JP2014232067A - 物体検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物体の種類判別のタイミングを適切に設定することが可能な物体検出装置を提供する。
【解決手段】物体検出装置12の種類判別部54は、受信機42からの出力信号(反射波信号Sr)のうち距離検出部52が検出した距離L(すなわち、車両10から物体100までの距離)又は遅延時間Td(すなわち、送信波Wtの出力から反射波Wrの受信までの時間)に対応する一定範囲をサンプリング範囲Rsとして抽出し、サンプリング範囲Rsを対象として物体100の種類を判別する。
【選択図】図9

Description

本発明は、複数種類の物体が現れ得る領域に対して送信波を出力し、前記送信波のうち前記物体で反射して戻って来る反射波に基づいて前記物体までの距離の検出及び前記物体の種類の判別を行う物体検出装置に関する。
特許文献1は、従来装置では衝突対象の種別を判別していないことを考慮し、衝突対象に応じた乗員保護を行うことが可能な乗員保護装置を提供することを課題としている([0003]、要約)。当該課題を解決するため、特許文献1の乗員保護装置1は、車外に向けて超音波を発信し、車外対象物にて反射して戻ってくる反射波を受信する。そして、乗員保護装置1は、受信した反射波の特性から、車外対象物の種類を判別する。このとき、乗員保護装置1は、反射波の波形の積分値及びひずみの少なくとも2つから、車外対象物の種類を判別する。判別後、乗員保護装置1は、車外対象物の種類に応じて、乗員を拘束すべきか否かを判断する(要約)。また、特許文献1では、反射波の波形の積分値を算出する前に反射波の波形をエンベロープ処理することが開示されている(請求項5、図5、[0035])。
特許文献1の第1実施形態では、パルス波である超音波を送信し、その反射波を受信する(図4、[0027])。そして、反射波に基づいて車外対象物までの距離及び相対速度を計算する([0028]、[0029])。その結果、車両が衝突回避できる場合及び/又は乗員を拘束保護するまでの時間が確保されている場合(図3のST4:YES)、反射波の波形についてエンベロープ処理を施す([0033]〜[0035]、図3、図5)。さらに、エンベロープの時間積分値又はひずみ率を用いて車外対象物を判別し、車外対象物の内容に応じて乗員拘束装置30を作動させるか否かを判定する([0040]、[0048]、[0049])。
エンベロープの時間積分値を算出する際、段落[0036]の計算式(数5)において時刻t=0〜t1で定積分することにより、反射波を受信してから反射波の受信が完了するまでの積分値を得る([0036]、図5、図6)。
反射波(受信波)の波形についてエンベロープ処理を施す点については、特許文献1の第2〜第8実施形態でも同様である(図11のST15、図16のST36、図18のST55、図21のST75−1、図30のST81、図34のST91、図38のST101)。
特開2006−250927号公報
上記のように、特許文献1では、エンベロープの時間積分値を算出する際、段落[0036]の計算式において時刻t=0〜t1で定積分することにより、反射波を受信してから反射波の受信が完了するまでの積分値を得る([0036]、図5、図6)。特許文献1の図5、図6等によれば、段落[0036]の計算式における時刻t=0〜t1とは、その説明通り、反射波を受信してから反射波の受信が完了するまでの積分値であるようにも見受けられる。
しかしながら、特許文献1では、車両が衝突回避できる場合及び/又は乗員を拘束保護するまでの時間が確保されている場合(図3のST4:YES)、反射波の波形についてエンベロープ処理を施す([0033]〜[0035]、図3、図5)。このため、特許文献1では、どのようにして時刻t=0〜t1(すなわち、反射波の受信開始から受信完了まで)を判定するのかについて具体的な検討がなされていないように見受けられる。
本発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、物体の種類判別のタイミングを適切に設定することが可能な物体検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る物体検出装置は、複数種類の物体が現れ得る領域に対して送信波を出力する送信機と、前記送信波のうち前記物体で反射して戻って来る反射波を受信する受信機と、前記送信機が前記送信波を出力した時点から前記受信機が前記反射波を受信した時点までの遅延時間に応じて前記物体までの距離を検出する距離検出部と、前記受信機からの出力信号の波形によって前記物体の種類を判別する種類判別部とを備えるものであって、前記種類判別部は、前記受信機からの出力信号のうち前記距離検出部が検出した前記距離又は前記遅延時間に対応する一定範囲をサンプリング範囲として抽出し、前記サンプリング範囲を対象として前記物体の種類を判別することを特徴とする。
本発明によれば、受信機の出力信号(反射波信号)のうち距離判定部が検出した距離又は遅延時間に対応する一定範囲をサンプリング範囲として抽出し、前記サンプリング範囲を対象として物体の種類を判別する。このため、物体の種類判別のタイミングを適切に設定し、物体の種類判別のための演算負荷を軽減することが可能となる。
前記物体検出装置は、前記受信機からの出力信号に対してバンドパスフィルタ処理を行う第1フィルタと、前記受信機からの出力信号に対してハイパスフィルタ処理又はバンドパスフィルタ処理を行う第2フィルタとを備え、前記第1フィルタの通過周波数範囲は、前記送信波の周波数のみ又は前記送信波の周波数及びその近傍の周波数であり、前記第2フィルタの通過周波数範囲は、前記第1フィルタの通過周波数範囲よりも広く、前記距離検出部は、前記第1フィルタからの出力信号に基づいて前記距離を算出し、前記種類判別部は、前記第2フィルタからの出力信号に基づいて前記物体の種類を判別してもよい。
上記によれば、物体までの距離を判定する際は、受信機からの出力信号のうち送信波の周波数と同じ周波数の成分又は及び送信波の周波数及びその近傍の周波数と同じ周波数の成分を用いる。このため、相対的に狭い周波数範囲を用いることでノイズを防止し易くして、物体までの距離の判定精度を向上することが可能となる。
また、物体の種類を判別する際は、受信機からの出力信号のうち第1フィルタよりも広い周波数範囲の成分を用いる。このため、物体の種類を判別し易くすることが可能となる。
前記第1フィルタは、前記受信機からの出力信号に対して、前記バンドパスフィルタ処理と共にエンベロープ処理を行い、前記距離検出部は、前記送信機を制御する送信機制御部から出力され且つ前記送信波のパターンを示す送信波パターン信号と前記第1フィルタからの出力信号とに基づく相互相関値を算出し、算出した前記相互相関値に基づき前記距離を算出してもよい。これにより、受信機からの出力信号を用いて物体の種類を判別する構成であっても、物体までの距離をさらに精度良く判定することが可能となる。
前記物体検出装置は、前記物体検出装置が搭載された移動体の移動速度を検出する速度検出部を備え、前記距離検出部は、前記距離の検出を行うか否かを判定する前記移動速度の閾値である速度閾値を設定し、前記移動速度が前記速度閾値を下回るとき、前記距離の検出を実行し、前記移動速度が前記速度閾値を上回るとき、前記距離の検出を中止し、前記種類判別部は、前記移動速度が前記速度閾値を下回るとき、前記種類の判別を実行し、前記移動速度が前記速度閾値を上回るとき、前記種類の判別を中止してもよい。
移動体において相互相関値を用いて距離を検出する場合、移動体の移動に伴うドップラー効果より相互相関値に誤差が生じる可能性がある。本発明によれば、移動体の移動速度が速度閾値を下回るとき、すなわち、移動体の移動速度が相対的に低いとき、相互相関値を用いて物体までの距離の検出を行うと共に、当該距離又は当該距離の算出に用いる遅延時間を利用する物体の種類判別を行う。このため、移動体において相互相関値を用いる場合でも、距離検出及び物体の種類判別の精度を比較的高く保つことが可能となる。
一方、移動体の移動速度が速度閾値を上回るとき、すなわち、移動体の移動速度が相対的に高いとき、相互相関値を用いての距離の検出及び物体の種類判別を中止する。このため、相互相関値の精度が担保されない場合には、距離検出及び物体の種類判別を中止することが可能となる。
本発明に係る物体検出装置は、複数種類の物体が現れ得る領域に対して送信波を出力する送信機と、前記送信波が当たった前記物体である検出物体からの反射波を受信する受信機と、前記送信機が前記送信波を出力した時点から前記受信機が前記反射波を受信した時点までの遅延時間に応じて前記検出物体までの距離を検出する距離検出部と、前記検出物体の種類を判別する種類判別部と、前記受信機の出力信号に対して距離検出用の第1フィルタ処理を行って第1フィルタ信号として前記距離検出部に出力する第1フィルタと、前記受信機の出力信号に対して種類判別用の第2フィルタ処理を行って第2フィルタ信号として前記種類判別部に出力する第2フィルタとを備えるものであって、前記距離検出部は、前記第1フィルタ信号を用いて前記遅延時間又は前記距離を検出し、前記種類判別部は、前記第2フィルタ信号のうち前記距離検出部が検出した前記遅延時間又は前記距離に対応する一定範囲をサンプリング範囲として抽出し、前記サンプリング範囲を対象として前記検出物体の種類を判別することを特徴とする。
本発明によれば、受信機からの出力信号に対して距離検出用の第1フィルタ処理を行って生成される第1フィルタ信号と種類判別用の第2フィルタ処理を行って生成される第2フィルタ信号の2系統に分けて用いる。このため、距離検出及び種類判別それぞれに適したフィルタ処理(信号処理)を行うことが可能となる。
また、上記のように2系統に分ける場合、種類判別用の第2フィルタ信号全体を対象として物体の種類判別を行うと、演算負荷が相対的に大きくなってしまう。本発明によれば、種類判別用の第2フィルタ信号のうち距離検出部が検出した遅延時間又は距離に対応する一定範囲をサンプリング範囲として抽出し、前記サンプリング範囲を対象として検出物体の種類を判別する。このため、物体の種類判別のタイミングを適切に設定し、検出物体の種類判別のための演算負荷を軽減することが可能となる。
さらに、受信機の出力信号にある種のノイズ(超音波センサの残響、暗電流等)が乗る可能性があり、距離検出時の処理(例えば、相互相関処理)により当該ノイズを効果的に除去できるが、そのような処理後の信号を対象として種類判別を行えない場合も考えられる。本発明によれば、そのような場合であっても、距離検出部が検出した遅延時間又は距離を、種類判別部による検出物体の種類の判別に反映することが可能となる。従って、距離検出を精度良く行いつつ、種類判別の負荷軽減又は精度向上を実現することが可能となる。
本発明によれば、物体の種類判別のタイミングを適切に設定することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る物体検出装置を搭載した車両の構成を示すブロック図である。 前記物体検出装置の全体的な処理を示すと共にその際に出力される複数の信号の例を概略的に示すフローチャートである。 物体検出電子制御装置から送信機に出力される制御信号の一例を示す図である。 受信機の出力信号である反射波信号の一例を示す図である。 第1フィルタの出力信号である第1フィルタ信号の一例を示す図である。 第2フィルタの出力信号である第2フィルタ信号の一例を示す図である。 距離検出処理のフローチャート(図2のS5の詳細)である。 送信波の出力から反射波の受信までの遅延時間及び検出物体までの距離と、相互相関値との関係の一例を示す図である。 種類判別処理のフローチャート(図2のS6の詳細)である。 種類判別部において生成する第2エンベロープ信号の一例を示す図である。
A.一実施形態
1.構成
[1−1.全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る物体検出装置12を搭載した車両10(以下「自車10」ともいう。)の構成を示すブロック図である。車両10は、物体検出装置12に加え、車両挙動安定システム14、電動パワーステアリングシステム16(以下「EPSシステム16」という。)及び車速センサ18を有する。
物体検出装置12は、自車10の周囲に現れる各種の物体(例えば、別の車両、ヒト、壁)を検出する。そして、物体検出装置12は、自車10から検出した物体100(以下「検出物体100」という。)までの距離Lを検出すると共に、検出物体100の種類Ca(例えば、車両、ヒト又は壁)を判別する。
車両挙動安定システム14の電子制御装置20(以下「車両挙動安定ECU20」という。)は、車両挙動安定化制御を実行するものであり、図示しないブレーキシステム等の制御を介してカーブ路の旋回時等における車両10の挙動を安定化させる。
EPSシステム16の電子制御装置22(以下「EPS ECU22」という。)は、操舵アシスト制御を実行するものであり、電動パワーステアリング装置の構成要素{電動モータ、トルクセンサ及び舵角センサ(いずれも図示せず)等}の制御を介して運転者による操舵をアシストする。
車速センサ18は、車両10の車速V[km/h]を検出して物体検出装置12に出力する。
[1−2.物体検出装置12]
図1に示すように、物体検出装置12は、超音波センサ30、第1フィルタ32、第2フィルタ34及び物体検出電子制御装置36(以下「物体検出ECU36」又は「ECU36」という。)を有する。
(1−2−1.超音波センサ30)
超音波センサ30は、超音波である送信波Wtを車両10の外部に出力する送信機40と、送信波Wtのうち検出物体100(例えば、他車)に反射して戻って来る反射波Wrを受信する受信機42とを含む。
送信機40は、ECU36からの制御信号Sc(駆動信号)に基づいて送信波Wtを出力する。後述するように、送信波Wtはパルス波60の束からなるバースト波である(図3参照)。本実施形態の送信機40は、送信波Wtの出力方向を固定している。但し、送信波Wtの出力方向を変化させること(例えば、送信波Wtをスキャンさせること)も可能である。
受信機42は、受信した反射波Wr(受信波)に対応する電圧を出力信号(以下「反射波信号Sr」という。)としてECU36に出力する。図1に示すように、反射波信号Srは、距離検出用の第1反射波信号Sr1と、種類判別用の第2反射波信号Sr2の2系統に分けられる。第1反射波信号Sr1及び第2反射波信号Sr2は反射波信号Srと同一の情報を含む。
超音波センサ30は、車両10の前側(例えば、フロントバンパ44及び/又はフロントグリル)に配置される。前側に加えて又は前側に代えて、車両10の後ろ側(例えば、リアバンパ及び/又はリアグリル)又は側方(例えば、フロントバンパ44の側方)に配置してもよい。
また、図1では、1つの超音波センサ30を示しているが、車両10は、複数の超音波センサ30を有してもよい。この場合、例えば、車両10の前側において左右対称に配置することができる。
なお、図1では、送信機40及び受信機42を別体として記載しているが、送信機40の振動子及び受信機42の振動子は同一又は共通のものである。送信機40の振動子及び受信機42の振動子を異なるものとしてもよい。
また、後述するように、超音波センサ30の代わりに、ミリ波レーダ、レーザレーダ等のセンサを用いることもできる。
(1−2−2.第1フィルタ32)
第1フィルタ32は、受信機42の出力信号(第1反射波信号Sr1)に対して距離検出用の第1フィルタ処理を行って第1フィルタ信号Sf1としてECU36に出力する。距離検出用の第1フィルタ処理とは、ECU36において自車10から検出物体100までの距離Lを算出するのに適した信号となるように第1反射波信号Sr1に対して行う処理である。具体的には、本実施形態の第1フィルタ32は、バンドパスフィルタ処理及びエンベロープ処理を行う(それぞれ詳細は後述する。)。
第1フィルタ信号Sf1はアナログ信号であるが、ECU36内に設けられた図示しないアナログ/デジタル変換器によりデジタル信号に変換されてECU36内で用いられる。
なお、本実施形態では、第2フィルタ34もバンドパスフィルタ処理を行い得る。そこで、両者の区別をつけるため、第1フィルタ32が行うバンドパスフィルタ処理を第1バンドパスフィルタ処理といい、第2フィルタ34が行うバンドパスフィルタ処理を第2バンドパスフィルタ処理という。また、本実施形態では、ECU36も検出物体100の種類判別に際してエンベロープ処理を行う。そこで、両者の区別をつけるため、第1フィルタ32が行うエンベロープ処理を第1エンベロープ処理といい、ECU36が行うエンベロープ処理を第2エンベロープ処理という。
(1−2−3.第2フィルタ34)
第2フィルタ34は、受信機42の出力信号(第2反射波信号Sr2)に対して種類判別用の第2フィルタ処理を行って第2フィルタ信号Sf2としてECU36に出力する。種類判別用の第2フィルタ処理とは、ECU36において検出物体100の種類Caを判別するのに適した信号となるように第2反射波信号Sr2に対して行う処理である。具体的には、本実施形態の第2フィルタ34は、ハイパスフィルタ処理を行う(詳細は後述する。)。
第2フィルタ信号Sf2はアナログ信号であるが、ECU36内に設けられた前記図示しないアナログ/デジタル変換器によりデジタル信号に変換されてECU36内で用いられる。
(1−2−4.物体検出ECU36)
(1−2−4−1.物体検出ECU36の全体構成)
物体検出ECU36は、ハードウェアの構成として入出力部、演算部及び記憶部(いずれも図示せず)を含む。前記入出力部には、前記アナログ/デジタル変換器が含まれる。また、前記記憶部には、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)が含まれる。
また、ECU36は、機能的な構成要素(前記演算部が実現する機能)として、送信機制御部50、距離検出部52及び種類判別部54を有する。
(1−2−4−2.送信機制御部50)
送信機制御部50は、送信機40に対して制御信号Scを送信して送信機40の出力を制御する。送信機制御部50は、パルス信号(バースト信号)である制御信号Scを所定周期で出力する(詳細は図3を参照して後述する。)。また、送信機制御部50は、距離検出部52及び種類判別部54それぞれに対して送信波パターン信号Spを出力する(詳細は後述する。)。
(1−2−4−3.距離検出部52)
距離検出部52は、第1フィルタ信号Sf1に基づいて自車10から検出物体100までの距離Lを検出する。本実施形態の距離検出部52は、相互相関処理を用いて距離Lを算出する(詳細は後述する。)。
さらに、本実施形態の距離検出部52は、距離Lの算出に際して演算する遅延時間Td又は距離L自体を種類判別部54に出力する。
(1−2−4−4.種類判別部54)
種類判別部54は、第2フィルタ34からの第2フィルタ信号Sf2と距離検出部52からの遅延時間Td又は距離Lに基づいて検出物体100の種類Ca(例えば、車両、ヒト又は壁)を判別する(詳細は後述する。)。
2.制御
[2−1.物体検出装置12の全体的な処理]
図2は、物体検出装置12の全体的な処理を示すと共にその際に出力される複数の信号の例を概略的に示すフローチャートである。ステップS1において、物体検出装置12は、送信機40から送信波Wtを出力する。出力された送信波Wtは、超音波センサ30の検出領域内に現れた物体(検出物体100(例えば、他車))で反射して反射波Wrとして物体検出装置12に戻って来る。ここにいう検出領域は、例えば、0mを上回り且つ10m以下の領域を指す。
ステップS2において、物体検出装置12は、反射波Wrを受信機42で受信し、当該反射波Wrに対応する反射波信号Srを受信機42から第1フィルタ32及び第2フィルタ34に出力する。後述するように、反射波信号Srには、残響等のノイズが含まれる。また、図1に示すように、反射波信号Srは、距離検出用の第1フィルタ信号Sf1と、種類判別用の第2フィルタ信号Sf2の2系統に分けられる。第1フィルタ信号Sf1及び第2フィルタ信号Sf2は反射波信号Srと同一の情報を含む。
ステップS3において、第1フィルタ32は、第1反射波信号Sr1に対して距離検出用の第1フィルタ処理を実行して第1フィルタ信号Sf1を出力する。
ステップS4において、第2フィルタ34は、第2反射波信号Sr2に対して種類判別用の第2フィルタ処理を実行して第2フィルタ信号Sf2を出力する。
ステップS5において、距離検出部52は、第1フィルタ信号Sf1に基づいて距離検出処理を実行する。距離検出処理は、自車10から検出物体100までの距離Lを検出する処理であり、詳細は、図7等を参照して後述する。
ステップS6において、種類判別部54は、第2フィルタ信号Sf2に基づいて種類判別処理を実行する。種類判別処理は、検出物体100の種類Caを判別する処理であり、詳細は、図9等を参照して後述する。
ステップS7において、物体検出装置12は、距離検出処理(S5)及び種類判別処理(S6)の結果、すなわち、距離検出部52で検出した距離Lと種類判別部54で判別した検出物体100の種類Caとを車両挙動安定システム14及びEPSシステム16に出力する。車両挙動安定システム14及びEPSシステム16ではこれらの結果を用いた処理を行う。
なお、本実施形態での距離検出処理では、後述する相互相関値Cを用いる。相互相関値Cは、車両10の車速Vが高い場合、反射波Wrにおけるドップラー効果の影響が大きくなり、精度が低下するおそれがある。
そこで、本実施形態では、図2の処理を実行するか否かを判定する車速閾値THvを設定する。そして、車速センサ18が検出した車速Vが車速閾値THvを下回る場合、図2の処理を実行し、車速Vが車速閾値THvを上回る場合、図2の処理を中止する。車速閾値THvとしては、例えば、5〜30km/hのいずれかの値とすることができる。
[2−2.送信波Wtの出力(図2のS1)]
図3は、物体検出ECU36から送信機40に出力される制御信号Scの一例を示す図である。図3に示すように、制御信号Sc(駆動信号)は、幅がWpであり且つ振幅がApである複数のパルス波60が連続して出力されるパルス束62(バースト波)として出力される。なお、以下では、パルス束62におけるパルス波60の周期を「パルス波周期Cp」といい、パルス束62の周期を「パルス束周期Cb」という。パルス束62に含まれるパルス波60の数をNpとするとき、パルス束62の幅(以下「幅Wb」という。)はCp×Np−(Cp−Wp)となる。
制御信号Scが入力された送信機40の振動子(例えば、圧電素子)は、パルス波60に応じて振動して超音波としての送信波Wtを出力する。
本実施形態では、送信波Wtの波長を固定するため、パルス波60の幅Wp及びパルス波周期Cpを一定とする。但し、幅Wp及びパルス波周期Cpを可変としてもよい。また、パルス束62の幅Wb及びパルス束周期Cbは、一定又は可変のいずれとしてもよい。理解の容易化を図るため、以下では、パルス束62の幅Wb及びパルス束周期Cbは、一定として考える。
なお、パルス波60の幅Wp、パルス波周期Cp、パルス束62の幅Wb及びパルス束周期Cbは、いずれも物体検出ECU36の送信機制御部50が設定する。
また、送信機制御部50は、送信波WtのパターンPwを示す送信波パターン信号Spを距離検出部52及び種類判別部54に出力する。送信波パターン信号Spは、距離検出部52における距離検出(相互相関処理)及び種類判別部54における種類判別に用いられる。本実施形態において、送信波WtのパターンPwは、例えば、パルス束62の幅Wb及びパルス束周期Cbを示す2値化データ(換言すると、制御信号Scのエンベロープ(包絡線)を示すパターン)である。或いは、送信波WtのパターンPwは、制御信号Scが示すパターンと同じとしてもよい。
[2−3.反射波Wrの受信(図2のS2)]
図4は、受信機42の出力信号である反射波信号Srの一例を示す図である。上記のように、本実施形態では、送信機40の振動子と受信機42の振動子は同一又は共通のものである。このため、送信波Wtを出力する際の送信機40の振動子の振動を、受信機42の振動子が検出する。従って、受信機42の出力信号(反射波信号Sr)には、送信波Wtを出力する際の送信機40の振動子の振動が反映される。
なお、超音波センサ30を複数設けた場合、ある超音波センサ30(第1超音波センサ)の送信機40からの送信波Wtが別の超音波センサ30(第2超音波センサ)の受信機42で受信されることもある。
図4では、時点t1において送信機40の振動子から送信波Wt(超音波)の出力が開始され、時点t2まで送信波Wtの出力が継続される。また、時点t2において送信波Wtの出力を終了しても、時点t3を含む所定時間は反射波信号Srが十分に下がらない。これは、いわゆる残響と呼ばれる現象であり、電気信号としての制御信号Scが停止されてからも、送信機40の振動子が機械的に振動を継続することによって起こるものである。残響時間は、送信波Wtの出力の大きさに応じて変化する。従って、制御信号Scの設定に応じて残響時間を推定又は設定することが可能である。
図4の時点t4における反射波信号Srの上昇が、実際の反射波Wrによるものである。従って、送信波Wtの出力時点(時点t1)から反射波Wrの受信時点(時点t4)までの時間(以下「遅延時間Td」という。)を検出することにより、自車10から検出物体100までの距離Lを算出することができる。
すなわち、空気中を伝わる超音波の速度(音速c)を一定値と仮定するとき、距離Lは以下の式(1)で算出することができる。
距離L=c×遅延時間Td/2 ・・・(1)
なお、図示しない温度センサを設け、外気温に応じて音速cを補正してもよい。
[2−4.第1フィルタ処理(図2のS3)]
(2−4−1.第1フィルタ処理の概要)
第1フィルタ処理は、第1フィルタ32が、第1反射波信号Sr1(=反射波信号Sr)に対して行う距離検出用の信号処理である。上記のように、本実施形態の第1フィルタ32は、第1フィルタ処理として第1バンドパスフィルタ処理及び第1エンベロープ処理を行う。
(2−4−2.第1バンドパスフィルタ処理)
第1バンドパスフィルタ処理(以下「第1BPF処理」ともいう。)は、第1反射波信号Sr1(=反射波信号Sr)のうち送信波Wtの周波数(以下「送信波周波数ft」という。)及びその近傍値のみを通過させるフィルタ処理である。第1バンドパスフィルタ処理後の信号を「第1バンドパスフィルタ信号Sbpf1」又は「第1BPF信号Sbpf1」という。また、上記にいう近傍値とは、送信波周波数ftよりも大きい値及び小さい値の両方を含むことが好ましい。しかしながら、送信波周波数ftよりも大きい値又は小さい値のいずれか一方のみであってもよい。或いは、第1BPF処理は、送信波周波数ftのみを通過させてもよい。
上記のように、本実施形態では、車両10が比較的低速であるとき、図2の処理を実行し、車両10が比較的高速であるとき、図2の処理を中止する。このため、第1BPF処理での通過周波数領域を送信波周波数ft及びその近傍値としても距離Lの検出に十分活用可能となる。
上記のような第1BPF処理を行うことで、第1反射波信号Sr1(=反射波信号Sr)のうち送信波周波数ft及びその近傍値以外に含まれるノイズを除去し、距離検出の精度を向上することが可能となる。
(2−4−3.第1エンベロープ処理)
第1エンベロープ処理は、第1BPF信号Sbpf1に基づいてエンベロープ(包絡線)を生成するフィルタ処理である。第1エンベロープ処理後の信号は、第1フィルタ32からの出力信号(第1フィルタ信号Sf1)となる。
図5は、第1フィルタ32の出力信号である第1フィルタ信号Sf1の一例を示す図である。図4の反射波信号Srに関連して説明したのと同様、図5の時点t11が送信波Wtの出力開始時点に対応する。また、送信波Wtは時点t12まで出力が継続される。時点t12〜t13の間には残響が存在する。時点t14は反射波Wrの受信時点に対応する。
従って、時点t11〜t14までが遅延時間Tdであり、遅延時間Tdに基づいて自車10から検出物体100までの距離Lを算出することが可能となる(但し、本実施形態では相互相関値Cを用いる。)。
[2−5.第2フィルタ処理(図2のS4)]
(2−5−1.第2フィルタ処理の概要)
第2フィルタ処理は、第2フィルタ34が、第2反射波信号Sr2(=反射波信号Sr)に対して行う種類判別用の信号処理である。本実施形態において、第2フィルタ34は、第2フィルタ処理としてハイパスフィルタ処理を行う。但し、後述するように、第2フィルタ34は、ハイパスフィルタ処理の代わりに第2バンドパスフィルタ処理を行ってもよい。或いは、第2フィルタ34は、ハイパスフィルタ処理又は第2バンドパスフィルタ処理と共に第2エンベロープ処理を行ってもよい。
(2−5−2.ハイパスフィルタ処理)
図6は、第2フィルタ34の出力信号である第2フィルタ信号Sf2の一例を示す図である。ハイパスフィルタ処理(以下「HPF処理」ともいう。)は、第2反射波信号Sr2(=反射波信号Sr)のうち送信波Wtの周波数(送信波周波数ft)よりも低い周波数(以下「ハイパス閾値THhpf」という。)以上の信号を通過させるフィルタ処理である。ハイパスフィルタ処理後の信号を「ハイパスフィルタ信号Shpf」又は「HPF信号Shpf」という。
ハイパス閾値THhpfは、第1BPF処理での通過周波数の下限値よりも低く設定する。これは、より広い通過周波数帯で信号を受信することで検出物体100の特徴を読み取り易くするためである。
上記のようなハイパスフィルタ処理を行うことで、第2反射波信号Sr2(=反射波信号Sr)のうち低周波成分のノイズを除去し、検出物体100の種類判別の精度を向上することが可能となる。
なお、図4の反射波信号Srに関連して説明したのと同様、図6の時点t21が送信波Wtの出力開始時点に対応する。また、送信波Wtは時点t22まで出力が継続される。時点t22〜t23の間には残響が存在する。時点t24は反射波Wrの受信時点に対応する。
従って、時点t21〜t24までが遅延時間Tdであり、時点t24から所定時間の第2フィルタ信号Sf2に検出物体100からの反射波Wrが反映される。このため、検出物体100の種類Caを特定することが可能となる。
[2−6.距離検出処理(図2のS5)]
図7は、距離検出処理のフローチャート(図2のS5の詳細)である。ステップS11において、距離検出部52は、送信機制御部50から送信波WtのパターンPw(送信波パターン信号Sp)を取得する。本実施形態では、送信波WtのパターンPwは、パルス束62の幅Wb及びパルス束周期Cbを示す2値化データである。例えば、パルス束62(バースト波)が出力されている期間(すなわち、幅Wb)を「1」とし、パルス束62が出力されていない期間を「0」とする。
ステップS12において、距離検出部52は、反射波Wrを示す第1フィルタ信号Sf1をその値(振幅)に応じて2値化する。すなわち、図5に示すように、第1フィルタ信号Sf1の値(振幅)についての閾値THsf1を設定し、値が閾値THsf1を上回る場合、「1」とし、値が閾値THsf1を下回る場合、「0」とする。なお、ここでは閾値THsf1が固定値であることを前提としているが、特開2009−222445号公報の段落[0016]及び図4に示されるように、閾値THsf1を可変値としてもよい。
ステップS13において、距離検出部52は、送信波WtのパターンPw(2値化データ)と反射波Wr(第1フィルタ信号Sf1)の2値化データとに基づいて相互相関値Cを算出する。相互相関値Cは、以下の式(2)を用いて算出する。
Figure 2014232067
式(2)において、T(k)は、送信波Wtの2値化データの値(送信波WtのパターンPw)である。R(k+l)は、反射波Wr(第1フィルタ信号Sf1)の2値化データの値である。lは、反射波信号Sr(第1フィルタ信号Sf1)のシフト数(送信波Wtの出力開始時点からのずれ)、すなわち、遅延時間Tdを示す。或いは、lは、自車10から検出物体100までの距離Lを示すものとしてもよい。Ndは、相互相関値Cの1演算周期分のサンプリング数である。
相互相関値Cの算出の更なる詳細については、例えば、特開2009−222445号公報を参照されたい。
図7のステップS14において、距離検出部52は、ステップS13で算出した相互相関値Cに基づいて検出物体100までの距離Lを算出する。例えば、式(2)のlが遅延時間Tdを示すものとして設定した場合、距離検出部52は、相互相関値Cが最大値となるシフト数l(以下「シフト数lmax」という。)を特定し、シフト数lmaxを遅延時間Tdに置換する。
また、遅延時間Tdへの置換をするため、距離検出部52は、1シフトに対応する時間を予め設定しておく。そして、ここで求めた遅延時間Tdを上記式(1)に代入して距離Lを算出する。
なお、上記式(1)において右辺の変数が遅延時間Tdのみであるとすると、シフト数lmaxが特定された段階で距離Lは一義的に決まる。そこで、距離検出部52は、1シフトに対応する時間を予め設定しておく代わりに、1シフトに対応する距離Lを予め設定しておいてもよい。
図8は、遅延時間Td及び距離Lと相互相関値Cとの関係の一例を示す図である。図8では、遅延時間TdがTd1のとき(距離LがL1のとき)の相互相関値Cが最も大きい。このため、距離検出部52は、遅延時間TdをTd1と判定する又は距離LをL1と判定する。
[2−7.種類判別処理(図2のS6)]
図9は、種類判別処理のフローチャート(図2のS6の詳細)である。ステップS21において、種類判別部54は、距離検出部52から遅延時間Td又は距離Lを取得する。遅延時間Td又は距離Lのいずれを取得するかは、距離検出部52において遅延時間Tdを算出しているか否かによって決まる。すなわち、距離検出部52において遅延時間Tdを算出している場合、種類判別部54は遅延時間Tdを取得する。距離検出部52において遅延時間Tdを算出していない場合(すなわち、シフト数lmaxから直接距離Lを算出している場合)、種類判別部54は距離Lを取得する。
ステップS22において、種類判別部54は、ステップS21で取得した遅延時間Td又は距離Lに基づいて第2フィルタ信号Sf2におけるサンプリング範囲Rsを設定する。
すなわち、ステップS21で遅延時間Tdを取得した場合、種類判別部54は、第2フィルタ信号Sf2において送信波Wtが出力された時点(例えば、図6のt21)に対応する位置(送信波出力開始位置)を特定する。当該送信波出力開始位置の特定は、例えば、上述した送信機制御部50からの送信波パターン信号Spを種類判別部54に入力することにより判定することができる。
そして、種類判別部54は、第2フィルタ信号Sf2のうち送信波出力開始位置から遅延時間Td後の位置(図6の時点t24)を反射波受信開始位置として特定する。
次いで、種類判別部54は、反射波受信開始位置からパルス束62の幅Wb又は幅Wbに余裕分を加えた範囲の間(時点t24〜t25)をサンプリング範囲Rsとして設定する。
一方、上記式(1)を変形すると、下記の式(3)を導くことができる。
遅延時間Td=(距離L×2)/c ・・・(3)
そこで、ステップS21で距離Lを取得した場合、種類判別部54は、上記式(3)を用いて距離Lから遅延時間Tdを算出する。その後の処理は、ステップS21で遅延時間Tdを取得した場合と同じである。
ステップS23において、種類判別部54は、サンプリング範囲Rsについて第2エンベロープ処理を実行する。第2エンベロープ処理は、第2フィルタ34からの第2フィルタ信号Sf2に基づいてエンベロープ(包絡線)を生成するフィルタ処理である。
図10は、種類判別部54において生成する第2エンベロープ信号Senv2の一例を示す図である。第2エンベロープ処理は、第1フィルタ32における第1エンベロープ処理と同様であり、第2エンベロープ処理後の信号(第2エンベロープ信号Senv2)の波形は、第1フィルタ信号Sf1(図5)と同様である。但し、上記のように、第2エンベロープ処理は、サンプリング範囲Rsに対してのみ行われる。このため、種類判別部54における演算負荷を軽減することが可能となる。
なお、図4の反射波信号Srに関連して説明したのと同様、図10の時点t31が送信波Wtの出力開始時点に対応する。また、送信波Wtは時点t32まで出力が継続される。時点t32〜t33の間には残響が存在する。時点t34は反射波Wrの受信時点に対応する。
従って、時点t31〜t34までが遅延時間Tdであり、時点t34から所定時間(t34〜t35)の第2エンベロープ信号Senv2に検出物体100からの反射波Wrが反映される。本実施形態では、前記所定時間に対応させてサンプリング範囲Rsを設定する。このため、サンプリング範囲Rsのエンベロープを用いて検出物体100の種類Caを特定することが可能となる。
上記のように、図10において時点t34〜t35以外の範囲については第2エンベロープ処理を行わず、第2エンベロープ信号Senv2は生成しない。
図9に戻り、ステップS24において、種類判別部54は、エンベロープ処理で得られたエンベロープについて検出物体100の種類Caを判別するためのパターンマッチングを行う。当該パターンマッチングは、例えば、特許文献1に記載のものを用いることができる。
ステップS25において、種類判別部54は、ステップS24の結果を用いて検出物体100の種類Caを判別する。
3.本実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、受信機42の出力信号(反射波信号Sr)のうち距離検出部52が判定した距離L又は遅延時間Tdに対応する一定範囲をサンプリング範囲Rsとして抽出し、サンプリング範囲Rsを対象として検出物体100の種類Caを判別する(図9及び図10)。このため、検出物体100の種類判別のタイミングを適切に設定し、検出物体100の種類判別のための演算負荷を軽減することが可能となる。
本実施形態において、物体検出装置12は、受信機42からの出力信号(第1反射波信号Sr1)に対して第1バンドパスフィルタ処理を行う第1フィルタ32と、受信機42からの出力信号(第2反射波信号Sr2)に対してハイパスフィルタ処理又は第2バンドパスフィルタ処理を行う第2フィルタ34とを備える(図1)。また、第1フィルタ32の通過周波数範囲は、送信波周波数ftのみ又は送信波周波数ft及びその近傍の周波数であり、第2フィルタ34の通過周波数範囲は、第1フィルタ32の通過周波数範囲よりも広い。さらに、距離検出部52は、第1フィルタ32からの出力信号(第1フィルタ信号Sf1)に基づいて距離Lを算出する。さらにまた、種類判別部54は、第2フィルタ34からの出力信号(第2フィルタ信号Sf2)に基づいて検出物体100の種類Caを判別する。
上記によれば、検出物体100までの距離Lを判定する際は、第1反射波信号Sr1のうち送信波周波数ftと同じ周波数の成分又は及び送信波周波数ft及びその近傍の周波数と同じ周波数の成分を用いる。このため、相対的に狭い周波数範囲を用いることでノイズを防止し易くして、検出物体100までの距離Lの判定精度を向上することが可能となる。
また、検出物体100の種類Caを判別する際は、第2反射波信号Sr2のうち第1フィルタ32よりも広い周波数範囲の成分を用いる。このため、検出物体100の種類Caを判別し易くすることが可能となる。
本実施形態において、第1フィルタ32は、受信機42からの出力信号(第1反射波信号Sr1)に対して、第1BPF処理と共に第1エンベロープ処理を行い、距離検出部52は、送信波パターン信号Spと第1フィルタ信号Sf1とに基づく相互相関値Cを算出し、算出した相互相関値Cに基づき距離Lを算出する(図7)。これにより、受信機42からの出力信号(反射波信号Sr)を用いて検出物体100の種類Caを判別する構成であっても、検出物体100までの距離Lをさらに精度良く判定することが可能となる。
本実施形態において、物体検出装置12は、物体検出装置12が搭載された車両10(移動体)の車速V(移動速度)を検出する車速センサ18(速度検出部)を備える(図1)。また、距離検出部52は、距離Lの検出を行うか否かを判定する車速閾値THvを設定する。そして、距離検出部52は、車速Vが車速閾値THvを下回るとき、距離Lの検出を実行し、車速Vが車速閾値THvを上回るとき、距離Lの検出を中止する。さらに、種類判別部54は、車速Vが車速閾値THvを下回るとき、検出物体100の種類判別を実行し、車速Vが車速閾値THvを上回るとき、種類判別を中止する。
車両10等の移動体において相互相関値Cを用いて距離Lを検出する場合、移動体の移動に伴うドップラー効果より相互相関値Cに誤差が生じる可能性がある。本実施形態によれば、車速Vが車速閾値THvを下回るとき、すなわち、車速Vが相対的に低いとき、相互相関値Cを用いて検出物体100までの距離Lの検出を行うと共に、当該距離L又は当該距離Lの算出に用いる遅延時間Tdを利用する検出物体100の種類判別を行う。このため、車両10において相互相関値Cを用いる場合でも、距離Lの検出及び検出物体100の種類判別の精度を比較的高く保つことが可能となる。
一方、車速Vが車速閾値THvを上回るとき、すなわち、車速Vが相対的に高いとき、相互相関値Cを用いての距離Lの検出及び検出物体100の種類判別を中止する。このため、相互相関値Cの精度が担保されない場合には、距離Lの検出及び検出物体100の種類判別を中止することが可能となる。
本実施形態では、受信機42からの出力信号(第1反射波信号Sr1)に対して距離検出用の第1フィルタ処理を行って生成される第1フィルタ信号Sf1と種類判別用の第2フィルタ処理を行って生成される第2フィルタ信号Sf2の2系統に分けて用いる。このため、距離Lの検出及び検出物体100の種類判別それぞれに適したフィルタ処理(信号処理)を行うことが可能となる。
また、上記のように2系統に分ける場合、種類判別用の第2フィルタ信号Sf2全体を対象として検出物体100の種類判別を行うと、演算負荷が相対的に大きくなってしまう。本実施形態によれば、種類判別用の第2フィルタ信号Sf2のうち距離検出部52が検出した遅延時間Td又は距離Lに対応する一定範囲をサンプリング範囲Rsとして抽出し、サンプリング範囲Rsを対象として検出物体100の種類Caを判別する。このため、検出物体100の種類判別のタイミングを適切に設定し、検出物体100の種類判別のための演算負荷を軽減することが可能となる。
さらに、受信機42の出力信号(反射波信号Sr)にある種のノイズ(超音波センサ30の残響、暗電流等)が乗る可能性があり、距離Lの検出時の処理(相互相関処理)により当該ノイズを効果的に除去できるが、相互相関処理後の信号を対象として種類判別を行えない(図8参照)。本実施形態によれば、そのような場合であっても、距離検出部52が検出した遅延時間Td又は距離Lを、種類判別部54による検出物体100の種類Caの判別に反映することが可能となる。従って、距離Lの検出を精度良く行いつつ、種類判別の負荷軽減及び精度向上を実現することが可能となる。
B.変形例
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
1.適用対象
上記実施形態では、物体検出装置12を車両10に適用したが、これに限らず、別の対象に適用してもよい。例えば、物体検出装置12を船舶や航空機等の移動体に用いることもできる。或いは、物体検出装置12を、ロボット、セキュリティ用監視装置又は家電製品に適用してもよい。
2.物体検出装置12の構成
[2−1.全体]
上記実施形態では、物体検出装置12の出力としての距離L及び検出物体100の種類Caを車両挙動安定ECU20及びEPS ECU22で用いたが、それ以外の用途で用いることも可能である。例えば、車両10の駐車支援又は誤発進防止にも用いることができる。
上記実施形態では、超音波である送信波Wt及び反射波Wrを使用する超音波センサ30を用いたが、例えば、距離検出処理で算出した遅延時間Td又は距離Lを種類判別処理で用いるとの観点からすれば、ミリ波レーダ、レーザレーダ等のセンサを用いることもできる。
[2−2.第1フィルタ32、第2フィルタ34及び物体検出ECU36の構成]
上記実施形態では、第1フィルタ32及び第2フィルタ34をアナログ回路で構成し、送信機制御部50、距離検出部52及び種類判別部54をデジタル回路で構成することを前提に説明した。しかしながら第1フィルタ32及び/又は第2フィルタ34をデジタル回路で構成してもよい。また、送信機制御部50、距離検出部52及び種類判別部54の一部についてはアナログ回路で構成してもよい。
[2−3.物体検出ECU36の制御]
上記実施形態では、距離検出処理において相互相関値Cを算出したが、例えば、距離検出処理で算出した遅延時間Td又は距離Lを種類判別処理で用いるとの観点からすれば、これに限らない。例えば、距離検出処理において、第1フィルタ信号Sf1の振幅が振幅閾値を超えている間を遅延時間Tdとして算出することも可能である。この場合、送信機制御部50から距離検出部52への送信波パターン信号Spの送信は不要となる。
上記実施形態では、距離検出処理において第1エンベロープ処理を行ったが、例えば、距離Lを検出する観点からすれば、第1エンベロープ処理を行わない構成も可能である。この場合、相互相関値Cを算出するためには、送信機制御部50から距離検出部52へ送信される送信波パターン信号Spは、例えば、制御信号Scそのものを用いることも可能である。
上記実施形態では、種類判別処理において第2エンベロープ処理を行ったが、例えば、検出物体100の種類Caを判別する観点からすれば、第2エンベロープ処理を行わない構成も可能である。この場合、例えば、第2フィルタ信号Sf2に基づいて検出物体100の種類Caを判別してもよい。
上記実施形態では、車速Vが車速閾値THvを上回る場合、距離検出処理及び種類判別処理を中止したが、車速Vが車速閾値THvを上回る場合に、距離検出処理及び種類判別処理を行ってもよい。この場合、ドップラー効果を補正する処理を車速Vに応じて行うこともできる。なお、そのような補正をする場合、車速閾値THvを設けず、車速Vに応じて補正する構成も可能である。
上記実施形態では、検出物体100の種類判別のための第2エンベロープ処理を種類判別部54で行ったが、例えば、距離検出処理で算出した遅延時間Td又は距離Lを種類判別処理で用いるとの観点からすれば、第2フィルタ34で第2エンベロープ処理を行ってもよい。
10…車両(移動体) 12…物体検出装置
18…車速センサ(速度検出部) 32…第1フィルタ
34…第2フィルタ 40…送信機
42…受信機 52…距離検出部
54…種類判別部 100…検出物体(物体)
C…相互相関値 ft…送信波周波数
L…検出物体までの距離 Rs…サンプリング範囲
Sf1…第1フィルタ信号(第1フィルタからの出力信号)
Sf2…第2フィルタ信号(第2フィルタからの出力信号)
Sp…送信波パターン信号 Sr…反射波信号
Sr1…第1反射波信号 Sr2…第2反射波信号
Td…遅延時間 THv…車速閾値(速度閾値)
V…車速(移動速度) Wr…反射波
Wt…送信波

Claims (5)

  1. 複数種類の物体が現れ得る領域に対して送信波を出力する送信機と、
    前記送信波のうち前記物体で反射して戻って来る反射波を受信する受信機と、
    前記送信機が前記送信波を出力した時点から前記受信機が前記反射波を受信した時点までの遅延時間に応じて前記物体までの距離を検出する距離検出部と、
    前記受信機からの出力信号の波形によって前記物体の種類を判別する種類判別部と
    を備える物体検出装置であって、
    前記種類判別部は、前記受信機からの出力信号のうち前記距離検出部が検出した前記距離又は前記遅延時間に対応する一定範囲をサンプリング範囲として抽出し、前記サンプリング範囲を対象として前記物体の種類を判別する
    ことを特徴とする物体検出装置。
  2. 請求項1記載の物体検出装置において、
    前記物体検出装置は、
    前記受信機からの出力信号に対してバンドパスフィルタ処理を行う第1フィルタと、
    前記受信機からの出力信号に対してハイパスフィルタ処理又はバンドパスフィルタ処理を行う第2フィルタと
    を備え、
    前記第1フィルタの通過周波数範囲は、前記送信波の周波数のみ又は前記送信波の周波数及びその近傍の周波数であり、
    前記第2フィルタの通過周波数範囲は、前記第1フィルタの通過周波数範囲よりも広く、
    前記距離検出部は、前記第1フィルタからの出力信号に基づいて前記距離を算出し、
    前記種類判別部は、前記第2フィルタからの出力信号に基づいて前記物体の種類を判別する
    ことを特徴とする物体検出装置。
  3. 請求項2記載の物体検出装置において、
    前記第1フィルタは、前記受信機からの出力信号に対して、前記バンドパスフィルタ処理と共にエンベロープ処理を行い、
    前記距離検出部は、
    前記送信機を制御する送信機制御部から出力され且つ前記送信波のパターンを示す送信波パターン信号と前記第1フィルタからの出力信号とに基づく相互相関値を算出し、
    算出した前記相互相関値に基づき前記距離を算出する
    ことを特徴とする物体検出装置。
  4. 請求項3記載の物体検出装置において、
    前記物体検出装置は、前記物体検出装置が搭載された移動体の移動速度を検出する速度検出部を備え、
    前記距離検出部は、
    前記距離の検出を行うか否かを判定する前記移動速度の閾値である速度閾値を設定し、
    前記移動速度が前記速度閾値を下回るとき、前記距離の検出を実行し、
    前記移動速度が前記速度閾値を上回るとき、前記距離の検出を中止し、
    前記種類判別部は、
    前記移動速度が前記速度閾値を下回るとき、前記種類の判別を実行し、
    前記移動速度が前記速度閾値を上回るとき、前記種類の判別を中止する
    ことを特徴とする物体検出装置。
  5. 複数種類の物体が現れ得る領域に対して送信波を出力する送信機と、
    前記送信波が当たった前記物体である検出物体からの反射波を受信する受信機と、
    前記送信機が前記送信波を出力した時点から前記受信機が前記反射波を受信した時点までの遅延時間に応じて前記検出物体までの距離を検出する距離検出部と、
    前記検出物体の種類を判別する種類判別部と、
    前記受信機の出力信号に対して距離検出用の第1フィルタ処理を行って第1フィルタ信号として前記距離検出部に出力する第1フィルタと、
    前記受信機の出力信号に対して種類判別用の第2フィルタ処理を行って第2フィルタ信号として前記種類判別部に出力する第2フィルタと
    を備える物体検出装置であって、
    前記距離検出部は、前記第1フィルタ信号を用いて前記遅延時間又は前記距離を検出し、
    前記種類判別部は、前記第2フィルタ信号のうち前記距離検出部が検出した前記距離又は前記遅延時間に対応する一定範囲をサンプリング範囲として抽出し、前記サンプリング範囲を対象として前記検出物体の種類を判別する
    ことを特徴とする物体検出装置。
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