確認することができる。つまり、変色層1はビスマス化合物及び硫黄化合物を含有することにより当初は白色(又は淡色)であるが、高圧蒸気滅菌処理により暗色系に変色する。このとき、過酸化水素ガス変色性組成物からなる変色層2も変色する場合があるが、変色により変色層2が濃化(暗色系に近づく)するような変色挙動は含まれていないため、観察者が視認できる変色層(積層体)の色は変色層1の影響を受けて暗色系である。これにより、高圧蒸気滅菌処理を正しく選択したこと及び高圧蒸気滅菌処理が適切に完了したことを確認することができる。他方、過酸化水素ガス滅菌処理の場合には、変色層1は変色せず白色(又は淡色)を保持するため、変色層2が過酸化水素ガス滅菌処理により所定の変色を呈することにより、過酸化水素ガス滅菌処理を正しく選択したこと及び過酸化水素ガス滅菌処理が適切に完了したことを確認することができる。
湿熱変色性組成物(変色層1形成用組成物)
本発明の複合インジケータにおいて、変色層1は、ビスマス化合物及び硫黄化合物を含有する湿熱変色性組成物から形成されている。
上記ビスマス化合物としては、白色又は淡色であって硫黄化合物と反応して黒色の硫化ビスマスを生成するものを用いる。このビスマス化合物としては、例えば、酸化ビスマス、水酸化ビスマス、硫酸ビスマス、塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、硝酸ビスマス、塩基性硝酸ビスマス、塩基性炭酸ビスマス、次炭酸ビスマス、酢酸ビスマス、塩基性酢酸ビスマス、シュウ酸ビスマス、塩基性シュウ酸ビスマス及びビスマスアセチルアセトナト錯体からなる群から選択される少なくとも1種が挙げられる。これらのビスマス化合物の中でも、酸化ビスマス、次炭酸ビスマス、水酸化ビスマス及び硝酸ビスマスの少なくとも1種が好ましい。
上記ビスマス化合物の粒子径は限定的ではないが、20μm以下が好ましく、5μm以下がより好ましい。
また、ビスマス化合物としては、有機溶剤可溶型の有機ビスマス化合物を用いることもできる。例えば、脂肪族カルボン酸のビスマス塩、芳香族カルボン酸のビスマス塩、ビスマスのβ−ジケトン錯体、ビスマスのアルコキシド、トリフルオロメタンスルホン酸ビスマス及び二酢酸トリフェニルビスマスからなる群から選択される少なくとも1種を用いることができる。有機溶剤可溶型の有機ビスマス化合物を用いる場合には、湿熱変色性組成物を調製する際にビスマス化合物を粉砕する工程が不要であるとともにビスマス化合物の経時的な沈降を防止することができる点で好ましい。
湿熱変色性組成物中のビスマス化合物の含有量は限定的ではないが、5〜50重量%が好ましく、10〜30重量%がより好ましい。ビスマス化合物の含有量が多すぎる場合には、変色時の色変化が進みすぎるおそれがある。また、ビスマス化合物の含有量が少なすぎる場合には、変色時の色変化が少なく、正確な判断ができないおそれがある。
上記硫黄化合物としては、白色又は淡色であってビスマス化合物と反応して黒色の硫化ビスマスを生成するものを用いる。この硫黄化合物としては、例えば、チオ尿素化合物、チウラム化合物、チアゾール化合物、含硫アミノ酸化合物及び含硫有機酸化合物からなる群から選択される少なくとも1種が挙げられる。
上記チオ尿素化合物としては、例えば、チオ尿素、1,3−ジメチル−2−チオ尿素、1,3−ジエチル−2−チオ尿素、1,3−ジトリルチオ尿素、2,2’−ジトリルチオ尿素、1,3−ジフェニル−2−チオ尿素、1−フェニル−2−チオ尿素、アリルチオ尿素、1−アセチル−2−チオ尿素、エチレンチオ尿素、トリメチルチオ尿素、トリルチオ尿素、メチルチオ尿素、エチルチオ尿素、1−フェニル−3−チオセミカルバジド、4−フェニル−3−チオセミカルバジド、チオカルボヒドラジド等が挙げられる。
上記チウラム化合物としては、例えば、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド等が挙げられる。
上記チアゾール化合物としては、例えば、2−アミノベンゾチアゾールが挙げられる。
上記含硫アミノ酸化合物としては、例えば、メチオニン、システイン、チアミン硝酸塩等が挙げられる。
上記含硫有機酸化合物としては、例えば、チオサリチル酸、チオグリコール酸、チオリンゴ酸、サッカリン、2−ジ−n−ブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−S−トリアジン、2−ベンズアミドチオフェニールの亜鉛塩等が挙げられる。
これらの硫黄化合物の中でも、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド、1,3−ジトリルチオ尿素、1,3‐ジフェニル−2−チオ尿素、1−フェニル−2−チオ尿素及びチオリンゴ酸の少なくとも1種が好ましい。
上記硫黄化合物の粒子径は限定的ではないが、100μm以下が好ましく、30μm以下がより好ましい。
湿熱変色性組成物中の硫黄化合物の含有量は限定的ではないが、1〜50重量%が好ましく、5〜25重量%がより好ましい。硫黄化合物の含有量が多すぎる場合には、変色時の色変化が進みすぎるおそれがある。また、硫黄化合物の含有量が少なすぎる場合には、変色時の色変化が少なく、正確な判断ができないおそれがある。
湿熱変色性組成物は湿熱条件下で変色することが求められるため、湿熱条件下では変色し易く、乾熱条件下では変色し難くするための変色制御剤を添加してもよい。変色制御剤の種類及び含有量を調整することにより変色の程度を調整することができるため、高圧蒸気滅菌処理の経過及び完了を変色の程度に応じて確認することができる。
変色制御剤としては、例えば、ヒドロキシカルボン酸、リン酸及びリン酸エステルからなる少なくとも1種が挙げられる。
上記ヒドロキシカルボン酸としては、例えば、グリコール酸、乳酸、タルトロン酸、グリセリン酸、ヒドロキシ酪酸、リンゴ酸、酒石酸、シトラマル酸、クエン酸、イソクエン酸、ロイシン酸、メバロン酸、パントイン酸、リシノール酸、キナ酸等の脂肪族ヒドロキシ酸が挙げられる。また、例えば、モノヒドロキシ安息香酸、ジヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、ケイヒ酸、ヒドロケイヒ酸、トリヒドロキシ安息香酸等の芳香族ヒドロキシ酸が挙げられる。これらのヒドロキシカルボン酸は、単独又は2種以上を混合して使用でき、特に酒石酸、クエン酸及びリンゴ酸の少なくとも1種が好ましい。
上記リン酸エステルとしては、下記式(1)及び(2)に示される化合物として、モノアルキルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルリン酸エステル、ジアルキルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンジアルキルエーテルリン酸エステル、トリアルキルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレントリアルキルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル置換フェニルエーテルリン酸エステル、ポリオキシプロピレンアルキル置換フェニルエーテルリン酸エステル等が挙げられる。
ポリオキシアルキレンエーテルリン酸エステルの具体的な市販品としては、プライサーフAL、A−208S、A−208B、A−208F、A−219B、M−208F、A−215C、A−212C、A−217E(いずれも第一工業製薬(株)製)、アントックスEHD−200、ニューコール1000FCP、565−PS、1120−PS、パラコールOP(いずれも日本乳化剤(株)製)、フォスファノールBH−650、SM−172、ED−200、GF−339、RA−600、GF−199、ML−220、ML−240、RD−510Y、GF−185、RS−410、RS−610、RS−710、RL−210、RL−310、RB−410、RP−710、AK−25、GF−702、RS−610NA、SC−6103、RD−720、LP−700、LS−500、LB−400(いずれも東邦化学工業(株)製)、NIKKOL DLP−10、DOP−8N、DDP−2、DDP−4、DDP−6、DDP−8、DDP−10、TLP−4、TCP−5、TOP−0V、TDP−2、TDP−6、TDP−8、TDP−10(いずれも日光ケミカルズ(株)製)等が挙げられる。
式(1)及び(2)において、アルキレンオキサイドはエチレンオキサイド(EO)が好ましい。アルキレンオキサイドの付加平均モル数は0〜5の範囲が好ましく、例えば、フォスファノールSM−172(EO平均付加モル数=0、以下EO平均付加モル数は()内の数値として示す)、GF−339(0)、GF−199(0)、ML−200(0)、GF−185(0)、AK−25(0)、BH−650(1)、ED−200(1)、ML−220(2)、ML−240(2)、RL−210(2)、RS−410(3)、LS−500(3)、RA−600(4)、RL−310(3)、RB−410(4)、702(4)、RD−510Y(4)、LB−400(4)(いずれも東邦化学工業(株)製)並びにこれらと同等の構造式を有する化合物が挙げられる。これらの化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アルキレンオキサイドの付加平均モル数は0〜2がより好ましい。このような化合物としては、フォスファノールSM−172、GF−339、GF−199、ML−200、GF−185、AK−25、BH−650、ED−200、ML−220、ML−240、RL−210及びこれらと同等の構造式を有する化合物が挙げられる。これらの化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
Figure 2014238337
〔式中、Rはアルキル基又はフェニル基を示す。Aはアルキレンオキサイドを示す。Mは水素原子又は塩基性物質を示す。nは0以上の整数を示す。〕
Figure 2014238337
〔式中、Rはアルキル基又はフェニル基を示す。Aはアルキレンオキサイドを示す。Mは水素元素又は塩基性物質を示す。n及びmは同一又は異なって0以上の整数を示す。〕
湿熱変色性組成物中の変色制御剤の含有量は限定的ではないが、乾熱状態での変色が抑制されていて湿熱状態において選択的に変色を生じさせるためには、0.1重量%以上含有されることが好ましく、0.1〜20重量%がより好ましく、1〜10重量%が最も好ましい。これらの範囲内から、ビスマス化合物及び硫黄化合物の種類並びに滅菌条件(温度、時間)に応じて変色制御剤の含有量を調整すればよい。
本発明における変色制御剤の効果を模式的に示したのが図1である。即ち、変色制御剤を含有しない場合には、高圧蒸気滅菌開始後に素早く変色が進み滅菌途中と滅菌完了の色差に余り差がないが、変色制御剤を含有する場合には、変色制御剤がビスマス化合物とキレートイオンを形成して安定化することにより、ビスマス化合物と硫黄化合物との反応が抑制されて変色の程度を調整することができ、高圧蒸気滅菌処理の経過及び完了を変色の程度に応じて確認することができる。滅菌時間と変色の程度との関係は、滅菌条件(温度)、ビスマス化合物及び硫黄化合物の種類に応じて適宜設定する。
湿熱変色性組成物には、上記成分以外に、通常はバインダー及び有機溶剤が含まれる。
上記バインダーとしては、塗膜を形成することが可能な樹脂であれば限定されない。
このような樹脂としては、例えば、スチレン−アクリル酸共重合体樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体樹脂、スチレン−マレイン酸エステル共重合体樹脂、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、シリコーン樹脂、ロジン樹脂、テルペン樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、石油樹脂、エポキシ樹脂、ケトン樹脂、マレイン酸樹脂、クマリン樹脂、ポリアミド樹脂、アルキルフェノール樹脂、ロジン変性樹脂、セルロース樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、単独又は2種以上を混合して使用でき、特にケトン樹脂、スチレン−アクリル酸共重合体樹脂及びポリビニルブチラール樹脂からなる群から選択される少なくとも1種が好ましい。
湿熱変色性組成物中のバインダーの含有量は限定的ではないが、0.1〜20重量%が好ましく、1〜10重量%がより好ましい。バインダーの含有量を上記範囲内に設定することにより、発明の効果を維持しつつ塗膜の耐久性を良好に保持することができる。
上記有機溶剤としては、上記バインダーを溶解できるものであればよく、例えば、アルコール系、多価アルコール系、グリコールエーテル系、エステル系、ケトン系、脂肪族炭化水素系、脂環族炭化水素系、芳香族炭化水素系等の有機溶剤が挙げられる。これらの有機溶剤の中でも、グリコールエーテル系溶剤が好ましい。
湿熱変色性組成物中の有機溶剤の含有量は限定的ではないが、20〜80重量%が好ましく、30〜60重量%がより好ましい。このような有機溶剤の含有量の中から、バインダーの種類や湿熱変色性組成物に求められる粘度に応じて含有量を調整すればよい。
湿熱変色性組成物中のバインダー及び/又は有機溶剤の含有量を調整することにより、湿熱変色性組成物の粘度を調整することができる。粘度を調整することにより、各種印刷手法に適した粘度の湿熱変色性組成物(インク)を提供することができる。本発明では、湿熱変色性組成物の粘度は5000mPa・s未満とすることが好ましく、特にシルクスクリーン印刷に適した粘度としては500〜5000mPa・s程度であり、グラビア印刷に適した粘度としては10〜500mPa・s程度である。
その他、必要に応じて、増量剤、湿熱非変色性色素、変色促進剤、インキ添加剤等を配合してもよい。
増量剤としては、例えば、ベントナイト、活性白土、アルミナ、タルク、炭酸カルシウム、シリカ等が挙げられる。
湿熱非変色性色素としては公知の染料/及び顔料が使用でき、例えば、C.I.Direct Yellow 12、C.I.Direct Yellow 27、C.I.Direct Yellow 98、C.I.Direct Red 1、C.I.Direct Red 4、C.I.Direct Red 28、C.I.Direct Orange 8、C.I.Direct Orange 26 C.I.Direct Orange 29、C.I.Direct Brown 2 、C.I.Direct Brown 44、C.I.Direct Brown 58、C.I.Direct Brown 106、C.I.Direct Brown 209、C.I.Acid Orange 74、C.I.Acid Red 111、C.I.Acid Blue 113 、C.I.Acid Blue 117、C.I.Acid Blue 120、C.I.Acid Green 9、C.I.Acid Green 19、C.I.Acid Green 44、C.I.Acid Brown 13、C.I.Mordant Brown 19、C.I.Disperse Red 9、C.I.Solvent Yellow 16 、C.I.Solvent Yellow 21、C.I.Solvent Yellow 29、C.I.Solvent Yellow 56、C.I.Solvent Yellow 61、C.I.Solvent Orange 1、C.I.Solvent Orange 2、C.I.Solvent Orange 14、C.I.Solvent Orange 37、C.I.Solvent Orange 40、C.I.Solvent Red 1、C.I.Solvent Red 8、C.I.Solvent Red 23、C.I.Solvent Red 30、C.I.Solvent Red 49、C.I.Solvent Red 81 、C.I.Solvent Red 82 、C.I.Solvent Red 83、C.I.Solvent Red 84、C.I.Solvent Red 100、C.I.Solvent Red 109、C.I.Solvent Red 121、C.I.Solvent Violet 8、C.I.Solvent Violet 21、C.I.Solvent Violet 27、C.I.Solvent Brown 20等が挙げられる。
変色促進剤としては、例えば、第四級アンモニウム塩及び常温固体塩基の少なくとも1種を例示することができる。変色促進剤を含有することにより、所定の高圧蒸気滅菌の完了時に暗色系の最終色に達するように変色の速度を調整することができる。そのため、高圧蒸気滅菌の温度条件が121℃や134℃と複数の条件を選択的に採用する場合でも、変色促進剤を適量含有することにより各条件での高圧蒸気滅菌の完了時に合わせて茶褐色の最終色に達するように調整することができる。
上記第四級アンモニウム塩としては、例えば、カチオン系界面活性剤、アルキルトリメチルアンモニウム塩、イミダゾリニウム塩、ピリジニウム塩、イソキノリニウム塩等が好ましく、この中でもアルキルトリメチルアンモニウム塩がより好ましい。これらの第四級アンモニウム塩は単独又は2種以上を混合して使用することができる。
上記常温固体塩基としては、例えば、炭酸マグネシウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、酸化マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム等が好ましく、この中でも炭酸塩がより好ましい。
湿熱変色性組成物中の変色促進剤の含有量は限定的ではないが、0.1〜20重量%が好ましく、0.3〜15重量%がより好ましく、1.0〜10重量%が最も好ましい。これらの範囲内から、ビスマス化合物及び硫黄化合物の種類並びに滅菌条件(温度、時間)に応じて変色促進剤の含有量を調整すればよい。
インキ添加剤としては、例えば、公知のインキ添加剤である、レベリング剤、消泡剤、紫外線吸収剤、表面調整剤、顔料分散剤等が挙げられる。
本発明の湿熱変色性組成物は、これらの成分を均一に混合することによって調製できる。好ましい調製方法としては、先にバインダーと有機溶剤をディゾルバーなどで撹拌する。その際、バインダーが溶解し難い場合には加熱しながら撹拌するとよい。加熱温度は限定的ではないが、通常は40〜80℃程度とすればよい。次にビスマス化合物及び硫黄化合物を順次分散させる。分散する際は、ビスマス化合物及び硫黄化合物の目標粒径(100μm以下が好ましく、30μm以下がより好ましい。)に応じて、ボールミル、ビーズミル、3本ロール、回転式ホモジナイザー、高圧式ホモジナイザー等の公知の混合機に投入し、均一に混合する。次に、必要に応じて、増量剤、湿熱非変色性色素、インキ添加剤を加えて更に撹拌する。
過酸化水素ガス変色性組成物(変色層2形成用組成物)
本発明の複合インジケータにおいて、変色層2は、アゾ系色素、メチン系色素、トリアリールメタン系色素及びチアジン系色素からなる群から選択される少なくとも1種を含有する過酸化水素ガス変色性組成物から形成されている。
アゾ系色素は、発色団としてアゾ基−N=N−を有するものであれば限定されない。例えば、モノアゾ色素、ポリアゾ色素、金属錯塩アゾ色素、スチルベンアゾ色素、チアゾールアゾ色素等が挙げられる。より具体的にカラーインデックス名で表記すれば、C.I.Solvent Red 1、C.I.Solvent Red 3、C.I.Solvent Red 23、C.I.Disperse Red 13、C.I.Disperse Red 52、C.I.Disperse Violet 24、C.I.Disperse Blue 44、C.I.Disperse Red 58、C.I.Disperse Red 88、C.I.Disperse Yellow 23、C.I.Disperse Orange 1、C.I.Disperse Orange 5、C.I.Solvent Red 167:1等を挙げることができる。これらは、1種又は2種以上で用いることができる。
メチン系色素としては、メチン基を有する色素であればよい。従って、本発明において、ポリメチン系色素、シアニン系色素等もメチン系色素に包含される。これらは、公知又は市販のメチン系色素から適宜採用することができる。具体的には、C.I.Basic Red 12、C.I.Basic Red 13、C.I.Basic Red 14、C.I.Basic Red 15、C.I.Basic Red 27、C.I.Basic Red 35、C.I.Basic Red 36、C.I.Basic Red 37、C.I.Basic Red 45、C.I.Basic Red 48、C.I.Basic Yellow 11、C.I.Basic Yellow 12、C.I.Basic Yellow 13、C.I.Basic Yellow 14、C.I.Basic Yellow 21、C.I.Basic Yellow 22、C.I.Basic Yellow 23、C.I.Basic Yellow 24、C.I.Basic Violet 7、C.I.Basic Violet 15、C.I.Basic Violet 16、C.I.Basic Violet 20、C.I.Basic Violet 21、C.I.Basic Violet 39、C.I.Basic Blue 62、C.I.Basic Blue 63等を挙げることができる。これらは、1種又は2種以上で用いることができる。
トリアリールメタン系色素は限定的でなく、公知又は市販のものを使用することができる。例えば、C.I.Basic Blue 1、C.I.Basic Blue 26、C.I.Basic Blue 5、C.I.Basic Blue 8、C.I.Basic Green 1、C.I.Basic Red 9、C.I.Basic Violet 12、C.I.Basic Violet 14、C.I.Basic Violet 3、C.I.Solvent Green 15、C.I.Solvent Violet 8等を挙げることができる。これらは、1種又は2種以上で用いることができる。これらトリアリールメタン系染料の中でも、C.I.Solvent Violet 8、C.I.Basic Green 1、C.I.Basic Red 9、C.I.Basic Blue 1等を好適に用いることができる。
チアジン系色素は特に限定されることなく、公知又は市販のものから選ぶことができる。例えば、C.I.Basic Blue 9、C.I.Basic Blue 25、C.I.Basic Blue 24、C.I.Basic Blue 17、C.I.Basic Green 5、C.I.Solvent Blue 8等を挙げることができる。これらは、1種又は2種以上で用いることができる。これらチアジン系色素の中でも、C.I.Basic Blue 9等を好適に用いることができる。
上記色素の含有量は、所望の色相等に応じて適宜決定できるが、一般的には過酸化水素ガス変色性組成物中0.05〜5重量%程度、特に0.1〜1重量%が望ましい。
過酸化水素ガス変色性組成物は、上記以外の色素(過酸化水素ガス非変色性の色素)を含有させてもよい。これによって、ある色から他の色への色調の変化により視認効果をいっそう高めることができる。非変色色素としては、公知のインキ(普通色インキ)を使用することができる。この場合の非変色色素の含有量は、その非変色色素の種類等に応じて適宜設定すれば良い。なお、アゾ系色素、メチン系色素、トリアリールメタン系色素及びチアジン系色素は、いずれも過酸化水素ガス滅菌処理によって初期色よりも明色系に近づく変色挙動を有し、これにより高圧蒸気滅菌処理によって暗色系に近づく変色層1の変色挙動と区別されている。よって、過酸化水素ガス変色性組成物に過酸化水素非変色性の色素を添加する場合には、変色層2と変色層1の変色挙動の区別を保持しつつ、変色層2の変色の視認効果を高める観点で過酸化水素非変色性の色素を選択、使用する必要がある。
過酸化水素ガス変色性組成物は、カチオン系界面活性剤を含有することが好ましい。カチオン系界面活性剤としては、特に制限されないが、特にアルキルアンモニウム塩、イソキノリニウム塩、イミダゾリニウム塩及びピリジニウム塩の少なくとも1種を用いることが望ましい。これらは、公知もの又は市販品も使用できる。本発明では、これらカチオン系界面活性剤を併用することによって、より優れた検知感度を得ることができる。
アルキルアンモニウム塩の中でも、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩等が好ましい。具体的には、塩化ヤシアルキルトリメチルアンモニウム、塩化牛脂アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジオクチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化アルキルベンジルジメチルアンモニウム等が挙げられる。特に、塩化ヤシアルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等が好ましい。
イソキノリニウム塩としては、例えばラウリルイソキノリニウムブロマイド、セチルイソキノリニウムブロマイド、セチルイソキノリニウムクロライド、ラウリルイソキノリニウムクロライド等が挙げられる。この中でも、特にラウリルイソキノリニウムブロマイドが好ましい。
イミダゾリニウム塩としては、例えば1−ヒドロキシエチル−2−オレイルイミダゾリニウムクロライド、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド等が挙げられる。この中でも、特に2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライドが好ましい。
ピリジニウム塩としては、例えばピリジニウムクロライド、1−エチルピリジニウムブロマイド、ヘキサデシルピリジニウムクロライド、セチルピリジニウムクロライド、1−ブチルピリジニウムクロライド、N−n−ブチルピリジニウムクロライド、ヘキサデシルピリジニウムブロマイド、N−ヘキサデシルピリジニウムブロマイド、1−ドデシルピリジニウムクロライド、3−メチルヘキシルピリジニウムクロライド、4−メチルヘキシルピリジニウムクロライド、3−メチルオクチルピリジニウムクロライド、2−クロロ−1−メチルピリジニウムアイオダイド、3,4−ジメチルブチルピリジニウムクロリド、ピリジニウム−n−ヘキサデシルクロリド−水和物、N−(シアノメチル)ピリジニウムクロリド、N−アセトニルピリジニウムブロマイド、1−(アミノホルミルメチル)ピリジニウムクロライド、2−アミジノピリジニウムクロライド、2−アミノピリジニウムクロライド、N−アミノピリジニウムアイオダイド、1−アミノピリジニウムアイオダイド、1−アセトニルピリジニウムクロリド、N−アセトニルピリジニウムブロマイド等が挙げられる。この中でも、特にヘキサデシルピリジニウムクロライドが好ましい。
カチオン系界面活性剤の含有量は、界面活性剤の種類、用いる着色剤の種類等に応じて適宜決定できるが、一般的には過酸化水素ガス変色性組成物中0〜15重量%程度、特に0.1〜10重量%とすることが望ましい。
過酸化水素ガス変色性組成物は、必要に応じて、バインダー、増量剤、溶剤、レベリング剤、消泡剤、紫外線吸収剤、表面調整剤等の公知のインキに用いられている成分を適宜配合することができる。
バインダーとしては、基材の種類等に応じて適宜選択すれば良く、例えば筆記用、印刷用等のインキ組成物に用いられている公知の樹脂成分をそのまま採用できる。具体的には、例えばポリアミド樹脂、マレイン酸樹脂、ケトン樹脂、アルキルフェノール樹脂、ロジン変性樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、スチレンアクリル酸樹脂、アクリル系樹脂等を挙げることができる。
バインダーの含有量は、バインダーの種類、用いる着色剤の種類等に応じて適宜決定できるが、一般的には過酸化水素ガス変色性組成物中50重量%程度以下、特に5〜35重量%とすることが望ましい。
増量剤としては、特に制限されず、例えばベントナイト、活性白土、酸化アルミニウム、シリカ、シリカゲル等の無機材料を挙げることができる。その他にも公知の体質顔料として知られている材料を用いることができる。この中でも、シリカ、シリカゲル及びアルミナの少なくもと1種(シリカ等)が好ましい。特にシリカがより好ましい。
シリカ等を使用する場合には、特に変色層2表面に複数のクラックを効果的に生じさせることができる。その結果、変色層2の検知感度をより高めることができる。またシリカ等を使用することで、過酸化水素ガス変色性組成物を各種印刷方法に適したインキ粘度に調整することが可能になる。
増量剤の含有量は、用いる増量剤の種類、用いる着色剤の種類等に応じて適宜決定できるが、一般的には過酸化水素ガス変色性組成物中0〜30重量%程度、特に0.5〜20重量%とすることが望ましい。
過酸化水素ガス変色性組成物で使用できる溶剤としては、通常、印刷用、筆記用等のインキ組成物に用いられる溶剤であればいずれも使用できる。例えば、アルコール又は多価アルコール系、エステル系、エーテル系、ケトン系、炭化水素系、グリコールエーテル系等の各種溶剤が使用でき、使用する染料、樹脂系バインダーの溶解性等に応じて適宜選択すればよい。
溶剤の含有量は、用いる溶剤の種類、用いる着色剤の種類等に応じて適宜決定できるが、一般的には過酸化水素ガス変色性組成物中40〜95重量%程度、特に60〜90重量%とすることが望ましい。
これら各成分は、同時に又は順次に配合し、ホモジナイザー、ディゾルバー等の公知の攪拌機を用いて均一に混合すれば良い。例えば、まず溶剤に前記着色剤、必要に応じてカチオン系界面活性剤、樹脂系バインダー、増量剤等を順に配合し、攪拌機により混合・攪拌すればよい。
滅菌処理検知用複合インジケータ
本発明の複合インジケータは、基材上に、湿熱変色性組成物からなる変色層1と過酸化水素ガス変色性組成物からなる変色層2とが当該順に積層されている。
基材の種類は高圧蒸気滅菌処理に耐えうる耐熱性を有し、且つセルロース系以外のものであれば特に制限されず、公知の材料を適用できる。例えば、プラスチックス(ポリエステル、セロファン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩酸ゴム、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリフッ化ビニル、ポリアミド、ポリフッ化エチレン等のフィルム又は成形体、不織布、ポリプロピレン合成紙、ポリエチレン合成紙等の合成樹脂繊維紙(合成紙)等)、無機材料(アルミニウム箔、ステンレス鋼箔、ブリキ箔、錫箔、セラミックス、ガラス、コンクリート、石膏類等)のほか、これらの複合材料等を用いることができる。
例えば、上記基材上に湿熱変色性組成物(変色層1形成用組成物)からなる変色層1と過酸化水素ガス変色性組成物(変色層2形成用組成物)からなる変色層2とを、当該順にそれぞれ印刷等によって重ねて形成すればよい。
変色層1、2の各厚さは基材の種類に応じて適宜設定できるが、通常は各0.1〜100μm程度(好ましくは0.5〜50μm)である。
変色層1、2は、例えば、シルクスクリーン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、フレキソ印刷等の公知の印刷方法に従って行うことができる。その他にも、ローラー、刷毛塗り、スプレー等によっても形成できる。
本発明では、基材上に変色層1及び変色層2が当該順に重ねて形成されている。当初、観察者からは上面に位置する変色層2が見えているが、変色層1が白色(又は淡色)から暗色系に変色することにより、変色層2の変色の有無に関わらず、暗色系に変色した変色層1の色が支配的になり変色層2を透過して暗色系が観察者に確認される。これにより、高圧蒸気滅菌処理を正しく選択したこと及び当該滅菌処理が適切に完了したことが確認できる。このとき、誤って過酸化水素ガス滅菌処理を選択したならば、変色層1は変色せずに白色(又は淡色)を維持し、変色層2が初期色から明色化する挙動を示すため、滅菌処理の種類の選択を誤ったことに気付くことができる。また、正しい選択として過酸化水素ガス滅菌処理を選択した場合も同様に、変色層1は変色せずに白色(又は淡色)を維持し、変色層2が初期色から明色化する変色挙動を示すことにより、過酸化水素ガス滅菌処理を正しく選択したこと及び当該滅菌処理が適切に完了したことが確認できる。
本発明では、基材と変色層1との間に非変色層を設けることができる。非変色層は、高圧蒸気雰囲気下及び過酸化水素ガス雰囲気下で変色しないインキによって形成することができる。非変色層を形成するためのインキとしては、高圧蒸気雰囲気下及び過酸化水素ガス雰囲気下で変色しない限りいずれのインキも用いることができる。このようなインキとして、市販の普通色インキも使用できる。例えば、水性インキ、油性インキ、無溶剤型インキ等を用いることができる。また、印刷する場合は印刷方法に応じて公知の凸版インキ、グラビアインキ、スクリーンインキ、オフセットインキ等を適宜使い分けることができる。これらのインキは、単独又は2種以上を混合して調色してもよい。また、非変色層におけるインキには、公知のインキに配合されている成分(例えば、樹脂系バインダー、増量剤、溶剤等)が含まれていてもよい。非変色層を設ける場合にも、変色層1と変色層2の変色挙動の区別を保持しつつ、両変色層の変色の視認効果を高める観点で非変色層形成用インキを選択、使用する必要がある。
本発明の複合インジケータは、そのままインジケータカードとして使用することができる(使用形態1)。このとき、変色層1、2の形状を同一のバーコードの形状とし、所定の滅菌処理が完了した段階(変色の程度)でバーコードリーダーによる読み取りが可能となる条件に設定すれば、滅菌処理の完了とその後の滅菌物の物流管理をバーコードにより一元管理することができる。本発明は、かかる用途に用いる複合インジケータ、滅菌管理方法及び物流管理方法の発明も包含している。
また、他の形態としては、水蒸気透過性ホルダーに複合インジケータを収容して高圧蒸気滅菌器用工程試験用具(以下、「試験用具」と称する)として使用することができる(使用形態2)。更に、複合インジケータと、多孔質シート、発泡シート及びクレープ紙から選ばれる少なくとも1種の気体透過調節体とを重ね合わせ、その両側を気体透過性体で挟持した積層体を、小孔を設けた外皮により包装し、高圧蒸気滅菌器予真空試験用インジケータパック(以下、「インジケータパック」と称する)として使用することができる(使用形態3)。このように、使用形態2、3の形態で使用する場合には、本発明の複合インジケータは高圧蒸気滅菌処理用のインジケータとしての用途に限定される。これらの3種の使用形態は例示であり、必要に応じて、他の使用形態を採用することができる。
使用形態2の試験用具の一例を、図2を参照しながら説明する。図2の試験用具1はケース2(結束手段)とシート部材群6とバイオロジカル式又はデータロガー式インジケータ10と複合インジケータ11とで構成されている。
ケース2は、本体2aと蓋2bから構成されている。本体2aには留め金3が設けられ、蓋2bを閉じた際に留め金3によって本体2aに固定できるようになっている。蓋2bと本体2aには、蒸気を通すための複数(計16個)の蓋孔5及び本体孔4が設けてある。これら本体2aと蓋2bは、例えば、ステンレス(SUS304等),アルミニウム,銅,チタン,各種合金、ポリエステル,ナイロン,テフロン(登録商標),ポリカーボネート,ポリエチレン,ポリプロピレン,ガラス,ホウ珪酸ガラス,パイレックス(登録商標),アルミナ,ジルコニア,グラスライニング,ほうろう等の高圧蒸気に耐え得る材料により形成することができる。
シート部材群6は、上部シート7、中間シート8及び下部シート9で構成されている。図2に示す例では、上部シート7は1枚、中間シート8は計6枚、下部シート9は1枚設けられている。ここで、上部シート7と下部シート9は2枚以上であってもよい。積層されるシート部材群6のうち、中間部分に配置される中間シート8には収容孔8aが形成されている。各シートは、必ずしも単一の素材である必要はないが、紙やパルプ等の安価に入手することができる蒸気透過性素材であって、しかも高圧蒸気に複数回晒されても耐えることができる素材のものが好ましい。例えば、素材がパルプ100%から構成されていれば、約20〜30回程度の試験に耐えることができる。
シート部材群6において中間シート8の枚数を増やすほど収容孔8aの深さが深くなる。収容孔8aにはバイオロジカル式又はデータロガー式インジケータ10が収容される。よって、収容孔8aの深さは、バイオロジカル式又はデータロガー式インジケータ10を収容できる深さであるとともにケース2の深さ(H)以下の寸法となるように設定する。シート部材群6を形成する際は、各シートの切欠部12の位置を合わせることにより正確に積層することができる。
収容孔8aにバイオロジカル式又はデータロガー式インジケータ10を収容し、湿熱変色インジケータ11を中間シート8のインジケータ収容孔8aを設けていない部分で上下に挟んで中間シート8内に配置したシート部材群6をケース2に収容することにより試験用具が得られる。そして、試験用具を高圧蒸気滅菌器内に配置し、湿熱変色インジケータの変色を確認することにより、滅菌処理に適した湿熱条件が得られているかどうか又は湿熱条件下で確実に滅菌処理が完了したかどうかを正確に判断することができる。
次に、使用形態3のインジケータパックの一例を、図3を参照しながら説明する。図3はインジケータパックの断面斜視図である。図3に示されるインジケータパックは、湿熱変色インジケータ13と、多孔質シート、発泡シート及びクレープ紙から選ばれる少なくとも1種の気体透過調節体14とを重ね合わせ、その両側を気体透過性体15a(15、15及び15の積層体)並びに15b(15、15及び15の積層体)で挟持した積層体を、小孔16を設けた外皮17により包装したものである。
気体透過調節体14は、インジケータパックの中心部へ空気や蒸気の流出入を容易にするための多孔質のシートであり、湿熱変色インジケータ13と気体透過性体15bとの間に配置されている。その大きさは湿熱変色インジケータ13と同程度が望ましい。気体透過調節体14には、減圧や加圧によって湿熱変色インジケータ13や気体透過性体15bが押し付けられた場合でも孔が潰れて閉塞することがなく、蒸気の流路が確保される性質の材料を使用する。例えば、フッ素樹脂多孔質シート、シリコーン樹脂多孔質シート等の多孔質シート;ウレタン樹脂発泡体シート、塩化ビニル樹脂発泡体シート等の発泡体シート;クレープ紙が使用可能である。発泡体シートの場合、蒸気の流入量を好適に調節するためには5mm程度の厚さがあればよい。
気体透過性体15a・15bは、空気を含有し、且つ加熱蒸気が透過できる材料であればよい。例えば、一体的に圧縮された綿やガラス繊維、耐熱性のある不織布、紙、コルク、パルプが使用できる。
外皮17には蒸気不透過性のフィルムを使用する。蒸気不透過性フィルムとしては、例えば、アルミニウム、銅、ステンレス、錫等の金属箔;ポリエステル、ナイロン、テフロン(登録商標)、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン等の合成樹脂フィルム;これらのフィルムの積層フィルムが使用できる。外皮17の表面には包装の封着を容易にするために、熱融着性樹脂層や接着剤層を設けても良い。熱融着性樹脂層には、例えば、二軸延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、アイオノマー樹脂が使用できる。接着剤層には、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタンゴム、共重合ポリアミド、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、エチレン−アクリル共重合体、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アイオノマー樹脂等が使用できる。
インジケータパックの使用方法は次の通りである。先ず、インジケータパックを高圧蒸気滅菌器に入れ、通常の滅菌サイクルで滅菌作業を開始する。高圧蒸気滅菌器内を真空ポンプで排気するとインジケータパック内の空気は外皮17の上面と下面の小孔16を通って排出される。次に高圧蒸気滅菌器内に加圧蒸気を導入する。加圧蒸気は外皮17の小孔16から気体透過性体15a・15bの内部に浸透し、インジケータパックの中心部へ向けて浸透、誘導される。真空ポンプが正常に作動して高圧蒸気滅菌器内の空気が好適に排出されている場合、蒸気は気体透過性体15aから直接、又は気体透過性体15bから気体透過調節体14を経て湿熱変色インジケータ13に到達し、湿熱変色インジケータ13が発色する。滅菌サイクル終了後は、高圧蒸気滅菌器からインジケータパックを取り出し、外皮17を破って湿熱変色インジケータ13の発色状態を確認する。
本発明の複合インジケータは、高圧蒸気滅菌処理又は過酸化水素ガス滅菌処理により変色層が以下の通りに変色するため、滅菌処理の種類が正しく選択されたこと及び正しく選択された滅菌処理が適切に完了したことを一つのインジケータで確認することができる。つまり、変色層1はビスマス化合物及び硫黄化合物を含有することにより当初は白色(又は淡色)であるが、高圧蒸気滅菌処理により暗色系に変色する。このとき、過酸化水素ガス変色性組成物からなる変色層2も変色する場合があるが、変色により変色層2が濃化(暗色系に近づく)するような変色挙動は含まれていないため、観察者が視認できる変色層(積層体)の色は変色層1の影響を受けて暗色系である。これにより、高圧蒸気滅菌処理を正しく選択したこと及び高圧蒸気滅菌処理が適切に完了したことを確認することができる。他方、過酸化水素ガス滅菌処理の場合には、変色層1は変色せず白色(又は淡色)を保持するため、変色層2が過酸化水素ガス滅菌処理により所定の変色を呈することにより、過酸化水素ガス滅菌処理を正しく選択したこと及び過酸化水素ガス滅菌処理が適切に完了したことを確認することができる。
変色制御剤の効果を模式的に示す図である。 使用形態2の試験用具の一例を示す斜視図である。 使用形態3のインジケータパックの一例を示す断面斜視図である。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されない。
実施例1〜4(複合インジケータの作製)
表1に示される各組成の湿熱変色性組成物及び過酸化水素ガス変色性組成物を用意し、PET基材(東洋紡製クリスパーK2323、厚さ188μm)上に湿熱変色性組成物からなる変色層1(乾燥厚さ20μm)と過酸化水素ガス変色性組成物からなる変色層2(乾燥厚さ20μm)とを、当該順序でそれぞれスクリーン印刷により重ねて形成した。
これにより、基材、変色層1及び変色層2が当該順に重ねて積層された複合インジケータを作製した。
比較例1〜2(インジケータの作製)
表1に示される各組成の湿熱変色性組成物及び過酸化水素ガス変色性組成物を用意し、PET基材(東洋紡製クリスパーK2323、厚さ188μm)上に湿熱変色性組成物からなる変色層1(乾燥厚さ20μm)又は過酸化水素ガス変色性組成物からなる変色層2(乾燥厚さ20μm)を、それぞれスクリーン印刷により形成した。
これにより、基材上に変色層1又は変色層2が積層されたインジケータを作製した。具体的には、比較例1は変色層2のみを有する過酸化水素ガス滅菌処理検知用インジケータであり、比較例2は変色層1のみを有する高圧蒸気滅菌処理検知用インジケータである。
試験例1
実施例で作製した複合インジケータ及び比較例1〜2で作製したインジケータを、それぞれ高圧蒸気滅菌処理及び過酸化水素ガス滅菌処理に供した。具体的には、各実施例及び比較例で2つずつインジケータを作製し、片方を高圧蒸気滅菌処理に供し、他方を過酸化水素ガス滅菌処理に供した。
高圧蒸気滅菌処理は、サクラ精機社製の高圧蒸気滅菌機を使用し、滅菌温度134℃、滅菌時間8分の条件とした。
過酸化水素ガス滅菌処理は、澁谷工業製の除染庫80Lを使用し、チャンバー内に注入する35%過酸化水素水の量を5.0g、過酸化水素ガス保持時間5分、エアレーション30分の条件とした。
表1に各インジケータの変色層(視認面)の初期色、各滅菌処理後の変色層(視認面)の変色後の色を併せて示す。
表1の結果から明らかなように、実施例1〜4は、高圧蒸気滅菌処理では暗色系(具体的には暗緑色、黒褐色)の変色が生じ、過酸化水素ガス滅菌処理では初期色が明色化して明るい緑色、淡黄色に変色することにより、高圧蒸気滅菌処理及び過酸化水素ガス滅菌処理の選択性及び正しく選択された滅菌処理の完了を確認することができる。
これに対して、変色層1又は変色層2の片方しか有していない比較例1〜2は、両方の滅菌処理に対応可能なインジケータにはなり得ない。比較例1のインジケータは、両方の滅菌処理でともに明るい緑色に変色しているため、滅菌処理の種類を誤った場合には滅菌処理の誤り及び適切な滅菌処理の終了を確認できない。
Figure 2014238337

Claims (7)

  1. 基材上に、湿熱変色性組成物からなる変色層1と過酸化水素ガス変色性組成物からなる変色層2とが当該順に積層されている滅菌処理検知用複合インジケータであって、
    (1)前記変色層1は、ビスマス化合物及び硫黄化合物を含有する湿熱変色性組成物から形成されており、
    (2)前記変色層2は、アゾ系色素、メチン系色素、トリアリールメタン系色素及びチアジン系色素からなる群から選択される少なくとも1種を含有する過酸化水素ガス変色性組成物から形成されている、
    ことを特徴とする滅菌処理検知用複合インジケータ。
  2. 前記ビスマス化合物は、酸化ビスマス、水酸化ビスマス、硫酸ビスマス、塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、硝酸ビスマス、塩基性硝酸ビスマス、塩基性炭酸ビスマス、次炭酸ビスマス、酢酸ビスマス、塩基性酢酸ビスマス、シュウ酸ビスマス、塩基性シュウ酸ビスマス及びビスマスアセチルアセトナト錯体からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の滅菌処理検知用複合インジケータ。
  3. 前記硫黄化合物は、チオ尿素化合物、チウラム化合物、チアゾール化合物、含硫アミノ酸化合物及び含硫有機酸化合物からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の滅菌処理検知用複合インジケータ。
  4. 前記湿熱変色性組成物は、更に第四級アンモニウム塩及び常温固体塩基の少なくとも1種を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の滅菌処理検知用複合インジケータ。
  5. 前記湿熱変色性組成物は、更に湿熱非変色性の色素を含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の滅菌処理検知用複合インジケータ。
  6. 前記過酸化水素ガス変色性組成物は、更にカチオン系界面活性剤を含有する、請求項1〜5のいずれかに記載の滅菌処理検知用複合インジケータ。
  7. 前記過酸化水素ガス変色性組成物は、更に過酸化水素ガス非変色性の色素を含有する、請求項1〜6のいずれかに記載の滅菌処理検知用複合インジケータ。
JP2013121141A 2013-06-07 2013-06-07 滅菌処理検知用複合インジケータ Pending JP2014238337A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017204189A1 (ja) * 2016-05-25 2017-11-30 株式会社サクラクレパス プラズマ処理検知用組成物及びそれを用いたプラズマ処理検知インジケータ
CN115232513A (zh) * 2022-07-18 2022-10-25 淄博职业学院 过氧化物灭菌水溶性指示油墨及其制备方法和应用

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